以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による充放電制御装置を適用する蓄電システムの一例を示す図である。
蓄電システム1は、第1蓄電器グループ10と、第2蓄電器グループ20と、第3蓄電器グループ30と、を有する。
第1蓄電器グループ10には、断続スイッチ111〜114を介して接続された蓄電器11〜14が含まれる。蓄電器11〜14は、並列接続されている。第2蓄電器グループ20には、断続スイッチ221〜222を介して接続された蓄電器21〜22が含まれる。蓄電器21〜22は、並列接続されている。第3蓄電器グループ30には、断続スイッチ331〜334を介して接続された蓄電器31〜34が含まれる。蓄電器31〜34は、並列接続されている。各蓄電器が電動車両で使用されたモジュールであり、内部ではバッテリーセルが直列接続されて構成される。各蓄電器には、それぞれ電流(電圧)センサー及び温度センサーが設けられる。各蓄電器(バッテリーセル)に流すことができる許容充放電電流値は、バッテリーセルぞれぞれの温度や内部抵抗などに基づいて公知の手法で演算され、その許容充放電電流値を超えないか否かが電流センサーでモニターされる。
そして、第1蓄電器グループ10、第2蓄電器グループ20、第3蓄電器グループ30が直列接続されて、さらに充放電器40に接続されて蓄電システム1が構成される。充放電器40から系統電力が供給され、また充放電器40から負荷に電力を供給する。
各蓄電器グループ10〜30に含まれる蓄電器11〜14,21〜22,31〜34の接続状態、すなわち、断続器111〜114,221〜222,331〜334のON/OFFは、充放電制御器(コントローラー)100によって制御される。
ここで、発明の理解を容易にするために、図2を参照して本発明が解決しようとする課題について説明する。
この発明で用いる蓄電器は、再利用品なので、電力貯蔵能力がバラつく。そのため、たとえば図2に示されるように、蓄電器によって許容充放電電流値が異なる。図2の第1蓄電器グループ10には、許容充放電電流値が10Aの蓄電器11と、7Aの蓄電器12と、5Aの蓄電器13と、3Aの蓄電器14とが混在している。また第2蓄電器グループ20には、許容充放電電流値が9Aの蓄電器21と、4Aの蓄電器22とが混在している。また第3蓄電器グループ30には、許容充放電電流値が8Aの蓄電器31と、7Aの蓄電器32と、4Aの蓄電器33と、2Aの蓄電器34とが混在している。各蓄電器に許容充放電電流値を超える電流を流しては、蓄電器の劣化が促進されてしまい、蓄電器の寿命を短くしてしまう。図2のように、第1蓄電器グループ10、第2蓄電器グループ20、第3蓄電器グループ30が直列接続されていると、各蓄電器グループには、同じ電流値が流れる。また各蓄電器の内部抵抗は、ほぼ同じであり、並列接続されている場合は、電流がほぼ均等に別れて流れる。このようなことを考慮して、各蓄電器に許容充放電電流値を超えないように、かつできるだけ多くの電流を流すことで、蓄電システムの性能をできるだけ高く維持しつつ、長寿命化を図ることができる充放電制御装置を開発した。具体的な内容は以下に説明される。
図3は、第1蓄電器グループ10での蓄電器の接続パターン及びパターン毎の許容充放電電流値を示す図である。なお図中、○は接続状態を示し、−は非接続状態を示す。
最初に接続数が1の場合を考える。10Aの蓄電器11だけを接続したときの第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aである。7Aの蓄電器12だけを接続したときの第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、7Aである。5Aの蓄電器13だけを接続したときの第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、5Aである。3Aの蓄電器14だけを接続したときの第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、3Aである。したがって、接続数が1の場合には、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aの蓄電器11だけを接続したときに最大になる。
次に接続数が2の場合を考える。10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12を接続したときは、7Aの蓄電器12を保護するために、7Aを超える充電電流を流したくない。そこで、7Aで制限して、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12のぞれぞれに7Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、14Aになる。
10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13を接続したときは、5Aの蓄電器13を保護するために、5Aを超える充電電流を流したくない。そこで、5Aで制限して、10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13のぞれぞれに5Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aになる。
10Aの蓄電器11及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、10Aの蓄電器11及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、6Aになる。
7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続したときは、5Aの蓄電器13を保護するために、5Aを超える充電電流を流したくない。そこで、5Aで制限して、7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13のぞれぞれに5Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aになる。
7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、6Aになる。
5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、6Aになる。
したがって、接続数が2の場合には、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12を接続したときに最大になる。
次に接続数が3の場合を考える。10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続したときは、5Aの蓄電器13を保護するために、5Aを超える充電電流を流したくない。そこで、5Aで制限して、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13のぞれぞれに5Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、15Aになる。
10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、9Aになる。
10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、9Aになる。
7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、9Aになる。
したがって、接続数が3の場合には、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続したときに最大になる。
次に接続数が4の場合を考える。10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続したときは、3Aの蓄電器14を保護するために、3Aを超える充電電流を流したくない。そこで、3Aで制限して、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14のぞれぞれに3Aを流すことで、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流は、12Aになる。
これらから判るように、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続した場合に、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流が最大(15A)になる。
以上のように、第1蓄電器グループ10での蓄電器のすべての接続パターン毎に許容充放電電流値を求めて、最大値を選択してもよいが、簡易的には、許容充放電電流値が大きいほうから蓄電器を選択して、選択した蓄電器のうち、許容充放電電流値が最小な値に、接続数を乗算することで、接続数毎に最大の許容充放電電流値を求めることができる。
すなわち、接続数が1であれば、許容充放電電流値が最大の蓄電器11を接続することで、許容充放電電流値が10Aになる。
接続数が2であれば、許容充放電電流値が大きいほうから2つの蓄電器(10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから2番目の許容充放電電流値;7A)に接続数2を乗算することで、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値14Aを求めることができる。
接続数が3であれば、許容充放電電流値が大きいほうから3つの蓄電器(10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから3番目の許容充放電電流値;5A)に接続数3を乗算することで、接続数が3の場合の最大の許容充放電電流値15Aを求めることができる。
接続数が4であれば、すべての蓄電器(10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから4番目の許容充放電電流値;3A)に接続数4を乗算することで、接続数が4の場合の最大の許容充放電電流値12Aを求めることができる。
そして、接続数が1の場合の最大の許容充放電電流値(10A)、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値(14A)、接続数が3の場合の最大の許容充放電電流値(15A)、接続数が4の場合の最大の許容充放電電流値(12A)のうち、最大の許容充放電電流値となるのは、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続した場合の15Aである。
このようにして、第1蓄電器グループ10における最大の許容充放電電流値を求めることができる。
第2蓄電器グループ20及び第3蓄電器グループ30についても、蓄電器のすべての接続パターン毎に許容充放電電流値を求めると、図4及び図5のようになるが、上述のように演算によって求める場合は、以下のようになる。
第2蓄電器グループ20において、接続数が1であれば、許容充放電電流値が最大の蓄電器21を接続することで、許容充放電電流値が9Aになる。
接続数が2であれば、2つの蓄電器(9Aの蓄電器21及び4Aの蓄電器22)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから2番目の許容充放電電流値;4A)に接続数2を乗算することで、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値8Aを求めることができる。
そして、接続数が1の場合の許容充放電電流値(9A)、接続数が2の場合の許容充放電電流値(8A)のうち、最大の許容充放電電流値となるのは、9Aの蓄電器21だけを接続した場合の9Aである。
第3蓄電器グループ30において、接続数が1であれば、許容充放電電流値が最大の蓄電器31を接続することで、許容充放電電流値が8Aになる。
接続数が2であれば、許容充放電電流値が大きいほうから2つの蓄電器(8Aの蓄電器31及び7Aの蓄電器32)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから2番目の許容充放電電流値;7A)に接続数2を乗算することで、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値14Aを求めることができる。
接続数が3であれば、許容充放電電流値が大きいほうから3つの蓄電器(8Aの蓄電器31及び7Aの蓄電器32及び4Aの蓄電器33)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから3番目の許容充放電電流値;4A)に接続数3を乗算することで、接続数が3の場合の最大の許容充放電電流値12Aを求めることができる。
接続数が4であれば、すべての蓄電器(8Aの蓄電器31及び7Aの蓄電器32及び4Aの蓄電器33及び2Aの蓄電器34)を選択して、選択した蓄電器のうち許容充放電電流値が最小な値(換言すれば大きいほうから4番目の許容充放電電流値;2A)に接続数4を乗算することで、接続数が4の場合の最大の許容充放電電流値8Aを求めることができる。
そして、接続数が1の場合の最大の許容充放電電流値(8A)、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値(14A)、接続数が3の場合の最大の許容充放電電流値(12A)、接続数が4の場合の最大の許容充放電電流値(8A)のうち、最大の許容充放電電流値となるのは、8Aの蓄電器31及び7Aの蓄電器32を接続した場合の14Aである。
このように、第1蓄電器グループ10の許容充放電電流値は15Aであり、第2蓄電器グループ20の許容充放電電流値は9Aであり、第3蓄電器グループ30の許容充放電電流値は14Aであるが、各蓄電器グループを直列接続されていると、各蓄電器グループには、同じ電流値が流れるので、本実施形態では、蓄電システム1に流す充放電電流を9Aに抑えることで、第2蓄電器グループ20を保護するようにした。具体的な制御フローチャートは以下のようになる。
図6は、本発明による充放電制御装置のコントローラーが実行する、蓄電器グループ許容電流値演算の内容を示すフローチャートである。
なお第k蓄電器グループの中で各蓄電器の許容電流値は、ソートされて大きい方からIk1,Ik2,・・・,IkNkと並べられている。
ステップS110においてコントローラーは、第k蓄電器グループにおいて接続数が1の場合の最大の許容充放電電流値I_kGroup_1を演算する。具体的には、一番大きい許容電流値Ik1に接続数1を乗算して、I_kGroup_1を求める。
ステップS120においてコントローラーは、第k蓄電器グループにおいて接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値I_kGroup_2を演算する。具体的には、2番目に大きい許容電流値Ik2に接続数2を乗算して、I_kGroup_2を求める。
以下順次繰り返し、ステップS130においてコントローラーは、第k蓄電器グループにおいて接続数がNkの場合の最大の許容充放電電流値I_kGroup_Nkを演算する。具体的には、Nk番目に大きい許容電流値IkNkに接続数Nkを乗算して、I_kGroup_Nkを求める。
ステップS140においてコントローラーは、第k蓄電器グループの許容充放電電流値I_kGroupを演算する。具体的には、各接続数毎に演算した許容充放電電流値の中の最大値をI_kGroupとする。
第1蓄電器グループ10に対して、上記フローチャートが実行されると、ステップS110において、接続数が1の場合の最大の許容充放電電流値I_1Group_1=I11×1=10Aとして演算される。ステップS120において、接続数が2の場合の最大の許容充放電電流値I_1Group_2=I12×2=14Aとして演算される。これが順次繰り返されて、接続数が3の場合の最大の許容充放電電流値I_1Group_3=I13×3=15Aとして演算され、ステップS130において、接続数が4の場合の最大の許容充放電電流値I_1Group_4=I14×4=12Aとして演算される。そしてステップS140において、第1蓄電器グループの許容充放電電流値I_1Group=15Aが求められる。
第2蓄電器グループ20及び第3蓄電器グループ30に対しても、同様に実行される。
図7は、本発明による充放電制御装置のコントローラーが実行する、システム電流値演算の内容を示すフローチャートである。
ステップS210においてコントローラーは、上記で演算した各蓄電器グループの許容充放電電流値の中から最小値をシステム電流値Isysとする。
そして、コントローラーは、このシステム電流値Isysを実現できるように、各断続スイッチを制御する。
この実施形態によれば、性能がバラつく蓄電器を使用しても、各蓄電器の許容充放電電流値を超えることなく、かつできるだけ多くの電流を流すことができるので、蓄電システムの性能をできるだけ高く維持しつつ、長寿命化を図ることができるのである。
(第2実施形態)
図8は、第1蓄電器グループ10での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンの採用可否の判定結果を示す図である。なお図中、○は接続可能であることを示し、●は接続不能であることを示し、−は接続パターンからの除外を示す。
図1の蓄電システム1のシステム電流値Isysは、上述の通り、9Aである。このとき、第1蓄電器グループ10に9A流れる。図8には、このシステム電流値Isysを流す場合における第1蓄電器グループ10の蓄電器の接続パターンが示されている。
接続数が1のときの接続パターンとしては、10Aの蓄電器11だけを接続するパターンと、7Aの蓄電器12だけを接続するパターンと、5Aの蓄電器13だけを接続するパターンと、3Aの蓄電器14だけを接続するパターンとの4パターンがある。10Aの蓄電器11だけを接続する場合は、システム電流値Isys(9A)が10Aを超えないので許容される。7Aの蓄電器12だけを接続する場合は、システム電流値Isys(9A)が7Aを超えてしまうので許容されない。したがって7Aの蓄電器12の接続は、不能である。5Aの蓄電器13だけを接続する場合は、システム電流値Isys(9A)が5Aを超えてしまうので許容されない。したがって5Aの蓄電器13の接続は、不能である。3Aの蓄電器14だけを接続する場合は、システム電流値Isys(9A)が3Aを超えてしまうので許容されない。したがって3Aの蓄電器14の接続は、不能である。以上から、システム電流値Isys(9A)が流れる場合に採用可能な接続パターンは、10Aの蓄電器11だけを接続するパターンである。
接続数が2の場合は、システム電流値Isys(9A)の1/2、すなわち4.5Aが分配されて、接続された蓄電器に流れるので、各蓄電器に4.5Aを流すことができるか否かで接続パターンの採用可否が判断される。この場合、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13に4.5Aを流すことはできるが、3Aの蓄電器14に4.5Aを流すことはできない。したがって、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12を接続するパターンは、可能である。また10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13を接続するパターンも、可能である。10Aの蓄電器11及び3Aの蓄電器14を接続するパターンは、3Aの蓄電器14に4.5Aを流すことはできないので、不能である。7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続するパターンは、可能である。7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14を接続するパターンは、3Aの蓄電器14に4.5Aを流すことはできないので、不能である。5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続するパターンは、3Aの蓄電器14に4.5Aを流すことはできないので、不能である。
接続数が3の場合は、システム電流値Isys(9A)の1/3、すなわち3Aが分配されて、接続された蓄電器に流れるので、各蓄電器に3Aを流すことができるか否かで接続パターンの採用可否が判断される。この場合、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14に3Aを流すことができる。したがって、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13を接続するパターンは、可能である。10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び3Aの蓄電器14を接続するパターンも、可能である。10Aの蓄電器11及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続するパターンも、可能である。7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続するパターンも、可能である。
接続数が4の場合は、システム電流値Isys(9A)の1/4、すなわち2.25Aが分配されて、接続された蓄電器に流れるので、各蓄電器に2.25Aを流すことができるか否かで接続パターンの採用可否が判断される。この場合、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14に2.25Aを流すことができる。したがって、10Aの蓄電器11及び7Aの蓄電器12及び5Aの蓄電器13及び3Aの蓄電器14を接続するパターンは、可能である。
第2蓄電器グループ20及び第3蓄電器グループ30についても、蓄電器のすべての接続パターン毎に採用可否の判定すると、図9及び図10のようになる。
以上の考え方をフローチャートで示すと図11のようになる。図11は、Nk個の蓄電器からなる第k蓄電器グループの接続数jの場合の接続パターンを採用できるか否かを判定するフローチャートである。
ステップS311においてコントローラーは、第k蓄電器グループのうち許容電流値が最も大きい蓄電器を接続可能であるか否かを判定する。具体的には、第k蓄電器グループの蓄電器の最も大きい許容電流値Ik1が、システム電流値Isysを接続数jで除して求めた分配電流値以上であるか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS312に処理を移行し、判定結果が否であればステップS313に処理を移行する。
ステップS312においてコントローラーは、第k蓄電器グループの接続数jの場合の、許容電流値が最も大きい蓄電器の接続可否フラグFkj1に1をセットする。なお図8〜図10には、「Fkj1=1」に代えて「○」が記載されている。
ステップS313においてコントローラーは、第k蓄電器グループの接続数jの場合の、許容電流値が最も大きい蓄電器の接続可否フラグFkj1に0をセットする。なお図8〜図10には、「Fkj1=0」に代えて「●」が記載されている。
コントローラーは、ステップS321〜S323,ステップS331〜S333においても、同様の処理を実行し、第k蓄電器グループの接続数jの場合の、許容電流値が2番目に大きい蓄電器、・・・、Nk番目に大きい蓄電器の接続可否を判定する。
ステップS340においてコントローラーは、第k蓄電器グループの蓄電器をj個接続する場合の組み合わせパターンにおいて、すべてFkj1=1(○)であれば、その組み合わせパターンを採用可能であると判定し、ひとつでもFkj1=0(●)であれば、その組み合わせパターンを採用不可であると判定する。
第1蓄電器グループ10に対して、上記フローチャートが実行されると、ステップS311において、接続数が1の場合に、許容電流値が最も大きい蓄電器11が接続可能であるか否かが判定される。
蓄電器11の許容電流値は10Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数1で除して求めた分配電流値(9A)よりも大きいので、接続数が1の場合に、蓄電器11を接続することは可能であり、F111=1(○)がセットされる(ステップS312)。
ステップS321において、接続数が1の場合に、許容電流値が2番目に大きい蓄電器12が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器12の許容電流値は7Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数1で除して求めた分配電流値(9A)よりも小さいので、接続数が1の場合に、蓄電器12を接続することは不可であり、F112=0(●)がセットされ(ステップS323)、以降は、接続数が1の場合に、許容電流値が3番目に大きい蓄電器13を接続することも、接続数が1の場合に、許容電流値が4番目に大きい蓄電器14を接続することも不可であるので、F113=0(●)、F114=0(●)がセットされる。
そして、ステップS340において、接続数が1の組み合わせパターンにおいて、蓄電器11だけを接続するパターンについては、採用可が判定され、蓄電器12だけを接続するパターン、蓄電器13だけを接続するパターン、蓄電器14だけを接続するパターンについては、採用不可が判定される。
続いて、ステップS311において、接続数が2の場合に、許容電流値が最も大きい蓄電器11が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器11の許容電流値は10Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数2で除して求めた分配電流値(4.5A)よりも大きいので、接続数が2の場合に、蓄電器11を接続することは可能であり、F121=1(○)がセットされる(ステップS312)。
ステップS321において、接続数が2の場合に、許容電流値が2番目に大きい蓄電器12が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器12の許容電流値は7Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数2で除して求めた分配電流値(4.5A)よりも大きいので、接続数が2の場合に、蓄電器12を接続することは可能であり、F122=1(○)がセットされる(ステップS322)。同様に、接続数が2の場合に、許容電流値が3番目に大きい蓄電器13が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器13の許容電流値は5Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数2で除して求めた分配電流値(4.5A)よりも大きいので、接続数が2の場合に、蓄電器13を接続することは可能であり、F123=1(○)がセットされる。
ステップS331において、接続数が2の場合に、許容電流値が4番目に大きい蓄電器14が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器14の許容電流値は3Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数2で除して求めた分配電流値(4.5A)よりも小さいので、接続数が2の場合に、蓄電器14を接続することは不可であり、F124=0(●)がセットされる(ステップS333)。
そして、ステップS340において、接続数が2の組み合わせパターンにおいて、蓄電器11及び蓄電器12を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器13を接続するパターン、蓄電器12及び蓄電器13を接続するパターンについては、採用可が判定され、蓄電器11及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器12及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターンについては、採用不可が判定される。
続いて、ステップS311において、接続数が3の場合に、許容電流値が最も大きい蓄電器11が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器11の許容電流値は10Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数3で除して求めた分配電流値(3A)よりも大きいので、接続数が3の場合に、蓄電器11を接続することは可能であり、F131=1(○)がセットされる(ステップS312)。
ステップS321において、接続数が3の場合に、許容電流値が2番目に大きい蓄電器12が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器12の許容電流値は7Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数3で除して求めた分配電流値(3A)よりも大きいので、接続数が3の場合に、蓄電器12を接続することは可能であり、F132=1(○)がセットされる(ステップS322)。同様に、接続数が3の場合に、許容電流値が3番目に大きい蓄電器13が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器13の許容電流値は5Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数3で除して求めた分配電流値(3A)よりも大きいので、接続数が3の場合に、蓄電器13を接続することは可能であり、F133=1(○)がセットされる。
ステップS331において、接続数が3の場合に、許容電流値が4番目に大きい蓄電器14が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器14の許容電流値は3Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数3で除して求めた分配電流値(3A)と同じなので、接続数が3の場合に、蓄電器14を接続することは可能であり、F134=1(○)がセットされる(ステップS332)。
そして、ステップS340において、接続数が3の組み合わせパターンにおいて、すべてのパターン(蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン)について、採用可が判定される。
続いて、ステップS311において、接続数が4の場合に、許容電流値が最も大きい蓄電器11が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器11の許容電流値は10Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数4で除して求めた分配電流値(2.25A)よりも大きいので、接続数が4の場合に、蓄電器11を接続することは可能であり、F141=1(○)がセットされる(ステップS312)。
ステップS321において、接続数が4の場合に、許容電流値が2番目に大きい蓄電器12が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器12の許容電流値は7Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数4で除して求めた分配電流値(2.25A)よりも大きいので、接続数が4の場合に、蓄電器12を接続することは可能であり、F142=1(○)がセットされる(ステップS322)。同様に、接続数が4の場合に、許容電流値が3番目に大きい蓄電器13が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器13の許容電流値は5Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数4で除して求めた分配電流値(2.25A)よりも大きいので、接続数が4の場合に、蓄電器13を接続することは可能であり、F143=1(○)がセットされる。
ステップS331において、接続数が4の場合に、許容電流値が4番目に大きい蓄電器14が接続可能であるか否かが判定される。蓄電器14の許容電流値は3Aであり、システム電流値Isys(9A)を接続数4で除して求めた分配電流値(2.25A)よりも大きいので、接続数が4の場合に、蓄電器14を接続することは可能であり、F144=1(○)がセットされる(ステップS332)。
そして、ステップS340において、接続数が4の組み合わせパターン(蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン)について、採用可が判定される。
第2蓄電器グループ20及び第3蓄電器グループ30に対しても、同様に実行される。
そして、コントローラーは、採用可能な組み合わせパターンを実現できるように、各断続スイッチを制御する。
この実施形態によれば、システム電流値Isysが設定された後に、各蓄電器グループにおける蓄電器の接続パターンの採用可否が判定される。そして、システムの仕様に応じてどの接続パターンを採用するのかを決定する。たとえば、蓄電器グループのうち、ひとつだけ電力貯蔵能力が優れる蓄電器があれば、その蓄電器を他の蓄電器に優先して使用する接続パターンを採用したり、ひとつだけ電力貯蔵能力が劣る蓄電器があれば、その蓄電器よりも他の蓄電器を優先して使用する接続パターンを採用する。本実施形態によれば、採用可能な接続パターンが明らかにされるので、システムの仕様に応じてどの接続パターンを採用するのかを決定できるのである。
(第3実施形態)
図12は、Nk個の蓄電器からなる第k蓄電器グループの接続パターンの選択処理のフローチャートである。
ステップS410においてコントローラーは、第k蓄電器グループの採用可能な接続パターンのうち、蓄電器の接続数が最も多い接続パターンを選択する。
そして、コントローラーは、蓄電器の接続数が最も多い接続パターンを実現できるように、各断続スイッチを制御する。
第1蓄電器グループ10に対して、上記フローチャートが実行されると、ステップS410において、採用可能な接続パターン(蓄電器11だけを接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器12を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器13を接続するパターン、蓄電器12及び蓄電器13を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターン)のうち、接続数が最も多い、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14を接続するパターンが選択される。
第2蓄電器グループ20に対して、上記フローチャートが実行されると、ステップS410において、採用可能な接続パターン(蓄電器21だけを接続するパターン)がひとつだけなので、このパターンが選択される。
第3蓄電器グループ30に対して、上記フローチャートが実行されると、ステップS410において、採用可能な接続パターン(蓄電器31及び蓄電器32を接続するパターン、蓄電器31及び蓄電器32及び蓄電器33を接続するパターン)のうち、接続数が最も多い、蓄電器31及び蓄電器32及び蓄電器33を接続するパターンが選択される。
将来、接続数を増やす必要が生じたときに、接続数を変更すると、蓄電器間で容量バランスを取ろうとする作用が生じて、蓄電器間で電力授受が発生する。すると、電力の回り込みによるロスが生じてしまう。これに対して、この実施形態によれば、採用可能な接続パターンのうち、接続数が最も多い接続パターンが選択されており、できるだけ多くの蓄電器が接続されるので、できるだけ多く接続された蓄電器の容量が同じように減ることとなり、上述のようなロスを極力抑えることができるのである。
(第4実施形態)
第2実施形態では、システムに流すことができるシステム電流値Isysとの関係で、蓄電器の接続パターンの採用可否について判定した。これに対して、この第4本実施形態では、ユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserがシステム電流値Isysを超えない場合には、第2実施形態と同様の判定を、システム電流値Isysに代えてユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserに基づいて実施する。フローチャートは、基本的には、図11と同じであり、システム電流値Isysに代えてユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserとすればよい。
第1蓄電器グループ10での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図13である。第2蓄電器グループ20での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図14である。第3蓄電器グループ30での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図15である。
ユーザー又は負荷の要求による出力電流値Iuserがシステム電流値Isysを超えない場合には、システム電流値Isysに基づいて接続パターンを採用するよりも選択肢を増やすことができる。
たとえば、図9では、第2蓄電器グループ20は、蓄電器21だけを接続するパターンしか選択できなかったが、本実施形態であれば、図14に示されているように、蓄電器21及び蓄電器22を接続するパターンも選択できる。また図10では、第3蓄電器グループ30は、蓄電器31及び蓄電器32及び蓄電器33及び蓄電器34を接続するパターンを選択することができなかったが、本実施形態であれば、図15に示されているように、蓄電器31及び蓄電器32及び蓄電器33及び蓄電器34を接続するパターンも選択できる。このように、本実施形態によれば採用可能な選択肢を増やすことができ、選択の自由度が広がる。そして、より多くの蓄電器を接続するパターンを採用すれば、電力の回り込みによるロスを一層抑えることができるのである。
(第5実施形態)
第2実施形態では、システムに流すことができるシステム電流値Isysとの関係で、蓄電器の接続パターンの採用可否について判定した。これに対して、この第5本実施形態では、同様の判定を、ユーザー又は負荷の要求による出力上限電流値Iuser_UPRとの関係で実施する。フローチャートは、基本的には、図11と同じであり、システム電流値Isysに代えて出力上限電流値Iuser_UPRとすればよい。
第1蓄電器グループ10での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力上限電流値Iuser_UPRとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図16である。第2蓄電器グループ20での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力上限電流値Iuser_UPRとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図17である。第3蓄電器グループ30での蓄電器の接続パターン及びその接続パターンのユーザー又は負荷の要求による出力上限電流値Iuser_UPRとの関係での採用可否の判定結果を示したのが図18である。
図17を見て判るように、第2蓄電器グループ20では、採用可能な接続パターンがない。このような場合に、ユーザー又は負荷の要求による出力上限電流値Iuser_UPRを、システム電流値Isysで制限することも考えられる。しかしながら、そのようにしては、第1蓄電器グループ10や第3蓄電器グループ30は、対応可能であるにもかかわらず、出力が制限されてしまうこととなる。また運転中に、出力上限電流値Iuser_UPRで出力される頻度は、多くはない。そこで、このような場合は、出力上限電流値Iuser_UPRであってもできるだけ各蓄電器に負担をかけないように、第1蓄電器グループ10であれば、図8に比べて採用可能パターンを減らして、蓄電器11及び蓄電器12の2つを接続するパターンか、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13の3つを接続するパターンか、蓄電器11及び蓄電器12及び蓄電器13及び蓄電器14の4つを接続するパターンのいずれかを採用する。そして、第2蓄電器グループ20では、蓄電器21及び/又は蓄電器22の1つ又は2つの蓄電器を接続する。そして、第3蓄電器グループ30では、蓄電器31及び蓄電器32の2つを接続するパターンか、蓄電器31及び蓄電器32及び蓄電器33の3つを接続するパターンのいずれかを採用する。このようにすることで、無用に出力を制限してしまうことを回避しつつ、各蓄電器に負担をできるだけ少なくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、上記説明においては、蓄電器グループが3つの場合を例示して説明したが、2つであっても4つ以上であってもよい。また蓄電器グループを構成する蓄電器の数も、上記実施形態の数に限られない。蓄電器の数が、5つ以上であってもよい。また各蓄電器グループ毎に数か異なってもよいし、同じであってもよい。
また、上記説明においては、通電特性値として電流値を挙げたが、電流値に代えて電力値を用いてもよいし、電圧値を用いてもよい。システムの仕様に応じて適宜採用すればよい。このようにしても、蓄電システムの性能をできるだけ高く維持しつつ、長寿命化を図ることができる。
また上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。