JP6313892B1 - 船外機昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】船外機の状態に応じて昇降の速さを自動的に変更することのできる船外機昇降装置を実現する。【解決手段】船外機昇降装置(1)は、ポンプ(42)と、ロータリーアクチュエータ(140)の第2室と、1又は複数のトリムシリンダ(12)の第2室とを接続する第1の油路と、1又は複数のトリムシリンダ(12)の少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、第2の油路上に設けられた切替弁(60)と、船体状態信号を参照して前記切替弁(60)を制御する制御部(100)とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、船体の船外機を昇降させる船外機昇降装置に関する。
船体の分野において、主として船外機を水面上に上昇させたり水面下に下降させたりするためのチルトシリンダと、主として水面下における船外機の角度を変更するためのトリムシリンダとを有する船外機昇降装置が知られている(例えば特許文献1及び2)。
特公昭58−028159号公報 特開平2−99494号公報
ところで、船外機昇降装置では、船外機の昇降の速さを自動的に変更できることが好ましい。
本発明は、船外機の昇降の速さを自動的に変更することのできる船外機昇降装置を実現することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、船外機を昇降させる船外機昇降装置において、ロータリーアクチュエータと、1又は複数のトリムシリンダと、を備え、前記各トリムシリンダは、当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、前記ロータリーアクチュエータは、当該ロータリーアクチュエータを第1室と第2室とに仕切る環状のピストンと、前記ピストンに挿嵌され、当該ロータリーアクチュエータの第1室と第2室とに亘って延びるシャフトと、を備え、前記第2室に作動油を供給することにより船外機を上昇させるよう構成されており、当該船外機昇降装置は、油圧源と、前記油圧源と、前記ロータリーアクチュエータの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、前記第2の油路上に設けられた切替弁と、船体状態信号を参照して前記切替弁を制御する制御部とを備えている。
本発明によれば、船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
実施形態1に係る船外機昇降装置の使用例及び船外機の概略的な内部構成を示す図である。 実施形態1に係る船外機昇降装置の構成の一例を示す正面図である。 実施形態1に係る船外機昇降装置の側断面図である。 実施形態1に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態1に係る制御部の一構成例を示す回路図である。 実施形態1に係る制御部による切替弁の制御の一例を示す図である。 実施形態2に係る制御部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る制御部の構成を示すブロック図である。 実施形態4に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態5に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態6に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態7に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態8に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態9に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態10に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態11に係る船外機昇降装置の油圧回路を制御部と共に示す図である。 実施形態1〜12係る船外機のエンジン周辺の構成を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る船外機昇降装置1について、図1〜図6を参照して説明する。
船外機昇降装置1は、船外機300を昇降させるための装置である。図1の(a)は、船外機昇降装置1の使用例を示す図であり、船体(本体)200の後部と船外機300とに取り付けられた船外機昇降装置1を示している。図1の(a)における実線は、船外機300が下降した状態を示し、図1の(a)における破線は、船外機300が上昇した状態を示している。図1の(b)は、船外機300の内部構成を概略的に示す模式図である。図1の(b)に示すように、船外機300は、エンジン301と、プロペラ303と、エンジン301からプロペラ303に動力を伝達する動力伝達機構302とを備えている。ここで、動力伝達機構は、例えば、シャフトやギヤによって構成される。
図2は、船外機昇降装置1の構成の一例を示す正面断面図であり、図3は、船外機昇降装置1の側断面図である。図2、図3に示すように、船外機昇降装置1は、船体200の後部に取り付けられるスターンブラケット70と、船外機300に取り付けられるスイベルブラケット80と、ロータリーアクチュエータ140と、トリムシリンダ12と、モータ16と、タンク(貯油タンク)18と、基部24とを備えている。
図3に示す例では、船外機昇降装置1が2本のトリムシリンダ12、及び1本のロータリーアクチュエータ140を備えている。トリムシリンダ12及びロータリーアクチュエータ140は、基部24に対して相対移動不能に設けられている。
なお、船外機昇降装置1が備えるトリムシリンダ12の数は本実施形態を限定するものではなく、1又は複数のトリムシリンダ12を備える構成も本実施形態に含まれる。同様に、船外機昇降装置1が備えるロータリーアクチュエータ140の数は本実施形態を限定するものではない。そのように任意の数のトリムシリンダ12及び任意の数のロータリーアクチュエータ140を有する船外機昇降装置1に対しても以下の説明が成り立つ。
トリムシリンダ12は、シリンダ12aと、シリンダ12a内に摺動可能に設けられたピストン12c(図4参照)と、ピストン12cに固定されたピストンロッド12bとを備えている。
ロータリーアクチュエータ140は、ハウジング141と、ハウジング141内に摺動可能に設けられた環状のピストン142と、ピストン142に挿嵌され、ハウジング141の長手方向(軸方向)に亘って延びるシャフト143と、を備えている。
また、図3に示すように、基部24とスターンブラケット70には、それぞれ貫通孔が形成されており、これらの貫通孔を貫通するアンダーシャフト26を介して、基部24とスターンブラケット70とが相対回転可能に接続されている。
また、図2、図3に示すように、シャフト143の少なくとも一方の端部144には、スイベルブラケット80が固定されている。スイベルブラケット80は、シャフト143の回転に伴って回転し、上昇及び下降する。なお、以下の説明において、スイベルブラケット80を上昇させるシャフト143の回転を正転と呼び、スイベルブラケット80を下降させるシャフト143の回転を逆転と呼ぶ。
(トリム域及びチルト域)
ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が回転することにより、スイベルブラケット80が上昇及び下降するので、船外機300が上昇及び下降する。
ロータリーアクチュエータ140のシャフト143の回転によって調整される船外機300の角度領域は、図1の(a)に示したトリム域とチルト域とから構成される。チルト域は、トリムシリンダ12のピストンロッド12bの先端がスイベルブラケット80に当接不能な角度領域であり、チルト域での船外機300の角度調整はロータリーアクチュエータ140のシャフト143の回転によって行われる。
一方、トリム域は、トリムシリンダ12のピストンロッド12bの先端がスイベルブラケット80に当接可能な角度領域であり、チルト域での船外機300の角度調整はトリムシリンダ12のピストンロッド12bの上昇及び下降、及びロータリーアクチュエータ140のシャフト143の回転の双方によって行われ得る。ただし、後述するように、本実施形態では、チルト域においても、船外機300の角度調整がロータリーアクチュエータ140のシャフト143の回転のみによって行われることもある。
(油圧回路)
次に、船外機昇降装置1の油圧回路について説明する。図4は、船外機昇降装置1の油圧回路を制御部100と共に示す図である。図4では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
図4に示すように、船外機昇降装置1は、モータ16、ポンプ42、第1の逆止弁44a、第2の逆止弁44b、アップブローバルブ46a、ダウンブローバルブ46b、メインバルブ(ポンプポート)48、マニュアルバルブ52、サーマルバルブ54、ロータリーアクチュエータ140、トリムシリンダ12、タンク18、フィルタF1〜F2、第1の流路C1〜第9の流路C9、及び制御部100を備えている。
モータ16によって駆動される油圧源としてのポンプ42は、運転者による船外機の昇降指示を示す昇降信号SIG_UDに応じて、「正転」「反転」「停止」の何れかの動作を行う。タンク18には作動油が貯えられている。
メインバルブ48は、図4に示すように、スプール48a、第1チェック弁48b、及び第2チェック弁48cを備えている。メインバルブ48は、スプール48aによって、第1チェック弁48b側の第1シャトル室48dと、第2チェック弁48c側の第2シャトル室48eとに仕切られている。
第1の流路C1は、ポンプ42と第1シャトル室48dとを接続すると共に、ポンプ42と第1の逆止弁44aとを接続している。また、第1の流路C1には、アップブローバルブ46aが接続されている。第2の流路C2は、ポンプ42と第2シャトル室48eとを接続すると共に、ポンプ42と第2の逆止弁44bとを接続している。また、第2の流路C2には、ダウンブローバルブ46bが接続されている。
なお、本明明細書に記載の油路構成における「接続」には、他の油圧エレメントを介さずに流路によって直接接続されている場合と、他の油路エレメントを介して間接的に接続されている場合の双方が含まれる。ここで、他の油圧エレメントには、例えば、バルブ(弁)、シリンダ、及びフィルタ等が含まれる。
ロータリーアクチュエータ140は、ピストン142によって第1室140fと第2室140gとに仕切られている。ロータリーアクチュエータ140のピストン142は、図2および図3に示すように、環状であり、外周のヘリカルギヤが、ハウジング141内の環状ギヤとかみ合っている。また、ピストン142の内周には、シャフト143の外周のヘリカルスプライン歯と噛み合うスプライン歯が設けられている。ロータリーアクチュエータ140は、第2室140gに作動油を供給することにより、ピストン142がシャフト143の軸上をハウジング141内で第1の向きに摺動し、シャフト143が正転することにより船外機300を上昇させるよう構成されている。また、ロータリーアクチュエータ140は、第1室140fに作動油を供給することにより、ピストン142がシャフト143の軸上をハウジング141内で前記第1の向きとは反対向きの第2の向きに摺動し、シャフト143が逆転することにより船外機300を下降させるよう構成されている。
トリムシリンダ12は、ピストン12cによって上室12fと下室12gとに仕切られている。
なお、本明細書において、シリンダの「上室」及び「下室」における「上」及び「下」とは、単に互いを区別するための名称であり、当該上室が当該下室よりも鉛直方向上側に位置することを必ずしも意味するものではない。このため、「上室」とは、シリンダにおいてピストンによって仕切られる第1室及び第2室のうち、ピストンに接続されたロッドが貫通する方の室である第1室と表現してもよいし、「下室」とは、シリンダにおいてピストンによって仕切られる第1室及び第2室のうち、ピストンに接続されたロッドが貫通しない方の室である第2室と表現してもよい。
本明細書では、特に混乱がない限り「上室」「下室」との表現も用いるが、上記の点に留意すべきである。
第1チェック弁48bは、ロータリーアクチュエータ140の第2室140gに、フィルタF1及び第3の流路C3を介して接続されている。一方、第2チェック弁48cは、ロータリーアクチュエータ140の第1室140fに、フィルタF2及び第4の流路C4を介して接続されている。また、図4に示すように、第4の流路C4には、上室給油バルブ56が接続されている。
第3の流路C3と第4の流路C4とを接続する第5の流路C5にはマニュアルバルブ52及びサーマルバルブ54が接続されている。
なお、メインバルブ48及びフィルタF1を介してポンプ42とロータリーアクチュエータ140の第2室140gとを接続する第1の流路C1及び第3の流路C3を、纏めて第1の油路とも呼ぶ。
第6の流路C6(当該流路も第1の油路とも呼ぶ)は、第3の流路C3とトリムシリンダ12の下室12gとを接続する。
第7の流路C7(第3の油路とも呼ぶ)は、複数のトリムシリンダ12の上室12fを互いに接続している。第7の流路C7の存在により、複数のトリムシリンダ12の上室12fの圧力が互いに均等化される。
第8の流路C8(第2の油路とも呼ぶ)は、複数のトリムシリンダ12の上室12fの一つとタンク18とを接続している。第9の流路C9は、第1の逆止弁44a及び第2の逆止弁44とタンク18とを接続している。
第1の逆止弁44aは、トリムシリンダ12が収縮し切った状態になり、且つ、ロータリーアクチュエータ140が逆転し切った状態になってもなおポンプ42が作動油を回収しようとする場合に、タンク18からポンプ42に作動油を供給する。
第2の逆止弁44bは、ロータリーアクチュエータ140が正転する際に、ピストン142の退出容積分の作動油をタンク18からポンプ42に供給し、また、トリムシリンダ12が伸長する際には、ピストンロッド12bの退出容積分の作動油をタンク18からポンプ42に供給する。
アップブローバルブ46aは、トリムシリンダ12が伸長し切った状態になり、且つ、ロータリーアクチュエータ140が正転し切った状態になってもなおポンプ42が作動油を供給する場合に、余剰の作動油をタンク18に戻す。
ダウンブローバルブ46bは、ロータリーアクチュエータ140が逆転する際に、ピストン142の進入容積分の作動油をタンク18に戻し、また、トリムシリンダ12が収縮する際には、ピストンロッド12bの進入容積分の作動油をタンク18に戻す。
マニュアルバルブ52は、手動による開閉が可能であり、船外機昇降装置1のメンテナンス時等においてマニュアルバルブ52を開状態とすることによって、作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gからタンク18に戻される。これにより、ロータリーアクチュエータ140が手動で逆転可能となる。
サーマルバルブ54は、温度上昇により作動油の体積が増大した場合に、余剰分の作動油をタンク18に戻す。
(切替弁60)
第8の流路C8上に設けられた切替弁60は、図4に示すように、ソレノイド62と、ソレノイド62によって駆動され、第8の流路C8を遮断状態又は開放状態とするプランジャ64とを備えている。ソレノイド62には、後述する制御部100から制御信号SIG_CONTが供給され、制御信号SIG_CONTに基づき、ソレノイド62のON/OFFが切り替えられる。
切替弁60は、ソレノイド62がOFFの場合にクローズ状態となることによって第8の流路C8を遮断し、ソレノイド62がONの場合にオープン状態となることによって第8の流路C8を開放するノーマリークローズ弁として構成してもよいし、ソレノイドがOFFの場合にオープン状態となることによって第8の流路C8を開放し、ソレノイドがONの場合にクローズ状態となることによって第8の流路C8を遮断するノーマリーオープン弁として構成してもよい。
切替弁60をノーマリーオープン弁として構成した場合、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、第8の流路C8が開放された状態、すなわち、トリムシリンダ12の上室12fとタンク18とが連通した状態で維持されるので、ロータリーアクチュエータ140及びトリムシリンダ12の双方を用いて船外機300の角度調整を行うことができる。
一方で、切替弁60をノーマリークローズ弁として構成した場合、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、第8の流路C8が遮断された状態、すなわち、トリムシリンダ12の上室12fとタンク18とが非連通状態で維持される。このため、トリムシリンダ12の上室12fから作動油が流出しないので、ロータリーアクチュエータ140のみで船外機300の角度調整を行ったり、船外機300を保持し続けたりすることができる。
なお、本実施形態では、プランジャ64には、第8の流路C8の遮断状態においてトリムシリンダ12の上室12fからの作動油の流出を止めるためのバルブ66が設けられている。
また、上記の説明では、ソレノイド62がオンオフソレノイドであり、プランジャ64が第8の流路C8を遮断状態及び開放状態の何れか一方の状態とする構成を例に挙げたが、これは本実施形態を限定するものではない。ソレノイド62として比例ソレノイドを採用し、プランジャ64を遮断状態位置から開放状態位置までの任意の位置に制御可能な構成としてもよい。このような構成とすることにより、第8の流路C8を通過する作動油の流量をきめ細かく制御することができるので、船外機300の上昇及び下降をよりきめ細かく制御することができる。
(制御部100)
図4に示すように、船外機昇降装置1は制御部100を備えている。制御部100は、船体200のイグニッションのオンオフを示すイグニッション信号SIG_IG、船体状態信号SIG_IN、及び、運転者による船外機300の昇降指示を示す昇降信号SIG_UDを参照し、切替弁60を制御するための制御信号SIG_CONTを生成する。生成した制御信号SIG_CONTは切替弁60に供給される。なお、船体状態信号SIG_INの一例として、船外機300の状態を示す状態信号が挙げられるが、本明細書に記載の実施形態はこれに限定されるものではない。船体状態信号の様々な例については後述する。
制御部100を備えることにより、船外機昇降装置1は、船外機300の状態に応じて船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
(制御部100の構成例)
以下では、制御部100の具体的な構成例について参照する図面を替えて説明する。
図5は、制御部100の一構成例を示す回路図である。本例では、イグニッション信号SIG_IG、船体状態信号SIG_IN、昇降信号SIG_UDは、すべてアナログ信号として制御部100に入力される。
図5に示すように、本例に係る制御部100は、第1のコネクタ101〜第4のコネクタ104、及び、第1のスイッチング素子121〜第5のスイッチング素子125等を備えて構成される。ここで、第1のスイッチング素子121、第3のスイッチング素子123、及び第4のスイッチング素子124は、例えばトランジスタによって構成されており、第2のスイッチング素子は、例えばFET(電界効果トランジスタ)によって構成されている。
第1のスイッチング素子121のコレクタ電極及び第3のスイッチング素子123のコレクタ電極、並びに、第2のスイッチング素子122のドレイン電極には、第1のコネクタ101を介してイグニッション信号SIG_IGが入力される。
第1のスイッチング素子121のベース電極には、第2のコネクタ102及びダイオード111を介して船体状態信号SIG_INが入力され、第3のスイッチング素子123のベース電極には第1のスイッチング素子121のエミッタ電流がダイオード112を介して入力される。また、第4のスイッチング素子124のベース電極には、第3のコネクタ103及びダイオード113を介して昇降信号SIG_UDが入力され、第5のスイッチング素子125のベース電極には、第3のコネクタ103及びダイオード114を介して昇降信号SIG_UDが入力される。
第2のスイッチング素子122のゲート電極には、第1のスイッチング素子121のエミッタ電流に応じた信号が、第3のスイッチング素子123及び第4のスイッチング素子を介して、又は、第3のスイッチング素子123及び第5のスイッチング素子を介して入力される。より具体的には、第2のスイッチング素子122のゲート電極には、ダイオード115を介して、第4のスイッチング素子124のエミッタ電流及び第5のスイッチング素子125のエミッタ電流が入力される。
第2のスイッチング素子122のソース電極からは、第4のコネクタ104を介して、制御信号SIG_CONTが切替弁60に供給される。
(船体状態信号SIG_INの具体例)
上述した船体状態信号SIG_INの一例として、船外機300が備えるエンジン301の状態を示すエンジン信号が挙げられる。ここで、エンジン信号とは、例えば、エンジン301の回転数を示す信号であり、一例としてエンジン301から取得することができる。なお、エンジンの回転数が0であればエンジンはオフであり、エンジンの回転数がゼロでなければエンジンはオンであるので、エンジンの回転数を示す信号はエンジンのオンオフを示す信号でもある。
船体状態信号SIG_INをエンジン信号とすることにより、以下に見るように、船外機昇降装置1は、船外機300が備えるエンジン301の状態に応じて船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
また、船体状態信号SIG_INの他の一例として、船外機300の備える動力伝達機構302が、動力伝達可能な状態、すなわちインギヤの状態にあるのか否かを示すギヤ信号が挙げられる。ギヤ信号は、一例として動力伝達機構302から取得することができる。
船体状態信号SIG_INをギヤ信号とすることにより、以下に見るように、船外機昇降装置1は、船外機300が備える動力伝達機構302の状態に応じて船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
なお、上述のエンジン信号、及びインギヤ信号は、船外機300の状態を示す状態信号の一例である。
(船外機昇降装置1の動作例)
(上昇動作)
昇降信号SIG_UDが「上昇」を示している場合、ポンプ42が正転し、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第1シャトル室48dに圧送される。これにより、第1チェック弁48bが開くと共に、スプール48aが第1チェック弁48b側に移動し、第2チェック弁48cが開く。その結果、作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gに供給されると共に、ロータリーアクチュエータ140の第1室140fから作動油が回収される。
ここで、切替弁60がオープン状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gにも供給されるので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が正転すると共に、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが上昇する。
一方、切替弁60がクローズ状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gには供給されないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は正転するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは上昇しない。
切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給されない。ポンプ42によって供給される単位時間当たりの作動油量は、切替弁60がオープン状態であっても、クローズ状態であっても大きな変化はない。このため、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く正転する。
(下降動作)
昇降信号SIG_UDが「下降」を示している場合、ポンプ42が逆転し、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第2シャトル室48eに圧送される。これにより、第2チェック弁48cが開くと共に、スプール48aが第2チェック弁48c側に移動し、第1チェック弁48bが開く。その結果、作動油がロータリーアクチュエータ140の第1室140fに供給されると共に、ロータリーアクチュエータ140の第2室140gから作動油が回収される。
ここで、切替弁60がオープン状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからも回収されるので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が逆転すると共に、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが下降する。
一方、切替弁60がクローズ状態であれば、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は逆転するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは下降しない。
切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く逆転する。
(保持状態)
昇降信号SIG_UDが「上昇」及び「下降」の何れも示していない場合、ポンプ42が停止する。ポンプ42が停止すると、船外機昇降装置1の油圧回路内の動作油の移動が収束した状態において、船外機300が保持される。なお、本明細書では、昇降信号SIG_UDが「上昇」及び「下降」の何れも示していない場合を、便宜的に、昇降信号SIG_UDが「保持」を示している場合と表現することもある。
(切替弁60の制御例)
以下では、図6を参照して、制御部100による切替弁60の制御例について説明する。
図6は、船体状態信号SIG_INが示す船外機300の状態、昇降信号SIG_UDが示す運転者による船外機の昇降指示、及び、制御部100によって制御された切替弁60の状態を例示する表である。
図6に示す例では、船体状態信号SIG_INが「エンジンオン」又は「インギヤ」を示している場合、昇降信号SIG_UDが「上昇」「下降」「保持」の何れを示しているのかに関わらず、制御部100は切替弁60をオープン状態とする。
一例として、船体状態信号SIG_INは、船外機300が備えるエンジン301のエンジン回転部に関連する信号であり、制御部100は、エンジン回転数が回転数に関する第1閾値以上である場合に、航行状態と判定し、切替弁60をオープン状態とする。ここで、回転数に関する第1閾値は、適宜設定された正の値を有している。また、制御部100は、エンジン回転数が回転数に関する第2閾値を超える場合に、航行状態と判定し、切替弁60をオープン状態とする構成でもよい。ここで、回転数に関する第2閾値は、適宜設定された0以上の値を有している。
このように、制御部100は、船体状態信号SIG_INを参照して、航行状態及び停船状態を判定し、航行状態と判定した場合に、切替弁60をオープン状態となるように制御する。
したがって、エンジン301がオンであるか又は動力伝達機構302がインギヤの状態では、トリム域において、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が正転および逆転すると共に、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが上昇及び下降することによって船外機300の角度調整が行われる。また、船外機300の保持状態において、外力によりトリムシリンダ12の下室12gの内圧が上昇した場合であっても、当該内圧は、ロータリーアクチュエータ140の第2室140gに分散される。
一方で、図6に示す例では、船体状態信号SIG_INが「エンジンオフ」又は「インギヤでない」を示し、昇降信号SIG_UDが「上昇」又は「保持」を示す場合に、制御部100は切替弁60をクローズ状態とする。
このように、制御部100は、船体状態信号SIG_INを参照して、航行状態及び停船状態を判定し、停船状態と判定した場合に、切替弁60をクローズ状態となるように制御する。
したがって、エンジン301がオフであるか又は動力伝達機構302がインギヤでない状態において、船外機300を上昇させる場合、トリム域においても、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143のみが正転する。このため、エンジン301がオフであるか又は動力伝達機構302がインギヤでない状態では、エンジン301がオンであるか又は動力伝達機構302がインギヤである状態に比べて、船外機300を早く上昇させることができる。
また、船外機300の保持状態において、作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gからトリムシリンダ12の下室12gに供給されることがないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143によって船外機300をしっかりと保持することができる。
また、図6に示す例では、船体状態信号SIG_INが「エンジンオフ」又は「インギヤでない」を示し、昇降信号SIG_UDが「下降」を示す場合に、制御部100は切替弁60をオープン状態とする。
したがって、エンジン301がオフであるか又は動力伝達機構302がインギヤでない状態において、船外機300を下降させる場合、作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gからトリムシリンダ12の下室12gに供給され、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが、スイベルブラケット80に当接するまで上昇する。
なお、切替弁60の制御は、上記の例に限定されるものではなく、ユーザの使い勝手や外力に対する船外機昇降装置1の適応性等を鑑みて、適宜設定することができる。
例えば、船体状態信号SIG_INが「エンジンオン」又は「インギヤ」を示し、昇降信号SIG_UDが「保持」を示す場合に、制御部100は切替弁60をクローズ状態としてもよい。
船外機300の保持状態において、通常、トリムシリンダ12の上室12fから作動油が流出することも、トリムシリンダ12の上室12fに作動油が流入することもない。換言すれば、船外機300の保持状態においては、通常、トリムシリンダ12の上室12fには余分な圧力が印加されることはない。このような状況では、切替弁60をオープン状態としてもクローズ状態としても好適な動作が得られる。
また、例えば、船体状態信号SIG_INが「エンジンオフ」又は「インギヤでない」を示し、昇降信号SIG_UDが「下降」を示す場合に、制御部100は切替弁60をクローズ状態としてもよい。
この場合、エンジン301がオフであるか又は動力伝達機構302がインギヤでない状態において、船外機300を下降させる場合、作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gからトリムシリンダ12の下室12gに供給されないので、エンジン301がオンであるか又は動力伝達機構302がインギヤである状態に比べて、船外機300を早く下降させることができる。
なお、船体状態信号SIG_INが「エンジンオフ」又は「インギヤでない」を示し、昇降信号SIG_UDが「下降」を示す場合に、切替弁60をオープン状態とするのかクローズ状態とするのかの選択は、制御部100によって行われる構成としてもよい。このような構成の場合、制御部100はユーザからの指示を示すユーザ指示信号を参照してオープン状態及びクローズ状態の何れかを選択してもよいし、他の信号を参照してオープン状態及びクローズ状態の何れかを選択してもよい。
<切替弁60を第8の流路上に配置することの効果>
以上説明したように、本実施形態では、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に配置した。一方で、比較例としては、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設けるという構成も考えられる。
しかしながら、一般に、シリンダの下室には上室に比べて高い油圧が印加され、その油圧の値は一例として25MPa程度に達する。このため、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設ける場合、切替弁60に対して高い耐
圧性及びシール性が要求されるので、切替弁60の大型化及び重量化を招来してしまう。
また、第6の流路C6上に切替弁60を設ける場合、切替弁60としてノーマリークローズ弁を用いた場合、ピストンロッド12bに外力が印加された場合、切替弁60に過度な圧力がかかる可能性があるので、当該過度な圧力を逃がすための保護バルブを別途設ける必要がある。
一方で、本実施形態のように、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に設ける構成では、切替弁60に対して上記のような高い耐圧性及びシール性が要求されることはない。また、切替弁60を第8の流路C8上に設ける構成では、上述のような保護バルブを設けることは必須ではない。
したがって、本実施形態のように、切替弁60を、トリムシリンダ12の上室(第1室)12fに接続された第8の流路C8上に設ける構成は、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6上に切替弁60を設ける構成に比べて、船外機昇降装置の小型化や軽量化を図ることができるというメリットがある。また、製造コストの抑制及び信頼度の向上というメリットがある。
〔実施形態2〕
以下では、図7を参照して実施形態2に係る制御部100aについて説明する。図7は本実施形態に係る制御部100aの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る船外機昇降装置は、実施形態1係る船外機昇降装置1において、制御部100に代えて、図7に示す制御部100aを備えたものである。本実施形態に係る船外機昇降装置のその他の構成は実施形態1において説明した船外機昇降装置1と同様である。
制御部100aは、船体状態信号A−D変換回路131、昇降信号A−D変換回路132、演算部133、及び制御信号生成回路134を備えている。本実施形態においても、船体状態信号SIG_IN、及び昇降信号SIG_UDは、アナログ信号として制御部100aに入力される。なお、図7では、船体状態信号A−D変換回路131のことを入力信号A−D変換回路131と表記している。
船体状態信号A−D変換回路131は、船体状態信号SIG_INをデジタル信号に変換する変換回路である。変換されたデジタル信号としての船体状態信号SIG_INは、演算部133に供給される。
昇降信号A−D変換回路132は、昇降信号SIG_UDをデジタル信号に変換する変換回路である。変換されたデジタル信号としての昇降信号SIG_UDは、演算部133に供給される。
演算部133は、デジタル信号としての船体状態信号SIG_IN及び昇降信号SIG_UDを参照し、切替弁60をオープン状態及びクローズ状態の何れにすべきかを決定する。決定結果を示す信号は制御信号生成回路134に供給される。
制御信号生成回路134は、上記決定結果を示す信号を参照し、上記決定結果に応じた制御信号SIG_CONTを生成する。生成された制御信号SIG_CONTは、切替弁60に供給される。
演算部133において決定される、船体状態信号SIG_IN及び昇降信号SIG_UDと切替弁60の状態との関係は、本実施形態を限定するものではないが、一例として、実施形態1の図6と同様に決定する構成とすることができる。
本実施形態に係る船外機昇降装置は、制御部100aを備えているので、実施形態1と同様に、船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。また、船体状態信号SIG_INを、船外機300の状態を示す状態信号とすれば、船外機の状態に応じて船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
〔実施形態3〕
以下では、図8を参照して実施形態3に係る制御部100bについて説明する。図8は本実施形態に係る制御部100bの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る船外機昇降装置は、実施形態1に係る船外機昇降装置1において、制御部100に代えて、図8に示す制御部100bを備えたものである。以下の説明では、すでに説明した部材と同様の部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
制御部100bは、図8に示すように、デジタル信号送受信回路151、昇降信号A−D変換回路132、演算部133、及び制御信号生成回路134を備えている。
デジタル信号送受信回路151は、船体状態信号としてデジタル信号D_SIGを受信し、受信したデジタル信号D_SIGを演算部133に供給する。
デジタル信号D_SIGは、船体200上に構成された有線又は無線ネットワークを介して伝送される信号であり、入力情報INFO_INを含んでいる。ここで、入力情報INFO_INとは、実施形態1及び2において説明した船体状態信号SIG_INによって示される情報と同様の情報である。一例として、入力情報INFO_INには、実施形態1及び2において説明した、船外機300の状態を示す状態信号と同等の情報が含まれ得る。入力情報INFO_INの具体例として、例えば、エンジン301のオンオフを示す1ビットのフラグ、船外機300の備える動力伝達機構302がインギヤの状態にあるのか否かを示す1ビットのフラグ等が挙げられる。
デジタル信号D_SIGは、船体200に関する様々な情報及び船体200外から取得した様々な情報を含み得る。デジタル信号D_SIGを伝送するための具体的な規格は本実施形態を限定するものではないが、一例として、NMEA(National Marine Electronics Association)によって制定されたNMEA2000(登録商標)が挙げられる。
演算部133は、デジタル信号送受信回路151から供給されるデジタル信号D_SIG、及び、昇降信号A−D変換回路132から供給されるデジタル信号としての昇降信号SIG_UDを参照し、切替弁60をオープン状態及びクローズ状態の何れにすべきかを決定する。決定結果を示す信号は制御信号生成回路134に供給される。
演算部133において決定される、入力情報INFO_IN及び昇降信号SIG_UDと切替弁60の状態との関係は、本実施形態を限定するものではないが、一例として、実施形態1の図6と同様に決定する構成とすることができる。
また、演算部133は、デジタル信号D_SIGに含まれる他の情報を更に参照して、切替弁をオープン状態及びクローズ状態の何れにすべきかを決定する構成としてもよい。
本実施形態に係る船外機昇降装置は、制御部100bを備えているので、実施形態1と同様に、船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。また、デジタル信号D_SIGが、船外機300の状態を示す状態信号と同等の情報を含む構成では、船外機の状態に応じて船外機の昇降の速さを自動的に変更することができる。
〔実施形態4〕
以下では、実施形態4に係る船外機昇降装置1aの構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る船外機昇降装置1aの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図9では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図9に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1aでは、2つのトリムシリンダ12−1及び12−2を備え、これらのトリムシリンダの上室には、それぞれ切替弁60−1及び60−2が接続されている。換言すれば、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第1トリムシリンダ12−1の上室(第1室)12fに接続された第1切替弁60−1と、第2トリムシリンダ12−2の上室(第1室)12fに接続された第2切替弁60−2とを備えている。
ここで、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成であり、第1切替弁60−1及び第2切替弁60−2は、実施形態1において説明した切替弁60と同様の構成である。
また、図9に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第2トリムシリンダ12−2の上室12fに接続された第10の流路C10を備えている。第1切替弁60−1は、第1トリムシリンダ12−1の上室12fに接続された第8の流路C8上に設けられており、第2切替弁60−2は、第10の流路C10上に設けられている。
また、本実施形態に係る船外機昇降装置1aは、第1トリムシリンダ12−1の上室12fと、第2トリムシリンダ12−2の上室12fとを接続する油路を有していない。
上記のような構成とすることによっても、実施形態1〜3において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。
また、上記のような構成とすることにより、第1トリムシリンダ12−1の上室12fからの作動油の流出と、第2トリムシリンダ12−2の上室12fからの作動油の流出とを、第1切替弁60−1と第2切替弁60−2とを用いて個別に制御することができるので、船外機の昇降に関し、よりきめ細かい制御を行うことができる。
なお、上記の説明では、船外機昇降装置1aが2つのトリムシリンダ12を備える場合を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、3つ以上のトリムシリンダ12を備え、これら3つ以上のトリムシリンダ12の上室12fにそれぞれ接続された切替弁60を有する構成も本実施形態に含まれる。
〔実施形態5〕
以下では、実施形態5に係る船外機昇降装置1bの構成について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る船外機昇降装置1bの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図10では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1bは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図10に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1bは、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2を備え、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2のそれぞれの上室(第1室)12fに、切替弁60が直接接続されている。より具体的に言えば、本実施形態に係る船外機昇降装置1bは、第7の流路C7に接続された第11の流路C11を備えており、第1トリムシリンダ12−1の上室12fと、第2トリムシリンダ12−2の上室12fと、切替弁60とが、第7の流路C7及び第11の流路C11とを介して直接接続されている。
ここで、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成であり、第1切替弁60−1及び第2切替弁60−2は、実施形態1において説明した切替弁60と同様の構成である。
上記のような構成とすることによっても、実施形態1〜3において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。
〔実施形態6〕
以下では、実施形態6に係る船外機昇降装置1cの構成について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る船外機昇降装置1cの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図11では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図11に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2を備え、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2の一方である第1トリムシリンダ12−1の上室12fに切替弁60が接続されている。より具体的に言えば、第1トリムシリンダ12−1の上室12fには、一端がタンク18に接続された第8の流路C8が接続され、当該第8の流路C8上に切替弁60が設けられている。一方で、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、一端がタンク18に接続された第10の流路C10を備えており、第2トリムシリンダ12−2の上室12fには、第10の流路C10の他端が接続されているが、当該第10の流路C10上には切替弁60が設けられていない。
ここで、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2は、実施形態1において説明したトリムシリンダ12と同様の構成である。
また、本実施形態に係る船外機昇降装置1cは、第1トリムシリンダ12−1の上室12fと第2トリムシリンダ12−2の上室12fとを接続する流路を備えていない。これにより、本実施形態に係る船外機昇降装置1cでは、第1トリムシリンダ12−1のみを切替弁60を用いて制御することができる。
上記の構成によれば、切替弁60をクローズ状態とすることにより、第1トリムシリンダ12−1の上室12fから作動油が流出したり、当該上室12fに作動油が流入することがないので、ロータリーアクチュエータ140及び第2トリムシリンダ12−2のみを用いて船外機300の昇降を行うことが可能となる。
このように切替弁60をクローズ状態とすることにより、切替弁60をオープン状態とした場合に比べて、船外機300の昇降を速く行うことができる。
なお、上記の説明では、第1トリムシリンダ12−1及び第2トリムシリンダ12−2の一方である第1トリムシリンダ12−1の上室12fのみに切替弁60が接続されている構成を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、N本(Nは3以上)のトリムシリンダ12を備え、これらN本のトリムシリンダのうち、少なくとも何れかの上室12fに切替弁60が接続されている構成も本実施形態に含まれる。
〔実施形態7〕
以下では、実施形態7に係る船外機昇降装置1dの構成について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る船外機昇降装置1dの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図12では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1dは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図12に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1dでは、第8の流路C8が、切替弁60を介して、メインバルブ48における第1シャトル室48d及び第2シャトル室48eのうち、第2シャトル室48eに接続されている。ここで、第2シャトル室48eは、第2チェック弁48c及びフィルタF2を介して、第4の流路C4によりロータリーアクチュエータ140の上室(第1室)140fに接続されている。したがって、本実施形態では、第8の流路C8は、切替弁60を介して、メインバルブ48における第1シャトル室48d及び第2シャトル室48eのうち、ロータリーアクチュエータ140の第1室に接続された第2シャトル室48eに接続されている。
このような構成によっても、実施形態1〜3において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。また、第8の流路C8をタンク18まで引き回す必要がないので船外機昇降装置1dにおける各構成要素の配置如何によっては油路構成を簡素化することができる。また、後述する実施形態8のように第8の流路C8を第4の流路C4に接続する場合に比べて、ロータリーアクチュエータ140の第1室140fの油圧の変動の影響を受けにくくすることができる。
〔実施形態8〕
以下では、実施形態8に係る船外機昇降装置1eの構成について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る船外機昇降装置1eの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図13では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1eは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図13に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1eでは、第8の流路C8が、切替弁60を介して、第4の流路C4に接続されている。ここで、第4の流路C4は、ロータリーアクチュエータ140の上室(第1室)140fに接続されている。しがたって、本実施形態では、第8の流路C8は、切替弁60を介してロータリーアクチュエータ140の上室(第1室)140fに接続されている。
このような構成によっても、実施形態1〜3において説明した船外機昇降装置と同様の効果を奏することができる。また、第8の流路C8をタンク18まで引き回す必要がないので船外機昇降装置1dにおける各構成要素の配置如何によっては油路構成を簡素化することができる。また、メインバルブ48に第8の流路C8を接続する実施形態7に比べて、加工コストを低減することができる。
以下では、実施形態9に係る船外機昇降装置1fの構成について、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る船外機昇降装置1fの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図14では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1fは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図14に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1fは、第8の流路C8に接続された第12の流路C12を備えている。また、本実施形態に係る船外機昇降装置1fでは、第8の流路C8における切替弁60とトリムシリンダ12との間には、第12の流路C12を介して、保護バルブ71の一端が接続されている。また、保護バルブ71の他端は、タンク18に接続されている。
本実施形態に係る船外機昇降装置1fは、トリムシリンダ12の上室12fの油圧が過度に上昇した場合であっても、保護バルブ71を介して過度な油圧が解放されるので、切替弁60に過度な油圧が印加されることを抑制しつつ、実施形態1〜3と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置が備える保護バルブ71は、図14に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図9〜図13、及び後述する図15〜図16に示す各船外機昇降装置においても同様に、第8の流路C8における切替弁60とトリムシリンダ12(12−1)との間に、第12の流路C12を介して、保護バルブ71の一端が接続される構成とすることができる。
〔実施形態10〕
以下では、実施形態10に係る船外機昇降装置1gの構成について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る船外機昇降装置1gの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図15では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1gは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図15に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1gでは、第8の流路C8は、切替弁60を介してタンク18に接続されており、第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間には、保護バルブ(保持バルブ)72が設けられている。
本実施形態に係る船外機昇降装置1gにおける上記の構成は、切替弁60をノーマリーオープン弁として構成する場合に好適である。第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間に保護バルブ72が設けられているので、万一、切替弁60が作動しなくなった場合であっても、トリムシリンダ12の上室12fへの作動油の流入が抑制される。このため、船外機300が意図せずに下降してしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置が備える保護バルブ72は、図15に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図9〜図11、図14、及び、後述する図16〜図17に示す各船外機昇降装置においても同様に、第8の流路C8において、切替弁60とタンク18との間に、保護バルブ(保持バルブ)72が設ける構成をすることができる。
〔実施形態11〕
以下では、実施形態11に係る船外機昇降装置1hの構成について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る船外機昇降装置1hの油圧回路を制御部100と共に示す図である。図16では、すでに説明した部材と同じ部材には同じ符号を付している。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1hは、実施形態1において説明した制御部100に代えて、実施形態2に係る制御部100aを備える構成としてもよいし、実施形態3に係る制御部100bを備える構成としてもよい。
図16に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hは、ポンプ(油圧源)42に接続されたメインバルブ(第1のポンプポート)48に加え、ポンプ42に接続された第2のメインバルブ(第2のポンプポート)49を備えている。また、本実施形態に係る船外機昇降装置1hは、ポンプ42と第2のメインバルブ49とを接続する第13の流路C13及び第14の流路C14を備えている。
第2のメインバルブ49は、図16に示すように、スプール49a、及びチェック弁49bを備えている。第2のメインバルブ49は、スプール49aによって、チェック弁49b側の第1シャトル室49dと、スプール49aから見てチェック弁49bとは反対側の第2シャトル室49eとに仕切られている。
第2のメインバルブ49における第1シャトル室49dは、第13の流路C13及び第1の流路C1を介してメインバルブ48における第1シャトル室48dにも接続されており、第2のメインバルブ49における第2シャトル室49eは、第14の流路C14及び第2の流路を介してメインバルブ48における第2シャトル室48eにも接続さされている。
また、図16に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hでは、トリムシリンダ12の下室12gに接続された第6の流路C6は、第2のメインバルブ49におけるチェック弁49bに接続されている。換言すれば、第6の流路C6は、チェック弁49bを介して、第2のメインバルブ49における第1シャトル室49dに接続されている。
また、図16に示すように、本実施形態に係る船外機昇降装置1hでは、第6の流路C6は、マニュアルバルブ52にも接続されている。また、図16に示すように、第6の流路C6には、保護バルブ82接続されており、当該第6の流路C6は、当該保護バルブ82を介してタンク18に接続されている。
上記のように構成された船外機昇降装置1hは以下のように動作する。
(上昇動作)
ポンプ42が正転すると、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第1シャトル室48d、及び第2のメインバルブ49の第1シャトル室49dに圧送される。これにより、メインバルブ48の第1チェック弁48bが開くと共に、スプール48aが第1チェック弁48b側に移動し、第2チェック弁48cが開く。また、第2のメインバルブ49のチェック弁49bが開く。その結果、メインバルブ48から作動油がロータリーアクチュエータ140の第2室140gに供給されると共に、ロータリーアクチュエータ140の第1室140fから作動油が回収される。また、第2のメインバルブ49から作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給される。
ここで、切替弁60がオープン状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gにも供給されるので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が正転すると共に、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが上昇する。
一方、切替弁60がクローズ状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gには供給されないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は正転するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは上昇しない。
切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gに供給されない。ポンプ42によって供給される単位時間当たりの作動油量は、切替弁60がオープン状態であっても、クローズ状態であっても大きな変化はない。このため、上記実施形態と同様に、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く正転する。
(下降動作)
ポンプ42が逆転すると、作動油がポンプ42からメインバルブ48の第2シャトル室48e、及び第2のメインバルブ49の第2シャトル室49eに圧送される。これにより、第2チェック弁48cが開くと共に、スプール48aが第2チェック弁48c側に移動し、第1チェック弁48bが開く。また、第2のメインバルブ49のスプール49aがチェック弁49b側に移動し、チェック弁49bが開く。その結果、作動油がロータリーアクチュエータ140の第1室140fに供給されると共に、ロータリーアクチュエータ140の第2室140gから作動油が回収される。また、トリムシリンダ12の下室12gから作動油が回収される。
ここで、切替弁60がオープン状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからも回収されるので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143が逆転すると共に、トリムシリンダ12のピストンロッド12bが下降する。
一方、切替弁60がクローズ状態であれば、上記実施形態と同様に、作動油はトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は逆転するが、トリムシリンダ12のピストンロッド12bは下降しない。
切替弁60がクローズ状態の場合、作動油がトリムシリンダ12の下室12gからは回収されないので、上記実施形態と同様に、ロータリーアクチュエータ140のシャフト143は、切替弁60がオープン状態である場合に比べて、速く逆転する。
なお、本実施形態に係る船外機昇降装置1hが備える第2のメインバルブ49及び第6の流路C6の接続態様は、図16に示す油路構成に限定して適用されるものではない。例えば、図9〜図15に示した各船外機昇降装置においても同様に、第2のメインバルブ49を備える構成とし、第6の流路C6の接続態様を図16と同様に構成することができる。
〔実施形態12〕
以下では、実施形態12として、実施形態1及び2において説明した船体状態信号SIG_INの他の具体例について説明する。船体状態信号SIG_INは、実施形態1及び2において説明した具体例に代えて、又は、実施形態1及び2において説明した具体例に加えて、後述する他の具体例の1又は複数を含む構成とすることができる。
なお、実施形態3において説明したように、実施形態3に係るデジタル信号D_SIGは、船体状態信号SIG_INが含む情報と同等の情報を含む。従って、以下において、船体状態信号SIG_INに関し説明する事項は実施形態1及び2のみならず、実施形態3に係るデジタル信号D_SIGに対しても適用されるものである。
船体状態信号SIG_INに含まれ得る信号は、
(A)船外機300から取得可能な船外機性能信号
(B)船体(本体)200から取得可能な船体(本体)性能信号
に分類される。
船外機300から取得可能な船外機性能信号、及び、当該船外機性能信号を参照した制御部100、100a、100b(以下単に制御部とも記載する)による制御例は以下の通りである。
(A−1)イグニッション信号
イグニッション信号は、船外機300のイグニッションのオンオフを示す信号である。
制御部は、例えば、イグニッションオンである場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、イグニッションオフである場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−2)チルト/トリム制御信号
チルト/トリム制御信号は船外機300のチルト及び/又はトリムを制御するための信号である。
制御部は、チルト/トリム制御信号に応じて、切替弁60を切り替える。
(A−3)エンジンニュートラル信号
エンジンニュートラル信号は、船外機300のエンジンがニュートラルであるか否かを示す信号である。
制御部は、例えば、エンジンがニュートラルでない場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、エンジンがニュートラルである場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−4)トリム角度信号
トリム角度信号は、船外機300のトリムの角度を示す信号である。
制御部は、例えば、船外機300のトリムの角度が所定の値よりも小さい場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、船外機300のトリムの角度が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−5)エンジン水温信号
エンジン水温信号は、船外機300のエンジンの水温を示す信号である。
制御部は、例えば、エンジンの水温が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、エンジンの水温が所定の値よりも小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−6)エンジン油温信号
エンジン水温信号は、船外機300のエンジンの油温を示す信号である。
制御部は、例えば、エンジンの油温が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、エンジンの油温が所定の値よりも小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−7)エンジン油圧信号
エンジン油圧信号は、船外機300のエンジンの油圧を示す信号である。
制御部は、例えば、エンジンの油圧が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、エンジンの油温が所定の値よりも小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−8)水位信号
水位信号は、船外機300における水面の水位を示す信号である。
制御部は、水位信号に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、水位信号の示す水位が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、水位信号の示す水位が所定の値より小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−9)スロットル開度信号
スロットル開度信号は、船外機300のエンジンのスロットルの開度を示す信号である。
制御部は、例えば、スロットルの開度が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、スロットルの開度が所定の値より小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−10)船速信号(水流信号)
船速信号は、船速を示す信号である。船速は水流の速さを参照して特定されるので、船速信号は、水流信号と呼んでもよい。
制御部は、船速が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、船速が所定の値より小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−11)バッテリー電圧信号
バッテリー電圧信号はバッテリーの電圧を示す信号である。
制御部は、バッテリーの電圧に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、バッテリーの電圧が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、バッテリーの電圧が所定の値より小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(A−12)大気圧信号
大気圧信号は、大気圧を示す信号である。制御部は、大気圧に応じて、切替弁60を切り替える。
(A−13)ジェネレータ出力電圧
上述した実施形態1〜11及び本実施形態に係る船外機300は、当該船外機300が備えるエンジン301に接続されたジェネレータを備えている。
図17は、船外機300のエンジン301周辺の構成を示すブロック図である。図17に示すように、船外機300は、エンジン301、エンジン301からプロペラ303に動力を伝達する動力伝達機構302、エンジン301により駆動されるジェネレータ(発電機)310、及びメインバッテリー311を備えている。また、一例として船外機300は、メインバッテリー311に加え、予備バッテリーも搭載可能に構成されている。
図17に示すように、ジェネレータ310からは、メインバッテリー311への導線310aに加え、予備バッテリーへの導線310bが引き出されている。当該導線310bは制御部100、100a、100bに接続され、当該導線310bの電位は、制御部によりジェネレータの出力電圧として参照される。
本例に係る制御部は、船体状態信号SIG_INとして、ジェネレータの出力電圧を参照し、当該ジェネレータの出力電圧が、電圧に関する第1閾値以上である場合に、航行状態と判定し、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行う。ここで、電圧に関する上記第1閾値は、例えば、適宜設定された正の値を有する。
また、制御部は、船体状態信号SIG_INとして、ジェネレータの出力電圧を参照し、当該ジェネレータの出力電圧が、電圧に関する第2閾値を超える場合に、航行状態と判定し、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行う構成としてもよい。ここで、電圧に関する上記第2閾値は、例えば、適宜設定された0以上の値を有する。
なお、以上例示した信号のうち、(A−1)〜(A−11)、及び(A−13)は、船外機300の状態を示す状態信号と捉えることもできる。
続いて、船体200から取得可能な船体(本体)性能信号、及び、当該船体(本体)性能信号を参照した制御部による制御例は以下の通りである。
(B−1)衝撃信号
衝撃信号は、船体200が受ける衝撃を示す信号である。
制御部は、衝撃信号に応じて切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、船体200が受ける衝撃、又は衝撃信号自体の有無に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、衝撃が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、衝撃が所定の値より小さい場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−2)方位信号
方位信号は、船体200の進行方向を示す信号である。制御部は、方位信号に応じて、切替弁60を切り替える。
(B−3)ソナー信号
ソナー信号は、船体200が備えるソナーから供給される信号である。
制御部は、ソナー信号に応じて、切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、ソナー信号が示す障害物の有無、又は、ソナー信号自体の有無に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、障害物がある場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、障害物がない場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−4)GPS信号
GPS信号は、船体200が備えるGPS(Global Positioning System)装置から供給される信号である。なお、GPS装置は船体の上または近辺にあっても良い。
制御部は、GPS信号が示す船速が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、GPS信号が示す船速が所定の値より小さい場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−5)トランサム振動信号
トランサム振動信号は、船体200が備えるトランサムの振動を示す信号である。
制御部は、トランサム振動信号に応じて、切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、トランサム振動信号の示す振動、又は、トランサム振動信号自体の有無に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、トランサムの振動が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、トランサムの振動が所定の値より小さい場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−6)水温信号
水温信号は、船体200の周囲の水温を示す信号である。制御部は、水温信号に応じて、切替弁60を切り替える。
(B−7)振動信号
振動信号は、船体200の振動を示す信号である。
制御部は、振動信号に応じて、切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、振動信号の示す振動、又は振動信号自体の有無に応じて切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、振動信号の示す振動が所定の値以上である場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、振動信号の示す振動が所定の値より小さい場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−8)IP画像信号
IP画像信号は、船体200の周辺の状況を示す画像信号である。
制御部は、IP画像信号に応じて、切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、IP画像信号の示す障害物の有無、または、IP画像信号自体の有無に応じて切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、障害物がある場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、障害物がない場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−9)レーダー信号
レーダー信号は、船体200が備えるレーダーから供給される信号である。
制御部は、レーダー信号に応じて、切替弁60を切り替える。より具体的には、制御部は、レーダー信号が示の障害物の有無、または、レーダー信号自体の有無に応じて切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、障害物がある場合に、図6における「エンジンオン又はインギヤ」の状態の制御と同様の制御を行い、障害物がない場合、または、信号が無い場合に、図6における「エンジンオフ又はインギヤでない」の状態の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
(B−10)音声信号
音声信号は、操船者(ユーザ)の音声を示す信号である。
制御部は、音声信号に応じて、切替弁60を切り替える。制御部は、例えば、音声信号に含まれる音声指示を参照して、図6の制御と同様の制御を行う構成とすればよい。
なお、以上例示した信号のうち、(B−1)〜(B−9)は、船体(本体)200の状態を示す状態信号と捉えることもできる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御部100、100a、100bは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御部100、100a、100bは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h 船外機昇降装置
12、12−1、12−2 トリムシリンダ
42 ポンプ(油圧源)
60、60−1、60−2 切替弁
100、100a、100b 制御部
121 第1のスイッチング素子
122 第2のスイッチング素子
133 演算部(決定部)
140 ロータリーアクチュエータ
142 ピストン
143 シャフト
200 船体(本体)
300 船外機
301 エンジン
302 動力伝達機構
303 プロペラ
310 ジェネレータ
C1 第1の流路(第1の油路)
C2 第2の流路
C3 第3の流路(第1の油路)
C4 第4の流路
C5 第5の流路
C6 第6の流路(第1の油路)
C7 第7の流路(第3の油路)
C8 第8の流路(第2の油路)
C9 第9の流路
C10 第10の流路
C11 第11の流路
C12 第12の流路
C13 第13の流路
C14 第14の流路

Claims (15)

  1. 船外機を昇降させる船外機昇降装置において、
    ロータリーアクチュエータと、
    1又は複数のトリムシリンダと、
    を備え、
    前記各トリムシリンダは、
    当該トリムシリンダを第1室と第2室とに仕切るピストンと、
    前記ピストンに接続され、当該トリムシリンダの第1室を貫通するロッドとを備え、
    前記ロータリーアクチュエータは、
    当該ロータリーアクチュエータを第1室と第2室とに仕切る環状のピストンと、
    前記ピストンに挿嵌され、当該ロータリーアクチュエータの第1室と第2室とに亘って延びるシャフトと、を備え、
    前記第2室に作動油を供給することにより船外機を上昇させるよう構成されており、
    当該船外機昇降装置は、
    油圧源と、
    前記油圧源と、前記ロータリーアクチュエータの第2室と、前記1又は複数のトリムシリンダの第2室とを接続する第1の油路と、
    前記1又は複数のトリムシリンダの少なくとも何れかの第1室に接続された第2の油路と、
    前記第2の油路上に設けられた切替弁と、
    船体状態信号を参照して前記切替弁を制御する制御部とを備え
    前記制御部は、
    前記船体状態信号を参照して、航行状態及び停船状態を判定し、
    前記航行状態と判定した場合に、前記切替弁をオープン状態となるように制御し、
    前記停船状態と判定した場合に、前記切替弁がクローズ状態となるように制御する
    ことを特徴とする船外機昇降装置。
  2. 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
    前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの少なくとも何れかに接続されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
  3. 前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダの何れか一方のみに接続されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の船外機昇降装置。
  4. 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
    前記切替弁として、
    前記第1トリムシリンダの第1室に接続された第1切替弁と、
    前記第2トリムシリンダの第1室に接続された第2切替弁と、
    を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
  5. 前記トリムシリンダは、少なくとも第1トリムシリンダ及び第2トリムシリンダを備え、
    前記切替弁は、前記第1トリムシリンダ及び前記第2トリムシリンダに直接接続されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の船外機昇降装置。
  6. 前記油圧源に接続されたポンプポートを更に備え、
    前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記ポンプポートにおける2つのシャトル室のうち、前記ロータリーアクチュエータの第1室に接続されたシャトル室に接続されている
    ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  7. 前記第2の油路は、前記切替弁を介して、前記ロータリーアクチュエータの第1室に接続されている
    ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  8. 前記第2の油路において、前記切替弁と前記トリムシリンダとの間には保護バルブの一端が接続されている
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  9. 前記第2の油路は、前記切替弁を介して貯油タンクに接続されており、
    前記第2の油路において、前記切替弁と貯油タンクとの間には保護バルブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  10. 前記油圧源に接続された第1のポンプポート及び第2のポンプポートを更に備え、
    前記第1のポンプポートは、前記ロータリーアクチュエータの前記第1室及び前記第2室に対して、それぞれチェック弁を介して接続された第2及び第1シャトル室を有しており、
    前記第2のポンプポートは、前記第1のポンプポートの前記第1シャトル室に接続されたシャトル室を有しており、
    前記第1の油路は、前記第2のポンプポートの前記シャトル室に対してチェック弁を介して接続されている
    ことを特徴とする、請求項1から9の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  11. 前記船体状態信号は、前記船外機が備えるエンジンに接続されたジェネレータの出力電圧であり、
    前記制御部は、前記ジェネレータの出力電圧が、電圧に関する第1閾値以上である場合に、前記航行状態と判定する
    ことを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  12. 前記船体状態信号は、前記船外機が備えるエンジンに接続されたジェネレータの出力電圧であり、
    前記制御部は、前記ジェネレータの出力電圧が、電圧に関する第2閾値を超える場合に、前記航行状態と判定する
    ことを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  13. 前記船体状態信号は、前記船外機のエンジン回転数に関連する信号であり、
    前記制御部は、前記エンジン回転数が、回転数に関する第1閾値以上である場合に、前記航行状態と判定する
    ことを特徴とする、請求項1から10の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  14. 前記船体状態信号は、前記船外機のエンジン回転数に関連する信号であり、
    前記制御部は、前記エンジン回転数が、回転数に関する第2閾値を超える場合に、前記航行状態と判定する
    ことを特徴とする、請求項1から10の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
  15. 前記船体状態信号は、アナログ信号であり、
    前記制御部は、
    前記船体状態信号が入力されるベース電極を有する第1のスイッチング素子と
    前記第1のスイッチング素子のエミッタ電流に応じた信号が入力されるゲート電極、及び、前記切替弁に接続されたソース電極を有する第2のスイッチング素子と
    を備えていることを特徴とする請求項1から14の何れか1項に記載の船外機昇降装置。
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