JP6319351B2 - シートバックパネル - Google Patents

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Description

本発明は、シートバックパネルに関するものである。
車両用シートにおけるシートバックの骨格部分は、フレームとシートバックパネルとにより構成されて、フレームは、少なくともシートバックパネルの周縁部に沿うように配設されるのが一般的である。そして、シートバックパネルには、シートに着座された乗員からの後方への荷重を受けるために、かなりの剛性が要求されるものである。また、シートバックを起立位置から前方へ略180度揺動させた倒伏位置をとり得るようにした場合は、倒伏位置において載置される荷物からの荷重をシートバックパネルが受けることから、より剛性が要求されるものである。
シートバックパネルはかなり大きな面積を有することから、剛性確保のために金属製の板材によって構成されるが、単なる板材のままでは剛性が不足することになる。特許文献1には、シートバックパネルの剛性を向上させるために、V字形状とされた多数のビード部を上下方向に隣接させて形成することが開示されている。
特開2011−105049号公報
ところで、車両用シートのシートバックにおいては、その下端部が、シートクッション側に対して左右一対の下連結部によって連結、支持され、その上端部は車体側(の側壁部材)に対して上連結部によって連結、支持されるのが一般的である。つまり、シートバックは、その下端部においては、シートクッションを介して車体側に支持されることになる。
上述した各連結部を斜めに結ぶ所定の対角線上では、曲げに対する剛性を十分に確保する必要がある。そして、シートバックを左右の分割式とした場合は、特にハッチバック式の車両で見られるように、上連結部が車幅方向外方側端部側のみに存在して、車幅方向中央部側においては上連結部が存在しない場合がある。この場合、シートバックの上端部のうち車幅方向中央部側に外力が作用した場合に、上連結部とこの上連結部とは左右反対側に位置する下連結部とを結ぶ対角線上において大きな曲げ力が作用することから、これに対する剛性を十分に確保する必要がある。
一方、最近では、車両の軽量化が強く望まれるようになっており、このためシートバックパネルを薄肉化することが考えられている。しかしながら、シートバックパネルに対して単に線状にビード部を形成するだけでは、薄肉化した際に十分な剛性を確保することが難しく、特に前述した所定の対角線上での曲げ剛性を大きく確保することが難しいものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、シートバックパネルを薄肉化した場合でも、所定の対角線上での曲げ剛性を十分に確保できるようにしたシートバックパネルを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
シートバックを構成するためのシートバックパネルであって、
金属製の板材により構成され、
前記板材のうち上から斜め下方へと伸びる所定の対角線上に位置させて、複数のエンボス部が形成され、
前記エンボス部が、正方形または円形の形状に形成され、
前記複数のエンボス部が、前記板材の平坦面において互いに間隔をあけて形成され、
前記板材には、前記各エンボス部を取り巻くように複数のビード部が形成され、
前記各エンボス部と前記各ビード部とは、該1つのエンボス部を該1つのビード部が取り巻くように形成され、
前記エンボス部とこれを取り巻く前記ビード部との間に位置する面が平坦面とされている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、板材からなるシートバックパネルにおける所定の対角線上に複数のエンボス部を位置させることにより、所定の対角線に沿う方向での曲げ剛性を大幅に向上させて、その分シートバックパネルを薄肉化することができる。また、ビード部によってエンボス部付近の剛性をより高めて、上記効果をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2〜請求項4および請求項6に記載のとおりである。すなわち、
前記板材は、車体側への連結部として、下端部において左右一対の下連結部が構成される一方、上端部において左右いずれか一方の上連結部が構成され、
前記所定の対角線が、前記上連結部と、前記左右一対の下連結部のうち該上連結部とは左右反対方向に位置する一方の下連結部と、を結ぶ線とされている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、所定の対角線に沿って特に大きな曲げ作用を受け易い態様とされた場合において、請求項1に対応した効果を得ることができる。
前記ビード部が、その周囲が閉じられた環状とされている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、請求項に対応した効果をより一層向上させることができる。
前記ビード部が前記板材の一面側に突出するように形成される一方、前記エンボス部が該板材の他面側に突出するように形成されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、エンボス部とビード部とを同方向に突出形成した場合に比して、より剛性を向上させることができる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、請求項5に記載のように、
シートバックを構成するためのシートバックパネルであって、
金属製の板材により構成され、
前記板材のうち上から斜め下方へと伸びる所定の対角線上に位置させて、複数のエンボス部が形成され、
前記板材には、前記エンボス部を取り巻くようにビード部が形成され、
前記エンボス部の突出高さが、前記ビード部の突出高さよりも大きくされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、ほぼ請求項1に対応した効果を得つつ、ビード部の突出高さをエンボス部の突出高さよりも低くすることにより、細幅となるビード部を容易に形成する等の上で好ましいものとなる。
前記第1の解決手法および第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項6に記載のとおりである。すなわち、
記ビード部が、正方形または円形の形状に形成されている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、シートバックパネルの板面に沿う例えば上下方向や左右方向、対角線方向等、広い方向についての剛性(特に曲げ剛性)をより高める上で好ましいものとなる。
本発明によれば、シートバックパネルを薄肉化した場合でも、所定の対角線に沿う方向での曲げ剛性を十分に確保できる。
本発明が適用された後席用シートの一例を示す正面図。 シートバックパネルの正面図。 図2のX3−X3線相当断面図。 図2のX4−X4線相当断面図。 図2に示すシートバックパネルのうち、大きな面積を有する平坦面部分にハッチングを付して示す図。 図2に示される1組のビード部とエンボス部とを示す図。 図6のX7−X7線相当断面図。 1組のビード部とエンボス部との第2の例を示す図。 1組のビード部とエンボス部との第3の例を示す図。 1組のビード部とエンボス部との第4の例を示す図。
図1は、ハッチバック式とされた車両の後席用シートSを示す。図中、1はシートクッション、2、3は左右分割構成とされたシートバックである。シートバック2は1人用で、シートバック3は2人用とされている。シートバック3は、クッション材等が除去された状態が示される。
シートバック3は、シートバックパネル10とフレーム20とを有する。シートバックパネル10は、金属製(実施形態では通常の鋼板)の板材からなり、図1では、後述するビード部やエンボス部等が省略された簡略化した状態で示されている。
フレーム20は、シートバックパネル10の外周縁部に沿うように配設された方形の主フレーム21を有する。すなわち、主フレーム21は、シートバックパネル10の上縁部に沿って車幅方向に延びる上部21aと、シートバックパネル10の下縁部に沿って車幅方向に延びる下部21bと、シートバックパネル10の左右の側縁部に沿って上下方向に延びる左右一対の縦部21c、21dとを有する。フレーム20は、さらに、主フレーム21の上部21aと下部21bとを連結する補助フレーム22を有する。このようなフレーム20は、金属製(実施形態では鋼製)のパイプ材によって構成されて、例えばその4隅においてシートバックパネル10に対して溶接等により固定されている。
シートバック3は、主フレーム21の車幅方向各端部に設けたブラケット30、31を介して、車幅方向に延びる揺動軸線θを中心にして前後方向に揺動可能としてシートクッション1に連結されている。図1では、シートバック3は、起立位置にある状態が示され、この起立位置において、主フレーム21の左上端部に設けたロック部材32が、車体側に設けた係止部材33に係止されて、起立位置が保持されるようになっている。
シートバック3は、図1に示す起立位置の他に、倒伏位置をもとり得るようになっている。すなわち、図1の起立位置の状態から、係止部材33に対するロック部材32のロックを解除した状態で、シートバック3を前方へ略180度揺動させることにより、起立位置において背面側(後面側)となる面が上方を向いて、荷物を載置可能な載置面として機能されるようになっている。
主フレーム21の上部21aには、それぞれ2個一対となる保持筒部34、35が2組固定されている(例えば溶接による固定)。2組の保持筒部34、35には、それぞれ、ヘッドレスト用のフレーム36、37が上下方向に位置調整可能として保持されている。
シートバック2においても、シートバック3と同様に、起立位置と倒伏位置とを選択的にとり得るようになっている。そして、シートバック2の骨格構造も、シートバック3と同様に、シートバックパネルとフレームとによって構成されている。また、シートバック2用のヘッドレストが符号38で示される。
各シートバック2、3をそれぞれ起立位置とした図1の状態の他、図1の状態から、シートバック2のみを倒伏位置とする状態と、シートバック3のみを倒伏位置とする状態と、両シートバック2、3をそれぞれ倒伏位置とする状態と、を適宜選択可能である。
図1において、40、41は、それぞれチャイルドシート取付用のブラケットであり、42は、シートベルトアンカであり、43、44はシートベルトガイドである。ブラケット40、41およびシートベルトアンカ42は、それぞれシートバックパネル10に対して例えば溶接等により固定されている。また、シートベルトガイド43、44はそれぞれ主フレーム21の上部21aに固定されている。
次に、シートバックパネル10の詳細について、図2〜図7を参照しつつ説明する。シートバックパネル10は、実施形態では、薄肉(実施形態では厚さ0.4mm)の普通鋼板をプレス加工することにより形成されている。シートバックパネル10は、中央部分やその付近において、図5においてハッチングを付した4つの領域R1〜R4の部分が、上下方向に延びて大きな面積を有する平坦面とされている。
上記4つの領域R1〜R4は、特に剛性が低くなるために、剛性向上が強く望まれる領域となる。この領域R1〜R4では、ビード部とエンボス部との形成によって、剛性向上が図られている。以下、領域R1〜R4におけるエンボス部とビード部との形成手法について説明するが、その位置や方向については、シートバックパネル10が起立位置にあるときの状態を前提として説明する。
まず、各領域R1〜R4において、円形とされたエンボス部50が、領域R1〜R4の延び方向となる上下方向に間隔を開けて直列に複数形成されている。このエンボス部50は、シートバックパネル10の正面側(起立位置において前方を向く面側)に突出するように塑性変形された状態で形成されている。
ビード部51は、エンボス部50を取り巻くように形成されている。1つのエンボス部50を取り巻くビード部51は、方形(実施形態では略正方形で)とされて、シートバックパネルの背面側(起立位置において後方を向く面側)に突出するように塑性変形された状態で形成されている。そして、エンボス部50を取り巻いているビード部51は、周方向に閉じられた環状として形成されている。
各領域R1〜R4において、複数のエンボス部50に対するビード部51同士は、互いに連続するように形成されている。すなわち、ビード部51のうち車幅方向に延びる部分が、上側のエンボス部50と下側のエンボス部50との共通用として形成されている。換言すれば、各領域R1〜R4において、上下方向に長く伸びるように左右一対の長いビード部(長い部分)を形成して、この左右一対のビード部同士を車幅方向に延びる短いビード部(短い部分)で連結しすることにより全体として梯子構造とて、上下左右のビード部によって囲まれた複数の領域にエンボス部50を形成するようにしてある。
図7に示すように、ビード部51の突出高さが符号α1で示され、エンボス部50の突出高さが符号α2で示される。そして、α2>α1として設定されている。より具体的には、実施形態では、α1が2〜3mm程度に設定され、α2が8〜10mm程度に設定されている。
図2に示すように、領域R3には取付孔46が形成され、領域R1には取付孔47が形成され、領域R2には取付孔48が形成されている。取付孔46、47は、チャイルドシート取付用のブラケット40、41(図1参照)を取付けるための取付部となっている。また、取付孔48は、シートベルトアンカ42を取付けるための取付部となっている。
チャイルドシート用の取付部となる取付孔46、47に隣接するようにして、エンボス部50を環状に取り巻く略方形のビード部51が位置されている。これにより、取付孔47、47付近の剛性(強度)が確保されることになる。
また、取付孔46、47の周囲を取り巻くように、周方向に連続する(閉じられた)環状のビード部81が形成されている。ビード部81は、ビード部51と同方向に突出されている。ビード部81の形成により、取付孔46、47付近の剛性がより向上されることになる。実施形態では、ビード部51の一部が、ビード部81の一部を構成するようにしてある。なお、ビード部51とビード部81とは、その一部を共通化することなく、互いに別個独立して形成してもよい。また、ビード部51が第1ビード部に対応し、ビード部81が第2ビード部に対応するものである。
シートベルトアンカ用の取付孔48の周囲には、ビード部81に相当するビード部が形成されていないが、取付孔48の周囲を取り巻くように、周方向に連続する(閉じられた)環状のビード部を形成してもよい。
領域R1〜R4以外の部分においても、シートバックパネル10には、エンボス部60やビード部61が適宜形成されて、全体として大きく剛性が向上されるようになっている。エンボス部60はシートバックパネル10の正面側に突出するように形成され、ビード部61はシートバックパネル10の背面側に突出するように形成されている。そして、エンボス部60の突出高さが、ビード部61の突出高さよりも大きくされている(エンボス部50とビード部51との関係と同じ設定)。
シートバックパネル10の前面側には肉厚のクッション材が配設される一方、シートバックパネル10の背面側は薄いカバーシートにより覆われて、シートバックパネル10およびフレーム20が外部から目視できないようにされる。
図1における1人用のシートバック2においても、2人用のシートバック3と同様に、シートバックパネル10とフレーム20とにより構成されて、その広い面積を有する平坦面には、前述したエンボス部50、60やビード部51、61が形成され、またチャイルドシート取付用の取付孔やこれを取り巻くビード部81が形成されている。
前述したエンボス部50、60は、図2に示す所定の対角線Z上において複数個位置するように形成されている。この所定の対角線Zは、図1に示す上連結部としてのロック部材32の位置と、下連結部となるブラケット30、31のうちロック部材32とは左右反対側に位置するブラケット31とを結ぶ線となっている。つまり、所定の対角線Zに沿っての曲げ剛性が大幅に向上されたものとなっている。
以上のような構成において、シートバックパネル10は、大きな面積を有する平坦面に、エンボス部50とエンボス部50を環状に取り巻くビード部51とを形成することにより、その剛性が大幅に向上される。特に、エンボス部50とビード部51とは反対方向に突出形成されているので、同方向に突出形成した場合に比してより剛性を向上させることができる。さらに、1つのエンボス部50を取り巻くビード部51が、その周方向に閉じられた環状として形成することによりさらに剛性が向上される。さらにまた、複数のエンボス部50に対するビード部51が互いに連続するように形成することにより、ある1つのエンボス部50に対するビード部51が、他のエンボス部50に対するビード部51とが離間している場合に比して、より剛性を向上させることができる。ビード部51を方形(特に略正方形)に形成することにより、種々の方向からの曲げ力に対抗する上で好ましいものとなる。
シートバックパネル10は、その上端部(起立位置における上端部)のうち車幅方向中央部側においては、車体側に連結、支持されてない構造となっている。このため、起立位置にあるシートバックパネル10(によって構成されるシートバック)の上端部のうち、車幅方向中央部に前後方向の外力が作用すると、上記所定の対角線上に大きな曲げ力が作用することになる。しかしながら、所定の対角線Z上には複数のエンボス部50、60が配設されているため、当該所定の対角線Zでの曲げ剛性が大きく向上されることになり、シートバックパネル10を薄肉化しても、十分な曲げ剛性を確保することが可能となる。とりわけ、所定の対角線Z上のエンボス部50が、環状のビード部51によって囲まれているので、上記曲げ剛性がより一層向上されて、その分シートバックパネル10を薄肉化することが可能となる。
さらに、実施形態では、図2において、所定の対角線Zと交差する方向の対角線(右下がりの対角線)上においても、複数のエンボス部50やビード部51が位置するようにして、所定の対角線Zと交差する方向の対角線回りの曲げ剛性をも十分に確保するようになっている。以上に加えて、車幅方向において間隔をあけて配設された複数のエンボス部50同士は、互いに車幅方向において同一軸線上に位置しないような配設とされて、全体として種々の方向についての曲げ剛性を十分に確保するようになっている。
シートバック3(2)が起立位置にあるとき、シートバックパネル10の前面側には突出量の大きいエンボス部50が位置されることになるが、シートバックパネル10の前面側に配設されているクッション材によって、大きな突出が問題とならないものである。また、シートバック3(2)を倒伏位置としたとき、シートバックパネル10の背面側つまり荷物が載置される載置面側に位置されるビード部51は、その突出量が小さいので、荷物を載置する上で支承を生じないものである。
実施形態のものにおいては、所望の(必要な)剛性を確保するのに、従来は0.5mmを超える肉厚が必要であったが、0.3mmで同等の剛性を確保することが可能である。また、エンボス部50やビード部51等の形状や個数、シートバックパネル10の材質等よっては更に薄い板厚のものを使用してもよい。よって、0.2mm〜0.5mmの肉厚の普通鋼板をプレス加工することにより、必要な剛性を確保しつつ従来よりも十分に軽量化を図ることができる。
次に、図8以下を参照しつつ、エンボス部50をビード部51との変形例について説明する。まず、図8の例は、エンボス部50を正方形(略正方形の場合を含む)に形成した例を示す。図8の例では、エンボス部50の各辺が、ビード部51の各辺と平行に延びるようにされている。
図9の例は、図8の場合と同様に、エンボス部50を正方形として形成してある。ただし、エンボス部50の各辺が、ビード部51の各辺と略45度傾斜する設定となっている。図9の場合は、より広い方向での曲げ力に対応する上で好ましいものとなる。
図10の例は、エンボス部50およびビード部50共に、円形(略円形の場合を含む)に形成した例を示す。円形の場合も、種々の方向からの外力に対抗する上で好ましいものとなる。図10の変形として、ビード部51を円形としつつ、エンボス部50を方形(特に正方形)とすることもできる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。エンボス部50の突出高さよりもビード部51の突出高さを大きくしてもよく、この場合は、シートバックパネル10の前面側(起立位置において前方を向く側の面)に、突出量の大きいビード部51を突出させ、シートバックパネル10の背面側(倒伏位置において上方を向く側の面)に突出量の小さいエンボス部50を位置させるのが好ましい。エンボス部50とビード部51との突出量を略同じに設定してもよい。つのエンボス部50とこれを取り巻くビード部51とを1つのセル単位としたとき、隣り合うセル同士(のビード部51)が互いに連続することなく離間したものであってもよい。
1つのエンボス部50とこれを取り巻くビード部51とからなる1つのセル単位で考えたとき、1つのセル単位の面積(ビード部51によって囲まれる面積)は、小さいほど剛性向上の効果が高くなるので、例えば100平方cm〜500平方cm範囲で設定するのが好ましく、またエンボス部50の面積は、上記ビード部51によって囲まれる面積の10〜30%程度の大きさに設定するのが好ましい。1つのセル単位からなる剛性向上部は、シートバックパネル10のうち剛性が要求される部分に適宜配設することができる。例えば、1つのセル単位毎に適宜分散させたり、複数のセル単位が隣り合うように存在させたり、複数のセル単位を隣り合わせて配設するときにその延び方向(エンボス部50の配列方向)を車幅方向としたり、斜め方向にしたりする等、適宜選択できる。エンボス部50を取り巻くビード部51は、周方向において閉じられていない非環状の形状としてもよく、またビード部51を形成しないようにしてもよい。エンボス部50、60やビード部51の形状は、正方形(略正方形を含む)や円形以外に、例えば三角形状や楕円形状等、適宜の形状とすることができる。シートバックパネル10の上端部が、左右一対の上連結部を有するものであってもよく、この場合は、左右の対角線上にそれぞれエンボス部50が複数位置するように設定することができる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、シートバックの軽量化の上で好ましいものとなる。
S:シート
θ:揺動軸線
α1:突出高さ(ビード部)
α2:突出高さ(エンボス部)
R1〜R4:領域(平坦面部分)
Z:所定の対角線
1:シートクッション
2:シートバック(1人用)
3:シートバック(2人用)
10:シートバックパネル
20:フレーム
30,31:ブラケット(下連結部)
32:ロック部材(上連結部)
33:係止部材
50:エンボス部
51:ビード部
60:エンボス部
61:ビード部

Claims (6)

  1. シートバックを構成するためのシートバックパネルであって、
    金属製の板材により構成され、
    前記板材のうち上から斜め下方へと伸びる所定の対角線上に位置させて、複数のエンボス部が形成され、
    前記エンボス部が、正方形または円形の形状に形成され、
    前記複数のエンボス部が、前記板材の平坦面において互いに間隔をあけて形成され、
    前記板材には、前記各エンボス部を取り巻くように複数のビード部が形成され、
    前記各エンボス部と前記各ビード部とは、該1つのエンボス部を該1つのビード部が取り巻くように形成され、
    前記エンボス部とこれを取り巻く前記ビード部との間に位置する面が平坦面とされている、
    ことを特徴とするシートバックパネル。
  2. 請求項1において、
    前記板材は、車体側への連結部として、下端部において左右一対の下連結部が構成される一方、上端部において左右いずれか一方の上連結部が構成され、
    前記所定の対角線が、前記上連結部と、前記左右一対の下連結部のうち該上連結部とは左右反対方向に位置する一方の下連結部と、を結ぶ線とされている、
    ことを特徴とするシートバックパネル。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ビード部が、その周囲が閉じられた環状とされている、ことを特徴とするシートバックパネル。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記ビード部が前記板材の一面側に突出するように形成される一方、前記エンボス部が該板材の他面側に突出するように形成されている、ことを特徴とするシートバックパネル。
  5. シートバックを構成するためのシートバックパネルであって、
    金属製の板材により構成され、
    前記板材のうち上から斜め下方へと伸びる所定の対角線上に位置させて、複数のエンボス部が形成され、
    前記板材には、前記エンボス部を取り巻くようにビード部が形成され、
    前記エンボス部の突出高さが、前記ビード部の突出高さよりも大きくされている、
    ことを特徴とするシートバックパネル。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記ビード部が、正方形または円形の形状に形成されている、ことを特徴とするシートバックパネル。
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