JP6320828B2 - 車両用電子制御装置および車両用電子制御装置の制御方法 - Google Patents

車両用電子制御装置および車両用電子制御装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御対象装置を制御する車両用電子制御装置および車両用電子制御装置の制御方法に関する。
図6に示すように、制御対象装置に搭載される電装システムが知られている。この電装システムは、電源電圧VEを出力するバッテリBと、発電機Mと、発電機Mの出力電圧を電源電圧VEに変換するレギュレータREGと、スイッチSWと、制御対象装置を制御する車両用電子制御装置10Xと、を備える。
車両用電子制御装置10Xは、スイッチSWがオンの時に供給される電源電圧VEにより動作し、制御対象装置からの各種信号(図示せず)に応じて、制御対象装置に設けられた負荷Loadを制御する。車両用電子制御装置10Xは、電源電圧VEをマイコン駆動電圧Vccに降圧する電源回路11と、マイコン駆動電圧Vccで動作するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)12Xと、トランジスタ等であるスイッチ素子13と、を備えている。
スイッチ素子13は、マイコン12Xによる制御に応じて、電源電圧VEが供給される負荷Loadと接地とを導通させるか否か切り替える。
特許文献1には、スイッチSWがオンからオフに切り替えられて、マイコン駆動電圧Vccが第1の閾値電圧未満に低下した場合に、マイコン12X内部のソフトリセット回路125Xがマイコン12Xの制御動作を禁止する技術が開示されている。これにより、マイコン駆動電圧Vccが不十分なことによるマイコン12Xの誤動作を防止できる。
特開2011−63231号公報
しかしながら、図7に示すように、電源回路11の存在により、マイコン駆動電圧Vccの立ち下がりの速さは、電源電圧VEの立ち下がりの速さより遅くなる。従って、上記特許文献1の技術では、電源電圧VEはマイコン駆動電圧Vccより低下しているが、マイコン駆動電圧Vccは第1の閾値電圧未満に低下しておらず、マイコン12Xが制御動作可能な期間P1がある。
この期間P1にマイコン12Xがスイッチ素子13を制御すると、スイッチ素子13の制御端子にはマイコン駆動電圧Vccが加えられ、スイッチ素子13のドレインにはマイコン駆動電圧Vccより低い電源電圧VEが加えられる。従って、スイッチ素子13が劣化する恐れがある。
そこで、本発明は、電源電圧が立ち下がる時にスイッチ素子を保護できる車両用電子制御装置および車両用電子制御装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両用電子制御装置は、
供給された電源電圧を駆動電圧に変換する電源回路と、
前記駆動電圧で動作し、制御対象装置を制御する制御回路と、を備え、
前記電源回路は、前記電源電圧がECU閾値電圧以上である場合に、前記制御回路が前記制御対象装置を制御できる制御閾値電圧以上の前記駆動電圧を出力し、
前記制御回路は、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止するリセット回路を有することを特徴とする。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記制御回路は、前記駆動電圧が前記制御閾値電圧より低い準備動作閾値電圧以上である場合に、前記制御対象装置を制御するための準備動作を行うことが可能であり、
前記リセット回路は、前記駆動電圧が前記準備動作閾値電圧未満である場合に、前記制御回路の動作を禁止し、一方、前記駆動電圧が前記準備動作閾値電圧以上である場合に、前記制御回路による前記準備動作を許可してもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記リセット回路は、前記準備動作が終了し、且つ、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上である場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を許可してもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記リセット回路は、前記準備動作が終了し、且つ、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧未満である場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止してもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記電源電圧が低下する時に、前記駆動電圧の単位時間当たりの低下量は、前記電源電圧の単位時間当たりの低下量より小さくてもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記制御回路による制御に応じて、前記電源電圧が供給される負荷と接地とを導通させるか否か切り替えるスイッチ素子を備え、
前記負荷は、前記制御対象装置を制御するためのものであってもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記電源電圧は、キックにより発電する発電機から供給されてもよい。
また、前記車両用電子制御装置において、
前記電源電圧を分圧して制御電圧を生成する分圧回路を備え、
前記制御回路は、前記制御電圧の大きさに応じて前記制御対象装置を制御し、
前記制御回路は、前記制御電圧を監視して前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上であるか否か判定する電圧監視回路を有してもよい。
本発明の一態様に係る車両用電子制御装置の制御方法は、
供給された電源電圧を駆動電圧に変換する電源回路と、前記駆動電圧で動作し、制御対象装置を制御する制御回路と、を備え、前記電源回路は、前記電源電圧がECU閾値電圧以上である場合に、前記制御回路が前記制御対象装置を制御できる制御閾値電圧以上の前記駆動電圧を出力する、車両用電子制御装置の制御方法であって、
前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、電源電圧がECU閾値電圧以上からECU閾値電圧未満に低下した場合に、制御回路による制御対象装置の制御を禁止するようにしている。これにより、駆動電圧の単位時間当たりの低下量が電源電圧の単位時間当たりの低下量より小さい場合に、電源電圧が駆動電圧より低下する前に制御対象装置の制御を禁止できる。
従って、制御対象装置を制御するためのスイッチ素子に不飽和電圧が印加されないため、電源電圧が立ち下がる時にスイッチ素子を保護できる。
第1の実施形態に係る電装システムの概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る車両用電子制御装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る車両用電子制御装置の動作タイミングを示す図である。 第2の実施形態に係る電装システムの概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る車両用電子制御装置の動作を示すフローチャートである。 従来の電装システムの概略構成を示すブロック図である。 従来の電装システムの動作タイミングを示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電装システムの概略構成を示すブロック図である。この電装システムは、図示しない車両(例えば二輪車)に搭載される。
図1に示すように、電装システムは、発電機Mと、レギュレータREGと、バッテリBと、スイッチ(イグニッションスイッチ)SWと、車両用電子制御装置(ECU:Engine Control Unit)10と、負荷Loadと、を備える。
発電機Mは、車両に設けられた図示しない内燃機関(制御対象装置)の始動時には、内燃機関を始動する動力源であるスタータモータ、又は、ユーザによるキックペダルのキックにより発電する発電機として機能する。また、発電機Mは、内燃機関の始動後には、内燃機関に駆動されて発電する発電機として機能する。
レギュレータREGは、発電機Mからの交流電力を直流電力に変換する。バッテリBは、充放電可能な二次電池であり、レギュレータREGからの直流電力で充電されると共に、電源電圧VEを出力する。
スイッチSWは、ユーザによりオン又はオフに切り替えられ、電源電圧VEを車両用電子制御装置10及び負荷Loadに供給するか否か切り替える。
車両用電子制御装置10は、電源電圧VEで動作し、内燃機関の各種センサ等からの各種信号(外部入力、図示せず)に応じて、内燃機関に設けられた負荷Loadを制御し、これにより内燃機関を制御する。
負荷Loadは、内燃機関を制御するためのものである。説明を明確化するために1つの負荷Loadを図示しているが、負荷Loadは、複数設けられており、例えば、内燃機関のフュエルポンプ、内燃機関のインジェクタ、内燃機関のイグニッションコイル等である。
車両用電子制御装置10は、電源回路11と、マイコン(制御回路)12と、スイッチ素子13と、分圧回路14と、を備える。
電源回路11は、スイッチSWを介して供給された電源電圧VEを、マイコン12を駆動するためのマイコン駆動電圧(駆動電圧)Vccに降圧(変換)する。電源回路11は、例えばDC−DCコンバータである。電源回路11は、電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合に、マイコン12が内燃機関を制御できる制御閾値電圧以上のマイコン駆動電圧Vccを出力する。
また、電源電圧VEが低下する時に、マイコン駆動電圧Vccの単位時間当たりの低下量は、電源電圧VEの単位時間当たりの低下量より小さい。
分圧回路14は、電源電圧VEを分圧して制御電圧VCONTを生成する。分圧回路14は、一端に電源電圧VEが供給され、他端から制御電圧VCONTを出力する抵抗R1と、一端が抵抗R1の他端に接続され、他端に接地電圧が供給される抵抗R2と、を有する。
マイコン12は、マイコン駆動電圧Vccで動作し、マイコン駆動電圧Vccが制御閾値電圧以上である場合に、内燃機関を制御できる。また、マイコン12は、制御電圧VCONTの大きさに応じて内燃機関を制御する。つまり、マイコン12は、制御電圧VCONTの大きさ(電源電圧VEの大きさ)に応じて負荷Loadを制御し、点火タイミングやインジェクタをオンさせるタイミングなどを変化させる。
マイコン12は、マイコン駆動電圧Vccが制御閾値電圧より低い準備動作閾値電圧以上である場合に、内燃機関を制御するための準備動作を行うことが可能である。準備動作の詳細は後述する。
スイッチ素子13は、マイコン12による制御に応じて、電源電圧VEが供給される負荷Loadと接地とを導通させるか否か切り替える。これにより、負荷Loadの動作が制御される。図示する例では、スイッチ素子13は、ドレインが負荷Loadに接続され、ソースが接地され、ゲートの電圧がマイコン12により制御されるNMOSトランジスタで構成されている。
マイコン12は、駆動電圧監視回路121と、CPU(Central Processing Unit)122と、リセット回路123と、を有する。
駆動電圧監視回路121は、マイコン駆動電圧Vccを監視して、監視結果を出力する。
CPU122は、内燃機関の制御に関連する各種処理を行う。また、CPU122は、制御電圧監視回路124を有している。制御電圧監視回路124は、制御電圧VCONTを監視して電源電圧VEがECU閾値電圧以上であるか否か判定する。ここでは、制御電圧監視回路124はソフトウェアで構成されている。
リセット回路123は、駆動電圧監視回路121からの監視結果に応じて、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧未満である場合に、マイコン12をリセットし、マイコン12の動作を禁止する。一方、リセット回路123は、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上である場合に、リセットを解除し、マイコン12による準備動作を許可する。
また、リセット回路123は、マイコン12による準備動作が終了し、且つ、電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合に、マイコン12による内燃機関の制御を許可する。
また、リセット回路123は、マイコン12による準備動作が終了し、且つ、電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合に、マイコン12をリセットし、マイコン12による内燃機関の制御を禁止する。
さらに、リセット回路123は、駆動電圧監視回路121からの監視結果に応じて、電源電圧VEがECU閾値電圧以上からECU閾値電圧未満に低下した場合に、マイコン12をリセットし、マイコン12による内燃機関の制御を禁止する。
リセット回路123のこのような動作により、マイコン駆動電圧Vccが不十分なことによるマイコン12の誤動作を防止できる。ここでは、リセット回路123はハードウェアで構成されている。
次に、図2,3を参照して、車両用電子制御装置10の動作を説明する。
図2は、第1の実施形態に係る車両用電子制御装置10の動作を示すフローチャートである。図3は、第1の実施形態に係る車両用電子制御装置10の動作タイミングを示す図である。
まず、ユーザによりスイッチSWがオンされると、電源電圧VE及びマイコン駆動電圧Vccが上昇し始め、図2のフローチャートの処理が始まる。この動作は、図3の時刻t0に対応する。
駆動電圧監視回路121は、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上であるか否か判定する(ステップS11)。マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧未満である場合(ステップS11;No)、リセット回路123はマイコン12をリセットして(ステップS12)、ステップS11の処理に戻る。マイコン12がリセットされていても、駆動電圧監視回路121はマイコン駆動電圧Vccを監視できるように構成されている。この動作は、図3の時刻t0から時刻t1までに対応する。つまり、時刻t0から時刻t1の間では、マイコン12はリセットされている(パワーオンリセット)。
マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上である場合(ステップS11;Yes)、リセット回路123は、リセットを解除し、マイコン12による準備動作を許可する。この動作は、図3の時刻t1から時刻t2に対応する。
準備動作として、マイコン12は、マイコン12の初期設定を行い(ステップS13)、マイコン12の動作確認(ROMSUMチェック等)を行う(ステップS14)。この動作は、図3の時刻t2から時刻t3に対応する。
次に、制御電圧監視回路124は、制御電圧VCONT、即ち電源電圧VEを読み込む(ステップS15)。この動作は、図3の時刻t3に対応する。
次に、制御電圧監視回路124は、電源電圧VEがECU閾値電圧以上であるか否か判定する(ステップS16)。電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合(ステップS16;No)、リセット回路123は、マイコン12をリセットして(ステップS12)、ステップS11の処理に戻る。
電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合(ステップS16;Yes)、リセット回路123は、マイコン12による内燃機関の制御を許可し、マイコン12は外部入力の取り込みを開始する(ステップS17)。この動作は、図3の時刻t3以降に対応する。
次に、制御電圧監視回路124は、制御電圧VCONT、即ち電源電圧VEを読み込む(ステップS18)。
次に、制御電圧監視回路124は、電源電圧VEがECU閾値電圧以上であるか否か判定する(ステップS19)。電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合(ステップS19;Yes)、リセット回路123は、マイコン12による内燃機関の制御を許可し、マイコン12は通常動作(内燃機関の制御)を行う(ステップS20)。その後、ステップS18に戻る。
一方、ステップS19において電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合(ステップS19;No)、リセット回路123は、マイコン12をリセットして(ステップS12)、ステップS11の処理に戻る。この動作は、図3の時刻t4に対応する。
このように、第1の実施形態によれば、電源電圧VEがECU閾値電圧以上からECU閾値電圧未満に低下した場合に、マイコン12による内燃機関の制御を禁止するようにしている(図3の時刻t4以降)。これにより、マイコン駆動電圧Vccの単位時間当たりの低下量が電源電圧VEの単位時間当たりの低下量より小さい場合に、電源電圧VEがマイコン駆動電圧Vccより低下する前に内燃機関の制御を禁止できる。
従って、電源電圧VEが立ち下がる時に、内燃機関を制御するためのスイッチ素子13に不飽和電圧が印加されないようにできるため、スイッチ素子13を保護できる。
また、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上である場合に、マイコン12による準備動作を許可するようにしている(図3の時刻t1以降)。これにより、マイコン駆動電圧Vccが内燃機関を制御できる制御閾値電圧に達する前に、準備動作を開始できる。従って、図6の従来技術よりも早く準備動作を終え、通常動作に移行することができる。
この動作は、例えば、バッテリBの電源電圧VEが低いか、バッテリBが接続されておらず、キックにより発電する発電機Mから電源電圧VEが供給され、これにより内燃機関を始動させる場合に、特に有効である。その理由は、このようなキック始動の場合、十分に充電されたバッテリBから電源電圧VEが供給される場合よりも、電源電圧VEが制御閾値電圧に達する時間が遅くなる可能性があるが、その前に準備動作を行えるので、電源電圧VEが制御閾値電圧に達した後、すぐに通常動作を行えるためである。
これに対して、図6の従来技術の動作を第1の実施形態と比較すると、図3の時刻t4より遅い時刻t2xに、マイコン駆動電圧Vccが低下したことによりマイコン12Xがリセットされる。即ち、本実施形態よりもリセットが遅い。また、従来技術においては、図3の時刻t2より遅い時刻t1x以降に、マイコン12Xのリセットが解除され、初期設定及び動作確認を行い、その後通常動作を行う。即ち、本実施形態よりも通常動作の開始が遅い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、ハードリセット回路とソフトリセット回路を用いてリセットを行う点が、第1の実施形態と異なる。
図4は、第2の実施形態に係る電装システムの概略構成を示すブロック図である。図4では、図1と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。即ち、マイコン12aのCPU122aとハードリセット回路123aの機能が第1の実施形態と異なる。ハードリセット回路123aは、ハードウェアで構成されている。
CPU122aは、制御電圧監視回路124に加え、ソフトリセット回路125を有している。ソフトリセット回路125は、ソフトウェアで構成されている。
ハードリセット回路123aとソフトリセット回路125は、リセット回路として機能する。つまり、以下に説明するように、第2の実施形態では、第1の実施形態のリセット回路123の機能を、ハードリセット回路123aとソフトリセット回路125とにより実現している。
ハードリセット回路123aは、駆動電圧監視回路121からの監視結果に応じて、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧未満である場合に、マイコン12aをリセットし、マイコン12aの動作を禁止する。一方、ハードリセット回路123aは、マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上である場合に、リセットを解除し、マイコン12aによる準備動作を許可する。
ソフトリセット回路125は、マイコン12aによる準備動作が終了し、且つ、電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合に、マイコン12aによる内燃機関の制御を許可する。
また、ソフトリセット回路125は、マイコン12aによる準備動作が終了し、且つ、電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合に、マイコン12aをソフトリセットし、マイコン12aによる内燃機関の制御を禁止する。
また、ソフトリセット回路125は、電源電圧VEがECU閾値電圧以上からECU閾値電圧未満に低下した場合に、マイコン12aをソフトリセットし、マイコン12aによる内燃機関の制御を禁止する。
次に、図5を参照して、車両用電子制御装置10aの動作を説明する。動作タイミングは、図3の第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
図5は、第2の実施形態に係る車両用電子制御装置10aの動作を示すフローチャートである。図5では、図2の処理と共通する処理には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
ステップS11は、図2と同じ処理である。マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧未満である場合(ステップS11;No)、ハードリセット回路123aはマイコン12aをリセットして(ステップS12)、ステップS11の処理に戻る。
マイコン駆動電圧Vccが準備動作閾値電圧以上である場合(ステップS11;Yes)、ハードリセット回路123aは、リセットを解除し、マイコン12aによる準備動作を許可する。
ステップS13〜S16は、図2と同じ処理である。
電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合(ステップS16;No)、ソフトリセット回路125は、マイコン12aをソフトリセットして(ステップS12a)、ステップS11の処理に戻る。
電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合(ステップS16;Yes)、ソフトリセット回路125は、マイコン12aによる内燃機関の制御を許可し、マイコン12aは外部入力の取り込みを開始する(ステップS17)。
ステップS18,S19は、図2と同じ処理である。
電源電圧VEがECU閾値電圧以上である場合(ステップS19;Yes)、ソフトリセット回路125は、マイコン12aによる内燃機関の制御を許可し、マイコン12aは通常動作を行う(ステップS20)。その後、ステップS18に戻る。
一方、ステップS19において電源電圧VEがECU閾値電圧未満である場合(ステップS19;No)、ソフトリセット回路125は、マイコン12aをソフトリセットして(ステップS12a)、ステップS11の処理に戻る。
このように、ハードリセット回路123a及びソフトリセット回路125を用いても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、ソフトリセット回路125をソフトウェアで実現しているため、設計変更等の自由度を高くできる。
なお、第1及び第2の実施形態において、スイッチ素子13は、バイポーラトランジスタやサイリスタ等でもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
M 発電機
REG レギュレータ
B バッテリ
SW スイッチ
Load 負荷
10,10a 車両用電子制御装置
11 電源回路
12,12a マイコン
13 スイッチ素子
14 分圧回路
121 駆動電圧監視回路
122,122a CPU
123 リセット回路
123a ハードリセット回路
124 制御電圧監視回路
125 ソフトリセット回路

Claims (8)

  1. 供給された電源電圧を駆動電圧に変換する電源回路と、
    前記駆動電圧で動作し、車両に設けられた制御対象装置を制御する制御回路と、
    前記制御回路による制御に応じて、前記電源電圧が供給される負荷と接地とを導通させるか否か切り替える、前記制御対象装置を制御するためのスイッチ素子と、を備え、
    前記負荷は、前記制御対象装置に設けられ、且つ前記制御対象装置を制御するためのものであり、
    前記電源回路は、前記電源電圧がECU閾値電圧以上である場合に、前記制御回路が前記制御対象装置を制御できる制御閾値電圧以上の前記駆動電圧を出力し、
    前記制御回路は、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止するリセット回路を有し、
    前記スイッチ素子は、ドレインが前記負荷に接続され、ソースが接地され、制御端子の電圧が前記制御回路により制御される、MOSトランジスタであり、
    前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記リセット回路が、前記制御回路の制御を禁止することで、前記制御対象装置を制御するための前記スイッチ素子の前記制御端子に、ドレインの電圧よりも高い電圧が印加されないようにする
    ことを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 前記制御回路は、前記駆動電圧が前記制御閾値電圧より低い準備動作閾値電圧以上である場合に、前記制御対象装置を制御するための準備動作を行うことが可能であり、
    前記リセット回路は、前記駆動電圧が前記準備動作閾値電圧未満である場合に、前記制御回路の動作を禁止し、一方、前記駆動電圧が前記準備動作閾値電圧以上である場合に、前記制御回路による前記準備動作を許可する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記リセット回路は、前記準備動作が終了し、且つ、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上である場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を許可する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記リセット回路は、前記準備動作が終了し、且つ、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧未満である場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用電子制御装置。
  5. 前記電源電圧が低下する時に、前記駆動電圧の単位時間当たりの低下量は、前記電源電圧の単位時間当たりの低下量より小さい
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車両用電子制御装置。
  6. 前記電源電圧は、キックにより発電する発電機から供給される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の車両用電子制御装置。
  7. 前記電源電圧を分圧して制御電圧を生成する分圧回路を備え、
    前記制御回路は、前記制御電圧の大きさに応じて前記制御対象装置を制御し、
    前記制御回路は、前記制御電圧を監視して前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上であるか否か判定する電圧監視回路を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の車両用電子制御装置。
  8. 供給された電源電圧を駆動電圧に変換する電源回路と、前記駆動電圧で動作し、車両に設けられた制御対象装置を制御する制御回路と、前記制御回路による制御に応じて、前記電源電圧が供給される負荷と接地とを導通させるか否か切り替えるスイッチ素子と、を備え、前記負荷は、前記制御対象装置に設けられ且つ前記制御対象装置を制御するためのものである、車両用電子制御装置の制御方法であって、
    前記電源電圧がECU閾値電圧以上である場合に、前記電源回路により、前記制御回路が前記制御対象装置を制御できる制御閾値電圧以上の前記駆動電圧を出力し、
    前記制御回路は、前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記制御回路による前記制御対象装置の制御を禁止する前記リセット回路を有し、
    前記スイッチ素子は、ドレインが前記負荷に接続され、ソースが接地され、制御端子の電圧が前記制御回路により制御される、MOSトランジスタであり、
    前記電源電圧が前記ECU閾値電圧以上から前記ECU閾値電圧未満に低下した場合に、前記リセット回路により、前記制御回路の制御を禁止することで、前記制御対象装置を制御するための前記スイッチ素子の前記制御端子に、ドレインの電圧よりも高い電圧が印加されないようにする
    ことを特徴とする車両用電子制御装置の制御方法。
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