JP6313264B2 - ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬 - Google Patents

ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬 Download PDF

Info

Publication number
JP6313264B2
JP6313264B2 JP2015128359A JP2015128359A JP6313264B2 JP 6313264 B2 JP6313264 B2 JP 6313264B2 JP 2015128359 A JP2015128359 A JP 2015128359A JP 2015128359 A JP2015128359 A JP 2015128359A JP 6313264 B2 JP6313264 B2 JP 6313264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
mmol
propenamide
fluorophenyl
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015128359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016027024A5 (ja
JP2016027024A (ja
Inventor
知広 大久保
知広 大久保
耕 中村
耕 中村
良隆 中澤
良隆 中澤
宏好 難波
宏好 難波
広幸 吉田
広幸 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2015128359A priority Critical patent/JP6313264B2/ja
Publication of JP2016027024A publication Critical patent/JP2016027024A/ja
Publication of JP2016027024A5 publication Critical patent/JP2016027024A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6313264B2 publication Critical patent/JP6313264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

本発明は、鎮痛薬等の医薬に関する。
「痛み」は、病因によって分類した場合、体の組織に害を及ぼすような強い刺激(侵害刺激)によって引き起こされる侵害受容性疼痛(いわゆる、一般的な「痛み」)と、中枢神経や末梢神経の損傷や機能異常に起因する病的な痛みである神経障害性疼痛に大別される。この神経障害性疼痛は自発痛の他、侵害性刺激に対する疼痛閾値が低下する痛覚過敏反応や通常痛みを引き起こさない触覚刺激で惹起される激痛(アロディニア)といった症状を生じ、一度病態が完成すると慢性に経過する非常に難治性の疼痛である。
現在、一般的な「痛み」に対しては、非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)、非麻薬性鎮痛薬、麻薬性鎮痛薬等が使用され、その治療法は確立されつつある。しかし、神経障害性疼痛については満足できる鎮痛薬はほとんど無いのが現状である。
本発明者らは、あるケイ皮酸アミド誘導体が、侵害受容性疼痛だけでなく、神経障害性疼痛モデル動物においても優れた鎮痛作用を有することから、鎮痛薬等の医薬として有用であることを見出した。ケイ皮酸アミド誘導体については、抗うつ作用及び鎮痛作用を有する化合物が特許文献1に開示されているが、侵害受容性疼痛に対する効果が評価されているのみで、神経障害性疼痛をはじめとする慢性疼痛に対する作用についてはなんら記載されていない。
特開昭50−30842号
本発明は、鎮痛薬等として用いられ得る医薬を提供することを課題とする。
本発明者らは、各種の痛みに対して効果を示す化合物について鋭意研究を行った結果、下記一般式(I)で表されるケイ皮酸アミド誘導体又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物(以下「本化合物」ともいう。また、本願において、単に「化合物」という場合でも、その薬学的に許容される塩又は水和物を含むことがある。)が、侵害受容性疼痛モデル動物や神経障害性疼痛の病態モデル動物において優れた鎮痛作用を有し、鎮痛薬等の医薬として有用であることを見出し、本発明を完成した。
下記一般式(I)で表されるケイ皮酸アミド誘導体又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物(本化合物)は、侵害受容性疼痛モデル動物だけでなく、神経障害性疼痛モデル動物に対しても低用量で優れた鎮痛作用を示す化合物であり、種々の疼痛性疾患等を治療するための薬剤として非常に有用である。なお、本願における「治療」には、疾患の症状が軽減、緩和又は改善される意味が含まれる。
本発明は下記一般式(I)で表されるケイ皮酸アミド誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種(本化合物)を有効成分として含有する鎮痛薬等の医薬に関する。
Figure 0006313264
〔式中、nは0乃至4の整数を表し、
X1及びX2は、同一又は異なって、水素、フッ素、トリフルオロメチル又はカルボキシを表すが、X1及びX2のいずれか一方は水素以外の置換基を表し、
1は、
・炭素数1乃至6のアルキル又はフェニルで置換されていてもよいイミダゾリル、
・炭素数1乃至4のアルキルで置換されていてもよいピロリル、
・アミノ、炭素数1乃至4のアルコキシ、ピラゾリル、イソオキサゾリル又はモルホリノで置換されたフェニル、
・オキソで置換されていてもよいチオモルホリノで置換されたフェニル、
・炭素数1乃至4のアルキル又はシクロヘキシルで置換されていてもよいピペラジノ、
・1又は2のオキソで置換されていてもよいチオモルホリノ、或いは、
・アミノ、カルボキシ、グアニジノ、インドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ及びシクロヘキシルアミノから選ばれるいずれか一つの置換基を表し、
2は水素、シアノ又は炭素数1乃至4のアルキルを表す。〕
前記一般式(I)の置換基において、炭素数1乃至4のアルキルとは、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル等の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表す。炭素数1乃至6のアルキルとは、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t-ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表す。炭素数1乃至4のアルコキシとは、好ましくはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、t-ブトキシ等の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を表す。
上記一般式(I)で表される本化合物は、以下に記載した(1)又は(2)の方法によって製造することができる。但し、当業者は、特定の化合物の製造に際して、適宜その化学構造に応じた変更をすることができることは当然である。
Figure 0006313264
(1)活性エステル法
一般式(A)の化合物を、反応に不活性な溶媒中で適当な縮合剤の存在下、適当な活性化試薬を用いて、室温下、通常1乃至24時間反応させることによって活性エステル体である一般式(B)の化合物〔Yは、シアノメチルヒドロキシ、p-ニトロフェノキシ、ハロゲン置換フェノキシ(1,3,5-トリクロロフェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ等)、2,5-ジオキソピロリジン-1-イルオキシ(HOSu)、1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イルオキシ、3,5-ジオキソ-4-アザトリシクロ[5.2.1.02,6]-8-デセン-4-イルオキシ(HONB)、キノリン-8-イルオキシ、ピリジン-2-イルオキシである。〕を得ることができる。一般式(B)の化合物と一般式(C)の化合物を、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基存在下、反応に不活性な溶媒中で、室温下、通常1乃至30時間反応させることによって一般式(D)の化合物を得ることができる。尚、不活性な溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒等が挙げられ、アセトニトリル−水、1,4-ジオキサン−水、テトラヒドロフラン(THF)−ジメチルホルムアミド(THF-DMF)等の混合溶媒を用いてもよい。また、縮合剤としては、水溶性カルボジイミド(WSC・HCl)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、DCC-1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(DCC-HOBt)、カルボニルジイミダゾール(CDI)等が、活性化試薬としては、N-ヒドロキシコハク酸イミド、フェノール、p-ニトロフェノール等が挙げられる。活性エステル体である一般式(B)の化合物は、後述する酸塩化物に、HOSu等を、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン等の有機塩基存在下、反応に不活性な溶媒中で、室温下、通常1乃至30時間反応させることによって得ることもできる。
(2)酸塩化物法
一般式(A)の化合物を、反応に不活性な無水溶媒中で、室温以下の温度で、適当なハロゲン化試薬と反応させて一般式(B)の化合物〔Yは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲンである。〕を生成させる。一般式(B)の化合物を単離して、又は単離することなく、一般式(C)の化合物を0℃以下又は室温以下で加えた後、通常1乃至30時間反応させることによって、一般式(D)の化合物を得ることができる。尚、不活性な無水溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等が挙げられる。また、適当なハロゲン化試薬として、フッ化シアヌル、三塩化リン、五塩化リン、塩化チオニル、塩化オキザリル、塩化シアヌル、臭化シアヌル、ジブロモトリフェニルホスホラン、1-ジメチルアミノ-1-ヨード-2-メチルプロペン等が挙げられる。
前記一般式(I)で表される化合物は、その薬学的に許容しうる塩が存在する場合はそれら各種の塩を包含し、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、過塩素酸、チオシアン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、グルコン酸、乳酸、マロン酸、フマル酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、p-トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等との酸との付加塩、又はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属若しくはアルミニウム等の金属との塩、或いはアンモニア、有機アミン等の塩基類との塩を挙げることができる。これらの塩は公知の方法により、遊離の各化合物より製造でき、或いは相互に変換できる。またシス−トランス異性体、光学異性体、配座異性体等の立体異性体或いは水和物等の溶媒和物又は金属錯化合物の状態で存在する場合においても、そのいずれの立体異性体、溶媒和物及び錯化合物をも本発明は包含する。
本化合物中、好ましい化合物は以下の通りである。
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物1]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-ピリジルメチル)-2-プロペナミド[化合物2]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(4-ピリジル)エチル]-2-プロペナミド[化合物3]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジル)エチル]-2-プロペナミド[化合物4]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(2-モルホリノエチル)-2-プロペナミド[化合物5]
(E)-N-[2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド[化合物6]
(E)-N-[3-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド[化合物7]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物8]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-ピリジル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩 [化合物9]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(3-ピリジル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩 [化合物10]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物11]
(E)-N-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物12]
(E)-N-(4-ジメチルアミノブチル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物13]
(E)-N-(4-アミノブチル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物14]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド二塩酸塩[化合物15]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(ピペラジン-1-イル)エチル]-2-プロペナミド二塩酸塩[化合物16]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(ピペラジン-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド二塩酸塩[化合物17]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物18]
(E)-N-[2-(2-アミノフェニル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド[化合物19]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物20]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物21]
(E)-N-[2-(ベンゾイミダゾール-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド[化合物22]
(E)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物23]
(E)-3-(2,5-ジフルオロフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物24]
(E)-3-(3-フルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物25]
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物26]
(E)-3-(2,3-ジフルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物27]
(E)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物28]
(E)-3-(2,5-ジフルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物29]
(E)-3-(2,6-ジフルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物30]
(E)-3-(3,4-ジフルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物31]
(E)-3-(2-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物32]
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[4-モルホリノフェニル]-2-プロペナミド[化合物33]
(E)-N-(2-アミノエチル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物34]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(ピロリジン-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物35]
(E)-N-[(2-アゼパン-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド[化合物36]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(4-メトキシフェニル)エチル]-2-プロペナミド[化合物37]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(ピラゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物38]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド二塩酸塩[化合物39]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-([1,2,3]トリアゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物40]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(インドール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物41]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-メチルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物42]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-イソプロピルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物43]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物44]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(イミダゾール-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物45]
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物46]
(E)-3-(2-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド[化合物47]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-ブチルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物48]
(E)-3-(3-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物49]
(E)-3-(4-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物50]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[4-(2H-ピラゾール-3-イル)フェニル]-2-プロペナミド[化合物51]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(2H-ピラゾール-3-イル)フェニル]-2-プロペナミド[化合物52]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[4-(イソキサゾール-5-イル)フェニル]-2-プロペナミド[化合物53]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(イソキサゾール-5-イル)フェニル]-2-プロペナミド[化合物54]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(1H-インダゾール-6-イル)-2-プロペナミド[化合物55]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(1H-インダゾール-5-イル)-2-プロペナミド[化合物56]
(E)-N-(3-モルホリノプロピル)-3-(2-トリフルオロメチルフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物57]
(E)-2-シアノ-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物58]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-ピペリジル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物59]
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド[化合物60]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物61]
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物62]
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物63]
(E)-N-[(3-シクロヘキシルアミノ)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物64]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(4-グアニジノブチル)-2-プロペナミド塩酸塩[化合物65]
3-{[(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノイル]アミノ}プロパン酸[化合物66]
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド[化合物67]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物68]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[(3-チオモルホリノフェニル)メチル]-2-プロペナミド[化合物69]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-{[3-(オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)フェニル]メチル}-2-プロペナミド[化合物70]
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-メチル-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩[化合物71]
以下に本発明の好ましい態様を示す。
(1)下記一般式(I)で表される化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。
Figure 0006313264

〔式中、nは0乃至4の整数を表し、
X1及びX2は、同一又は異なって、水素、フッ素、トリフルオロメチル又はカルボキシを表すが、X1及びX2のいずれか一方は水素以外の置換基を表し、
1は、
・炭素数1乃至6のアルキル又はフェニルで置換されていてもよいイミダゾリル、
・炭素数1乃至4のアルキルで置換されていてもよいピロリル、
・アミノ、炭素数1乃至4のアルコキシ、ピラゾリル、イソオキサゾリル又はモルホリノで置換されたフェニル、
・オキソで置換されていてもよいチオモルホリノで置換されたフェニル、
・炭素数1乃至4のアルキル又はシクロヘキシルで置換されていてもよいピペラジノ、
・1又は2のオキソで置換されていてもよいチオモルホリノ、或いは、
・アミノ、カルボキシ、グアニジノ、インドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ及びシクロヘキシルアミノから選ばれるいずれか一つの置換基を表し、
2は水素、シアノ又は炭素数1乃至4のアルキルを表す。〕
(2)R2が水素で、X1及びX2のいずれか一方が水素であり他方がフッ素である上記(1)記載の医薬。
(3)R1が炭素数1乃至6のアルキル又はフェニルで置換されていてもよいイミダゾリルである上記(2)記載の医薬。
(4)R1が炭素数1乃至4のアルキルで置換されていてもよいピロリルである上記(2)記載の医薬。
(5)R1がアミノ、炭素数1乃至4のアルコキシ、ピラゾリル、イソオキサゾリル又はモルホリノで置換されたフェニルである上記(2)記載の医薬。
(6)R1がオキソで置換されていてもよいチオモルホリノで置換されたフェニルである上記(2)記載の医薬。
(7)R1が炭素数1乃至4のアルキル又はシクロヘキシルで置換されていてもよいピペラジノである上記(2)記載の医薬。
(8)R1が1又は2のオキソで置換されていてもよいチオモルホリノである上記(2)記載の医薬。
(9)R1がアミノ、グアニジノ、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ及びシクロヘキシルアミノから選ばれるいずれか一つの置換基である上記(2)記載の医薬。
(10)R1がピラゾリル、トリアゾリル、ピペリジノ及びモルホリノから選ばれるいずれか一つの置換基である上記(9)記載の医薬。
(11)(E)-N-[2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-N-[3-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(イソキサゾール-5-イル)フェニル]-2-プロペナミド、(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド及び(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドからなる群から選択される上記(1)記載の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。。
(12)(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド及び(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドからなる群から選択される上記(1)記載の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。
(13)鎮痛薬である上記(1)乃至(12)のいずれかに記載の医薬。
(14)鎮痛薬が慢性疼痛治療薬である上記(13)に記載の医薬。
(15)慢性疼痛治療薬が腰痛、関節痛又は神経障害性疼痛の治療薬である上記(14)に記載の医薬。
(16)鎮痛薬が神経障害性疼痛の治療薬である上記(13)に記載の医薬。
(17)経口剤である上記(1)乃至(16)のいずれかに記載の医薬。
(18)注射剤である上記(1)乃至(16)のいずれかに記載の医薬。
(19)疼痛疾患である患者に前記(1)の一般式(I)で表される化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種の有効量を投与することを特徴とする、疼痛疾患の治療方法。
(20)疼痛疾患が慢性疼痛疾患である上記(19)に記載の疼痛疾患の治療方法。
(21)慢性疼痛疾患が腰痛、関節痛又は神経障害性疼痛疾患である上記(20)に記載の疼痛疾患の治療方法。
(22)疼痛疾患が神経障害性疼痛である上記(19)に記載の疼痛疾患の治療方法。
(23)経口剤で投与する上記(19)乃至(22)のいずれかに記載の疼痛疾患の治療方法。
(24)注射剤で投与する上記(19)乃至(22)のいずれかに記載の疼痛疾患の治療方法。
(25)疼痛疾患を治療するための医薬の製造における前記(1)の一般式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物の使用。
(26)疼痛疾患が慢性疼痛疾患である上記(25)に記載の使用。
(27)慢性疼痛疾患が腰痛、関節痛又は神経障害性疼痛疾患である上記(26)に記載の使用。
(28)疼痛疾患が神経障害性疼痛である上記(25)に記載の使用。
(29)医薬が経口剤である上記(25)乃至(28)のいずれかに記載の使用。
(30)医薬が注射剤である上記(25)乃至(28)のいずれかに記載の使用。
(31)疼痛疾患を治療するために用いる前記(1)の一般式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
(32)疼痛疾患が慢性疼痛疾患である上記(31)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
(33)慢性疼痛疾患が腰痛、関節痛又は神経障害性疼痛疾患である上記(32)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
(34)疼痛疾患が神経障害性疼痛である上記(31)に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
(35)経口剤として用いる上記(31)乃至(34)のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
(36)注射剤として用いる上記(31)乃至(34)のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは水和物。
本化合物は、その剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、滑沢剤、希釈剤等の各種医薬用添加剤を必要に応じて組み合わせた医薬組成物とすることができる。経口剤としては、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤、舌下剤等の剤型に調製できる。非経口剤としては、皮下、筋肉内、関節腔又は静脈内投与のための注射剤の他、直腸内投与用の座剤、鼻腔内投与用の吸入剤等に製剤化できる。処方にあたっては、本化合物をその薬学的に許容し得る塩の形で用いてもよく、単独若しくは適宜組み合わせて用いることができる。また、他の医薬活性成分との配合剤としてもよい。
経口剤にする場合の添加剤としては、例えば、乳糖、マンニット、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン等の慣用の賦形剤、結晶セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロースカリウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存剤、香料等を適宜組み合わせることができ、嬌味剤、芳香剤等を加えてもよい。
液剤若しくは乳濁性、懸濁性の注射剤として調製する場合には、通常使用されている溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、等張剤等を適宜添加しても良く、通常滅菌処理を行う。
本化合物の望ましい投与量は、投与対象(患者の年齢、体重等)、疾病の種類や程度、剤型、投与方法、投与期間等によって変わり得るが、所望の効果を得るには、通常一般に成人に対して、本化合物0.5乃至1000 mg、好ましくは1乃至500 mgを1日1乃至数回に分けて経口投与することができる。非経口投与の場合、1日投与量は、前記各々の投与量の3乃至10分の1の用量レベルとし、通常1日1回乃至数回に分けて投与することができる。非常に長期間にわたり薬剤が放出する徐放性製剤にした場合は、1週間乃至1年に1回程度の投与とすることが好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
融点はヤマトMP-21型融点測定器で測定し、温度計の補正はしていない。核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)はBruker ARX-500型核磁気共鳴装置で測定し、TMS(δ=0)を内部標準物質に用いた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーには順相クロマトグラフィー用シリカゲルPSQ100B(富士シリシア化学(株))を用いた。薄層クロマトグラフィーにはSilica gel F254(Merck、No.5715)を使用し、UVランプ及び5%リンモリブデン酸−エタノール発色試薬を用いて検出した。試薬、溶媒類は市販品をそのまま用いた。
実施例1
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物1)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(3.4 g、21 mmol)及びトリプタミン(3.0 g、19 mmol)の塩化メチレン(150 mL)溶液に、0 ℃でWSC・HCl(4.3g、22 mmol)を加え、4時間かき混ぜた。DMF(120 mL)を加え、そのまま72時間かき混ぜた。反応溶液を減圧下で1/2容に濃縮したのち、氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物(2.1 g、51%)を非晶質固体として得た。
実施例2
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-ピリジルメチル)-2-プロペナミド(化合物2)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(3.0 g、18 mmol)の塩化メチレン(60 mL)懸濁液に、0 ℃で3-アミノメチルピリジン(2.0 g、19 mmol)及びWSC・HCl(3.8 g、20 mmol)を加え、室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物(3.9 g、85%)を結晶として得た。
化合物3乃至5を適当な出発化合物から本化合物と同様にして製造した。
実施例3
2-[2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1-シクロヘキシルピペラジン(1.7 g、10 mmol)のDMF(30 mL)溶液に、室温でN-(2-ブロモエチル)フタルイミド(2.5 g、10 mmol)及び炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)を加え、100 ℃で24時間かき混ぜた。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、表題化合物(2.8 g、82%) を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.38-1.41 (m, 11H), 2.35-2.37 (m, 4H), 2.54 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.21-3.22 (m, 4H), 3.70 (t, J=6.5 Hz, 2H), 7.83-7.89 (m, 4H)。
実施例4
2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)エチルアミンの製造。
実施例3で得られた化合物(2.8 g、8.2 mmol)のエタノール(30 mL)溶液に、室温でヒドラジン一水和物(0.8 g、16 mmol)を加え、24時間加熱還流した。析出した結晶をろ去した後、ろ液の溶媒を減圧下で留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製して、表題化合物(1.3 g、75%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ:1.05-1.17 (m, 5H), 1.53-1.55 (m, 1H), 1.68-1.71 (m, 4H), 2.11-2.13 (m, 1H), 2.30-2.45 (m 7H), 2.48-2.51 (m, 3H), 3.67 (t, J=6.6 Hz, 2H)。
実施例5
(E)-N-[2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド(化合物6)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(1.3 g、7.8 mmol)、実施例4で得られた化合物(1.8 g、8.5 mmol)、WSC・HCl(1.9 g、10 mmol)及び塩化メチレン(50 mL)から、化合物2と同様にして表題化合物(1.9 g、63%)を結晶として得た。
実施例6
2-[3-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1-シクロヘキシルピペラジン(1.7 g、10 mmol)、N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(2.7 g、10 mmol)、炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)及びDMF(30 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(2.5 g、71%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.99-1.04 (m, 3H), 1.08-1.19 (m, 2H), 1.52-1.54 (m, 3H), 1.65-1.73 (m, 4H), 1.99-2.02 (m, 1H), 2.05-2.29 (m, 10H), 3.64 (t, J=6.6 Hz, 2H), 7.81-7.87 (m, 4H)。
実施例7
3-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)プロピルアミンの製造。
実施例6で得られた化合物(2.5 g、7.0 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.5 g、10 mmol)及びエタノール(30 mL)から、実施例4と同様にして表題化合物を油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。
実施例8
(E)-N-[3-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド(化合物7)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(1.2 g、7.2 mmol)、実施例7で得られた化合物(1.6 g、7.1 mmol)、WSC・HCl(1.6 g、8.3 mmol)及び塩化メチレン(40 mL)から、化合物2と同様にして表題化合物(1.8 g、69%)を結晶として得た。
実施例9
2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エタノールの製造。
水素化ホウ素ナトリウム(6.8 g、180 mmol)及び塩化リチウム(7.6 g、180 mmol)のエタノール(200 mL)溶液に、室温で1-メチルピロール-2-酢酸メチル(23 g、150 mmol)のTHF(200 mL)溶液を滴下して、そのまま24時間かき混ぜた。析出した結晶をろ去した後、ろ液を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物(15.4 g、93%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.66 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.49 (s, 3H), 3.54-3.58 (m, 2H), 4.66 (t, J=5.4 Hz, 1H), 5.75-5.76 (m, 1H), 5.83-5.84 (m, 1H), 6.56-6.67 (m, 1H)。
実施例10
2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エチルメタンスルホネートの製造。
実施例9で得られた化合物(7.5 g、67 mmol)及びトリエチルアミン(10 mL、74 mmol)の塩化メチレン(80 mL)溶液に、塩化メタンスルホニル(5.7 mL、74 mmol)の塩化メチレン(50 mL)溶液を室温で滴下し、そのまま18時間かき混ぜた。反応混合物を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製して、表題化合物(4.5 g、33%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.96 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.12 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 4.35 (t, J=6.9 Hz, 2H), 5.87-5.90 (m, 2H), 6.63-6.64 (m, 1H)。
実施例11
2-[2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
実施例10で得られた化合物(4.5 g、22 mmol)、フタルイミドカリウム(4.7 g、25 mmol)、炭酸カリウム(4.0 g、29 mmol)及びDMF(80 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(3.7 g、66%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.87 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.56 (s, 3H), 3.76 (t, J=7.4 Hz, 2H), 5.71-5.73 (m, 1H), 5.79-5.80 (m, 1H), 6.60-6.61 (m, 1H), 7.82-7.87 (m, 4H)。
実施例12
2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エチルアミンの製造。
実施例11で得られた化合物(3.7 g、14 mmol)、ヒドラジン一水和物(1.0 mL、21 mmol)及びエタノール(160 mL)から、実施例4と同様に処理して表題化合物を油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。
実施例13
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1-メチル-1H-ピロール-2-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物8)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(3.0 g、18 mmol)、実施例12で得られた化合物(1.5 g、12 mmol)、WSC・HCl(3.5 g、18 mmol)及び塩化メチレン(60 mL)から、化合物2と同様にして表題化合物(1.8 g、56%)を結晶として得た。
実施例14
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-ピリジル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物9)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(3.0 g、 18 mmol)の塩化メチレン(50 mL)懸濁液に、0℃で2-(2-アミノエチル)ピリジン(2.3 g、19 mmol)及びWSC・HCl(3.8 g、20 mmol)を加え、室温で3時間かき混ぜた。反応混合物を水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物の塩化メチレン(10 mL)溶液に、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(13 mL、HCl 52 mmol相当)を室温で滴下した。そのまま1時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に石油エーテルを加え、析出した結晶をろ取して表題化合物(4.0 g、73%)を得た。
化合物10乃至14を適当な出発化合物から本化合物と同様にして製造した。
実施例15
2-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1-メチルピペラジン(1.9 g、10 mmol)、N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(2.7 g、10 mmol)、炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)及びDMF(30 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(2.6 g、70%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70-1.75 (m, 2H), 1.90-2.30 (m, 13H), 3.63 (t, J=6.7 Hz, 2H), 7.82-7.87 (m, 4H)。
実施例16
3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピルアミンの製造。
実施例15の化合物(1.1 g、3.8 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.4 g、8.0 mmol)及びエタノール(30 mL)から、実施例4と同様にして表題化合物(0.3 g、48%) を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.43-1.49 (m, 2H), 2.13 (s, 3H), 2.20-2.40 (br, 9H),2.49-2.54 (m, 3H)。
実施例17
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド二塩酸塩(化合物15)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(0.39 g、1.5 mmol)、実施例16で得られた化合物(0.24 g、1.5 mmol)、WSC・HCl(0.29 g、1.5 mmol)及び塩化メチレン(4 mL)から、化合物9と同様にして表題化合物(0.11 g、22%)を結晶として得た。
実施例18
tert-ブチル4-[2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イル)エチル]ピペラジン-1-カルボキシレートの製造。
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン(1.9 g、10 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(2.5 g、10 mmol)、炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)及びDMF(30 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(1.8 g、69%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.38 (s, 9H), 2.36-2.37 (m, 4H), 2.54 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.20-3.22 (m, 4H), 3.70 (t, J=6.5 Hz, 2H), 7.83-7.89 (m, 4H)。
実施例19
tert-ブチル4-(2-アミノエチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造。
実施例18で得られた化合物(1.8 g、5.0 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.5 g、10 mmol)及びエタノール(30 mL)から、実施例4と同様にして表題化合物(0.8 g、72%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.39 (s, 9H), 2.29-2.35 (m, 8H), 2.67 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.28-3.30 (m, 2H)。
実施例20
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(ピペラジン-1-イル)エチル]-2-プロペナミド二塩酸塩(化合物16)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(0.34 g、2.0 mmol)、実施例19で得られた化合物(0.55 g、2.1 mmol)、WSC・HCl(0.42 g、2.2 mmol)及び塩化メチレン(20 mL)から、化合物9と同様にして表題化合物(0.4 g、63%)を結晶として得た。
実施例21
tert-ブチル4-[3-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-イル)プロピル]ピペラジン-1-カルボキシレートの製造。
1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン(1.0 g、10 mmol)、N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(2.7 g、10 mmol)、炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)及びDMF (30 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(1.1 g、38%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.36 (s, 9H), 1.72-1.76 (m, 2H), 2.20-2.22 (m, 4H), 2.32 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.33-3.35 (m, 4H), 3.64 (t, J=6.9 Hz, 2H), 7.82-7.88 (m, 4H)。
実施例22
tert-ブチル4-(3-アミノプロピル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造。
実施例21で得られた化合物(4.7 g、13 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.7 g、14 mmol)及びエタノール(80 mL)から、実施例4と同様にして表題化合物(2.6 g、87%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.39 (s, 9H), 1.73-1.75 (m, 2H), 2.29-2.35 (m, 8H), 2.68 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.28-3.30 (m, 2H)。
実施例23
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(ピペラジン-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド二塩酸塩(化合物17)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(2.6 g、16 mmol)、実施例22で得られた化合物(4.0 g、16 mmol)、WSC・HCl(3.5 g、18 mmol)及び塩化メチレン(80 mL)から、化合物9と同様にして表題化合物(2.6 g、50%)を結晶として得た。
実施例24
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノイルクロリドの製造。
2-フルオロケイ皮酸(25.0 g、0.15 mol)に塩化チオニル(55 mL、0.75 mol)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去して表題化合物(27.8 g、quant)を油状物として得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 6.75 (d, J=15.8 Hz, 1H), 7.13-7.17 (m, 1H), 7.21-7.24 (m, 1H), 7.44-7.47 (m, 1H), 7.54-7.58 (m, 1H), 7.94 (d, J=15.8 Hz, 1H)。
実施例25
(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル) (E)-3-(2-フルオロフェニル) -2-プロペノエートの製造。
HOSu(17.3 g、0.15 mol)及びトリエチルアミン(23 mL、0.17 mol)の塩化メチレン(200 mL)溶液に、0 ℃で実施例24で得られた化合物(27.8 g、0.15 mol)の塩化メチレン(200 mL)溶液を滴下した。室温で19時間かき混ぜた後、反応混合物を水洗し、有機層を少量のシリカゲル存在下、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して析出した結晶を、ジエチルエーテルを用いろ過して粗結晶(33.6 g)を得た。粗結晶(33.6 g)を酢酸エチル(210 mL)から再結晶して表題化合物(27.5 g、70%)を得た。Mp. 148-149 ℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.88 (s, 4H), 7.03 (d, J=16.2 Hz, 1H), 7.32-7.38 (m, 2H), 7.58-7.62 (m, 1H), 7.98-8.04 (m, 2H)。
実施例26
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(1H-イミダゾール-4-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物18)の製造。
2-イミダゾール-4-イルエチルアミン(4.7 g、18 mmol)の水溶液(50 mL)に、炭酸水素ナトリウム(4.2 g、50 mmol)を室温で加えた。そのまま30分かき混ぜた後、実施例25で得られた化合物(4.7 g、18 mmol)のジオキサン(60 mL)溶液を滴下し、室温で18時間かき混ぜた。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=4:1)で精製して、表題化合物(1.7 g、36%)を結晶として得た。
化合物19を適当な出発化合物から本化合物と同様にして製造した。
実施例27
2-[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1-メチルピペラジン(1.0 g、10 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(2.5 g、10 mmol)、炭酸カリウム(2.0 g、15 mmol)及びDMF(30 mL)から、実施例3と同様にして表題化合物(1.6 g、59%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.09 (s, 3H), 2.10-2.40 (m, 8H), 2.51 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.68 (t, J=6.5 Hz, 2H), 7.83-7.89 (m, 4H)。
実施例28
2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチルアミンの製造。
実施例27で得られた化合物(1.6 g、5.9 mmol)、ヒドラジン一水和物 (0.6 g、12 mmol)及びエタノール(30 mL)から、実施例4と同様にして表題化合物を油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。
実施例29
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物20)の製造。
実施例28で得られた化合物(0.21 g、1.5 mmol)、実施例25で得られた化合物(0.39 g、1.5 mmol)、炭酸水素ナトリウム(0.17 g、2.0 mmol)、水(5 mL)及びジオキサン(5 mL)から、化合物18と同様にして表題化合物(0.15 g、34%)を結晶として得た。
実施例30
2-(2-イミダゾール-1-イルエチル)イソインドリン1,3-ジオンの製造。
イミダゾール(20 g、0.29 mol)及びN-(2-ブロモエチル)フタルイミド(33g、0.13 mol)のトルエン(400 mL)溶液を、16時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に、クロロホルムを加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣にジエチルエーテルを加えて析出した結晶をろ取して、表題化合物(20g、64%)を得た。Mp. 155-156 ℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.92 (t, J=6.1 Hz, 2H), 4.25 (t, J=6.1 Hz, 2H), 6.81 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.83-7.85 (m, 4H)。
実施例31
2-イミダゾール-1-イルエチルアミンの製造。
実施例30で得られた化合物(2.2 g、9.1 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.7 g、14 mmol)及びエタノール(40 mL)から、実施例4と同様に処理して表題化合物を油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。
実施例32
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物21)の製造。
実施例31で得られた化合物(0.66 g、5.9 mmol)の塩化メチレン(20 mL)溶液に、実施例25で得られた化合物(2.6 g、10 mmol)の塩化メチレン(30 mL)溶液を室温で加え、そのまま5時間かき混ぜた。反応混合物を水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製した。精製物の塩化メチレン(10 mL)溶液に、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(8 mL、HCl 32.0 mmol相当)を室温で滴下した。そのまま1時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に石油エーテルを加え、表題化合物(1.3 g、50%)を非晶質固体として得た。
実施例33
2-[2-(ベンズイミダゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
ベンズイミダゾール(4.7 g、40 mmol)のDMF(150 mL)溶液に、室温でN-(2-ブロモエチル)フタルイミド(7.6 g、30 mmol)及び無水炭酸カリウム(6.2 g、45 mmol)を加え、100℃で18時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた固体をジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物(2.6 g、30%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.98 (t, J=6.1 Hz, 2H), 4.52 (t, J=6.1 Hz, 2H), 7.15-7.18 (m, 2H), 7.53-7.61 (m, 2H), 7.81 (s, 4H), 8.17 (s, 1H)。
実施例34
(E)-N-[2-(ベンゾイミダゾール-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド(化合物22)の製造。
実施例33で得られた化合物(2.6 g、8.9 mmol)のエタノール(100 mL)溶液に、室温でヒドラジン一水和物(0.8 g、15 mmol)を加え、2時間加熱還流した。析出した結晶をろ去した後、ろ液の溶媒を減圧下で留去して2-(ベンゾイミダゾール-1-イル)エチルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(1.7 g、10 mmol)の塩化メチレン(80 mL)懸濁液に、0℃で本化合物(1.1 g、7.0 mmol)及びWSC・HCl(2.3 g、12 mmol)を加え、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物(0.7 g、33%)を得た。
化合物23乃至37を適当な出発化合物から本化合物と同様にして製造した。
実施例35
2-[2-(ピラゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
水素化ナトリウム(60%油性)(1.4 g、35 mmol)のDMF(100 mL)溶液に、0℃でピラゾール(2.0 g、35 mmol)を加え、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に0℃でN-(ブロモエチル)フタルアミド(7.6 g、30 mmol)のDMF(50 mL)溶液を滴下した後、室温で18時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた固体をジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物(4.0 g、56%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.93 (t, J=5.8 Hz, 2H), 4.38 (t, J=5.8 Hz, 2H), 6.15 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.83-7.85 (m, 4H)。
実施例36
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(ピラゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物38)の製造。
実施例35で得られた化合物(4.0 g、17 mmol)、ヒドラジン一水和物(1.0 g、20 mmol)及びエタノール(200 mL)から化合物22と同様にして2-(ピラゾール-1-イル)エチルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(0.7 g、4.0 mmol)、本化合物(0.5 g、4.0 mmol)、WSC・HCl(1.0 g、5.0 mmol)及び塩化メチレン(50 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(0.4 g、9%)を結晶として得た。
実施例37
2-[2-( [1,2,4]トリアゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1H-[1,2,4]トリアゾール(2.0 g、30 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(7.6 g、30 mmol)、無水炭酸カリウム(6.2 g、45 mmol)及びDMF(150 mL)から実施例33と同様にして表題化合物 (1.7 g、23%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.96 (t, J=5.9 Hz, 2H), 4.46 (t, J=5.9 Hz, 2H), 7.84-7.86 (m, 5H), 8.51 (s, 1H)。
実施例38
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド二塩酸塩(化合物39)の製造。
実施例37で得られた化合物(1.5 g、6.0 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.5 g、10 mmol)及びエタノール(100 mL)から化合物22と同様にして2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)エチルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(1.0 g、 6.0 mmol)、本化合物(0.6 g、5.0 mmol)、WSC・HCl(1.5 g、8.0 mmol)及び塩化メチレン(70 mL)から化合物22と同様にして得られた油状物を塩化メチレン(10 mL)に溶かし、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(13 mL、HCl 52 mmol相当)を室温で滴下した。そのまま3時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して表題化合物(0.4 g、25%)を非晶質固体として得た。
実施例39
2-[2-( [1,2,3]トリアゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
1H-[1,2,3]トリアゾール(2.0 g、30 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(7.6 g、30 mmol)、無水炭酸カリウム(6.2 g、45 mmol)及びDMF(150 mL)から実施例33と同様にして表題化合物(3.3 g、45%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.99 (t, J=6.0 Hz, 2H), 4.70 (t, J=6.0 Hz, 2H), 7.70 (s, 2H), 7.84-7.85 (m, 4H)。
実施例40
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-([1,2,3]トリアゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物40)の製造。
実施例39で得られた化合物(3.0 g、12 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.9 g、18 mmol)及びエタノール(200 mL)から化合物22と同様にして2-([1,2,3]トリアゾール-1-イル)エチルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(1.4 g、9.0 mmol)、本化合物(0.9 g、8.0 mmol)、WSC・HCl(1.9 g、10 mmol)及び塩化メチレン(70 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(0.4 g、20%)を結晶として得た。
実施例41
1-(2-クロロエチル)-1H-インドールの製造。
水酸化ナトリウム(4.0 g、100 mmol)をアルゴン雰囲気下で微粉末化した後、無水1,2-ジクロロエタン(60 mL)、インドール(3.5 g、30 mmol)及びテトラ-n-ブチルアンモニウム硫酸水素(0.7 g、2.0 mmol)を加え、室温で1時間かき混ぜた後、50℃で18時間かき混ぜた。反応混合物を水洗し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、n-ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製して、表題化合物(1.3 g、24%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.96 (t, J=6.0 Hz, 2H), 4.52 (t, J=6.0 Hz, 2H), 6.45(d, J=3.2 Hz, 1H), 7.02-7.05 (m, 1H), 7.12-7.15 (m, 1H), 7.40-7.41 (m, 1H), 7.50-7.56 (m, 2H)。
実施例42
2-[2-(インドール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
実施例41で得られた化合物(1.3 g、7.2 mmol)、フタルイミドカリウム(1.7 g、9.0 mmol)及びDMF(130 mL)から実施例33と同様にして表題化合物(0.9 g、43%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.94 (t, J=6.3 Hz, 2H), 4.45 (t, J=6.3 Hz, 2H), 6.36 (s, 1H), 6.94-6.97 (m, 1H), 7.03-7.06 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.40-7.42 (m, 1H), 7.48-7.50 (m, 1H), 7.81 (s, 4H)。
実施例43
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(インドール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物41)の製造。
実施例42で得られた化合物(0.9 g、3.0 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.3 g、6.0 mmol)及びエタノール(50 mL)から化合物22と同様にして2-(インドール-1-イル)エチルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(0.5 g、3.0 mmol)、本化合物(0.3 g、2.0 mmol)、WSC・HCl(0.8 g、4.0 mmol)及び塩化メチレン(30 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(0.4 g、17%)を結晶として得た
実施例44
2-[2-(2-メチルイミダゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
2-メチルイミダゾール(3.3 g、40 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(7.6 g、30 mmol)、無水炭酸カリウム(6.2 g、45 mmol)及びDMF(150 mL)から実施例33と同様にして表題化合物(1.8 g、23%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.22 (s, 3H), 3.87 (t, J=6.2 Hz, 2H), 4.15 (t, J=6.2 Hz, 2H), 6.61 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.87 (m, 4H)。
実施例45
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-メチルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物42)の製造。
実施例44で得られた化合物(1.7 g、6.6 mmol)、ヒドラジン一水和物(0.5 g、10 mmol)及びエタノール(100 mL)から化合物22と同様にして2-(2-メチルイミダゾール-1-イル)エタンアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(0.8 g、5.0 mmol)、本化合物(0.5 g、4.0 mmol)、WSC・HCl(1.3 g、7.0 mmol)及び塩化メチレン(50 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(0.4 g、32%)を結晶として得た。
実施例46
1-(2-クロロエチル)-2-フェニル-1H-イミダゾールの製造。
2-フェニルイミダゾール(10.0 g、69 mmol)、水酸化ナトリウム(9.2 g、213 mmol)、テトラ-n-ブチルアンモニウム硫酸水素(1.6 g、4.6 mmol)、及び1,2-ジクロロエタン(140 mL)から実施例41と同様にして表題化合物(5.4 g、38%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.93 (t, J=6.0 Hz, 2H), 4.36 (t, J=6.0 Hz, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.43-7.59 (m, 4H), 7.59-7.61 (m, 2H)。
実施例47
2-[2-(2-イソプロピルイミダゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
2-イソプロピルイミダゾール(5.0 g、45 mmol)のDMF(100 mL)溶液に、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(12.7 g、50 mmol)及び無水炭酸カリウム(6.9 g、50 mmol)を加え、100℃で14時間かき混ぜた。反応混合物を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PSQ100B、クロロホルム:メタノール=100:1)で精製して、表題化合物(2.8 g、22%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.12 (d, J=6.7 Hz, 6H), 2.90-3.00 (m, 1H), 3.88 (t, J=6.3 Hz, 2H), 4.18 (t, J=6.3 Hz, 2H), 6.68 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.84-7.86 (m, 4H)。
実施例48
2-(2-イソプロピルイミダゾール-1-イル)エチルアミンの製造。
実施例47で得られた化合物(2.7 g、9.5 mmol)のエタノール(80 mL)溶液に、ヒドラジン一水和物(0.9 mL、19 mmol)を加え、6時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却して析出した結晶をろ去した。ろ液の溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に塩化メチレンを加え、不溶物をろ去した。ろ液の溶媒を減圧下で留去して表題化合物(1.1 g、77%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.18 (d, J=6.8 Hz, 6H), 2.79 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.04-3.07 (m, 1H), 3.83 (t, J=6.7 Hz, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.99 (s, 1H)。
実施例49
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-イソプロピルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミドの製造。
2-フルオロケイ皮酸(1.1 g、6.7 mmol)、実施例48で得られた化合物(1.1 g、7.3 mmol)、WSC・HCl(1.5 g、8.0 mmol)及び塩化メチレン(80 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(1.3 g、68%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.18 (d, J=6.7 Hz, 6H), 3.00-3.03 (m, 1H), 3.45-3.48 (m, 2H), 4.02 (t, J=6.3 Hz, 2H), 6.70 (d, J=15.9 Hz, 1H), 6.76 (d, J=0.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J=0.7 Hz, 1H), 7.26-7.30 (m, 2H), 7.41-7.43 (m, 1H), 7.51 (d, J=15.9 Hz, 1H), 7.63-7.65 (m, 1H), 8.40 (s, 1H)。
実施例50
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-イソプロピルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物43)の製造。
実施例49で得られた化合物(1.3 g、4.5 mmol)の塩化メチレン(20 mL)溶液に、室温で4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(3.3 mL、HCl 13 mmol相当)を滴下した。1時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して表題化合物(1.2 g、83%)を非晶質固体として得た。
実施例51
2-[2-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
実施例46で得られた化合物(5.4 g、26 mmol)、フタルイミドカリウム(5.8 g、31 mmol)及びDMF(130 mL)から実施例47と同様にして表題化合物(5.4 g、66%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.76 (t, J=5.8 Hz, 2H), 4.39 (t, J=5.8 Hz, 2H), 6.93 (s, 1H), 7.18-7.24 (m, 3H), 7.29 (s, 1H), 7.33-7.35 (m, 2H), 7.70-7.72 (m, 2H), 7.79-7.80 (m, 2H)。
実施例52
2-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)エチルアミンの製造。
実施例51で得られた化合物(5.4 g、17 mmol)、ヒドラジン一水和物(1.7 mL、34 mmol)及びエタノール(150 mL)から、実施例48と同様にして表題化合物(3.1 g、98%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.84 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.98 (t, J=6.7 Hz, 2H), 6.99 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.43-7.49 (m, 3H), 7.62-7.64 (m, 2H)。
実施例53
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物44)の製造。
2-フルオロケイ皮酸(2.8 g、15 mmol)、実施例52で得られた化合物(3.1 g、17 mmol)、WSC・HCl(3.5 g、18 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(4.0 g、79%)を結晶として得た。
実施例54
2-[3-(イミダゾール-1-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(5.4 g、20 mmol)、イミダゾール(1.4 g、20 mmol)、無水炭酸カリウム(4.1 g、30 mmol)及びDMF(100 mL)から実施例33と同様にして表題化合物(2.5 g、49%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.01-2.07 (m, 2H), 3.56 (t, J=6.7 Hz, 2H), 4.02 (t, J=7.1 Hz, 2H), 6.87 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.83-7.88 (m, 4H)。
実施例55
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(イミダゾール-1-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物45)の製造。
実施例54で得られた化合物(2.5 g、10 mmol)、ヒドラジン一水和物(1.0 g、20 mmol)及びエタノール(100 mL)から化合物22と同様にして3-(イミダゾール-1-イル)プロピルアミンを油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。2-フルオロケイ皮酸(1.7 g、10 mmol)、本化合物(1.2 g、10 mmol)、WSC・HCl(2.3 g、12 mmol)及び塩化メチレン(120 mL)から化合物22と同様にして遊離型を油状物として得た。遊離型の塩化メチレン(10 mL)溶液に4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(3.0 mL、HCl 12 mmol相当)を室温で滴下した。そのまま24時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して表題化合物(0.8 g、26%)を油状物として得た。
実施例56
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-2-プロペン酸の製造。
4-フルオロベンズアルデヒド(8.0 g、65 mmol)のピリジン(200 mL)溶液に、メチルマロン酸(11.4 g、97 mmol)及びピペリジン(9.6 mL、97 mmol)を加え、100℃で16時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に水を加え、希塩酸で酸性にして析出した結晶をろ取した。得られた結晶をジエチルエーテルに溶かし、10%水酸化ナトリウム水溶液で逆抽出した。水層を希塩酸で酸性にして析出した結晶をろ取して表題化合物(7.1 g、61%)を得た。Mp. 154-155℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.02 (s, 3H), 7.26-7.29 (m, 2H), 7.52-7.59 (m, 3H), 12.55 (s, 1H)。
実施例57
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-2-メチル-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド(化合物46)の製造。
実施例56で得られた化合物(2.5 g、14 mmol)、3-モルホリノプロピルアミン(2.2 mL、15 mmol)、WSC・HCl(3.2 g、17 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(2.6 g、60%)を結晶として得た。
実施例58
エチル2-ホルミルベンゾエートの製造。
o-フタルアルデヒド酸(20 g、133 mmol)、ヨードエタン(13 mL、160 mmol)、無水炭酸カリウム(22.1 g、160 mmol)及びDMF(200 mL)から実施例47と同様にして表題化合物(20.9 g、88%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.34 (t, J=7.0 Hz, 3H), 4.37 (q, J=7.0 Hz, 2H), 7.77-7.91 (m, 4H), 10.40 (s, 1H)。
実施例59
(E)-3-(2-エトキシカルボニルフェニル)-2-プロペン酸の製造。
実施例58で得られた化合物(20.8 g、117 mmol)のピリジン(400 mL)溶液に、マロン酸(18.3 g、176 mmol)及びピペリジン(1.2 mL、12 mmol)を室温で加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に水を加え、希塩酸で酸性にした。析出した結晶をろ取し、水洗して表題化合物(21.0 g、82%)を得た。Mp. 170-171℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.34 (t, J=7.0 Hz, 3H), 4.34 (q, J=7.0 Hz, 2H), 6.43 (d, J=15.5 Hz, 1H), 7.53-7.56 (m, 1H), 7.62-7.65 (m, 1H), 7.84-7.89 (m, 2H), 8.24 (d, J=15.5 Hz, 1H), 12.52 (s, 1H)。
実施例60
(E)-3-(2-エトキシカルボニルフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミドの製造。
実施例59で得られた化合物(8.0 g、37 mmol)、1-(2-アミノエチル)イミダゾール(4.5 g、40 mmol)、WSC・HCl(8.4 g、44 mmol)及び塩化メチレン(400 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(7.3 g、64%)を結晶として得た。Mp. 135-136℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.33 (t, J=7.0 Hz, 3H), 3.52 (q, J=7.0 Hz, 2H), 4.11 (t, J=6.0 Hz, 2H), 4.30-4.35 (m, 2H), 6.52 (d, J=15.5 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.49-7.52 (m, 1H), 7.61-7.68 (m, 3H), 7.84 (d, J=7.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J=15.5 Hz, 1H), 8.31 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例61
(E)-3-(2-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド(化合物47)の製造。
実施例60で得られた化合物(1.0 g、3.2 mmol)のエタノール(50 mL)溶液に、室温で1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(4.8 mmol、NaOH 4.8 mmol相当)を滴下し、50℃で3時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に水を加え、ダイアイオンSK-116H+フォームで中和した。イオン交換樹脂をミリポアフィルターでろ去した後、ろ液を減圧下で留去して表題化合物(0.6 g、71%)を非晶質固体として得た。
実施例62
2-[2-(2-ブチルイミダゾール-1-イル)エチル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
2-ブチルイミダゾール(5.0 g、40 mmol)、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド(15.4 g、60 mmol)、無水炭酸カリウム(8.4 g、64 mmol)及びDMF(100 mL)から実施例47と同様にして表題化合物(4.6 g、39%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.80 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.22-1.26 (m, 2H), 1.52-1.55 (m, 2H), 2.49-2.53 (m, 2H), 3.87 (t, J=6.2 Hz, 2H), 4.16 (t, J=6.2 Hz, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.83-7.87 (m, 4H)。
実施例63
2-(2-ブチルイミダゾール-1-イル)エチルアミンの製造。
実施例62で得られた化合物(4.0 g、14 mmol)、ヒドラジン一水和物(1.3 mL、27 mmol)及びエタノール(80 mL)から実施例48と同様にして表題化合物(2.0 g、89%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.89 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.32-1.36 (m, 2H), 1.60-1.63 (m, 2H), 2.58-2.61 (m, 2H), 2.78 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.81 (t, J=6.7 Hz, 2H), 6.72 (s, 1H), 7.01 (s, 1H)。
実施例64
(E)-N-[2-(2-ブチルイミダゾール-1-イル)エチル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミドの製造。
2-フルオロケイ皮酸(1.8 g、11 mmol)、実施例63で得られた化合物(2.0 g、12 mmol)、WSC・HCl(2.5 g、13 mmol)及び塩化メチレン(130 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(2.0 g、59%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.85 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.29-1.34 (m, 2H), 1.59-1.62 (m, 2H), 2.57 (t, J=7.5 Hz, 2H), 3.43-3.46 (m, 2H), 4.00 (t, J=6.2 Hz, 2H), 6.70 (d, J=16.0 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.26-7.30 (m, 2H), 7.40-7.50 (m, 1H), 7.51 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.60-7.70 (m, 1H), 8.39 (s, 1H)。
実施例65
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[2-(2-ブチルイミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物48)の製造。
実施例64で得られた化合物(2.0 g、6.3 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(4.8 mL、HCl 19 mmol相当)及び塩化メチレン(30 mL)から化合物43と同様にして表題化合物(2.2 g、99%)を非晶質固体として得た。
実施例66
(E)-3-(3-メトキシカルボニルフェニル)-2-プロペン酸の製造。
メチル3-ホルミルベンゾエート(5.0 g、30 mmol)、マロン酸(4.7 g、45 mmol)、ピペリジン(0.3 g、3.0 mmol)及びピリジン(100 mL)から実施例59と同様にして表題化合物(4.7 g、76%)を結晶として得た。Mp. 195-197℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.88 (s, 3H), 6.62 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.55-7.70 (m, 2H), 7.95-8.03 (m, 2H), 8.19 (s, 1H)。
実施例67
(E)-3-(3-メトキシカルボニルフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミドの製造。
実施例66で得られた化合物(1.5 g、7.0 mmol)、1-(2-アミノエチル)イミダゾール(0.8 g、6.0 mmol)、WSC・HCl(1.5 g、8.0 mmol)及び塩化メチレン(50 mL)から、化合物22と同様にして表題化合物(1.2 g、33%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.52 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 4.10 (t, J=6.0 Hz, 2H), 6.73 (d, J=16.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.46-7.62 (m, 3H), 7.83 (t, J=7.7 Hz, 1H), 7.94 (t, J=7.7 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.29 (t, J=5.8 Hz, 1H)。
実施例68
(E)-3-(3-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物49)の製造。
実施例67で得られた化合物(0.6 g、2.0 mmol)のメタノール(30 mL)溶液に、室温で水酸化ナトリウム(0.3 g、7.0 mmol)の水溶液(50 ml)を加え、80℃で3時間かき混ぜた。反応混合物を希塩酸で酸性とした後、溶媒を減圧下で留去した。残渣をメタノールに溶解し不溶物をろ去した後、溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣を塩化メチレン(10 mL)に溶かし、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(3 mL、HCl 12 mmol相当)を室温で滴下した。そのまま24時間かき混ぜた後、溶媒を減圧下で留去して表題化合物(0.8 g、99%)を結晶として得た。
実施例69
(E)-3-(4メトキシカルボニルフェニル-)-2-プロペン酸の製造。
メチル4-ホルミルベンゾエート(5.0 g、30 mmol)、マロン酸(4.7 g、45 mmol)、ピペリジン(0.3 g、3.0 mmol)及びピリジン(100 mL)から実施例59と同様にして表題化合物(6.0 g、97%)を結晶として得た。Mp. 246-248℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.87 (s, 3H), 6.66 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.64 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.82-7.84 (m, 2H), 7.96-7.98 (m, 2H)。
実施例70
(E)-3-(4-メトキシカルボニルフェニル)-N-[2-(イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミドの製造。
実施例69で得られた化合物(1.2 g、6.0 mmol)、1-(2-アミノエチル)イミダゾール(0.6 g、5.0 mmol)、WSC・HCl(1.5 g、8.0 mmol)及び塩化メチレン(50 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(1.2 g、80%)を非晶質固体として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.51-3.53 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 4.09-4.11 (m, 2H), 6.73 (d, J=16.0 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.48 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.70 (d, J=7.7 Hz, 2H), 7.98 (d, J=7.7 Hz, 2H)。
実施例71
(E)-3-(4-カルボキシフェニル)-N-[(2-イミダゾール-1-イル)エチル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物50)の製造。
実施例70で得られた化合物(1.0 g、3.0 mmol)、水酸化ナトリウム(0.2 g、5.0 mmol)、メタノール(30 mL)、水(5.0 mL)、塩化メチレン(10 mL)及び4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(3.0 mL)から化合物49と同様にして表題化合物(1.2 g、99%)を結晶として得た。
実施例72
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノイルクロリドの製造。
2-フルオロケイ皮酸(1.0 g, 6.0 mmol)の塩化メチレン(50 mL)溶液に0℃で塩化オキサリル(3.8 g, 30 mmol)を加え、室温で18時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して表題化合物(1.0 g,、91%)を油状物として得た。本化合物は精製せずに次の反応に用いた。
実施例73
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[4-(2H-ピラゾール-3-イル)フェニル]-2-プロペナミド(化合物51)の製造。
5-[4-(アミノフェニル)]-2H-ピラゾール(0.7 g、4.0 mmol)の無水THF(25 mL)溶液に0℃で実施例72で得られた化合物(0.5 g、3.0 mmol)の無水THF(25 mL)溶液を滴下し、室温で1時間かき混ぜた。反応混合物にメタノール(50 mL)を加え、沈殿物をデカンテーションにより除去した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。目的物を石油エーテルから結晶化して表題化合物(0.2 g、25%)を得た。
化合物52乃至56を適当な出発化合物から本化合物と同様にして製造した。
実施例74
(E)-N-3-モルホリノプロピル)-3-(2-トリフルオロメチルフェニル)-2-プロペナミドの製造。
2-トリフルオロメチルケイ皮酸(2.5 g、12 mmol)、3-モルホリノプロピルアミン(1.9 mL、17 mmol)、WSC・HCl(2.7 g、14 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(2.8 g、71%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.61-1.64 (m, 2H), 2.29-2.34 (m, 6H), 3.21-3.22 (m, 2H), 3.56-3.58 (m, 4H), 6.68 (d, J=15.5 Hz, 1H), 7.59-7.83 (m, 5H), 8.26 (s, 1H)。
実施例75
(E)-N-(3-モルホリノプロピル)-3-(2-トリフルオロメチルフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物57)の製造。
実施例74で得られた化合物(2.8 g、8.2 mmol)の塩化メチレン(40 mL)溶液に、室温で4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(4.0 mL、HCl 16 mmol相当)を滴下し、そのまま1時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した結晶をろ取して表題化合物(2.6 g、84%)を得た。
実施例76
(E)-2-シアノ-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペン酸の製造。
4-フルオロ安息香酸(10.0 g、81 mmol)のエタノール(200 mL)溶液に、室温でシアノ酢酸(7.2 g、85 mmol)及びピペリジン(9.0 mL、85 mmol)を加え、60℃で3時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に水を加え、希塩酸で酸性にした。析出した結晶をろ取し、水洗して表題化合物(13.2 g、88%)を得た。Mp. 192-193℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.44-7.48 (m, 2H), 8.13-8.16 (m, 2H), 8.37 (s, 1H), 13.85-14.20 (br, 1H)。
実施例77
2,5-ジオキソピロリジン-1-イル(E)-2-シアノ-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペノエートの製造。
実施例76で得られた化合物(5.0 g、26 mmol)、HOSu(4.5 g、39 mmol)、WSC・HCl(7.5 g、39 mmol)及び塩化メチレン(150 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(3.1 g、42%)を結晶として得た。Mp. 159-160℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.91 (s, 4H), 7.51-7.55 (m, 2H), 8.57-8.29 (m, 2H), 8.75 (s, 1H)。
実施例78
(E)-2-シアノ-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-モルホリノプロピル)-2-プロペナミド(化合物58)の製造。
実施例77で得られた化合物(1.0 g、3.5 mmol)のTHF(20 mL)溶液に、室温で3-モルホリノプロピルアミン(1.0 mL、6.9 mmol)のTHF(5.0 mL)溶液を滴下し、そのまま1時間かき混ぜた。析出した結晶をろ去した後、ろ液の溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PSQ100B、クロロホルム:メタノール=60:1)で精製して、表題化合物(0.3 g、26%)を結晶として得た。
実施例79
2-[3-(ピペリジン-1-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(10.0 g、37 mmol)及びピペリジン(8.1 mL、82 mmol)のトルエン(300 mL)溶液を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣を酢酸エチルに溶かして、水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PSQ100B、クロロホルム:メタノール=50:1)で精製して表題化合物(6.7 g、67%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.20-1.30 (m, 6H), 1.71-1.74 (m, 2H), 2.18-2.27 (m, 6H), 3.63 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.82-7.88 (m, 4H)。
実施例80
[3-(ピペリジン-1-イル)]プロピルアミンの製造。
実施例79で得られた化合物(6.7 g、25 mmol)、ヒドラジン一水和物(2.4 mL、50 mmol)及びエタノール(250 mL)から実施例48と同様にして表題化合物(1.9 g、55%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.43-1.52 (m, 2H), 1.63-1.70 (m, 6H), 2.34-2.43 (m, 6H), 2.63 (t, J=7.1 Hz, 2H)。
実施例81
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-ピペリジル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物59)の製造。
実施例80で得られた化合物(1.9 g、14 mmol)、2-フルオロケイ皮酸(2.2 g、13 mmol)、WSC・HCl(3.0 g、16 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして得られた油状物(3.0 g、10 mmol)を塩化メチレン(80 mL)に溶かし、室温で4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(5.2 mL、HCl 21 mmol相当)を滴下し、室温で30分かき混ぜた。析出した結晶をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄して表題化合物(2.9 g、68%)を得た。
実施例82
2-[3-(チオモルホリン-4-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(10.0 g、37 mmol)、チオモルホリン(7.8 mL、82 mmol)及びトルエン(300 mL)から実施例79と同様にして表題化合物(7.1 g、66%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.72-1.74 (m, 2H), 2.31-2.39 (m, 6H), 2.49-2.51 (m, 4H), 3.63 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.83-7.88 (m, 4H)。
実施例83
3-(チオモルホリン-4-イル)プロピルアミンの製造。
実施例82で得られた化合物(7.1 g、25 mmol)、ヒドラジン一水和物(2.4 mL、49 mmol)及びエタノール(250 mL)から実施例48と同様にして表題化合物(2.5g、65%)を油状物として得た。1H-NMR (MeOD) δ: 1.63-1.68 (m, 2H), 2.41-2.63 (m, 2H), 2.63-2.73 (m, 10H)。
実施例84
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド(化合物60)の製造。
実施例83で得られた化合物(2.4 g、15 mmol)、4-フルオロケイ皮酸(2.3 g、14 mmol)、WSC・HCl(3.2 g、19 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(2.9 g、67%)を結晶として得た。
実施例85
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-3-チオモルホリノプロピル]-2-プロペナミドの製造。
実施例83で得られた化合物(2.5 g、16 mmol)、2-フルオロケイ皮酸(2.4 g、14 mmol)、WSC・HCl(3.3 g、17 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(3.7 g、84%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.59-1.62 (m, 2H), 2.32-2.35 (m, 2H), 2.59-2.62 (m, 8H), 3.17-3.21 (m, 2H), 6.72 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.25-7.30 (m, 2H), 7.42-7.50 (m, 2H), 7.64-7.67 (m, 1H), 8.22 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例86
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物61)の製造。
実施例85で得られた化合物(3.7 g、12 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(6.0 mL、HCl 24 mmol相当)及び塩化メチレン(100 mL)から化合物59と同様にして表題化合物(3.7 g、89%)を結晶として得た。
実施例87
2-[3-(1,1-ジオキソチオモルホリン-4-イル)プロピル]イソインドール-1,3-ジオンの製造。
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(10.0 g、37 mmol)、1,1-ジオキソチオオモルホリン(11.1 g、82 mmol)、DIPEA(9.7 mL、56 mmol)及びトルエン(300 mL)から実施例79と同様にして表題化合物(9.9 g、82%)を結晶として得た。Mp. 172-173℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.73-1.76 (m, 2H), 2.48-2.51 (m, 2H), 2.80-2.82 (m, 4H), 2.93-2.95 (m, 4H), 3.63-3.66 (m, 2H), 7.83-7.89 (m, 4H)。
実施例88
3-(1,1-ジオキソチオモルホリン-4-イル)プロピルアミンの製造。
実施例87で得られた化合物(9.0 g、28 mmol)、ヒドラジン一水和物(2.7 mL、56 mmol)及びエタノール(300 mL)から実施例48と同様にして表題化合物(4.6g、86%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.46-1.49 (m, 2H), 2.45-2.49 (m, 2H), 2.52-2.55 (m, 2H), 2.83-2.86 (m, 4H), 3.05-3.07 (m, 4H)。
実施例89
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミドの製造。
実施例88で得られた化合物(2.5 g、13 mmol)、2-フルオロケイ皮酸(2.0 g、12 mmol)、WSC・HCl(2.7 g、14 mmol)及び塩化メチレン(80 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(2.6 g、64%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60-1.63 (m, 2H), 2.48-2.51 (m, 2H), 2.87-2.89 (m, 4H), 3.07-3.09 (m, 4H), 3.19-3.23 (m, 2H), 6.72 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.25-7.30 (m, 2H), 7.42-7.50 (m, 2H), 7.64-7.67 (m, 1H), 8.22 (t, J=5.4 Hz, 1H)。
実施例90
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物62)の製造。
実施例89で得られた化合物(2.6 g、7.7 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(4.0 mL、HCl 16 mmol相当)及び塩化メチレン(60 mL)から化合物61と同様にして表題化合物(2.3 g、79%)を結晶として得た。
実施例91
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペナミドの製造。
実施例88で得られた化合物(2.0 g、10 mmol)、4-フルオロケイ皮酸(1.5 g、9.2 mmol)、WSC・HCl(2.1 g、11 mmol)及び塩化メチレン(60 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(1.8 g、59%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.59-1.61 (m, 2H), 2.47-2.50 (m, 2H), 2.86-2.88 (m, 4H), 3.07-3.09 (m, 4H), 3.18-3.22 (m, 2H), 6.56 (d, J=15.8 Hz, 1H), 7.23-7.27 (m, 2H), 7.41 (d, J=15.8 Hz, 1H), 7.61-7.63 (m, 2H), 8.09 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例92
(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物63)の製造。
実施例91で得られた化合物(1.8 g、5.4 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(2.7 mL、HCl 11 mmol相当)及び塩化メチレン(50 mL)から化合物58と同様にして表題化合物(1.6 g、79%)を結晶として得た。
実施例93
(E)-N-[3-(シクロヘキシルアミノ)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミドの製造。
(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノエート(3.0 g、11 mmol)のTHF(100 mL)溶液に、0℃でN-シクロヘキシル-1,3-プロパンジアミン(3.9 mL、23 mmol)のTHF(30 mL)溶液を滴下し、室温で1時間かき混ぜた。析出した結晶をろ去した後、ろ液の溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣を酢酸エチルに溶かして水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、クロロホルム)で精製して表題化合物(2.9 g、84%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.96-1.21 (m, 5H), 1.34-1.36 (m, 1H), 1.53-1.59 (m, 3H), 1.64-1.67 (m, 2H), 1.78-1.81 (m, 2H), 2.29-2.32 (m, 1H), 2.51-2.55 (m, 2H), 3.20-3.24 (m, 2H), 6.72 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.25-7.30 (m, 2H), 7.42-7.49 (m, 2H), 7.63-7.67 (m, 1H), 8.24 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例94
(E)-N-[(3-シクロヘキシルアミノ)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物64)の製造。
実施例93で得られた化合物(2.9 g、9.6 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(4.8 mL、HCl 19 mmol相当)及び塩化メチレン(80 mL)から化合物59と同様にして表題化合物(2.9 g、91%)を結晶として得た。
実施例95
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(4-グアニジノブチル)-2-プロペナミド塩酸塩(化合物65)の製造。
化合物14(1.8 g、8.0 mmol)の塩化メチレン(30 mL)溶液に、室温で水酸化ナトリウム(0.4 g、10 mmol)水(30 mL)溶液を加え、そのまま1時間かき混ぜた。反応混合物を塩化メチレンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をDMF(10 mL)に溶解した後、室温でN‐(1H‐ピラゾール‐1‐イル)グアニジン(1.2 g、8.0 mmol)及びトリエチルアミン(3.6 g、36 mmol)を加え、72時間かき混ぜた。反応混合物にジエチルエーテル(100 mL)を加え、上層をデカンテーションにより除去した後、溶媒を減圧下で留去し油状物を得た。得られた残渣に4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液(13 mL、HCl 52 mmol相当)を室温で加え、そのまま3時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣にメタノール及び塩化メチレンを加え、析出した結晶をろ取して表題化合物(1.8 g、75%)を得た。
実施例96
メチル3-{[(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノイル]アミノ}プロパノエートの製造。
2-フルオロケイ皮酸(8.3 g、50 mmol)、3-アミノプロピオン酸メチル塩酸塩(7.0 g、50 mmol)、WSC・HCl(10.5 g、55 mmol)、トリエチルアミン(6.0 g、60 mmol)及び塩化メチレン(300 mL)から化合物22と同様にして表題化合物(9.7 g、78%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.55 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.41 (t, J=6.5 Hz, 2H), 3.62 (s, 3H), 6.72 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.24-7.30 (m, 2H), 7.42-7.51 (m, 2H), 7.63-7.67 (m, 1H)。
実施例97
3-{[(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペノイル]アミノ}プロパン酸(化合物66)の製造。
実施例96で得られた化合物(1.0 g、4.0 mmol)のエタノール(160 mL)溶液に、室温で1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。2時間加熱還流した後、不溶物を熱時ろ去した。ろ液の溶媒を減圧下で留去した後、水を加え、希塩酸で酸性にした。析出した結晶をろ取した後、ジエチルエーテルに溶かし、1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液で逆抽出した。水層を希塩酸で酸性にして析出した結晶をろ取し、水洗して表題化合物(950 mg、99%)を得た。
実施例98
2-(3-チオモルホリノプロピル)イソインドリン-1,3-ジオンの製造。
N-(3-ブロモプロピル)フタルイミド(39.0 g、0.15 mol)及びチオモルホリン(30 mL)のトルエン(800 mL)溶液に、室温でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(39 mL)を加え、8時間加熱還流した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に、酢酸エチル(500 mL)を加え水洗した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製して、表題化合物(37.3 g、88%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70-1.78 (m, 2H), 2.32-2.39 (m, 6H), 2.49-2.51 (m, 4H), 3.61 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.83-7.88 (m, 4H)。
実施例99
2-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオンの製造。
実施例98で得られた化合物(15.0 g、52 mmol)の塩化メチレン(220 mL)溶液に、氷冷下でmCPBA(9.8 g、57 mmol)の塩化メチレン(140 mL)溶液を30分かけて滴下した後、室温で20時間かき混ぜた。反応混合物を飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1)で精製して、表題化合物(5.9 g、37%)を固体として得た。Mp 95-96℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70-1.80 (m, 2H), 2.38-2.48 (m, 2H), 2.50-2.64 (m, 6H), 2.77-3.33 (m, 2H), 3.64 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.83-7.88 (m, 4H)。
実施例100
3-(オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロパン-1-アミンの製造。
実施例99で得られた化合物(5.8 g、19 mmol)のエタノール(180 mL)溶液に、室温でヒドラジン一水和物(1.9 mL、38 mmol)を加え、5時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却して析出した固体をろ去した後、ろ液の溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に塩化メチレン(50 mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液の溶媒を減圧下で留去して得られた残渣に塩化メチレン(30 mL)を加え、再度不溶物をろ去した。ろ液の溶媒を減圧下で留去して、表題化合物(3.3 g、98%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.53-1.55 (m, 2H), 2.37-2.50 (m, 2H), 2.57-2.61 (m, 4H), 2.68-2.72 (m, 2H), 2.78-2.85 (m, 4H)。
実施例101
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドの製造。
2-フルオロケイ皮酸(2.8 g、17 mmol)及び実施例100で得られた化合物(3.3 g、19 mmol)の塩化メチレン(100 mL)懸濁液に、氷冷下でWSC・HCl(3.9 g、20 mmol)を加え、室温で16時間かき混ぜた。反応混合物を水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製して、表題化合物(3.5 g、63%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.62-1.64 (m, 2H), 2.38-2.41 (m, 2H), 2.41-2.64 (m, 4H), 2.71-2.87 (m, 4H), 3.19-3.22 (m, 2H), 6.72 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.25-7.03 (m, 2H), 7.42-7.47 (m, 2H), 7.64-7.67 (m, 1H), 8.22 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例102
(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド(化合物67)の製造。
4-フルオロケイ皮酸(1.1g、6.5 mmol)、実施例100で得られた化合物(1.3 g、7.2 mmol)、WSC・HCl(1.5 g、7.8 mmol)及び塩化メチレン(40 mL)から、実施例101と同様にして表題化合物(0.8 g、38%)を固体として得た。
実施例103
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物68)の製造。
実施例101で得られた化合物(3.4 g、11 mmol)の塩化メチレン(80 mL)溶液に、室温で4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(5.3 mL、HCl 21 mmol相当)を3分かけて滴下し、そのまま1時間かき混ぜた。析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄して表題化合物(3.6 g、96%)を得た。
実施例104
tert-ブチルN-[(3-ブロモフェニル)メチル]カルバメートの製造。
3-ブロモベンジルアミン(15.0 g、81 mmol)及びトリエチルアミン(23 mL、162 mmol)の塩化メチレン(160 mL)溶液に、氷冷下でBoc2O(21.2 g、97 mmol)の塩化メチレン(40 mL)溶液を20分かけて滴下して、室温で5時間かき混ぜた。反応混合物を水洗した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣にn-ヘキサンを加え、析出した固体をろ取して表題化合物(19.8 g、92%)を得た。Mp 41-42℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.39 (s, 9H), 4.12 (d, J=6.1 Hz, 2H), 7.23-7.28 (m, 2H), 7.40-7.42 (m, 3H)。
実施例105
tert-ブチルN-[(3-チオモルホリノフェニル)メチル]カルバメートの製造。
実施例104で得られた化合物(10.0 g、35 mmol)のトルエン(70 mL)溶液に、アルゴン雰囲気下室温でチオモルホリン(9.9 mL、105 mmol)、酢酸パラジウム(0.8 g、3.5 mmol)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニル(2.1 g、7.0 mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(3.7 g、38 mmol)を加え、80℃で5時間かき混ぜた。反応混合物を室温に冷却して析出した固体をろ去し、ろ液の溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して、表題化合物(3.1 g、28%)を固体として得た。Mp 62-63℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.39 (s, 9H), 2.64-2.66 (m, 4H), 3.48-3.50 (m, 4H), 4.06 (d, J=6.1 Hz, 2H), 6.64 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.77-6.79 (m, 2H), 7.12-7.16 (m, 1H), 7.30 (t, J=5.9 Hz, 1H)。
実施例106
(3-チオモルホリノフェニル)メタンアミン二塩酸塩の製造。
実施例105で得られた化合物(1.5 g、4.9 mmol)の塩化メチレン(60 mL)溶液に、室温で4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(12 mL、HCl 48 mmol相当)を5分かけて滴下し、そのまま1時間かき混ぜた。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取して表題化合物(1.3 g、98%)を得た。Mp 242-243℃. MS (EI): m/z 208 [M]+ (遊離型). 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.90-3.10 (m, 4H), 3.67-3.69 (m, 4H), 3.99 (t, J=5.6 Hz, 2H), 7.26-7.28 (m, 1H), 7.41-7.47 (m, 2H), 7.67-7.69 (m, 1H), 8.67 (s, 4H)。
実施例107
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[(3-チオモルホリノフェニル)メチル]-2-プロペナミド(化合物69)の製造。
実施例106で得られた化合物(1.3 g、4.6 mmol)、2-フルオロケイ皮酸(0.77 g、4.6 mmol)、WSC・HCl(1.0 g、5.1 mmol)及び塩化メチレン(40 mL)から、実施例101と同様にして表題化合物(1.0 g、61%)を固体として得た。
実施例108
tert-ブチルN-{[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)フェニル]メチル}カルバメートの製造。
実施例105で得られた化合物(1.2 g、3.7 mmol)、mCPBA(1.0 g、4.1 mmol)及び塩化メチレン(20 mL)から、実施例99と同様にして表題化合物(0.9 g、71%)を固体として得た。Mp 94-95℃. MS (EI): m/z 324 [M]+. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.39 (s, 9H), 2.66-2.69 (m, 2H), 2.88-2.94 (m, 2H), 3.54-3.58 (m, 2H), 3.73-3.78 (m, 2H), 4.08 (d, J=6.1 Hz, 2H), 6.67 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.86-6.88 (m, 2H), 7.16-7.19 (m, 1H), 7.32 (t, J=5.9 Hz, 1H)。
実施例109
[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)フェニル]メタンアミン二塩酸塩の製造。
実施例108で得られた化合物(0.9 g、2.6 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(6.5 mL、HCl 26 mmol相当)及び塩化メチレン(30 mL)から、化合物68と同様にして表題化合物(0.75 g、96%)を固体として得た。Mp 213-214℃. MS (EI): m/z 224 [M]+(遊離型). 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.73-7.76 (m, 2H), 2.97-3.02 (m, 2H), 3.64-3.67 (m, 2H), 3.83-3.88 (m, 2H), 3.94-4.00 (m, 2H), 6.97 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.28-7.34 (m, 2H), 8.56 (s, 4H)。
実施例110
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-{[3-(オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)フェニル]メチル}-2-プロペナミド(化合物70)の製造。
実施例109で得られた化合物(0.74 g、2.5 mmol)、2-フルオロケイ皮酸(0.41 g、2.5 mmol)、WSC・HCl(0.53 g、2.7 mmol)及び塩化メチレン(20 mL)から、実施例101と同様にして表題化合物(0.38 g、41%)を固体として得た。
実施例111
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-メチル-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドの製造。
実施例100で得られた化合物(2.8 g、16 mmol)、(E)-3(-2-フルオロフェニル)-2-メチル-2-プロペン酸(2.6 g、14 mmol)、WSC・HCl(3.3 g、17 mmol)及び塩化メチレン(100 mL)から、実施例101と同様にして表題化合物(3.7 g、75%)を油状物として得た。1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.64-1.67 (m, 2H), 1.93 (s, 3H), 2.39-2.41 (m, 2H), 2.62-2.65 (m, 2H), 2.71-2.74 (m, 2H), 2.82-2.86 (m, 4H), 3.18-3.22 (m, 2H), 7.18 (s, 3H), 7.23-7.27 (m, 2H), 7.39-7.44 (m, 2H), 8.08 (t, J=5.5 Hz, 1H)。
実施例112
(E)-3-(2-フルオロフェニル)-2-メチル-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド塩酸塩(化合物71)の製造。
実施例111で得られた化合物(3.7 g、11 mmol)、4 mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(8.0 mL、HCl 32 mmol相当)及び塩化メチレン(80 mL)から、実施例106と同様にして表題化合物(3.1 g、76%)を固体として得た。
上記で製造して得られた本化合物の物性データを表1乃至表8に示す。
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
実施例113.鎮痛効力試験(1)
本化合物をマウスに経口投与して、酢酸ライジング法により鎮痛効力試験を行った。実験動物として4週齢のddY系雄性マウスを予備飼育した後、実験には1群8匹を用いた。本化合物は、0.5%(w/v)CMC-Na水溶液に溶解又は懸濁させたものを被験物質として単回経口投与した。また、対照群には0.5%(w/v)CMC-Na水溶液を同様に投与した。投与25分後に0.7%(v/v)酢酸/生理食塩液を10mL/kgで腹腔内投与し、その5分後から10分間のライジング回数を計測した。個体毎の抑制率は次式により求め、群毎に平均値±標準誤差を算出した。
抑制率(%)=(対照群の平均ライジング回数−各個体のライジング回数)÷対照群の平均ライジング回数×100
尚、有意差の検定は、対照群と被験物質投与群との多群間比較にはBartlettの検定を行い、等分散の場合はパラメトリックのDunnettの多重比較検定、不等分散の場合はノンパラメトリックのDunnettの多重比較検定を用いた。また、用量依存性の検定にはJonckheere−Terpstra検定を用いた。いずれの場合もP<0.05で有意差有りとした(表中の「*」で表す)。
上記試験結果の一例を表9に示す。酢酸ライジング法による鎮痛効力試験を行った結果、本化合物は優れた鎮痛効果を示した。
Figure 0006313264
実施例114.鎮痛効力試験(2)
神経障害性疼痛モデルであるChungモデルラットを用いて、鎮痛効力試験を行った。実験動物として9週齢のWistar系雄性ラットを予備飼育した後、KimとChungの方法(Pain、50巻、355-363頁、1992年)に準じてモデルラットを作製した。すなわち、ペントバルビタール(40 mg/kg, 腹腔内投与)麻酔下に、ラット左L5脊髄神経を露出してL5後根神経節末梢側を5-0絹糸で強く結紮した。底が金網になっている透明アクリルケージに動物を入れ、von Freyフィラメント(North Coast Medical Inc.製)を用い、Chaplan等(J. Neurosci. Method、53巻、55-63頁、1994年)の方法に従い、up-down法により50%反応閾値を算出し、アロディニアの測定を実施した。50%反応閾値は脊髄神経損傷前に2回測定し、閾値が基準外の動物は脊髄神経損傷手術から除外した。脊髄神経損傷14日後以降に50%反応閾値を測定し、1g以上4g未満の閾値を示すものを実験用動物として、各群の50%反応閾値の平均値がほぼ均一になるように1群7又は8匹で群構成した。
本化合物は、0.5%(w/v)CMC-Na水溶液に溶解又は懸濁させたものを被験物質として単回経口投与した。また、神経損傷対照群には0.5%(w/v)CMC-Na水溶液を同様に投与した。アロディニアの測定は、投与後経時的に行い、作用ピーク時における各群の50%反応閾値(平均値±標準誤差)を算出した。尚、有意差の検定は、神経損傷対照群と被験物質投与群との多群間比較にはBartlettの検定を行い、等分散の場合はパラメトリックのDunnettの多重比較検定、不等分散の場合はノンパラメトリックのDunnettの多重比較検定を用い、いずれの場合もP<0.05で有意差有りとした(表中の「*」で表す)。
試験結果の一例を表10乃至12に示す。神経障害性疼痛モデルであるChungモデルラットを用いた鎮痛効力試験を行った結果、本化合物は有意な優れた鎮痛効果を示した。
Figure 0006313264
Figure 0006313264
Figure 0006313264
上記の各種鎮痛効果試験に示されるように、本発明の有効成分である本化合物は侵害受容性疼痛モデル動物だけでなく、神経障害性疼痛モデル動物に対しても優れた鎮痛作用を示す化合物である。従って、本発明医薬は、種々の急性又は慢性疼痛疾患や、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)等の鎮痛薬が効き難い反射性交感神経性ジストロフィー、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性ニューロパチー等の神経障害性疼痛疾患等の治療剤等として非常に有用である。

Claims (17)

  1. 一般式(I)で表される化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。
    Figure 0006313264
    〔式中、nは1乃至4の整数を表し、
    X1及びX2は、同一又は異なって、水素、フッ素、トリフルオロメチル又はカルボキシを表すが、X1及びX2のいずれか一方は水素以外の置換基を表し、
    1は、
    ・炭素数1乃至6のアルキル又はフェニルで置換されていてもよいイミダゾリル、
    ・炭素数1乃至4のアルキルで置換されていてもよいピロリル、
    ・アミノ、炭素数2乃至4のアルコキシ、ピラゾリル又はイソオキサゾリルで置換されたフェニル、
    ・オキソで置換されていてもよいチオモルホリノで置換されたフェニル、
    ・1又は2のオキソで置換されていてもよいチオモルホリノ、或いは
    ・ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピロリジニル及びヘキサメチレンイミノから選ばれるいずれか一つの置換基を表し、
    2は水素、シアノ又は炭素数1乃至4のアルキルを表す。〕
  2. R2が水素で、X1及びX2のいずれか一方が水素であり他方がフッ素である請求項1に記載の医薬。
  3. R1が炭素数1乃至6のアルキル又はフェニルで置換されていてもよいイミダゾリルである請求項2に記載の医薬。
  4. R1が炭素数1乃至4のアルキルで置換されていてもよいピロリルである請求項2に記載の医薬。
  5. R1がアミノ、炭素数2乃至4のアルコキシ、ピラゾリル又はイソオキサゾリルで置換されたフェニルである請求項2に記載の医薬。
  6. R1がオキソで置換されていてもよいチオモルホリノで置換されたフェニルである請求項2に記載の医薬。
  7. R1が1又は2のオキソで置換されていてもよいチオモルホリノである請求項2に記載の医薬。
  8. R1がベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピロリジニル及びヘキサメチレンイミノから選ばれるいずれか一つの置換基である請求項2に記載の医薬。
  9. R1がピラゾリル及びトリアゾリルから選ばれるいずれか一つの置換基である請求項に記載の医薬。
  10. (E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(2-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-N-[3-(1,1-ジオキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-3-(4-フルオロフェニル)-2-プロペナミド、(E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド及び(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドからなる群から選択される請求項1に記載の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。
  11. (E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-(3-チオモルホリノプロピル)-2-プロペナミド、 (E)-3-(4-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミド及び(E)-3-(2-フルオロフェニル)-N-[3-(1-オキソ-1,4-チアジナン-4-イル)プロピル]-2-プロペナミドからなる群から選択される請求項1に記載の化合物並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を有効成分として含有する医薬。
  12. 鎮痛薬である請求項1乃至11のいずれか一項に記載の医薬。
  13. 鎮痛薬が慢性疼痛治療薬である請求項12に記載の医薬。
  14. 慢性疼痛治療薬が腰痛、関節痛又は神経障害性疼痛の治療薬である請求項13に記載の医薬。
  15. 鎮痛薬が神経障害性疼痛の治療薬である請求項12に記載の医薬。
  16. 経口剤である請求項1乃至15のいずれか一項に記載の医薬。
  17. 注射剤である請求項1乃至15のいずれか一項に記載の医薬。
JP2015128359A 2014-06-27 2015-06-26 ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬 Active JP6313264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015128359A JP6313264B2 (ja) 2014-06-27 2015-06-26 ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014132060 2014-06-27
JP2014132060 2014-06-27
JP2015128359A JP6313264B2 (ja) 2014-06-27 2015-06-26 ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016027024A JP2016027024A (ja) 2016-02-18
JP2016027024A5 JP2016027024A5 (ja) 2017-02-16
JP6313264B2 true JP6313264B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=55352602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015128359A Active JP6313264B2 (ja) 2014-06-27 2015-06-26 ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6313264B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PE20190800A1 (es) 2016-08-15 2019-06-10 Bayer Cropscience Ag Derivados del heterociclo biciclico condensado como agentes de control de plagas
EP3498273A1 (en) * 2017-12-14 2019-06-19 Universität Wien Pharmaceutical composition for modulating the response of a gaba-a receptor

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726266B2 (ja) * 1973-07-17 1982-06-03
JP5210405B2 (ja) * 2010-03-17 2013-06-12 日本臓器製薬株式会社 アミノ酸誘導体を含有する医薬及び該誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016027024A (ja) 2016-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4437270B2 (ja) 置換複素環式尿素を用いたrafキナーゼの阻害
DE69205327T2 (de) Harnstoffderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende Medikamente.
JP2002531444A (ja) ベンズアミド誘導体およびapoB‐100分泌阻害剤としてのそれらの使用
DK151884B (da) Analogifremgangsmaade til fremstilling af 3-(1-imidazolylalkyl)indolderivater eller farmaceutisk acceptable syreadditionssalte deraf
MXPA01002173A (es) Inhibidores de p38-alfa cinasa.
WO2004099154A2 (en) Pyrazole-amides and sulfonamides as sodium channel modulators
HUE026249T2 (en) Acrylamide derivatives may be used as inhibitors of mitochondrial permeability transition
CN111747948A (zh) 组蛋白脱乙酰酶抑制剂
EA026674B1 (ru) Соединения, применимые в качестве лекарственных средств
CN105873578A (zh) 血清素-去甲肾上腺素再摄取抑制剂(SNRIs)和σ受体配体组合物
JP6415985B2 (ja) ケイ皮酸アミド誘導体
RU2041871C1 (ru) Производные бутеновой или пропеновой кислоты
JP6313264B2 (ja) ケイ皮酸アミド誘導体を含有する医薬
JPH11500436A (ja) 1−アリール−2−アシルアミノ−エタン化合物およびニューロキニン特にニューロキニン1アンタゴニストとしてのそれらの用途
DK164155B (da) Aminoguanidinderivater og farmaceutisk tolerable salte deraf, fremgangsmaade til fremstilling deraf, laegemidler indeholdende aminoguanidinderivater og fremgangsmaade til fremstilling af disse laegemidler
US20100179118A1 (en) Cyclic aminoalkylcarboxamide derivative
JP4550353B2 (ja) 造血器型プロスタグランジンd2合成酵素阻害剤
JP5314597B2 (ja) 置換酒石酸の誘導体及びβ−セクレターゼ阻害剤を調製するための使用
JP6906105B2 (ja) Rockを阻害する化合物及びその使用
EP1620405A2 (en) Pyrazole-amides and sulfonamides as sodium channel modulators
US8735391B2 (en) Synthesis of functionalized octahydro-isoquinolin-1-one-8-carboxamides, octahydro-isoquinolin-1-one-8-carboxylic esters and analogs, and therapeutic methods
KR20070050961A (ko) 피페리딘 유도체 또는 이의 제약학적으로 허용되는 염
JP5121018B2 (ja) 新規ヒスチジン誘導体
JPH11180958A (ja) 新規アミン誘導体
JP2013532694A (ja) ピリダジン誘導体、及びマイクロrnaウイルス感染を治療するための医薬としてのこれらの使用。

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20160926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161226

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6313264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250