JP6324689B2 - 検眼装置 - Google Patents
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Description
また、この種の装置では、他覚検査、自覚検査において、左眼の測定と右眼の測定とを別々に行っているが、左眼の測定のときには左眼の測定結果のみが表示画面に表示され、右眼の測定のときには右眼の測定結果のみが表示画面に表示される。
例えば、右眼の測定結果と左眼の測定結果とが大幅に異なる場合にこれを確認できず、不便である。
図1は本発明に係る検眼装置の全体構成を示す概略図である。この図1において、1は検眼装置を示す。検眼装置1は、ベース2と、このベース2に対して前後左右に移動可能な架台3と、この架台3と一体のヘッド部4と、ベース2と一体の顔受け部5とから概略構成されている。
その架台3には、ジョイスティック8が設けられ、ヘッド部4はこのジョイスティック8により被検者に対して前後左右に移動される。また、ヘッド部4は、ジョイスティック8をその軸に対して回転させることにより上下方向に移動される。
そのヘッド部4には、図2に示す処理部9、表示部10としての液晶表示装置(LCDモニタ)が設けられている。その表示部10はタッチパネル式の表示画面10aを有する。
ヘッド部4には、図3ないし図6に示すように、被検眼Eの前眼部を観察する観察系12と、被検眼Eに固視標を提示する固視標投影系13と、被検眼の眼底Efに測定パターン(図示を略す)を投影しかつ被検眼Eの眼底Efに投影された測定パターンを受像する他覚式測定系14と、被検眼Eに自覚式の視標を提示する自覚式測定系15とが設けられている。ここでは、固視標投影系13と自覚式測定系15とは、その光学系を構成する光学素子が共用されている。
観察系12は、対物レンズ12aと、ダイクロイックフィルタ12bと、ハーフミラー12cと、リレーレンズ12dと、ダイクロイックフィルタ12eと、結像レンズ12fと、撮像素子(CCD)12gとから概略構成されている。その撮像素子12gの受光出力は、処理部9に入力される。これにより、前眼部像E’が表示部10の表示画面10aに表示される。
固視標投影系13は、白色光を発生するLED光源13aと、色補正フィルタ13bと、コリメータレンズ13b’と、チャート板13cと、ハーフミラー13d、リレーレンズ13e、反射ミラー13f、合焦レンズ13g、リレーレンズ13h、フィールドレンズ13i、バリアブルクロスシリンダレンズ(VCC)13j、反射ミラー13k、ダイクロイックフィルタ13m、12b、対物レンズ12aから概略構成されている。なお、その自覚式測定系15には、被検眼Eにグレア光を照射するグレア光源13nが設けられている。
他覚測定の場合には、その風景チャートが被検眼Eの眼底Efに投影され、被検者にその風景チャートを固視させてアライメントを行い、雲霧視状態で眼屈折力の測定が実行される。
ダイクロイックフィルタ12bは、角膜Cに投影された角膜形状測定用リング状光束、アライメント光源16a、17aの光束を透過させる役割を有する。処理部9により、これらの光源が点灯されると、その点灯に応じて、撮像素子12gに前眼部像E’、虚像(図示を略す)、輝点像Brが形成される。
処理部9により、他覚測定モードが設定されると、光源14hが点灯される。また、リング状光束投影系14Aのユニット部14aが光軸方向に可動されると共に、これに対応して、リング状光束受光系14Bの合焦レンズ14gが光軸方向に可動される。
処理部9により、自覚測定が設定されると、図6に示すように、光源13aが点灯され、色補正フィルタ13bを介してチャート板13cが照明される。チャート板13cには、後述する各種のチャートが設けられている。また、眼屈折力測定結果に応じた位置に合焦レンズ13gがセットされる。また、同様に眼屈折力時に測定した被検眼の乱視を矯正するようにバリアブルシリンドリカルレンズ13jがセットされる。
また、グレアテストを行いたい場合には、グレア光源13nをオンさせた状態で、自覚測定を行う。
処理部9は、これらの操作ボタンB1〜B10の操作により、その操作に対応する指示を実行する。
視標の指定ボタン21aと格子状視標ボタン21bとの間で視標の機能が切り替わる切り替えボタンB21と、遠用測定と近用測定との間での検査の切り替えを行う切り替えボタンB22と、グレア検査モードを指定する操作ボタンB23と、コントラスト検査モードを指定する操作ボタンB24と、測定結果を表示させる操作ボタンB25と、測定結果をプリントアウトする操作ボタンB26と、リセットボタンB27と、被検者に提示するチャートの全体を示すと共に、現在提示しているチャートを示すチャート表B28とが表示される。
この図9では、視力値「0.63」の視標「D」が患者(被検者)に提示されている状態が示されている。
例えば、図10、図11に示すように、指定ボタンB39が操作されて、「1.0」が指定されると、視力値「1.0」に対応する1行分の視標「RDZT7」が自覚式測定系15の光路にセットされると共に、その視力値「1.0」に対応する1行分の視標「RDZT7」が表示画面10aに表示される。
検者は、視標を直接自覚式測定系15の光路に設定できるので、例えば、視標を順送りするアップダウンボタンを設けてこのアップダウンボタンを操作することにより視標を1ステップずつ移動させて、視力値を設定するのに較べて効率的で便利である。
例えば、指定ボタン39を操作して視力値「1.0」に対応する視標「RDZT7」を指定した場合に、被検者が5つの文字のうち2つの文字についてあやふやな回答をした場合、念のため、隣接する視力値「0.8」、「1.2」に対応する視標を被検者に提示して確認を行いたい場合がある。このような場合、確定ボタンB42を押さずに指定ボタンB38を指定すると、視力値「1.0」から視力値「0.8」に視力値が変更され、指定ボタンB40を指定すると視力値が「1.0」から「1.2」に変更されるが、確定ボタンB42により視力値「1.0」を確定して登録しておくと、被検者が視力値「0.8」の視標「VSHE4」は良く見え、視力値「1.2」の視標「HKNS9」は良く見えない等の回答を行ったとき、再度、視力値「1.0」に対応する指定ボタンB39を操作しなくとも測定を終了でき、便利である。
(他覚測定時)
処理部9は、他覚測定による一方の眼の測定を行ったときには、一方の眼の測定結果を表示画面10aに表示する表示ステップを実行する。
図8には、右眼の眼の測定を行った場合の測定結果としての屈折度数S、円柱度数C、円柱軸角度Aの数値が破線Q1で示すように表示されている。また、この実施例では、その平均値AVも破線Q2で示すように表示されている。
処理部9は、一方の眼の測定終了後の他方の眼の測定中に、ここでは、他覚測定による左眼Lの測定中には、右眼Rの測定結果が表示画面10aに表示する表示ステップを実行する。図8は、左眼の測定中に右眼の測定結果が表示された状態を示している。
このように、この実施例によれば、測定結果が順番に表示されることになっているので、測定のし忘れを防止できる。
切り替えボタンB1を操作すると、図8に示す他覚測定時の画面から図9に示す自覚測定時の表示画面10aに画面が切り替えられる。
処理部9は、両眼の測定終了後自覚検査時の画面に切り替えられると、表示画面10aに他覚検査による両眼の測定結果を表示する表示ステップを実行する。
この実施例では、処理部9は、自覚測定の際に眼鏡レンズの度数を他覚測定による測定結果と共に表示させる処理を実行する。図9には、眼鏡レンズの測定データが破線Q4で示すように表示されている。
自覚測定時に、視力値を指定する複数個の指定ボタンB31〜B40のいずれかを操作すると、処理部9は自覚式測定系15にこの指定ボタンB31〜B40により指定された視力値に対応する視標をセットすると共に、この指定ボタンB31〜B40により指定された視力値を表示画面10aに表示させる処理を行う。
10…表示部
10a…表示画面
12…観察系
13…固視標投影系
14…他覚式投影系
15…自覚式測定系
Ef…眼底
Claims (6)
- 被検眼の前眼部を観察する観察系と、被検眼に固視標を提示する固視標投影系と、被検眼の眼底に測定パターンを投影しかつ被検眼の眼底に投影された測定パターンを受像する他覚式測定系と、被検眼に自覚式の視標を提示する自覚式測定系と、前記他覚式測定系による他覚測定と、前記自覚式測定系による自覚測定との処理を実行する処理部と、前記処理部に接続されて前記他覚測定による測定結果と前記自覚測定による測定結果とを表示する表示部とを備え、
前記処理部は、前記他覚測定による一方の眼の測定を行ったときに、前記一方の眼の測定結果を前記表示部の表示画面に表示する表示ステップと、
前記一方の眼の測定終了後他方の眼の測定中に、前記一方の眼の測定結果を前記表示画面に表示する表示ステップと、
両眼の測定終了後に前記表示画面に前記他覚測定による両眼の測定結果を表示する表示ステップとを実行し、
前記表示部は、前記他覚測定と前記自覚測定とを切り替える切り替えボタンを有し、前記処理部は、前記他覚測定のときには前記他覚式測定系による測定を実行させ、前記自覚測定のときには、前記自覚式測定系による測定を実行させ、
前記切り替えボタンにより前記他覚測定から前記自覚測定に切り替えられたときに、前記表示画面に、視力値を指定する複数個の指定ボタンが表示され、前記指定ボタンを操作すると、前記処理部は前記自覚式測定系に前記指定ボタンにより指定された視力値に対応する視標をセットすると共に前記指定ボタンにより指定された視力値を前記表示画面に表示させ、
前記表示画面には、前記指定ボタンの操作により前記表示画面に表示されている視力値を確定する確定ボタンが設けられていることを特徴とする検眼装置。 - 前記他覚測定による両眼の測定終了後の前記自覚測定による測定中に、前記処理部は、前記他覚測定による両眼の測定結果を表示する表示ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の検眼装置。
- 前記自覚測定による一方の眼の測定を行ったときに、前記一方の眼の測定結果を前記表示画面に表示する表示ステップと、
前記一方の眼の測定終了後他方の眼の測定中に、前記一方の眼の測定結果を前記表示画面に表示する表示ステップと、
両眼の測定終了後に前記表示画面に前記自覚測定による両眼の測定結果を表示する表示ステップとを実行することを特徴とする請求項2に記載の検眼装置。 - 前記処理部は、被検者が装用している眼鏡レンズの測定データが入力され、前記処理部は、前記自覚測定の際に前記眼鏡レンズの度数を前記他覚測定による測定結果と共に表示させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の検眼装置。
- 前記切り替えボタンにより前記他覚測定から前記自覚測定に切り替えられたときに、中央に注視点を有しかつ被検眼に縦線と横線とにより構成された格子状視標を提示する格子状視標ボタンが設けられ、前記格子状視標ボタンが操作されると、前記処理部は前記自覚式測定系に前記格子状視標をセットすると共に、前記表示画面に前記格子状視標を表示することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の検眼装置。
- 被検眼の前眼部を観察する観察系と、被検眼に固視標を提示する固視標投影系と、被検眼の眼底に測定パターンを投影しかつ被検眼の眼底に投影された測定パターンを受像する他覚式測定系と、被検眼に自覚式の視標を提示する自覚式測定系と、前記他覚式測定系による他覚測定と、前記自覚式測定系による自覚測定との処理を実行する処理部と、前記処理部に接続されて前記他覚測定による測定結果と前記自覚測定による測定結果とを表示する表示部とを備え、
前記表示部は、前記他覚測定と前記自覚測定とを切り替える切り替えボタンを有し、前記処理部は、前記他覚測定のときには前記他覚式測定系による測定を実行させると共に前記表示部の表示画面に、一方の眼の測定終了後他方の眼の測定中に、前記一方の眼の測定結果を表示させ、前記自覚測定のときには前記自覚式測定系による測定を実行させると共に、前記他覚測定により得られた両眼の測定結果を表示させ、
前記切り替えボタンにより前記他覚測定から前記自覚測定に切り替えられたときに、前記表示画面に、視力値を指定する複数個の指定ボタンが表示され、前記指定ボタンを操作すると、前記処理部は前記自覚式測定系に前記指定ボタンにより指定された視力値に対応する視標をセットすると共に前記指定ボタンにより指定された視力値を前記表示画面に表示させ、
前記表示画面には、前記指定ボタンの操作により前記表示画面に表示されている視力値を確定する確定ボタンが設けられていることを特徴とする検眼装置。
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