以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による学習支援システムの好適な一実施形態を示す概略構成図(システム構成図)である。同図に示すとおり、サーバ装置100と、端末装置200とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に設定されることにより、学習支援システム1が構成される。
サーバ装置100は、ネットワークNに接続されたサーバ用コンピュータであり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。本実施形態において、サーバ装置100は、学習支援システム1により学習者(ユーザ)の学習を支援する事業者等によって提供され得る。
端末装置200は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータである。本実施形態において、端末装置200は、学習支援システム1のユーザである学習者が家庭等で学習する際に使用されるものであるから、このような端末装置200として、好適にはタブレットコンピュータ(以下「タブレット端末」という。)が想定される。そこで、以下においては、理解を容易にするべく、端末装置200がタブレット端末である実施の形態を例にとって説明する。しかしながら、本発明において、端末装置200はタブレット端末に限られるものではなく、他にも、パソコン(PC)、家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯音楽プレイヤ、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器を採用してもよいことは言うまでもない。
ネットワークNは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、その具体的な構成は、サーバ装置100と端末装置200との間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されず、有線であるか無線であるかも問わない。また、ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、端末装置200に無線接続される基地局や無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置100に接続されたインターネット、移動体通信網や公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100の好適な一実施形態を示す概略構成図(システムブロック図)である。同図に示すとおり、サーバ装置100は、CPUやMPUといった演算処理部101、記憶装置としてのROM102及びRAM103、入力部105及び外部メモリ106が接続された外部インターフェース104、ディスプレイモニタ111が接続された画像処理部107、ディスク又はメモリデバイス等が収容又は接続されるスロットドライブ108、スピーカ装置112が接続された音声処理部109、並びに、ネットワークインターフェース110を備え、これらが、例えば、内部バス、外部バス、及び拡張バスを含むシステムバスといった伝送路120を介して互いに接続されて構成される。なお、入力部105、外部メモリ106、ディスプレイモニタ111、スピーカ装置112等の入出力を担うデバイス装置は、必要に応じて適宜省略してもよいし、それらを備える場合であっても、それらは伝送路120に常時接続されていなくてもよい。
演算処理部101は、サーバ装置100全体の動作を制御し、上述した他の構成要素との間で制御信号及び情報信号(データ)の送受信を行うとともに、学習支援の実行に必要な各種の演算処理を行う。そのため、演算処理部101は、いわゆるレジスタ等の高速アクセス可能な記憶領域に対して、数値演算ユニット等を用いた加減乗除等の算術演算、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算等、更に必要に応じて、飽和演算、三角関数演算、ベクトル演算等を行うことが可能なように構成されている。
また、ROM102には、一般に、電源投入後、最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録されており、これが実行されることにより、スロットドライブ108に収容又は接続されるディスクやメモリデバイスに記録されたサーバ用プログラムや学習支援プログラムが、演算処理部101によって一旦RAM103に読み出され、そのプログラムが演算処理部101によって実行される。さらに、ROM102には、サーバ装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムやその他の各種データが記録されている。
さらに、RAM103は、サーバ用プログラム、学習支援プログラム、及び、各種データを一時的に記憶するためのものであり、上記の如く、読み出されたサーバ用プログラムや学習支援プログラム、その他、学習の進行や複数の端末装置200間の通信に必要なデータ等がRAM103に保持される。さらに、演算処理部101は、RAM103に変数領域を設定し、その変数領域に格納された値に対しても数値演算ユニットを用いた直接演算を行ったり、或いは、RAM103に格納された値をレジスタに一旦複製又は移設格納してそのレジスタに対しても直接演算を行ったり、さらには、それらの演算結果をRAM103に書き戻したりといった処理を行う。
また、外部インターフェース104を介して接続された入力部105は、サーバ装置100を用いて問題や教材を含む講座を提供する事業者側のユーザが行う各種の操作入力を受け付けるものであり、入力部105としては、キーボード、タッチパッド、タッチパネルの他、例えば、音声入力装置を採用することができ、種々の操作入力、決定操作、取消操作、メニュー表示等の指示入力を行うことが可能であれば、デバイスの種類は特に制限されない。
さらに、RAM103や、外部インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、サーバ装置100の作動状況、各端末装置200のアクセス状況、各端末装置200における学習の進行状況や過去の成績等を示すデータ、端末装置200間の通信のログ(記録)のデータ等が書き換え可能に記憶される。
また、画像処理部107は、スロットドライブ108から読み出された各種データを、演算処理部101により、又は、画像処理部107自体により加工処理した後、その処理後の画像情報をフレームメモリ等に記録する。このフレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部107に接続されるディスプレイモニタ111へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。また、学習支援に関する画像情報は、演算処理部101との協働処理等によって、画像処理部107及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
またさらに、音声処理部109は、スロットドライブ108から読み出された各種データを音声信号に変換し、音声処理部109に接続されたスピーカ装置112から出力する。また、学習支援に関する音声情報(キャラクタの声や効果音など)は、演算処理部101との協働処理等によって、音声処理部109及び/又は演算処理部101から各端末装置200へ送出される。
さらにまた、ネットワークインターフェース110は、サーバ装置100をネットワークNへ接続するためのものであり、例えば、LANの構築に使用される諸規格に準拠するもの、アナログモデム、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネット等に接続するためのケーブルモデム等、及び、これらを、伝送路120を介して演算処理部101と接続するための通信インターフェース回路とから構成される。
なお、サーバ装置100は、単一のコンピュータから構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータから構成される、いわゆるクラウドコンピューティングの形態のものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えるようなものでもよい。
サーバ装置100のハードウェア構成は、上述したとおりであるが、図3は、図1及び図2に示すサーバ装置100を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。サーバ装置100は、端末装置200からの学習者の要求に応じて、学習を支援するためのものであり、そのための機能として、少なくともサーバ通信部131、サーバ記憶部132、及びサーバ処理部133を備える。
サーバ通信部131は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものであり、端末装置200等から受信したデータを、サーバ処理部133に供給するとともに、サーバ処理部133から供給されたデータを、端末装置200へ送信する機能を有する。かかるサーバ通信部131は、具体的には、少なくとも上述した図2に示すネットワークインターフェース110から構成される。
また、サーバ記憶部132は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、図2に示すROM102、RAM103、外部メモリ106、及びスロットドライブ108の少なくとも何れか1つから構成される。ここで、サーバ記憶部132に記憶される学習支援プログラムは、後述する処理手順を実行する学習支援アプリケーションのプログラムであり、サーバ記憶部132には、かかる学習支援に係る表示データや各種演算結果のデータも記録される。
また、サーバ記憶部132には、データとして、少なくとも、学習者マスタ及び講座マスタが記憶される。学習者マスタは、学習者の学習の進行状況や過去の成績等を管理するためのものである。また、講座マスタは、学年別(学習者が学生の場合)又はレベル別に設けられた講座毎に、各教科における学習スケジュール、及び、各教科の複数の単元の各回において学習する内容(例えば、授業の解説、テスト問題や課題、及びそれらの解答・解説等)を含む学習過程及び学習内容のカリキュラム全般を管理するためのものである。この他に、サーバ処理部133における所定の演算処理に関する一時的なデータを一時的に記憶してもよい。なお、これらの各マスタは、必要に応じて、例えば学習者を識別するためのID等によって互いに関連付けられている。
サーバ処理部133は、図2に示す演算処理部101から構成されており、演算処理部101による制御指令に基づいて後述の各機能モジュールによる処理が実行される。すなわち、演算処理部101が、本実施形態におけるサーバ処理部133として機能する。本実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、機能モジュールとして、コンテンツ提示処理部134、ユーザ設定処理部135、及び、終了処理部136を備える。これらの各部(機能モジュール)は、演算処理部101のプロセッサで実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして演算処理部101に実装されていてもよい。なお、これらの各部の動作については、後述する。
図4は、図1に示す端末装置200の概略構成図であり、機能的な観点を含む機能構成図でもある。なお、端末装置200の好適なシステム構成(ハードウェア構成)は、図2に示すサーバ装置100のシステム構成と共通する構成を備えることに加え、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置を含んでいる。本実施形態において、端末装置200は、上述の如く、例えばタブレット端末であり、図4に示すように、端末通信部231、端末記憶部232、操作部233、表示部234、及び端末処理部235を備えている。
端末通信部231は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、端末装置200を、無線通信ネットワークを介してネットワークNに接続する。その場合の通信形態としては、特に制限されず、例えば、通信用の基地局やアクセスポイント等により割り当てられるチャネルを介して、その基地局やアクセスポイントとの間でWCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)方式やWiFi(Wireless Fidelity)方式等による無線信号回線を確立し、基地局やアクセスポイントとの間で通信を行う。そして、端末通信部231は、端末処理部235から供給されたデータをサーバ装置100に送信するとともに、サーバ装置100から受信したデータを端末処理部235に供給する。
端末記憶部232は、例えば、フラッシュメモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか1つを備え、端末処理部235での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。これらのうち、ドライバプログラムとしては、例えば、操作部233を制御するための入力デバイスドライバプログラム、表示部234を制御するための出力デバイスドライバプログラム等が挙げられる。また、アプリケーションプログラムとしては、学習者へ提供される学習内容に関し、スケジュール、各単元の解説、テスト問題や課題、その解説、その採点結果等の学習過程及び学習内容に係るデータの取得及び表示を行うためのプログラム等を例示することができる。さらに、データとしては、学習の進行状況や過去の成績に係る表示データ等が挙げられる。なお、端末記憶部232は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
操作部233は、例えば、上述したサーバ装置100の入力部105と同等の構成のものを例示することができる。本実施形態においては、操作部233として、例えば、タッチパネルを用いるが、端末装置200の操作が可能であり、プレイヤが文字、数字等を入力することができるものであれば、どのようなデバイスでもよく、例えば、キーボードやマウス、タッチパッド等を用いてもよい。
タッチパネルは、表示部234の画面に対応する形状及び大きさの略矩形の検出面を備えており、この検出面上に物体が接触した場合に、当該物体の接触位置を検出する。本実施形態では、タッチパネルは、物体の接触位置を所定の時間間隔で順次検出する。タッチパネルの検出面は、表示部234の画面と重なるよう配置されている。また、タッチパネルは、必ずしも物体が検出面に接触した場合だけ物体の位置を検出するのではなく、検出面上の検出可能範囲まで物体が近接した場合に、当該物体の検出面に対する位置を検出するようにしてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量式や感圧式、光学式等、検出面上における物体の位置を検出可能なデバイスであれば、どのような方式のものであってもよい。
学習者は、自分の指やスタイラス等の物体をタッチパネルに接触させて操作入力を行う。学習者により操作部233が操作されると、操作部233は、その操作に対応する信号を発生し、その信号を端末処理部235に供給する。端末装置200は、学習者による操作信号を、上記の端末通信部231を介してサーバ装置100へ送信することにより、学習の進行に必要な動作を要求する。
また、表示部234は、端末処理部235から供給された映像データに応じた映像、画像データに応じた画像等を表示するものであり、後述する端末装置200の画面の主要部を構成する。かかる表示部234としては、テキスト、映像、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等が挙げられる。
さらに、端末処理部235は、CPUやMPUといった一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備え、端末装置200の全体的の動作を統括制御するものであり、例えば、上述したサーバ装置100の演算処理部101と同等の構成のものを例示することができる。また、端末処理部235は、端末装置200の各種処理が、端末記憶部232に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に沿って、且つ、操作部233の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部231、表示部234等の動作を制御する。
この端末処理部235は、上記の各種プログラムによって実現される、又は、ファームウェアとして端末装置200に実装された機能モジュールとして、少なくとも表示制御部236を備えている。
この表示制御部236により、上述した学習の進行に係る表示データの取得及び表示が行われる。すなわち、表示制御部236は、操作部233による学習者からの指示に応じて、各単元の問題文等、学習に係る表示データの取得要求を、端末通信部231を介してサーバ装置100に送信するとともに、対応する表示データを、サーバ装置100から端末通信部231を介して受信する。さらに、表示制御部236により、受信された表示データに基づいて描画データが作成される。すなわち、表示制御部236は、サーバ装置100から受信した表示データを解析して、制御データ及び内容データを特定し、特定した制御データに従って同じく特定した内容データをレイアウトすることにより、描画データを再構成し、その描画データを表示部234に出力する。
このように構成された学習支援システム1において、本発明による学習支援用のプログラムに従って実施される学習支援処理の好適な一実施形態について、以下に説明する。
図5は、本実施形態による学習支援システム1において、端末装置200で実行される処理手順の一部を示す概略フロー図である。ここでは、学習者が、端末装置200としてタブレット端末を用いて、国語や算数等の自習や演習問題を解く場合を想定しているが、これに限られない。なお、以下に説明する処理フローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができ、また、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
まず、学習者が端末装置200の電源を入れると、表示制御部236は、端末装置200の表示部234に、ホーム画面を表示する(S51)。好適には、このホーム画面が表示される際に、端末装置200からサーバ装置100に学習者のIDが送信される。そして、サーバ装置100のコンテンツ提示処理部134が、受信した学習者IDに基づいて学習者マスタを検索し、学習者が受講している講座やコース、学習者の学習進度を判断し、学習者ごとにパーソナライズされたホーム画面に関するデータを端末装置200に送信する。表示制御部236は、当該データに基づいてホーム画面を表示する。
次に、学習者は、表示部234に表示されたホーム画面上から、ユーザ設定を行うためのボタンを選択すること(ユーザ設定を行うためのボタン状の表示を指やスタイラス等のオブジェクトでタップ等すること)により、ユーザ設定処理部135によるユーザ設定処理を呼び出し、利き手設定画面上で、学習者の利き手を設定する(S52)。なお、本実施形態では、ホーム画面を表示した後に、学習者の利き手を設定するものとして説明しているが、これに限られず、本システムでは、学習者が端末装置200を用いて学習をしているとき、任意の時点において各種設定画面を呼び出して、利き手の設定をし得ることは言うまでもない。また、学習者が設定した内容は、サーバ装置100の学習者マスタや端末装置200の端末記憶部232等に記憶され、以降の操作では、記憶された内容が読み出される。よって、学習者が一旦利き手を設定すれば、以降の操作において、端末装置200を起動したときに毎回利き手を設定する必要はない。また、利き手の設定がなされなければ、デフォルトの設定(例えば、右手)が読み出される。
図6は、利き手設定画面の一例である。同図に示すとおり、利き手設定画面60は、例えば、利き手設定に関する説明文が表示される説明領域61と、左手ボタン62と、右手ボタン63と、利き手の確認に関する表示を行う確認領域64と、決定ボタン65と、戻るボタン66とを含む。左手ボタン62及び右手ボタン63はそれぞれ、学習者がこれらのボタンをタッチすることにより選択状態になり、他方のボタンをタッチすることにより選択が解除される。学習者は、左手ボタン62又は右手ボタン63のいずれかを選択することにより、自分の利き手を設定する。
左手ボタン62又は右手ボタン63のいずれかが選択されると、確認領域64に、選択された利き手が表示される。図6に示す例では、学習者が右手ボタン63をタッチしたことにより、右手ボタン63が視認可能に区別して表示され、確認領域64に、「右手ですね。」との設定の確認が表示される。その後、学習者が、決定ボタン65をタッチすると、選択された利き手の設定が決定され、ユーザ設定処理部135により、サーバ記憶部132の学習者マスタ及び/又は端末装置200の端末記憶部232に、学習者の利き手の設定、すなわち、学習者が右利き又は左利きのいずれであるかが記憶される。
図5に戻り、表示部234に表示されたホーム画面上のボタンが学習者によって選択されることにより、科目や教材が選択され、学習の開始が指示されたと判断された場合(S53)、選択された科目や教材のIDと、学習者IDとを含む学習開始指示データが端末装置200からサーバ装置100に送信される。例えば、国語が選択された場合、国語のIDと、学習者のIDとを含む学習開始指示データがサーバ装置100に送信される。端末装置200は、送信したデータの応答として、端末通信部231を介して学習の進捗に応じた表示データをサーバ装置100のコンテンツ提示処理部134から受信し、表示制御部236は、表示部234の所定のエリアに、選択された科目や教材について、学習の進捗に応じた学習画面(問題文や解説文等を表示した画面)を表示する。このとき、本実施形態においては、学習者の利き手の設定に応じた学習画面が表示される(S54)。
その後、表示制御部236は、学習者による操作部233を介した操作に応じて、コンテンツ提示処理部134から受信した表示データに基づいて、問題の解説文の画面や次の問題文の画面など、教材等のデータに基づいた学習画面を表示部234の所定のエリアに表示する。操作に応じて表示される学習画面は、サーバ装置100のサーバ記憶部132に記憶された講座マスタの内容及び学習者マスタのユーザ設定に基づいて決定される。例えば、コンテンツ提示処理部134により、現在表示されている画面のIDと学習者の操作内容とに基づいて講座マスタが検索され、次に表示される画面が決定される。なお、表示制御部236は、学習者による操作の度に、現在表示されている画面の情報及び操作内容の情報をサーバ装置100に送信して次に表示する画面のデータをリクエストしてもよいし、学習の開始時に選択された教材に関係する複数の画面のデータを予めサーバ装置100から取得しておいてもよい。
未解答の問題や説明されていない解説が残っている場合、又は学習者によって終了の操作がなされていない場合(S55のNo)、表示制御部236は、学習者の操作に応じて、順次学習画面を表示部234の所定のエリアに表示する(S54)。
すべての問題や解説が終了した場合、又は学習者によって終了の操作がなされた場合(S55のYes)、終了処理部136が終了処理を行い、端末装置200に終了画面を表示させた後、ホーム画面を表示させるか、端末装置200の電源をオフにする。このとき、端末装置200は、好適には、この学習者の学習者IDと、教材における学習を終えた場所の情報とをサーバ装置100に送信し、終了処理部136は、学習者マスタに、学習者IDに紐付けて、学習の履歴を記録する。これにより、サーバ装置100は学習者の学習の進捗を管理することが可能となり、学習者が次回学習をするときには、今回の学習の続きから学習を再開することができる。
次に、本実施形態において端末装置200の表示部234に表示される、学習者の利き手に応じた学習画面について説明する。なお、学習画面は、サーバ記憶部132に記憶された講座マスタの内容及び学習者マスタに記憶された学習者の利き手の設定に基づいて、サーバ装置100のコンテンツ提示処理部134及び/又は端末装置200の表示制御部236において編集され、提供される。
図7は、本実施形態における学習画面の一例を示す概略図である。本実施形態において、学習画面は、コンテンツ提示処理部134によって編集された表示データに基づいて、端末装置200に表示される。同図に示す例は、国語で文字を入力させる問題における学習画面を想定しているが、これに限られず、本実施形態は種々の問題に応用できることは言うまでもなく、また、国語に限らず、算数その他、種々の科目に応用できることも言うまでもない。
図7に示す例において、学習画面70は、ヘッダ71と出題エリア72を含む。ヘッダ71は、各問題によらず共通して表示される領域であり、学習コンテンツ内で常時表示される。ヘッダ71は、例えば、図示省略しているが、学習中の単元の名称の表示、やめるボタン及び進捗ゲージを含む。やめるボタンは、学習を途中でやめるためのボタン状の入力インターフェースである。学習者が、やめるボタンを押すと、それに応答して、終了処理部136がそれまでの学習履歴を学習者マスタに記録して、学習を終了する。進捗ゲージは、学習の進捗を示す表示であり、例えば、学習中の単元について、解答済みの問題数と、未解答の問題数とを表示する。
出題エリア72は、問題文や解答、解説、後述する入力パネル等を表示するための領域であり、典型的には、ヘッダ71など、各問題によらず共通して表示される領域を除く領域である。図7に示す例では、学習コンテンツ(第1コンテンツ)73として、問題番号が表示される問題番号アイコン731と、問題文が表示される問題文表示エリア732と、学習者が入力した解答が表示される文字出力マス733と、答え合わせ又は次の問題等に移るための答え合わせ/次へボタン734とが表示される。
図8及び図9は、図7に示す学習画面に、入力パネルが挿入されたときの一例を示す概略図である。図8は、右利き用の学習画面の一例であり、図9は、左利き用の学習画面の一例である。なお、右利き用の学習画面(右利き用の画面)とは、図5のステップS52のユーザ設定処理等において、学習者の利き手が右手であるものと設定された場合に表示される学習画面である。また、左利き用の学習画面(左利き用の画面)とは、同様に、学習者の利き手が左手であるものと設定された場合に表示される学習画面である。
まず、入力パネル740(第2コンテンツ74)について説明する。図7に示す学習画面70において、文字出力マス733のうち任意の1つ(例えば文字出力マス733A)が選択されたことに応答して、表示制御部236は、選択された文字出力マス733Aをアクティブにして、他の文字出力マスと識別可能に表示するとともに、学習画面70に入力パネル740が表示されていない場合には、学習画面70の一部に、入力パネル740を挿入する。入力パネル740は、文字出力マス733Aに表示させる文字を入力するための入力インターフェースである。例えば、学習者がスタイラスペン等を用いて入力パネル740に手書きした文字は、文字出力マス733Aに入力される。
より具体的には、図8及び図9に示すとおり、入力パネル740は、例えば、手書き入力エリア741と、手書き文字決定ボタン742と、手書き文字取消ボタン743と、ミニマス744とを含む。学習者がスタイラスペン等を用いて手書き入力エリア741に文字を手書きで入力すると、端末装置200の文字認識エンジンによって認識された文字がミニマス744に表示される。ミニマス744に表示された文字に誤りが無ければ、学習者は、手書き文字決定ボタン742を押下して、認識された文字を確定する。表示制御部236は、手書き文字決定ボタン742の押下に応答して、ミニマス744に表示された文字を確定し、一つ下のミニマスをアクティブにする。また、確定された文字を、文字出力マス733Aに表示し、次の文字出力マス733Bをアクティブにする。加えて、手書き入力エリア741に手書き入力された文字を消去して、新たな文字が入力されるのを待つ。一方、文字認識エンジンによって認識されてミニマス744に表示された文字に誤りがあれば、学習者は、手書き文字取消ボタン743を押下して、認識された文字をキャンセルするとともに、手書き入力エリア741に手書き入力された文字を消去して、新たな文字が入力されるのを待つ。
図8と図9を比較すると明らかなとおり、右利き用の学習画面(図8)において、入力パネル740は、出題エリア72において、学習コンテンツ73の右側に配置されるのに対し、左利き用の学習画面(図9)では、入力パネル740は、学習コンテンツ73の左側に表示される。より具体的には、右利き用の学習画面において、入力パネル740は、入力パネル740を用いて入力された文字が出力される文字出力マス733よりも右側に配置される。一方、左利き用の学習画面において、入力パネル740は、文字出力マス733よりも左側に配置される。このように、入力パネル740が、学習コンテンツ73よりも利き手側に配置されることにより、入力パネル740を使用中であっても、学習コンテンツ73内の文字出力マス733が手や腕によって隠されることを回避できるため、手書き文字をより効率的に入力できるようになる。
また、図8及び図9に示すとおり、学習コンテンツ73内に含まれるコンテンツのレイアウト(文字の大きさやコンテンツの配置等)は、右利き用の学習画面と左利き用の学習画面で変わること無く、略同一であることが好ましい。学習コンテンツ73内に含まれるコンテンツは、学習の効率や効果が最適になるよう、レイアウトが予め調整されているからである。
一方、入力パネル740内に含まれるコンテンツは、利き手に応じて入力の効率が高まるよう、右利き用の学習画面と左利き用の学習画面とでレイアウトが異なるものであることが好ましい。例えば、図8に示すとおり、右利き用の学習画面における入力パネル740は、手書き入力エリア741がミニマス744よりも右側に配置される。また、手書き入力エリア741の上方には、手書き文字取消ボタン743が手書き文字決定ボタン742よりも右側に配置される。一方、図9に示すとおり、左利き用の学習画面における入力パネル740は、手書き入力エリア741がミニマス744よりも左側に配置される。また、手書き入力エリア741の上方には、手書き文字取消ボタン743が手書き文字決定ボタン742よりも左側に配置される。このように、利き手の設定に応じて、入力パネル740自体を変えて、例えば、手書き入力エリア741が、ミニマス744よりも利き手側に配置する等、入力パネル740内の各エリアの配置を変えることにより、手書き入力エリア741に文字を入力中であっても、手書き入力エリア741に手書き入力された文字の識別結果が表示されるミニマス744や文字出力マス733が手や腕によって隠されることを回避できるため、手書き文字をより効率的に入力できるようになる。
次に、本実施形態において右利き用及び左利き用の学習画面を構成する処理について説明する。詳細は後述するが、本実施形態では、学習画面のテンプレートに、入力パネルが表示されるときに非表示になる領域を予め設定しておき、当該領域の位置と利き手の設定に応じて、入力パネルを挿入する。
図10は、本実施形態における学習画面のテンプレートの一例である。同図は、図7に示す学習画面が構成される際のテンプレートの一例である。すなわち、コンテンツ提示処理部134は、講座マスタから検索された問題文等に基づいて学習画面を編集する際に、問題文等に関連付けられたテンプレートを用いて、学習画面を編集する。例えば、国語で文字を入力させる問題であれば、国語文字入力問題用テンプレートを使用し、国語で選択肢の中から選ばせる問題であれば、国語選択問題用テンプレートを使用するといった具合である。各問題文にテンプレートのID等が紐付けられていてもよいし、問題文のジャンルによって、所定のテンプレートが関連付けられるものとしてもよい。
本実施例において、テンプレート80は、例えば図10に示すとおり、ヘッダ部81と、出題エリア部82とを含んで構成される。ヘッダ部81は、ヘッダ71を表示するための領域である。出題エリア部82は、出題エリア72を表示するための領域である。出題エリア部82は、さらに、右利き用の学習画面と左利き用の学習画面に共通して表示される領域である共通領域83と、入力パネル740が表示されるときに非表示になる領域である予備領域84とを含んで構成される。共通領域83は、学習コンテンツ73を表示するための領域である。予備領域84は、入力パネル740(第2コンテンツ74)を表示するスペースを確保するための領域である。図10に示すテンプレート80において、予備領域84は、共通領域83の右側に配置されている。端末装置200の表示制御部236は、サーバ装置から受信した表示データを解析することにより、共通領域83及び予備領域84の配置を含めて、学習画面のテンプレートを特定する。
図11及び図12は、図10に示すテンプレートにおいて、右利き用及び左利き用の学習画面が編集される処理を示す模式図である。図11及び図12に示すとおり、ヘッダ部81には、ヘッダ71が表示されている。また、共通領域83は、図7に示す例と同様に、問題番号アイコン731と、問題文表示エリア732と、文字出力マス733と、答え合わせ/次へボタン734とを含むものとするが、これに限られず、任意の内容及び形式を含み得る。
ここで、文字出力マス733のうちの任意のマスが選択される等して、入力パネル740が挿入されるときの処理を説明する。
図11は、図10に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、右利き用の学習画面が編集される処理を示す模式図である。右利き用の学習画面では、図8に示すように、入力パネル740が出題エリア72の右側に表示される。ここで、図10に示すテンプレートは、共通領域83の右側に予備領域84が配置されているので、右利き用の学習画面では、この予備領域84に入力パネル740を挿入させる。このとき、表示制御部236は、例えば、図11に示すとおり、共通領域83に表示された問題文表示エリア732や文字出力マス733等を固定したまま、共通領域83の右側に配置された予備領域84上に、入力パネル740を矢印Xの方向にスライドインさせることにより、入力パネル740を学習画面70に挿入する。
図12は、図10に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、左利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。左利き用の学習画面では、図9に示すように、入力パネル740が出題エリア72の左側に表示される。図10に示すテンプレートは、共通領域83の右側に予備領域84が配置されているので、左利き用の学習画面では、予備領域84を学習画面70から右方向にスライドアウトさせて、共通領域83をその分右側にスライドさせることにより、学習画面70の左側に入力パネル740が挿入される領域を確保する。すなわち、表示制御部236は、例えば、図12に示すとおり、予備領域84が学習画面70から表示されなくなるまで、共通領域83と予備領域84を矢印Yの方向に移動させる。これにより、出題エリア72の左側に予備領域84と同じ大きさの空き領域ができるので、当該空き領域に、入力パネル740を矢印Zの方向にスライドインさせる。好適には、予備領域84のスライドアウトと、共通領域83のスライドと、入力パネル740のスライドインとが同時に行われる。
このように、学習画面70に入力パネル740が挿入されるとき、入力パネル740が挿入されるときの配置のみならず、挿入されるまでの動作(アニメーション効果)も、右利き用の場合と左利き用の場合とで、異なるものとすることが好ましい。
図13は、本実施形態における学習画面のテンプレートの他の一例である。同図に示すテンプレート80は、ヘッダ部81と出題エリア部82とを含んで構成される。出題エリア部82はさらに、共通領域83と予備領域84とを含んで構成されるが、予備領域84は、共通領域83の左側に配置されている点で、図10に示すテンプレートと相違する。
図14及び図15は、図13に示すテンプレートにおいて、右利き用及び左利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。
図14は、図13に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、右利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。右利き用の学習画面では、図8に示すように、入力パネル740が出題エリア72の右側に表示される。図13に示すテンプレートは、共通領域83の左側に予備領域84が配置されているので、右利き用の学習画面では、予備領域84を学習画面70から左方向にスライドアウトさせて、共通領域83をその分左側にスライドさせることにより、学習画面70の右側に入力パネル740が挿入される領域を確保する。すなわち、表示制御部236は、例えば、図14に示すとおり、予備領域84が学習画面70から表示されなくなるまで、共通領域83と予備領域84を矢印Uの方向に移動させる。これにより、出題エリア72の右側に予備領域84と同じ大きさの空き領域ができるので、当該空き領域に、入力パネル740を矢印Vの方向にスライドインさせる。好適には、予備領域84のスライドアウトと、共通領域83のスライドと、入力パネル740のスライドインとが同時に行われる。
図15は、図13に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、左利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。左利き用の学習画面では、図9に示すように、入力パネル740が出題エリア72の左側に表示される。ここで、図13に示すテンプレートは、共通領域83の左側に予備領域84が配置されているので、左利き用の学習画面では、この予備領域84に入力パネル740を挿入させる。このとき、表示制御部236は、例えば、図15に示すとおり、共通領域83を固定したまま、共通領域83の左側に配置された予備領域84上に、入力パネル740を矢印Wの方向にスライドインさせることにより、入力パネル740を学習画面70に挿入する。
図16は、本実施形態における学習画面のテンプレートの他の一例である。図16に示すテンプレート80は、ヘッダ部81と出題エリア部82とを含んで構成される。出題エリア部82はさらに、共通領域83と予備領域84とを含んで構成されるが、予備領域84は、共通領域83の両側に配置されている点で、図10及び図13に示すテンプレートと相違する。なお、本実施例において、共通領域83の左側に第1の予備領域84Aが配置され、共通領域83の右側に第2の予備領域84Bが配置される。
図17及び図18は、図16に示すテンプレートにおいて、右利き用及び左利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。
図17は、図16に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、右利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。右利き用の学習画面では、図8に示すように、入力パネル740が出題エリア72の右側に表示される。ここで、図16に示すテンプレートは、共通領域83の右側に予備領域84Bが配置されているので、右利き用の学習画面では、この予備領域84Bに入力パネル740を挿入させる。このとき、表示制御部236は、例えば、図17に示すとおり、共通領域83を固定したまま、共通領域83の右側に配置された予備領域84B上に、入力パネル740を挿入する。
図18は、図16に示すテンプレートにおいて、入力パネルが挿入されて、左利き用の学習画面が構成される処理を示す模式図である。左利き用の学習画面では、図9に示すように、入力パネル740が出題エリア72の左側に表示される。ここで、図16に示すテンプレートは、共通領域83の左側に予備領域84Aが配置されているので、左利き用の学習画面では、この予備領域84Bに入力パネル740を挿入させる。このとき、表示制御部236は、例えば、図18に示すとおり、共通領域83を固定したまま、共通領域83の左側に配置された予備領域84A上に、入力パネル740を挿入する。
なお、上述の実施形態において、入力パネル740は、文字出力マス733Aに表示させる文字を手書きで入力するための入力インターフェースであるものとして説明したが、これに限られず、選択問題における複数の選択肢を入力パネル740に表示して、学習者によって選択された任意の選択肢を文字出力マス733等に出力するものとしてもよい。
また、入力パネル740に換えて、別のパネルや入力インターフェースを、学習画面70に挿入するものとしてもよい。例えば、学習者の利き手の設定に応じて、算数の問題を解く際に自由に書き込みを行うことのできる手書きメモ領域を、学習画面70の所定の位置に挿入するものとしてもよい。例えば、図16に示すテンプレートを用いて、学習者の利き手が右手に設定された場合は、予備領域84Bに手書きメモ領域を挿入し、学習者の利き手が左手に設定された場合は、予備領域84Aに手書きメモ領域を挿入する。
図19及び図20は、本実施形態における学習画面の他の一例を示す概略図である。図19は、右利き用の学習画面の一例であり、図20は、左利き用の学習画面の一例である。本実施形態は、お手本に従って、文字をなぞり書きする練習をするための学習画面の一例であり、学習画面70は、お手本が表示される手本表示エリア91と、手書きで文字を書き込むための手書きエリア92と、を含んで構成される。
本実施形態では、右利き用及び左利き用の学習画面を、サーバ装置100のコンテンツ提示処理部134が編集することができる。また、コンテンツ提示処理部134は、必要な素材データを端末装置200に送信し、端末装置200の表示制御部236によって、右利き用及び左利き用の学習画面を編集することもできる。なお、図19及び図20は、学習画面70の少なくとも一部を表すものである。また、これらの図に示す例は、文字の書き取り練習における学習画面を想定しているが、これに限られない。
このとき、右利き用の学習画面70では、図19に示すとおり、手書きエリア92が手本表示エリア91の右側に配置される。一方、左利き用の学習画面では、図20に示すとおり、手書きエリア92が手本表示エリア91の左側に配置される。学習者は、手本表示エリア91に表示されるお手本を見ながら、手書きエリア92に薄くプレプリントされた文字に沿って、手書きエリア92に、スタイラスペン等を用いて手書きで文字を書き込むことにより、書き取りの練習を行う。
このように、利き手の設定に応じて、手本表示エリア91と手書きエリア92の配置を変えて、手書きエリア92が手本表示エリア91よりも利き手側に配置されることにより、手本表示エリア91が手や腕によって隠されることがなく、書き取り練習を効率的に行うことができるようになる。
なお、本実施形態では、手書きエリア92に、文字が薄くプレプリントされて、なぞり書きする例を示したが、手書きエリア92に文字をプレプリントせずに、お手本を写し書きすることにより、書き取りの練習を行うものとしてもよい。
以上、本発明について詳述したが、上述したとおり、本発明は、上述の実施の形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。また、上述の各処理フローは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。上述の実施形態においては、理解を容易にするべく、主に国語や算数の学習支援用に情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明したが、既述の如く、本発明はそれに限定されない。
例えば、図2に示すサーバ装置100の構成の任意の部分は、処理能力等に相違はあるものの、端末装置200についても適合する。逆言すれば、端末装置200を、サーバ装置100として使用することも可能である。すなわち、ネットワークNを介して接続されているコンピュータ装置の何れもサーバ装置として機能させることができる。
さらに、サーバ装置100においては、ハードディスクやSSD等の大容量記憶装置を用いて、ROM102、RAM103、外部メモリ106、スロットドライブ108に装荷されるメモリデバイス等と同等の機能を果たすように構成してもよく、それらの記憶装置は、RAID等による冗長化が行われていてもいなくてもよく、また、伝送路120を介して演算処理部101に接続されていなくてもよく、例えば、クラウドコンピューティングの一環として、ネットワークNを介して別の外部装置等に接続されていてもよい。
またさらに、サーバ装置100及び端末装置200におけるネットワークインターフェースとしては、無線LAN装置及び有線LAN装置の何れでもよく、それらは、内部に装着されていても、LANカードの如く外部デバイスタイプのものでもよい。さらにまた、端末装置200としては、ネットワークNに接続可能な任意のコンピュータ機器を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、学習者の利き手の設定等のユーザ設定処理を、サーバ装置100のユーザ設定処理部135が行い、学習者マスタに学習者の利き手の設定を記憶するものとしたが、これに限られず、端末装置200の端末処理部235でユーザ設定処理を行い、端末記憶部232に学習者の利き手の設定を記憶するものとしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、端末装置200の表示制御部236において、学習画面に入力パネル740を挿入する処理を行うものとしたが、これに限られず、サーバ装置100のコンテンツ提示処理部134において、学習画面に入力パネル740を挿入する処理を行うものとしてもよい。すなわち、サーバ装置100のコンテンツ提示処理部134において、利き手に応じた学習コンテンツを編集するものとしてもよいし、端末装置200側で、利き手に応じた学習コンテンツを編集するものとしてもよい。
上述の実施形態では、学習画面に入力パネル740がスライドインするものとして説明したが、これに限られず、入力パネル740が挿入される際の演出は任意のものを採用し得る。また、挿入される演出を省いて、学習画面に最初から入力パネルが表示されるものとしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、学習支援処理において、利き手に応じた学習画面を提供することについて説明したが、これに限られず、ユーザの利き手に応じて、種々のコンテンツを提供する際に、本発明を利用可能である。