JP6318207B2 - トルクリミッタ及びトルクリミッタの製造方法 - Google Patents

トルクリミッタ及びトルクリミッタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハウジング内に収容された内輪と、ハウジングと内輪との間に設けられる摩擦力付与手段とを備え、両者の間に作用する回転トルクが所定値より大きい場合に、内輪とハウジングとが相対的に回転するよう構成されたトルクリミッタ及びその製造方法に関するものである。
プリンタや複写機においては、上下方向に積層された用紙群から用紙を一枚ずつ給紙するための給紙装置が使用される。このような給紙装置にあっては、静電気のような微小相互吸着力によって複数の用紙が上下に吸着した重層状態で用紙群から用紙が取り出され、重層状態のまま用紙がプリンタや複写機の本体部に給紙されてしまうことがあり、これを回避するため、給紙装置には通常トルクリミッタが装着されている。
トルクリミッタを用いる給紙装置の一例として、特許文献1に開示されたものを図8に示す。給紙装置Sは、モーターのような適宜の駆動源に接続されて回転する駆動ローラーKRと、この駆動ローラーKRの回転軸と平行であって且つこの駆動ローラーKRの回転に従動して回転する従動ローラーJRと、用紙群を支持する用紙トレーPTとを有する。駆動ローラーKRと従動ローラーJRの表面は共に比較的摩擦係数が高く弾力性のある樹脂製素材で覆われており、駆動ローラーKRと従動ローラーJRとは、ばねのような適宜の付勢手段によって密着されている。
そして、従動ローラーJRにはトルクリミッタTLが組み込まれている。このトルクリミッタTLは、内輪Nと外輪G(ハウジングに相当)とを備え、内輪Nが固定されると共に、外輪Gは、従動ローラーJRに固着されてこれと一体的に回転する。
積層された用紙群から給紙装置に用紙が一枚のみ給紙される場合においては、図8(a)に示すとおり、一枚の用紙Pは、駆動ローラーKRと従動ローラーJRに密接する。そして、反時計方向に回転する駆動ローラーKRと用紙Pの上面との摩擦力によって、用紙Pは駆動ローラーKRの回転方向に送り出され、従動ローラーJRは用紙Pを介して伝達される上記摩擦力によって時計方向に所定値より大きい回転トルクが付加され、固定された内輪Nに対し相対的に回転する。
一方、用紙群から給紙装置に用紙が上下に重層された状態で給紙される場合においては、図8(b)に示すとおり、用紙P1及びP2は重層状態のまま駆動ローラーKRの摩擦力によって給紙装置Sに給紙され、上側の用紙P1の上面には駆動ローラーKRが密接されると共に下側の用紙P2の下面には従動ローラーJRが密接される。そして、反時計方向に回転する駆動ローラーKRと上側の用紙P1との摩擦力によって上側の用紙P1は駆動ローラーKRの回転方向に送り出されようとする。
しかしながら、上側の用紙P1と下側の用紙P2とは上記摩擦力に比べて小さい微小相互吸着力によって吸着しているにすぎず、上側の用紙P1に上記摩擦力が付加されると上側の用紙P1は下側の用紙P2から剥離され、上側の用紙P1と下側の用紙P2との間には滑りが生じる。そのため、従動ローラーJRには下側の用紙P2を介して所定値以下の回転トルクしか付加されないこととなり、この場合にあっては、従動ローラーJRはトルクリミッタTLによってその回転がロックされる。従動ローラーJRがロックして下側の用紙P2の送りが停止すると、プリンタや複写機は運転を休止すると共に使用者に用紙が重層状態であることを報知し、重層した用紙の除去を促す。
トルクリミッタは、給紙装置に限らず、駆動源のモーター等に過負荷が掛かったときに負荷を切り離してモーターを保護する部品としても用いられる。トルクリミッタとしては、例えば、特許文献2に記載されたコイルばねを用いた摩擦式のものが知られており、これは、図9に示すように、軸状の内輪Nと、この内輪Nの外周面に接触して装着され、摩擦力を付与するコイルばねBと、このコイルばねBが装着された上記内輪Nが挿入される筒状の外輪Gとを備えている。内輪Nは円筒形状であって、その外径は自由状態(ばねに力が作用していない状態)のコイルばねBの右側部分の径よりも大きく、内輪Nの回転に対し摩擦力を作用させる。コイルばねBは、線材を巻回して形成され、その中心軸方向の先端には中心軸方向に延びる係合部K1が形成されていると共に、外輪Gの内側にはこの係合部K1と係合する被係合部K2が形成されている。
特開2008−274979号公報 特開2006−307934号公報
上述のとおり、コイルばねを用いた摩擦式のトルクリミッタにおいては、内輪Nの外周面とコイルばねBの内周面との間で生じる摩擦力よりも内輪Nと外輪Gとを相対的に回転させる中心軸o周りの回転トルクが大きい場合に、外輪Gと内輪Nとが相対的に回転することから、以下のような問題点がある。
まず、内輪NとコイルばねBとの間で生じる摩擦力は、コイルばねBの内径が押し拡げられることにより内輪Nを締め付ける締付力に比例し、コイルばねBの素線の径及びヤング率等で決定されるが、コイルばねBの素線は比較的細く、摩擦力を増大させるのが困難である。そのため、外輪Gと内輪Nとの間での伝達可能なトルクは制限され、例えば、伝達トルクの大きいロボットアームと駆動モーターとの間に、過負荷時の安全機構として設置されるトルクリミッタとしては、採用するのが難しい。そして、小型化すると伝達トルクも非常に小さくなるため、パソコンの蓋を駆動モーターで開閉するヒンジ部分など、スペースが狭い場所に設置するトルクリミッタとしても適切なものではない。
また、コイルばねを用いたトルクリミッタでは、コイルばねBの締め付けを緩める方向のトルクが作用し、そのトルクが所定値(いわゆるスリップトルク)に達した場合に、外輪Gと内輪Nとが相対的に回転するようになる。つまり、外輪Gと内輪Nとの相対的な回転には、コイルばねBがわずかに緩むためのクリアランスが必要であって、例えば、内径が一定のコイルばねを用い、双方向の回転に対して相対的回転が可能なようにしたトルクリミッタでは、コイルばねの両端を、クリアランスを設けて外輪に固定する(特開平10−110739号公報参照)。このクリアランスは、外輪Gと内輪Nとの間の回転伝達においては、バックラッシュとなってしまい、回転位置制御等に不利な影響を及ぼす。
さらに、コイルばねを用いたトルクリミッタでは、コイルばね自体が振動を起こしやすいため、コイルばねと内輪とが相対的に回転しているときに、摩擦力が変動して安定した回転伝達を阻害することがある。
本発明は、コイルばねを利用するトルクリミッタにおけるこのような問題点を解決すると同時に、製造コストが安価であって量産に適した小型のトルクリミッタを提供することを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、円錐面部を有する外側リングを内輪に連結させ、外側リングに隣接し、その円錐面部と当接する対向円錐面部を形成した内側リングを配置して、当接する円錐面部と対向円錐面部との間に摩擦力を作用させたトルクリミッタを構成し、かつ、外側リングと内側リングとを板状の金属のプレス加工等により成形するようにしたものである。即ち、本発明は、
「軸状の内輪と、前記内輪を囲む外側リングと、前記外側リングに隣接して配置された内側リングとが、共通の中心軸を有するようハウジング内に設置され、
前記外側リングは、前記内輪の貫通する孔が形成された外側平面部と、前記外側平面部の外周に接続された円錐面部とを有する板状の金属からなり、
前記内側リングは、前記外側リングの円錐面部に内側から当接して軸方向に押圧する対向円錐面部と、前記対向円錐面部の外周に接続される内側平面部とを有する板状の金属からなり、
前記内輪と前記外側リングとが相対回転不能に係合されるとともに、前記内側リングと前記ハウジングとが相対回転不能に係合されており、
前記内輪と前記ハウジングとの間に所定値以上の回転トルクが付加されたときは、前記外側リングの前記円錐面部と前記内側リングの前記対向円錐面部との間の摩擦力に抗して、前記内輪と前記ハウジングとが相対的に回転する」
ことを特徴とするトルクリミッタとなっている。
本発明のトルクリミッタにおいては、「前記外側リングと内側リングとを夫々一対ずつ備え、一対の前記外側リングは、前記外側平面部が対向するように相互に対称的に配置され、一対の前記内側リングは、一対の前記外側リングの両側に夫々配置」するようにするのが好ましい。この場合には、一対の前記外側リングの間に、環状の波形ばねを配置するのがよい。
また、本発明のトルクリミッタにおいては、前記ハウジングを「軸方向の片側に端板が形成されるとともに軸方向の他側に開口が設けられ、内部に収容空間が形成された筒状部と、前記筒状部の開口をシールドする蓋部とを有する」構造とすることが好ましい。この場合には、前記蓋部を前記内側リングに当接させ、かつ、前記蓋部を軸方向に進退させることにより、前記外側リングの前記円錐面部と前記内側リングの前記対向円錐面部との間の摩擦力を調整することができる。
更にまた、本発明のトルクリミッタにおいては、前記内側リングの対向円錐面部が前記外側リングの円錐面部と当接して軸方向に押圧することで、前記内側リングの対向円錐面部は縮径すると共に前記外側リングの円錐面部は拡径するのが好ましい。
本発明のトルクリミッタの製造方法においては、外側リング及び内側リングは板状の金属からプレス成型により製造される。
本発明のトルクリミッタは、軸状の内輪、内輪を囲む外側リング及び内側リングを備えており、これらはハウジング内に共通の中心軸を有するように設置される。外側リングと内側リングは、共に板状の金属からなり、外側リングには円錐面部が形成されるとともに、内側リングには、その円錐面部に内側から当接して軸方向に押圧する対向円錐面部が形成されており(図1参照)、円錐面部と対向円錐面部との間で、トルクリミッタとして必要な摩擦力を発生させる。
ここで、外側リングと内側リングとは、いわゆる「輪ばね」として知られるばね装置に類似の構造をなしていて、軸方向の荷重により弾性変形し、内側リングの対向円錐面部が縮径すると同時に、外側リングの円錐面部は拡径する。この弾性変形に伴い、外側リングの円錐面部と内側リングの対向円錐面部との間には摩擦力が作用するが、その摩擦力は、外側リングと内側リングの軸方向の相対変位がごく少量であっても、非常に大きな値となる。そのため、本発明のトルクリミッタは、小型のものであったとしても、内輪(外側リングに係合)とハウジング(内側リングに係合)との間で大きなトルクの伝達が可能となり、例えば、各種の動力伝達系において、駆動モーター保護用のトルクリミッタに要するスペースを小さくすることができる。
そして、外側リングと内側リングは、共に板状の金属からなるものであって、平面部とそれに連なる円錐面部(又は対向円錐面部)とから形成される。こうした形状の外側リング及び内側リングは、適宜の金属板から加工容易なプレス加工により形成することができるため、トルクリミッタの製造効率を上昇させることができると共に製造コストを低減させることができ、量産化に好都合である。
また、本発明のトルクリミッタは、コイルばねを用いたトルクリミッタのように、コイルばねと内輪との間で発生させるものではないため、外側リングと内側リングとを相対的に回転するためには、クリアランスを設定する必要がない。したがって、内輪とハウジングとの間で回転(トルク)の伝達が行われているときは、内輪とハウジングとは常時一体化されていて、回転方向が切り換ってもバックラッシュが生じることはない。
所定値よりも大きなトルクが外側リングと内側リングとの間に作用して、両者が相対的に回転しているときは、コイルばねのように振動を生じることはないので、かかる相対回転に対する抵抗トルクは、変動の小さい安定したものとなる。
本発明のトルクリミッタの具体的な実施態様として、後述の図1等に示すとおり、外側リングと内側リングを夫々一対ずつ備えるようにすることで、円錐面部と対向円錐面部との当接面積が増大し、摩擦力を増大させることが可能となる。この際には、一対の外側リングの間に環状の波形ばねを配置すると、一対の外側リングや内側リングの製造ばらつきによって生じる、円錐面部と対向円錐面部との間の摩擦力の不均一性を解消することができる。
また、トルクリミッタのハウジングを、軸方向の片側に端板を設けるとともに他側を開口した筒状部と、その筒状部の開口をシールドする蓋部とを有するように構成した場合には、蓋部を内側リングに当接させ、かつ、その蓋部を軸方向に進退させることにより、外側リングの円錐面部と内側リングの対向円錐面部との間の摩擦力を適正な値に調整することができる。
更にまた、内側リングの対向円錐面部が外側リングの円錐面部と当接して軸方向に押圧した際に、内側リングの対向円錐面部が縮径すると共に外側リングの円錐面部が拡径するようにすることで、円錐面部と対向円錐面部とにかかる応力が分散され、トルクリミッタの使用寿命を延ばすことができる。
本発明のトルクリミッタの実施例の全体的な構造を示す図である。 図1に示すトルクリミッタのハウジングを示す図である。 図1に示すトルクリミッタの内輪を示す図である。 図1に示すトルクリミッタの外側リングを示す図である。 図1に示すトルクリミッタの内側リングを示す図である。 図1に示すトルクリミッタの第1の変形例を示す図である。 図1に示すトルクリミッタの第2の変形例を示す図である。 トルクリミッタを備えた給紙装置の作動を説明する図である。 従来の摩擦式のトルクリミッタの一例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明のトルクリミッタについて説明する。図1には、本発明のトルクリミッタの実施例の全体的な構造を示す図を示し、図2乃至図5には、主要構成部品の単品図を示す。
図1及び図2に示すように、本実施例のトルクリミッタは、固定されたハウジング1を具備し、このハウジング1内には共通の中心軸oを有する内輪2、外側リング3、内側リング4、及び波形ばね5が備えられている。図示の実施例においては、外側リング3及び内側リング4は夫々一対ずつ備えられている。
図1及び図2を参照して説明すると、ハウジング1は、金属製の筒状部11と、合成樹脂製の蓋部12とを有する。筒状部11は円筒形状であり、軸方向片側(図2中央の断面図において左側)には端板11aが形成されるとともに軸方向の他側には開口11bが設けられ、内部には収容空間11cが形成されている。端板11aの中央には貫通孔11dが形成されている。端板11aの内面中央には、貫通孔11dと同心であってこれを囲む円形凹部11eが形成されている。端板11aの外面には、機械部品のような従動部材が接続される一対の略矩形形状の突起11fが形成されている。筒状部11の内周面には一対の内側リング4と係合する第二の係合手段が形成されている。第二の係合手段は、筒状部11の内周面において、その片端から他端部まで軸方向に直線状に延びる一対の突条11gから構成される。一対の突条11gの各々は直径方向に対向して位置し、その断面形状は共に径方向内側に突出した略矩形形状である。筒状部11の内周面には更に係合突起11hが設けられている。係合突起11hは何れも、筒状部11の軸方向他端部の内周面において周方向に等角度間隔を置いて4個設けられており、周方向に隣接する係合突起11hの周方向中間位置と突条11gの周方向中心位置とは整合している。更に、軸方向に見て突条11gと係合突起11hとの間には蓋部12の厚みに対応した隙間がある。図1を参照することによって明確に理解されるとおり、蓋部12は円板状の板部材であり、中央には貫通孔12aが、他側面の外周縁部には環状薄肉部12bが夫々形成されている。
図1及び図3を参照して説明すると、内輪2は略円筒状の軸状部材であって金属製である。内輪2は、外径が比較的大きい大径部21と外径が比較的小さい小径部22とを有する。大径部21の他端部(図3中央の断面図において右側端部)には円筒外周面部23が形成されている。大径部21の外周面には一対の外側リング3と係合する第一の係合手段が形成されている。第一の係合手段は、大径部21の外周面の片端部から円筒外周面部23まで軸方向に直線状に延びる突部24から構成される。突部24は周方向に等角度間隔を置いて4個配置されており、その断面形状は何れも径方向外側に突出した略矩形形状である。周方向に隣接する突部24の間には夫々、大径部21の片端から円筒外周面部23まで軸方向に平行に延びる一対の直線状溝部25が形成されている。小径部22の他端部には、モーターのような駆動部材が接続される一対のU字状の切欠き26が形成されている。
図1及び図4を参照して説明すると、外側リング3は、内輪2の貫通する孔が形成された外側平面部31と、この外側平面部31の外周に接続された円錐面部32とを有する板状の金属からなる。円錐面部32は、外側平面部31の外周縁において中心軸oから離隔する方向に傾斜して延びている。外側リング3には内輪2と係合する第一の被係合手段が設けられている。第一の被係合手段は外側平面部31の内周縁部において半径方向外側に向かって形成されたコの字形状の切欠き33である。切欠き33は周方向に等角度間隔をおいて4個設けられている。
図1及び図5を参照して説明すると、内側リング4は、内輪2の貫通する孔が形成された内側平面部41と、この内側平面部41の内周に接続された対向円錐面部42とを有する板状の金属からなる。対向円錐面部42は、内側平面部41の内周縁において中心軸oに接近する方向に傾斜して延びている。内側リング4にはハウジング1と係合する第二の被係合手段が設けられている。第二の被係合手段は内側平面部41の外周縁部において半径方向内側に向かって形成されたコの字形状の切欠き43である。切欠き43は直径方向に対向して一対設けられている。内側平面部41の外周縁部には更に、半径方向内側に向かって形成されたコの字形状の切欠き44も4個形成されている。切欠き44は外輪4をハウジング1の内部に挿入する際に、内側平面部41が係合突起11hと干渉することを回避するためのものである。切欠き44の各々は周方向に等角度間隔をおいて位置し、周方向に隣接する切欠き44の周方向中心位置は切欠き43の周方向中心位置と整合している。
外側リング3及び内側リング4は共に板状の金属からプレス成型により製造される。本実施例のように、外側リング3及び内側リング4を、共に板状の金属からなるものであって、平面部(31及び41)とそれに連なる(対向)円錐面部(32及び42)とから形成されるようにすることで、外側リング3及び内側リング4は、適宜の金属板から加工容易なプレス加工により形成することができるため、トルクリミッタの製造効率を上昇させることができると共に製造コストを低減させることができ、量産化に好都合である。
図1を参照して説明を続けると、内輪2、一対の外側リング3、及び一対の内側リング4は以下のようにしてハウジング1内に装着することができる。
即ち、内輪2を大径部21側から、一対の内側リング4の一方を内側平面部41側から、一対の外側リング3の一方を円錐面部32側から、一対の外側リング3の他方を外側平面部31側から(然るに、一対の外側リング3の各々は、外側平面部31の外面が対向するように相互に対称的に配置される)、一対の内側リング4の他方を対向円錐面部42側から、夫々順次ハウジング1の開口11bを通して収容空間11c内に進入させて設置する(所望ならば、内輪2、一対の外側リング3、及び一対の内側リング4を、所要とおりに予め組み合わせておいた組み合わせ体をハウジング1の開口11bを通して収容空間11c内に進入させるようにしてもよい)。なお、内側リング4を収容空間11c内に進入させる際には、内側リング4の切欠き43及び切欠き44とハウジング1の突条11g及び係合突起11hとを夫々整合させた状態で、外側リング3を収容空間11c内に進入させる際には、外側リング3の切欠き33と内輪2の突部24とを整合させた状態で行う。これにより、内輪2、一対の外側リング3、及び一対の内側リング4がハウジング1の収容空間11c内に配置された状態にあっては、一対の外側リング3の各々は、外側平面部31の切欠き33が内輪2の突部24と係合して、内輪2に対して相対回転不能となる。また、一対の内側リング4の各々は、内側平面部41の切欠き43がハウジング1の突条11gと係合して、ハウジング1に対して相対回転不能となる。
ハウジング1内に一対の外側リング3を組み付ける際には、一対の外側リング3の間、より詳しくは軸方向に対向する外側平面部31の外面の間、に環状の波形ばね5を配置するのが好ましい。波形ばね5を一対の外側リング3の間に配置することで、一対の外側リング3や内側リング4の製造ばらつきによって生じる、円錐面部32と対向円錐面部42との間の摩擦力の不均一性を解消することができる。
内輪2、一対の外側リング3、一対の内側リング4、及び波形ばね5を収容空間11c内に進入させて設置した後に、蓋部12を筒状部11に装着して開口11bをシールドする。蓋部12を筒状部11に装着する際には、蓋部12をハウジング1の開口11b側から端板11a側に軸方向に押圧し、これにより、蓋部12の環状薄肉部12bが筒状部11の係合突起11hを弾性的に乗り越えてこれに係止される。このとき、収容空間11cの軸方向長さは、一対の外側リング3を一対の内側リング4で軸方向に挟み込んだ際の軸方向自然長(即ち円錐面部32の内面と対向円錐面部42の外面とが面接触するだけであって密着されていない状態の軸方向長さ)よりも短いため、蓋部12を筒状部11に装着させるために行われた軸方向の押圧により、一対の外側リング3の外側平面部31の外面は相互に対向した状態で(波形ばね5を介して)常時密着すると共に、一方の外側リング3の円錐面部32の内面は一方の内側リング4の対向円錐面部42の外面と、他方の外側リング3の円錐面部32の内面は他方の内側リング4の対向円錐面部42の外面と、夫々一定面積において所定の密着力で密着する。つまり、一対の内側リング4は、各々の対向円錐面部42が各々の外側リング3の円錐面部32の内側に当接してこれを軸方向に押圧する(即ち円錐面部32と対向円錐面部42との間には荷重がかかる)。このとき、本発明のトルクリミッタにおいては、外側リング3と内側リング4とが「輪ばね」として知られるばね装置をなし、軸方向の荷重(即ち押圧)によって弾性的に外側リング3の円錐面部32が縮径するとともに内側リング4の対向円錐面部42が拡径する。これにより、円錐面部32と対向円錐面部42とにかかる応力が分散されるため、トルクリミッタの使用寿命を延ばすことができる。
そして、蓋部12が筒状部11に装着された状態にあっては、内輪2は、大径部21側の端部がハウジング1の端板11aに形成された円形凹部11eに嵌め込まれてこれに軸受けされると共に、小径部22側の端部が蓋部12の貫通孔12aによって軸受けされる。
続いて、本発明のトルクリミッタの作動について、図1を参照して説明する。
内輪2とハウジング1とを相対的に回転させるトルクが所定値以下であれば、内輪2に係合された外側リング3の円錐面部32の内面とハウジング1に係合された内側リング4の対向円錐面部42の外面との間の摩擦力(密着力)により、内輪2はハウジング1に対して回転しない。本発明のトルクリミッタでは、上述したとおり、外側リング3と内側リング4とは、いわゆる「輪ばね」として知られるばね装置に類似の構造をなしており、軸方向の荷重により弾性変形し、外側リング3の円錐面部32が拡径するとともに内側リング4の対向円錐面部42が縮径している。この弾性変形に伴い、外側リング3の円錐面部32の内面と内側リング4の対向円錐面部42の外面との間には摩擦力が作用するが、その摩擦力は、外側リング3と内側リング4の軸方向の相対変位がごく少量であっても、非常に大きな値となる。そのため、本発明のトルクリミッタは、小型のものであったとしても、内輪2とハウジング1との間で大きなトルクの伝達が可能となり、例えば、各種の動力伝達系において、駆動モーター保護用のトルクリミッタに要するスペースを小さくすることができる。また、本発明のトルクリミッタでは、コイルばねを用いたトルクリミッタのように、コイルばねと内輪との間で発生させるものではないため、外側リング3と内側リング4とを相対的に回転するためのクリアランスを設定する必要がない。したがって、内輪2とハウジング1との間で回転(トルク)の伝達が行われているときは、内輪2とハウジング1とは常時一体化されていて、回転方向が切り換ってもバックラッシュが生じることはない。
一方、内輪2とハウジング1とを相対的に回転させる中心軸oの軸周りに所定値よりも大きい回転トルクが付加されると、内輪2と相対回転不能に係合された外側リング3の円錐面部32の内面とハウジング1と相対回転不能に係合された内側リング4の対向円錐面部42の外面との間の摩擦力(密着力)に打ち勝ち、内輪2がハウジング1に対して回転する。本発明のトルクリミッタでは、外側リング3と内側リング4とが相対的に回転しているときは、コイルばねのように振動を生じることはないので、相対的回転に対する抵抗トルクは、変動の小さい安定したものとなる。
次いで図6に基づき、本発明のトルクリミッタの変形例について説明する。
図6に示す第1の変形例のトルクリミッタは、図1の実施例のトルクリミッタにおいて、ハウジングの蓋部を内側リングの一方に当接させ、かつ、蓋部を軸方向に進退させて、一対の外側リングの円錐面と一対の内側リングの対向円錐面部との間の摩擦力が調整されるようにしたものである。本変形例においても、外側リング及び内側リングは共に板状の金属からプレス成型により製造される。
本変形例においては、蓋部12´は、円板部材12c´と、突出片12d´とから構成される。円板部材12c´は、その外径が筒状部11´の外径と同一であって、筒状部11´の開口11b´の軸方向外側においてこれと隣接して位置している。円板部材12c´には周方向に間隔をおいて複数の貫通孔12e´が形成されていると共に筒状部11´における開口11b´の外周には貫通孔12e´に対応する複数のねじ穴11i´が形成されている。突出片12d´は、円板部材12c´の中央領域において軸方向に突出する円筒部材であって、その突出端面は平坦である。突出片12d´の外径は筒状部11´における開口11b´の内径と対応している(突出片12d´の内径は内輪の小径部の外径と対応している)。蓋部12´は、突出片12d´が筒状部11´の開口11b´から収容空間11c´内に挿入されて、突出片12d´の突出端面が開口11b´側に位置する内側リングの基部を押圧した状態で、筒状部11´と組み合される。そして、調整ねじBが小孔12e´を通してねじ穴11i´に挿入され、調整ねじBの締め代を調整して蓋部12´を軸方向に進退させることにより外側リングの円錐面部の内面と内側リングの対向円錐面部の外面との間の摩擦力が調整される。
更に次いで図7に基づき、本発明のトルクリミッタの更なる変形例について説明する。
図7に示す第2の変形例のトルクリミッタは、図1に示す実施例のトルクリミッタにおいて、外側リング3及び内側リング4を夫々1つずつとしたものである。本変形例においても、外側リング及び内側リングは共に板状の金属からプレス成型により製造される。
本実施例においても、外側リング3及び内側リング4は図1の実施例のトルクリミッタと同一の形式でハウジング1内に組み込まれる。即ち、外側リング3と内輪2とは、第一の係合手段と第一の被係合手段との共働(即ち切欠きと突部との共働)により、相対回転不能に係合されると共に、内側リング4とハウジング1とは、第二の係合手段と第二の被係合手段との共働(即ち切欠きと突条との共働)により、相対回転不能に係合される。本発明のトルクリミッタにおいては、外側リング3及び内側リング4は最低でも1つずつ配設されていれば良く、外側リング3及び内側リング4の設置数を減らすことで製造コストの低減が図れることは勿論のこと省スペース化が可能となる。しかしながら、外側リング3及び内側リング4の設置数を減らすと、外側リング3の円錐面部32と内側リング4の対向円錐面部42との接触面積が低減してしまい、円錐面部32と対向円錐面部42との間で生じうる摩擦力も低減してしまうというデメリットもある。
以上、本発明のトルクリミッタの好適実施形態について詳述した。上記の実施形態においては、ハウジングに形成された第二の係合手段は突起であって、内側リングに形成された第二の被係止手段は切欠きであったが、切欠きと係止突起とを逆にすることは勿論のこと、その他適宜の手段でハウジングに内側リングを固定することができる。また、外側リング及び内側リングの設置数は、上記実施例においては1乃至2個ずつであったがこれに限定されることはなく、外側リングを内輪に、内側リングをハウジングに適宜の方法で係合させて夫々相対回転不能にすることで、その数を使用用途に応じて増大させることも可能である。外側リング及び内側リングの設置数を増大させることで、円錐面部と対向円錐面部との摩擦力を増大させることができる。
1:ハウジング
11:筒状部
12:蓋部
2:内輪
3:外側リング
31:外側平面部
32:円錐面部
4:内側リング
41:内側平面部
42:対向円錐面部
5:波形ばね

Claims (7)

  1. 軸状の内輪と、前記内輪を囲む外側リングと、前記外側リングに隣接して配置された内側リングとが、共通の中心軸を有するようハウジング内に設置され、
    前記外側リングは、前記内輪の貫通する孔が形成された外側平面部と、前記外側平面部の外周に接続された円錐面部とを有する板状の金属からなり、
    前記内側リングは、前記外側リングの円錐面部に内側から当接して軸方向に押圧する対向円錐面部と、前記対向円錐面部の外周に接続される内側平面部とを有する板状の金属からなり、
    前記内輪と前記外側リングとが相対回転不能に係合されるとともに、前記内側リングと前記ハウジングとが相対回転不能に係合されており、
    前記内輪と前記ハウジングとの間に所定値以上の回転トルクが付加されたときは、前記外側リングの前記円錐面部と前記内側リングの前記対向円錐面部との間の摩擦力に抗して、前記内輪と前記ハウジングとが相対的に回転することを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 前記外側リングと内側リングとを夫々一対ずつ備え、
    一対の前記外側リングは、前記外側平面部が対向するように相互に対称的に配置され、
    一対の前記内側リングは、一対の前記外側リングの両側に夫々配置される、請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 一対の前記外側リングの間には、環状の波形ばねが配置されている請求項2に記載のトルクリミッタ。
  4. 前記ハウジングは、軸方向の片側に端板が形成されるとともに軸方向の他側に開口が設けられ、内部に収容空間が形成された筒状部と、前記筒状部の開口をシールドする蓋部とを有する請求項1乃至3のいずれかに記載のトルクリミッタ。
  5. 前記蓋部を前記内側リングに当接させ、かつ、前記蓋部を軸方向に進退させて、前記外側リングの前記円錐面部と前記内側リングの前記対向円錐面部との間の摩擦力が調整される請求項4に記載のトルクリミッタ。
  6. 前記内側リングの対向円錐面部が前記外側リングの円錐面部と当接して軸方向に押圧することで、前記内側リングの対向円錐面部は縮径すると共に前記外側リングの円錐面部は拡径する請求項1乃至5のいずれかに記載のトルクリミッタ。
  7. 前記外側リング及び内側リングは共に板状の金属からプレス成型により製造される請求項1乃至6のいずれかに記載のトルクリミッタの製造方法。
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