JP2015209012A - 自動車の走行風案内構造 - Google Patents

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晋弘 菅波
Kunihiro Suganami
晋弘 菅波
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Abstract

【課題】車体を内方に押す力を発生させることでオーバーステアを低減し、操安性を改善できる自動車の走行風案内構造を提供する。【解決手段】車体の側部に位置するフロントドア3に設けられたフロントサイドバイザ5に走行風を通過させるダクト状の案内通路5cを設け、該案内通路5cの車幅方向外側面の後端部に、車幅方向外方に延びるように湾曲する案内壁5gを形成し、該案内壁5gの湾曲形状を、逆カルマン渦を発生させる形状に設定した。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の走行風を車体側面に沿って該側面の前部から後部に向かって流れるように案内する走行風案内構造に関する。
走行風が車体側面に沿って流れる際に発生する負圧によって車室内の空気を積極的に排出可能とした構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。この従来構造では、自動車の窓枠上部にバイザ本体の取付け部を固定し、バイザ本体の下縁に設けた弾性シール片を窓ガラスに当接させることで、走行風を後方に案内するダクト状の案内通路を形成し、窓ガラスを少し下げることで生じる開口を介して前記案内通路と車室内とが連通するように構成されている。
特開平11−268519号公報
前記従来構造では、車室内の空気を、前記開口を介して排出できると共に、雨や日光が前記開口から車室内に進入するのを回避できるとされている。
しかし前記従来構造では、走行風が前記バイザ本体を乗り越える際にいわゆるカルマン渦が発生し易い。このカルマン渦は、車体を外方に引く力を発生させる傾向があり、前記案内通路の配置位置、ひいてはカルマン渦の発生位置がサイドバイザのように車両がロールする際の先端部に位置している場合には、車両の高速旋回時にロールが大きくなってオーバーステアとなり、操安性が悪化するという問題が懸念される。
本発明は、前記従来の実情に鑑みてなされたもので、車体を内方に押す力を発生させることでオーバーステアを低減し、操安性を改善できる自動車の走行風案内構造を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、車体の側部に位置する車体側方部材に設けられ、車体前方からの走行風を車体後方に案内する自動車の走行風案内構造において、
前記車体側方部材に、走行風を通過させるダクト状の案内通路を設け、該案内通路の車幅方向外側面の後端部に、車幅方向外方に延びるように湾曲する案内壁を形成し、該案内壁の湾曲形状を、逆カルマン渦を発生させる形状に設定したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動車の走行風案内構造において、
前記案内通路は、ドア枠の上部に車両前後方向に延びるように配設されたサイドバイザの後端部に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係る自動車の走行風案内構造によれば、案内通路の車幅方向外側面の後端部に、逆カルマン渦を発生させる形状で車幅方向外方に向かって湾曲する案内壁を形成したので、該案内壁壁により発生した逆カルマン渦により車体を幅方向内方に向かって押す力を発生させることができる。そして高速旋回時には、旋回外側を流れる走行風の流速が旋回内側より高く、それだけ前記押す力が大きいので、車体の振れを抑制でき、前記案内壁の配置位置の選定によりオーバーステアを抑制でき、操安性を改善できる。
また、前記ダクト状の案内通路内を流れる走行風は、案内通路の外側を流れる走行風による負圧により前記案内壁の後側を通って外方に効果的に引き出されることとなるが、その一部が前記案内壁付近に発生している逆カルマン渦に巻き込まれることにより、この部位においても逆カルマン渦が発生し、前記オーバーステアの抑制,操安性の改善をさらに促進することができる。
請求項2の発明によれば、ドア枠の上部に固定したサイドバイザの後端部に案内通路を形成したので、逆カルマン渦が、車両がロールする際の先端部に発生するので、このロールを抑える効果が大きく、操安性を改善できる。
またドアガラスを少し下げることで、案内通路内を流れる空気の負圧で車室内の空気を排出できる。
本発明の実施例1に係る走行風案内構造を備えた自動車の側面図である。 前記自動車の前記走行風案内構造部分の断面平面図(図1のII-II線断面図)である。 前記走行風案内構造部分の斜視図(図2のIII矢視図)である。 前記走行風案内構造の断面正面図(図3のIV-IV線断面図)である。 前記走行風案内構造の断面正面図(図3のV-V線断面図)である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は本発明の実施例1に係る自動車の走行風案内構造を説明するための図である。本実施例において、前,後、左,右とは車室内側から前方を見た場合の前,後、左,右を意味する。
図において、1は本発明の実施例1に係る走行風案内構造を備えた自動車である。該自動車のサイドパネル2に形成されたフロントドア開口2a,リアドア開口2bには、フロントドア3及びリアドア4が配設されている。
前記フロントドア3は、ドア本体3aと、該ドア本体3aの上部に形成されたドア枠3bと、該ドア枠3b内を昇降するドアガラス3cとを備えている。同様に前記リアドア4は、ドア本体4aと、該ドア本体4aの上部に形成されたドア枠4bと、該ドア枠4b内を昇降するドアガラス4cと4備えている。
前記フロントドア3の後縁部及びリアドア4の前縁部はセンタピラー2cを外方から覆うように配置されている。
また、前記フロントドア4のドア枠4bの上辺部には、該上辺部の全長に渡る長さを有するフロントサイドバイザ5が配設されており、また前記リアドア4のドア枠4bの上辺部には、該上辺部の全長に渡る長さを有するリアサイドバイザ6が配設されている。
前記フロントサイドバイザ5は、スモーク透明樹脂製で、前記ドア枠3bの上辺部に接着固定されたフランジ部5aと、該フランジ部5aから車幅方向外側に膨出するように形成されたバイザ本体5bにより構成されている。
そして前記バイザ本体5bの後端部には、走行風を車両前後方向後方斜め外方に案内するダクト状の案内通路5cが形成されている。この案内通路5cは、前記バイザ本体5bの後端部に空気出口となる開口5dを形成すると共に、該開口5dの後縁部5d′から車幅方向内側かつ前方に湾曲しつつ延長してなる内側案内壁5eと、該内側案内壁5eの上下方向両縁部と前記バイザ本体5bとを接続する側壁5f,5fと、前記開口5dの前縁部5d′′とで構成されている。
また、前記開口5dの前記前縁部5d′′には外側案内壁5gが形成されている。ここで、前記外側案内壁5gは、車幅方向外方に延びるように湾曲しており、該外側案内壁5gの湾曲形状は、逆カルマン渦を発生させる形状に、具体的には車幅方向外側に向けて、さらに前方内側に向けて回転する渦を発生させる形状に設定されている。
また前記内側案内壁5eと外側案内壁5gとは、車両側方から見たとき車両前後にオーバーラップしており、換言すれば内側案内壁5eの前端5e′が前記開口5dの前縁部5d′′より前方に位置している。
また、前記リアサイドバイザ6は、フロントサイドバイザ5と同様に、スモーク透明樹脂製であり、ダクト状の案内通路と逆カルマン渦を形成する案内壁とが形成されている。
本実施例に係る走行風案内構造によれば、フロントサイドバイザ5に案内通路5cを形成し、該案内通路5cの車幅方向外側面の後端部、即ち開口5dの前縁部5d′′に車幅方向外方に向かって湾曲する外側案内壁5gを形成したので、該外側案内壁5gにより走行風を車幅方向外側から前方内側に向かって回転する逆カルマン渦S1を発生させることができ、該逆カルマン渦S1により車体を幅方向内方に向かって押す力Fを発生させることができる。そして高速旋回時には、旋回外側を流れる走行風の流速が旋回内側より高く、それだけ前記押す力Fが大きいので、車体の振れを抑制でき、オーバーステアを抑制でき、操安性を改善できる。
また、前記ダクト状の案内通路5c内を流れる走行風は、該案内通路5cの外側を流れる走行風による負圧により前記外側案内壁5gの後側に位置する開口5dを通って外方に効果的に引き出されることとなるが、その一部が前記外側案内壁5g付近に発生している逆カルマン渦S1に巻き込まれることにより、この部位においても逆カルマン渦S2が発生する。この逆カルマン渦S2により車体を幅方向内方に向かって押す力F′を発生させることができ、前記オーバーステアの抑制,操安性の改善をさらに促進することができる。
本実施例では、サイドバイザ5,6のように、車両がロールする際の先端部、つまりロールが最も大きくなる部位に近接する位置に逆カルマン渦S1,S2を発生させ、車両を内側に押す力F,F′を発生させたので、ダクト状の案内通路5c,6cが十分な大きさを有しない場合でもオーバーステーの抑制効果が大きく、操安性を大きく改善できる。
また前記逆カルマン渦S1,S2は、車両直進時においては、前記力F,F′により車両外方への振れを抑制する効果が得られ、直進安定性を向上できる。
また、本実施例では、内側案内壁5eと外側案内壁5gとが車両前後にオーバーラップしているので、前記開口5dを設けながら該開口5dから雨や日光が侵入するのを回避できる。
また、ドア枠3bの上部に固定したフロントサイドバイザ5の後端部に案内通路5cを形成したので、ドアガラス3cを少し下げることで、案内通路5c内を流れる空気の負圧で車室内の空気を排出できる。
また、リアサイドバイザ6に設けた案内通路及び案内壁についても前記フロントサイドバイザ5におけるのと同様の作用効果が得られる。
なお、前記実施例ではサイドバイザがスモーク透明樹脂製である場合を説明したが、本発明におけるサイドバイザは、ステンレスあるいはアルミニューム合金等の金属製であっても良い。
また、前記内側案内壁5eについても、外側案内壁5gと同様に逆カルマン渦が形成される湾曲形状に設定することも可能であり、このようにすれば前記オーバーステアの抑制,操安性をより一層改善できる。
また、本発明の走行風案内構造の適用範囲は、前記サイドバイザに限定されるものではなく、要は車体側方部材等の走行風が流れる部位に設ければ良く、例えばフロント,リヤバンパの両側部、あるいはフロント,リヤランプの両側部等にも適用可能である。
3,4 フロント,リアドア(車体側方部材)
3b,4b ドア枠
5c 案内通路
5g 外側案内壁
5,6 フロント,リアサイドバイザ

Claims (2)

  1. 車体の側部に位置する車体側方部材に設けられ、車体前方からの走行風を車体後方に案内する自動車の走行風案内構造において、
    前記車体側方部材に、走行風を通過させるダクト状の案内通路を設け、
    該案内通路の車幅方向外側面の後端部に、車幅方向外方に延びるように湾曲する案内壁を形成し、該案内壁の湾曲形状を、逆カルマン渦を発生させる形状に設定した
    ことを特徴とする自動車の走行風案内構造。
  2. 請求項2の発明は、請求項1に記載の自動車の走行風案内構造において、
    前記案内通路は、ドア枠の上部に車両前後方向に延びるように配設されたサイドバイザの後端部に形成されている
    ことを特徴とする自動車の走行風案内構造。
JP2014089825A 2014-04-24 2014-04-24 自動車の走行風案内構造 Pending JP2015209012A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029128A (ja) * 2018-08-21 2020-02-27 サンショウ株式会社 サイドバイザー

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