JP6323701B1 - ノズル式スチームトラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドレンを優先的にノズルへの流入口に誘導し、蒸気漏れを低減する。【解決手段】筐体2と、筐体内に設けられたノズル7と、筐体内に設けられ、ノズルの吸引口が臨んだ第1のチャンバー5a,5hと、筐体内に設けられ、ノズルの噴射口が臨んだ第2のチャンバー6aと、第1のチャンバーのスチーム導入口3に設けられ、欠け部が8a形成されたドレン導入部材8とを有する。ドレン導入部材8は、欠け部8aがスチーム導入口3のドレンが溜まる下部に位置するように取り付けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、ノズル式スチームトラップに関する。
従来より、工場設備等におけるスチーム配管に溜まったドレン、すなわち、気相のスチームが液相化したものを排出する装置として、スチームトラップが知られている。スチームトラップには、ドレンの排出原理に応じて様々なタイプが存在するが、その一つとして、例えば、特許文献1に記載されているようなノズル式のスチームトラップが知られている。図11に示すように、このスチームトラップ20は、外部から蒸気が導入される導入部21と、外部に水を排出する排水部22と、排気部23とを有しており、スチームトラップ20の内部には、トラップ室24が設けられている。このトラップ室24には、ノズル25の噴射口が臨んでおり、導入部21から導入された蒸気に混在している水を凝縮水として捕捉する。トラップ室24の上部開口は、エンドキャップ26によって遮蔽されている。また、排気部23は、トラップ室24によって水が除去された残留蒸気を外部へ排出し、その内部には、ストレーナ27が設けられている。
特開2014−234868号公報
特許文献1のスチームトラップ20では、導入部21の蒸気より比重が大きいドレンは、排気部23と導入部21を満たしてからノズル25への流入口に達するが、導入部21のドレンの上側にある蒸気が先にノズル25への流入口に達して排出されるので、蒸気漏れが発生する。特にドレン量が少ない設置個所では蒸気漏れが発生しやすいという問題がある。
また、特許文献1のスチームトラップ20では、ノズル25が設置されるトラップ室24及びストレーナ27が設置される排気部23にシール材としてメタルガスケットが用いられるが、高温の蒸気の環境下ではメタルガスケットが熱膨張により変形し、高圧の蒸気が漏洩する虞れがあるので、定期的に保守点検し、シール材を交換する必要があった。
そこで、本発明の目的は、ドレンを優先的にノズルへの流入口に誘導し、蒸気漏れを低減することにある。また、本発明の目的は、シール材の定期点検や交換作業の負担を排除することにある。
かかる課題を解決すべく、本発明は、ノズル式スチームトラップにおいて、
筐体と、
前記筐体内に設けられたノズルと、
前記筐体内に設けられ、前記ノズルの吸引口が臨んだ第1のチャンバーと、
前記筐体内に設けられ、前記ノズルの噴射口が臨んだ第2のチャンバーと、
前記第1のチャンバーのスチーム導入口に設けられ、欠け部が形成されたドレン導入部材とを有し、
前記ドレン導入部材は、欠け部がスチーム導入口のドレンが溜まる下部に位置するように取り付けられているものである。
前記ドレン導入部材は、前記欠け部が形成された欠円板からなることが好ましい。
前記ドレン導入部材の前記欠け部は、直線状に形成され、前記スチーム導入口の内壁面との間に弓形に形成されていることが好ましい。
前記ドレン導入部材は、前記スチーム導入口の中心軸の回りに角度を変えて取り付け可能であることが好ましい。
前記ドレン導入部材は、前記筐体の前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーを仕切る仕切壁の前記第1のチャンバー側の壁面に形成された八角形のボスに係合する四角形の取付孔を有することが好ましい。
前記第1のチャンバーは、
前記ノズルの吸引口が臨む中間チャンバーと、
前記スチーム導入口に連通する高圧チャンバーと、
前記中間チャンバーと前記高圧チャンバーを連通する連通孔とからなり、
前記ドレン導入部材の前記欠け部は前記連通孔の流入口に臨んでいることが好ましい、
前記ドレン導入部材の前記欠け部は、前記連通孔の流入口の下半分を臨んでいることが好ましい。
前記筐体は、前記第1のチャンバーを形成する本体部と、前記第2のチャンバーを形成する蓋体部とからなり、
前記本体部と前記蓋体部に、互いにメタルタッチで嵌合するシール凹部とシール凸部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1のチャンバーのスチーム導入口に、欠け部が形成されたドレン導入部材が設けられ、欠け部がスチーム導入口のドレンが溜まる下部に位置するように取り付けられているので、スチーム導入口のスチームがノズルへの流入口に流れるのが阻止され、ドレンが優先的にノズルへの流入口に誘導される。
また、筐体の本体部と蓋体部がメタルタッチで嵌合するシール凹部とシール凸部で密閉されているので、シール部材の劣化による蒸気漏れがなく、またシール部材を用いないので、シール材の定期点検や交換作業の負担が排除される。
さらに、ノズルやシール部からの蒸気漏れが低減するため、蒸気プラントの燃料費とCO排出の低減が可能となる。
本発明の実施形態によるスチームトラップの外観斜視図。 図1のスチームトラップの分解斜視図。 図1のスチームトラップの分解断面図。 図3のIV−IV線断面図。 本体部と蓋体部のシール構造を示す断面図。 ノズルの上方から見た斜視図(a)、下方から見た斜視図(b)及び断面図(c)。 ドレン導入部材の斜視図(a)及び断面図(b)。 ドレン導入部材の第1の取付状態を示す断面図(a)、第2の取付状態を示す断面図(b)、ドレン導入部材の第3の取付状態を示す断面図(c)。 スチームトラップの動作を示す断面図。 ノズルの吸込部の流れを示す断面図。 従来のスチームトラップを示す分解斜視図。
図1は、本実施形態に係るノズル式スチームトラップの外観斜視図である。このスチームトラップ1は、筐体2と、スチーム導入口3と、ドレン排出口4とを有し、スチーム導入口3より導入された高温高圧のスチーム、すなわち、気相(蒸気)と液相(水)とが共存した状態の流体を処理して、液相化されたドレン(水)としてドレン排出口4より排出する。筐体2は、ステンレス鋼や鋳鉄などの金属によって形成されており、スチーム導入口3とドレン排出口4とが同軸上に設けられている。スチーム導入口3には、工場設備内のボイラ等で生成されたスチームを輸送するスチーム配管系の分岐管が取り付けられる。また、ドレン排出口4には、ドレンを外部に排出する排出管が取り付けられる。スチームトラップ1をスチーム配管系に適宜の間隔を空けて複数設置することで、潜熱を放出してスチーム本来の仕事能力を喪失した不要なドレンをスチーム配管系から有効に除去することができる。それとともに、スチーム配管系の圧力を内部が乾燥した状態で維持することもできる。
図2は、スチームトラップ1の分解斜視図である。筐体2は、上下に2分割されており、本体部5と、蓋体部6とを有する。本体部5および蓋体部6は、図示しない複数のボルトによって一体化されている。本体部5の内部には、図3に示すように、スチーム導入口3と連通した高圧チャンバー5aと、ドレン排出口4と連通した排出チャンバー5bとが設けられている。これらのチャンバー5a,5bは、本体部5(筐体2)の一部をなす区分壁5cを介して、互いに区分されている。本体部5には、図4に示すように、スチーム導入口3とドレン排出口4とを結ぶ方向と直交して、一対の開口部5dが設けられている。そして、これらの開口部5dには、閉塞栓5eが着脱自在に取り付けられている。高圧チャンバー5aの上部には連通部5fが設けられていると共に、排出チャンバー5bの上部には連通口5gが設けられている。
連通部5fの奥には、図3に示すように、当該連通部5fより小径の中間チャンバー5hが設けられている。中間チャンバー5hは、L字形に曲がる連通孔5iを介して高圧チャンバー5aに連通している。連通孔5iの高圧チャンバー5a側のドレン流入口の最低部は、高圧チャンバー5aの最低部と一致している。開口部5dは、図4に示すように、連通孔5jを介して中間チャンバー5hに連通している。スチームトラップ1に排水バルブやボールバルブを取り付けて使用する場合、どちらかの開口部5dの閉塞栓5eを取り外し、露出した開口部5dに排水バルブやボールバルブが取り付けられる。排水バルブやボールバルブは、工場施設の稼働停止時(冷態時)及び停止状態からの立ち上がり時にスチーム配管内に生じた大量のドレンを迅速に排出するために用いられる。
本体部5の上面には、図2に示すように、連通部5fと連通口5gを囲むように長円形に延びるシール凹部5kが形成されている。シール凹部5kの側面にはルアーテーパが設けられている。
本体部5の上面に開口とした連通部5fには、この連通部5fを閉塞する係脱自在なノズル7が円形網状のストレーナ7bを介して取り付けられ、中間チャンバー5hを閉塞している。具体的には、連通部5fの内周面には内ネジが形成されていると共に、ノズル7の外周面には外ネジが形成されている。これら内外のネジを螺合することによって、連通部5fにノズル7が係止され、連通部5fが閉塞される。ノズル7には、スチームトラップ1の処理対象となるスチームをドレン化する上で中心的な役割を担うノズル孔7aが一体形成されており、このノズル孔7aは、略円筒形状を有するノズル7の中心軸を上下に貫通している。
蓋体部6の内部には、図2,図3に示すように、低圧チャンバー6aを含む空間が設けられている。蓋体部6には、前記低圧チャンバー6aを囲むように長円形に延びるシール凸部6bが形成されている。シール凸部6bの側面には、ルアーテーパが設けられている。図5に示すように、本体部5の上部に蓋体部6を組み付けた状態において、本体部5と蓋体部6との隙間は、シール凹部5kとシール凸部6bとのメタルタッチの嵌合によって塞がれる。これにより、低圧チャンバー6aは、流体の漏れがない一つの区画室となる。
図6に示すように、ノズル7のノズル孔7aの吸引口側の端部、すなわち、高圧チャンバー5aを区画する壁部の一部をなす端部には、略円筒状の陥没部7cが設けられている。陥没部7cは、図6(c)に示すように、中間チャンバー5hの内径と同じ内径の円筒壁7dと、ノズル孔7aの吸引口より奥に位置する曲面からなる角部7eと、該角部7eからノズル孔7aの吸引口に向かって延びる傾斜部7fと、該傾斜部7fからノズル孔7aの吸引口に滑らかに連続する中心部7gとからなる連続した断面形状を有している。ノズル孔7aの中心線に直交する面に対する傾斜部7fの角度θは、20〜40°が好ましい。
図3に示すように、スチーム導入孔3の内部の高圧チャンバー5aには、ドレン導入部材8が取り付けられている。ドレン導入部材8には、図7に示すように、高圧チャンバー5aの内径と同径で、一部に欠け部8aを有する欠円板8bが設けられている。欠け部8bは、図8(a)示すように、直線状に形成され、高圧チャンバー5aの内壁面との間に弓形に形成されている。欠円板8bの欠け部8aは、連通孔5iの高圧チャンバー5a側のドレン流入口の約下半分を臨むように形成されている。欠け部8aは、直線状に限らず、円弧状や半円状でもよい。欠円板8bの一方の面には、高圧チャンバー5a側の壁面に当接する円形の取付座8cが形成され、他方の面には外周に外ネジが形成された突部8dが形成されている。取付座8cには、四角形断面の取付孔8eが設けられ、突部8dには取付孔8eと連通する円形断面のネジ挿通孔8fが設けられている。取付孔8eは、区分壁5cの高圧チャンバー5a側の壁面に形成された八角形のボス5lに係合するようになっている。
ドレン導入部材8は、取付ネジ8gをネジ挿通孔8fと取付孔8eに挿入し、区分壁5cの八角形のボス5lに形成されたネジ孔5mにネジ込むことにより、区分壁5cの高圧チャンバー5a側の壁面に取り付けられている。スチーム導入口3の中心軸の回りにドレン導入部材8の欠円板8bを回転させて、欠円板8bの角度を変えることにより、図8(a)に示すように、欠け部8aが水平な位置と、図8(b)に示すように欠け部8aが斜め45度の位置にすることができる。また、図8(c)に示すように、スチームトラップ1を縦に取り付けた場合には、欠け部8aがスチーム導入孔3のドレンが溜まる下部に位置するようにする。この場合、欠け部8aを通過したドレンは、ドレン導入部材8と区分壁5cの高圧チャンバー5a側の壁面との間の隙間9(図9参照)を通って連通孔5iのドレン流入口に流入する。
次に、スチームトラップ1の動作について説明する。
図9は、スチームトラップ1の断面図である。スチーム導入口3より導入された流体の流路は、高圧チャンバー5a、ドレン導入部材8の欠け部8a、連通孔5i、中間チャンバー5h、ストレーナ7b、ノズル孔7a、低圧チャンバー6a、連通口5g、排出チャンバー5bを順に経て、ドレン排出口4より排出される。ここで、中間チャンバー5hを区画する壁部の一部は、ノズル7によって構成されており、このノズル7に形成されたノズル孔7aの吸引口が高圧チャンバー5a内に臨んでいる。また、高圧チャンバー5aの下流に位置する低圧チャンバー6aについては、これを区画する壁部の一部も、ノズル7によって構成されており、このノズル7に形成されたノズル孔7aの噴射口が低圧チャンバー6a内に臨んでいる。なお、同図は、ノズル孔7aの吸引口が下で噴射口が上を向いた状態を示しているが、スチームトラップ1は天地無用であり、ノズル孔7aがどのような方向を向いていても、スチームトラップ1としては有効に機能する。
一方、低圧チャンバー6aは、連通口5gおよび排出チャンバー5bを介してドレン排出口4と連通し、大気圧相当(低圧)に保たれる。その結果、高温高圧のスチームが導入される高圧チャンバー5a及び中間チャンバー5hと、大気圧相当に開放された低圧チャンバー6aとの間に、圧力差が生じる。なお、高圧チャンバー5aと中間チャンバー5hはほぼ同じ圧力である。
高圧チャンバー5a内のスチームは、ドレン導入部材8の欠円板8bによって、連通孔5iのドレン流入口から流入するのが阻止される。また、高圧チャンバー5aの下部に溜まったドレンは、ドレン導入部材8の欠け部8aを通って連通孔5iのドレン流入口に導入され、連通孔5iを通って中間チャンバー5hに流入する。このように、ドレン導入部材8は、高圧チャンバー5a内のスチームを逃さず、高圧チャンバー5a内に溜まったドレンのみをドレン導入部材8の欠け部8aを介して優先的に連通孔5iの流入口に導き、中間チャンバー5hに送るため、蒸気漏れを防止できる。
なお、寒冷地においては、稼働停止時に高圧チャンバー5a内のドレンが凍結するので、ドレンが排出されないことがある。そこで、寒冷地向けのスチームトラップ1には、図8(b)に示すように、ドレン導入部材8を欠け部8aが斜め45°又は縦方向を向くように取り付けて、欠け部8aの上部に、開口部5dから導入したスチームを流入して凍結したドレンを溶融させることができる。
ノズル孔7aは、高圧チャンバー5a及び中間チャンバー5hと、低圧チャンバー6aとの圧力差に基づいて、高圧チャンバー5a及び中間チャンバー5h内の流体を吸引口より吸引し、吸引した流体を噴射口より低圧チャンバー6a内に噴射する。その際、ノズル孔7aの吸引口の上流側ストレーナ7bで覆われているため、ノズル孔7aへの流入に先立ち、流体中のゴミが除去される。そして、ノズル孔7aから噴射された流体は、低圧チャンバー6a内で冷却され、液相化されたドレンとなる。低圧チャンバー6a内のドレンは、連通口5gを介して下流側の排出チャンバー5bを流入した上で、ドレン排出口4より外部に排出される。
図10は、中間チャンバー5h内における流体の流れの説明図である。まず、ストレーナ7bを経た流体が広い通路から通路の狭いノズル孔7aに流入する際、空間Aにおいてエジェクター効果が生じ、周囲の流体を引き寄せようとする作用が生じる。一方、中間チャンバー5hの内周壁近傍の空間Bの流体は、コアンダ効果により陥没部7cの曲面に沿って流れて整流化され、エジェクター効果により中央のノズル孔7aの吸入口に引き寄せられる。エジェクター効果とは、流体を加速することによって低圧の空間を生成し、流体を吸引する現象のことである。コアンダ効果とは、流体のそばに湾曲した壁があると、壁の曲面に沿って流体(乱流)が整流化されて流れようとする流体の性質をいう。ノズル孔7aの吸引口の周囲は、この吸引口に対して同心円状になだらかに陥没しているため、流れの乱れた流体が整流化されてノズル孔7aの吸引口に導かれる。これにより、ノズル孔7aを流れる流体が、この壁の曲面形状に沿って整流化された流体の分だけ、増幅・増速される。その結果、高圧チャンバー5aと低圧チャンバー6aとの圧力差が同じ場合、壁を曲面形状としない構成よりも、壁を曲面形状とした構成の方が、ノズル孔7aの噴射量が増大する。
このように、本実施形態によれば、スチーム導入孔3の内部の高圧チャンバー5aには、ドレン導入部材8が取り付けられ、このドレン導入部材8により、高圧チャンバー5a内のスチームを逃さず、高圧チャンバー5a内に溜まったドレンのみを優先的に連通孔5iの流入口に導き、中間チャンバー5hに送るため、蒸気漏れを防止できる。
また、本実施形態によれば、ノズル孔7aの吸引口の周囲が同心円状になだらかに陥没しており、この曲面形状に沿って流体が流れるため、上述したエジェクター効果およびコアンダ効果によって、ノズル孔7aに吸引される流体が増幅・増速される。これにより、流体の冷却能力が高まるため、流体が確実に液相化され、ドレンとして効果的に排出できる。
本発明は以上の実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において、種々変更することができる。例えば、本体部にシール凸部を設け、蓋体部にシール凹部を設けてもよい。
また、ノズル式スチームトラップにおける流体の冷却能力は、ノズルから噴射される流体の量および速さと相関を有しており、これらが大きいほど噴射された流体が微粒化(霧化)して、ドレンへの還元効率が高まる。しかしながら、従来は、流体の冷却能力を高めることについては殆ど着目されていなかった。
そこで、ノズル式スチームトラップより排出される流体の冷却能力を高めるために、以下の手段を講じることができる。
[手段1]
ノズル式スチームトラップにおいて、
筐体と、
前記筐体内に設けられ、ノズル孔を有するノズルと、
前記筐体内に設けられ、前記ノズル孔の吸引口が臨んだ第1のチャンバーと、
前記筐体内に設けられ、前記ノズル孔の噴射口が臨んだ第2のチャンバーとを有し、
前記ノズルのノズル孔の吸引口側の端部は、当該吸引口に対して同心円状になだらかに陥没している陥没部を有するノズル式スチームトラップ。
[手段2]
前記第1のチャンバーは、前記ノズル孔の吸引口が臨んだ中間チャンバーを有し、
前記陥没部は、
前記中間チャンバーと内径と同じ内径の円筒壁と、
前記ノズル孔の吸引口より奥に位置する曲面からなる角部と、
前記角部からノズル孔の吸引口に向かって延びる傾斜部と、
前記傾斜部からノズル孔の吸引口に滑らかに連続する中心部とからなる連続した曲面からなる手段1のノズル式スチームトラップ。
[手段3]
前記ノズル孔の中心線に直交する面に対する前記傾斜部の角度は、20〜40°である手段2のノズル式スチームとラップ。
以上の手段によれば、ノズルの吸引口の周囲が同心円状になだらかに陥没しており、その曲面形状に沿って流体が流れるため、エジェクター効果およびコアンダ効果によって、ノズルに吸引される流体が増幅・増速される。これにより、流体の冷却能力が高まるため、流体が確実に液相化され、ドレンとして効果的に排出できる。
1 スチームトラップ
2 筐体
3 スチーム導入口
4 ドレン排出口
5 本体部
5a 高圧チャンバー
5b 排出チャンバー
5c 区分壁
5d 開口部
5e 閉塞栓
5f 連通部
5g 連通口
5h 中間チャンバー
5i 連通孔
5j 連通孔
5k シール凹部
5l ボス
5m ネジ孔
6 蓋体部
6a 低圧チャンバー
6b シール凸部
7 ノズル
7a ノズル孔
7b ストレーナ
7c 陥没部
7d 円筒壁
7e 角部
7f 傾斜部
7g 中心部
8 ノズル導入部材
8a 欠け部
8b 欠円板
8c 取付座
8d 突部
8e 取付孔
8f ネジ挿通孔
8g 取付ネジ
9 隙間


Claims (8)

  1. ノズル式スチームトラップにおいて、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられたノズルと、
    前記筐体内に設けられ、前記ノズルの吸引口が臨んだ第1のチャンバーと、
    前記筐体内に設けられ、前記ノズルの噴射口が臨んだ第2のチャンバーと、
    前記第1のチャンバーのスチーム導入口に設けられ、欠け部が形成されたドレン導入部材とを有し、
    前記ドレン導入部材は、欠け部がスチーム導入口のドレンが溜まる下部に位置するように取り付けられていることを特徴とするノズル式スチームトラップ。
  2. 前記ドレン導入部材は、前記欠け部が形成された欠円板からなることを特徴とする請求項1に記載のノズル式スチームトラップ。
  3. 前記ドレン導入部材の前記欠け部は、直線状に形成され、前記スチーム導入口の内壁面との間に弓形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のノズル式スチームトラップ。
  4. 前記ドレン導入部材は、前記スチーム導入口の中心軸の回りに角度を変えて取り付け可能であることを特徴とする請求項3に記載のノズル式スチームトラップ。
  5. 前記ドレン導入部材は、前記筐体の前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーを仕切る仕切壁の前記第1のチャンバー側の壁面に形成された八角形のボスに係合する四角形の取付孔を有することを特徴とする請求項4に記載のノズル式スチームトラップ。
  6. 前記第1のチャンバーは、
    前記ノズルの吸引口が臨む中間チャンバーと、
    前記スチーム導入口に連通する高圧チャンバーと、
    前記中間チャンバーと前記高圧チャンバーを連通する連通孔とからなり、
    前記ドレン導入部材の前記欠け部は前記連通孔の流入口に臨んでいることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のノズル式スチームトラップ。
  7. 前記ドレン導入部材の前記欠け部は、前記連通孔の流入口の下半分を臨んでいることを特徴とする請求項6に記載のノズル式スチームトラップ。
  8. 前記筐体は、前記第1のチャンバーを形成する本体部と、前記第2のチャンバーを形成する蓋体部とからなり、
    前記本体部と前記蓋体部に、互いにメタルタッチで嵌合するシール凹部とシール凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のノズル式スチームトラップ。


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