JP2816887B2 - 表面温度計 - Google Patents
表面温度計Info
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Description
る表面温度計、特に狭小ないしは微小な表面を有する被
測温体の温度を測定するのに適した表面温度計に関す
る。
度計としては、例えば、次の公報等で提案されている。
部に熱の良導体からなる材料で成形されたキャップ状の
接触板を嵌着し、この接触板の裏面に熱電対線を固定し
たものである。
プのような形状のもので、表面が平坦な薄板から構成さ
れている。従って弾力をもって被測温体の形状に合わせ
て変形できるものではないので、測温に際しては表面温
度計を被測温体の表面に正確にあてる必要がある。
には自動的に復元しないので、直ちに測定誤差を生じる
という問題がある。また、押圧する姿勢に測定値が左右
されるために、測定者の熟練度によって測定値にかなり
の幅を生ずるという問題がある。
U形の補助ばねの端部を支持し、この補助ばねの先端の
接触部の裏面の中央部に熱電対を固定したものである。
従って、測温に際しては補助ばねの接触部が被測温体に
接触するとこの接触部の後退に伴なって前記足部が横に
張り出してくる。このような足部が横方向に張り出さな
ければならないので、細い穴の内部やパイプの内部に検
出端を挿入して測温することができないという問題があ
る。
の変形に連られて接触部が凹形に変形して熱電対が固定
されている接触部の中央部分が後退することになる。す
ると被測温体の表面と熱電対との間に微妙な空隙が発生
し、正確な温度を測定することができないという問題が
ある。
角形のリングに成形したリンクによって2枚の板バネの
先端部に支持し、更に前記測温片の裏面中央部に押しピ
ンをコイルバネによって押し出して接触させて前記測温
片に接触圧を与えた構造のものである。
あって、測温部の横幅を小径とすることは極めて困難で
あり、微小部分を測定する温度計を製造することは実質
的に困難である。
横幅を縮小する装置とすることは極めて困難な構造であ
ること、また、測定する際の姿勢によって測定される
温度に誤差を生ずること、更にまた、測定圧を発生さ
せた状態では、接触板が被測温体の表面より後退するよ
うに凹形に変形しやすいこと、等の各種の欠点を有して
おり、そのために測定誤差を発生し易いという問題があ
ったのである。
点を解消するために得られたものであって、その目的と
するところは、接触面の小さな温度計であって、測温時
の接触板の変形は必ず凸形に変形し、従って温度センサ
ーが固定されている接触板の中央部は必ず被測温体の表
面に接触するように変形する装置を提供することにあ
る。
きる表面温度計を提供することを目的とする。
は、接触部と、この接触部の両端より延長された2枚の
腕部をU字形に成形した接触板と、前記腕部に係合さ
れ、前記接触部の背後に中央部に位置している支持ピン
上に回転可能に係合される2個の連結腕と、前記接触部
の裏面に固定されたセンサから構成されている。
板が後退した場合には、接触板の腕部と支持ピンの間を
連結している連結腕が傾斜してこの連結腕が前記腕部を
中央部に引き込むことになり、その結果、接触部は常に
凸形に変形して被測温体の表面にセンサを正確に接触さ
せることができ、正確な温度を測定することができる。
表面温度計Tは測温部1とこの測温部1を図示されてい
ない握り部に支持する接続管2より構成されている。
として各部材を組上げたものであって、この支持ピン4
に連結腕5,5の一端を回動可能に支持し、この連結腕5
によってU字形に成形された接触板6の腕部6a,6aを支
持している。
からなる薄板が使用され、第2図に示すように接触部6b
の両端を直角に曲げて前記腕部6a,6aを延長し、この腕
部6a,6aにそれぞれ切欠部6c,6cが形成されている。
の中央部にはセンサ7が固定され、このセンサ7よりリ
ード線8が前記腕部6a,6aの背面に沿って延長されてい
る。そして前記腕部6a,6aに形成された切欠部6c,6cに連
結腕5,5をそれぞれ係合させている。
れた腕部5b,5bと、この腕部5bの先端を拡大して形成さ
れたメガネ部5c,5cより構成されている。このネガネ部5
cは前記支持ピン4に嵌合する部分であって、第2図の
矢印Aの方向に連結腕5を接触板6の切欠板6cに係合さ
せて2枚の連結腕5のメガネ部5cを重ねた上で、支持ピ
ン4にこのメガネ部5cに設けた穴を嵌合させて第1図の
ように組み上げる。
部分には断面がコ字形の姿勢固定板9が嵌合されてい
る。この姿勢固定板9はベース部分9aの両側を直 に延
長して爪部9bを形成したもので、この姿勢固定板9はベ
ース部分9aに設けた穴を支持ピン4に嵌合し、その上で
前記接触板6と連結腕5との組立体を支持ピン4に嵌合
する。
に、接触板6の腕部6aの内面に姿勢固定板9の爪部9bが
位置され、連結腕5の腕部5bの近傍にこの爪部9bの縁部
が接触して接触板6を所定の形状に保持している。
第4図(a)〜(c)を参照して説明する。
被測温体15の表面に接触した状態を示すものである。こ
の接触板6は、初期状態において第2図に示すように2
本の腕部6a,6aの先端が拡開されたU字形をしており、
組立時にこの腕部6aの切欠部6cに連結腕5を引っ掛け、
そして両腕部6a,6aの間隔を狭めて支持ピン4に係合さ
せたものである。
させると、その接触部6bは外側に凸形になっており、こ
の接触部6bには曲げ応力が発生している。
が発生しており、この腕部6a,6aに係合されている連結
腕5,5は直線に近いV形ないしは姿勢を直線にする力が
発生している。従って、前記力の分力によってこの連結
腕5,5は姿勢固定板9の爪部9bの縁部に接触して接触板
6を所定の位置と形状に保持している。
に被測温体15の表面に押圧すると、接触板6の接触部6b
はこの被測温体15に強く押圧されることになる。
ピン4を中心として矢印Dのように回転して姿勢固定板
9の爪部9b,9bより離れ、前記第4図(a)の場合より
も角度の小さいV形に変形する。
Dのように回転すると、この連結腕5,5に接続されてい
る腕部6a,6aは矢印Eの方向に移動して両者の間の距離
を縮める。そして接触部6bはこの腕部6a,6aが変形され
た分だけ曲げ応力が発生することになる。
被測温体15の表面に矢印C方向に押圧した状態を示すも
のであって、この状態においては連結腕5,5は更に矢印
D方向に回転し、両腕部6a,6aは更に矢印Eの方向に移
動して互いに接近し、それに応じてこの腕部6aには曲げ
応力が発生することになる。この腕部6a,6aに発生する
曲げ応力によって両腕部6aの先端に連結されている接触
部6bには強い曲げ応力が発生することになる。
ている接触部6bは被測温体15の表面に強く押圧している
状態を示しており、この接触部6bは平坦になっている
が、センサ7が固定されている接触部6bの中央部は被測
温体15に正確に接触している。
に凸形になる曲げ応力が発生しているが、これを押し戻
した状態になっているので接触部6bと被測温体15との間
には浮き上がりがなく、センサ7は正確に被測温体15の
表面温度を測定することになる。
の両腕部6a,6aの距離は「l」であり、この接触板6を
支持するベース3の幅もこれに近い幅となっている。
温部1を被測温体15の表面に押圧して接触部6bの接圧を
増加すると、連結腕5,5は支持ピン4を中心として上方
に回転する関係上、両腕部6a,6aは互いに接近すること
になる。従って、両腕部6a,6aの間の前記距離は次第に
減少することになる。
触部6bを外側に凸形に曲げる応力(曲げモーメント)は
増加するので、センサ7を固定している接触部6bの中央
部分は被測温体15の表面側に押し出される。従って、接
触部6bが被測温体15の表面より浮き上がることがなく、
正確に接触することになる。
る。
間の距離m……2.5ミリ 接触部6bの幅……3.0リ 連結腕5の幅……1.0ミリ 前記のように実施例は構成されている結果、小型化さ
れた微小面積を測定できる優れた表面温度計を得ること
が可能であるが、更に次のような実施例上の効果を奏す
ることができる。
の間に間隙が形成されており、この間隙にリード線8を
保護された状態で通すことができ、結線の作業が容易と
なる (b) 接触板6の一部を折曲げてリード線8を挟持さ
せて固定できるために、このリード線8を接触板6の内
面に沿わせて配線することができ、測温に際してリード
線8と接触板6とが離れることなく運動するために、良
好な温度測定を行うことができる。
4を中心として組み立てられるため、簡単に、精度良
く、しかも正確に組立てることができる。
され、しかも端部は固定されていないので測温に際して
の動きがスムーズである。
部6bの両端より延長された2枚の腕部6aをU字形に成形
した接触板6と、前記腕部6aに係合され、前記接触部6b
の背後の中央部に位置している支持ピン4上に回転可能
に係合される2個の連結腕5と、前記接触部6bの裏面に
固定されたセンサ7から構成されており、次の効果を奏
することができる。
に成形された接触板6は、その測温動作においてこの接
触部6bから伸びる腕部6aが互いに接近するように運動す
るので、前記接触部6bには常に曲げ応力が発生してい
る。
力が作用しており、この接触部6bの背後に固定されたセ
ンサ7を被測温体15の表面に押圧し、正確な温度を測定
することが可能である。
部6bの両側より伸びている腕部6aが支持ピン4にその一
端が回動可能に支持されている連結腕5に引かれ、その
間隔を縮めるので、U字形の接触板6は従来の装置のよ
うに間隔を広げることがない。従って、狭幅の被測温体
の表面温度を正確に測定することができる。
6、連結腕5等の主要部品は板材を直角に折り曲げて成
形することができ、その構造は著しく単純なものであ
る。従って、かなり小型の表面温度計を製造することが
できる。
温度計の要部を分解して示す斜視図、第2図は測温部を
構成する各部品を示す斜視図、第3図は測温部の斜視図
である。 第4図(a)〜(c)は、本発明に係る表面温度計の測
温時における各部を動きの説明図である。 T……表面温度計、1……測温部 2……接続管、3……ベース 4……支持ピン、5……連結腕 5a……連結部、5b……腕部 5c……メガネ部 6……接触板、6a……腕部 6b……接触部、6c……切欠部 7……センサ、8……リード線 9……姿勢固定板、9a……ベース部分 9b……爪部、15……被測温体。
Claims (1)
- 【請求項1】接触部と、この接触部の両端より延長され
た2枚の腕部をU字形に成形した接触板と、前記腕部に
係合され、前記接触部の背後の中央部に位置している支
持ピン上に回転可能に係合される2個の連結腕と、前記
接触部の裏面に固定されたセンサからなる表面温度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069788A JP2816887B2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 表面温度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2069788A JP2816887B2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 表面温度計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03272426A JPH03272426A (ja) | 1991-12-04 |
JP2816887B2 true JP2816887B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=13412844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2069788A Expired - Lifetime JP2816887B2 (ja) | 1990-03-22 | 1990-03-22 | 表面温度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816887B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6317188B2 (ja) * | 2014-06-13 | 2018-04-25 | 株式会社テイエルブイ | センサ押付け補助具 |
-
1990
- 1990-03-22 JP JP2069788A patent/JP2816887B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03272426A (ja) | 1991-12-04 |
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