JP6317188B2 - センサ押付け補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、センサ装置を測定対象物に押し当てて温度等を検出する際に用いるセンサ押付け補助具に関する。
センサ装置として、例えば特許文献1に開示されているように、測定者がセンサ装置を手で持ち測定部(検出部)である先端部を測定対象物に押し当てて温度や振動を測定するいわゆるハンド型のものが知られている。
特開平7−55548号公報
ところで、上述したようなセンサ装置では、測定対象物への押し当て角度がずれることにより、温度等を正確に測定することができない場合があった。特に、測定対象物が多数の場合、疲労等によって測定対象物への押し当て角度がずれやすくなり、上記の問題が顕著となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサ装置を測定対象物に押し当てる際に容易且つ正確に押し当てることができるセンサ押付け補助具を提供することにある。
本発明は、測定者がセンサ装置を測定対象物に押し当てて測定する際に用いられるセンサ押付け補助具を前提としている。そして、本発明のセンサ押付け補助具は、略U字状に折り曲げられて形成され、上記測定者の腕が挿入されて支持される線状の腕支持部と、該腕支持部の両端に上記測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設され、上記測定対象物または該測定対象物の周囲部材に引っ掛けられる2つの線状のフック部とを備えているものである。さらに、本発明のセンサ押付け補助具は、上記測定者の腕が挿入される方向で視て上記腕支持部の中心線と上記両フック部の中間点とが一致するものである。
また、別の本発明は、前提は上記の発明と同様とし、線状の軸部と、該軸部の一端に湾曲状に延設され、上記測定者の腕が挿入されて支持される線状の腕支持部と、上記軸部の他端に上記測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設され、上記測定対象物または該測定対象物の周囲部材に引っ掛けられる線状のフック部とを備えるセンサ押付け補助具である。そして、本発明のセンサ押付け補助具は、上記測定者の腕が挿入される方向で視て上記腕支持部の中心線と上記フック部の中心線とが一致するものである。
本発明によれば、上述した腕支持部とフック部を備えているため、図2および図4に示すように、測定者の手首が腕支持部に支持され、その腕支持部を支点とする「てこの原理」により、センサ装置を測定対象物に真っ直ぐ且つ少しの力で押し当てることができる。よって、容易且つ正確にセンサ装置を押し当てることができ、温度等の測定精度を向上させることが可能になる。
図1は、実施形態1に係るセンサ押付け補助具の構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るセンサ押付け補助具の使用時の状態を示す側面図である。 図3は、実施形態2に係るセンサ押付け補助具の構成を示す正面図である。 図4は、実施形態2に係るセンサ押付け補助具の使用時の状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
本発明の実施形態1について図1および図2を参照しながら説明する。本実施形態のセンサ押付け補助具10は、測定者がセンサ装置1を測定対象物5(例えば、スチームトラップ)に押し当てて測定する際に用いられるものである。センサ装置1は、その先端部2が測定対象物5に直接押し当てられることにより、測定対象物5の温度や振動等を検出する、いわゆるハンディタイプのセンサである。
センサ押付け補助具10は、全体が線状部材によって形成されており、腕支持部11と2つのフック部14とを備えている。線状部材は、金属や樹脂等の材料で形成されている。
腕支持部11は、略U字状に折り曲げられて形成されている。腕支持部11では、折り曲げ部12の両端に脚部13が連続して形成されている。折り曲げ部12は、測定者の腕が挿入されて支持される。2つの脚部13は、互いの間隔が折り曲げ部12側から次第に拡がるように形成されている。
フック部14は、腕支持部11の2つの脚部13の端部(即ち、腕支持部11の両端)に延設されている。フック部14は、腕支持部11の測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設されている。ここに、腕支持部11の測定者の腕が挿入される側とは図2において腕支持部11の右側を意味し、その反対側とは図2において腕支持部11の左側を意味する。フック部14は、腕支持部11の脚部13の軸方向において折り曲げ部12から遠ざかる方へ突出するように湾曲している。フック部14は、測定対象物5または該測定対象物5の周囲部材に引っ掛けられる。
そして、センサ押付け補助具10は、図1に示すように、測定者の腕が挿入される方向(以下、腕の挿入方向ともいう。)で視て、腕支持部11の中心線Cと両フック部14の中間点Pとが一致するように形成されている。中心線Cは折り曲げ部12の頂部を通る線であり、中間点Pは両フック部14の頂部の間の中間位置である。つまり、センサ押付け補助具10は、腕の挿入方向に視る平面視で、中心線Cを対称軸とする線対称になっている。
本実施形態のセンサ押付け補助具10によれば、図2に示すように、測定者の腕が腕支持部11の折り曲げ部12に挿入されて手首が支持された状態となり、いわゆる「てこの原理」が適用される。即ち、手首を支持する折り曲げ部12が支点(中心線Cの位置)となり、センサ装置1を持つ手の位置(センサ装置1の中心位置)が作用点となり、肘の位置が力点となる。そのため、肘を少し上げることにより、センサ装置1の先端部2が測定対象物5に押し当てられる。ここで、支点から作用点までの距離L1は支点から力点までの距離L2より短いため、肘を上げる力F2が少しでも、センサ装置1の押し当て力F1は大きくなる。したがって、測定者は少しの力でセンサ装置1を測定対象物5に押し当てることができる。
また、上述したように腕支持部11の中心線Cと両フック部14の中間点Pとが一致しているため、肘を上げる際に腕支持部11に作用する力は2つのフック部14で均等に支持される。そのため、肘を上げる際、腕支持部11で支持された手首をぐらつかせることなく安定させることができる。よって、センサ装置1を測定対象物5に真っ直ぐ押し当てることができる。以上により、容易且つ正確にセンサ装置1を押し当てることが可能となり、温度等の測定精度を向上させることができる。
《実施形態2》
本発明の実施形態2について図3および図4を参照しながら説明する。本実施形態のセンサ押付け補助具20は、上記実施形態1と同様、測定者がセンサ装置1を測定対象物5(例えば、スチームトラップ)に押し当てて測定する際に用いられるものである。センサ押付け補助具20は、全体が線状部材によって形成されており、軸部21と、腕支持部22と、フック部23とを備えている。線状部材は、金属や樹脂等の材料で形成されている。
軸部21は、略S字状に形成されている。腕支持部22は、湾曲状に形成されており、軸部21の一端に延設されている。腕支持部22は、測定者の腕が挿入されて支持される。フック部23は、軸部21の他端に延設されている。フック部23は、腕支持部22の測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設されている。ここに、腕支持部22の測定者の腕が挿入される側とは図4において腕支持部22の右側を意味し、その反対側とは図4において腕支持部22の左側を意味する。腕支持部22とフック部23とは、互いに逆方向に突出するように湾曲している。そして、フック部23は、測定対象物5または該測定対象物5の周囲部材に引っ掛けられる。
そして、センサ押付け補助具20は、図3および図4に示すように、測定者の腕が挿入される方向(以下、腕の挿入方向ともいう。)で視て、腕支持部22の中心線C1とフック部23の中心線C2とが一致するように形成されている。中心線C1は腕支持部22の頂部を通る線であり、中心線C2はフック部23の頂部を通る線である。つまり、センサ押付け補助具20では、フック部23の形成面が腕支持部22の中心線C1を含み且つ腕支持部22の形成面と直交している。
本実施形態のセンサ押付け補助具20によれば、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する。具体的に、センサ押付け補助具20によれば、図4に示すように、測定者の腕が腕支持部22に挿入されて手首が支持された状態となり、いわゆる「てこの原理」が適用される。即ち、手首を支持する腕支持部22が支点(中心線C1の位置)となり、センサ装置1を持つ手の位置(センサ装置1の中心位置)が作用点となり、肘の位置が力点となる。そのため、肘を少し上げることにより、センサ装置1の先端部2が測定対象物5に押し当てられる。ここで、支点から作用点までの距離L1は支点から力点までの距離L2より短いため、肘を上げる力F2が少しでも、センサ装置1の押し当て力F1は大きくなる。したがって、測定者は少しの力でセンサ装置1を測定対象物5に押し当てることができる。
また、上述したように腕支持部22の中心線C1とフック部23の中心線C2とが一致しているため、肘を上げる際、腕支持部22で支持された手首をぐらつかせることなく安定させることができる。よって、センサ装置1を測定対象物5に真っ直ぐ押し当てることができる。以上により、本実施形態においても、容易且つ正確にセンサ装置1を押し当てることが可能となり、温度等の測定精度を向上させることができる。
なお、上記各実施形態のセンサ押付け補助具10,20は、測定対象物5に対するセンサ装置1の押し当て方向の別は問わない。つまり、本発明に係るセンサ押付け補助具10,20は、センサ装置1を例えば測定対象物5の上方から押し当てる場合でも、下方から押し当てる場合でも、左右の側方から押し当てる場合でも、同様の作用効果を奏する。
本発明は、センサ装置を測定対象物に押し当てて温度等を検出する際に用いるセンサ押付け補助具について有用である。
1 センサ装置
5 測定対象物
10,20 センサ押付け補助具
11,22 腕支持部
14,23 フック部
21 軸部
C,C1,C2 中心線
P 中間点

Claims (2)

  1. 測定者がセンサ装置を測定対象物に押し当てて測定する際に用いられるセンサ押付け補助具であって、
    略U字状に折り曲げられて形成され、上記測定者の腕が挿入されて支持される線状の腕支持部と、該腕支持部の両端に上記測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設され、上記測定対象物または該測定対象物の周囲部材に引っ掛けられる2つの線状のフック部とを備え、上記測定者の腕が挿入される方向で視て上記腕支持部の中心線と上記両フック部の中間点とが一致することを特徴とするセンサ押付け補助具。
  2. 測定者がセンサ装置を測定対象物に押し当てて測定する際に用いられるセンサ押付け補助具であって、
    線状の軸部と、該軸部の一端に湾曲状に延設され、上記測定者の腕が挿入されて支持される線状の腕支持部と、上記軸部の他端に上記測定者の腕が挿入される側とは反対側へ向かって湾曲状に延設され、上記測定対象物または該測定対象物の周囲部材に引っ掛けられる線状のフック部とを備え、上記測定者の腕が挿入される方向で視て上記腕支持部の中心線と上記フック部の中心線とが一致することを特徴とするセンサ押付け補助具。
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