JP6323568B2 - エレベータのかご用天井照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータのかご室の照明装置に関する。
エレベータのかご室の天井照明装置には、かご室内の意匠性向上のために、上方に突出したアーチ状を有する光を透過する照明板が備えられたものがある。この照明板はアーチ状の枠体の上に載置されており、照明板の両端の縁部に設けられた補強材を掛止する板バネをネジにより枠体に締結して固定されている。 (例えば特許文献1)。
特許第4627453号公報 (第2図)
前記照明板は両端部の補強材が板バネで掛止され、この板バネをネジで枠体に固定しているが、ネジの数が多くネジ締め作業が煩雑である。また、ネジの数が多いため締結忘れのおそれがある。
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、照明板の着脱作業の作業性を改善することを目的とする。
この発明に係るエレベータのかご用天井照明装置は、光が透過する照明板と、この照明板の直線状の縁部に設けられた取付け手段と、前記照明板が載置されるアーチ状の案内面を有する照明枠と、前記照明枠に固定され、前記照明板が挿入されたときに、前記取付け手段が係合されて前記照明板の上方への移動を制限する照明板保持手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、照明板は、照明枠のアーチ状部分に装着する際に、照明板保持手段に挿入されて固定される。これにより、照明板は照明板保持手段に挿入するだけで照明枠に固定されるので、作業時間を短くすることができる。
この発明の実施の形態1のエレベータのかご室天井照明装置を示す図である。 図1のA−A断面図である。 この発明の実施の形態1における照明板の縁部の突出部を表す図である。 この発明の実施の形態1における板バネを示す図である。 この発明の実施の形態2のエレベータのかご室天井照明装置を示す図である。 図5のB−B断面図である。 この発明の実施の形態2における板バネを示す図である。 この発明の実施の形態3における図2相当図である。 この発明の実施の形態4における図2相当図である。
実施の形態1
この発明の実施の形態1を図1から図4により説明する。なお、図中、同一符号は同一部品を示し説明を省略する。
図1に示すエレベータ昇降路内を昇降するかごのかご室1の天井部には、かご室天井照明装置2が設けられている。かご室天井照明装置2には、かご室1の天井面に固定された照明体(図示しない)の周囲を覆うとともに、下方に照明体からの光をかご室1内に通すための開口部3aが設けられた枠体3が設けられている。そして、枠体3の開口部3aを覆って照明枠5が設けられ、この照明枠5の上面に光が透過する照明板4が載置されている。
また、照明枠5は、開口部3aの出入口側から奥側に跨るとともに所定の間隔をもって平行に設けられた第一照明枠6を有し、この第一照明枠6の間に上方に凸状を呈するアーチ状の案内面(以下、案内面8b)を形成するとともに所定間隔毎に設けられた第三照明枠8を有している。なお、開口部3aの一側縁部と第一照明枠6との間の領域は、略長方形状を呈する照明板4あるいは塗装等が施された光が透過しない意匠板等により閉塞されている。そして、第一照明枠6と第三照明枠8とでかこまれた開口部3aの中央に位置する領域は略長方形状を呈する照明板9が第三照明枠8の案内面8bに沿って湾曲して載置されている。
図2に示す第一照明枠6は、照明板9の縁部を支持する支持部6aがその幅方向に渡って斜設されている。この支持部6aには、支持部6aの上面に支持部6aの幅方向に渡って形成された一側に傾斜する案内面6bと、この案内面6bから所定距離上方に突出するように案内面6bの幅方向に渡って設けられた略四角柱状を呈する固定部6cとが備えられている。また、固定部6cには、ボルト11の頭部が嵌挿される溝6dが幅方向に貫通して形成されている。ボルト11は、そのネジ部が固定部6cの上面から上方に突出して固定部6cの幅方向に渡って所定間隔毎に配置されている。
図3に示す照明板9は、光を透過する板材である。そして、照明板9の直線状の縁部に、照明板9の上面から突出するように略四角柱状を呈する一対の補強材10が接着材にて固定されている。なお、取付け手段は補強材10により構成される。また、照明板9は、第三照明枠8の案内面8bに沿って湾曲して形成されていてもよい。
第一照明枠6に固定されている板バネ12は、図4に示すように、一端部が略V字状を呈するように曲成され、他端部にボルト11のネジ部が挿通する貫通孔12aが形成されている。板バネ12のガイド部である一端部は、片方側である挿入部12b、頂点部12d、他方側である保持部12cのように形成されている。照明板9は、補強材10を有する端部が図2に示す矢印C方向に板バネ12の挿入部12bから挿入される。この時、照明板9は、案内面6bと案内面8bに載置される。そして、板バネ12が、保持部12cに照明板9の補強材10を係合して、照明板9の上方への移動を制限する。さらに、板バネ12の頂点部12dが照明板9の平面部を押圧して、照明板9を保持する。この板バネ12は、固定部6cから突出するボルト11が貫通孔12aに遊貫して、蝶ナット13により固定部6cに固定されている。なお、照明板9の上方への移動を制限する照明板保持手段は板バネ12により構成されている。
上記実施の形態1によれば以下の効果を得ることができる。
光が透過する照明板9の両端部の直線状の縁部に補強材10が設けられ、照明板9が載置される案内面8bを有する照明枠5を有し、案内面8bに載置された照明板9の補強材10が板バネ12に挿入されて照明板9を照明枠5に固定されるので、ネジを用いて照明板9を固定する作業を省くことができ作業時間の短縮を計ることができる。
実施の形態2
この発明の実施の形態2を図5から図7により説明する。なお、図中、同一符号は同一部品を示し説明を省略する。
図5に示すように、照明枠5は、開口部3aの出入口側から奥側に跨るとともに所定の間隔をもって平行に設けられた第一照明枠6と第二照明枠7を有し、この第一照明枠6と第二照明枠7の間に上方に凸状を呈する案内面8bを形成するとともに所定間隔毎に設けられた第三照明枠8を有している。なお、開口部3aの一側縁部と第一照明枠6との間の領域、並びに、開口部3aの他側縁部と第二照明枠7との間の領域は、略長方形状を呈する照明板4あるいは塗装等が施された光が透過しない意匠板等により閉塞されている。そして、第一照明枠6と第二照明枠7および第三照明枠8とでかこまれた開口部3aの中央に位置する領域は、略長方形状を呈する照明板9が第三照明枠8の案内面8bに沿って湾曲して載置されている。
図6に示す第二照明枠7は、照明板9の縁部を支持する支持部7aがその幅方向に渡って斜設されている。この支持部7aには、支持部7aの上面に支持部7aの幅方向に渡って形成された他側に傾斜する案内面7bと、この案内面7bから所定距離上方に突出するように案内面7bの幅方向に渡って設けられた略四角柱状を呈する固定部7cとが備えられている。また、ボルト11の頭部が嵌挿される溝7dが幅方向に貫通して形成されている。ボルト11はそのネジ部が固定部7cの上面から上方に突出して固定部7cの幅方向に渡って所定間隔毎に配置されている。
また、第二照明枠7に配置されている板バネ14は、図7に示すように、断面が略C字状を呈するように両端部が同じ側に曲成され、中央部に貫通孔14aが形成されている。この板バネ14は、固定部7cから突出するボルト11が貫通孔14aに遊貫するように補強材10及び固定部7cの上方から設けられ、下方に向かって曲成された一端部が補強材10の反固定部7c側側面に、また、同じく下方に向かって曲成された他端部が固定部7cの補強材10側側面に掛止されるように配置される。そして、板バネ14は、ボルト11に螺嵌された蝶ナット13により、固定部7cに上方から強固に固定される。このように、板バネ14が補強材10及び固定部7cを上方から掴むように設けられているため、照明板9の直線状縁部に設けられた補強材10は、この板バネ14の付勢力により外側、即ち、固定部7c側に常時付勢されている。なお、照明板9の上方への移動を制限する照明板固定装置は板バネ14により構成されている。また、板バネ14を第二照明枠7の固定部7cに固定する固定手段はボルト11及び蝶ナット13により構成されている。
上記より、照明板9は、一方が板バネ12に挿入されて補強材10が保持され、他方が照明板9自体を撓ませながら案内面8bに載置されて補強材10が板バネ14に掛止される。ここで、照明板9の固定手順はどちらでもよく、照明板9の一方が案内面8bに載置されて補強材10が板バネ14に掛止され、続いて、他方が板バネ12に挿入されて補強材10が保持されてもよい。
上記実施の形態2によれば以下の効果を得ることができる。
光が透過する照明板9の両端部の直線状縁部に補強材10が設けられ、照明板9が載置される案内面8bを有する照明枠5を有している。そして、照明板9は、案内面8bに載置され、一方の補強材10が板バネ12に挿入され、他方が照明板9の上方への移動を制限する板バネ14により固定されているので、締結するネジの数が少なくなり、ネジ(蝶ナット13)の締め忘れを防ぎやすい。
実施の形態3
この発明の実施の形態3について、図8を用いて説明する。
図8に示す第四照明枠20は、照明板9の縁部を支持する支持部20aがその幅方向に渡って斜設されている。この支持部20aには、支持部20aの上面に支持部20aの幅方向に渡って形成された一側に傾斜する案内面20bと、この案内面20bから所定距離上方に突出するように案内面20bの幅方向に渡って設けられた略四角柱状を呈する固定部20cとが備えられている。また、固定部20cの一側には、弾性ゴム21が嵌って固定される溝20dが設けられている。
弾性ゴム21は、溝20dに嵌って固定される固定部21aと、挿入された照明板9の補強材10を係合する係合部21bを有している。なお、実施の形態3においては、照明板9の上方への移動を制限する照明板保持手段は弾性ゴム21により構成されている。
上記実施の形態3により、以下の効果を得ることができる。
弾性ゴム21の突出部が変形して挿入された照明板9の補強材10を、弾性ゴム21の突出部が係合して照明板9の上方への移動を制限するので、照明板9を照明枠に載置した後に固定しなくともよい。これにより、照明板9の照明枠への固定作業時間が短縮される。
実施の形態4
この発明の実施の形態4について、図9を用いて説明する。
図9に示す第五照明枠22は、照明板23の縁部を支持する支持部22aがその幅方向に渡って斜設されている。この支持部22aには、支持部22aの上面に支持部22aの幅方向に渡って形成された一側に傾斜する案内面22bと、この案内面22bから所定距離上方に突出するように案内面22bの幅方向に渡って設けられた略四角柱状を呈する固定部22cとが備えられている。また、固定部22cの一側には照明板23の嵌挿される溝22dが幅方向に貫通して形成されている。さらに、溝22dの固定部22cの外面に開放された上部が突出しており、溝の内側との間に段差が形成されている。
照明板23は、上面から突出するように略四角柱状を呈する一対の補強材24を縁部から少し間隔を空けて設け、この空間に照明板23の上面から突出するように略四角柱状を呈する弾性ゴム25が接着材にて固定されている。そして、弾性ゴム25は突出している先端部が補強材24より少し高く設けられている。
この弾性ゴム25の先端部が、照明板23が挿入された際に溝22dの突出部に係合されて、照明板23の上方への移動を制限する。なお、実施の形態4においては、照明板23の上方への移動を制限する照明板保持部は溝22dにより構成されている。
上記実施の形態4により、以下の効果を得ることができる。
照明板23の補強材24に設けられた弾性ゴム25が第一照明枠22の溝22dに嵌挿される。これにより、弾性ゴム25の突出部が溝22dの突出部に係合されて照明板23の上方への移動を制限するので、照明板23を照明枠に載置したのち、ネジ等を用いて固定しなくともよい。
1 かご室、 2 かご室天井照明装置、 3 枠体、 3a 開口部、 4,9,23
照明板、 5 照明枠、 6 第一照明枠、 6a、7a、20a、22a 支持部、
6b、7b、8b、20b、22b 案内面、 6c、7c、20c、22c 固定部
、 6d、7d 溝、 7 第二照明枠、 8 第三照明枠、 10、24 補強材、
11 ボルト、 12、14 板バネ、 12a、14a 貫通孔、 12b 挿入部、 12c 保持部、 12d 頂点部、 13 蝶ナット、 20 第四照明枠、 20d 溝、 21、25 弾性ゴム、 21a 固定部、 21b 係合部、 22 第五照明枠、 22d 溝。

Claims (2)

  1. 光が透過する照明板と、この照明板の直線状の縁部に設けられた取付け手段と、前記照明
    板が載置されるアーチ状の案内面を有する照明枠と、前記照明枠に固定され、前記照明板が挿入されたときに、前記取付け手段が係合されて前記照明板の上方への移動を制限する照明板保持手段と、を備え、
    前記取付け手段は、前記照明板の上面に前記直線状の縁部に沿って設けられた補強材からなり、
    前記照明板保持手段は、弾性ゴムの突出部が変形して挿入された前記照明板の前記取付け
    手段を前記弾性ゴムの前記突出部が係合して前記照明板の上方への移動を制限する、
    ことを特徴とするエレベータのかご用天井照明装置。
  2. 光が透過する照明板と、この照明板の直線状の縁部に設けられた取付け手段と、前記照明
    板が載置されるアーチ状の案内面を有する照明枠と、前記照明枠に固定され、前記照明板が挿入されたときに、前記取付け手段が係合されて前記照明板の上方への移動を制限する照明板保持手段と、を備え、
    前記取付け手段は、前記照明板の上面に前記直線状の縁部に沿って設けられた補強材からなり、
    前記照明板保持手段は、前記補強材に設けられた弾性ゴムが前記照明枠に設けられた照明板保持部に係合されて照明板の上方への移動を制限する、
    ことを特徴とするエレベータのかご用天井照明装置。
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