JP6325871B2 - 光学式座標測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プローブを用いる光学式座標測定装置に関する。
光学式座標測定装置には、測定位置を指定するためのプローブが設けられる。プローブにより測定対象物の任意の位置が測定位置として指定され、その測定位置の座標が算出される。測定対象物上の複数の測定位置の座標が算出されることにより、測定対象物の所望の部分の寸法が測定される。
特許文献1には、データプロセッサ、接触プローブおよび角度センサを備えた空間座標の逐点式測定システムが記載されている。接触プローブには、接触点に加えて、複数の点光源が設けられる。角度センサは、測定対象物の本質的な部分を観測可能でかつ接触プローブの複数の点光源を観測可能に設けられる。
角度センサから各光源に向かう空間的方向が記録される。記録された空間的方向に基づいて、角度センサに関する接触プローブの位置と方向とがデータプロセッサにより算出される。接触プローブの位置が接触点の位置および測定対象物の位置に関係付けられる。
特表平6−511555号公報
特許文献1の逐点式測定システムにおいては、複数の光源の位置関係が微小に変化する可能性がある。その場合、接触プローブの位置を正確に特定することができなくなる。その結果、座標の測定精度が低下する。
本発明の目的は、測定精度の低下が防止された光学式座標測定装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る光学式座標測定装置は、複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、プローブの複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、撮像部により生成された画像データにより表される複数のマーカに基づいて、プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、プローブは、光源と、複数のマーカの各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、光源により発せられる光を透過する上表面が平面のガラスからなる複数の透光部と、複数のマーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、複数の透光部を保持する保持部とを含む。
この光学式座標測定装置においては、プローブの複数のマーカが撮像部によって撮像されることにより画像データが生成される。生成された画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置が算出部により算出される。
各透光部の透光領域によりマーカが構成され、その透光領域を除く各透光部の領域の表面に遮光膜が形成される。光源により発せられる光のうち、複数の透光部の透光領域を通る光が、遮光膜によって遮られることなくプローブの外部に放出される。
この場合、各透光部がガラスからなるので、吸湿による各透光部の経時的な寸法変化が防止される。また、保持部により複数の透光部が保持されるので、複数の透光部の位置関係を一定に維持することができる。
また、マーカの外形がガラス表面に形成される遮光膜によって形成されるので、遮光膜の厚みが小さく、撮像で得られるマーカの画像の外形が遮光膜のエッジによって歪むことが防止される。そのため、各マーカの位置を正確に撮像することができる。
これらにより、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
(2)第2の発明に係る光学式座標測定装置は、複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、プローブの複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、撮像部により生成された画像データに基づいて、プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、プローブは、光源と、各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、光源により発せられる光を透過するガラスからなる複数の透光部と、マーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、複数の透光部を保持する保持部とを含み、プローブは、光源と各透光部との間に設けられ、光源により発せられる光を透過しつつ拡散させる拡散部材をさらに含む
この光学式座標測定装置においては、プローブの複数のマーカが撮像部によって撮像されることにより画像データが生成される。生成された画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置が算出部により算出される。
各透光部の透光領域によりマーカが構成され、その透光領域を除く各透光部の領域の表面に遮光膜が形成される。光源により発せられる光のうち、複数の透光部の透光領域を通る光が、遮光膜によって遮られることなくプローブの外部に放出される。
この場合、各透光部がガラスからなるので、吸湿による各透光部の経時的な寸法変化が防止される。また、保持部により複数の透光部が保持されるので、複数の透光部の位置関係を一定に維持することができる。
また、マーカの外形がガラス表面に形成される遮光膜によって形成されるので、遮光膜の厚みが小さく、撮像で得られるマーカの画像の外形が遮光膜のエッジによって歪むことが防止される。そのため、各マーカの位置を正確に撮像することができる。
この場合、透光領域を通して種々の方向に光を放出させることができる。
さらに、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
(3)第3の発明に係る光学式座標測定装置は、複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、プローブの複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、撮像部により生成された画像データに基づいて、プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、プローブは、光源と、各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、光源により発せられる光を透過するガラスからなる複数の透光部と、マーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、複数の透光部を保持する保持部とを含み、プローブは、保持部を収容する筐体部をさらに含み、保持部と筐体部との間に柔軟性を有する緩衝部材が配置される。
この光学式座標測定装置においては、プローブの複数のマーカが撮像部によって撮像されることにより画像データが生成される。生成された画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置が算出部により算出される。
各透光部の透光領域によりマーカが構成され、その透光領域を除く各透光部の領域の表面に遮光膜が形成される。光源により発せられる光のうち、複数の透光部の透光領域を通る光が、遮光膜によって遮られることなくプローブの外部に放出される。
この場合、各透光部がガラスからなるので、吸湿による各透光部の経時的な寸法変化が防止される。また、保持部により複数の透光部が保持されるので、複数の透光部の位置関係を一定に維持することができる。
また、マーカの外形がガラス表面に形成される遮光膜によって形成されるので、遮光膜の厚みが小さく、撮像で得られるマーカの画像の外形が遮光膜のエッジによって歪むことが防止される。そのため、各マーカの位置を正確に撮像することができる。
これらにより、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
この場合、外部から保持部に直接的に応力が加わることがない。また、プローブの落下または衝突等によって筐体部に衝撃が加わっても、保持部に伝達される衝撃が緩衝部材により緩和される。それにより、保持部の破損が防止される。
(4)保持部は、ガラス、金属、合金、セラミックス、およびガラスセラミックスから選択される一または複数の材料からなってもよい。
この場合、保持部が低吸湿性および低線膨張係数を有するため、吸湿および熱による保持部の寸法変化が防止される。そのため、複数の透光部の位置関係が一定に維持され、複数のマーカの位置関係が一定に維持される。したがって、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
)保持部は、石英ガラスからなってもよい。
この場合、吸湿および熱による保持部の寸法変化がより十分に防止される。したがって、複数の透光部の位置関係が維持される。
)複数の透光部および保持部は、同じ材料からなってもよい。
この場合、複数の透光部と保持部との間で線膨張係数の差による歪みが生じにくいので、複数の透光部および保持部の寸法安定性が高くなる。
)各透光部は板状ガラスからなり、遮光膜は、各透光部の一面のみに形成されてもよい。
この場合、透光領域を斜めに通過してプローブの外部に放出されるべき光が、遮光膜のエッジによって遮られることが防止される。それにより、マーカの画像の歪みが十分に防止される。
)遮光膜は、蒸着膜であってもよい。
この場合、遮光膜が極めて小さい厚みを有することができる。それにより、透光領域を斜めに通過してプローブの外部に放出されるべき光が、遮光膜のエッジによって遮られることが防止される。それにより、マーカの画像の歪みが十分に防止される。
(9)遮光膜は、複数のマーカの各外形を円形状に形成してもよい。
本発明によれば、プローブの寸法変化による測定精度の低下が防止される。
本発明の一実施の形態に係る光学式座標測定装置の構成を示すブロック図である。 図1の光学式座標測定装置の測定ヘッドの構成を示す斜視図である。 図2の測定ヘッドのプローブの構成を示す斜視図である。 主撮像部の構成について説明するための図である。 主撮像部と複数のマーカとの関係について説明するための模式図である。 プローブの筐体部内に収容される部材を示す分解斜視図である。 マーカ部材の模式的断面図である。 マーカ部材、拡散板および発光基板の位置関係を示す断面図である。 各発光素子から発せられる赤外線について説明するための図である。 主撮像部に入射する赤外線について説明するための模式図である。 主撮像部に入射する赤外線について説明するための模式図である。 筐体部内における保持部材の保持構造について説明するための模式的断面図である。 図2の表示部に表示される画像の一例を示す図である。 測定対象物の一例を示す図である。 測定例について説明するための図である。 測定例について説明するための図である。 測定例について説明するための図である。 測定例について説明するための図である。 測定例について説明するための図である。 撮像画像上に測定情報が重畳表示された例を示す図である。
(1)光学式座標測定装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る光学式座標測定装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1の光学式座標測定装置300の測定ヘッドの構成を示す斜視図である。図3は、図2の測定ヘッド100のプローブの構成を示す斜視図である。以下、本実施の形態に係る光学式座標測定装置300について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1に示すように、光学式座標測定装置300は、測定ヘッド100および処理装置200を備える。測定ヘッド100は、保持部110、載置台120、主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160、操作部170および制御基板180を含む。
図2に示すように、測定ヘッド100の保持部110は、設置部111およびスタンド部112を含む。設置部111は、水平な平板形状を有し、設置面に設置される。スタンド部112は、設置部111の一方の端部から上方に延びるように設けられる。
設置部111の他方の端部に載置台120が設けられる。載置台120は、例えば光学定盤である。載置台120上には、測定対象物Sが載置される。本例においては、載置台120は略正方形状を有する。載置台120には、互いに直交する2方向に等間隔で並ぶように複数のねじ穴が形成されている。これにより、クランプ部材および固定ねじにより測定対象物Sを載置台120に固定することができる。載置台120は磁性を有していてもよい。この場合、マグネットベース等の磁石を用いた固定部材により測定対象物Sを載置台120に固定することができる。また、載置台120の上面が粘着性を有してもよい。この場合も、測定対象物Sを載置台120に容易に固定することができる。
スタンド部112の上部に主撮像部130が設けられる。主撮像部130は、スタンド部112の上部に着脱自在に設けられてもよく、スタンド部112に一体的に設けられてもよい。主撮像部130は、撮像素子131(後述する図4)および複数のレンズ132(後述する図4)を含む。本実施の形態においては、撮像素子131は赤外線を検出可能なCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサである。主撮像部130は、予め定められた撮像領域V(後述する図5)から放出される赤外線を検出可能に斜め下方を向くように配置される。
撮像領域V(図5)は、設置部111の載置台120およびその周辺を含む一定の領域である。本実施の形態においては、図1の載置台120および載置台120から図1のプローブ140の全長の寸法分だけ突出した領域が撮像領域Vとして定義されている。なお、プローブ140の全長は、例えば150mm程度である。主撮像部130の各画素からは、検出量に対応するアナログの電気信号(以下、受光信号と呼ぶ)が制御基板180に出力される。
図3に示すように、プローブ140は、筐体部141、把持部142、複数のマーカ143、スタイラス144、電源基板145および接続端子146を含む。把持部142は、第1の方向D1に延び、筐体部141は第1の方向D1と交差する第2の方向D2に延びる。使用者は、把持部142を把持してプローブ140を操作する。
以下、特に言及しない場合には、プローブ140の上下および前後は、使用者が把持部142を垂直に保持した状態(第1の方向D1が上下方向を向く状態)でのプローブ140の上下および前後を指す。
筐体部141は把持部142の上端部に設けられる。筐体部141の前部分が把持部142の前方に突出し、筐体部141の後部分が把持部142の後方に突出するように、把持部142は筐体部141の下面の中央部から下方に延びる。ここで、第1の方向D1と第2の方向D2とがなす角度を把持部142と筐体部141の前部分とがなす角度φと定義する。本実施の形態では、角度φは鋭角であり、0°よりも大きく90°よりも小さい。
把持部142が垂直に保持された状態において、筐体部141の前端は筐体部141の後端よりも下方に位置し、筐体部141の上面が後端から前端にかけて斜め下方に傾斜する。この場合、使用者は、筐体部141の上面を容易に斜め上方に向けることができる。
本実施の形態では、筐体部141の上面は、前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cからなる。前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cは、それぞれ第2の方向D2に平行である。また、前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cは、第1および第2の方向D1,D2を含む平面に垂直である。前部上面141aおよび後部上面141cは同一の平面上にあり、中央部上面141bは前部上面141aおよび後部上面141cよりも高い位置にある。
筐体部141の内部には、複数の円形のマーカ143を有する保持部材400が収容される。本例では、各マーカ143の形状は円形に限定されず、三角形状、四角形状、または星形状等の他の形状であってもよい。筐体部141には、内部の複数のマーカ143を露出させるための複数の開口が形成される。保持部材400およびマーカ143の詳細については後述する。
図3の例においては、保持部材400に7つのマーカ143が設けられる。筐体部141の前端に3つのマーカ143が配置され、中央に2つのマーカ143が配置され、後端に2つのマーカ143が配置される。前部上面141aには、前端の3つのマーカ143を露出させるための開口OPaが形成される。中央部上面141bには、中央の2つのマーカ143を露出させるための開口OPbが形成される。後部上面141cには、後端の2つのマーカ143を露出させるための開口OPcが形成される。
本例においては、筐体部141の前端の3つのマーカ143および後端の2つのマーカ143は、同一の平面上に位置するように配置されている。また、中央の2つのマーカ143は、他のマーカ143が位置する平面よりも高い平面上に位置するように配置されている。
本例において、各マーカ143は定期的に波長860nmの赤外線を放出する。複数のマーカ143から放出された赤外線は、筐体部141の複数の開口OPa,OPb,OPcを通って図2の主撮像部130により撮像される。
図2の主撮像部130は、載置台120の斜め上方に位置する。上記のように、使用者は、筐体部141の上面を容易に斜め上方に向けることができる。そのため、主撮像部130は、載置台120上の測定対象物Sの形状測定時に、プローブ140の複数のマーカ143から放出される赤外線を効率よく撮像することができる。
図3に示すように、スタイラス144は、測定対象物Sに接触可能な接触部144aを有する棒状の部材である。本実施の形態においては、スタイラス144の先端に球状の接触部144aが設けられる。筐体部141の前端面および下面には、スタイラス144を取り付けるための図示しない取付部が形成されている。使用者は、測定対象物Sの形状に応じて、スタイラス144の取り付け位置を筐体部141の前端面と前端の下面との間で任意に変更することができる。図3の例では、スタイラス144は、筐体部141の前端面に取り付けられている。
電源基板145は、後述の発光基板431,432,433(図6)に電力を供給する。電源基板145は、把持部142の内部に収納される。接続端子146は、把持部142の下部に配置される。複数のマーカ143の発光動作は、接続端子146に接続されたケーブルを通して図1の制御基板180により制御される。なお、プローブ140と制御基板180とが無線により通信可能に設けられてもよい。
副撮像部150は、例えばCCD(電荷結合素子)カメラである。副撮像部150の解像度は、主撮像部130の解像度よりも低くてもよい。副撮像部150は、プローブ140のスタイラス144の接触部144aとの位置関係が既知となる位置に配置される。本実施の形態においては、副撮像部150は、プローブ140の筐体部141の前端の端面に配置される。副撮像部150の各画素から受光信号が制御基板180に出力される。
図2に示すように、表示部160は、保持部110のスタンド部112に支持され、かつ表示部160の表示画面が斜め上方を向くように設置部111上に設けられる。これにより、使用者は、最小限の視線の移動で測定対象物Sおよび表示部160を選択的に視認することができ、または測定対象物Sおよび表示部160を同時に視認することができる。
表示部160は、例えば液晶ディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。表示部160には、制御基板180による制御に基づいて、処理装置200により生成された画像、光学式座標測定装置300の操作手順画面、または測定の結果等が表示される。
操作部170は、例えば複数の操作ボタンを有する。操作部170は、測定を行う測定対象物Sの部分を指定するとき等に使用者により操作される。操作部170は、プローブ140に一体的に設けられてもよい。例えば、図2の把持部142に1または複数の操作ボタンが操作部170として設けられてもよい。この場合、使用者が一方の手で把持部142を把持しつつ操作部170を操作することができる。
制御基板180は、保持部110の設置部111内に設けられる。制御基板180は、主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160および操作部170に接続される。処理装置200は、制御基板180を介して主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160および操作部170の動作を制御する。
制御基板180には、図示しないA/D変換器(アナログ/デジタル変換器)およびFIFO(First In First Out)メモリが実装される。主撮像部130および副撮像部150から出力される受光信号は、制御基板180のA/D変換器により一定のサンプリング周期でサンプリングされるとともにデジタル信号に変換される。A/D変換器から出力されるデジタル信号は、FIFOメモリに順次蓄積される。FIFOメモリに蓄積されたデジタル信号は画素データとして順次処理装置200に転送される。
本実施の形態においては、図3の複数のマーカ143の発光のタイミングと図2の主撮像部130の撮像のタイミングとが同期される。複数のマーカ143の発光期間に蓄積された画素データが、次のマーカ143の消光期間に制御基板180から処理装置200に転送される。
図1に示すように、処理装置200は、記憶部210、制御部220および操作部230を含む。記憶部210は、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびハードディスクを含む。記憶部210には、システムプログラムが記憶される。また、記憶部210は、種々のデータの処理および測定ヘッド100から与えられる画素データ等の種々のデータを保存するために用いられる。
制御部220は、CPU(中央演算処理装置)を含む。本実施の形態においては、記憶部210および制御部220は、パーソナルコンピュータにより実現される。制御部220は、測定ヘッド100から与えられる画素データに基づいて画像データを生成する。画像データは複数の画素データの集合である。制御部220は、生成された画像データに基づいて、プローブ140のスタイラス144の接触部144aの位置を算出する。
操作部230は、キーボードおよびポインティングデバイスを含む。ポインティングデバイスは、マウスまたはジョイスティック等を含む。操作部230は、使用者により操作される。
(2)主撮像部の構成
図4は、主撮像部130の構成について説明するための図である。図4(a)は、主撮像部130の模式的断面図であり、図4(b)は、主撮像部130の外観斜視図である。
図4(a)に示すように、主撮像部130は、素子保持部130a、レンズ保持部130b、撮像素子131および複数のレンズ132を備える。素子保持部130aおよびレンズ保持部130bは例えば金属材料からなる。素子保持部130aおよびレンズ保持部130bは、一体成形により共通の部材として設けられもよく、または別体として設けられてもよい。
素子保持部130aの一面に矩形の断面を有する凹部133が形成される。凹部133に撮像素子131が嵌合される。撮像素子131の位置ずれを防止するため、凹部133内で撮像素子131が固定されてもよい。凹部133の底面から素子保持部130aの上記一面に平行な他面にかけて貫通孔134が形成される。
レンズ保持部130bは、円筒形状を有する。レンズ保持部130bの一端部が素子保持部130aの上記他面に固定される。レンズ保持部130bには種々の大きさを有する複数のレンズ132が保持される。複数のレンズ132は、素子保持部130aの貫通孔134と重なり、かつ互いに光軸が一致するように配置される。レンズ保持部130bの他端部から複数のレンズ132を通して撮像素子131に光が入射する。
(3)主撮像部による検出
上記のように、主撮像部130は、プローブ140の複数のマーカ143から放出される赤外線を検出する。図5は、主撮像部130と複数のマーカ143との関係について説明するための模式図である。図5においては、理解を容易にするため、ピンホールカメラモデルと同様の作用を有する光学的に単純化されたモデルを用いて説明する。図5には、主撮像部130の複数のレンズ132のうち1つのレンズ132のみが示され、そのレンズ132の主点132aを通るように撮像素子131に光が導かれる。
図5に示すように、主撮像部130は、一定の画角(視野角)θを有する。主撮像部130の画角θの範囲内に、撮像領域Vが含まれる。撮像領域V内に複数のマーカ143がそれぞれ位置する場合、それらのマーカ143から放出される赤外線が、レンズ132の主点132aを通って撮像素子131に入射する。
この場合、撮像素子131の受光位置Pに基づいて、レンズ132の主点132aから各マーカ143へ向かう方向が特定される。図5の例では、一点鎖線で示すように、各受光位置Pおよびレンズ132の主点132aを通る各直線上に各マーカ143が位置する。また、複数のマーカ143の相対的な位置関係は、例えば図1の記憶部210に予め記憶される。
レンズ132の主点132aから各マーカ143へ向かう方向および複数のマーカ143の位置関係に基づいて、各マーカ143の中心の位置が一義的に定まる。また、本実施の形態では、互いに直交するx軸、y軸およびz軸がそれぞれ定義され、撮像領域V内の絶対位置が3次元座標で表される。図1の制御部220は、撮像素子131の受光位置P、および予め記憶された複数のマーカ143の位置関係に基づいて、各マーカ143の中心の座標を算出する。
算出された各マーカ143の中心の座標に基づいて、プローブ140の接触部144a(図3)と測定対象物Sとの接触位置の座標が図1の制御部220により算出される。
例えば、各マーカ143の中心と接触部144a(図3)の中心との位置関係が、図1の記憶部210に予め記憶される。算出された各マーカ143の中心の座標、および予め記憶された各マーカ143の中心と接触部144aの中心との位置関係に基づいて、接触部144aの中心の座標が特定される。
また、各マーカ143の中心の座標に基づいて、プローブ140の姿勢が特定される。これにより、スタイラス144の向きが特定される。また、各マーカ143の中心の座標の変化に基づいて、接触部144aの移動方向が特定される。通常、接触部144aは、接触されるべき測定対象物Sの面に対して垂直に近づけられる。そのため、特定されたスタイラス144の向きおよび接触部144aの移動方向に基づいて、接触部144aの中心と接触位置との相対的な位置関係が推定される。推定された位置関係に基づいて、接触部144aの中心の座標から接触部144aと測定対象物Sとの接触位置の座標が算出される。
なお、測定対象物Sから接触部144aに加わる力の方向を検出するセンサがプローブ140に設けられてもよい。その場合、センサの検出結果に基づいて、接触部144aと測定対象物Sとの接触位置の座標を算出することができる。
撮像素子131と複数のレンズ132との位置関係、複数のマーカ143の位置関係、および複数のマーカ143と接触部144aとの位置関係等に個体差があると、算出される座標にばらつきが生じる。そこで、光学式座標測定装置300による測定を行う前に、個体差によるばらつきを防止するためのキャリブレーション(校正)が行われることが好ましい。
(4)プローブの内部構成
上記のように、複数のマーカ143の位置関係が予め記憶され、その位置関係に基づいて、主撮像部130により生成される画像データから種々の座標が算出される。そのため、もし複数のマーカ143の位置関係が変化すると、正確な座標を算出することができない。そこで、本実施の形態では、複数のマーカ143の位置関係が一定に維持されるようにプローブ140が構成される。
プローブ140の内部構成について説明する。図6は、プローブ140の筐体部141内に収容される部材を示す分解斜視図である。図6および後述の図7〜図12の説明において、上下方向は、図3の第1および第2の方向D1,D2を含む平面に平行でかつ第2の方向にD2に垂直な方向である。
図3の筐体部141内には、図6に示される保持部材400、マーカ部材411,412,413、拡散板421,422,423、および発光基板431,432,433が収容される。
保持部材400は、吸湿性が低くかつ線膨張係数が小さい材料からなる。保持部材400の線膨張係数は、30×10−6/K以下であることが好ましい。保持部材400の材料として、例えばガラス、セラミックス、金属、合金またはガラスセラミックスが用いられる。特に、軽量でかつ低コストな石英ガラスが用いられることが好ましい。石英ガラスの線膨張係数は、0.5×10−6/Kである。
保持部材400は、下方に開放された舟型形状を有し、前部保持部401a、中央部保持部401bおよび後部保持部401cを含む。前部保持部401aおよび後部保持部401cは平板状の上面部405a,405cをそれぞれ有する。上面部405a,405cは同一の平面上にある。中央部保持部401bは、上方に突出する突出部405bを有する。突出部405bは、上面部405xおよび側面部405yを含む。前部保持部401aの上面部405aには開口402aが形成され、中央部保持部401bの上面部405xには開口402bが形成され、後部保持部401cの上面部405cには開口402cが形成される。
保持部材400の上面部405a,405x,405cは、図3の筐体部141の前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cとそれぞれ重なる。
図6の保持部材400の開口402a,402b,402cは、図3の筐体部141の開口OPa,OPb,OPcとそれぞれ重なる。図3に示すように、開口402aは開口OPaよりも小さく、開口402aの縁部は開口OPaの縁部の内側にある。開口402bは開口OPbよりも小さく、開口402bの縁部は開口OPbの縁部の内側にある。開口402cは開口OPcよりも小さく、開口402cの縁部は開口OPcの縁部の内側にある。
前部保持部401aの上面部405aの下方に、マーカ部材411、拡散板421および発光基板431が配置される。中央部保持部401bの上面部405xの下方に、マーカ部材412、拡散板422および発光基板432が配置される。後部保持部401cの下方に、マーカ部材413、拡散板423および発光基板433が配置される。
マーカ部材411,412,413の一面(図6の上面)には、図3の複数のマーカ143をそれぞれ構成する複数の円形領域CRが設けられる。マーカ部材411は、3つの円形領域CRを含む上面の領域が前部保持部401aの開口402a内で露出するように配置される。マーカ部材412は、2つの円形領域CRを含む上面の領域が中央部保持部401bの開口402b内で露出するように配置される。マーカ部材413は、2つの円形領域CRを含む上面の領域が後部保持部401cの開口402c内で露出するように配置される。マーカ部材411,412,413の詳細については後述する。
拡散板421,422,423は、光を拡散させつつ透過する。拡散板421,422,423は、例えば樹脂からなる。発光基板431,432,433の上面には、複数の発光素子Lが実装される。本例において、各発光素子Lは、赤外LED(発光ダイオード)である。赤外LEDの代わりに、他の波長の光を発するLEDが用いられてもよく、またはフィラメント等の他の発光素子が用いられてもよい。
マーカ部材411,412,413の構成について、マーカ部材412を例に説明する。図7は、マーカ部材412の模式的断面図である。マーカ部材411,413は、図7に示されるマーカ部材412と同様の構成を有する。
図7に示すように、マーカ部材412は、ガラスからなる板状部材GPを含む。板状部材GPは、高い透光性を有する。板状部材GPの材料として、例えば石英ガラスまたはソーダガラスが用いられる。特に、線膨張係数が小さくかつ吸湿性が低い石英ガラスが、板状部材GPの材料として用いられることが好ましい。板状部材GPは、図6の保持部材400と同じ材料からなることが好ましい。また、板状部材GPと図6の保持部材400の線膨張係数の差が小さいほど温度補正が容易となるため好ましい。本例では、保持部材400および板状部材GPがともに石英ガラスからなる。
複数の円形領域CRを除いて板状部材GPの一面に遮光性のマスクMKが印刷により形成される。マスクMKにより図3の各マーカ143の外形が形成される。印刷による形成は、スパッタ法または蒸着法による形成を含む。また、スクリーン印刷等の他の印刷法によりマスクMKが形成されてもよい。マスクMKの材料として、ガラスに対する吸着性が高い(付着力が強い)金属材料が用いられ、例えばクロムが用いられる。これにより、ガラスからなる板状部材GP上に膜強度が高くかつ膜厚が小さいマスクMKを形成することができる。また、ガラスと吸着しやすい金属材料の薄膜上に、さらに他の金属薄膜を形成することにより、膜強度が高い積層膜からなるマスクMKを形成してもよい。また、エマルジョンインクまたは他の有機インク等を用いてマスクMKが形成されてもよい。マスクMKの厚みは、板状部材GPの厚みよりも小さい。マスクMKの厚みは、5μm以下であることが好ましく、200nm以下であることがより好ましい。
マーカ部材411,412,413、拡散板421,422,423および発光基板431,432,433の位置関係について、マーカ部材412、拡散板422および発光基板432の位置関係を例に説明する。図8は、マーカ部材412、拡散板422および発光基板432の位置関係を示す断面図である。マーカ部材411、拡散板421および発光基板431の位置関係、ならびにマーカ部材413、拡散板423および発光基板433の位置関係は、図8に示されるマーカ部材412、拡散板422および発光基板432の位置関係と同様である。
図8に示すように、中央部保持部401bの突出部405bの内部空間は、下方に向かって段階的に拡がるように設けられる。側面部405yは、内側面として上部側面SP1および下部側面SP2を有する。上部側面SP1は、開口402bの縁部よりも外側にある。下部側面SP2は、上部側面SP1よりも外側にある。
上部側面SP1により囲まれる領域に、マーカ部材412が配置される。マーカ部材412は開口402bよりも大きい。開口402bの内周面の下端部から上部側面SP1の上端部にかけて外側に延びるように段差部ST1が形成される。マーカ部材412の上面の周縁部は、段差部ST1に当接する。上部側面SP1とマーカ部材412の外周面との間には、隙間CL1が形成される。その隙間CL1に接着剤が充填されることにより、マーカ部材412が開口402bに重なるように固定される。マーカ部材412の上面の周縁部が接着剤により段差部ST1に接着されてもよい。
なお、上部側面SP1とマーカ部材412の外周面との間に隙間CL1が存在するので、保持部材400およびマーカ部材412の寸法変化によって隙間CL1内の接着剤に応力が加わった場合、上部側面SP1により囲まれる領域内でマーカ部材412の位置が変動する可能性がある。本実施の形態では、後述のように、保持部材400およびマーカ部材412の寸法安定性が高い。そのため、隙間CL1内の接着剤に応力が加わりにくく、マーカ部材412の位置変動が防止される。
なお、接着剤を用いた接着の代わりに、融着またはオプティカルコンタクト等の他の方法により保持部材400にマーカ部材411,412,413が接合されてもよい。
下部側面SP2により囲まれる領域の上端部に、拡散板422が配置される。上部側面SP1の下端部から下部側面SP2の上端部にかけて外側に延びるように段差部ST2が形成される。拡散板422の上面は、マーカ部材412の下面および段差部ST2に当接する。拡散板422の上面の周縁部が接着剤により段差部ST2に接着されてもよい。下部側面SP2と拡散板422の外周面との間には、隙間CL2が形成される。下部側面SP2に沿って上下に延びるように、筒状の拡散反射シートRSが配置される。拡散反射シートRSは、光を拡散させつつ反射する。拡散反射シートRSは接着剤により下部側面SP2に接着されてもよい。また、拡散反射シートRSの代わりに、ミラーシートが用いられてもよい。拡散反射シートRSの上端部は、隙間CL2内に位置する。
下部側面SP2の下端部から外側に延びるように段差部ST3が形成される。段差部ST3に当接するように発光基板432が配置される。発光基板432は、接着剤またはねじにより段差部ST3に固定されてもよい。拡散板422と重なる発光基板432の領域の全体に、複数の発光素子Lが略均一に配置される。
図9は、各発光素子Lから発せられる赤外線について説明するための図である。図9においては、一の発光素子Lから発せられる赤外線のみが示される。図9に示すように、発光素子Lにより発せられる赤外線は、拡散反射シートRS上で反射されることにより種々の方向に拡散される。また、拡散板422を透過することによって種々の方向に拡散される。これらの赤外線のうち、マーカ部材412のマスクMKが形成されない円形領域CRを通過する赤外線のみが、図3の筐体部141の外部に放出され、それ以外の赤外線は、マスクMKまたは筐体部141内の他の部分で遮られて筐体部141の外部に放出されない。他の発光素子Lから発せられる赤外線も同様に、拡散反射シートRSおよび拡散板422によって拡散されつつ円形領域CRを通して筐体部141の外部に放出される。それにより、図3のプローブ140の各マーカ143から種々の方向に十分な強度の赤外線が放出される。
拡散板422は、マーカ部材412より大きいことが好ましい。また、複数の発光素子Lはマーカ部材412の円形領域CRより広い領域に均一に配置されることが好ましい。具体的には、一の円形領域CRに対して、その円形領域CRの2倍の面積を有する領域に複数の発光素子Lが均一に配置されることが好ましい。これらにより、円形領域CRを通して放出される種々の方向の赤外線の強度を均一化させることができる。
本実施の形態では、マーカ部材411,412,413の各々が、高い透光性を有する板状部材GP、およびその一面に印刷により形成された遮光性を有するマスクMKからなる。このようなマーカ部材411,412,413が用いられることにより、プローブ140のマーカ143の位置特定の精度が向上される。以下、その理由について説明する。
図10は、比較例としてのマーカ部材を用いた場合に主撮像部130に入射する赤外線について説明するための模式図である。図10の例では、マーカ部材として、遮光性の材料からなる板状部材GPaが用いられる。板状部材GPaには、円形領域CRに対応する貫通孔VHが形成される。板状部材GPの上面および下面は互いに平行であり、貫通孔VHは板状部材GPの上面および下面に対して垂直である。以下の説明において、板状部材GPと直交または斜交するとは、板状部材GPの上面および下面と直交または斜交することをいう。
図10(a)に示すように、主撮像部130が板状部材GPaの上方に位置する場合、板状部材GPaと略直交する方向に貫通孔VHを通過する赤外線が、主撮像部130に入射する。この場合、貫通孔VHの方向と主撮像部130に入射する赤外線の方向とがほぼ一致する。そのため、貫通孔VHの上端開口の全体を通して赤外線が主撮像部130に入射する。それにより、貫通孔VHの断面形状に対応する画像データが得られる。
一方、図10(b)に示すように、主撮像部130が、板状部材GPaの斜め上方に位置する場合、板状部材GPaと斜交する方向に貫通孔VHを通過する赤外線が、主撮像部130に入射する。この場合、貫通孔VHの方向と主撮像部130に入射する赤外線の方向とが異なる。そのため、貫通孔VHの内周面で赤外線が遮られ、貫通孔VHの上端開口の一部を通して赤外線が主撮像部130に入射する。それにより、貫通孔VHの断面形状に対応する画像データが得られない。そのため、貫通孔VHの位置を正確に特定することができない。
このように、図10の例では、マーカ143が向けられる方向が異なると、貫通孔VHの位置の特定の精度が異なる。貫通孔VHの方向と主撮像部130に入射する赤外線の方向との角度が大きいほど、位置特定の精度が低くなる。また、板状部材GPaの厚みが大きいほど、位置特定の精度が低くなる。
図11は、本実施の形態に係るマーカ部材411,412,413を用いた場合に主撮像部130に入射する赤外線について説明するための模式図である。
本実施の形態では、図11(a)および図11(b)に示すように、主撮像部130が板状部材GPaの上方に位置する場合および斜め上方に位置する場合のいずれにおいても、円形領域CRのほぼ全体を通して赤外線が主撮像部130に入射する。これは、遮光性を有するマスクMKの厚みを極めて小さくすることができることによる。
したがって、マーカ143が向けられる方向が異なっても、円形領域CRの形状に対応する画像データが得られる。それにより、マーカ143が向けられる方向によってマーカ143の位置特定の精度が低くなることが防止され、マーカ143の位置特定の精度が高く維持される。
図12は、筐体部141内における保持部材400の保持構造について説明するための模式的断面図である。図12に示すように、筐体部141は、上部筐体部148および下部筐体部149を含む。上部筐体部148および下部筐体部149により形成される内部空間に、保持部材400が収容される。
上部筐体部148および下部筐体部149には、貫通孔148a,149aがそれぞれ形成される。保持部材400には、円筒状の挿入部406が設けられる。図6に示すように、保持部材400の前部保持部401aに2つの挿入部406が設けられ、後部保持部401cに1つの挿入部106が設けられる。これら3つの挿入部106およびその周囲の部分は、互いに同様の構成を有する。
図12に示すように、挿入部406内には、例えば金属からなる円筒状のカラー406aが挿入される。上部筐体部148の貫通孔148a、カラー406a、および下部筐体部149の貫通孔149aを通してねじSCが挿入され、ねじSCの先端部にナットNTが取り付けられる。上部筐体部148の上面とねじSCの頭部との間にはワッシャW1が配置され、下部筐体部149の下面とナットNTとの間にはワッシャW2が配置される。
挿入部406およびカラー406aの上端部と上部筐体部148の下面との間に形成される隙間には、柔軟性を有するブッシュB1が配置される。また、挿入部406およびカラー406aの下端部と下部筐体部149の上面との間に形成される隙間には、柔軟性を有するブッシュB2が配置される。ブッシュB1,B2は、例えばゲル状の材料からなる。ゴムまたはスポンジ等の他の材料によりブッシュB1,B2が形成されてもよい。
この場合、プローブ140の落下または衝突等によって筐体部141に衝撃が加わっても、筐体部141から保持部材400に伝わる衝撃がブッシュB1,B2によって緩和される。それにより、保持部材400の破損が防止される。
(5)測定例
光学式座標測定装置300による測定対象物Sの寸法の測定例について説明する。図13は、図2の表示部160に表示される画像の一例を示す図である。図14は、測定対象物Sの一例を示す図である。
図13には、撮像領域Vを仮想的に表す画像(以下、撮像領域仮想画像と呼ぶ)VIが示される。上記のように、撮像領域Vには、x軸、y軸およびz軸がそれぞれ設定される。本例では、載置台120の上面に平行でかつ互いに直交するようにx軸およびy軸が設定され、載置台120の上面に対して垂直にz軸が設定される。また、載置台120の中心が原点Oに設定される。図13の撮像領域仮想画像VIには、原点O、x軸、y軸およびz軸が含まれるとともに、載置台120の外周を表す線(図13の点線)が含まれる。
図14の測定対象物Sは、直方体形状を有する。本例では、測定対象物Sの一側面Saと、その反対側の側面Sbとの間の距離が測定される。測定対象物Sの側面Sa,Sbは、それぞれx軸に対して垂直である。
図15〜図19は、図14の測定対象物Sにおける具体的な測定例について説明するための図である。図15(a)および図17(a)は、載置台120、主撮像部130、プローブ140および測定対象物Sの位置関係を示す正面図であり、図15(b)および図17(b)は、プローブ140および測定対象物Sの外観斜視図である。図16、図18および図19には、表示部160に表示される撮像領域仮想画像VIの例が示される。
図15(a)および図15(b)に示すように、プローブ140の複数のマーカ143が撮像領域V内に位置するように、スタイラス144の接触部144aが測定対象物Sの側面Saに接触される。その状態で、図1の操作部170が操作されることにより、図15(b)に示すように、測定対象物Sと接触部144aとの接触位置が測定位置M1aとして設定される。この場合、測定位置M1aの座標が特定される。
同様にして、測定対象物Sの側面Sa上の3つの位置が測定位置M2a,M3a,M4aとして設定され、測定位置M2a,M3a,M4aの座標が特定される。続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、測定位置M1a〜M4aを通る平面が、測定対象物Sの側面Saに対応する測定平面ML1として設定される。この場合、図16に示すように、撮像領域仮想画像VI上に、設定された測定平面ML1が重畳される。
続いて、図17(a)および図17(b)に示すように、プローブ140の複数のマーカ143が撮像領域V内に位置するように、スタイラス144の接触部144aが測定対象物Sの側面Sbに接触される。その状態で、図1の操作部170が操作されることにより、図17(b)に示すように、測定対象物Sと接触部144aとの接触位置が測定位置M1bとして設定される。この場合、測定位置M1bの座標が特定される。
同様にして、測定対象物Sの側面Sb上の3つの位置が測定位置M2b,M3b,M4bとして設定され、測定位置M2b,M3b,M4bの座標が特定される。続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、測定位置M1b〜M4bを通る平面が、測定対象物Sの側面Sbに対応する測定平面ML2として設定される。この場合、図18に示すように、撮像領域仮想画像VI上に、測定平面ML1に加えて、設定された測定平面ML2が重畳される。
続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、図1の制御部220において、決定された測定平面ML1,ML2の距離が算出され、図19に示すように、算出結果が撮像領域仮想画像VI上に表示される。なお、算出結果は、撮像領域仮想画像VIと別個に表示部160に表示されてもよい。また、2つの測定平面間の距離の算出条件等は、使用者により適宜設定可能であってもよい。
本例では、4つの測定位置に基づいて1つの測定平面が決定されるが、最少で3つの測定位置に基づいて、1つの測定平面を設定することができる。一方、4つ以上の測定位置を設定することにより、測定対象物Sに対応する測定平面をより正確に設定することができる。また、4つ以上の測定位置に基づいて、測定対象物Sの面の平面度を求めることもできる。
また、本例では、指定された複数の位置(測定位置)を通る平面(測定平面)が測定対象として設定されるが、測定対象物の形状に応じて、他の幾何学形状が測定対象として設定されてもよい。例えば、指定された複数の位置を通る円筒または球等が測定対象として設定されてもよい。この場合、設定された円筒の断面の径または球の半径等を求めることができる。また、設定された幾何学形状に関する角度または面積等が求められてもよい。
(6)撮像部の使用例
図3の副撮像部150によって測定対象物Sを撮像することにより、測定対象物Sの画像を表示部160に表示させることができる。以下、副撮像部150により得られる画像を撮像画像と呼ぶ。
複数のマーカ143と副撮像部150との位置関係、および副撮像部150の特性(画角およびディストーション等)は、例えば図1の記憶部210に撮像情報として予め記憶される。そのため、複数のマーカ143が撮像領域V内にある場合、副撮像部150により撮像される領域が図1の制御部220により認識される。すなわち、撮像画像に対応する3次元空間が制御部220により認識される。
上記のように、測定位置および測定平面等の測定に関する情報(以下、測定情報と呼ぶ)は、3次元空間で設定される。本実施の形態では、これらの測定情報を撮像画像と対応付け、撮像画像上に測定情報を重畳表示することができる。
図20は、撮像画像上に測定情報が重畳表示された例を示す図である。図20の例では、測定対象物Sの側面Saが副撮像部150により撮像される。その撮像画像SIに、測定位置M1a〜M4aを表す複数の球体の画像P1a〜P4aが重畳されるとともに、測定平面ML1を表す画像PL1が重畳される。
このように、実際に測定対象物Sが撮像されることによって得られる撮像画像上に測定情報が重畳されることにより、測定情報を使用者が視覚的に把握しやすくなる。また、一の測定対象物Sに対する測定を行った後に、他の測定対象物Sに対して同様の測定を行う場合、測定情報が重畳された撮像画像を参照することにより、他の測定対象物Sに対する測定を容易に行うことが可能となる。
(7)効果
上記実施の形態に係る光学式座標測定装置300においては、プローブ140の複数のマーカ143を構成するマーカ部材411,412,413が、保持部材400により保持される。
この場合、マーカ部材411,412,413の板状部材GPがガラスからなるため、吸湿によるマーカ部材411,412,413の経時的な寸法変化が防止される。また、保持部材400により複数のマーカ部材412,412,413の位置関係を一定に維持することができる。
また、線膨張係数が小さくかつ吸湿性が低い石英ガラスにより板状部材GPおよび保持部材400がそれぞれ形成されるので、熱および吸湿によるマーカ部材411,412,413および保持部材400の寸法変化が十分に防止される。また、マーカ部材411,412,413と保持部材400との間で線膨張係数の差による歪みが生じくい。それにより、マーカ部材411,412,413および保持部材400の寸法安定性が高くなる。
また、マーカ部材411,412,413の各々において、遮光性を有するマスクMKが、円形領域CRを除く板状部材GPの一面上の領域に形成される。この場合、マスクMKの厚みを小さくすることができるため、円形領域CRを通過してプローブ140の外部に放出されるべき赤外線が、マスクMKによって遮られることが防止される。そのため、撮像で得られるマーカ143の画像の外形が歪むことが防止され、各マーカ143の位置を正確に撮像することができる。
これらにより、主撮像部130により生成される複数のマーカ143の画像データに基づいて、プローブ140により指定された測定位置を精度良く算出することができる。
また、上記実施の形態では、発光基板431,432,433とマーカ部材411,412,413との間に拡散板421,422,423が配置され、発光基板431,432,433とマーカ部材411,412,413との間の各空間を取り囲むように拡散反射シートRSが配置される。これにより、マーカ部材411,412,413の円形領域CRを通して種々の方向に均一に赤外線を放出することができる。
(8)他の実施の形態
(8−1)
上記実施の形態では、保持部材400とマーカ部材411,412,413とが別個の部材であるが、これらが一体の部材であってもよい。この場合、保持部材400とマーカ部材411,412,413との間で歪みが生じること、および保持部材400に対するマーカ部材411,412,413の位置ずれが生じることが防止される。したがって、複数のマーカ143の位置関係の変化がより十分に防止される。
(8−2)
上記実施の形態では、マーカ部材411,412,413に対応するように、拡散板421,422,423および発光基板431,432,433がそれぞれ設けられるが、本発明はこれに限らない。マーカ部材の数と拡散板の数とが一致していなくてもよい。同様に、マーカ部材の数と発光基板の数とが一致していなくてもよい。
例えば、一の拡散板により拡散される光が複数のマーカ部材を通してプローブ140から放出されてもよく、または複数の拡散板により拡散される光が一のマーカ部材を通してプローブ140から放出されてもよい。同様に、一の発光基板により発せられる光が複数のマーカ部材を通してプローブ140から放出されてもよく、または複数の発光基板により拡散される光が一のマーカ部材を通してプローブ140から放出されてもよい。
(8−3)
上記実施の形態では、発光基板431,432,433により発せられる光を拡散させるために、拡散板421,422,423および拡散反射シートRSが用いられるが、本発明はこれに限らない。複数のマーカ143の位置を検出可能であれば、拡散板421,422,423および拡散反射シートRSの一方または両方が用いられなくてもよい。
(8−4)
上記実施の形態は、1つの撮像部によってプローブが撮像されることにより測定位置の座標が測定されるシングルカメラ式の光学式座標測定装置に本発明が適用された例であるが、複数の撮像部によってプローブが撮像されることにより測定位置の座標が測定されるマルチカメラ式の光学式座標測定装置に本発明が適用されてもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、光学式座標測定装置300が光学式座標測定装置の例であり、マーカ143がマーカの例であり、プローブ140がプローブの例であり、主撮像部130が撮像部の例であり、制御部220が算出部の例であり、発光素子Lが光源の例であり、円形領域CRが透光領域の例であり、板状部材GPが透光部の例であり、マスクMKが遮光膜の例であり、保持部材400が保持部の例であり、拡散板421,422,423が拡散部材の例であり、筐体部141が筐体部の例であり、ブッシュB1,B2が緩衝部材の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の測定対象物の寸法等の測定に有効に利用することができる。
(10)参考形態
(1)本参考形態に係る光学式座標測定装置は、複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、プローブの複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、撮像部により生成された画像データに基づいて、プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、プローブは、光源と、各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、光源により発せられる光を透過するガラスからなる複数の透光部と、マーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、複数の透光部を保持する保持部とを含む。
この光学式座標測定装置においては、プローブの複数のマーカが撮像部によって撮像されることにより画像データが生成される。生成された画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置が算出部により算出される。
各透光部の透光領域によりマーカが構成され、その透光領域を除く各透光部の領域の表面に遮光膜が形成される。光源により発せられる光のうち、複数の透光部の透光領域を通る光が、遮光膜によって遮られることなくプローブの外部に放出される。
この場合、各透光部がガラスからなるので、吸湿による各透光部の経時的な寸法変化が防止される。また、保持部により複数の透光部が保持されるので、複数の透光部の位置関係を一定に維持することができる。
また、マーカの外形がガラス表面に形成される遮光膜によって形成されるので、遮光膜の厚みが小さく、撮像で得られるマーカの画像の外形が遮光膜のエッジによって歪むことが防止される。そのため、各マーカの位置を正確に撮像することができる。
これらにより、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
(2)保持部は、ガラス、金属、合金、セラミックス、およびガラスセラミックスから選択される一または複数の材料からなってもよい。
この場合、保持部が低吸湿性および低線膨張係数を有するため、吸湿および熱による保持部の寸法変化が防止される。そのため、複数の透光部の位置関係が一定に維持され、複数のマーカの位置関係が一定に維持される。したがって、複数のマーカの画像データに基づいて、プローブにより指定された測定位置の座標を精度良く算出することができる。
(3)保持部は、石英ガラスからなってもよい。
この場合、吸湿および熱による保持部の寸法変化がより十分に防止される。したがって、複数の透光部の位置関係が維持される。
(4)複数の透光部および保持部は、同じ材料からなってもよい。
この場合、複数の透光部と保持部との間で線膨張係数の差による歪みが生じにくいので、複数の透光部および保持部の寸法安定性が高くなる。
(5)各透光部は板状ガラスからなり、遮光膜は、各透光部の一面のみに形成されてもよい。
この場合、透光領域を斜めに通過してプローブの外部に放出されるべき光が、遮光膜のエッジによって遮られることが防止される。それにより、マーカの画像の歪みが十分に防止される。
(6)遮光膜は、蒸着膜であってもよい。
この場合、遮光膜が極めて小さい厚みを有することができる。それにより、透光領域を斜めに通過してプローブの外部に放出されるべき光が、遮光膜のエッジによって遮られることが防止される。それにより、マーカの画像の歪みが十分に防止される。
(7)プローブは、光源と各透光部との間に設けられ、光源により発せられる光を透過しつつ拡散させる拡散部材をさらに含んでもよい。
この場合、透光領域を通して種々の方向に光を放出させることができる。
(8)プローブは、保持部を収容する筐体部をさらに含み、保持部と筐体部との間に柔軟性を有する緩衝部材が配置されてもよい。
この場合、外部から保持部に直接的に応力が加わることがない。また、プローブの落下または衝突等によって筐体部に衝撃が加わっても、保持部に伝達される衝撃が緩衝部材により緩和される。それにより、保持部の破損が防止される。
100 測定ヘッド
110 保持部
111 設置部
112 スタンド部
120 載置台
130 主撮像部
131 撮像素子
132 レンズ
140 プローブ
141 筐体部
142 把持部
143 マーカ
144 スタイラス
144a 接触部
145 電源基板
146 接続端子
150 副撮像部
160 表示部
170 操作部
180 制御基板
200 処理装置
210 記憶部
220 制御部
230 操作部
300 光学式座標測定装置
400 保持部材
411,412,413 マーカ部材
421,422,423 拡散板
431,432,433 発光基板
B1,B2 ブッシュ
GP 板状部材
L 発光素子
MK マスク
S 測定対象物

Claims (9)

  1. 複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、
    前記プローブの前記複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部により生成された画像データにより表される前記複数のマーカに基づいて、前記プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、
    前記プローブは、
    光源と、
    前記複数のマーカの各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、前記光源により発せられる光を透過する上表面が平面のガラスからなる複数の透光部と、
    前記複数のマーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて前記複数の透光部の前記上表面に形成される遮光膜と、
    前記複数の透光部を保持する保持部とを含む、光学式座標測定装置。
  2. 複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、
    前記プローブの前記複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部により生成された画像データに基づいて、前記プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、
    前記プローブは、
    光源と、
    各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、前記光源により発せられる光を透過するガラスからなる複数の透光部と、
    前記マーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて前記複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、
    前記複数の透光部を保持する保持部とを含み、
    前記プローブは、前記光源と各透光部との間に設けられ、前記光源により発せられる光を透過しつつ拡散させる拡散部材をさらに含む、光学式座標測定装置。
  3. 複数のマーカを有し、測定位置を指定するためのプローブと、
    前記プローブの前記複数のマーカを撮像することにより画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部により生成された画像データに基づいて、前記プローブにより指定される測定位置の座標を算出する算出部とを備え、
    前記プローブは、
    光源と、
    各マーカを構成する透光領域をそれぞれ有し、前記光源により発せられる光を透過するガラスからなる複数の透光部と、
    前記マーカの外形が形成されるように、各透光領域を除いて前記複数の透光部の表面に形成される遮光膜と、
    前記複数の透光部を保持する保持部とを含み、
    前記プローブは、前記保持部を収容する筐体部をさらに含み、
    前記保持部と前記筐体部との間に柔軟性を有する緩衝部材が配置される、光学式座標測定装置。
  4. 前記保持部は、ガラス、金属、合金、セラミックス、およびガラスセラミックスから選択される一または複数の材料からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  5. 前記保持部は、石英ガラスからなる、請求項記載の光学式座標測定装置。
  6. 前記複数の透光部および前記保持部は、同じ材料からなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  7. 各透光部は板状ガラスからなり、
    前記遮光膜は、各透光部の一面のみに形成される、請求項1〜のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  8. 前記遮光膜は、蒸着膜である、請求項1〜のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  9. 前記遮光膜は、前記複数のマーカの各外形を円形状に形成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
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