JP2014045883A - 布構造物の生地連結構造 - Google Patents

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力 鷹野
Nobuhiro Nakao
信裕 中尾
Kazutoshi Nakamura
和年 中村
Koji Osada
光司 長田
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
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Abstract

【課題】パラソルが強風に飛ばされたり、あるいは破損することを防ぐことができるパラソルの生地の連結構造を提供する。
【解決手段】生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物例えば放射状に広がる骨3によって生地2が支えられるパラソルにおいて、骨3の先端と生地2の外周縁側の端部とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構15を介して連結されることによって生地2の外周縁側の端部が骨3に固定され、強風が吹いたときに生地2が骨3から外れることにより風を受け流すようにしている。
【選択図】図4

Description

本発明は例えば大型パラソルのように生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物に関する。さらに詳述すると、本発明は、屋外での日よけなどに主に使用される大型パラソルのような布構造物の生地と骨との間の連結構造に関する。
パラソルは風の影響を受けやすいものである。特に、大型で据え置き式のパラソルほど風の影響を受けやすく、屋外での日よけとして使用するには突風や強風に対する十分な対策が必要となる。即ち、パラソルが強風に飛ばされ転倒するのを未然に防ぎ、あるいはパラソルが転倒の衝撃または強風で生地等が破損してしまうことを防ぐことが望まれる。
そのため、パラソルには風の影響を軽減させる構造、あるいは風に負けない強度を備えた構造が従来より存在する。例えば、支柱の地盤への差し込み部分にねじ加工を施すことにより、支柱を抜け難くすることが提案されている(特許文献1)。また、強風を受けたときに風を逃がすための穴を傘の頂部に設け、この穴を小さな傘、即ち骨で支えられた副覆いで自重によりあるいはバネの力で塞ぐ構造とし、風の抜け穴を作ることで風対策を行うことが提案されている(特許文献2,3)。また、生地にスリットを設けることで、風の抜け穴を作ることで風対策を行うことが提案されている(特許文献4)。さらに、支柱の上半分と下半分とをコイルばねで連結して、風に応じて支柱が屈曲するように弾性変形する事で、風対策を行うことが提案されている(特許文献5)。
登録実用新案第3029173号公報 特開平2−34103号公報 特開平11−28113号公報 特開2010−124883号公報 特表2011−516186号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明にかかる方法では、パラソルがある程度の強風に飛ばされたり転倒することを防ぐことはできても、強風を受けて生地が破れてしまうことを防ぐことはできないし、場合によっては支柱毎飛ばされてしまう場合もあり、根本的な解決とはならない。また、特許文献2,3及び4記載の発明にかかる方法では、風の抜け穴から、雨が吹き込んだり太陽光が差し込むこととなり、パラソルとしての役目を十分に果たしきれないという問題を含んでいる。しかも、特許文献2及び3記載の発明では、風抜けのための穴を覆う副覆い(冠布部)を開閉させるための構造が複雑となるため、部品点数も増えれば組み立て工程も増え、コスト高となる問題を有する。さらに、特許文献5記載の方法では、支柱の屈曲により風を受け流すようにしているが、パラソル自体が安定性を欠く事になってしまう。このことは、生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物、例えば日よけあるいは雨よけとして建物の開口部や庭先などの屋外で使用される壁付型、自立型のオーニングやスクリーンなどにおいても同様である。
そこで、本発明は、生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物が強風に飛ばされたり、あるいは破損することを防ぐことができる布構造物の生地の連結構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の布構造物の生地連結構造は、生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物において、骨と生地とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構を介して連結されることによって生地が骨に固定され、強風が吹いたときに生地が骨から外れることにより風を受け流すようにしている。
また、本発明にかかる布構造物は、放射状に広がる骨によって生地が支えられるパラソルであり、骨の先端と生地の外周縁側の端部とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構を介して連結されることによって生地の外周縁側の端部が骨に固定され、強風が吹いたときに生地が骨から外れることにより風を受け流すようにしている。
ここで、本発明の布構造物の生地連結構造は、少なくとも一部の骨と生地との連結箇所が連結機構を介して連結されていても布構造物にかかる風の影響を少なくしてその影響を軽減できるが、好ましくは骨と生地の縁との連結箇所の全てが連結機構を介して連結されていることである。
また、本発明の布構造物の生地連結構造は、生地の外周縁側の端部には骨の先端に固定するためのストラップが設けられ、該ストラップと骨とを連結機構を介して連結していることが好ましい。
また、本発明の布構造物は、生地の中心に支柱が配置されると共に支柱の上端と生地の中心とが固定されている据え置き式のパラソルである。
また、本発明の連結機構は、一定の力が作用したときに係合状態が解除される手段であれば、例えばバネホックや、面ファスナーあるいは磁石のように、生地側のストラップと骨とを連結しながらも所定以上の力が加わると連結が解除される構造であればどのようなものでも用いることができるが、好ましくはばね構造によるクリップ金具を含むものである。
さらに、本発明の連結機構は、一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有するクリップと、該クリップに引っかけられている接続リングとで構成されるものであり、クリップを骨あるいは生地のいずれか一方に備えると共に、接続リングを生地あるいは骨のいずれか一方に備え、生地に一定の力がかかった時に接続リングとクリップとの係合が解除されて生地の縁が骨から外れて風を受け流すものであることが好ましい。
請求項1記載の布構造物の生地連結構造によれば、強風が作用して生地が膨らむとき、風圧が一定圧力よりも大きい場合には、連結機構が解除されて骨から生地の外周縁側が外れるため、風が抜けあるいは受け流される。このため、強風が吹いて布構造物が煽られても、生地の周縁の一部あるいは全部が骨から外れて風を受け流すことから、風を受ける面積が少なくなって吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなる。しかも、風の影響をまともに受けることなく、いなすことができるので、布構造物の骨への負担を軽減して骨の急激な曲がりや折損を免れることができる。
また、請求項1記載の布構造物の生地連結構造によれば、生地そのものに風抜けのための穴や隙間が存在しないので、雨が吹き込んだり太陽光が差し込むことがなく、布構造物としての役目を十分に果たすことができる。
また、請求項2記載の発明によれば、布構造物が放射状に広がる骨によって生地が支えられるパラソルであることから、強風が作用して生地が膨らむとき、風圧が一定圧力よりも大きい場合には、連結機構が解除されて骨から生地の外周縁側が外れるため、風が抜けあるいは受け流される。このため、強風が吹いてパラソルが煽られても、生地の周縁の一部あるいは全部が骨から外れて風を受け流すことから、風を受ける面積が少なくなって吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなる。しかも、風の影響をまともに受けることなく、いなすことができるので、パラソルの骨への負担を軽減して骨の急激な曲がりや折損を免れることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、生地そのものに風抜けのための穴や隙間が存在しないので、雨が吹き込んだり太陽光が差し込むことがなく、パラソルとしての役目を十分に果たすことができる。
また、請求項3記載の布構造物の生地連結構造によれば、骨と生地の縁との連結箇所の全てが連結機構を介して連結されているので、風の向きに関係なく、風を強く受けた部分の生地が骨から外れて風を受け流すことができる。
また、請求項4記載の布構造物の生地連結構造によれば、ストラップを介して生地と骨とが連結機構で連結されているので、連結機構の装着並びに解除が容易にできる。しかも、ストラップにより吸収されるので、生地そのものに無理な力が働かないようにできる。
また、本発明の布構造物の生地連結構造を据え置き式のパラソルに適用した請求項5記載の発明によれば、風の影響を受けやすい据え置き式のパラソルでありながら、屋外で安心して使用することができる。つまり、突然強い風が起きても、生地が骨から外れることによって風をいなすことができるので、パラソルが飛ばされたり、破損することを防止することができる。しかも、骨から外れた生地はその中心部分が支柱に固定されているため、風にばたつきながらも支柱から外れて飛散することもないので、パラソルを閉じて風に煽られないようにロープなどで束ねるだけでかたづけが済む。
また、請求項6記載の布構造物の生地連結構造によれば、連結機構として一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有するクリップを含むので、連結解除の荷重の設定、調整が容易であり、再連結の作業も容易である。
また、請求項7記載の布構造物の生地連結構造によれば、一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有するクリップと、該クリップに引っかけられている接続リングとで生地と骨とを連結しているので、強風を受けて生地を骨から外すのも容易であるが、再び生地の端を骨に取り付ける際にも接続リングとクリップとの嵌合で容易に連結させることができる。
本発明にかかる布構造物の生地連結構造を大型パラソルに適用した一実施形態を示す平面図である。 図1のパラソルの正面図である。 図2のA部拡大図である。 図3に拡大して示す連結機構の平面図である。 クリップ金具と接続リングの一実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。 クリップ金具と接続リングの他の実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明にかかる布構造物の生地連結構造は、生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物において、骨と生地とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構を介して連結されることによって生地が骨に固定され、強風が吹いたときに生地が骨から外れることにより風を受け流すようにしている。この生地連結構造は、放射状に広がる骨によって生地が支えられる大型パラソルにおける骨の先端と生地の外周縁側の端部との間の固定や、壁付型や自立型を問わず各種オーニング等の屋外使用の布構造物において、生地と生地の先端を支えるフレーム・骨との間の固定にも適用できることは言うまでも無い。
図1〜図4に本発明の布構造物の生地連結構造をパラソルに適用した実施形態の一例を示す。この実施形態のパラソル1は、中央に支柱を有するタイプのパラソルに本発明にかかるパラソルの生地連結構造を適用したものであり、例えば図1及び図2に示すように、生地(canopy)2と、これを支えるように放射状に配置された骨(rib)3と、この骨3の内側の端部を連結して集合させる骨用ろくろ(ring)4と、骨3の中程を突っ張ってパラソル2を広げるための受骨(spreder)5と、受骨5の内側の端部を連結して集合させ支柱7に沿って昇降可能にする受骨用ろくろ6とから構成され、受骨用ろくろ6を支柱7に沿って昇降させることによって受骨5を介して骨3ひいては生地2の開閉を行うように構成されている。
骨用ろくろ4は、支柱7の頂部に固定されており、生地2の中央部分に開けられた穴(図示省略)を貫通するキャップ8が支柱7の頂部開口(図示省略)に嵌合されて、生地2の中心部分を支柱7の頂部に固定すると共に、支柱7の頂部開口並びに生地2の中央の穴の周囲をキャップ8で覆って雨水の浸入を防ぐ構造とされている。
生地2は、本実施形態の場合、骨3と骨3との間を占める三角形状の生地を8枚縫い合わせることによって(縫合糸の図示は省略)、八角形に形成されている。生地2の縫い合わせ部分の外周縁側の端部には、ストラップ9が縫い付けられており、生地2の外周縁から僅かに突出するように設けられている。骨3の先端と生地2の周縁側の端部とは、一定以上の力が加わると外れる連結機構15によって固定され、強風が吹いたときに生地2の縁が骨3から外れるように設けられている。本実施形態の場合、生地2の縁のストラップ9を利用して、連結機構15が構成されている。具体的には、ストラップ9の先端側にはリング金具12を通すための穴11が開けられている。この穴11は生地2のほつれを防ぐと共に強度を確保するために鳩目10によって補強されている。鳩目10にはリング金具12が嵌められ、クリップ金具13を介して固定ピン14に引っかけられている。尚、本実施形態では、リング金具12を介して、ストラップ9の鳩目10・穴11とクリップ金具13とを連結しているが、場合によっては直接クリップ金具13をストラップ9の鳩目10・穴11と嵌合させても良い。また、本実施形態では、ストラップ9を介して骨3の先端と生地2の周縁側の端部との間に連結機構15を構成しているが、これに特にかぎられるものではなく、生地2の縁に直接にリング金具12を取り付けてクリップ金具13に連結させるようにしても良い。さらに、鳩目10は必要に応じて施されるものであって、場合によっては省略される。
クリップ金具13は、通常はリング金具12を嵌め込んで生地2の縁を骨3に固定するものであり、一定の引っ張り力が作用したときに口13c部分を開いてリング金具12の抜け外れを許容するように設けられている。本実施形態の場合、クリップ金具13は、図5に示すように、ばね鋼をひょうたん型に折り曲げて、両端13dを突き合わせるように閉じたものであり、開口部13cから離れた奥側の円環部13a側を固定手段14が通される領域とし、手前側の小さい方の円環部13bをリング金具12が通される領域としている。また、クリップ金具13は図5に示すような構造に特に限られるものではなく、例えば図6に示すように、開口部13c付近をさらに外側に開くように形成してリング金具13の通過を容易にするための導入部13dを構成しても良い。この場合、外側に開く導入部13dは、リング金具12の押し込みに際して、クリップ金具13を開く方向に力を作用させるため、より小さな力でリング金具12とクリップ金具13との嵌め合わせを行うことができる。尚、リング金具12は無端リングでも良いが、例えばスプリットリングのような接続リングとして一般に使用されるものでも良い。勿論、クリップ金具13は、図4あるいは図5に示すひょうたん形に特に限定される理由はなく、所定の引っ張り力がクリップ金具13とリング金具12との間に作用したときに、クリップ金具13からリング金具12が外れるように設定できるものであれば、どのような形状、形態をとっても実施可能である。例えば、長円形状のリングや、リング金具12と固定手段14の双方に同時に係合する大きめの円環や三角環、矩形環など、様々なリング形状での実施が可能である。
本実施形態において、クリップ金具13は、骨3あるいは骨の先端に嵌合されるキャップに設けられる円筒状のボス部14bとそこにねじ込まれるビス14aとで構成される固定手段によって、骨3の先端部分に容易に離脱しないように設けられている。具体的には、骨3あるいはその先端に嵌め込まれるキャップ(図示省略)に設けられた円筒状のボス部14bにクリップ金具13の奥側の円環部13aを嵌め込んでから、ビス14aをボス部14bにねじ込むことにより、ビス14aの頭部でクリップ金具13が抜け外れしないように固定されている。ビス14aの頭部の直径はクリップ金具13の円環部13aの内径よりも大きな径であり、ビス14aの止め付けにより、回転自在でありながらボス部14bから離脱しないように設けられている。尚、固定手段は、予め骨3やキャップに一体的に形成されるボス部14bを利用したものに限られず、場合によってはカラーのようなスペーサを介在させてビス14aを骨3側へ直接ねじ込むようにしても良いし、その他の固定手段を用いても良いことは言うまでもない。
本実施形態におけるパラソル1の開閉は、受骨用ろくろ6を支柱7に沿って昇降させることによって行われる。したがって、パラソル1が大型化して支柱7の高さが高いものとなると、受骨用ろくろ6を直接に手で持って昇降させることは、場合によっては困難となることがある。また、パラソル1を開くためには、傘骨3や生地2の重さを持ち上げる力が必要であり、特にパラソル1が大型の場合は大きな力が必要となる。そこで、本実施形態の場合には、滑車17とロープ18とを利用して受骨用ろくろ6を昇降させることにより、使用者の手元の位置でパラソルの開閉を行うようにしている。即ち、骨用ろくろ4に滑車17を固定する一方、受骨用ろくろ6に固着されているアイボルト19にロープ18の先端を結び付けて固定する一方、ロープ18の他端側は骨用ろくろ4の滑車17並びに受骨用ろくろ6に取り付けられているロープ係止具20を通して支柱7に固定されている。係止具20は、詳細に図示していないが、例えば摩擦によってロープ18の移動を阻止するようなもので、受骨用ろくろ6が下がろうとする方向即ちロープ18を上方へ移動させようとする動きに対しては食い込んで止めようとする一方向の歯や爪が設けられている。また、パラソルを一挙に閉じる場合には、ロープ18を手前側に引っ張って係止具20からロープ18を外すことにより、ロープ18の移動を自由にすることにより行われる。
支柱7は、本実施形態の場合、パラソルの中心を貫通するように配置され、下端をパラソル支持土台16の筒にビス留めなどで固定することによって支持されている。この支柱7は特に材質などに制限はなく、例えばアルミ型抜き材や押し出し材から成るパイプあるいは木製の棒などで構成されることが一般的である。
以上のように構成されたパラソル1によると、パラソルを開いた状態で強風を受けたときには、受骨用ろくろ6が支柱7の上方に向かってスライドすることにより、生地2がばたつくことによりある程度の風は吸収するが、生地2にかかる風圧が設定圧力を超える場合には、生地2が膨らみながらストラップ9を引っ張るので、骨3側に連結されているクリップ金具13とリング金具12との間に引っ張り力を加える。そして、その値が設定値を超えたとき、クリップ金具13が開いてリング金具12が離脱する。例えば、本発明者等の計算によると、パラソルには、風速12m/sで概ね103N/mの吹き上げ荷重がかかる。その程度の吹き上げ荷重がかかると、パラソルの倒れなどが発生する虞があるので、それよりも前に生地2が骨3から外れるようにする必要がある。そこで、本実施形態においては、3kg前後の引っ張り力がクリップ金具13とリング金具12との間に作用したときに、クリップ金具13からリング金具12が外れるように設定されている。これにより、強風が吹いてパラソルが煽られても、生地2の周縁の一部あるいは全部が骨3から外れて風を受け流すことから、風を受ける面積が少なくなって吹き上げ荷重が減少し、飛ばされたり倒されたりし難くなる。勿論、どの程度の吹き上げ荷重が作用したときにパラソルの倒れや飛びあるいは生地の破損などが引き起こされるのかは、パラソルの設計毎に生地2や骨3、支柱7及び支持土台16などの強度が異なるので一概には言えないが、パラソルの倒れや損壊あるいは生地の破損などが引き起こされないような力でかつ僅かな風で度々連結機構15が連結解除されない程度の強度に設定されることが好ましい。
強風を受けて骨3から外れた生地2の縁は、ストラップ9の穴11に嵌め込まれているリング金具12を再び骨3の先端のピン14に引っかけられているクリップ金具13に留め付ける。具体的には、ストラップ9の鳩目10に引っかけられているリング金具12をクリップ金具13の開口部13cをこじ開けるように広げながら無理矢理に通過させる。そして、クリップ金具13のリング部分13aを骨3に固定されているピン14に引っかけて生地2を固定する。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態ではパラソルの中心に支柱が存在するタイプのパラソルに適用した例を挙げて主に説明したが、このタイプに限られず、パラソルの外に存在する支柱から張り出すアームに吊り下げられるタイプのパラソル(例えば、特開2003-61724号公報参照)に適用することは勿論のこと、非開閉構造のパラソル(開いた状態のまま固定されている構造)、その他の構造のオーニングなどの生地と骨組みあるいは支持構造物との固定手段に適用することも可能である。
さらに、生地2と骨(支持構造物)3との連結機構15は、実施例のばね構造によるクリップ金具13による方法に限られず、一定の力が作用したときに係合状態が解除される手段例えば図示していないバネホックや、面ファスナーあるいは磁石のように、生地側のストラップと骨とを連結しながらも所定以上の力が加わると連結が解除される構造であればどのようなものでも用いることができる。また、生地側にバネ鋼から成るクリップ金具を備え、骨側にリング金具を引っかけるようにしても良い。さらには、リング金具を介在させずに、生地のストラップの鳩目に直接クリップ金具を引っかけるようにしても良い。
さらに、本実施形態では生地2と骨3との連結機構15は生地2の外周縁側の先端と骨3の先端との間の1カ所について設けられている例を上げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、放射状に広がる骨3の内径側から外径側にかけて複数の連結機構15を備え、生地と骨とが径方向に複数箇所で連結されるようにしても良い。この場合、風の強さに応じて段階的に生地が骨から外れて行く構造とすることができる。
さらに、生地2と骨(支持構造物)3との連結機構15は実施例の生地2からストラップ9とリング金具12、ばね構造によるクリップ金具13までを直列的に配置し骨3へ固定しているが、ストラップ9から紐をリング金具12を介して折り返した後に骨3へ固定することにより、動滑車の原理により、同じクリップ金具を使用しながら約2倍の荷重に対して連結が解除される構造にすることができる。また、これを複数回繰り返すことにより任意のより大きな荷重に対して解除荷重を調整することができる。
さらに、本実施形態では大型のパラソルに適用した例を挙げて主に本発明を説明したが、これに特に限られるものではなく、市街地などでの使用に供される雨傘、日傘などにも適用することができることは言うまでも無い。
また、本実施形態では生地2と骨3との連結機構15は全ての骨3の先端と生地2の外周縁側の先端との間に設けた例を挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、少なくとも一部の骨3と生地2の縁とが連結機構15を介して連結されていてもパラソル1にかかる風の影響を少なくしてその影響を軽減できる。例えば、1つ置きに骨と生地2とを連結機構15で固定したり、あるいは1カ所あるいは2〜3箇所において生地2と骨3とを強固に固定し、残る箇所を連結機構15で取り外し可能に固定するようにしても良い。この場合には、少なくとも1カ所あるいは複数箇所で生地の端と骨並びに生地の中心と支柱とが固定されることにより中心のキャップ8だけで固定している場合に比べて生地の固定力が増しているので、生地2が強く煽られても飛んで行く虞を格段に低くすることができる。
1 パラソル
2 生地
3 骨
7 支柱
9 ストラップ
12 リング金具
13 クリップ金具
14 固定ピン
15 連結機構

Claims (7)

  1. 生地とこれを支える骨とから成る屋外使用の布構造物において、前記骨と前記生地とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構を介して連結されることによって前記生地が前記骨に固定され、強風が吹いたときに前記生地が前記骨から外れることにより風を受け流すことを特徴とする布構造物の生地連結構造。
  2. 前記布構造物は放射状に広がる骨によって生地が支えられるパラソルであり、前記骨の先端と前記生地の外周縁側の端部とが、所定以上の力が加わると連結が解除される連結機構を介して連結されることによって前記生地の外周縁側の端部が前記骨に固定され、強風が吹いたときに前記生地が前記骨から外れることにより風を受け流すことを特徴とする請求項1記載の布構造物の生地連結構造。
  3. 前記骨と前記生地の縁との連結箇所の全てが前記連結機構を介して連結されているものである請求項1または2記載の布構造物の生地連結構造。
  4. 前記生地の外周縁側の端部には前記骨の先端に固定するためのストラップが設けられ、該ストラップと前記骨とを前記連結機構を介して連結しているものである請求項1から3のいずれか1つに記載の布構造物の生地連結構造。
  5. 前記布構造物は生地の中心に支柱が配置されると共に前記支柱の上端と前記生地の中心とが固定されている据え置き式のパラソルである請求項2から4のいずれか1つに記載の布構造物の生地連結構造。
  6. 前記連結機構は、一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有するクリップを含むものである請求項1から5のいずれか1つに記載の布構造物の生地連結構造。
  7. 前記連結機構は、一定以上の力がかかったときに口を開けるばね性を有するクリップと、該クリップに引っかけられているリングとで構成されるものであり、前記クリップを前記骨あるいは前記生地のいずれか一方に備えると共に、前記リングを前記生地あるいは前記骨のいずれか他方に備え、前記生地に一定の力がかかった時に前記リングと前記クリップとの係合が解除されて前記生地の縁が前記骨から外れて風を受け流すものである請求項1から5のいずれか1つに記載の布構造物の生地連結構造。
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