JP6319124B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選んだ設定項目に関し、設定値を設定できる操作パネルを含む画像形成装置に関する。
複合機、複写機、プリンターのような画像形成装置には、画像形成装置の環境や動作の設定を行える操作パネルが設けられることがある。近年の技術の進歩によって、画像形成装置はますます多機能になり、画像形成装置で設定できる項目の数、設定値の種類は多くなっている。そのため、設定しようとする項目、設定値を探し出す時間が長くなる場合がある。特に、画像形成装置の操作に慣れていない人ほど、所望の設定値を設定するまでの時間が長くなりやすい。煩わしさを軽減するため、画像形成装置での設定作業の時間を短くすることが好ましい。
特許文献1記載には、画像形成装置の設定を簡易なものとするための技術が記載されている。具体的に、特許文献1には、装置本体と環境設定を記憶可能で装置本体に任意に着脱可能な記憶媒体を備え、記憶媒体が装置本体に装着された時に、記憶媒体に記憶されている環境設定を読み取って得られた情報を用いて前記環境設定を行う画像形成装置が記載されている。これにより、ネットワークに接続されていない画像形成装置でも、個人環境設定を可能とし、記憶媒体を画像形成装置に装着するという単純な方法で、個人環境設定を可能とする(特許文献1:段落[0010]参照)。
特開2007−283626号公報
サービスマンや画像形成装置の管理者は、会社の方針や画像形成装置の使用目的、使用状況にあわせて、画像形成装置の各種設定値の設定を行う。サービスマンや管理者は、例えば、ネットワークのような画像形成装置の基本動作に関する設定値や、ジョブに関する設定項目のデフォルトの設定値(デフォルト値)を設定する。
一方、画像形成装置は一般に複数人で共用される。そのため、希望どおりに画像形成装置が動作するように、ある使用者が現在の設定値を変更する場合がある。そして、設定値を変更した使用者が元の設定値に戻すことを忘れる場合がある。しかし、変更後の設定値は、設定値を変更した使用者にのみ都合がよく、他の共用者にとって適切でない場合がある。また、使用者が設定に習熟していないため、使用者は、意図せずに不適切な設定値を設定してしまうことがある。
多くの人が望まない設定値や、使用方針に反する設定値や、画像形成装置の設置環境にそぐわず正常な動作を妨げる設定値のような不適切な設定値が設定されたとき、変更前の設定値に戻すことが好ましい。このような場合、変更後の設定値を元の値(変更前の値)に戻せるようにすべきという問題がある。
しかし、設定値の変更者が、設定項目や変更前の設定値を忘れた場合、試行錯誤しながら適切な値に設定値を戻すことになる。また、設定値の変更がなされるごとに、日時、変更前と変更後の設定値、変更者のような情報を含む変更履歴(ログ)を残すことも考えられる。しかし、変更のたびにログを残すと、将来的にログを記憶しておくための大きな記憶容量が必要となる。ログの保存件数を制限し、古いログを消去していくことも考えられる。しかし、設定値がおかしいと気付いたとき、参照したいログが消去済の場合もある。さらに、蓄積された大量のログのなかで、参照したいログを探し当てることも時間を要する。このように、ログを残すようにしても、適切な設定値に戻すことに手間、時間を要する場合がある。
ここで、特許文献1の記載の技術では、記憶媒体に記憶された環境設定に基づいて環境設定を行うことができる。そのため、記憶媒体の持ち主は、容易に画像形成装置を自分好みの状態に設定することができる。しかし、誤って変更された不適切な設定値の点は、特許文献1に記載されていない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、不適切な設定値に変更されても、自動的に適切な設定値に戻す。
上記課題解決のため、本発明に係る画像形成装置は、操作パネル、記憶部、制御部を含む。前記操作パネルは、設定を行う設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を変更する操作を受け付ける。前記記憶部は、予め定められた設定項目である特定項目で設定できる設定値ごとに、選ばれ、定められた回数とその設定値が定められていた時間の累計である累計時間の何れか一方、又は、両方を統計情報として記憶する。前記制御部は、操作パネルへの操作に基づき、前記特定項目の設定値の変更を認識し、前記特定項目の設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定可能な設定値のうち、最も前記回数が多い、又は、最も前記累計時間が長い設定値である復元値を前記統計情報に基づき認識し、現在の設定値が前記復元値と異なるとき、設定値を前記復元値に変更する自動復元処理を行う。前記記憶部は前記回数を前記統計情報として記憶し、前記制御部は、前記復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する前記特定項目に含まれる設定値の前記回数の合計が予め定められた基準回数以下であるか否かを確認し、前記基準回数以下のとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行わず、前記基準回数を超えているとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行うようにしてもよい。また、前記記憶部は前記累計時間を前記統計情報として記憶し、前記制御部は、前記累計時間に基づき前記復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定できる各設定値の前記累計時間の合計が予め定められた基準時間以下であるか否かを確認し、前記基準時間以下のとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行わず、前記基準時間を超えているとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行うようにしてもよい。また、前記操作パネルは、前記統計情報に含まれる前記回数、又は、前記累計時間を選ぶ操作と、選んだ前記回数、又は、前記累計時間の値を編集する操作を受け付け、前記制御部は、前記操作パネルへの使用者の操作によって定められた値となるように、前記統計情報の更新を前記記憶部に行わせるようにしてもよい。
本発明によれば、デフォルト値のような設定値が不適切な値に変更されても、自動的に適切な設定値に戻すことができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機のシステムメニュー画面と選択画面の一例を示す。 実施形態に係る統計情報の一例を示す図である。 実施形態に係る変更履歴の一例を示す図である。 統計情報の更新の流れの一例を示すフローチャートである。 統計情報の更新の一例を示す図である。 変更履歴の更新の一例を示す図である。 実施形態に係るモード選択画面の一例を示す図である。 回数モードでの自動復元処理の流れの一例を示すフローチャートである。 時間モードでの自動復元処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る操作パネルでの統計情報表示画面の一例を示す図である。 統計情報のうち、回数の編集の一例を示す図である。 統計情報のうち、累計時間の編集の一例を示す図である。
以下、図1〜図14を用いて、本説明では、複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げて本発明の実施形態を説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概略構成)
図1を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、最上部に原稿を押さえる原稿カバー101が設けられる。又、画像読取部1(スキャナー)が原稿カバー101の下方に設けられる。又、正面上部に操作パネル2が設けられる。又、本体内に、給紙部31、搬送部32、画像形成部33、中間転写部34、定着部35を含む印刷部3が設けられる。
原稿カバー101は、図1の紙面奥側に支点が設けられ開閉可能である。画像読取部1は、セットされた原稿を読み取り、画像データを生成する。複合機100は、読み取りで得られた画像データに基づき印刷や送信を行える(コピー機能、送信機能)。また、複合機100は、読み取りに基づく画像データを記憶する。
操作パネル2は、複合機100の正面上方に設けられる。そして、操作パネル2は、複合機100の状態や各種メッセージを表示する表示パネル21とタッチパネル部22を備える。表示パネル21は、設定項目の選択や、設定値の設定や文字入力を行うためのソフトキーを表示する。タッチパネル部22は、タッチによる使用者の操作を認識するため、タッチされた部分の位置(座標)を検出する。また、操作パネル2には、コピー、送信のようなジョブの実行開始を指示するためのスタートキー23aや、数字入力用のテンキー部23bのようなハードキーも設けられる。
給紙部31は、用紙を搬送部32に送り出す。搬送部32は、給紙部31から供給された用紙を搬送する。画像形成部33は、形成すべき画像の画像データに基づきトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙に定着させる。画像形成部33は、モノクロとカラーの両方の印刷に対応する。中間転写部34は、各色のトナー像を重畳しつつベルトに1次転写し、その後、トナー像を用紙に2次転写する。定着部35は、用紙に2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。尚、定着後の用紙は排出され印刷が完了する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図2を用いて、実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図2は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100には、制御部4と記憶部5が設けられる。制御部4は、複合機100の動作制御を司る。制御部4は、CPU4a、画像処理部4b、計時部4cを含む。CPU4aは、中央演算処理装置であって、記憶部5に記憶される制御プログラム、制御用データ、画像処理プログラムに基づき複合機100の各部を制御する。記憶部5は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データのようなデータを記憶する。記憶部5は、ROM、RAM、HDDのような記憶装置を含む。また、記憶部5は、設定値の変更に関する統計情報i1と変更履歴i2を記憶する(詳細は後述)。
そして、制御部4は、印刷部3(給紙部31、搬送部32、画像形成部33、中間転写部34、定着部35)、操作パネル2、画像読取部1のような各部と信号線やバスで接続され、印刷部3の動作を制御する。
又、制御部4は、コンピューター200やサーバー300と通信するための回路、ソフトウェアを含む通信部6と接続される。通信部6は、ネットワークを介してコンピューター200やサーバー300とデータ通信を行う。また、通信部6は、画像データ、印刷の設定データを含む印刷用データをコンピューター200やサーバー300から受信する。通信部6は、複合機100に画像データを入力する入力部として機能する。制御部4は、受信した印刷用データに基づき、印刷部3を制御して、印刷を行わせる。
操作パネル2は、制御部4からの要求に従い、各種情報、画面を表示する。タッチパネル部22は制御部4と接続される。制御部4は、タッチパネル部22の出力に基づき、タッチされた位置を認識する。そして、制御部4は、操作パネル2が表示しているアイコンやボタンやソフトキーのようなタッチ対象を認識する。アイコンやボタンやソフトキーの表示位置をタッチすることにより、設定を行うことができる。
(統計情報i1と変更履歴i2の概要)
次に、図3〜図5を用いて、実施形態に係る統計情報i1と変更履歴i2の概要を説明する。図3は、実施形態に係る複合機100のシステムメニュー画面S1と項目選択画面S2の一例を示す。図4は、実施形態に係る統計情報i1の一例を示す図である。図5は、実施形態に係る変更履歴i2の一例を示す図である。
まず、本実施形態の操作パネル2では、設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を選んだり、定めたりする操作を受け付ける。設定値を設定できる設定項目の種類は、様々である。
記憶部5のROMやHDDは、様々な設定項目のうち、予め定められた特定の設定項目(特定項目)のそれぞれについて、設定値の選択、変更に関し、統計情報i1と変更履歴i2を記憶部5に不揮発的に記憶する。なお、記憶部5のROMやHDDは、特定項目の現在の設定値を示すデータ(設定値データi3)も不揮発的に記憶する(図3参照)。
どの設定項目を統計情報i1と変更履歴i2の対象とする特定項目とするかは、適宜定めることができる。本実施形態の複合機100では、システムメニュー(図3の上段の図参照)に属すると定められた設定項目の一部又は全部が、特定項目とされる。システムメニューに属すると定められている設定項目は、システムメニュー画面S1を経て選ぶことができる。システムメニュー画面S1を経て、複合機100のふるまい、管理、ルールのような複合機100の動作全般に関する設定を行うことができる。
使用者は、操作パネル2を操作することにより、システムメニュー画面S1を表示させ得る。図3の上段の図に示すように、システムメニュー画面S1には、「共通設定」、「日付/タイマー/節電」、「ネットワーク」のような項目のグループを示す語を含むソフトキーが複数配される。システムメニューに属する設定項目(特定項目)は、何れかのグループに割り振られる。
ソフトキーの操作によってグループが選択されると、制御部4は、選択されたグループに割り振られた設定項目を選択するための項目選択画面S2を表示させる。図3の下方の図は、「日付/タイマー/節電」のグループが選ばれたときに表示される項目選択画面S2の一例を示す。項目選択画面S2内には「変更」の語を含み、対応する設定項目を示す語が付されたソフトキーが複数配される。項目選択画面S2内のソフトキーを操作することにより設定項目を選択することができる。制御部4は、選択された設定項目についての設定値を定めるための設定画面(不図示)を表示パネル21に表示させる。使用者は、ハードキーや、表示された設定画面内のソフトキーを操作することにより、選択した設定項目について、所望の設定値を設定することができる。例えば、図3に示す項目選択画面S2で「スリープ時間」の設定項目を選択することにより、複合機100が起動してから、又は、ジョブが完了してからスリープモード(省電力モード)に移行するまでの時間を設定値として定めることができる。
また、システムメニュー画面S1で「ユーザー/部門管理」の語を含むソフトキーを操作することにより、部門管理を行うか否か(ON/OFF)の設定や、部門の種類や、使用権限を持たせる使用者の登録や、各部門に属する使用者の登録のような使用者や部門管理に関する設定項目を選択し、選択した設定項目の設定値を設定することができる。
また、システムメニュー画面S1で「ネットワーク」の語を含むソフトキーを操作することにより、複合機100をネットワークに接続させるか否か(ON/OFF)の設定や、複合機100に割り当てるアドレスや、TCP/IPに関し定めるべき事項や、採用するプロトコルのようなネットワーク通信に関する設定項目を選択し、選択した設定項目の設定値を設定することができる。
尚、システムメニュー画面S1に属する設定項目以外に、コピー、送信、スキャン保存、ファクスのような実行しようとするジョブ(コピー、送信、スキャン保存のようなジョブ)の内容を定めるための設定項目がある。例えば、コピー機能に関しては、両面印刷のようなコピージョブの実行結果の内容を定めるための関する設定項目が多数設けられる。使用者が所望のジョブの実行結果を得るため、ジョブの内容を定めるための設定項目に関しては、設定値を自動的に変更する必要はない。そこで、ジョブの内容を定めるための設定値(個々のジョブの実行前に定められた設定値)については、統計情報i1と変更履歴i2の対象としない。
しかし、システムメニュー画面S1を経て、「コピー」、「プリンター」、「文書ボックス」、「送信」、「ファクス」のようなジョブの内容を定めるための設定値のデフォルト値を定めることができる。これらのジョブに関して設けられる設定項目のデフォルト値を定めるため、システムメニュー画面S1には、「コピー」、「プリンター」、「文書ボックス」、「送信」、「ファクス」のようなグループ(ソフトキー)が設けられる。
そして、システムメニュー画面S1を経て、「コピー」、「プリンター」、「文書ボックス」、「送信」、「ファクス」のようなグループを選択した後に表示される画面に設けられたデフォルト値を定めるための設定項目も特定項目とされ、デフォルト値の変更は、統計情報i1と変更履歴i2の対象とされる。なお、デフォルト値の他、これらのジョブの基本的な事項を定めることもできる。また、制御部4は、定められた各設定項目のデフォルト値を示すデフォルト値データi4を記憶部5に記憶させる。
主電源が投入されたときや、省電力モードから復帰したときや、ジョブ完了に伴う操作パネル2のリセットがなされたとき、制御部4は、デフォルト値データi4を記憶部5のRAMにジョブに関する各設定項目の現在の設定値を示すデータとして読み出す。つまり、各設定項目にデフォルト値がセットされる。
具体的な統計情報i1の一例を図4に示す。図4に示すように、統計情報i1には、ID、変更後の設定値、設定値が選ばれ、定められた回数、各設定値が設定されていた累計時間を含む。IDは、特定項目に対して予め割り振られている。図4に示すように、以下の説明では、統計情報i1のID「001」に対応する特定項目は部門管理であり、ID「002」は、コピーの印刷色のデフォルト値を定めるための特定項目である例を説明する。各特定項目とIDの対応を示すデータは、記憶部5に不揮発的に記憶されている。
図4の統計情報i1には、ID001の「部門管理」の特定項目に関し、ON(部門管理を行う)の設定値に変更された回数が2回、ONが設定されていた時間の累計時間が10000時間、OFF(部門管理を行わない)の設定値に変更された回数が1回、OFFが設定されていた時間の累計時間が1000時間である旨が記録されている。また、図4の統計情報i1には、ID002の「コピーの印刷色のデフォルト値」の特定項目に関し、モノクロ(白黒)の設定値に変更された回数が15回、モノクロ(白黒)の設定値が定められていた時間の累計時間が6000時間、カラー(カラー印刷)の設定値に変更された回数が14回、カラー(カラー印刷)の設定値が定められていた時間の累計時間が5000時間である旨が記録されている。
また、具体的な変更履歴i2の一例を図5に示す。変更履歴i2は、設定値が選ばれ、定められていた時間の累計を求めるためのデータである。記憶部5(ROM又はHDD)は不揮発的に変更履歴i2を記憶する。制御部4は、特定項目の設定値の変更があったとき、記憶部5に変更履歴i2を不揮発的に記憶させる。制御部4は、設定値が変更された特定項目のIDと、変更前の設定値と、変更後の設定値と、設定値の変更があった日時を含む情報を変更履歴i2として記憶部5に記憶させる。図5は、ID001の「部門管理」の特定項目と、ID002の「コピーの印刷色のデフォルト値」の特定項目の設定値の変更履歴i2の一例を示している。なお、日時は、計時部4cが計時している(図2参照)。
(統計情報i1の更新)
次に、図6、図7、8を用いて、統計情報i1の更新を説明する。図6は、統計情報i1の更新の流れの一例を示すフローチャートである。図7は、統計情報i1の更新の一例を示す図である。図8は、変更履歴i2の更新の一例を示す図である。
図6のフローチャートのスタートは、特定項目(統計情報i1に回数と累計時間の記録を残す対象とする設定項目)の設定値の変更がなされた時点である。制御部4は、設定値の変更操作を受け付けたことの通知と、変更後の設定値を示すデータを操作パネル2から受け、設定値の変更を認識する。
まず、制御部4は、変更された設定値を記憶部5に不揮発的に記憶させる(ステップ♯11)。記憶部5のROMやHDDは、変更後の特定項目の設定値を設定値データi3として記憶する。
そして、制御部4は、後の自動復元処理のために設定値変更からの時間の計時を計時部4cに開始させる(ステップ♯12)。また、制御部4は計時部4cの計時に基づき変更後の設定値と変更日時を含む変更履歴i2を記憶部5に記憶させる(ステップ♯13)。
図8は、変更履歴i2の更新の一例を示す図である。図8のうち、上段の図が更新前であり、下段の図が更新後である。図8は、ID「002」の「コピーの印刷色のデフォルト値」の特定項目の設定値が「Monochrome(白黒)」から「Auto(自動)」に変更された場合を例示している。尚、「Auto」は、制御部4が原稿の画像データに基づき、原稿がモノクロ原稿かカラー原稿かを自動判別し、モノクロと判別したとき画像形成部にモノクロ印刷を行わせ、カラーと判別したとき画像形成部にカラー印刷を行わせる設定値である。
図8に示すように、ID「002」の変更履歴i2は、最新の変更時のものに置き換えられる。言い換えると、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目の変更履歴i2であって、今回の変更よりも前の変更に基づき記憶された変更履歴i2を削除し、新たな変更履歴i2を上書きする。つまり、以前に記憶された変更履歴i2のうち、今回、設定値が変更された特定項目に対応する変更履歴i2のデータを記憶部5に消去させる。
また、制御部4は、変更後の設定値(設定値名)が統計情報i1内に存在するか否かを確認する(ステップ♯14)。存在するとき(ステップ♯14のYes)、制御部4は、統計情報i1のうち、変更後の設定値の回数への加算を記憶部5に行わせる(ステップ♯15)。
一方、存在しないとき(ステップ♯14のNo)、制御部4は、変更後の設定値名と変更後の設定値の回数を示す1の値の統計情報i1への追加を記憶部5に行わせる(ステップ♯16)。言い換えると、制御部4は、初めて変更された設定値の名前と回数を統計情報i1に追加する。
図7は、統計情報i1の更新の一例を示す図である。図7のうち、上段の図が更新前であり、下段の図が更新後である。そして、図7では、ID「002」の「コピーの印刷色のデフォルト値」の特定項目の設定値が初めて「Auto」に変更された場合を例示している。初めて変更された設定値に関するデータは、統計情報i1にまだ含まれていない。定められた設定値が最初のものであるとき、変更後の設定値名と回数のデータが統計情報i1に含められる。図7は、制御部4は、統計情報i1への変更後の設定値名「Auto」と変更後の設定値の回数を示す1の値の追加を記憶部5に行わせる例を示している。また、「Auto」の設定値名には、ID「002」が自動的に付される。
ステップ♯15とステップ♯16の後、制御部4は、統計情報i1のうち、変更前の設定値に対応する累計時間の値を記憶部5に更新させる(ステップ♯17)。なお、ステップ♯15に基づき、少なくとも先の設定値の変更時点に、変更前の設定値名と回数を示すデータが統計情報i1に組み込まれている。
このステップ♯17では、まず、制御部4は、変更前の設定値に対応する履歴情報を参照する。そして、制御部4は、履歴情報に残された日時と現時点までの時間を求める。秒以下のレベルまで細かく求めず、分や時間単位で求めるようにしてもよい。制御部4は、求めた時間を変更前の設定値に対応する累計時間に追加する。このように、制御部4は、全ての変更をログデータとして残すことをせず、変更の履歴を設定回数や累計時間のような統計的な情報に置き換える。そして、特定項目の設定値が変更されるごとに統計情報i1を記憶部5に更新させる。そして、制御部4は、置き換えた情報を統計情報i1として記憶部5に記憶させる。ステップ♯17によって統計情報i1の更新に関する処理は終了する。
尚、一部の特定項目については、複合機100の設置当初からジョブを行えるように、初めから(製造当初から)設定値(例えば、デフォルト値)が予め定められている場合もある。このような製造当初から設定値が定められている特定項目で設定値が初めて変更されたときのことを考慮して、操作パネル2で特定項目の初期値が定められたと扱う仮日時を設定できるようにしておいてもよい。この場合、制御部4は、仮日時(例えば、複合機100が現在の場所に設置された日時)を記憶部5に不揮発的に記憶させてもよい。そして、設定値の変更が初めてなされた特定項目については、制御部4は、統計情報i1内に変更前の設定値名(製造当初からの設定値名)を記憶部5に追加させるとともに、仮日時から現時点までの時間を求める。そして、制御部4は、求めた時間を新たに追加した設定値名に対応する累計時間として、統計情報i1に含めさせる。
また、ある特定項目での最初の設定値の変更は考慮せず、同じ設定項目での2回目の設定値の変更がされたとき、同じ設定項目(同じID)に対応する変更履歴i2に基づき、変更前の設定値の累計時間の更新を開始するようにしてもよい。
図7は、統計情報i1の更新の一例を示す図である。図7のうち、上段の図が更新前であり、下段の図が更新後である。そして、図7は、ID「001」の「部門管理」の特定項目の設定値の変更が繰り返され、「ON」の回数と「OFF」の回数がそれぞれ増えた例を示している。また、ID「002」の「コピーの印刷色のデフォルト値」の特定項目については、前に「Monochrome(白黒)」の設定値が設定されてから「Auto(自動)」の設定値に今回に変更されるまでに経過した時間が、「Monochrome(白黒)」の設定値に対応する累計時間に加算された例を図7に示している。
(回数モードと時間モード)
次に、図9を用いて、実施形態に係る回数モードと時間モードの選択について説明する。図9は、実施形態に係るモード選択画面S3の一例を示す図である。
上述したように、複合機100のふるまい、管理、動作のルール、通信設定、ジョブ実行に関する設定項目のデフォルト値のようなシステムに関する設定項目(特定項目)に関し、設定値を入力することができる。しかし、システムに関する設定項目で誤った値が設定されると、複合機100が正常に動作しなくなる場合や、適切にジョブが実行されなくなる場合がある。例えば、ネットワーク通信に関して誤った値への変更がなされると、送信ジョブを行えなくなる場合がある。
動作に異常は生じなくても、複合機100の使用方針からみて、不適切な設定値が誤って定められる場合もある。例えば、ある会社では、複合機100の使用を部門ごとに管理する方針であるが、部門管理の設定値がOFF(管理しない)に誤って変更される場合があり得る。
誤った設定値や不適切な設定値を適切な設定値に正す必要がある。そこで、本実施形態の複合機100は、操作パネル2への操作に基づき、特定項目の設定値の変更を認識し、設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、統計情報i1に基づき、変更された設定値に対応する特定項目の復元値(適切と推定される値)を認識し、現在の設定値が復元値と異なるとき、設定値を復元値に変更する自動復元処理を行う。
操作パネル2は、回数に基づいて復元値を認識する回数モードと、累計時間の長さに基づいて復元値を認識する時間モードの何れのモードを用いるか選択する操作を受け付ける。制御部4は、操作パネル2への操作によって選択されたモードに基づいて復元値を認識し、自動復元処理を行う
図9はモード選択画面S3の一例を示す図である。制御部4は、所定の操作が操作パネル2(タッチパネル部22やハードキー)になされたとき、モード選択画面S3を表示パネル21に表示させる。モード選択画面S3には、自動復元処理を行うか否かを設定するための実行キーK1と不実行キーK2が設けられる。実行キーK1が操作されたとき、制御部4は、自動復元処理を行い、不実行キーK2が操作されたとき、制御部4は、自動復元処理を行わない。
また、モード選択画面S3には、回数モードキーK3と時間モードキーK4が設けられる。回数モードキーK3が操作されたとき(選ばれたとき)、制御部4は、回数に基づいて復元値を認識し、時間モードキーK4が操作されたとき(選ばれたとき)、制御部4は累計時間に基づき復元値を認識する。
(回数モード)
次に、図10を用いて、回数モードでの自動復元処理の流れの一例を説明する。図10は、回数モードでの自動復元処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10のスタートは、特定項目で設定値の変更がなされた時点である。制御部4は、計時部4cがステップ♯12から計時している時間を確認し、設定値の変更がなされてから予め定められた時間が経過したか否かの確認を続ける(ステップ♯21、ステップ♯21のNo→ステップ♯21)。予め定められた時間は、設定値の変更がなされてから自動復元処理を行うまでの猶予の時間である。予め定められた時間は適宜定めることができる。予め定められた時間は数分、十数分、数十分、数時間など適宜定めることができる。
予め定められた時間が経過したとき(ステップ♯21のYes)、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目において、設定値が変更された総回数が予め定められた基準回数以下であるか否かを確認する(ステップ♯22)。また、基準回数は、5、10回のように適宜定め得る値である。
基準回数よりも多いとき(ステップ♯22のNo)、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目で設定可能な設定値のうち、最も回数が多い設定値である復元値を統計情報i1に基づき認識する(ステップ♯23)。
続いて、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目で最も回数が多い設定値が複数あるか否かを確認する(ステップ♯24)。復元値が1つのみのとき(ステップ♯24のNo)、制御部4は、現在の設定値(変更後の設定値)が復元値と異なるか否かを確認する(ステップ♯25)。復元値と異なるとき(ステップ♯25のNo)、制御部4は、変更後の設定値を復元値に変更する自動復元処理を行う(ステップ♯26)。具体的には、制御部4は、記憶部5に不揮発的に記憶されている設定値データi3のうち、自動復元処理を行う対象の特定項目の設定値を復元値に更新させる(戻させる)。
そして、自動復元処理も特定項目の設定値変更の一種であるので、制御部4は、記憶部5に変更後の設定値(復元値)と変更日時を含む変更履歴i2を記憶部5に記憶させる(ステップ♯27)。そして、制御部4は、統計情報i1のうち、変更前の設定値(復元前の設定値)に対応する累計時間の値を記憶部5に更新させる(ステップ♯28)。なお、統計情報i1のうち、回数については、自動復元処理による設定値の変更のカウントは行わない。そして、本フローは終了する。
一方、基準回数以下のとき(ステップ♯22のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず、本フローを終了する(エンド)。総回数が少なすぎると、復元値として認識した設定値が適切とは言えない場合があるためである。
また、変更された設定値に対応する特定項目で最も回数が多い設定値が複数あるときも(ステップ♯24のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず、本フローを終了する(エンド)。いずれが最適かを判断することができないためである。
更に、現在の設定値が復元値と同じときも(ステップ♯25のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず、本フローを終了する(エンド)。自動的な復元を行う必要はないためである。
(時間モード)
次に、図11を用いて、時間モードでの自動復元処理の流れの一例を説明する。図11は、時間モードでの自動復元処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11のスタートは、特定項目で設定値の変更がなされた時点である。
まず、制御部4は、計時部4cがステップ♯12から計時している時間を確認し、設定値の変更がなされてから予め定められた時間が経過したか否かの確認を続ける(ステップ♯31、ステップ♯31のNo→ステップ♯31)。回数モードと同様に、予め定められた時間は適宜定めることができる。
予め定められた時間が経過したとき(ステップ♯31のYes)、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目に含まれる各設定値の累計時間の合計時間が予め定められた基準時間以下であるか否かを確認する(ステップ♯32)。また、基準時間は、500、1000時間のように適宜定め得る値である。
基準時間よりも長いとき(ステップ♯32のNo)、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目で設定可能な設定値のうち、最も累計時間が長い設定値である復元値を統計情報i1に基づき認識する(ステップ♯33)。続いて、制御部4は、変更された設定値に対応する特定項目で最も累計時間が長い設定値が複数あるか否かを確認する(ステップ♯34)。
最も累計時間が長い設定値が1つのみのとき(ステップ♯34のNo)、制御部4は、現在の設定値(変更後の設定値)が復元値と異なるか否かを確認する(ステップ♯35)。復元値と異なるとき(ステップ♯35のNo)、制御部4は、自動復元処理を行う(ステップ♯36)。具体的には、制御部4は、記憶部5に指示し、不揮発的に記憶されている設定値データi3のうち、特定項目の設定値を復元値に戻させる。
そして、自動復元処理も設定値の変更の一種であるので、制御部4は、記憶部5に変更後の設定値(復元値)と変更日時を含む変更履歴i2を記憶部5に記憶させる(ステップ♯37)。
そして、制御部4は、統計情報i1のうち、変更前の設定値(復元前の設定値)に対応する累計時間の値を記憶部5に更新させる(ステップ♯38)。なお、自動復元処理に基づく設定値の変更も、統計情報i1の更新の対象とする必要はないので、回数については変更しない。そして、本フローは終了する。
一方、基準時間以下のとき(ステップ♯32のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず、本フローを終了する(エンド)。総累計時間が少なすぎると、復元値として認識した設定値が適切とは言えない場合があるためである。
また、最も累計時間が長い設定値が変更された設定値に対応する特定項目内で複数あるときも(ステップ♯34のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず本フローを終了する(エンド)。いずれが最適かを判断することができないためである。
更に、現在の設定値が復元値と同じときも(ステップ♯35のYes)、制御部4は、復元値の認識と自動復元処理を行わず、本フローを終了する(エンド)。自動的な復元を行う必要はないためである。
(統計情報i1の編集)
次に、図12〜図14を用いて、統計情報i1の編集について説明する。図12は、実施形態に係る操作パネル2での統計情報表示画面S4の一例を示す図である。図13は、統計情報i1のうちの回数の編集の一例を示す図である。図14は、統計情報i1のうちの累計時間の編集の一例を示す図である。
操作パネル2では、統計情報i1の内容確認と編集を行うことができる。操作パネル2に所定の操作がなされると、制御部4は、統計情報表示画面S4を表示パネル21に表示させる。例えば、モード選択画面S3内に配された編集移行キーK5が操作されたとき、統計情報表示画面S4を表示パネル21に表示させる(図5参照)。
統計情報表示画面S4には、統計情報i1に記録されているIDに対応する特定項目名、表示している特定項目で定められたことがある設定値、その設定値が選ばれ、定められた回数、設定値が定められていた累計時間が一覧形式で表示される。画面右寄りに配されたスクロールバーB1を操作して、他の特定項目や設定値を表示させることもできる。
そして、統計情報表示画面S4で操作することによって、特定の設定値の値を所望の値に設定することができる。使用者は、統計情報表示画面S4に一覧形式で表示された回数や累計時間のうち、編集したい値を含む欄の表示位置をタッチする(図12参照)。このように、操作パネル2は、統計情報i1に含まれる設定値の回数、又は、累計時間を選ぶ操作を受け付ける。
回数の欄へのタッチ操作が受け付けられたとき、制御部4は、タッチ操作がなされた欄の回数を編集するための画面を表示パネル21に表示させる。図13は、回数の欄がタッチされた場合に表示させる回数編集画面S5の一例を示す。
制御部4は、タッチ操作によって選ばれた回数(欄)に対応する特定項目名と設定値を回数編集画面S5内に表示させる。また、回数編集画面S5内には、プラスキーK6とマイナスキーK7が表示される。プラスキーK6とマイナスキーK7や、操作パネル2に設けられたテンキーを操作することによって、選んだ設定値の回数を変更することができる。そして、OKキーK8が操作されたとき、制御部4は、選んだ設定値の回数を示すデータが編集後の回数となるように、統計情報i1を記憶部5に更新させる。
また、累計時間の欄へのタッチ操作が受け付けられたとき、制御部4は、タッチ操作がなされた欄の累計時間を編集するための画面を表示パネル21に表示させる。図14は、累計時間の欄がタッチされた場合に表示させる時間編集画面S6の一例を示す。
制御部4は、タッチ操作によって選ばれた累計時間の欄に対応する特定項目名と設定値を時間編集画面S6内に表示させる。また、時間編集画面S6内には、プラスキーK6とマイナスキーK7が表示される。プラスキーK6とマイナスキーK7や、操作パネル2に設けられたテンキーを操作することによって、選んだ設定値の累計時間を変更することができる。そして、OKキーK9が操作されたとき、制御部4は、選んだ設定値の累計時間を示すデータが編集後の累計時間となるように、統計情報i1を記憶部5に更新させる。このように、制御部4は、操作パネル2への使用者の操作によって定められた値となるように、統計情報i1の更新を記憶部5に行わせる。
回数や累計時間を大きくすることによって、大きくした設定値に変更する自動復元処理が行われやすくなる(図13参照)。これにより、用いるべき設定値の回数や累計時間を大きくしておくことにより、不適切な設定値が変更されても、適切な設定値に自動的に復元される。従って、複合機100が正常に動作しなくなるような設定値や設置環境、使用方針に合致しないような設定値を自動的に正すことができる。例えば、社内が部門管理を行う方針であるところ、部門管理の「ON」の回数や累計時間を大きくしておくことにより、部門管理の特定項目で誤って「OFF」の設定値が設定されても、制御部4は、自動的に設定値を「ON」に戻す。
回数や累計時間が小さくすることによって、他の設定値への自動復元処理が行われやすくなる(図14参照)。これにより、用いるべきではない設定値の回数や累計時間を小さくしておくことにより、他の設定値への変更が自動的になされるようにする。従って、複合機100が正常に動作しなくなるような設定値や設置環境、使用方針に合致しないような設定値が設定され続けないようにすることができる。例えば、社内が部門管理を行う方針であるところ、部門管理の「OFF」の回数や累計時間を小さくしておくこと、部門管理の特定項目で誤って「OFF」の設定値が設定されても、制御部4は、自動的に設定値を「ON」に戻す。
このようにして、本実施形態に係る画像形成装置は、設定を行う設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を変更する操作を受け付ける操作パネル2と、特定項目である特定項目で設定できる設定値ごとに、選ばれ、定められた回数とその設定値が定められていた時間の累計である累計時間の何れか一方、又は、両方を統計情報i1として記憶する記憶部5と、操作パネル2への操作に基づき、特定項目の設定値の変更を認識し、特定項目の設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、変更された設定値に対応する特定項目で設定可能な設定値のうち、最も回数が多い、又は、最も累計時間が長い設定値である復元値を統計情報i1に基づき認識し、現在の設定値が復元値と異なるとき、設定値を復元値に変更する自動復元処理を行う制御部4と、を含む。これにより、設定値が不適切な値に設定されても、設定値が変更された特定項目の設定値を最適な値に自動的に戻す(復元する)ことができる。
また、操作パネル2は、回数に基づいて復元値を認識する回数モードと、累計時間の長さに基づいて復元値を認識する時間モードの何れのモードを用いるか選択する操作を受け付ける。制御部4は、操作パネル2への操作によって選択されたモードに基づいて復元値を認識し、自動復元処理を行う。これにより、使用者は、回数に基づき自動復元処理を行うか、累計時間に基づき自動復元処理を行うかを選択することができる。
また、記憶部5は、回数を統計情報i1として記憶する。操作パネル2への操作によって特定項目の設定値が変更されたとき、制御部4は、変更後の設定値の名前が統計情報i1内に存在するか否かを確認し、存在しないとき、変更後の設定値の名前と変更後の設定値の回数を示す1の値の統計情報i1への追加を記憶部5に行わせ、存在するとき、変更後の設定値の回数への加算を記憶部5に行わせる。新たな設定値が定められたとき、その時点で、定められた設定値に関するデータが統計情報i1に含められる。そのため、画像形成装置の使用開始から全く変更がなされないような設定値に関するデータは、統計情報i1に含まれない。従って、統計情報i1全体のデータサイズを小さくすることができる。そのため、画像形成装置に搭載される不揮発的な記憶装置の記憶容量を抑えることができ、画像形成装置の製造コストを減らすこともできる。
また、記憶部5は回数を統計情報i1として記憶する。制御部4は、復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する特定項目に含まれる設定値の回数の合計が予め定められた基準回数以下であるか否かを確認し、基準回数以下のとき、復元値の認識と自動復元処理を行わず、基準回数超えているとき、復元値の認識と自動復元処理を行う。設定値を定める回数が少ない特定項目では、復元値を定めても、統計的に適切とはいえない場合がある。そこで、設定値が変更された総回数が少ないような特定項目に関しては、復元値の認識と自動復元処理を行わないようにすることができる。
また、日時を計時する計時部4cを含む。記憶部5は、累計時間を統計情報i1として記憶する。操作パネル2への操作によって特定項目の設定値が変更されたとき、制御部4は、計時部4cの計時に基づき日時を認識し、変更後の設定値と変更日時を含む変更履歴i2を記憶部5に記憶させ、また、統計情報i1のうち、変更前の設定値に対応する累計時間の値を記憶部5に更新させ、更に、変更後の設定値の名前が統計情報i1内に存在するか否かを確認し、存在しないとき、変更後の設定値の名前の統計情報i1への追加を記憶部5に行わせる。新たな設定値が定められたとき、その時点で、変更された設定値に関するデータが統計情報i1に含められる。そのため、画像形成装置の使用開始から全く変更がなされないような設定値に関するデータは、統計情報i1に含まれない。従って、統計情報i1全体のデータサイズを小さくすることができる。そのため、画像形成装置に搭載される不揮発的な記憶装置の記憶容量を抑えることができ、画像形成装置の製造コストを減らすこともできる。
また、制御部4は、特定項目の設定値の変更に伴い変更履歴i2を記憶部5に記憶させるとき、以前に記憶された変更履歴i2であって、今回設定値が変更された特定項目に対応する変更履歴i2を記憶部5に消去させる。これにより、1つの特定項目につき最新の1つの履歴だけが変更履歴i2として記憶されることになる。設定値の変更履歴i2を全て蓄積せず、必要最小限の履歴しか残さないので、変更履歴i2全体のデータサイズを小さくすることができる。
また、記憶部5は累計時間を統計情報i1として記憶する。制御部4は、累計時間に基づき復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する特定項目で設定できる各設定値の累計時間の合計が予め定められた基準時間以下であるか否かを確認し、基準時間以下のとき、復元値の認識と自動復元処理を行わず、基準時間を超えているとき、復元値の認識と自動復元処理を行う。特定項目において、累計時間の合計が短い間では、制御部4によって認識された復元値が統計的に適切とはいえない場合がある。そこで、累計時間の合計が短い特定項目に関しては、復元値の認識と自動復元処理を行わないようにすることができる。
また、操作パネル2は、統計情報i1に含まれる設定値の回数、又は、累計時間を選ぶ操作と、選んだ回数、又は、累計時間の値を編集する操作を受け付ける。制御部4は、操作パネル2への使用者の操作によって定められた値となるように、統計情報i1の更新を記憶部5に行わせる。これにより、変えられたくない(固定したい)設定値の回数や累計時間を最大値にすれば、他の設定値が設定されても自動的に固定したい設定値に戻すことができる。従って、他の設定値への変更を実質的に禁止することができる。また、設定されないようにしたい設定値の回数や累計時間を最小値にすれば、設定されても自動的に他の設定値に変更される。その結果、回数や累計時間の値を小さくした特定の設定値の設定を実質的に禁止することができる。このように、変更すべきでない設定値が誤って変更された場合や、用いるべきではない設定値に誤って変更された場合でも、適切な設定値に自動的に戻すことができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の実施形態では、回数モードと時間モードの両方を兼ね備え、選択できる画像形成装置を説明した。しかし、回数モードのみ、あるいは、時間モードのみを搭載するようにしてもよい。回数モードのみの画像形成装置では、変更履歴i2や統計情報i1内の累計時間のデータを記憶させる必要はない。また、時間モードのみの画像形成装置では、統計情報i1内の回数のデータを記憶させる必要はない。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像データを登録できる画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 2 操作パネル
4 制御部 4c 計時部
5 記憶部 i1 統計情報
i2 変更履歴

Claims (7)

  1. 設定を行う設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を変更する操作を受け付ける操作パネルと、
    予め定められた設定項目である特定項目で設定できる設定値ごとに、選ばれ、定められた回数とその設定値が定められていた時間の累計である累計時間の何れか一方、又は、両方を統計情報として記憶する記憶部と、
    前記操作パネルへの操作に基づき、前記特定項目の設定値の変更を認識し、前記特定項目の設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定可能な設定値のうち、最も前記回数が多い、又は、最も前記累計時間が長い設定値である復元値を前記統計情報に基づき認識し、現在の設定値が前記復元値と異なるとき、設定値を前記復元値に変更する自動復元処理を行う制御部と、を含み、
    前記記憶部は前記回数を前記統計情報として記憶しており、
    前記制御部は、前記復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する前記特定項目に含まれる設定値の前記回数の合計が予め定められた基準回数以下であるか否かを確認し、前記基準回数以下のとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行わず、前記基準回数を超えているとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 設定を行う設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を変更する操作を受け付ける操作パネルと、
    予め定められた設定項目である特定項目で設定できる設定値ごとに、選ばれ、定められた回数とその設定値が定められていた時間の累計である累計時間の何れか一方、又は、両方を統計情報として記憶する記憶部と、
    前記操作パネルへの操作に基づき、前記特定項目の設定値の変更を認識し、前記特定項目の設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定可能な設定値のうち、最も前記回数が多い、又は、最も前記累計時間が長い設定値である復元値を前記統計情報に基づき認識し、現在の設定値が前記復元値と異なるとき、設定値を前記復元値に変更する自動復元処理を行う制御部と、を含み、
    前記記憶部は前記累計時間を前記統計情報として記憶しており、
    前記制御部は、前記累計時間に基づき前記復元値の認識を開始する前に、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定できる各設定値の前記累計時間の合計が予め定められた基準時間以下であるか否かを確認し、前記基準時間以下のとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行わず、前記基準時間を超えているとき、前記復元値の認識と前記自動復元処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 設定を行う設定項目の選択と、選択された設定項目の設定値を変更する操作を受け付ける操作パネルと、
    予め定められた設定項目である特定項目で設定できる設定値ごとに、選ばれ、定められた回数とその設定値が定められていた時間の累計である累計時間の何れか一方、又は、両方を統計情報として記憶する記憶部と、
    前記操作パネルへの操作に基づき、前記特定項目の設定値の変更を認識し、前記特定項目の設定値の変更から予め定められた時間が経過したとき、変更された設定値に対応する前記特定項目で設定可能な設定値のうち、最も前記回数が多い、又は、最も前記累計時間が長い設定値である復元値を前記統計情報に基づき認識し、現在の設定値が前記復元値と異なるとき、設定値を前記復元値に変更する自動復元処理を行う制御部と、を含み、
    前記操作パネルは、前記統計情報に含まれる前記回数、又は、前記累計時間を選ぶ操作と、選んだ前記回数、又は、前記累計時間の値を編集する操作を受け付け、
    前記制御部は、前記操作パネルへの使用者の操作によって定められた値となるように、前記統計情報の更新を前記記憶部に行わせることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記記憶部は前記回数と前記累計時間を前記統計情報として記憶しており、
    前記操作パネルは、前記回数に基づいて前記復元値を認識する回数モードと、前記累計時間の長さに基づいて前記復元値を認識する時間モードの何れのモードを用いるか選択する操作を受け付け、
    前記制御部は、前記操作パネルへの操作によって選択されたモードに基づいて前記復元値を認識し、前記自動復元処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記憶部は、前記回数を前記統計情報として記憶しており、
    前記操作パネルへの操作によって前記特定項目の設定値が変更されたとき、
    前記制御部は、変更後の設定値の名前が前記統計情報内に存在するか否かを確認し、存在しないとき、変更後の設定値の名前と変更後の設定値の回数を示す1の値の前記統計情報への追加を前記記憶部に行わせ、存在するとき、変更後の設定値の回数への加算を前記記憶部に行わせることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 日時を計時する計時部を含み、
    前記記憶部は、前記累計時間を前記統計情報として記憶しており、
    前記操作パネルへの操作によって前記特定項目の設定値が変更されたとき、
    前記制御部は、前記計時部の計時に基づき日時を認識し、変更後の設定値と変更日時を含む変更履歴を前記記憶部に記憶させ、また、前記統計情報のうち、変更前の設定値に対応する前記累計時間の値を前記記憶部に更新させ、更に、変更後の設定値の名前が前記統計情報内に存在するか否かを確認し、存在しないとき、変更後の設定値の名前の前記統計情報への追加を前記記憶部に行わせることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記特定項目の設定値の変更に伴い前記変更履歴を前記記憶部に記憶させるとき、以前に記憶された前記変更履歴であって、今回設定値が変更された前記特定項目に対応する前記変更履歴を前記記憶部に消去させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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