JP6311785B2 - 高周波フロントエンド回路 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波信号の送受信を行う高周波フロントエンド回路に関する。
従来、各種の高周波フロントエンド回路が考案されている。このような高周波フロントエンド回路には、特許文献1に示すように、送信フィルタと受信フィルタとを組合せたデュプレクサを備えたものがある。
デュプレクサでは、送信フィルタの受信フィルタの一方端同士は接続されて共通端子化されており、当該共通端子は、アンテナもしくはアンテナ側の回路に接続されている。送信フィルタの他方端は送信回路に接続され、受信フィルタの他方端は、受信回路に接続されている。
このような高周波フロントエンド回路では、送信フィルタと受信フィルタが接続されているので、送信信号が受信フィルタ側に回り込むことを抑制するため、送信信号の基本周波数において、送信フィルタ側から受信フィルタ側を見て開放になるように、インピーダンスが設定されている。
特開2004−120295号公報
しかしながら、従来の高周波フロントエンド回路では、上述のように送信フィルタと受信フィルタとの間でアイソレーションを確保していても、受信フィルタに接続する受信回路における受信感度劣化が生じることが分かった。
したがって、本発明の目的は、受信感度劣化を抑制することができる高周波フロントエンド回路を提供することにある。
この発明の高周波フロントエンド回路は、分波回路、ローノイズアンプ、および位相調整回路を備える。分波回路は、送信信号の基本周波数帯域が通過帯域内に設定されている送信フィルタ、および受信信号の基本周波数帯域が通過帯域内に設定されている受信フィルタを備える。送信フィルタの一方端と前記受信フィルタの一方端とが共通の接続点を介して接続されている。ローノイズアンプは、受信フィルタの他方端に接続されている。位相調整回路は、受信フィルタとローノイズアンプとの間に接続されている。
そして、位相調整回路は、次に示すように位相調整を行う。スミスチャートを、純抵抗を示す第1ラインと、該スミスチャートの外周における位相が90°になる点と基準インピーダンスの点とを結ぶ第2ラインとによって四つに象限に分割する。位相調整回路は、受信信号の基本周波数とは異なる特定の周波数において、受信フィルタからローノイズアンプを見たインピーダンスの位相が入る象限と、ローノイズアンプから受信フィルタを見たインピーダンスの位相が入る象限とが、共役の関係にならないように位相調整されている。
この構成では、受信フィルタとローノイズアンプとの間で、受信信号の基本周波数と異なる特定の周波数においてインピーダンスを不整合にしやすい。したがって、特定の周波数に一致するノイズがローノイズアンプに入力されることが抑制される。
また、この発明の高周波フロントエンド回路では、位相調整回路は、特定の周波数において、受信フィルタからローノイズアンプを見たインピーダンスの位相が入る象限と、ローノイズアンプから受信フィルタを見たインピーダンスの位相が入る象限とが、第2ラインを挟んで配置されるように位相調整されていることが好ましい。
この構成では、受信フィルタとローノイズアンプの間で、特定の周波数において、インピーダンスをさらに大きく不整合にしやすい。
また、この発明の高周波フロントエンド回路では、位相調整回路は、受信信号の基本周波数におけるインピーダンスを基準インピーダンスに近づけるように位相調整されていることが好ましい。
この構成では、特定の周波数でのインピーダンス不整合を行いながら、基本周波数の受信信号の伝送損失をさらに低下することができる。
また、この発明の高周波フロントエンド回路では、次の構成であることが好ましい。位相調整回路は、リアクタンス成分を有する実装型電子部品を少なくとも1つ備える。
この構成では、位相調整回路の構成を変更し易く、特定の周波数におけるローノイズアンプと受信フィルタの間のインピーダンス不整合を、より確実に実現することができる。
また、この発明の高周波フロントエンド回路では、次の構成であってもよい。位相調整回路は、受信信号が伝送する伝送ラインの長さによって特定の周波数の信号に対する位相調整されている。
この構成では、特定の周波数におけるローノイズアンプと受信フィルタとの間のインピーダンス不整合を確実に得ながら、高周波フロントエンド回路を簡素な構成で実現することができる。
また、この発明の高周波フロントエンド回路では、次の構成であることが好ましい。受信信号は第1の通信バンドを構成するものである。送信信号は、第1の通信バンドと異なる第2の通信バンドを構成するものである。送信信号と受信信号とは同時通信を行う。特定の周波数は、送信信号の基本周波数もしくは高調波周波数である。
この構成では、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)による同時通信を行っている送信信号がLNAに入力されることを、より確実に抑制することができる。これにより、キャリアアグリゲーション時の受信感度劣化を抑制することができる。
この発明によれば、受信フィルタの後段に受信信号の基本周波数以外の周波数帯域の信号が伝搬することを抑制でき、受信感度劣化を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の原理を説明するためのスミスチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る位相調整回路の一例を示す等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る位相調整回路の別態様を示す等価回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の別の態様の原理を説明するためのスミスチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る高周波フロントエンド回路のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の原理を説明するためのスミスチャートである。
本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路について、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路のブロック図である。
図1に示すように、高周波フロントエンド回路10は、デュプレクサ20、位相調整回路30、およびローノイズアンプLNAを備える。デュプレクサ20は、本願発明の「送信フィルタ」に対応するTxフィルタ21、および、本願発明の「受信フィルタ」に対応するRxフィルタ22を備える。
Txフィルタ21の一方端とRxフィルタ22の一方端とは、共通の接続点を介して接続されている。この接続点は、アンテナもしくはアンテナ側の回路(図示しない)に接続されている。このアンテナは、Txフィルタ21を通過した送信信号を外部に送信し、外部からの受信信号を受信するアンテナである。
Txフィルタ21は、送信信号の基本周波数が通過帯域内に入るように設定されている。Txフィルタ21は、受信信号の周波数に対しては所定の減衰量を得られるように設定されている。Txフィルタ21の他方端は、送信回路80のパワーアンプPAの出力端に接続されている。この際、パワーアンプPAとTxフィルタ21との間に、送信信号の周波数でインピーダンス整合を行う整合回路を備えてもよい。
Rxフィルタ22は、受信信号の基本周波数が通過帯域内に入るように設定されている。Rxフィルタ22は、送信信号の基本周波数に対しては所定の減衰量を得られるように設定されている。Rxフィルタ22は不平衡−平衡変換機能を有し、他方端は平衡端子である。Rxフィルタ22の他方端は、位相調整回路30を介して、ローノイズアンプLNAの入力端に接続されている。なお、ローノイズアンプLNAの出力端は、図示しない受信復調回路に接続されている。
位相調整回路30は、受信信号の基本周波数帯域におけるRxフィルタ22とローノイズアンプLNAとの間でのインピーダンス整合を実現する回路構成からなる。さらに、位相調整回路30は、次に示す原理により、回路構成が実現される。図2は、本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の原理を説明するためのスミスチャートである。
図2に示すように、本発明の高周波フロントエンド回路10では、スミスチャートを、次に示す4つの象限に区切り、当該4つの象限のいずれの象限にインピーダンスが存在するかを利用して、位相調整を行っている。なお、図2では、規格化されたスミスチャートを記載している。すなわち、図2では、平衡線路においてインピーダンス100Ωがインピーダンス1に対応するように記載されている。
まず、スミスチャートの象限の区切り方について説明する。スミスチャートにおける純抵抗ライン、すなわち、図2におけるインピーダンス0の点からインピーダンス1の点(基準インピーダンスの点)を通り、インピーダンス∞の点にいたるラインを第1ラインとする。次に、スミスチャートの外周における位相が90°となる二点、およびインピーダンスが1の点(基準インピーダンスの点)を通るラインを第2ラインとする。これら直交する第1ラインと第2ラインとによって区分される4つの領域を第1、第2、第3、第4象限する。そして、第1象限は、誘導性リアクタンスを有し、インピーダンスが大きな領域であり、第2象限は、誘導性リアクタンスを有し、インピーダンスが小さな領域である。第3象限は、容量性リアクタンスを有し、インピーダンスが小さな領域であり、第4象限は、容量性リアクタンスを有し、インピーダンスが大きな領域である。
図2において、ZLNA(fn)は、位相調整回路30を用いない状態での受信信号の基本周波数とは異なるノイズとなる特定の周波数におけるRxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。なお、特定の周波数とは、受信信号の基本周波数とは異なるローノイズアンプLNAが入力して増幅してしまうノイズとなる周波数である。ZRX(fn)は、位相調整回路30を用いない状態での特定の周波数におけるローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見たインピーダンスである。ZRXc1(fn)は、位相調整回路30を用いた状態での特定の周波数におけるローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見た第1のインピーダンスである。ZRXc2(fn)は、位相調整回路30を用いた状態での特定の周波数におけるローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見た第2のインピーダンスである。ZRX(fr0)は、位相調整回路30を用いない状態での受信信号の基本周波数におけるRxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。ZRXc2(fr0)は、位相調整回路30を用いた状態での受信信号の基本周波数におけるRxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。
図2に示すように、位相調整回路30は、受信信号の基本周波数と異なる特定の周波数において、Rxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスZLNA(fn)の位相と、特定の周波数におけるローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見たインピーダンスZRX(fn)の位相とが、共役の象限にある場合に、位相をシフトさせる。これにより、インピーダンスZRXc1(fn)やインピーダンスZRXc2(fn)に示すように、インピーダンスZLNA(fn)のある象限に対して、共役でない象限にインピーダンスをシフトさせることができる。
これにより、受信信号の基本周波数と異なる特定の周波数において、ローノイズアンプLNAとRxフィルタ22とは、インピーダンス不整合となる。したがって、特定の周波数からなるノイズが、Rxフィルタ22からローノイズアンプLNAに入力されない。この結果、当該ノイズ、例えば、Txフィルタ21から回り込んだり、アンテナで反射しノイズが、Rxフィルタ22を介してローノイズアンプLNAに流れ込まず、受信感度劣化の発生を抑制することができる。
さらに、図2に示すように、位相調整回路30を備えることで、受信信号の基本周波数のインピーダンスを基準インピーダンス(100Ω)に、より近づけることができる。これにより、受信信号の伝送損失をさらに低減することができ、受信感度劣化をより抑圧することができる。
このような位相シフトを行うために、位相調整回路30は、例えば、図3に示すような回路構成を有する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る位相調整回路の一例を示す等価回路図である。
位相調整回路30は、インダクタ311P,311Nを備える。インダクタ311Pは、Rxフィルタ22とローノイズアンプLNAを接続する平衡線路の一方の線路電極とグランドとの間に接続されている。インダクタ311Nは、Rxフィルタ22とローノイズアンプLNAを接続する平衡線路の他方の線路電極とグランドとの間に接続されている。インダクタ311P,311Nのインダクタンスは、図2に示す第1もしくは第2の位相シフトを実現できるように設定されている。
なお、インダクタ311P,311Nは、基板に形成した電極パターンで実現してもよく、実装型電子部品で実現してもよい。インダクタ311P,311Nを電極パターンで実現する場合には、位相調整回路30を簡素な構成にでき、ひいては高周波フロントエンド回路10を簡素な構成で実現できる。一方、インダクタ311P,311Nを実装型電子部品で実現する場合には、実装型電子部品を付け替えるだけでインダクタンスを変更できるので、インダクタンスを調整しやすい。したがって、所望とする位相シフト量を、より正確に実現することができる。
なお、位相調整回路は、次に示す回路構成であってもよい。図4は、本発明の第1の実施形態に係る位相調整回路の別態様を示す等価回路図である。位相調整回路30’は、インダクタ312P,312N、およびキャパシタ313P,313Nを備える。
インダクタ312Pは、Rxフィルタ22とローノイズアンプLNAを接続する平衡線路の一方の線路電極の途中位置に直列接続されている。キャパシタ313Pは、インダクタ312PのローノイズアンプLNA側の端部とグランドとの間に接続されている。
インダクタ312Nは、Rxフィルタ22とローノイズアンプLNAを接続する平衡線路の他方の線路電極の途中位置に直列接続されている。キャパシタ313Nは、インダクタ312NのローノイズアンプLNA側の端部とグランドとの間に接続されている。
このような構成では、図5に示すように、位相のシフト方向が、図2の場合と逆になる。図5は、本発明の第1の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の別の態様の原理を説明するためのスミスチャートである。この場合であっても、図5に示すように、特定の周波数において、Rxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスZLNA(fn)の位相と、特定の周波数におけるローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見たインピーダンスZRX(fn)の位相とが、共役の象限にある場合に、位相をシフトさせる。これにより、インピーダンスZRXc1’(fn)に示すように、インピーダンスZLNA(fn)のある象限に対して、共役でない象限にインピーダンスをシフトさせることができる。
このような位相シフトを行っても、同様に受信感度劣化率を低下させることができる。
なお、受信信号の基本周波数とは異なる特定の周波数において、Rxフィルタ22からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスの位相と、ローノイズアンプLNAからRxフィルタ22側を見たインピーダンスの位相は、純抵抗ライン(第1ライン)に対して同じ側の象限であり、第2ラインに対して対向する象限にあることが好ましい。このような関係にすることで、特定の周波数におけるRxフィルタ22とローノイズアンプLNAとのインピーダンス不整合を大きく取ることができる。したがって、ローノイズアンプLNAへのノイズの漏洩をより確実に抑制し、受信感度劣化率をさらに低下させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る高周波フロントエンド回路について、図を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る高周波フロントエンド回路のブロック図である。なお、本実施形態では、第2送信信号の2次高調波周波数と、第1受信信号の基本周波数とが近接する態様を示し、第2送信信号の送信と第1受信信号の受信を同時に行うキャリアアグリゲーションを行う場合を示す。
図6に示すように、本実施形態の高周波フロントエンド回路は、第1の実施形態に示したデュプレクサ構成ではなく、トリプレクサ構成を備える。
図6に示すように、高周波フロントエンド回路10Aは、トリプレクサ20A、位相調整回路30A、およびローノイズアンプLNAを備える。トリプレクサ20Aは、本願発明の「第1の通信バンド」の送信フィルタに対応するTx1フィルタ211、本願発明の「第2の通信バンド」の送信フィルタに対応するTx2フィルタ212、および、本願発明の「第1の通信バンド」の受信フィルタに対応するRx1フィルタ221を備える。
Tx1フィルタ211の一方端、Tx2フィルタ212の一方端、およびRx1フィルタ221の一方端は、接続されている。この接続点は、図示しない、アンテナもしくはアンテナ側の回路に接続されている。このアンテナは、Tx1フィルタ211もしくはTx2フィルタ212を通過した送信信号を外部に送信し、外部からの受信信号を受信するアンテナである。
Tx1フィルタ211は、第1の通信バンドの送信信号の基本周波数が通過帯域内に入るように設定されている。Tx2フィルタ212は、第2の通信バンドの送信信号の基本周波数が通過帯域内に入るように設定されている。Tx1フィルタ211の他方端は、パワーアンプPA1に接続されている。Tx2フィルタ212の他方端は、パワーアンプPA2に接続されている。この際、Tx1フィルタ211とパワーアンプPA1との間や、Tx2フィルタ212とパワーアンプPA2との間に、それぞれの通信バンドの送信信号の基本周波数でインピーダンス整合を行う整合回路を備えてもよい。
Rx1フィルタ221は、第1の通信バンドの受信信号の基本周波数が通過帯域内に入るように設定されている。Rx1フィルタ221は、第1の通信バンドの送信信号および第2の通信バンドの送信信号の基本周波数に対しては所定の減衰量を得られるように設定されている。Rx1フィルタ221は不平衡−平衡変換機能を有する。Rx1フィルタ221の他方端は、位相調整回路30Aを介して、ローノイズアンプLNAに接続されている。
位相調整回路30Aは、受信信号の基本周波数帯域におけるRx1フィルタ221とローノイズアンプLNAとの間でのインピーダンス整合を実現する回路構成からなる。さらに、位相調整回路30Aは、次に示す原理により、回路構成が実現される。図7は、本発明の第2の実施形態に係る高周波フロントエンド回路の原理を説明するためのスミスチャートである。図7に示すスミスチャートは、図2に示すスミスチャートと同じであり、図2と同じ概念により4つの象限に区切られている。
図7において、ZLNA(ft2)は、位相調整回路30Aを用いない状態での第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるRx1フィルタ221からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。ZRX(ft2)は、位相調整回路30Aを用いない状態での第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるローノイズアンプLNAからRx1フィルタ221側を見たインピーダンスである。ZRXc1(ft2)は、位相調整回路30Aを用いた状態での第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるローノイズアンプLNAからRx1フィルタ221側を見た第1のインピーダンスである。ZRXc2(ft2)は、位相調整回路30Aを用いた状態での第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるローノイズアンプLNAからRx1フィルタ221側を見た第2のインピーダンスである。ZRX(fr1)は、位相調整回路30Aを用いない状態での第2の通信バンドの受信信号の基本周波数におけるRx1フィルタ221からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。ZRXc2(fr1)は、位相調整回路30Aを用いた状態での第2の通信バンドの受信信号の基本周波数におけるRx1フィルタ221からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスである。
図7に示すように、位相調整回路30Aは、第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるRx1フィルタ221からローノイズアンプLNA側を見たインピーダンスZLNA(ft2)の位相と、第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数におけるローノイズアンプLNAからRx1フィルタ221側を見たインピーダンスZRX(ft2)の位相とが、共役の象限にある場合に、インピーダンスZRX(ft2)の位相をシフトさせる。これにより、インピーダンスZRXc1(ft2)やインピーダンスZRXc2(ft2)に示すように、インピーダンスZLNA(ft2)のある象限に対して、共役でない象限にインピーダンスをシフトさせることができる。
これにより、第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数において、Rx1フィルタ221とローノイズアンプLNAとは、インピーダンス不整合となる。したがって、第2の通信バンドの送信信号の2次高調波信号が、Rx1フィルタ221からローノイズアンプLNAに入力されない。この結果、第2の通信バンドの送信信号の2次高調波信号が、ローノイズアンプLNAに流れ込まず、キャリアアグリゲーションを行っても、第1の通信バンドの受信信号に対する受信感度劣化の発生を抑制することができる。
さらに、図7に示すように、位相調整回路30Aを備えることで、第1の通信バンドの受信信号の基本周波数におけるインピーダンスを平衡線路の基準インピーダンス(100Ω)に、より近づけることができる。これにより、第1の通信バンドの受信信号の伝送損失をさらに低減することができ、受信感度劣化をより効果的に改善することができる。
このように、本実施形態の構成を用いることで、キャリアアグリゲーションを行う送信信号の高調波周波数と受信信号の基本周波数とが近接していても、受信信号の受信感度劣化率を低下させることができる。
なお、上述の説明では、第1の通信バンドの受信信号の基本周波数と第2の通信バンドの送信信号の2次高調波周波数が近接する場合を示したが、第1の通信バンドの受信信号の基本周波数と異なる高周波信号がローノイズアンプLNAに入力してしまうような態様では、上述の構成を適用し、同様の作用効果を得ることができる。
10,10A:高周波フロントエンド回路
20:デュプレクサ
20A:トリプレクサ
21:Txフィルタ
211:Tx1フィルタ
212:Tx2フィルタ
22:Rxフィルタ
221:Rx1フィルタ
30,30’,30A:位相調整回路
80:送信回路
311P,311N,312P,312N:インダクタ
313P,313N:キャパシタ
LNA:ローノイズアンプ
PA,PA1,PA2:パワーアンプ

Claims (7)

  1. 第1の通信バンドにおける送信信号の基本周波数帯域が通過帯域内に設定されている第1の送信フィルタと、前記第1の通信バンドにおける受信信号の基本周波数帯域が通過帯域内に設定されている受信フィルタと、前記第1の通信バンドと異なる第2の通信バンドにおける送信信号の基本周波数帯域が通過帯域内に設定されている第2の送信フィルタと、を備え、前記第1の送信フィルタの一方端と前記受信フィルタの一方端と前記第2の送信フィルタの一方端とが共通の接続点を介して接続された分波回路と、
    ローノイズアンプと、
    前記受信フィルタと前記ローノイズアンプとの間に接続された位相調整回路と、
    を備え、
    前記第2の通信バンドにおける前記送信信号の送信と、前記第1の通信バンドにおける前記受信信号の受信とを同時に行い、
    前記位相調整回路は、
    純抵抗を示す第1ラインと、スミスチャートの外周における位相が90°になる点と基準インピーダンスの点とを結ぶ第2ラインと、によって、スミスチャートを四つに象限に分割した状態において、
    前記第2の通信バンドにおける前記送信信号の高調波周波数において、前記受信フィルタから前記ローノイズアンプを見たインピーダンスの位相が入る象限と、前記ローノイズアンプから前記受信フィルタを見たインピーダンスの位相が入る象限とが、共役の関係にならないように位相調整する、
    高周波フロントエンド回路。
  2. 前記高調波周波数は、2次高調波周波数である、
    請求項1に記載の高周波フロントエンド回路。
  3. 前記位相調整回路は、
    前記高調波周波数において、前記受信フィルタから前記ローノイズアンプを見たインピーダンスの位相が入る象限と、前記ローノイズアンプから前記受信フィルタを見たインピーダンスの位相が入る象限とが、前記第2ラインを挟んで配置されるように位相調整されている、
    請求項1または請求項2に記載の高周波フロントエンド回路。
  4. 前記位相調整回路は、
    前記受信フィルタから前記ローノイズアンプを見たインピーダンスの位相が入る象限と、前記ローノイズアンプから前記受信フィルタを見たインピーダンスの位相が入る象限とが、前記第1ラインに対して同じ側の象限にあり、前記第2ラインに対して対向する象限にあるように位相調整する、
    請求項1または2に記載の高周波フロントエンド回路。
  5. 前記位相調整回路は、
    前記受信信号の基本周波数におけるインピーダンスを前記基準インピーダンスに近づけるように位相調整されている、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の高周波フロントエンド回路。
  6. 前記位相調整回路は、
    リアクタンス成分を有する実装型電子部品を少なくとも1つ備える、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の高周波フロントエンド回路。
  7. 前記位相調整回路は、
    前記受信信号が伝送する伝送ラインの長さによって前記高調波周波数の信号に対する位相調整されている、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の高周波フロントエンド回路。
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