JP6314107B2 - ばね体の焼き鈍し装置、ばね体の製造装置 - Google Patents

ばね体の焼き鈍し装置、ばね体の製造装置 Download PDF

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Description

この発明は主にマットレス装置に用いられるばね体を焼き鈍す焼き鈍し装置及びそのばね体の製造装置に関する。
ベッドなどに用いられるマットレス装置はスプリングユニットを備えている。スプリングユニットは平面形状がほぼ矩形状になるよう、多数のコイルスプリングを行列状に配置し、隣り合うコイルスプリングの上端面と下端面とをそれぞれヘリカル線によって連結するとともに、上下面の周縁部に枠線を設けるようにしている。そして、このように構成されたスプリングユニットの上下面にシート状の弾性材を積層し、これらの積層体を外装体によって被覆して前記マットレス装置が構成される。
このような構成のマットレス装置において、前記スプリングユニットを、荷重に対して変形量の小さい、いわゆる硬いコイルスプリングによって形成すると、利用者が仰臥したときに硬さを感じ、感触が悪いということがあったり、仰臥した利用者の臀部が押上げられる寝姿勢となるため、寝心地が低下するなどのことがある。
スプリングユニットを、荷重に対して変形量が比較的大きい、いわゆる柔らかなコイルスプリングで構成すると、利用者が仰臥したときに柔らかな感触を呈する。しかしながら、スプリングユニットが柔らかいと、利用者の身体の重たい部分である、臀部がスプリングユニット内へ沈み込む量が大きくなるから、寝姿勢が損なわれ、寝心地が低下するということがある。
そこで、利用者に比較的柔らかな感触を与えることができるとともに、仰臥した利用者の臀部が押上げられることのない寝姿勢を維持できる硬さを有するばね体を用いて前記スプリングユニットを構成することが実用化されている。
このようなばね体として、特許文献1に示されるものが知られている。特許文献1に示されたばね体は、軸線を所定間隔でほぼ平行に並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が、1本の金属線によって連続して形成されている。
そして、複数のばね体を並設し、隣り合うばね体の下端と上端をそれぞれヘリカル線で連結してスプリングユニットを構成するようにしている。
このような構成のスプリングユニットによれば、前記ばね体は隣り合うコイル部の上端と下端が連結部で連結されているため、前記ばね体が荷重を受けると、各コイル部が単独で弾性変形することが阻止される。
その結果、ばね体を荷重に対して比較的大きな変形量となる、太さや材質の金属線によって形成しても、前記連結部によって連結された前記ばね体の各コイル部が単独で弾性変形することが阻止されるため、上述したように比較的柔らかな感触と、利用者の臀部が押上げられることのない寝姿勢を維持できる硬さを有するスプリングユニットを構成することができる。
ところで、1本の金属線によって上述したように複数のコイル部及び連結部を有する前記ばね体を成形すると、成型加工時に加わる外力によって前記コイル部と前記連結部、とくにコイル部に残留応力が生じることが避けられない。
前記ばね体に生じた残留応力を除去せずに放置しておくと、前記ばね体は疲労強度や耐へたり性において設計上の性能が得られないということになるから、そのばね体が用いられた前記スプリングユニットの性能を低下させる原因になる。
そこで、従来は金属線によって成形された複数のばね体を並設し、隣り合うばね体の上端と下端をヘリカル線で連結してスプリングユニットを形成したならば、そのスプリングユニットを焼き鈍し炉に入れて熱処理し、前記ばね体に生じた残留応力を除去するということが行われていた。
特公昭62−36776号公報
しかしながら、上述した構成のばね体はマットレスの長さ寸法と同等の長さ寸法を有するために長尺であり、しかも並設された複数のばね体を連結して構成されたスプリングユニットの幅寸法はシングルサイズで1m、ダブルサイズで1.5m程度の幅広となる。
しかも、スプリングユニットを焼き鈍し炉で焼き鈍す場合、作業性を向上させるために、1回の焼き鈍し作業で複数のスプリングユニットを同時に焼き鈍すということが行われる。
それらのことによって、スプリングユニットを焼き鈍すために用いる焼き鈍し炉は大型化することが避けられないから、前記焼き鈍し炉の設置場所や設置費用が増大するということになる。
しかも、焼き鈍し炉を用いてスプリングユニットを焼き鈍す場合、炉内の温度を均一に維持することが難しいため、良好な焼鈍性能が得られないということがある。さらに、焼き鈍し炉を用いた焼き鈍しでは、複数のスプリングユニット全体を焼き鈍し温度に加熱するために、炉内の温度をばね体の焼き鈍し温度よりも高く維持する必要がある。それによって、成形時にばね体に付着した潤滑油が燃焼して大量の発煙を招き、環境悪化の原因になるということもあった。
さらに、前記ばね体をスプリングユニットに組んでから焼き鈍すようにした場合、前記ばね体の焼き鈍し工程を、このばね体の成形工程と別の工程で行わなければならないから、生産性の低下を招くということもある。
この発明は、ばね体が1本の金属線によって成形されたならば、その成形に続いて前記ばね体を電気的に焼き鈍し処理できるようにした焼き鈍し装置、及びばね体の成形と焼き鈍しを連続して行えるばね体の製造装置を提供することにある。
この発明は、軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成された所定の長さを有するばね体を焼き鈍す焼き鈍し装置であって、
本体部と、
電気絶縁材料によって形成された第1の受け部、及び導電材料によって形成され2つで対をなす少なくとも一組の第2の受け部を有し、前記第1の受け部は前記本体部に所定間隔で列状に設けられ、前記第2の受け部は前記第1の受け部の列に設けられていて、前記ばね体の複数の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ前記第1の受け部と第2の受け部によって支持する支持手段と、
前記支持手段によって支持された前記ばね体の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ電気的に絶縁された状態で押圧して前記支持手段に保持する複数のクランパと、
前記支持手段の対をなす2つの前記第2の受け部間に通電し、前記ばね体の全長を焼き鈍し処理する通電手段と
を具備したことを特徴とする焼き鈍し装置にある。
この発明は、軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成されたばね体を焼き鈍す焼き鈍し装置であって、
本体部と、
電気絶縁材料によって形成された第1の受け部、及び導電材料によって形成され2つで対をなす複数組の第2の受け部を有し、前記第1の受け部は前記本体部に所定間隔で2列に設けられ、各組の2つの前記第2の受け部は前記第1の受け部の列に所定間隔で設けられていて、前記ばね体の複数の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ前記第1の受け部と第2の受け部によって支持する支持手段と、
前記支持手段によって支持された前記ばね体の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ電気的に絶縁された状態で押圧して前記支持手段に保持する複数のクランパと、
前記支持手段の対をなす各組の2つの前記第2の受け部間に順次通電し、前記ばね体の全長を各組の2つの第2の受け部によって支持された部分毎に順次焼き鈍し処理する通電手段と
を具備したことを特徴とする焼き鈍し装置にある。
この発明は、軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成された所定の長さを有する所定長さばね体の製造装置であって、
前記金属線の供給部と、
この供給部から供給された前記金属線を所定長さの前記ばね体に成形する成形部と、
この成形部で成形された所定長さの前記ばね体に、所定の値に設定された電圧を通電して焼き鈍す焼き鈍し装置と、
前記成形部で成形された前記ばね体を前記焼き鈍し装置の一方の側方へ搬送する第1の搬送手段と、
この第1の搬送手段によって搬送された前記ばね体を前記焼き鈍し装置に供給する供給手段と、
この供給手段によって前記焼き鈍し装置に供給されて焼き鈍された前記ばね体を前記焼き鈍し装置の他方の側方から取り出す排出手段を具備し、
前記供給手段と前記排出手段は、前記第1の搬送手段によって搬送位置決めされた前記ばね体の各コイル部にそれぞれ進入して係合する複数の係止部材と、
前記係止部材を前記ばね体の搬送方向と平行な軸線を中心として回転させる回転手段と、
この回転手段と一体的に設けられ前記係止部材を前記コイル部に進入されて係合させる方向及び前記コイル部から後退させて係合を解除する方向とに進退駆動する進退駆動手段と
を有することを特徴とするばね体の製造装置にある。
この発明の焼き鈍し装置によれば、2つで対をなす電極に前記ばね体を接触させた状態で、前記電極に通電して前記ばね体を加熱して焼き鈍すようにしたから、ばね体をスプリングユニットに組んでから焼き鈍す場合に比べて簡単な設備で能率よく行うことができる。
成形されたばね体は、スプリングユニットに組む前に第1の受け部と第2の受け部に保持して焼き鈍すことができるから、ばね体の成形工程と連続して焼き鈍し作業を行うことが可能である。
前記ばね体が長尺であっても、そのばね体を焼き鈍す際、ばね体を複数の部分に分割して順次通電して焼き鈍すことが可能であるため、その場合にはばね体の全体を一度に焼き鈍す場合に比べて少ない通電量で、短時間に焼き鈍すことが可能となる。
この発明の製造装置によれば、成形部で成形されたばね体を供給手段によって焼き鈍し装置に受け渡して焼き鈍した後、排出手段によって取り出すようにした。
そのため、ばね体を成形した後、その成形と連続して焼き鈍すことができるから、製造装置の小型化や生産性の向上を図ることができる。
この発明の一実施の形態を示す、焼き鈍し装置が用いられたばね体の製造装置の概略的構成図。 (a)は金属線によって成形されるばね体の斜視図、(b)は同じく前記ばね体の正面図。 (a)は前記ばね体を組んで形成されたスプリングユニットの平面図、(b)は同じく正面図。 前記焼き鈍し装置、この焼き鈍し装置の一側に配置される供給機構、及び他側に配置される排出機構の配置状態を示した側面図。 前記焼き鈍し装置の3組の基盤のうちの1つ組を示す平面図。 前記焼き鈍し装置の受け部にばね体が供給された状態を示す側面図。 前記受け部に供給されたばね体がクランパによって保持された状態を示す側面図。 前記焼き鈍し装置の第1、第2の受け部にばね体が支持された状態を示す正面図。 (a)は前記受け部及び前記クランパの部分の拡大図。 前記焼き鈍し装置に供給された前記ばね体を焼き鈍すために電圧を印加する通電手段を説明するためのブロック図。 前記焼き鈍し装置の一側に配置される供給機構、及び他側に配置される排出機構を前記焼き鈍し装置を簡略化して示した平面図。 図11のA部の拡大図。 前記焼き鈍し装置を省略して前記供給機構と前記排出機構を示した側面図。
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明に係るばね体11(後述する)の製造装置を示す平面図であって、この製造装置は金属線Wの供給部1を備えている。この供給部1は前記金属線Wが巻かれたドラム2を有し、このドラム2から前記金属線Wが繰り出されて成形部3に供給されるようになっている。
前記成形部3は、前記供給部1から繰り出された前記金属線Wを、この金属線Wの送り方向に沿ってコイル状に成形するコイラー部4を有する。図2(a),(b)は前記ばね体11が成形される状態を示し、前記コイラー部4でコイル状に成形された金属線をW1とする。
前記コイラー部4で成形されたコイル状に成形された金属線W1は折り畳み部5に送られ、ここで所定長さ毎に送り方向と交差する方向にほぼ90度で、しかも折り曲げ方向を順次180度変更して折り畳まれる。それによって、前記金属線W1は軸方向に所定長さを有して軸線をほぼ平行にして並べた複数のコイル部11aとなる。
前記金属線W1から複数のコイル部11aが順次折曲形成されると、隣り合うコイル部11aは、軸方向の一端と他端が前記コイル部11aの一部によって交互に連結された状態となる。前記コイル部11aの、隣り合うコイル部11aの軸方向の一端と他端を交互に連結する部分を連結部11bとする。
連続して折り曲げ形成された複数の前記コイル部11aは端部成形部6に送られる。この端部成形部6は、隣り合うコイル部11aの一端と他端を交互に連結した前記連結部11bを平面形状がZ字状となる連結部に成形する。Z字状の連結部を11cとする。
ついで、前記コイル部11aは切断部7に送られ、ここで複数のコイル部11a毎に切断されて所定長さ、つまり隣り合うコイル部11aの軸方向の一端と他端がZ字状の前記連結部11cによって交互に連続した所定長さの前記ばね体11が形成される。
連続する前記コイル部11aの数、つまり前記ばね体11の長さは、ベッドに用いられる通常のマットレスの長さ寸法とほぼ同じに設定される。図3(a)、(b)は前記マットレスを構成するスプリングユニット12を示す。
前記スプリングユニット12は所定長さに切断された複数のばね体11、この実施の形態では15本のばね体11がマットレスの幅方向に並設され、隣り合うばね体11の上端と下端がそれぞれヘリカル線13によって連結される。連結された前記ばね体11の上面と下面の周縁部には枠線14がクリップ15によって取り付けられる。それによって、前記スプリングユニット12が形成される。
図1に示すように、前記製造装置の前記切断部7によって所定長さに切断形成された前記ばね体11は、前記スプリングユニット12に組まれる前に、第1の搬送手段としての第1のコンベア17に供給される。この第1のコンベア17は、前記ばね体11に所定の値の電圧を印加して焼き鈍す焼き鈍し装置18(後述する)の一側に平行に配置されている。そして、前記第1のコンベア17は前記ばね体11を前記焼き鈍し装置18の一側に対向する位置まで搬送する。
前記焼き鈍し装置18の一側に搬送された前記ばね体11は、前記焼き鈍し装置18と前記第1のコンベア17との間に配置された、供給手段を構成する供給機構21(後述する)によって前記焼き鈍し装置18に供給される。
前記ばね体11は前記焼き鈍し装置18によって後述するよう通電加熱されて焼き鈍される。それによって、前記金属線Wを前記ばね体11に成形加工したときの残留応力によって生じた残留歪や初期へたりが除去されるとともに、前記ばね体11の疲労強度の向上などを図ることができる。つまり、ばね体11の性能向上が図られる。
前記焼き鈍し装置18によって焼き鈍された前記ばね体11は後述する排出手段としての排出機構22によって取り出され、前記焼き鈍し装置18の他側に平行に配置された第2の搬送手段としての第2のコンベア23に供給される。前記排出機構22は前記焼き鈍し装置18の他側と、前記第2のコンベア23の間に配置されている。
焼き鈍された前記ばね体11は前記第2のコンベア23によって組立て部24の一側に対向する位置まで搬送され、起立部25によって水平状態にあったコイル部11aの軸線が垂直となるよう起立された状態で、前記組立て部24に送り込まれる。
前記組立て部24には、焼き鈍された前記ばね体11がコイル部11aの軸線を垂直にして順次並列に供給される。そして、隣り合うばね体11の上端と下端が前記ヘリカル線13によって連結される。
前記ヘリカル線13によって連結されたばね体11は前記組立て部24の他側に配置された受け台26に送り出される。シングル或いはダブルのマットレス用のスプリングユニット12の幅寸法に対応した数の前記ばね体11が前記ヘリカル線13によって連結されると、その上下面の周縁部に前記枠線14が取り付けられて上述したスプリングユニット12が構成される。
なお、前記第1のコンベア17と第2のコンベア23は、チェーンコンベアであって、各コンベア17,23には図示しないが所定間隔で磁石が設けられている。各コンベア17,23に設けられた前記磁石は、前記ばね体11が各コンベア17,23によって搬送されるとき、位置ずれしないよう保持するようになっている。
つぎに、前記焼き鈍し装置18について図4〜図11を参照しながら説明する。図4はばね体11の製造装置における前記焼き鈍し装置18の配置状態を示す側面図、図5は前記焼き鈍し装置18の一部を示す平面図、図6と図7は側面図、図8は正面図である。図4及び図6、図7に示すように前記焼き鈍し装置18は本体部としての架台31を備えている。
前記架台31は図4と図11に示すように平面形状が矩形状のベース部材30の幅方向中央部に長手方向に沿って配置固定されていて、その一側の前記ベース部材30には前記供給機構21が配置され、他側には前記排出機構22が配置されている。
図6と図7に示すように、前記架台31の上面板31aの上方には、前記架台31の幅方向に対して2つの分割片32a、32aに分割された矩形板状の基盤32が門型状に形成された支持部材29によって所定の高さで支持されている。
前記基盤32は、前記ベース部材30の長手方向に対して3つに分割され、図5では3つの基盤32のうち、1つの基盤32(一対の分割片32a、32a)だけを拡大して示している。
そして、1つの基盤32、つまり前記2つの分割片32a、32aの長手方向両端部が前記架台31の上面板31aの幅方向に沿って架設された一対の前記支持部材29に幅方向に対して位置決め調整可能に取付けられている。
図5に示すように、前記基盤32の一方の分割片32aの上面には複数の第1の受け部33が長手方向に沿ってそれぞれ所定間隔で一列に設けられ、他方の分割片32aの上面には第1の受け部33と、後述するように電極としての機能を有する第2の受け部34とが所定間隔で一列に設けられている。
なお、図10に示すように、第2の受け部の番号34は後述する第1乃至第6の第2の受け部34a〜34fを総称する番号である。
前記第2の受け部34は2つで対をなしていて、前記焼き鈍し装置18全体では図10に示すように2つで対をなす第1乃至第6の、6つの組の第2の受け部34が設けられている。図5は第1の組と第2の組のそれぞれ一対の第2の受け部34a,34a及び34b,34bが設けられた1つの前記基盤32の平面で、図8は正面図である。
つまり、各組の2つの受け部34a,34a及び34b,34bはそれぞれ4つの第1の受け部33を間に挟む間隔で、しかも第1の組と第2の組の一方の第2の受け部34a,34bが隣り合うよう配置されている。
図示はしないが、残りの2つの基盤32の一方には第3の組と第4の組の第2の受け部34c,34dが設けられ、他方には第5の組と第6の組の第2の受け部34e,34fが設けられている。
図10は各組の第2の受け部34a,34a〜34f,34fに所定の出力に設定された電圧を印加する通電手段101を示している。この通電手段101は電源102からの、たとえば100ボルトの電圧を、数十ボルトに変圧して出力するトランス103を有する。このトランス103からの出力は各組の前記第2の受け部34a,34a〜34f,34fが接続された切り換え部104に出力される。
前記切り換え部104は制御装置105によって切り換え制御されるようになっている。つまり、前記制御装置105は、前記トランス103で変圧された電圧を、後述するよう電極としての機能を有する構成の各組の前記第2の受け部34a,34a〜34f,34fに対して順次供給するよう、前記切り換え部104を切り換え制御する。この実施の形態では、第1の組の第2の受け部34a,34aから給電が開始され、最後に第6の組の第2の受け部34f,34fの順に順次給電されるようになっている。
前記トランス103で変圧された電圧が前記第1乃至第6の組の各一対の第2の受け部34a,34a〜34f,34fに順次印加されることで、後述するように前記ばね体11の並設された複数のコイル部1aが全体にわたって焼き鈍されるようになっている。
図8と図9に示すように、前記第1の受け部33と第2の受け部34はブロック36を有する。前記第1の受け部33のブロック36は、たとえばベークライトなどの電気絶縁材料によって形成され、前記第2の受け部34のブロック36は、たとえば銅などの導電材料によって形成されている。それによって、前記第2の受け部34は上述したように電極としての機能を有する構成となっている。
図9は第1の受け部33を示し、この第1の受け部33の各ブロック36には側面形状がV字状で、上面に開放した受け溝37が幅方向全長にわたって形成されている。前記ブロック36は板材の一端部をL字状に形成した可動部材38の上面に取付け固定されている。なお、第2の受け部34も第1の受け部33と同じ形状のブロック36が可動部材38の上面に設けられている。
導電材料によって形成された前記第2の受け部34のブロック36は、絶縁材料(図示しない)を介して前記可動部材38の上面に設けられている。つまり、前記第2の受け部34のブロック36は前記可動部材38に対して電気的に絶縁されている。
図9に示すように、前記可動部材38の一端部と他端部の下面にはそれぞれガイドロッド40が上端部を前記可動部材38に固定して設けられている。前記可動部材38の一端側のガイドロッド40の外周には弾性材料としてのコイル状のばね39が装着されている。
前記分割片32aには一対のガイドロッド40に対応する位置にそれぞれガイド孔41が穿設されている。前記可動部材38の一端部側に位置する一方のガイドロッド40はスラスト軸受40aを介して前記ガイド孔41にスライド可能に挿通され、他方のガイドロッド40は前記ガイド孔41に直接、スライド可能に挿通されている。
それによって、前記ブロック36が後述するように上方から押圧されると、前記可動部材38は前記ブロック36とともに図9に実線で示す位置から鎖線で示すように前記ばね39を圧縮変形させながら下方へ弾性的に変位する。
なお、一対の前記ガイドロッド40の下端には、これらガイドロッド40が前記ガイド孔41から抜け出るのを防止する抜け止め部材41bが取付け固定されている。
前記ブロック36に加えた押圧力を除去すれば、このブロック36は前記ばね39の復元力によって上方へ戻るようになっている。このとき、前記ブロック36は前記ガイドロッド40が前記ガイド孔41及びカラー41aにガイドされるため、水平方向に振れることなく、上下方向に対して確実に変位できるようになっている。しかも、前記抜け止め部材41bによって上昇位置が規制される。
図6に示すように、一方の列の第1の受け部33と、他方の列の第1の受け部33或いは第2の受け部34に形成された前記受け溝37の下端間の間隔Lは、前記ばね体11のコイル部11aの全長とほぼ同じに設定されている。
それによって、前記成形部3で成形された前記ばね体11が、そのコイル部11aの軸線を水平にして前記第1の受け部33と第2の受け部34に後述するように供給されると、前記ばね体11のそれぞれの前記コイル部11aの軸方向の一端は一方の列の前記第1の受け部33によって支持され、他端は他方の列の前記第1の受け部33と第2の受け部34とによって支持される。
この実施の形態において、前記第1の受け部33と第2の受け部34は、前記ばね体11の複数のコイル部11aの軸方向一端と他端を支持する、前記ばね体11の支持手段を構成している。
図5に示すように、前記第2の受け部34の前記コイル部11aの軸方向の一端を受ける、前記受け溝37が形成された部分は、前記ブロック36の他の部分を形成する導電性の材料よりも耐アーク性の高い金属材料、たとえば焼結銅合金などで作られたチップ片36aが用いられている。
それによって、前記通電手段101によって前記第2の受け部34に通電して前記ばね体11を焼き鈍す際、前記コイル部11aの端部と前記ブロック36の前記チップ片36aとの間にアークが生じても、前記チップ片36aが早期に焼損するのが防止されるようになっている。
図6乃至図8に示すように、前記架台31の上面板31aには、前記基盤32の各一対の分割片32aの幅方向外方であって、長手方向両端部及び中央部に対応する3つの位置に、それぞれ軸受42が設けられている。各軸受42にはそれぞれ回転軸43の両端部及び中央部が回転可能に支持されている。つまり、1つの基盤32に設けられた2本の回転軸43は水平かつ前記第1の受け部33及び第2の受け部34の配置方向に沿って平行に設けられている。
図5乃至図9に示すように、一対の前記回転軸43には、前記基盤32の各分割片32aに設けられた第1の受け部33及び第2の受け部34に対応する位置にそれぞれ側面形状がL字状のクランパ44の一端部、つまり基端部が一体的に取り付けられている。
前記クランパ44は金属材料によって形成され、先端部は図9に示すようにロッド状のねじ軸からなら金属芯材44aとなっていて、この金属芯材44aは絶縁材料で筒状に形成された碍子44bによって覆われている。
図6、図7及び図9に示すように、前記クランパ44は前記回転軸43に対し、1つおきに異なる角度で取付けられている。つまり、図9に示すように、一方のクランパ44は水平線Hに対してβの角度で傾斜し、他方のクランパ44はβよりも小さなαの角度で傾斜して設けられている。
前記回転軸43の長手方向の中途部には、側面形状がL字状のアーム46の一端が回転不能に取り付けられている。このアーム46の他端は回転駆動手段としての二段シリンダ47の先端から突出したロッド48の先端に枢着されている。
一対の前記二段シリンダ47は、互いの中途部が前記架台31の上面板31aの下方で交差するよう傾斜して配置され、これら二段シリンダ47の後端は前記架台31に設けかれたブラケット49に枢着されている。
なお、一対の前記二段シリンダ47は傾斜した状態で互いに干渉しないよう、前記回転軸43の軸方向に対して位置をずらして配置されている。
前記二段シリンダ47は、前記アーム46及び前記回転軸43を介して前記クランパ44を二段階の角度で回転駆動するようになっている。第一段目は、前記回転軸43に設けられた前記クランパ44のうち、水平線Hに対してαの角度で傾斜したクランパ44の先端部が第1、第2の受け部33,34に支持されたばね体11のコイル部11aの端部に軽く当たるまで前記回転軸43を回転させる。このとき、水平線Hに対してβの角度で傾斜したクランパ44の先端部は前記ばね体11の端部に当たらない状態にある。
第二段目は、水平線Hに対してαの角度で傾斜した前記クランパ44とともに回転した、水平線Hに対してβの角度で傾斜した前記クランパ44の先端部が前記ばね体11のコイル部11aの端部を押圧するまで前記回転軸43を回転させる。
それによって、先に前記ばね体11のコイル部11aの端部に接触した、αの角度で傾斜したクランパ44は前記コイル部11aの端部を強く押圧し、βの角度で傾斜したクランパ44はそれよりも弱い力で前記コイル部11aの端部を押圧する。この状態を図7に示す。
前記クランパ44の全てが前記コイル部11aの端部を押圧すると、前記ばね体11のコイル部11aの端部を支持した第1、第2の受け部33,34は、これら受け部33,34を弾性的に支持した前記ばね39を弾性的に圧縮変形させながら下方へ変位する。
それによって、前記クランパ44は回転による押圧力と、前記ばね39の復元力とによって前記ばね体11のコイル部11aの端部を、前記第1、第2の受け部33,34に対して確実に保持する。
前記第2の受け部34に対応位置するクランパ44が前記第2の受け部34に支持されたばね体11のコイル部11aの端部を押圧すると、前記第2の受け部34が弾性的に変位する。そのため、前記クランパ44の先端部の金属芯材44aに装着された碍子44bに加わる衝撃力が低減されるから、前記コイル部11aを押圧保持する際に前記碍子44bが損傷するのが防止される。
前記クランパ44を、前記二段シリンダ47によって二段階の角度で回転させ、その先端部で前記コイル部11aの端部を押圧するようにしている。そのため、前記クランパ44を一度に所定の角度まで回転させる場合に比べ、前記クランパ44に加わる衝撃力を低減させることができるから、そのことによっても前記クランパ44や前記第1、第2の受け部33,34が損傷し難くなるということもある。
前記ばね体11のコイル部11aの端部が前記クランパ44によって押圧され、しかも前記第2の受け部34が弾性的に支持されている。そのため、前記ばね体11のコイル部11aの端部は前記第2の受け部34のブロック36のチップ片36aに対し、電気的に確実に接触した状態で保持される。
それによって、前記通電手段101のトランス103から供給された電圧を、前記第2の受け部34を通じて前記ばね体11のコイル部11aに供給する際、前記チップ片36aと前記コイル部11aの端部との接触不良によって、その部分にスパークが生じるのを防止することができる。
その結果、前記ばね体11を通電加熱して焼き鈍す際、前記第2の受け部34のブロック36がスパークによって早期に損傷するのを防止することができる。
たとえ、前記ブロック36にスパークが生じても、前記ブロック36の前記ばね体11のコイル部11aの端部を支持した部分は、耐アーク性の高いチップ片36aによって形成されているから、前記チップ片36a、つまりブロック36が早期に損傷するのが防止される。
前記ばね体11が通電されて焼き鈍されるとき、成形時に前記ばね体11に残留した応力が除去される。残留応力が除去されるとき、その応力を前記ばね体11に対して分散させないと、前記ばね体11の一部が大きく変形してしまう虞がある。
すなわち、焼き鈍し時に前記ばね体11のコイル部11aを前記クランパ44によって強く押圧保持し過ぎると、焼き鈍し時に残留応力が分散され難くなって、前記ばね体11のコイル部11aや連結部11cの一部が大きく変形してしまう虞がある。
そこで、前記ばね体11のコイル部11aの端部を前記第1、第2の受け部33,34に保持する複数の前記クランパ44の角度を、1つおきに異なる角度、つまり水平線Hに対して角度αと、このαよりも大きな角度βとし、それら角度の違いによって前記ばね体11のコイル部11aの端部を異なる押圧力で押圧保持するようにしている。
つまり、角度βの前記クランパ44によって押圧保持されるコイル部11aが受ける押圧力は、角度αのクランパ44によって押圧保持されるコイル部11aが受ける押圧力よりもよりも小さくなる。
それによって、前記ばね体11を焼き鈍したときに除去される応力は、角度αのクランパ44によって押圧保持されたコイル部11aから、角度βで押圧保持されたコイル部11a側へ逃がすことができる。つまり、焼き鈍し時に除去される応力は前記ばね体11の一部に集中せずに分散されるから、前記ばね体11が焼き鈍し時に除去される応力によって変形するのを防止することができる。
つぎに、前記供給機構21と前記排出機構22について図4及び図11乃至図13を参照しながら説明する。前記供給機構21と前記排出機構22は同じ構造であるので、一方について説明し、同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
図11に示すように、前記供給機構21と前記排出機構22は、前記焼き鈍し装置18の一側と他側の長手方向両端部に対応して配置された板状のそれぞれ一対の回転体51を有する。一対の各回転体51は前記焼き鈍し装置18よりもわずかに長尺な間隔で配置され、一方の板面の幅方向中央部には、軸線を前記焼き鈍し装置18の長手方向に平行にした支軸52の一端部が取付け固定されている。前記回転体51の前記支軸52が設けられた面を上面とする。
前記支軸52の他端部は前記回転体51の幅方向と交差する方向に外方に突出している。前記支軸52の前記回転体51から突出した端部は、前記ベース部材30の長手方向両端部の支持部30aに設けられたそれぞれ一対の軸受53によって前記焼き鈍し装置18の上面とほぼ同じ高さで、回転可能に支持されている。
各一対の前記支軸52の他端部側の一対の前記軸受53によって支持された間の部分には従動スプロケット54が取付けられている。図4と図13に示すように、前記支持部30aの高さ方向中途部にはそれぞれ回転駆動源55が配置されている。
この回転駆動源55と前記回転体51は後述する係止部材68を回転駆動する回転手段を構成している。
図11と図12に示すように、前記回転駆動源55の出力軸55aには駆動スプロケット56が嵌着されている。この駆動スプロケット56と前記従動スプロケット54の間にはチェーン57が張設されている。
それによって、前記回転駆動源55は前記支軸52を回転駆動させることができるようになっている。この実施の形態では、前記回転駆動源55は前記支軸52を介して前記回転体50を一方の板面が上を向いた水平な状態から、下を向いて水平となる180度の範囲で回転させることができるようになっている。
図11と図12に示すように、各一対の、合計で4つの前記回転体51の上面には両端が前記回転体51の一方の面に所定の高さで固定されたガイド軸61が前記回転体51の長手方向、つまり前記ベース部材30の幅方向に沿って設けられている。
図12に示すように、一対の各ガイド軸61には可動部材62が移動可能に支持されている。前記可動部材62には取付け片62aが設けられ、左右一対の前記可動部材62の前記取付け片62aには角柱状の取付け部材63の一端と他端が連結固定されている。つまり、前記取付け部材63は左右一対の前記回転体51間に架設されている。
なお、図12に示すように左右一対の前記可動部材62には、前記取付け部材63を補強する補強部材64が前記取付け部材63と平行に連結されている。
各一対の回転体51の他方の板面である、裏面には進退駆動手段を構成する駆動シリンダ65が軸線を前記回転体51の長手方向である、幅方向に沿わせて設けられている。図13に示すように、各駆動シリンダ65のロッド65aは前記取付け部材63に連結固定されている。
それによって、前記駆動シリンダ65が作動してそのロッド65aが没入(後退)方向に駆動されると、前記取付け部材63が前記ガイド軸61にガイドされて図12に矢印Yで示す方向に駆動されるようになっている。
前記取付け部材63の一方の側面、つまり図11と図12において、前記ベース部材30の幅方向外方を向いた面には、前記焼き鈍し装置18の一方の列に配置された前記第1の受け部33及び他方の列に配置された第1、第2の受け部33,34に対応する間隔で複数の取付け軸66の一端が取付け固定されている。
各一対の前記回転体51の幅方向他端部間には前記取付け軸66と対応する数のガイド孔67aが形成されたガイド部材67が架設されている。なお、前記ガイド部材67は複数の分割片67bを分解可能に連結して構成されている。
各ガイド部材67のガイド孔67aには前記取付け軸66の他端部がそれぞれスライド可能に挿通支持されている。各取付け軸66の前記ガイド孔67aから突出した先端には羽根板状の係止部材68が板面を垂直にして取付けられている。
前記係止部材68は、図4や図13に示すように前記ばね体11の前記コイル部11aに入り込む高さ寸法であって、先端部は前記コイル部11aに入り込み易いようテーパ状に形成され、基端部は前記コイル部11aの内径寸法よりも大きく形成されている。
それによって、前記係止部材68が前記ばね体11のコイル部11aに入り込んだ状態で、前記係止部材68が後述するように前記回転体51と一体的に180度回転する際、前記ばね体11のコイル部11aが前記係止部材68の基端部側から抜け落ちるのが防止されるようになっている。
前記供給機構21と排出機構22の前記係止部材68は、図11に示すように前記回転体51が上面を上にした状態で、前記ベース部材30の幅方向に対して後退した位置、つまり前記駆動シリンダ65のロッド65aが後退した状態で待機している。
前記第1のコンベア17によって前記成形部3で成形された前記ばね体11が前記供給機構21に対向する位置、つまり前記焼き鈍し装置18の一側に対向する位置まで搬送されてくると、前記駆動シリンダ65によって前記係止部材68が前記取付け部材63とともに前進方向、つまり図12に矢印Yで示す、前記第1のコンベア17に向かう方向に駆動される。
それによって、前記取付け部材63に設けられた複数の前記係止部材68は、前記ばね体11の各コイル部11aに進入する。ついで、各係止部材68が前進した状態で、前記回転駆動源55が作動して一対の回転体51を、上面が上にある水平な状態から、前記焼き鈍し装置18側に向かって、上面が水平に下方を向くまで、180度回転させられる。
その回転の途中で、前記係止部材68が水平状態から起立方向に回転しても、前記係止部材68の基端部は前記ばね体11の内径寸法よりも大きく形成されていることで、前記コイル部11aが前記係止部材68から外れるのが防止される。つまり、前記ばね体11を180度回転させる際、前記係止部材68は前記ばね体11を確実に保持することができるようになっている。
前記係止部材68が180度回転すると、前記ばね体11が前記焼き鈍し装置18に供給される。つまり、ばね体11は、各コイル部11aの一端部が前記焼き鈍し装置18の一方の列の第1の受け部33によって支持され、他端部が他方の列の第1の受け部33と第2の受け部34によって支持される。
前記ばね体11が前記焼き鈍し装置18に供給されると、前記焼き鈍し装置18の二段シリンダ47の一段目が作動し、図9に示すように水平線Hに対して角度αで傾斜したクランパ44が前記ばね体11のコイル部11aを軽く押圧する。
前記ばね体11の各コイル部11aが角度αで傾斜したクランパ44によって押えられると、前記駆動シリンダ65のロッド65aが後退方向に駆動され、前記供給機構21の係止部材68が前記駆動シリンダ65によって図12に矢印Yで示す方向と逆方向に移動する。それによって、前記ばね体11のコイル部11aから前記係止部材68が離脱する。
前記係止部材68が前記コイル部11aから離脱する際、前記ばね体11のコイル部11aは角度αで傾斜したクランパ44によって保持された状態にあるから、前記ばね体11が第1、第2の受け部33,34上でずれ動くのが防止される。
前記ばね体11のコイル部11aから前記係止部材68が離脱すると、前記回転体51は先程と逆方向に180度回転駆動される。それによって、前記取付け部材63に設けられた前記供給機構21の複数の係止部材68は、図11に示すように前記第1のコンベア17と対向位置する状態に戻る。
前記係止部材68が前記コイル部11aから離脱すると同時に、二段シリンダ47の二段目が作動する。それによって、図9に示す水平線Hに対して角度α傾斜したクランパ44及び角度βで傾斜したクランパ44がさらにθ方向に回転駆動され、それぞれのクランパ44が前記ばね体11のコイル部11aを強く押圧する。このとき、前記ばね体11のコイル部11aの端部を支持した第1、第2の受け部33,34は前記クランパ44の押圧力に応じて下方へ弾性的に変位する。
前記クランパ44による前記ばね体11の押圧保持が終了すると、前記ばね体11は前記通電手段101によって後述するように通電加熱される。それによって、前記ばね体11は全長にわたって焼き鈍される。
前記ばね体11の焼き鈍し処理が終了すると、前記焼き鈍し装置18の他側に配置された前記排出機構22の前記回転体51が前記回転駆動源55によって180度回転駆動され、一対の前記回転体51に保持された複数の係止部材68の前端が前記焼き鈍し装置18の他側に対向位置する。
それと同時に、二段シリンダ47の二段目が先ほどと逆方向に作動し、前記ばね体11のコイル部11aの端部が角度α傾斜したクランパ44によって軽く保持された状態となる。
ついで、前記排出機構22の前記係止部材68が前進方向に駆動され、焼き鈍し処理が終了して前記焼き鈍し装置18に保持された前記ばね体11のコイル部11aに進入する。
前記係止部材68が前記ばね体11のコイル部11aに進入すると、二段シリンダ47の一段目が先ほどと逆方向に作動し、前記クランパ44による前記ばね体11のコイル部11aの保持状態が解除される。
前記クランパ44による前記ばね体11の保持状態が解除されると、前記回転駆動源55によって前記回転体51が180度回転駆動され、前記焼き鈍し装置18に保持された前記ばね体11を前記第2のコンベア23に供給載置する。このとき、ばね体11のコイル部11aは前記第2のコンベア23のチェーンに設けられたマグネットの磁力によって保持される。
ついで、前記駆動シリンダ65のロッド65aが後退方向に駆動され、前記係止部材68が前記ばね体11のコイル部11aから外れた状態、つまり元の待機状態に戻ることになる。
つぎに、前記焼き鈍し装置18によって前記ばね体1を焼き鈍す手順について説明する。前記ばね体11が上述したように前記供給機構21によって前記焼き鈍し装置18に供給されると、そのばね体11のコイル部11aの一端は第1の受け部33によって支持され、他端は第1の受け部34と第2の受け部34によって支持される。ついで、前記コイル部11aの一端と他端がそれぞれクランパ44によって押圧保持される。
それによって、前記ばね体11は、電極となる2つで対をなす1〜6の組の第2の受け部34a〜34fに、その長さ方向を所定長さ毎に電気的に接触させた状態で保持されることになる。
前記ばね体11のコイル部11aが前記クランパ44によって押圧保持されると、図10に示す前記通電手段101の前記制御装置105から前記切り換え部104に制御信号が出力される。
前記制御装置105から制御信号を受けた前記切り換え部104は、前記トランス103によってたとえば数十ボルト程度に変圧された電源102からの電圧を、2つで対をなす1〜6の組の第2の受け部34a〜34fに順次切り替えて供給する。
つまり、最初は第1組の一対の第2の受け部34aに電圧が印加される。それによって、前記ばね体11の長さ方向のうちの、一対の前記第2の受け部34aのブロック36に接触した部分、つまり図8にL1で示す部分が所定の温度に加熱されて焼き鈍される。この実施の形態では、前記ばね体11の長手方向の一端から全長の6分の1の長さの部分が焼き鈍されることになる。
ついで、第2の組の一対の第2の受け部34bに電圧が印加され、第1の組の一対の第2の受け部34aによって焼き鈍された箇所に続く6分の1の部分、つまり図8にL2で示す部分が焼き鈍される。同様にして、第3の組の一対の第2の受け部34c、第4の組の一対の第2の受け部34d、第5の組の一対の第2の受け部34e、及び第6の組の一対の第2の受け部34fに順次通でされることで、前記ばね体11は全長にわたって焼き鈍されることになる。
このような構成の前記焼き鈍し装置18によれば、電極となる2つで対をなす第2の受け部34を、第1、第2の受け部33,34によって支持される前記ばね体11の長手方向に対して6つの組に分けて第1乃至第6の組の第2の受け部34a〜34fとし、前記ばね体11の長手方向一端側に位置する第1の組の第2の受け部34aから、長手方向他端側に位置する第6の組の第2の受け部345fに、トランス103で変圧された電圧を順次印加して前記ばね体11を全長にわたって焼き鈍すようにしている。
そのため、長尺なばね体11の全長に電圧を印加し、その全長を一度で焼き鈍す場合に比べ、使用電力を大幅に減少させて焼き鈍すことができる。つまり、焼き鈍しに要する電力コストを大幅に減少させることができる。
しかも、ばね体11を、長さの6分の1ずつ通電加熱して焼き鈍すため、一度に全長に通電して焼き鈍す場合に比べ、各部分の通電による加熱温度を、たとえば通電時間などによって正確に制御することが可能となる。それによって、前記ばね体11の焼き鈍し精度を高めることが可能となる。
しかも、ばね体11を通電加熱して焼き鈍すことで、焼き鈍し炉を用いて焼き鈍す従来に比べ、均一な温度で精度よく焼き鈍すことができるということがあるばかりか、ばね体11をスプリングユニット12に組んでから焼き鈍す場合に比べ、焼き鈍し装置18を大幅に小型化することができる。
焼き鈍し時に、前記ばね体11を前記第1、第2の受け部33,34に保持固定するクランパ44は、1つおきに異なる角度に設定されている。つまり、図9に示すように水平線Hに対して角度αと、角度βの角度に設定されている。
そのため、前記ばね体11に残留する応力は、焼き鈍し時に角度αのクランパ44によって強く押圧された箇所から、角度αのクランパ44よりも弱い力で前記ばね体11の端部を押圧した、角度βの角度のクランパ44によって押圧された方へ逃げ易くなる。それによって、焼き鈍し時に除去される応力が前記ばね体11の一部分に集中するのが防止されるから、前記ばね体11の一部分が強く変形するのを防止することができる。
前記クランパ44によって前記ばね体11のコイル部11aの一端部と他端部を押圧保持する際、その押圧力に応じて第1の受け部33と第2の受け部34は弾性的に下方へ変位する。
それによって、前記クランパ44の先端部の金属芯材44aに設けられた、外力に対して比較的もろい碍子44bに加わる衝撃を低減できるから、前記碍子44bが損傷するのを防止できる。
しかも、前記コイル部11aの端部が前記クランパ44によって押圧された際、前記第1の受け部33と第2の受け部34が弾性的に変位することで、前記コイル部11aの端部と、電極として作用する前記第2の受け部34のブロック36に設けられたチップ片36aとが電気的に確実に接触し易くなる。
そのため、通電時に前記コイル部11aの端部と前記チップ片36aとの間でアーク放電が生じ難くなるから、前記チップ片36aがアーク放電によって損傷し難くなるばかりか、仮にアーク放電が生じても、前記チップ片36aが耐アーク性の高い金属材料によって作られていることによって、早期に損傷し難いということがある。
前記金属線Wを前記成形部3で成形して形成される前記ばね体11を、前記第1のコンベア17で前記焼き鈍し装置18の一側に搬送した後、前記供給機構21によって前記焼き鈍し装置18に受け渡して焼き鈍すようにしている。
そのため、前記ばね体11の成形と連続して焼き鈍しを行うことができる。つまり、ばね体11の成形工程と、焼き鈍し工程を連続して行えるから、別工程で行う場合に比べて生産性の向上を図ることができる。
さらに、前記焼き鈍し装置18で焼き鈍された前記ばね体11は、前記排出機構22によって取り出され、前記第2のコンベア23に渡された後、前記組立て部24に供給され、この組立て部24で複数のばね体11が前記スプリングユニット12に組み立てられる。
つまり、前記ばね体11の成形工程と、焼き鈍し工程、及びばね体11を前記スプリングユニット12に組み立てる組み立て工程を、連続して行うことができる。それによって、前記スプリングユニット12の生産性を大幅に向上させることができる。
前記ばね体1を成形部3で成形してから、焼き鈍し装置18で焼き鈍した後、前記組立て部24でスプリングユニット12に組み立てる作業を連続的に行うためには、前記成形部3で成形されて前記第1のコンベア17で搬送された前記ばね体11を、前記焼き鈍し装置18に供給するために受け渡したり、前記焼き鈍し装置18で焼き鈍された前記ばね体11を取り出して、第2のコンベア23に受け渡さなければならない。
前記ばね体11は複数のコイル部11aが連続して成形されて長尺なため、その受け渡しは容易でない。
ところで、前記ばね体11の受け渡しを行う前記供給機構21と前記排出機構22は、それぞれ前記ばね体11のコイル部11aの数に応じた前記係止部材68を有し、各係止部材68を前記ばね体11の各コイル部11aに進入させて係合させ、その状態で前記係止部材68を回転させることで、前記ばね体11を第1のコンベア17から前記焼き鈍し装置18に供給したり、前記焼き鈍し装置18から前記第2のコンベア23に受け渡すようにしている。
そのため、前記ばね体11が複数のコイル部11aを有して長尺であっても、前記供給機構21と前記排出機構22によって前記ばね体11の受け渡しを確実に行うことができるから、前記ばね体11を成形してから、スプリングユニット12に組み立てるまでの一連の工程を、連続して確実に行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、焼き鈍し装置の第1の受け部を2列に配置し、一方の列に2つで対をなす複数組の第2の受け部を、所定間隔毎に配置するようにしたが、対をなす第2の受け部の一方を、第1の受け部の一方の列に設け、他方を第1の受け部の他方の列に設けるようにしても差し支えない。要は、長尺なばね体に対し、そのばね体を所定長さ毎に複数に分割し、それぞれ分割された部分に電圧を、順次印加できるように配置されていればよい。
また、ばね体を焼き鈍す電極として複数組の第2の受け体を、ばね体の長手方向に沿って複数組配置するようにしたが、前記第2の受け体は一組〜五組或いは七組以上配置するようにしてもよく、要は少なくとも一組であれば、前記ばね体を通電加熱して焼き鈍すことが可能である。
また、上述した実施の形態では、第1の受け部と第2の受け部を二列に配置し、ばね体のコイル部の軸方向の一端と他端を二列に配置された前記第1の受け部と第2の受け部とで支持することで、1つのばね体を焼き鈍す構成の焼き鈍し装置を例に挙げて説明したが、前記第1の受け部と第2の受け部を4列或いはそれ以上の偶数列で配置し、2本或いはそれ以上のばね体を同時に焼き鈍すことができる構成であってもよい。
1…供給部、3…成形部、11…ばね体、12…スプリングユニット、13…ヘリカル線、17…第1のコンベア(第1の搬送手段)、18…焼き鈍し装置、21…供給機構(供給手段)、22…排出機構(排出手段)、23…第2のコンベア(第2の搬送手段)、31…架台(本体部)、33…第1の受け部、34(34a〜34f)…第2の受け部、36a…チップ片、36…ブロック、39…ばね(弾性材料)、44…クランパ、44a…金属芯材、44b…碍子、47…二段シリンダ(回転駆動手段)、51…回転体(回転手段)、55…回転駆動源(回転手段)、65…駆動シリンダ(進退駆動手段)、101…通電手段、105…制御装置、102…電源、103…トランス、104…切り換え部。

Claims (10)

  1. 軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成された所定の長さを有するばね体を焼き鈍す焼き鈍し装置であって、
    本体部と、
    電気絶縁材料によって形成された第1の受け部、及び導電材料によって形成され2つで対をなす少なくとも一組の第2の受け部を有し、前記第1の受け部は前記本体部に所定間隔で列状に設けられ、前記第2の受け部は前記第1の受け部の列に設けられていて、前記ばね体の複数の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ前記第1の受け部と第2の受け部によって支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記ばね体の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ電気的に絶縁された状態で押圧して前記支持手段に保持する複数のクランパと、
    前記支持手段の対をなす2つの前記第2の受け部間に通電し、前記ばね体の全長を焼き鈍し処理する通電手段と
    を具備したことを特徴とする焼き鈍し装置。
  2. 軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成された所定の長さを有するばね体を焼き鈍す焼き鈍し装置であって、
    本体部と、
    電気絶縁材料によって形成された第1の受け部、及び導電材料によって形成され2つで対をなす複数組の第2の受け部を有し、前記第1の受け部は前記本体部に所定間隔で2列に設けられ、各組の2つの前記第2の受け部は前記第1の受け部の列に所定間隔で設けられていて、前記ばね体の複数の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ前記第1の受け部と第2の受け部によって支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記ばね体の前記コイル部の軸方向の一端部と他端部をそれぞれ電気的に絶縁された状態で押圧して前記支持手段に保持する複数のクランパと、
    前記支持手段の対をなす各組の2つの前記第2の受け部間に順次通電し、前記ばね体の全長を各組の2つの第2の受け部によって支持された部分毎に順次焼き鈍し処理する通電手段と
    を具備したことを特徴とする焼き鈍し装置。
  3. 前記第1の受け部と第2の受け部は、前記本体部の上面に弾性部材によって上下方向に変位可能に支持され、
    前記クランパは前記第1の受け部と第2の受け部の配置方向に沿って設けられた回転軸に取付けられ、前記回転軸は回転駆動手段によって回転駆動されるようになっていて、
    前記回転駆動手段は、前記クランパを第1の回動角度と、この第1の回動角度よりも大きく、前記第1の回動角度のときよりも前記クランパが前記コイル部の端部を前記第1の受け部と第2の受け部に強く押圧する第2の回動角度との2つの角度で前記回転軸を順次駆動する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の焼き鈍し装置。
  4. 前記支持手段に支持された前記ばね体のコイル部の端部を押圧する前記クランパの先端部分は、金属芯材が電気絶縁材料によって形成された碍子で覆われた構造であることを特徴とする請求項3記載の焼き鈍し装置。
  5. 前記回転軸に所定間隔で一列に設けられた複数の前記クランパは、前記回転軸が前記第2の回動角度で回転させられたとき、前記支持手段の前記第1の受け部と前記第2の受け部によって支持された前記ばね体のコイル部の端部を異なる押圧力で押圧するよう、1つおきに異なる角度で前記回転軸に設けられていることを特徴とする請求項3記載の焼き鈍し装置。
  6. 前記第1の受け部と第2の受け部はブロックを有し、このブロックには前記ばね体のコイル部の端部を受ける側面形状がV字状の受け溝が上面に開放して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の焼き鈍し装置。
  7. 前記第2の受け部のブロックは導電材料によって形成され、そのブロックの前記コイル部の端部を受ける部分は、前記ブロックの他の部分よりも耐アーク性の高い導電材料によって形成されていることを特徴とする請求項6記載の焼き鈍し装置。
  8. 前記通電手段は、
    2つで対をなす前記複数組の第2の受け部に所定の値に設定された電圧を出力するトランスと、
    このトランスと前記複数組の第2の受け部の間に設けられ前記トランスからの電圧を前記複数組の第2の受け部に対して選択的に供給する切り換え部と、
    前記複数組の第2の受け部に対して前記トランスからの電圧の供給が順次行われるよう前記切り換え部を切り換え制御する制御装置と
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の焼き鈍し装置。
  9. 軸線を所定間隔で並べた複数のコイル部、及び隣り合うコイル部の軸方向の一端と他端をそれぞれ交互に連結した複数の連結部が1本の金属線によって連続して形成された所定の長さを有する所定長さばね体の製造装置であって、
    前記金属線の供給部と、
    この供給部から供給された前記金属線を所定長さの前記ばね体に成形する成形部と、
    この成形部で成形された所定長さの前記ばね体に、所定の値に設定された電圧を通電して焼き鈍す焼き鈍し装置と、
    前記成形部で成形された前記ばね体を前記焼き鈍し装置の一方の側方へ搬送する第1の搬送手段と、
    この第1の搬送手段によって搬送された前記ばね体を前記焼き鈍し装置に供給する供給手段と、
    この供給手段によって前記焼き鈍し装置に供給されて焼き鈍された前記ばね体を前記焼き鈍し装置の他方の側方から取り出す排出手段を具備し、
    前記供給手段と前記排出手段は、前記第1の搬送手段によって搬送位置決めされた前記ばね体の各コイル部にそれぞれ進入して係合する複数の係止部材と、
    前記係止部材を前記ばね体の搬送方向と平行な軸線を中心として回転させる回転手段と、
    この回転手段と一体的に設けられ前記係止部材を前記コイル部に進入されて係合させる方向及び前記コイル部から後退させて係合を解除する方向とに進退駆動する進退駆動手段と
    を有することを特徴とするばね体の製造装置。
  10. 前記排出手段によって取り出された前記ばね体は前記焼き鈍し装置の他方の側方に配置された第2の搬送手段に受け渡され、この第2の搬送手段に受け渡されたばね体は、複数のばね体をスプリングユニットに組む組立て部に供給されることを特徴とする請求項9記載のばね体の製造装置。
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