JP6315415B2 - 車両通信装置及び車両通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両通信装置及び車両通信システムに係り、特に車両外部と車両通信装置の間で通信が行われる車両通信装置及び車両通信システムに関する。
従来、車両の通信においてポーリングが採用されている。所定の処理の実行を伴うポーリングでは、一般的に、車両はポーリング信号を定期的に送信し、各ポーリング信号の送信から所定のポーリング待ち受け時間が経過するまでの間、外部通信装置からリクエスト信号を受信するのを待つ。そして、このポーリング待ち受け時間内にリクエスト信号を受信すると、車両は所定の処理を実行する。
このようなポーリングは、例えば、車両のスマートエントリーシステムに適用されており、車両から送信したポーリング信号に対してユーザの無線携帯キーが応答することにより、ドアアンロック処理が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このポーリングには、車載バッテリが駆動電源として用いられる。このため、車載バッテリが充電されないエンジン停止時において、電源オフ(イグニッションオフ)から所定期間が経過すると、節電のためポーリングを停止する処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
また、遠隔地からユーザ端末(パーソナルコンピュータ,スマートフォン,専用コントローラ等)により車両状態情報の取得や車両操作(ドアロック操作等)を実行するようなリモートコントロールシステムにもポーリングを適用することができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末から通信回線を介して所定の基地局(通信情報管理センター)を経由して車両へドアロックのためのリクエスト信号を送信することができる。
この場合、車両は、ポーリング待ち受け時間中に、基地局からリクエスト信号を受信する。車両は、この受信信号に基づいて、ドアロック処理を実行した後、ドアのロック状態を示す情報を含むポーリング信号を返信する。ユーザは、このポーリング信号に基づく通知を基地局経由で受信することにより、ドアロックされたことを確認することができる。
ところが、このようなリモートコントロールシステムにおいて、所定の車両条件下で節電対策のためにポーリングが停止されてしまうと、まったく車両状態情報の取得や車両操作ができなくなってしまう。このような不都合を回避するため、例えば、時間の経過と共にポーリング信号の送信間隔(ポーリング間隔)を長くすることにより、ポーリングの実行期間の長期化を図ることが検討されている。
特開2008−127913号公報
上述のように、車両は各ポーリング信号の送信から所定のポーリング待ち受け時間が経過するまでの間しかリクエスト信号を受け取れないようになっている。このため、ポーリング間隔が長時間に設定されると、ユーザがユーザ端末からリクエスト信号を送信しても、車両は直ぐにこのリクエスト信号を受信することはできず、次回のポーリング信号のポーリング待ち受け時間中にその信号を受信し、これに応答して所定の車両操作を実行することになる。
したがって、リクエスト信号を受信した場合にポーリング間隔が通常の短い間隔に戻される場合であっても、ユーザがリクエスト信号を送信してから車両で所定の処理が実行されるまで、更には、車両での実行結果をユーザが確認するまでに長時間を要することになる。例えば、ポーリング間隔が1時間に変更されている場合には、ユーザは、リクエスト信号の送信から実行結果の確認まで、最大で約1時間待たなくてはならない。
このようにリクエスト信号の送信から実行結果の確認までの時間が長いと、ユーザはリモートコントロールシステムを使い難いと感じる。具体的には、ユーザは、基地局からの実行結果の通知の有無をユーザ端末で何度も確認したり、通信回線等に何らかの不具合があったのではないかと考えてリクエスト信号の送信を繰返したりする。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ユーザ端末からの処理要求に応じて車両側で所定の処理を実行するための車両通信装置及び車両通信システムにおいて、ユーザの使い勝手を向上させることができる車両通信装置及び車両通信システムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、基地局に対して所定のポーリング間隔毎にポーリング信号を送信すると共に、ポーリング信号の送信に対応して基地局から受信した処理指令信号に基づいて所定の処理を実行する車両に搭載された車両通信装置であって、基地局は、ユーザ端末から処理要求信号を受信し、ポーリング信号の受信に応答して、処理要求信号に基づいて生成した処理指令信号を車両通信装置へ送信し、車両通信装置は、車両条件に応じてポーリング間隔を基準間隔からこの基準間隔よりも長い延長間隔に変更するように構成されており、ポーリング間隔が延長間隔に変更されている状態において、基地局がユーザ端末からの処理要求信号の受信に応答して、既に受信していたポーリング信号に基づいて少なくとも処理要求信号に関連した車両状態の情報を含む応答信号をユーザ端末に送信することが可能なように、ポーリング信号は、車両状態の情報を含むことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、ポーリング間隔が車両条件に応じて基準間隔からこの基準間隔よりも長い延長間隔に変更されている場合に、ユーザ端末の処理要求信号に応答して、少なくとも処理要求信号に関連した車両状態の情報を含む応答信号をユーザ端末に送信することができる。即ち、ポーリング間隔が延長間隔に設定されると、ユーザからの処理要求を車両通信装置が受信するまでに長時間を要する場合があり、その結果、車両側で処理要求が長時間実行されず、ユーザへの実行結果の通知もそれだけ遅れることになるという問題があった。しかしながら、本発明では、要求した処理の車両での実行に先立って、少なくとも処理要求信号に関連した車両状態の情報をユーザが受取可能になるため、ユーザは、車両状態の情報を受信することにより、処理要求信号が正常に送信されたこと、及び、要求処理が実行準備状態にあることを確認することができる。これにより、本発明では、リモートコントロールの実行において使い勝手を良好にすることができる。
また、本発明において好ましくは、応答信号は、処理要求信号に基づく車両での処理の実行の要否を確認するための要否問合せ情報を含む。
このように構成された本発明によれば、応答信号は、単に車両状態の情報を通知するだけでなく、ユーザが要求していた処理の実行の要否についての要否問合せ情報を含む。これにより、ユーザは車両状態の情報を参照して、要求していた処理の実行の要否について判断することができる。
また、本発明において好ましくは、ポーリング信号は、ポーリング間隔に関連する情報を含み、基地局は、既に受信していたポーリング信号に基づいて生成した次のポーリング信号の送信時間に関する情報を応答信号に含める。
このように構成された本発明によれば、応答信号が次のポーリング信号の送信時間に関する情報を含むため、ユーザは、要求した処理が実行される時間を予想することができる。これにより、ユーザは、車両状態の情報に加えて、予想実行時間を加味して、要求していた処理の実行の要否について判断することができる。
また、本発明において好ましくは、基地局は、応答信号の送信から所定期間内に、ユーザ端末から応答信号に対する回答信号を受信しない場合、処理要求信号に基づく車両での処理の実行を中止する旨を示す実行中止通知信号をユーザ端末に送信する。
このように構成された本発明によれば、基地局が所定時間以内に応答信号に対する回答信号を受信しない場合は、要求した処理をユーザが実行不要と判断したとみなし、当該処理の実行を中止すべく実行中止通知信号を送信することができる。これにより、ユーザが要求した処理が実行されないまま、処理要求信号が基地局に係属し続けることを防止することができると共に、ユーザは当該処理が実行されないことを確認することができる。
また、本発明において好ましくは、車両条件は、車両通信装置への通信アクセスがなくなってからの経過時間の長さである。
このように構成された本発明によれば、車両通信装置への最後の通信アクセス後の経過時間の長さに応じてポーリング間隔を長くすることにより、車載バッテリの電池残存容量の低下を抑制することができる。
また、本発明において好ましくは、車両条件は、車載バッテリの電圧の大きさである。
このように構成された本発明によれば、実際の車載バッテリの電圧の大きさに応じてポーリング間隔を長くすることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明は、所定のポーリング間隔毎にポーリング信号を送信すると共に、ポーリング信号の送信に対応して受信した処理指令信号に基づいて所定の処理を実行する車両に搭載された車両通信装置と、ユーザ端末から処理要求信号を受信し、ポーリング信号の受信に応答して、処理要求信号に基づいて生成した処理指令信号を車両通信装置へ送信する基地局と、を有する車両通信システムであって、車両通信装置は、車両条件に応じてポーリング間隔を基準間隔からこの基準間隔よりも長い延長間隔に変更するように構成されており、ポーリング信号は、車両の情報を含み、基地局は、ポーリング間隔が延長間隔に変更されている状態において、ユーザ端末からの処理要求信号の受信に応答して、既に受信していたポーリング信号に基づいて、車両の情報のうち少なくとも処理要求信号に関連した車両状態の情報を含む応答信号をユーザ端末に送信することを特徴としている。
本発明の車両通信装置及び車両通信システムによれば、ユーザ端末からの処理要求に応じて車両側で所定の処理を実行する際のユーザの使い勝手を向上させることができる。
本発明の実施形態の車両通信システムの構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の基地局の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の車両通信装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の車両通信システムの処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態の車両通信システムにおけるポーリングモードの各モード間の移行を説明する説明図である。 本発明の実施形態の車両通信システムにおけるポーリングモードの設定処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の車両通信システムにおいて通常モードよりも長いポーリング間隔のモードにおける処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態の車両通信システムにおいて通常モードよりも長いポーリング間隔のモードにおける処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態の改変例に係る車両通信システムにおけるポーリングモードの設定処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の実施形態に係るシステム構成を図1〜図3を参照して説明する。図1は車両通信システムの構成を示す説明図、図2は基地局の構成を示す説明図、図3は車両通信装置の構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の車両通信システム1は、ユーザ端末10と、通信情報管理センターとしての基地局20と、車両30を含んでおり、これらがインターネットや電話回線等の通信回線3を介して通信可能に接続されている。
この車両通信システム1では、ユーザは、ユーザ端末10から基地局20へ車両30に関するリクエスト信号(処理要求信号)を送信することができる。一方、車両30は、基地局20に対して定期的にポーリングを行う。ポーリングにより、ポーリング信号が送信される。このポーリング信号は、車両状態情報を通知する車両状態情報通知信号を兼用している。
基地局20は、車両30からのポーリング信号の受信に応答して、ユーザ端末10から受信したリクエスト信号に基づいて作成した処理指令信号を車両30へ送信する。なお、処理指令信号がリクエスト信号(処理要求信号)と同一のものであってもよい。車両30は、この処理指令信号を受信すると、その処理内容を実行する。
そして、車両30は、基地局20へポーリング信号を送信することにより、車両状態情報(即ち、処理の実行状況)を通知する。さらに、基地局20は、受信したポーリング信号に基づいて、処理要求信号に関連した車両状態情報を含む実行結果通知信号をユーザ端末10へ送信する。これにより、ユーザは、所望の要求処理に対する実行内容を確認することができる。
ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ,スマートフォン,専用コントローラ等の情報通信装置であり、通信回線3を介して基地局20と情報通信可能である。即ち、ユーザは、ユーザ端末10から基地局20へ処理要求信号を送信し、基地局20から実行結果通知信号を受信することができる。ユーザ端末10と基地局20との間の情報通信は、例えば、ユーザがユーザ端末10を用いて、基地局20が提供するWEBページにアクセスすることにより、所望の処理を要求したり、種々の情報を取得したりするような構成とすることができる。また、このようなWEBページ方式に限らず、ユーザ端末10と基地局20との間で、リクエスト信号や実行結果通知信号等を電子メールや任意の通信方式により送信する構成としてよい。
図2に示すように、基地局20は、サーバコンピュータ等により構成された基地局通信装置21を有しており、この基地局通信装置21は、プロセッサを有する制御部22と、通信回線3を介して外部との間で情報通信を行う送受信ユニット23と、各種プログラム及びデータを記憶するメモリ24と、その他の入出力装置や表示装置等(図示せず)を備えている。
図3に示すように、車両30は、基地局20と無線情報通信を行うための車両通信装置31を備えている。この車両通信装置31は、制御部32と、通信回線3を介して基地局通信装置21との間で無線通信するための送受信ユニット33と、各種プログラム及びデータを記憶するメモリ34と、車両30の他のユニット(制御装置等)との間で車内通信を行うためのI/Oユニット35と、車両30内の各種スイッチの位置検出(例えば、ドアロックの場合は、施錠位置又は開錠位置),車両30の不具合の検出,車載バッテリ40の電圧値の測定等を行うためのモニタユニット36と、車両30の位置を測定するための測位ユニット37等を備えている。
車両通信装置31は、車載バッテリ40によって給電されている。二次電池である車載バッテリ40は、車両通信装置31を含む制御装置に電力供給し、車両30のエンジン作動中には所定の条件下において充電される。また、車載バッテリ40は、車両30のエンジンオフ又はイグニッションオフにより車両電源オフになると、ほとんどの制御装置への電源の供給を停止するが、車両通信装置31には所定期間だけ継続的又は断続的に給電される。
次に、図4を参照して、本実施形態の車両通信システム1の処理の概略について説明する。図4は車両通信システムの処理の流れを示す説明図である。車両通信装置31は、ポーリング間隔Tpで繰り返しポーリング信号Pを基地局通信装置21へ向けて送信する。このポーリング信号P(Pk,Pk+1,・・・)は、車両30を通信上で特定するためのメモリ34に記憶された固有識別情報,車両状態を示す車両状態情報等を含んでいる。
車両状態情報は、車両30の各種スイッチの位置,車載バッテリ40の電圧値,車両30の地図上のロケーション,ポーリング間隔Tpに関するポーリング間隔情報を含んでいる。この車両状態情報は、モニタユニット36による検知結果,測位ユニット37の測定結果等に基づいて生成される。また、ポーリング間隔情報は、ポーリングモードに応じて設定されたポーリング間隔Tpの時間を直接特定する数値(例えば秒数)である。また、車両30の各種スイッチの位置には、車両窓、ドア、ドアロック、ライト、ランプ、各種操作レバー、サンルーフ、コントロールホイール、座席、ブレーキ、アクセル等の位置が含まれる。
ユーザは、ユーザ端末10から処理要求信号Saを基地局通信装置21へ送信することができる。ユーザは、例えば、ユーザ端末10から基地局通信装置21が提供するWEBページにアクセスし、固有識別情報で特定される車両30に関して実行可能な複数の処理の中から、所望の処理(例えば、ドアロック処理)を選択することにより、処理要求信号Saを基地局通信装置21へ送信することができる。また、このようなWEBページ方式に限らず、ユーザ端末10から基地局通信装置21へ処理要求信号Saを電子メールや任意の通信方式により送信する構成としてよい。
基地局通信装置21の制御部22は、処理要求信号Saを受信し、一時的にメモリ24へ記憶する。そして、処理要求信号Saにより特定される固有識別情報を含むポーリング信号Pnを車両30から受信すると、制御部22は、このポーリング信号Pnに応答してポーリング待ち受け時間Tw内に、処理要求信号Saに基づいて生成した処理指令信号Sbを車両30へ送信する。処理指令信号Sbは、処理要求信号Saの要求処理を車両30に指令するものである。
車両通信装置31の制御部32は、処理指令信号Sbをポーリング待ち受け時間Tw内に受信すると、処理指令信号Sbを解析して、この処理指令信号Sbにより特定される処理(例えば、ドアロック処理)を実行する(図4中「処理実行」参照)。具体的には制御部32は、I/Oユニット35を介して、他の制御装置に制御信号を送信して、ドアロック駆動装置を駆動させてドアロック状態にする。
処理実行後、制御部32は、ポーリング信号Pn+1(又は、処理実行後の適宜なタイミングのポーリング信号)を送信する。基地局通信装置21の制御部22は、ポーリング信号Pn+1を受信すると、処理要求信号Sa(又は処理指令信号Sb)に関連した処理に関する実行結果通知信号Scをユーザ端末10へ送信する。
例えば、基地局通信装置21は、受信したポーリング信号Pn+1に基づいて、提供するWEBページにおける当該車両30の車両状態の情報を更新する。そして、ユーザは、ユーザ端末10を用いて、基地局通信装置21の提供するWEBページにおいて当該車両30の車両状態を確認することにより、処理要求の結果を知ることができる。また、このようなWEBページ方式に限らず、基地局通信装置21の制御部22が、ユーザ端末10に対して、電子メールや任意の通信方式により実行結果通知信号Scを送信する構成としてよい。例えば、上述の例では、実行結果通知信号Scにより、ドアロック状態に変更されたこと、又は、ドアアンロック状態であること(ドアロック状態に変更されなかったこと)が通知される。
次に、図5及び図6を参照して、車両通信装置31のポーリングモードの移行処理について説明する。図5はポーリングモードの各モード間の移行を説明する説明図、図6はポーリングモードの設定処理のフローチャートである。
図5に示すように、ポーリングモードは、通常モードに加えて、車載バッテリ40の電池残存容量の低下を抑制するため、ポーリング間隔Tpが通常モードよりも長く設定された第1モード,第2モード,停止モードを含んでいる。
車両通信装置31は、図6の処理を繰返し実行することにより、ポーリングモードを車両条件に応じて変更する。図6を参照すると、制御部32が、車両30の作動を検知した場合(図6のステップS10;Yes)、ポーリングモードは通常モードに設定される(ステップS11)。通常モードでは、ポーリング間隔Tpは基準間隔Tpa(例えば、10ミリ秒)に設定される。また、車両30の最後の作動検知から所定時間T1(例えば、1時間)経過していない場合には、ポーリングモードは通常モードに維持される。
制御部32は、車両通信装置31への通信アクセスがある状態を車両30の作動と判定する。具体的には、制御部32は、I/Oユニット35を介して車内通信の状況をモニタしており、ユーザ操作や外部通信信号により特定の制御装置が車内通信を実行し、この車内通信を受信すると(例えば、イグニッションオン信号(エンジン作動中)の検知)、車両30の作動と判定する。したがって、エンジン作動中は、継続的に車両30の作動と判定される。また、制御部32は、イグニッションオフの状態で処理指令信号Sbの受信を検出した場合も、車両30の作動と判定する。
一方、車両30の作動と判定されなくなってから所定時間T1経過したが所定時間T2(例えば、48時間)は経過していない場合(ステップS12;Yes)、ポーリングモードは、第1モードに設定される(ステップS13)。具体的には、車両30の電源オフ(即ち、イグニッションオフ)からの経過時間がT1〜T2のとき、又は、基地局通信装置21から処理指令信号Sbを受信しなくなってからの経過時間がT1〜T2のとき、制御部32は、ポーリングモードを第1モードに設定する。第1モードでは、ポーリング間隔Tpは基準間隔Tpaよりも長い第1延長間隔Tpb(例えば、10分)に設定される(Tpa<Tpb)。
また、第1モードに移行してから更に所定時間T3(例えば、480時間)経過するまでは(ステップS14;Yes)、ポーリングモードは、第2モードに設定される(ステップS15)。第2のモードでは、ポーリング間隔Tpは、第1延長間隔Tpbよりも長い第2延長間隔Tpc(例えば、1時間)に設定される(Tpb<Tpc)。また、第2モードに移行してから所定時間T3経過すると(ステップS14;No)、ポーリングモードは、停止モードに移行される(ステップS16)。停止モードでは、ポーリングは行われない。
なお、図5に示すように、本実施形態では、第1モード,第2モードにおいて、制御部32によって、車両30の作動と判定されると(例えば、車両通信装置31が基地局通信装置21から処理指令信号Sbを受信すると)、ポーリングモードが直ちに通常モードに復帰するように構成されている。また、停止モードにおいて、例えば、イグニッションオン信号が生成されると、ポーリングモードが直ちに通常モードに復帰するように構成されている。
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態の車両通信システム1の作用について説明する。図7及び図8は通常モードより長いポーリング間隔のモードにおける処理の流れを示す説明図である。本実施形態では、上述のように、エンジン停止時にポーリングが行われることによる車載バッテリ40の電池残存容量の低下を抑制するため、車両条件に応じて、ポーリング間隔が変更されるように構成されている。したがって、ポーリング間隔が通常モードよりも長い時間間隔に設定されている場合、ユーザ端末10が処理要求信号Saを送信してから、ユーザ端末10が実行結果通知信号Scを受信するまでの期間が長くなる。このため、ユーザは処理要求に対する応答が得られない状態が長期間継続することに使い勝手の悪さを感じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、以下に説明するように、ポーリング間隔Tpが通常モードよりも長い時間間隔に設定されている場合には、処理要求信号Saの送信に応答して、その要求処理の実行に先立って、応答信号Sdが基地局通信装置21からユーザ端末10へ提供されるように構成されている。応答信号Sdは、処理要求信号Saの要求処理の実行の要否を確認するための要否問合せ情報(例えば、「処理を実行しますか?」との文言)を含む。
図7は、ポーリングモードが第1モード(Tp=Tpb)又は第2モード(Tp=Tpc)である状況を示している。ポーリング信号Pnが送信されると、ポーリング間隔Tpの経過後に、次のポーリング信号Pn+1が送信される。ここで、ポーリング信号Pnのポーリング待ち受け時間Tw内では応答不能な時間に、ユーザ端末10から処理要求信号Saを受信すると、基地局通信装置21は、応答信号Sdをユーザ端末10へ返信する。なお、第1延長間隔Tpb及び第2延長間隔Tpcは、ポーリング待ち受け時間Twよりもはるかに長い期間である。
また、応答信号Sdには、処理要求信号Saに関連した車両状態情報が含まれる。即ち、基地局通信装置21は、既に受信しているポーリング信号Pn(又は、これに加えてそれ以前のポーリング信号)に含まれる車両状態情報に基づいて、車両状態情報の一部又は全部を応答信号Sdに含める。特に、車両状態情報のうち、受信した処理要求信号Saに関連した車両状態情報が含まれる。例えば、処理要求信号Saが、ドアロック処理を要求するものであった場合には、応答信号Sdには、少なくともドアロックの位置(施錠位置又は開錠位置)が含まれる。
また、応答信号Sdは、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を含んでもよい。即ち、基地局通信装置21は、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報として、処理要求信号Saの受信から次のポーリング信号Pn+1を受信するまでの時間td1を算出する。
具体的には、基地局通信装置21の制御部22は、直前に受信したポーリング信号Pnに含まれていたポーリング間隔情報に基づいて、ポーリングモードが第1モード又は第2モードであることを判定し(即ち、ポーリング間隔Tpが第1延長間隔Tpb又は第2延長間隔Tpcであることを判定し)、次回のポーリング信号Pn+1の予想受信時間を算出し、さらに当該予想受信時間から処理要求信号Saの受信時間を差し引くことにより、時間td1を算出することができる。
基地局通信装置21の制御部22は、処理要求信号Saに関連した車両状態情報及び次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を含む応答信号Sdを、ユーザ端末10へ送信する。例えば、基地局通信装置21により提供されるWEBページを更新し、応答信号Sdを反映させてWEBページ上に少なくとも処理要求信号Saに関連した車両状態、及び、時間td1を表示することができる。
また、時間td1に代えて、又は、これに追加して、次回のポーリング信号Pn+1の予想受信時間を提供してもよい。また、このようなWEBページ方式に限らず、基地局通信装置21からユーザ端末10へ、応答信号Sdを電子メールや任意の通信方式により送信する構成としてよい。
なお、次のポーリング信号の送信から要求した処理が実行されるまでは短時間であるので、次のポーリング信号の送信時間は、要求した処理が実行される時間と実質的に同じであり、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を含む応答信号Sdは、処理要求信号Saに対する実行時間通知信号とみなせる。
ユーザは、応答信号Sdを受信して、当該処理要求信号Saに関連する車両状態情報、及び、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報(即ち、要求処理が実行される時間に関する情報)を参照することにより、要求処理の実行の要否を判断することができる。ユーザは、ユーザ端末10から実行の要否の回答として回答信号Seを基地局20へ向けて返信する。なお、この返信処理も上述のWEBページ方式や電子メールを含む任意の通信方式により構成することができる。
基地局通信装置21は、応答信号Sdの送信から所定の制限時間Tlim(例えば、2分)以内に回答信号Seを受信すると、更にこれに応答して、確認信号Sfをユーザ端末10へ返信する。確認信号Sfは、回答信号Seに基づいて当該処理要求信号Saに関する要求処理を実行するか否かを通知するためのものである。したがって、回答信号Seが「実行する」又は「実行しない」旨を回答するものであった場合にそれぞれ対応して、確認信号Sfは同様の旨をユーザへ通知する。
また、確認信号Sfには、当該処理が実行される予想時間が含まれていてもよい。即ち、基地局通信装置21は、次のポーリング信号の送信時間に関する情報を確認信号Sfに含めてもよい。この場合、基地局通信装置21は、応答信号Sdの送信の場合と同様に、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を算出する。ただし、この場合は、次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報は、回答信号Seの受信時間(又は、確認信号Sfの送信予定時間)から次のポーリング信号Pn+1を受信するまでの時間td2、又は、ポーリング信号Pn+1の予想受信時間である。
以下においては、回答信号Seが「実行する」旨を回答するものであった場合について説明する。なお、回答信号Seが「実行しない」旨を回答するものであった場合は、処理要求信号Saに関連した処理は終了する。
車両通信装置31の制御部32は、前回のポーリング信号Pnの送信からポーリング間隔Tpが経過すると、ポーリング信号Pn+1を送信する。基地局通信装置21の制御部22は、このポーリング信号Pn+1に応答してポーリング待ち受け時間Tw内に、処理要求信号Saに基づいて生成した処理指令信号Sbを車両30へ送信する。
車両通信装置31の制御部32は、処理指令信号Sbをポーリング待ち受け時間Tw内に受信すると、処理指令信号Sbにより特定される処理を即座に実行する(図7中「処理実行」)。処理実行後、制御部32は、ポーリング信号Pn+2(又は、処理実行後の適宜なタイミングのポーリング信号)を送信する。基地局通信装置21の制御部22は、ポーリング信号Pn+2を受信すると、処理要求信号Sa(又は処理指令信号Sb)に関連した処理に関する実行結果通知信号Scをユーザ端末10へ送信する。
なお、車両通信装置31は、処理指令信号Sbを受信すると、ポーリングモードが通常モードに変更される(図5,図6参照)。このため、ポーリング信号Pn+1から次のポーリング信号Pn+2までのポーリング間隔Tpは基準間隔Tpaに戻されるので、ポーリング信号Pn+1が送信されてから実行結果通知信号Scが送信されるまでの時間は、第1延長間隔Tpb及び第2延長間隔Tpcよりも大幅に短く、処理指令信号Sbに基づく処理の実行に要する時間と実質的に同一となる。
なお、算出された時間td2が所定時間(例えば、1分)よりも短い場合は、基地局通信装置21の制御部22が、ユーザ端末10へ確認信号Sfを送信しないように構成してもよい。即ち、時間td2が短い場合には、確認信号Sfと実行結果通知信号Scとが短時間の間に連続して送信されることになるため、確認信号Sfの送信は実質的に不要である。
また、図8は、所定の制限時間Tlim(例えば、2分)以内に基地局通信装置21が回答信号Seを受信しなかった場合を示している。例えば、ユーザが、応答信号Sdを受信し、要求処理が不要であると判断した場合には、敢えて「実行しない」旨の回答信号Seを送信しなくてもよい。例えば、ドアロック処理を要求した場合に、応答信号Sdを参照することにより、車両30が既にドアロック状態であることを確認できれば、ユーザは、回答信号Seを送信しなくてもよい。
基地局通信装置21は、所定の制限時間Tlim(例えば、2分)以内に回答信号Seを受信しないと、ユーザ端末10へ実行中止通知信号Sgを送信する。この実行中止通知信号Sgは、処理要求信号Saに関する要求処理を実行しない旨をユーザに通知するものである。基地局通信装置21は、実行中止通知信号Sgを送信すると、次のポーリング信号Pn+1を受信しても、受信していた処理要求信号Saに基づく処理指令信号Sbを送信することなく、当該処理要求信号Saに関する処理を終了する。
本実施形態によれば、ポーリング間隔Tpが車両条件に応じて延長間隔(Tpb又はTpc)に変更されている場合に、基地局通信装置21は、ユーザ端末10の処理要求信号Saに応答して、少なくとも処理要求信号Saに関連した車両状態の情報を含む応答信号Sdをユーザ端末10に送信することができる。上述のように、ポーリング間隔Tpが延長間隔に設定されると、ユーザからの処理要求を車両通信装置31が受信するまでに長時間を要する場合があり、その結果、車両側で処理要求が長時間実行されず、ユーザへの実行結果の通知もそれだけ遅れることになるという問題があった。しかしながら、本実施形態によれば、要求した処理の車両30での実行に先立って、少なくとも処理要求信号Saに関連した車両状態の情報をユーザが受取可能になるため、ユーザは、車両状態の情報を受信することにより、処理要求信号Saが正常に送信されたこと、及び、要求処理が実行準備状態にあることを確認することができる。これにより、本実施形態では、リモートコントロールの実行において使い勝手を良好にすることができる。
また、本実施形態によれば、応答信号Sdは、処理要求信号Saに基づく車両での処理の実行の要否を確認するための要否問合せ情報を含む。このため、応答信号Sdは、単に車両状態の情報を通知するだけでなく、ユーザが要求していた処理の実行の要否についての要否問合せ情報を含む。これにより、ユーザは車両状態の情報を参照して、要求していた処理の実行の要否について判断することができる。
また、本実施形態によれば、ポーリング信号Pは、ポーリング間隔Tpに関連する情報を含み、基地局20は、既に受信していたポーリング信号Pnに基づいて生成した次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を応答信号Sdに含める。これにより、応答信号Sdが次のポーリング信号Pn+1の送信時間に関する情報を含むため、ユーザは、要求した処理が実行される時間を予想することができる。これにより、ユーザは、車両状態の情報に加えて、予想実行時間を加味して、要求していた処理の実行の要否について判断することができる。
また、本実施形態によれば、基地局20は、応答信号Sdの送信から制限時間Tlim内に、ユーザ端末10から応答信号Sdに対する回答信号Seを受信しない場合、処理要求信号Saに基づく車両30での処理の実行を中止する旨を示す実行中止通知信号Sgをユーザ端末10に送信する。これにより、基地局20が制限時間Tlim内に応答信号Sdに対する回答信号Seを受信しない場合は、要求した処理をユーザが実行不要と判断したとみなし、当該処理の実行を中止すべく実行中止通知信号Sgを送信することができる。これにより、ユーザが要求した処理が実行されないまま、処理要求信号Saが基地局20に係属し続けることを防止することができると共に、ユーザは当該処理が実行されないことを確認することができる。
また、本実施形態によれば、車両条件は、車両通信装置31への通信アクセスがなくなってからの経過時間の長さである。これにより、車両通信装置31への通信アクセスがなくなってからの経過時間の長さに応じてポーリング間隔Tpを長くすることにより、車載バッテリ40の電池残存容量の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、車両条件は、車載バッテリ40の電圧の大きさである。これにより、実際の車載バッテリ40の電圧の大きさに応じてポーリング間隔Tpを長くすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように改変することができる。
上記実施形態では、ポーリングモード移行の車両条件が、車両30の作動検知からの経過時間であったが、図9を参照して説明するようにモード移行のための車両条件を設定してもよい。図9に示す例では、車載バッテリ40のバッテリ電圧Vbに応じてポーリングモードが変更されるように構成されている。
車両通信装置31の制御部32は、図9に示す処理を繰返し実行しており、モニタユニット36により測定したバッテリ電圧Vbが所定電圧V1以上である場合(ステップS20;Yes)、ポーリングモードを通常モードに設定し、ポーリング間隔Tpを基準間隔Tpaに設定する。一方、バッテリ電圧Vbが所定電圧V1未満であるが(ステップS20;No)、所定電圧V2(<V1)以上である場合(ステップS22;Yes)、制御部32は、ポーリングモードを第1モードに設定し、ポーリング間隔Tpを第1延長間隔Tpbに設定する。
また、バッテリ電圧Vbが所定電圧V2未満であるが(ステップS22;No)、所定電圧V3(<V2)以上である場合(ステップS24;Yes)、制御部32は、ポーリングモードを第2モードに設定し、ポーリング間隔Tpを第2延長間隔Tpcに設定する。しかしながら、バッテリ電圧Vbが所定電圧V3未満であった場合(ステップS24;No)、制御部32は、ポーリングモードを停止モードに設定する。
また、上記実施形態では、ポーリング間隔情報が、その時間長さを特定する数値であるが、以下のように他のデータであってもよい。例えば、ポーリング間隔情報は、ポーリングモードを特定するコードデータ(例えば、通常モードでは「0」,第1モードでは「1」,第2モードでは「2」,停止モードでは「3」)であってもよい。また、このコードデータは、ポーリング間隔Tpの切替わり時にのみポーリング信号に含まれていてもよい。
コードデータを用いる場合、基地局通信装置21の制御部22は、ポーリング信号Pから車両30を特定する固有識別情報及びこのポーリング間隔情報(コードデータ)を読み取り、メモリ24に記憶された車両テーブルを参照することにより、当該固有識別情報のポーリング間隔情報(コードデータ)に関連付けられたポーリング間隔Tpを特定することができる。したがって、この場合、基地局通信装置21のメモリ24には、各固有識別情報に対して、複数のコードデータと各コードデータに対応する時間長さ(即ち、ポーリング間隔Tp)が記憶されている。
また、ポーリング間隔情報は、基準時を特定する基準間隔情報であってもよい。例えば、基準間隔情報として、イグニッションオフとなったこと又はイグニッションオフになった時間を示す情報や、処理指令信号Sbを受信したこと又は処理指令信号Sbを受信した時間を示す情報であってもよい。
この場合、基地局通信装置21のメモリ24に記憶された車両テーブルには、各固有識別情報に対して、基準時からの経過時間に応じたポーリング間隔Tpが設定される。基地局通信装置21の制御部22は、ポーリング信号からポーリング間隔情報(基準間隔情報)を取得し、必要に応じてメモリ24に記憶しておき、ポーリング信号の受信時に、基準間隔からの経過時間を算出する。そして、当該固有識別情報の車両テーブルを参照することにより、算出した経過時間に対応するポーリング間隔Tpを特定することができる。
また、図9を参照して説明したように、ポーリングモードがバッテリ電圧Vbに応じて変更される実施形態においては、ポーリング信号の車両状態情報に含まれる車載バッテリ40の電圧値をポーリング間隔情報としてもよい。この場合、基地局通信装置21のメモリ24に記憶された車両テーブルには、各固有識別情報に対して、電圧値に応じたポーリング間隔Tpが設定される。基地局通信装置21の制御部22は、ポーリング信号から電圧値を取得し、当該固有識別情報の車両テーブルを参照することにより、取得した電圧値に対応するポーリング間隔Tpを特定することができる。
1 車両通信システム
3 通信回線
10 ユーザ端末
20 基地局
21 基地局通信装置
22 制御部
23 送受信ユニット
24 メモリ
30 車両
31 車両通信装置
32 制御部
33 送受信ユニット
34 メモリ
35 I/Oユニット
36 モニタユニット
37 測位ユニット
40 車載バッテリ
P ポーリング信号
Sa 処理要求信号
Sb 処理指令信号
Sc 実行結果通知信号
Sd 応答信号
Se 回答信号
Sf 確認信号
Sg 実行中止通知信号
lim 制限時間
Tp ポーリング間隔
Tw ポーリング待ち受け時間

Claims (7)

  1. 基地局に対して所定のポーリング間隔毎にポーリング信号を送信すると共に、前記ポーリング信号の送信に対応して前記基地局から受信した処理指令信号に基づいて所定の処理を実行する車両に搭載された車両通信装置であって、
    前記基地局は、ユーザ端末から処理要求信号を受信し、前記ポーリング信号の受信に応答して、前記処理要求信号に基づいて生成した前記処理指令信号を前記車両通信装置へ送信し、
    前記車両通信装置は、車両条件に応じて前記ポーリング間隔を基準間隔からこの基準間隔よりも長い延長間隔に変更するように構成されており、
    前記ポーリング間隔が前記延長間隔に変更されている状態において、前記基地局が前記ユーザ端末からの前記処理要求信号の受信に応答して、既に受信していた前記ポーリング信号に基づいて少なくとも前記処理要求信号に関連した車両状態の情報を含む応答信号を前記ユーザ端末に送信することが可能なように、前記ポーリング信号は、前記車両状態の情報を含むことを特徴とする車両通信装置。
  2. 前記応答信号は、前記処理要求信号に基づく前記車両での処理の実行の要否を確認するための要否問合せ情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両通信装置。
  3. 前記ポーリング信号は、前記ポーリング間隔に関連する情報を含み、
    前記地上局は、既に受信していた前記ポーリング信号に基づいて生成した次のポーリング信号の送信時間に関する情報を前記応答信号に含めることを特徴とする請求項2に記載の車両通信装置。
  4. 前記地上局は、前記応答信号の送信から所定期間内に、前記ユーザ端末から前記応答信号に対する回答信号を受信しない場合、前記処理要求信号に基づく前記車両での処理の実行を中止する旨を示す実行中止通知信号を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の車両通信装置。
  5. 前記車両条件は、前記車両通信装置への通信アクセスがなくなってからの経過時間の長さであることを特徴とする請求項1に記載の車両通信装置。
  6. 前記車両条件は、車載バッテリの電圧の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の車両通信装置。
  7. 所定のポーリング間隔毎にポーリング信号を送信すると共に、前記ポーリング信号の送信に対応して受信した処理指令信号に基づいて所定の処理を実行する車両に搭載された車両通信装置と、
    ユーザ端末から処理要求信号を受信し、前記ポーリング信号の受信に応答して、前記処理要求信号に基づいて生成した前記処理指令信号を前記車両通信装置へ送信する基地局と、を有する車両通信システムであって、
    前記車両通信装置は、車両条件に応じて前記ポーリング間隔を基準間隔からこの基準間隔よりも長い延長間隔に変更するように構成されており、前記ポーリング信号は、前記車両の情報を含み、
    前記基地局は、前記ポーリング間隔が前記延長間隔に変更されている状態において、前記ユーザ端末からの前記処理要求信号の受信に応答して、既に受信していた前記ポーリング信号に基づいて、前記車両の情報のうち少なくとも前記処理要求信号に関連した車両状態の情報を含む応答信号を前記ユーザ端末に送信する、車両通信システム。
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