JP6322122B2 - 中央監視制御システム、サーバ装置、検出情報作成方法、及び、検出情報作成プログラム - Google Patents

中央監視制御システム、サーバ装置、検出情報作成方法、及び、検出情報作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プラントの計装制御のシステムに関する。
従来から、プラント等の計装制御には、分散型制御システム(DCS:Distributed Control System)が用いられている。DCSとは、マイクロプロセッサを搭載した制御装置、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)を、プラント内の装置の機能ごとに分散配置し、これらの制御装置をネットワークによって結合することで、モニタ等によりプラントの集中監視及び操作を行うシステムである。
このようなDCSにおいて、モニタによる集中監視及び操作が的確に行えるような様々な技術が提案されている。例えば、PLCのデータを表示するモニタ機器が、PLCに対してRS232C等のシリアル通信またはネットワークを介して接続されていたとしても、PLCのサイクルタイムごとのデータが収集できる技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、近年では、コンピュータ、通信ネットワークの高機能化に伴って、計装メーカがクローズドなシステムとして提供してきたDSCのうち、HMI(Human Machine Interface)やネットワークが、汎用のコンピュータと汎用のネットワークとを用いて構築されたクライアントサーバシステムによって置き換えられ、プラントの集中監視及び操作が行われるようになってきている。
例えば、このクライアントサーバシステムでは、サーバ装置が、複数のPLCが検出している監視データを収集して管理し、複数のクライアント装置それぞれが、LAN(Local Area Network)を介してサーバ装置から監視データを取得して各モニタに表示することが行われる。
特開2004−199670号公報
しかし、プラントの規模が大きくなりクライアント装置等の数が多くなればなるほど、ネットワーク上を流れるトラフィック量が多くなり、データ遅延が発生する可能性が高くなる。また、各クライアント装置はLANを介して順次サーバ装置にアクセスすることになるので、サーバ装置からデータを取得するタイミングは、全てのクライアント装置で完全に同時ではない。従って、サーバ装置の監視データの収集のタイミングによっては、全てのクライアント装置が同じデータを取得することができない場合が生じ得る。
つまり、同じプラントを監視しているにも関わらず、あるクライアント装置のモニタに表示される監視データが、他のクライアント装置のモニタに表示される監視データと異なる場合が生じ得ることになる。例えば、サーバ装置が収集する監視データがアラーム信号である場合には、あるクライアント装置のモニタには、アラーム信号が検出されたこと自体が表示されない場合が生じ得る。
そこで、本発明は、計装制御のシステムにおいて、サーバ装置が収集した監視データを、漏れなく各クライアント装置が取得することを目的とする。
本発明にかかる一態様の中央監視制御システムは、複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムであって、前記データ検出装置は、検出対象における状態が第1状態である場合に、第1レベルの状態データを生成し、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に、前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを生成するデータ生成部を備え、前記サーバ装置は、前記データ検出装置それぞれが生成している状態データを第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、前記検出情報を記憶する検出情報記憶部とを備え、前記クライアント装置は、前記サーバ装置の前記検出情報記憶部が記憶している検出情報を取得するための処理を、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し行う検出情報取得部を備え、前記サーバ装置の前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成することを特徴とする。
このような構成の中央監視制御システムによれば、サーバ装置は、状態データが第2レベルである期間を第1期間分長い期間であると擬制して検出情報を作成するので、全てのクライアント装置が同じ検出情報を取得できる可能性が高くなる。つまり、クライアント装置は、サーバ装置が状態データを取得する第1周期以上の周期である第2周期でサーバ装置から検出情報を取得するので、全てのクライアント装置がサーバ装置にアクセスする間に、サーバ装置は新たな状態データを取得することが発生し得る。このような場合、中央監視制御システムは、状態データが第2レベルである期間を第1期間(OFFディレイ期間)分長い期間であると擬制して検出情報を作成するので、全てのクライアント装置が同じ検出情報を取得できる可能性が高くなる。
また、上述の中央監視制御システムにおいて、前記クライアント装置と前記サーバ装置とはCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式により通信する。
この構成によれば、クライアント装置は、CSMA方式でサーバ装置にアクセスするので、データ遅延が発生する可能性が高くなるが、サーバ装置は、状態データが第2レベルである期間を第1期間分長い期間であると擬制して検出情報を作成するので、データが遅延したとしても、全てのクライアント装置が同じ検出情報を取得できる可能性が高くなる。
また、上述の中央監視制御システムにおいて、前記サーバ装置の前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルから前記第2レベルに変わった場合であって、当該第2レベルの状態データを取得した時から第2期間経過後に取得した状態データのレベルが第2レベルである場合には、第2レベルに応じた検出情報を作成することが好ましい。
この構成によれば、第2レベルの状態データを取得した場合であっても、第2期間(ONディレイ期間)経過後に第2レベルでなければ、第2レベルの状態データであるとは扱わないので、チャタリングを第2レベルの状態データであると誤検出する可能性が低くなる。
また、上述の中央監視制御システムにおいて、前記第1期間は、前記第2周期の1周期以上の期間であることが好ましい。
この構成によれば、サーバ装置が、状態データが第2レベルである期間を、クライアント装置がサーバ装置にアクセスする第2周期の期間以上長いと擬制するので、全てのクライアント装置が同じ検出情報を取得できる可能性が高くなる。
また、上述の中央監視制御システムにおいて、前記サーバ装置の状態データ取得部は、更に、取得した状態データの検出対象を示す識別情報を取得し、前記検出情報作成部は、前回検出した状態データのレベルと異なるレベルの状態データを検出した場合に、当該状態データの検出対象を示す識別情報と当該検出した時刻とを、前記検出情報記憶部に記憶させることが好ましい。
この構成によれば、状態データのレベルが変わったことを示す、いわゆるログデータを記録するので、検出対象の状態を後に確認することが可能となる。
また、上述の中央監視制御システムにおいて、前記検出対象における前記第1状態は、当該検出対象の正常状態であり、前記第2状態は、当該検出対象の異常状態であることが好ましい。
この構成によれば、異常状態を示す第2レベルである期間が長いと擬制するので、全てのクライアント装置が、いわゆる、アラーム情報を取得できる可能性が高くなる。
また、他の一態様のサーバ装置は、複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムで用いられる前記サーバ装置であって、前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、前記検出情報作成部が作成した検出情報であって、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される検出情報を記憶する検出情報記憶部とを備え、前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成することを特徴とする。
また、他の一態様のサーバ装置の検出情報作成方法は、複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムの前記サーバ装置であって、第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される検出情報を記憶する検出情報記憶部を備える前記サーバ装置で用いられる検出情報作成方法あって、前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、前記第2周期以下の周期である第1周期で繰り返し取得する状態データ取得ステップと、前記状態データ取得ステップで取得した状態データに基づいて前記検出情報を作成する検出情報作成ステップとを備え、前記検出情報作成ステップでは、前記状態データ取得ステップで繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルの応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成することを特徴とする。
また、他の一態様のサーバ装置の検出情報作成プログラムは、複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムの前記サーバ装置で用いられる検出情報作成プログラムあって、前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、前記検出情報作成部が作成した検出情報であって、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される前記検出情報を記憶する検出情報記憶部として、前記サーバ装置のコンピュータを機能させ、前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部で繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成することを特徴とする。
この構成のサーバ装置によれば、全てのクライアント装置が同じ検出情報を取得できる可能性が高い中央監視制御システムを作成することができる。
本発明にかかる中央監視制御システムでは、サーバ装置が収集した監視データを、漏れなく各クライアント装置が取得することができる。
実施形態にかかる中央監視制御システムの全体構成例を示す図である。 図1に示すクライアント装置、サーバ装置、及び、PLCの機能ブロック図である。 図1に示すクライアント装置のアラーム情報テーブルの構成及び内容例を示す図である。 図1に示すクライアント装置及びサーバ装置のアラーム履歴テーブルの構成及び内容例を示す図である。 図1に示すサーバ装置のアラーム変換情報テーブルの構成及び内容例を示す図である。 OFFディレイを説明するためのタイムチャートである。 OFFディレイを説明するためのタイムチャートである。 ONディレイを説明するためのタイムチャートである。 ONディレイを説明するためのタイムチャートである。 OFFディレイを説明するためのタイムチャートである。 OFFディレイを説明するためのタイムチャートである。 OFFディレイを説明するためのタイムチャートである。 ONディレイを説明するためのタイムチャートである。 図1に示すサーバ装置のアラーム信号処理のフローチャートである。 図1に示すサーバ装置のOFFディレイ処理のフローチャートである。 図1に示すサーバ装置のONディレイ処理のフローチャートである。
<実施形態>
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。
<全体構成>
図1は、中央監視制御システム100の全体構成例を示す図である。
中央監視制御システム100は、クライアント装置1000A、クライアント装置1000B、クライアント装置1000C、クライアント装置1000D、サーバ装置2000A、サーバ装置2000B、PLC3000A、PLC3000B、PLC3000C、PLC3000D、IO機器4000A、IO機器4000B、IO機器4000C、IO機器4000D、ネットワーク101、ネットワーク102、及び、ネットワーク103を備える。尚、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。また、図1では、4つのクライアント装置1000A〜D、2つのサーバ装置2000A、B、4つのPLC3000A〜D、4つのIO機器4000A〜Dを記載しているが、これらの個数に限られない。
各PLC3000(データ検出装置)は、プラント内の各制御対象機器に対して配置され、それぞれが専用LANであるネットワーク103によって互いに接続されている。各PLC3000は、必要に応じて互いにデータを送受信して、プラントのシーケンス制御を行う。具体的には、各PLC3000には、制御対象機器の状態を検出するセンサ、アクチュエータ等であるIO機器4000が、制御対象機器に応じた数だけ接続されており、例えば、センサから入力された温度、圧力等の監視データに基づいて、制御データを生成して、アクチュエータ等に出力する。また、PLC3000は、IO機器4000から入力されたデータに応じて、1以上のアラーム信号を生成する。例えば、ごみ焼却プラントであれば、アラーム信号として、温度の異常を通知するアラーム信号や、圧力の異常を通知するアラーム信号を生成する。
プラントの監視者は、クライアント装置1000のモニタに表示される各PLC3000が検出した監視データ等を監視し、必要に応じて、PLC3000に対する命令をクライアント装置1000に入力して制御対象機器の制御を行う。
各クライアント装置1000は、各サーバ装置2000とネットワーク101を介して接続され、サーバ装置2000は、各PLC3000とネットワーク102を介して接続されている。このネットワーク101及びネットワーク102は、いわゆる汎用LANであり、例えば、Ethernet(登録商標)、TCP/IP又はUDP/IPプロトコルによる通信ネットワークである。
サーバ装置2000は、各PLC3000が検出した監視データ等を所定の周期で収集し、記憶しておき、クライアント装置1000からの依頼に応じてデータをクライアント装置1000に送信する。尚、サーバ装置2000Bは、サーバ装置2000Aのミラーサーバである。
クライアント装置1000は、所定の周期でサーバ装置2000が記憶している監視データ等を取得して、モニタに表示する。
以下、中央監視制御システム100の各PLC3000が検出する監視データのうち、アラーム信号の検出について説明する。アラーム信号は、監視対象機器に発生した異常を通知するものである為、異常が発生した事を示すアラーム情報を検出できないクライアント装置1000があることは適切ではないからである。尚、信号により示される状態を、全てのクライアントが検出することが望ましい他の信号についても、本発明を適用することとしてもよい。
<アラーム情報(検出情報)>
中央監視制御システム100のクライアント装置1000が検出するアラーム情報について、図6〜13のタイムチャートを用いて説明する。
図6、7は、クライアント装置1000がアラーム情報を取得するタイミングを説明するためのタイムチャートである。図6は、アラーム情報を検出できないクライアント装置1000がある場合の従来例を示す。図7は、中央監視制御システム100におけるアラーム情報の検出例を示す。尚、図6〜13それぞれにおいて、複数のグラフの横軸が示す時刻(時間軸)は同じであるとする。
図6、7の1番上のグラフは、クライアント装置1000Aが、サーバ装置2000からアラーム情報を取得するタイミングを示し、2番上のグラフは、クライアント装置1000Bが、サーバ装置2000からアラーム情報を取得するタイミングを示す。下向きの矢印が、アラーム情報を取得するタイミングを示し、白抜き両端矢印が示す周期T(例えば、1s)で、アラーム情報が繰り返し取得される。時間軸の上の数値は、サーバ装置2000から取得されたアラーム情報を示す。アラーム情報「1」は、異常が発生していることを示し、「0」は正常状態であることを示す。
3番目のグラフは、サーバ装置2000が、PLC3000からアラーム信号の値を取得するタイミングを示す。下向きの矢印が、アラーム信号の値を取得するタイミングを示し、白抜き両端矢印が示す周期S(例えば、500ms)で、アラーム信号の値が繰り返し取得される。時間軸の上の数値は、PLC3000から取得され、記憶されているアラーム情報の生値(以下、「アラーム生値」という。)を示す。アラーム生値は、アラーム信号の値そのままの情報である。また、図7の時間軸上の括弧内の数値は、アラーム情報の変換値(以下、「アラーム変換値」という。)を示す。変換値については、後述する。
4番目のグラフは、PLC3000が生成するアラーム信号を示す。PLC3000は、正常時(第1状態)には値「0(ゼロ)」(Lowレベル)(第1レベル)のアラーム信号を生成し、異常が発生(第2状態)すると値「1」(Highレベル)(第2レベル)のアラーム信号を生成し、正常状態に復帰すると値「0」のアラーム信号を生成する。
図6に示すように、PLC3000が出力するアラーム信号において、異常の発生期間(矢印10参照)が短い場合には、クライアント装置1000Aは異常を示すアラーム情報を取得できるが(矢印11参照)、クライアント装置1000Bは取得できないという場合が生じ得る。サーバ装置2000がアラーム生値「1」を記憶している期間(矢印12参照)に、クライアント装置1000Bがサーバ装置2000にアクセスするタイミングが来ないからである(矢印13参照)。つまり、サーバ装置2000がPLC3000からアラーム生値を取得する周期Sが、クライアント装置1000がサーバ装置2000からアラーム情報を取得する周期Tよりも短いので、クライアント装置1000Bがサーバ装置2000にアクセスする矢印13が示すタイミングでは、サーバ装置2000は次の周期で取得した「0」をアラーム情報として記憶しているからである。
そこで、実施形態の中央監視制御システム100のサーバ装置2000は、PLC3000が出力しているアラーム信号が「1」から「0」になったタイミングが、実際よりも所定期間遅かったものとして処理を行う。つまり、サーバ装置2000は、アラーム信号に対してOFFディレイ期間(第1期間)を設ける(付加する)。
例えば、図7に示すように、PLC3000が生成するアラーム信号において、異常の発生期間が、ハッチングの矩形が示す期間(OFFディレイ期間)長かったものと擬制する(矢印20参照)。このOFFディレイ期間は、クライアント装置1000がサーバ装置2000にアクセスする周期T以上の期間であり、クライアント装置1000の数やネットワーク101に接続しているプリンタ等の他の機器に応じて決められる。
図7の例では、OFFディレイ期間は1周期Tとする(矢印20参照)。1周期Tは1sであり、周期Sは500msであるので、サーバ装置2000は、PLC3000から取得したアラーム信号が「1」から「0」になったことを検出した時から2周期S経過後に、アラーム信号が「1」から「0」になったものとして処理を行う(矢印21参照)。つまり、2周期Sの期間分、アラーム信号が「1」の期間を延長したことになる。この延長した周期(以下、「OFFディレイ周期」という。)におけるアラーム情報「1」を「変換値」という。
図7に示すように、OFFディレイ周期(矢印21参照)では、サーバ装置2000のアラーム生値は「0」であるが、カッコ内のアラーム変換値は「1」となる(矢印22、23参照)。サーバ装置2000は、アラーム情報としてアラーム変換値を、クライアント装置1000に渡す。従って、クライアント装置1000Bがサーバ装置2000にアクセスする矢印13が示すタイミングでは、アラーム情報として「1」を取得することができる(矢印24参照)。
このように、PLC3000が生成するアラーム信号の「1」の状態を、適切な期間延長すると擬制することで、全てのクライアント装置1000が、異常を示すアラーム信号が生成されたことを漏れなく検出することが可能となる。
また、サーバ装置2000では、上述のようにOFFディレイを設けることに加え、ONディレイ期間を設ける。アラーム信号のチャタリングが、異常を示すアラーム信号として検出されないようにである。
図8、9を用いて、ONディレイについて説明する。
図8、9は、クライアント装置1000が取得するアラーム情報を説明するためのタイムチャートである。図8は、サーバ装置2000がONディレイ期間を設けない場合の例を示し、図9は、ONディレイ期間(第2期間)を設けた場合の例を示す。
図8、9の1番上のグラフは、クライアント装置1000が、サーバ装置2000からアラーム情報を取得するタイミングを示し、2番目のグラフは、サーバ装置2000が、PLC3000からアラーム信号の値を取得するタイミングを示し、3番目のグラフは、PLC3000が生成するアラーム信号を示す。
図8に示すように、アラーム信号にチャタリングが生じると(矢印30参照)、サーバ装置2000は、PLC3000へのアクセスのタイミングによって、アラーム信号「1」を検出する(矢印31参照)。そして、クライアント装置1000は、実際には異常が発生していないにも関わらず、異常を検出することとなる(矢印32参照)。
そこで、図9に示すように、サーバ装置2000は、ONディレイ期間(矢印40参照)を設ける。ONディレイ期間は、例えば、監視対象装置で用いているリレー機構やスイッチ機構等に応じて決められる。図9では、ONディレイ期間は、1周期Sとする。従って、アラーム信号「1」を取得したとしても、アラーム信号が「1」であると判断されるのは、1周期S(ONディレイ周期)経過後である。つまり、アラーム信号「1」が2回続けて取得された場合に、「1」が取得されたこととされ、1回目にアラーム信号「1」が取得された場合には「0」を取得したとされる。このONディレイ周期における「0」を「変換値」という。
図9の矢印41が示すように、サーバ装置2000が最初に「1」を取得したときは、サーバ装置2000のアラーム生値は「1」であるが、アラーム変換値は「0」とされる。そして、サーバ装置2000が次の周期(ONディレイ周期)で取得したアラーム生値が「0」である場合は、アラーム変換値は「0」とされる(矢印42参照)。つまり、最初のアラーム生値は、チャタリングであったと推定される。
また、矢印43が示すように、サーバ装置2000が最初に「1」を取得したときは、サーバ装置2000のアラーム生値は「1」であるが、アラーム変換値は「0」とされ、次の周期(ONディレイ周期)で取得したアラーム生値が「1」である場合は、アラーム変換値は「1」とされる(矢印44参照)。
このように、PLC3000が生成するアラーム信号の「1」の状態が適切な期間(ONディレイ期間)継続している場合にのみ、「1」と判断することで、異常の発生をより精度良く検出することが可能となる。
上述の図6〜9を用いて説明した例は、サーバ装置2000がPLC3000からアラーム生値を取得する周期Sが、クライアント装置1000がサーバ装置2000からアラーム情報を取得する周期Tよりも短い場合である。次に、図10〜13を用いて、サーバ装置2000がPLC3000からアラーム生値を取得する周期Sが、クライアント装置1000がサーバ装置2000からアラーム情報を取得する周期Tと同じ場合を説明する。
図10は、データ遅延が発生しない場合の例を示し、図11は、データ遅延が発生する場合の例を示す。図12は、OFFディレイ期間を設けた場合の例を示す。
図10、11、12の1番上のグラフは、クライアント装置1000が、サーバ装置2000からアラーム情報を取得するタイミングを示し、2番目のグラフは、サーバ装置2000が、PLC3000からアラーム信号の値を取得するタイミングを示し、3番目のグラフは、PLC3000が生成するアラーム信号を示す。
図10に示すように、周期Tと周期Sとが同じ1秒(1s)である場合は、基本的には、サーバ装置2000が記憶しているアラーム情報(生値)と同じアラーム情報を、全てのクライアント装置1000が取得できることになる。
しかし、クライアント装置1000とサーバ装置2000とが、いわゆる汎用LAN、例えば、Ethernet(登録商標)、TCP/IP又はUDP/IPプロトコルによる通信ネットワークで接続されている場合には、ネットワーク101上に多量のトラフィックが発生し、データの遅延が発生する場合がある。Ethernetの通信手順として多く採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)では、クライアント装置1000は、通信ケーブルの通信状況を監視し、ケーブルが空くと通信を開始し、衝突を検知すると、ランダムな時間待ってから送信を再開する。従って、クライアント装置1000の数が多くなればなるほど、ケーブルの空きが見つけにくくなり、衝突も発生しやすくなるため、データの遅延が発生しやすくなる。また、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)では、クライアント装置1000は、通信ケーブルが一定時間継続して空いていることを確認してからデータを送信するので、CSMA/CDと同様に、データの遅延が発生しやすくなる。
図11に示すように、データの遅延(矢印50参照)が発生した場合には、サーバ装置2000が記憶しているアラーム生値「1」を取得できずに、異常状態が発生した事を検出できないクライアント装置1000が生じ得る(矢印51参照)。
このようなデータ遅延が生じた場合であっても、図12に示すように、実施形態のサーバ装置2000は、OFFディレイ期間(矢印60参照)を設け、OFFディレイ周期(矢印61参照)の間は、変換値「1」をクライアント装置1000に渡すことで、全てのクライアント装置1000に異常が発生した事を通知することが可能となる。
図13は、ONディレイを設けた場合の例を示す。
図13の1番上のグラフは、クライアント装置1000が、サーバ装置2000からアラーム情報を取得するタイミングを示し、2番目のグラフは、サーバ装置2000が、PLC3000からアラーム信号の値を取得するタイミングを示し、3番目のグラフは、PLC3000が生成するアラーム信号を示す。
図13に示すように、サーバ装置2000は、ONディレイ期間(矢印80参照)を設け、最初に「1」を取得したときは、サーバ装置2000のアラーム生値は「1」であるが、アラーム変換値は「0」とされ(矢印81参照)、次の周期(ONディレイ周期)で取得したアラーム生値が「0」である場合は、アラーム変換値は「0」とされる。また、最初に「1」を取得し、次の周期(ONディレイ周期)で「1」を取得した場合には、アラーム変換値は「1」とされる(矢印82参照)。
このように、サーバ装置2000が、PLC3000から読み込んだアラーム生値をそのままクライアント装置1000に渡さずに、OFFディレイ期間を設けて変換値をクライアント装置1000に渡すことで、全てのクライアント装置1000は、異常が発生した事を漏れなく検出することが可能となる。また、PLC3000が生成するアラーム信号の「1」の状態が適切な期間(ONディレイ期間)継続している場合にのみ、「1」と判断することで、異常の発生をより精度良く検出することが可能となる。
通常、現状を把握し、異常状態に迅速に対処できるようにするために、クライアント装置1000のモニタには、より最新の情報が表示されることが望ましい。サーバ装置2000のデータ更新周期よりも短い周期で、クライアント装置1000がサーバ装置2000にアクセスすれば、全てのクライアント装置1000がアラーム情報を検出することができる可能性は高くなる。しかし、ネットワーク101が汎用LANである場合、プリンタや他の機器が接続される場合を考慮すると、ネットワーク101上のトラフィック量をできるだけ増やさないことが望まれる。従って、クライアント装置1000は、サーバ装置2000が保証しているデータ更新周期(例えば、1s)で、サーバ装置2000にアクセスすることが多くなる。一方、サーバ装置2000は、PLC3000の台数が多い場合、データ更新周期を保証するために、保証している更新周期より短い周期でPLC3000にアクセスすることが行われやすい。従って、上述のように、アラーム情報を検出できないクライアント装置1000が発生する場合があり、実施形態の中央監視制御システム100のサーバ装置2000においてOFFディレイを設けることにより、全てのクライアント装置1000が、異常を示すアラーム情報を検出することができることになる。
<構成>
次に、クライアント装置1000、サーバ装置2000、及び、PLC3000の構成について、図2〜5を用いて説明する。
図2は、クライアント装置1000、サーバ装置2000、及びPLC3000の機能ブロック図である。図2の矢印は、主なデータの流れを示す。
クライアント装置1000は、通信部1100、アラーム情報取得部1200、アラーム処理部1300、タイマー1400、入出力部1500、アラーム情報バッファ1600、及び、アラームログ記憶部1700を備える。
通信部1100は、ネットワーク101を介して、サーバ装置2000とデータの送受信を行う機能を有する。
アラーム情報取得部1200は、所定の周期でサーバ装置2000からアラーム情報を取得する機能を有する。アラーム情報は、制御対象機器の現状の状態を示すものである。アラーム情報取得部1200がアラーム情報を取得するタイミングは、タイマー1400からの割込みにより検知する。実施形態では、1秒周期で、アラーム情報を取得するものとする。
アラーム処理部1300は、アラーム情報取得部1200が取得したアラーム情報により、アラーム情報バッファ1600に記憶されているアラーム情報を更新し、アラーム情報に基づいて、アラーム履歴をアラームログ記憶部1700に記憶させる機能を有する。
タイマー1400は、予め定められた周期、実施形態では、1秒周期で、アラーム情報取得部1200に割り込みを掛ける機能を有する。
入出力部1500は、入力部と出力部とを有する。入力部は、監視者が命令等をクライアント装置1000に入力する機能を有し、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。出力部は、アラーム情報取得部1200がサーバ装置2000から取得したアラーム情報や、サーバ装置2000を介して収集したPLC3000の監視データ等を表示装置(モニタ)に出力する機能を有し、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を含む。入出力部1500の出力部は、アラーム情報バッファ1600が更新される都度、アラーム情報バッファ1600に記憶されているアラーム情報を参照し、必要に応じて画像を作成し、作成した画像をモニタに表示する。従って、モニタに表示されているアラーム情報は、アラーム情報取得部1200がサーバ装置2000にアクセスする周期とほぼ同じ周期で、更新されることになる。
アラーム情報バッファ1600は、アラーム情報取得部1200がサーバ装置2000から取得したアラーム情報を記憶しておく機能を有し、記憶されているアラーム情報は、アラーム情報取得部1200がアラーム情報を取得する都度、アラーム処理部1300によって更新される。
アラームログ記憶部1700は、アラーム情報に基づいた異常状態の発生時刻、及び、復帰時刻などのアラーム履歴を記憶しておく機能を有する。アラーム履歴は、アラーム処理部1300によって、適時、記憶される。
図3は、アラーム情報バッファ1600に記憶されているアラーム情報テーブル1610の構成及び内容の例を示す図である。アラーム情報テーブル1610には、アラーム信号ごとに、1レコードが登録されている。アラーム情報テーブル1610は、信号ID1611、及び、アラーム情報1612を有する。
信号ID1611は、アラーム信号を特定するための識別子を示す。
アラーム情報1612は、信号ID1611が示すアラーム信号の直近の、つまり、現状の値を示す。「0」が正常状態を示し、「1」が異常状態を示す。
例えば、信号ID1611として「2」が設定されているレコードには、アラーム情報1612として「1」が設定されているので、信号ID1611が「2」のアラーム信号が、或る機器の内部温度に関するアラーム信号である場合には、その機器の内部は異常な温度となっていることになる。
図4は、アラームログ記憶部1700に記憶されているアラーム履歴テーブル1710の構成及び内容の例を示す図である。アラーム履歴テーブル1710には、アラーム処理部1300によって異常状態が発生した事が検出されると、そのアラーム信号の識別子と異常状態の発生時刻とを含む1レコードが追加され、正常状態に復帰したことが検出されると、そのアラーム信号の識別子と復帰時刻とを含む1レコードが追加される。
アラーム履歴テーブル1710は、信号ID1711、発生/復帰1712、及び、時刻1713を有する。
信号ID1711は、アラーム信号を特定するための識別子を示す。
発生/復帰1712は、異常状態が発生した事、又は、正常状態に復帰した事を示す。「発生」が、異常状態が発生した事を示し、「復帰」が、異常状態から正常状態に復帰した事を示す。アラーム処理部1300は、アラーム情報取得部1200が取得したアラーム情報が「0」から「1」に変わった場合に異常事態が発生したと判断し、アラーム情報が「1」から「0」に変わった場合に復帰したと判断する。
時刻1713は、発生/復帰1712が示す事象を検出した、つまり、事象が起こった時刻を示す。実施形態では、アラーム処理部1300が、レコードを追加するときの時刻をタイマー1400から取得して設定する。
例えば、信号ID1711として「10」が設定され、発生/復帰1712として「発生」が設定され、時刻1713として「10:10:32」が設定されているレコードは、信号IDが「10」のアラーム信号に、10時10分32秒に、異常が発生したことを示す。
次に、図2のサーバ装置2000は、通信部2100、アラーム情報読出部2200、アラーム変換処理部2300、タイマー2400、アラーム信号取得部2500、アラーム情報バッファ2600、及び、アラームログ記憶部2700を備える。
通信部2100は、ネットワーク101を介して、クライアント装置1000とデータの送受信を行う機能を有する。
アラーム情報読出部2200は、クライアント装置1000からの依頼に応じて、アラーム情報バッファ2600に記憶されているアラーム情報(変換値)を読み出して、クライアント装置1000に送信する機能を有する。後述するように、アラーム情報バッファ2600には、2種類のアラーム情報(アラーム生値、アラーム変換値)が記憶されており、アラーム情報読出部2200は、変換値を読み出してアラーム情報としてクライアント装置1000に送信する。
アラーム変換処理部2300は、所定の周期で、アラーム情報バッファ2600に記憶されているアラーム生値から、アラーム変換値を作成してアラーム情報バッファ2600に記憶されているアラーム変換値を更新する機能を有する。また、アラーム変換処理部2300は、アラーム変換値に基づいて、アラーム履歴をアラームログ記憶部2700に記憶させる機能を有する。アラーム変換処理部2300は、アラーム変換値を作成し更新するタイミングを、アラーム信号取得部2500からの通知により検知する。
アラーム信号取得部2500は、所定の周期で、ネットワーク102を介して、全PLC3000からアラーム信号の値を取得し、取得した値をアラーム生値としてアラーム情報バッファ2600に記憶する機能を有する。アラーム信号取得部2500は、アラーム信号を取得するタイミングを、タイマー2400からの割込みにより検知する。実施形態では、500ms(ミリ秒)周期で、アラーム信号取得部2500に割り込みを掛けるものとする。
また、アラーム信号取得部2500は、PLC3000から取得したアラーム信号の値をアラーム情報バッファ2600に記憶させると、アラーム生値を更新した旨をアラーム変換処理部2300に通知する。この通知を受けて、アラーム変換処理部2300は、アラーム変換値を作成し、更新する。従って、アラーム変換処理部2300も、概ね500ms周期で動作することになる。
タイマー2400は、予め定められた周期で、アラーム信号取得部2500に割り込みを掛ける機能を有する。実施形態では、タイマー2400は、500ms周期で、アラーム変換処理部2300に割込みを掛ける。尚、実施形態では、アラーム信号取得部2500がアラーム変換処理部2300に動作のタイミングを通知することとしているが、アラーム信号取得部2500の処理に要する時間経過後に、タイマー2400が変換処理部2300に割り込みを掛けることとしてもよい。
アラーム情報バッファ2600は、アラーム信号取得部2500が各PLC3000から取得したアラーム信号の値をアラーム生値として記憶し、また、アラーム変換処理部2300が作成したアラーム変換値を記憶しておく機能を有する。記憶されているアラーム生値は、アラーム信号取得部2500がアラーム情報を取得する都度に更新され、アラーム変更値は、アラーム変換処理部2300が変更値を作成する都度に更新される。
図5は、アラーム情報バッファ2600に記憶されているアラーム変換情報テーブル2610の構成及び内容の例を示す図である。アラーム変換情報テーブル2610には、アラーム信号ごとに、1レコードが登録されている。アラーム変換情報テーブル2610は、信号ID2611、前生値2612、生値2613、変換値2614、ディレイ種類2615、及び、ディレイ周期2616を有する。
信号ID2611は、アラーム信号を特定するための識別子を示す。
前生値2612は、信号ID2611が示すアラーム信号の前回の値、つまり、生値2613が更新される際に生値2613として設定されていた値を示す。「0」が正常状態を示し、「1」が異常状態を示す。
生値2613は、信号ID2611が示すアラーム信号の直近の、つまり、現状の値を示す。生値2613には、アラーム信号取得部2500がPLC3000から取得したアラーム信号の値が、アラーム信号取得部2500によって設定される。
変換値2614は、アラーム変換処理部2300によって作成され、設定される。この変換値2614として設定されているアラーム変換値が、アラーム情報としてクライアント装置1000に渡される。
ディレイ種類2615は、信号ID2611が示すアラーム信号について、ディレイの期間中か否かを示す。「−」は、ディレイ期間中ではないことを示し、「OFF」は、OFFディレイ期間中であることを示し、「ON」は、ONディレイ期間中であることを示す。
ディレイ周期2615は、ディレイ期間の終了までの周期の回数を示す。実施形態では、ディレイ期間の計測は、アラーム信号取得部2500がPLC3000からアラーム信号の値を取得する(周期の)回数によって行うものとする。
具体的には、アラーム信号取得部2500が生値2613を設定し、その生値2613として設定されているアラーム生値に基づいて、アラーム変換処理部2300は、ディレイ種類2615として設定されているディレイの種類に応じてアラーム変換値を作成し、変換値2614を更新する。そして、アラーム変換処理部2300は、ディレイ周期2616として設定されている値を1減算し、その値が「0」となれば、ディレイ期間が終了したと判断し、ディレイ種類2615として「−」を設定する。
アラームログ記憶部2700は、アラーム情報に基づいた異常状態の発生時刻、及び、復帰時刻などのアラーム履歴を記憶しておく機能を有する。アラームログ記憶部2700に記憶されているログは、図4に示すアラームログ記憶部1700に記憶されているアラーム履歴テーブル1710と同様の構成であり、かつ、同じ内容のテーブルである。
アラームログ記憶部2700に記憶されるログは、アラーム変換処理部2300によって記憶される。アラーム処理部1300は、アラーム情報テーブル1610のアラーム情報1612を参照してアラーム履歴を作成したが、アラーム処理部2300は、アラーム変換情報テーブル2610の変換値2614を参照してアラーム履歴を作成する。具体的には、アラーム変換処理部2300は、変換値2614が「0」から「1」に変わった場合に異常事態が発生したと判断し、変換値2614が「1」から「0」に変わった場合に復帰したと判断して、発生/復帰1712として「発生」又は「復帰」を設定する。また、時刻1713として、アラーム処理部2300が、レコードを追加するときの時刻をタイマー2400から取得して設定する。
次に、図2のPLC3000は、アラーム信号検出部3100を備え、IO機器4000から制御対象機器の監視データを入力し、監視データに基づいて監視対象装置を制御する機能を有する。
アラーム信号検出部3100は、IO機器4000から取得したデータに基づいて、1又は複数のアラーム信号を生成する機能を有する。アラーム信号検出部3100は、例えば、温度のアラーム信号を生成する場合、所定のIO機器4000から温度のデータを取得し、その温度が閾値を超えていない場合には、正常を示す値「0(ゼロ)」のアラーム信号を生成し、閾値を超えた場合には、異常を示す値「1」のアラーム信号を生成する。アラーム信号検出部3100は、サーバ装置2000のアラーム信号取得部2500から依頼を受けたときに、その時点のアラーム信号の値を、ネットワーク102を介して、アラーム信号取得部2500に送信する。
実施形態のクライアント装置1000、及び、サーバ装置2000は、上述のように、例えば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて構成可能であり、ハードディスク等の記憶部(不図示)に格納されているアラーム処理方法等をプログラムしたソフトウェアを実行することによって上述のアラーム処理部1300等がコンピュータに機能的に構成される。
<動作>
次に、図14〜16を用いて、サーバ装置2000のアラーム信号処理について説明する。図14は、アラーム信号処理のフローチャートである。
サーバ装置2000のアラーム信号取得部2500は、タイマー2400から割込みを受けると(ステップS10:Yes)、各PLC3000に、アラーム信号の値の送信を依頼する。依頼を受けたPLC3000のアラーム信号検出部3100は、各アラーム信号の現在の値を、アラーム信号取得部2500に送信する。
アラーム信号の値を受信したアラーム信号取得部2500は、アラーム情報バッファ2600に記憶されているアラーム変換情報テーブル2610を更新する(ステップS11)。具体的には、アラーム信号取得部2500は、受信したアラーム信号の識別子が信号ID2611として設定されているレコードの、生値2613として設定されている値を前生値2612として設定し、受信したアラーム信号の値を生値2613として設定する。アラーム信号取得部2500は、全てのPLC3000からアラーム信号の値を受信し、アラーム変換情報テーブル2610の生値2613を更新すると、アラーム変換処理部2300に、生値2613を更新した旨を通知する。
通知を受けたアラーム変換処理部2300は、アラーム変換情報テーブル2610から順に1レコードを読み出し(ステップS12:No)、そのレコードから生値2613として設定されているアラーム生値を読み出す(ステップS13)。アラーム変換処理部2300は、読み出したアラーム生値が「0」の場合(ステップS14:「0」)、OFFディレイ処理を行い(ステップS15)、アラーム生値が「1」の場合(ステップS14:「1」)、ONディレイ処理を行う(ステップS16)。アラーム変換処理部2300は、アラーム変換情報テーブル2610に登録されている全てのレコード、つまり、全アラーム信号について、ステップS13〜ステップS16までの処理を行うと(ステップS12:Yes)、タイマー2400からの割込みを待つ。
図14のフローチャートにおけるステップS15のOFFディレイ処理について、図15を用いて説明する。図15は、OFFディレイ処理のフローチャートである。
アラーム変換処理部2300は、まず、現在処理中のレコード(以下、「当該レコード」という。)からディレイ種類2615として設定されているディレイ種類を読み出す。ディレイ種類が「ON」である場合(ステップS20:「ON」)、アラーム変換処理部2300は、ONディレイ期間中にアラーム信号の値が「0」となったと判断し、当該レコードのディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS30)、変換値2614として「0」を設定し(ステップS31)、処理を終了する。
ステップS20において、当該レコードにディレイ種類2615として設定されているディレイ種類が「−」である場合(ステップS20:「−」)、アラーム変換処理部2300は、ディレイ期間中でないと判断し、当該レコードに前生値2612として設定されている値を読み出す。
読み出した値が「0」の場合(ステップS21:「0」)、アラーム変換処理部2300は、アラーム信号が「0」が続いていると判断し、当該レコードのディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS30)、変換値2614として「0」を設定し(ステップS31)、処理を終了する。尚、この場合、ディレイ種類2615として「−」が、変換値2614として「0」が既に設定されているので、ステップS30、S31の処理は行われなくても構わない。
一方、読み出した値が「1」の場合(ステップS21:「1」)、アラーム変換処理部2300は、アラーム信号が「1」から「0」になったと判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「OFF」を設定し、ディレイ周期2616として「2」を設定する(ステップS22)。また、アラーム変換処理部2300は、当該レコードに変換値2614として「1」を設定し(ステップS23)、処理を終了する。
また、ステップS20において、当該レコードにディレイ種類2615として設定されているディレイ種類が「OFF」である場合(ステップS20:「OFF」)、アラーム変換処理部2300は、OFFディレイ期間中であると判断し、当該レコードにディレイ周期2616として設定されている値から1を減算する(ステップS24)。
減算結果が0(ゼロ)でない場合(ステップS25:No)、アラーム変換処理部2300は、OFFでディレイ期間(周期)が残っていると判断し、当該レコードにディレイ周期2616として「1」を設定し(ステップS29)、処理を終了する。尚、この場合、ディレイ周期2616として「1」が既に設定されているので、ステップS29の処理は行われなくても構わない。
減算結果が0(ゼロ)である場合(ステップS25:Yes)、アラーム変換処理部2300は、OFFディレイ期間が終了したと判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS26)、変換値2614として「0」を設定する(ステップS27)。そして、アラーム変換処理部2300は、アラーム履歴をアラームログ記憶部2700に記憶されているアラーム履歴テーブル1710に追加する(ステップS28)。具体的には、アラーム変換処理部2300は、当該レコードに信号ID2611として設定されている識別子を、信号ID1711として設定し、発生/復帰1712として「復帰」を設定し、現在時刻をタイマー2400から取得して時刻1713として設定し、作成したレコードをアラーム履歴テーブル1710に追加する。
アラーム履歴レコードを追加したアラーム変換処理部2300は、処理を終了する。
次に、図14のステップS16のONディレイ処理について、図16を用いて説明する。図16は、ONディレイ処理のフローチャートである。
アラーム変換処理部2300は、まず、当該レコードからディレイ種類2615として設定されているディレイ種類を読み出す。読み出したディレイ種類が「OFF」である場合(ステップS40:「OFF」)、アラーム変換処理部2300は、OFFディレイ期間中と判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS50)、当該レコードの変換値2614として「1」を設定し(ステップS51)、処理を終了する。つまり、OFFディレイ期間中に生値「1」を読み出した場合は、OFFディレイをリセットし、読み出した生値「1」を変換値とする。
ステップS40において、読み出したディレイ種類が「−」である場合(ステップS40:「−」)、アラーム変換処理部2300は、ディレイ期間中でないと判断し、当該レコードに前生値2612として設定されている値を読み出す。
読み出した生値が「1」の場合(ステップS41:「1」)、アラーム変換処理部2300は、アラーム信号が「1」が続いていると判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS50)、当該レコードの変換値2614として「1」を設定し(ステップS51)、処理を終了する。尚、この場合、ディレイ種類2615として「−」が既に設定され、また、変換値2614として「1」が既に設定されているので、ステップS50、S51の処理は行われなくても構わない。
一方、読み出した値が「0」の場合(ステップS41:「0」)、アラーム変換処理部2300は、アラーム信号が「0」から「1」になったと判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「ON」を設定し、ディレイ周期2616として「1」を設定する(ステップS42)。また、アラーム変換処理部2300は、当該レコードに変換値2614として「0」を設定し(ステップS43)、処理を終了する。
また、ステップS40において、当該レコードにディレイ種類2615として設定されているディレイ種類が「ON」である場合(ステップS40:「ON」)、アラーム変換処理部2300は、ONディレイ期間中であると判断し、当該レコードにディレイ周期2616として設定されている値から1を減算する(ステップS44)。
減算結果が0(ゼロ)でない場合(ステップS45:No)、アラーム変換処理部2300は、ONでディレイ期間(周期)が残っていると判断し、当該レコードに変換値2614として「0」を設定し(ステップS49)、処理を終了する。尚、この場合、変換値2614として「0」が既に設定されているので、ステップS49の処理は行われなくても構わない。また、このルートはディレイ周期2616として「2」以上を設定した場合に実行される。
減算結果が0(ゼロ)である場合(ステップS45:Yes)、アラーム変換処理部2300は、ONディレイ期間が終了したと判断し、当該レコードにディレイ種類2615として「−」を設定し(ステップS46)、変換値2614として「1」を設定する(ステップS47)。そして、アラーム変換処理部2300は、アラーム履歴をアラームログ記憶部2700に記憶されているアラーム履歴テーブル1710に追加する(ステップS48)。具体的には、アラーム変換処理部2300は、当該レコードに信号ID2611として設定されている識別子を、信号ID1711として設定し、発生/復帰1712として「発生」を設定し、現在時刻をタイマー2400から取得して時刻1713として設定し、作成したレコードをアラーム履歴テーブル1710に追加する。
アラーム履歴レコードを追加したアラーム変換処理部2300は、処理を終了する。
このように、サーバ装置2000では、アラーム信号のOFFディレイ期間を設けることで、クライアント装置1000がアラーム信号を漏れなく検出できる可能性を上げ、ONディレイ期間を設けることで、チャタリング等の影響をできるだけ少なくしている。
尚、実施形態では、アラーム変換処理部2300は、ディレイ期間が経過したか否かを、PLC3000へのアクセス周期の回数で判断しているが、他の方法を用いてもよい。例えば、アラーム変換情報テーブル2610のディレイ周期2616として、ディレイ期間の終了時刻を設定しておき、アラーム変換処理部2300は、アラーム変換値を作成する時の時刻がその終了時刻を過ぎている場合にディレイ期間が経過したと判断する等である。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
100 中央監視制御システム
1000 クライアント装置
1200 アラーム情報取得部
1300 アラーム処理部
1400 2400 タイマー
1500 入出力部
1600 2600 アラーム情報バッファ
1700 2700 アラームログ記憶部
2000 サーバ装置
2200 アラーム情報読出部
2300 アラーム変換処理部
2500 アラーム信号取得部
3000 PLC(データ検出装置)
3100 アラーム信号検出部
4000 IO機器

Claims (9)

  1. 複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムであって、
    前記データ検出装置は、
    検出対象における状態が第1状態である場合に、第1レベルの状態データを生成し、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に、前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを生成するデータ生成部を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記データ検出装置それぞれが生成している状態データを第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、
    前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、
    前記検出情報を記憶する検出情報記憶部とを備え、
    前記クライアント装置は、
    前記サーバ装置の前記検出情報記憶部が記憶している検出情報を取得するための処理を、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し行う検出情報取得部を備え、
    前記サーバ装置の前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成する
    ことを特徴とする中央監視制御システム。
  2. 前記クライアント装置と前記サーバ装置とはCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式により通信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の中央監視制御システム。
  3. 前記サーバ装置の前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルから前記第2レベルに変わった場合であって、当該第2レベルの状態データを取得した時から第2期間経過後に取得した状態データのレベルが第2レベルである場合には、第2レベルに応じた検出情報を作成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中央監視制御システム。
  4. 前記第1期間は、前記第2周期の1周期以上の期間である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の中央監視制御システム。
  5. 前記サーバ装置の状態データ取得部は、更に、取得した状態データの検出対象を示す識別情報を取得し、
    前記検出情報作成部は、前回検出した状態データのレベルと異なるレベルの状態データを検出した場合に、当該状態データの検出対象を示す識別情報と当該検出した時刻とを、前記検出情報記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の中央監視制御システム。
  6. 前記検出対象における前記第1状態は、当該検出対象の正常状態であり、前記第2状態は、当該検出対象の異常状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の中央監視制御システム。
  7. 複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムで用いられる前記サーバ装置であって、
    前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、
    前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、
    前記検出情報作成部が作成した検出情報であって、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される検出情報を記憶する検出情報記憶部とを備え、
    前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部によって繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成する
    ことを特徴とするサーバ装置。
  8. 複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムの前記サーバ装置であって、第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される検出情報を記憶する検出情報記憶部を備える前記サーバ装置で用いられる検出情報作成方法あって、
    前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、前記第2周期以下の周期である第1周期で繰り返し取得する状態データ取得ステップと、
    前記状態データ取得ステップで取得した状態データに基づいて前記検出情報を作成する検出情報作成ステップとを備え、
    前記検出情報作成ステップでは、前記状態データ取得ステップで繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルの応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成する
    ことを特徴とする検出情報作成方法。
  9. 複数のクライアント装置と、当該クライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された複数のデータ検出装置とを有する中央監視制御システムの前記サーバ装置で用いられる検出情報作成プログラムあって、
    前記データ検出装置それぞれが生成している状態データであって、検出対象における状態が第1状態である場合に生成される第1レベルの状態データ、又は、前記状態が前記第1状態と異なる第2状態である場合に生成される前記第1レベルと異なる第2レベルの状態データを、第1周期で繰り返し取得する状態データ取得部と、
    前記状態データ取得部が取得した状態データに基づいて検出情報を作成する検出情報作成部と、
    前記検出情報作成部が作成した検出情報であって、前記第1周期以上の周期である第2周期で繰り返し前記クライアント装置によって読み出される前記検出情報を記憶する検出情報記憶部として、前記サーバ装置のコンピュータを機能させ、
    前記検出情報作成部は、前記状態データ取得部で繰り返し取得される状態データのレベルが前記第1レベルである場合には、前記第1レベルに応じた検出情報を作成し、前記第2レベルから前記第1レベルに変わった場合には、当該第1レベルの状態データを取得した時から第1期間経過するまでの間は第2レベルに応じた検出情報を作成する
    ことを特徴とする検出情報作成プログラム。
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