JP6311053B1 - レコード盤の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動その他の手法でレコード盤を洗浄した後、水分や洗浄剤と一緒に塵埃も吸引除去する方法を実現する。【解決手段】任意の手法でレコード盤を洗浄剤で洗浄した後に、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や洗浄剤と塵埃を吸引除去する吸い込み口を有するので、洗浄剤で浮き上がった埃も水分と一緒にレコード盤から吸引除去され、クリーンなレコード盤となる。なお、表裏両面に吸い込み口を有していると、表裏両面が同時にクリーンとなり、反り防止のローラも不要となる。吸い込み口とレコード盤との間には接触防止の隙間が介在している。【選択図】図1

Description

本発明は、レコード盤の溝に沈着した塵埃などを、同レコード盤を洗浄した後に水分や浮上した塵埃を吸引除去する方法と装置に関する。
レコード盤の汚れを洗浄する方法として、特許文献1のように、レコード盤を洗浄するために、レコード盤は、超音波変換器を使用して液槽内で洗浄され、液槽は減衰構造を有しうる技術が提案される。また、送風器が作動されて、管路を通して加熱されてから吹き出す。
特表2016-517608
前記のように、超音波手段で洗浄する方法はコスト高となり、趣味でレコード演奏を楽しむ程度のユーザには高すぎる。また、管路を通して加熱された空気を吹き出す構造は、温度管理が困難で、レコード盤を損傷する恐れがある。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、手動その他の手法で洗浄した後、水分や洗浄剤と一緒に塵埃も吸引除去する方法を実現する。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、レコード盤を洗浄した後に、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や埃を吸引除去する際に、
滑り止めシートを貼り付けた保持盤にレコード盤をセットした状態で、磁力で前記保持盤に前記レコード盤を挟んだ状態で吸着保持させる吸着盤を備えており、
しかも中心軸を介して出力軸と連結されているモータの回転力でレコード盤を回転させると共に、
レコード盤の片面又は裏表両面を同時に水分や埃を一緒に吸引除去する吸引口を有する吸引口カバーをフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管を介して吸引手段と接続し、
吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させることを特徴とするレコード盤の洗浄方法である。
請求項2は、レコード盤を洗浄した後に、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や埃を吸引除去する装置であって、
滑り止めシートを貼り付けた保持盤にレコード盤をセットした状態で、磁力で前記保持盤に前記レコード盤を挟んで吸着保持させる吸着盤を備えており、
しかも保持盤の中心軸を介して出力軸と連結されており、前記保持盤にセットしたレコード盤を回転させるモータを備えており、
レコード盤の片面又は裏表両面を同時に水分や埃を一緒に吸引除去する吸引口を有する吸引口カバーをフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管を介して吸引手段と接続し、
吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させる構造としたことを特徴とするレコード盤の洗浄装置である。
請求項1のように、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や埃を吸引除去する際に、
滑り止めシートを貼り付けた保持盤にレコード盤をセットした状態で、磁力で前記保持盤に前記レコード盤を挟んだ状態で吸着保持させる吸着盤を備えており、
しかも中心軸を介して出力軸と連結されているモータの回転力でレコード盤を回転させると共に、
レコード盤の片面又は裏表両面を同時に水分や埃を一緒に吸引除去する吸引口を有する吸引口カバーをフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管を介して吸引手段と接続し、
吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させるので、洗浄剤で浮き上がった埃も水分と一緒にレコード盤から吸引除去され、クリーンなレコード盤となる。
しかも、前記のように、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させるので、レコード盤から吸引口カバーを退避させる操作が簡便である。
請求項2のように、吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させる構造となっているので、レコード盤から吸引口カバーを退避させる操作が簡便である。

本発明によるレコード盤の洗浄方法を示す図で、レコード盤の正面から見た図である。 レコード盤の側面から見た図である。
次に本発明によるレコード盤の洗浄方法と洗浄装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は、レコード盤の正面から見た図、図2はレコード盤の側面から見た図である。図において、Rはレコード盤であり、洗浄後に水分が付着した状態で保持盤1の上に載置する。保持盤1は中心軸aを介してモータMの出力軸と連結されている。2は吸着盤であり、レコード盤Rを保持盤1に載せた状態で、磁力で保持盤1に吸着保持させる。その際レコード盤Rが滑らないように滑り止めシート7を保持盤1に貼り付けてある。
レコード盤Rに付着した汚れと共に水分を吸引する吸引口3はレコード盤Rの半径方向に、内周から外周まで配設され、かつ僅かの隙間を介してレコード盤Rに対向している。また、吸引口3は、吸引口カバー4で密閉され、かつフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管5を介して例えば真空ポンプに連結されている。なお、吸引口3がレコード盤Rと接する寸前に吸引口カバー4と接するストッパーを設けて、隙間調節してある。
前記のようにして、洗浄後のレコード盤Rを保持盤1に滑り止め7を介してセットした状態で、モータMでレコード盤Rを回転させながら、レコード盤Rに付着している埃を水分と一緒に、吸引口3で真空吸引し吸い取って、除去する。従って、少なくとも1回転した後は、レコード盤Rの全面が埃と一緒に水分も吸引され、クリーンな状態となる。なお、片面ずつ吸引する場合は、吸引する際に、吸引力でレコード盤Rが反るのを防ぐためにレコード盤Rを押すローラ6を前記吸引口3の近傍に設けてある。なお、レコード盤Rの両面から吸引する場合は、ローラー6は不要である。レコード盤Rの洗浄方法は任意であり、手動で洗浄してもよい。
吸引操作が終了した後は、モータMや真空ポンプを止めると共に、吸引口カバー4を退避させる。なお、吸引口カバー4はアーム8に取付け、ヒンジ機構のヒンジ支軸hを介して洗浄装置本体等に取付け固定し、吸引操作終了後に、吸引口カバー4をヒンジ機構の支軸hを中心にして回動退避させるのが操作が楽である。もちろん、ヒンジ機構による回動退避に代えて、レコード盤Rの面と直角の方向に退避することも可能である。
以上のように、洗浄後のレコード盤の半径方向に長い吸引口を隙間をおいてレコード盤に対向させ、レコード盤を回転させながら、吸引口を真空ポンプなどで吸引し、レコード盤に付着している埃を水分と一緒に吸引除去するので、クリーンなレコード盤が得られる。
R レコード盤
1 保持盤
a 中心軸
M モータ(減速機構付き)
2 吸着盤
3 吸引口
4 吸引口カバー
5 フレキシブル管
6 ローラ
7 滑り止めシート
8 吸引口支持アーム
h ヒンジ支軸

Claims (2)

  1. レコード盤を洗浄した後に、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や埃を吸引除去する際に、
    滑り止めシートを貼り付けた保持盤にレコード盤をセットした状態で、磁力で前記保持盤に前記レコード盤を挟んだ状態で吸着保持させる吸着盤を備えており、
    しかも中心軸を介して出力軸と連結されているモータの回転力でレコード盤を回転させると共に、
    レコード盤の片面又は裏表両面を同時に水分や埃を一緒に吸引除去する吸引口を有する吸引口カバーをフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管を介して吸引手段と接続し、
    吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させることを特徴とするレコード盤の洗浄方法。
  2. レコード盤を洗浄した後に、濡れたレコード盤の半径方向に同時に又は順次に少なくとも水分や埃を吸引除去する装置であって、
    滑り止めシートを貼り付けた保持盤にレコード盤をセットした状態で、磁力で前記保持盤に前記レコード盤を挟んで吸着保持させる吸着盤を備えており、
    しかも保持盤の中心軸を介して出力軸と連結されており、前記保持盤にセットしたレコード盤を回転させるモータを備えており、
    レコード盤の片面又は裏表両面を同時に水分や埃を一緒に吸引除去する吸引口を有する吸引口カバーをフレキシブルなゴム管や合成樹脂の管を介して吸引手段と接続し、
    吸引動作が終了した後は、モータや吸引手段を止めると共に、吸引口カバーをレコード盤から退避させるべく、吸引口カバーを取付けたアームをヒンジ支軸を支点にして、回動退避させる構造としたことを特徴とするレコード盤の洗浄装置。
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