JP6314316B2 - 窒化物半導体デバイス - Google Patents

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本開示は、例えばテレビ他の民生機器の電源回路等で用いられるパワートランジスタに適用できる窒化物半導体デバイスに関するものである。
III族窒化物半導体(以下単に窒化物半導体という)は、GaN及びAlNのバンドギャップがそれぞれ室温で3.4eV、6.2eVであるようにバンドギャップが大きい半導体であり、絶縁破壊電界が大きく、かつ電子の飽和ドリフト速度がGaAsなどの化合物半導体あるいはSi半導体などに比べて大きいという特長を有している。このため、高出力化・高耐圧化に有利な窒化物半導体を用いたパワートランジスタの研究開発が現在活発に行われている。
また、AlGaN/GaNへテロ構造において(0001)面上にて自発分極及びピエゾ分極によりヘテロ界面に高濃度の2次元電子ガス(2DEG:2 Dimensional Electron Gas)が生じ、アンドープ時においても1×1013cm-2以上のシートキャリア濃度が得られる特徴がある。
なお、上記AlGaNとは、3元混晶AlxGa1-xN(xはある値、但し0≦x≦1)のことを表す。以下、多元混晶はそれぞれの構成元素記号の配列、例えばAlInN、GaInN等でもって略記される。例えば、窒化物半導体AlxGa1-x-yInyN(x、yはある値、但し0≦x≦1、0≦y≦1)はAlGaInNと略記される。
2次元電子ガス層を用いたダイオードについては、特許文献1に記載されたものが知られている。このダイオードは、Si基板上にGaN層とAlGaN層とを順次形成してGaN層とAlGaN層との間に2次元電子ガス層を生じさせ、この2次元電子ガス層に接するようにアノード電極とカソード電極とが形成され、アノード電極の一部とAlGaN層との間にはp型GaNよりなるブロック層が形成された構成を有している。
これとは別に、特許文献2には窒化物半導体よりなる縦型ダイオード、およびpnダイオードとショットキーダイオードを並列に接続した構成が記載されている。
また、特許文献3には窒化物半導体よりなる縦型トランジスタが記載されている。
特開2011−54845号公報 米国特許公開公報2013年第87878号(US2013/0087878A1) 特開2006−286942号公報
従来のGaNダイオードでは高耐圧、低オン抵抗が実現できるが、アバランシェ耐量が低いという課題があった。例えば、インバーターなどにダイオードを用いる場合、スイッチング時に回路内のインダクタンス起因のサージが発生するため、デバイスにはオフ状態(アバランシェ状態)において電流が流れる。このオフ時にデバイスで消費できる最大エネルギーがアバランシェ耐量である。しかしながら、従来のダイオードは横型デバイスであるためにチャネル(2次元電子ガス層)が二次元的である。そのため、サージ電流をデバイス内で消費する際のエネルギー密度が高くなってしまい、デバイスが破壊しやすいという欠点がある。
上記の理由で、従来のダイオードではインバーター応用などで必要となるサージ耐性が弱いという問題があった。
本発明は上記の課題に鑑み、窒化物半導体デバイスのダイオードにおいて、高耐圧・低オン抵抗・高アバランシェ耐量を有する窒化物半導体デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を実現するために、本発明の窒化物半導体デバイスは以下に述べる構成となっている。
すなわち、基板と、基板の上に形成された第1の窒化物半導体層と、第1の窒化物半導体層の上に形成された、p型の導電性を有する第2の窒化物半導体層と、第2の窒化物半導体層から第1の窒化物半導体層にまで達する第1の開口部と、第2の窒化物半導体層の上に形成され、かつ第1の開口部を覆うように順に形成された、第3の窒化物半導体層および第3の窒化物半導体層よりバンドギャップが大きい第4の窒化物半導体層と、第1の開口部とは異なる位置で、かつ第2の窒化物半導体層に達する第2の開口部と、第1の開口部と第2の開口部とを覆うように形成されたアノード電極と基板の裏面に形成されたカソード電極と、を備えるものである。
この構成により、順方向においてショットキーダイオードを電流が流れるため動作電圧が低くなり、逆方向においてpnダイオードで耐圧を持たせることができるため、高耐圧、高アバランシェ耐量を有する半導体デバイスを実現できる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらに第1の窒化物半導体層と第2の窒化物半導体層とによって形成されるダイオードの耐圧が、第3の窒化物半導体層及び第4の窒化物半導体層とアノード電極とによって形成されるダイオードの耐圧よりも小さいことが好ましい。この好ましい構成によれば、アバランシェ電流がバルクである第1の窒化物半導体層と第2の窒化物半導体層とによって形成されるダイオードに流れるため、エネルギー密度を低減することができ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらにアノード電極と第4の窒化物半導体層層との間にp型の導電性を有する第5の窒化物半導体層が設けられたことが好ましい。この好ましい構成によれば、第5の窒化物半導体層からの空乏化によりショットキー接合部のキャリア濃度を低減することができるため、よりリーク電流を低減できる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらに第5の窒化物半導体層は、第2の開口部の近傍に設けられたことが好ましい。この好ましい構成によれば、第5の窒化物半導体層は、第2の開口部の近傍に設けられたことでオン時の抵抗を小さくすることができる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらに第1の開口部が第3の窒化物半導体層によって充填されていることが好ましい。この好ましい構成によれば、電界集中させたくないショットキー接合部をより電界集中の少ない箇所へ移動できる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらに第3の窒化物半導体層と第4の窒化物半導体層とが2組以上形成されていることが好ましい。この好ましい構成によれば、チャネルを複数形成することでチャネル抵抗を低減することができる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、さらに第2の窒化物半導体層と第3の窒化物半導体層との間で、かつ第2の開口部の近傍に、第1の窒化物半導体層よりバンドギャップが大きい第6の窒化物半導体層を有することが好ましい。
本発明の窒化物半導体デバイスによれば、高耐圧を有する優れた窒化物半導体デバイスを提供することが可能となる。
本発明の第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスの電流・電圧特性を表す図。(a)は順方向特性を表す図。(b)は逆方向特性を表す図。 同第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスのアバランシェ時の電流分布を示す図。 同第一の実施の形態の第1変形例における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第一の実施の形態の第2変形例における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第二の実施の形態における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第二の実施の形態の第1変形例における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第二の実施の形態の第2変形例における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第三の実施の形態における窒化物半導体デバイスの断面図。 同第三の実施の形態の変形例における窒化物半導体デバイスの断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスの断面図を図1に示す。図1に示すように、本実施の形態の窒化物半導体デバイスでは、主面をC面((0001)面)とする300μm厚のn+型GaNよりなる基板1の上に、8μm厚のn型GaNよりなるドリフト層2、400nm厚のp型GaNよりなる第1下地層3、200nm厚のアンドープAl0.2Ga0.8Nよりなる第2下地層4がこの順に形成されており、第2下地層4の上に各GaN系半導体層を貫通してドリフト層2にまで達する第1開口部5が形成されている。ドリフト層2にはSiが添加されており、ドナー濃度は例えば1×1016cm-3としている。また、第1下地層3にはMgが添加されており、アクセプタ濃度は例えば1×1019cm-3としている。
第1開口部5を被覆するように再成長により形成された100nm厚のアンドープGaNよりなる第1再成長層6、図示しない1nm厚のアンドープAlNよりなる第2再成長層、50nm厚のアンドープAl0.2Ga0.8Nよりなる第3再成長層7がこの順に形成されている。
第1再成長層6と第2再成長層との界面には2次元電子ガス層8が形成され、この2次元電子ガス層8は窒化物半導体デバイスの電子走行層(チャネル層)を形成している。
第3再成長層7を形成した後、第1開口部5から離れて第3再成長層7上に第1下地層3にまで達する第2開口部9を形成する。そして、第1開口部5、および、第2開口部9を覆うようにPdよりなるアノード電極10が形成されており、第2開口部9においては2次元電子ガス層8とアノード電極10は電気的に接触している。
なお、基板1の上に形成される各半導体層の主面は、C面である。
ここで、窒化物半導体装置の層構造を以下の表1にまとめる。なお、表1においてキャリア濃度とは、ドナー濃度またはアクセプタ濃度を表す。
Figure 0006314316
第1開口部5の開口幅をXa、第1開口部5の底部の幅をXb、第1再成長層6を形成したときのアノード電極10の直下の底面の幅をXcとすると、Xa=6.4μm、Xb=5μm、Xc=2μmとなる。また、第1開口部5の側面の、主面とのなす角をθとすると、θ=45度である。
なお、電界効果トランジスタを構成する各半導体層は有機金属気相成長法(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy、以下MOVPEと称する)によって形成される。また、第1開口部5、第2開口部9はドライエッチングにより形成されている。特に第1開口部5を形成した後において、第1再成長層6、第2再成長層および第3再成長層7に関するMOVPEの条件を記すと、表2のようになる。
Figure 0006314316
なお、表2においてTMGはトリメチルガリウムを表し、TMAはトリメチルアルミニウムを表す。また、sccm、slmとは標準状態(0℃、1気圧)に換算したときの1分あたりに流れるガスの流量の単位のことであり、1sccmとは1分間に1cm3のガスが流れる流量であり、1slmとは1分間に1リットルのガスが流れる流量である。
本発明の特徴は、2次元電子ガス層8を利用したショットキーダイオードと、第1下地層3とドリフト層2との間で形成されるpn接合を利用したPNダイオードとが並列に接続された構造である。本構成においては、順方向は低動作電圧であるショットキーダイオードを電流が流れるため低オン抵抗を実現できる。逆バイアス時はp型層である第1下地層3から空乏層が伸びて2次元電子ガス層8が狭窄されてショットキー接合部には電界がほとんどかからず、pn接合により耐圧が決まる。このため高耐圧化が可能である。さらに、例えば第1下地層3に添加されるMg濃度を調整することにより、ショットキーダイオードの耐圧よりもPNダイオードの耐圧を小さくすれば(逆バイアス時の電流が2次元電子ガス層8の経路ではなく、第2開口部9の直下の経路を流れるようにすれば)、アバランシェ時にアバランシェ電流が第1下地層3を三次元的に電流が流れる。このため、面で形成される2次元電子ガス層8に比べてエネルギー密度を小さくすることができ、アバランシェ耐量を大きくすることができる。従って、本発明では高耐圧・低オン抵抗で高アバランシェ耐量を有する窒化物半導体ダイオードが実現できる。
本発明の窒化物半導体デバイスの電流・電圧特性について図2に表す。なお、図2は本発明の半導体デバイスのデバイスシミュレーション結果を示す図である。図2(a)は本発明の半導体デバイスの順方向特性の電流−電圧特性を示す図である。第1再成長層6の厚さを様々な値にしてシミュレーションを実施した。第1再成長層6の厚さが薄いとPNダイオードの成分の割合が多くなるため立ち上がり電圧が高く、第1再成長層6の厚さが厚いとショットキーダイオードの成分の割合が多くなるため立ち上がり電圧は低くなった。なお、より低動作電圧で動作させるためには第1再成長層6の厚さは60nm以上が好ましい。第1再成長層6の厚さが60nmのとき、立ち上がり電圧は0.8Vとなった。
図2(b)は本発明の半導体デバイスの逆方向特性の電流−電圧特性を示す図である。逆方向特性は第1再成長層6の厚さにほとんど依存せず一定の耐圧を示した。つまり、本発明ダイオードでは耐圧を維持したまま、動作電圧を低減させることが可能であることが確認できた。
図3は本発明の半導体の逆バイアスでアバランシェ発生時の電流分布を示す図である。アバランシェ発生時には電流は第1下地層3とドリフト層2で形成されるpn接合を主に流れている。つまり、アバランシェ時には電流は三次元的に流れることになりアバランシェ耐量は高いと考えられる。
なお、ドリフト層2のドナー濃度は例えば1×1016cm-3としたが、この値に限られず、1×1015cm-3以上で、かつ1×1017cm-3以下であれば上記と同様な効果が得られる。
また、ドリフト層2にはSiを添加したが、Siに限らずGaNに対しn型の導電性を示す不純物であれば上記と同様の効果が得られる。
なお、第1下地層3は結晶成長で形成しているが、結晶成長に限らず例えばアンドープGaN層に対しMgのイオンを注入してもよい。また、第1下地層3としてはp型の導電性を有している必要は必ずしもなく、例えばFeを注入して絶縁層としてもよい。
また、第1再成長層6はアンドープを想定しているが、一部Siドープなどでn型化してもよい。
再成長後には、上記第1開口部5から離れて上記第3再成長層7上に上記第1下地層3にまで達する第2開口部9を形成する。そして、上記第1開口部5、および、第2開口部9を覆うようにPdよりなるアノード電極10が形成されており、第2開口部9においては2次元電子ガス層8とアノード電極10は電気的に接触している。
なお、アノード電極10の材料にはn型窒化物半導体に対してショットキー接触となるような材料であればどんな材料でもよく、例えばNi、Au、WSiなどを含む材料を使うことができる。
ここでは第2開口部9は第1下地層3にまで達する場合について記載しており、こうすることで第1下地層3の電位をアノード電極10の電位に固定し動作を安定化することができるためより好ましい。しかし、必ずしも第2開口部9は第1下地層3に達する必要はなく、2次元電子ガス層8とアノード電極10が電気的に接触する深さであればよい。
カソード電極11はTiとAlとの積層体よりなり、基板1の裏面側にTi、Alの順(Ti/Al)に形成され、基板1に対しオーミック接触をする。なお、カソード電極11の電極材料はn型に対してオーミック接触となる材料であれば何でもよく、例えばTi/Auが挙げられる。
第1再成長層6について<1−100>方向における厚みをGx、<0001>方向(基板1の主面に垂直な方向)の厚みをGyとしたとき、本開示の電界効果トランジスタにおいてはGx=1.5μm、Gy=0.1μmであるので、
Figure 0006314316
であることは明らかである。このようにすることにより、第1開口部5の側壁に面して形成される2次元電子ガス層8の傾斜キャリア領域と第1下地層3との間の距離を長くして傾斜キャリア領域のシートキャリア濃度の低下を抑えることができ、その結果、2次元電子ガス層8の抵抗を低減させることができ、窒化物半導体デバイスのオン抵抗を低減させることができる。
この窒化物半導体デバイスのオン抵抗を低減させることができるメカニズムについて、以下に詳細を説明する。
基板1はC面を主面としているので、基板1の上に形成された、III族窒化物半導体よりなる各半導体層は極性を有することになる。第3再成長層7および第2再成長層と第1再成長層6との間においては格子定数の違いにより歪が生じることになり、当該歪により特に第2再成長層と第1再成長層6との間において自発分極およびピエゾ分極による分極電荷が生じることになる。この分極電荷により2次元電子ガス層8においてシートキャリア濃度を大きくすることができるのである。
一方、分極の方向は<0001>方向に平行であるので、分極電荷密度はC面において最大となる。第2再成長層と第1再成長層6との界面は、アノード電極10の両端間においてC面に対し傾斜面を有することになる。C面に対し傾斜面を有する場合、当該傾斜面における分極電荷密度はC面における分極電荷密度と比べて小さくなる。第2再成長層と第1再成長層6との界面がC面より傾斜して分極電荷密度が減少することにより、傾斜キャリア領域においては電子のシートキャリア濃度が下がることになる。
また、第1下地層3はp型であり、第1下地層3からは2次元電子ガス層8へ向けて空乏層が広がることになる。2次元電子ガス層8のシートキャリア濃度が小さいほど当該空乏層の影響を受け、2次元電子ガス層8の抵抗が増加する。
本開示にかかる電界効果トランジスタは、数式(数1)となるようにGxとGyの値を決めることにより、傾斜キャリア領域と第1下地層3との間の距離が長くなることで、第1下地層3と傾斜キャリア領域との間の距離が長くなり、傾斜キャリア領域9aに対する空乏層の広がりの影響を小さくしている。このようにすることにより、2次元電子ガス層8の抵抗を小さくすることができる。
また、アノード電極10にはp型のGaNよりなる第1下地層3とコンタクトをとるための第2開口部9を設けるが、平坦部における第1再成長層6の層厚が薄いほうが第1開口部5の深さおよび第2開口部9の深さを浅くすることができる。第1開口部5の深さが浅い方がプロセス時間を短縮でき、アノード電極10のカバレッジも良好になる。
第1開口部5の上に第1再成長層6、第2再成長層、第3再成長層7が結晶成長するにつれて第1開口部5の上に形成される凹部の幅は小さくなる。
一般に、第1開口部5の上に第3再成長層7を結晶成長するにあたり、第1開口部5の側壁における結晶成長速度と主面方向の結晶成長速度とは異なり、結晶成長速度が小さいほどAlの取り込まれ率が大きくなるので第3再成長層7のAl組成が大きくなる。
第3再成長層7のAl組成が大きいほど第3再成長層7と第1再成長層6との間の格子定数差が大きくなって分極が大きくなり、2次元電子ガス層8のシートキャリア濃度が増大する。そのため、2次元電子ガス層8の抵抗が小さくなる。
上記の検討によって2次元電子ガス層8のうち傾斜キャリア領域におけるシートキャリア濃度が小さくなることがわかったので、傾斜キャリア領域においてシートキャリア濃度を増加させるためには、第1開口部5の側壁における結晶成長速度を主面方向の結晶成長速度より小さくし、この側壁に対向する第3再成長層7のAl組成を大きくすればよい。
第3再成長層7について<1−100>方向における厚みをAx、<0001>方向(基板1の主面に垂直な方向)の厚みをAyとしたとき、上記知見をふまえ本開示の電界効果トランジスタにおいてはAx=60nm、Ay=50nmとし、
Figure 0006314316
としている。このようにすることにより、傾斜キャリア領域においてシートキャリア濃度が増加し、その結果、2次元電子ガス層8の抵抗を低減させることができて窒化物半導体デバイスについてアノード電極10にバイアスを印加したときの抵抗すなわちオン抵抗を低減することができる。
(第一の実施の形態の第1変形例)
本発明の第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスの第1変形例に関する断面図を図4に示す。
図4に示す窒化物半導体デバイスと図1に示す窒化物半導体デバイスとの違いは、アノード電極10と第3再成長層7と間に、厚さが200nmのp型GaNよりなる第4再成長層12を設けたことである。その他の構成については、図1に示す窒化物半導体デバイスと同様である。
この構成により、アノード電極10にかかる電圧が0Vすなわちゼロバイアスのとき、2次元電子ガス層8は第4再成長層12より伸びる空乏層により空乏化され、アノード電極10と2次元電子ガス層8が接触している部分のリーク電流を低減することができる。
(第一の実施の形態の第2変形例)
本発明の第一の実施の形態における窒化物半導体デバイスの第2変形例に関する断面図を図5に示す。
図5に示す窒化物半導体デバイスと図4に示す窒化物半導体デバイスとの違いは、図5に示す窒化物半導体デバイスの、アノード電極10と2次元電子ガス層8との接触部の上方のみに局所的に第4再成長層12を設けたことである。
この構成により、アノード電極10がゼロバイアスのとき、第4再成長層12より伸びる空乏層はアノード電極10と2次元電子ガス層8との接触部近傍に広がるのみであり、第1変形例の場合と比べ、アノード電極10にバイアスを印加したときの抵抗すなわちオン抵抗を低減することができる。
なお、第1変形例、第2変形例において、第4再成長層12の組成はGaNに限られず、AlGaNやInGaN、InAlGaNを用いることができる。
また、第4再成長層12の代わりにSiNやSiO2のような絶縁層を用いた構成、いわゆるMISタイプの構成としても同様の効果が得られる。
(第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態における窒化物半導体デバイスの断面図を図6に示す。これは第一の実施の形態において第1再成長層6の(0001)面に沿う方向の層厚が非常に大きい場合と考えることができる。第1再成長層6の成長時間を十分に長くすることで第1開口部5を第1再成長層6により埋め込まれ、第1再成長層6がほぼ平坦になっている。
なお、第1再成長層6の層厚は、第1開口部5において1μmである。
なお、第1再成長層6以外の各半導体層の層厚、および各電極の条件は、表1に示すとおりである。
この構成により、第1再成長層6と第2再成長層との間に形成される2次元電子ガス層8をほぼ平坦に、かつC面に平行にすることができ、2次元電子ガス層8のシートキャリア濃度の減少を抑えることができる。
また、上記構成により、電界集中を極力避けたいョットキー接合部をより電界集中の少ない箇所へ移動できる。これにより、窒化物半導体デバイスの高耐圧化が可能になる。
(第二の実施の形態の第1変形例)
本発明の第二の実施の形態における窒化物半導体デバイスの第1変形例に関する断面図を図7に示す。
図7に示す窒化物半導体デバイスと図1に示す窒化物半導体デバイスとの違いは、アノード電極10と第3再成長層7と間に、厚さが200nmのp型AlGaNよりなる第4再成長層12を設けたことである。その他の構成については、図1に示す窒化物半導体デバイスと同様である。
この構成により、アノード電極10にかかる電圧が0Vすなわちゼロバイアスのとき、2次元電子ガス層8は第4再成長層12より伸びる空乏層により空乏化され、アノード電極10と2次元電子ガス層8が接触している部分のリーク電流を低減することができる。
また、アノード電極10と第3再成長層7の間にp型AlGaNよりなる第4再成長層12を挿入している。これにより、第3再成長層7と第4再成長層12とでできるpn接合の空乏層が2次元電子ガス層8に達することでチャネルである2次元電子ガス層8のキャリア濃度が低減され、アノード電極10と2次元電子ガス層8が接触している部分のリーク電流を低減することができる。
なお、第4再成長層12の代わりにSiNやSiO2等の絶縁層を用いてもよい。この場合、絶縁層によりチャネル部分のポテンシャルが持ち上げることでチャネルである2次元電子ガス層8のキャリア濃度が低減され、アノード電極10と2次元電子ガス層8が接触している部分のリーク電流を低減することができる。
なお、第4再成長層12としては、p型AlGaNの代わりにp型GaNを用いてもよい。
(第二の実施の形態の第2変形例)
本発明の第二の実施の形態における窒化物半導体デバイスの第2変形例に関する断面図を図8に示す。
図8に示す窒化物半導体デバイスと図7に示す窒化物半導体デバイスとの違いは、図8に示す窒化物半導体デバイスの場合、アノード電極10と2次元電子ガス層8との接触部の上方のみに局所的に第4再成長層12を設けたことである。
この構成により、アノード電極10がゼロバイアスのとき、第4再成長層12より伸びる空乏層はアノード電極10と2次元電子ガス層8との接触部近傍に広がるのみであり、第2変形例の場合と比べ、アノード電極10にバイアスを印加したときの抵抗すなわちオン抵抗を低減することができる。
なお、第1変形例、第2変形例において、第4再成長層12の組成はAlGaNに限られず、AlGaNやInGaN、InAlGaNを用いることができる。
また、第4再成長層12の代わりにSiNやSiO2のような絶縁層を用いた構成、いわゆるMISタイプの構成としても同様の効果が得られる。
(第三の実施の形態)
第一の実施の形態、および第二の実施の形態ではチャネルは1つであったが、ここでは複数のチャネルを有する窒化物半導体デバイスについて説明する。
本実施の形態の窒化物半導体デバイスの断面図を図9に示す。本実施の形態の窒化物半導体デバイスでは、基板1の上に、8μm厚のドリフト層2、400nm厚の第1下地層3、200nm厚の第2下地層4がこの順に形成されており、上記第2下地層4の上に各GaN系半導体層を貫通して上記ドリフト層2にまで達する第1開口部5が形成されている。ドリフト層2にはSiが添加されており、ドナー濃度は例えば1×1016cm-3としている。また、第1下地層3にはMgが添加されており、アクセプタ濃度は例えば1×1019cm-3としている。
第1開口部5を被覆するように再成長により形成された100nm厚のアンドープGaNよりなる第1再成長層6、図示しない1nm厚のアンドープAlNよりなる1nm厚の第2再成長層、50nm厚のアンドープAl0.2Ga0.8Nよりなる第3再成長層7を1周期として、これを複数周期この順に形成されている。図9では2周期(チャネル数2)の場合のダイオードを示している。
第1再成長層6と第2再成長層との界面には2次元電子ガス層8が形成され、この2次元電子ガス層8は窒化物半導体デバイスの電子走行層(チャネル層)を形成している。
第3再成長層7を形成した後、第1開口部5から離れて第3再成長層7上に第1下地層3にまで達する第2開口部9を形成する。そして、第1開口部5、および、第2開口部9を覆うようにPdよりなるアノード電極10が形成されており、第2開口部9においては2次元電子ガス層8とアノード電極10は電気的に接触している。
なお、基板1の上に形成される各半導体層の主面は、C面である。
チャネルを複数周期形成した後、第1開口部5から離れて第3再成長層7上に第1下地層3にまで達する第2開口部9を形成する。そして、第1開口部5、および、第2開口部9を覆うようにPdよりなるアノード電極10が形成されており、第2開口部9においては2次元電子ガス層8とアノード電極10は電気的に接触している。
なお、基板1の上に形成される各半導体層の主面は、C面である。
なお、アノード電極10の材料にはn型窒化物半導体に対してショットキー接触となるような材料であればどんな材料でもよく、例えばNi、Au、WSiなどを含む材料を使うことができる。
ここでは第2開口部9は第1下地層3にまで達する場合について記載しており、こうすることで第1下地層3の電位をアノード電極10の電位に固定し動作を安定化することができるためより好ましい。しかし、必ずしも第2開口部9は第1下地層3に達する必要はなく、すべての2次元電子ガス層8とアノード電極10が電気的に接触する深さであればよい。
カソード電極11はTiとAuとの積層体よりなり、基板1の裏面側にTi、Auの順(Ti/Au)に形成され、基板1に対しオーミック接触をする。なお、カソード電極11の電極材料はn型に対してオーミック接触となる材料であれば何でもよく、例えばTi/Auが挙げられる。
本構成では2次元電子ガス層8のチャネルを複数形成することができるため、チャネルが1つのダイオードに比べてさらにチャネルの抵抗を低減することが可能になる。
(第三の実施の形態の第1変形例)
本発明の第三の実施の形態における窒化物半導体デバイスの第1変形例に関する断面図を図10に示す。
図10に示す窒化物半導体デバイスと図9に示す窒化物半導体デバイスとの違いは、図10に示す窒化物半導体デバイスの場合、アノード電極10と2次元電子ガス層8との接触部の上方のみに局所的に第4再成長層12を設けたことである。この構成により、図9の場合に比べてオン抵抗を低減することができる。
なお、第1変形例において、第4再成長層12の組成はGaNに限られず、AlGaNやInGaN、InAlGaNを用いることができる。
また、第4再成長層12の代わりにSiNやSiO2のような絶縁層を用いた構成、いわゆるMISタイプの構成としても同様の効果が得られる。
本発明の窒化物半導体デバイスは、民生機器の電源回路等で用いられるパワーデバイスとして有用である。
1 基板
2 ドリフト層
3 第1下地層
4 第2下地層
5 第1開口部
6 第1再成長層
7 第3再成長層
8 2次元電子ガス層
9 第2開口部
10 アノード電極
11 カソード電極
12 第4再成長層

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の上に形成された、n型の導電性を有する第1の窒化物半導体層と、
    前記第1の窒化物半導体層の上に形成された、p型の導電性を有する第2の窒化物半導体層と、
    前記第2の窒化物半導体層から前記第1の窒化物半導体層にまで達する第1の開口部と、
    前記第2の窒化物半導体層の上に形成され、かつ前記第1の開口部を覆うように順に形成された、第3の窒化物半導体層および前記第3の窒化物半導体層よりバンドギャップが大きい第4の窒化物半導体層と、
    前記第1の開口部とは異なる位置で、かつ前記第2の窒化物半導体層に達する第2の開口部と、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部とを覆うように形成され、前記第3の窒化物半導体層および前記第4の窒化物半導体層とショットキー接触するアノード電極と
    前記基板の裏面に形成されたカソード電極と、を備えることを特徴とする窒化物半導体デバイス。
  2. 前記第1の窒化物半導体層と前記第2の窒化物半導体層とによって形成されるダイオードの耐圧が、前記第3の窒化物半導体層及び前記第4の窒化物半導体層と前記アノード電極とによって形成されるダイオードの耐圧よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体デバイス。
  3. 前記アノード電極と前記第4の窒化物半導体層層との間にp型の導電性を有する第5の窒化物半導体層が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の窒化物半導体デバイス。
  4. 前記第5の窒化物半導体層は、前記第2の開口部の近傍に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体デバイス。
  5. 前記第1の開口部が前記第3の窒化物半導体層によって充填されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体デバイス。
  6. 前記第3の窒化物半導体層と前記第4の窒化物半導体層とが2組以上形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窒化物半導体デバイス。
  7. 前記第2の窒化物半導体層と前記第3の窒化物半導体層との間で、かつ前記第2の開口部の近傍に、前記第1の窒化物半導体層よりバンドギャップが大きい第6の窒化物半導体層を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の窒化物半導体デバイス。
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