JP6323589B2 - スリット刃ブロック、および、これを備える電気かみそり - Google Patents

スリット刃ブロック、および、これを備える電気かみそり Download PDF

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本発明は、スリット刃ブロック、および、これを備える電気かみそりに関する。
図12は、従来のスリット刃ブロック300の断面図である。スリット刃ブロック300は、スリット外刃310、スリット内刃320、およびコーム部品330を有する。スリット外刃310は、複数の外刃片311を有する。スリット内刃320は、スリット外刃310に収容された状態でスリット外刃310に対して往復運動する。スリット内刃320は、複数の内刃片321を有する。コーム部品330は、スリット外刃310およびスリット内刃320を収容している。コーム部品330は、複数のコーム331を有する。なお、特許文献1は、従来のスリット刃ブロックの一例を示している。
特表2002−515315号公報
スリット刃ブロック300においては、コーム331の頂部332がスリット内刃320よりもスリット外刃310とは反対側に位置している。このため、スリット刃ブロック300を有する電気かみそりの使用時において、コーム331の頂部332は、使用者の肌SKとの距離が大きくなる。このため、コーム331が肌SKに対して倒れた長髭(毛)をすくい上げることが困難となる。このように、スリット刃ブロック300は、長髭(毛)を短く切除することに関して改善の余地がある。
本発明の目的は、長髭をより短く切除できるスリット刃ブロック、および、これを備える電気かみそりを提供することである。
本発明に関するスリット刃ブロックは、複数の外刃片を有するスリット外刃と、複数の内刃片を有するスリット内刃と、前記複数の外刃片に隣り合うように前記スリット外刃の外側に設けられた複数のコームを有するコーム部品とを含み、前記スリット外刃内に収容された前記スリット内刃の運動により毛を切断できるように構成され、前記複数のコームは、前記スリット外刃の短手方向の一方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第1のコーム、および、前記スリット外刃の短手方向の他方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第2のコームを含み、前記第1のコームの突起部と前記第2のコームの突起部とは互いに反対方向に突出し、前記内刃片側から前記外刃片側に向かう先端方向、および、前記外刃片側から前記内刃片側に向かう基端方向により規定される高さ方向において、前記先端方向における前記突起部の端面である先端面は、前記先端方向における前記外刃片の端面である先端面と前記基端方向における前記外刃片の端面である基端面との間に位置し、前記高さ方向における前記突起部の頂部と前記突起部の先端面との間の寸法は、前記高さ方向における前記外刃片の先端面と前記外刃片の基端面との間の寸法以下である。
本スリット刃ブロックおよび本電気かみそりは、長髭をより短く切除できる。
実施形態の電気かみそりの分解斜視図。 図1のスリット刃ブロックの分解斜視図。 図2のコーム部品の平面図。 (a)図3のZ3−Z3線の断面図、(b)図4のZ4−Z4線の断面図。 図2のスリット刃ブロックの正面図。 (a)図2のスリット刃ブロックの平面図、(b)コーム等の拡大図。 (a)図6のZ6A−Z6A線の断面図、(b)拡大図、(c)拡大図。 図6のZ6B−Z6B線の断面図。 図2のコームと長髭との関係を示す斜視図。 図2のコームと肌および長髭との関係を示す断面図。 比較例のコームと肌および長髭との関係を示す断面図。 従来のスリット刃ブロックの一部分の断面図。
(スリット刃ブロックが取り得る形態の一例)
本発明に関するスリット刃ブロックは、複数の外刃片を有するスリット外刃と、複数の内刃片を有するスリット内刃と、前記複数の外刃片に隣り合うように前記スリット外刃の外側に設けられた複数のコームを有するコーム部品とを含み、前記スリット外刃内に収容された前記スリット内刃の運動により毛を切断できるように構成され、前記複数のコームは、前記スリット外刃の短手方向の一方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第1のコーム、および、前記スリット外刃の短手方向の他方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第2のコームを含み、前記第1のコームの突起部と前記第2のコームの突起部とは互いに反対方向に突出し、前記内刃片側から前記外刃片側に向かう先端方向、および、前記外刃片側から前記内刃片側に向かう基端方向により規定される高さ方向において、前記先端方向における前記突起部の端面である先端面は、前記先端方向における前記外刃片の端面である先端面と前記基端方向における前記外刃片の端面である基端面との間に位置し、前記高さ方向における前記突起部の頂部と前記突起部の先端面との間の寸法は、前記高さ方向における前記外刃片の先端面と前記外刃片の基端面との間の寸法以下である。
上記スリット刃ブロックによれば、コームの突起部の頂部が肌に近づけられるため、肌に対して倒れた状態の長髭がコームにより立ち上げられやすくなる。このため、長髭を短く切除できる。
(実施形態)
図1を参照して、電気かみそり1の構成について説明する。
電気かみそり1は、かみそり本体10および刃ユニット20を有する。
かみそり本体10は、グリップ部11、ヘッド部12、駆動部13、電源スイッチ14、およびヘッドカバー15を有する。ヘッド部12は、グリップ部11に結合されている。駆動部13は、グリップ部11およびヘッド部12に収容されている。駆動部13の一部は、ヘッド部12から外部に突出している。駆動部13は、刃ユニット20を往復運動させる。電源スイッチ14は、グリップ部11に位置している。ヘッドカバー15は、ヘッド部12に取り付けられている。
刃ユニット20は、外周部分においてヘッドカバー15により覆われている。刃ユニット20は、2個の第1刃ブロック21、2個の第2刃ブロック24、スリット刃ブロック30、および外刃ケース27を有する。2個の第1刃ブロック21は、スリット刃ブロック30の両側に位置している。2個の第2刃ブロック24は、第1刃ブロック21に対してスリット刃ブロック30とは反対側に位置している。外刃ケース27は、各第1刃ブロック21、各第2刃ブロック24、およびスリット刃ブロック30を保持する。外刃ケース27は、ヘッド部12に取り付けられている。
第1刃ブロック21は、第1ネット刃22および第1内刃23を有する。第1内刃23は、第1ネット刃22に収容されている。第1内刃23は、駆動部13により第1ネット刃22に対して往復運動する。
第2刃ブロック24は、第2ネット刃25および第2内刃26を有する。第2内刃26は、第2ネット刃25に収容されている。第2内刃26は、駆動部13により第2ネット刃25に対して往復運動する。このように、電気かみそり1は、各内刃23,26を各ネット刃22,25に対して往復運動させる往復動式電気かみそりの形態を有する。
刃ユニット20の機能について説明する。
第1刃ブロック21は、主に倒れた状態の髭を切除する機能を有する。第2刃ブロック24は、主に短く立った状態の髭を切除する機能を有する。スリット刃ブロック30は、主に細い長髭を切除する機能を有する。
図2を参照して、スリット刃ブロック30の詳細な構成について説明する。
スリット刃ブロック30に関する方向として、「幅方向ZA」、「内幅方向ZA1」、「外幅方向ZA2」、「奥行方向ZB」、「奥行内方向ZB1」、「奥行外方向ZB2」、「高さ方向ZC」、「先端方向ZC1」、および「基端方向ZC2」が次のように定義される。なお、幅方向ZAは「配列方向」に相当する。
「幅方向ZA」は、スリット刃ブロック30の正面視における長手方向の双方向を示す。「内幅方向ZA1」は、幅方向ZAにおいて幅方向ZAの中心に接近する方向を示す。「外幅方向ZA2」は、幅方向ZAにおいて幅方向ZAの中心から離間する方向を示す。
「高さ方向ZC」は、スリット刃ブロック30の正面視において幅方向ZAと直交する双方向を示す。「先端方向ZC1」は、高さ方向ZCにおいてかみそり本体10側から刃ユニット20側(ともに図1参照)に向かう方向を示す。「基端方向ZC2」は、高さ方向ZCにおいて刃ユニット20側からかみそり本体10側に向かう方向を示す。
「奥行方向ZB」は、幅方向ZAおよび高さ方向ZCと直交する双方向を示す。「奥行内方向ZB1」は、奥行方向ZBにおいて奥行方向ZBの中心に接近する方向を示す。「奥行外方向ZB2」は、奥行方向ZBにおいて奥行方向ZBの中心から離間する方向を示す。
スリット刃ブロック30は、スリット外刃40、コーム部品60、2個の外刃継手90、スリット内刃100、内刃継手110、および2個のコイルばね31を有する。スリット刃ブロック30は内刃継手110において駆動部13(図1参照)に接続されている。
スリット外刃40は、金属材料により形成されている。スリット外刃40は、例えばプレス加工により成形することができる。スリット外刃40は、正面視において幅方向ZAの中央位置に向かうにつれて先端方向ZC1に緩やかに湾曲する湾曲形状を有する。スリット外刃40は、側面視において基端方向ZC2に開口するU字形状を有する。スリット外刃40は、複数の外刃片41、複数のスリット孔42、2個の連結部43、および2個のスリット本体部50を有する。スリット外刃40は、同一の材料により複数の外刃片41、2個の連結部43、および2個のスリット本体部50が一体に形成された構成を有する。
コーム部品60は、スリット外刃40とは個別に形成されている。コーム部品60は、樹脂材料により形成されている。コーム部品60は、例えば射出成形により成形することができる。コーム部品60は、平面視において枠形状を有する。コーム部品60は、正面視において幅方向ZAの中央位置に向かうにつれて先端方向ZC1に緩やかに湾曲する湾曲形状を有する。コーム部品60の剛性は、スリット外刃40の剛性よりも低い。コーム部品60は、2個のコーム支持壁70および2個のコーム端壁80を有する。コーム部品60は、同一の材料により2個のコーム支持壁70および2個のコーム端壁80が一体に形成された構成を有する。
外刃継手90は、樹脂材料により形成されている。外刃継手90は、例えば射出成形により成形することができる。外刃継手90は、幅方向ZAにおいて互いに離間している。外刃継手90は、継手本体91、載置部92、突起部93、収容穴94、4個の第1溶着部95、4個の第2溶着部96、およびばね取付部97を有する。外刃継手90は、同一材料により継手本体91、載置部92、突起部93、4個の第1溶着部95、4個の第2溶着部96、およびばね取付部97が一体に形成された構成を有する。
スリット内刃100は、金属材料により形成されている。スリット内刃100は、例えばプレス加工により成形することができる。スリット内刃100は、2個のスリット本体部101、複数の内刃片102、および複数のスリット孔103を有する。スリット内刃100は、同一の材料により2個のスリット本体部101および複数の内刃片102が一体に形成された構成を有する。
各スリット本体部101は、2個の位置決め部104および2個の溶着固定部105を有する。一方のスリット本体部101および他方のスリット本体部101は、複数の内刃片102により互いに接続されている。位置決め部104は、基端方向ZC2に開口する凹形状を有する。位置決め部104は、スリット本体部101の外幅方向ZA2の部分に位置している。溶着固定部105は、幅方向ZAに互いに離間する一対の腕部を有する。腕部は、基端方向ZC2に延びている。溶着固定部105は、スリット本体部101において位置決め部104よりも内幅方向ZA1の部分に位置している。
内刃片102は、基端方向ZC2が開口するU字形状を有する。複数の内刃片102は、幅方向ZAにおいて空隙を介して位置している。スリット孔103は、幅方向ZAに隣り合う内刃片102の間の空隙として形成されている。
内刃継手110は、樹脂材料により形成されている。内刃継手110は、例えば射出成形により成形することができる。内刃継手110は、継手本体111、駆動嵌合部112、4個の位置決め部113、4個の溶着部114、および2個のばね取付部115を有する。内刃継手110は、同一の材料により継手本体111、駆動嵌合部112、4個の位置決め部113、4個の溶着部114、および2個のばね取付部115が一体に形成された構成を有する。
駆動嵌合部112は、継手本体111の幅方向ZAの中央位置において継手本体111を先端方向ZC1に凹む凹形状を有する。駆動嵌合部112は、駆動部13(図1参照)が嵌め合わせられる。位置決め部113は、継手本体111の外幅方向ZA2の部分において奥行外方向ZB2に突出している。溶着部114は、継手本体111の内幅方向ZA1の部分において奥行外方向ZB2に突出している。ばね取付部115は、継手本体111の外幅方向ZA2の端部において基端方向ZC2に突出している。
図2を参照して、スリット外刃40の詳細な構成について説明する。
外刃片41は、側面視において基端方向ZC2に開口するU字形状を有する。複数の外刃片41は、幅方向ZAにおいて2個の連結部43の間に配列されている。複数の外刃片41は、幅方向ZAにおいて空隙を介して位置している。
スリット孔42は、幅方向ZAに隣り合う外刃片41の間の空隙として形成されている。スリット孔42は、スリット外刃40を奥行方向ZBに貫通する空間を有する。スリット孔42は、長髭(毛)をスリット外刃40内に導入する機能を有する。
連結部43は、平面視において平板形状を有する。連結部43は、内幅方向ZA1に向かうにつれて先端方向ZC1に緩やかに傾斜している。連結部43は、スリット外刃40の幅方向ZAの両端部に位置している。
各スリット本体部50は、幅方向ZAおよび高さ方向ZCに平行する壁部により形成されている。各スリット本体部50は、4個の第1爪片51、1個の第2爪片52、4個の嵌合部53、2個の第1溶着固定部54、および2個の第2溶着固定部55を有する。一方のスリット本体部50および他方のスリット本体部50は、複数の外刃片41および2個の連結部43により互いに接続されている。
第1溶着固定部54は、スリット本体部50の幅方向ZAの端部に位置している。第2溶着固定部55は、スリット本体部50において第1溶着固定部54よりも内幅方向ZA1の部分に位置している。
第1爪片51は、基端方向ZC2に向かうにつれて幅方向ZAの寸法が小さくなるテーパ形状を有する。第1爪片51の基端方向ZC2の端部は、正面視において曲面形状を有する。第1爪片51は、幅方向ZAにおいて互いに離間している。外幅方向ZA2の2個の第1爪片51は、スリット本体部50において第1溶着固定部54および第2溶着固定部55の幅方向ZAの間の部分に位置している。内幅方向ZA1の2個の第1爪片51は、スリット本体部50において第2溶着固定部55よりも内幅方向ZA1の部分に位置している。
第2爪片52は、基端方向ZC2に向かうにつれて幅方向ZAの寸法が小さくなるテーパ形状を有する。第2爪片52の基端方向ZC2の端部は、正面視において曲面形状を有する。第2爪片52は、スリット本体部50の幅方向ZAの中央部分に位置している。第2爪片52の高さ方向ZCの寸法は、第1爪片51の高さ方向ZCの寸法よりも小さい。
嵌合部53は、幅方向ZAにおいて互いに離間している。外幅方向ZA2の2個の嵌合部53は、第2溶着固定部55の外幅方向ZA2に隣接している。内幅方向ZA1の2個の嵌合部53は、スリット本体部50において内幅方向ZA1の第1爪片51と第2爪片52との幅方向ZAの間の部分に位置している。嵌合部53は、スリット本体部50を奥行方向ZBに貫通する貫通孔53Aを有する。
図2を参照して、外刃継手90の詳細な構成について説明する。
載置部92は、幅方向ZAおよび奥行方向ZBに平行する平板形状を有する。載置部92は、平面視においてT字形状を有する。載置部92は、継手本体91の外幅方向ZA2の端部かつ継手本体91の先端方向ZC1の端部に位置している。載置部92は、外方部92Aおよび内方部92Bを有する。外方部92Aは、内方部92Bから外幅方向ZA2に連続して形成されている。外方部92Aの先端方向ZC1側の面および内方部92Bの先端方向ZC1側の面は、面一として形成されている。外方部92Aの奥行方向ZBの寸法は、内方部92Bの奥行方向ZBの寸法よりも大きい。
突起部93は、平面視において幅方向ZAの寸法よりも奥行方向ZBの寸法が大きい長方形状を有する。突起部93は、載置部92の外方部92Aから先端方向ZC1に突出している。
収容穴94は、載置部92の内方部92Bに形成されている。収容穴94は、幅方向ZAにおいて突起部93に隣り合っている。収容穴94は、内方部92Bの先端方向ZC1側の面から基端方向ZC2に凹む形状を有する。
第1溶着部95は、円筒形状を有する。第1溶着部95は、継手本体91の外幅方向ZA2の部分に位置している。第1溶着部95は、継手本体91の奥行方向ZBの面から奥行外方向ZB2に突出している。
第2溶着部96は、円筒形状を有する。第2溶着部96は、継手本体91の内幅方向ZA1の端部に位置している。第2溶着部96は、継手本体91の奥行方向ZBの面から奥行外方向ZB2に突出している。
ばね取付部97は、継手本体91において第1溶着部95および第2溶着部96の幅方向ZAの間の部分に位置している。ばね取付部97は、略円錐形状の突起部を有する。突起部は、継手本体91から先端方向ZC1に突出している。
図3および図4を参照して、コーム部品60の詳細な構成について説明する。
図3に示されるように、コーム部品60は、コーム支持壁70の幅方向ZAの端部を奥行方向ZBに結ぶ距離D1が2個のコーム支持壁70の幅方向ZAの中央部を奥行方向ZBに結ぶ距離D2よりも大きい形状を有する。
各コーム支持壁70は、支持壁本体71、複数のコーム72、複数のスリット孔73、4個の第1収容部74、1個の第2収容部75、4個の位置決め部76、および2個の段差部77を有する。各コーム支持壁70は、同一の材料により支持壁本体71、複数のコーム72、4個の第1収容部74、1個の第2収容部75、および4個の位置決め部76が一体に形成された構成を有する。
支持壁本体71は、幅方向ZAおよび奥行方向ZBに平行している。支持壁本体71は、正面視において幅方向ZAの中心に向かうにつれて先端方向ZC1に緩やかに湾曲する湾曲形状を有する。
複数のコーム72は、櫛形状を構成している。コーム72は、支持壁本体71において先端方向ZC1の端部に位置している。コーム72は、幅方向ZAにおいて空隙を介して互いに離間している。
図4(b)に示されるように、コーム72は、支持部72Aおよび突起部72Bを有する。コーム72は、同一の材料により支持部72Aおよび突起部72Bが一体に形成された構成を有する。支持部72Aは、高さ方向ZCに延びる柱状に形成されている。突起部72Bは、コーム72の幅方向ZAからの側面視において曲面形状を有する。突起部72Bは、支持部72Aの先端方向ZC1の端部から連続している。突起部72Bは、支持部72Aから奥行外方向ZB2に突出している。
図4(a)に示されるように、スリット孔73は、幅方向ZAにおいて隣り合うコーム72の間の空隙として形成されている。スリット孔73は、スリット外刃40のスリット孔42(ともに図2参照)に長髭(毛)を導入する機能を有する。
図3に示されるように、第1収容部74は、幅方向ZAにおいて互いに離間している。外幅方向ZA2の第1収容部74は、複数のコーム72の幅方向ZAの端部に位置している。第1収容部74は、支持壁本体71から奥行内方向ZB1に突出している。第1収容部74は、第1収容部74を高さ方向ZCに貫通する貫通孔74Aを有する。
第2収容部75は、支持壁本体71の幅方向ZAの中央部に位置している。第2収容部75は、支持壁本体71から奥行内方向ZB1に突出している。第2収容部75は、第2収容部75を高さ方向ZCに貫通する貫通孔75Aを有する。第2収容部75の幅方向ZAの寸法は、第1収容部74の幅方向ZAの寸法よりも大きい。
段差部77は、コーム支持壁70の幅方向ZAの両端部に形成されている。段差部77は、コーム端壁80に隣接している。段差部77は、コーム支持壁70の奥行内方向ZB1側の面が奥行外方向ZB2に凹んだ形状を有する。
位置決め部76は、幅方向ZAにおいて互いに離間している。外幅方向ZA2の位置決め部76は、支持壁本体71において外幅方向ZA2の第1収容部74に対して内幅方向ZA1側に隣り合う部分に位置している。内幅方向ZA1の位置決め部76は、支持壁本体71において内幅方向ZA1の第1収容部74および第2収容部75の幅方向ZAの間の部分に位置している。位置決め部76は、支持壁本体71から奥行内方向ZB1に突出する突起片として形成されている。
図4(b)に示されるように、位置決め部76は、傾斜面76Aおよび規制面76Bを有する。傾斜面76Aは、基端方向ZC2に向かうにつれて奥行内方向ZB1に傾斜する形状を有する。規制面76Bは、位置決め部76の基端方向ZC2の端面として形成されている。規制面76Bは、幅方向ZAおよび奥行方向ZBに平行する平面形状を有する。
図4(a)に示されるように、コーム端壁80は、端壁本体81、収容部82、突起部83を有する。コーム端壁80は、同一の材料により端壁本体81および突起部83が一体に形成された構成を有する。コーム端壁80は、端壁本体81の奥行方向ZBの端部において支持壁本体71の幅方向ZAの端部に接続されている。
端壁本体81は、正面視において外幅方向ZA2に向かうにつれて基端方向ZC2に向かい湾曲する湾曲形状を有する。端壁本体81の先端方向ZC1の端部は、支持壁本体71よりも先端方向ZC1の先端方向の端部よりも先端方向ZC1に位置している。
収容部82は、端壁本体81の基端方向ZC2の端面から先端方向ZC1に凹む凹形状を有する。
突起部83は、幅方向ZAおよび奥行方向ZBに平行する平板形状を有する。突起部83は、平面視において四角形状を有する(図3参照)。突起部83は、端壁本体81の内幅方向ZA1の端面から内幅方向ZA1に突出している。突起部83は、奥行方向ZBにおいてコーム支持壁70の段差部77(図3参照)と対向している。突起部83の基端方向ZC2の端面においては、射出成形の金型において金型内に成形材料を流し込むためのゲートが位置する。
図5〜図6を参照して、組立後のスリット刃ブロック30の構成について説明する。
図5に示されるように、スリット刃ブロック30は、スリット外刃40、コーム部品60、外刃継手90、スリット内刃100、内刃継手110、およびコイルばね31が互いに結合された構成を有する。
この状態において、スリット外刃40の各溶着固定部54,55および外刃継手90の各溶着部95,96がコーム支持壁70の支持壁本体71の基端方向ZC2の端面(以下、「基端面71A」)よりも基端方向ZC2に突出している。また、スリット内刃100の溶着固定部105および内刃継手110の溶着部114が支持壁本体71の基端面71Aよりも基端方向ZC2に突出している。
外刃継手90は、第1溶着部95においてスリット外刃40の第1溶着固定部54内に位置している。外刃継手90は、ヒートシール加工により第1溶着部95が第1溶着固定部54に溶着されている。外刃継手90は、第2溶着部96においてスリット外刃40の第2溶着固定部55内に位置している。外刃継手90は、ヒートシール加工により第2溶着部96が第2溶着固定部55に溶着されている。
内刃継手110は、スリット内刃100の2個のスリット本体部101の奥行方向ZBの間に収容されている。内刃継手110は、位置決め部113(図2参照)がスリット内刃100の位置決め部104(図2参照)に接触することによりスリット内刃100に対する位置が決定されている。内刃継手110は、ヒートシール加工により溶着部114が溶着固定部105に溶着されている。
スリット内刃100は、スリット外刃40の奥行内方向ZB1内に収容されている。複数の内刃片102は、複数の外刃片41と幅方向ZAおよび奥行方向ZBにおいて同じ箇所に位置している。複数の内刃片102は、複数の外刃片41よりも基端方向ZC2に位置している。この構成により、先端方向ZC1は、内刃片102側から外刃片41側に向かう方向に一致する。基端方向ZC2は、外刃片41側から内刃片102側に向かう方向に一致する。
スリット刃ブロック30は、コイルばね31により内刃継手110と外刃継手90が互いに連結された構成を有する。コイルばね31の先端方向ZC1の端部は、内刃継手110のばね取付部115に取り付けられている。コイルばね31の基端方向ZC2の端部は、外刃継手90のばね取付部97に取り付けられている。コイルばね31は、内刃継手110および外刃継手90により圧縮された状態が維持されている。
図6(a)に示されるように、コーム部品60は、スリット外刃40を取り囲んでいる。コーム72は、奥行方向ZBにおいてスリット外刃40の外刃片41に隣り合っている。コーム72の配列ピッチは、外刃片41の配列ピッチと等しい。コーム72の幅方向ZAの位置は、外刃片41の奥行方向ZBの部分における幅方向ZAの位置と同じとなる。このため、コーム部品60のスリット孔73は、スリット外刃40のスリット孔42と連通している。
コーム支持壁70は、幅方向ZAの全体にわたりスリット外刃40のスリット本体部50(図2参照)と奥行方向ZBに対向している。コーム支持壁70は、段差部77においてスリット外刃40のスリット本体部50の奥行外方向ZB2の面と空隙を介して対向している。
図6(b)に示されるように、スリット刃ブロック30の平面視において、コーム72の幅方向ZAの寸法HA1は、外刃片41における奥行外方向ZB2の部分の幅方向ZAの寸法HB1と等しい。このため、スリット刃ブロック30の平面視において、コーム部品60のスリット孔73の幅方向ZAの寸法HA2は、スリット外刃40における奥行外方向ZB2の部分のスリット孔42の幅方向ZAの寸法HB2と等しい。
また、スリット刃ブロック30の平面視において、外刃片41における奥行方向ZBの中央部分の幅方向ZAの寸法HB3は、コーム72の幅方向ZAの寸法HA1よりも大きい。このため、スリット刃ブロック30の平面視において、スリット外刃40における奥行方向ZBの中央部分のスリット孔42の幅方向ZAの寸法HB4は、スリット孔73の幅方向ZAの寸法HA2よりも小さい。
図7(a)に示されるように、スリット外刃40は、連結部43においてコーム端壁80の突起部83の先端方向ZC1の端面に載置されている。コーム部品60は、コーム端壁80の端壁本体81の基端方向ZC2の端面において外刃継手90の載置部92の先端方向ZC1の面に接触している。コーム部品60は、コーム端壁80の突起部83の基端方向ZC2の端面において載置部92の先端方向ZC1の面に接触している。このとき、収容穴94は、突起部83の基端方向ZC2の端面に形成された金型を離型するときのゲートとの切断部分を収容している。
スリット外刃40の連結部43の幅方向ZAの端面は、コーム部品60のコーム端壁80の幅方向ZAの内面と幅方向ZAに微小な間隙を介して対向している。コーム部品60は、収容部82において外刃継手90の突起部93を収容している。
このように、コーム部品60は、突起部83においてスリット外刃40および外刃継手90により高さ方向ZCおよび幅方向ZAに挟み込まれている。このため、コーム部品60は、スリット外刃40および外刃継手90に対する高さ方向ZCおよび幅方向ZAの移動が規制される。
図7(b)に示されるように、スリット外刃40は、第1爪片51において第1収容部74の貫通孔74Aに挿入されている。図7(c)に示されるように、スリット外刃40は、第2爪片52において第2収容部75の貫通孔75Aに挿入されている。
図7(a)に示されるように、スリット外刃40は、嵌合部53において位置決め部76に嵌め合わせられている。図8に示されるように、位置決め部76は、嵌合部53に嵌め合わせられた状態において、規制面76Bが嵌合部53の貫通孔53Aを構成する内面と高さ方向ZCに微小な間隙を介して対向している。位置決め部76は、嵌合部53に嵌め合わせられた状態において、傾斜面76Aが嵌合部53内に収容されている。
図8を参照して、外刃片41およびコーム72の位置関係について説明する。
コーム72は、突起部72Bの先端方向ZC1の端面(以下、「先端面72C」)において外刃片41の基端方向ZC2の端面(以下、「基端面41B」)よりも先端方向ZC1に位置している。コーム72は、先端面72Cにおいて外刃片41の先端方向ZC1の端面(以下、「先端面41A」)よりも基端方向ZC2に位置している。
コーム72は、突起部72Bの奥行外方向ZB2の端部(以下、「頂部72D」)において外刃片41の基端面41Bよりも僅かに基端方向ZC2に位置している。コーム72の先端面72Cおよび突起部72Bの頂部72Dの高さ方向ZCの寸法(以下、「高さ寸法L1」)は、外刃片41の先端面41Aおよび基端面41Bの高さ方向ZCの寸法(以下、「厚さ寸法L2」)よりも小さい。
図9を参照して、コーム72の動作について説明する。
図9(a)に示されるように、コーム72は、頂部72Dが肌SKに対して倒れた状態の長髭BLと肌SKとの間に挿入される。これにより、図9(b)に示されるように、長髭BLは、頂部72Dに乗り上げる。そして、コーム72の移動にともない長髭BLがコーム72の表面に沿って移動する。これにより、長髭BLは、立ち上げられる。そして、図9(c)に示されるように、長髭BLは、立ち上げられた状態でスリット孔73に導入される。
図7、図10、および図11を参照して、電気かみそり1の作用について説明する。
まず、図10を参照して、仮想スリット刃ブロック200の構成について説明する。
仮想スリット刃ブロック200は、スリット外刃210、スリット内刃220、およびコーム部品230を有する。スリット外刃210は、複数の外刃片211を有する。スリット外刃210は、スリット外刃40と同様の形状を有する。スリット内刃220は、複数の内刃片221を有する。スリット内刃220は、スリット内刃100と同様の形状を有する。
コーム部品230は、複数のコーム231を有する。コーム231の頂部232は、スリット内刃220の内刃片221よりも基端方向ZC2に位置している。コーム部品230は、コーム部品230の先端面233および頂部232の高さ方向ZCの高さ寸法LX1がスリット外刃210の外刃片211の厚さ寸法LX2よりも大きい。
このような構成により、電気かみそりの使用時において、コーム231は、使用者の肌SKに対して倒れた長髭BLの先端部に接触する。このため、コーム231は、長髭BLの先端部のみを立ち上げる。これにより、長髭BLは、コーム231のスリット孔(図示略)を介して根元部分が肌SKから倒れた状態でスリット外刃210内に導入される。このため、長髭BLは、根元部分が肌SKから倒れた状態で外刃片211および内刃片221により切除される。したがって、仮想スリット刃ブロック200により切除された長髭BLは未だに長い。
これに対して、本実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の高さ寸法L1が仮想スリット刃ブロック200におけるコーム部品230の高さ寸法LX1よりも小さい。また、スリット刃ブロック30は、コーム72の先端面72Cが外刃片41の基端面41Bよりも先端方向ZC1に位置している。
これにより、図10に示されるように、コーム部品60のコーム72の頂部72Dがコーム231の頂部232よりも肌SKに近くなる。このため、コーム72は、コーム231よりも長髭BLのより根元部分に接触する。このため、コーム72は、長髭BLの根元部分を立ち上げる。これにより、長髭BLは、コーム72のスリット孔73(図3参照)を介して根元部分が立ち上がった状態でスリット外刃40内に導入される。このため、長髭BLは、根元部分が立ち上がった状態で外刃片41および内刃片102により切除される。したがって、スリット刃ブロック30により切除された長髭BLの長さは、仮想スリット刃ブロック200により切除された長髭BLの長さよりも短くなる。そして、スリット刃ブロック30により切除された長髭BLは立ち上がった状態が維持されるため、第1ネット刃22(図1参照)に導入されやすくなる。
また、外刃片41の厚さ寸法L2は、電気かみそり1の使用時に肌SKが外刃片41および内刃片102の間に侵入することを抑制するのに十分な大きさに設定されている。このため、電気かみそり1の使用時において、外刃片41の基端面41Bよりも基端方向ZC2側に肌SKが位置しない。このため、コームの先端面が外刃片の基端面よりも基端方向ZC2側にあると仮定したとき、コームは肌SKから離れた状態となるため、肌SKに対して倒れた長髭BLを立ち上げることが困難となる。
これに対して、本実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の先端面72Cが外刃片41の基端面41Bよりも先端方向ZC1側に位置している。このため、電気かみそり1の使用時においてコーム72の先端面72Cが肌SKに接触する。したがって、コーム72は、肌SKに対して倒れた長髭BLを立ち上げることが可能となる。
加えて、コーム72の先端面72Cは、スリット外刃40の外刃片41の先端面41Aよりも基端方向ZC2に位置している。これにより、電気かみそり1の使用時においてコーム72における奥行内方向ZB1の先端部となるコーム72の角部72Eが肌SKに接触することが抑制される。このため、電気かみそり1の使用時において肌当たりの感覚の悪化が抑制される。
また、図7に示されるように、コーム部品60の高さ方向ZCの寸法は、スリット外刃40の各溶着固定部54,55の高さ方向ZCの寸法よりも小さい。これにより、コーム部品60の高さ方向ZCの寸法よりも大きい高さ方向ZCの寸法を有するコーム部品と比較して、コーム部品60の剛性が低下する。このため、電気かみそり1の使用時にコーム72を介してコーム支持壁70に外力が加えられたときのコーム支持壁70の変形量が多くなるおそれがある。
これに対して、本実施形態の電気かみそり1は、以下のコーム部品60およびスリット外刃40の結合構成を有する。すなわち、スリット外刃40の第1爪片51がコーム部品60の第1収容部74に収容されている。スリット外刃40の第2爪片52がコーム部品60の第2収容部75に収容されている。スリット外刃40の嵌合部53がコーム部品60の位置決め部76に嵌め合わせられている。
これら結合構成により、コーム部品60のコーム支持壁70が外力により奥行外方向ZB2に変形する力がコーム支持壁70に作用したとき、第1爪片51および第1収容部74が接触する。また第2爪片52および第2収容部75が接触する。これにより、コーム支持壁70が奥行外方向ZB2に変形することが抑制される。
加えて、スリット刃ブロック30は、複数の第1爪片51が幅方向ZAに離間して形成された構成、および複数の第1収容部74が幅方向ZAに離間して形成された構成を有する。このため、コーム支持壁70の幅方向ZAの広い範囲にわたりコーム支持壁70が奥行外方向ZB2に変形することが抑制される。
また、コーム部品60のコーム支持壁70が外力により基端方向ZC2に変形する力がコーム支持壁70に作用したとき、コーム支持壁70の規制面76Bが嵌合部53に接触する。これにより、コーム支持壁70が基端方向ZC2に変形することが抑制される。
加えて、スリット刃ブロック30は、複数の嵌合部53が幅方向ZAに離間して形成された構成、および複数の位置決め部76が幅方向ZAに離間して形成された構成を有する。このため、コーム支持壁70の幅方向ZAの広い範囲にわたりコーム支持壁70が基端方向ZC2に変形することが抑制される。
このように、コーム支持壁70の奥行外方向ZB2への変形が抑制されるため、コーム72がコーム支持壁70の変形にともない奥行外方向ZB2に倒れることが抑制される。これにより、コーム72の頂部72Dが肌SKから離れることが抑制されるため、コーム72は、長髭BLを根元部分から立ち上げることができる。
また、コーム支持壁70の基端方向ZC2への変形が抑制されるため、コーム72がコーム支持壁70の変形にともない基端方向ZC2に移動することが抑制される。これにより、コーム支持壁70の撓みにより例えば幅方向ZAの中央部分のコーム72が肌SKから離れることが抑制される。このため、複数のコーム72のうち長髭BLの根元部分を立ち上げる機能が低下するものが発生することを抑制することができる。
本実施形態の電気かみそり1は以下の効果を奏する。
(1)コーム72の先端面72Cは、スリット外刃40の外刃片41の基端面41Bよりも先端方向ZC1側、かつ外刃片41の先端面41Aよりも基端方向ZC2側に位置している。コーム72の頂部72Dは、外刃片41の基端面41Bよりも基端方向ZC2側に位置している。コーム72の高さ寸法L1は、外刃片41の厚さ寸法L2よりも小さい。この構成によれば、仮想スリット刃ブロック200と比較して、電気かみそり1の使用時においてコーム72の頂部72Dが肌SKに近くなる。このため、肌SKに対して倒れた状態の長髭BLをコーム72により立ち上げた状態でスリット孔73に導入することができる。したがって、電気かみそり1は、肌SKに対して倒れた状態の長髭BLを短く切除することができる。加えて、コーム部品60がスリット外刃40よりも先端方向ZC1に突出することに起因して肌当たりの感覚が悪化することが抑制される。
(2)コーム72は、幅方向ZAにおいて外刃片41と同じ位置に配置されている。コーム72の幅方向ZAの寸法HA1は、外刃片41の幅方向ZAの寸法HA2と等しい。この構成によれば、スリット刃ブロック30の平面視において、コーム部品60のスリット孔73の幅方向ZAの寸法HA2がスリット外刃40のスリット孔42の幅方向ZAの寸法HB2と等しくなる。このため、スリット孔73の寸法HA2がスリット孔42の寸法HB2よりも小さいと仮定した構成と比較して、コーム72により立ち上げられた長髭BLがスリット孔73に導入しやすくなる。
(3)コーム部品60は、位置決め部76においてスリット外刃40の嵌合部53が嵌め合せられている。この構成によれば、コーム支持壁70がスリット外刃40に対して高さ方向ZCに移動することが規制される。このため、コーム支持壁70の高さ方向ZCへの変形が抑制される。
(4)スリット外刃40の各溶着固定部54,55および外刃継手90の各溶着部95,96は、コーム部品60よりも基端方向ZC2に突出している。この構成によれば、スリット外刃40および外刃継手90の溶着作業が容易に行われる。また、各溶着固定部54,55および各溶着部95,96の溶着後の確認が目視により容易に行われる。
(5)コーム部品60は、第1収容部74においてスリット外刃40の第1爪片51が挿入されている。この構成によれば、コーム支持壁70が奥行外方向ZB2に変形させる力がコーム支持壁70に作用したとき、第1爪片51が第1収容部74に接触する。このため、コーム支持壁70の奥行外方向ZB2への変形が抑制される。
(6)コーム部品60は、第2収容部75においてスリット外刃40の第2爪片52が挿入されている。この構成によれば、コーム支持壁70が奥行外方向ZB2に変形させる力がコーム支持壁70に作用したとき、第2爪片52が第2収容部75に接触する。このため、コーム支持壁70の奥行外方向ZB2への変形が抑制される。
(7)スリット内刃100の溶着固定部105および内刃継手110の溶着部114は、コーム部品60の支持壁本体71の基端面71Aよりも基端方向ZC2に突出している。この構成によれば、スリット内刃100および内刃継手110の溶着作業が容易に行われる。また、溶着固定部105および溶着部114の溶着後の確認が目視により容易に行われる。
(8)スリット外刃40のスリット本体部50は、段差部77において空隙を介してコーム支持壁70と対向している。この構成によれば、スリット外刃40がコーム部品60に挿入されるときにおいて、コーム支持壁70が奥行外方向ZB2に撓む場合、段差部77によりコーム支持壁70の幅方向ZAの両端部がスリット外刃40の連結部43に干渉することが抑制される。したがって、スリット外刃40がコーム部品60に結合された状態において、コーム支持壁70が奥行方向ZBに撓むことが抑制される。
(変形例)
本スリット刃ブロックおよび本電気かみそりは、上記実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本スリット刃ブロックおよび本電気かみそりのその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態のスリット外刃40において、第1爪片51、第2爪片52、および嵌合部53の少なくとも1つを省略することもできる。
・実施形態のスリット外刃40は、各スリット本体部50において4個の第1爪片51および1個の第2爪片52を有する。ただし、第1爪片51および第2爪片52の数は実施形態に例示された内容に限られない。スリット外刃40は、各スリット本体部50において第1爪片51を3個以下または5個以上有してもよい。スリット外刃40は、各スリット本体部50において第2爪片52を複数有してもよい。
・実施形態のスリット外刃40は、各スリット本体部50において4個の嵌合部53を有する。ただし、嵌合部53の数は実施形態に例示された内容に限られない。スリット外刃40は、各スリット本体部50において嵌合部53を3個以下または5個以上有してもよい。
・実施形態のスリット外刃40は、4個の第1溶着固定部54を有する。ただし、第1溶着固定部54の個数は実施形態に例示された内容に限られない。スリット外刃40は、第1溶着固定部54を3個以下または5個以上有してもよい。なお、第2溶着固定部55についても同様に変更することができる。
・実施形態のコーム部品60は、樹脂材料により形成されている。ただし、コーム部品60の材料は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のコーム部品60は、金属材料により形成される。
・実施形態のコーム部品60において、各コーム支持壁70において第1収容部74、第2収容部75、および位置決め部76の少なくとも1つを省略することもできる。
・実施形態のコーム部品60は、各コーム支持壁70において4個の第1収容部74および1個の第2収容部75を有する。ただし、第1収容部74および第2収容部75の数は実施形態に例示された内容に限られない。コーム部品60は、各コーム支持壁70において第1収容部74を3個以下または5個以上有してもよい。コーム部品60は、各コーム支持壁70において第2収容部75を複数有してもよい。
・実施形態のコーム部品60は、各コーム支持壁70においてコーム72を有する。ただし、コーム部品60の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のコーム部品60は、コーム支持壁70のいずれかのコーム72が省略された構成を有する。
・実施形態のコーム部品60は、2個のコーム支持壁70を有する。ただし、コーム部品60の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のコーム部品60は、コーム支持壁70のいずれかが省略された構成を有する。
・実施形態のコーム部品60は、その高さ方向ZCの寸法がスリット外刃40の高さ方向ZCの寸法よりも小さい。ただし、コーム部品60の高さ方向ZCの寸法およびスリット外刃40の高さ方向ZCの寸法の関係は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のコーム部品60は、その高さ方向ZCの寸法がスリット外刃40の高さ方向ZCの寸法よりも大きい。
・実施形態の外刃継手90において、突起部93および収容穴94の少なくとも一方を省略することもできる。
・実施形態の外刃継手90は、4個の第1溶着部95を有する。ただし、第1溶着部95の個数は実施形態に例示された内容に限られない。外刃継手90は、第1溶着部95を1〜3個または5個以上有してもよい。なお、第2溶着部96についても同様に変更することができる。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40が第1爪片51を有し、コーム部品60が第1収容部74を有する構成を有する。ただし、スリット刃ブロック30の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40が第1収容部74を有し、コーム部品60が第1爪片51を有する構成を有する。なお、スリット外刃40の第2爪片52およびコーム部品60の第2収容部75についても同様に変更することができる。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40が嵌合部53を有し、コーム部品60が位置決め部76を有する構成を有する。ただし、スリット刃ブロック30の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40が位置決め部76を有し、コーム部品60が嵌合部53を有する構成を有する。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40の各溶着固定部54,55および外刃継手90の各溶着部95,96がヒートシール加工により溶着される。ただし、スリット外刃40および外刃継手90の固定構造は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、スリット外刃40および外刃継手90が接着により固定される。要するに、スリット外刃40および外刃継手90が固定可能な構成であれば、ヒートシール加工に限らず、他の固定方法を用いることができる。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の幅方向ZAの寸法HA1は、外刃片41の幅方向ZAの寸法HA2と等しい関係を有する。ただし、コーム72および外刃片41の寸法関係は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のコーム72の幅方向ZAの寸法HA1は、外刃片41の幅方向ZAの寸法HA2よりも小さい。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の先端面72Cがスリット外刃40の外刃片41の先端面41Aよりも基端方向ZC2に位置している。ただし、コーム72および外刃片41の位置関係は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、高さ方向ZCにおいてコーム72の先端面72Cと外刃片41の先端面41Aとが同じ位置となる構成を有する。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の高さ寸法L1が外刃片41の厚さ寸法L2よりも小さい関係を有する。ただし、コーム72および外刃片41の寸法関係は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、コーム72の高さ寸法L1が外刃片41の厚さ寸法L2と等しい関係を有する。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の先端面72Cが外刃片41の基端面41Bよりも先端方向ZC1に位置する構成を有する。ただし、コーム72および外刃片41の位置関係は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、高さ方向ZCにおいてコーム72の先端面72Cが外刃片41の基端面41Bと同じ位置となる構成を有する。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、コーム72の頂部72Dが外刃片41の基端面41Bよりも僅かに基端方向ZC2に位置する構成を有する。ただし、コーム72の頂部72Dの位置は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、コーム72の頂部72Dが外刃片41の基端面41Bと高さ方向ZCに同じ位置または基端面41Bよりも先端方向ZC1に位置する構成を有する。
・実施形態のスリット刃ブロック30は、スリット内刃100がスリット外刃40に対して往復運動する往復動式の構成を有する。ただし、スリット刃ブロック30の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のスリット刃ブロック30は、スリット内刃100がスリット外刃40に対して回転する回転式の構成を有する。
・実施形態の刃ユニット20は、2個の第1刃ブロック21、2個の第2刃ブロック24、およびスリット刃ブロック30を有する。ただし、刃ユニット20の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の刃ユニット20は、第1刃ブロック21および第2刃ブロック24の少なくとも一方を有していない。また、別の変形例の刃ユニット20は、1個の第1刃ブロック21および1個の第2刃ブロック24、およびスリット刃ブロック30を有する。また、さらに別の変形例の刃ユニット20は、1個の第1刃ブロック21および1個の第2刃ブロック24の一方、およびスリット刃ブロック30を有する。
・実施形態の電気かみそり1は、第1内刃23および第2内刃26を第1ネット刃22および第2ネット刃25に対して往復運動させ、スリット内刃100をスリット外刃40に対して往復運動させる往復動式電気かみそりの形態を有する。ただし、電気かみそり1の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の電気かみそり1は、各内刃23,26を各ネット刃22,25に対して回転運動させ、スリット内刃100をスリット外刃40に対して回転運動させる回転式電気かみそりの形態を有する。
1 :電気かみそり
30 :スリット刃ブロック
40 :スリット外刃
41 :外刃片
41A:先端面
41B:基端面
72 :コーム
72B:突起部
72C:先端面
72D:頂部
100:スリット内刃
102:内刃片

Claims (2)

  1. 電気かみそりのスリット刃ブロックであって、
    前記スリット刃ブロックは、複数の外刃片を有するスリット外刃と、複数の内刃片を有するスリット内刃と、前記複数の外刃片に隣り合うように前記スリット外刃の外側に設けられた複数のコームを有するコーム部品とを含み、前記スリット外刃内に収容された前記スリット内刃の運動により毛を切断できるように構成され、
    前記複数のコームは、前記スリット外刃の短手方向の一方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第1のコーム、および、前記スリット外刃の短手方向の他方側において前記スリット外刃から離間する方向に突出した突起部を含む第2のコームを含み、
    前記第1のコームの突起部と前記第2のコームの突起部とは互いに反対方向に突出し、
    前記内刃片側から前記外刃片側に向かう先端方向、および、前記外刃片側から前記内刃片側に向かう基端方向により規定される高さ方向において、前記先端方向における前記突起部の端面である先端面は、前記先端方向における前記外刃片の端面である先端面と前記基端方向における前記外刃片の端面である基端面との間に位置し、
    前記高さ方向における前記突起部の頂部と前記突起部の先端面との間の寸法は、前記高さ方向における前記外刃片の先端面と前記外刃片の基端面との間の寸法以下である
    スリット刃ブロック。
  2. 請求項1に記載のスリット刃ブロックを備える電気かみそり。
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