JP6317245B2 - 分布増幅器と分布ミキサ - Google Patents

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Description

本発明は、高周波電気信号を扱う分布増幅器と分布ミキサに関する。
高周波回路において、広帯域にわたって平坦な利得を有する増幅器として分布増幅器が知られている(例えば非特許文献1)。分布増幅器は、増幅機能を有するトランジスタを含む単位増幅器と伝送線路とで構成される。分布増幅器は、トランジスタの持つ容量と伝送線路の持つインダクタンスから成る一定の特性インピーダンス(通常は50Ω)の疑似線路を形成することで、直流付近から疑似線路の高域カットオフ周波数までの広帯域で平坦な増幅特性を持つ。分布増幅器を構成する疑似線路は、入力側疑似線路と出力側疑似線路とがある。入力側疑似線路は、入力側の伝送線路の持つインダクタンスと、単位増幅器の持つ入力容量とから形成され、直流付近から高域カットオフ周波数までの平坦な、伝送線路様の通過特性を持つ疑似的な線路である。同様に、出力側疑似線路は、出力側の伝送線路の持つインダクタンスと、単位増幅器の持つ出力容量とから形成される疑似的な線路である。
高周波入力信号は、入力側伝送線路の一方の入力端子に入力され、増幅された出力信号は出力側伝送線路の出力端子から出力される。ここで入力側伝送線路の入力端子と異なる他方の端子は、終端抵抗で終端される。この終端抵抗は、入力端子から疑似線路を見た時の入力インピーダンスを広帯域に一定のインピーダンスにするために必要な抵抗である。終端抵抗の値は、入力側伝送線路の特性インピーダンスと同じ値が用いられる(例えば50Ω)。
Kim, B. ,et al,"0.5W 2-21 GHz monolithic GaAs distributed amplifier", Electronics Letters, Vol.20,pp.288-289, 1984
しかしながら、終端抵抗の両端には一定の高周波電圧が生じるため入力端子に入力された高周波信号の一部は、終端抵抗においてジュール熱となって消費されてしまう。仮に、無限に長い疑似線路、すなわち、単位増幅器を無限段数連ねた分布増幅器を作ることができれば、入力端子に入力された高周波信号は、終端抵抗に到着するまでに全ての単位増幅器に入力され、終端抵抗において電力消費が生じない状況を作ることができる。
しかし、段数を多くすると、疑似線路を構成する伝送線路で生じる高周波損失が段数に比例して大きくなるため、ある段数以上では利得が飽和してしまう。つまり、段数を増加させる手法では、終端抵抗で消費されていた電力が伝送線路での高周波損失に変更されているにすぎず、終端抵抗で消費される電力を取り戻して利得を改善したとは言えない。
この終端抵抗で生じる電力消費による利得低下の課題は、分布ミキサにおいても同様に見られる。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、入力側伝送線路の終端抵抗で生じる電力消費を無くして高周波損失を改善した分布増幅器と分布ミキサを提供することを目的とする。
本発明の分布増幅器は、複数の単位増幅器と入力側伝送線路と出力側伝送線路とを含む分布増幅器において、前記入力側伝送線路の終端に一端を接続するコンデンサと、前記出力側伝送線路の終端に一端を接続し他端を出力端子とする遅延線と、前記コンデンサの他端にソース電極を、前記出力端子にドレイン電極をそれぞれ接続し、ゲート電極が高周波的に接地されたFETと、前記FETのソース電極に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス素子とを具備し、前記FETのゲート電極は、バイアス抵抗を介して該FETを飽和領域で動作させる電圧に直流的にバイアスされることを要旨とする。
また、本発明の分布ミキサは、複数の単位ミキサと高周波信号伝送線路と中間周波信号伝送線路とを含む分布ミキサにおいて、前記高周波信号伝送線路の終端に一端を接続するコンデンサと、前記中間周波信号伝送線路の終端に一端を接続し他端を中間周波信号出力端子とする遅延線と、前記コンデンサの他端にソース電極を、前記中間周波信号出力端子にドレイン電極をそれぞれ接続し、ゲート電極が高周波的に接地されたFETと、前記FETのソース電極に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス素子とを具備し、前記FETのゲート電極は、バイアス抵抗を介して該FETを飽和領域で動作させる電圧に直流的にバイアスされることを要旨とする。

本発明によれば、入力側伝送線路の終端抵抗で生じる電力消費を無くして高周波損失を改善した分布増幅器と分布ミキサを実現することができる。
第1実施形態の分布増幅器100の構成例を示す図である。 分布増幅器100の信号経路を示す図である。 ゲート接地型FET20の等価回路を示す図である。 ゲート接地型FET20を等価回路で表現した分布増幅器100の構成例を示す図である。 分布増幅器100の小信号増幅率のシミュレーション結果の例を示す図である。 第2実施形態の分布増幅器200の構成例を示す図である。 第3実施形態の分布増幅器300の構成例を示す図である。 第4実施形態の分布ミキサ400の構成例を示す図である。 分布ミキサ400の変換利得のシミュレーション結果の例を示す図である。 第5実施形態の分布ミキサ500の構成例を示す図である。 第6実施形態の分布ミキサ600の構成例を示す図である。 第7実施形態の分布ミキサ700の構成例を示す図である。 ゲート接地型FET20のバイアス回路の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本発明の実施の形態を説明する前に、分布増幅器を例に本実施の形態の原理について説明する。
〔本実施の形態の原理〕
本実施の形態では、能動素子を用いたアクティブな終端回路を用いることで、終端抵抗で生じていた高周波損失の課題を解決する。
図1に、第1実施形態の分布増幅器100の構成例を示す。分布増幅器100は、入力側伝送線路4と、出力側伝送線路5と、ゲート接地型の電界効果トランジスタ(以降、ゲート接地型FET)20と、コンデンサ30と、遅延線40と、ショートスタブ50と、バイアスコンデンサ60と、バイアス抵抗70とを具備する。
入力側伝送線路4は、単位増幅器6〜6であるゲート接地型FET20の各々のゲート電極と入力端子1とを接続する伝送線路である。出力側伝送線路5は、各々の単位増幅器6〜6であるゲート接地型FET20の各々のドレイン電極と出力端子2とを接続する伝送線路である。それぞれの伝送線路の詳しい構成については後述する。
高周波信号を伝送する入力側伝送線路4の一方の端である入力端子1と反対側の端には、コンデンサ30の一端が接続する。また、出力側伝送線路5の出力側の端には遅延線40の一端が接続され、当該遅延線40の他端は、増幅された高周波信号が出力される出力端子2を構成する。
従来の分布増幅器では入力側伝送線路4の終端に終端抵抗が接続されるが、本実施の形態ではショートスタブ50の一端が接続される。ショートスタブ50の他端は接地電位(▽)に接続される。
遅延線40は、単位増幅器6〜6を通る経路1を介して出力される出力信号と、ゲート接地型FET20を通る経路2を介して出力される出力信号の位相差を調整するためのものである。
図2に、経路1と経路2を示す。経路1と経路2の信号の位相差が式(1)で表される時、両信号は同位相で出力端子2に出力される。よって、式(1)の条件を満たすように遅延線40の電気長を決定することで、最大の電力利得を得ることができる。
Figure 0006317245
ショートスタブ50は、ゲート接地型FET20の電流経路を確保するために必要であり、その電気長は、ゲート接地型FET20のソース電極から見たインピーダンスが無限大になるように設定する。ショートスタブ50の電気長を、ショートスタブ50を伝送する信号の波長λの4分の1にすることでソース電極からショートスタブ50を見込んだ特性インピーダンスを無限大(開放)にすることができる。
コンデンサ30の他端にはゲート接地型FET20のソース電極が接続され、ゲート接地型FET20のドレイン電極は出力端子2に接続される。このように構成された分布増幅器100は、入力側伝送線路4がゲート接地型FET20で終端されるので、ゲート接地型FET20のソース電極側から見たインピーダンスを50Ωにすることで電力利得を向上させることができる。
ゲート接地型FET20のゲート電極は、バイアスコンデンサ60によって高周波的に接地され、バイアス抵抗70によって直流的に所定の電圧にバイアスされる。バイアスコンデンサ60の容量Cは、使用する周波数帯域においてバイアス抵抗70(抵抗値R)に対して十分小さな値(R≫1/jωc)になる容量値に設定される。所定の電圧は、ゲート接地型FET20を飽和領域で動作させるゲートバイアス電圧である。
図3に、ゲート接地型FET20の等価回路を示す。ゲート接地型FET20の入力インピーダンスZ(ソース電極からゲート接地型FETを見込んだインピーダンス)は次式で表現される。
Figure 0006317245
ここで、gmはFETのトランスコンダクタであり、Cgsは入力容量である。vはゲート−ソース間電圧(ゲートバイアス電圧)である。式(2)から明らかなようにgmがgm=0.02となるようにFETのパラメータ(ゲート幅等)とゲートバイアス電圧(v)を調整すれば、広帯域においてゲート接地型FET20の入力インピーダンスを50Ωにすることができる。
図4に、ゲート接地型FET20を等価回路で表現した分布増幅器100の構成例を示す。gm=0.02のゲート接地型FET20を終端部に用いることで、入力端子1から見た入力側伝送線路4の特性インピーダンスは50Ωに保たれる。
ゲート接地型FET20は電力利得を有する。よって、ゲート接地型FET20に入力された高周波信号は、増幅されて出力側伝送線路5に合流するので終端抵抗による電力消費を回避すると同時に電力利得を向上させることができる。
このようにゲート接地型FET20を用いて入力側伝送線路4を終端することで、分布増幅器の電力利得を向上させることができる。以上説明した原理は、分布ミキサにも適用することが可能である。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の分布増幅器100の具体例について説明する。
単位増幅器6〜6には、例えば化合物半導体材料を利用した電界効果型トランジスタのHEMT(High Electron Mobility Transistor)を用いる。ゲート接地型FET20も同様である。
入力側伝送線路4の一端は入力端子1とされ、高周波信号が入力される。高周波信号は、複数の単位増幅器6〜6のそれぞれの入力端子(例えば、単位増幅器として通常のソース接地増幅器を用いる場合にはゲート電極)に入力される。入力端子1に最も近い単位増幅器6の制御端子には入力側伝送線路4を介して高周波信号が入力される。入力端子1から数えて2個目の単位増幅器6の入力端子には入力側伝送線路4と4を介して高周波信号が入力される。入力端子1から数えて最も遠いn個目の単位増幅器6には、入力側伝送線路4〜4を介して高周波信号が入力される。
入力側伝送線路4は例えばコプレーナ線路で構成される。図1では、入力側伝送線路4の単位を模式的に短尺形状の入力側伝送線路4〜4で表す。単位増幅器6から入力端子1と反対側の端までの伝送線路は入力側伝送線路4n+1で表記している。
単位増幅器6〜6は、例えばソース接地型FETで構成される。よって、入力端子1から入力された高周波信号は、入力端子である各単位増幅器のゲート電極に接続される。
各単位増幅器6〜6の出力である例えば各ドレイン電極は、出力側伝送線路5にそれぞれが接続される。出力側伝送線路5は、入力側伝送線路4と同様に各単位増幅器のドレイン電極間を接続する伝送線路を短尺形状の出力側伝送線路5〜5n+1で表記している。
出力側伝送線路5の出力端子2と反対側(単位増幅器6側)の端は、終端抵抗3を介して接地電位に接続される。終端抵抗3は出力側伝送線路5の終端抵抗であり、上述した入力側伝送線路4の終端抵抗とは異なる。
本実施の形態では、従来技術で説明した入力側伝送線路4の終端抵抗はショートスタブ50に置き代えられる。ショートスタブ50、コンデンサ30、ゲート接地型FET20、及び遅延線40について、ここでの説明は繰り返しになるので省略する。
図1に示す分布増幅器100の具体的な構成を次のように決定してシミュレーションを行った。シミュレーション条件は、単位増幅器をソース接地型FET8段からなる構成とし、各単位増幅器6〜6(8段目)のゲート幅を10μmとした。単位増幅器の間を接続する入力側伝送線路4〜4と出力側伝送線路5〜5は、100GHzにおける電気長が0.055のコプレーナ線路とし、特性インピーダンスを63Ωとした。ゲート接地型FET20のゲート幅は20μmとして、特性インピーダンスが50Ωに成るようにゲートバイアス電圧を設定した。ゲート接地型FET20の電流経路を形成するショートスタブ50は、ゲート接地型FET20のソース電極からショートスタブ50側を見込んだインピーダンスが無限大(開放)となるように、100GHzにおける電気長が0.25のものを用いた。
図5に、上記の条件で小信号利得を計算した結果を示す。図5の横軸は高周波信号の周波数[GHz]、縦軸は小信号利得(S21)[dB]である。図5中に破線で示す特性は、従来の分布増幅器の特性を示す。比較に用いた従来の分布増幅器は、FETのゲート幅、伝送線路パラメータ等は同一のものを用いた。
周波数90GHz〜140GHzにおいて、従来の分布増幅器に対して利得が0.5dB程度改善していることが分かる。このように本実施形態の分布増幅器100は、従来の分布増幅器では終端抵抗で消費されていた電力を、ゲート接地型FET20で増幅して出力側に取り出すことによって、分布増幅器の利得を増加させることができる。
〔第2実施形態〕
ショートスタブ50は、FETで構成した電流源に置き代えることができる。図6に、第1実施形態の分布増幅器100のショートスタブ50を、ゲート接地型FET280に置き代えた本実施形態の分布増幅器200の構成例を示す。以下において、特に必要のない「ゲート接地型」の文言は省略して説明する。
FET280のゲート電極は、FET20と同様にバイアスコンデンサ250とバイアス抵抗260とでバイアスされる。また、単位増幅器6〜6、FET20のドレイン電極には電圧Vが印加され、FET280のソース電極には電圧−V(▼)が印加されている。電圧値Vは、各FETを飽和領域で動作させるために必要となる値を用いる。例えば、トランジスタとしてInP-HEMTを用いる場合、典型的なVの値は、1〜2ボルト程度である。
FET20のソース電極からFET280を見込んだインピーダンスは無限大に近いものとなるため、第1実施形態で述べたショートスタブ50側を見込んだ特性インピーダンスが無限大となるのと同様の働きを持たせることができる。しかも、FET280を用いる場合、そのドレイン電極から見たインピーダンスは広帯域に無限大となるため、4分の1波長のショートスタブを用いる場合に比べ、本実施形態に係る分布増幅器をより広帯域に動作させることが可能となる。
分布増幅器200のFET20と280の設計条件について説明する。出力端子2にVの直流バイアス電圧を印加した場合、各単位増幅器6〜6のドレイン−ソース間電圧VDSはVDS=Vの電圧がかかる。一般に、FET20と280とのVDSは、両トランジスタに同じ電流が流れる条件からそれぞれのゲート幅に反比例した電圧になる。以下の説明では、簡単のためにFET20とFET280とは同じゲート幅とする。前述のようにFET20のドレイン電極には電圧Vが印加される。今、電流連続の条件を満足するためにはFET20とFET280のドレイン−ソース間には同一の電圧を加える必要がある。FET20とFET280に同一のFETを用いる場合、FET280のソースに−Vの電圧をかけることにより、FET20のソース電極およびFET280のドレイン電極の電位は0ボルトとなり、両FETに等しくVのドレイン−ソース間電圧を発生させることが出来る。この電圧値Vは、上記のようにFETを飽和領域で動作させるに足る電圧値であるから、FET20は飽和領域で動作する利得の大きなゲート接地型FETとして働き、かつ、FET280は飽和領域で動作する出力インピーダンスの大きいインピーダンス素子として働く。
このように、本実施形態では、FET280をFET20の電流経路として利用するとともに、FET280を飽和領域で動作させたときにFET280のドレイン電極を見込んだインピーダンスが広帯域に無限大に近くなることを利用している。第1実施形態のように、FET280の代わりに4分の1波長のショートスタブ50を用いる場合、ショートスタブ50の電気長が4分の1波長に見える周波数範囲のみで第1実施形態の効果が表れる。これは、ショートスタブ50を見込んだインピーダンスが無限大となる周波数の範囲が、ショートスタブ50の電気長が4分の1波長に見える周波数範囲であるためである。本実施形態の場合、FET20のソース電極からFET280側を見込んだインピーダンスは、ショートスタブ50より広帯域に無限大とすることが出来るため、第1実施形態に比べ、より広帯域に分布増幅器の利得を向上させることが可能となる。ただし、FET280を飽和領域で動作させるためには、FET280のソース電極に−Vの電圧を印加する必要がある。次に述べる第3実施形態では、負の電圧−Vを用いず、単一の正電圧のみで電源系を構成することが出来る例を説明する。
〔第3実施形態〕
図7に、第2実施形態の分布増幅器200の各単位増幅器をカスコード構成とした分布増幅器300の構成例を示す。
カスコード型構成の単位増幅器は、ソース接地型FETであるFET6〜6と、ゲート接地型FETであるFET320〜320のそれぞれを縦積みした構成をとる。例えば、分布増幅器300における1段目の単位増幅器は、ソース接地型FETであるFET6aのドレイン電極とゲート接地型FETであるFET320aのソース電極を接続した(縦積みした)構成である。
ゲート接地型FET320のゲート電極は、バイアスコンデンサ350とバイアス抵抗360とによって所定の電圧にバイアスされる。所定のゲート電圧値は、ソース接地型FET6〜6のゲート−ソース間電圧値とFET320〜320のゲート・ソース間電圧値が等しくなるように決定する。
2段目以降のカスコード型単位増幅器についても同様に構成される。分布増幅器300の他の構成は分布増幅器200(図6)と同じである。
分布増幅器300の構成において、例えば全てのFETのゲート幅を同じにする。そして、出力端子2に2Vの直流バイアス電圧を印加すると、全てのFETのVDSはVDS=Vとすることができる。
したがって、分布増幅器300の構成によれば、FET280のソース電極に負電圧−Vを印加する必要がなくなり、FET20のドレイン電極には単一の正電圧2Vを印加すればよいことになる。これにより、ドレイン電極を駆動するための電源数を減らすことができ、電源系を含む装置構成を簡単化することが出来る。
以上説明した分布増幅器100,200,300の構成は、そのまま分布ミキサとして機能させることが可能である。次に本実施の形態の分布ミキサについて説明する。
〔第4実施形態〕
図8に、第4実施形態として分布ミキサ400の構成例を示す。分布ミキサ400は、ドレインLO注入型の分布ダウンコンバージョンミキサである。LOとは、Local Oscillaterの頭文字であり局部発信信号(以降、LO信号)を意味する。
分布ミキサ400の機能構成は、第1実施形態の分布増幅器100の機能構成とほぼ同じであり、出力側伝送線路5を終端する終端抵抗3が無く、その部分がLO信号を入力するLO端子407になっている点が分布増幅器100と異なる。LO信号が入力される分布増幅器100では出力側伝送線路5であった伝送線路は、中間周波信号伝送線路405と名称を変更し、そのLO端子407と反対側の出力端子2は、IF端子402と名称を変更している。
また、入力端子1は、RF信号(Radio Frequency:高周波信号)が入力されるRF端子401に名称を変更している。また、RF信号が伝送する入力側伝送線路4の名称を高周波信号伝送線路404に名称を変更している。単位増幅器6は単位ミキサ406を構成する。単位ミキサ406は、ソース接地型FETで構成される単位増幅器6と同じものであるが、名称と参照符号を変更している。他の構成は分布増幅器100と同じである。
ドレインLO注入型ミキサでは、RF信号を単位ミキサ406〜406のゲート電極に入力し、LO信号を単位ミキサ406〜406のドレイン電極に入力する。LO信号により単位ミキサ406〜406のドレイン電圧を変調し、単位ミキサ406〜406のトランスコンダクタンスをLO信号に同期して変調することにより、RF信号とLO信号のミキシングを行う。
終端部のゲート接地型FET20では、ソース電極にRF信号が、ドレイン電極にLO信号が印加される。ゲート接地型FET20においても、ドレイン電極の電圧を変調することによりそのトランスコンダクタンスを変調することができるためRF信号とLO信号のミキシングが可能である。
分布ミキサ400は、従来の分布ミキサが高周波信号伝送線路404の終端抵抗で消費していたRF電力を、ゲート接地型FET20によりLO信号と掛け合わせて合成してIF端子402に出力することにより、変換利得を向上させることができる。
ゲート接地型FET20の電流経路を確保するためのショートスタブ50は、RF信号では開放端に見えるようにRF信号の高周波信号伝送線路404内の波長λの4分の1にする点で、分布増幅器100と同じである。また、遅延線40の長さは、IF端子402でRF信号が同位相で合成されるように設定すれば良い点も、分布増幅器100と同じである。
遅延線40の長さを、IF端子402でRF信号がIF信号と同位相になるように設定すれば良い理由を詳しく説明する。RF端子401からソース接地型FETの単位ミキサ406a〜406hを経由して遅延線40を通過する信号経路を経路1とする。一方、RF端子401からゲート接地FET20を経由してIF端子402に信号が到着する信号経路を経路2とする。
そこで、経路1を経由してIF端子402に到着する信号の位相を次のように定める。RF信号の位相をθRF1、LO信号の位相をθLO1、IF信号の位相をθIF1とする。同様に、RF端子401から経路2を経由してIF端子402に到着する信号の位相を次のように定める。RF信号の位相をθRF2、LO信号の位相をθLO2、IF信号の位相をθIF2とする。また、遅延線40で与える遅延位相を次のように定める。RF信号の位相をΦRF、LO信号の位相をΦLO、IF信号の位相をΦIFとする。
この様に定義すると、経路2を通ってIF端子402に出力されるIF信号の位相θIF2は次式で表せる。
Figure 0006317245
ここで、θLO2=θLO1+ΦLOであるから、式(3)は次式となる。
Figure 0006317245
また、経路1を通ってIF端子402に出力されるIF信号の位相は次式で表される。
Figure 0006317245
ここで、ΦIF=ΦRF−ΦLOであるから次式が成り立つ。
Figure 0006317245
式(4)と式(6)より、経路1のIF信号と経路2のIF信号の位相を同位相にするためには、次式の条件を満たせば良いことが分かる。
Figure 0006317245
すなわち、遅延線40の電気長は分布増幅器100と同一の値にすれば、IF信号がIF端子402で同相合成されて変換利得を向上させることができる。
図9に、分布ミキサ400によるRF信号からIF信号への変換利得のRF周波数依存特性を示す。図9の横軸はRF周波数[GHz]、縦軸は変換利得[dB]である。破線で示す特性は従来の分布ミキサ、実線で示す特性は分布ミキサ400の特性である。
RF信号は120〜140GHzとし、LO信号の周波数は109GHzに固定した。LO信号の電力は5.4dBmとした。なお、FETのゲート幅、伝送線路のパラメータは分布増幅器100と同じ条件とした。従来の分布ミキサは、分布ミキサ400と同一のパラメータを用い、高周波信号伝送線路404の終端部を、ショートスタブ50の代わりに終端抵抗(50Ω)で終端したものである。
RF信号が120〜140GHzの全ての周波数において、分布ミキサ400の変換利得が従来の分布ミキサよりも上回っていることが分かる。RF信号が135GHzにおいて最大で1.5dBの変換利得の改善が得られている。100GHzを超える周波数帯域ではトランジスタの信号増幅能力が小さいので、1dB以上の変換利得の向上は大きな改善効果である。
〔第5実施形態〕
図10に、第4実施形態の分布ミキサ400のショートスタブ50を、ゲート接地型FET280に置き代えた本実施の形態の分布ミキサ500の構成例を示す。分布ミキサ500と分布ミキサ400との関係は、分布増幅器200(図6)と分布増幅器100(図1)との関係と同じである。
分布ミキサ500は、分布ミキサ400のショートスタブ50を、ゲート接地型FET280に置き代えたものであり、ゲート接地型FET280の特性インピーダンスを広帯域に50Ωにすることができる(式(2))。よって、分布ミキサの変換利得を広帯域で改善することが可能である。分布ミキサ500は上記の通りのものであるので、これ以上の説明は省略する。
〔第6実施形態〕
図11に、第5実施形態の分布ミキサ500の各単位増幅器6〜6をカスコード構成にした本実施形態の分布ミキサ600の構成例を示す。分布ミキサ600と分布ミキサ500との関係は、分布増幅器300(図7)と分布増幅器200(図6)との関係に対応する。
分布ミキサ600は、カスコード型ミキサを単位ミキサとする分布ミキサである。単位ミキサであるカスコード型ミキサは、ソース接地型FETであるFET406〜406と、ゲート接地型FETであるFET660〜660のそれぞれを縦積みした構成をとる。例えば、分布ミキサ600における1段目の単位ミキサは、ソース接地型FETであるFET406aのドレイン電極と、ゲート接地型FET660aのソース電極を接続した(縦積みされた)構成をとる。
ゲート接地型FET660のドレイン電極は、中間周波信号伝送線路5の一端に接続し、他端が中間周波信号伝送線路605の一端を構成し、当該一端は終端抵抗603を介して接地電位に接続される。中間周波信号伝送線路605の他方の端を構成する中間周波信号伝送線路5n+1の出力側の端は、遅延線40の一端に接続され、遅延線40の他端が中間周波信号を出力するIF端子602を構成する。
ゲート接地型FET660〜660のゲート電極が局部発振信号伝送線路606に接続される。局部発振信号伝送線路606のRF端子401側の端は、LO信号が入力されるLO端子607とされ、LO端子607の反対側の端はゲート接地型FET20のゲート電極に接続すると共に終端抵抗609を介して接地電位に接続される。ゲート接地型FET660〜660のゲート電極が、それぞれ短尺形状で表記する局部発振信号伝送線路606〜606n+1で接続されるのは他の伝送線路と同じである。他の分布ミキサ600構成は、分布増幅器300(図7)と同じである。
分布ミキサ600は、分布増幅器300が分布増幅器200のゲート接地型FET20に要求される設計条件を簡単にしたのと同様に、分布ミキサ500のゲート接地型FET20に要求される設計条件を緩和することができる。
〔第7実施形態〕
図12に、第6実施形態の分布ミキサ600の変形例である本実施形態の分布ミキサ700の構成例を示す。分布ミキサ700は、分布ミキサ600のコンデンサ30を削除すると共に、カスコード型ミキサのそれぞれの入力端子(ソース接地型FET406〜406のゲート電極)に直列にコンデンサ701〜701をそれぞれ挿入したものである。各ソース接地型FET406〜406の直流バイアスはバイアス抵抗760〜760を介してそれぞれの入力端子に供給される。
分布ミキサ700は、分布ミキサ600の変換利得の帯域を更に拡大することができる。その理由は、各ソース接地型FET406〜406の入力容量と直列にコンデンサ701〜701を配置することにより、入力側伝送線路404に付加される容量が減少するため、入力側伝送線路404の高域カットオフ周波数を増大することが出来るためである。
以上説明した分布増幅器100,200,300と分布ミキサ400,500,600700によれば、入力側伝送線路を終端する終端抵抗で生じる高周波損失を無くすことが出来る。なお、ゲート接地型FET20のゲートバイアス回路は、バイアスコンデンサ60とバイアス抵抗70とによる構成のみを示して説明を行ったが、他のゲートバイアス回路を用いてもよい。
図13に、他のバイアス回路の例を示す。図13(a)は、ゲート接地型FET20のゲート電極に4分の1波長の線路71の一端を接続し、その両端をコンデンサ51とコンデンサ52とを介してそれぞれ接地電位に接続するバイアス回路である。図13(b)は、バイアス抵抗70をインダクタ81に代えたものである。図13(c)は、バイアスコンデンサ60を4分の1波長のオープン線路72に代えたものである。このようなバイアス回路でも同じ効果を奏することができる。
また、ドレインLO注入型の分布ダウンコンバージョンミキサである分布ミキサ400(図8)で説明した本実施形態の考えは、ゲート注入型分布ミキサの構成に適用することも可能である。このように本発明は、説明した実施形態に限定されるものではなくその要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1:入力端子
2:出力端子
3:終端抵抗
4:入力側伝送線路
5:出力側伝送線路
6a〜6n:単位増幅器
20:ゲート接地型FET
30:コンデンサ
40:遅延線
50:ショートスタブ
60:バイアスコンデンサ
70:バイアス抵抗

Claims (8)

  1. 複数の単位増幅器と入力側伝送線路と出力側伝送線路とを含む分布増幅器において、
    前記入力側伝送線路の終端に一端を接続するコンデンサと、
    前記出力側伝送線路の終端に一端を接続し他端を出力端子とする遅延線と、
    前記コンデンサの他端にソース電極を、前記出力端子にドレイン電極をそれぞれ接続し、ゲート電極が高周波的に接地されたFETと、
    前記FETのソース電極に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス素子と
    を具備し、
    前記FETのゲート電極は、バイアス抵抗を介して該FETを飽和領域で動作させる電圧に直流的にバイアスされることを特徴とする分布増幅器。
  2. 請求項1に記載した分布増幅器において、
    前記単位増幅器は、ソース接地型FETで構成されることを特徴とする分布増幅器。
  3. 請求項1又は2に記載した分布増幅器において、
    前記単位増幅器を、カスコード構成にしたことを特徴とする分布増幅器。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載した分布増幅器において、
    前記インピーダンス素子は電気長が波長λのλ/4のスタブ、又は、ゲート電極が接地されたFETで構成されることを特徴とする分布増幅器。
  5. 複数の単位ミキサと高周波信号伝送線路と中間周波信号伝送線路とを含む分布ミキサにおいて、
    前記高周波信号伝送線路の終端に一端を接続するコンデンサと、
    前記中間周波信号伝送線路の終端に一端を接続し他端を中間周波信号出力端子とする遅延線と、
    前記コンデンサの他端にソース電極を、前記中間周波信号出力端子にドレイン電極をそれぞれ接続し、ゲート電極が高周波的に接地されたFETと、
    前記FETのソース電極に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス素子と
    を具備し、
    前記FETのゲート電極は、バイアス抵抗を介して該FETを飽和領域で動作させる電圧に直流的にバイアスされることを特徴とする分布ミキサ。
  6. 請求項5に記載した分布ミキサにおいて、
    前記単位ミキサは、ソース接地型FETで構成されることを特徴とする分布ミキサ。
  7. 請求項5又は6に記載した分布ミキサにおいて、
    前記単位ミキサを、カスコード構成にしたことを特徴とする分布ミキサ。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載した分布ミキサにおいて、
    前記インピーダンス素子は電気長が波長λのλ/4のスタブ、又は、ゲート電極が高周波的に接地されたFETで構成されることを特徴とする分布ミキサ。
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