JP6310837B2 - 傾斜角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の停止位置の傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置に関する。
車両の制御を行う制御装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載車両の制御装置では、アクセルペダルのアクセル開度や、ブレーキペダルの操作量などに基づいてエンジンの制御を行っている。
特開2014−181644号公報
ところで、車両の走行を制御するために車両の停止位置の勾配(傾斜角度)を検出することが望まれている。
本発明の目的は、車両の停止位置の傾斜角度を検出することができる傾斜角度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する傾斜角度検出装置は、車輪と一体となって回転する歯車と該歯車の回転をパルスとして検出するパルス検出部とを有するアンチロックブレーキシステムを搭載した車両に設けられ、前記車両の停止位置の傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置であって、前記車輪の回転に伴い前記車輪に生じる遠心力が作用する方向に延びる第1検出軸、及び、前記第1検出軸と交差するとともに重力加速度を検出する第2検出軸を有し、前記第1検出軸によって検出される加速度を第1加速度検出値、前記第2検出軸によって検出される加速度を第2加速度検出値として出力する加速度センサと、前記パルス検出部のパルスのカウント値から前記車輪の回転角度である第1回転角度を算出する第1算出部と、前記加速度センサの前記第1加速度検出値と前記第2加速度検出値から前記車輪の回転角度である第2回転角度を算出する第2算出部と、前記第1回転角度と、前記第2回転角度との差分を前記停止位置の傾斜角度として検出する傾斜角度検出部とを備える。
車両が傾斜した場所で停止した場合、車両は停止位置の傾斜に従って傾く。車両が傾くと歯車全体も車両とともに傾くため、車両が平坦な場所で停止した場合と、傾斜した場所で停止した場合とでABSによって検出される第1回転角度は同一となる。車両が停止している場合、第1検出軸が検出する加速度と第2検出軸が検出する加速度は、重力加速度の分力である。このため、第1検出軸が検出する加速度と第2検出軸が検出する加速度から、重力加速度が作用する方向(鉛直方向)に対する第2検出軸の傾き(回転角度)を算出することができる。このため、第2検出軸が鉛直方向を向いているときの車輪の回転角度に、鉛直方向に対する第2検出軸の回転角度を加減することで、加速度センサによって第2回転角度を算出することができる。車両が平坦な場所で停止した場合、第1回転角度と第2回転角度は同一の値となる。また、車両が傾斜した場所で停止した場合、車両の傾きとともに加速度センサも傾く。結果として、傾斜に関わらず常に同一方向(鉛直方向)に作用する重力加速度に対して、第2検出軸は停止位置の傾斜角度分だけ傾くため、車両が平坦な場所で停止した場合と、傾斜した場所で停止した場合とで、第2回転角度の値が傾斜角度の分だけずれる。車両が平坦な場所で停止したときの第2回転角度は、第1回転角度と同一であるため、第1回転角度と第2回転角度の差分から車両の停止位置の傾斜を検出することができる。
上記傾斜角度検出装置について、前記車両の走行に関する制御を行う制御装置に前記傾斜角度検出部によって検出した前記傾斜角度を出力する出力部を有することが好ましい。
これによれば、傾斜角度検出部によって検出した停止位置の傾斜角度を車両の走行に関する制御に用いることができる。
上記傾斜角度検出装置について、前記歯車、前記パルス検出部、及び前記加速度センサは、複数の車輪のそれぞれに対応して設けられ、前記第1算出部は、車輪毎に対応して前記第1回転角度を算出し、前記第2算出部は、車輪毎に対応して前記第2回転角度を算出し、前記傾斜角度検出部は、車輪毎に前記第1回転角度と前記第2回転角度との差分を検出するとともに、前記差分の平均値を前記停止位置の傾斜角度として検出することが好ましい。
これによれば、車輪毎に第1回転角度と第2回転角度との差分を検出して、差分の平均値を傾斜角度とできるため、傾斜角度の検出精度が向上する。
上記傾斜角度検出装置について、前記複数の車輪は、3つ以上の車輪であり、前記傾斜角度検出部は、車輪毎に対応して算出した前記差分のうち、1つの車輪に対応する前記差分と、他の各車輪に対応する前記差分との差の全てが、予め定められた許容差を超えている場合には、前記他の車輪に対応した前記差分の平均値を前記停止位置の傾斜角度として検出することが好ましい。
これによれば、複数の差分のうち、1つの差分に大きな計測誤差が生じた場合には、大きな計測誤差が生じた差分を含めずに傾斜角度を算出することができる。このため、傾斜角度の検出精度が向上する。
上記傾斜角度検出装置について、前記加速度センサの第1加速度検出値が、走行判定用閾値以上となったときに前記車両が走行していると判断し、前記第1加速度検出値が予め設定された時間以上、前記走行判定用閾値未満のときに前記車両が停止していると判断する走行判断部を備え、前記走行判断部によって前記車両が停止したと判断されたときに、前記傾斜角度検出部に前記第2回転角度に関するデータを送信する送信部を備えることが好ましい。
これによれば、車両が停止したときにのみ第2回転角度に関するデータを送信することで、第2回転角度に関するデータの送信頻度を抑えることができる。
本発明によれば、車両の停止位置の傾斜角度を検出することができる。
傾斜角度検出装置が搭載された車両を示す概略構成図。 (a)は回転センサユニットを示す概略構成図、(b)はパルス検出部に発生するパルスを示す概略図。 ABSを用いた車輪の第1回転角度の算出方法を説明するための図。 センサユニットの構成を示すブロック図。 右側加速度センサの検出軸と左側加速度センサの検出軸の関係を示す概略図。 右側加速度センサが出力する第1加速度検出値と第2加速度検出値を示す図。 左側加速度センサが出力する第1加速度検出値と第2加速度検出値を示す図。 右側の車輪の第2回転角度の算出方法を説明するための図。 左側の車輪の第2回転角度の算出方法を説明するための図。 第1回転角度と第2回転角度の差分を示す図。
以下、傾斜角度検出装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10は、エンジン11を搭載しており、エンジン11を駆動源として走行する。車両10は、車両10の走行に関する制御を行う制御装置12を有している。制御装置12には、アクセル開度を検出するアクセルセンサ13、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ14、及び、運転者によるエンジン11の始動操作及び停止操作を検出するイグニッションスイッチ15が接続されている。車両10の各車輪16は、ホイール17とホイール17に装着されたタイヤ18とから構成されている。制御装置12は、アクセルセンサ13及びブレーキセンサ14から入力される情報に基づいてエンジン11を制御する。
車両10は、ABS(アンチロックブレーキシステム)20及びタイヤ状態監視装置30を搭載している。ABS20は、ABSコントローラ21と、車両10の4つの車輪16にそれぞれ対応する回転センサユニット22とを備えている。ABSコントローラ21はマイクロコンピュータ等よりなり、回転センサユニット22からの信号に基づき各車輪16の回転速度を求めるとともに、この回転速度に基づき各車輪16のスリップ率を求める。ABSコントローラ21は、車両10のブレーキペダルが踏み込まれたとき、各車輪16のスリップ率が所定の許容値を超えないように各車輪16に対応するブレーキ装置を制御して、各車輪16に対する制動力を調整する。
タイヤ状態監視装置30は、4つの車輪16にそれぞれ取り付けられたセンサユニット31と、車両10の車体に設置される受信機50とを備えている。各センサユニット31は、タイヤ18の内部空間に配置されるように、そのタイヤ18が装着されたホイール17に対して取り付けられている。各センサユニット31は、対応するタイヤ18の状態(タイヤ18の空気圧、タイヤ18内の温度)等を検出して、検出されたタイヤ18の状態を示すデータを含む信号を無線送信する。
まず、ABS20について詳細な説明を行うとともに、ABS20を用いた車輪16の第1回転角度αの算出方法について説明を行う。
図2(a)に示すように、各回転センサユニット22は、車輪16の近傍に設けられており、車輪16と一体回転する歯車23と、歯車23の外周面に対向するように配置されたパルス検出部24を有している。歯車23の外周面には複数本(本実施形態では48本)の歯25が等角度間隔おきに設けられている。
図2(b)に示すように、パルス検出部24は、歯車23が回転することで生じるパルスを検出する。ABSコントローラ21は、各パルス検出部24に有線接続され、各パルス検出部24のパルスのカウント値(以下、パルスカウント値)に基づき、各車輪16の第1回転角度αを算出する。具体的にいえば、歯車23は一回転する毎に、歯25の数に対応した数のパルスをパルス検出部24に発生させる。ABSコントローラ21は、パルス検出部24に発生したパルスをカウントする。
本実施形態において、ABSコントローラ21は、パルスの立ち上がりと立ち下がりをカウントすることで、0〜95までのカウントを行う。したがって、車輪16が1回転(360度)する間に0〜95までのカウントが行われるため、360度を96で除算することで、パルスカウント値1につき、車輪16は3.75度回転していると把握することができる。
また、本実施形態では、車両10が平坦な道に停止している場合において、センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合を基準位置(=回転角度が0度)として、基準位置からの回転角度を車輪16の第1回転角度αとして算出する。更に、本実施形態では、車両10が平坦な道に停止している場合において、センサユニット31が、車輪16の回転位置における最上位置にある場合に、パルス検出部24によって検出されるパルスの立ち上がりをパルスカウント値0としている。すなわち、車輪16の回転位置が基準位置の場合に、パルスカウント値が0になるようにしている。
図3に示すように、例えば、パルスカウント値が「36」であれば、ABSコントローラ21は、「36」に3.75を乗算して、車輪16の第1回転角度αは135度と算出する。ABSコントローラ21は、車輪16毎に対応して設けられたパルス検出部24のパルスカウント値を検出して、車輪16毎に対応して第1回転角度αを算出する。したがって、ABSコントローラ21が、車輪16の第1回転角度αを検出する第1算出部として機能している。
次に、タイヤ状態監視装置30について詳細な説明を行う。
図4に示すように、各センサユニット31は、圧力センサ32、温度センサ33、加速度センサ34、コントローラ35、送信回路36、送信アンテナ37及びバッテリ38を備えている。センサユニット31は、バッテリ38の電力供給によって動作する。コントローラ35はセンサユニット31の動作を統括的に制御する。圧力センサ32は、対応するタイヤ18内の圧力(タイヤ18の空気圧)を検出して、その検出によって得られたタイヤ18の空気圧データをコントローラ35に出力する。温度センサ33は、対応するタイヤ18内の温度を検出して、その検出によって得られたタイヤ18内の温度データをコントローラ35に出力する。圧力センサ32及び温度センサ33は、タイヤ状態検出部としてタイヤの状態を検出している。
加速度センサ34は自身に作用する加速度を検出する。加速度センサ34は、車輪16と一体となって回転する。加速度センサ34は、例えば、ピエゾ抵抗型や静電容量型の加速度センサとして周知のものであり、加速度に応じた加速度検出値(電圧)を出力する。加速度センサ34は、検出軸に沿った方向の加速度成分を検出可能な加速度センサが用いられ、この加速度センサ34によって加速度が検出されるようになっている。
図5に示すように、本実施形態の加速度センサ34は、互いに直交する第1検出軸41と第2検出軸42とを有している。加速度センサ34は、センサユニット31が車輪16の最上位置にあるときに、第1検出軸41が鉛直方向、すなわち、車両10の上下方向を向き、第2検出軸42が鉛直方向及び車軸の軸方向に直交する方向、すなわち、車両10の前後方向を向く。以下の説明において、適宜、車両10の右側の車輪16に設けられている加速度センサ34を右側加速度センサ34A、左側の車輪16に設けられている加速度センサ34を左側加速度センサ34Bとして説明を行う。
各車輪16に設けられているセンサユニット31は、全て同一のセンサユニット31であり、センサユニット31(加速度センサ34)の車輪16への取付態様も全て同一であるが、右輪の車輪16と左側の車輪16とは、車軸を挟んで180度反転した状態で取り付けられる。これにより、右側加速度センサ34Aと左側加速度センサ34Bでは、第1検出軸41の向きは同一となるが、第2検出軸42の向きが反対方向となる。したがって、全ての加速度センサ34の第1検出軸41が鉛直方向上方を向いている状態では、右側加速度センサ34Aの第2検出軸42は後方を向き、左側加速度センサの第2検出軸42は前方を向いている。なお、図面では説明の便宜上、各車輪16に設けられているセンサユニット31を同一位置(最上位置)としているが、実際には各車輪16毎にセンサユニット31の位置(回転角度)は異なる。
車輪16の回転に伴い各加速度センサ34には遠心力が作用し、加速度センサ34が検出する加速度は変化する。第2検出軸42は、遠心力が作用する方向に対して直交しているため、車輪16の回転に伴い第2検出軸42によって検出される加速度は、重力加速度となる。第1検出軸41は、車輪16の回転位置に関わらず、遠心力が作用する方向に延びているため、車輪16の回転に伴い第1検出軸41によって検出される加速度は、遠心加速度に重力加速度を加えたものとなる。
加速度センサ34の第1検出軸41、及び、第2検出軸42によって検出される加速度は、加速度検出値としてコントローラ35に出力される。以下の説明において、第1検出軸41によって検出される加速度を第1加速度検出値、第2検出軸42によって検出される加速度を第2加速度検出値として説明を行い、車両10が前進するときの車輪16の回転方向を前転として説明を行う。また、以下の説明では、車両10が停止している場合の第1加速度検出値及び第2加速度検出値について説明するため、第1検出軸41及び第2検出軸42によって検出される加速度は、重力加速度のみとなる。
図6に示すように、センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合、前述のように、右側加速度センサ34Aの第1検出軸41は鉛直方向上方を向き、第2検出軸42は車両10の後方を向いている。この状態では、第1検出軸41は−1Gを検出し、第2検出軸42は0Gを検出する。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が90度前転すると、右側加速度センサ34Aの第1検出軸41は車両10の前方を向き、第2検出軸42は鉛直方向上方を向く。この状態では、第1検出軸41は0Gを検出し、第2検出軸42は−1Gを検出する。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が180度前転すると、右側加速度センサ34Aの第1検出軸41は鉛直方向下方を向き、第2検出軸42は車両10の前方を向く。この状態では、第1検出軸41は+1Gを検出し、第2検出軸42は0Gを検出する。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が270度前転すると、右側加速度センサ34Aの第1検出軸41は車両10の後方を向き、第2検出軸42は鉛直方向下方を向く。この状態では、第1検出軸41は0Gを検出し、第2検出軸42は+1Gを検出する。
図7に示すように、センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合、前述のように、左側加速度センサ34Bの第1検出軸41は鉛直方向上方を向き、第2検出軸42は車両10の前方を向いている。この状態では、第1検出軸41は−1Gを検出し、第2検出軸42は0Gを検出する。左側加速度センサ34Bの第1検出軸41と、右側加速度センサ34Aの第1検出軸41とは同一方向を向いているため、車輪16が回転したときの第1加速度検出値の変位は同様である。このため、以下の左側加速度センサ34Bの説明では、第2加速度検出値のみに着目して説明を行う。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が90度前転すると、左側加速度センサ34Bの第2検出軸42は鉛直方向下方を向く。この状態では、第2検出軸42は+1Gを検出する。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が180度前転すると、左側加速度センサ34Bの第2検出軸42は車両10の後方を向く。この状態では、第2検出軸42は0Gを検出する。
センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある状態から、車輪16が270度前転すると、左側加速度センサ34Bの第2検出軸42は鉛直方向上方を向く。この状態では、第2検出軸42は−1Gを検出する。
上記したように、車輪16が前転したときの第1加速度検出値の変位は、右側加速度センサ34Aと左側加速度センサ34Bとで同一であるのに対して、第2加速度検出値の変位は、右側加速度センサ34Aと左側加速度センサ34Bで異なっている。右側加速度センサ34Aと左側加速度センサ34Bでは、それぞれの第2検出軸42が反対方向を向くようになっているため右側加速度センサ34Aの第2加速度検出値と、左側加速度センサ34Bの第2加速度検出値とは、車輪16の回転位置が同一位置のときに正負が反転して検出される。
図4に示すように、制御部としてのコントローラ35は、CPU35a、記憶部35b(RAMやROM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部35bには各センサユニット31に固有の識別情報であるIDコードが登録されている。このIDコードは、各センサユニット31を受信機50において識別するために使用される情報であり、センサユニット31毎に個別に付与されている。
コントローラ35は、タイヤ18の空気圧データ、タイヤ18内の温度データ、及び、IDコードを含むデータを、送信部としての送信回路36に出力する。送信回路36は、コントローラ35からのデータを変調して送信信号を生成し、送信信号を送信アンテナ37から無線送信する。
走行判断部としてのコントローラ35は、第1加速度検出値が走行判定用閾値以上となったときに、車両10が走行していると判断し、第1加速度検出値が、予め設定された時間以上、走行判定用閾値未満のときに車両10が停止していると判断する。車両10の走行に伴い、第1加速度検出値は大きくなる。このため、公差などを考慮して、車両10が停車しているときに検出される第1加速度検出値よりも大きい値を走行判定用閾値として設定することで、車両10が走行しているか否かを判断することができる。走行判定用閾値は、記憶部35bに記憶されている。また、車両10の停止を判断するために予め設定された時間は、例えば、通常の走行時の一時的な停止時間よりも長い時間に設定される。
コントローラ35は、車両10が停止していると判断したときには、車両10が走行していると判断したときに比べて、低頻度で送信信号を送信させることで、バッテリ38の電力消費を抑えている。
図1に示すように、受信機50は、受信コントローラ51と、受信回路52と、受信アンテナ53とを備えている。受信機50の受信コントローラ51には、表示器54が接続されている。受信コントローラ51はCPU51a及び記憶部51b(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部51bには受信機50の動作を統括的に制御するプログラムが記憶されている。受信回路52は、各センサユニット31から受信アンテナ53を通じて受信された送信信号を復調して、受信コントローラ51に送る。
受信コントローラ51は、受信回路52からの送信信号に基づき、送信元のセンサユニット31に対応するタイヤ18の状態(タイヤ18の空気圧及びタイヤ18内の温度)を把握する。受信コントローラ51は、タイヤ18の空気圧に関する情報等を表示器54に表示させる。
次に、加速度センサ34を用いた車輪16の第2回転角度βの算出方法について説明する。加速度センサ34を用いた車輪16の第2回転角度βの算出は、第1加速度検出値と第2加速度検出値を用いて行われる。右側加速度センサ34Aと左側加速度センサ34Bでは、第2加速度検出値の値が異なるため、右側の車輪16と左側の車輪16では、第2回転角度βの算出方法が異なる。まず、右側の車輪16の第2回転角度βの算出方法について説明する。なお、ABS20を用いた車輪16の第1回転角度αの算出と、加速度センサ34を用いた車輪16の第2回転角度βの算出で、基準位置は同一である。
図8に示すように、車両10が停止している場合、加速度センサ34の第1検出軸41と第2検出軸42は、重力加速度の分力を検出している。ここで、車輪16の基準位置は、車両10が平坦な場所に停止している場合において、センサユニット31が車輪16の最上位置にあるときを基準にしているため、センサユニット31の最上位置からの回転角度が車輪16の第2回転角度βと同一となる。特に、第1検出軸41は、センサユニット31が最上位置にあるときに鉛直方向上方を向いているため、鉛直方向に対する第1検出軸41の傾き(回転角度)は、車輪16の第2回転角度βと同一となる。したがって、重力加速度をGとすると、第1検出軸41が検出する第1加速度検出値Gは以下の(1)式、第2検出軸42が検出する第2加速度検出値Gは以下の(2)式から算出することができる。
ここで、センサユニット31が車輪16の最上位置にある場合、第1検出軸41は鉛直方向上方、すなわち、重力加速度が作用する方向(鉛直方向下方)に対して反対方向を向いているため、Gは0より小さい値となる。また、第2検出軸42は鉛直方向に直交するため、Gは0となる。したがって、G<0、G=0の場合、第2回転角度β=0度となる。
センサユニット31が車輪16の前転方向に対する車輪16の最上位置と、車輪16の最下位置との間(0度より大きく、180度より小さい範囲)にある場合、第2検出軸42は、水平状態(鉛直方向に直交している状態)に比べて鉛直方向上方に向けて傾いているため、Gは0より小さい値となる。したがって、G<0の場合、0度<第2回転角度β<180度となる。ここで、第2検出軸42の鉛直方向に対する傾きmは、以下の(3)式から算出することができる。
(3)式の取り得る範囲は、−π/2<m<π/2である。そして、第2検出軸42が鉛直方向上方を向くのは、車輪16の回転角度が90度のときなので、90度に鉛直方向に対する第2検出軸42の傾きを減算することで、車輪16の第2回転角度βを算出することができる。したがって、0度<第2回転角度β<180度の範囲内において、第2回転角度βは、以下の(4)式から算出することができる。
センサユニット31が車輪16の最下位置にある場合、第1検出軸41は鉛直方向下方、すなわち、重力加速度が作用する方向と同一方向を向いているため、Gは0より大きい値となる。また、第2検出軸42は、鉛直方向に直交するため、Gは0となる。したがって、G>0、G=0の場合、第2回転角度β=180度となる。
センサユニット31が車輪16の前転方向に対する車輪16の最下位置と、車輪16の最上位置との間(180度より大きく、360度より小さい範囲)にある場合、第2検出軸42は、水平状態に比べて鉛直方向下方に向けて傾いているため、Gは0より大きい値となる。したがって、G>0の場合、180度<第2回転角度β<360度となる。ここで、第2検出軸42が鉛直方向下方を向くのは、車輪16の回転角度が270度のときである。鉛直方向への第2検出軸42の傾きは、(3)式から算出できるため、180度<第2回転角度β<360度の範囲内において、第2回転角度βは、以下の(5)式から算出することができる。
例えば、G<0、G/G=−1の場合、m=−45度となり、(4)式から、第2回転角度β=135度となる。
次に、左側の車輪16の第2回転角度βの算出方法について説明する。なお、第2回転角度β=0度、第2回転角度β=180度の場合の算出方法は、右側の車輪16と同一であるため、説明を省略する。
図9に示すように、右側の車輪16の場合と同様に、左側の車輪16の第2検出軸42の鉛直方向に対する傾きは、(3)式から算出することができる。しかしながら、前述したとおり、第2加速度検出値は、右側加速度センサ34Aと、左側加速度センサ34Bとで正負が反転している。このため、左側加速度センサ34Bでは、(2)式に換えて、以下の(6)式からGを算出する。
また、0度<第2回転角度β<180度の範囲内において、第2回転角度βは、以下の(7)式から算出することができる。なお、左側加速度センサ34Bでは、第2検出軸42の向きが右側加速度センサ34Aと反対方向となっているため、G>0の場合、0度<第2回転角度β<180度となる。また、G<0の場合、180度<第2回転角度β<360度となる。
同様に、180度<第2回転角度β<360度の範囲内において、第2回転角度βは、以下の(8)式から算出することができる。
各車輪16に設けられたセンサユニット31のコントローラ35は、それぞれ、加速度センサ34の第1加速度検出値及び第2加速度検出値から、自身が設けられた車輪16の第2回転角度βを算出する。したがって、車輪16毎に設けられたセンサユニット31のコントローラ35は、それぞれのセンサユニット31が設けられた車輪16毎に第2回転角度βを算出している。したがって、各センサユニット31のコントローラ35が、第2算出部として機能している。
次に、ABS20を用いて算出した車輪16の第1回転角度αと、加速度センサ34を用いて算出した車輪16の第2回転角度βから車両10の停止位置の傾斜角度を検出する方法について説明する。
ABSコントローラ21は、車輪16毎に対応して第1回転角度αを算出して、この第1回転角度αを受信コントローラ51に出力する。また、各センサユニット31のコントローラ35は、車両10が停止したと判断すると、送信信号に第2回転角度βを示すデータを含めて受信機50に送信を行う。
傾斜角度検出部としての受信コントローラ51は、第1回転角度αと第2回転角度βから車両10の傾斜角度を検出する。
図10に示すように、ABS20を用いて算出した車輪16の第1回転角度αは、基準位置からのパルスカウント値、すなわち、基準位置からの歯車23の移動量である。車両10が傾斜した場所(例えば、坂路)で停止すると、車両10は停止位置の傾斜に応じて傾く。車両10が傾くことで、歯車23全体も停止位置の傾斜に応じて傾く。このため、第1回転角度αは、路面に対する車輪16の回転角度といえる。したがって、車両10が平坦な場所で停止しても、傾斜した場所で停止しても、第1回転角度αは同一の値となる。
加速度センサ34を用いて算出した車輪16の第2回転角度βは、鉛直方向に対する第2検出軸42の傾きから算出している。車両10が傾斜した場所で停止すると、第2検出軸42は停止位置の傾斜角度分だけ傾くのに対して、重力加速度は、常に一定方向に作用している。このため、第2回転角度βは、水平面に対する車輪16の回転角度といえる。したがって、車輪16が平坦な場所で停止した場合と、傾斜した場所で停止した場合とで、停止位置の傾斜角度分だけ算出される第2回転角度βの値が異なる。このため、車両10が平坦な場所で停止した場合の第2回転角度βに対する、車両10が傾斜した場所で停止した場合の第2回転角度βの差分を停止位置の傾斜角度とみなすことができる。
前述したように、第1回転角度αは、車両10が平坦な場所で停止しても、傾斜した場所で停止しても同一の値となる。したがって、第1回転角度αは、常に、車両10が平坦な場所で停止した場合の第2回転角度βを表しているといえる。このため、第1回転角度αと第2回転角度βの差分(α−β)が車両10の停止位置の傾斜角度といえる。
本実施形態では、車輪16毎に第1回転角度αと第2回転角度βを算出しているため、4つの車輪16毎に第1回転角度αと第2回転角度βの差分が算出される。受信コントローラ51は、車輪16毎に算出された4つの差分の平均値を車両10の停止位置の傾斜角度として検出する。この際、4つの差分のうち、1つの差分だけ他の3つの差分と大きく異なり、その1つの差分と他の3つの差分の差の全てが、予め定められた許容差を超えている場合には、1つの差分を除いて他の3つの差分の平均値を停止位置の傾斜角度とする。この許容差は、加速度センサ34や、ABS20の公差を考慮して、傾斜角度の算出に支障を来さない範囲内で設定される。
受信コントローラ51は、第1回転角度αと第2回転角度βの差分が正の値であれば、車両10の停止位置を上り傾斜、第1回転角度αと第2回転角度βの差分が負の値であれば、車両10の停止位置が下り傾斜と判断する。換言すれば、受信コントローラ51は、傾斜した場所で、車両10が上向きに停止しているか、下向きに停止しているかを判断する。本実施形態では、ABS20、加速度センサ34、コントローラ35、及び、受信コントローラ51から傾斜角度検出装置が構成されている。
次に、本実施形態の傾斜角度検出装置の作用について説明する。
車両10が停止すると、コントローラ35は、第1加速度検出値から車両10が停止したと判断する。コントローラ35は、車両10が停止したと判断すると、第2回転角度βを示すデータを含んだ送信信号を送信回路から受信機50に向けて送信させる。また、ABSコントローラ21は、第1回転角度αを示すデータを受信コントローラ51に出力している。
受信コントローラ51は、ABSコントローラ21から入力される車輪16毎に対応した第1回転角度αと、各センサユニット31から送信される車輪16毎に対応した第2回転角度βとの差分の平均値から車両10の停止位置の傾斜角度を検出している。
受信コントローラ51は、車両10の停止位置の傾斜角度を検出すると、検出した傾斜角度を示すデータを制御装置12に出力する。したがって、受信コントローラ51が出力部として機能している。制御装置12は、受信コントローラ51から入力された傾斜角度に応じて車両10の走行に関する制御を行う。車両10の停止位置が上り傾斜の場合には、車両10の加速力が不足しやすく、車両10の停止位置が下り傾斜の場合には、車両10の加速力が過剰になりやすい。このため、制御装置12は、車両10の停止位置が傾斜している場合には、傾斜角度に応じて車両10の加速力を調整する。
制御装置12は、車両10の停止位置が上り傾斜の場合、発進時に、傾斜角度に応じて、アクセルセンサ13によって検出されるアクセル開度に応じた加速力よりも大きな加速力が生じるようにエンジン11の回転数を制御する。また、制御装置12は、車両10の停止位置が下り傾斜の場合、発進時に、傾斜角度に応じて、アクセルセンサ13によって検出されるアクセル開度に応じた加速力よりも小さな加速力が生じるようにエンジン11の回転数を制御する。具体的にいえば、制御装置12は、エンジン11への吸気量の調整を行うスロットルバルブや、エンジン11へ燃料を供給するインジェクタなどを制御して、エンジン11の回転数を制御することで、加速力の調整を行う。加速力の調整は、車両10の走行時間が予め定められた時間を超えたり、車両10の走行距離が予め定められた距離を超えた場合に解除される。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ABS20によって車輪16の第1回転角度αを算出し、センサユニット31によって車輪16の第2回転角度βを算出し、第1回転角度αと第2回転角度βの差分を車両10の停止位置の傾斜角度としている。このため、ABS20とセンサユニット31の加速度センサ34を用いて、車両10の停止位置の傾斜角度を検出することができる。
(2)受信コントローラ51は、検出した傾斜角度を制御装置12に出力している。このため、制御装置12は、停止位置の傾斜角度に応じた車両10の走行制御を行うことができる。
(3)車輪16毎に第1回転角度αと第2回転角度βの差分を算出し、差分の平均値を車両10の停止位置の傾斜角度としている。このため、傾斜角度の検出精度が向上する。
(4)4つの車輪16のうち、1つの車輪16に対応した第1回転角度αと第2回転角度βとの差分と、他の3つの車輪16に対応した第1回転角度αと第2回転角度βとの差分との差の全てが、許容差を超えている場合、他の3つの車輪16に対応した第1回転角度αと第2回転角度βの差分の平均値を傾斜角度としている。このため、4つの車輪16のうち、1つの車輪16に対応した第1回転角度αと第2回転角度βの差分に大きな計測誤差が生じていた場合には、当該差分を除いて傾斜角度が検出されるため、傾斜角度の検出精度が向上する。
(5)送信回路36から送信される送信信号の全てに第2回転角度βを示すデータを含ませる場合、送信信号のデータ量が多くなり、送信信号を送信するのに要する電力、送信信号を受信するのに要する電力が多くなる。車両10の停止位置の傾斜角度を検出する必要があるのは、車両10が停止したときなので、車両10が停止したと判断したときにのみ、第2回転角度βを示すデータを送信信号に含ませることで、必要なときにのみ第2回転角度βを送信することができ、第2回転角度βを示すデータの送信頻度を抑えることができる。したがって、送信回路36から送信される送信信号の全てに第2回転角度βを示すデータを含めて送信を行う場合に比べて、バッテリ38の電力消費を抑えることができる。
(6)ABS20及び加速度センサ34を用いて車両10の停止位置の傾斜角度を検出している。制動力を調整するABS20と、タイヤ18の状態を検出するセンサユニット31に設けられている加速度センサ34とを利用して車両10の停止位置の傾斜角度を検出しているため、停止位置の傾斜を検出するためのジャイロスコープなどを設ける必要がない。このため、車両10の停止位置の傾斜角度を検出するための専用の部材を設けることなく、車両10の停止位置の傾斜角度を検出することができるため、部品点数の増加、ひいては、製造コストの増加を抑制することができる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
・傾斜角度検出装置によって検出した車両10の停止位置の傾斜角度を、車両10の走行に関する制御以外に用いてもよい。
・車輪16毎に第1回転角度αと第2回転角度βを算出しなくてもよく、各車輪16のうち、任意の数の車輪16に対応して第1回転角度αと第2回転角度βを算出してもよい。1つの車輪16に対応して第1回転角度αと第2回転角度βを算出すれば、第1回転角度αと第2回転角度βの差分が傾斜角度となり、複数の車輪16に対応して第1回転角度αと第2回転角度βを算出すれば差分の平均値が傾斜角度となる。
・車輪16毎に対応して算出した第1回転角度αと第2回転角度βの差分のうち、1つの差分と他の差分との差が、許容差を超えている場合であっても、全ての差分の平均値を傾斜角度としてもよい。
・センサユニット31のコントローラ35は、車両10が停止したと判断したときに送信信号に第2回転角度βを示すデータを含めて送信回路36から送信を行っているが、これに限られない。例えば、イグニッションスイッチ15がオン操作されたときに、各センサユニット31に送信信号の送信を要求するトリガ装置を設けてもよい。イグニッションスイッチ15がオン操作されると、トリガ装置からは、送信信号の送信を要求するトリガ信号が各センサユニット31に向けて送信される。これにより、イグニッションスイッチ15のオン操作後、車両10の走行開始前に車両10の停止位置の傾斜角度を検出することができる。また、送信回路36から送信される送信信号の全てに第2回転角度βを示すデータを含めてもよい。
・制御装置12は、車両10の走行に関する制御であれば、エンジン11の制御以外に傾斜角度を用いてもよい。例えば、車両10を停止する際に、車両10の傾斜角度に対して、パーキングブレーキの操作量が不足していると判断した場合には、その旨の報知を行ったり、パーキングブレーキの操作量に対応する制動よりも大きな制動が生じるように制御を行ってもよい。
・実施形態では、センサユニット31のコントローラ35が第1加速度検出値と第2加速度検出値から第2回転角度βを算出したが、加速度センサ34によって検出される第1加速度検出値と第2加速度検出値を受信機50に送信することで、受信コントローラ51が第2回転角度βを算出してもよい。すなわち、送信回路36からは、第2回転角度βを示すデータや、第2回転角度βを算出することができる第1加速度検出値及び第2加速度検出値のデータなど、第2回転角度βに関するデータが送信される。
・実施形態では、センサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合を基準として、回転角度を検出したが、基準は任意の位置に変更してもよい。
・実施形態では、車輪16が基準位置のときにパルスカウント値が0になるようにしたが、これに限られない。
・第2検出軸42は、第1検出軸41と直交していなくてもよく、若干のずれがあってもよい。
・加速度センサ34は、少なくとも第1検出軸41と第2検出軸42を有していればよく、検出軸が3つ以上の加速度センサ34であってもよい。
・歯車23の歯25の数は、適宜変更してもよい。歯25を増やすことで、ABS20の分解能が向上し、第1回転角度αの検出精度が向上する。
・車両10の駆動源は、モータであってもよい。この場合、制御装置12は、傾斜角度検出装置によって検出された停止位置の傾斜角度に応じてモータへの印加電圧などを変更する。
・左側の車輪16に設けられたセンサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合に、加速度センサ34の第2検出軸42が車両10の後方を向き、右側の車輪16に設けられたセンサユニット31が車輪16の回転位置における最上位置にある場合に、加速度センサ34の第2検出軸42が車両10の前方を向いてもよい。この場合、左側の車輪16の第2回転角度βは、実施形態における右側の車輪16の第2回転角度βと同様の方法で算出し、右側の車輪16の第2回転角度βは、実施形態における左側の車輪16の第2回転角度βと同様の方法で算出する。
次に、上記実施形態及び変形例から把握することができる技術的思想について追記する。
(イ)ホイールにタイヤを装着した車輪と一体となって回転する歯車と該歯車の回転をパルスとして検出するパルス検出部とを有するアンチロックブレーキシステムを搭載した車両に設けられ、前記車両の停止位置の傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置であって、前記タイヤの状態を検出するタイヤ状態検出部と、前記タイヤ状態検出部によって検出された前記タイヤの状態を示すデータを含む送信信号を受信機に送信する送信部と、前記車輪の回転に伴い前記車輪に生じる遠心力が作用する方向に延びる第1検出軸、及び、前記第1検出軸と交差するとともに重力加速度を検出する第2検出軸を有し、前記第1検出軸によって検出される加速度を第1加速度検出値、前記第2検出軸によって検出される加速度を第2加速度検出値として出力する加速度センサと、前記第1加速度検出値が走行判定用閾値を超えたときに前記送信部に前記送信信号を送信させる制御部と、前記パルス検出部のパルスのカウント値から前記車輪の回転角度である第1回転角度を算出する第1算出部と、前記加速度センサの前記第1加速度検出値と前記第2加速度検出値から前記車輪の回転角度である第2回転角度を算出する第2算出部と、前記第1回転角度と、前記第2回転角度との差分を前記停止位置の傾斜角度として検出する傾斜角度検出部とを備える傾斜角度検出装置。
(ロ)請求項1〜請求項5、及び、技術的思想(イ)のうちいずれかに記載の傾斜角度検出装置を搭載した車両。
10…車両、12…制御装置、16…車輪、20…ABS、21…ABSコントローラ、23…歯車、24…パルス検出部、34…加速度センサ、35…コントローラ、41…第1検出軸、42…第2検出軸、51…受信コントローラ。

Claims (5)

  1. 車輪と一体となって回転する歯車と該歯車の回転をパルスとして検出するパルス検出部とを有するアンチロックブレーキシステムを搭載した車両に設けられ、前記車両の停止位置の傾斜角度を検出する傾斜角度検出装置であって、
    前記車輪の回転に伴い前記車輪に生じる遠心力が作用する方向に延びる第1検出軸、及び、前記第1検出軸と交差するとともに重力加速度を検出する第2検出軸を有し、前記第1検出軸によって検出される加速度を第1加速度検出値、前記第2検出軸によって検出される加速度を第2加速度検出値として出力する加速度センサと、
    前記パルス検出部のパルスのカウント値から路面に対する前記車輪の回転角度である第1回転角度を算出する第1算出部と、
    前記加速度センサの前記第1加速度検出値と前記第2加速度検出値から水平面に対する前記車輪の回転角度である第2回転角度を算出する第2算出部と、
    前記第1回転角度と、前記第2回転角度との差分を前記停止位置の傾斜角度として検出する傾斜角度検出部とを備える傾斜角度検出装置。
  2. 前記車両の走行に関する制御を行う制御装置に前記傾斜角度検出部によって検出した前記傾斜角度を出力する出力部を有する請求項1に記載の傾斜角度検出装置。
  3. 前記歯車、前記パルス検出部、及び前記加速度センサは、複数の車輪のそれぞれに対応して設けられ、
    前記第1算出部は、車輪毎に対応して前記第1回転角度を算出し、
    前記第2算出部は、車輪毎に対応して前記第2回転角度を算出し、
    前記傾斜角度検出部は、車輪毎に前記第1回転角度と前記第2回転角度との差分を検出するとともに、前記差分の平均値を前記停止位置の傾斜角度として検出する請求項1又は請求項2に記載の傾斜角度検出装置。
  4. 前記複数の車輪は、3つ以上の車輪であり、
    前記傾斜角度検出部は、車輪毎に対応して算出した前記差分のうち、1つの車輪に対応する前記差分と、他の各車輪に対応する前記差分との差の全てが、予め定められた許容差を超えている場合には、前記他の各車輪に対応した前記差分の平均値を前記停止位置の傾斜角度として検出する請求項3に記載の傾斜角度検出装置。
  5. 前記加速度センサの第1加速度検出値が、走行判定用閾値以上となったときに前記車両が走行していると判断し、前記第1加速度検出値が予め設定された時間以上、前記走行判定用閾値未満のときに前記車両が停止していると判断する走行判断部を備え、
    前記走行判断部によって前記車両が停止したと判断されたときに、前記傾斜角度検出部に前記第2回転角度に関するデータを送信する送信部を備える請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の傾斜角度検出装置。
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