JP6321364B2 - 屋外日除け構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、屋外で主に使用される日除け構造物に関する。さらに詳述すると、本発明は、大型パラソル型の日除け(オーニング)のようにキャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物に関する。
従来より、キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物、例えば屋外で使用されるパラソル型の日除け(オーニング)においては、キャンバス地の縁とこれを支えるキャンバス支持部材の先端とが縫い着けられて固定されたり、キャンバス地に筒状の袋を縫製により取り付けてそこに支持部材の先端を挿入して保持するようにして、あるいはパラソルのキャンバス地の縁に底付きの筒状のプラスチック製ソケットが縫製により取り付けられて該ソケットの孔にキャンバス支持部材の先端を嵌め込むことにより(特許文献1)、キャンバス地とキャンバス支持部材とが簡単には外れない構造となっている。
特開平5−211914号公報
したがって、キャンバス地に破損等が生じた場合であっても簡単に交換することができない。また、設置現場での組み立て作業などの場合に組み付け作業に時間がかかるという問題を有している。
また、パラソルは風の影響を受け易く、特に大型で据え置き式のパラソルほど風の影響を受け易く、屋外での日よけとして使用するには突風や強風に対する十分な対策が必要となる。即ち、パラソルが強風に飛ばされ転倒するのを未然に防ぎ、あるいはパラソルが転倒の衝撃または強風でキャンバス地等が破損してしまうことを防ぐことが望まれる。しかるに、キャンバス地とキャンバス支持部材とが簡単には外れない構造となっているため、強風や突風に煽られたときキャンバス地が破れてしまう虞もあれば、場合によっては支柱毎飛ばされてしまうこともある。このことは、キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の屋外日除け構造物、例えば日よけあるいは雨よけとして建物の開口部や庭先などの屋外で使用される壁付型、自立型のオーニングやスクリーンなどにおいても同様である。
そこで、本発明は、キャンバス地とキャンバス支持部材との間を一定の力が加わることで簡単に着脱することが可能なパラソル型日除けや、その他の屋外使用の日除け構造物を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、キャンバス支持部材に係合部材を、キャンバス地に係合部材を挟持する弾性クリップを備え、係合部材は円柱状の被挟持面を有し、弾性クリップは係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部及び開口部を有し、開口部から係合部材を抜き差し可能であり、且つ弾性クリップは、キャンバス地の穴を貫通してキャンバス地の表側へ突出する立ち上がり折り返し部を有し、キャンバス地の表側で立ち上がり折り返し部に係合して立ち上がり折り返し部がキャンバス地の裏側へ離脱しないように保持する抜去防止用部材によってキャンバス地に固定されるものであり、係合部材を弾性クリップで挟持することによりキャンバス地をキャンバス支持部材に固定する反面、キャンバス地をキャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、弾性クリップを抜く方向に一定以上の力が加わったときに弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより係合部材から離脱し、キャンバス地とキャンバス支持部材との係合解除を行うようにしている。
また、請求項2記載の発明は、キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、キャンバス支持部材に係合部材を、キャンバス地に係合部材を挟持する弾性クリップを備え、係合部材は円柱状の被挟持面を有し、弾性クリップは係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部及び開口部を有し、開口部から係合部材を抜き差し可能であり、且つ弾性クリップは、キャンバス地の穴を貫通してキャンバス地の表側へ突出する立ち上がり折り返し部を有し、立ち上がり折り返し部の穴を通過してキャンバス地の表側に位置する部分の最大幅が穴の最大穴幅よりも幅広に構成され、立ち上がり折り返し部がキャンバス地に引っ掛かることでキャンバス地に固定されるものであり、係合部材を弾性クリップで挟持することによりキャンバス地をキャンバス支持部材に固定する反面、キャンバス地をキャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、弾性クリップを抜く方向に一定以上の力が加わったときに弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより係合部材から離脱し、キャンバス地とキャンバス支持部材との係合解除を行うようにしている。
更に、請求項2記載の発明は、キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、キャンバス支持部材に係合部材を、キャンバス地に係合部材を挟持する弾性クリップを備え、係合部材は円筒状のカラーと該カラーよりも大径の座金とこれらを貫通してキャンバス支持部材にねじ込まれる押えボルトとで構成され、キャンバス支持部材と座金との間のカラー部分に弾性クリップが挿入されるものであり、係合部材を弾性クリップで挟持することによりキャンバス地をキャンバス支持部材に固定する反面、キャンバス地をキャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、弾性クリップを抜く方向に一定以上力が加わったときに弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより係合部材から離脱し、キャンバス地とキャンバス支持部材との係合解除を行うようにしている。
ここで、屋外日除け構造物はパラソルであり、キャンバス支持部材の放射状に配置される親骨の先端とキャンバス地の外周縁側の縁とが、弾性クリップと係合部材との係合により連結されることによって固定されていることが好ましい。
また、請求項3または4にかかる屋外日除け構造物において、係合部材は円柱状の被挟持面を有し、弾性クリップは係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部を有し、係合部材の被挟持面と交わる方向に弾性クリップの抜去方向が設定されるものであることが好ましい。
ここで、抜去防止用部材は弾性クリップの立ち上がり折り返し部に通されるリングであり、キャンバス地の穴より大径であることが好ましい。
さらに、本発明にかかる屋外日除け構造物の弾性クリップは、弾性挟持部の係合部材が抜け外れる側の端部で形成される開口部から反抜去方向に向けてV字形に開き弾性挟持部への係合部材の嵌合を容易にする導入部と、導入部と弾性挟持部との弾性変形を可能とする腕部とを有し、係合部材との間に一定以上の抜去力がかかったときに導入部と弾性挟持部並びに腕部の間隔を開けて係合部材から離脱するばね性を発揮するものであることが好ましい。
さらに、弾性クリップは導入部の最も幅方向外側でかつ最も反抜去方向に突出した部分に鋭角的な部分を有さない先端部を形成することが好ましい。
さらに、弾性クリップは導入部を構成する部分よりも先に延長部が設けられ、その延長部がV字形に開く導入部の外側あるいは内側に折り返されるように曲げられることによって、導入部の最も外側に鋭角的な部分を持たない円弧状の折り返し部が形成されることが好ましい。
さらに、弾性クリップは導入部の先端にキャップを被せることにより線材の切断面となる尖った端部を丸めることが好ましい。
請求項1記載の屋外日除け構造物によれば、キャンバス地あるいは弾性クリップを直接把持して弾性クリップの抜去方向に向けて引っ張ることで、係合部材に対して弾性クリップの導入部付近が拡げられながら弾性変形することで弾性クリップが外れるので、キャンバス地が簡単に取り外すことができる。そして、新たなキャンバス地の中央を支柱に取り付けてから周縁とキャンバス支持部材の先端との間で係合部材に弾性クリップを嵌め込むことで簡単に取り付けることができる。依って、キャンバス地に破損等が生じた場合であっても簡単に交換することができる。しかも、現場組み立て作業でも簡単に組み付けられるので、組み付け作業に時間がかからない。勿論、現地での設置工事においても簡易に組み立てが可能となる。
さらに、本発明の屋外用日除け構造物によれば、強風に煽られてキャンバス地が膨らむときにも、風圧が一定圧力よりも大きい場合には、弾性クリップと係合部材との係合が解除されてキャンバス支持部材からキャンバス地が外れることで、風が抜けたりあるいは風が受け流される。このため、風を受ける面積が少なくなることで吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなると共に、キャンバス地等が破損してしまうことを防ぐことができる。しかも、風の影響をまともに受けることなく、いなすことができるので、屋外日除け構造物のキャンバス支持部材への負担を軽減してキャンバス支持部材の急激な曲がりや折損を免れることができる。
また、請求項1記載の屋外日除け構造物によれば、円柱状の被挟持面を有す係合部材と、半円形の弾性挟持部及び開口部を有す弾性クリップとを係合させ、開口部から係合部材を抜き差し可能に弾性クリップの抜去方向が設定されるようにしているので、係合部材と弾性クリップとが半円状の弾性挟持部のほぼ全域で接触するため、広範囲に亘って抜け止め機能が発揮され、抜け止め強度の精度を出し易く、抜け止め強度の調整もし易い。つまり、連結解除の荷重の設定、調整が容易であり、再連結の作業も容易である。
また、請求項1記載の発明によれば、一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有する弾性クリップと、該クリップが引っかかる円柱状の係合部材とでキャンバス地とキャンバス支持部材とを連結しているので、キャンバス地をキャンバス支持部材から外すのも容易であるが、再びキャンバス地の端をキャンバス支持部材に取り付ける際にも円柱状の係合部材に弾性クリップを押し込むようにして嵌め込むだけで簡単に連結させることができる。したがって、キャンバス地の取り付け作業・交換作業が容易であると共に強風を受けた際のキャンバス地とキャンバス支持部材との連結解除も容易である。
また、請求項1記載の屋外日除け構造物によれば、キャンバス地に対する弾性クリップの装着並びに解除がキャンバス地の表側に突出した弾性クリップの立ち上がり折り返し部への抜去防止用部材の脱着だけで完了するため、現地での設置工事においても容易に組み立てが可能となる。
また、請求項2記載の屋外日除け構造物によれば、弾性クリップの立ち上がり折り返し部を抜去防止用部材として兼ねることができるので、部品点数を少なくすることができる。
また、請求項3記載の屋外日除け構造物によれば、必要に応じてカラー及び/または座金の径の大きさを変更することで、弾性クリップとの間で設定される抜け止め強度(抜去力)の調整が簡単にできる。
また、本発明の屋外日除け構造物をパラソルに適用した請求項記載の発明によれば、パラソルを折りたたんだ状態の比較的低い位置でのキャンバス支持部材とキャンバス地との連結を可能とするので、キャンバス地の取り付け作業・交換作業が容易なものとなる。しかも、キャンバス支持部材とキャンバス地との連結が外周縁側から外れるため、強風が吹いて屋外日除け構造物が煽られても、中心が支柱に固定されたキャンバス地の周縁の一部あるいは全部がキャンバス支持部材から外れて風を受け流すことから、風を受ける面積が少なくなって吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなる。
また、本発明の屋外日除け構造物をパラソルに適用した請求項記載の発明によれば、弾性クリップの立ち上がり折り返し部が通り抜けるキャンバス地の穴よりも大径のリングを抜去防止用部材として用いるため、抜去防止用部材の向きにかかわらず確実に弾性クリップの立ち上がり折り返し部がキャンバス地の穴を通り抜けることを防ぐことができる。
また、請求項記載の屋外日除け構造物によれば、係合部材との間に一定以上の抜去力がかかったときに導入部と弾性挟持部並びに腕部の間隔を開けて係合部材から離脱するばね性を発揮するようにしているので、連結部位間における抜け止め強度(抜去力)のばらつきが少なく、安定したものとなる。依って、強風に煽られる方向によって、弾性クリップと係合部材との係合が解除されたり、解除されなかったりするばらつきが少なくなる。
さらに、請求項9記載の屋外日除け構造物によれば、導入部の最も幅方向外側でかつ最も反抜去方向に突出した部分に鋭角的な部分を有さない先端部を形成するようにしているので、導入部の最外部となる導入部の先端にキャンバス地が強く接触しても、導入部の先端で生地を傷めることが少ない。したがって、キャンバス地として裂け易い生地を用いても、キャンバス地が破れる虞が少なくなる。
さらに、請求項10記載の屋外日除け構造物によれば、弾性クリップが線材の切断面となる尖った端部が導入部の先端の折り返し部の最大幅位置を通る抜去方向の線分よりも内側でかつ先端位置を通る抜去方向と直交する幅方向の線分よりも内側に隠れることとなるので、キャンバス地に延長部の尖った先端あるいは角張った縁が強く接触することがなく、生地を傷めることが少ない。しかも、導入部の先端の円弧状の折り返し部とその先の延長部とは、ばね材を曲げ加工することによって弾性クリップを成形する際に一度に形成されるので、部品コストもほとんど増えない。さらに、別部品を必要としないので、部品管理の手間も省けるし、組み立て作業も増えない。
さらに、請求項11記載の屋外日除け構造物によれば、弾性クリップの導入部の両先端に予め各々キャップを被せあるいは係合部材に弾性クリップを係合させた後にキャップを被せることで、導入部の先端の線材の切断面となる尖った端部を丸めることができるので、キャンバス地に尖った先端あるいは角張った縁が強く接触して生地を傷めたり裂いたりすることが少なくなる。特に、樹脂キャップを導入部の両先端に跨がるように被せる場合、樹脂キャップが破断・切断しない限り弾性クリップの開口部が拡がらないため、樹脂キャップの強さを調整することで、クリップの係合部材に対する抜去力を調整することが可能となる。また、この樹脂キャップを弾性クリップの補強に用いることで、弾性クリップそのものの係合部材を挟持する力(弾性力)を弱いものとすることも可能にするし、場合によってはクリップ素材が強い弾性を示さない塑性材料即ちばね材を用いなくとも良い。
本発明にかかる屋外日除け構造物の一例として大型パラソルの例を挙げて示す一実施形態を示す平面図である。 図1のパラソルの正面図である。 本発明にかかる屋外日除け構造物のキャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とを連結する弾性クリップと係合部材との連結構造を示す拡大正面図である。 図3の弾性クリップと係合部材との連結構造を示す平面図である。 連結状態にある弾性クリップと係合部材との一実施形態を示す平面図である。 弾性クリップの一例を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 弾性クリップの他の例を示す図で、(A)は平面図、(B)は背面図、(C)は側面図である。 弾性クリップの第3の例を示す平面図である。 弾性クリップの第4の例を示す平面図である。 弾性クリップの第5の例を示す平面図である。 弾性クリップの第6の例を示す平面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明にかかる屋外使用の日除け構造物は、例えば図1及び図2に示すように、キャンバス地2とこれを支えるキャンバス支持部材8とから主に成り、図5に示すようにキャンバス支持部材8とキャンバス地2とが所定以上の力が加わると連結が解除される弾性クリップ13と係合部材14とを介して連結されることによってキャンバス地2がキャンバス支持部材8に固定され、強風が吹いたときにキャンバス地2がキャンバス支持部材8から外れることにより風を受け流すようにしている。ここで、係合部材14はキャンバス支持部材8とキャンバス地2のいずれか一方に、弾性クリップ13はいずれか他方にそれぞれを備えられ、係合部材14を弾性クリップ13で挟持することによりキャンバス地2をキャンバス支持部材8に固定する反面、キャンバス地2をキャンバス支持部材8から剥ぐ力が一定以上加わったときに弾性クリップ13が反挟持方向に弾性変形することにより係合部材14から離脱し、キャンバス地2とキャンバス支持部材8との係合解除を行うものである。
図1〜図5に本発明の屋外日除け構造物をパラソル型日除けに適用した実施形態の一例を示す。この実施形態のパラソル型日除け1は、中央に支柱を有するタイプに適用したものであり、例えば図1及び図2に示すように、キャンバス地(canopy)2と、これを支えるキャンバス支持部材8とで構成されている。キャンバス支持部材8は、支柱7の頂部から放射状に拡がるように配置された親骨(rib)3と、この親骨3の内側の端部を連結して集合させる親骨用ろくろ(ring)4と、親骨3の中程を突っ張ってキャンバス地2を広げるための受骨(spreder)5と、受骨5の内側の端部を連結して集合させ支柱7に沿って昇降可能にする受骨用ろくろ6とから構成され、受骨用ろくろ6を支柱7に沿って昇降させることによって受骨5を介して親骨3ひいてはキャンバス地2の開閉を行うように構成されている。そして、キャンバス支持部材8の放射状に配置される親骨3の先端とキャンバス地2の外周縁側の縁とが、弾性クリップ13と係合部材14との係合により連結されることによって固定されている。ここで、係合部材14は少なくとも円柱状の被挟持面14dを有し、弾性クリップ13は少なくとも係合部材14の円柱状の被挟持面14dを挟持する半円形の弾性挟持部13aを有し、係合部材14の被挟持面14dと交わる方向に弾性クリップ13の抜去方向が設定されるものである。
親骨用ろくろ4は、支柱7の頂部に固定されており、キャンバス地2の中央部分に開けられた穴(図示省略)を貫通するキャップ22が支柱7の頂部開口(図示省略)に嵌合されて、キャンバス地2の中心部分を支柱7の頂部に固定すると共に、支柱7の頂部開口並びにキャンバス地2の中央の穴の周囲をキャップ22で覆って雨水の浸入を防ぐ構造とされている。
キャンバス地2は、本実施形態の場合、親骨3と親骨3との間を占める三角形状のキャンバス地を8枚縫い合わせることによって(縫合糸の図示は省略)、八角形に形成されている。本実施形態の場合、キャンバス地2の縫い合わせ部分の外周縁側の端部にストラップ9が縫い付けられており、キャンバス地2の外周縁から僅かに突出するように設けられている。そして、キャンバス地2の縁のストラップ9を利用して、弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fが挿入されて連結される穴11が設けられている。この穴11はキャンバス地2のほつれを防ぐと共に強度を確保するために鳩目10によって補強されている。本実施形態の場合、ストラップ9には弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fを通すための穴11と、係合部材14の押えボルト14aをねじ締めするための穴23とが開けられ、それぞれ鳩目10,24によって補強されている。勿論、弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fが挿入され弾性クリップ13の固定に利用される穴11は、キャンバス地2そのものに開けられるようにしても良い。
本実施形態の場合、弾性クリップ13は、図6に示すように、ばね鋼を折り曲げることによって、L形に折り曲げられたキャンバス地2の穴11を貫通する立ち上がり折り返し部13fと、係合部材14の円柱面(本実施例の場合カラー14bの外周面)を挟持する半円形の弾性挟持部13aと、弾性挟持部13aの係合部材14が抜け外れる側の端部間の隙間で形成される、係合部材14の円柱面・カラー14bの外周面の直径(抜去方向と直交する方向の幅)よりも狭い幅の開口部13cと、この開口部13cから前方(反抜去方向)に向けてV字形に開き弾性挟持部13aへの係合部材14の嵌合を容易にする導入部13bと、導入部13bと弾性挟持部13aとの弾性変形を可能とする腕部13eとを有し、係合部材14との間に一定以上の抜去力がかかったときに導入部13と弾性挟持部13a並びに腕部13eの間隔を開けて開口部13cを係合部材14の被挟持面14dの直径以上に開くことにより、係合部材14から離脱するばね性を発揮するように設けられている。この場合、外側に開く導入部13bは、係合部材14への押し込みに際して、弾性クリップ13の先端の導入部13bに対して開口部13cを開く方向に力を作用させるため、より小さな力で係合部材14と弾性クリップ13との嵌め合わせを行うことができる。しかも、導入部13b、弾性挟持部13a及び腕部13eに対し垂直に屈曲した立ち上がり折り返し部13fを把持して弾性クリップ13の係合部材14への押し込み動作あるいは係合部材14からの引き抜き動作を行うことができるので、脱着操作が容易にできる。勿論、弾性クリップ13は、図6に示す形状に特に限定される理由はなく、係合部材14の円柱状の被挟持面14dを挟持する半円形の弾性挟持部13aを有し、キャンバス支持部材8とキャンバス地2のいずれか一方に連結され他方に連結された係合部材14の被挟持面14dと交わる方向に弾性クリップ13の抜去方向が設定されるもの、即ち所定の引っ張り力が係合部材14との間に作用したときに、弾性クリップ13から係合部材14が外れるように設定できるものであれば、どのような形状、形態をとっても本発明は実施可能である。例えば、本実施形態においては、鳩目10の穴11に立ち上がり折り返し部13fを貫通させて抜去防止用部材12のリングをキャンバス地2の表側で嵌めることにより弾性クリップ13をキャンバス地2に固定するようにしているが、紐やチェーンなどの他の取り付け手段を採用して弾性クリップ13をキャンバス地2あるいはキャンバス支持部材8側に取り付ける場合には、鳩目10の穴11を貫通するような立ち上がり折り返し部13fは必要とされないこともある。即ち、L形に立ち上げられるように折り曲げられる立ち上がり折り返し部13fは、場合によっては必要なく、腕部13e等と同じ平面で後端がU形に単に折り返されるクリップ構造で代用されることもある。
ここで、キャンバス地2として裂け易い生地を用いる場合、弾性クリップ13の前方・反抜去方向に向けてV字形に開いた導入部13bの先端13gの尖った角に引っ掛かったり、強く押しつけられると、生地が破れる虞がある。そこで、V字形に開く導入部13bの最も外側、即ちV字形に開いた導入部13bの最も幅方向に拡がった部分であり、また導入部13bの最も反抜去方向に突出した部分でもある先端部に、鋭角的な部分を有さない先端部を形成することが好ましい。つまり、弾性クリップの導入部13bの先端の線材の切断面となる尖った端部を丸めることが好ましい。この場合、先端13gを球面に加工して角をなくしたり、あるいは樹脂を塗布することで先端13gの角をクッション材で覆うようにしても良いが、中でも弾性クリップ13の最大幅でかつ反抜去方向に突出した先端部に、鋭角的な部分を有さない先端部を線材の輪郭形状そのもので形成することがより好ましい。例えば、ばね材を曲げ加工することによって図示のクリップ形状に成形する際に、図7あるいは図8に示すように、導入部13bを構成する部分よりも先に延長部26が設けられ、その延長部26がV字形に開く導入部13bの外側あるいは内側に折り返されるように曲げられることによって、導入部13bの最も外側に鋭角的な部分を持たない円弧状の折り返し部27が形成されるようにしても良い。このとき、外側あるいは内側に折り返すように曲げられた延長部26の先端13gは、折り返し部27の最大幅位置を通る抜去方向の線分27sよりも内側でかつ先端位置を通る抜去方向と直交する幅方向の線分27eよりも内側に位置するように折り曲げられることが好ましく、この場合にはキャンバス地2に延長部26の尖った先端13gあるいは角張った縁が強く接触して生地を傷めることがない。
また、導入部13bの先端13gには、図9に示すように樹脂製の球状のキャップ25を各々被せたり、あるいは図10に示すように樹脂製の底付きのキャップ25を平たく潰して導入部13bの両先端13gに跨がるように被せたり、さらには図11に示すように樹脂製の底無しの円筒状のキャップ25を平たく潰して被せたりして、導入部13bの先端13gの角があるいは尖端が丸められてキャンバス地2に直接接触しないように設けることも可能である。この場合においても、キャンバス地2に尖った先端13gあるいは角張った縁が強く接触して生地を傷めたり裂いたりすることが少なくなる。また、図10あるいは図11に示すように、樹脂キャップ25を導入部13bの両先端13gに跨がるように被せる場合には、係合部材14からクリップ13が抜去される際に拡がる弾性クリップ13の開口部13cによって樹脂キャップ25に設計上設定された値以上の力が作用したときに樹脂キャップ25が破断・切断することによって始めて導入部13bの拡がりを許容する。尚、キャップ25は熱可塑性樹脂製であることが好ましいが、この材質に特に限定されるものではなく、他の樹脂製であっても、金属や木材、コルク材などであっても良い。
さらに、図10あるいは図11に示すように、樹脂キャップ25を導入部13bの両先端13gに跨がるように被せる場合、樹脂キャップ25が破断・切断しない限り弾性クリップ13の開口部13cが拡がらないため、樹脂キャップ25の強さを調整することで、クリップ13の係合部材14に対する抜去力を調整することが可能となる。また、この樹脂キャップ25を弾性クリップ13の補強に用いることで、弾性クリップ13そのものの係合部材14を挟持する力(弾性力)を弱いものとすることも可能にするし、場合によってはクリップ素材が強い弾性を示さない塑性材料即ちばね材を用いなくとも良い。したがって、樹脂キャップ25はゴム弾性を示すものであれば、あるいは一定の力が作用したときに破断・切断して導入部13bの両先端13gが拡がるのを許容するものであれば良い。
本実施形態の弾性クリップ13は、キャンバス地2の穴11を貫通してキャンバス地2の表側へ突出する立ち上がり折り返し部13fをキャンバス地2の裏面側から表面側へ突出するように鳩目10で区画された穴11を通過させ、キャンバス地2の表側に抜けたところをキャンバス地2の穴11より大径である抜去防止用部材12が通されることで、ストラップ9・キャンバス地2に対して固定されている。ここで、抜去防止用部材12としては例えばスプリットリングのような接続リングとして一般に使用される二重リングが使用されているがこれに特に限定されるものではなく、鳩目10の穴11を通過した弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fが抜け外れないように止められるものであれば、立ち上がり折り返し部13fを貫通するピンなどでも良い。また、本実施形態では、ストラップ9を介して親骨3の先端とキャンバス地2の周縁側の端部とを弾性クリップ13と係合部材14とを介して連結するようにしているが、これに特にかぎられるものではなく、キャンバス地2の縁に直接に弾性クリップ13あるいは係合部材14を備え、親骨3の先端に備えられた係合部材14あるいは弾性クリップ13と連結させるようにしても良い。さらに、鳩目10は必要に応じて施されるものであって、場合によっては省略される。
尚、本実施形態では、抜去防止用部材12を介してストラップ9の鳩目10に弾性クリップ13を引っ掛けて連結するようにしているが、場合によっては弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fそのものが鳩目10に引っ掛かるような形状とすることにより、ストラップ9の鳩目10と弾性クリップ13とを直接連係させるようにしても良い。例えば、弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fの鳩目10よりも上側(キャンバス地2の表側)に突出する部分の最大幅が鳩目10(穴11)の最大穴幅よりも幅広に構成されれば、この最大幅部分が抜去防止用部材12を兼ねることができる。この場合には、抜去防止用部材12として使用されるリングあるいはピンなどが不要となる。因みに、立ち上がり折り返し部13fが抜去防止用部材を兼ねる構造の弾性クリップ13の場合には、キャンバス地2の表側から鳩目10の穴11に弾性クリップ13を先端の導入部13b、弾性挟持部13a、腕部13eと順次挿入して、親骨3の先端の係合部材14に嵌合させ挟持することで、係合部材14と弾性クリップ13とを連結するように使用される。
他方、係合部材14は、図3に示すように、弾性クリップ13に挟持される被挟持面14dを有し、キャンバス支持部材8とキャンバス地2のいずれか一方に連結され他方に連結された弾性クリップ13の相対的な抜去方向が被挟持面14dと交わる方向に設定されるもの、即ち所定の引っ張り力が弾性クリップ13との間に相対的に作用したときに、弾性クリップ13が外れるように設定できるものであれば、どのような形状、形態をとっても本発明は実施可能である。本実施形態の場合、係合部材14は、円筒状のカラー14bと該カラー14bよりも大径の座金15とこれらを貫通してキャンバス支持部材8にねじ込まれる押えボルト14aとで構成されており、キャンバス支持部材8例えば親骨3の先端に嵌合されるキャップ22に押えボルト14aがねじ込まれることで、キャンバス支持部材8と座金15との間のカラー14bを挟持するように弾性クリップ13が差し込まれるように構成されている。そして、弾性クリップ13が係合部材14の被挟持面14dと交わる方向、即ちカラー14bの主に径方向(軸方向を除いた方向)に抜き差しされるように設けられている。
係合部材14と弾性クリップ13との係合は、予めキャンバス支持部材8に固定された係合部材14に対して弾性クリップ13を嵌め込むようにしても良いが、キャンバス地2の鳩目10に固定した弾性クリップ13の弾性挟持部13aの内側の空間(係合部材収容空間)13dにカラー14bを嵌め込んでから、ストラップ9の下段の鳩目24の穴23を利用して座金15と押えボルト14aとを通して親骨3あるいはその先端に嵌め込まれるキャップ22にねじ込むことにより、弾性クリップ13とカラー14bとを座金15とボルト頭14cとを一体化した状態でキャンバス支持部材8側に固定することも可能である。押えボルト14aの頭部14c並びに座金15の直径は弾性クリップ13の弾性挟持部13aの外径よりも大きな径であり、押えボルト14aのねじ止めにより、弾性クリップ13の弾性挟持部13aは回転自在でありながらカラー14bの軸方向には離脱しないように設けられている。
尚、本実施形態の係合部材14は、カラー14bと座金15と押えボルト14aとの分離可能な3部品で構成されているが、これに特に限られず、段付きボルトや、ねじが切られていない円筒部を有するボルトなどを用いる場合には、カラー14bを用いずに、段部や円筒部などに直接弾性クリップ13を嵌め込んで挟持するようにしても良い。また、ボルトと座金とが予め一体化された座金組み込みボルトや、ボルト頭14cが大きな押さえボルトを用いる場合には、抜け止めのための座金15は必ずしも使用しなくとも良い。このように、係合部材14は、押えボルト14aの構成によってはカラー14bや抜け止めのための座金15が不要となるし、場合によっては円柱状の被挟持面を有する単なる棒状物であっても良い。また、本実施形態の係合部材14は、キャンバス支持部材(親骨3)8に対して脱着可能に取り付けられるように設けられているが、これに特に限られず、予め親骨3やキャップ22に一体的に形成されるボス(円柱状の被挟持面14dを有する)に座金15及び押えボルト14aをねじ込むようにしたり、場合によってはボスと座金に相当するフランジとをキャップ22と一体成形したものなどを、係合部材14として用いても良いことは言うまでもない。
本実施形態におけるパラソル1の開閉は、受骨用ろくろ6を支柱7に沿って昇降させることによって行われる。したがって、パラソル1が大型化して支柱7の高さが高いものとなると、受骨用ろくろ6を直接に手で持って昇降させることは、場合によっては困難となることがある。また、パラソル1を開くためには、親骨3やキャンバス地2の重さを持ち上げる力が必要であり、特にパラソル1が大型の場合は大きな力が必要となる。そこで、本実施形態の場合には、滑車17とロープ18とを利用して受骨用ろくろ6を昇降させることにより、使用者の手元の位置でパラソルの開閉を行うようにしている。即ち、親骨用ろくろ4に滑車17を固定する一方、受骨用ろくろ6に固着されているアイボルト19にロープ18の先端を結び付けて固定する一方、ロープ18の他端側は親骨用ろくろ4の滑車17並びに受骨用ろくろ6に取り付けられているロープ係止具20を通して支柱7に固定されている。係止具20は、詳細に図示していないが、例えば摩擦によってロープ18の移動を阻止するようなもので、受骨用ろくろ6が下がろうとする方向即ちロープ18を上方へ移動させようとする動きに対しては食い込んで止めようとする一方向の歯や爪が設けられている。また、パラソルを一挙に閉じる場合には、ロープ18を手前側に引っ張って係止具20からロープ18を外すことにより、ロープ18の移動を自由にすることにより行われる。
支柱7は、本実施形態の場合、パラソルの中心を貫通するように配置され、下端をパラソル支持土台16の筒にビス留めなどで固定することによって支持されている。この支柱7は特に材質などに制限はなく、例えばアルミ型抜き材や押し出し材から成るパイプあるいは木製の棒などで構成されることが一般的である。
以上のように構成されたパラソル1によると、キャンバス地2あるいは弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fを把持して直接内側に向けて引っ張ることで、キャンバス地の縁を親骨から簡単に取り外すことができる。そして、支柱7の頂部のキャップ21を取り外してキャンバス地2の中央を支柱7から取り外せば、キャンバス地2をキャンバス支持部材8からはぎ取ることができる。また、新たなキャンバス地2の中央の穴を支柱7の頂部に嵌め込んでから、周縁のストラップ9の鳩目10に弾性クリップ13の立ち上がり折り返し部13fを通して抜去防止用部材12である二重リングを嵌め込んでから親骨3の先端の係合部材14に弾性クリップ13の先端を立ち上がり折り返し部13fを掴んで押し込むようにして嵌め込むことで簡単に取り付けることができる。依って、キャンバス地2に破損等が生じた場合であっても、またキャンバス地の模様替えをしたくなった場合でも、簡単に交換することができる。しかも、現場組み立て作業でも簡単に組み付けられるので、組み付け作業に時間がかからない。
また、パラソルを開いた状態で強風を受けたときには、受骨用ろくろ6が支柱7の上方に向かってスライドすることにより、キャンバス地2がばたつくことである程度の風は吸収するが、キャンバス地2にかかる風圧が設定圧力を超える場合には、キャンバス地2が膨らみながらストラップ9を引っ張るので、親骨3との間で連結されている弾性クリップ13と係合部材14との間に引っ張り力を加える。そして、その値が設定値を超えたとき、弾性クリップ13が開いて係合部材14から離脱する。例えば、本発明者等の計算によると、パラソルには、風速12m/sで概ね103N/mの吹き上げ荷重がかかる。その程度の吹き上げ荷重がかかると、パラソルの倒れなどが発生する虞があるので、それよりも前にキャンバス地2が親骨3から外れるようにする必要がある。そこで、本実施形態においては、3kg前後の引っ張り力が弾性クリップ13と係合部材14との間に作用したときに、弾性クリップ13が係合部材14から外れるように設定されている。これにより、強風が吹いてパラソルが煽られても、キャンバス地2の周縁の一部あるいは全部が親骨3から外れて風を受け流すことから、風を受ける面積が少なくなって吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなる。勿論、どの程度の吹き上げ荷重が作用したときにパラソルの倒れや飛びあるいはキャンバス地の破損などが引き起こされるのかは、パラソルの設計毎にキャンバス地2や親骨3、支柱7及び支持土台16などの強度が異なるので一概には言えないが、パラソルの倒れや損壊あるいはキャンバス地の破損などが引き起こされないような力でかつ僅かな風で度々弾性クリップ13が連結解除されない程度の強度に設定されることが好ましい。この際に、円柱状の係合部材14即ちカラー14bと円弧状に広範囲に接触する半円状の弾性挟持部13aとの嵌合により、キャンバス地2と親骨3との連結が行われる。カラー14bと弾性挟持部13aとの連結は、半円状の弾性挟持部13aの内周面の全域でカラー14bを挟持するため、抜け止め強度の調整がし易く、精度を出し易い。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態ではパラソルの中心に支柱が存在するタイプのパラソルに適用した例を挙げて主に説明したが、このタイプに限られず、パラソルの外に存在する支柱から張り出すアームに吊り下げられるハンギングタイプのパラソル(例えば、特開2003-61724号公報参照)に適用することは勿論のこと、非開閉構造のキャノピー・パラソル(開いた状態のまま固定されている構造)や、壁付型や自立型を問わず各種オーニング等の屋外使用の日除け構造物に適用できることは言うまでも無い。
また、係合部材14と弾性クリップ13との関係は、上述の実施形態に示される関係に限られず、キャンバス地2に外周縁に係合部材14を配置する一方、キャンバス支持部材8の親骨3の先端側に弾性クリップ13を備え、キャンバス地2とキャンバス支持部材8の親骨3との連結を図るようにしても良い。
さらに、本実施形態ではキャンバス地2の外周縁側と親骨3の先端との間の1カ所で弾性クリップ13と係合部材14とによる連結を図る例を上げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、放射状に広がる親骨3の内径側から外径側にかけて複数箇所に弾性クリップ13と係合部材14を配置して、キャンバス地2とキャンバス支持部材8とが径方向に複数箇所で連結されるようにしても良い。この場合、風の強さに応じて段階的にキャンバス地2がキャンバス支持部材8から外れて行く構造とすることができる。
さらに、本実施形態では大型のパラソル型の日除けに適用した例を挙げて主に本発明を説明したが、これに特に限られるものではなく、壁面から張り出されるオーニングや携帯用雨傘・日傘などにも適用することができることは言うまでも無い。
1 パラソル
2 キャンバス地
3 親骨
7 支柱
8 キャンバス支持部材
10 鳩目
11 鳩目の穴(弾性クリップの立ち上がり折り返し部を通すためのキャンバス地の穴)
12 抜去防止用部材(リング)
13 弾性クリップ
13a 弾性挟持部
13b 導入部
13c 開口部
13d 係合部材収容空間
13e 腕部
13f 立ち上がり折り返し部
13g 導入部の先端
14 係合部材
14a 押えボルト
14b カラー
14c ボルト頭
14d 被挟持面
15 座金
25 樹脂キャップ
26 導入部を形成する部分よりも延長され折り返すように曲げられた延長端部
27 導入部の最も外側に形成された鋭角的な部分を持たない円弧状の折り返し部
27s 導入部の最大幅位置
27e 導入部の先端位置

Claims (11)

  1. キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、
    前記キャンバス支持部材に係合部材を、前記キャンバス地に前記係合部材を挟持する弾性クリップを備え、
    前記係合部材は円柱状の被挟持面を有し、
    前記弾性クリップは前記係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部及び開口部を有し、前記開口部から前記係合部材を抜き差し可能であり、
    且つ前記弾性クリップは、前記キャンバス地の穴を貫通して前記キャンバス地の表側へ突出する立ち上がり折り返し部を有し、前記キャンバス地の表側で前記立ち上がり折り返し部に係合して前記立ち上がり折り返し部が前記キャンバス地の裏側へ離脱しないように保持する抜去防止用部材によって前記キャンバス地に固定されるものであり、
    前記係合部材を前記弾性クリップで挟持することにより前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材に固定する反面、前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、前記弾性クリップを抜く方向に一定以上の力が加わったときに前記弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより前記係合部材から離脱し、前記キャンバス地と前記キャンバス支持部材との係合解除を行うものである
    屋外日除け構造物。
  2. キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、
    前記キャンバス支持部材に係合部材を、前記キャンバス地に前記係合部材を挟持する弾性クリップを備え、
    前記係合部材は円柱状の被挟持面を有し、前記弾性クリップは前記係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部及び開口部を有し、前記開口部から前記係合部材を抜き差し可能であり、
    且つ前記弾性クリップは、前記キャンバス地の穴を貫通して前記キャンバス地の表側へ突出する立ち上がり折り返し部を有し、前記立ち上がり折り返し部の前記穴を通過して前記キャンバス地の表側に位置する部分の最大幅が前記穴の最大穴幅よりも幅広に構成され、前記立ち上がり折り返し部が前記キャンバス地に引っ掛かることで前記キャンバス地に固定されるものであり、
    前記係合部材を前記弾性クリップで挟持することにより前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材に固定する反面、前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、前記弾性クリップを抜く方向に一定以上の力が加わったときに前記弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより前記係合部材から離脱し、前記キャンバス地と前記キャンバス支持部材との係合解除を行うものである
    屋外日除け構造物。
  3. キャンバス地とこれを支えるキャンバス支持部材とから成る屋外使用の日除け構造物において、
    前記キャンバス支持部材に係合部材を、前記キャンバス地に前記係合部材を挟持する弾性クリップを備え、
    前記係合部材は円筒状のカラーと該カラーよりも大径の座金とこれらを貫通して前記キャンバス支持部材にねじ込まれる押えボルトとで構成され、前記キャンバス支持部材と前記座金との間の前記カラー部分に前記弾性クリップが挿入されるものであり、
    前記係合部材を前記弾性クリップで挟持することにより前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材に固定する反面、前記キャンバス地を前記キャンバス支持部材から剥ぐ力が加わり、前記弾性クリップを抜く方向に一定以上力が加わったときに前記弾性クリップが反挟持方向に弾性変形することにより前記係合部材から離脱し、前記キャンバス地と前記キャンバス支持部材との係合解除を行うものである
    屋外日除け構造物。
  4. 前記屋外日除け構造物はパラソルであり、前記キャンバス支持部材の放射状に配置される親骨の先端と前記キャンバス地の外周縁側の縁とが、前記弾性クリップと前記係合部材との係合により連結されることによって固定されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の屋外日除け構造物。
  5. 前記係合部材は円柱状の被挟持面を有し、前記弾性クリップは前記係合部材の円柱状の被挟持面を挟持する半円形の弾性挟持部を有し、前記係合部材の被挟持面と交わる方向に前記弾性クリップの抜去方向が設定されるものである請求項3または4記載の屋外日除け構造物。
  6. 前記弾性クリップは、前記キャンバス地の穴を貫通して前記キャンバス地の表側へ突出する立ち上がり折り返し部を有し、前記キャンバス地の表側で前記立ち上がり折り返し部に係合して前記立ち上がり折り返し部が前記キャンバス地の裏側へ離脱しないように保持する抜去防止用部材によって前記キャンバス地に固定されるものである請求項3から5のいずれかつ1つに記載の屋外日除け構造物。
  7. 前記抜去防止用部材は前記弾性クリップの前記立ち上がり折り返し部に通されるリングであり、前記キャンバス地の穴より大径である請求項1または6に記載の屋外日除け構造物。
  8. 前記弾性クリップは、前記弾性挟持部の前記係合部材が抜け外れる側の端部で形成される開口部から反抜去方向に向けてV字形に開き前記弾性挟持部への前記係合部材の嵌合を容易にする導入部と、前記導入部と前記弾性挟持部との弾性変形を可能とする腕部とを有し、前記係合部材との間に一定以上の抜去力がかかったときに前記導入部と前記弾性挟持部並びに前記腕部の間隔を開けて前記係合部材から離脱するばね性を発揮するものである請求項1から7のいずれか1つに記載の屋外日除け構造物。
  9. 前記弾性クリップは前記導入部の最も幅方向外側でかつ最も反抜去方向に突出した部分に鋭角的な部分を有さない先端部を形成することを特徴とする請求項8記載の屋外日除け構造物。
  10. 前記弾性クリップは前記導入部を構成する部分よりも先に延長部が設けられ、その延長部がV字形に開く前記導入部の外側あるいは内側に折り返されるように曲げられることによって、前記導入部の最も外側に鋭角的な部分を持たない円弧状の折り返し部が形成されることを特徴とする請求項9記載の屋外日除け構造物。
  11. 前記弾性クリップは前記導入部の先端にキャップを被せることにより線材の切断面となる尖った端部を丸めるものである請求項9記載の屋外日除け構造物。
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