JP6323893B2 - 系統連系装置 - Google Patents

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Description

本発明は、系統連系装置に係り、さらに詳しくは、系統電源、蓄電池及び発電装置から負荷へ電力を供給する系統連系装置の改良に関する。
系統電源だけでなく、蓄電池及び太陽電池からも負荷へ電力供給を行うことができる系統連系装置が従来から知られている。直流電力を出力する太陽電池は、PV(Photo Voltaic)パワーコンディショナと呼ばれるインバータ装置を介して、系統電源及び負荷と接続される。蓄電池は、PVパワーコンディショナのDC入力端子に対し、太陽電池と並列に接続され、太陽電池の発電電力によって充電され、停電時や瞬間的な電圧低下時における負荷への電力供給をバックアップする。
このような系統連系装置では、太陽電池及び蓄電池がDCライン上で接続されているため、太陽電池の出力電圧が蓄電池の電圧によって支配され、太陽電池を最大効率で発電させることができないという課題があった(例えば、特許文献1)。
また、上記系統連系装置では、太陽電池及び蓄電池が、ともにPVパワーコンディショナのDC入力端子に接続されているため、ACライン上において、蓄電池の出力電力と、太陽電池の発電電力とを区分することができず、太陽電池からの発電電力のみを交流電力として計測することができず、太陽電池による発電電力を売電することができないという問題があった。
一般に、電力会社は、低価格の夜間電力を利用して充電した蓄電池の電力を昼間に販売するのを防止するため、蓄電池の出力電力を電力会社に販売することを禁止している。このため、太陽電池の発電電力を電力会社に販売するには、蓄電池の出力とは区別して、太陽電池の出力のみを計測しなければならない。しかも、この電力計測は、ACライン上で行わなければならないため、上記系統連系装置では、太陽電池の発電電力を販売することができないとう問題があった。
さらに、従来の系統連系装置では、系統電源の停電時にインバータ装置の動作を停止させ、復電時に動作を再開させるように構成されている(例えば、特許文献2)。系統電源の停電中に系統側へ電力を供給することは禁止されているため、停電中はインバータ装置を停止させる必要がある。このため、発電装置の出力を利用して蓄電池を充電することはできるが、発電装置の出力を負荷へ供給することができないという問題があった。
なお、一般的な無停電電源装置は、系統電源の停電時に、蓄電池の出力を負荷に供給することができるが、この種の電源装置は、太陽電池などの発電装置を備えておらず、負荷へ電力を供給できるのは、停電発生直後の短い時間だけに限定される。
特開2000−132251号公報 特開2013−5630号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、非停電状態では、系統電源及び発電装置から負荷へ電力を供給する連系運転を行う一方、停電状態では、系統電源への逆潮流を防止しつつ、蓄電池及び発電装置から負荷へ電力を供給する自立運転を行うことができる系統連系装置を提供することを目的とする。
また、系統電源及び発電装置から負荷へ電力を供給する連系運転時に、蓄電池を充電することができ、かつ、発電装置の発電電力を販売することができる系統連系装置を提供することを目的とする。
また、停電時に自律的に出力を停止させる発電装置を用いて、停電から復電までの停電状態において、発電装置から負荷へ電力を供給することができる系統連系装置を提供することを目的とする。
特に、上記発電装置が太陽電池からなる系統連系装置を提供することを目的とする。
また、系統電源及び太陽電池から負荷へ電力を供給する連系運転時に、蓄電池を充電することができ、かつ、太陽電池を高効率で発電させることができる系統連系装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による系統連系装置は、蓄電池が接続されるDC端子及び系統電源が接続されるAC端子を有し、上記DC端子及び上記AC端子間において双方向の電力変換を行う双方向インバータ回路と、上記AC端子を含む共通ラインに、上記系統電源と並列にそれぞれ接続された負荷及び発電装置と、上記系統電源の電圧を計測する系統電圧計測手段と、上記AC端子と上記系統電源とを、導通可能に接続する系統スイッチと、上記AC端子と上記負荷及び上記発電装置とを、導通可能に接続する自立スイッチと、上記負荷及び上記発電装置を、上記系統電源側又は上記AC端子側のいずれかに選択的に接続する連系切替スイッチと、上記系統電圧計測手段の計測結果に基づいて、上記系統電源の停電及び復電を検知し、上記系統スイッチを導通状態にして上記自立スイッチを非導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記系統電源側に接続した連系接続とし、かつ、上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を駆動させた連系運転状態、並びに、上記系統スイッチを非導通状態にして上記自立スイッチを導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記AC端子側に接続した自立接続とし、かつ、上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を駆動させた自立運転状態を切り替える連系制御手段とを備えて構成される。
この様な構成を採用することにより、連系運転状態では、系統スイッチ、自立スイッチ及び連系切替スイッチを連系接続にすることにより、系統電源、負荷、発電装置及び蓄電池が共通ライン上で互いに接続される。一方、自立運転状態では、各スイッチを自立接続にすることにより、系統電源から遮断された状態で、負荷、発電装置及び蓄電池が共通ライン上で互いに接続される。
運転状態の切り替えは、系統電源の停電及び復電を検知して行われ、停電前又は復電後の連系運転時には、蓄電池を充電しつつ、系統電源及び発電装置から負荷へ電力を供給することができる。また、停電から復電までの自立運転時には、発電装置及び蓄電池の電力が系統電源に逆潮流するのを防止しつつ、発電装置及び蓄電池から負荷へ電力を供給することができる。また、発電装置の電力を利用して蓄電池を充電することができる。
また、蓄電池及び発電装置を双方向インバータ回路を介して共通ライン上で接続することにより、蓄電池の出力とは区別して、発電装置の出力のみを交流電力として計測することができる。このため、発電装置によって発電された電力を電力会社に販売することが可能になる。
第2の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記連系制御手段が、上記系統スイッチ及び上記自立スイッチを非導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記系統電源側に接続した発電装置連系接続とし、かつ、上記発電装置を駆動させた発電装置連系運転状態に切り替えるように構成される。
この様な構成によれば、発電装置連系運転状態において、負荷及び発電装置を系統電源に接続したままで、蓄電池を系統電源から切り離すことができる。従って、運転状態を発電装置連系運転状態に切り替えることにより、発電装置によって発電された電力を電力会社に販売することが可能になる。
第3の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記連系制御手段が、上記連系運転状態、上記自立運転状態及び上記発電装置連系運転状態間で運転状態を切り替える場合に、上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を停止させた自立停止状態を運転状態の切替の間に設けるように構成される。
この様な構成によれば、連系運転状態、上記自立運転状態及び上記発電装置連系運転状態間で運転状態を切り替える際に、双方向インバータ回路及び発電装置を一旦停止させることができる。つまり、停電時や復電時などに運転状態を切り替える場合、系統電源との共通ラインに接続された装置は停止させなければならないという電力会社の要求を満たすことができる。
第4の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記発電装置が、上記共通ラインに供給される電圧に基づいて停電及び復電を判断し、停電の判断後に出力を停止し、復電の判断後に出力を再開し、上記連系制御手段が、停電を検知して連系運転状態から自立停止状態に移行した後、自立停止状態から自立運転状態への移行時に、上記自立スイッチを導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記AC端子側に接続する制御を行うことにより、上記蓄電池から上記共通ラインへの電力供給が開始し、上記発電装置が復電と判断して出力を再開するように構成される。
この様な構成によれば、自立停止状態から自立運転状態への移行時に、蓄電池から共通ラインへの電力供給により、共通ラインの電圧レベルが上昇するので、発電装置は、復電と判断して出力を再開する。つまり、停電を検知して連系運転状態から自立運転状態へ移行する際に、発電装置の出力を一旦停止させた後、発電装置が自律的に出力を再開することによって自立運転状態に移行させることができる。
第5の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記連系制御手段が、復電を検知して自立運転状態から自立停止状態に移行した後、自立停止状態から連系運転状態への移行時に、上記系統スイッチを導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記系統電源側に接続する制御を行うことにより、上記共通ラインへの電力供給が再開し、上記発電装置が復電と判断して出力を再開するように構成される。
この様な構成によれば、自立停止状態から連系運転状態への移行時に、共通ラインへの電力供給により、共通ラインの電圧レベルが上昇するので、発電装置は、復電と判断して出力を再開する。つまり、復電を検知して自立運転状態から連系運転状態へ移行する際に、発電装置の出力を一旦停止させた後、発電装置が自律的に出力を再開することによって連系運転状態に移行させることができる。
第6の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記連系制御手段が、停電を検知し上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を停止させて連系運転状態から自立停止状態に移行した後、上記系統スイッチ、上記自立スイッチ及び上記連系切替スイッチを上記自立接続にするとともに、上記双方向インバータ回路を起動させて自立運転状態に切り替える制御を行う一方、復電を検知し上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を停止させて自立運転状態から自立停止状態に移行した後、上記系統スイッチ、上記自立スイッチ及び上記連系切替スイッチを上記連系接続にするとともに、上記双方向インバータ回路を起動させて連系運転状態に切り替える制御を行うように構成される。
この様な構成によれば、双方向インバータ回路、発電装置、各スイッチを制御することにより、運転状態を切り替えることができる。
第7の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記発電装置が、光起電力効果を利用して直流電力を生成する太陽電池と、上記太陽電池の直流電力を交流電力に変換するとともに、上記太陽電池の発電効率を制御するパワーコンディショナとからなるように構成される。この様な構成によれば、太陽電池と蓄電池とが双方向インバータ回路を介して共通ライン上で接続されるので、太陽電池の出力電圧が蓄電池の電圧によって影響されるのを抑制し、太陽電池を高効率で発電させることができる。
第8の本発明による系統連系装置は、上記構成に加え、上記蓄電池が、上記双方向インバータ回路によって充電及び放電されるように構成される。この様な構成によれば、系統電源又は発電装置から供給される電力を利用して蓄電池を充電する一方、蓄電池の放電電力を負荷に供給することができる。
本発明によれば、非停電状態では、系統電源及び発電装置から負荷へ電力を供給する連系運転を行う一方、停電状態では、系統電源への逆潮流を防止しつつ、蓄電池及び発電装置から負荷へ電力を供給する自立運転を行う系統連系装置を提供することができる。
また、系統電源及び発電装置から負荷へ電力を供給する連系運転時に、蓄電池を充電することができ、かつ、発電装置の発電電力を販売する系統連系装置を提供することができる。
また、停電時に自律的に出力を停止させる発電装置を用いて、停電から復電までの停電状態において、発電装置から負荷へ電力を供給する系統連系装置を提供することができる。
特に、上記発電装置が太陽電池からなる系統連系装置を提供することができる。
また、系統電源及び太陽電池から負荷へ電力を供給する連系運転時に、蓄電池を充電することができ、かつ、太陽電池を高効率で発電させる系統連系装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による系統連系装置1の一構成例を示したシステム図である。 図1の系統連系装置1の動作の一例を示した図である。 図1の連系制御部15の構成例を示したブロック図である。 図1の系統電源2、双方向インバータ回路11、SW21〜23及びPVパワーコンディショナ4の動作の一例を示したタイミングチャートである。 図1の系統連系装置1における連系運転時の動作の一例を示したフローチャートである。 図1の系統連系装置1における自立運転時の動作の一例を示したフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態による系統連系装置1の一構成例を示したシステム図である。系統連系装置1は、系統電源2が接続され、系統電源2からの電力を負荷3へ供給することができる。また、蓄電池10、PVパワーコンディショナ4及び太陽電池5を内蔵し、太陽電池5及び蓄電池10の出力を負荷3へ供給することができる。さらに、系統電源2及び太陽電池5の電力により蓄電池10を充電することができ、太陽電池5の出力を系統電源2に逆潮流させることもできる。つまり、系統連系装置1では、系統電源2と、分散型電源としての太陽電池5及び蓄電池10とを連系させることにより、これらの各電源から負荷3へ電力を供給することができる。
この系統連系装置1は、負荷3、PVパワーコンディショナ4、太陽電池5、蓄電池10、双方向インバータ回路11、電圧計14、連系制御部15、系統端子16、系統SW(スイッチ)21、自立SW22、連系切替SW23により構成される。
<系統端子16>
系統端子16は、系統電源2が接続される外部端子であり、電力会社の電力網(商用系統)を介して、所定の交流電力が系統端子16へ供給される。この系統端子16は、例えば、分電盤や引込線を介して商用系統に接続される。
負荷3は、交流電力の供給を受けて動作する機器であり、例えば、住宅内に配置されたテレビ受像機や冷蔵庫などの電気機器、コンセントや壁スイッチなどの配線器具、エアーコンディショナや照明設備などの設備機器などが含まれる。
太陽電池5は、光起電力効果を利用して直流電力を生成する発電装置であり、太陽光のエネルギーを電力に変換することができる。例えば、複数のセルを直列又は並列に接続した太陽電池モジュール(photovoltaic module)からなる。
負荷3及びPVパワーコンディショナ4は、双方向インバータ回路11のAC端子13を含む共通ライン6に、系統電源2と並列にそれぞれ接続されている。
<PVパワーコンディショナ4>
PVパワーコンディショナ4は、入力端子(図示せず)が太陽電池5に接続され、出力端子(図示せず)が共通ライン6に接続され、太陽電池5から入力される直流電力を交流電力に変換し、共通ライン6へ出力するインバータ装置であり、その出力を系統電源2の波形と同期させる系統連系制御を行っている。また、系統電源2の停電及び復電を判断し、出力を停止又は再開させる系統保護制御を行っている。
PVパワーコンディショナ4は、停電及び復電を、共通ライン6に所定の電圧が発生しているか否かによって判断し、所定の電圧を検出すると非停電状態と判断してPVパワーコンディショナ4を稼働する。また、共通ライン6上の電圧が所定レベル以下に低下したまま一定時間以上経過すると停電状態と判断し、PVパワーコンディショナ4を停止する。さらに、太陽電池5の動作点を制御し、出力電力を最大化させる太陽電池5の動作点制御を行っている。
本実施の形態では、説明を容易にするため、実際の停電状態及び非停電状態の検出を、後述の連系制御部15で行い、この連系制御部15によってPVパワーコンディショナ4を停止し、その後のPVパワーコンディショナ4の稼働の再開は、PVパワーコンディショナ4の判断で行うものとして説明するが、PVパワーコンディショナ4の制御を、連系制御部15で行っても良い。
例えば、PVパワーコンディショナ4は、チョッパ回路、インバータ回路及び制御回路(いずれも不図示)により構成され、太陽電池5が接続された入力端子の電圧は、チョッパ回路により直流の中間電圧へ昇圧され、インバータ回路により、当該中間電圧が交流電圧へ変換され、出力端子から共通ライン6へ出力される。制御回路は、入力端子及び出力端子の電圧に基づいて、これらの回路を制御する。
太陽電池5の動作点制御は、インバータ回路及びチョッパ回路のスイッチング動作を制御することにより行われる。太陽電池5は、日射量や温度によって出力特性(V−I特性)が変化する。このため、周知のMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従)により、太陽電池5の出力電圧を制御し、出力特性上における動作点を最適化すれば、出力電力を最大化することができる。
系統保護制御は、停電及び復電を判断し、停電と判断した場合に、PVパワーコンディショナ4の出力を停止させ、復電と判断した場合に、出力を再開させることにより、停電状態のときにPVパワーコンディショナ4から交流電力が出力されるのを防止している。停電及び復電の判断は、共通ライン6に供給される電圧に基づいて行われ、出力の停止は、チョッパ回路及びインバータ回路のスイッチング動作を停止させることにより行われる。つまり、PVパワーコンディショナ4は、自律的に系統保護制御を行うことができる。
<蓄電池10>
蓄電池10は、直流電力を入出力することにより、充電及び放電が行われる二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池を用いることができる。蓄電池10に蓄積された電力は、双方向インバータ回路11のDC端子12に供給される。なお、蓄電池10は、系統連系装置1に内蔵されているものに限定されず、外部接続されるものであってもよい。
<双方向インバータ回路11>
双方向インバータ回路11は、蓄電池10が接続されるDC端子12と、系統電源2が接続されるAC端子13とを有し、DC端子12及びAC端子13間において双方向の電力変換を行う電力変換装置である。蓄電池10の充電時には、AC端子13に入力された交流電力が、双方向インバータ回路11により直流電力に変換され、DC端子12から出力される。一方、蓄電池10の放電時には、DC端子12に入力された直流電力が、双方向インバータ回路11により交流電力に変換され、AC端子13から出力される。
例えば、双方向インバータ回路11は、スイッチング回路、ACフィルタ及び変圧器(いずれも不図示)により構成される。スイッチング回路は、半導体スイッチング素子、例えば、FET(電界効果トランジスタ)からなり、AC端子13の電圧が一定となるようにスイッチング動作を行っている。また、連系制御部15から入力されるゲート駆動信号に基づいて、スイッチング動作を停止させる。ACフィルタは、スイッチング回路の交流出力を波形整形し、低ひずみの交流電圧を得るための回路素子である。変圧器は、系統電源2と絶縁するとともに、ACフィルタの交流出力を昇圧するための回路素子である。なお、双方向インバータ回路11は、連系制御部15がゲート駆動信号の出力を停止することにより、動作を停止する。
<SW21〜23>
連系切替SW23は、連系運転と自立運転とを切り替えるための切替スイッチであり、負荷3及びPVパワーコンディショナ4を、系統電源側又はAC端子13側のいずれかに選択的に接続する。具体的には、負荷3及びPVパワーコンディショナ4に接続された共通端子s0を連系運転端子s1又は自立運転端子s2のいずれかに選択的に接続する。連系運転端子s1は、連系運転時に選択される端子であり、系統端子16及び系統SW21に接続されている。一方、自立運転端子s2は、自立運転時に選択される端子であり、自立SW22に接続されている。
つまり、連系切替SW23が連系運転端子s1側に接続される連系運転時に、系統SW21をオンさせれば、双方向インバータ回路11、系統電源2、負荷3及びPVパワーコンディショナ4を互いに接続することができる。一方、連系切替SW23が自立運転端子s2側に接続される自立運転時に、系統SW21をオフし、自立SW22をオンさせれば、系統電源2を切り離した状態で、双方向インバータ回路11、負荷3及びPVパワーコンディショナ4を互いに接続することができる。
系統SW21は、双方向インバータ回路11を系統電源2から切り離すためのスイッチであり、AC端子13と系統電源2とを、導通可能に接続している。すなわち、系統SW21は、系統端子16と、双方向インバータ回路11のAC端子13とを導通可能に接続している。連系運転時には、連系切替SW23を介して、負荷3及びPVパワーコンディショナ4が系統電源2に接続されている。この状態において、系統SW21をオフさせれば、系統電源2に対し、PVパワーコンディショナ4が接続され、双方向インバータ回路11は接続されていない状態となり、太陽電池5による発電電力の売電が可能になる。
自立SW22は、自立運転時に双方向インバータ回路11を負荷3及びPVパワーコンディショナ4に接続するためのスイッチであり、AC端子13と負荷2及びPVパワーコンディショナ4とを、導通可能に接続している。すなわち、自立SW22は、連系切替SW23の自立運転端子s2と、双方向インバータ回路11のAC端子13とを導通可能に接続している。このため、停電を検知すると自立SW22をオンさせて、双方向インバータ回路11を負荷3及びPVパワーコンディショナ4と接続し、停電中にも継続して負荷3に電力を供給することができる。例えば、系統SW21、自立SW22及び連系切替SW23は、電磁石を用いて電気接点を開閉する電磁リレーからなる。
<電圧計14>
電圧計14は、系統電源2の電圧を計測する系統電圧計測手段であり、その計測結果は連系制御部15へ出力される。この電圧計14は、系統SW21と系統端子16との間に配置されているため、SW21〜23の動作状態にかかわらず、系統電源2の電圧波形を正しく計測することができる。
<連系制御部15>
連系制御部15は、電圧計14による系統電圧の計測結果に基づいて、系統電源2の停電及び復電を検知し、双方向インバータ回路11及びSW21〜23を制御することにより、連系運転状態、自立運転状態、自立停止状態及び発電装置連系運転状態を切り替える。
停電は、系統電源2の電圧レベルが一定値よりも低下した状態が一定時間以上継続することであり、系統電源2における瞬間的な電圧低下は、停電とは異なる。また、復電は、系統電源2の電圧レベルが停電前の状態に概ね復帰することである。
連系運転状態は、SW21〜23を連系接続とし、かつ、双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4を駆動させた運転状態である。連系接続は、系統SW21をオンにして自立SW22をオフにするとともに、連系切替SW23を系統電源2側に接続した接続状態である。すなわち、連系接続では、連系切替SW23が連系運転端子s1側に切り替えられ、系統電源2をAC端子13に接続することにより、系統電源2、負荷3、PVパワーコンディショナ4及び双方向インバータ回路11が共通ライン6上で互いに接続されている。
自立運転状態は、SW21〜23を自立接続とし、かつ、双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4を駆動させた運転状態である。自立接続は、系統SW21をオフにして自立SW22をオンにするとともに、連系切替SW23をAC端子13側に接続した接続状態である。すなわち、自立接続では、連系切替SW23が自立運転端子s2側に切り替えられ、系統電源2をAC端子13から切り離すことにより、蓄電池10及びPVパワーコンディショナ4から供給される電力が系統電源2に逆潮流するのを防止しつつ、負荷3、PVパワーコンディショナ4及び双方向インバータ回路11が共通ライン6上で互いに接続されている。
自立停止状態は、SW21及び22をオフにし、かつ、双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4を停止させた状態である。すなわち、自立停止状態では、負荷3及びPVパワーコンディショナ4が系統電源2から切り離されるとともに、PVパワーコンディショナ4及び双方向インバータ回路11の動作が停止している。
発電装置連系運転状態は、SW21及び22をオフにするとともに、連系切替SW23を系統電源2側に接続し、かつ、PVパワーコンディショナ4を駆動させた運転状態である。発電装置連系運転状態では、負荷2及びPVパワーコンディショナ4を系統電源2に接続したままで、蓄電池10が系統電源2から切り離されるので、太陽電池5によって発電された電力を電力会社に販売することが可能になる。
連系制御部15は、連系運転状態から自立運転状態への移行時に、PVパワーコンディショナ4の動作を停止させた後、蓄電池10から負荷3への電力供給を再開し、その後、PVパワーコンディショナ4の出力を再開させる。
図2は、図1の系統連系装置1の動作の一例を示した図であり、連系運転状態、自立運転状態、自立停止状態及び発電装置連系運転状態における系統SW21、自立SW22、連系切替SW23、双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4の動作状態がそれぞれ示されている。
系統SW21は、連系運転状態においてオン状態であり、自立運転状態、自立停止状態及び発電装置連系運転状態においてオフ状態である。自立SW22は、自立運転状態においてオン状態であり、連系運転状態、自立停止状態及び発電装置連系運転状態においてオフ状態である。連系切替SW23は、連系運転状態及び発電装置連系運転状態において系統側、すなわち、連系運転端子s1側であり、自立運転状態においてインバータ側、すなわち、自立運転端子s2側である。
また、連系切替SW23は、自立停止状態において不定であり、直前の運転状態における接続状態が維持される。例えば、停電を検知して連系運転状態から自立停止状態に移行する場合は、系統側である。また、自立運転中に何らかの異常等が生じて自立停止状態に移行する場合は、インバータ側である。また、復電を検知して自立運転状態から自立停止状態に移行する場合は、系統側である。
双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4は、いずれも連系運転状態及び自立運転状態において稼動状態であり、自立停止状態において停止状態である。また、発電装置連系運転状態において、双方向インバータ回路11は停止状態であり、PVパワーコンディショナ4は稼動状態である。
連系制御部15は、系統電源2の停電及び復電を検知して連系運転状態又は自立運転状態のいずれかに動作状態を切り替える。このため、停電前や復電後の連系運転時には、系統電源2又はPVパワーコンディショナ4から供給される電力を利用して蓄電池10を充電し、或いは、蓄電池10、系統電源2又はPVパワーコンディショナ4から供給される電力を利用して負荷3を駆動することができる。
また、停電後から復電までの自立運転時には、蓄電池10やPVパワーコンディショナ4から供給される電力が系統電源2に逆潮流するのを防止しつつ、PVパワーコンディショナ4から供給される電力を利用して蓄電池10を充電し、或いは、PVパワーコンディショナ4又は蓄電池10から供給される電力を利用して負荷3を駆動することができる。
また、連系制御部15は、連系運転中に、ユーザ操作に基づいて、発電装置連系運転状態に切り替える。この発電装置連系運転状態では、負荷3及びPVパワーコンディショナ4を系統電源2に接続したままで、蓄電池10が系統電源2から切り離されるので、太陽電池5によって発電された電力を電力会社に販売することができる。
また、連系制御部15は、連系運転状態、自立運転状態及び発電装置連系運転状態間で運転状態を切り替える場合に、自立停止状態を運転状態の切替の間に設ける。すなわち、連系運転状態、自立運転状態及び発電装置連系運転状態間で運転状態を切り替える場合は、自立停止状態を経由して行われる。このため、双方向インバータ回路11及びPVパワーコンディショナ4を一旦停止させることができる。つまり、停電時や復電時などに運転状態を切り替える場合、系統電源2との共通ライン6に接続された装置は停止させなければならないという電力会社の要求を満たすことができる。
<連系制御部15>
図3は、図1の連系制御部15の構成例を示したブロック図である。この連系制御部15は、系統状態判別部151、SW切替部152及びインバータ制御部153により構成される。系統状態判別部151は、電圧計14によって計測された系統電圧に基づいて、系統電源2の停電及び復電を判別し、その判別結果をSW切替部152及びインバータ制御部153へ出力する。
SW切替部152は、系統状態判別部151の判別結果に基づいて、SW21〜23を切り替えることにより、連系運転状態、自立運転状態、自立停止状態又は発電装置連系運転状態のいずれかに動作状態を切替制御する。インバータ制御部153は、系統状態判別部151の判別結果に基づいて、ゲート駆動信号を生成し、双方向インバータ回路11へ出力する。このインバータ制御部153は、連系運転状態から自立運転状態への移行時に、ゲート駆動信号の出力を停止することによって蓄電池10からPVパワーコンディショナ4への電力供給を遮断し、その後、一定時間が経過すれば、ゲート駆動信号の出力を再開することによって蓄電池10からPVパワーコンディショナ4への電力供給を再開させる。
また、インバータ制御部153は、自立運転状態から連系運転状態への移行時に、或いは、連系運転状態から自立運転状態への移行時に、ゲート駆動信号の出力を停止することによって双方向インバータ回路11を一旦停止させ、その後、一定時間が経過すれば、ゲート駆動信号の出力を再開することによって双方向インバータ回路11の出力を再開させる。
図4は、図1の系統電源2、双方向インバータ回路11、SW21〜23及びPVパワーコンディショナ4の動作の一例を示したタイミングチャートである。この図には、系統電源2の停電時や復電時における系統連系装置1の動作が示されている。
連系運転状態では、系統SW21はオン、自立SW22はオフ、連系切替SW23は連系運転端子s1側にあり、双方向インバータ回路11とPVパワーコンディショナ4は稼動状態になっている。
時刻tにおいて系統電源2が非停電状態から停電状態へ移行すれば、共通ライン6の電圧が低下するため、PVパワーコンディショナ4は停電状態と判断し、PVパワーコンディショナ4を停止状態にする。また、連系制御部15は、系統電源2の停電を検知し、ゲート駆動信号を停止して双方向インバータ回路11の動作を停止させ(時刻t)、自立停止状態にする。このように、PVパワーコンディショナ4と双方向インバータ回路11の両方をを停止させ、系統電源2への電力の逆潮流を防止することができる。
連系制御部15は、その後の時刻tにおいて、系統SW21をオフに切り替え、時刻tにおいて双方向インバータ回路11の動作を再開させた後、双方向インバータ回路11の出力が安定する時刻tにおいて、自立SW22をオン状態に切り替えるとともに、連系切替SW23をインバータ側に切り替える。つまり、時刻tにおいて、蓄電池10のエネルギーが双方向インバータ回路11で交流電力に変換されて負荷3に供給され、負荷3の駆動が再開される。
双方向インバータ回路11の動作を再開させてから自立SW22及び連系切替SW23を切り替えることにより、双方向インバータ回路11の交流出力が安定するのに要する時間を確保することができる。
PVパワーコンディショナ4は、時刻tにおける連系切替SW23の切替によって蓄電池10からの電力供給が再開されたことにより、共通ライン6に電圧が発生するため、復電と判断し、時刻tにおいて出力を再開する。この時点で自立運転状態が開始する。
自立運転状態では、PVパワーコンディショナ4及び蓄電池10から負荷3に電力が供給され、或いは、PVパワーコンディショナ4の余剰電力によって蓄電池10が充電される。このように、蓄電池10は、停電発生から自立運転状態になる前のPVパワーコンディショナ4が出力を再開するまでの短時間にだけ、単独で負荷3に電力を供給できればよく、自立運転状態ではPVパワーコンディショナ4によって充電されるので、蓄電池10の容量は小さくても良く、装置全体を小型で安価にすることができる。
一方、時刻tにおいて系統電源2が停電状態から非停電状態へ移行すれば、連系制御部15は、系統電源2の復電を検知し、ゲート駆動信号を停止して双方向インバータ回路11の動作を停止させる(時刻t)。この時点で系統SW21はオフ、自立SW22はオン、連系切替SW23はインバータ側にあるため、双方向インバータ回路11が停止状態になると、系統電源2は切り離された状態になっている。したがって、負荷3への電力供給源はPVパワーコンディショナ4だけになり、共通ライン6に供給される電圧を検出できなくなり、PVパワーコンディショナ4は、再び停電状態になったと判断し、停止状態にする。このようにして、復電した際にも一時的に自立停止状態になる。
連系制御部15は、時刻tにおいて、自立SW22をオフに切り替えるとともに、連系切替SW23を系統側に切り替え、その後の時刻t10において双方向インバータ回路11の動作を再開させてから、双方向インバータ回路11の出力が安定した時刻t11において系統SW21をオンに切り替える。このように、双方向インバータ回路11の動作が停止した後、自立SW22及び連系切替SW23を切り替えることにより、共通ライン6における電圧レベルを速やかに低下させ、PVパワーコンディショナ4を確実に停止させることができる。
また、双方向インバータ回路11の動作を再開させてから系統SW21をオンすることにより、双方向インバータ回路11の交流出力が安定するのに要する時間を確保することができる。
PVパワーコンディショナ4は、時刻t11における系統SW21の切替によって蓄電池10からの電力供給が再開されたことにより、共通ライン6の電圧レベルが上昇し、これによって復電と判断し、時刻t12において出力を再開する。この時点で連系運転状態が開始する。このように、連系運転状態と自立運転状態との移行時には、必ずPVパワーコンディショナ4の停止を行うため、PVパワーコンディショナ4と双方向インバータ回路11を一時的に停止するようにして、系統電源2への逆潮流を確実に防止している。
図5のステップS101〜S109は、図1の系統連系装置1における連系運転時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、PVパワーコンディショナ4は、共通ライン6上の電圧の有無を検出し(ステップS101)、一定レベル以上の電圧が検出されなくなると停電と判断し、出力を停止する(ステップS102,S103)。
また、連系制御部15は、電圧計14により系統電源2の電圧を計測し、停電及び復電を判別する。このとき、停電が検知されれば、連系制御部15は、ゲート駆動信号を停止して双方向インバータ回路11を停止させ、系統SW21をオフする(ステップS104,S105)。この時点で連系運転状態は終了して自立停止状態となる。
次に、連系制御部15は、双方向インバータ回路11を起動させ、自立SW22をオンしてから連系切替SW23をインバータ側へ切り替える(ステップS106〜S108)。この時点では、蓄電池10の電力のみで負荷3が駆動される。PVパワーコンディショナ4は、連系切替SW23の切替によって蓄電池10からの電力供給が再開されたことにより、共通ライン6の電圧レベルが上昇し、これによって、復電と判断し、出力を再開する。この時点で自立運転状態が開始する(ステップS109)。
図6のステップS201〜S209は、図1の系統連系装置1における自立運転時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、連系制御部15は、電圧計14により系統電源2の電圧を計測し、停電及び復電を判別する(ステップS201,S202)。このとき、非停電状態であると判別されれば、連系制御部15は、ゲート駆動信号を停止して双方向インバータ回路11を停止させる(ステップS203)。
次に、PVパワーコンディショナ4は、共通ライン6上の電圧の有無を検出し(ステップS204)、一定レベル以上の電圧が検出されなくなると、停電と判断して出力を停止する(ステップS205)。この時点で自立運転状態は終了し、自立停止状態となる。次に、連系制御部15は、自立SW22をオフするとともに、連系切替SW23を系統側に切り替える(ステップS206)。
次に、連系制御部15は、双方向インバータ回路11を起動させ、系統SW21をオンする(ステップS207,S208)。PVパワーコンディショナ4は、系統SW21の切替によって系統電源2からの電力供給が再開されたことにより、共通ライン6の電圧レベルが上昇し、これによって、復電と判断して出力を再開する(ステップS209)。この時点で連系運転状態が開始する。
本実施の形態によれば、停電前又は復電後の連系運転時には、蓄電池10を充電しつつ、系統電源2及び太陽電池5から負荷3へ電力を供給することができる。また、停電から復電までの自立運転時には、太陽電池5及び蓄電池10の電力が系統電源2に逆潮流するのを防止しつつ、太陽電池5及び蓄電池10から負荷3へ電力を供給することができる。また、自立運転中であっても、太陽電池5の発電電力を利用して蓄電池10を充電することができる。
また、蓄電池10及びPVパワーコンディショナ4を双方向インバータ回路11を介して共通ライン6上で接続することにより、蓄電池10の出力とは区別して、太陽電池5の出力のみを交流電力として計測することができる。このため、太陽電池5によって発電された電力を電力会社に販売することが可能になる。
具体的には、連系切替SW23を連系運転端子s1側に接続し、系統SW21と自立SW22をオフにすると、双方向インバータ回路11と蓄電池10が共通ライン6から切り離され、系統電源2と、PVパワーコンディショナ4及び太陽電池5からなる発電装置と負荷3との発電装置連系状態になる。この状態では、一般家庭に普及している所謂連系状態と同じ構成となっている。そのため、共通ライン6に出力される電力は、蓄電池10とは全く無関係な、明確に太陽電池5とPVパワーコンディショナ4で生成された発電電力と認知される。
電力会社では、蓄電池に蓄電した電力を系統電源2に逆潮流することを禁止しているため、一般に蓄電池を備えたタイプの系統連系装置からの売電は認められていない。これは、電気料金の安い夜間に、系統電源2から蓄電池10に蓄電し、昼間に蓄電池10から系統電源2に売電するのは不合理であるという理由によるものである。しかし本発明によれば、蓄電池10を備えているにも係わらず、蓄電池10をシステムから切り離すことができるため、共通ライン6上に発電のメーターを取り付ければ、正当に売電することができる。
なお、本実施の形態では、発電装置がPVパワーコンディショナ4及び太陽電池5からなる場合の例について説明したが、本発明は発電装置をこれに限定するものではない。例えば、電気化学反応を利用して継続的に電力を取り出すことができる燃料電池から電力の供給を受ける系統連系装置にも本発明は適用することができる。或いは、風力や水力を利用して発電する発電装置から電力の供給を受けるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、連系運転状態から自立運転状態への移行時に、双方向インバータ回路11の動作を一時的に停止させる場合の例について説明したが、本発明は、停電検知時の連系制御をこれに限定するものではない。例えば、系統電源2の停電を検知した後、双方向インバータ回路11の稼動状態を維持しつつ、系統SW21を速やかにオフ状態に切り替え、一定時間が経過してから自立SW22及び連系切替SW23を切り替えるような構成であっても良い。
1 系統連系装置
2 系統電源
3 負荷
4 PVパワーコンディショナ
5 太陽電池
6 共通ライン
10 蓄電池
11 双方向インバータ回路
12 DC端子
13 AC端子
14 電圧計
15 連系制御部
16 系統端子
21 系統SW
22 自立SW
23 連系切替SW

Claims (2)

  1. 蓄電池が接続されるDC端子及び系統電源が接続されるAC端子を有し、上記DC端子及び上記AC端子間において双方向の電力変換を行う双方向インバータ回路と、
    上記AC端子を含む共通ラインに、上記系統電源と並列にそれぞれ接続された負荷及び発電装置と、
    上記系統電源の電圧を計測する系統電圧計測手段と、
    上記AC端子と上記系統電源とを、導通可能に接続する系統スイッチと、
    上記負荷及び上記発電装置を、上記系統電源側又は上記AC端子側のいずれかに選択的に接続する連系切替スイッチと、
    上記系統電圧計測手段の計測結果に基づいて、上記系統電源の停電及び復電を検知し、当該検知結果に基づいて、上記双方向インバータ回路を停止又は起動させるとともに、上記系統スイッチ及び上記連系切替スイッチを制御する連系制御手段とを備え、
    上記発電装置は、上記共通ラインに供給される電圧に基づいて停電及び復電を判断し、停電の判断後に出力を停止し、復電の判断後に出力を再開し、
    上記連系制御手段は、上記系統スイッチを導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記系統電源側に接続した連系接続とし、かつ、上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を駆動させた連系運転状態と、
    上記系統スイッチを非導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記AC端子側に接続した自立接続とし、かつ、上記双方向インバータ回路及び上記発電装置を駆動させた自立運転状態とを切り替え
    上記連系運転状態及び上記自立運転状態間で運転状態を切り替える場合に、上記双方向インバータ回路を停止させた自立停止状態を運転状態の切り替えの間に設け、
    上記自立停止状態から上記連系運転状態への切り替えは、上記双方向インバータ回路の動作を再開させてから上記系統スイッチを導通状態にすることにより行われ、
    上記自立停止状態から上記自立運転状態への切り替えは、上記双方向インバータ回路の動作を再開させてから上記連系切替スイッチを切り替えることにより行われることを特徴とする系統連系装置。
  2. 上記連系制御手段は、上記系統スイッチを非導通状態にするとともに、上記連系切替スイッチを上記系統電源側に接続した発電装置連系接続とし、かつ、上記発電装置を駆動させた発電装置連系運転状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
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