JP2015224946A - 光学式座標測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線構造を単純化するとともに、取り扱い性が向上された光学式座標測定装置を提供する。【解決手段】載置台120の上方の撮像領域Vが主撮像部130により撮像されるように、主撮像部130と載置台120とが保持部110により保持される。制御基板180とプローブ140とが配線W1により保持部110内を通して接続される。載置台120上に載置された測定対象物Sにプローブ140の接触部が接触される。プローブ140の複数のマーカが主撮像部130により撮像されることにより画像データが生成される。その画像データに基づいて測定対象物Sと接触部との接触位置の座標が算出される。【選択図】図2

Description

本発明は、接触式のプローブを用いる光学式座標測定装置に関する。
接触式の座標測定装置には、接触部を有するプローブが設けられる。測定対象物にプローブの接触部が接触され、測定対象物と接触部との接触位置の座標が算出される。測定対象物上の複数の位置の座標が算出されることにより、測定対象物の所望の部分の寸法が測定される。
特許文献1には、データプロセッサ、接触プローブおよび角度センサを備えた空間座標の逐点式測定システムが記載されている。接触プローブには、接触点に加えて、複数の点光源が設けられる。角度センサは、測定対象物の本質的な部分を観測可能でかつ接触プローブの複数の点光源を観測可能に設けられる。
角度センサから各光源に向かう空間的方向が記録される。記録された空間的方向に基づいて、角度センサに関する接触プローブの位置と方向とがデータプロセッサにより算出される。接触プローブの位置が接触点の位置および測定対象物の位置に関係付けられる。
特表平6−511555号公報
特許文献1の逐点式測定システムにおいては、データプロセッサと角度センサとが一の配線により接続される。これにより、角度センサによる記録がデータプロセッサに与えられる。また、データプロセッサと接触プローブとが他の配線により接続される。これにより、接触プローブの複数の点光源の照明時間および光の強さがデータプロセッサにより制御される。
このように、光学式座標測定装置を動作させるためには、種々の配線を設けることが必要となる。しかしながら、光学式座標測定装置に種々の配線を設けると、配線構造が複雑化することにより光学式座標測定装置の取り扱い性が低下する。
本発明の目的は、配線構造を単純化するとともに、取り扱い性が向上された光学式座標測定装置を提供することである。
(1)本発明に係る光学式座標測定装置は、測定対象物が載置される載置台と、発光可能な複数のマーカを有するとともに測定対象物に接触される接触部を有するプローブと、プローブの複数のマーカを撮像することにより複数のマーカの画像に対応する画像データを生成する撮像部と、プローブの複数のマーカの発光動作を制御するとともに、撮像部により生成された画像データに基づいて、測定対象物と接触部との接触位置の座標を算出する制御部と、載置台の上方の領域が撮像部により撮像されるように撮像部と載置台とを保持する保持部と、保持部内を通して制御部とプローブとを接続する第1の配線とを備える。
この光学式座標測定装置においては、載置台の上方の領域が撮像部により撮像されるように、撮像部と載置台とが保持部により保持される。載置台上に載置された測定対象物にプローブの接触部が接触される。プローブの複数のマーカが撮像部により撮像されることにより画像データが生成される。その画像データに基づいて測定対象物と接触部との接触位置の座標が算出される。これにより、測定対象物の所望の部分の寸法を測定することができる。
ここで、制御部とプローブとは第1の配線により保持部内を通して接続される。そのため、保持部から外部に引き出される第1の配線の長さをプローブの移動に必要な最小限の長さに短縮することができる。これにより、第1の配線の絡まりを防止することができる。その結果、配線構造を単純化するとともに、光学式座標測定装置の取り扱い性を向上させることができる。
(2)光学式座標測定装置は、保持部に設けられる接続端子をさらに備え、保持部は、一方向に沿って延びるように形成され、載置台および撮像部は、一方向に並ぶように保持部により保持され、制御部は保持部に配置される第1部分を含み、接続端子は、撮像部よりも載置台に近い保持部の部分に配置され、第1の配線は、プローブと接続端子とを接続する第1のケーブルと、保持部内で接続端子と第1部分とを接続する内部配線とを含んでもよい。
この場合、プローブと接続端子とは第1の配線の第1のケーブルにより接続され、接続端子と第1部分とは保持部内で第1の配線の内部配線により接続される。ここで、制御部の第1部分は保持部に配置され、接続端子は撮像部よりも載置台に近い保持部の部分に配置される。そのため、第1の配線のうち、保持部内を通して配置される内部配線の部分を長くすることにより、保持部から外部に引き出される第1のケーブルの部分を短縮することができる。これにより、内部配線の配線構造を単純化するとともに、第1のケーブルの絡まりを防止することができる。
また、載置台上の測定対象物にプローブの接触部を接触させる際に、第1のケーブルがプローブの複数のマーカと撮像部との間を遮ることが防止される。それにより、撮像部は、複数のマーカを確実に撮像することができる。その結果、光学式座標測定装置の取り扱い性が向上する。
(3)制御部は、保持部から離間して設けられる第2部分をさらに含み、第1部分は、載置台よりも撮像部に近い位置に設けられ、第1の配線は、第1部分と第2部分とを接続する第2のケーブルをさらに含んでもよい。
この場合、制御部の第1部分と第2部分とが第2のケーブルにより接続される。ここで、第2部分は保持部から離間して設けられ、第1部分は載置台よりも撮像部に近い位置に設けられる。これにより、プローブの複数のマーカと撮像部との間を遮ることなく、第2のケーブルにより制御部の第1部分と第2部分とを接続することができる。
(4)接続端子は、撮像部に最も近い載置台の端部よりも撮像部から遠い位置に設けられてもよい。
この場合、保持部内を通して配置される内部配線の部分をより長くすることにより、保持部から外部に引き出される第1のケーブルの部分をより短縮することができる。また、第1のケーブルが測定対象物に接触することが防止される。それにより、プローブの操作性が向上する。また、第1のケーブルの絡まりをより防止するとともに、第1のケーブルがプローブの複数のマーカと撮像部との間を遮ることをより防止することができる。
(5)保持部は、撮像部から最も遠い前端面を有し、接続端子は、保持部の前端面に設けられてもよい。
この場合、保持部内を通して配置される内部配線の部分を最長にすることにより、保持部から外部に引き出される第1のケーブルの部分を最短にすることができる。これにより、第1のケーブルの絡まりをさらに防止するとともに、第1のケーブルがプローブの複数のマーカと撮像部との間を遮ることをさらに防止することができる。
(6)保持部は、一方向に沿った側面を有し、接続端子は、保持部の側面のうち撮像部に最も近い載置台の端部よりも撮像部から遠い位置に設けられてもよい。
この場合、保持部内を通して配置される内部配線の部分をより長くすることにより、保持部から外部に引き出される第1のケーブルの部分をより短縮することができる。これにより、第1のケーブルの絡まりをより防止するとともに、第1のケーブルがプローブの複数のマーカと撮像部との間を遮ることをより防止することができる。
(7)光学式座標測定装置は、保持部の温度を測定する温度センサと、保持部内を通して制御部と温度センサとを接続する第2の配線とをさらに備え、制御部は、温度センサにより測定された保持部の温度に基づいて、算出された位置の座標を補正してもよい。
この場合、制御部と温度センサとは第2の配線により保持部内を通して接続される。これにより、配線構造を複雑化させることなく保持部の温度を取得することができる。また、周囲の温度変化により保持部が熱膨張する場合でも、測定対象物と接触部との接触位置の座標を正確に算出することができる。
(8)光学式座標測定装置は、インターフェース部と、保持部内を通して制御部とインターフェース部とを接続する第3の配線とをさらに備え、インターフェース部は、制御部の動作を開始または終了させる起動部、制御部の動作状態を表示する動作表示部、および制御部による算出結果を示すデータを出力する出力部の少なくとも1つを含んでもよい。
この場合、制御部とインターフェース部とは第3の配線により保持部内を通して接続される。これにより、配線構造を複雑化させることなく制御部の動作の開始または終了、制御部の動作状態の表示およびデータの出力の少なくとも1つを実行することができる。
(9)光学式座標測定装置は、制御部に接続されるとともに、測定対象物のうち測定すべき部分を指定するために操作される第1の操作部をさらに備え、制御部は、測定対象物のうち第1の操作部により指定された部分の位置を測定対象物と接触部との接触位置として、その座標として算出してもよい。
この場合、使用者は、プローブを操作しつつ第1の操作部を操作することにより、測定対象物のうち所望の部分を接触位置として容易に指定することができる。
(10)光学式座標測定装置は、制御部に接続されるとともに、測定対象物のうち測定すべき部分を指定するために、使用者により足で操作可能に構成された第2の操作部をさらに備え、制御部は、測定対象物のうち第2の操作部により指定された部分の位置を測定対象物と接触部との接触位置として、その座標を算出してもよい。
この場合、使用者は、プローブを操作しつつ足で第2の操作部を操作することにより、測定対象物のうち所望の部分を接触位置として容易に指定することができる。また、使用者は両手でプローブを操作することが可能になるので、より精密にプローブを操作することができる。
(11)プローブは、複数のマーカが撮像部の撮像領域内に存在するか否かを使用者に知らせるための第1の通知部を含んでもよい。
この場合、使用者は、複数のマーカが撮像部の撮像領域内に存在するか否かを容易に認識することができる。
(12)プローブは複数設けられ、制御部には、測定対象物のうち測定すべき部分に対応して複数のプローブのうち使用されるべきプローブが設定され、複数のプローブの各々は、制御部の設定内容に基づいて、当該プローブが使用されるべきか否かを使用者に知らせるための第2の通知部を含んでもよい。
この場合、使用者は、複数のプローブから測定対象物の測定部分に対応した使用すべきプローブを容易に認識することができる。
(13)プローブは複数設けられ、測定対象物のうち測定すべき部分に対応して複数のプローブのうち使用されるべきプローブが選択可能に構成され、複数のプローブの各々は、選択内容に応じて、当該プローブが使用されるべきか否かを使用者に知らせるための第2の通知部を含んでもよい。
この場合、使用者は、複数のプローブから測定対象物の測定部分に対応した使用すべきプローブを選択することができる。また、使用者は、複数のプローブから選択したプローブを容易に認識することができる。
(14)載置台には、当該載置台上における一定の領域を精度保証領域として認識可能に表示する領域表示線が形成され、精度保証領域内に含まれる測定対象物と接触部との接触位置の座標の算出の精度は、精度保証領域内に含まれない測定対象物と接触部との接触位置の座標の算出の精度よりも高くてもよい。
この場合、使用者は、より高い精度で座標の算出が行われる精度保証領域を容易に認識することができる。また、測定対象物のうち測定すべき部分が精度保証領域内に含まれるように載置台上に測定対象物を載置することができる。
本発明によれば、配線構造を単純化するとともに、光学式座標測定装置の取り扱い性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る光学式座標測定装置の構成を示すブロック図である。 図1の光学式座標測定装置の測定ヘッドの構成を示す斜視図である。 図2の測定ヘッドのプローブの構成を示す斜視図である。 プローブの内部構成を示すブロック図である。 下方から見た測定ヘッドの斜視図である。 後方から見た測定ヘッドの斜視図である 測定ヘッドの側面図である。 主撮像部の構成について説明するための図である。 主撮像部と複数の発光部との関係について説明するための模式図である。 図2の表示部に表示される画像の一例を示す図である。 測定対象物の一例を示す図である。 図11の測定対象物における具体的な測定例について説明するための図である。 図11の測定対象物における具体的な測定例について説明するための図である。 図11の測定対象物における具体的な測定例について説明するための図である。 図11の測定対象物における具体的な測定例について説明するための図である。 図11の測定対象物における具体的な測定例について説明するための図である。 撮像画像上に測定情報が重畳表示された例を示す図である。
(1)光学式座標測定装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る光学式座標測定装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1の光学式座標測定装置300の測定ヘッドの構成を示す斜視図である。図3は、図2の測定ヘッド100のプローブの構成を示す斜視図である。以下、本実施の形態に係る光学式座標測定装置300について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1に示すように、光学式座標測定装置300は、測定ヘッド100および処理装置200を備える。測定ヘッド100は、保持部110、載置台120、主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160、操作部170および制御基板180を含む。
図2に示すように、測定ヘッド100の保持部110は、設置部111およびスタンド部112を含む。設置部111は、水平な平板形状を有し、設置面に設置される。スタンド部112は、設置部111の一方の端部から上方に延びるように設けられる。
設置部111の他方の端部に載置台120が設けられる。載置台120は、例えば光学定盤である。載置台120上には、測定対象物Sが載置される。本例においては、載置台120は略正方形状を有する。載置台120には、互いに直交する2方向に等間隔で並ぶように複数のねじ穴が形成されている。これにより、クランプ部材および固定ねじにより測定対象物Sを載置台120に固定することができる。載置台120は磁性を有していてもよい。この場合、マグネットベース等の磁石を用いた固定部材により測定対象物Sを載置台120に固定することができる。また、載置台120の上面が粘着性を有してもよい。この場合も、測定対象物Sを載置台120に容易に固定することができる。なお、載置台120が着脱自在に構成されてもよい。例えば、複数のねじ穴が形成された載置台120に、上面が粘着性を有する板状部材をねじにより固定することで、上面が粘着性を有する載置台120を実現してもよい。
以下、載置台120が設けられる設置部111の端部を前端とし、スタンド部112が設けられる設置部111の端部を後端とする。設置部111の前端面111Fには、1または複数の接続端子113が設けられる。図2の例では、設置部111の前端面111Fに2つの接続端子113が設けられる。一方の接続端子113とプローブ140とがケーブルCA1により接続される。また、各接続端子113は、設置部111内に設けられた配線W1を介して制御基板180に接続される。
スタンド部112の前方における設置部111には、上方に突出するようにインターフェース部114が形成される。インターフェース部114には、種々の回路部品が設けられる。インターフェース部114の種々の回路部品は、設置部111内に設けられた配線W2(後述する図5)により制御基板180に接続される。本実施の形態においては、インターフェース部114には、種々の回路部品として電源スイッチ114a、動作表示ランプ114bおよびUSB(ユニバーサルシリアルバス)ポート114cが設けられる。
使用者は、処理装置200の図示しないスイッチがオン状態である場合において、電源スイッチ114aをオン状態にすることにより、測定ヘッド100の動作を開始させることができる。動作表示ランプ114bは、例えばLED(発光ダイオード)により構成される。動作表示ランプ114bは、電源スイッチ114aがオン状態であるときに点灯し、オフ状態であるときに消灯する。そのため、使用者は、動作表示ランプ114bを視認することにより、測定ヘッド100が動作中であるか否かを認識することができる。使用者は、USBポート114cに例えばUSBメモリを接続することにより、光学式座標測定装置300による測定結果を示すデータをUSBメモリに保存することができる。
スタンド部112の上部に主撮像部130が設けられる。主撮像部130は、スタンド部112の上部に着脱自在に設けられてもよく、スタンド部112に一体的に設けられてもよい。主撮像部130は、撮像素子131(後述する図8)および複数のレンズ132(後述する図8)を含む。本実施の形態においては、撮像素子131は赤外線を検出可能なCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサである。主撮像部130は、予め定められた撮像領域Vから放出される赤外線を検出可能に斜め下方を向くように配置される。
撮像領域Vは、設置部111の載置台120およびその周辺を含む一定の領域である。本実施の形態においては、図1の載置台120および載置台120から図1のプローブ140の全長の寸法分だけ突出した領域が撮像領域Vとして定義されている。なお、プローブ140の全長は、例えば150mm程度である。主撮像部130の各画素からは、検出量に対応するアナログの電気信号(以下、受光信号と呼ぶ)が制御基板180に出力される。
載置台120の中央部における一定の領域を精度保証領域と呼ぶ。本例においては、精度保証領域は、載置台120の中央部における幅200mm、奥行き200mmおよび高さ150mmの立方体状の領域である。後述するように、載置台120上に載置された測定対象物Sの部分の位置が処理装置200により算出される。ここで、精度保証領域内に含まれる測定対象物Sの部分の位置の算出の精度は、精度保証領域内に含まれない測定対象物Sの部分の位置の算出の精度よりも高い。
載置台120には、幅方向および奥行き方向における精度保証領域を示す領域表示線120Lが設けられる。これにより、使用者は、精度保証領域を容易に認識することができる。また、測定対象物Sのうち測定すべき部分が精度保証領域内に含まれるように載置台120上に測定対象物Sを載置することができる。領域表示線120Lは、載置台120に描かれてもよいし、例えば溝またはスリットとして形成されてもよい。あるいは、載置台120に形成される複数のねじ穴が、幅方向および奥行き方向における精度保証領域を示す領域表示線120Lとして用いられてもよい。
図3に示すように、プローブ140は、複数の発光部143およびスタイラス144を含む。各発光部143は、複数のLEDを含む。本例においては、各LEDは赤外LEDであり、各発光部143は定期的に波長860nmの赤外線を放出する。複数の発光部143から放出された赤外線は、図2の主撮像部130により撮像される。
スタイラス144は、測定対象物Sに接触可能な接触部144aを有する棒状の部材である。本実施の形態においては、スタイラス144の先端に球状の接触部144aが設けられる。プローブ140の構成の詳細については後述する。
副撮像部150は、例えばCCD(電荷結合素子)カメラである。副撮像部150の解像度は、主撮像部130の解像度よりも低くてもよい。副撮像部150は、プローブ140のスタイラス144の接触部144aとの位置関係が既知となる位置に配置される。本実施の形態においては、副撮像部150は、プローブ140の後述する筐体部141の前端の端面に配置される。副撮像部150の各画素から受光信号が制御基板180に出力される。
図2に示すように、表示部160は、保持部110のスタンド部112に支持され、かつ表示部160の表示画面が斜め上方を向くように設置部111上に設けられる。これにより、使用者は、最小限の視線の移動で測定対象物Sおよび表示部160を選択的に視認することができ、または測定対象物Sおよび表示部160を同時に視認することができる。
表示部160は、例えば液晶ディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。表示部160には、制御基板180による制御に基づいて、処理装置200により生成された画像、光学式座標測定装置300の操作手順画面、または測定の結果等が表示される。操作部170は、例えば複数の操作ボタンを有する。操作部170は、測定を行う測定対象物Sの部分を指定するとき等に使用者により操作される。
制御基板180は、保持部110のスタンド部112内に設けられる。制御基板180は、主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160および操作部170に接続される。処理装置200は、制御基板180を介して主撮像部130、プローブ140、副撮像部150、表示部160および操作部170の動作を制御する。
制御基板180には、図示しないA/D変換器(アナログ/デジタル変換器)およびFIFO(First In First Out)メモリが実装される。主撮像部130および副撮像部150から出力される受光信号は、制御基板180のA/D変換器により一定のサンプリング周期でサンプリングされるとともにデジタル信号に変換される。A/D変換器から出力されるデジタル信号は、FIFOメモリに順次蓄積される。FIFOメモリに蓄積されたデジタル信号は画素データとして順次処理装置200に転送される。
本実施の形態においては、図3の複数の発光部143の発光のタイミングと図2の主撮像部130の撮像のタイミングとが同期される。複数の発光部143の発光期間に蓄積された画素データが、次の発光部143の消光期間に制御基板180から処理装置200に転送される。
処理装置200は、測定ヘッド100から離間して設けられる。図1に示すように、処理装置200は、記憶部210、制御部220および操作部230を含む。記憶部210は、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびハードディスクを含む。記憶部210には、システムプログラムが記憶される。また、記憶部210は、種々のデータの処理および測定ヘッド100から与えられる画素データ等の種々のデータを保存するために用いられる。
制御部220は、CPU(中央演算処理装置)を含む。本実施の形態においては、記憶部210および制御部220は、パーソナルコンピュータにより実現される。制御部220は、ケーブルCA2により測定ヘッド100に接続される。制御部220は、測定ヘッド100から与えられる画素データに基づいて画像データを生成する。画像データは複数の画素データの集合である。制御部220は、生成された画像データに基づいて、プローブ140のスタイラス144の接触部144aの位置を算出する。
操作部230は、キーボードおよびポインティングデバイスを含む。ポインティングデバイスは、マウスまたはジョイスティック等を含む。操作部230は、使用者により操作される。
(2)プローブの構成
図4は、プローブ140の内部構成を示すブロック図である。以下、図3および図4を用いて、プローブ140の詳細な構成を説明する。図3に示すように、プローブ140は、複数の発光部143およびスタイラス144に加えて、筐体部141、把持部142、回路基板145、接続端子146および通知部148をさらに含む。把持部142は、第1の方向D1に延び、筐体部141は第1の方向D1と交差する第2の方向D2に延びる。使用者は、把持部142を把持してプローブ140を操作する。
以下、特に言及しない場合には、プローブ140の上下および前後は、使用者が把持部142を垂直に保持した状態(第1の方向D1が上下方向を向く状態)でのプローブ140の上下および前後を指す。
筐体部141は把持部142の上端部に設けられる。筐体部141の前部分が把持部142の前方に突出し、筐体部141の後部分が把持部142の後方に突出するように、把持部142は筐体部141の下面の中央部から下方に延びる。ここで、第1の方向D1と第2の方向D2とがなす角度を把持部142と筐体部141の前部分とがなす角度φと定義する。本実施の形態では、角度φは鋭角であり、0°よりも大きく90°よりも小さい。
把持部142が垂直に保持された状態において、筐体部141の前端は筐体部141の後端よりも下方に位置し、筐体部141の上面が後端から前端にかけて斜め下方に傾斜する。この場合、使用者は、筐体部141の上面を容易に斜め上方に向けることができる。
本実施の形態では、筐体部141の上面は、前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cからなる。前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cは、それぞれ第2の方向D2に平行である。また、前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cは、第1および第2の方向D1,D2を含む平面に垂直である。前部上面141aおよび後部上面141cは同一の平面上にあり、中央部上面141bは前部上面141aおよび後部上面141cよりも高い平面上にある。
筐体部141の内部には、複数の発光部143を保持するガラス製の保持部材が収容される。筐体部141には、内部の複数の発光部143を露出させるための複数の開口141hが形成される。
図3の例においては、筐体部141内に7個の発光部143が設けられる。なお、図4では、3個の発光部143のみが図示され、他の4個の発光部143の図示が省略されている。筐体部141の前端に3個の発光部143が配置され、中央に2個の発光部143が配置され、後端に2個の発光部143が配置される。筐体部141の前部上面141a、中央部上面141bおよび後部上面141cには、前端の3個の発光部143を露出させるための開口141h、中央の2個の発光部143を露出させるための開口141hおよび後端の2個の発光部143を露出させるための開口141hが形成される。
本例においては、筐体部141の前端の3個の発光部143および後端の2個の発光部143は、同一の平面上に位置するように配置されている。また、中央の2個の発光部143は、他の発光部143が位置する平面よりも高い平面上に位置するように配置されている。
前端の3個の発光部143は前部上面141aから上方に露出するように配置される。中央の2個の発光部143は中央部上面141bから上方に露出するように配置される。後端の2個の発光部143は後部上面141cから上方に露出するように配置される。複数の発光部143から放出された赤外線は、筐体部141の複数の開口141hを通って図2の主撮像部130により撮像される。
図2の主撮像部130は、載置台120の斜め上方に位置する。上記のように、使用者は、筐体部141の上面を容易に斜め上方に向けることができる。そのため、主撮像部130は、載置台120上の測定対象物Sの形状測定時に、プローブ140の複数の発光部143から放出される赤外線を効率よく撮像することができる。
筐体部141の前端面、上面の前端および下面の前端には、スタイラス144を取り付けるための図示しない取付部が形成されている。使用者は、測定対象物Sの形状に応じて、スタイラス144の取り付け位置を筐体部141の前端面と上面の前端と下面の前端との間で任意に変更することができる。それにより、スタイラス144の方向を変更することができる。図3の例では、スタイラス144は、筐体部141の前端面に取り付けられている。この場合、スタイラス144は、前方斜め下方を向いている。
回路基板145は、把持部142の内部に収納される。回路基板145には、メモリ145a、電源回路145b、制御回路145cおよびインターフェース145dが実装される。メモリ145aには、複数の発光部143間の距離のばらつき、および複数の発光部143とスタイラス144の接触部144aとの位置ずれ等の個体のばらつきを補正するための校正情報が記憶される。電源回路145bは、複数の発光部143および通知部148に電力を供給する。
制御回路145cは、インターフェース145dを介して接続端子146に接続される。上記のように、接続端子146と一方の接続端子113とがケーブルCA1により接続される。各接続端子113と制御基板180とは、設置部111内に設けられた配線W1により接続される。これにより、複数の発光部143および通知部148の動作が制御回路145cを介して制御基板180により制御される。
また、制御回路145cは、メモリ145aに記憶された校正情報をインターフェース145d、接続端子146、ケーブルCA1、接続端子113および配線W1を介して制御基板180に与える。図1の制御部220は、制御基板180に与えられた校正情報に基づいて、複数の発光部143間の距離のばらつき、および複数の発光部143とスタイラス144の接触部144aとの位置ずれ等の個体のばらつきを補正する。
副撮像部150は、副撮像素子151および副撮像制御部152を有する。副撮像素子151は、例えばCCD素子である。副撮像制御部152は、副撮像素子151による撮像タイミングを制御する。また、副撮像制御部152は、副撮像素子151による取得される画像データをインターフェース145d、接続端子146、ケーブルCA1、接続端子113および配線W1を介して制御基板180に与える。
接続端子146は、図3の把持部142の下部に配置される。この場合、ケーブルCA1は把持部142の下部の接続端子146が下方に延びる。そのため、ケーブルCA1が複数の発光部143と主撮像部130との間を遮ることが防止される。
通知部148は、筐体部141の上面の後端近傍に配置される。本実施の形態においては、通知部148は、複数の緑色LEDおよび複数の赤色LEDを含む。複数の発光部143が主撮像部130(図2)の撮像領域V(図2)内に存在する場合には、通知部148は緑色に発光する。一方、複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在しない場合には、通知部148は赤色に発光する。これにより、複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在しているか否かを容易に認識することができる。
また、光学式座標測定装置300には、複数のプローブ140を設けることが可能である。本例においては、2つのプローブ140を2つの接続端子113にそれぞれ接続することができる。使用者は、測定対象物Sの形状に応じて、適切な位置に適切な形状を有するスタイラス144が設けられたプローブ140を選択して測定対象物Sの測定を行うことができる。
使用されるべきプローブ140の選択は、表示部160に表示される画像に基づいて操作部170を用いて行われる。また、制御部220には、測定対象物Sの複数の測定すべき測定位置と、各々の測定位置に対応して複数のプローブ140のうち使用されるべきプローブ140とが予め関連付けられて登録されていてもよい。また、登録された複数の測定すべき測定位置について登録された手順に従って測定を進めることで、登録された関連付けに基づいて使用されるべきプローブ140が自動的に切り替わってもよい。
使用されるべきプローブ140の通知部148は、緑色または赤色に発光する。具体的には、使用されるべきプローブ140の複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V(図2)内に存在する場合には、当該プローブ140の通知部148は緑色に発光する。一方、使用されるべきプローブ140の複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在しない場合には、当該プローブ140の通知部148は赤色に発光する。他のプローブ140の通知部148は発光しない。これにより、使用者は、使用されるべきプローブ140を容易に認識することができる。
なお、本実施の形態においては、使用されるべきプローブ140以外のプローブ140の複数の発光部143は発光しない。そのため、使用されるべきプローブ140以外のプローブ140を用いて測定が行われることが防止される。
図2の操作部170は、プローブ140に一体的に設けられてもよい。例えば、把持部142に1または複数の操作ボタンが操作部170として設けられてもよい。この場合、使用者が一方の手で把持部142を把持しつつ操作部170を操作することができる。
(3)保持部の内部の構造
図5は、下方から見た測定ヘッド100の斜視図である。図6は、後方から見た測定ヘッド100の斜視図である。図7は、測定ヘッド100の側面図である。図5〜図7を用いて、保持部110の内部の構造および測定ヘッド100に設けられる種々の配線の配置について説明する。図7においては、主としてインターフェース部114に接続される配線W2が図示される。
図5に示すように、保持部110の設置部111の底面の複数の部分には、肉抜き加工が施されている。同様に、図6に示すように、保持部110のスタンド部112の背面の複数の部分には、肉抜き加工が施されている。これにより、保持部110の強度を維持しつつ保持部110の軽量化が図られている。
本実施の形態においては、保持部110の設置部111およびスタンド部112は、例えばアルミニウムにより一体的に形成される。そのため、保持部110の周囲の温度が短期的に変動する場合、または保持部110の温度が局所的に変動する場合には、熱膨張により保持部110の寸法が短期的にまたは局所的に変化する。これにより、保持部110上の載置台120に固定された測定対象物Sの位置がわずかに変化する。その結果、測定対象物Sの位置の算出の精度が低下する。
そこで、図5および図6に示すように、保持部110には、1または複数の温度センサ115が設けられる。測定対象物Sの位置の算出の際には、温度センサ115により検出された保持部110の温度に基づいて、保持部110の熱膨張による測定対象物Sの位置の変化が補正される。これにより、保持部110の周囲の温度が短期的に変動する場合、または保持部110の温度が局所的に変動する場合でも、測定対象物Sの位置を高い精度で算出することができる。
本例においては、3個の温度センサ115が設けられる。3個の温度センサ115をそれぞれ温度センサ115a〜115cと呼ぶ。図5に示すように、温度センサ115aは、設置部111の底面の前後方向における略中央部に配置される。温度センサ115bは、設置部111の底面の後端近傍に配置される。図6に示すように、温度センサ115cは、スタンド部112の背面の上下方向における略中央部に配置される。
測定対象物Sの位置の算出時には、2つの温度センサ115a,115bにより検出される温度に基づいて、保持部110の水平方向(前後方向)の熱膨張による測定対象物Sの位置の変化分が補正される。また、2つの温度センサ115b,115cにより検出される温度に基づいて、保持部110の垂直方向(上下方向)の熱膨張による測定対象物Sの位置の変化分が補正される。
肉抜き加工により形成されたスタンド部112の背面の下部の空間に制御基板180が配置される。制御基板180には、複数の接続ポート181,182,183,184が設けられる。スタンド部112には、背面の肉抜き加工により形成された複数の空間を閉塞するように図示しない蓋部が取り付けられる。接続ポート181〜184に対応する蓋部の位置には、複数の開口部が形成される。スタンド部112に蓋部が取り付けられた状態で、接続ポート181〜184は、蓋部に形成された複数の開口部からそれぞれ露出する。
接続ポート181には、図2の操作部170が接続される。使用者は、プローブ140を操作しつつ操作部170を操作することにより、測定対象物Sのうち所望の部分をスタイラス144の接触部144aとの接触位置として容易に指定することができる。操作部170は、保持部110の背面から保持部110の右側方および左側方のいずれにも引き出すことが可能である。そのため、使用者の利き手が右および左のいずれであっても、使用者は、一方の手でプローブ140を操作し、他方の手で操作部170を操作することができる。
接続ポート181は、例えば、設置部111の前端面111Fに設けられてもよい。この場合、制御基板180と接続ポート184との間の配線は、図5の配線W1と同様に、接続ポート184から設置部111の内部を通して後方に延び、設置部111の開口111hから上方に引き出され、制御基板180に接続される。
接続ポート182には、図6に点線で示すフットスイッチFS等の操作デバイスを接続することが可能である。使用者は、プローブ140を操作しつつ足でフットスイッチFSを操作することにより、測定対象物Sのうち所望の部分をスタイラス144の接触部144aとの接触位置として容易に指定することができる。また、使用者は両手でプローブ140を操作することが可能になるので、より精密にプローブ140を操作することができる。
本例においては、接続ポート183,184は、USBポートである。接続ポート183には、マウスまたはジョイスティック等のポインティングデバイスを接続することが可能である。接続ポート184には、キーボードを接続することが可能である。
図5に示すように、設置部111の前端面111Fに配置された2つの接続端子113の各々には、配線W1が接続される。配線W1は、設置部111の内部を通して後方に延び、設置部111の後端近傍の開口111hから上方に引き出される。図5および図7に示すように、スタンド部112の前方における設置部111の上面に配置されたインターフェース部114には、配線W2が接続される。配線W2は、設置部111の内部を通して後方に延び、設置部111の開口111hから上方に引き出される。
図5に示すように、設置部111の底面の前後方向における略中央部に配置された温度センサ115aには、配線W3が接続される。配線W3は、設置部111の内部を通して後方に延び、設置部111の開口111hから上方に引き出される。設置部111の底面の後端近傍に配置された温度センサ115bには、配線W4が接続される。配線W4は、設置部111の内部を通して前方に延び、設置部111の開口111hから上方に引き出される。
図6に示すように、開口111hから引き出された配線W1〜W4は、上方のスタンド部112内で上方に延び、制御基板180に接続される。スタンド部112の背面の上下方向における略中央部に配置された温度センサ115cには、配線W5が接続される。配線W5は、スタンド部112の内部の開口112hを通して下方に延び、制御基板180に接続される。
このような構造により、図2の制御部220は、制御基板180を介して各接続端子113に接続されたプローブ140を制御するとともに、インターフェース部114を制御することができる。また、制御部220は、測定対象物Sの位置の算出時に、温度センサ115a〜115cにより検出される温度に基づいて、保持部110熱膨張による測定対象物Sの位置の変化分を補正することができる。
(4)主撮像部の構成
図8は、主撮像部130の構成について説明するための図である。図8(a)は、主撮像部130の模式的断面図であり、図8(b)は、主撮像部130の外観斜視図である。
図8(a)に示すように、主撮像部130は、素子保持部130a、レンズ保持部130b、撮像素子131および複数のレンズ132を備える。素子保持部130aおよびレンズ保持部130bは例えば金属材料からなる。素子保持部130aおよびレンズ保持部130bは、一体成形により共通の部材として設けられてもよく、または別体として設けられてもよい。
素子保持部130aの一面に矩形の断面を有する凹部133が形成される。凹部133に撮像素子131が嵌合される。撮像素子131の位置ずれを防止するため、凹部133内で撮像素子131が固定されてもよい。凹部133の底面から素子保持部130aの上記一面に平行な他面にかけて貫通孔134が形成される。
レンズ保持部130bは、円筒形状を有する。レンズ保持部130bの一端部が素子保持部130aの上記他面に固定される。レンズ保持部130bには種々の大きさを有する複数のレンズ132が保持される。複数のレンズ132は、素子保持部130aの貫通孔134と重なり、かつ互いに光軸が一致するように配置される。レンズ保持部130bの他端部から複数のレンズ132を通して撮像素子131に光が入射する。
(5)主撮像部による検出
上記のように、主撮像部130は、プローブ140の複数の発光部143から放出される赤外線を検出する。図9は、主撮像部130と複数の発光部143との関係について説明するための模式図である。図9においては、理解を容易にするため、いわゆるピンホールカメラモデルを用いて説明する。図9には、主撮像部130の複数のレンズ132のうち1つのレンズ132のみが示され、そのレンズ132の主点132aを通るように撮像素子131に光が導かれる。
図9に示すように、主撮像部130は、一定の画角(視野角)θを有する。主撮像部130の画角θの範囲内に、撮像領域Vが含まれる。撮像領域V内に複数の発光部143がそれぞれ位置する場合、それらの発光部143から放出される赤外線が、レンズ132の主点132aを通って撮像素子131に入射する。
この場合、撮像素子131の受光位置Pに基づいて、レンズ132の主点132aから各発光部143へ向かう方向が特定される。図9の例では、一点鎖線で示すように、各受光位置Pおよびレンズ132の主点132aを通る各直線上に各発光部143が位置する。また、複数の発光部143の相対的な位置関係は、例えば図1の記憶部210に予め記憶される。
レンズ132の主点132aから各発光部143へ向かう方向および複数の発光部143の位置関係に基づいて、各発光部143の中心の位置が一義的に定まる。また、本実施の形態では、互いに直交するx軸、y軸およびz軸がそれぞれ定義され、撮像領域V内の絶対位置が3次元座標で表される。図1の制御部220は、撮像素子131の受光位置P、および予め記憶された複数の発光部143の位置関係に基づいて、各発光部143の中心の座標を算出する。
算出された各発光部143の中心の座標に基づいて、プローブ140の接触部144a(図3)と測定対象物Sとの接触位置の座標が図1の制御部220により算出される。
例えば、各発光部143の中心と接触部144a(図3)の中心との位置関係が、図1の記憶部210に予め記憶される。算出された各発光部143の中心の座標、および予め記憶された各発光部143の中心と接触部144aの中心との位置関係に基づいて、接触部144aの中心の座標が特定される。
また、各発光部143の中心の座標に基づいて、プローブ140の姿勢が特定される。これにより、スタイラス144の向きが特定される。また、各発光部143の中心の座標の変化に基づいて、接触部144aの移動方向が特定される。通常、接触部144aは、接触されるべき測定対象物Sの面に対して垂直に近づけられる。そのため、特定されたスタイラス144の向きおよび接触部144aの移動方向に基づいて、接触部144aの中心と接触位置との相対的な位置関係が推定される。推定された位置関係に基づいて、接触部144aの中心の座標から接触部144aと測定対象物Sとの接触位置の座標が算出される。
なお、測定対象物Sから接触部144aに加わる力の方向を検出するセンサがプローブ140に設けられもよい。その場合、センサの検出結果に基づいて、接触部144aと測定対象物Sとの接触位置の座標を算出することができる。
撮像素子131と複数のレンズ132との位置関係、複数の発光部143の位置関係、および複数の発光部143と接触部144aとの位置関係等に個体差があると、算出される座標にばらつきが生じる。そこで、光学式座標測定装置300による測定を行う前に、個体差によるばらつきを防止するためのキャリブレーションが行われることが好ましい。キャリブレーション結果を固有データとして保持し、その固有データを測定対象物Sの測定の際に参照してもよく、またはキャリブレーション結果に基づいて、実際に測定を行う前に上記の各位置関係等の個体差を調整してもよい。
(6)測定例
光学式座標測定装置300による測定対象物Sの寸法の測定例について説明する。図10は、図2の表示部160に表示される画像の一例を示す図である。図11は、測定対象物Sの一例を示す図である。
図10には、撮像領域Vを仮想的に表す画像(以下、撮像領域仮想画像と呼ぶ)VIが示される。上記のように、撮像領域Vには、x軸、y軸およびz軸がそれぞれ設定される。本例では、載置台120の上面に平行でかつ互いに直交するようにx軸およびy軸が設定され、載置台120の上面に対して垂直にz軸が設定される。また、載置台120の中心が原点Oに設定される。図10の撮像領域仮想画像VIには、原点O、x軸、y軸およびz軸が含まれるとともに、載置台120の外周を表す線(図10の点線)が含まれる。
図11の測定対象物Sは、直方体形状を有する。本例では、測定対象物Sの一側面Saと、その反対側の側面Sbとの間の距離が測定される。測定対象物Sの側面Sa,Sbは、それぞれx軸に対して垂直である。
図12〜図16は、図11の測定対象物Sにおける具体的な測定例について説明するための図である。図12(a)および図14(a)は、載置台120、主撮像部130、プローブ140および測定対象物Sの位置関係を示す正面図であり、図12(b)および図14(b)は、プローブ140および測定対象物Sの外観斜視図である。図13、図15および図16には、表示部160に表示される撮像領域仮想画像VIの例が示される。
図12(a)および図12(b)に示すように、プローブ140の複数の発光部143が撮像領域V内に位置するように、スタイラス144の接触部144aが測定対象物Sの側面Saに接触される。その状態で、図1の操作部170が操作されることにより、図12(b)に示すように、測定対象物Sと接触部144aとの接触位置が測定位置M1aとして設定される。この場合、測定位置M1aの座標が特定される。
同様にして、測定対象物Sの側面Sa上の3つの位置が測定位置M2a,M3a,M4aとして設定され、測定位置M2a,M3a,M4aの座標が特定される。続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、測定位置M1a〜M4aを通る平面が、測定対象物Sの側面Saに対応する測定平面ML1として設定される。この場合、図13に示すように、撮像領域仮想画像VI上に、設定された測定平面ML1が重畳される。
続いて、図14(a)および図14(b)に示すように、プローブ140の複数の発光部143が撮像領域V内に位置するように、スタイラス144の接触部144aが測定対象物Sの側面Sbに接触される。その状態で、図1の操作部170が操作されることにより、図14(b)に示すように、測定対象物Sと接触部144aとの接触位置が測定位置M1bとして設定される。この場合、測定位置M1bの座標が特定される。
同様にして、測定対象物Sの側面Sb上の3つの位置が測定位置M2b,M3b,M4bとして設定され、測定位置M2b,M3b,M4bの座標が特定される。続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、測定位置M1b〜M4bを通る平面が、測定対象物Sの側面Sbに対応する測定平面ML2として設定される。この場合、図15に示すように、撮像領域仮想画像VI上に、測定平面ML1に加えて、設定された測定平面ML2が重畳される。
続いて、図1の操作部170または操作部230が操作されることにより、図1の制御部220において、決定された測定平面ML1,ML2の距離が算出され、図16に示すように、算出結果が撮像領域仮想画像VI上に表示される。なお、算出結果は、撮像領域仮想画像VIと別個に表示部160に表示されてもよい。また、2つの測定平面間の距離の算出条件等は、使用者により適宜設定可能であってもよい。
本例では、4つの測定位置に基づいて1つの測定平面が決定されるが、最少で3つの測定位置に基づいて、1つの測定平面を設定することができる。一方、4つ以上の測定位置を設定することにより、測定対象物Sに対応する測定平面をより正確に設定することができる。また、4つ以上の測定位置に基づいて、測定対象物Sの面の平面度を求めることもできる。
また、本例では、指定された複数の位置(測定位置)を通る平面(測定平面)が測定対象として設定されるが、測定対象物の形状に応じて、他の幾何学形状が測定対象として設定されてもよい。例えば、指定された複数の位置を通る円筒または球等が測定対象として設定されてもよい。この場合、設定された円筒の断面の径または球の半径等を求めることができる。また、設定された幾何学形状に関する角度または面積等が求められてもよい。
本実施の形態に係る光学式座標測定装置300が製造部品の良否検査に用いられる場合、実際に測定対象物(製造部品)の測定が行われる前に、測定すべき幾何学的特徴が光学式座標測定装置300に予め設定される。その幾何学的特徴に関して測定対象物の測定が行われ、その測定結果に基づいて、測定対象物が設計通りの形状を有するか否かが検査される。この場合、測定すべき複数の幾何学的特徴の各々に関して良否基準が光学式座標測定装置300に予め設定され、光学式座標測定装置300が、その複数の幾何学的特徴に関する測定対象物の測定結果と、予め設定された複数の幾何学的特徴に関する良否基準とをそれぞれ比較し、各幾何学的特徴に関して良否の判別を行ってもよい。また、複数の幾何学的特徴の測定手順と複数の幾何学的特徴に関する良否基準が光学式座標測定装置300に予め設定され、光学式座標測定装置300が、各幾何学的特徴に関して良否の判別を行うのに加え、複数の幾何学的特徴に関する測定結果と良否基準との比較結果に基づいて総合的に測定対象物の良否判定を行ってもよい。
(7)撮像部の使用例
図3の副撮像部150によって測定対象物Sを撮像することにより、測定対象物Sの画像を表示部160に表示させることができる。以下、副撮像部150により得られる画像を撮像画像と呼ぶ。
複数の発光部143と副撮像部150との位置関係、および副撮像部150の特性(画角およびディストーション等)は、例えば図1の記憶部210に撮像情報として予め記憶される。そのため、複数の発光部143が撮像領域V内にある場合、副撮像部150により撮像される領域が図1の制御部220により認識される。すなわち、撮像画像に対応する3次元空間が制御部220により認識される。
上記のように、測定位置および測定平面等の測定に関する情報(以下、測定情報と呼ぶ)は、3次元空間で設定される。本実施の形態では、これらの測定情報を撮像画像と対応付け、撮像画像上に測定情報を重畳表示することができる。
図17は、撮像画像上に測定情報が重畳表示された例を示す図である。図17の例では、測定対象物Sの側面Saが副撮像部150により撮像される。その撮像画像SIに、測定位置M1a〜M4aを表す複数の球体の画像P1a〜P4aが重畳されるとともに、測定平面ML1を表す画像PL1が重畳される。
このように、実際に測定対象物Sが撮像されることによって得られる撮像画像上に測定情報が重畳されることにより、測定情報を使用者が視覚的に把握しやすくなる。また、一の測定対象物Sに対する測定を行った後に、他の測定対象物Sに対して同様の測定を行う場合、測定情報が重畳された撮像画像を参照することにより、他の測定対象物Sに対する測定を容易に行うことが可能となる。
(8)効果
本実施の形態においては、載置台120の上方の撮像領域Vが主撮像部130により撮像されるように、主撮像部130と載置台120とが保持部110により保持される。載置台120上に載置された測定対象物Sにプローブ140のスタイラス144の接触部144aが接触される。プローブ140の複数の発光部143が主撮像部130により撮像されることにより画像データが生成される。その画像データに基づいて測定対象物Sと接触部144aとの接触位置の座標が算出される。これにより、測定対象物Sの所望の部分の寸法を測定することができる。
ここで、接続端子113と制御基板180とが配線W1により設置部111を通して接続され、接続端子113とプローブ140の接続端子146とがケーブルCA1により接続される。この場合、配線W1が設置部111内に配置されるので、設置部111の外部に存在するケーブルCA1の長さをプローブ140の移動に必要な最小限の長さに短縮することができる。これにより、ケーブルCA1の絡まりを防止することができる。その結果、配線構造を単純化するとともに、光学式座標測定装置300の取り扱い性を向上させることができる。
また、接続端子146は、設置部111の前端面111Fに配置される。この場合、設置部111内を通して配置される配線W1をより長くすることにより、設置部111から外部に引き出されるケーブルCA1をより短縮することができる。また、載置台120上の測定対象物Sにプローブ140のスタイラス144の接触部144aを接触させる際に、ケーブルCA1が測定対象物Sに接触することが防止される。それにより、プローブ140の操作性が向上する。さらに、ケーブルCA1がプローブ140の複数の発光部143と主撮像部130との間を遮ることが防止される。それにより、主撮像部130は、複数の発光部143を確実に撮像することができる。これらの結果、光学式座標測定装置300の取り扱い性がより向上する。
また、制御基板180と処理装置200とがケーブルCA2により接続される。ここで、処理装置200は測定ヘッド100から離間して設けられ、制御基板180は載置台120よりも主撮像部130に近いスタンド部112内に設けられる。これにより、プローブ140の複数の発光部143と主撮像部130との間を遮ることなく、ケーブルCA2により制御基板180と処理装置200とを接続することができる。
(9)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、保持部110に複数の温度センサ115および配線W3〜W5が設けられるが、これに限定されない。熱膨張率が小さい材質により保持部110が形成される場合、または温度変化が小さい環境に保持部110が配置される場合には、保持部110に複数の温度センサ115および配線W3〜W5が設けられなくてもよい。
(b)上記実施の形態において、接続端子113は設置部111の前端面111Fに配置されるが、これに限定されない。接続端子113は設置部111の側面111Sに配置されてもよい。この場合において、接続端子146はスタンド部112の背面よりも設置部111の前端面111Fに近い設置部111の側面111Sに配置されることが好ましい。さらに、接続端子146は設置部111の側面111Sのうちスタンド部112に最も近い載置台120の端部120Rよりも設置部111の前端面111Fに近い位置に配置されることが好ましい。
この場合でも、設置部111内を通して配置される配線W1の部分をより長くすることにより、設置部111から外部に引き出されるケーブルCA1の部分をより短縮することができる。これにより、ケーブルCA1の絡まりを防止するとともに、ケーブルCA1がプローブ140の複数の発光部143と主撮像部130との間を遮ることを防止することができる。
(c)上記実施の形態において、測定ヘッド100に1つの主撮像部130が設けられるが、これに限定されない。測定ヘッド100に2つ以上の主撮像部130が設けられてもよい。この場合、2つ以上の主撮像部130を用いて撮像領域Vを大きくすることができる。あるいは、2つ以上の主撮像部130を用いた一般のステレオ法に基づいて、プローブ140の位置を検出することができる。
(d)上記実施の形態において、通知部148は、特定の色彩で発光するか、または消光することにより、使用されるべきプローブ140を使用者に知らせるとともに、複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在するか否かを使用者に知らせるが、これに限定されない。
通知部148は発光、点滅および消光等の任意のパターンで発光することにより、使用されるべきプローブ140を使用者に知らせるとともに、複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在するか否かを使用者に知らせてもよい。あるいは、通知部148は音声または他の信号を出力することにより、使用されるべきプローブ140を使用者に知らせるとともに、複数の発光部143が主撮像部130の撮像領域V内に存在するか否かを使用者に知らせてもよい。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、測定対象物Sが測定対象物の例であり、載置台120が載置台の例であり、発光部143がマーカの例であり、接触部144aが接触部の例であり、プローブ140がプローブの例である。主撮像部130および制御部220が撮像部の例であり、制御基板180が制御部および第1部分の例であり、制御部220が制御部および第2部分の例であり、保持部110が保持部の例である。配線W1が第1の配線および内部配線の例であり、ケーブルCA1が第1の配線および第1のケーブルの例であり、光学式座標測定装置300が光学式座標測定装置の例であり、接続端子113が接続端子の例である。
ケーブルCA2が第2のケーブルの例であり、前端面111Fが前端面の例であり、側面111Sが側面の例であり、温度センサ115が温度センサの例であり、配線W3〜W5が第2の配線の例である。インターフェース部114がインターフェース部の例であり、配線W2が第3の配線の例であり、電源スイッチ114aが起動部の例であり、動作表示ランプ114bが動作表示部の例であり、USBポート114cが出力部の例である。操作部170およびフットスイッチFSがそれぞれ第1および第2の操作部の例であり、通知部148が第1および第2の通知部の例であり、領域表示線120Lが領域表示線の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の測定対象物の寸法等の測定に有効に利用することができる。
100 測定ヘッド
110 保持部
111 設置部
111F,120F 前端面
111h,112h,141h 開口
111S,Sa,Sb 側面
112 スタンド部
113,146 接続端子
114 インターフェース部
114a 電源スイッチ
114b 動作表示ランプ
114c USBポート
115,115a〜115c 温度センサ
120 載置台
120L 領域表示線
120R 端部
130 主撮像部
130a 素子保持部
130b レンズ保持部
131 撮像素子
132 レンズ
132a 主点
133 凹部
134 貫通孔
140 プローブ
141 筐体部
141a 前部上面
141b 中央部上面
141c 後部上面
142 把持部
143 発光部
144 スタイラス
144a 接触部
145 回路基板
145a メモリ
145b 電源回路
145c 制御回路
145d インターフェース
148 通知部
150 副撮像部
151 副撮像素子
152 副撮像制御部
160 表示部
170,230 操作部
180 制御基板
181〜184 接続ポート
200 処理装置
210 記憶部
220 制御部
300 光学式座標測定装置
CA1,CA2 ケーブル
D1 第1の方向
D2 第2の方向
FS フットスイッチ
M1a〜M4a,M1b〜M4b 測定位置
ML1,ML2 測定平面
O 原点
P 受光位置
P1a〜P4a,PL1 画像
S 測定対象物
SI 撮像画像
V 撮像領域
VI 撮像領域仮想画像
W1〜W5 配線

Claims (14)

  1. 測定対象物が載置される載置台と、
    発光可能な複数のマーカを有するとともに測定対象物に接触される接触部を有するプローブと、
    前記プローブの前記複数のマーカを撮像することにより前記複数のマーカの画像に対応する画像データを生成する撮像部と、
    前記プローブの前記複数のマーカの発光動作を制御するとともに、前記撮像部により生成された画像データに基づいて、測定対象物と前記接触部との接触位置の座標を算出する制御部と、
    前記載置台の上方の領域が前記撮像部により撮像されるように前記撮像部と前記載置台とを保持する保持部と、
    前記保持部内を通して前記制御部と前記プローブとを接続する第1の配線とを備える、光学式座標測定装置。
  2. 前記保持部に設けられる接続端子をさらに備え、
    前記保持部は、一方向に沿って延びるように形成され、
    前記載置台および前記撮像部は、前記一方向に並ぶように前記保持部により保持され、
    前記制御部は前記保持部に配置される第1部分を含み、
    前記接続端子は、前記撮像部よりも前記載置台に近い前記保持部の部分に配置され、
    前記第1の配線は、前記プローブと前記接続端子とを接続する第1のケーブルと、前記保持部内で前記接続端子と前記第1部分とを接続する内部配線とを含む、請求項1記載の光学式座標測定装置。
  3. 前記制御部は、前記保持部から離間して設けられる第2部分をさらに含み、
    前記第1部分は、前記載置台よりも前記撮像部に近い位置に設けられ、
    前記第1の配線は、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第2のケーブルをさらに含む、請求項2記載の光学式座標測定装置。
  4. 前記接続端子は、前記撮像部に最も近い前記載置台の端部よりも前記撮像部から遠い位置に設けられる、請求項2または3記載の光学式座標測定装置。
  5. 前記保持部は、前記撮像部から最も遠い前端面を有し、
    前記接続端子は、前記保持部の前記前端面に設けられる、請求項4記載の光学式座標測定装置。
  6. 前記保持部は、前記一方向に沿った側面を有し、
    前記接続端子は、前記保持部の前記側面のうち前記撮像部に最も近い前記載置台の端部よりも前記撮像部から遠い位置に設けられる、請求項4記載の光学式座標測定装置。
  7. 前記保持部の温度を測定する温度センサと、
    前記保持部内を通して前記制御部と前記温度センサとを接続する第2の配線とをさらに備え、
    前記制御部は、前記温度センサにより測定された前記保持部の温度に基づいて、算出された位置の座標を補正する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  8. インターフェース部と、
    前記保持部内を通して前記制御部と前記インターフェース部とを接続する第3の配線とをさらに備え、
    前記インターフェース部は、前記制御部の動作を開始または終了させる起動部、前記制御部の動作状態を表示する動作表示部、および前記制御部による算出結果を示すデータを出力する出力部の少なくとも1つを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  9. 前記制御部に接続されるとともに、測定対象物のうち測定すべき部分を指定するために操作される第1の操作部をさらに備え、
    前記制御部は、測定対象物のうち前記第1の操作部により指定された部分の位置を測定対象物と前記接触部との接触位置として、その座標として算出する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  10. 前記制御部に接続されるとともに、測定対象物のうち測定すべき部分を指定するために、使用者により足で操作可能に構成された第2の操作部をさらに備え、
    前記制御部は、測定対象物のうち前記第2の操作部により指定された部分の位置を測定対象物と前記接触部との接触位置として、その座標を算出する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  11. 前記プローブは、前記複数のマーカが前記撮像部の撮像領域内に存在するか否かを使用者に知らせるための第1の通知部を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  12. 前記プローブは複数設けられ、
    前記制御部には、測定対象物のうち測定すべき部分に対応して前記複数のプローブのうち使用されるべきプローブが設定され、
    前記複数のプローブの各々は、前記制御部の設定内容に基づいて、当該プローブが使用されるべきか否かを使用者に知らせるための第2の通知部を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  13. 前記プローブは複数設けられ、
    測定対象物のうち測定すべき部分に対応して前記複数のプローブのうち使用されるべきプローブが選択可能に構成され、
    前記複数のプローブの各々は、選択内容に応じて、当該プローブが使用されるべきか否かを使用者に知らせるための第2の通知部を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
  14. 前記載置台には、当該載置台上における一定の領域を精度保証領域として認識可能に表示する領域表示線が形成され、
    前記精度保証領域内に含まれる測定対象物と前記接触部との接触位置の座標の算出の精度は、前記精度保証領域内に含まれない測定対象物と前記接触部との接触位置の座標の算出の精度よりも高い、請求項1〜13のいずれか一項に記載の光学式座標測定装置。
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