JP6322610B2 - カートリッジヒータ及びその製作方法 - Google Patents

カートリッジヒータ及びその製作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6322610B2
JP6322610B2 JP2015187873A JP2015187873A JP6322610B2 JP 6322610 B2 JP6322610 B2 JP 6322610B2 JP 2015187873 A JP2015187873 A JP 2015187873A JP 2015187873 A JP2015187873 A JP 2015187873A JP 6322610 B2 JP6322610 B2 JP 6322610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
sheath
thermocouple
lead wire
sheath tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015187873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017062957A (ja
Inventor
豪人 西川
豪人 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okazaki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Okazaki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okazaki Manufacturing Co Ltd filed Critical Okazaki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015187873A priority Critical patent/JP6322610B2/ja
Publication of JP2017062957A publication Critical patent/JP2017062957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6322610B2 publication Critical patent/JP6322610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は、発熱の監視、調整のための温度センサを内蔵したカートリッジヒータ及びその製作方法に関するものである。
カートリッジヒータは、カートリッジという名が示すように被加熱物に設けられた孔などにはめ込んで使用するヒータであって、一般に、先端が密閉された金属製の鞘管内にコイル状の発熱線が無機絶縁材を介在して収容され、発熱線の両端に繋がれた2本のリード線が鞘管の後端から外部に出ている構造をしており、このリード線から発熱線に電流を流して発生させたジュール熱により被加熱物を加熱するものである。
カートリッジヒータには、温度の制御と監視のための温度センサを内蔵したものが多くあり、温度センサとしては熱電対素線が専ら使用されてきた。図8にその一般的な構成を示す。図8は従来のカートリッジヒータ2の断面図であり、具体的には、図8(a)は図8(c)のY―Y断面図、図8(b)は図8(c)のZ―Z断面図で、図8(c)は図8(a)のa−a断面図である。
カートリッジヒータ2は、先端が金属製の先端蓋5で密閉された金属製の鞘管4の中に、コイル状の発熱線6と2本のリード線8、及び一対の熱電対素線21が、無機絶縁材粉末7を介在して収容されており、発熱線6の先端部は1本のリード線8に、発熱線6の末端部は他方のリード線8に其々図8(a)中の61、62の箇所で接合されていて、一対の熱電対素線21の先端は接合されて測温点22となっている。また、鞘管4の末端には、絶縁材を材質とする末端栓9が設けられていて、これを貫通してリード線8と熱電対素線21が外部に出ている。発熱線6とリード線8の接合は、溶接か発熱線6をリード線8に巻き付けて締結するかにより、一対の熱電対素線21の先端の接合は、溶接により行われるのが一般的である。なお、測温点22は、図中の位置に限らず、熱電対素線21の経路上の任意の位置とすることができる。
使用においては、外部に出たリード線8から発熱線6に電流を流し、発熱線6にジュール熱を発生させてカートリッジヒータ2を高温にする。カートリッジヒータ2を望む温度に保つために、発熱線6に流す電流値は、熱電対素線21の出力温度が予め決められた温度となるように外部に設けた温度制御器によって制御されるのが通常の使用法である。また通常、誤って過大な電流が流されるとカートリッジヒータ2や被加熱物が過度に高温化して損傷に至るので、熱電対素線21の出力温度を監視し、規定温度以上になった場合には電流を遮断するなどの措置がとられる。
温度センサを内蔵したカートリッジヒータとしては図8以外にも、特許文献1乃至3に示されるものがあり、以下これらについて説明する。部材名称は本明細書で使用の名称を用い、括弧内に各特許文献での符号を示す。
特許文献1に示されるカートリッジヒータは、同特許文献の第2図に示されるように、一対の熱電対素線のマイナス側素線の代わりに金属製の鞘管(2’a)をマイナス側素線として併用し、プラス側の熱電対素線(1’c)の先端を鞘管の先端蓋(1’)に接合して当部の温度を測定する構造のものであり、特許文献2に示されるカートリッジヒータは、同特許文献の第1図及び第2図に示されるように、熱電対素線を二対(4及び5)内蔵し、鞘管の先端蓋(41)とコイル状の発熱線(2)の軸線上中央部(51)との2箇所の温度を測定できる構造のものである。
特許文献3に示されるカートリッジヒータは、同特許文献の図2乃至図9に示されるように、一対の熱電対素線を内蔵したカートリッジヒータの鞘管の末端栓(8)を、ガラス部材(9)、シリコーンゴム(10)、アルミナ磁器碍子(12)及び陶器製碍子(14)等により密閉構造としたことを特徴とするものである。
なお、鞘管の末端栓については、価格を抑えるために、密閉構造ではなく絶縁セメントのような空気の流入を微小に制限する材質を用いたものもある。さらには、特許文献1の第1図、第2図、及び特許文献3の図10に示されるように、シース末端栓が設けられていないものもあるが、無機絶縁材が空気中の湿分を吸着して絶縁抵抗が早期に低下することから、また、無機絶縁材が散逸しやすいことから、現在では用いられることが稀である。
以上のように、従来のカートリッジヒータは、構造の違いはあれ、温度の制御と監視のために内蔵する温度センサとして熱電対素線が用いられてきた。
実願昭56−121703号(実開昭58−027887号)のマイクロフィルム 実願昭59−162713号(実開昭61−077587号)のマイクロフィルム 特開平08−330058号公報
熱電対素線を空気等の酸化雰囲気中において高温で使用すると、酸化し易い元素が選択的に酸化されて消費されるために、熱電対素線の組成が変化して温度測定誤差が発生することが知られている。特に、K熱電対素線などの酸素との親和力が大きいクロム元素を含む熱電対素線を高温の酸化雰囲気中で使用すると、グリーンロットと呼ばれるクロム元素が選択的に酸化された緑色酸化物が析出する現象が生じることがあり、これが生じた場合には比較的大きな温度測定誤差が発生するのも公知のとおりである。
カートリッジヒータに内蔵されている温度センサとして、熱電対素線が用いられてきたが、この熱電対素線はカートリッジヒータの発熱で高温になる領域で使用されるため、酸化による上述の温度測定誤差が生じる問題があった。
つまり、鞘管の末端栓が密閉構造であっても、鞘管内の無機絶縁材粉末の隙間に存在する空気に含まれる酸素が内蔵された熱電対素線を酸化し、温度測定誤差を生じさせる。また、鞘管の末端栓が密閉機能のない絶縁セメントのような材質で作られておれば、鞘管内への空気の出入りがあるので、長期間使用すると内蔵されて熱電対素線の酸化が進んで、末端栓が密閉構造の場合より大きな温度測定誤差が生じる。
さらに、末端栓よりカートリッジヒータを出た直後の外気に触れた状態の熱電対素線は、鞘管内ほどではないにしても高温になるので、長期間使用すると外気中の酸素による酸化が進んで温度測定誤差を発生させる。なお、熱電対の熱起電力は温度勾配のある場所で発生するので、測温点以外の場所での酸化も温度測定誤差の発生要因となる。通常、熱電対素線の温度勾配が最も大きいのは、鞘管の末端栓を貫通する部分とその近傍であり、末端栓よりカートリッジヒータを出た直後の熱電対素線の酸化は、末端栓が密閉構造か否かに係わりなく、少なからざる温度測定誤差を発生させる要因となる。
本発明は、かかる酸化による温度測定誤差がカートリッジヒータに内蔵された熱電対素線に生じる課題の解決を目的としてなされたものである。
(1)上述の課題を解決するために、
金属製の鞘管と、
鞘管の先端開口に鞘管の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付けられ、鞘管の先端開口を密閉する金属製の先端蓋と、
コイル状であって、コイルの中心軸が鞘管の中心軸と略一致する状態で鞘管内に設けられた、電気抵抗の大きい金属を材質とする発熱線と、
略直線状であって、末端が鞘管の末端から外部に出た状態で鞘管内に2本設けられ、2本中の1本は発熱線の先端部が接合され、他の1本は発熱線の末端部が接合された、金属製のリード線と、
略直線状であって、末端が鞘管の末端から外部に出た状態で鞘管内に設けられており、金属製で管状のシースの中に無機絶縁材粉末を介在させて一対または複数対の熱電対素線が収容され、シースの先端は溶接により密閉され、シースの末端はシール材により熱電対素線が貫通した状態で密閉されていて、各対の熱電対素線は該シース内の先端近くで接合されて測温点が形成されている構造を持つシース熱電対と、
2本のリード線及びシース熱電対が貫通した状態で鞘管の末端開口に設けられた、絶縁材を材質とする末端栓と、
鞘管内の発熱線、リード線、シース熱電対、先端蓋、末端栓ならびに鞘管の相互間の隙間に充填された無機絶縁材粉末と、を有し、
鞘管、先端蓋、発熱線及びリード線は、鞘管と先端蓋との全周溶接部、及び発熱線の先端と末端のリード線との接合部を除き互いに接触しない位置、またシース熱電対は、発熱線及びリード線と接触しない位置に設けられたカートリッジヒータとした。
従来のカートリッジヒータが内蔵する温度センサとして熱電対素線を用いていたのに対し、本発明によるカートリッジヒータは内蔵する温度センサとしてシース熱電対を用いることを特徴とする。シース熱電対とは、上述のように、金属製で管状のシースの中に無機絶縁材粉末を介在させて一対または複数対の熱電対素線を収容し、シースの先端は溶接により密閉され、シースの末端は絶縁性のシール材により熱電対素線が貫通した状態で密閉されていて、各対の熱電対素線はシース内の先端近くで接合されて測温点を形成している温度センサを意味し、本発明に使用のシース熱電対もこの温度センサを意味している。
本発明によるカートリッジヒータは、従来と同様、外部に出たリード線から発熱線に電流を流し、ジュール熱を発生させて当カートリッジヒータを高温にする。リード線と発熱線は鞘管、先端蓋及びシース熱電対とは接触していないこと、及び末端栓は絶縁材を材質としていることから、電流が外部に漏れることはない。
使用時は、シース熱電対の出力温度が予め決められた温度となるように、外部に設けた温度制御器で発熱線に流す電流値を制御することによって、本発明によるカートリッジヒータを望む温度に保つことができる。また、誤って過大な電流が発熱線に流れると、当カートリッジヒータや被加熱物が過度に高温化して損傷に至ることがあるが、シース熱電対の出力温度を監視し、規定温度以上になった場合には電流を遮断するなどの措置を取ることにより、過大電流による損傷を防止するこができる。
本発明のカートリッジヒータにおいて、熱電対素線が収容されているシース熱電対内部は前述のように外気に対して密閉されているので、シース熱電対内の熱電対素線に触れる空気は、シース内の無機絶縁材粉末の隙間に存在する空気のみである。一方、熱電対素線を内蔵した従来のカートリッジヒータでは、鞘管内の熱電対素線に触れる空気は、鞘管の末端栓が密閉構造であれば鞘管内の無機絶縁材粉末の隙間に存在する空気で、末端栓が密閉構造でない場合はさらに多くの空気が触れる。本発明に使用されるシース熱電対は、鞘管内に発熱線及びリード線と接触しない状態で設けられるので、そのシース熱電対は必然的に鞘管の径に比べて径が大幅に細いものとなるため、シース熱電対の末端が鞘管の末端から外に出ていて長いことを考慮しても、シース熱電対内の熱電対素線に触れる空気量は、従来の熱電対素線を内蔵したカートリッジヒータの熱電対素線が触れる空気量に比べて極めて少ない。このため本発明のカートリッジヒータに使用されるシース熱電対内の熱電対素線の酸化は、従来のカートリッジヒータ内の熱電対素線に比べて生じ難い。
さらに、従来のカートリッジヒータの熱電対素線において、前述のように末端栓より出た直後の熱電対素線は高温で外気に触れた状態のために酸化が進んで温度測定誤差の発生要因となるが、本発明のカートリッジヒータでは、シース熱電対の末端は鞘管の末端から外部に出ているために、末端栓を出た直後のシース熱電対内の熱電対素線は高温ではあっても外気に触れて酸化することはない。
以上のように、本発明のシース熱電対を温度センサとして使用したカートリッジヒータは、従来の熱電対素線を温度センサとしたカートリッジヒータに比べて、温度測定誤差を発生させる熱電対素線の酸化量が極めて少なく、そのために温度測定誤差の発生が抑制される。
(2)次に、シース熱電対の設置位置に関し、略直線状のシース熱電対を、中心軸が鞘管の中心軸と略平行でかつ発熱線のコイルの内側に設け、先端が発熱線のコイルの軸方向の略中央に位置するように設置したカートリッジヒータとすることにより、カートリッジヒータ内のほぼ最高温度となる部分の温度をこのシース熱電対で測定することができ、当温度を前述した制御、監視の対象とすることができる。
(3)略直線状のシース熱電対を、中心軸が鞘管の中心軸と略平行でかつ発熱線のコイルの内側に設け、先端が先端蓋の内面と接するように設置すれば、被加熱物と接触する先端蓋の温度をこのシース熱電対で測定することができ、当温度を制御、監視することができる。
(4)また、被加熱物と接触する鞘管の温度の制御、監視が必要な場合は、シース熱電対を、中心軸が鞘管の中心軸と略平行でかつ鞘管内面に沿った位置に設置することにより、その測定温度はほぼ鞘管の温度になり、当温度を制御、監視することができる。
(5)さらに、シース熱電対が複数本設置されたカートリッジヒータとすることにより、複数個所の温度監視をすることができ、またこれらシース熱電対の複数の温度測定箇所の内から温度制御をしたい箇所を選択することができる。
以上の本発明によるカートリッジヒータは、試行錯誤の結果、製作可能な方法を見出して実現した。以下に、その製作方法を説明する。
(6)略直線状のシース熱電対の中心軸が、鞘管の中心軸と略平行でかつコイル状の発熱線のコイル内側にあり、シース熱電対の先端はコイル軸方向の略中央部に位置した本発明のカートリッジヒータは次の方法により製作できる。
外側面に発熱線が巻き付けられた外径が鞘管の下記縮径前の内径より小さい円柱形であって、末端面から軸方向の略中央まで軸方向に穿たれたシース熱電対挿入穴、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
ここで、末端部碍子のシース熱電対貫通孔の末端部碍子の中心軸からの距離は、円柱碍子のシース熱電対挿入穴の円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、また、先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子の中心軸からの距離、及び末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子の中心軸からの距離は、円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本のリード線を円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、円柱碍子の外側面に発熱線をコイル状に巻き付け、発熱線の先端部を1本のリード線の円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、発熱線の末端部を他の1本のリード線の円柱碍子の末端面から出た部分に接合し、次に、末端部碍子の2つのリード線貫通孔にリード線の末端部をそれぞれ挿通して当リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、シース熱電対を末端部碍子のシース熱電対貫通孔に先端から挿通し、次いでシース熱電対の先端が円柱碍子のシース熱電対挿入穴の底面に接するまで挿入して末端部碍子のシース熱電対貫通孔ならびに円柱碍子のシース熱電対挿入穴に絶縁性接着剤で固定し、続いて2本のリード線の先端を先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の先端蓋を、鞘管の先端開口に鞘管の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付け、鞘管の末端開口より、内装物組立工程において組み立てた内装物を、内装物の先端側から先端部碍子が先端蓋に達するまで挿入し、鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を末端部碍子の切り欠き部より、その下方の鞘管、先端蓋、及び内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と、
続いて、鞘管の外部から機械的な力を鞘管の径方向に加えて鞘管を縮径することによって、鞘管の内部の円柱碍子、先端部碍子及び末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、全体組立工程で鞘管に充填した無機絶縁材粉末とにより、鞘管内に無機絶縁材が高密度に充填された状態とし、次に、鞘管の末端開口に末端栓を取り付ける、仕上げ工程とによる製作方法で製作する。
この製作方法において、先端部碍子と末端部碍子には少なくとも2つの切り欠き部が設けてあるので、無機絶縁材粉末の充填の際に同無機絶縁材粉末が隙間に行き渡り易く、また、先端蓋は滑らかな凸形状の板であるので、縮径の際に外部から加えられる径方向の機械的な力は、凸形状面の高さが高くなることによって吸収され、縮径において先端蓋が壊れることがない。また、仕上がり状態では、無機絶縁材粉末は高密度に充填されているので、熱伝導がよく、発熱線の熱が被加熱物に伝わり易い利点がある。なお、内装物組立工程で固定に使用された絶縁性接着剤は仕上り状態では役目を終えており、粉砕された絶縁性接着剤は無機絶縁材粉末中に混合している。
(7)略直線状のシース熱電対の中心軸が鞘管の中心軸と略平行でかつコイル状の発熱線のコイル内側にあり、シース熱電対の先端は先端蓋の内面と接する本発明のカートリッジヒータは次の方法により製作できる。
外側面に発熱線が巻き付けられた外径が鞘管の下記縮径前の内径より小さい円柱形であって、軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
ここで、先端部碍子のシース熱電対貫通孔の先端部碍子の中心軸からの距離、及び末端部碍子のシース熱電対貫孔の末端部碍子の中心軸からの距離は、円柱碍子のシース熱電対貫通孔の円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、また、先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子の中心軸からの距離、及び末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子の中心軸からの距離は、円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本のリード線を円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、円柱碍子の外側面に発熱線をコイル状に巻き付け、発熱線の先端部を1本のリード線の円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、発熱線の末端部を他の1本のリード線の円柱碍子の末端面から出た部分に接合し、次に、末端部碍子の2つのリード線貫通孔にリード線の末端部をそれぞれ挿通して当リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、シース熱電対を末端部碍子のシース熱電対貫通孔、次いで円柱碍子のシース熱電対貫通孔に先端から挿通して、末端部碍子のシース熱電対貫通孔ならびに円柱碍子のシース熱電対貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、続いて先端部碍子のシース熱電対貫通孔にシース熱電対の先端を挿通するとともに、2本のリード線の先端を先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の先端蓋を、鞘管の先端開口に鞘管の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付け、鞘管の末端開口より、内装物組立工程において組み立てられた内装物を、内装物の先端側からシース熱電対の先端が先端蓋に接するまで挿入し、鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を末端部碍子の切り欠き部より、その下方の鞘管、先端蓋及び内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と
続いて、鞘管の外部から機械的な力を鞘管の径方向に加えて鞘管を縮径することによって、鞘管の内部の円柱碍子、先端部碍子及び末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、全体組立工程で鞘管に充填した無機絶縁材粉末とにより、鞘管内に無機絶縁材粉末が高密度に充填された状態とし、次に、鞘管の末端開口に末端栓を取り付ける、仕上げ工程とによる製作方法で製作する。
この製作方法においても、無機絶縁材粉末の充填の際に同無機絶縁材粉末が隙間に行き渡り易いこと、縮径の際に外部から加えられる径方向の機械的な力で先端蓋が壊れることがないこと、発熱線の熱が被加熱物に伝わり易い利点があること、及び仕上がり状態では絶縁性接着剤は無機絶縁粉末中に粉状となって混じっていることは、本発明の先に示した製作方法と同じである。
(8)次に、略直線状のシース熱電対を、その中心軸が鞘管の中心軸と略平行でかつ鞘管内面に沿った位置に設置した本発明のカートリッジヒータは次の方法により製作できる。
鞘管の下記縮径前の内面と略接する外径の円筒形であって、外側面に末端面から先端に向かって軸方向にシース熱電対設置溝が設けられた円筒碍子と、外側面に発熱線が巻き付けられた外径が円筒碍子の内径より小さい円柱形であって、軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、円筒碍子の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、円筒碍子の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
ここで、先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子の中心軸からの距離、及び末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子の中心軸からの距離は、円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本のリード線を円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、円柱碍子の外側面に発熱線をコイル状に巻き付け、発熱線の先端部を1本のリード線の円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、発熱線の末端部を他の1本のリード線の円柱碍子の末端面から出た部分に接合するとともに、2本のリード線を円柱碍子のリード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、次に、末端部碍子の2つのリード線貫通孔にリード線の末端部をそれぞれ挿通して当リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、次いで、2本のリード線の先端を先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の先端蓋を、鞘管の先端開口に鞘管の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付け、鞘管の末端開口より、円筒碍子を先端側から先端蓋に接するまで挿入するとともに、円筒碍子のシース熱電対設置溝にシース熱電対を先端からシース熱電対設置溝の先端まで挿入し、続いて、内装物組立工程において組み立てた内装物を、内装物の先端側から先端部碍子が先端蓋に達するまで円筒碍子の内側に挿入し、鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を末端部碍子の切り欠き部より、その下方の鞘管、先端蓋及び内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と、
続いて、鞘管の外部から機械的な力を鞘管の径方向に加えて鞘管を縮径することによって、鞘管の内部の円筒碍子、円柱碍子、先端部碍子及び末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、全体組立工程で鞘管に充填した無機絶縁材粉末とにより、鞘管内に無機絶縁材粉末が高密度に充填された状態とし、次に、鞘管の末端開口に末端栓を取り付ける、仕上げ工程とによる製作方法で製作する。
この製作方法においても、無機絶縁材粉末の充填の際に同無機絶縁材粉末が隙間に行き渡り易いこと、縮径の際に外部から加えられる径方向の機械的な力で先端蓋が壊れることがないこと、発熱線の熱が被加熱物に伝わり易い利点があること、及び仕上がり状態では絶縁性接着剤は無機絶縁粉末中に粉状となって混じっていることは、本発明の先に示した製作方法と同じである。
(9)以上示した3つの製作方法において、リード線と、リード線が挿通される円柱碍子ならびに末端部碍子のリード線貫通孔との固定、リード線と、リード線が挿入される先端部碍子のリード線挿入穴との固定、シース熱電対と、シース熱電対が挿入される円柱碍子のシース熱電対挿入穴、またはシース熱電対が挿通される円柱碍子のシース熱電対貫通孔との固定、及び、シース熱電対と、シース熱電対が挿通される先端部碍子のシース熱電対貫通孔との固定を行う絶縁性接着剤としてセラッミク系接着剤を用いることが望ましい。セラミック系接着剤は、無機絶縁材の粉末をベースとした接着剤であるので、粉砕された後、無機絶縁材粉末中に異質でない材料として混合する。
(10)さらに、リード線と、リード線が挿通される円柱碍子ならびに末端部碍子のリード線貫通孔との固定、リード線と、リード線が挿入される先端部碍子のリード線挿入穴との固定、シース熱電対と、シース熱電対が挿入される円柱碍子のシース熱電対挿入穴、またはシース熱電対が挿通される円柱碍子のシース熱電対貫通孔との固定、及び、シース熱電対と、シース熱電対が挿通される先端部碍子のシース熱電対貫通孔との固定を、絶縁性接着剤を用いず、これらの貫通孔径、穴径を細く作ることによって、摩擦力による固定を確実にすることができる場合は、接着剤が不要であるので、この摩擦力による固定が望ましい。
(11)また、上述した3つの製作方法における碍子製作工程の混合物は、無機絶縁材粉末と水とバインダーからなる混合物としてもよい。碍子を製作する装置がバインダーの混合を必要とする場合もあるからである。なお、焼成時、高温になった際にバインダーは燃焼するため、バインダーを混合しても製作した碍子には残らない。
従来のカートリッジヒータは内蔵する温度センサとして熱電対素線を用いてきたが、熱電対素線の酸化によって温度測誤差が発生する問題が生じることがあったのに対し、内蔵する温度センサとしてシース熱電対を使用した本発明によるカートリッジヒータは、この酸化による温度測定誤差が従来のものより発生し難い効果を持つ。
本発明によるカートリッジヒータの第1の実施形態の断面図 本発明によるカートリッジヒータの第2の実施形態の断面図 本発明によるカートリッジヒータの第3の実施形態の断面図 シース熱電対の断面図 本発明の第1の実施形態のカートリッジヒータの製作方法を示す断面図 本発明の第2の実施形態のカートリッジヒータの製作方法を示す断面図 本発明の第3の実施形態のカートリッジヒータの製作方法を示す断面図 従来のカートリッジヒータの断面図
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1に沿って説明する。図1は本発明によるカートリッジヒータの第1の実施形態の断面図で、具体的には、図1(a)は図1(c)のA−A断面を示す図、図1(b)は図1(c)のB−B断面を示す図、図1(c)は図1(a)のC−C断面を示す図である。図1において、図8に示した従来のカートリッジヒータ2と同一の部品は同じ符号としており、また、シース熱電対3は見易くするために外形で示している。また、シース熱電対3の断面は図4に示すとおりである。
本発明による第1の実施形態のカートリッジヒータ1aは図1に示すように、金属製の鞘管4と、鞘管4の先端開口に鞘管4の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付けられ、鞘管4の先端開口を密閉する金属製の先端蓋5と、コイル状であって、コイルの中心軸が鞘管4の中心軸と略一致する状態で鞘管4内に設けられた、電気抵抗の大きい金属を材質とする発熱線6と、略直線状であって、1本には発熱線6の先端部が図中61において接合され、他の1本には発熱線6の末端部が図中62において接合されていて、末端が鞘管4の末端から外部に出た状態で鞘管4内に設けられた金属製の2本のリード線8と、略直線状であって、末端が鞘管4の末端から外部に出た状態で鞘管4内に設けられたシース熱電対3と、2本のリード線8及びシース熱電対3が貫通した状態で鞘管4の末端開口に設けられた、絶縁材を材質とする末端栓9と、鞘管4内の発熱線6、リード線8、シース熱電対3、先端蓋5、末端栓9ならびに鞘管4の相互間の隙間に充填された無機絶縁材粉末7とから構成されている。
鞘管4、先端蓋5、発熱線6及びリード線8は、鞘管4と先端蓋5との全周溶接部、及び発熱線6の先端と末端のリード線8との接合部を除き、互いに接触しない状態、またシース熱電対3は、発熱線6及びリード線8と接触しない位置に設けられている。
発熱線6のリード線8への接合は、溶接によってもよいし、発熱線6をリード線8に巻き付けて締結することによってもよい。図1は前者を図示している。
ここで、シース熱電対3は、図4に示すように、金属製で管状のシース31の中に無機絶縁材粉末33を介在させて一対の熱電対素線32を収容し、シース31の先端は溶接により密閉され、シース31の末端は絶縁性のシール材35により熱電対素線32が貫通した状態で密閉されていて、一対の熱電対素線32はシース31内の先端近くで接合されて測温点34を形成している。なお、収容されている熱電対素線32は一対ではなく複数対であってもよく、シース31末端のシール部は図4以外にも、例えば特開2008−107115公報の図3に示される構造のものを始め、種々の構造のものがある。
カートリッジヒータ1aは、従来と同様、外部に出たリード線8から高電気抵抗の発熱線6に電流を流し、ジュール熱を発生させて当カートリッジヒータ1aを高温にする。リード線8と発熱線6は鞘管4、先端蓋5及びシース熱電対3とは接触していないこと、及び末端栓9は絶縁材を材質としていることから、電流が外部に漏れることはない。
使用時は、シース熱電対3の出力温度が予め決められた温度となるように、外部に設けた温度制御器(図示略)で発熱線6に流す電流値を制御することによって、カートリッジヒータ1aを望む温度に保つことができる。また、誤って過大な電流が発熱線6に流れると、カートリッジヒータ1aや被加熱物が過度に高温化して損傷に至ることがあるが、シース熱電対3の出力温度を監視し、規定温度以上になった場合には電流を遮断するなどの措置を取ることにより、過大電流による損傷を防止することができる。
本実施形態では、シース熱電対3の設置位置は、図1に示すように、シース熱電対3の中心軸が発熱線6のコイル中心軸と略一致し、シース熱電対3の測温点がある先端は発熱線6のコイル軸方向の略中央に位置するように設置されているので、カートリッジヒータ1a内の最も高温となる部分の温度を測定してこれを上述の制御、監視の対象とすることができる。なお、シース熱電対3の中心軸は発熱線6のコイル中心軸と略一致していなくとも、シース熱電対3の中心軸が同コイルの内側にあり、先端が発熱線6のコイル軸方向の略中央に位置しておれば、カートリッジヒータ1a内のほぼ最高温度となる部分の温度を測定してこれを制御、監視の対象とすることができる。
前述の図4の説明のとおり、熱電対素線32が収容されているシース熱電対3の内部は外気に対して密閉されているので、シース熱電対3内の熱電対素線32に触れる空気は、シース31内の無機絶縁材粉末33の隙間に存在する空気のみである。一方、従来の図8に示した熱電対素線21を内蔵したカートリッジヒータ2では、鞘管4内の熱電対素線21に触れる空気は、鞘管4の末端栓9が密閉構造であれば鞘管4内の無機絶縁材粉末7の隙間に存在する空気で、末端栓9が密閉構造でない場合はさらに多くの空気が触れる。本発明に使用されるシース熱電対3は、鞘管4内に発熱線6及びリード線8と接触しない状態で設けられるので、そのシース熱電対3の径は必然的に鞘管4の径に比べて大幅に細いものとなるため、シース熱電対3の末端が鞘管4の末端から外に出ていて長いことを考慮しても、シース熱電対3内の熱電対素線32に触れる空気量は、従来のカートリッジヒータ2に内蔵された熱電対素線21が触れる空気量に比べて極めて少ない。このため本実施形態のカートリッジヒータ1aに使用されるシース熱電対3内の熱電対素線32の酸化は、従来のカートリッジヒータ2内の熱電対素線21に比べて生じ難い。
さらに、従来のカートリッジヒータ2の熱電対素線21において、末端栓9より出た直後の熱電対素線21は高温で外気に触れた状態のために酸化が進んで、前述のように温度測定誤差の発生要因となるが、本実施形態のカートリッジヒータ1aでは、シース熱電対3の末端は鞘管4の末端から外部に出ているために、末端栓9を出た直後のシース熱電対3内の熱電対素線は高温ではあっても外気に触れて酸化することはない。
以上のように、本実施形態のシース熱電対3を温度センサとして使用したカートリッジヒータ1aは、従来の熱電対素線21を温度センサとしたカートリッジヒータ2に比べて、温度測定誤差を発生させる熱電対素線の酸化量が極めて少なく、そのために温度測定誤差の発生が抑制される。
(第2の実施形態)
本発明によるカートリッジヒータの第2の実施形態の断面図を図2に示す。具体的には、図2(a)は図2(c)のD−D断面を示す図、図2(b)は図2(c)のE−E断面を示す図、図2(c)は図2(a)のF−F断面を示す図である。図2において、図8に示した従来のカートリッジヒータ2と同一の部品は同じ符号としており、また、シース熱電対3は外形で示している。シース熱電対の断面は図4に示したとおりである。
図2に示すように、第2の実施形態のカートリッジヒータ1bは、図1に示した第1の実施形態のカートリッジヒータ1aと異なり、シース熱電対3の先端の軸方向位置が先端蓋5の内面と接する位置にある。被加熱物と接触する先端蓋5の温度を測定して、この温度を前述の制御、監視の対象としたい場合に、本実施形態のカートリッジヒータ1bを適用することができる。
シース熱電対3の先端の軸方向位置が異なる他は、第1の実施形態と同じ構成であり、その特徴も同じであるので、説明は省略する。
(第3の実施形態)
本発明によるカートリッジヒータの第3の実施形態の断面図を図3に示す。具体的には、図3(a)は図3(c)のG−G断面を示す図、図3(b)は図3(c)のH−H断面を示す図、図3(c)は図3(b)のI−I断面を示す図である。図3において、図8に示した従来のカートリッジヒータ2と同一の部品は同じ符号としており、また、シース熱電対3は外形で示し、シース熱電対の断面図は図4に示したとおりである。
図3に示すように、第3の実施形態のカートリッジヒータ1cは、図1に示した第1の実施形態及び図2示した第2の実施形態のカートリッジヒータ1a、1bと異なり、シース熱電対3が鞘管4の内面に沿って設置されている。シース熱電対3による測定温度はほぼ鞘管4の温度であるので、被加熱物と接触する鞘管4の温度を測定して、この温度を前述の制御、監視の対象としたい場合に、本実施形態のカートリッジヒータ1cを適用することができる。
シース熱電対3の設置位置が異なる他は、第1及び第2の実施形態と同じ構成であり、その特徴も同じであるので、説明は省略する。
以上説明した第1乃至第3の実施形態のカートリッジヒータ1a、1b、1cの製作例を挙げると、形状は鞘管2の外径を10mm、長さを100mmとし、シース熱電対3は一対の熱電対素線32を収容した外径0.5mmのものとした。主要材質は、鞘管4及びシース熱電対3のシース31をSUS316とし、シース熱電対3の熱電対素線32の種類はK熱電対素線とした。また、無機絶縁材粉末7、33の材質はマグネシアとした。もちろん形状、材質はこれらに限ったものではない。
なお、第1乃至第3の実施形態のカートリッジヒータ1a、1b、1cでは、シース熱電対3を1本としたが、シース熱電対3を、例えば第1または第2の実施形態の位置と第3の実施形態の位置に2本設けたカートリッジヒータとしてもよく、さらには3本以上設けたカートリッジヒータとしてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、図1に示した第1の実施形態のカートリッジヒータ1aの製作方法である。図5は本発明の第1の実施形態のカートリッジヒータ1aの製作方法を示す断面図で、これに沿ってその製作方法を説明する。
図5(a)及び(b)はカートリッジヒータ1a製作過程を、図5(c)はカートリッジヒータ1aの仕上がり状態を示す軸方向断面図、図5の(d)、(e)、(f)はそれぞれ、図5(a)のL−L、M−M、N−N断面を示す図であり、図5(a)は図5(d)のO−O断面を示す図である。図5(b)、(c)は、図5(a)と同一断面の製作進行に伴う変化を示しており、図5の(a)、(b)、(c)において符号は原則としてその部品が最初に現れる箇所にのみ付している。また、図5においてシース熱電対3は外形で示しており、シース熱電対3の断面は図4に示したとおりである。
図5(a)に示すように、外側面に発熱線6を巻き付けても合わせた外径が後述する縮径前の鞘管4の内径より小さい径の円柱形であって、末端面から軸方向の略中央まで穿たれたシース熱電対挿入穴131、及びシース熱電対挿入穴131と離れた位置にある2つの軸方向のリード線貫通孔141とを持つ円柱碍子121と、鞘管4の後述する縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、少なくとも2箇所に軸方向に貫通した切り欠き部181が設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子151と、鞘管4の後述する縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、少なくとも2箇所に軸方向に貫通した切り欠き部111が設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子101と、を無機絶縁材粉末と水とバインダーとの混合物を焼成して先ず製作する(碍子製作工程)。ここで、末端部碍子101のシース熱電対貫通孔の末端部碍子101の中心軸からの距離は、円柱碍子121のシース熱電対挿入穴131の円柱碍子121の中心軸からの距離に等しく作られており、また、先端部碍子151の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子151の中心軸からの距離、及び末端部碍子101の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子101の中心軸からの距離は、円柱碍子121の2つのそれぞれのリード線貫通孔の円柱碍子121の中心軸からの距離に等しく作られている。
2本の剛性のあるリード線8を円柱碍子121の2つのリード線貫通孔141に挿通し、発熱線6を円柱碍子121の外側面にコイル状に巻きつけ、その発熱線6の先端側の端を1本のリード線8の円柱碍子の先端面から出た部分61に、その発熱線6の末端側の端を他の1本のリード線8の円柱碍子121の末端面から出た部分62に接合する。次に、末端部碍子101の2つのリード線貫通孔にリード線8の末端部を挿通して当リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、シース熱電対3を末端部碍子101のシース熱電対貫通孔に先端から挿通し、次いでシース熱電対3の先端が円柱碍子121のシース熱電対挿入穴131の底面に接するまで挿入して末端部碍子101のシース熱電対貫通孔ならびに円柱碍子121のシース熱電対挿入穴131に絶縁性接着剤で固定し、続いて先端部碍子151の2つのリード線挿入穴に2本のリード線8の先端を嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定して内装物に組み立てる(内装物組立工程)。
続いて、内側方向に滑らかな凸形状となった円盤状の先端蓋5を、鞘管4の先端開口に全周溶接により鞘管4の外径より突出しない状態に取り付け、鞘管4の末端開口より、組み立てた内装物をその先端側から先端部碍子151が先端蓋5に接するまで挿入し、鞘管4の先端を下にして略鉛直に立てる。これが図5(a)に示す状態であり、引き続いて、無機絶縁材粉末71を末端部碍子101の切り欠き部111より、その下方の鞘管4、先端蓋5及び内装物の相互間にある隙間に充填する(全体組立工程)。この状態が図5(b)である。なお、本実施形態では、先端蓋5を内側方向に滑らかな凸形状としたが、これに限らず、外側方向に滑らかな凸形状としてもよい。
続いて、鞘管4の外部から機械的な径方向の力を加えて鞘管4を縮径し、これによって内部の円柱碍子121、先端部碍子151及び末端部碍子101が粉砕されて無機絶縁材粉末に戻ったものと、上記の鞘管4に充填された無機絶縁材粉末71とが高密度に充填された状態の無機絶縁材粉末7とし、最後に、鞘管4の末端開口に末端栓9を取り付ける(仕上げ工程)。このようにして図5(c)に示す第1の実施形態のカートリッジヒータ1aを製作することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、図2に示した第2の実施形態のカートリッジヒータ1bの製作方法である。図6は本発明の第2の実施形態のカートリッジヒータ1bの製作方法を示す断面図で、これに沿ってその製作方法を説明する。
図6(a)及び(b)はカートリッジヒータ1bの製作過程を、図6(c)はカートリッジヒータ1bの仕上がり状態を示す軸方向断面図、図6の(d)、(e)、(f)はそれぞれ、図6(a)のP−P、Q−Q、R−R断面を示す図であり、図6(a)は図6(d)のI−I断面を示す図である。図6(b)、(c)は、図6(a)と同一断面の製作進行に伴う変化を示しており、図6の(a)、(b)、(c)において符号は原則としてその部品が最初に現れる箇所にのみ付している。また、図6においてシース熱電対3は外形で示しており、シース熱電対3の断面は図4に示したとおりである。
図6(a)に示すように、外側面に発熱線6を巻き付けても合わせた外径が後述する縮径前の鞘管4の内径より小さい径の円柱形であって、軸方向のシース熱電対貫通孔132、及び当シース熱電対貫通孔132と離れた位置にある2つの軸方向のリード線貫通孔142を持つ円柱碍子122と、鞘管4の後述する縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、少なくとも2箇所に軸方向に貫通した切り欠き部182が設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子152と、鞘管4の後述する縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、少なくとも2箇所に軸方向に貫通した切り欠き部112が設けられ、軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子102と、を無機絶縁材粉末と水とバインダーとの混合物を焼成して先ず製作する(碍子製作工程)。ここで、先端部碍子152のシース熱電対貫通孔の先端部碍子152の中心軸からの距離、及び末端部碍子102のシース熱電対貫孔の末端部碍子102の中心軸からの距離は、円柱碍子122のシース熱電対貫通孔132の円柱碍子122の中心軸からの距離に等しく作られており、また、先端部碍子152の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子152の中心軸からの距離、及び末端部碍子102の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子102の中心軸からの距離は、円柱碍子122の2つのそれぞれのリード線貫通孔142の円柱碍子122の中心軸からの距離に等しく作られている。
2本の剛性のあるリード線8を円柱碍子122の2つのリード線貫通孔142に挿通し、発熱線6を円柱碍子122の外側面にコイル状に巻きつけ、その発熱線6の先端側の端を1本のリード線8の円柱碍子122の先端面から出た部分61に接合し、その発熱線6の末端側の端を他の1本のリード線8の円柱碍子122の末端面から出た部分62に接合し、次に、末端部碍子102の2つのリード線貫通孔にリード線8の末端部を挿通して当リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、シース熱電対3を末端部碍子102のシース熱電対貫通孔に、次いで円柱碍子122のシース熱電対貫通孔132に先端から挿通して末端部碍子102のシース熱電対貫通孔ならびに円柱碍子122のシース熱電対貫通孔132に絶縁性接着剤で固定し、続いて先端部碍子152のシース熱電対貫通孔にシース熱電対3の先端を挿通するとともに、先端部碍子152の2つのリード線挿入穴に2本のリード線8の先端を嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定して内装物に組み立てる(内装物組立工程)。
続いて、外側方向に滑らかな凸形状となった円盤状の先端蓋5を、鞘管4の先端開口に全周溶接により鞘管4の外径より突出しない状態に取り付け、鞘管4の末端開口より、組み立てた内装物をその先端側からシース熱電対3の先端が先端蓋152に接するまで挿入し、鞘管4の先端を下にして略鉛直に立てる。これが図6(a)に示す状態であり、引き続いて、無機絶縁材粉末71を末端部碍子102の切り欠き部112より、その下方の鞘管4、先端蓋5及び内装物の相互間にある隙間に充填する(全体組立工程)。この状態が図6(b)である。なお、本実施形態では、先端蓋5を外側方向に滑らかな凸形状としたが、これに限らず、内側方向に滑らかな凸形状としてもよい。
続いて、鞘管4の外部から機械的な径方向の力を加えて鞘管4を縮径し、これによって内部の円柱碍子122、先端部碍子152及び末端部碍子102が粉砕されて無機絶縁材粉末に戻ったものと、上記の鞘管4に充填された無機絶縁材粉末71とが高密度に充填された状態の無機絶縁材粉末7とし、次に、鞘管4の末端開口に末端栓9を取り付ける(仕上げ工程)。このようにして図6(c)に示す第2の実施形態のカートリッジヒータ1bを製作することができる。
カートリッジヒータ1bの本製作方法において、図6(a)に示すシース熱電対3の先端を発熱線6のコイル軸方向の略中央とし、その下部に、無機絶縁材粉末と水とバインダーとの混合物を焼成して作ったシース熱電対3と略同径の棒状の碍子を入れることにより、図1に示す第1の実施形態のカートリッジヒータ1aを製作することもできる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、図3に示した第3の実施形態のカートリッジヒータ1cの製作方法である。図7は本発明の第3の実施形態のカートリッジヒータ1cの製作方法を示す断面図で、これに沿ってその製作方法を説明する。
図7(a)及び(b)はカートリッジヒータ1cの製作過程を、図7(c)はカートリッジヒータ1cの仕上がり状態を示す軸方向断面図、図7の(d)、(e)、(f)はそれぞれ、図7(a)のT−T、U−U、W−W断面を示す図であり、図7(a)は図7(d)にX−Xで示す鎖線に沿った断面を示す図である。図7(b)、(c)は、図7(a)と同一断面の製作進行に伴う変化を示しており、図7の(a)、(b)、(c)において符号は原則としてその部品が最初に現れる箇所にのみ付している。また、図7においてシース熱電対3は外形で示しており、シース熱電対3の断面は図4に示したとおりである。
図7(a)に示すように、鞘管4の後述する縮径前の内面と略接する外径の円筒形であって、外側面に末端面から先端に向かって軸方向のシース熱電対設置溝173が切られた円筒碍子163と、外側面に発熱線6を巻き付けても合わせた外径が円筒碍子163の内径より小さい径の円柱形であって、2つの軸方向のリード線貫通孔143を持つ円柱碍子123と、円筒碍子163の内面に略接する外径の平らな円盤状で、少なくとも2箇所に軸方向に貫通した切り欠き部183が設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子153と、円筒碍子163の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部113が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子103と、を無機絶縁材粉末と水とバインダーとの混合物を焼成して先ず製作する(碍子製作工程)。 ここで、先端部碍子153の2つのそれぞれのリード線挿入穴の先端部碍子153の中心軸からの距離、及び末端部碍子103の2つのそれぞれのリード線貫通孔の末端部碍子103の中心軸からの距離は、円柱碍子123の2つのそれぞれのリード線貫通孔143の円柱碍子123の中心軸からの距離に等しく作られている。
2本の剛性のあるリード線8を円柱碍子123の2つのリード線貫通孔143に挿通し、発熱線6を円柱碍子123の外側面にコイル状に巻きつけ、その発熱線6の先端側の端を1本のリード線8の円柱碍子123の先端面から出た部分61に、その発熱線6の末端側の端を他の1本のリード線8の円柱碍子123の末端面から出た部分に接合するとともに、2本のリード線8を挿通した円柱碍子123のリード線貫通孔143に絶縁性接着剤で固定し、次に、末端部碍子103の2つのリード線貫通孔にリード線8の末端部を挿通して絶縁性接着剤でそのリード線貫通孔に固定し、次いで、先端部碍子153の2つのリード線挿入穴に2本のリード線8の先端を嵌め込んで絶縁性接着剤で嵌め込み部を固定して内装物に組み立てる(内装物組立工程)。
続いて、内側方向に滑らかな凸形状となった円盤状の先端蓋5を、鞘管4の先端開口に全周溶接により鞘管4の外径より突出しない状態に取り付け、鞘管4の末端開口より、円筒碍子163をその先端が先端蓋5に接するまで挿入するとともに、円筒碍子163のシース熱電対設置溝173にシース熱電対3を先端からシース熱電対設置溝173の先端まで挿入し、続いて、組み立てた内装物をその先端側から先端部碍子153が先端蓋5に接するまで円筒碍子163の内側に挿入し、鞘管4の先端を下にして略鉛直に立てる。これが図7(a)に示す状態であり、引き続いて、無機絶縁材粉末71を末端部碍子103の切り欠き部113より、その下方の鞘管4、先端蓋5及び内装物の相互間にある隙間に充填する(全体組立工程)。この状態が図6(b)である。なお、本実施形態では、先端蓋5を内側方向に滑らかな凸形状としたが、これに限らず、外側方向に滑らかな凸形状としてもよい。
続いて、鞘管4の外部から機械的な径方向の力を加えて鞘管4を縮径し、これによって内部の円筒碍子163、円柱碍子123、先端部碍子153及び末端部碍子103が粉砕されて無機絶縁材粉末に戻ったものと、上記の鞘管4に充填された無機絶縁材粉末71とが高密度に充填された状態の無機絶縁材粉末7とし、次に、鞘管4の末端開口に末端栓9を取り付ける(仕上げ工程)。このようにして図7(c)に示す第3の実施形態のカートリッジヒータ1cを製作することができる。
(第4乃至第6の実施形態共通)
以上の第4乃至第6の実施形態の製作方法において、先端部碍子151、152、153と末端部碍子101、102、103には少なくとも2つの切り欠き部が設けてあるので、無機絶縁材粉末71の充填の際に同無機絶縁材粉末71が隙間に行き渡り易く、また、充填においては、鞘管4に振動を与えれば、隙間により行き渡り易い。
碍子製作工程での碍子製作に関し、第4乃至第6の実施形態の製作方法では、無機絶縁材粉末と水とバインダーとの混合物を焼成して碍子を製作したが、製作装置がバインダーを必要としない型式であればバインダーを混ぜることは不要である。
次に、先端蓋5は滑らかな凸形状の板であるので、縮径の際に鞘管4へ外部から加えられる径方向の機械的な力が凸形状面の高さが高くなることによって吸収され、先端蓋5が縮径によって壊れることがない。この先端蓋5は、上述したように、内側方向に滑らかな凸形状としてもよいし、外側方向に滑らかな凸形状としてもよい。
この縮径の際に鞘管4の径方向に加える機械的な力は、例えばダイス引きやスエージングにより加えることができる。なお、縮径の際、内装されている末端部碍子101、102、103、円柱碍子121、122、123、先端部碍子151、152、153、円筒碍子163とこれら碍子が粉砕された無機絶縁材粉末、及び鞘管4内に充填された無機絶縁材粉末71を経由して受ける圧縮力によって、発熱線6、リード線8及びシース熱電対3も細くなるが、これらの減径率は小さいので図4乃至図7には明示していない。
また、第4乃至第6の実施形態の製作方法で作ったカートリッジヒータ1a、1b、1cは、無機絶縁材粉末7が高密度に充填されているので、熱伝導がよく、発熱線6の熱が被加熱物に伝わり易い利点を持つ。なお、製作過程で固定に使用された絶縁性接着剤は仕上り状態では役目を終えており、粉砕された同絶縁性接着剤は無機絶縁材粉末7の中に混合している。絶縁性接着剤としては例えばセラミック系接着剤が使用できる。さらには、絶縁性接着剤による固定ではなく、リード線8を嵌め込む先端部碍子151、152、153のリード線挿入穴、及びリード線8を挿通する末端部碍子101、102、103のリード線貫通孔と円柱碍子123のリード線貫通孔143の径を細くして、リード線8とこれら各挿入穴、各貫通孔との摩擦力によってリード線8を固定してもよい。シース熱電対3を挿通する末端部碍子101、102のシース熱電対貫通孔、及び円柱碍子121のシース熱電対挿入穴131と円柱碍子122のシース熱電対貫通孔132についても同様に径を細くして摩擦力によるシース熱電対3の固定をしてもよい。
第4乃至第6の実施形態のカートリッジヒータ1a、1b、1cの製作方法において、発熱線6のリード線8への図5と図6の61、62、図7の61の箇所での接合については、第1の実施形態で説明したように、溶接によってもよいし、発熱線6をリード線8に巻き付けて締結することによってもよい。なお、図7には、図5と図6の62に相当する箇所は図示されていないが、その箇所の接合においても、上記と同様である。
以上が本発明を実施するための形態であるが、本発明は、もとより上記実施形態によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらは何れも本発明の技術的範囲に包含される。
熱電対素線を内蔵したカートリッジヒータは産業界で広く利用されているヒータであり、本発明によるカートリッジヒータはこれに代わるヒータとして利用できる。
1a 本発明によるカートリッジヒータ(第1の実施形態)
1b 本発明によるカートリッジヒータ(第2の実施形態)
1c 本発明によるカートリッジヒータ(第3の実施形態)
2 従来のカートリッジヒータ
3 シース熱電対
4 鞘管
5 先端蓋
6 発熱線
7 無機絶縁材粉末
8 リード線
9 末端栓
101 末端部碍子(第1の実施形態)
102 末端部碍子(第2の実施形態)
103 末端部碍子(第3の実施形態)
121 円柱碍子(第1の実施形態)
122 円柱碍子(第2の実施形態)
123 円柱碍子(第3の実施形態)
151 先端部碍子(第1の実施形態)
152 先端部碍子(第2の実施形態)
153 先端部碍子(第3の実施形態)
163 円筒碍子(第3の実施形態)

Claims (11)

  1. 金属製の鞘管と、
    前記鞘管の先端開口に該鞘管の外径より突出しない状態で全周溶接により取り付けられ、該鞘管の先端開口を密閉する金属製の先端蓋と、
    コイル状であって、該コイルの中心軸が前記鞘管の中心軸と略一致する状態で該鞘管内に設けられた、電気抵抗の大きい金属を材質とする発熱線と、
    略直線状であって、末端が前記鞘管の末端から外部に出た状態で該鞘管内に2本設けられ、該2本中の1本は前記発熱線の先端部が接合され、他の1本は該発熱線の末端部が接合された、金属製のリード線と、
    略直線状であって、末端が前記鞘管の末端から外部に出た状態で該鞘管内に設けられており、金属製で管状のシースの中に無機絶縁材粉末を介在させて一対または複数対の熱電対素線が収容され、該シースの先端は溶接により密閉され、該シースの末端はシール材により該熱電対素線が貫通した状態で密閉されていて、各対の該熱電対素線は該シース内の先端近くで接合されて測温点が形成されている構造を持つシース熱電対と、
    2本の前記リード線及び前記シース熱電対が貫通した状態で前記鞘管の末端開口に設けられた、絶縁材を材質とする末端栓と、
    前記鞘管内の前記発熱線、前記リード線、前記シース熱電対、前記先端蓋、前記末端栓ならびに前記鞘管の相互間の隙間に充填された無機絶縁材粉末と、を有し、
    前記鞘管、前記先端蓋、前記発熱線及び前記リード線は、前記鞘管と前記先端蓋との前記全周溶接部、及び前記発熱線の先端と末端の前記リード線との接合部を除き互いに接触しない位置、また前記シース熱電対は、前記発熱線及び前記リード線と接触しない位置に設けられたカートリッジヒータ。
  2. 前記シース熱電対は、中心軸が前記鞘管の中心軸と略平行でかつ前記発熱線のコイルの内側に設けられ、先端が前記発熱線のコイルの軸方向の略中央に位置するように設置された請求項1に記載のカートリッジヒータ。
  3. 前記シース熱電対は、中心軸が前記鞘管の中心軸と略平行でかつ前記発熱線のコイルの内側に設けられ、先端が前記先端蓋の内面と接するように設置された請求項1に記載のカートリッジヒータ。
  4. 前記シース熱電対は、中心軸が前記鞘管の中心軸と略平行でかつ該鞘管内面に沿った位置に設置された請求項1に記載のカートリッジヒータ。
  5. 前記シース熱電対が複数本設置された請求項1に記載のカートリッジヒータ。
  6. 外側面に前記発熱線が巻き付けられた外径が前記鞘管の下記縮径前の内径より小さい円柱形であって、末端面から軸方向の略中央まで軸方向に穿たれたシース熱電対挿入穴、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、前記鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、前記鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
    ここで、前記末端部碍子のシース熱電対貫通孔の該末端部碍子の中心軸からの距離は、前記円柱碍子のシース熱電対挿入穴の該円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、また、前記先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の該先端部碍子の中心軸からの距離、及び前記末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該末端部碍子の中心軸からの距離は、前記円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
    前記碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本の前記リード線を前記円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、該円柱碍子の外側面に前記発熱線をコイル状に巻き付け、該発熱線の先端部を1本の該リード線の該円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、該発熱線の末端部を他の1本の該リード線の該円柱碍子の末端面から出た部分に接合し、次に、前記末端部碍子の2つのリード線貫通孔に前記リード線の末端部をそれぞれ挿通して該リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、前記シース熱電対を該末端部碍子のシース熱電対貫通孔に先端から挿通し、次いで該シース熱電対の先端が前記円柱碍子のシース熱電対挿入穴の底面に接するまで挿入して該末端部碍子のシース熱電対貫通孔ならびに該円柱碍子のシース熱電対挿入穴に絶縁性接着剤で固定し、続いて2本の前記リード線の先端を前記先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で該嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
    続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の前記先端蓋を、前記鞘管の先端開口に該鞘管の外径より突出しない状態で前記全周溶接により取り付け、該鞘管の末端開口より、前記内装物組立工程において組み立てた前記内装物を、該内装物の先端側から前記先端部碍子が前記先端蓋に達するまで挿入し、該鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を前記末端部碍子の前記切り欠き部より、その下方の前記鞘管、前記先端蓋、及び前記内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と、
    続いて、前記鞘管の外部から機械的な力を該鞘管の径方向に加えて該鞘管を縮径することによって、該鞘管の内部の前記円柱碍子、前記先端部碍子及び前記末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、前記全体組立工程で鞘管に充填した無機絶縁材粉末とにより、該鞘管内に前記無機絶縁材が高密度に充填された状態とし、次に、前記鞘管の末端開口に前記末端栓を取り付ける、仕上げ工程と、を有する請求項2に記載のカートリッジヒータの製作方法。
  7. 外側面に前記発熱線が巻き付けられた外径が前記鞘管の下記縮径前の内径より小さい円柱形であって、軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、前記鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向のシース熱電対貫通孔、及び貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、前記鞘管の下記縮径前の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、軸方向のシース熱電対貫通孔、及び軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
    ここで、前記先端部碍子のシース熱電対貫通孔の該先端部碍子の中心軸からの距離、及び前記末端部碍子のシース熱電対貫孔の該末端部碍子の中心軸からの距離は、前記円柱碍子のシース熱電対貫通孔の該円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、また、前記先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の該先端部碍子の中心軸からの距離、及び前記末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該末端部碍子の中心軸からの距離は、前記円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
    前記碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本の前記リード線を前記円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、該円柱碍子の外側面に前記発熱線をコイル状に巻き付け、該発熱線の先端部を1本の該リード線の該円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、該発熱線の末端部を他の1本の該リード線の該円柱碍子の末端面から出た部分に接合し、次に、前記末端部碍子の2つのリード線貫通孔に前記リード線の末端部をそれぞれ挿通して該リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定するとともに、前記シース熱電対を該末端部碍子のシース熱電対貫通孔、次いで前記円柱碍子のシース熱電対貫通孔に先端から挿通して、該末端部碍子のシース熱電対貫通孔ならびに該円柱碍子のシース熱電対貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、続いて前記先端部碍子のシース熱電対貫通孔に前記シース熱電対の先端を挿通するとともに、2本の前記リード線の先端を前記先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で該嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
    続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の前記先端蓋を、前記鞘管の先端開口に該鞘管の外径より突出しない状態で前記全周溶接により取り付け、該鞘管の末端開口より、前記内装物組立工程において組み立てられた前記内装物を、該内装物の先端側から前記シース熱電対の先端が前記先端蓋に接するまで挿入し、該鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を前記末端部碍子の前記切り欠き部より、その下方の前記鞘管、前記先端蓋及び前記内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と
    続いて、前記鞘管の外部から機械的な力を前記鞘管の径方向に加えて該鞘管を縮径することによって、該鞘管の内部の前記円柱碍子、前記先端部碍子及び前記末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、前記全体組立工程で鞘管に充填した無機絶縁材粉末とにより、該鞘管内に前記無機絶縁材粉末が高密度に充填された状態とし、次に、前記鞘管の末端開口に前記末端栓を取り付ける、仕上げ工程と、を有する請求項3に記載のカートリッジヒータの製作方法。
  8. 前記鞘管の下記縮径前の内面と略接する外径の円筒形であって、外側面に末端面から先端に向かって軸方向にシース熱電対設置溝が設けられた円筒碍子と、外側面に前記発熱線が巻き付けられた外径が前記円筒碍子の内径より小さい円柱形であって、軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた円柱碍子と、前記円筒碍子の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また貫通していない軸方向の2つのリード線挿入穴が設けられた先端部碍子と、前記円筒碍子の内面に略接する外径の平らな円盤状で、軸方向に貫通した切り欠き部が少なくとも2箇所に設けられ、また軸方向の2つのリード線貫通孔が設けられた末端部碍子と、を無機絶縁材粉末と水の混合物を焼成して製作する、碍子製作工程と、
    ここで、前記先端部碍子の2つのそれぞれのリード線挿入穴の該先端部碍子の中心軸からの距離、及び前記末端部碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該末端部碍子の中心軸からの距離は、前記円柱碍子の2つのそれぞれのリード線貫通孔の該円柱碍子の中心軸からの距離に等しく作られており、
    前記碍子製作工程に続いて、剛性を有する太さの2本の前記リード線を前記円柱碍子の2つのリード線貫通孔にそれぞれ挿通し、該円柱碍子の外側面に前記発熱線をコイル状に巻き付け、該発熱線の先端部を1本の該リード線の該円柱碍子の先端面から出た部分と接合し、該発熱線の末端部を他の1本の該リード線の該円柱碍子の末端面から出た部分に接合するとともに、2本の前記リード線を該円柱碍子の該リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、次に、前記末端部碍子の2つのリード線貫通孔に前記リード線の末端部をそれぞれ挿通して該リード線貫通孔に絶縁性接着剤で固定し、次いで、2本の前記リード線の先端を前記先端部碍子の2つのリード線挿入穴にそれぞれ嵌め込んで絶縁性接着剤で該嵌め込み部を固定することにより内装物に組み立てる、内装物組立工程と、
    続いて、内側方向または外側方向に滑らかな凸形状をした円盤状の前記先端蓋を、前記鞘管の先端開口に該鞘管の外径より突出しない状態で前記全周溶接により取り付け、該鞘管の末端開口より、前記円筒碍子を先端側から前記先端蓋に接するまで挿入するとともに、前記円筒碍子のシース熱電対設置溝に前記シース熱電対を先端から該シース熱電対設置溝の先端まで挿入し、続いて、該内装物組立工程において組み立てた前記内装物を、該内装物の先端側から前記先端部碍子が前記先端蓋に達するまで前記円筒碍子の内側に挿入し、該鞘管の先端を下にして略鉛直に立て、無機絶縁材粉末を前記末端部碍子の前記切り欠き部より、その下方の前記鞘管、前記先端蓋及び前記内装物の相互間の隙間に充填する、全体組立工程と、
    続いて、前記鞘管の外部から機械的な力を前記鞘管の径方向に加えて前記鞘管を縮径することによって、該鞘管の内部の前記円筒碍子、前記円柱碍子、前記先端部碍子及び前記末端部碍子が粉砕された無機絶縁材粉末と、前記全体組立工程で鞘管に充填された無機絶縁材粉末とにより、該鞘管内に前記無機絶縁材粉末が高密度に充填された状態とし、次に、前記鞘管の末端開口に前記末端栓を取り付ける、仕上げ工程と、を有する請求項4に記載のカートリッジヒータの製作方法。
  9. 前記リード線と、該リード線が挿通される前記円柱碍子ならびに前記末端部碍子のリード線貫通孔との固定、前記リード線と、該リード線が挿入される前記先端部碍子のリード線挿入穴との固定、前記シース熱電対と、該シース熱電対が挿入される前記円柱碍子のシース熱電対挿入穴、または該シース熱電対が挿通される前記円柱碍子のシース熱電対貫通孔との固定、及び、前記シース熱電対と、該シース熱電対が挿通される前記先端部碍子のシース熱電対貫通孔との固定を行う絶縁性接着剤としてセラッミク系接着剤を用いる請求項6乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジヒータの製作方法。
  10. 前記リード線と、該リード線が挿通される前記円柱碍子ならびに前記末端部碍子のリード線貫通孔との固定、前記リード線と、該リード線が挿入される前記先端部碍子のリード線挿入穴との固定、前記シース熱電対と、該シース熱電対が挿入される前記円柱碍子のシース熱電対挿入穴、または該シース熱電対が挿通される前記円柱碍子のシース熱電対貫通孔との固定、及び、前記シース熱電対と、該シース熱電対が挿通される前記先端部碍子のシース熱電対貫通孔との固定を、絶縁性接着剤を用いず、これらの貫通孔径、穴径を細く作ることにより、摩擦力で固定する請求項6乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジヒータの製作方法。
  11. 前記碍子製作工程の混合物は、無機絶縁材粉末と水とバインダーからなる請求項6乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジヒータの製作方法。
JP2015187873A 2015-09-25 2015-09-25 カートリッジヒータ及びその製作方法 Active JP6322610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187873A JP6322610B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 カートリッジヒータ及びその製作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187873A JP6322610B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 カートリッジヒータ及びその製作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017062957A JP2017062957A (ja) 2017-03-30
JP6322610B2 true JP6322610B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=58429061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015187873A Active JP6322610B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 カートリッジヒータ及びその製作方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6322610B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202017100816U1 (de) * 2017-02-15 2017-03-02 Türk & Hillinger GmbH Heizpatrone mit Temperatursensor
JP6862639B2 (ja) * 2017-06-23 2021-04-21 株式会社エンビジョンAescジャパン ヒートブロック
DE202018102531U1 (de) * 2018-05-07 2018-05-22 Türk & Hillinger GmbH Heizpatrone mit Regelelement
CN109413782B (zh) * 2018-11-29 2023-10-20 绍兴市昊特热能科技有限公司 铠装加热器及其制作方法
JP7113576B1 (ja) * 2022-04-08 2022-08-05 白光株式会社 ヒータセンサ複合体及び鏝先カートリッジ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS41781Y1 (ja) * 1964-05-06 1966-01-26
US3812580A (en) * 1970-02-06 1974-05-28 Emerson Electric Co Method of making electric heating elements
US3890485A (en) * 1974-03-29 1975-06-17 Emerson Electric Co Electric heaters
JPS5460747U (ja) * 1977-10-07 1979-04-26
JPS55126991A (en) * 1979-03-22 1980-10-01 Okazaki Mfg Co Ltd Sheathed heater
JPS6345753Y2 (ja) * 1981-04-02 1988-11-28
JPS6177587U (ja) * 1984-10-26 1986-05-24
US5384435A (en) * 1994-01-28 1995-01-24 Molex Incorporated Mounting terminal pins in substrates

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017062957A (ja) 2017-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6322610B2 (ja) カートリッジヒータ及びその製作方法
US7982580B2 (en) High vibration thin film RTD sensor
US3890485A (en) Electric heaters
JP4429879B2 (ja) 半田ごて及び半田ごての製造方法
KR101630452B1 (ko) 온도센서
JP2004317499A (ja) 温度センサ
US8809750B2 (en) Electric heating device
US8092086B2 (en) Temperature sensor
ES2636643T3 (es) Sensor de temperatura para cambio rápido de temperatura
JP5252631B2 (ja) 温度センサおよびその製造方法
JP5618310B1 (ja) 高温用温度センサ
EP3101997B1 (en) Heater
JP2009270989A (ja) 温度センサ
JPH0593656A (ja) 温度センサとその製造方法
CN108429018A (zh) 将电气装置连到连接电缆的方法及具有该电缆的电气装置
CN105651414B (zh) 一种增强抗拉强度的温度传感器
JP2016020774A (ja) グロープラグ
US7365631B2 (en) Overheat detection sensor
JP5257099B2 (ja) 温度測定用センサ
JP2007078433A (ja) ポリイミドをコーティングしたシース熱電対
JP6335125B2 (ja) シース型熱電対とその製造方法
JP5123344B2 (ja) 温度センサ
JP2018112513A (ja) 温度センサ
JP2010025617A (ja) ガスセンサの製造方法
JP2008089494A (ja) シース熱電対及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6322610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250