JP6311624B2 - 押出プレス機 - Google Patents

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Description

本発明は、押出プレス機に関する。
押出プレス加工では、ダイスを通して素材を押し出すことで、ダイスの断面形状に応じた成形品を得る。
特許文献1には、押出プレス加工を行う押出プレス機が開示されている。押出プレス機は、エンドプラテンとハウジングとが間隔を開けて対向配置され、タイロッドにより互いに固定されている。エンドプラテン側には、ダイスと、ビレット(素材)を収めるコンテナとが設けられている。ハウジング側には、油圧によってラムをダイス側に向けて前進させる押出シリンダが設けられている。ラムの先端には、ビレットを押し込むステムが設けられている。このような押出プレス機は、油圧シリンダのラムを前進させ、ラムの先端に設けたステムで、コンテナ内に収めたビレットをダイス側に押し込み、ダイスを通して押し出す。
このような押出プレス機において、図6に示すように、ハウジング1に設けられた押出シリンダ2は、油圧によりラム3を前進させて、ステム4でビレット100をダイス8に押し込むことによって生じる反力を受けるため、外周側に張り出すフランジ5を有している。ハウジング1には、シリンダ2が貫通する貫通孔6の外周部に、フランジ5を収める凹部7が形成されている。
特開平5−138233号公報
しかしながら、押出対象となる素材(ビレット100)がアルミニウム合金等の金属である場合、押出シリンダ2で発生させる押出圧力は非常に大きい。その結果、フランジ5と押出シリンダ2との境界部分Zに応力が集中し、亀裂等が生じてしまうことがある。すると、押出シリンダ2の修理や交換が必要となり、多大な手間とコストがかかる。
そこでなされた本発明の目的は、シリンダに亀裂等が生じるのを防ぎ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることのできる押出プレス機を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の押出プレス機は、互いに対向配置されたエンドプラテンおよびハウジングと、前記エンドプラテンに設けられたダイスと、前記ハウジングに設けられ、前記ダイスに向けて進退するラム、および前記ダイスに素材を押し込むステムを備えた押出シリンダと、一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記押出シリンダにおいて前記ダイスから離間した側に固定された補強部と、を備える。
このような構成によれば、補強部が、ハウジングと押出シリンダとの間に設けられているので、押出シリンダが油圧等によりラムをダイスに向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部によって負担することができる。これにより、押出シリンダに作用する反力を低減することができる。
また、前記補強部は、前記押出シリンダの外周面から外方に向かって張り出すように設けられた補強プレートと、一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記補強プレートに固定された補強ロッドと、を備えるようにしてもよい。
これにより、押出シリンダの外周部に補強プレートを取り付け、補強ロッドをハウジングと補強プレートとに固定することで、補強部を実現することができ、施工を容易に行うことができる。
また、前記補強ロッドに、前記一端と前記他端とを互いに近づける方向の緊張力が付与されているようにしてもよい。
これにより、ラムを前進させる際に生じる反力の一部を効率よく負担することができ、反力の低減効果を高めることができる。
前記補強プレートとして、前記押出シリンダにおいて前記ハウジングから離間した側の端部に設けられた端部補強プレートと、前記ハウジングと前記端部補強プレートとの間に設けられた中間補強プレートと、を備え、前記補強ロッドとして、一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記中間補強プレートに固定された第一補強ロッドと、一端が前記中間補強プレートに固定され、他端が前記端部補強プレートに固定された第二補強ロッドと、を備えるようにしてもよい。
これにより、端部補強プレートを小型化および軽量化することが可能となる。また、第一補強ロッド、第二補強ロッドのそれぞれの長さを短くすることができる。さらに、本数を増やすことで、第一補強ロッド、第二補強ロッドの直径を小さくすることもできる。これらによって、部材それぞれの重量を小さくできる。一つ一つの部材の重量が小さいと、組立時の部材の搬送や取り扱いが容易となる等して、押出プレス機を製造しやすくなる。
さらに、中間補強プレートを、押出シリンダの軸方向に間隔を空けて2段に設け、端部補強プレートに近い側の中間補強プレートに前記第二補強ロッドの一端を固定し、端部補強プレートから遠い側の中間補強プレートとハウジングとの間に第三補強ロッドを設けるようにしてもよい。
これによって、第三補強ロッドと第二補強ロッドとの間に、いずれの補強ロッドも存在しないスペースを形成することができる。このスペースに、押出シリンダを下方から支持する支持部材を設けることが可能となる。
また、前記補強部を外部から支持する支持部材をさらに備えるようにしてもよい。
これにより、補強部を設けることによって増加する荷重の少なくとも一部を支持部材によって負担することができる。
本発明によれば、押出シリンダが油圧等によりラムをダイスに向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部によって負担することにより、押出シリンダに作用する反力を低減することができる。その結果、押出シリンダに亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
第1の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。 第3の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。 上記押出プレス機に備えた補強部の構成を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。 従来の押出プレス機の構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による押出プレス機を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。
図1に示すように、押出プレス機10は、ベース11上に、エンドプラテン12と、ハウジング13と、ダイス14と、コンテナ15と、押出シリンダ16と、クロスヘッド17と、を主に備えている。
エンドプラテン12およびハウジング13は、ベース11上に、水平方向に間隔を空けて互いに平行に対向配置されている。これらエンドプラテン12、ハウジング13は、その外周部どうしが、複数本のタイバー18によって連結されている。各タイバー18は、エンドプラテン12,ハウジング13の外周部に形成された不図示の貫通孔に挿通されている。タイバー18には、ナット19がエンドプラテン12,ハウジング13のそれぞれの両面に締結固定されている。これらタイバー18により、エンドプラテン12とハウジング13とは、その間隔が一定に固定されている。
エンドプラテン12には、その中央部に、後述するダイス14から押し出される成形品を通す貫通孔12hが、ハウジング13に対向する側とその反対側とを結んで貫通形成されている。
ダイス14は、エンドプラテン12においてハウジング13に対向する側の盤面12fに固定されている。ダイス14には、所定の断面形状の押出プレスを行うためのダイス孔14hが、エンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に沿って貫通形成されている。
コンテナ15は、ダイス14に対し、ハウジング13に対向する側に設けられている。このコンテナ15は、エンドプラテン12とハウジング13との間においてベース11上に設けられたステージ20の上面に設けられている。ステージ20の上面には、エンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に連続するガイドレール21が敷設されており、コンテナ15は、このガイドレール21に沿って移動可能とされている。
コンテナ15には、その中央部に、ビレット収容孔15hが、ハウジング13に対向する側からダイス14のダイス孔14hに連続するよう、エンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に沿って貫通形成されている。
ハウジング13には、その中央部に、押出シリンダ16を収容する収容孔13hが、エンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に沿って貫通形成されている。ハウジング13において、エンドプラテン12に対向する側の盤面13fには、収容孔13hの外周部に沿って周方向に連続する凹部13aが形成されている。
また、ハウジング13には、収容孔13hの外周側に、複数の挿通孔13gが、それぞれエンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に沿って貫通形成されている。
押出シリンダ16は、エンドプラテン12とハウジング13とを結ぶ方向に沿って連続する筒状で、その一端16aが閉塞され、その反対側の他端16bが開口している。押出シリンダ16の他端16bの外周部には、外方に向かって張り出すフランジ22が一体に形成されている。この押出シリンダ16は、ハウジング13に形成された収容孔13hに収容され、フランジ22が盤面13fに形成された凹部13a内に収められる。そして、フランジ22は、ハウジング13の盤面13fにおいて、凹部13aの外周側にボルト23によって締結された押さえプレート24により、エンドプラテン12側への移動が拘束される。これにより、押出シリンダ16は、ハウジング13に固定されている。
押出シリンダ16内には、ラム25がエンドプラテン12側に向けて移動可能に設けられている。押出シリンダ16内の油室16rには、外部から作動油が供給され、作動油の油圧により、ラム25がエンドプラテン12側に突出する。突出したラム25は、不図示のシリンダ装置により、元の位置に戻される。
クロスヘッド17は、ラム25に対し、エンドプラテン12側の先端部25aに連結されている。このクロスヘッド17は、ステージ20上のガイドレール21に沿って移動可能に設けられている。
クロスヘッド17には、エンドプラテン12側にステム26が一体に設けられている。ステム26は、コンテナ15に形成されたビレット収容孔15hに挿入可能な外径を有した柱状をなしている。
このような押出プレス機10において、押出シリンダ16は、以下に示すような補強部30を備えている。
押出シリンダ16の補強部30は、端部補強プレート31と、補強ロッド35とを備えている。
端部補強プレート31は、押出シリンダ16の一端16aに一体に設けられている。端部補強プレート31は、例えば円板状をなし、押出シリンダ16から外周側に張り出すように設けられている。
また、端部補強プレート31には、押出シリンダ16の作動油用の油圧配管等を通すための孔を設けても良い。これには、例えば、図1中に点線で示すように、孔31hを端部補強プレート31の中央部に形成し、端部補強プレート31を円環状(ドーナツ状)とすることができる。
補強ロッド35は、一端35aがハウジング13に固定され、他端35bが端部補強プレート31に固定されている。このため、ハウジング13と端部補強プレート31とには、それぞれ、補強ロッド35を挿通させる挿通孔13g、31gが形成されている。補強ロッド35の一端35aは、ハウジング13の挿通孔13gに挿通され、ナット38が螺着されている。また、補強ロッド35の他端35bは、端部補強プレート31の挿通孔31gに挿通され、ハウジング13から離間する側にナット39が螺着されている。
ここで、補強ロッド35には、ナット38,39を締め込むことで、所定の緊張力Tを付与しておくのが好ましい。
このような補強ロッド35は、押出シリンダ16の外周側に、周方向に間隔をあけて複数本設けられている。
このような押出プレス機10で押出プレスを行うには、予め所定の温度に加熱しておいたビレット100を、適宜の構造のローダ110により、ステム26とコンテナ15のビレット収容孔15hとの間にセットする。
次いで、押出シリンダ16の油室16rに作動油を送り込み、ラム25をエンドプラテン12側に突出させ、ビレット100をビレット収容孔15h内に押し込む。さらに、押出シリンダ16でラム25を突出させ、ビレット100をビレット収容孔15hからダイス14のダイス孔14hに押し込む。すると、ビレット100は、ダイス孔14hの断面形状に応じてプレスされて塑性変形し、成形品がエンドプラテン12の貫通孔12hから連続的に押し出される。
ビレット100の押し出しが完了した後は、図示しないシリンダ装置によって押出シリンダ16のラム25を元の位置に戻す。これにより、1サイクルの押出プレスが完了するので、成形すべきビレット100の数に応じ、上記一連の動作を繰り返す。
上述したような押出プレス機10によれば、一端がハウジング13に固定され、他端が押出シリンダ16においてダイス14から離間した側に固定された補強部30を備えている。このような構成によれば、補強部30が、ハウジング13と押出シリンダ16との間に設けられているので、押出シリンダ16が油圧等によりラム25をダイス14に向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部30によって負担することができる。これにより、押出シリンダ16に作用する反力を低減することができる。
その結果、押出シリンダ16に亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
また、補強部30は、補強プレート31と、補強ロッド35と、からなる。これにより、押出シリンダ16の外周部に補強プレート31を取り付け、補強ロッド35をハウジング13と補強プレート31とに固定することで、補強部30を実現することができ、施工を容易に行うことができる。
また、補強ロッド35に緊張力Tが付与されているので、ラム25を前進させる際に生じる反力の一部を効率よく負担することができ、反力の低減効果を高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる押出プレス機の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図2は、第2の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。
図2に示すように、上記第1の実施形態と同様の構成の押出プレス機10において、この実施形態の押出シリンダ16は、以下に示すような補強部40を備えている。
押出シリンダ16の補強部40は、端部補強プレート41と、中間補強プレート42と、補強ロッド45とを備えている。
端部補強プレート41は、押出シリンダ16の一端16aに一体に設けられている。端部補強プレート41は、例えば円板状をなし、押出シリンダ16から外周側に張り出すように設けられている。
中間補強プレート42は、押出シリンダ16の一端16aと他端16bとの間に一体に設けられている。中間補強プレート42は、押出シリンダ16の外周面に沿う環状のリング部42aと、リング部42aから外周側に向けて放射状に延びるステー部42bと、を一体に備えている。
補強ロッド45は、第一補強ロッド46と、第二補強ロッド47と、からなる。
第一補強ロッド46は、一端46aがハウジング13を貫通してナット48により固定され、他端46bが中間補強プレート42を貫通してナット49により固定されている。
また、第二補強ロッド47は、一端47aが第一補強ロッド46と干渉しない位置において中間補強プレート42を貫通し、ナット50により固定されている。第二補強ロッド47は、他端47bが端部補強プレート41を貫通し、ナット51により固定されている。
ここで、第一補強ロッド46、第二補強ロッド47には、ナット48〜51を締め込むことで、所定の緊張力Tを付与しておくのが好ましい。
このような補強ロッド45を構成する第一補強ロッド46、第二補強ロッド47は、押出シリンダ16の外周側に、周方向に間隔をあけてそれぞれ複数本設けられている。
ここで、ハウジング13に近い側に配置された第一補強ロッド46と、ハウジング13から離間した側に配置された第二補強ロッド47とでは、その設置本数、直径を異ならせるようにしてもよい。
この実施形態では、第一補強ロッド46は、第二補強ロッド47よりも設置本数が少ない。また、第一補強ロッド46は、第二補強ロッド47よりも、その直径が大きい。
上述したような押出プレス機によれば、上記第1の実施形態と同様、補強部40が、ハウジング13と押出シリンダ16との間に設けられているので、押出シリンダ16が油圧等によりラム25をダイス14に向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部40によって負担することができる。これにより、押出シリンダ16に作用する反力を低減することができる。その結果、押出シリンダ16に亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
また、補強部40として、端部補強プレート41と、中間補強プレート42と、一端がハウジング13に固定され、他端が中間補強プレート42に固定された第一補強ロッド46と、一端が中間補強プレート42に固定され、他端が端部補強プレート41に固定された第二補強ロッド47と、を備えている。
これにより、端部補強プレート41を小型化および軽量化することが可能となる。また、第一補強ロッド46、第二補強ロッド47のそれぞれの長さを短くすることができる。さらに、第二補強ロッド47の本数を増やすことで、第二補強ロッド47の直径を小さくすることもできる。これらによって、部材それぞれの重量を小さくできる。一つ一つの部材の重量が小さいと、組立時の部材の搬送や取り扱いが容易となる等して、押出プレス機10を製造しやすくなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明にかかる押出プレス機の第3の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態においては、上記第1、2の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図3は、第3の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。図4は、押出プレス機に備えた補強部の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、上記第1、2の実施形態と同様の構成の押出プレス機10において、この実施形態の押出シリンダ16は、以下に示すような補強部60を備えている。
押出シリンダ16の補強部60は、端部補強プレート61と、第一中間補強プレート62と、第二中間補強プレート63と、補強ロッド65とを備えている。
図3、図4に示すように、端部補強プレート61は、押出シリンダ16の一端16aに一体に設けられている。端部補強プレート61は、例えば円板状をなし、押出シリンダ16から外周側に張り出すように設けられている。
第一中間補強プレート62は、押出シリンダ16の一端16aと他端16bとの間に一体に設けられている。
第二中間補強プレート63は、第一中間補強プレート62と押出シリンダ16の一端16aとの間に一体に設けられている。
補強ロッド65は、第一補強ロッド66と、第二補強ロッド67と、第三補強ロッド64と、からなる。
第一補強ロッド66は、一端66aがハウジング13を貫通してナット68により固定され、他端66bが第二中間補強プレート63を貫通してナット69により固定されている。
また、第二補強ロッド67は、一端67aが第二中間補強プレート63を貫通してナット70により固定されている。第二補強ロッド67は、他端67bが端部補強プレート61を貫通してナット71により固定されている。
このような補強ロッド65を構成する第一補強ロッド66、第二補強ロッド67は、押出シリンダ16の外周側に、周方向に間隔をあけてそれぞれ複数本設けられている。
ここで、ハウジング13に近い側に配置された第一補強ロッド66と、ハウジング13から離間した側に配置された第二補強ロッド67とでは、その設置本数、直径を異ならせるようにしてもよい。
例えば、図3、図4に示すこの実施形態の例では、第二補強ロッド67は、第一補強ロッド66よりも設置本数が多い。設置本数が多いので、第二補強ロッド67は、第一補強ロッド66よりも直径を小さくでき、第二補強ロッド67の1本当たりの重量を小さくできる。一つ一つの部材の重量が小さいと、組立時の部材の搬送や取り扱いが容易となる等して、押出プレス機10を製造しやすくなる。
第三補強ロッド64は、一端64aがハウジング13を貫通してナット72により固定され、他端64bが第一中間補強プレート62を貫通してナット73により固定されている。
ここで、第一補強ロッド66、第二補強ロッド67、第三補強ロッド64には、ナット68〜73を締め込むことで、所定の緊張力Tを付与しておくのが好ましい。
また、第三補強ロッド64は、押出シリンダ16の外周側において、周方向の一部のみに設けるようにしてもよい。この実施形態では、第三補強ロッド64は、押出シリンダ16の下方にのみ設けられている。
さらに、第一補強ロッド66は、押出シリンダ16の下方には設けられていない。第三補強ロッド64は第一中間補強プレート62に固定され、第二補強ロッド67は、第一中間補強プレート62と押出シリンダ16の一端16aとの間に配置された第二中間補強プレート63に固定されている。これによって、第三補強ロッド64と第二補強ロッド67との間に、いずれの補強ロッドも存在しないスペースSを形成することができる。このスペースSに、押出シリンダ16を下方から支持する支持部材を設けてもよい。
上述したような押出プレス機によれば、上記第1の実施形態と同様、補強部60が、ハウジング13と押出シリンダ16との間に設けられているので、押出シリンダ16が油圧等によりラム25をダイス14に向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部60によって負担することができる。これにより、押出シリンダ16に作用する反力を低減することができる。その結果、押出シリンダ16に亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
また、補強部60として、端部補強プレート61と、第二中間補強プレート63と、一端がハウジング13に固定され、他端が第二中間補強プレート63に固定された第一補強ロッド66と、一端が第二中間補強プレート63に固定され、他端が端部補強プレート61に固定された第二補強ロッド67と、を備えている。
これにより、第二実施形態と同様、端部補強プレート61を小型化および軽量化することが可能となる。また、第一補強ロッド66、第二補強ロッド67のそれぞれの長さを短くすることができる。さらに、第二補強ロッド67の本数を増やすことで、第二補強ロッド67の直径を小さくすることもできる。これらによって、部材それぞれの重量を小さくできる。一つ一つの部材の重量が小さいと、組立時の部材の搬送や取り扱いが容易となる等して、押出プレス機10を製造しやすくなる。
さらに、補強部60として、第一中間補強プレート62と、一端がハウジング13に固定され、他端が第一中間補強プレート62に固定された第三補強ロッド64と、を備えている。
これにより、第三補強ロッド64と第二補強ロッド67との間に、いずれの補強ロッドも存在しないスペースを形成することができる。このスペースに、押出シリンダ16を下方から支持する支持部材を設けることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明にかかる押出プレス機の第4の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図5は、第4の実施形態に係る押出プレス機の構成を示す断面図である。
図5に示すように、上記第2の実施形態と同様の構成の補強部40において、端部補強プレート41を支持する支持部材80を備えている。支持部材80は、ベース11上に設けられ、端部補強プレート41を下方から支持する。この支持部材80は、端部補強プレート41と一体に形成することも可能である。
上述したような押出プレス機によれば、上記第1の実施形態と同様、補強部40が、ハウジング13と押出シリンダ16との間に設けられているので、押出シリンダ16が油圧等によりラム25をダイス14に向かって前進させる際に生じる反力の一部を補強部40によって負担することができる。これにより、押出シリンダ16に作用する反力を低減することができる。その結果、押出シリンダ16に亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
また、補強部40を構成する端部補強プレート41を外部である下方から支持する支持部材80をさらに備えるようにした。これによって、補強部40を設けることで増加する荷重を、支持部材80によって負担することができる。これにより、押出シリンダ16に作用する反力を低減することができる。その結果、押出シリンダ16に亀裂等が生じるのを防ぐことができ、メンテナンスの手間及びコストを抑えることが可能となる。
なお、上記第4の実施形態では、第2実施形態と同様の補強部40において、端部補強プレート41に支持部材80を備えるようにしたが、中間補強プレート42にも同様の支持部材を備えるようにしてもよい。さらには、第1の実施形態の補強部30における端部補強プレート31、第3の実施形態の端部補強プレート61,第一中間補強プレート62と、第二中間補強プレート63に対しても、同様の支持部材を備えるようにしてもよい。
また、支持部材80は、ベース11上に設けるようにしたが、これに限らない。押出シリンダ16の上方にフレーム等を設け、支持部材をこのフレームから下方に向けて延びるように設けるようにしてもよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明の押出プレス機は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、押出プレス機10の各部の構成については、適宜の変更が可能である。
また、上記第2〜第4実施形態では、中間補強プレート42,第一中間補強プレート62,第二中間補強プレート63を備えるようにしたが、その設置枚数、具体的な形状等については何ら限定するものではない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 押出プレス機
12 エンドプラテン
13 ハウジング
14 ダイス
16 押出シリンダ
25 ラム
26 ステム
30 補強部
31 端部補強プレート
35 補強ロッド
35a 一端
35b 他端
40 補強部
41 端部補強プレート
42 中間補強プレート
45 補強ロッド
46 第一補強ロッド
46a 一端
46b 他端
47 第二補強ロッド
47a 一端
47b 他端
60 補強部
61 端部補強プレート
62 第一中間補強プレート
63 第二中間補強プレート
64 第三補強ロッド
64a 一端
64b 他端
65 補強ロッド
66 第一補強ロッド
66a 一端
66b 他端
67 第二補強ロッド
67a 一端
67b 他端
80 支持部材
100 ビレット
T 緊張力

Claims (5)

  1. 互いに対向配置されたエンドプラテンおよびハウジングと、
    前記エンドプラテンに設けられたダイスと、
    前記ハウジングに設けられ、前記ダイスに向けて進退するラム、および前記ダイスに素材を押し込むステムを備えた押出シリンダと、
    一端が前記ハウジングの側面に固定され、他端が前記押出シリンダの側面で、かつ、前記ダイスから離間した側に固定され、前記押出シリンダを補強する補強部と、
    を備える押出プレス機。
  2. 前記補強部は、前記押出シリンダの外周面から外方に向かって張り出すように設けられた補強プレートと、
    一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記補強プレートに固定された補強ロッドと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の押出プレス機。
  3. 前記補強ロッドに、前記一端と前記他端とを互いに近づける方向の緊張力が付与されていることを特徴とする請求項2に記載の押出プレス機。
  4. 前記補強プレートとして、
    前記押出シリンダにおいて前記ハウジングから離間した側の端部に設けられた端部補強プレートと、
    前記ハウジングと前記端部補強プレートとの間に設けられた中間補強プレートと、を備え、
    前記補強ロッドとして、
    一端が前記ハウジングに固定され、他端が前記中間補強プレートに固定された第一補強ロッドと、
    一端が前記中間補強プレートに固定され、他端が前記端部補強プレートに固定された第二補強ロッドと、を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の押出プレス機。
  5. 前記補強部の前記他端を外部から支持する支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の押出プレス機。
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