JP6311621B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、詳しくは、2系統の冷却水循環システムを備える冷却装置に関する。
内燃機関には、シリンダヘッドやシリンダブロックを適温に保つための水冷の冷却装置が設けられている。冷却装置は、シリンダヘッドやシリンダブロックの内部に形成された冷却水流路とラジエータとの間で冷却水を循環させる冷却水循環システムを備えている。
下記の特許文献1には、2系統の冷却水循環システムを備えた冷却装置が開示されている。第1の冷却水循環システムは、シリンダヘッドの吸気ポート周辺に設けられた吸気ポート冷却水流路を含み、第1ラジエータによって冷却水を冷却し、第1ウォータポンプによって冷却水を循環させるように構成されている。第2の冷却水循環システムは、シリンダブロック内に設けられたシリンダブロック冷却水通路と、シリンダヘッドの排気ポート周辺に設けられた排気ポート冷却水通路とを含み、第2ラジエータによって冷却水を冷却し、第2ウォータポンプによって冷却水を循環させるように構成されている。
上記構成によれば、冷却水の温度を2系統の冷却水循環システムの間で別々に調整することができる。例えば、吸気ポート冷却水流路を流れる冷却水の温度を、排気ポート冷却水流路を流れる冷却水の温度よりも低くすることができる。これによれば、吸気ポートを流れる空気をより効果的に冷却することができる。
特開2013−133746号公報 特開2014−114739号公報
特許文献1の冷却装置では、吸気ポート冷却水流路に流入する冷却水と、排気ポート冷却水流路に流入する冷却水との間に温度差が生じる。シリンダヘッドに形成された2つの流路の間で冷却水に温度差がある場合、シリンダヘッド内に温度の不均一が生じ、シリンダヘッドに熱歪みが生じる原因となる。特に、温度の不均一が急激に拡大する場合、発生する熱歪みは大きくなる。発生する熱歪みが大きい場合、それが繰り返されることで部材を疲労させ、内燃機関の信頼性及び耐久性を低下させてしまうことになりかねない。
上記の熱歪みの問題は、温度の異なる冷却水が流れる2系統の冷却水流路がシリンダブロックに形成されている場合にも起こりうる。また、シリンダブロックを流れる冷却水の温度と、シリンダヘッドを流れる冷却水の温度との間の温度差が大きい場合には、シリンダブロックとシリンダヘッドとに挟まれたガスケットに熱歪みが生じる場合がある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、温度の異なる2系統の冷却水が通水される内燃機関において温度の不均一が急激に拡大することを抑制することにより、熱歪みに起因する信頼性及び耐久性の低下を防ぐことのできる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の冷却装置は、冷却水の温度が異なる2系統の冷却水循環システムと制御装置を備える。2系統の冷却水循環システムのうちの1つは低温系冷却水循環システムであり、もう1つは高温系冷却水循環システムである。低温系冷却水循環システムは、内燃機関に形成された低温冷却水流路を含み、低温冷却水流路に低温の冷却水を循環させるように構成される。高温系冷却水循環システムは、内燃機関に形成された高温冷却水流路を含み、高温冷却水流路に高温の冷却水を循環させるように構成される。
制御装置は、これらの冷却水循環システムのうち少なくとも低温系冷却水循環システムの運転を制御するように構成される。詳しくは、制御装置は、高温冷却水流路に流入する冷却水の温度と、低温冷却水流路に流入する冷却水の温度との温度差が一定値より大きい状況では、温度差が一定値以下である状況と比較して、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えるように低温系冷却水循環システムを制御するように構成される。
以上のように構成されることにより、本発明に係る内燃機関の冷却装置によれば、高温冷却水流路を流れる冷却水との温度差の大きい低温の冷却水が内燃機関に急激に流入することを抑えることができるので、内燃機関を構成する部材において温度の不均一が急激に拡大することを抑制することができる。
好ましくは、制御装置は、高温冷却水流路に流入する冷却水の温度と、低温冷却水流路に流入する冷却水の温度との温度差が一定値より大きい状況では、温度差が大きいほど低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値をより低く抑えるように低温系冷却水循環システムを制御するように構成される。2系統の冷却水の温度差が大きいほど、内燃機関を構成する部材に生じる温度の不均一の拡大はより急激なものとなりやすい。よって、前記のように制御装置を構成することにより、内燃機関を構成する部材において温度の不均一が急激に拡大することをより効果的に抑えることができる。
内燃機関を構成する部材において温度の不均一が急激に拡大するのは、低温側の冷却水の流量が急激に変化する場合であり、低温側の冷却水の流量に大きな変化が生じていないのであれば、高温側の冷却水と低温側の冷却水との間の温度差が大きかったとしても、温度の不均一が急激に拡大するおそれは小さい。一方で、冷却水の流量の最大値を抑える場合、要求される冷却性能を満たせなくなる可能性がある。この点に鑑みると、制御装置は、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の変化速度(例えば、1制御周期あたりの変化量)が所定の閾値より小さい場合、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを控えるように構成されることが好ましい。このように制御装置を構成することにより、内燃機関を構成する部材において温度の不均一を急激に拡大させない範囲内で、要求される冷却性能を満たすことができるようになる。
低温側の冷却水の温度が低くなっていないにも関わらず、高温側の冷却水と低温側の冷却水との間の温度差が大きくなっている場合、内燃機関は過熱状態になっていると言える。このような場合に低温側の冷却水の最大流量を制限してしまうと、冷却不足により内燃機関の過熱を助長してしまうおそれがある。よって、制御装置は、低温冷却水流路に流入する冷却水の温度が基準温度より大きい状況では、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを控えるように構成されることが好ましい。基準温度は、好ましくは、内燃機関を過熱させないための高温側冷却水温度の上限から計算される低温側冷却水温度である。このように制御装置を構成することにより、内燃機関が過熱状態になっている場合に、低温系冷却水循環システムによる必要な冷却を阻害してしまうことを回避することができる。
また、好ましくは、制御装置は、高温側の冷却水と低温側の冷却水との間の温度差が一定値以下である状況において、内燃機関からの放熱量が増大することが予測される場合は、そうでない場合と比較して、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えるように低温系冷却水循環システムを制御するように構成される。内燃機関からの放熱量が増大した場合、低温冷却水流路の側では熱の持ち去りによって温度上昇が抑えられる一方、高温冷却水流路の側では熱の持ち去りが進まない。このため、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量が急増した場合には、内燃機関を構成する部材において温度の不均一が急激に拡大するおそれがある。前記のように制御装置を構成することにより、内燃機関からの放熱量の増大によって温度の不均一が急激に拡大することを抑えることができる。
また、好ましくは、制御装置は、低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを、開始から一定時間が経過した時点で解除するように構成される。このように制御装置を構成することにより、内燃機関の冷却が長時間抑えられることによる弊害を回避することができる。
本発明に係る内燃機関の冷却装置によれば、高温冷却水流路を流れる冷却水との温度差の大きい低温の冷却水が内燃機関の内部に急激に流入することを抑えることができる。これにより、内燃機関を構成する部材において温度の不均一が急激に拡大することを抑制することができるので、熱歪みに起因する信頼性及び耐久性の低下を防ぐことができる。なお、高温冷却水流路と低温冷却水流路とが同一の部材に形成されている場合、本発明で得られる効果は特に大きなものとなる。
実施の形態の冷却装置の構成を示す図である。 LT流量制御の制御フローを示すフローチャートである。 エンジン回転速度及び充填効率とLT要求流量との対応例を示す図である。 LT流量上限値の設定フローを示すフローチャートである。 温度差に対するLT流量上限値の設定例を示す表である。 LT流量を抑制しない場合の冷却装置の動作を示すタイムチャートである。 LT流量を抑制する場合の冷却装置の動作を示すタイムチャートである。 温度差に対する電動ポンプ駆動デューティ上限値の設定例を示す表である。 実施の形態の冷却装置の構成の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.冷却装置の構成
本実施の形態の内燃機関は冷却水によって冷却される水冷式エンジン(以下、単にエンジンという)である。エンジンを冷却するための冷却水は、エンジンとラジエータとの間を冷却水循環システムによって循環させられる。冷却水の供給は、エンジンのシリンダブロックとシリンダヘッドの両方に対して行われる。
図1は、本実施の形態の冷却装置の構成を示す図である。本実施の形態の冷却装置は、エンジン2に冷却水を供給する冷却水循環システム10,30を2系統備える。冷却水の供給は、エンジン2のシリンダブロック6とシリンダヘッド4の両方に対して行われる。2系統の冷却水循環システム10,30はともに独立した閉ループであり、循環する冷却水の温度を異ならせることができる。以下、相対的に低温の冷却水が循環する冷却水循環システム10をLT冷却水循環システムと称し、相対的に高温の冷却水が循環する冷却水循環システム30をHT冷却水循環システムと称する。なお、LTはLow Temperatureの略であり、HTはHigh Temperatureの略である。
LT冷却水循環システム10は、シリンダヘッド4の内部に形成されたヘッド内LT冷却水流路12と、シリンダブロック6の内部に形成されたブロック内LT冷却水流路14とを含む。ヘッド内LT冷却水流路12は吸気ポート近傍に設けられ、ブロック内LT冷却水流路14はシリンダ上部の特に吸気流があたりやすい部分を囲むように設けられている。吸気ポートや吸気バルブの温度、そして、シリンダ上部の壁面温度はノッキングやプレイグニッションに対する感度が高い。よって、これらをヘッド内LT冷却水流路12やブロック内LT冷却水流路14によって重点的に冷却することにより、高負荷域でのノッキングやプレイグニッションの発生を効果的に抑えることができる。なお、ヘッド内LT冷却水流路12とブロック内LT冷却水流路14とは、シリンダヘッド4とシリンダブロック6との合わせ面に形成された開口を介して接続されている。
シリンダヘッド4にはヘッド内LT冷却水流路12に連通する冷却水入口と冷却水出口が形成されている。シリンダヘッド4の冷却水入口は冷却水導入管16によってLTラジエータ20の冷却水出口に接続され、シリンダヘッド4の冷却水出口は冷却水排出管18によってLTラジエータ20の冷却水入口に接続されている。冷却水導入管16と冷却水排出管18とは、LTラジエータ20をバイパスするバイパス管22によって接続されている。バイパス管22が冷却水排出管18から分岐する分岐部には、三方弁24が設けられている。冷却水導入管16におけるバイパス管22の合流部の下流には、冷却水を循環させるための電動ウォータポンプ26が設けられている。電動ウォータポンプ26の吐出量は、モータの出力を調整することによって任意に変更することができる。冷却水排出管18における三方弁24の上流には、エンジン2内を通過した冷却水の温度を計測するための温度センサ28が取り付けられている。
HT冷却水循環システム30は、シリンダブロック6の内部に形成されたブロック内HT冷却水流路34と、シリンダヘッド4の内部に形成されたヘッド内HT冷却水流路35とを含む。前述のブロック内LT冷却水流路14が局所的に設けられたものであるのに対し、ブロック内HT冷却水流路34はシリンダの周囲を囲むウォータジャケットの主要部を構成している。ヘッド内HT冷却水流路35は排気ポート近傍から吸気ポート近傍にかけて設けられている。吸気ポートを流れる空気は、ヘッド内HT冷却水流路35によって粗熱をとられてから、より低温の冷却水が流れるヘッド内LT冷却水流路12によって冷却される。なお、ヘッド内HT冷却水流路35とブロック内HT冷却水流路34とは、シリンダヘッド4とシリンダブロック6との合わせ面に形成された開口を介して接続されている。
シリンダブロック6にはブロック内HT冷却水流路34に連通する冷却水入口と冷却水出口が形成されている。シリンダブロック6の冷却水入口は冷却水導入管36によってHTラジエータ40の冷却水出口に接続され、シリンダヘッド4の冷却水出口は冷却水排出管38によってHTラジエータ40の冷却水入口に接続されている。冷却水導入管36と冷却水排出管38とは、HTラジエータ40をバイパスするバイパス管42によって接続されている。バイパス管42が冷却水導入管36に合流する合流部には、サーモスタット44が設けられている。冷却水導入管36におけるサーモスタット44の下流には、冷却水を循環させるための機械式のウォータポンプ46が設けられている。ウォータポンプ46はエンジン2のクランクシャフトにベルトを介して連結されている。冷却水排出管38におけるバイパス管42の分岐部の上流には、エンジン2内を通過した冷却水の温度を計測するための温度センサ48が取り付けられている。
上述のように、HT冷却水循環システム30では、ウォータポンプ46はエンジン2により駆動されるため、冷却水はエンジン2の運転中は常に循環する。HT冷却水循環システム30を循環する冷却水の水温は、サーモスタット44によって自動的に調整される。一方、LT冷却水循環システム10では、電動ウォータポンプ26が用いられるため、エンジン2の運転に関係なく冷却水を循環させたり停止させたりすることができる。また、電動ウォータポンプ26に与える駆動デューティによって循環する冷却水の流量を制御することができる。また、LT冷却水循環システム10を循環する冷却水の水温は、三方弁24或いは電動ウォータポンプ26の操作によって能動的に調整することができる。
LT冷却水循環システム10の三方弁24と電動ウォータポンプ26の操作は、制御装置100により行われる。制御装置100は、冷却装置の制御装置であると同時にエンジン2の運転を制御する制御装置でもある。制御装置100は1又は複数のCPUとメモリを含むECU(Electronic Control Unit)を主体として構成されている。制御装置100は、電動ウォータポンプ26を操作して冷却水の流量(以下、LT流量という)を制御することによって、また、三方弁24を操作してLTラジエータ20をバイパスする冷却水の割合を制御することによって、ヘッド内LT冷却水流路12やブロック内LT冷却水流路14を流れる冷却水の水温を適温に調整する。
2.LT流量制御
制御装置100は、シリンダヘッド4とシリンダブロック6のそれぞれの要部を適温に冷却するためにLT流量を制御する。図2は、制御装置100によるLT流量制御の制御フローを示すフローチャートである。制御装置100は、このようなフローで表されるルーチンをECUのクロック数に対応する所定の制御周期で繰り返し実行する。
制御装置100は、まず、ヘッド内LT冷却水流路12やブロック内LT冷却水流路14を流れる冷却水の目標温度を算出する(ステップS2)。制御装置100は、ノッキングやプレイグニッションを抑制するために有効な冷却水温度を目標温度として決定する。制御装置100のメモリに記憶されたマップにおいて、目標温度はエンジン回転速度及び充填効率で特定されるエンジン2の運転状態に関連付けられている。
次に、制御装置100は、ステップS2で決定された目標温度からLT流量の要求値であるLT要求流量を決定する(ステップS4)。なお、図3には、エンジン2の運転状態が定常状態である場合のエンジン回転速度及び充填効率とLT要求流量との対応例を示されている。
次に、制御装置100は、ステップS4で決定されたLT要求流量から電動ウォータポンプ26の駆動デューティを決定する(ステップS6)。
最後に、制御装置100は、ステップS6で決定された駆動デューティによって電動ウォータポンプ26を操作し、ヘッド内LT冷却水流路12及びブロック内LT冷却水流路14への通水を実施する(ステップS8)。これにより、LT流量が変化し、シリンダヘッド4とシリンダブロック6のそれぞれの要部は適温に冷却される。
3.LT流量上限値の設定
図1に示す構成では、温度が異なる冷却水が流れる2つの流路、すなわち、ブロック内LT冷却水流路14とブロック内HT冷却水流路34がシリンダブロック6に形成されている。ブロック内HT冷却水流路34は、シリンダブロック6のほぼ全体を冷却する主たる冷却水流路であって、エンジン2の運転中は常に冷却水が流れている。一方、ブロック内LT冷却水流路14はシリンダブロック6の要部(ノッキング等に対する感度の高い部位)を重点的に冷却するための冷却水流路であって、冷却水の流量はエンジン負荷等のエンジン2の運転状況に応じて可変とされている。つまり、エンジン2の運転状況によって、ブロック内LT冷却水流路14は突然に急変する場合がある。
また、ブロック内LT冷却水流路14に流入する冷却水の温度と、ブロック内HT冷却水流路34に流入する冷却水の温度との間には連動はない。両者の間に温度差がない場合もあれば、大きな温度差が生じている場合もある。このため、両者の間に大きな温度差が生じている状況で、ブロック内LT冷却水流路14に流入する低温の冷却水の流量が急増することも起こり得る。このような事態が発生した場合に懸念されることは、シリンダブロック6内の温度の不均一が急激に拡大することによる熱歪の急増、つまり、サーマルショックの発生である。
なお、サーマルショックは、ヘッド内LT冷却水流路12とヘッド内HT冷却水流路35が形成されたシリンダヘッド4においても発生しうる。また、ヘッド内LT冷却水流路12とブロック内HT冷却水流路34との位置関係、或いは、ブロック内LT冷却水流路14とヘッド内HT冷却水流路35との位置関係によっては、シリンダヘッド4とシリンダブロック6とに挟まれた図示しないガスケットにおいてもサーマルショックは発生しうる。ただし、以下では、説明を簡単にするため、シリンダブロック6に生じるサーマルショックにのみ着目して説明を進める。
制御装置100には、冷却水の温度差に起因するサーマルショックの発生を抑制するためのプログラムが組み込まれている。それは、上述のLT流量制御のルーチンと並行して実行される、LT流量の上限値を設定するルーチンである。設定されたLT流量上限値は、LT流量制御のルーチンにおけるステップS4の処理に反映される。つまり、目標温度から決定したLT要求流量がLT流量上限値以下であれば、LT要求流量がそのまま用いられるが、LT要求流量がLT流量上限値を超える場合には、LT要求流量の値はLT流量上限値に置き換えられる。
図4は、LT流量上限値の設定フローを示すフローチャートである。制御装置100は、このようなフローで表されるルーチンをECUのクロック数に対応する所定の制御周期で繰り返し実行する。
制御装置100は、まず、他システムからLT冷却水循環システム10へのサーマルショック抑制の要求があるかどうか判定する(ステップS102)。例えば、ヒータ、ターボ、或いはハイブリッドインバータ等の通水経路のバルブの開閉状態が変化した場合、エンジン2に流れる冷却水の流量や温度に変化が生じる。このような他システムの動作や状態変化によって生じるサーマルショックを抑制するためのLT流量の抑制要求が、他システムからのサーマルショック抑制要求である。
他システムからのサーマルショック抑制要求が無い場合、制御装置100は、ブロック内LT冷却水流路14に流入する冷却水の温度(以下、LT水温という)が所定の基準温度αより小さいかどうか判定する(ステップS104)。LT水温が高いにもかかわらず、ブロック内HT冷却水流路34に流入する冷却水の温度(以下、HT水温という)との間に大きな温度差が生じている場合、エンジン2は過熱状態になっている。この場合、HT冷却水循環システム30に何らかの異常が生じている可能性もある。このような状況でLT流量の抑制を行ってしまうと、冷却不足によってエンジン2の過熱を助長してしまう。判定に用いる基準温度αは、エンジン2を過熱させないためのHT水温の上限から計算されるLT水温である。
このため、ステップS104の判定においてLT水温が基準温度α以上の場合、制御装置100は、LT流量上限値によってLT流量を抑制することを控え、LT流量上限値を無効値に設定することを選択する(ステップS116)。無効値とは、実質的にLT流量を抑制することのない値であり、具体的には、電動ウォータポンプ26を100%の駆動デューティで駆動したときの流量以上の値である。
ところで、本ルーチンで用いられるLT水温及びHT水温は、いずれも温度センサによる直接の計測値ではなく推定値である。図1に示す構成では、温度センサ28,48はエンジン2における冷却水出口の側に取り付けられている。このため、冷却水入口の側の温度であるLT水温及びHT水温は、温度センサ28,48により計測される出口水温から推定することになる。以下、LT水温の推定方法について説明する。HT水温についても同様の方法で推定することができる。
まず、エンジン2から排出されたLT冷却水が有する熱量(LT出口熱量)は、温度センサ28により計測される出口水温と、電動ウォータポンプ26の駆動デューティから決まるLT流量とを用いて、以下の式で計算することができる。
LT出口熱量 = 出口水温×LT流量
次に、エンジン2に流入するLT冷却水が有する熱量(LT入口熱量)は、上記式で計算されるLT出口熱量と、LT冷却水流路(ヘッド内LT冷却水流路12及びブロック内LT冷却水流路14)でLT冷却水が受熱する熱量QLTとを用いて、以下の式で計算することができる。
LT入口熱量 = LT出口熱量 − QLT
LT冷却水流路でLT冷却水が受熱する熱量QLTと、HT冷却水流路でHT冷却水が受熱する熱量QHTとの和は、エンジン2の放熱量にほぼ等しいとみなすことができる。また、エンジン2の放熱量は、エンジン回転速度と充填効率とをパラメータとするマップか、或いは、投入燃料量と点火時期とをパラメータとするマップで規定することができる。よって、QLTについても、エンジン2の放熱量のうちLT冷却水流路で受熱する割合をあらかじめ実験値として得ておくことにより、マップ或いは演算式で規定することができる。
LT入口熱量が求まれば、LT入口水温(LT水温)は、以下の式で計算することができる。なお、補正項として、外気温やラジエータファンのオン/オフ等を考慮すれば、LT水温をより正確に推定することができる。
LT入口水温 = LT入口熱量/LT流量
LT水温が基準温度αより小さい場合、制御装置100は、次に、HT水温とLT水温との間の温度差が一定値βよりも大きいかどうか判定する(ステップS106)。一定値βは、サーマルショックが発生しうる温度差であり、その値はシリンダブロック6の素材や形状等の様々な要因によって決まる。
HT水温とLT水温との間の温度差が一定値βよりも大きい場合、制御装置100は、次に、LT流量の急変の有無を判定する(ステップS108)。LT流量が急変するかどうかは、LT要求流量の変化速度、具体的には、今回の制御周期におけるLT要求流量と、前回の制御周期におけるLT要求流量との差分を計算し、その差分が急変の判断基準となる閾値を超えているかどうかによって判断することができる。或いは、今回の制御周期における電動ウォータポンプ26の駆動デューティと、前回の制御周期における駆動デューティとの差分を計算し、その差分が急変の判断基準となる閾値を超えているかどうかによって判断してもよい。
LT流量に急変はない場合、制御装置100は、LT流量上限値を無効値に設定することを選択する(ステップS116)。シリンダブロック6内で温度の不均一が急激に拡大するのはLT流量が急増する場合であり、LT流量に大きな変化が生じていないのであれば、HT水温とLT水温との間の温度差が大きかったとしても、シリンダブロック6内で温度の不均一が急激に拡大するおそれは小さい。その一方で、LT流量を抑制することはエンジン2の冷却を抑えることであるため、エンジン2の冷却不足によるノッキングを回避するためには、LT流量の不必要な抑制は行わないほうがよい。
LT流量に急変が有る場合、制御装置100は、まず、LT流量抑制フラグをオンにする(ステップS110)。次に、制御装置100は、LT流量上限値を有効値に設定することを選択する(ステップS112)。ステップS116ではLT流量上限値は無効値とされるが、ここではLT流量の最大値を抑えることのできる有効な上限値が設定される。LT流量上限値は、HT水温とLT水温との間の温度差が大きいほど、より小さい値に設定される。図5に、HT水温とLT水温との間の温度差に対するLT流量上限値の設定例を示す。
ステップS112で設定されたLT流量上限値がLT流量制御のルーチンに反映されることにより、LT流量の最大値が抑えられる。これにより、ブロック内HT冷却水流路34を流れる冷却水との温度差の大きい低温の冷却水がシリンダブロック6の内部に急激に流入することは抑えられるので、シリンダブロック6内で温度の不均一が急激に拡大することを抑制することができる。また、HT水温とLT水温との間の温度差が大きいほど、シリンダブロック6内に生じる温度の不均一の拡大はより急激なものとなりやすいが、上記のごとく温度差が大きいほどLT流量上限値を小さくすることで、サーマルショックの発生をより効果的に抑制することができる。
なお、ステップS106の判定において、HT水温とLT水温との間の温度差が一定値β以下の場合、制御装置100は、次に、エンジン2の放熱量の増大の有無を判定する(ステップS114)。放熱量が増大するかどうかは、筒内圧センサの信号からエンジン2のサイクル当たり発熱量を計算し、その変化量が所定値を超えているかどうかによって判断することができる。或いは、より簡易的には、アクセル開度(或いはスロットル開度)の単位時間当たりの変化量が所定値を超えているかどうかによって判断してもよい。
ステップS114の判定の結果が否定の場合、制御装置100は、LT流量上限値を無効値に設定することを選択する(ステップS116)。
一方、ステップS114の判定の結果が肯定の場合、制御装置100は、さらにステップS108の判定を行う。そして、ステップS108の判定の結果が肯定の場合、制御装置100は、LT流量上限値を有効値に設定することを選択する(ステップS112)。エンジン2からの放熱量が増大した場合、LT側では熱の持ち去りによって温度上昇が抑えられる一方、HT側では熱の持ち去りが進まないため、LT流量が急増した場合にはシリンダブロック6内で温度差が急激に拡大するおそれがあるからである。この場合、制御装置100は、現在のHT水温とLT水温との間の温度差から決まるLT流量上限値よりも低い値をLT流量上限値に設定する。例えば、図5に示す設定例では、温度差が20℃の場合のLT流量上限値は40L/minであるが、これを20L/minに変更する等してもよい。
ステップS102の判定において他システムからのサーマルショック抑制要求が有る場合、制御装置100は、上述のステップS104からS108までの処理をスキップし、LT流量抑制フラグをオンにする(ステップS110)。そして、制御装置100は、LT流量上限値を有効値に設定する(ステップS112)。つまり、他システムからサーマルショックの抑制が要求されている場合には、これに応えるべく、HT水温とLT水温との間の温度差に関係なくLT流量を抑制することが行われる。
上述のルーチンがLT流量制御のルーチンと並行して実行されることにより、シリンダブロック6内で温度の不均一が急激に拡大することを抑制することができるので、サーマルショックに起因する信頼性及び耐久性の低下を防ぐことができる。なお、制御装置100は、上述のルーチンで設定されたLT流量上限値によってLT要求流量を抑制する場合、その開始から一定時間が経過した時点でLT要求流量を抑制することを解除する。エンジン2の冷却が長時間抑えられることによる弊害を回避するためである。
4.冷却装置の動作
4−1.比較例の動作
次に、制御装置100により実現される冷却装置の動作について、その比較例とともにタイムチャートを用いて説明する。比較例では、図4に示すLT流量上限値を設定するルーチンを実行することなく、図2に示すLT流量制御のルーチンのみが実行されている。なお、タイムチャートにて説明する動作は、エンジン2の温間始動時における冷却装置の動作である。
図6は、LT流量を抑制しない場合の冷却装置の動作、つまり、比較例の動作を示すタイムチャートである。図6には、冷却装置の動作に関係する複数の状態量の時間による変化が示されている。1段目のチャートはプレイグ回避フラグのオン/オフを示している。2段目のチャートはHT水温を示し、3段目のチャートはLT水温を示し、4段目のチャートはHT水温とLT水温との間の温度差を示し、5段目のチャートはLT流量を示している。さらに、6段目のチャートはシリンダブロック6の上部の温度を示し、7段目のチャートはシリンダブロック6の下部の温度を示し、8段目のチャートはシリンダブロック6の内部に局所的に生じた熱歪の量を示している。
図6に示すタイムチャートには、HT水温は高くなっている一方でLT水温は低く、HT水温とLT水温との間には大きな温度差が生じている状態で、プレイグ回避フラグがオンになった場合の動作が示されている。プレイグ回避フラグは、エンジン2の始動後、アクセルペダルが踏み込まれてエンジン2の負荷が上昇し、プレイグニッション等が起こりうる状況になったときにオフからオンに切り替えられる。
プレイグ回避フラグがオンになると、これを受けてLT流量制御が行われる。LT流量制御によれば、電動ウォータポンプ26の駆動デューティは0%から100%へ離散的に急増され、暫くしてからLT要求流量に合った値まで下げられる。このようにLT流量を最大流量まで急激に増大させるのは、シリンダブロック6内での伝熱の遅れを考慮し、初期段階での冷却を早めてノッキングやプレイグニッションを抑制する効果を速やかに発揮させるためである。
LT流量が急増することで、LT冷却水によるエンジン2内からの熱の持ち去りが進み、LT水温は急速に上昇する一方で、HT水温は急速に低下する。これによりHT水温とLT水温との温度差は急速に縮まっていく。
一方、シリンダブロック6の温度については、下部の温度に顕著な変化は起こらないが、LT冷却水によるエンジン2内からの熱の持ち去りによって上部の温度は急速に低下する。この結果、シリンダブロック6の上部と下部で温度の不均一が急激に拡大し、局所的な熱歪みが急激に増大する。つまり、サーマルショックが発生する。
4−2.実施の形態の冷却装置の動作
図7は、LT流量を抑制する場合の冷却装置の動作、つまり、実施の形態の動作を示すタイムチャートである。図7には、冷却装置の動作に関係する複数の状態量の時間による変化が示されている。1段目から8段目までの各チャートの項目は図6のタイムチャートに示す項目に等しい。
図7に示すタイムチャートでは、比較例と同条件でプレイグ回避フラグがオンになったにもかかわらず、LT流量は最大流量まで急増することなく一定値に抑えられている。これは、HT水温とLT水温との間の温度差が一定値よりも大きかったため、LT流量上限値が設定されたことによる。
LT流量上限値によってLT流量の最大値が抑えられたことで、LT冷却水によるエンジン2内からの熱の持ち去りは抑えられる。これにより、LT水温は緩やかに上昇していき、HT水温は緩やかに低下していく。
シリンダブロック6の温度については、LT冷却水によるエンジン2内からの熱の持ち去りが抑えられることで上部の温度は徐々に低下していく。この結果、シリンダブロック6の上部と下部で温度の不均一が急激に拡大することは抑えられ、局所的な熱歪みの発生が抑えられる。
5.その他
図4で説明したルーチンでは、LT流量に上限値を設定したが、電動ウォータポンプの駆動デューティに上限値を設定してもよい。この場合、図4のルーチンのステップS112において電動ウォータポンプの駆動デューティの上限値を設定する。そして、設定した上限値を図2のルーチンのステップS6に反映し、電動ウォータポンプ26の駆動デューティの最大値を上限値で制限する。図8に、HT水温とLT水温との間の温度差に対する駆動デューティ上限値の設定例を示す。これによってもLT流量に上限値を設定する場合と同等の作用効果を得ることができる。
なお、図1に示す構成においてバイパス管は必須ではない。例えば、図9に示すように、バイパス管と三方弁を備えない構成を採ることもできる。
また、上述の実施の形態では、冷却水流量調節手段として電動ウォータポンプの駆動デューティを制御してLT流量を調節したが、これに限るものではない。例えば、LT冷却水循環システム内にLT流量を調節するバルブを設けて、そのバルブの開度を操作することでLT流量を調節してもよい。
また、上述の実施の形態では、LT水温及びHT水温をそれぞれ温度センサにより計測された出口温度から推定していたが、これに限るものではない。例えば、各冷却水循環システムの冷却水導入管に温度センサを取り付け、LT水温及びHT水温をそれぞれ温度センサによって直接計測してもよい。
また、上述の実施の形態では、LT流量に上限値を設定することによってLT流量の最大値を抑えるようにしたが、LT要求流量になまし処理(例えばフィルタ処理や移動平均処理等)を施すことによってLT流量の最大値を抑えるようにしてもよい。或いは、電動ウォータポンプ26の駆動デューティになまし処理を施すようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、シリンダブロックとシリンダヘッドの両方に高温冷却水流路と低温冷却水流路が形成されている例について説明したが、シリンダヘッドのみ或いはシリンダブロックのみに高温冷却水流路と低温冷却水流路が形成されていてもよい。また、シリンダブロックには高温冷却水流路のみが形成され、シリンダヘッドには低温冷却水流路のみが形成されている構成にも本発明を適用することができる。この場合、シリンダブロックとシリンダヘッドとの境界面に設けられるガスケットの熱歪を抑制することができる。
2 エンジン
4 シリンダヘッド
6 シリンダブロック
10 LT冷却水循環システム
12 ヘッド内LT冷却水流路
14 ブロック内LT冷却水流路
20 LTラジエータ
24 三方弁
26 電動ウォータポンプ
28 温度センサ
30 HT冷却水循環システム
34 ブロック内HT冷却水流路
35 ヘッド内HT冷却水流路
40 HTラジエータ
44 サーモスタット
46 ウォータポンプ
48 温度センサ
100 制御装置

Claims (6)

  1. 冷却水の温度が異なる2系統の冷却水循環システムのうちの1つであって、内燃機関に形成された低温冷却水流路を含み、前記低温冷却水流路に低温の冷却水を循環させる低温系冷却水循環システムと、
    前記2系統の冷却水循環システムのうちの1つであって、前記内燃機関に形成された高温冷却水流路を含み、前記高温冷却水流路に高温の冷却水を循環させる高温系冷却水循環システムと、
    前記低温系冷却水循環システムの運転を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記高温冷却水流路に流入する冷却水の温度と、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の温度との温度差が一定値より大きい状況では、前記温度差が前記一定値以下である状況と比較して、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えるように前記低温系冷却水循環システムを制御する、ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記制御装置は、前記温度差が前記一定値より大きい状況では、前記温度差が大きいほど前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値をより低く抑えるように前記低温系冷却水循環システムを制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記制御装置は、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の変化速度が閾値より小さい場合、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを控える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記制御装置は、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の温度が基準温度より大きい状況では、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを控える、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 前記制御装置は、前記温度差が前記一定値以下である状況において、前記内燃機関からの放熱量が増大することが予測される場合は、そうでない場合と比較して、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えるように前記低温系冷却水循環システムを制御する、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 前記制御装置は、前記低温冷却水流路に流入する冷却水の流量の最大値を抑えることを、開始から一定時間が経過した時点で解除する、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の内燃機関の冷却装置。
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