JP6315867B1 - 金属切断用丸鋸 - Google Patents

金属切断用丸鋸 Download PDF

Info

Publication number
JP6315867B1
JP6315867B1 JP2017200222A JP2017200222A JP6315867B1 JP 6315867 B1 JP6315867 B1 JP 6315867B1 JP 2017200222 A JP2017200222 A JP 2017200222A JP 2017200222 A JP2017200222 A JP 2017200222A JP 6315867 B1 JP6315867 B1 JP 6315867B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breaker
chip
circular saw
side wall
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017200222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019072791A (ja
Inventor
弘光 石倉
弘光 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanitec Corp
Original Assignee
Tanitec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanitec Corp filed Critical Tanitec Corp
Priority to JP2017200222A priority Critical patent/JP6315867B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6315867B1 publication Critical patent/JP6315867B1/ja
Priority to RU2018143357A priority patent/RU2754861C2/ru
Priority to US16/311,250 priority patent/US20210237180A1/en
Priority to PCT/JP2018/024294 priority patent/WO2019077807A1/ja
Publication of JP2019072791A publication Critical patent/JP2019072791A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D61/00Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
    • B23D61/02Circular saw blades
    • B23D61/04Circular saw blades with inserted saw teeth, i.e. the teeth being individually inserted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D65/00Making tools for sawing machines or sawing devices for use in cutting any kind of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • B23P15/28Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass cutting tools

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Sawing (AREA)

Abstract

【課題】 鋼管等の金属製の被削材を、切削抵抗を低減しつつ、効率的且つ長寿命で切削・切断することができるようにする。【解決手段】 金属切断用丸鋸1におけるチップ5の刃先5aが略凹弧状であり、該刃先5aから下方のすくい面6の中央部分に窪み状ブレーカ部7が形成され、該窪み状ブレーカ部7の両側には第一側壁8が設けられており、前記窪み状ブレーカ部7の下方には該窪みブレーカ部7に連なる横断面略凹弧状の溝部9が設けられ、該溝部9の両側には前記第一側壁8から下方に連なる第二側壁11が形成され、該第二側壁11の幅を第一側壁8の幅よりも広く形成することで、両第一側壁8の下端部に対向する角部12が設けられ、両角部12によって前記窪み状ブレーカ7の下部が狭まった形状となされている。【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼管等の金属材料の切断および各種切削加工を行うのに使用する金属切断用丸鋸に関する。
従来、この種金属切断用丸鋸としては、円板状台金の外周に等高のチップを所定のピッチで配置して、これらチップの外周逃面の両端に切屑の幅詰用切欠を形成し、また同逃げ面の中央部分等に切屑の分割用切込を形成した丸鋸であって、前記切屑の幅詰用切欠と分割用切込が、切屑の幅方向の拡大を受容するに十分な幅と、切屑の最大厚さに対しても十分な余裕空間がある深さを有すように形成されたものが知られている。
また、この他、円板状台金の外周に鋸刃が所定間隔をあけて形成され、各鋸刃に切刃チップが固着されてなる金属切断用丸鋸であって、 前記各切刃チップの外周逃げ面には、切粉分割用溝を形成し、また両側の横逃げ面の外周端とのなす両角部に、すくい面の両端から各々前記鋸刃後方に向かって所定幅に設定されたテーパ面取部が形成され、該テーパ面取部は、前記すくい面側から前鋸刃先端側に向かって広がるテーパ状に形成されたもの等が知られている。
特開2008−142808号公報 特開2012−056067号公報
前述した通り、従来の金属切断用丸鋸においては、被削材の切削時に発生する切粉の処理手段としてチップの外周逃げ面に切粉分割用溝を設けることが一般的に行われており、また切削時の抵抗減少のために、チップの外周逃げ面や横逃げ面に被削材との衝撃抵抗軽減のためのテーパ加工や接触面積縮小化加工等が施されている。
しかしながら、近年、Ni、CrおよびMnを多く含む二層系ステンレス材や油井管仕様のS13Cr材等の切削・切断のように、高い刃先強度が要求される場合には、前述した構造の金属切断用丸鋸では、十分に対応できないという不都合があった。
また、被削材が鋼管である場合には、特に高い耐食性を得るために、従来の亜鉛メッキにアルミニウムを添加したメッキが施されるが、当該鋼管を切削する際にはその切削熱によって前記メッキ層が溶融し、これが付着した切粉が丸鋸の前記チップに凝着し易いという問題があった。
また、円板状台金の外周部分における鋸刃の台座にチップをネジ止めした丸鋸も知られているが、該丸鋸では、前記チップの固定強度が低いため、使用中にチップが破損したり、脱落したりする場合があった。
本発明の目的は、前述した従来の問題を一挙に解消することができる金属切断用丸鋸を提供することにある。
請求項1記載の本発明は、円板状台金の外周に鋸刃が一定間隔をあけて突設され、該鋸刃における回転方向側面に形成された台座にチップが固着された金属切断用丸鋸において、チップの刃先が略凹弧状であり、該刃先から下方のすくい面の中央部分に窪み状ブレーカ部が形成され、該窪み状ブレーカ部の両側には第一側壁が設けられており、前記窪み状ブレーカ部の下方には該窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の溝部が設けられ、該溝部の両側には前記第一側壁から下方に連なる第二側壁が形成され、該第二側壁の幅を第一側壁の幅よりも広く形成することで、両第一側壁の下端部に対向する角部が設けられ、両角部によって前記窪み状ブレーカの下部が狭まった形状となされているものである。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の金属切断用丸鋸について、窪み状ブレーカ部がスリ鉢状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸について、窪み状ブレーカ部でのチップの刃幅に対する第一側壁の幅が9〜20%の範囲内であり、且つ前記刃幅に対する前記ブレーカ部の深さが6〜18%の範囲内であることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸について、第二側壁が前記角部から下方に向かって上り傾斜部を有するものである。
請求項5記載の本発明は、前記請求項4記載の金属切断用丸鋸について、第二側壁が前記角部から下方に向かって上り傾斜部を有し、更に該上り傾斜部から下方に向かっては下り傾斜部を有しており、その終端部分まで前記窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の前記溝部が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、前記請求項5記載の金属切断用丸鋸について、前記窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の前記溝部および第二側壁の下方に、該第二側壁に連なる凹面が形成され、該凹面の下端に形成された頂部に前記溝部と対応する略凹弧状の切粉ガイド部が設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、前記請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸の製造方法であって、チップの原形を焼結成形するモールディング工程と、焼結成形したものをブレーカ部付きのチップに成形研磨するフォーミング工程と、成形研磨したブレーカ部付きチップの表面に物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程とによって、ブレーカ部付きチップの仕上げを行なった後、該仕上げ後のブレーカ部付きチップを、台金の台座に嵌め合わせる嵌合工程と、嵌め合わせたブレーカ部付きチップを台座に固着させる接合工程とを有することを特徴とするものである。
請求項8記載の本発明は、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸の製造方法であって、チップの原形を焼結成形するモールディング工程と、前記焼結成形したものを台金の台座に嵌め合わせる嵌合工程と、前記嵌め合わせたものを台座に固着させる接合工程と、前記接合後のものをブレーカ部付きのチップに成形研磨するフォーミング工程と、前記成形研磨後のものの表面に物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程を有することを特徴とするものである。
請求項9記載の本発明は、前記請求項7または請求項8記載の金属切断用丸鋸の製造方法について、接合工程で、台金側については該台金とロウ付け用熱源コイルを直接的に隣接させる一方、ブレーカ付きチップ側については、該ブレーカ付きチップと前記ロウ付け用熱源コイル間に冷却媒体を介在させることを特徴とする。
本発明に係る金属切断用丸鋸(請求項1)によれば、先ず凹弧状刃先から下方に連なるすくい面の中央部分に形成された窪み状ブレーカ部によって、被削材の表面に対して凹面状に切り込まれ、この際、窪み状ブレーカ部の両側に立設された第一側壁によって前記刃先がぶれることなく、被削面を強固且つ確実にとらえ、この際、凹面状の切粉が生ずる。
次に、前記チップの凹弧状溝部における切込み時に該溝部と前記窪み状ブレーカ部との境界部分の角部によって、前記窪み状ブレーカ部よりも狭まった新たな切込みが始まり、そして、前記凹弧状溝部では前記窪み状ブレーカ部で生じた凹面状の切粉の両側部分が切り立ちつつ、該切粉は小さくゼンマイ状にカールした形態となって、当該丸鋸の刃室から容易に排出される。また、このような窪み状ブレーカ部とこれに連成された凹弧状溝部とによる一連の切込みによって発生する切粉は、前記第一側壁およびこれに続く第二側壁によって、左右方向に振れることなく、安定的に真っ直ぐ丸められてスムーズに排出される。
更に、前記第二溝部を有する本発明の金属切断用丸鋸(請求項6)によれば、第二溝部によって更に安定的な切粉の排出が行える。
また、第二側壁に上り傾斜部およびこれに続く下り傾斜部を設けた本発明に係る金属切断用丸鋸によれば、前記上り傾斜部に続く下り傾斜部の存在によって、被削材との間に常に空間を確保しながら、切削・切断が行われることとなり、そのため放熱作用によって、切削部分の温度上昇を抑制することができるという利点を有する。
この他、本発明に係る金属切断用丸鋸の製造方法によれば、チップについては、予め、原形の焼結成形から最終的な表面コーティングによる仕上げまでを単体の状態で行なっておき、該チップをそれぞれ鋸刃の台座に一括して固着させれば良いため、従来のスローアウェイ式チップソーに比べて製造コストの大幅な削減が可能となり、しかも同程度の優れた切削性能と高寿命が実現され得る。
また、前記接合工程で、台金側については該台金とロウ付け用熱源コイルを直接的に隣接させる一方、ブレーカ付きチップ5側については、該ブレーカ付きチップと前記ロウ付け用熱源コイル間に冷却媒体を介在させた場合、ブレーカ付きチップ自体の過度の温度上昇を抑制しつつ、台座部分の局所的加熱を行うことができる。
本発明の実施形態に係る金属切断用丸鋸の外周の一部を示す正面図である。 同実施形態の丸鋸における鋸刃部分の拡大斜視図である。 同実施形態の丸鋸における台座上のチップの拡大斜視図である。 同実施形態の丸鋸の製造工程を示すフローチャートである。 同実施形態の丸鋸の製造方法におけるチップの接合要領を示す鋸刃部分の斜視図である。 同実施形態の丸鋸におけるチップの接合作業を示す鋸刃部分の拡大正面図である。 同実施形態の丸鋸における刃幅と第一側壁幅およびブレーカ深さの関係を示すチップの拡大図である。 同実施形態の丸鋸における刃幅WLに対する第一側壁の幅FLおよびブレーカ部の深さDLの関係での切削性能を示すグラフである。 同実施形態の丸鋸の他の製造工程を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る金属切断用丸鋸1は、円板状台金2の外周に鋸刃3が一定間隔をあけて突設され、該鋸刃3における回転方向(矢印方向)側面に形成された台座4にチップ5が固着されたものであって、チップ5の刃先5aが略凹弧状であり、該刃先5aから下方のすくい面6の中央部分に窪み状ブレーカ部7が形成され、該窪み状ブレーカ部7の両側には第一側壁8が設けられており、前記窪み状ブレーカ部7の下方には該窪みブレーカ部7に連なる横断面略凹弧状の溝部9が設けられ、該溝部9の両側には前記第一側壁8から下方に連なる第二側壁11が形成され、該第二側壁11の幅を第一側壁8の幅よりも広く形成することで、両第一側壁8の下端部に対向する角部12が設けられ、両角部12によって前記窪み状ブレーカ7の下部が狭まった形状となされているものである。
また、本実施形態では、前記窪み状ブレーカ部7がスリ鉢状に形成されている。前記第二側壁11は前記角部12から下方に向かって上り傾斜部11aを有し、更に該上り傾斜部11aから下方に向かっては下り傾斜部11bを有しており、その終端部分まで前記溝部9が形成されている。
更に、本実施形態では、前記溝部9および第二側壁11の下方に、該第二側壁11に連なる凹面13が形成され、該凹面13の下端に形成された頂部13aに前記溝部9と対応する横断面略凹弧状の切粉ガイド部14が設けられている。
本実施形態に係る金属切断用丸鋸1によれば、先ず略凹弧状の刃先5aから下方に連なるすくい面6の中央部分に形成された窪み状ブレーカ部7によって、被削材の表面に対して凹面状に切り込まれ、この際、窪み状ブレーカ部7の両側に立設された第一側壁8によって前記刃先5aがぶれることなく、被削面を強固且つ確実にとらえ、この際、凹面状の切粉が生ずる。次に、前記チップ5の凹弧状溝部9における切込み時に該溝部9と前記窪み状ブレーカ部7との境界部分の角部12によって、前記窪み状ブレーカ部7よりも狭まった新たな切込みが始まり、そして、前記凹弧状溝部9では前記窪み状ブレーカ部7で生じた凹面状の切粉の両側部分が切り立ちつつ、該切粉CPは小さくゼンマイ状にカールした形態となって、当該丸鋸1の刃室10から容易に排出される。
すなわち、図2に示すように、本実施形態の金属切断用丸鋸1による被削材に対する前述した一連の切削によって、切粉CPは小さくゼンマイ状にカールした形態となる。また、前記窪み状ブレーカ部7とこれに連成された凹弧状溝部9とによる一連の切込みによって発生する切粉CPは、前記第一側壁8およびこれに続く第二側壁11によって、左右方向に振れることなく、安定的に真っ直ぐ丸められてスムーズに排出される。
次に、図4および図5に示すように、前述した実施形態に係る金属切断用丸鋸1の製造方法について説明すると、金属切断用丸鋸1は、前述した通り、円板状台金2の外周に鋸刃3が一定間隔をあけて突設され、該鋸刃3における回転方向側面に形成された台座4にチップ5が一体にロウ付けによって固着されたものである。そして、本実施形態では、前記台金2は炭素工具鋼や合金工具鋼製であり、また前記チップ5は、超硬合金、サーメットまたは高速度工具鋼製であって、表面に後述する手順でPVDやCVD等による物理的蒸着または化学的蒸着によるコーティングCTが施されたものである。
より詳細には、金属切断用丸鋸1の製造方法は、前記チップ5の原形を焼結成形するモールディング工程(S4001)と、焼結成形したものを前記ブレーカ部付きのチップ5に成形研磨するフォーミング工程(S4002)と、成形研磨したブレーカ部付きチップ5の表面にPVDやCVD等の物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程(S4003)とによって、ブレーカ部付きチップ5の仕上げを行なった後、該仕上げ後のブレーカ部付きチップ5を、前記台金2の台座4に嵌め合わせる嵌合工程(S4004)と、嵌め合わせたブレーカ部付きチップ5を台座4にロウ付けする接合工程(S4005)とによって構成される。
また、図6に示すように、前記接合工程(S4005)においては、前記台金2側については台金2とロウ付け用熱源コイルHを直接的に隣接させる一方、前記ブレーカ付きチップ5側については、ブレーカ付きチップ5と前記ロウ付け用熱源コイルH間に冷却媒体Cを介在させることによって、ブレーカ付きチップ5自体の過度の温度上昇を抑制しつつ、台座4部分の局所的加熱を行うようにするのである。
なお、本発明では、前記冷却媒体の構成は特に限定されないが、例えば前記冷却媒体Cを中空状のボックス形状とするか、或いは内部に通路が形成されたボックス形状として、内部に水、圧縮空気または冷却用窒素等を流動させる構造としたもの等が挙げられる。
また、図8に示すように、前記構造の金属切断用丸鋸1について、前述した図4に記載の製造方法とは異なる方法として、チップの原形を焼結成形するモールディング工程(S8001)と、前記焼結成形したものを台金の台座に嵌め合わせる嵌合工程(S8002)と、前記嵌め合わせたものを台座に固着させる接合工程(S8003)と、前記接合後のものをブレーカ部付きのチップに成形研磨するフォーミング工程(S8004)と、前記成形研磨後のものの表面に物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程(S8005)をとによって構成される。
(切削性能試験)
次に、本発明に係る3Dブレーカ刃型である前記丸鋸1に対して、該丸鋸1のようなブレーカ部7、溝部9および切粉ガイド部14等を有しない従来刃型の金属切断用丸鋸を比較した切削性能試験を行った。
具体的には、丸鋸の鋸刃仕様は、両方の丸鋸ともにHM630×6.0(5.0)×80H×48Zであり、被削材は13Cr材(高硬度材)であって、φ170mmの中実材である。そして、切断条件は、鋸刃周速80m/min、送り速度172mm/minおよび1刃切込量0.09mm/刃である。
前述した切削切断試験の結果は下記表1の通りである。
すなわち、本発明に係る3Dブレーカ刃型では、切粉形状が全て一定の小さくカールしたものであったのに対し、従来刃型では切粉形状が不規則なもので且つ本発明の3Dブレーカ刃型の場合に比べてカールが大きかった。そして、前記被削材の切断数は、本発明の3Dブレーカ刃型が42であるのに対し、従来刃型は7であり、本発明の刃型が6倍の高い寿命を有することが実証された。このように、本発明に係る3Dブレーカ刃型の丸鋸と従来刃型の丸鋸との切削切断の顕著な違いが生じたのは、従来刃型では前述した通り、被削材の切粉形状が一定ではなく、しかもやや大きく不規則にカールしたものとなっており、切削が不安定で且つ切削切断時に切粉がスムーズに刃室から排出されず、残った切粉が刃先と被削材の間に挟まれて、刃先エッジ部分からのチッピングによって短寿命化が起こったと言える。一方、本発明の3Dブレーカ刃型では、前述した通り、切粉形状が全て一定の小さくカールしたものとなり、且つ安定した切削によって、切粉が刃室からスムーズに排出され、前記従来刃型のような切粉のカミ込みによる刃先のチッピングが生じなかったと認められる。
また、図7に示すように、前記本発明の3Dブレーカ刃型について、そのチップ5のすくい面6の窪み状ブレーカ部7おける刃幅WLに対する第一側壁8の幅FLと関係、並びに刃幅WLに対する前記ブレーカ部7の深さDLとの関係について、実証試験を行なった。その結果は、図8の通りであり、前記ブレーカ部7の深さDLは6〜18%の範囲で良好な切削結果が得られ、また前記第一側壁8の幅FLは9〜20%の範囲内で良好であった。
本発明に係る金属切断用丸鋸によれば、前述した通り、切粉の形状を排出に適したものに成形すると共に、切削強度および耐摩耗の面でも優れているため、金属切断の分野で幅広い利用が期待できる。
1 金属切断用丸鋸
2 円板状台金
3 鋸刃
4 台座
5 チップ
6 すくい面
7 窪み状ブレーカ部
8 第一側壁
9 溝部
11 第二側壁
12 角部
13 凹面
14 切粉用ガイド部

Claims (9)

  1. 円板状台金の外周に鋸刃が一定間隔をあけて突設され、該鋸刃における回転方向側面に形成された台座にチップが固着された金属切断用丸鋸において、チップの刃先が略凹弧状であり、該刃先から下方のすくい面の中央部分に窪み状ブレーカ部が形成され、該窪み状ブレーカ部の両側には第一側壁が設けられており、前記窪み状ブレーカ部の下方には該窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の溝部が設けられ、該溝部の両側には前記第一側壁から下方に連なる第二側壁が形成され、該第二側壁の幅を第一側壁の幅よりも広く形成することで、両第一側壁の下端部に対向する角部が設けられ、両角部によって前記窪み状ブレーカの下部が狭まった形状となされている、金属切断用丸鋸。
  2. 窪み状ブレーカ部がスリ鉢状に形成されている、請求項1記載の金属切断用丸鋸。
  3. 窪み状ブレーカ部でのチップの刃幅に対する第一側壁の幅が9〜20%の範囲内であり、且つ前記第一側壁の幅に対する前記ブレーカ部の深さが6〜18%の範囲内である、請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸。
  4. 第二側壁が前記角部から下方に向かって上り傾斜部を有する、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸。
  5. 第二側壁が、前記角部から下方に向かって上り傾斜部を有し、更に該上り傾斜部から下方に向かっては下り傾斜部を有しており、その終端部分まで前記窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の前記溝部が形成されている、請求項4記載の金属切断用丸鋸。
  6. 前記窪み状ブレーカ部に連なる横断面略凹弧状の前記溝部および第二側壁の下方に、該第二側壁に連なる凹面が形成され、該凹面の下端に形成された頂部に前記溝部と対応する略凹弧状の切粉ガイド部が設けられている、請求項5記載の金属切断用丸鋸。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸の製造方法であって、チップの原形を焼結成形するモールディング工程と、前記焼結成形したものをブレーカ部付きのチップに成形研磨するフォーミング工程と、成形研磨したブレーカ部付きチップの表面に物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程とによって、ブレーカ部付きチップの仕上げを行なった後、該仕上げ後のブレーカ部付きチップを、台金の台座に嵌め合わせる嵌合工程と、嵌め合わせたブレーカ部付きチップを台座に固着させる接合工程とを有することを特徴とする、金属切断用丸鋸の製造方法。
  8. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の金属切断用丸鋸の製造方法であって、チップの原形を焼結成形するモールディング工程と、前記焼結成形したものを台金の台座に嵌め合わせる嵌合工程と、前記嵌め合わせたものを台座に固着させる接合工程と、前記接合後のものをブレーカ部付きのチップに成形研磨するフォーミング工程と、前記成形研磨後のものの表面に物理的蒸着または化学的蒸着を施すコーティング工程を有することを特徴とする、金属切断用丸鋸の製造方法。
  9. 接合工程で、台金側については該台金とロウ付け用熱源コイルを直接的に隣接させる一方、ブレーカ付きチップ側については、該ブレーカ付きチップと前記ロウ付け用熱源コイル間に冷却媒体を介在させることを特徴とする、請求項7または請求項8記載の金属切断用丸鋸の製造方法。
JP2017200222A 2017-10-16 2017-10-16 金属切断用丸鋸 Active JP6315867B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017200222A JP6315867B1 (ja) 2017-10-16 2017-10-16 金属切断用丸鋸
RU2018143357A RU2754861C2 (ru) 2017-10-16 2018-06-27 Циркулярная пила для резки металла
US16/311,250 US20210237180A1 (en) 2017-10-16 2018-06-27 Metal cutting circular saw
PCT/JP2018/024294 WO2019077807A1 (ja) 2017-10-16 2018-06-27 金属切断用丸鋸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017200222A JP6315867B1 (ja) 2017-10-16 2017-10-16 金属切断用丸鋸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6315867B1 true JP6315867B1 (ja) 2018-04-25
JP2019072791A JP2019072791A (ja) 2019-05-16

Family

ID=62069383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017200222A Active JP6315867B1 (ja) 2017-10-16 2017-10-16 金属切断用丸鋸

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20210237180A1 (ja)
JP (1) JP6315867B1 (ja)
RU (1) RU2754861C2 (ja)
WO (1) WO2019077807A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11426810B2 (en) * 2020-08-03 2022-08-30 Weldco Fabrication and Design, LLC Asphalt saw blade

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57201121A (en) * 1981-06-05 1982-12-09 Kanefusa Hamono Kogyo Kk Metal cutting circular saw
JPH0241812A (ja) * 1988-07-29 1990-02-13 Kanefusa Hamono Kogyo Kk 金属切断丸鋸用チップ
JP2002347005A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Kanefusa Corp チップソー
JP2012176473A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Amada Co Ltd 鋸刃

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2054345C1 (ru) * 1992-11-02 1996-02-20 Российский Университет Дружбы Народов Дисковая пила
IL161373A (en) * 2004-04-14 2008-11-03 Iscar Ltd Cutting tool and cutting tool for it
RU2291034C2 (ru) * 2005-01-31 2007-01-10 Открытое акционерное общество "Электростальский завод тяжелого машиностроения" Дисковая пила для резки металлоизделий
CN100406177C (zh) * 2005-11-02 2008-07-30 天龙制锯株式会社 旋转锯
JP6186335B2 (ja) * 2014-10-28 2017-08-23 日本特殊陶業株式会社 切削インサート

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57201121A (en) * 1981-06-05 1982-12-09 Kanefusa Hamono Kogyo Kk Metal cutting circular saw
JPH0241812A (ja) * 1988-07-29 1990-02-13 Kanefusa Hamono Kogyo Kk 金属切断丸鋸用チップ
JP2002347005A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Kanefusa Corp チップソー
JP2012176473A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Amada Co Ltd 鋸刃

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019072791A (ja) 2019-05-16
RU2018143357A (ru) 2020-06-08
RU2018143357A3 (ja) 2021-07-12
US20210237180A1 (en) 2021-08-05
WO2019077807A1 (ja) 2019-04-25
RU2754861C2 (ru) 2021-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6114975B2 (ja) 立方晶窒化硼素焼結体工具
JP5803647B2 (ja) エンドミル
JP5173670B2 (ja) 鋸刃及びその製造方法
CN209288434U (zh) 一种切削刃部、切削刀具及超声波刀具组件
JPWO2016035490A1 (ja) スローアウェイチップ
JPWO2015068824A1 (ja) ラジアスエンドミル及び切削加工方法
JP6420239B2 (ja) 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法
JP5939001B2 (ja) ドリル
JP6315867B1 (ja) 金属切断用丸鋸
WO2014006718A1 (ja) 切削工具の製造方法およびこれを用いた切削工具
JP7112584B2 (ja) 硬脆性難削材加工用ダイヤモンド切削工具
JP6228229B2 (ja) 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法
JP6376653B2 (ja) 金属切断用丸鋸
JP7011767B2 (ja) 焼結部品の製造方法、及び焼結部品
CN104416229B (zh) Pcd锯片及其制备方法
JP2010221351A (ja) 刃先交換型バイト用チップ
JP2013013962A (ja) Cbnエンドミル
CN112658358A (zh) 一种用于司太立合金加工的精铣刀
JP5612382B2 (ja) 切削インサート
JP6806301B2 (ja) チップソーの製造方法
CN218311059U (zh) 一种用于加工轿车曲轴连杆颈的旋风铣刀
CN217749517U (zh) 适用于涡旋盘的成型铣刀
CN215619172U (zh) 一种单晶球刀
CN215845938U (zh) 航空钛合金轮廓铣刀
CN215090908U (zh) 一种用于司太立合金加工的精铣刀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171213

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171213

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6315867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250