JP3047736U - 傘 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘玉縁の脱落を防止し、使用寿命を延長する
効能を増進する傘を提供する。 【解決手段】 傘布を支えるのに使用する各傘骨の外端
部に差込んで設けられた傘玉縁１Ａによって構成され、
傘玉縁１Ａの内側端には軸方向の差込み孔が設けられ、
そして中段部には横方向の穿孔１２が設けられている。
傘骨の外端部の型の差込み孔を結合する部位に貫通する
定位置固定孔または定位置固定槽が設けられ、型が差込
み孔の上方で射出して形を形成したとき、コ字型の中空
部１３を形成して軸方向のスプリング１４を具備させ
る。差込み孔の形状は傘骨の外周形体に応じて制作して
傘骨と結合したときに回転しないようにし、正確に定位
置に固定できるようにし、さらに傘玉縁１Ａが堅固に傘
骨にはめこまれて脱落することがないようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、傘に関し、特に傘玉縁の定位置固定構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術によれば、傘布を支えるのに使用する各傘骨では、その外端部は傘 布の周端より凸出ており、傘布を縫い付けて固定するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の傘玉縁は金属によって構成され、その外端部は鋭い形状 になっており、美観に欠けるのみならず、かつ容易に使用者または傍の人を傷つ け易い。 従来の傘は、図１および図２に示すように、傘玉縁１の内側端に軸方向の差込 み孔１１が設けられて、傘骨２の外端部２１に差込むようにし、また傘玉縁１の 中段部に横方向の穿孔１２が設けられて、傘布３を縫い付けて定位置に固定する ようになっている。しかし、従来のこの種の傘玉縁１は、その主要は傘布３の張 力によって、傘玉縁１を引張り、傘骨２の外端部２１上に固定する目的を達成す る。しかし、傘骨２及び傘布３が強風を受けた時には、変形しやすく、そのため に傘玉縁１の差込み孔１１が極めてたやすく傘骨２上より脱落する。状況が軽微 な場合には、傘玉縁１をもう一度傘骨２上に差込めばよいが、しかし状況がより 厳重な場合、傘布３が開いたり、甚だしい時には破れたり壊れたりしやすい。そ れゆえに、従来の傘玉縁の構造は、安全上なおも完全さを欠ける所があり、かつ 使用寿命も比較的短い。

【０００４】 本考案の目的は、傘玉縁の脱落を防止し、使用寿命を延長する効能を増進する 傘を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 傘布を固定するのに使用する各傘骨および傘骨の外端部に差し込む傘玉縁とに よって構成され、その中当該傘玉縁内側の端には軸方向の差込み孔が設けられ、 そして中段には横方向の穿孔が設けられており、当該傘玉縁の差込み孔の外周縁 に軸方向のスプリングを有し、ならびに軸方向スプリングの内縁に、傘骨の定位 置槽や孔または被覆体の内側壁に相対して、内方向に凸出する固定部を設け、か つ当該差込み孔の形状は傘骨の外周形体に応じて制作されて、傘骨と結合した時 に回転しないようにし、ならびに正確に定位置に固定できるようにして、傘玉縁 が堅固に傘骨に差込まれて脱落する恐れがないのを特徴とし、それによって、使 用上の安全の確保および使用寿命延長の効果を増進する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

まず、図３ないし図７に示すように、傘骨のより良い実施可能な実施例は、傘 布３を支えるのに使用する傘骨２Ａまたは２Ｂおよび各傘骨の外端部２１に差込 んで設けられた傘玉縁１Ａによって構成され、その中、当該傘玉縁１Ａの内側端 には軸方向の差込み孔１１が設けられ、そして中段部には横方向の穿孔１２が設 けられていて、以下の各項をその特徴としている。

【０００７】 当該傘骨２Ａまたは２Ｂの外端部２１の型の差込み孔１１を結合するのに供す る部位には、貫通する定位置固定孔２２ａまたは定位置固定槽２２ｂが設けられ 、型が差込み孔１１の上方で射出して形を形成したとき、コ字型の中空部１３を 形成して軸方向のスプリング１４を具備させ、ならびに軸方向スプリング１４の 内縁の傘骨の定位置固定孔２２ａまたは定位置固定槽２２ｂに相対する所に内方 向に凸出する固定部１４１を設け、また当該固定部１４１に対応する側の差込み 孔壁画に縦方向孔１５を設け、かつ当該差込み孔１１の形状は傘骨２Ａまたは２ Ｂの外周形体に応じて制作して傘骨と結合した時に回転しないようにし、正確に 定位置に固定できるようにし、さらに傘玉縁１Ａが堅固に傘骨にはめこまれて脱 落することがないようにしていることなどを特徴とする。

【０００８】 前述の傘骨で金属をプレスしてΠ型体にした傘骨２Ａや実心体の傘骨２Ｂにな ったものについては、例えば実心体傘骨２Ｂでは定位置固定槽２２ｂ上に縦方向 孔２２１を設けたものである。 図６および図７に示されている傘玉縁１Ａと傘骨２Ａまたは２Ｂとの結合状況 は、当該傘玉縁１Ａの軸方向スプリング１４の三辺はコ字型中空部１３になって いて、弾性効能を具備しているので、傘骨の外端部２１にはめ込んだときに、固 定部１４１の斜辺１４２を利用してガイドして定位置固定孔２２ａまたは定位置 固定槽２２ｂにはめ込み、かつ固定部１４１の垂直辺１４３により定位置固定孔 ２２ａまたは２２ｂの頂部に止めて、傘玉縁１Ａが脱落する恐れがないようにし 、実用と安全の効能を増進させている。

【０００９】 さらに一歩進んで、当該傘玉縁１Ａを分解して修理したいときには、簡単な工 具４を利用して、差込み孔１１の底面の縦方向孔１５より内側に向かって押し上 げ、軸方向スプリング１４を上方に起こせば、固定部１４１を傘骨の定位置固定 孔２２ａまたは定位置固定槽２２ｂより脱落させて、順調に傘玉縁１Ａを分解す ることができ、平常は堅固に定位置に固定し、修理が迅速でかつ分解に便利であ る効能を具備している。

【００１０】 上記の実施例以外に慣用されている傘に対しても、本考案はまた上記の傘玉縁 １Ａの技術手段を延伸させて、もう一つの実現可能な実施例の状態を作製できる 。すなわち図８に示すように、従来の傘骨２の外端部をプレス時に被覆体２３を 呈するようにし図８に示された傘骨２と傘玉縁１Ｂはその形体をはっきりさせる ために倒置してある、傘玉縁１Ｂの内側端にも軸方向の差込み孔１１が設けられ 、中段部には横方向の穿孔１２が設けられていて、以下の各項をその特徴として いる。

【００１１】 当該傘玉縁１Ｂは差込み孔１１の下方に射出して形を形成したとき、コ字型中 空分１３を形成して軸方向スプリング１４を具備させ、ならびに軸方向スプリン グ１４内縁の傘骨外端被覆体２３の内側空間２４と相対する所に内方向に凸出す る固定部１４１を設け、かつ当該固定部１４１は傘玉縁１Ｂが傘骨２外端にはめ 込まれた後、その被覆体２３の内側壁２３１の頂部に止まり、かつ当該差込み孔 １１の形状が傘骨２の外周形体に応じて制作されることなどを特徴とする。

【００１２】 上記の技術特徴により、当該傘玉縁１Ｂは従来の傘骨２と堅固に結合され、そ の脱落を防止できる効能を増進させたものである。 図９は、傘玉縁１Ｂを組合わせた後の概略図であり、傘玉縁１Ｂと傘玉縁１Ａ の異なる点は、傘玉縁１Ｂの軸方向スプリング１４が差込み孔１１の下方に設け られ、従来の傘骨２の被覆体２３の形体に配合して固定部１４１の垂直辺１４３ は被覆体２３の内側壁２３１の頂部に止まるようになっていることである。そし て、傘玉縁１Ｂの上方は傘布３に遮られているので、分解して修正したいとき、 図示されていない工具を利用して底部の中空部１３より、軸方向スプリング１４ を下方向に引張れば、固定部１４１を傘骨の被覆体２３より脱落させて順調に傘 玉縁１Ｂを取り外すことができる。

【００１３】 本考案に掲示された傘玉縁１Ａまたは１Ｂは、固定部１４１を有する軸方向ス プリング１４を利用して相対する傘骨の外端部にはめ込むようにし、かつ当該差 込み孔１１の形状は傘骨の外周形体に配合して制作されるので、正確に定位置に 固定し、かつ回転しないようにすることができ、それゆえに、強風に出会っても 、脱落する恐れがなく、使用者や傍らの人を刺傷するのを防止することができ、 ならびに使用寿命を延長させる効果を増進させるものである。

【００１４】 当然、当該傘玉縁の尾部の外観形体は、図１０や図１１に示したように、需要 に従って異なる形体ａまたはｂに制作して傘の造形および模様にマッチさせるこ とができる。 この外に、図１２に掲示した傘玉縁１ｃは、その尾部を凸縁体１６にし、かつ 傘布３の固定端３１が当該凸縁体１６を被覆するようにして傘布３の固定端３１ 外周縁に傘骨２が露出して凸出しないようにしており、ならびに滑らかなアーク 面を形成するようにしており、全体の組立て後の実施例形体図は、図１３に示さ れているようであり、すなわち傘布３の毎一個の固定端３１は、傘玉縁１ｃの凸 縁体１６によって押し開かれるので、一個の滑らかなアーク面を形成して人体を 刺傷するのを防止することができ、確かに安全性を具備しており、傘玉縁１ｃと 傘骨２の定位置固定構造は、前掲の実施例と完全に同様であるので、贅言を要し ない。ゆえに、これもまた組立てが敏捷にできおよび容易に脱落しない効能を増 進するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の傘玉縁と傘骨の構造の分解立体図であ
る。

【図２】従来の傘玉縁と傘骨の結合後の断面図である。

【図３】本考案のより良い実施例の傘玉縁の概略図であ
る。

【図４】本考案のより良い実施例の傘玉縁の断面図であ
る。

【図５】傘骨のより良い実施例の型と傘骨の分解立体図
である。

【図６】本考案のより良い実施例の型とΠ型傘骨の組合
せ断面図である。

【図７】本考案のより良い実施例の傘玉縁と実心傘骨の
組合せ断面図である。

【図８】本考案のもう一つのより良い実施例の傘玉縁と
被覆体傘骨の分解立体図である。

【図９】本考案のもう一つのより良い実施例の傘玉縁と
被覆体傘骨の組合せ断面図であ。

【図１０】本考案の傘玉縁の一実施可能な外観実施例図
である。

【図１１】本考案の傘玉縁のもう一つの実施可能な外観
実施例図である。

【図１２】本考案の傘玉縁のもう一つ外観概略図であ
る。

【図１３】図１２の傘玉縁の構成の実施例状態図であ
る。

【符号の説明】

１Ａ 傘玉縁 ２Ａ、２Ｂ 傘骨 ３ 傘布 １１ 差込み孔 １２ 穿孔 １３ 中空部 １４ スプリング １５ 縦方向孔 ２１ 外端部 ２２ａ 定位置固定孔 ２２ｂ 定位置固定槽 ２３ 被覆体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘布を支える各傘骨と、各傘骨の外端部
   に差込む傘玉縁とを備え、 前記傘玉縁内側の端には軸方向の差込み孔が設けられ、
   そして中段には横方向の穿孔が設けられており、前記傘
   玉縁の差込み孔の外周縁に軸方向のスプリングを有し、
   ならびに軸方向スプリングの内縁に、傘骨の定位置固定
   槽や孔または被覆体の内側壁に相対して、内方向に凸出
   する固定部を設け、かつ前記差込み孔の形状は傘骨の外
   周形体に応じて制作され、傘骨と結合したときに回転し
   ないようにし、ならびに正確に定位置に固定できるよう
   にして前記傘玉縁が堅固に傘骨に差込まれて脱落する恐
   れがないことを特徴とする傘。
2. 【請求項２】 前記傘玉縁の尾部を凸縁体にし、かつ傘
   布の固定端が凸縁体を被覆るようにして傘布の外端に傘
   骨が露出して凸出していないようにし、ならびに滑らか
   なアーク面を形成するようにしたことを特徴とする請求
   項１記載の傘。