JP6325237B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置は、撮像空間に静磁場を発生させる静磁場磁石を有する磁石架台と、被検体が載置される寝台とを備える。そして、磁石架台及び寝台には、各種の機器が実装される。例えば、磁石架台には、撮像空間を照らす架台照明や、被検体の位置合わせを行うための投光器、被検体の要求により操作者に警報を報知するペーシェントコールなどが設けられる。また、例えば、寝台には、被検体が載置される天板を移動させるための移動機構などが設けられる。
また、磁気共鳴イメージング装置は、磁石架台及び寝台に設けられた各機器の動作を制御する複数の制御ユニットを備える。一般的に、これらの制御ユニットは、制御対象の機器ごとに分けられて実装される。そして、例えば、各制御ユニットは、それぞれに専用又は複数の制御ユニットで兼用の筐体やフィルタパネルなどに分散して配置され、シールドルームや機械室に設置される。
特開2009−240668号公報
本発明が解決しようとする課題は、装置全体の設置スペースを削減することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、磁石架台と、寝台と、架台ユニットとを備える。磁石架台は、撮像空間に静磁場を発生させる静磁場磁石を有する。寝台は、被検体が載置され、当該被検体を前記撮像空間に移動する。架台ユニットは、前記磁石架台に設けられ、前記磁石架台又は前記寝台に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を有する。前記磁石架台は、前記静磁場磁石を包囲する架台カバーを有する。前記架台カバーは、当該架台カバーにおける前記架台ユニットを覆う位置に着脱可能に設けられた部分カバーを有する。
図1は、本実施形態に係るMRI装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、従来のMRI装置における架台ユニットの設置例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るMRI装置における架台ユニットの設置例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る磁石架台の一例を示す斜視図である。 図5は、本実施形態に係る架台ユニットの配置例を示す正面図である。 図6は、本実施形態に係る架台ユニットの他の配置例を示す正面図である。 図7は、本実施形態に係る架台ユニットの配置例を示す斜視図である。 図8は、本実施形態に係る架台ユニットの構成例を示す図である。 図9は、本実施形態に係る架台ユニットに接続されるコネクタの一例を示す図である。 図10は、本実施形態に係る架台ユニットの配置例を示す側面図である。 図11は、本実施形態に係る架台カバーが有する部分カバーの一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係る架台カバーの構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて、MRI装置の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るMRI装置100の構成例を示す図である。図1に示すように、MRI装置100は、磁石架台10と、寝台20と、システム制御ユニット30と、架台ユニット40とを備える。
磁石架台10は、磁気共鳴現象を利用して、被検体Sの画像の元になる磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号データを収集する。例えば、磁石架台10は、静磁場磁石11と、傾斜磁場コイル12と、送信コイル13とを有する。また、MRI装置100は、磁石架台10の内側に形成された撮像空間に配置される受信コイル14を有する。
静磁場磁石11は、撮像空間に静磁場を発生させる。例えば、静磁場磁石11は、概略円筒状に形成され、円筒内に形成された撮像空間に静磁場を発生させる。ここで、静磁場磁石11は、真空容器11aと、超伝導コイル11bとを有する。真空容器11aは、概略円筒形状に形成され、超伝導コイル11bを収容する。超伝導コイル11bは、真空容器11aの中で、液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬される。
傾斜磁場コイル12は、撮像空間に傾斜磁場を発生させる。例えば、傾斜磁場コイル12は、概略円筒状に形成され、静磁場磁石11の内周側に配置される。そして、傾斜磁場コイル12は、後述する傾斜磁場電源31から供給される電流により、静磁場磁石11によって発生した静磁場に対してX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を印加する。例えば、傾斜磁場コイル12は、メインコイルとシールドコイルとを有するASGC(Active Shield Gradient Coil)である。ASGCでは、メインコイルが、静磁場に対してX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を印加し、シールドコイルが、メインコイルからの漏洩磁場をキャンセルする磁場を発生させる。
送信コイル13は、撮像空間に高周波磁場を発生させる。例えば、送信コイル13は、概略円筒状に形成され、傾斜磁場コイル12の内周側に配置される。そして、送信コイル13は、後述する送信部32からRF信号の供給を受けて、内周側の撮像空間に配置された被検体Sに高周波磁場を印加する。
受信コイル14は、高周波磁場の影響によって被検体Sから発生するMR信号を受信する。また、受信コイル14は、受信したMR信号を内部の増幅器によって増幅して、受信部33に出力する。例えば、受信コイル14は、被検体Sに装着され、磁石架台10の内側に形成された撮像空間に配置される。例えば、受信コイル14には、撮像の種類や目的などに応じて各種の受信コイルが用いられる。例えば、受信コイル14として、腹部用の受信コイルや頭部用の受信コイル、脊椎用の受信コイルなどが用いられる。
なお、ここでは、送信コイル13と受信コイル14とが別のコイルである場合の例を説明するが、実施形態はこれに限られない。例えば、送信及び受信の両方の機能を備えた送受信兼用のコイルが用いられてもよい。その場合には、送信コイル13が受信の機能をさらに備えていてもよいし、受信コイル14が送信の機能をさらに備えていてもよい。
そして、本実施形態では、磁石架台10には、上述した各部の他にも各種の機器が設けられる。例えば、磁石架台10には、撮像空間を照らす架台照明や、撮像部位の位置合わせを行うための投光器、被検体Sの要求により操作者に警報を報知するペーシェントコールが設けられる。また、例えば、磁石架台10には、磁石架台10に設けられた各種電子機器や撮像空間などを冷却するための架台送風ファンが設けられる。
寝台20は、被検体Sが載置され、当該被検体Sを撮像空間に移動する。例えば、寝台20は、被検体Sが載置される天板21と、天板21を移動させるための移動機構とを有する。なお、天板21は、長手方向が静磁場磁石11の軸と平行になるように配置される。そして、寝台20は、移動機構によって天板21を上下方向、短手方向又は長手方向へ移動させることで、被検体Sを撮像空間に移動する。
なお、寝台20は、磁石架台10に固定された固定式の寝台であってもよいし、磁石架台10に着脱可能な移動式の寝台(ドッカブル寝台ともいう)であってもよい。例えば、移動式の寝台は、車輪などの移動手段を有しており、MRI装置100が置かれた撮影室の外から中へ、又は、撮影室の中から外へ被検体Sを運ぶことができる。
システム制御ユニット30は、操作者からの指示に応じて、MRI装置100全体の動作を制御する。具体的には、システム制御ユニット30は、傾斜磁場電源31と、送信部32と、受信部33と、シーケンス制御部34と、収集部35と、画像再構成部36と、ホストコンピュータ37とを有する。
傾斜磁場電源31は、傾斜磁場コイル12に電流を供給する。例えば、傾斜磁場電源31は、高圧発生回路や傾斜磁場増幅器などを含む。高圧発生回路は、商用交流電源から供給されるAC(Alternate Current)電圧を所定の大きさのDC(Direct Current)電圧に変換して傾斜磁場増幅器に供給する。傾斜磁場増幅器は、高圧発生回路から供給されるDC電圧を増幅して傾斜磁場コイル12に供給する。
送信部32は、ラーモア周波数に対応するRF(Radio Frequency)信号を送信コイル13に送信する。例えば、送信部32は、発振部や位相選択部、周波数変換部、振幅変調部、RF増幅器などを有する。発振部は、静磁場中における対象原子核に固有の共鳴周波数のRF信号を発生する。位相選択部は、発振部によって発生したRF信号の位相を選択する。周波数変換部は、位相選択部から出力されたRF信号の周波数を変換する。振幅変調部は、周波数変換部から出力されたRF信号の振幅を例えばsinc関数に従って変調する。RF増幅器は、振幅変調部から出力されたRF信号を増幅して送信コイル13に供給する。
受信部33は、受信コイル14から出力されるMR信号からMR信号データを生成し、生成したMR信号データを収集部35に送信する。例えば、受信部33は、選択器や前段増幅器、位相検波器、アナログデジタル変換器などが搭載された基板を有する。選択器は、受信コイル14から出力されるMR信号を選択的に入力する。前段増幅器は、選択器から出力されるMR信号を増幅する。位相検波器は、前段増幅器から出力されるMR信号の位相を検波する。アナログデジタル変換器は、位相検波器から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することで、MR信号データを生成する。
なお、本実施形態では、受信部33がシステム制御ユニット30に設けられる場合の例を説明するが、受信部33が設けられる位置はこれに限られない。例えば、受信部33は、磁石架台10に設けられてもよいし、磁石架台10及びシステム制御ユニット30とは独立した別のユニットとして設けられてもよい。また、以下の説明では、受信部33が所定の時間間隔でMR信号をデジタル化することをサンプリングと呼び、サンプリングが行われる時間間隔をサンプリング間隔と呼ぶ。また、1秒当たりに繰り返されるサンプリングの回数をサンプリング周期と呼ぶ。
シーケンス制御部34は、ホストコンピュータ37から送信されるシーケンス実行データに従って傾斜磁場電源31、送信部32、及び受信部33を駆動することで、被検体SからMR信号データを収集するためのパルスシーケンスを実行する。ここで、シーケンス実行データは、傾斜磁場電源31が傾斜磁場コイル12に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部32が送信コイル13に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部33がMR信号を検出するタイミングなど、MR信号データを収集するための処理手順を定義した情報である。
収集部35は、シーケンス制御部34によって傾斜磁場電源31、送信部32、及び受信部33が駆動された結果、受信部33から送信されるMR信号データを収集する。そして、収集部35は、収集したMR信号データに対してアベレージング処理、位相補正処理などの補正処理を行い、補正後のMR信号データを画像再構成部36に送信する。
画像再構成部36は、収集部35から送信されたMR信号データに対して、フィルタ処理や再構成処理等の画像処理を行って画像データを生成する。例えば、画像再構成部36は、k空間変換フィルタ処理や2次元FFT(Fast Fourier Transform)又は3次元FFT、画像フィルタ等の画像処理を行って2次元又は3次元の画像データを再構成する。そして、画像再構成部36は、再構成した画像データをホストコンピュータ37に送信する。
ホストコンピュータ37は、操作部37a、表示部37b、記憶部37c、及び制御部37dを備える。操作部37aは、操作者から各種操作を受け付ける。表示部37bは、画像再構成部36によって生成された各種画像や、操作者から各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)などを表示する。記憶部37cは、画像再構成部36によって生成された画像データや、MRI装置100の動作に必要な各種プログラムや各種データを記憶する。
制御部37dは、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、当該CPU及びメモリにより各種プログラムを実行することで、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、制御部37dは、操作部37aを介して操作者から入力された撮像条件に基づいて各種のシーケンス実行データを生成し、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部34に送信する。
架台ユニット40は、磁石架台10又は寝台20に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を有する。例えば、磁石架台10は、架台照明の動作を制御する制御機能や、投光器の動作を制御する制御機能、ペーシェントコールの動作を制御する制御機能、架台送風ファンの動作を制御する制御機能を有する。また、架台ユニット40は、寝台20の動作を制御する制御機能を有する。例えば、架台ユニット40は、被検体Sの撮像が行われる際に、操作者から受け付けた指示に応じて寝台20の移動機構を駆動することで、被検体Sが置かれた天板21を撮像空間に移動する。そして、本実施形態では、架台ユニット40は、磁石架台10に設けられる。
一般的に、従来のMRI装置では、磁石架台及び寝台に設けられた各機器の動作を制御する制御ユニットは、機器ごとに分けられて実装される。そして、例えば、各制御ユニットは、それぞれに専用又は複数の制御ユニットで兼用の筐体やフィルタパネルなどに分散して配置され、シールドルームや機械室に設置される。このことから、複数の制御ユニットは、装置全体の設置スペースの削減やフィルタパネルの小型化などの妨げとなる場合があった。
図2は、従来のMRI装置における架台ユニットの設置例を示す図である。例えば、図2に示すように、従来のMRI装置では、磁石架台210、寝台220、フィルタパネル250及び筐体260がシールドルームに設置され、システム制御ユニット230が機械室に設置される。また、磁石架台210及び寝台220に設けられた各機器の動作を制御する制御ユニットが、フィルタパネル250及び筐体260に分散して配置される。例えば、制御ユニット241及び242がフィルタパネル250に配置され、制御ユニット243が筐体260に配置される。そして、各制御ユニットは、制御用のケーブル及び電源用のケーブルを介して、磁石架台210が有する架台操作部215及び寝台220に接続され、フィルタパネル250を介して、システム制御ユニット230に接続される。このように、従来のMRI装置では、例えば、フィルタパネル250内に制御ユニットを配置するスペースが必要であったり、シールドルーム内に筐体260を置くスペースが必要であった。
これに対し、本実施形態に係るMRI装置100では、磁石架台10及び寝台20に実装された複数の機器の動作を制御する制御機能が架台ユニット40に集約され、その架台ユニット40が、磁石架台10に設けられる。したがって、複数の制御ユニットを設置するためのスペースが不要になり、装置全体の設置スペースを削減することができる。
図3は、本実施形態に係るMRI装置100における架台ユニット40の設置例を示す図である。例えば、図3に示すように、本実施形態に係るMRI装置100では、磁石架台10、寝台20及びフィルタパネル50がシールドルームに設置され、システム制御ユニット30が機械室に設置される。なお、システム制御ユニット30は、操作室に設置されてもよい。また、架台ユニット40は、磁石架台10に設けられ、シールドルームに設置される。そして、架台ユニット40は、制御用のケーブル及び電源用のケーブルを介して、磁石架台10が有する架台操作部15及び寝台20に接続され、フィルタパネル50を介して、システム制御ユニット30に接続される。このように、本実施形態に係るMRI装置100では、架台ユニット40が磁石架台10に設けられるため、フィルタパネル50内やシールドルーム内で架台ユニット40を設置するためのスペースが不要になる。
以下では、架台ユニット40が設けられる磁石架台10及び架台ユニット40の構成例について詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係る磁石架台10の一例を示す斜視図である。例えば、図4に示すように、磁石架台10は、静磁場磁石11と、架台カバー16と、架台操作部15と、架台ユニット40とを有する。なお、以下の説明において、磁石架台10における位置又は方向を示す場合には、静磁場磁石11の中心を基準にして、寝台20が置かれた側を前側と定義し、その反対側を後側と定義する。さらに、静磁場磁石11の中心を基準にして、静磁場磁石11の軸Zより右を右側と定義し、軸Zより左を左側と定義し、軸Zより上を上側と定義し、軸Zより下を下側と定義する。
架台カバー16は、静磁場磁石11を包囲する。また、架台カバー16は、静磁場磁石11の周囲に着脱可能に設けられる。例えば、図4に示すように、架台カバー16は、右側部分が略直方体形状に形成され、左側部分が静磁場磁石11の軸Zと同軸の略円筒形状に形成される。なお、以下の説明において、磁石架台10又は架台カバー16における外表面の位置を示す場合は、前側の外表面を前面、後側の外表面を後面、右側の外表面を右側面、左側の外表面を左側面、上側の外表面を上面とそれぞれ定義する。
架台操作部15は、寝台20の動作に関する指示を操作者又は被検体から受け付け、受け付けた指示に応じた制御信号を架台ユニット40に送信する。例えば、図4に示すように、架台操作部15は、静磁場磁石11の内側に形成された撮像空間へ通じる開口部10aの両側それぞれに設けられる。
例えば、架台操作部15は、架台照明を点灯又は消灯させる指示を受け付ける。また、例えば、架台操作部15は、投光器を点灯させる指示や、投光器によって被検体に投光された光の位置に基づいて撮像部位の位置を確定する指示、確定された撮像部位が撮像空間内の所定の位置(例えば、静磁場磁石11における磁場中心)に位置付くように撮像部位を位置決めする指示を受け付ける。
また、例えば、架台操作部15は、被検体によって操作される操作部を介して、MRI装置100の操作者に警報を報知する指示を被検体から受け付ける。また、架台操作部15は、架台送風ファンを駆動又は停止させる指示を受け付ける。また、例えば、架台操作部15は、寝台20の天板21を上下、短手方向又は長手方向へ移動させる指示を受け付ける。なお、架台操作部15は、操作者から受け付けた各指示を示す制御信号を架台ユニット40に送信する。
架台ユニット40は、磁石架台10又は寝台20に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を有し、システム制御ユニット30又は架台操作部15から送信される制御信号に応じて各機器を制御する。
例えば、架台照明の動作を制御する制御機能は、操作者からの指示に応じて、架台照明を点灯又は消灯させる。また、例えば、投光器の動作を制御する制御機能は、操作者からの指示に応じて、投光器を点灯させ、投光器によって被検体に投光された光の位置に基づいて撮像部位の位置を確定する。また、投光器の動作を制御する制御機能は、撮像部位を位置決めする指示に応じて、投光器の位置と撮像空間内の所定の位置との間の距離だけ天板21を移動させることで、撮像部位の位置合わせを行う。
また、例えば、ペーシェントコールの動作を制御する制御機能は、被検体から受け付けた指示に応じて、機械室や操作室に設置されたスピーカーやホストコンピュータ37の表示部37bなどに警報を出力する。また、架台送風ファンの動作を制御する制御機能は、操作者からの指示に応じて、架台送風ファンを駆動又は停止させる。また、例えば、寝台20の動作を制御する制御機能は、発振器によって制御クロックを生成し、生成した制御クロックに基づいて寝台20の移動機構を駆動させることで、操作者によって指示された方向へ天板21を移動させる。
このように、本実施形態では、架台ユニット40に複数の制御機能が設けられる。これにより、従来はフィルタパネルや筐体などに分散されていた制御ユニットが集約されることになり、各制御ユニットを設置するために必要であったスペースが不要になる。また、フィルタパネルを小型化することができる。
なお、架台ユニット40には、必ずしも、磁石架台10及び寝台20に実装された全ての機器に関する制御機能が設けられなくてもよい。例えば、架台ユニット40は、定期的又は不定期に点検が行われる複数の制御機能を有する。ここで、定期的に点検が行われる制御機能は、例えば、定期的に保守が行われる制御機能である。また、不定期に点検が行われる制御機能は、例えば、制御対象の機器の動作に不具合が生じた場合などに異常が生じていないかどうか検査される制御機能である。なお、架台ユニット40は、点検が行われる制御機能と点検が行われない制御機能とを混在して有していてもよい。
そして、例えば、図4に示すように、架台ユニット40は、磁石架台10の右側部に設けられる。ここで、磁石架台10の右側部とは、磁石架台10における右側の部分であり、静磁場磁石11の右側面と架台カバー16との間の部分、及び、架台カバー16における右側面の部分である。例えば、架台ユニット40は、架台カバー16の略直方体形状に形成された右側部分の内側に配置される。このとき、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11と架台カバー16との間に配置される。また、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11の右側面に設けられる。より具体的には、架台ユニット40は、静磁場磁石11が有する真空容器11aの右側面に設けられる。
図5は、本実施形態に係る架台ユニット40の配置例を示す正面図である。例えば、図5に示すように、架台ユニット40は、静磁場磁石11の右側面に取り付けられた板部材17の板面に設けられる。ここで、板部材17は、静磁場磁石11との間に設けられた板支持部材18によって支持される。なお、例えば、板部材17には、架台ユニット40の他に、架台ユニット40に電力を供給する電源ユニット80も設けられる。
ここで、例えば、架台ユニット40は、伝熱性を有する固定用ねじを介して静磁場磁石11に固定される。より具体的には、例えば、架台ユニット40は、伝熱性を有する固定用ねじを用いて板部材17に固定される。そして、この場合には、板部材17及び板支持部材18も、伝熱性を有する素材で形成される。これにより、架台ユニット40に生じた熱が、固定用ねじ、板部材17及び板支持部材18を介して静磁場磁石11に放熱されることになり、架台ユニット40を効率よく冷却することができる。なお、架台ユニット40をより効率よく冷却するためには、固定用ねじの本数はできるだけ多く用いるのが望ましい。
なお、架台ユニット40は、必ずしも静磁場磁石11の側面に設けられなくてもよい。例えば、架台ユニット40は、架台カバー16の内壁に設けられてもよい。また、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11と架台カバー16との間で、静磁場磁石11及び架台カバー16それぞれから間を離して設けられてもよい。
図6は、本実施形態に係る架台ユニット40の他の配置例を示す正面図である。例えば、図6に示すように、架台ユニット40は、静磁場磁石11と架台カバー16との間に立設された板部材117の板面に設けられてもよい。このとき、例えば、板部材117は、板面が上下方向に沿うように立てられた状態で、磁石架台10の下部に配置された板支持部材118によって支持される。ここで、例えば、板支持部材118は、一方の端部が静磁場磁石11に固定され、他方の端部が板部材117を下方から支持する。
また、ここでは、架台ユニット40が静磁場磁石11と架台カバー16との間に配置される場合の例について説明したが、架台ユニット40が配置される位置はこれに限られない。例えば、架台ユニット40は、架台カバー16の外側に設けられてもよい。その場合には、例えば、架台カバー16に対して、架台ユニット40を覆うカバーがさらに設けられる。
なお、例えば、磁石架台10には、架台ユニット40だけでなく、他のユニットが設けられてもよい。例えば、磁石架台10には、静磁場磁石11の超伝導コイル11bが浸漬された冷媒を冷却する冷凍機70や、架台ユニット40に電力を供給する電源ユニットなどが設けられる。
図7は、本実施形態に係る架台ユニット40の配置例を示す斜視図である。なお、図7は、磁石架台10から架台カバー16が取り外された状態を示しており、寝台20については図示を省略している。例えば、図7に示すように、架台ユニット40が設けられる板部材17の板面には、架台ユニット40の他に、電源ユニット80が設けられる。なお、板部材17の板面には、架台ユニット40及び電源ユニット80以外のユニットがさらに設けられてもよい。
例えば、電源ユニット80は、磁石架台10の外部から供給されるDC電圧を所定の大きさのDC電圧に変換して、架台ユニット40に供給する。なお、電源ユニット80は、磁石架台10の外部から供給されるAC電圧を所定の大きさのDC電圧に変換して、各ユニットに供給するものでもよい。
また、例えば、図7に示すように、磁石架台10の右側部には、冷凍機70が設けられる。ここで、例えば、架台ユニット40は、磁石架台10において、冷凍機70と同じ側に設けられる。図7に示す例では、冷凍機70及び架台ユニット40は、それぞれ磁石架台10の右側部に設けられる。具体的には、冷凍機70は、静磁場磁石11の右側面の上部に設けられ、架台ユニット40は、静磁場磁石11の右側面の下部に設けられる。
なお、ここでは、架台ユニット40が磁石架台10の右側部に設けられる場合の例を説明したが、架台ユニット40が設けられる位置はこれに限られない。例えば、架台ユニット40は、磁石架台10の左側部に設けられてもよい。ここで、磁石架台10の左側部とは、磁石架台10における左側の部分であり、静磁場磁石11の左側面と架台カバー16との間の部分、及び、架台カバー16における左側面の部分である。その場合には、例えば、架台カバー16は、左側部分が略直方体形状に形成され、右側部分が静磁場磁石11と同軸の略円筒形状に形成される。そして、架台ユニット40は、架台カバー16の略直方体形状に形成された左側部分の内側に配置される。例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11の左側面に設けられる。また、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11の左側面に取り付けられた板部材の板面に設けられる。
なお、架台カバー16の形状は、必ずしも、略直方体形状と略円筒形状とを組み合わせた形状でなくてもよい。例えば、架台カバー16の形状は、内側に架台ユニット40を設置するだけの十分なスペースがあれば、全体が直方体形状に形成されてもよいし、全体が静磁場磁石11の軸Zと同軸の略円筒形状に形成されてもよい。
また、例えば、架台ユニット40は、磁石架台10の前部又は後部に設けられてもよい。ここで、磁石架台10の前部とは、磁石架台10における前側の部分であり、静磁場磁石11の前面と架台カバー16との間の部分、及び、架台カバー16における前面の部分である。また、磁石架台10の後部とは、磁石架台10における後側の部分であり、静磁場磁石11の後面と架台カバー16との間の部分、及び、架台カバー16における後面の部分である。その場合には、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11の前面又は後面に設けられる。また、例えば、架台ユニット40は、静磁場磁石11の前面又は後面に取り付けられた板部材の板面に設けられる。例えば、寝台20が着脱可能な移動式の寝台である場合には、磁石架台10の前部に架台ユニット40が設けられた場合でも、寝台20を磁石架台10から取り外して移動させることで、架台ユニット40の状態を容易に確認することができる。
また、ここでは、冷凍機70及び架台ユニット40が、それぞれ磁石架台10の右側部に設けられる場合の例を説明したが、冷凍機70及び架台ユニット40の配置はこれに限られない。冷凍機70及び架台ユニット40は、磁石架台10の左側部に設けられてもよいし、前部又は後部に設けられてもよい。
以上で説明したように、本実施形態では、架台ユニット40は、磁石架台10に設けられる。ここで、磁石架台10は、静磁場磁石11の真空容器11aに液体ヘリウムを注入する作業が行われる際やクエンチが起きた際などに、結露が発生することがあり得る。そのため、磁石架台10には、このような結露から架台ユニットを保護する機構を設けることが望ましい。
具体的には、磁石架台10は、磁石架台10に発生した結露による水滴から架台ユニット40を保護する保護部を有する。
例えば、磁石架台10は、保護部として、架台ユニット40の上側に設けられ、水滴から架台ユニット40を遮蔽する遮蔽部材91を有する。例えば、図7に示すように、遮蔽部材91は、板状の部材であり、架台ユニット40が設けられた板部材17の上端付近に設けられる。ここで、遮蔽部材91は、静磁場磁石11から離れる方向にせり出すように設けられる。例えば、遮蔽部材91は、水平方向に沿って配置され、板部材17に対して垂直に設けられる。なお、例えば、遮蔽部材91は、静磁場磁石11から離れるほど下側に位置するように、板部材17に所定の角度で傾けて設けられてもよい。
このように、架台ユニット40の上側に遮蔽部材91を設けることで、磁石架台10に結露が発生した際に、架台カバー16の内壁や冷凍機70などから滴り落ちる水滴が架台ユニット40の上側で遮断される。これにより、架台ユニット40の上方から滴り落ちる水滴によって架台ユニット40が故障するリスクを減らすことができる。
また、例えば、磁石架台10は、保護部として、架台ユニット40の上方に配置されるケーブル19を支持する支持部材を有する。ここで、支持部材は、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置でケーブル19の少なくとも一部を下方に突出させた形状に屈曲させてケーブル19を支持する。
例えば、図7に示すように、磁石架台10の後側上部からケーブル19が取り込まれる場合には、架台ユニット40が設けられた板部材17における後側に、上下方向に沿って板状の支持部材92が設けられる。このとき、支持部材92は、板部材17上で架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に後側へ外れた位置に設けられる。さらに、例えば、図7に示すように、板部材17上で架台ユニット40が配置された範囲の上側に、水平方向に沿って板状の支持部材93が設けられる。ここで、支持部材93は、支持部材92の下端より上側の位置に設けられる。なお、図7では、支持部材93が3つに分割されている場合の例を示しているが、実施形態はこれに限られない。例えば、支持部材93は、1つの部材であってもよいし、2つ又は4つ以上に分割されてもよい。
そして、ケーブル19は、磁石架台10の後側上部から取り込まれた後に、静磁場磁石11の外周面及び支持部材92に沿って下方へ伸びるように配置され、さらに、支持部材92の下端部によって、上方へ向かって折り曲げられた形状に配置される。また、ケーブル19は、支持部材92の下端部によって折り曲げられた後に、支持部材93に置かれることで、支持部材92の下端部より上側の位置で水平方向に沿って前方へ伸びるように配置される。このように配置されることで、ケーブル19は、支持部材92の下端部付近に配置された部分が下方に突出した形状となる。なお、図7では図示を省略しているが、架台ユニット40の上側には、複数のケーブルが配置され、それぞれがケーブル19と同様に支持部材92及び93によって支持される。
このように、支持部材92及び93は、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置でケーブル19の少なくとも一部を下方に突出させた形状に屈曲させてケーブル19を支持する。すなわち、支持部材92及び93は、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置で部分的にたるみを持たせた状態で、ケーブル19を配置する。これにより、磁石架台10に結露が発生した際に、磁石架台10の上方からケーブル19を伝って降りてくる水滴が、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置で、磁石架台10の下側に滴り落ちるようになる。したがって、ケーブル19を伝わる水滴によって架台ユニット40が故障するリスクを減らすことができる。
なお、ここでは、支持部材92及び93が板状の部材である場合の例を説明したが、支持部材92及び93の形状はこれに限られない。例えば、支持部材92及び93は、複数の紐状の部材で形成され、ケーブル19を板部材17にくくりつけることで、ケーブル19を支持するものでもよい。この場合も、支持部材92及び93は、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置でケーブル19の少なくも一部を下方に突出させた形状に屈曲させてケーブル19を支持する。なお、支持部材92及び93は、いずれか一方が板状の部材で形成され、他方が紐状の部材で形成されてもよい。
また、ここでは、図7では、支持部材92及び93が、ケーブル19の1部分を下方に突出させた形状に屈曲させてケーブル19を支持する場合の例を説明したが、ケーブル19で突出させる部分の数は1つに限られない。すなわち、支持部材92及び93は、架台ユニット40が配置された範囲から水平方向に外れた位置であれば、2つ以上の部分を下方に突出させた形状に屈曲させてケーブル19を支持してもよい。このように、ケーブル19における下方に突出させる部分を増やすことで、より確実に水滴から架台ユニット40を保護することができる。
また、本実施形態では、架台ユニット40は、磁石架台10に設けられるため、架台ユニット40は、高周波磁場や傾斜磁場によって発生するノイズの影響で誤動作することが想定される。また、逆に、架台ユニット40によって発生する電磁的なノイズの影響でRF信号やMR信号にノイズが混入し、生成される画像にアーチファクトが生じることも想定される。このようなことから、以下で説明するように、架台ユニット40には、電磁波による影響を低減させるイミュニティ対策を施すことが望ましい。
例えば、図7に示すように、架台ユニット40は、架台ユニット40に電力を供給する電源ユニット80の近傍に設けられる。より具体的には、例えば、架台ユニット40は、電源ユニット80の出力端の近傍に配置される。なお、図7では、電源ユニット80の下側に出力端がある場合の例を示している。この場合には、架台ユニット40は、電源ユニット80の下に配置される。このように、架台ユニット40が電源ユニット80の近傍に設けられることによって、架台ユニット40と電源ユニット80との間を接続する電源用のケーブルの長さを短くすることができる。これにより、電源用のケーブルから放射されるノイズを抑えることができる。また、架台ユニット40に供給される電力について、ケーブルでの減衰による電力の低下を抑えることができる。
また、例えば、図7に示すように、電源ユニット80は、板部材17の板面において、磁石架台10の外部から電源ユニット80に電力を供給する電源用のケーブルが取り込まれる位置に近い側に配置される。一般的に、磁石架台10の外部から電源ユニット80に電力を供給する電源用のケーブルは、磁石架台10において、寝台20側が配置される前側を避けて、後側から取り込まれることが多い。そのため、例えば、電源ユニット80は、磁石架台10の後側に配置される。より具体的には、例えば、電源ユニット80は、電源用のケーブルが磁石架台10の後側上部から取り込まれる場合には、磁石架台10における後側上部に近い位置に設置され、電源用のケーブルが磁石架台10の後側下部から取り込まれる場合には、磁石架台10における後側下部に近い位置に設置される。このように、電源ユニット80が、磁石架台10の外部から電源ユニット80に電力を供給する電源用のケーブルが取り込まれる位置に近い側に配置されることによって、電源用のケーブルの長さを短くすることができる。これにより、電源用のケーブルから放射されるノイズを抑えることができる。また、電源ユニット80に供給される電力について、ケーブルでの減衰による電力の低下を抑えることができる。
また、例えば、架台ユニット40は、各種の部品が搭載された基板をシールドケースに収容することで構成される。ここでいうシールドケースは、例えば、アルミニウムや銅などの非磁性体の金属によって形成され、架台ユニット40の中へ浸入する電磁波、及び、架台ユニット40の外へ漏洩する電磁波を遮蔽する。
図8は、本実施形態に係る架台ユニット40の構成例を示す図である。例えば、図8に示すように、架台ユニット40は、基板41と、第1のシールドケース42と、第2のシールドケース43とを有する。基板41は、磁石架台10又は寝台20に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を実現するための部品が搭載される。例えば、基板41には、制御クロックを生成する発振器や、コイル素子、コンデンサなどを含む電子部品が搭載される。なお、図8に示す例では、基板41に接続される電源用のケーブルや電子部品などは図示を省略している。
第1のシールドケース42は、基板41を収容する。また、第2のシールドケース43は、第1のシールドケース42を収容する。このように、架台ユニット40が有する基板41をシールドケースに収容することで、架台ユニット40の中へ侵入するノイズ、及び、架台ユニット40の外へ漏洩するノイズをより確実に遮蔽することができる。さらに、複数のシールドケースを重ねることで、より確実にノイズを遮蔽することができる。なお、ここでは、シールドケースを2重にした場合の例を説明するが、シールドケースを重ねる数は2つに限られない。例えば、1つのシールドケースのみで基板41を収容してもよいし、3つ以上のシールドケースを重ねて、基板41を収容してもよい。
また、例えば、図8に示すように、第1のシールドケース42には、基板41に接続された複数の信号線44が通る複数の孔42aが形成される。例えば、図8に示すように、基板41に複数のコネクタ45が接続される場合に、各コネクタ45の外側の位置に1つずつ孔42aが形成される。そして、各コネクタ45に接続された複数の信号線44は、それぞれ、各コネクタ45の外側にある孔42aから1本ずつ引き出される。
なお、図8に示す例では、第1のシールドケース42に形成される孔42aの数をコネクタ45の数と同じにしているが、孔42aの数はこれに限られない。例えば、孔42aの数は、コネクタ45の数より少なくてもよい。その場合には、各コネクタ45に接続された複数の信号線44は、孔42aの数に分けて数本ずつ束ねられて、各孔42aから引き出される。
一方、例えば、図8に示すように、第2のシールドケース43には、基板41に接続された複数の信号線44が通る少なくとも1つの孔43aが形成される。ここで、第2のシールドケース43に形成される孔43aの数は、第1のシールドケース42に形成された孔42aの数より少ないこととする。そして、第1のシールドケース42から引き出された複数の信号線44又は複数の信号線44の束は、孔43aの数に分けて数本ずつ束ねられて、各孔43aから引き出される。
このように、第2のシールドケース43に形成される孔43aの数を第1のシールドケース42に形成される孔42aの数より少なくすることで、外側のシールドケースになるほど孔の数を減らすことができる。これにより、第1のシールドケース42及び第2のシールドケース43によるシールド効果を高めることができる。
また、例えば、架台ユニット40には、複数の信号を多重化して伝送する信号線44のコネクタが接続される。なお、架台ユニット40に複数のコネクタが接続される場合には、少なくとも1つのコネクタに、複数の信号を多重化して伝送する信号線のコネクタが接続される。例えば、図8に示すように、架台ユニット40の基板41に、複数の信号を多重化して伝送する信号線44のコネクタ45が接続される。このとき、例えば、信号線44には、波長が異なる複数の光信号を多重化して伝送する光通信ケーブルが用いられる。
このように、複数の信号を多重化して伝送する信号線44のコネクタ45が用いられることで、信号を多重化しない場合と比べて、基板41に接続されるコネクタの数を減らすことができる。これにより、基板41を収容するシールドケースに形成される孔の数を減らすことができ、シールド効果をさらに高めることができる。
また、例えば、架台ユニット40に接続される信号線44には、シールドケーブルが用いられる。ここで、シールドケーブルは、アルミニウムや銅などの非磁性体の金属のシールドで導線を覆うことで形成されたケーブルである。なお、架台ユニット40に複数の信号線44が接続される場合には、少なくとも1つの信号線44にシールドケーブルが用いられる。
このように、架台ユニット40に接続される信号線44にシールドケーブルを用いることで、信号線44から放射されるノイズ、及び、信号線44に混入するノイズを減らすことができる。
そして、例えば、図8に示すように、信号線44のシールドは、クランプ部材46によって第1のシールドケース42に固定されることで、接地される。なお、信号線44のシールドは、クランプ部材によって第2のシールドケース43に固定されて接地されてもよい。このような場合に、信号線44におけるクランプ部材46からコネクタ45までの部分は、シールドで覆われない場合もある。
図9は、本実施形態に係る架台ユニット40に接続されるコネクタ45の一例を示す図である。例えば、図9に示すように、架台ユニット40に接続されるコネクタ45には、ライトアングル型のコネクタが用いられる。ここで、例えば、ストレート型のコネクタが用いられた場合には、コネクタから信号線が延出する方向は、基板と略垂直になる。したがって、信号線は、基板から略垂直に延びた後に反対方向に折り曲げられ、基板の近くまで引き戻された状態で、シールドケースに固定されることになる。
これに対し、例えば、図9に示すように、ライトアングル型のコネクタ45が用いられた場合には、コネクタ45から信号線44が延出する方向が基板41と略平行になる。したがって、ライトアングル型のコネクタが用いられた場合には、ストレート型のコネクタが用いられた場合のように信号線44を反対方向に折り曲げる必要がないため、コネクタ45に近い位置で信号線44を第1のシールドケース42に固定することができる。この結果、信号線44におけるシールドで覆われない部分44aの長さを短くすることができ、信号線44から放射されるノイズを抑えることができる。また、信号線44を反対方向に折り曲げる必要がないので、第1のシールドケース42に対して、信号線44をクランプ部材46で固定する作業が容易になる。
また、例えば、架台ユニット40を制御する制御クロックの周波数は、MR信号の受信帯域外に設定される。ここで、MR信号の受信帯域とは、受信部33によってMR信号がサンプリングされる際のサンプリング周波数の範囲である。このように、架台ユニット40を制御する制御クロックの周波数をMR信号の受信帯域外とすることによって、制御クロックのクロック信号によるMR信号へのノイズの混入を抑えることができる。
また、例えば、架台ユニット40は、他の機器との間で送信される信号及び受信される信号の少なくとも一方を光信号で伝送させる。具体的には、架台ユニット40は、他の機器へ送信する信号を光信号で伝送させる場合には、送信する信号を電気信号から光信号に変換する光送信器を備える。また、架台ユニット40は、他の機器から受信する信号を光信号で伝送させる場合には、受信した信号を光信号から電気信号に変換する光受信器を有する。ここで、光信号が伝送される光ケーブルは、電気ケーブルと比べて電磁的なノイズの影響を受けず、また、電磁的なノイズを発生させない。そのため、光信号で信号を伝送させることで、架台ユニット40の誤動作及びRF信号やMR信号へのノイズの混入を低減させることができる。
また、例えば、架台ユニット40は、他の機器との間で送信される信号及び受信される信号の少なくとも一方を差動信号で伝送させる。具体的には、架台ユニット40は、他の機器へ送信する信号を差動信号で伝送させる場合には、送信する信号をシングルエンド信号から差動信号に変換する差動ラインドライバを有する。また、架台ユニット40は、他の機器から受信する信号を差動信号で伝送させる場合には、受信した信号を差動信号からシングルエンド信号に変換する差動ラインレシーバを有する。ここで、差動信号は、2本の信号線を用いて伝送される2つの信号の電位差が信号レベルになる。そのため、差動信号で信号を伝送させることで、グランド(0V)との電位差が信号レベルとなるシングルエンド信号で信号を伝送させる場合と比べて、信号線を流れる電圧を低くすることができる。これにより、信号線から放射されるノイズを減らすことができる。
なお、光信号を伝送するための光ケーブルは、ノイズの低減に効果的であるが、折り曲げに弱いため配線が難しい場合もある。そこで、例えば、架台ユニット40と他の機器との間で伝送される複数の信号のうち、光ケーブルの配線が可能なものは光信号で伝送させ、光ケーブルの配線が不可能なものは差動信号で伝送させるようにしてもよい。
また、例えば、架台ユニット40は、シールドケースに形成される孔に貫通コンデンサが挿入されてもよい。例えば、架台ユニット40に複数の孔が形成されている場合には、そのうちの少なくとも1つの孔に貫通コンデンサが挿入される。貫通コンデンサは、誘電体の周囲をグランド電極とし、信号端子を貫通させることで構成されたコンデンサであり、フィルタコンデンサとして用いられる。例えば、第1のシールドケース42に形成された孔42a及び第2のシールドケース43に形成された孔43aのそれぞれに貫通コンデンサを挿入することで、各シールドケースを密閉することができる。これにより、シールドケースの中から外へ漏れるノイズを減らすことができる。
また、例えば、架台ユニット40は、他の機器との間で送受信される信号のエラー検出及び当該エラー検出に基づく再送制御を行う。例えば、架台ユニット40は、エラー検出として、CRC(Cyclic Redundancy Check)を行う。これにより、他の機器との間で送受信される信号にノイズが混入した場合でも、架台ユニット40又は寝台20の誤動作を減らすことができる。
また、例えば、架台ユニット40は、傾斜磁場コイル12及び送信コイル13の少なくとも一方の駆動状態に応じて、寝台20の動作を制御する。例えば、架台ユニット40は、傾斜磁場コイル12を動作状態にする制御用のゲート信号及び送信コイル13を動作状態にする制御用のゲート信号をそれぞれ入力し、少なくともいずれか一方のゲート信号がオンになった場合に、寝台20の動作を停止させる。例えば、架台ユニット40は、ゲート信号がオンになった時点で寝台20が動作中であった場合には、その時点で寝台20の動作を停止し、その後、ゲート信号がオフに変わった時点で、寝台20の動作を再開するように制御する。また、例えば、架台ユニット40は、ゲート信号がオンになった時点で寝台20が動作していない状態であった場合には、その後、ゲート信号がオフになるまでは寝台20が動作しないように制御する。これにより、寝台20が動作することによって生じるノイズがRF信号やMR信号に混入するのを防ぐことができる。
また、例えば、架台ユニット40は、フィルタパネル50を介して接地される。例えば、架台ユニット40が有する第1のシールドケース42及び第2のシールドケース43が、図3に示したフィルタパネル50にアース線を介して接続されて、フィルタパネル50を介して接地される。ここで、磁石架台10に設けられる他のユニットも同様にアース線を介してフィルタパネル50に接続されて、フィルタパネル50を介して接地される。このように、磁石架台10に設けられた各ユニットがフィルタパネル50を介して接地されることによって、接地数の増加を防ぐことができ、接地線から混入するノイズを抑えることができる。
また、例えば、架台ユニット40が固定用ねじを用いて板部材17に固定される場合に、架台ユニット40は、固定用ねじを用いて、板部材17との間に間隔を置いて固定されてもよい。これにより、磁石架台10が振動した際に架台ユニット40と板部材17とが断続的に接触したり離間したりすることで生じるノイズを抑えることができる。
なお、ここでは、架台ユニット40におけるイミュニティ対策に関連する構成について説明したが、架台ユニット40は、静磁場磁石11によって発生する静磁場によって誤動作することも想定される。例えば、基板41に搭載された各素子が静磁場磁石11によって磁気飽和することで、架台ユニット40が誤動作することも想定される。そのため、架台ユニット40には、静磁場に対する対策を施すことも望ましい。例えば、架台ユニット40は、静磁場ができるだけ小さい箇所に配置されるのが望ましい。
図10は、本実施形態に係る架台ユニット40の配置例を示す側面図である。例えば、図10に示すように、架台ユニット40は、静磁場磁石11の軸Z方向における略中心位置に設置される。ここで、一般的に、静磁場磁石11によって発生する静磁場の大きさは、静磁場磁石11を形成する円筒の外周面上で、円筒の軸Z方向における略中心付近が最も小さくなる。そのため、静磁場磁石11の軸Z方向における略中心位置に架台ユニット40を設置することで、架台ユニット40への静磁場の影響を低減させることができる。
また、例えば、架台ユニット40は、基板41の板面が静磁場磁石11によって発生する静磁場の磁束線Φと略平行になるように設置される。これにより、架台ユニット40を通る磁束線Φの数を減らすことができ、架台ユニット40への静磁場の影響をより低減させることができる。なお、このとき、例えば、架台ユニット40は、基板41の長手方向Lが磁束線Φと略平行になるように設置される。これにより、静磁場磁石の磁束線Φの数をさらに減らすことができ、架台ユニット40への静磁場の影響をさらに低減させることができる。
また、例えば、架台ユニット40に設けられるコイル素子に空芯コイルが用いられてもよい。一般的に、コイル素子は、鉄などの透磁率が高い材質のコア(芯)を有する場合があるが、透磁率が高いコアを有するほど、磁気飽和しやすいため静磁場の影響を受けやすい。したがって、架台ユニット40に設けられるコイル素子として空芯コイルを用いることで、架台ユニット40への静磁場の影響をより確実に低減させることができる。
なお、架台ユニット40に設けられるコイル素子には、透磁率が所定値以下のコアが用いられてもよい。この場合の所定値は、例えば、静磁場磁石11によって発生する静磁場の強さに応じて適切な値が設定される。また、架台ユニット40に複数のコイル素子が設けられる場合には、そのうちの少なくとも1つのコイル素子に空芯コイルが用いられる。例えば、架台ユニット40の中で、静磁場が大きい部分と小さい部分がある場合に、静磁場が大きい部分に配置されたコイル素子に空芯コイルが用いられる。
以上で説明したように、本実施形態では、架台ユニット40に、磁石架台10の側部に設けられることによって生じる誤動作やノイズ混入の対策が施される。しかし、実際に寝台20又は架台ユニット40の動作に不具合が生じた場合には、架台ユニット40の点検が行われることもあり得る。その場合には、磁石架台10から架台カバー16が取り外されて、架台ユニット40の点検作業が行われることになる。
また、例えば、超伝導コイル11bを冷却するための冷媒には液体ヘリウムが用いられるが、液体ヘリウムは、所定の温度を超えるたびに気化して、少しずつ装置外に排出される。そのため、静磁場磁石11の真空容器11aに液体ヘリウムを注入する作業が、定期的に行われることになる。この場合にも、磁石架台10から架台カバー16が取り外されて、冷凍機70の付近から液体ヘリウムを注入する作業が行われる。
これらのことから、例えば、架台カバー16のうち、架台ユニット40を覆う部分や冷凍機70を覆う部分だけを取り外すことができれば、架台カバー16全体を取り外す場合と比べて、取り外しにかかる労力が少なくて済むため便利である。そこで、例えば、架台カバー16は、架台ユニット40及び冷凍機70を覆う位置に着脱可能に設けられた部分カバーを有する。
図11は、本実施形態に係る架台カバー16が有する部分カバーの一例を示す図である。例えば、図11に示すように、架台カバー16は、部分カバー16aと、部分カバー16bとを有する。ここで、部分カバー16aは、架台カバー16における架台ユニット40を覆う位置に着脱可能に設けられる。また、部分カバー16bは、架台カバー16における冷凍機70を覆う位置に着脱可能に設けられる。
例えば、図11に示すように、部分カバー16aと部分カバー16bとは、架台カバー16における右側面の部分を上下に分割するように形成される。具体的には、架台カバー16において、右側面の下側に部分カバー16aが配置され、右側面の上側に部分カバー16bが配置される。ここで、例えば、部分カバー16aは、少なくとも、架台ユニット40が取り付けられた板部材17の上端から下端までを覆う大きさに形成される。また、例えば、部分カバー16bは、少なくとも、冷凍機70の上端から下端までを覆う大きさに形成される。このとき、例えば、図11に示すように、部分カバー16aは、部分カバー16bよりも上下方向の幅が大きくなるように形成される。
ここで、前述したように、本実施形態では、磁石架台10において、架台ユニット40と冷凍機70とが、それぞれ磁石架台10における同じ側の側部に設けられる。そのため、本実施形態では、磁石架台10における架台ユニット40及び冷凍機70が設けられた側の部分カバー16a及び16bの両方又は一方を取り外すだけで、液体ヘリウムの注入や架台ユニット40の点検を行うことができる。また、この結果として、磁石架台10をシールドルームに設置する際に、架台ユニット40及び冷凍機70が設けられていない側を壁際に近付けて設置することができるので、シールドルーム内における磁石架台10の設置スペースを削減することができる。
なお、例えば、部分カバー16aと部分カバー16bとは、一体であってもよい。すなわち、部分カバー16aと部分カバー16bとを一体にした部分カバーは、冷凍機70及び架台ユニット40の両方を覆う位置に着脱可能に設けられる。本実施形態では、架台ユニット40と冷凍機70とが、それぞれ磁石架台10における同じ側の側部に設けられるので、部分カバー16aと部分カバー16bとを一体にした部分カバーを取り外すだけで、液体ヘリウムの注入と架台ユニット40の点検とを同時に行うことができる。
また、ここでは、架台カバー16において、架台ユニット40を覆う位置及び冷凍機70を覆う位置の両方に部分カバーが設けられる場合の例を説明したが、部分カバーの配置はこれに限られない。例えば、架台ユニット40を覆う位置のみに部分カバーが設けられてもよいし、冷凍機70を覆う位置のみに部分カバーが設けられてもよい。また、例えば、板部材17に設置される電源ユニット80及び架台ユニット40それぞれの位置に、別々に部分カバーが設けられてもよい。
また、ここでは、架台カバー16が部分カバー16a及び16bを有する場合の例を説明したが、例えば、架台カバー16は、部分カバー16a及び16bを含む複数の部分カバーに分解可能に構成されてもよい。
図12は、本実施形態に係る架台カバー16の構成例を示す図である。例えば、図12に示すように、架台カバー16は、部分カバー16a〜16iに分割される。前述したように、部分カバー16aは、磁石架台10の右側面下側に配置され、部分カバー16bは、磁石架台10の右側面上側に配置される。また、部分カバー16cは、磁石架台10の左側側面に配置され、部分カバー16dは、磁石架台10の上面に配置される。また、部分カバー16eは、磁石架台10の前面の中央周辺に配置され、部分カバー16fは、磁石架台10の後面に配置される。また、部分カバー16gは、磁石架台10の前面上部に配置され、部分カバー16hは、磁石架台10の前面左側下部に配置され、部分カバー16iは、磁石架台10の前面右側下部に配置される。なお、例えば、各部分カバーは、ねじなどによって、隣接する部分カバーと互いに連結されて固定される。
このように、架台カバー16を複数の部分カバーに分解可能に構成することによって、例えば、磁石架台10が設置又は撤去される際などに、作業員が、架台カバー16を分解して容易に運搬することができるようになる。また、例えば、磁石架台10の局所的な点検が行われる場合に、作業員が、点検したい箇所を覆う部分カバーを取り外すだけで、容易に点検の作業を行うことができるようになる。
なお、架台カバー16における部分カバーの区分けは、図12に例示したものに限られない。例えば、図12では、架台カバー16が9つの部分カバーに分割される場合の例を示したが、架台カバー16は、9つより多い数に分割されてもよいし、9つより少ない数に分割されてもよい。また、各部分カバーの形状や大きさは、静磁場磁石11の側面に配置された各機器の位置や大きさに応じて適宜に決められる。
上述したように、本実施形態に係るMRI装置100では、架台ユニット40が磁石架台10に設けられる。したがって、架台ユニット40を設置するためのスペースが不要になり、装置全体の設置スペースを削減することができる。また、磁石架台10と架台ユニット40とが一体化されるので、MRI装置100が設置又は撤去される際の運搬作業を容易にすることができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態に係るMRI装置によれば、装置全体の設置スペースを削減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI(磁気共鳴イメージング)装置
10 磁石架台
20 寝台
40 架台ユニット

Claims (17)

  1. 撮像空間に静磁場を発生させる静磁場磁石を有する磁石架台と、
    被検体が載置され、当該被検体を前記撮像空間に移動する寝台と、
    前記磁石架台に設けられ、前記磁石架台又は前記寝台に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を有する架台ユニットと
    を備え
    前記磁石架台は、前記静磁場磁石を包囲する架台カバーを有し、
    前記架台カバーは、当該架台カバーにおける前記架台ユニットを覆う位置に着脱可能に設けられた部分カバーを有する
    とを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記架台ユニットは、前記磁石架台の左側部、右側部、前部又は後部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記複数の制御機能は、定期的又は不定期に点検が行われるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 記架台ユニットは、前記静磁場磁石と前記架台カバーとの間に配置される
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記架台ユニットは、前記静磁場磁石の左側面、右側面、前面又は後面に設けられることを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記架台ユニットは、前記静磁場磁石の左側面、右側面、前面又は後面に取り付けられた板部材の板面に設けられることを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記磁石架台の左側部、右側部、前部又は後部には、前記静磁場磁石の超伝導コイルが浸漬された冷媒を冷却する冷凍機がさらに設けられ、
    前記架台ユニットは、前記磁石架台において、前記冷凍機と同じ側に設けられる
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記架台カバーは、前記部分カバーを第1の部分カバーとして有し、
    前記冷凍機を覆う位置に着脱可能に設けられた第2の部分カバーをさらに有する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記架台カバーは、当該架台カバーにおける前記冷凍機及び前記架台ユニットの両方を覆う位置に着脱可能に設けられた部分カバーを有することを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記磁石架台は、前記磁石架台に発生した結露による水滴から前記架台ユニットを保護する保護部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記磁石架台は、前記保護部として、前記架台ユニットの上側に設けられ、前記水滴から前記架台ユニットを遮蔽する遮蔽部材であることを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記磁石架台は、前記保護部として、前記架台ユニットの上方に配置されるケーブルを支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記架台ユニットが配置された範囲から水平方向に外れた位置で前記ケーブルの少なくとも一部を下方に突出させた形状に屈曲させて前記ケーブルを支持する
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 撮像空間に静磁場を発生させる静磁場磁石を有する磁石架台と、
    被検体が載置され、当該被検体を前記撮像空間に移動する寝台と、
    前記磁石架台に設けられ、前記磁石架台又は前記寝台に実装された複数の機器をそれぞれ制御する複数の制御機能を有する架台ユニットと
    を備え、
    前記磁石架台は、前記磁石架台に発生した結露による水滴から前記架台ユニットを保護する保護部として、前記架台ユニットの上方に配置されるケーブルを支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記架台ユニットが配置された範囲から水平方向に外れた位置で前記ケーブルの少なくとも一部を下方に突出させた形状に屈曲させて前記ケーブルを支持する
    ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記架台ユニットは、当該架台ユニットに電力を供給する電源ユニットの近傍に設けられることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 前記架台ユニットは、前記静磁場磁石の軸方向における略中心位置に設置されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  16. 前記架台ユニットに設けられるコイル素子に空芯コイルが用いられることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  17. 前記架台ユニットは、フィルタパネルを介して接地されることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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