JP6323675B2 - 車両のドア構造 - Google Patents

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本発明は、車両のドア構造に係わり、特に、サイドドアの上縁に沿って配置された加飾モールを有する車両のドア構造に関する。
従来、車両のデザイン性を向上させるために、金属光沢を有する加飾モールをサイドドアの上縁に設けることが行われている。
例えば、特許文献1には、ドア本体の上方に設けられたドアサッシュと、その車外側面を覆う装飾用のモール部材とを備えた車両のドアサッシュ構造が開示されている。
特開2012−162100号公報
ところで、操作者がサイドドアを開いて車両に乗り込む際、サイドドアの後端から適当な間隔を空けた位置からサイドドアを開く操作を行うことにより、無駄な体の動きを生じることなくスムーズに乗車を行うことができる。
しかしながら、上述したような加飾モールがサイドドアの上縁に設けられている場合、この加飾モールによる反射光が操作者の視界に入ることによりその操作者に心理的な圧迫感を与え、操作者がサイドドアの後端から必要以上に間隔を空けた位置に立つようになることが、本願発明者らによる実験の結果から明らかになっている。このように、サイドドアの後端から離れた位置でサイドドアを開く操作を行った場合、サイドドアを十分に開くことができず、スムーズな乗車を行うことができないという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを両立することができる車両のドア構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車両のドア構造は、サイドドアの上縁に沿って配置された加飾モールを有する車両のドア構造であって、加飾モールは、その後端を含む上記加飾モールの一部の領域に、光の一方向への反射を抑制する加工を施した反射抑制部を備え、反射抑制部は、加飾モールの後端から車高に応じて定めた加工長さの範囲に設けられていることを特徴する。
このように構成された本発明においては、加飾モールの後端を含む加飾モールの一部の領域に反射抑制部を備えたことにより、加飾モールの後端を含む加飾モールの一部による反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを抑制でき、操作者がサイドドアの後端から必要以上に間隔を空けた位置に立つことを防止できる。これにより、加飾モールを備えたサイドドアであっても操作者はスムーズな乗車を行うことができ、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを両立することができる。さらに、このように構成された本発明においては、加飾モールによる反射光から影響を受けやすい操作者の体格が車高に応じて変化することを考慮に入れて定めた加工長さの範囲に反射抑制部を設けることができ、加飾モールにおいて反射抑制部を設ける範囲を必要最小限に抑えることができる。これにより、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを一層高いレベルで両立することができる。
また、本発明において、好ましくは、加工長さは、車高が高くなるほど短くなるように設定される。
このように構成された本発明においては、車高が高くなるほど加飾モールによる反射光から影響を受けやすい操作者の体格が大きくなり、サイドドアを操作するときのサイドドア後端から操作者の頭部までの距離が大きくなることを考慮に入れた加工長さの範囲に反射抑制部を設けることができ、加飾モールにおいて反射抑制部を設ける範囲を必要最小限に抑えることができる。
また、本発明において、好ましくは、反射抑制部は、加飾モールの長手方向に沿って延びる凸面形状に形成されている。
このように構成された本発明においては、加飾モールによる反射光の反射方向を分散させることができ、これにより、加飾モールによる反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを抑制できる。
また、本発明において、好ましくは、反射抑制部の凸面形状における最小曲率半径部分は、車高が高くなるほど加飾モールの下方に設けられる。
このように構成された本発明においては、反射抑制部の凸面形状における最小曲率半径部分を、操作者の視点に近い位置に形成することができ、これにより、加飾モールによる反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを確実に抑制できる。
本発明による車両のドア構造によれば、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを両立することができる。
本発明の実施形態によるドア構造を適用した車両の側面図である。 図1に示したフロントサイドドアの拡大側面図である。 図2におけるIII−III矢視図である。 図2におけるIV−IV矢視図である。 本発明の実施形態による車両のドア構造におけるドアサッシュの断面図であり、(a)は車高の高い車両におけるドアサッシュの断面図、(b)は車高の低い車両におけるドアサッシュの断面図である。 サイドドアを開く操作者が必要とする加飾モール後端からの距離を説明する図であり、(a)は操作者と加飾モール後端との位置関係を示す概念図、(b)は操作者と加飾モール後端との位置関係と、操作者が圧迫感を感じることなくサイドドアを開くために必要とする加飾モール後端からの距離との関係を示す線図である。 本発明の実施形態の変形例による車両のドア構造におけるドアサッシュの断面図であり、(a)はヘアライン加工を施した加飾モールを示す図、(b)は逆台形形状の断面を有する加飾モールを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両のドア構造を説明する。
まず、図1乃至図5により、本発明の実施形態による車両のドア構造を説明する。図1は、本発明の実施形態によるドア構造を適用した車両の側面図であり、図2は、図1に示したフロントサイドドアの拡大側面図であり、図3は、図2におけるIII−III矢視図であり、図4は、図2におけるIV−IV矢視図であり、図5は、本発明の実施形態による車両のドア構造におけるドアサッシュの断面図であり、図5(a)は車高の高い車両におけるドアサッシュの断面図、図5(b)は車高の低い車両におけるドアサッシュの断面図である。また、図6は、サイドドアを開く操作者が圧迫感を感じることなくサイドドアを開くために必要とする加飾モール後端からの距離を説明する図であり、図6(a)は操作者と加飾モール後端との位置関係を示す概念図、図6(b)は操作者と加飾モール後端との位置関係と、操作者が圧迫感を感じることなくサイドドアを開くために必要とする加飾モール後端からの距離との関係を示す線図である。
まず、図1において、符号1は本発明の実施形態による車両のドア構造を適用したいわゆるセダン型の車両を示す。車両1は、1列目シート(運転席及び助手席)の側方に設けられたフロントサイドドア2と、2列目シートの側方に設けられたリアサイドドア4とを有する。これらのフロントサイドドア2及びリアサイドドア4は、その前端部を車体にヒンジ止めした前ヒンジ後ろ開きの開閉構造を有している。フロントサイドドア2及びリアサイドドア4の側面後方には、ドアの開閉操作を行うためのドアハンドル6が設けられている。このドアハンドル6は、車両側面への衝突時にドアハンドル6への衝撃によってドアが誤って開くことがないような位置に配置される。また、ドアハンドル6の位置は、ドアの重量とドアヒンジからドアハンドル6までの距離、及び、ヒップポイントからドアハンドル6までの高さも考慮して決定される。
操作者がフロントサイドドア2から1列目シートに乗り込む場合、図1に示すように、操作者はフロントサイドドア2の後端よりも後方の位置に立ち、片手(図1では左手)でドアハンドル6を把持してフロンドサイドドアを開く操作を行う。このとき、フロントサイドドア2の上縁後端が操作者の目前を通過する。
次に、図2に示すように、フロントサイドドア2は、ドア本体8と、このドア本体8の上方に設けられたドアサッシュ10とを備える。ドアサッシュ10は、ドア本体8の前部上端から車体のAピラー12及びルーフサイドレール14に沿って後上方に延びると共に、ドア本体8の後部上端から車体のBピラーに沿って上方に延びている。
さらに、ドアサッシュ10の車幅方向内側には、ドアサッシュ10とAピラー12及びルーフサイドレール14との間をシールするウェザーストリップ16が設けられ、ドアサッシュ10の車幅方向外側には、加飾モール18が設けられている。
次に、図3及び図4に示すように、ドアサッシュ10は、ドア本体8の上方に設けられたインナサッシュ20と、そのインナサッシュ20の車幅方向外側に設けられたアウタサッシュ22とを備える。
インナサッシュ20は、Aピラー12及びルーフサイドレール14の下面に平行に延びウェザーストリップ16が取り付けられる取付面部24と、その取付面部24の車幅方向外側端から上方に延びる起立部26と、取付面部24の車幅方向内側端から下方に湾曲して延びる湾曲部28と、湾曲部28の下端から下方に延びる垂下部30とを備える。
アウタサッシュ22は、インナサッシュ20の取付面部24の下面に沿って延びる平板部32と、平板部32の車幅方向外側端から下方に延びる内壁部34と、内壁部34の下端から車幅方向外側に折り返されて上方に延びる外壁部36と、外壁部36の上端から車幅方向内側に折り返されて下方に延びる上側ヘム部38とを備える。アウタサッシュ22の上側ヘム部38と外壁部36とによって、インナサッシュ20の起立部26が挟持される。
さらに、アウタサッシュ22は、アウタサッシュ22の平板部32の車幅方向内側端から下方に延びる垂下部40と、垂下部40の下端から車幅方向内側に折り返されて上方に延びる下側ヘム部42とを備え、これらの垂下部40と下側ヘム部42とによって、インナサッシュ20の垂下部30が挟持される。
また、フロントサイドドア2の窓板の昇降を案内するガラスランチャンネル44が、アウタサッシュ22の平板部32、内壁部34、及び垂下部40によって形成された凹溝に取り付けられている。
ウェザーストリップ16は、ドアサッシュ10に取り付けられる取付基部46と、取付基部46の車幅方向内側端から上方に延びる第1シール部48と、取付基部46の車幅方向外側端から上方に延びる第2シール部50と、取付基部46の車幅方向外側端から車幅方向外側に向かって延びる第1シールリップ部52及び第2シールリップ部54とを備えている。
ウェザーストリップ16の取付基部46には係止具56が取り付けられており、この係止具56が、アウタサッシュ22及びインナサッシュ20に形成された係止孔58、60を介してアウタサッシュ22及びインナサッシュ20に係止されることにより、ウェザーストリップ16がドアサッシュ10に固定される。この固定状態において、ウェザーストリップ16の第2シールリップ部54の先端がインナサッシュ20の起立部26に圧接される。フロントサイドドア2を閉じた場合、ウェザーストリップ16の第1シール部48及び第2シール部50がAピラー12及びルーフサイドレール14の下面に当接することにより、ドアサッシュ10の上縁とAピラー12及びルーフサイドレール14との間がシールされる。
加飾モール18は、車体のAピラー12及びルーフサイドレール14に沿って後上方に延びるアウタサッシュ22(サイドドアの上縁)の外壁部36を車幅方向外側から覆うように延びるモール本体62と、モール本体62の上端から車幅方向内側に向かって延び、アウタサッシュ22の外壁部36及び上側ヘム部38の上端を上方から覆う上面部64と、モール本体62の下端から車幅方向内側に向かって延び、アウタサッシュ22の外壁部36及び内壁部34の下端を下方から覆う下面部66とを備える。加飾モール18をドアサッシュ10に取り付けた状態において、上面部64の車幅方向内側端がウェザーストリップ16の第1シールリップ部52の先端に圧接され、これにより、加飾モール18とウェザーストリップ16との間がシールされる。
また、加飾モール18は、その後端を含む領域に、光の一方向への反射を抑制する加工を施した反射抑制部68を備える。
具体的には、図3に示すように、加飾モール18の反射抑制部68において、モール本体62は、加飾モール18の長手方向に沿って延びる凸面形状に形成されている。
一方、図4に示すように、加飾モール18の反射抑制部68以外の部分(図4では車体のAピラー12に対応する部分)において、モール本体62は平板状に形成されている。
また、図3に示すように、加飾モール18の反射抑制部68は、最も車幅方向外側に突出している部分がルーフサイドレール14の外側面とほぼ同一平面上に位置するように形成されている。これにより、ルーフサイドレール14と加飾モール18の反射抑制部68との一体感が維持される。
さらに、車両前後方向に延びるルーフサイドレール14のうち加飾モール18の反射抑制部68の上方に位置する部分は、その外縁部が下方に向かって(サイドドアを閉めた状態において加飾モール18に向かって)突出するように形成されている。これにより、ルーフサイドレール14の下面と加飾モール18の上面とが成す角度αを鋭角にすることができ、ルーフサイドレール14の下縁と加飾モール18の上縁との隙間が大きく開いて見えることを防止できる。
加飾モール18の反射抑制部68の凸面形状における最小曲率半径部分70は、モール本体62の上下方向において、平均身長(例えば165cm)の操作者の視点に近い位置に形成される。即ち、反射抑制部68の凸面形状における最小曲率半径部分70は、車高が高くなるほど加飾モール18の下方に設けられるようになっている。
例えば、図1に示したようなセダン型の車両1においては、図3に示すように、凸面形状における最小曲率半径部分70は、モール本体62の上下方向中央近傍に位置している。
また、いわゆるSUV(Sport Utility Vehicle)やミニバンのように、車高が操作者の身長を超えるような車高の高い車両1においては、図5(a)に示すように、凸面形状における最小曲率半径部分70は、モール本体62の下方に位置している。
一方、スポーツ車のように、車高が操作者の身長を下回るような車高の低い車両1においては、図5(b)に示すように、凸面形状における最小曲率半径部分70は、モール本体62の上方に位置している。
上述のように形成された加飾モール18の反射抑制部68は、加飾モール18の後端から車高に応じて定めた加工長さの範囲に設けられている。この反射抑制部68の加工長さを決定するために、本願発明者らは、反射抑制部68のない加飾モール18を有するサイドドアを用いて、サイドドアを開く操作者と加飾モール18後端との位置関係と、操作者が圧迫感を感じることなくサイドドアを開くために必要とする加飾モール18後端からの距離との関係を実験により明らかにした。
具体的には、図6(a)に示すように、フロントサイドドア2を開く操作者の視点の高さと加飾モール18後端の高さとの差(以下、「視点距離」という)をH(操作者の視点の方が高い場合に正)とし、操作者が圧迫感を感じることなくフロントサイドドア2を開くために必要とする加飾モール18後端から操作者の頭部重心までの距離(以下、「安心距離」という)をLとすると、図6(b)に示すように、フロントサイドドア2を開く操作者の視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致した場合(視点距離H=0)、安心距離Lが最大(図6(b)では180mm)となり、視点距離Hが大きくなるほど安心距離Lが小さくなる。
上述した実験から得られた知見によれば、加工長さを安全距離Lの最大値180mmに設定することにより、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する身長の操作者であってもフロントサイドドア2の後端から必要以上に離れることなくサイドドアを開く操作を行うことが可能になる。
例えば、フロントサイドドア2の加飾モール18後端の高さ1380mm程度のセダン型の車両1において、加工長さを安全距離Lの最大値180mmに設定することにより、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する身長(約150cm)の操作者であってもフロントサイドドア2の後端から必要以上に離れることなくサイドドアを開く操作を行うことが可能になる。
また、フロントサイドドア2の加飾モール18後端の高さ1650mm程度のSUVにおいては、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する操作者の身長は約176cmである。身長176cmの操作者の腕の長さは、身長150cmの操作者の腕の長さよりも約100mm長い。従って、ドアを最も操作しやすい30°の角度で腕を体から開いてドアを操作する場合、身長176cmの操作者は、身長150cmの操作者よりもフロントサイドドア2の後端から100mm×sin30°=50mm離れて立つことになる。即ち、身長176cmの操作者は、身長150cmの操作者と比較して加飾モール18後端から頭部重心までの距離に50mm余裕がある。従って、SUVにおいては、加工長さを安全距離Lの最大値180mmから50mm差し引いた130mmに設定することにより、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する身長(約176cm)の操作者であってもフロントサイドドア2の後端から必要以上に離れることなくサイドドアを開く操作を行うことが可能になる。
また、フロントサイドドア2の加飾モール18後端の高さ1200mm程度のスポーツ車においては、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する操作者の身長は約130cmである。この身長130cmの操作者の腕の長さは、身長150cmの操作者の腕の長さよりも約100mm短い。従って、腕を体から30°の角度で開いてドアを操作する場合、身長130cmの操作者は、身長150cmの操作者よりもフロントサイドドア2の後端に50mm近づいて立つことになる。即ち、身長130cmの操作者は、身長150cmの操作者と比較して加飾モール18後端から頭部重心までの距離に50mm余裕がない。従って、スポーツ車においては、加工長さを安全距離Lの最大値180mmに50mm加算した230mmに設定することにより、視点の高さと加飾モール18後端の高さとが一致する身長(約130cm)の操作者であってもフロントサイドドア2の後端から必要以上に離れることなくサイドドアを開く操作を行うことが可能になる。
以上のように、加飾モール18の反射抑制部68の加工長さは、車高が高くなるほど短くなるように設定される。
次に、図7により、本発明の実施形態の変形例を説明する。図7は、本発明の実施形態の変形例による車両のドア構造におけるドアサッシュ10の断面図であり、図7(a)はヘアライン加工を施した加飾モール18を示す図、図7(b)は逆台形形状の断面を有する加飾モール18を示す図である。
上述した実施形態においては、加飾モール18の反射抑制部68において、モール本体62は、加飾モール18の長手方向に沿って延びる凸面形状に形成されていると説明したが、これとは異なる形状に形成してもよい。
例えば、図7(a)に示すように、加飾モール18の反射抑制部68において、モール本体62にヘアライン加工を施すことにより、光の一方向への反射を抑制するようにしてもよい。
あるいは、図7(b)に示すように、加飾モール18の反射抑制部68において、モール本体62を、加飾モール18の長手方向に沿って延びる逆台形形状(上底の長さが下底の長さよりも長い台形)に形成することにより、加飾モール18より上方への光の反射を抑制するようにしてもよい。
次に、上述した本発明の実施形態及びその変形例による車両のドア構造の効果を説明する。
まず、加飾モール18は、その後端を含む領域に、光の一方向への反射を抑制する加工を施した反射抑制部68を備えるので、加飾モール18による反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを抑制でき、操作者がサイドドアの後端から必要以上に間隔を空けた位置に立つことを防止できる。これにより、加飾モール18を備えたサイドドアであっても操作者はスムーズな乗車を行うことができ、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを両立することができる。
また、反射抑制部68は、加飾モール18の後端から車高に応じて定めた加工長さの範囲に設けられているので、加飾モール18による反射光から影響を受けやすい操作者の体格が車高に応じて変化することを考慮に入れて定めた加工長さの範囲に反射抑制部68を設けることができ、加飾モール18において反射抑制部68を設ける範囲を必要最小限に抑えることができる。これにより、車両のデザイン性の向上と車両へのスムーズな乗り込み動作とを一層高いレベルで両立することができる。
特に、反射抑制部68の加工長さは、車高が高くなるほど短くなるように設定されるので、車高が高くなるほど加飾モール18による反射光から影響を受けやすい操作者の体格が大きくなり、サイドドアを操作するときのサイドドア後端から操作者の頭部までの距離が大きくなることを考慮に入れた加工長さの範囲に反射抑制部68を設けることができ、加飾モール18において反射抑制部68を設ける範囲を必要最小限に抑えることができる。
また、反射抑制部68は、加飾モール18の長手方向に沿って延びる凸面形状に形成されているので、加飾モール18による反射光の反射方向を分散させることができ、これにより、加飾モール18による反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを抑制できる。
特に、反射抑制部68の凸面形状における最小曲率半径部分70は、車高が高くなるほど加飾モール18の下方に設けられるので、反射抑制部68の凸面形状における最小曲率半径部分70を、操作者の視点に近い位置に形成することができ、これにより、加飾モール18による反射光が操作者の視界に入って心理的な圧迫感を与えることを確実に抑制できる。
1 車両
2 フロントサイドドア
4 リアサイドドア
18 加飾モール
62 モール本体
68 反射抑制部
70 最小曲率半径部分

Claims (4)

  1. サイドドアの上縁に沿って配置された加飾モールを有する車両のドア構造であって、
    上記加飾モールは、その後端を含む上記加飾モールの一部の領域に、光の一方向への反射を抑制する加工を施した反射抑制部を備え、上記反射抑制部は、上記加飾モールの後端から車高に応じて定めた加工長さの範囲に設けられていることを特徴する車両のドア構造。
  2. 上記加工長さは、車高が高くなるほど短くなるように設定される請求項に記載の車両のドア構造。
  3. 上記反射抑制部は、上記加飾モールの長手方向に沿って延びる凸面形状に形成されている請求項1又は2に記載の車両のドア構造。
  4. 上記反射抑制部の凸面形状における最小曲率半径部分は、車高が高くなるほど上記加飾モールの下方に設けられる請求項に記載の車両のドア構造。
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