JP6311303B2 - 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6311303B2
JP6311303B2 JP2013265742A JP2013265742A JP6311303B2 JP 6311303 B2 JP6311303 B2 JP 6311303B2 JP 2013265742 A JP2013265742 A JP 2013265742A JP 2013265742 A JP2013265742 A JP 2013265742A JP 6311303 B2 JP6311303 B2 JP 6311303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
circuit board
unit
image
scanning optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013265742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015122646A (ja
Inventor
麻人 田村
麻人 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013265742A priority Critical patent/JP6311303B2/ja
Publication of JP2015122646A publication Critical patent/JP2015122646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6311303B2 publication Critical patent/JP6311303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、照明系、反射ミラー、結像レンズなどの光学系や、CCDなどのイメージセンサをキャリッジケースに収容した一体型走査光学ユニット、およびこの一体型走査光学ユニットを搭載する画像読取装置、および、この画像読取装置を備えるデジタル複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、スキャナに代表される画像読取装置では、小型化、高精細化が求められている。そうした流れの中で、「一体型」と呼ばれる画像読取装置は、光源、折り返しミラー、結像レンズなどを有する光学系に加えて、CCDなどのイメージセンサ、ICチップなどの駆動回路を実装した回路基板が、キャリッジケースに一体的に収容された「一体型走査光学ユニット」を備えており、画像読取装置を小型化する上で優位性がある。しかしながら、駆動回路の高速化や高密度化に伴い、この駆動回路の発熱量が増大するため、このような「一体型」の画像読取装置では、回路基板からの熱が光学系などに影響を与えてしまうことがある。
熱による影響を抑制するための技術として、一体型走査ユニット全体をファンで冷却する技術(例えば、特許文献1参照)が開示されている。また、光源を設けた基板に複数の通気孔を形成し、光学素子を搭載した一体型走査ユニットが、副走査方向に往復移動した際に、通気孔を空気流が通過することにより発生する気流を用いて、光源を空冷する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1のファンを用いた従来技術では、ファンによる回路基板の冷却効果については何ら開示がない。また、ファンを用いた場合は、外気からのチリやホコリが光学素子の表面に付着して画像品質に影響するのを防止するため、防塵性が重要となってくる。また、特許文献2に記載の気流を用いた従来技術では、光源を空冷するものであり、発熱の大きな原因となる回路基板を冷却するものではなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光源や受光部を駆動する駆動回路を実装した回路基板を、効率よく冷却することが可能な一体型走査光学ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願に係る一体型走査光学ユニットは、原稿台に載置された原稿を照射する光源と、原稿からの反射光を受光して画像を読み取る受光部と、原稿からの反射光を受光部に導く反射部と、光源および受光部を駆動する駆動回路が実装された回路基板と、光源、受光部、反射部、および、回路基板を一体に保持して原稿台に沿って往復移動するハウジングと、を備え、回路基板は、ハウジングの移動方向に盤面を向けて、ハウジングの一側に空隙を介し、かつ、移動方向と交わる方向において、回路基板の中心は、ハウジングの中心よりも、原稿台から離れた位置に配置されると共に、回路基板の上端は、回路基盤が盤面を向けているハウジングの一側の上端よりも、原稿台から離れた位置に配置され、移動方向と交わる方向において盤面の一部をハウジングから突出させていることを特徴とする。
本発明によれば、光源や受光部を駆動する駆動回路を実装した回路基板を、効率よく冷却することが可能な一体型走査光学ユニットを得ることができる。
本願の実施例1に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本願の実施例1に係る画像読取装置の構成を示す概略図である。 本願の実施例1に係る画像読取装置の内部構成を示す斜視図である。 本願の実施例1に係る一体型走査光学ユニットの構成を示す断面図である。 本願の実施例2に係る一体型走査光学ユニットの構成を示す断面図である。 本願の実施例3に係る一体型走査光学ユニットの構成を示す断面図である。 比較例に係る一体型走査光学ユニットの構成を示す断面図である。
以下、本願に係る一体型走査光学ユニットを備えた画像形成装置の各実施例について、図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
本願の実施例1に係る画像形成装置の構成について、図1、図2を参照して説明する。画像形成装置としては、例えば、複写機、ファクシミリ、印刷装置等が挙げられる。図1に示すように、実施例1の画像形成装置100は、画像形成部101と、用紙供給装置40と、原稿搬送読取ユニット104と、を備えている。
また、画像形成装置100は、画像形成部101と、用紙供給装置40、および、原稿搬送読取ユニット104の各部の動作を制御する制御部(図示せず)も備えている。制御部は、画像形成装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard disk drive)等からなる記憶部等を備えている。制御部のCPUが、記憶部に格納されたプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置の処理が実行される。
原稿搬送読取ユニット104は、画像形成部101の上部に固定された画像読取部(本願の画像読取装置)102と、この画像読取部102に支持される原稿搬送装置としての自動原稿給送ユニット(Auto Document Feeder、以下、「ADF」という)103とを有している。
用紙供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセット42から記録媒体としての用紙を送り出す送出ローラ43、および、送り出された用紙を分離して給紙路44に供給する分離ローラ45等を有している。また、画像形成装置100の給紙路37に用紙を搬送する複数の搬送ローラ46等も有している。このような構成の用紙供給装置40により、給紙カセット42内の用紙を、画像形成装置100内の給紙路37内に給紙するようになっている。
画像形成部101は、画像読取部102で読み取った画像情報に基づいて、記録媒体上に画像を形成する。画像形成部101は、光書込装置2、K(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)色の各トナー像を形成する4つのプロセスユニット3K,3Y,3M,3C、中間転写ベルト25を有する転写ユニット24、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、排紙ローラ対35、スイッチバック装置36、および、給紙路37、等を備え、電子写真方式の構成となっている。
このような構成の画像形成部101では、光書込装置2内に配設されたレーザダイオードやLED等の光源(以上、図示せず)を駆動して、プロセスユニット3K,3Y,3M,3Cの感光体4K,4Y,4M,4Cに向けてレーザ光を照射する。このレーザ光の照射により、ドラム状の感光体4K、4Y、4M、4Cの表面には静電潜像が形成され、この静電潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。なお、図面および明細書の説明中で符号の後に付されたK、Y、M、Cという添字は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンを示す。したがって、K、Y、M、Cの添え字が付された部材は、それぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアン用の仕様であることを示している。
上記構成の画像形成装置100において、画像形成部101の各感光体4K、4Y、4M、4Cの表面に形成されたトナー像は、図1中に矢印で示すように時計回り方向に無端移動する中間転写ベルト25に、順次重ね合わせて1次転写される。この1次転写により、中間転写ベルト25には4色重ね合わせのカラートナー像が形成される。また、用紙供給装置40から供給された用紙が、レジストローラ対33により所定のタイミングで、紙搬送ユニット28と中間転写ベルト25との間で形成された2次転写ニップに送り出される。この2次転写ニップにより、中間転写ベルト25上のカラートナー像が、用紙に一括して2次転写される。
2次転写ニップを通過した用紙は、中間転写ベルト25から離間して定着装置34へ搬送される。定着装置34に搬送された用紙は、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。なお、画像形成部101は、図1に示すような電子写真方式の構成に限定されるものではなく、インクジェット記録方式等の構成であってもよい。
画像形成部101の上部に配置された画像読取部102は、図2、図3に示すように、収容部(筐体)として、画像読取部102の上面を構成するスキャナカバー部201と、画像読取部102の側面および下面を構成するスキャナフレーム部202と、を備えている。スキャナカバー部201は、原稿Gが通過または原稿Gを載置するコンタクトガラス203を備えている。このコンタクトガラス203は、原稿Gに接触するようにスキャナカバー部201に固定されている。
また、図3に示すように、画像読取部102の内部には、原稿Gに光を照射して反射光を読み取る一体型走査光学ユニット301と、この一体型走査光学ユニット301を副走査方向Yに移動するためのガイドロッド302、レール303およびスティッピングモータ等の駆動手段(図示せず)と、からなる移動手段が設けられている。一体型走査光学ユニット301は、図1に示すように、コンタクトガラス203の直下に、副走査方向Y(図1の左右方向)に移動可能に配設されている。一体型走査光学ユニット301は照明、反射ミラー、結像レンズ、CCDなどのイメージセンサ(これらの詳細は後述する)を1つのユニットとして一体化したものであり、原稿台としてのコンタクトガラス203上の原稿Gの画像情報を読み取るものである。一体型走査光学ユニット301で読み取られた画像情報は、画像形成部101に送られる。
以下、本願の実施例1に係る一体型走査光学ユニット301の詳細について、図4を参照して説明する。図4に示すように、実施例1の一体型走査光学ユニット301は、光源401と、反射部としての反射ミラー402と、結像レンズ403と、ハウジング404と、受光部としてのCCD等のイメージセンサ407および駆動回路(デバイス)としてのICチップ408を実装した回路基板405と、を備えている。ハウジング404は、光源401、反射ミラー402、結像レンズ403、イメージセンサ407およびICチップ408を実装した回路基板405を一体に保持して、副走査方向Yに移動する。光源401、反射ミラー402、結像レンズ403は、ハウジング404の内部に収容されている。
回路基板405は、ハウジング404との間に架け渡した橋状の板金406によって、ハウジング404の側面部404aの外側に固定されている。このとき、回路基板405の盤面405aがハウジング404の移動方向(副走査方向)に向いて配置され、盤面405aとハウジング404の外面との間に、空隙が介在するように、回路基板405を配置する。
光源401は、原稿Gに光を照射するLED等からなり、主走査方向X(図4の紙面を貫く方向)に、所定間隔で複数個配列されている。反射部としての反射ミラー402は、原稿Gからの反射光を反射して、受光部としてのイメージセンサ407に導く。結像レンズ403は、反射ミラー402からの反射光をイメージセンサ407上に結像する。ハウジング404は、光源401、反射ミラー402および結像レンズ403を直接的または間接的に保持して収容する筺体である。
回路基板405に実装された受光部としてのイメージセンサ407は、CCDなどの光電変換素子からなり、反射ミラー402から入射した原稿Gからの反射光を受光して、光電変換する。ICチップ408は、イメージセンサ407および光源401を駆動させるとともに、イメージセンサ407が光電変換した電気信号に対して所定の処理を施す。
また、図4に示すように、回路基板405は、イメージセンサ407およびICチップ408を実装した盤面405aが、ハウジング404の移動方向(副走査方向Y)に向けて垂直に配置されている。更に、回路基板405は、上下方向Zにおいて、その中心が、ハウジング404の中心よりも下方にずれて配置されている。この構成により、回路基板405の盤面405aの下部が、ハウジング404の下面404bから突出している。また、回路基板405の上端は、ハウジング404の側面部404aの上端よりも下側(コンタクトガラス203とは反対側)に位置し、回路基板405の上端とコンタクトガラス203との間には、後述の比較例の場合に比べて広い隙間が介在している。
このような構成により、一体型走査光学ユニット301を副走査方向に走査させた場合に、回路基板405の下部とハウジング404との間の開口d1と、回路基板405の上部とハウジング404との間の開口d2を入口または出口とする空気の流路F1が、回路基板405の盤面405aとハウジング404の側面部404aとの間に形成される。また、この流路F1は、開口d1側で、ハウジング404の下面404bとスキャナフレーム部202の表面との間に形成される流路F2と連通し、開口d2側で、回路基板405の上端とコンタクトガラス203の表面との間に形成される流路と連通する。このように、スキャナフレーム部202、回路基板405、ハウジング404との配置関係により、流路F1、F2、F3からなる空気流の流路Fが形成される。
以上のような構成の一体型走査光学ユニット301を備えた構成の画像読取部102での画像データの読み取り動作を説明する。まず、ADF103によって搬送される原稿Gの画像データを読み取る場合には、一体型走査光学ユニット301は、図1中Aの位置に移動して停止する。この停止状態で、ADF103によって搬送される原稿Gがコンタクトガラス203上を通過する際に、光源401から原稿Gに向けて光を発する。この光源401から発した光を、原稿面で順次反射させながら、反射ミラー402や結像レンズ403等を経由させて、イメージセンサ407で原稿Gの画像データを読み取る(以上、図4等参照)。
一方、コンタクトガラス203上に載置された原稿Gの画像データを読み取る場合には、駆動モータ等を駆動して、一体型走査光学ユニット301を、レール303に沿って図1中Aの位置から紙面右方向(副走査方向)に移動させる。一体型走査光学ユニット301は、副走査方向Yに移動しながら、光源401から原稿Gに向けて光を発する。この光源401から発した光を、コンタクトガラス203上に載置された原稿Gで反射させ、反射ミラー402や結像レンズ403等を経由させて、イメージセンサ407で原稿Gの画像を読み取る。
(比較例)
ここで、図7を用いて、比較例としての一体型走査光学ユニット301’について説明する。比較例の一体型走査光学ユニット301’は、回路基板405’の取り付け構造が、実施例1異なる。図7に示すように、比較例の一体型走査光学ユニット301’は、画像読取部102’のスキャナフレーム部202’内に収容され、光源401’と、反射ミラー402’と、結像レンズ403’と、ハウジング404’と、イメージセンサ407’およびICチップ408’を表面実装した回路基板405’と、を備えている。
この比較例でも、回路基板405’は、盤面405a’が副走査方向Yに向けて垂直に配置され、板金406’によりハウジング404’の側面部404a’の外側に空隙を介して固定されている。ここで、実施例1の回路基板405は、上下方向Zにおいて、ハウジング404の下面404bから盤面405aが突出するような取り付け構造となっている。これに対して、比較例の回路基板405’は、上下方向Zにおいて、ハウジング404’の側面部404a’のほぼ中央に固定されている。回路基板405’の上端および下端が、ハウジング404’の側面部404a’の面内にあり、回路基板405’の盤面405a’がハウジング404’から突出していない構造となっている。また、一体型走査光学ユニット301’は、前述したように、コンタクトガラス203’の直下に配置されている。そのため、ハウジング404’の側面部404a’の上端とほぼ同じ高さの回路基板405’の上端と、コンタクトガラス203’との間隔が狭く、隙間が殆んど形成されていない状態となっている。
(実施例1、比較例での冷却効果)
上述のような構成の実施例1の一体型走査光学ユニット301と、比較例の一体型走査光学ユニット301’とを副走査方向に走査させた際の回路基板405、405’の冷却効果について説明する。まず、画像形成装置を作動した際に、一体型走査光学ユニットで最も発熱を生じる箇所は、ICチップ付近であり、この発熱により、ICチップやイメージセンサ、光源や結像レンズなどの光学系に影響を与えてしまう。
比較例の一体型走査光学ユニット301’を副走査方向Yに走査させた場合、図7に示すように、ハウジング404’の下面404b’とスキャナフレーム部202’の表面との間の空間を流路F’として空気流が流れる。そのため、この流路F’と直交するハウジング404’と回路基板405’の間の空隙内に空気流が流入しにくい。また、上述したように、回路基板405’とコンタクトガラス203’との間隔も狭く、回路基板405’とハウジング404’の側面部404a’との間に空気流が流れにくい。そのため、ICチップ408’近傍で発生した熱が逃げにくい構造となっており、光学系などに熱の影響を与えてしまう。光学系が熱の影響を受けると、熱膨張などによって光学系の部材の位置関係が変化し、イメージセンサ407’に反射光を良好に導くことができなくなることがある。
これに対して、実施例1の一体型走査光学ユニット301では、副走査方向Yに走査させた場合に、スキャナフレーム部202内の空気流が、流路Fに沿って流れる。これにより、回路基板405の熱を効率的に逃がし、放熱性を向上させることができる。その結果、光学系等への熱の影響を抑制し、一体型走査光学ユニット301での反射光の読み取りを良好に行うことができる。
より詳細には、まず、一体型走査光学ユニット301を副走査方向Yにおいて図4の紙面右方向に走査させた場合、スキャナフレーム部202内の空気流が、ハウジング404の下面404bとスキャナフレーム部202の表面の間の流路F2を相対的に流動する。流路F2を流動した空気流は、ハウジング404の下面404bから突出した回路基板405の盤面405aに突き当たる。その後、空気流は盤面405aに沿って開口d1方向に流れ、開口d1を入口として回路基板405とハウジング404との間の流路F1に流入する。流路F1内を流動する空気流は、回路基板405と熱交換を行いながら、開口d2を出口として流路F3側に流出することで、回路基板405の熱が放出される。
一方、一体型走査光学ユニット301を元の位置に戻す場合、すなわち、副走査方向Yにおいて紙面右側から左側に移動させる。この移動により、スキャナフレーム部202内の空気流が、流路F3を介して回路基板405の上端から突出したハウジング404の側面部404aに突き当たる。側面部404aに突き当たった空気流が、この側面部404aに沿って開口d2方向に流動し、開口d1を入口として回路基板405とハウジング404との間の流路F1に流入する。この流路F1を通過した空気流は、回路基板405と熱交換を行いながら、開口d2を出口として流路F2に流出することで、回路基板405の熱が放出される。
このように、一体型走査光学ユニット301を副走査方向に走査させた際に、流路Fに沿って空気流が流動することで、回路基板405上での空気流の流速が高まり、放熱性が向上する。また、ADF103による原稿Gの読み取り時には、一体型走査光学ユニット301を走査させずに停止させている。この停止の際にも、流路Fが自然対流に対する流路として機能するため、回路基板405における放熱性の向上につながる。したがって、放熱性に優れた素材や放熱のための部材などを用いなくても、回路基板405の放熱性を向上させることができる。
また、流路Fを空気流が流動する際に、回路基板405と、収容部であるスキャナフレーム部202の下部との間隔が広いと、目的外の流路、例えば、回路基板405の下端とスキャナフレーム部202との間に流路が形成されてしまう。すると、この流路側にも空気流が流動してしまうため、回路基板405と収容部材であるスキャナフレーム部202の下部との間隔は、極力短いことが望ましい。これにより、流路F1に空気流が円滑に流入し易くなり、回路基板405の放熱性を向上させることができる。
以上、本願の実施例1に係る一体型走査光学ユニット301および一体型走査光学ユニット301を備えた画像形成装置100では、発熱の大きい回路基板405を効率よく冷却することが可能なる。したがって、ICチップ408、イメージセンサ407、光源401等の光学系に対する熱の影響を低減して、一体型走査光学ユニット301で原稿Gの画像を精度よく読み取ることができる。その結果、画像形成装置100により画像品質に優れた画像形成を行うことが可能となる。
また、外部から入り込んだ粉塵がイメージセンサ上に付着した場合、この塵などが付着した場所では光を受光することができなくなることがある。この結果、CCDなどのイメージセンサに対して、原稿Gからの反射光を導くことができず、異物の存在する箇所の画像データが欠損したり不鮮明な画像データとなったりする可能性がある。しかしながら、実施例1に係る一体型走査光学ユニット301では、流路Fに沿って、空気流がイメージセンサ407の表面を通過することで、イメージセンサ407の表面に付着する粉塵を除去する効果も期待できる。これにより、画像データの欠損等を抑制して、画像データを精度よく読み取ることができ、画像品質の向上を図ることが可能となる。
(実施例2)
次に、本願の実施例2に係る一体型走査光学ユニットを備えた画像読取装置(画像読取部)について、図5を参照して説明する。実施例2で用いる部材で、実施例1と同様の部材には、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。以降の実施例でも同様である。図5に示すように、実施例2に係る一体型走査光学ユニット301Aは、画像読取部102のスキャナフレーム部202内に収容され、光源401と、反射部としての第1反射ミラー402aおよび第2反射ミラー402bと、結像レンズ403と、ハウジング404Aと、受光部としてのイメージセンサ407およびICチップ408を表面実装した回路基板405と、を備えている。この実施例2に係る一体型走査光学ユニットも、実施例1の画像形成装置100などに適用することができる。
また、実施例1では、図4に示すように、反射ミラー402を1つのみ用いているが、実施例2では、図5に示すように、2枚の反射ミラー(第1反射ミラー402aおよび第2反射ミラー402b)を用いている。このように、装置のサイズや使用目的、イメージセンサ407へ導く反射光の光路等に対応して、光学系の反射ミラーや結像レンズなどの光学部材の数や種類などを、適宜変化させることができる。
実施例2においても、回路基板405は、盤面405aが移動方向(副走査方向)に向けて、ハウジング404Aから突出して配置され、この盤面405aに空気流が突き当たるようにしている。また、回路基板405は、板金406により空隙を介してハウジング404Aの側面部404Aaの外側に固定されている。さらに、実施例2では、この回路基板405の盤面405aが、移動方向(副走査方向)に対して、傾斜するように設置している。このような傾斜した配置により、流路F1も副走査方向に対して傾斜した状態となり、一体型走査光学ユニット301Aの副走査方向への移動の際に、流速の減少が起こりにくくなる。
また、実施例2では、回路基板405の盤面405aを傾斜して配置することを容易とするため、回路基板405を固定するハウジング404Aの側面部404Aaも回路基板405と平行となるよう傾斜した構造としている。この構成により、ハウジング404Aの側面部404Aaと回路基板405との間の流路F1で空気流が円滑に流動し、流速の減少をより抑制することができる。なお、流路F1を副走査方向に対して傾斜させることが可能であれば、回路基板405とハウジング404Aの側面部404Aaの双方を傾斜させて配置する必要はない。回路基板405のみを傾斜させてもよいし、ハウジング404の側面部404Aaのみを傾斜させてもよい。
(実施例3)
次に、本願の実施例3に係る一体型走査光学ユニットを備えた画像読取装置について、図6を参照して説明する。図6に示すように、実施例3に係る一体型走査光学ユニット301Bは、画像読取部102のスキャナフレーム部202内に収容され、光源401と、反射部としての反射ミラー402と、結像レンズ403と、ハウジング404Bと、受光部としてのイメージセンサ407およびICチップ408を表面実装した回路基板405と、を備えている。図6には、副走査方向Yへの往復移動における一端側(初期位置)Aに位置する一体型走査光学ユニット301Bと、他端側(移動先)Bに位置する一体型走査光学ユニット301Bを表示している。
実施例3では、図6に示すように、スキャナフレーム部202の一体型走査光学ユニット301の移動先の他端側Bであって、流路F2の延長方向(空気流の流動先)の側壁面の下部(図6の紙面右下)に、ファン部材502を設けている。このファン部材502により、スキャナフレーム部202内の空気を外部に排出することで、流路F(流路F2、F1、F3)内に空気流の流れを形成し、流路F内での空気流の流動を促進している。さらに、スキャナフレーム部202内には、流路F(F2)に沿って、スキャナフレーム部202内と流路Fとを隔てる板状の遮蔽部材501を設置している。この遮蔽部材501により、ファン部材502により形成される空気流が、スキャナフレーム部202内の上部側などに流れにくくなり、流路F(流路F2、F1、F3)内を流動し易い構造となる。そのため、ファン部材502により発生した空気流を損失することなく流路Fに送ることができる。なお、他端側Bまで一体型走査光学ユニット301が移動した場合でも、一体型走査光学ユニット301と遮蔽部材501とが互いに接触しないような位置合わせで、遮蔽部材501を設置する。また、実施例3では、流路F2の延長方向に、ファン部材502を設けているが、本願がこれに限定されることはなく、流路F3の延長方向、すなわち、スキャナフレーム部202の図6の紙面左上の壁面に設けてもよい。この場合も、ファン部材502により発生した空気流を損失することなく流路Fに送ることができる。
以上のように、実施例3の一体型走査光学ユニット301Bでは、ファン部材502の排気力により、スキャナフレーム部202内で空気の流れが発生する。この空気流は、流路F2側に設けられた遮蔽部材501によって導かれ、流路F3から流路F1、流路F2に流路を介して流路Fに直接流れ込む。そのため、ファン部材502により発生した空気流を損失することなく流路Fに送ることができ、高い放熱効果が期待できる。また、従来技術では、ファン部材で装置に外気を送風して冷却しているため、外部からの粉塵に対する防塵性を担保する必要があった。しかし、実施例3では、排気により流路Fを流れる空気流を発生させる目的でファン部材502を設けているものであり、さらに、回路基板405の表面を空気流が流動することで、イメージセンサ407への塵の付着を良好に抑制することができる。そのため、熱の影響と相俟って、イメージセンサ407での画像データの読み取りを精度よく行うことができる。その結果、一体型走査光学ユニット301Bを備えた画像形成装置での画像品質を向上させることができる。
以上、本発明の実施例および変形例を図面により詳述してきたが、上記各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
100 画像形成装置 102 画像読取部(画像読取装置)
201 スキャナカバー部(収容部) 202 スキャナフレーム部(収容部)
203 コンタクトガラス(原稿台) 401 光源
402,402a,402b 反射ミラー 405 回路基板
405a 盤面 404,404A,404B ハウジング
404a,404Aa,404Ba 側面部(一側)
407 イメージセンサ(受光部)
408 ICチップ(駆動回路) 501 遮蔽部材
502 ファン部材 F,F1,F2,F3 流路 G 原稿
特開2004−266589号公報 特開2013−192051号公報

Claims (7)

  1. 原稿台に載置された原稿を照射する光源と、
    前記原稿からの反射光を受光して画像を読み取る受光部と、
    前記原稿からの前記反射光を前記受光部に導く反射部と、
    前記光源および前記受光部を駆動する駆動回路が実装された回路基板と、
    前記光源、前記受光部、前記反射部、および、前記回路基板を一体に保持して前記原稿台に沿って往復移動するハウジングと、を備え、
    前記回路基板は、前記ハウジングの移動方向に盤面を向けて、前記ハウジングの一側に空隙を介し、かつ、
    前記移動方向と交わる方向において、前記回路基板の中心は、前記ハウジングの中心よりも、前記原稿台から離れた位置に配置されると共に、
    前記回路基板の上端は、前記回路基盤が前記盤面を向けている前記ハウジングの一側の上端よりも、前記原稿台から離れた位置に配置され、
    前記移動方向と交わる方向において前記盤面の一部を前記ハウジングから突出させていることを特徴とする一体型走査光学ユニット。
  2. 前記流路を形成する前記回路基板の前記盤面と、前記ハウジングの前記外面との少なくとも一方を、前記移動方向に対して傾斜して配置したことを特徴とする請求項1に記載の一体型走査光学ユニット。
  3. 原稿台に載置された原稿を照射する光源と、
    前記原稿からの反射光を受光して画像を読み取る受光部と、
    前記原稿からの前記反射光を前記受光部に導く反射部と、
    前記光源および前記受光部を駆動する駆動回路が実装された回路基板と、
    前記光源、前記受光部、前記反射部、および、前記回路基板を一体に保持して前記原稿台に沿って往復移動するハウジングと、を有する一体型走査光学ユニット、
    前記一体型走査光学ユニットを収容する収容部、および、
    前記一体型走査光学ユニットを、前記原稿に対して相対的に往復移動させる移動手段、を備え、
    前記回路基板は、前記ハウジングの移動方向に盤面を向けて、前記ハウジングの一側に空隙を介し、かつ、
    前記移動方向と交わる方向において、前記回路基板の中心は、前記ハウジングの中心よりも、前記原稿台から離れた位置に配置されると共に、
    前記回路基板の上端は、前記回路基盤が前記盤面を向けている前記ハウジングの一側の上端よりも、前記原稿台から離れた位置に配置され、
    前記移動方向と交わる方向において前記盤面の一部を前記ハウジングから突出させていることを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記流路を形成する前記回路基板の前記盤面と、前記ハウジングの前記外面との少なくとも一方を、前記移動方向に対して傾斜して配置したことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記収容部には、前記流路からの空気流の流動方向に、ファン部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  6. 前記流路に沿って、該流路と前記収容部内とを隔てる遮蔽部材を、前記ファン部材の近傍に設けたことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置で読み取った画像情報に基づいて記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2013265742A 2013-12-24 2013-12-24 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置 Active JP6311303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265742A JP6311303B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013265742A JP6311303B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015122646A JP2015122646A (ja) 2015-07-02
JP6311303B2 true JP6311303B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=53533911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013265742A Active JP6311303B2 (ja) 2013-12-24 2013-12-24 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6311303B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6150461A (ja) * 1984-08-20 1986-03-12 Toshiba Corp 情報読取装置
JPH09166954A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の冷却装置
JP2002010022A (ja) * 2000-06-23 2002-01-11 Sharp Corp 画像読取装置
JP4430875B2 (ja) * 2003-03-03 2010-03-10 ニスカ株式会社 画像読取ユニット
JP5083645B2 (ja) * 2006-12-25 2012-11-28 村田機械株式会社 画像読取装置及びファクシミリ装置
JP5270448B2 (ja) * 2009-05-20 2013-08-21 ニスカ株式会社 光学キャリッジの検査装置及び光学キャリッジの検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015122646A (ja) 2015-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8791975B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US8654173B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP6211019B2 (ja) レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置
JP2010021962A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2006215335A (ja) 画像形成装置
US8891141B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus having the same
JP6311303B2 (ja) 一体型走査光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置
CN103324058A (zh) 图像形成装置及曝光装置
JP5398767B2 (ja) 放熱装置及び光学走査装置並びに画像形成装置
JP2010016496A (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2015000549A (ja) 光照射装置、画像形成装置
JP5811595B2 (ja) 原稿照明装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4699193B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP6372748B2 (ja) 撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置
JP5255795B2 (ja) 画像形成装置
JP6287517B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6460872B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP5589108B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4977664B2 (ja) 露光ランプ、その露光ランプを含む原稿読取装置、及びその原稿読取装置を含む画像形成装置
JP5605257B2 (ja) レーザー走査光学装置および画像形成装置
JP2021016962A (ja) 光書込装置および画像形成装置
JP4838993B2 (ja) 画像読取装置および複写装置
JP6256307B2 (ja) 照明装置
JP5987072B2 (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5344010B2 (ja) 画像読取装置および複写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180305

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6311303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250