JP6318594B2 - 超音波画像診断装置 - Google Patents
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一方、パルスインバージョン法は、極性あるいは時間反転させた第1及び第2の送信パルス信号を時間間隔をおいて送信し、それぞれの受信信号を合成して基本波成分を打ち消すことにより2次高調波成分を強調するものである。
入力されたパルス信号に基づいて被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を出力する超音波探触子と、
前記超音波探触子に、それぞれ異なる駆動波形のパルス信号を時間間隔をおいて複数回出力する送信部と、
前記複数回のパルス信号によってそれぞれ生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた各受信信号に基づいて複数の音線情報を生成する受信部と、
前記受信部によって生成された前記複数の音線情報を用いて複数種類の演算方法による演算を行い、それぞれの演算結果を得る演算部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果を合成する合成部と、
前記合成部によって合成された演算結果を検波する検波部と、
前記検波部によって検波した結果に基づいて超音波画像データを生成する画像処理部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果のうちの一の演算結果に含まれる第1の周波数成分の位相に他の演算結果に含まれる第2の周波数成分の位相を合せるように該他の演算結果の位相を調整する位相調整部と、
を備え、
前記位相調整部は、深度に応じて前記他の演算結果の位相の調整量を変更することを特徴とする。
前記演算部は、前記複数の音線情報を加算した演算結果と、前記複数の音線情報を減算した演算結果とを得ることを特徴とする。
入力されたパルス信号に基づいて被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を出力する超音波探触子と、
前記超音波探触子に、それぞれ異なる駆動波形のパルス信号を時間間隔をおいて複数回出力する送信部と、
前記複数回のパルス信号によってそれぞれ生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた各受信信号に基づいて複数の音線情報を生成する受信部と、
前記受信部によって生成された前記複数の音線情報を用いて複数種類の演算方法による演算を行い、それぞれの演算結果を得る演算部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果を合成する合成部と、
前記合成部によって合成された演算結果を検波する検波部と、
前記検波部によって検波した結果に基づいて超音波画像データを生成する画像処理部と、
を備え、
前記送信部は、出力する複数のパルス信号のうちの一のパルス信号とは極性が同じで振幅のみが異なるパワーモジュレーション用パルス信号を前記複数回出力するパルス信号に含んで前記超音波探触子に出力し、
前記演算部は、前記複数の音線情報を加算した演算結果と、前記複数の音線情報を減算した演算結果とを得るものであって、前記受信部によって前記パワーモジュレーション用パルス信号によって生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた受信信号を整相加算して生成された音線情報を所定倍に増幅して前記複数の音線情報を減算した演算結果に加算するパワーモジュレーション処理を行い、
前記合成部は、前記パワーモジュレーション処理後の前記複数の音線情報を減算した演算結果と、前記複数の音線情報を加算した演算結果とを合成することを特徴とする。
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果のうちの一の演算結果に含まれる第1の周波数成分の位相に他の演算結果に含まれる第2の周波数成分の位相を合せるように該他の演算結果の位相を調整する位相調整部を備えたことを特徴とする。
前記位相調整部は、深度に応じて前記他の演算結果の位相の調整量を変更することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置において、
前記演算部によって得られた前記複数の音線情報を減算した演算結果に対して、該演算結果に含まれる基本波成分の周波数帯をカットするフィルター処理を行うフィルター処理部を備えたことを特徴とする。
前記送信部は、出力する複数のパルス信号のうちの一のパルス信号とは位相を反転させたパルス信号を前記複数回出力するパルス信号に含んで前記超音波探触子に出力することを特徴とする。
前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送受信周波数帯域における上限周波数の1/3以下で、かつ、前記超音波探触子の−20dBでの送受信周波数帯域の下限周波数以上の周波数帯域に含まれるパルス信号を出力することを特徴とする。
前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送信周波数帯域の中心周波数よりも低周波側と、当該中心周波数よりも高周波側とのそれぞれに含まれるパルス信号を出力することを特徴とする。
前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送信周波数帯域の中心周波数よりも高周波側に2以上含まれるパルス信号を出力することを特徴とする。
前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度が、前記超音波探触子の−6dBの送受信周波数の帯域内において、少なくとも1つの極小値を有するとともに、該極小値と前記超音波探触子の−6dBの送受信周波数の帯域内における最大強度との差が10dB以内となるような駆動波形のパルス信号を3値の制御信号により出力することを特徴とする。
前記パルス信号を、5値以下の制御信号により出力することを特徴とする。
前記超音波探触子は、−20dBの比帯域が100%以上であることを特徴とする。
前記超音波探触子は、−6dBの比帯域が100%以上であることを特徴とする。
第1の実施の形態に係る超音波画像診断装置100は、図1に示すように、第1送信波形メモリー101a、第2送信波形メモリー101b、送信部102、超音波探触子103、受信部104、第1受信信号メモリー105a、第2受信信号メモリー105b、演算部106、BPF(Band Pass Filter)107、BPF108、位相調整部109、合成部110、検波部111、画像処理部112及び表示部113を備えている。
超音波画像診断装置100は、上述したように構成されており、図示しない生体等の被検体に対して超音波(送信超音波)を送信するとともに、この被検体で反射した超音波の反射波(反射超音波:エコー)を受信し、受信した反射超音波から生成された受信信号に基づいて被検体内の内部状態を超音波画像として画像化する。
第2送信波形メモリー101bは、送信部102により第2波目に出力されるパルス信号のパターンが記憶されている。本実施の形態では、第1送信波形メモリー101aに記憶されているパルス信号のパターンとは位相を反転させたパターンが使用される。なお、送信波形メモリー101bに記憶されるパルス信号のパターンは、第1送信波形メモリー101aに記憶されるパルス信号のパターンとは極性で対称としたが、完全に対称でなくてもよく、例えば、一部の波形について対称となっていなくてもよい。また、時間軸で対称であってもよい。
本実施の形態では、送信部102は、まず第1波目として、第1送信波形メモリー101aに記憶されているパルス信号のパターンに従った矩形波によるパルス信号である駆動信号を超音波探触子103に送信する。その後、送信部102は、所定の時間間隔をおいて、同一走査線上に、第2送信波形メモリー101bに記憶されているパルス信号のパターンに従った矩形波によるパルス信号である駆動信号を超音波探触子103に送信する。すなわち、送信部102は、超音波探触子103にそれぞれ異なる駆動波形のパルス信号を同一走査線上に時間間隔をおいて複数回出力する。
本実施の形態では、受信部104は、上述したようにして第1波目の超音波の送受信により得られた音線情報を第1受信信号メモリー105aに送信し、第2波目の超音波の送受信により得られた音線情報を第2受信信号メモリー105bに送信する。すなわち、受信部104は、超音波探触子103から出力される受信信号を入力するとともに、複数回のパルス信号によってそれぞれ生成された送信超音波の反射超音波から得られた各受信信号をそれぞれ整相加算して複数の音線情報を生成する。
第2受信信号メモリー105bは、受信部104により、第2波目の超音波の送受信により得られた音線情報を一時的に記憶し、演算部106による演算を行うときにこの音線情報を出力する。
加算処理部106aは、第1受信信号メモリー105aから出力された音線情報と第2受信信号メモリー105bから出力された音線情報とを加算することにより、演算処理する。すなわち、加算処理部106aは、加算によるパルスインバージョン(PI(+))を行う。これにより、第1波目の超音波から得られた音線情報と、第2波目の超音波から得られた音線情報とから第1世代高調波成分を抽出することができる。第1世代高調波成分は、基本波成分が音圧によって歪んで生じる高調波成分であって、偶数次の高調波や差音が含まれる。ここで抽出される高調波成分は、超音波探触子103の帯域により、2次高調波成分及び差音成分が支配的である。
減算処理部106bは、第1受信信号メモリー105aから出力された音線情報と第2受信信号メモリー105bから出力された音線情報とを減算することにより、演算処理する。すなわち、減算処理部106bは、減算によるパルスインバージョン(PI(−))を行う。これにより、第1波目の超音波から得られた音線情報と、第2波目の超音波から得られた音線情報とから基本波成分及び第2世代高調波成分を抽出することができる。第2世代高調波成分は、基本波成分から発生する2次高調波等の第1世代高調波成分が基本波成分の影響により生じる高調波成分であり、例えば、3次高調波等が含まれる。
加算処理部106aは、演算処理した結果をBPF107に出力し、減算処理部106bは、演算処理した結果をBPF108に出力する。
このように、演算部106は、受信部104によって生成された複数の音線情報を用いて複数種類の演算方法による演算を行い、それぞれの演算結果を得る。
BPF108は、減算処理部106bの演算結果から基本波成分をカットして第2世代高調波成分のみを抽出するための帯域通過フィルターである。BPF108は、フィルター処理された音線情報を位相調整部109に出力する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における超音波画像診断装置100の基本的構成は第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態における超音波画像診断装置100の基本的構成も第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態における超音波画像診断装置100の基本的構成も第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
α1=(2f1−f1)+{(f3−f1)−f1}+(f3−2f1)+{f3−(f3−f1)}+{f2−(f3−f2)}+{f2−(f2−f1)}+{(f1+f2)−f2}・・・(1)
α2={(f1+f2)−f1}+(f3−2f1)+{f3−(f3−f1)}・・・(2)
α3=3f1+{f2+(f2−f1)}+{f2+(f3−f2)}+{f1+(f3−f1)}・・・(3)
すなわち、最浅部から深度Eまでの領域においては、位相調整部109は、図20(a)に示すように、基本波成分f3の位相を第2の実施の形態と同様に加算結果と同位相として、合成時に結合するような位相の調整(位相調整A)を行う。一方、深度Eよりも深部領域においては、位相調整部109は、図20(b)に示すように、第2世代高調波成分α3を第2の実施の形態と同様に加算結果と同位相として、合成時に相殺せずに結合するような位相の調整(位相調整B)を行う。
また、図19における深度b及び深度cでは、上述したように第2世代高調波成分α3が正極性側に強調されるような位相の調整が行われた音線情報が合成されるので、深度bでは、図21(b)に示すように、第2世代高調波成分α3が少なく、第1世代高調波成分〔(f3−f2)+(f2−f1)〕,〔f1+f2〕,〔2f1+(f3−f1)〕が支配的である広帯域の音線情報が得られ、深度cでは、図21(c)に示すように、第1世代高調波成分〔f1+f2〕の強度が小さくなって、第1世代高調波成分〔(f3−f2)+(f2−f1)〕,〔2f1+(f3−f1)〕及び第2世代高調波成分α3が支配的である広帯域の音線情報が得られる。その結果、広帯域で受信可能な領域が深度方向で拡大し、深度方向に広範囲で距離分解能に優れた超音波画像を得ることができるようになる。また、減算によるパルスインバージョン(PI(−))により得られる音線情報に含まれる第2世代高調波成分は、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られる音線情報に含まれる第1世代高調波成分よりも発生にあたって音圧依存性が高く、第1世代高調波成分よりも細い超音波ビームが得られ、これら高調波成分を含む音線情報を合成することにより方位分解能を向上させることができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態における超音波画像診断装置100Aは、第3送信波形メモリー101c、第3受信信号メモリー105cが追加され、演算部106A及びBPF108Aが変更されている点で第1の実施の形態における超音波画像診断装置100とは異なっている。ここでは、第1の実施の形態における超音波画像診断装置100とは異なっている点について説明し、同様の構成については、符号を共通にして説明を省略する。
まず、上述した超音波探触子103として、送受信−6dBにおける下限周波数(FL6)が5.0MHz、上限周波数(FH6)が15.0MHz、中心周波数(FC6)が10.0MHz、送受信−6dBの比帯域が100%であり、送受信−20dBにおける下限周波数(FL20)が3.9MHz、上限周波数(FH20)が18.1MHz、中心周波数(FC20)が11.0MHz、送受信−20dBの比帯域が129%であり、送信−20dBにおける下限周波数(FL20)が3.4MHz、上限周波数(FH20)が21.2MHz、中心周波数(FC20)が12.3MHz、送受信−20dBの比帯域が145%である超音波探触子を用い、これを超音波探触子Aとした。この超音波探触子Aの送信帯域形状を図28においてAで示す。なお、図28中、横軸は周波数を示し、縦軸は感度を示している。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例1と同様とした。
まず、上述した超音波探触子103としては、上述した超音波探触子Aを使用した。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例2と同様とした。
まず、上述した超音波探触子103としては、上述した超音波探触子Aを使用した。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例3と同様とした。
まず、上述した超音波探触子103としては、上述した超音波探触子Aを使用した。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例4と同様とした。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))により得られた音線情報に対して位相調整をする際に、最浅部から深度10mmまでの領域においては、基本波成分の位相が正極性側に強調されるような位相の調整を行い、深度10mmよりも深部領域においては、高調波成分が正極性側に強調されるような位相の調整を行う点以外は、実施例4と同様とした。
まず、上述した超音波探触子103としては、上述した超音波探触子Aを使用した。
まず、上述した超音波探触子103として、送受信−6dBにおける下限周波数(FL6)が5.9MHz、上限周波数(FH6)が14.2MHz、中心周波数(FC6)が10.0MHz、送受信−6dBの比帯域が83%であり、送受信−20dBにおける下限周波数(FL20)が5.2MHz、上限周波数(FH20)が16.7MHz、中心周波数(FC20)が11.0MHz、送受信−20dBの比帯域が105%であり、送信−20dBにおける下限周波数(FL20)が4.9MHz、上限周波数(FH20)が19.7MHz、中心周波数(FC20)が12.3MHz、送受信−20dBの比帯域が120%である超音波探触子を用い、これを超音波探触子Bとした。この超音波探触子Bの送信帯域形状を図28においてBで示す。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例7と同様とした。
まず、上述した超音波探触子103として、送受信−6dBにおける下限周波数(FL6)が6.2MHz、上限周波数(FH6)が13.8MHz、中心周波数(FC6)が10.0MHz、送受信−6dBの比帯域が76%であり、送受信−20dBにおける下限周波数(FL20)が5.7MHz、上限周波数(FH20)が16.0MHz、中心周波数(FC20)が10.9MHz、送受信−20dBの比帯域が95%であり、送信−20dBにおける下限周波数(FL20)が5.6MHz、上限周波数(FH20)が19.1MHz、中心周波数(FC20)が12.3MHz、送受信−20dBの比帯域が109%である超音波探触子を用い、これを超音波探触子Cとした。この超音波探触子Cの送信帯域形状を図28においてCで示す。
減算によるパルスインバージョン(PI(−))を実施せず、加算によるパルスインバージョン(PI(+))により得られた音線情報のみを用いて超音波画像データを生成する点以外は実施例8と同様とした。
Gammex社製のRMI 404GS−LE0.5と同一の音響等価材の深度7、15、25、40mmの位置にそれぞれ50μmのSUSワイヤーを埋設した。そして、送信超音波の送信焦点を15mmとして第1波目及び第2波目(実施例6においては、さらに第3波目)の超音波の送受信を行い、受信した各超音波からそれぞれ得られた音線情報に対して上記表1に示された条件により処理を行い、超音波画像を得た。そして、画像化を行った際のワイヤー描出輝度を音響強度(dB)に変換し、その20dB分解能(距離分解能、方位分解能)を得た。
また、画像化を行った際のワイヤー描出輝度と送波停止時のBackground輝度との差分を音響強度(dB)に変換し、この値をS/Nとした。
また、Gammex社製のRMI 403GS−LE0.5の音響等価材部に対し、送信焦点を15mmにして第1波目及び第2波目(実施例6においては、さらに第3波目)の超音波の送受信を行い、連続する2フレーム分の超音波画像を取得し、この2フレームの超音波画像の相関を求め、この相関が0.5を下回る深度を特定し、これを深達度(Penetration)とした。
また、実施例1〜8及び比較例1〜6のそれぞれの条件にて手根、MP関節(MetacarpoPhalangeal joint)屈筋腱、上腕二頭筋長頭腱、内側半月板の描出を行い、整形外科関連に従事する医師及び臨床検査技師の合計10名により下記の評価基準により評点を得、その値を平均してこれを描出性スコアとした。
[評価基準]
10:組織状態の把握に対して申し分ない程度の描出性
8:組織状態の把握に対して実用上問題ない程度の描出性
6:良好ではないが組織状態の把握は可能な程度の描出性
4:組織状態の把握に支障がある程度の描出性
2:組織状態の把握が困難な程度の描出性
以上の評価結果を下記表2に示す。
上記表2の結果より、実施例1〜8によれば、比較例1〜6と比較すると、特に、送信焦点よりも深部領域において距離分解能及び方位分解能がよく、また、深達度(Penetration)も大きいことがわかった。また、実施例1〜8によれば、比較例1〜6に比べ、手根、MP関節屈筋腱、上腕二頭筋長頭腱、内側半月板の描出評価が高いことがわかった。
102 送信部
103 超音波探触子
104 受信部
106,106A 演算部
108 BPF
109 位相調整部
110 合成部
111 検波部
112 画像処理部
Claims (14)
- 入力されたパルス信号に基づいて被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を出力する超音波探触子と、
前記超音波探触子に、それぞれ異なる駆動波形のパルス信号を時間間隔をおいて複数回出力する送信部と、
前記複数回のパルス信号によってそれぞれ生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた各受信信号に基づいて複数の音線情報を生成する受信部と、
前記受信部によって生成された前記複数の音線情報を用いて複数種類の演算方法による演算を行い、それぞれの演算結果を得る演算部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果を合成する合成部と、
前記合成部によって合成された演算結果を検波する検波部と、
前記検波部によって検波した結果に基づいて超音波画像データを生成する画像処理部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果のうちの一の演算結果に含まれる第1の周波数成分の位相に他の演算結果に含まれる第2の周波数成分の位相を合せるように該他の演算結果の位相を調整する位相調整部と、
を備え、
前記位相調整部は、深度に応じて前記他の演算結果の位相の調整量を変更することを特徴とする超音波画像診断装置。 - 前記演算部は、前記複数の音線情報を加算した演算結果と、前記複数の音線情報を減算した演算結果とを得ることを特徴とする請求項1に記載の超音波画像診断装置。
- 入力されたパルス信号に基づいて被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を出力する超音波探触子と、
前記超音波探触子に、それぞれ異なる駆動波形のパルス信号を時間間隔をおいて複数回出力する送信部と、
前記複数回のパルス信号によってそれぞれ生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた各受信信号に基づいて複数の音線情報を生成する受信部と、
前記受信部によって生成された前記複数の音線情報を用いて複数種類の演算方法による演算を行い、それぞれの演算結果を得る演算部と、
前記演算部によって得られた複数の前記演算結果を合成する合成部と、
前記合成部によって合成された演算結果を検波する検波部と、
前記検波部によって検波した結果に基づいて超音波画像データを生成する画像処理部と、
を備え、
前記送信部は、出力する複数のパルス信号のうちの一のパルス信号とは極性が同じで振幅のみが異なるパワーモジュレーション用パルス信号を前記複数回出力するパルス信号に含んで前記超音波探触子に出力し、
前記演算部は、前記複数の音線情報を加算した演算結果と、前記複数の音線情報を減算した演算結果とを得るものであって、前記受信部によって前記パワーモジュレーション用パルス信号によって生成された前記送信超音波の前記反射超音波から得られた受信信号を整相加算して生成された音線情報を所定倍に増幅して前記複数の音線情報を減算した演算結果に加算するパワーモジュレーション処理を行い、
前記合成部は、前記パワーモジュレーション処理後の前記複数の音線情報を減算した演算結果と、前記複数の音線情報を加算した演算結果とを合成することを特徴とする超音波画像診断装置。 - 前記演算部によって得られた複数の前記演算結果のうちの一の演算結果に含まれる第1の周波数成分の位相に他の演算結果に含まれる第2の周波数成分の位相を合せるように該他の演算結果の位相を調整する位相調整部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の超音波画像診断装置。
- 前記位相調整部は、深度に応じて前記他の演算結果の位相の調整量を変更することを特徴とする請求項4に記載の超音波画像診断装置。
- 前記演算部によって得られた前記複数の音線情報を減算した演算結果に対して、該演算結果に含まれる基本波成分の周波数帯をカットするフィルター処理を行うフィルター処理部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、出力する複数のパルス信号のうちの一のパルス信号とは位相を反転させたパルス信号を前記複数回出力するパルス信号に含んで前記超音波探触子に出力することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送受信周波数帯域における上限周波数の1/3以下で、かつ、前記超音波探触子の−20dBでの送受信周波数帯域の下限周波数以上の周波数帯域に含まれるパルス信号を出力することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送信周波数帯域の中心周波数よりも低周波側と、当該中心周波数よりも高周波側とのそれぞれに含まれるパルス信号を出力することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度ピークが、前記超音波探触子の−20dBの送信周波数帯域の中心周波数よりも高周波側に2以上含まれるパルス信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、周波数パワースペクトルの強度が、前記超音波探触子の−6dBの送受信周波数の帯域内において、少なくとも1つの極小値を有するとともに、該極小値と前記超音波探触子の−6dBの送受信周波数の帯域内における最大強度との差が10dB以内となるような駆動波形のパルス信号を3値の制御信号により出力することを特徴とする請求項9に記載の超音波画像診断装置。
- 前記パルス信号を、5値以下の制御信号により出力することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記超音波探触子は、−20dBの比帯域が100%以上であることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記超音波探触子は、−6dBの比帯域が100%以上であることを特徴とする請求項13に記載の超音波画像診断装置。
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JP2013256103A JP6318594B2 (ja) | 2013-12-11 | 2013-12-11 | 超音波画像診断装置 |
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