JP6314748B2 - 蓄電システムおよび蓄電制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電池を並列接続する蓄電システムを大容量化する技術に関する。
風力や太陽光等の自然エネルギを用いて発電する自然エネルギ発電装置が各地に設置されるようになってきている。自然エネルギ発電は日照や風況により発電電力が変動するため出力変動が大きく、電力系統への大規模な導入は電力系統の需給アンバランスや周波数変動を生じる要因となる。そのため、自然エネルギ発電装置の発電電力変動を高入出力かつ高入出力量の蓄電システムにより吸収する方法が検討されている。このような蓄電システムは、二次電池等の電池を複数直列接続した直列電池群を構成し、その直列電池群をさらに並列接続することで高入出力化および高入出力量化を実現している。
自然エネルギ発電装置に併設される蓄電システムは、大容量であることを要求されることが多く、膨大な数の電池を備えている。また、このような蓄電システムは、運用期間が10〜20年と長期間にわたることから、電池劣化や部品故障が発生したときの運用中の交換作業に備えて、作業のしやすさを勘案した構成を有することが望まれている。
蓄電システム構築時または故障した電池の交換時に想定される作業の阻害要因の一つは、直列電池群の並列接続時に発生する。新設または交換対象の直列電池群は、エネルギを蓄積しており、その充電量に応じて異なる電圧を示す。そのため、仮に直列電池群ごとの電圧が異なっている場合には、それらの直列電池群同士を並列接続した瞬間に、電圧差に比例し、電池や接続部や配線の抵抗に反比例する電流が直列電池群間に発生する。直列電池群間の電圧差が大きい場合には電池や接続部や配線に過大な電流が流れて、蓄電システムを損傷してしまうといった虞がある。
特許文献1には、直列電池群を並列接続した蓄電システムが、直列電池群間に固定の抵抗値を有する抵抗を常に接続しておく構成を備えることにより、直列電池群の間の電圧を均一化することが開示されている。
特開2012−205401号公報
しかしながら、特許文献1に記載の蓄電システムは、直列電池群間に固定の抵抗値を有する抵抗を常に接続した構成としているため、その抵抗値が大きい場合には直列電池群間を流れる電流が小さくなるので、直列電池群間の電圧均一化作業に長い時間を要するという問題がある。
電圧均一化作業の短縮には抵抗値を小さくすれば良い。しかし、抵抗に反比例して電流が増加するため、過大な電流による蓄電システムの損傷を防ぐには並列接続する直列電池群間の電圧差を小さく制限する必要が生じる。従って、電圧差が大きい場合には予め別装置で充放電させ電圧をそろえる必要が生じるため作業時間が長くかかり、作業が煩雑になる課題があった。
そこで、本発明では、過剰な電流を発生させることなく、短時間の電圧均一化作業により直列電池群を接続可能とする技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、充放電可能な単電池を複数直列に接続した電池モジュールを1以上直列接続し電流路を開閉するスイッチをさらに直列接続した電池ボックスを有し、前記電池ボックス同士を並列接続する蓄電システムであって、前記スイッチの両端に、外部と電気的に接続できる接続端子と、前記接続端子に着脱可能で、前記スイッチが開状態のときに前記接続端子間に接続されて前記接続端子間の電圧差を所定値以下にする電流調整装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、蓄電システムの容積や重量の増加を抑制し、故障発生頻度を抑制することができる。
第1実施形態の蓄電システムの構成例を示す図である。 第1実施形態の蓄電システムの斜視図の一例を示す図である。 第1の実施例における電流調整装置の機能例を示す図である。 第1の実施例における負荷回路の一例を示す図である。 第2の実施例における負荷回路の一例を示す図である。 第3の実施例における負荷回路の一例を示す図である。 第4の実施例における負荷回路の一例を示す図である。 第1の実施例の変形例における電流調整装置の機能例を示す図である。 蓄電システムの動作フロー例を示す図である。 蓄電システムの動作フローの変形例を示す図である。 第1の実施例における電流変化を示す図である。 第1の実施例における電圧変化を示す図である。 第2の実施例における電流変化を示す図である。 第2の実施例における電圧変化を示す図である。 第3の実施例における電流調整装置の機能例を示す図である。 電池ボックスの変形例の構成例を示す図である。 第2実施形態の蓄電システムの構成例を示す図である。 第2実施形態の蓄電システムの斜視図の一例を示す図である。 第3実施形態の蓄電システムの構成例を示す図である。 第3実施形態の蓄電システムの斜視図の一例を示す図である。
ここで、本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、蓄電システムに使用する電池として、充放電可能で、その充電量に依存して電圧が変化することが知られている二次電池を用いた場合で説明する。なお、二次電池として、例えば、リチウムイオン電池が知られている。
なお、本実施形態では、蓄電システムに設けた、外部と電気的に接続できる接続点の位置の違い別に、それぞれ第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態に分けて、以下に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の蓄電システムの構成例について、図1を用いて説明する。図1に示す蓄電システム100は、3台の電池ボックス10,11,12と電流調整装置50とを備えている。なお、電池ボックスの台数は、3台に限られることはなく、2台以上であればよい。
次に、電池ボックスの構成例について、図1を用いて説明するが、蓄電システム100の各電池ボックス10,11,12は、いずれも同様の仕様で構成されているので、ここでは電池ボックス12を代表させて説明する。
電池ボックス12は、図1では、2個の電池モジュール1および1つのメインスイッチ(スイッチ)22を直列に接続して構成される。なお、電池モジュール1の直列接続数は、2個に限られることはなく、1個または3個以上であってもよい。また、電池モジュール1は、不図示の2個以上の充放電可能な単電池を直列に接続して構成されている。
電池ボックス12は、例えば、産業用機器の電源や鉄道の動力源として、600V〜1500V程度の高電圧の領域で用いられる。
また、メインスイッチ22は、電池ボックス12自身の電流路を開閉するためのものであり、その両端には、外部と電気的に接続できる接続端子32a,32bが備えられている。
図1では、電池ボックス10および電池ボックス11が並列に接続線41,42に接続され、メインスイッチ20,21がON状態となっており、双方の電圧が等しくV0となっている。
ここで、新たに、電池ボックス12を、接続線41,42に接続する場合を想定する。この場合、電池ボックス12は、例えば、故障した電池ボックスの交換部品である場合や、蓄電システム100の大容量化のために、新たに追加設置される部品である場合に相当する。
いま、電池ボックス12の電圧がV1であり、電池ボックス10,11の電圧V0と異なるものとする。すなわち、V1≠V0である。この状態で、仮に電池ボックス12のメインスイッチ22をON状態にしたものとする。このとき、電圧差(V0−V1)を、電池ボックス10,11内の抵抗を並列接続し、電池ボックス12内の抵抗および接続線41,42の抵抗を直列接続したときの合成抵抗値で除算した値の電流Iが発生することになる。なお、本実施例では一部を除きV0−V1>0、すなわち電池ボックス10,11から電池ボックス12へ電流が流れる場合について記述した。V0とV1の大小関係が逆になっても電流Iの符号が変化するだけで、同一の構成で電圧の均一化は可能である。
並列接続する電池ボックス間の電圧差(V0−V1)が大きいと、V0−V1に比例して電流が大きくなり、蓄電システム100内の回路や蓄電デバイス1の異常発熱等によって、蓄電システム100全体の障害や寿命の短縮が引き起こされる虞がある。したがって、従来技術では互いに並列接続される電池ボックスの電圧が一定範囲内にそろっている必要があり、予め電圧を調整し一定範囲にそろえる作業に時間がかかっていた。本発明では、電流調整装置50を用いて上記課題を解決する。すなわち、メインスイッチ22をOFF状態(開状態)にしたまま、接続端子32a,32bに接続した電流調整装置50を用いて、電池ボックス10、11と電池ボックス12の間の電流Iを制御する。
接続端子32a,32bは、メインスイッチ22の両端で電気的に隔てられており、電流調整装置50を接続または取り外しできるようになっている。
次に、蓄電システム100の斜視図の一例について、図2を用いて説明する(適宜、図1参照)。なお、図2に示した装置と図1に示した装置とが同じ場合には、同じ符号を付している。
図2に示すように、電池ボックス12は、1つのシャーシ101に収容されている。シャーシ101は、電池モジュール1を収容するスロットを複数備え、メインスイッチ22を備えている。シャーシ101には、スロットに挿入された電池モジュール1を直列に接続できるように不図示の配線が敷設されており、その配線はさらにメインスイッチ22を直列に接続できるように敷設されている。また、接続線41,42が、メインスイッチ22の一端および1つの電池モジュール1の直列接続の一端と接続されている。なお、図2は、電池モジュール1の数が16個直列接続される場合を表しているが、直列接続される電池モジュール1の数は16個に限られなくともよい。
蓄電システム100は、電池ボックス10,11,12および電流調整装置50を有している。そして、図2は、電流調整装置50が接続端子32a,32bに接続される場面を表している。接続端子32a,32bの位置は、メインスイッチ22の隣(すぐ近く)に配置されている。メインスイッチ22の設置位置と接続端子32a,32bの設置位置は、電流調整装置50の発熱の影響やユーザの作業性を考慮して決めることが好ましい。
電流調整装置50の接続端は公知の接続用部品を用いることができる。図2は電流調整装置接続端子110a,110bと接続端子32a,32bの接続作業の例を示す。なお、接続端子110a,110bおよび接続端子32a,32bは、互いに対応し通電させる電流値に適したものであればよく、一体型のコネクタやバナナプラグおよびバナナプラグ用ターミナル等が知られている。
次に、電流調整装置50の機能例について、図3〜8を用いて説明する。なお、電流調整装置50の機能例は、電流調整装置50の有する負荷回路の機能別に、それぞれ第1〜第4の実施例として以下に説明する。
第1の実施例は、電流調整装置50の負荷回路61(図3参照)を複数の抵抗で構成した場合を表している(図4参照)。第1の実施例では、スイッチ67aがスイッチオフ、抵抗Rl67bと接続、抵抗Rs67cと接続の3つの状態を取るように構成される。負荷制御部52がスイッチ67aを切り替えることで電池ボックス間の電流を制御する。第2の実施例は、電流調整装置50の負荷回路61を可変抵抗で構成した場合を表している(図5参照)。第2の実施例では、スイッチ68aがスイッチオフと可変抵抗68bと接続の2つの状態を取るように構成される。負荷制御部52がスイッチ68aと可変抵抗68bの抵抗値を制御することで電池ボックス間の電流を制御する。第3の実施例は、電流調整装置50の負荷回路61b(図15参照)を極性のある部品を含む直流電子負荷66で構成した場合を表している(図6参照)。第3の実施例では、負荷制御部52が極性切替回路65と直流電子負荷66を制御することで電池ボックス間の電流を制御する。第4の実施例は、電流調整装置50の負荷回路61を充電制御または放電制御を実行する充放電回路で構成した場合を表している(図7参照)。第4の実施例では、負荷制御部52が充放電回路69及びスイッチ69aを制御することで電池ボックス間の電流を制御する。
(第1の実施例)
第1の実施例における電流調整装置の機能例について、図3を用いて説明する(適宜、図1参照)。なお、第1の実施例の電流調整装置50の負荷回路61は、図4の複数の抵抗で構成されている。
電流調整装置50は、図3に示すように、制御部51、負荷回路61と、電圧計62、電流計63およびタイマー64の内の少なくとも一つを備え、これらを用いて取得した電圧、電流、経過時間の少なくとも一つを用いて電流調整作業の進捗を検知することができる。
制御部51は、機能として、少なくとも、負荷制御部52、計測部53、SW(スイッチ)投入判定部54を備える。またSW(スイッチ)駆動部55やSW(スイッチ)投入可否出力部56を備えていると好ましい。制御部51は、図示しないマイクロコンピュータ等のCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、各部(52、53、54、55、56)の機能を具現化している。
負荷制御部52は、新たに接続される電池ボックス12の電圧が、速く既設の電池ボックス10,11の電圧と均一化されるように、負荷回路61を制御する機能を有する。具体的な制御方法については後記する。
また、計測部53は、電圧計62、電流計63、タイマー64から、その計測結果を所定の周期で取得する機能を有する。
SW投入判定部(判定部)54は、電池ボックス12の電圧と電池ボックス10,11の電圧との電圧差、電流計63によって測定される電流、タイマー64によって計測される経過時間のいずれか1つが所定条件を満たすようになったか否かを判定する機能を有する。具体的には、SW投入判定部54は、電圧差を用いる場合にはその電圧差と所定の閾値(第1の閾値)とを比較して判定を行い、電流値を用いる場合にはその電流値と所定の閾値(第2の閾値)とを比較して判定を行い、経過時間を用いる場合にはその経過時間と所定の閾値(第3の閾値)とを比較して判定を行う。そして、SW投入判定部54は、電圧差が第1の閾値以下となった場合、電流値が第2の閾値以下となった場合、経過時間が第3の閾値を超えた場合のいずれか一つを満足するときに、所定条件を満たすと判定する。
SW駆動部55は、SW投入判定部54によって電圧差、電流値、経過時間のいずれか1つが所定条件を満たすと判定された場合、メインスイッチ22をON状態に駆動する機能を有する。SW(スイッチ)投入可否出力部56はメインスイッチ22のスイッチ投入可否判定結果を例えばランプ等で作業者に伝達する機能を有する。メインスイッチ22は、図3に示すように、SW駆動部55を用いて自動的に投入しても良い。また、図8に示すようにSW駆動部55を備えない場合には、投入可否出力部56からスイッチ投入可否判定結果を作業者に伝達して、メインスイッチ22は、作業者によって手動で投入させるようにしても良い。
負荷回路61は、少なくとも2つの異なる抵抗値の抵抗およびそれらの抵抗を選択する選択器を有する。負荷回路61は、負荷制御部52からの指示に基づいて選択器を制御し、選択器によって選択した抵抗を、接続端子32a,32bに接続する機能を有する。一般的に、接続端子32a,32b間の電圧差が大きい場合には、大きな抵抗値の抵抗が選択されて接続され、電圧差が小さくなるに従いより小さな抵抗値の抵抗が選択されて接続される。以下に抵抗値を決定する方法を記載する。上記大きな抵抗値をRl、小さな抵抗値をRsと表記する。また、直列電池群間に流れてよい最大の電流をImax、直列電池群間の電圧差をΔV、想定される最大の電圧差をΔVmax、直列電池群が有する抵抗をRとする。RlはΔVmax/(R+Rl)<Imaxを満たすように決定される。RsはRs<Rlを満たす任意の値をとってよいが、ΔV/(R+Rs)<Imaxを満たすΔVとなった場合にRsを接続可能である。さらに、ΔV/R<Imaxとなった時メインスイッチ22を投入可能となる。
電圧計62は、接続端子32a,32b間の電圧差を計測する機能を有する。
電流計63は、メインスイッチ22がOFF状態であって、接続端子32a,32bに電流調整装置50の負荷回路61を接続している場合の電流値を計測する機能を有する。前記したように、R、Rl、Rs、Imaxが既知であればΔVを用いて抵抗を切り替える判定は可能であるが、電池の劣化等によりRが変化している場合等に電流計63で取得した電流値を用いて電流値が正常であるかを確認する等に用いることができる。
タイマー64は、電流調整装置50が接続端子32a、32bに接続され、安全確認などが完了し実際に通電を開始した時刻からの経過時間を計測する機能を有する。上述したように、R、Rl、Rs、Imaxが既知であればΔVを用いて抵抗を切り替える判定は可能であるが、予め通電時間を設定しておき、所定の時間が経過したら抵抗を切り替えることで演算の簡略化が可能となる。
次に、電流調整装置50を装着された蓄電システム100の動作フロー例について、図9を用いて説明する(適宜、図1,3参照)。
この動作フロー例の初期状態は、メインスイッチ22がOFF状態の電池ボックス12が接続線41,42に装着され、かつ電流調整装置50がユーザによって接続端子32a,32bに接続された状態である。ただし、電流調整装置50の負荷回路61は、まだ接続端子32a,32bに接続されておらず、電圧計62だけが接続端子32a,32bに接続されるものとする。なお、前記したように、既設の電池ボックス10,11のメインスイッチ20,21はON状態である。
ステップS401では電池ボックス12のメインスイッチ22がOFF状態であることを確認する。メインスイッチ22のOFF状態は自動的に検知させても良いし、作業者が確認しボタン等で入力しても良い。
ステップS402では、電流調整装置50の計測部53は、電圧計62によって測定された接続端子32a,32b間の電圧差を取得する。この電圧差は、既設の電池ボックス10,11の電圧と新設の電池ボックス12の電圧差(V0−V1)である。
ステップS403では、電流調整装置50の負荷制御部52は、電圧差が正常範囲内か否かを判定する。以下に、判定処理の具体例について説明する。なお、負荷回路61の2つの抵抗の抵抗値をそれぞれRl,Rs(ただし、Rl>Rs)とする。
電池ボックス10,11,12に流しても問題のない最大の電流値である最大電流値Imax、電池ボックス10,11,12内の抵抗値および接続線41,42の抵抗値の合成抵抗値Rは設計時に分かっている。したがって、負荷制御部52は、抵抗値Rl+Rと最大電流値Imaxとの乗算値Vtl=Imax×(Rl+R)を算出する。そして、負荷制御部52は、取得された電圧差が乗算値Vtl以下であれば、電圧差が正常範囲内と判定する。仮に、取得された電圧差が乗算値Vtlより大きい場合には、最大電流値Imaxより大きな電流が流れて電池ボックス10,11,12に障害を引き起こす虞があるので、負荷制御部52は、電圧差が正常範囲内でないと判定する。
電圧差が正常範囲内であると判定した場合(ステップS403でYes)、処理はステップS404へ進み、電圧差が正常範囲内でないと判定した場合(ステップS403でNo)、処理は終了する。
ステップS404では、電流調整装置50の負荷制御部52は、負荷回路61の抵抗値R1の抵抗を接続端子32a,32bに接続し、通電を開始する。
ステップS405では、電流調整装置50の計測部51は、電圧計62から接続端子32a,32b間の電圧差を測定する。また、電流計63を備えている場合には電流値、タイマー64を備えている場合には経過時間を取得する。そして、電流調整装置50の負荷制御部52は、接続端子32a,32b間の電圧差が所定値以下となった場合に、負荷回路61の抵抗を抵抗値Rs(ただし、前記したようにRs<Rl)へ切り替える。ここで、所定値とは、合成抵抗値Rs+Rと最大電流値Imaxとの乗算値Vts=Imax×(Rs+R)である。
ステップS406では、電流調整装置50のSW投入判定部54は、メインスイッチ22が投入可能か否かを判定する。
具体的には、SW投入判定部54は、電圧計62によって測定された接続端子32a,32b間の電圧差が、電池ボックス10,11,12内の抵抗値および接続線41,42の抵抗値によって形成される合成抵抗値Rと最大電流値Imaxとの乗算値Vt(第1の閾値、所定値)以下となった場合、メインスイッチ22を投入可能と判定する。図11はV0>V1の場合に電池ボックス10,11から電池ボックス12へ流れる電流を正とした場合の電流変化、図12は電圧変化である。時刻t(S402)、t(S404)およびt(S407)はそれぞれステップS402、ステップS404およびステップS407において電圧差を取得開始、通電開始およびスイッチONされた時刻を示す。また、SW投入判定部54は、負荷回路61の抵抗値R2の抵抗が接続端子32a,32bに接続されているときに電流計63によって測定された電流値が、所定値(=Imax×R/(Rs+R)、第2の閾値)以下となった場合、メインスイッチ22を投入可能と判定できる。また、SW投入判定部54は、タイマー64によって計測された経過時間が、所定時間(第3の閾値)を超えたときに、メインスイッチ22を投入可能と判定できる。上記の抵抗値は電流調整装置50の設計により決まる値である。またImax、V0−V1の最大値は電池ボックスの設計により決定される。例えばImaxは電池モジュールや配線、ブレーカやヒューズなどの電流遮断手段の制限の内もっとも小さい電流値に相当する。またV0−V1の最大値は以下の手順で計算することができる。電池は安全性や寿命を考慮して、使用可能な電圧範囲を規定されている。したがって、電池ボックス12を構成する電池の最高電圧と最低電圧の差に直列電池数を掛けることで求めることができる。これは、すでに設置済みの電池ボックス10,11の電池が全て最高電圧、新たに接続する電池ボックス12の電池が全て最低電圧だった場合に相当する。これらの値を用いることで、所定時間(第3の閾値)は予め計算することができ、判定を簡略化することができる。なお、メインスイッチ22投入とは、メインスイッチ22をON状態にすることである。ここで、抵抗RlからRsへの切り替えやメインスイッチ22の投入は電流がImaxとなる条件で記載したが、測定誤差等を考慮して電流がImax以下となる条件で設定してよい。
スイッチ投入可能と判定した場合(ステップS406でYes)、処理はステップS407へ進み、スイッチ投入可能でないと判定した場合(ステップS406でNo)、処理はステップS405へ戻る。
ステップS407では、電流調整装置50のSW駆動部55は、メインスイッチ22をON状態にする。そして、処理は終了する。なお、メインスイッチ22がON状態となった後は、電流調整装置50は、ユーザによって接続端子32a,32bから離脱される。
また、図10では、ステップS407bにおいて、SW投入可否出力部56がスイッチ投入可否判定結果を出力する場合の処理フロー例を表しているが、この場合には、メインスイッチ22は、作業者によって手動で投入される。
電流調整装置50は、投入可否出力部56を備えて、(1)初期の電圧が正常範囲内か否か(ステップS403の判定結果表示)、(2)抵抗の切り替えが可能か否か(ステップS405の抵抗値切り替え表示)、(3)スイッチを投入可能か否か(ステップS406の判定結果表示)、(4)電流調整装置50を取り外し可能か否か(ステップS407のスイッチ投入状態表示)、等の情報を表示できるようにしてもよい。
(第2の実施例)
第2の実施例は、図3に示す電流調整装置50の負荷回路61を可変抵抗で構成した場合を表している。したがって、第2の実施例の電流調整装置50の機能例については図示を省略し、図3を用いて説明する。
ここで、負荷回路61の可変抵抗の抵抗値をRcとして、電池ボックス10,11,12内の抵抗値および接続線41,42の抵抗値によって形成される合成抵抗値をRとする。負荷制御部52は、電池ボックス間の電流が最大電流Imaxとなるように可変抵抗の抵抗値Rcを制御する。図13はV0>V1の場合に電池ボックス10,11から電池ボックス12へ流れる電流を正とした場合の電流変化、図14は電圧変化である。時刻t(S404)およびt(S407)はそれぞれ通電開始およびスイッチONされた時刻を示す。このようにすることで、常にImaxで電圧の均一化作業を実施でき、電池ボックス10,11,12間の電圧の均一化を速やかに終了することができる。ここで、電流がImaxとなる条件で均一化作業を実施する場合を記載したが、測定誤差等を考慮して電流がImax以下となる条件で設定してよい。
(第3の実施例)
第3の実施例は、図3に示す電流調整装置50の負荷回路61を直流電子負荷で構成した場合であり、図15に示す電流調整装置50bの機能例のように表される。図15は、第3の実施例における電流調整装置50bの機能例を表している。図15に示す電流調整装置50bの機能が、図3に示す電流調整装置50の機能と同じ場合には同じ符号を付している。なお、図15に示す電流調整装置50bの機能が図3に示す電流調整装置50の機能と異なる点は、負荷回路61bが直流電子負荷を有し、極性を切り替えるか否かを判定する極性判定部57を有していることである。このような構成とすることで、事前の極性の確認作業を自動化し接続ミスを防ぐことができる。
電流調整装置50bは、高電圧側と低電圧側とを区別する負荷回路61bを有している。そのため、電流調整装置50bは、接続端子32a,32b間で測定する電池ボックス10,11と電池ボックス12の電圧差の極性を判定し、接続端子32bが高電圧側の場合には負荷回路61bの高電圧側を接続端子32bへ接続し、低電圧側の接続端子32aを負荷回路61bの低電圧側へ接続する機能を有する。
極性判定部57は、計測部53から接続端子32a,32b間の電圧差を取得し、その電圧差の極性に応じて、負荷回路61bの極性を合致させるための情報である極性情報を、負荷制御部52に送信する機能を有する。負荷制御部52は、受信した極性情報に基づいて、負荷回路61bの極性が合致するように直流電子負荷の接続切り替えを行う。なお、負荷回路61bは、直流電子負荷の極性を合致させるように接続切り替えを行う機能(図6に示す極性切替回路65)を備えている。
次に、極性切替回路65の一例について、図6を用いて説明する。
極性切替回路65は、例えば、接続端子32bに接続する側を2分岐した接続点65a,65cを有し、接続端子32aに接続する側には接続点65bを有する。そして、直流電子負荷66の接続点65dが高電圧側であり、かつ接続端子32aが高電圧側である場合、極性切替回路65の接続点65bと直流電子負荷66の接続点65dとを接続し、極性切替回路65の接続点65cと直流電子負荷66の接続点65eとを接続することによって、極性を合致させることができる。また、図6中の直流電子負荷66の接続点65dが高電圧側であり、かつ接続端子32aが低電圧側である場合、極性切替回路65の接続点65aと直流電子負荷66の接続点65dとを接続し、極性切替回路65の接続点65bと直流電子負荷66の接続点65eとを接続することによって、極性を合致させることができる。なお、接続端子32aに接続する側を2分岐するような構成としても構わない。
(第4の実施例)
第4の実施例は、図3に示す電流調整装置50の負荷回路61を充放電回路で構成した場合を表している。第4の実施例の機能は、負荷回路61が充放電回路であること以外は図3に示す第1の実施例の機能と同様であるので、図示を省略する。
負荷制御部52は、接続端子32a,32b間の電圧差を取得しつつ、負荷回路61の充放電回路を用いて、最大電流Imaxで放電する制御を実行する。第4の実施例は、第3の実施例の場合と異なって、極性を切り替える機能(図6に示す極性切替回路65)を設ける必要がなく、また、常に最大電流Imaxを維持することによって電圧差を短時間で解消できる。ここで、電流がImaxとなる条件で均一化作業を実施する場合を記載したが、測定誤差等を考慮して電流がImax以下となる条件で設定してよい。このときの電流および電圧変化は図13および図14のようになる。
(電池ボックスの変形例)
次に、電池ボックス12の変形例である電池ボックス12aの構成例について、図16を用いて説明する。図16に示す電池ボックス12aの構成が、図1に示す電池ボックス12の構成と異なる点は、補助スイッチ120を備えていることである。なお、図16に示す電池ボックス12aの構成が、図1に示す電池ボックス12の構成と同じ場合には、同じ符号を付している。
補助スイッチ120は、電流調整装置50が接続端子32a,32bに接続されていない場合には、OFF状態となっている。そして、電流調整装置50が接続されたときに、補助スイッチ120は、ユーザの操作によってON状態にされる。このことにより、接続端子32a,32b間の電圧差が大きい場合、この接続端子32a,32bに手や作業道具等が接触しても、事故にならないようにすることができる。
以上、第1実施形態の蓄電システム100は、充放電可能な単電池を複数直列に接続した電池モジュール1をさらに1以上直列接続し電流路を開閉するメインスイッチ22をさらに直列接続した電池ボックス12が、他の電池ボックス10,11と並列に接続されて構成される。電池ボックス12は、メインスイッチ22の両端に、外部と接続できる接続端子32a,32bを備えている。接続端子32a,32bには、電流調整装置50を接続することによって、新たに接続する電池ボックス12の電圧と既設の電池ボックス10,11の電圧との間の電圧差を低減させることができる。そして、接続端子32a,32b間の電圧差が所定値以下となった場合、電流調整装置50は脱離される。したがって、蓄電システム100は、電流調整装置50を脱着できるのでその容積や重量の増加を抑制できる。また、蓄電システム100は、電流調整装置5を独立して備えることによって部品点数を減らすことができるので故障発生頻度を抑制することができる。
なお、第1の実施例から第4の実施例においては、電池ボックス10,11,12間の均一化のために、最大電流Imaxを用いる場合について記載したが、実際の電流は最大電流Imaxを超えない範囲で任意に設定しても構わない。
また、電流調整装置50,50bは、蓄電システム100全体に対して、少なくとも1つあればよく、電池ボックスごとに備えられる必要はない。
また、第2〜第4の実施例の電流調整装置50,50bを用いた場合の蓄電システム100の動作フロー例は、図9に示したものと同様であるので、説明を省略する。
(第2実施形態)
第1実施形態ではメインスイッチ22の両端に外部と接続できる接続端子32a,32bを備えた場合について説明したが、第2実施形態では、電池ボックス12内の電流路のいずれかの場所に、電流調整装置50を接続可能にするケースについて説明する。
図17には、第2実施形態における蓄電システム100aの構成例として、電池ボックス12内の電流路に、電流調整装置50を接続可能な構成を示した。
図17に示す電池ボックス12の構成が、図1に示す電池ボックス12と異なる点は、電流路にアダプタ70が挿入されていることである。
アダプタ70は、サブスイッチ132を備え、電池モジュール1間の電流路を開閉することができる。また、アダプタ70は、サブスイッチ132の両端に外部との接続端子32a,32bを備えている。そして、接続端子32a,32bには、電流調整装置50,50bが接続可能である。アダプタ70が電流路に挿入されるときには、サブスイッチ132はOFF状態である。
また、第2実施形態の蓄電システム100aの斜視図の一例について、図18を用いて説明する。図18は、第2実施形態の蓄電システム100aの斜視図の一例を表している。
図18に示すように、アダプタ70は、シャーシ101の前面に配置され、不図示の接続線によって、直列接続された電池モジュール1間に接続される。
なお、電流調整装置50を接続端子32a,32bに接続したときの蓄電システム100aの動作フローは、図9に示す動作フローと同様であり、ステップS406においてスイッチ(サブスイッチ132)投入可能と判定された場合、ステップS407ではスイッチ(サブスイッチ132)がON状態にされる。なお、メインスイッチ22はON状態にされているものとする。
また、新設の電池ボックス12の電圧と既設の電池ボックス10,11の電圧とが均一化されたとき(サブスイッチ132がON状態にされたとき)、アダプタ70は、シャーシ101から脱離されて、短絡線に置き換えられても構わない。
また、第2実施形態の蓄電システム100aには、第1実施形態で説明した第1〜第4の実施例および電池ボックス12の変形例を適用できる。
(第3実施形態)
第2実施形態では電池ボックス12内の電流路のいずれかの場所に電流調整装置50を接続可能にするケースについて説明したが、第3実施形態では、既設の電池ボックス10,11と新設する電池ボックス12との間の電流路に、電流調整装置50を接続可能にするケースについて説明する。
図19は、第3実施形態における蓄電システム100bの構成例として、新設の電池ボックス12と既設の電池ボックス10,11との間の電流路である接続線41に、図17に示したアダプタ70を接続して、電流調整装置50を接続可能にした構成を示している。
図19に示すように、アダプタ70は、サブスイッチ132を備え、接続線41の電流路を開閉することができる。また、アダプタ70は、サブスイッチ132の両端に外部との接続端子32a,32bを備えている。そして、接続端子32a,32bには、電流調整装置50が接続可能である。アダプタ70が接続線41に挿入されるときには、サブスイッチ132はOFF状態である。
また、第3実施形態の蓄電システム100bの斜視図の一例について、図20を用いて説明する。図20は、第3実施形態の蓄電システム100bの斜視図の一例を表している。
図20に示すように、電池ボックス12と他の電池ボックス10,11との間は、アダプタ70を挿入された接続線41で接続される。
なお、電流調整装置50を接続端子32a,32bに接続したときの蓄電システム100bの処理フローは、図9に示す動作フローと同様であり、ステップS406においてスイッチ(サブスイッチ132)投入可能と判定された場合、ステップS407ではスイッチ(サブスイッチ132)がON状態にされる。なお、メインスイッチ22はON状態にされているものとする。
また、新設の電池ボックス12の電圧と既設の電池ボックス10,11の電圧とが均一化されたとき(サブスイッチ132がON状態にされたとき)、アダプタ70が挿入された接続線41の代わりに、アダプタ70の挿入されていない接続線41に交換されても構わない。
また、第3実施形態の蓄電システム100bには、第1実施形態で説明した第1〜第4の実施例および電池ボックス12の変形例を適用できる。
以上、第1実施形態(第2,第3実施形態)の蓄電システム100(100a,100b)は、充放電可能な単電池を複数直列に接続した電池モジュール1を1以上直列接続し電流路を開閉するメインスイッチ22をさらに直列接続した電池ボックス12を有し、その電池ボックス12が、他の電池ボックス10,11と並列に接続されて構成される。電池ボックス12のメインスイッチ22(アダプタ70のサブスイッチ132)の両端に、外部と接続できる接続端子32a,32bを備えている。接続端子32a,32bには、電流調整装置50を接続することによって、新たに接続する電池ボックス12の電圧と既設の電池ボックス10,11の電圧との間の電圧差を電池ボックス間を流れる電流を制御した状態で低減させ、電圧差が所定の閾値以下となった場合にメインスイッチ22を投入可能とし、並列接続作業を完了させる。その後、電流調整装置50は脱離される。
このような構成により蓄電システム100(100a,100b)は、並列接続作業時に直列電池群間に過大な電流が発生することを防止可能となり、並列接続する直列電池群間の電圧差を予め小さくするための充放電作業が発生する必要がなくなる。また並列接続作業においても最大電流Imaxまたはそれに近い電流値で電池ボックス間の電圧均一化作業を完了させて、接続作業を高速で完了させることが可能となる。
なお、本発明は上記した第1〜第3実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した第1〜第3実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも、説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の変形例の構成を加えることも可能である。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。例えば、図9において開始時やS403でYesと判定された後に自動的にステップを進行させても良いし、S402で取得した電圧差やS403の判定結果を出力し、ステップ進行を入力するボタン等を備えて作業者がステップ進行をコントロールしても良い。
また、各蓄電システム100,100a,100bの各機能等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、制御部51の各機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、接続線41,42を含む配線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべてを示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 電池モジュール
10,11,12 電池ボックス
20,21,22 メインスイッチ(スイッチ)
30a,30b,31a,31b,32a,32b 接続端子
41,42 接続線
50,50b 電流調整装置
51 制御部
52 負荷制御部
53 計測部
54 SW投入判定部(判定部)
55 SW駆動部(スイッチ駆動部)
56 SW投入可否出力部
57 極性判定部
61,61b 負荷回路
62 電圧計
63 電流計
64 タイマー
65 極性切替回路
65a,65b,65c,65d,65e 接続点
66 直流電子負荷
67a スイッチ
67b,65c 抵抗
68a スイッチ
68b 可変抵抗
69 充放電回路
69a スイッチ
70 アダプタ
100,100a,100b 蓄電システム
101 シャーシ
110a,110b 電流調整装置接続端子
120 補助スイッチ
130,131,132 サブスイッチ(スイッチ)

Claims (12)

  1. 充放電可能な単電池を複数直列に接続した電池モジュールを1以上直列接続し電流路を開閉するスイッチをさらに直列接続した電池ボックスを有し、前記電池ボックス同士を並列接続する蓄電システムであって、
    前記スイッチの両端に、外部と電気的に接続できる接続端子と、
    前記接続端子に着脱可能で、前記スイッチが開状態のときに前記接続端子間に接続されて前記接続端子間の電圧差を所定値以下にする電流調整装置と、
    を備えることを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記電流調整装置は、抵抗値の異なる2つ以上の抵抗を切り替えられる負荷回路、可変抵抗を有する負荷回路、極性のある部品を含む直流電子負荷を有する負荷回路、充電制御または放電制御を実行する充放電回路を有する負荷回路のいずれか1つを含み、前記負荷回路を前記接続端子に接続する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  3. 前記電流調整装置は、電圧計を備えている場合には前記接続端子間の電圧差を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う判定部
    を備えることを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  4. 前記電流調整装置は、電流計を備えている場合には前記接続端子における電流値を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う判定部
    を備えることを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  5. 前記電流調整装置は、タイマーを備えている場合には前記電流調整装置が前記接続端子に接続されたときからの経過時間を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う判定部
    を備えることを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  6. 前記電流調整装置は、極性のある部品を含む直流電子負荷を有する負荷回路を含み、かつ前記電圧計を備えている場合、前記スイッチが開状態のときに前記接続端子間の電圧の極性を判定する極性判定部と、前記極性判定部の判定結果に応じて前記直流電子負荷の極性と前記接続端子の極性とを合致させる制御を実行する負荷制御部と
    を備えることを特徴とする請求項に記載の蓄電システム。
  7. 充放電可能な単電池を複数直列に接続した電池モジュールを1以上直列接続し電流路を開閉するスイッチをさらに直列接続した電池ボックスを有し、前記電池ボックス同士を並列接続する蓄電システムの蓄電制御方法であって、
    前記電池ボックスは、前記スイッチの両端に、電流調整装置を着脱可能な接続端子を備えており、
    前記電流調整装置は、
    前記接続端子に接続され、かつ前記スイッチが開状態であるとき、前記接続端子間の電圧差を取得し、取得した前記電圧差が所定の範囲内か否かを判定し、前記所定の範囲内と判定した場合、自身に備える負荷回路を前記接続端子に接続して通電する
    ことを特徴とする蓄電制御方法。
  8. 前記電流調整装置は、抵抗値の異なる2つ以上の抵抗を切り替えられる負荷回路、可変抵抗を有する負荷回路、極性のある部品を含む直流電子負荷を有する負荷回路、充電制御または放電制御を実行する充放電回路を有する負荷回路のいずれか1つを含んでおり、前記負荷回路に通電後、前記負荷回路に流れる電流値を許容される最大電流値以下で制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電制御方法。
  9. 前記電流調整装置は、電圧計を備えている場合には前記接続端子間の電圧差を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電制御方法。
  10. 前記電流調整装置は、電流計を備えている場合には前記接続端子における電流値を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電制御方法。
  11. 前記電流調整装置は、タイマーを備えている場合には前記電流調整装置が前記接続端子に接続されたときからの経過時間を用いて、前記スイッチを閉状態にするか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電制御方法。
  12. 前記電流調整装置は、極性のある部品を含む直流電子負荷を有する負荷回路を含み、かつ前記電圧計を備えている場合、前記スイッチが開状態のときに前記接続端子間の電圧の極性を判定し、その判定結果に応じて前記直流電子負荷の極性と前記接続端子の極性とを合致させる制御を実行する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓄電制御方法。
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