以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる自動分析装置を説明する。
図1は、本実施形態に係る自動分析装置の平面図である。図1に示すように、自動分析装置のステージ10には反応ディスク11が設けられている。
反応ディスク11は、円周上に配列された複数の反応管31を保持する。反応ディスク11は、既定の時間間隔で回転と停止とを交互に繰り返す。反応ディスク11の回転周期は、サイクルと呼ばれている。反応ディスク11の近傍には、ディスクサンプラ13とラックサンプラ15とが設けられている。ディスクサンプラ13は、検体が収容された検体容器33を回転可能に保持する。ディスクサンプラ13は、吸入対象の検体が収容された検体容器33が検体吸入位置Ps1に配置されるように回転する。ラックサンプラ15は、ラック35を移動可能に保持する。ラック35は、複数の検体容器33を着脱可能に保持する収容枠である。ラックサンプラ15は、複数のラック35を順番に検体吸入位置Ps1に配置するように作動する。
反応ディスク11の他の近傍には第1試薬庫17−1が配置されている。第1試薬庫17−1は、検体の測定項目に選択的に反応する第1試薬が収容された複数の試薬ボトル37−1を回転可能に保持する。第1試薬庫17−1は、一重型と二重型とに分類される。一重型の第1試薬庫17−1は、図1に示すように、1つの円周に沿って複数の第1試薬ボトルが配置される。二重型の第1試薬庫17−1は、2つの円周の各々に沿って複数の第1試薬ボトルが配置される。第1試薬庫17−1は、冷却効果を高めるため密閉構造を有している。第1試薬庫17−1の内部は図示しない冷却装置により10度以下に保冷されている。第1試薬庫17−1は、吸入対象の第1試薬が収容された試薬ボトル37−1が第1試薬吸入位置Pr1−1に配置されるように回転する。実際には、第1試薬庫17−1には、試薬の汚染の防止等のために試薬吸引孔(図示せず)と試薬ボトル搬送用の開閉扉(図示せず)とを有するカバー(図示せず)が設けられている。
反応ディスクの内部には第2試薬庫17−2が設けられている。第2試薬庫17−2は、第1試薬に対応する第2試薬が収容された複数の第2試薬ボトル37−2を保持する。第2試薬庫17−2は、吸入対象の第2試薬が収容された第2試薬ボトル37−2が第2試薬吸入位置Pr1−2に配置されるように回動する。第2試薬庫17−2の構造は第1試薬庫17−1と略同一である。従って第2試薬庫17−2の構造についての説明は省略する。
以下、第1試薬庫17−1と第2試薬庫17−2とを区別しない場合、単に試薬庫17と呼び、第1試薬ボトル37−1と第2試薬ボトル37−2とを区別しない場合、単に試薬ボトル37と呼び、第1試薬と第2試薬とを区別しない場合、単に試薬と呼ぶことにする。
図2は、典型的な試薬ボトル37の外観を示す図である。図2に示す試薬ボトル37は、試薬庫17に多く配列可能な楔形状を有している。楔形状を有する試薬ボトル37は楔形(ウェッジタイプ)と呼ばれている。試薬ボトル37は、容量に応じた種々のサイズを有している。なお試薬ボトル37は楔形状に限定されず、例えば、箱形状を有していても良い。上述のように、試薬ボトル37には試薬が収容される。試薬は試薬メーカにより製造され、試薬ボトル37に所定量が充填され販売されている。試薬ボトル37には、収容されている試薬に関する基本情報(以下、試薬基本情報と呼ぶ)が表示されたラベルが貼り付けられている。試薬基本情報としては、例えば、試薬の名称、種類、有効期限等が挙げられる。また、ラベルには、収容されている試薬に関する詳細情報(以下、試薬詳細情報と呼ぶ)を示すバーコードが印刷されている。試薬詳細情報としては、例えば、製造メーカ、試薬の種類、種別、有効期限、ロット番号、ボトル番号、及び測定項目が挙げられる。
試薬庫17にはバーコード読取器19が設置されている。具体的には、第1試薬庫17−1の試薬吸入位置Pr1−1近傍にはバーコード読取器19−1が設けられ、第2試薬庫17−2の試薬吸入位置Pr1−2近傍にはバーコード読取器19−2が設けられている。バーコード読取器19は、試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37のバーコードを光学的に読み取り、読み取られたバーコードが示す試薬詳細情報を収集する。
反応ディスク11とディスクサンプラ13とラックサンプラ15との近傍にはサンプルアーム21が配置される。サンプルアーム21の先端には、サンプルプローブ(図示せず)が取り付けられている。サンプルアーム21は、サンプルプローブを上下動可能に支持している。また、サンプルアーム21は、円周状の旋回軌道に沿って回転可能にサンプルプローブを支持している。サンプルプローブの旋回軌道は、ディスクサンプラ13上の検体吸入位置Ps1、ラックサンプラ15上の検体吸入位置Ps1、及び反応ディスク11上の検体吐出位置Ps2を通過する。サンプルアーム21は、ディスクサンプラ13上の検体吸入位置Ps1に配置されている検体容器33から検体をサンプルプローブで吸入し、反応ディスク11上の検体吐出位置Ps2に配置されている反応管31にサンプルプローブから検体を吐出する。あるいは、サンプルアーム21は、ラックサンプラ15上の検体吸入位置Ps1に配置されている検体容器33から検体をサンプルプローブで吸入し、反応ディスク11上の検体吐出位置Ps2に配置されている反応管31にサンプルプローブから検体を吐出する。
反応ディスク11と第1試薬庫17−1との間には第1試薬アーム23−1が配置される。第1試薬アーム23−1の先端には第1試薬プローブ(図示せず)が取り付けられている。第1試薬アーム23−1は、第1試薬プローブを上下動可能に支持する。また、第1試薬アーム23−1は、円周上の旋回軌道に沿って回転可能に第1試薬プローブを支持している。第1試薬プローブの旋回軌道は、第1試薬庫17−1上の試薬吸入位置Pr1−1と反応ディスク11上の第1試薬吐出位置Pr2−1とを通過する。第1試薬アーム23−1は、第1試薬庫17−1上の試薬吸入位置Pr1−1に配置されている第1試薬ボトル37−1から所定量の第1試薬を第1試薬プローブで吸入し、反応ディスク11上の第1試薬吐出位置Pr2−1に配置されている反応管31に第1試薬プローブから第1試薬を吐出する。
反応ディスク11と第2試薬庫17−2との間には第2試薬アーム23−2が配置される。第2試薬アーム23−2の先端には第2試薬プローブ(図示せず)が取り付けられている。第2試薬アーム23−2は、第2試薬プローブを上下動可能に支持する。また、第2試薬アーム23−1は、円周上の旋回軌道に沿って回転可能に第2試薬プローブを支持している。第2試薬プローブの旋回軌道は、第2試薬庫17−2上の第2試薬吸入位置Pr1−2と反応ディスク11上の第2試薬吐出位置Pr2−2とを通過する。第2試薬アーム23−2は、第2試薬庫17−2上の第2試薬吸入位置Pr1−2に配置されている第2試薬ボトル37−2から所定量の第2試薬を第2試薬プローブで吸入し、反応ディスク11上の第2試薬吐出位置Pr2−2に配置されている反応管31に第2試薬プローブから第2試薬を吐出する。
反応ディスク11の外周には撹拌機構25が配置される。撹拌機構25には攪拌子25sが取り付けられている。撹拌機構25は、反応ディスク11上の撹拌位置Pstに配置された反応管31内の検体と第1試薬との混合液、または、検体と第1試薬と第2試薬との混合液を攪拌子25sで攪拌する。以下、これら混合液を検査液と呼ぶことにする。
反応ディスク11の近傍のステージ10内部には測光機構27が設けられている。測光機構27は、反応ディスク11内の測光位置Ppにある反応管31内の検査液に向けて光を照射し、検査液を通過した光を検出する。検出された光の強度に応じた電気信号は、コンピュータ装置による吸光度解析に供される。吸光度解析により測定項目の計測値が算出される。
反応ディスク11の外周の他の位置には電極機構28が設けられている。電極機構28は、反応ディスク11の測定位置Peにある反応管11内の検査液を電気的に測定する。測定値に関する電気信号は、コンピュータ装置による電気化学的解析に供される。電気化学的解析により測定項目の計測値が算出される。
反応ディスク11の外周には洗浄機構29が設けられている。洗浄機構29は、洗浄ノズル29wや乾燥ノズル29dが取り付けられている。洗浄機構29は、反応ディスク11の洗浄位置Pwにある反応管31を洗浄ノズル29wで洗浄し、乾燥ノズル29dで乾燥する。
第1試薬庫17−1の近傍には第1新規ボトル収容器41−1が設けられている。第1新規ボトル収容器41−1は、新規の第1試薬ボトル37−1を収容するための容器である。新規の第1試薬ボトル37−1は、第1試薬庫17−1に収容された残容量の少ない第1試薬ボトル37−1と差し替えるために用いられる。
第1試薬庫17−1と第1新規ボトル収容器41−1との間には第1搬送機構43−1が設置される。第1搬送機構43−1は、第1試薬ボトル37−1を搬送するための機構である。第1搬送機構43−1は、第1試薬の搬出位置Pb1−1と第1新規ボトル収容器43−1の搬入位置Pb2−1とを結ぶ移動経路に沿って第1試薬ボトル37−1を移動可能に設けられる。また、移動経路上又は移動経路の近傍には、複数の第1の廃棄物収容機構(以下、第1の廃棄口と呼ぶ)45−1が設けられる。複数の第1の廃棄口45−1の各々は、使用済みの第1試薬ボトル37−1を収容するための容器である。複数の第1の廃棄口45−1は、第1試薬の液性に応じて分類されている。第1搬送機構43−1は、第1試薬庫17−1の搬出位置Pb2−1に配置された第1試薬ボトル37−1を第1試薬庫17−1から取り出し、取り出した第1試薬ボトル37−1を移動経路に沿って既定の第1の廃棄口45−1まで移動し、当該第1の廃棄口45−1に第1試薬ボトル37−1を廃棄する。また、第1搬送機構43−1は、第1新規ボトル収容器41−上の搬入位置Pb1−1に配置された第1試薬ボトル37−1を第1新規ボトル収容器41−1から取り出し、取り出した第1試薬ボトル37−1を移動経路に沿って第1試薬庫17−1上の搬出位置Pb2−1まで移動し、第1試薬ボトル37−1を搬出位置Pb2−1に配置する。
同様に、第2試薬庫17−2の近傍には第2新規ボトル収容器41−2が設けられている。第2新規ボトル収容器41−2は、新規の第2試薬ボトル37−2を収容するための容器である。新規の第2試薬ボトル37−2は、第2試薬庫17−2に収容された残容量の少ない第2試薬ボトル37−2と差し替えるために用いられる。
第2試薬庫17−2と第2新規ボトル収容器41−2との間には第2搬送機構43−2が設置される。第2搬送機構43−2は、第2試薬ボトル37−2を搬送するための機構である。第2搬送機構37−2は、第2試薬の搬出位置Pb1−2と第2新規ボトル収容器41−2の搬入位置Pb2−2とを結ぶ移動経路に沿って第2試薬ボトル37−2を移動可能に設けられる。また、移動経路上又は移動経路の近傍には、複数の第2の廃棄物収容機構(以下、第2の廃棄口と呼ぶ)45−2が設けられる。複数の第2の廃棄口45−2の各々は、使用済みの第2試薬ボトル37−2を収容するための容器である。複数の第2の廃棄口は、第2試薬の液性に応じて分類されている。
以下、第1新規ボトル収容器41−1と第2新規ボトル収容器41−2とを区別しない場合、単に新規ボトル収容器41と呼び、第1搬送機構43−1と第2搬送機構43−2とを区別しない場合、単に搬送機構43と呼び、第1の廃棄口45−1と第2の廃棄口45−2とを区別しない場合、単に廃棄口45と呼ぶことにする。
本実施形態に係る自動分析装置は、試薬の液性に応じた複数の廃棄口45を備え、残容量が少なくなった試薬ボトル37を、当該試薬ボトル37に収容された試薬の液性に応じた特定の廃棄口45に廃棄する。以下、本実施形態に係る自動分析装置における試薬ボトル37の廃棄に係る詳細について説明する。
次に、本実施形態に係る自動分析装置の主要部の機能ブロックについて説明する。図3は、本実施形態に係る自動分析装置の主要部の機能ブロックを示す図である。図3に示すように、本実施形態に係る自動分析装置は、システム制御部51を中枢として、分析機構制御部53、試薬庫駆動部55、試薬庫17、搬送機構駆動部57、搬送機構43、試薬分注機構駆動部59、試薬分注機構23、液面検知部61、残容量算出部63、廃棄判定部65、バーコード読取器19、廃棄口テーブル記憶部67、廃棄口特定部69、入力部71、主記憶部73、及び表示部75を有する。
図4は、試薬庫17、新規ボトル収容器41、及び搬送機構43の構造の具体例を模式的に示す図である。図4に示すように、ステージ10には試薬庫17と新規ボトル収容器41とが設置されている。試薬庫17と新規ボトル収容器41との各々は複数の試薬ボトル37を保持している。試薬庫17には試薬庫駆動部55が内蔵されている。試薬庫駆動部55は、試薬庫17を作動するための駆動装置である。試薬庫駆動部55は、分析機構制御部53からの制御信号に従って試薬庫を作動する。
試薬庫17と新規ボトル収容器41との間には搬送機構43が設置されている。具体的には、搬送機構43は、案内レール431とアーム433とを有している。案内レール431は、試薬庫17内の搬出位置Pb1と新規ボトル収容器41の搬入位置Pb2とを結ぶ移動経路に沿ってアーム433をスライド可能に支持している。また、案内レール431は、アーム433を上下動可能に支持する。アーム433は、試薬ボトル37を把持可能な構造を有している。案内レール431には搬送機構駆動部57が内蔵されている。搬送機構駆動部57は、分析機構制御部53からの制御信号に従って案内レール431とアーム433とを個別に作動する。なおアーム433による試薬ボトル37の把持を容易にするため、試薬ボトル37に切欠きが設けられても良い。
試薬庫17内の搬出位置Pb1と新規ボトル収容器41の搬入位置Pb2との間には複数の廃棄口45が設置されている。廃棄口45は使用済みの試薬ボトル37を収容する容器(ゴミ箱)である。後述するように、試薬ボトル37の液性に応じて廃棄する廃棄口45が決められている。例えば、酸性の試薬の試薬ボトルを収容するための廃棄口45とアルカリ性の試薬の試薬ボトルを収容するための廃棄口45とが設けられると良い。これにより、酸性の試薬とアルカリ性の試薬との廃棄口45内における混合を防止することができる。また、中性の試薬の試薬ボトルを収容するための廃棄口45が設けられても良い。あるいは、カチオン(陽イオン)性の試薬の試薬ボトルを収容するための廃棄口45とアニオン(陰イオン)性の試薬の試薬ボトルを収容するための廃棄口45とが設けられても良い。この場合、カチオン性の試薬とアニオン性の試薬との廃棄口45内における混合を防止することができる。なお、廃棄口45の数は2つに限定されず、3つ以上の廃棄口45が設けられても良い。
自動分析装置のステージ10には廃棄口45に収容された試薬ボトル37を取り出すための取出口が設けられると良い。これにより廃棄口45に収容された試薬ボトル37を取出口から回収することが可能となる。回収された試薬ボトル37は、オペレータ等により処分される。
なお、搬送機構43の構造は上記の例に限定されない。すなわち、試薬ボトル37の搬送機構43は案内レール431とアーム433とを含む構造に限定されない。例えば、搬送機構43は、ベルトコンベヤ等により試薬ボトル37を搬送可能な構造を有していても良い。また、搬送機構43は、単一の回転軸あるいは複数の回転軸を有するアームにより試薬ボトルを搬送可能な構造を有していても良い。
試薬分注機構23は、第1試薬を分注するための第1試薬アーム23−1と第2試薬を分注するための第2試薬アーム23−2とを含む。試薬分注機構駆動部59は、第1試薬分注機構駆動部と第2試薬分注機構駆動部とを含む。第1試薬分注機構駆動部は、第1試薬アーム23−1に内蔵された駆動装置である。第1試薬分注機構駆動部は、分析機構制御部53からの制御信号に従って第1試薬アーム23−1を作動する。
液面検知部61は、試薬分注機構23に設けられている。より詳細には、液面検知部61は、第1試薬プローブと第2試薬プローブとの各々に取り付けられている。液面検知部は、試薬プローブの先端が試薬ボトル37内の試薬溶液の液面に触れることを電気的に検知し、液面に触れたことを示す電気信号(以下、検知信号)を出力する。検知信号は、分析機構制御部53と残容量算出部63とに供給される。
残容量算出部63は、試薬ボトル37内の試薬の残量を算出する。具体的には、残容量算出部63は、試薬プローブの先端の初期位置(待機位置)から試薬溶液の液面までの下降量に基づいて試薬ボトル37内での試薬溶液の液面の高さを算出する。
廃棄判定部65は、試薬庫17に設置された複数の試薬ボトル37のうちの廃棄対象の試薬ボトル37を決定する。より詳細には、廃棄判定部65は、複数の試薬ボトル37の各々について、残容量算出部63により算出された試薬の残容量に基づいて廃棄対象か否かを判定する。以下、廃棄対象の試薬ボトルを廃棄ボトルと呼ぶことにする。
バーコード読取器19は、試薬庫17の試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37のバーコードを光学的に読み取り、読み取られたバーコードが示す試薬詳細情報を収集する。具体的には、バーコード読取器19は、試薬詳細情報として、試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37の測定項目に関する情報(以下、測定項目情報と呼ぶ)を読み取る。
廃棄口テーブル記憶部67は、複数の測定項目の各々について廃棄口の識別子(以下、廃棄口識別子と呼ぶ)を関連付けて記憶している。測定項目と廃棄口識別子との関連付けはLUT(look up table)やデータベースに規定されている。以下、本実施形態において測定項目と廃棄口識別子との関連づけはLUTに規定されているものとする。測定項目と廃棄口識別子とを関連づけたLUTを廃棄口テーブルと呼ぶことにする。
図5は、廃棄口テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、測定項目としては、「TP(トータルプロテイン:血清総蛋白)」や「CRE(クレアチニン)」、「ALP(アルカリフォスタファーゼ)」、「γ―GT」、「GOT(AST)」、「T−BIL(トータルビルルビン:総ビルルビン)」等の複数の種類が存在する。測定項目の測定には当該測定項目に応じた試薬が定められている。すなわち、測定項目が決まれば自動的に試薬が決まることとなる。各測定項目の廃棄口45への割り当ては、混合してはならない試薬の試薬ボトル37が同一の廃棄口45に廃棄されないようになされる。例えば、測定項目「CRE」の試薬と測定項目「T−BIL」の試薬とが混合すると、カチオンとアニオンとの化学反応により、結晶化することが知られている。従って、測定項目「CRE」の試薬の試薬ボトル37と測定項目「T−BIL」の試薬の試薬ボトル37とが異なる廃棄口45に廃棄されるように割り当てが行われると良い。例えば、図5に示すように、廃棄口識別子としては第1廃棄口と第2廃棄口とが設定されている。第1廃棄口には測定項目「TP」と測定項目「CRE」とが割り当てられ、第2廃棄口には測定項目「ALP」と測定項目「γ―GT」と測定項目「GOT」と測定項目「T−BIL」とが割り当てられている。このように、測定項目「CRE」と測定項目「T−BIL」とが異なる廃棄口45に割り当てられることにより、測定項目「CRE」の試薬と測定項目「T−BIL」の試薬とによる廃棄口45内での化学反応の発生を防止することができる。測定項目の廃棄口識別子への割り当ては、オペレータによる入力部71を介した指示により行われる。
廃棄口特定部69は、複数の廃棄口45のうちの廃棄ボトル37に収容された試薬の液性に応じた廃棄口45を、廃棄口テーブル記憶部67に記憶されている廃棄口テーブルを利用して特定する。
分析機構制御部53は、自動分析装置に搭載された種々の分析機構の駆動装置を統括的に制御する。例えば、分析機構制御部53は、図3に示すように、試薬庫駆動部55、搬送機構駆動部57、及び試薬分注機構駆動部59を同期的に制御する。ここで、分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、試薬庫17により保持された複数の試薬ボトル37のうちの廃棄ボトル37を試薬庫17から取り出し、複数の廃棄口45のうちの当該廃棄ボトル37に収容された試薬の液性に応じた特定の廃棄口に当該廃棄ボトルを廃棄する。
表示部75は、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスを有する。
入力部71は、オペレータからの入力機器を介した各種指令や情報入力を受け付ける。入力機器としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、スイッチボタン等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜利用可能である。
主記憶部73は、種々の情報を記憶する記憶装置である。例えば、主記憶部73は、種々の設定パラメータや自動分析装置の動作プログラム等を記憶している。
システム制御部51は、本実施形態に係る自動分析装置の中枢として機能する。システム制御部51は、主記憶部73から動作プログラムを読み出し、読み出した動作プログラムに従って各部を制御する。
次に、システム制御部51の制御のもとに行われる本実施形態に係る試薬ボトル廃棄処理の流れを説明する。図6は、システム制御部51の制御のもとに行われる本実施形態に係る試薬ボトル廃棄処理の典型的な流れを示す図である。なお図6の試薬ボトル廃棄処理は、測定項目の測定動作の実行中において行われるものとする。また、ステップS1の全段階において廃棄口テーブルの作成が完了しているものとする。廃棄口テーブルの作成は、入力部71を介したオペレータからの指示に従って、廃棄口テーブル記憶部67により行われる。廃棄口テーブルの作成は、例えば、検査条件の設定時等に行われればよい。
測定動作の実行中、システム制御部51は、残容量算出部63に算出処理を行わせる(ステップS1)。ステップS1において残容量算出部63は、試薬庫17の試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37の残容量を算出する。以下、ステップS1の詳細な流れを説明する。まず、ステップS1において分析機構制御部53は、吸入対象の試薬ボトル37を試薬吸入位置Pr1に配置するために試薬庫駆動部55を制御する。分析機構制御部53による制御を受けて試薬庫駆動部55は、試薬庫17を回転軸回りに回転し、吸入対象の試薬ボトル37を試薬吸入位置Pr1に配置する。なお測定動作時において試薬庫17に収容されている試薬ボトル37の栓はオペレータにより外されている。分析機構制御部53は、試薬庫駆動部55の制御に連動して試薬分注機構駆動部59を制御する。試薬分注機構駆動部59は、分析機構制御部53の制御を受けて、試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37内の試薬溶液の液面に触れるまで試薬プローブを下降する。この時、分析機構制御部53は、第1試薬プローブの待機位置から液面までの下降量を記録している。液面検知部61は、試薬プローブの先端が液面に触れたことを検知すると検知信号を分析機構制御部53に供給する。分析機構制御部53は、検知信号が供給された場合、待機位置から液面までの試薬プローブの下降量を示す信号(以下、下降量信号と呼ぶ)を残容量算出部63に供給する。そして、分析機構制御部53は、試薬プローブの先端が液面からさらに所定距離下降するように試薬分注機構駆動部59を制御する。所定距離は、例えば、液面から数mmに設定される。試薬プローブは、液面から所定距離下降されたことを契機として分析機構制御部53により停止される。その後、試薬プローブは所定の試薬を吸入し、待機位置まで上昇する。残容量算出部63は、試薬ボトル37内での試薬溶液の液面の高さと当該試薬ボトルの形状とに基づいて、試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37内の試薬の残容量を算出する。試薬ボトル37の形状としては、例えば、底面積が挙げられる。
ステップS1が行われるとシステム制御部51は、廃棄判定部65に判定処理を行わせる(ステップS2)。ステップS2において廃棄判定部65は、ステップS1において算出された、試薬吸入位置Pr1に配置された試薬ボトル37内の試薬の残容量に基づいて、当該試薬ボトル37が廃棄対象であるか否かを判定する。所定値は、オペレータにより入力部71を介して任意に設定可能である。廃棄判定部65は、残容量が所定値を下回らない場合(ステップS2:NO)、当該試薬ボトル37を廃棄対象に決定しない。ステップS1とステップS2とは、試薬吸入位置Pr1に試薬ボトル37が配置される毎に行われる。残容量が所定値を下回ると判定した場合(ステップS2:YES)、廃棄判定部65は、当該試薬ボトル37を廃棄対象に決定する。以下、廃棄対象の試薬ボトルを廃棄ボトルと呼ぶことにする。なお、試薬吸入位置Pr1に試薬ボトル37が配置されると、当該試薬ボトル37に貼付されたバーコードがバーコード読取器19により光学的に読み取られる。バーコード読取器19は、読み取ったバーコードが示す測定項目情報を収集する。収集された測定項目情報は、システム制御部51に供給される。
なお、残容量が所定値を下回った場合、システム制御部51は、表示部75にその旨のアラーム(警告)を表示させる。表示部75がアラームを表示することにより、オペレータは、新しい試薬を準備し、新規ボトル収容器41の搬入位置Pb1に配置する。搬入位置Pb1への試薬ボトル37の配置は、入力部71を介してシステム制御部51に認識させても良いし、センサ等により自動で認識させても良い。配置された試薬ボトル37に収容される試薬は、バーコード読取器により当該試薬ボトル37に貼付されたバーコードを読み取ることにより特定しても良いし、オペレータが入力部71を介して入力しても良い。
廃棄ボトル37が決定されるとシステム制御部51は、廃棄口特定部69に特定処理を行わせる(ステップS3)。ステップS3において廃棄口特定部69は、ステップS2において決定された廃棄ボトル37に収容された試薬の液性に応じた廃棄口45を、廃棄口テーブル記憶部67において記憶された廃棄口テーブルを利用して特定する。具体的には、廃棄口特定部69は、バーコード読取器19から供給された廃棄ボトル37の測定項目情報を受け取る。また、廃棄口特定部69は、廃棄口テーブル記憶部67から廃棄口テーブルを読み出す。次に廃棄口特定部69は、廃棄ボトル37の測定項目情報をキーワードとして廃棄口テーブルを検索し、当該キーワードにおいて関連づけられた廃棄口識別子を特定する。これにより、廃棄ボトル37が廃棄される廃棄口45が特定される。例えば、図5の廃棄口テーブルにおいて、廃棄ボトルの測定項目「CRE」である場合、廃棄口は「第1廃棄口」に特定される。また、廃棄ボトルの測定項目「T−BIL」である場合、廃棄口は「第2廃棄口」に特定される。特定された廃棄口識別子は、システム制御部51に供給される。
ステップS3が行われるとシステム制御部51は、分析機構制御部53に配置処理を行わせる(ステップS4)。ステップS4において分析機構制御部53は、試薬庫駆動部55を制御し、廃棄ボトル37を搬出位置Pb2に配置する。廃棄ボトル37の試薬庫17からの搬出は、予備の試薬ボトル37の試薬庫17への搬入前に行われても良いし、搬入後に行われても良い。しかしながら、以下の説明を具体的に行うため、廃棄ボトル37が試薬庫17から搬出された後に予備の試薬ボトル37が試薬庫17に搬入されるものとする。
ステップS4が行われるとシステム制御部51は、分析機構制御部53に搬出処理を行わせる(ステップS5)。ステップS5において分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、搬出位置Pb2に配置された廃棄ボトル37を試薬庫17から搬出する。具体的には、搬送機構駆動部57は、分析機構制御部53による制御に従って、アーム433を搬出位置Pb1に対応する案内レール431上の位置に配置し、アーム433を下降し、アーム433を用いて搬出位置Pb1に配置された廃棄ボトル37を把持し、アーム433を上昇させ、アーム433を案内レール431に沿って試薬庫17外に移動させる。
ステップS5が行われるとシステム制御部51は、分析機構制御部53に移動処理を行わせる(ステップS6)。ステップS6において分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、ステップS3において特定された廃棄口45まで廃棄ボトル37を移動させる。具体的には、搬送機構駆動部57は、分析機構制御部53による制御に従って、まず、ステップS3において特定された廃棄口45に対応する案内レール431上の位置、より詳細には、ステップS3において特定された廃棄口識別子に対応する案内レール431上の位置を特定する。廃棄口識別子毎の案内レール431上の位置は予め分析機構制御部53に設定されているものとする。そして分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、アーム433を特定された位置まで移動する。
ステップS5が行われるとシステム制御部51は、分析機構制御部53に廃棄処理を行わせる(ステップS7)。ステップS7において分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、ステップ3において特定された廃棄口45に廃棄ボトル37を廃棄する。具体的には、搬送機構駆動部57は、分析機構制御部53による制御に従って、アーム433を開き廃棄ボトル37を廃棄口45に投下する。これにより、ステップS3において特定された廃棄口45に廃棄ボトル37が廃棄される。
以上で本実施形態に係る試薬ボトル廃棄処理の説明を終了する。
なお上記の説明において、廃棄ボトル37の試薬庫17からの搬出は、予備の試薬ボトル37の試薬庫17への搬入前に行われるとした。しかしながら本実施形態はこれに限定されない。すなわち、廃棄ボトル37を試薬庫17から搬出することなく、試薬庫17に予備の試薬ボトル37を搬入することが可能であれば、廃棄ボトル37の搬出前に予備の試薬ボトル37を試薬庫17に搬入しても良い。このような状況は、試薬庫17に空きエリアが存在する場合が挙げられる。この場合、まず、オペレータは、新規ボトル収容器41の搬入位置Pb1に予備の試薬ボトル37を配置する。そして、分析機構制御部53は、搬送機構駆動部57を制御し、搬入位置Pb1に配置された試薬ボトル37を新規ボトル収容器41から取り出し、取り出した試薬ボトル37を試薬庫17の空きエリアに配置する。そして上記のステップS4、S5、S6、及びS7が行われる。これにより、予備の試薬ボトル37を試薬庫17に搬入してから、廃棄ボトル37を試薬庫17から搬出することが可能となる。
上記の説明の通り、本実施形態に係る自動分析装置は、試薬庫17、残容量算出部63、搬送機構43、複数の廃棄口45、及び分析機構制御部53を有している。試薬庫17は、複数の試薬ボトル37を回転可能に保持するための機構である。残容量算出部63は、複数の試薬ボトル37のうちの特定の試薬容器37内の試薬の残容量を算出する。搬送機構43は、試薬庫17内の搬出位置Pb2に配置された試薬ボトル37を試薬庫17から搬出するための機構である。複数の廃棄口45は、試薬の液性に応じて分類されている。分析機構制御部53は、搬送機構43を制御し、試薬庫17により保持された複数の試薬ボトル37のうちの残容量が閾値を下回る廃棄ボトル37を試薬庫17から取り出し、複数の廃棄口45のうちの廃棄ボトル37に収容された試薬の液性に応じた特定の廃棄口45に廃棄する。
上記の構成により、本実施形態に係る自動分析装置は、内部の試薬の残容量が少なくなった試薬ボトル37を、当該試薬の液性に応じた廃棄口45に廃棄することが可能となる。これにより、廃棄口45内での試薬の混合によるガスの発生や固形化等の危険物質の発生を防止することが可能となる。
かくして、本実施形態によれば、試薬ボトルを安全に廃棄可能な自動分析装置が実現する。
(変形例1)
上記の実施形態においては、各測定項目は複数の廃棄口45にそれぞれ対応する複数の廃棄口識別子のうちの何れか1つに割り当てられるとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。
図7は、変形例1に係る廃棄口テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、変形例1においては、各測定項目が「第1廃棄口」、「第2廃棄口」、及び「どちらでも可」に割り当てられている。「どちらでも可」には、「第1廃棄口」と「第2廃棄口」との何れの廃棄口に廃棄されても良い試薬に対応する測定項目が割り当てられる。上記の実施形態と同様、各測定項目の「第1廃棄口」、「第2廃棄口」、及び「どちらでも可」への割り当ては、入力部71を介したオペレータの指示に従って廃棄口テーブル記憶部67により行われる。
変形例1に係る廃棄口特定部69は、上記の実施形態と同様に、廃棄ボトル37のための廃棄口を特定する。すなわち、廃棄口特定部69は、廃棄ボトル37に対応する測定項目情報が変形例1に係る廃棄口テーブルにおいて関連付けられている廃棄口識別子を特定する。廃棄口特定部69は、廃棄ボトル37の測定項目が「第1廃棄口」又は「第2廃棄口」に関連付けられていると特定した場合、「第1廃棄口」又は「第2廃棄口」を当該廃棄ボトル37のための廃棄口識別子に設定する。廃棄口特定部69は、廃棄ボトル37の測定項目が「どちらでも可」に関連付けられていると特定した場合、「第1廃棄口」と「第2廃棄口」とのうちの任意の廃棄口識別子を、当該廃棄ボトル37のための廃棄口識別子に設定する。例えば、廃棄口特定部69は、「第1廃棄口」と「第2廃棄口」とのうちの内容量が少ない廃棄口を当該廃棄ボトル37のための廃棄口識別子に設定すると良い。この場合、「第1廃棄口」と「第2廃棄口」との各々に重量センサが設けられ、重量センサが示す重量が軽い方の廃棄口に対応する廃棄口識別子が、当該廃棄ボトル37のための廃棄口識別子に設定される。
そして分析機構制御部53の制御のもと、廃棄口特定部69により特定された廃棄口識別子に対応する廃棄口45に廃棄対象の廃棄ボトル37が廃棄される。
上記の説明の通り、変形例1に係る自動分析装置は、どの廃棄口に廃棄しても良い試薬ボトルに対応する測定項目を「どちらでも可」に割り当てることにより、オペレータによる廃棄口への割り当て作業を簡便化することが可能となる。
(変形例2)
上記の実施形態において廃棄口は2つであるとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されず、3つ以上の廃棄口が設けられても良い。また、上記の実施形態において各廃棄口は、試薬の液性に応じて区分されているとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されず、試薬ボトルの処分方法に応じて廃棄口の種類をさらに細分化しても良い。
図8は、変形例2に係る廃棄口テーブルの一例を示す図である。図8に示すように、変形例2に係る廃棄口テーブルにおいては、上記の実施形態のように液性に応じて複数の廃棄口が大分され、各液性の廃棄口の各々について特殊処理の種類に応じてさらに細分化されている。具体的には、第1廃棄口(例えば、酸性用の廃棄口)と第2廃棄口(例えば、アルカリ性用の廃棄口)とに大分され、酸性用の廃棄口とアルカリ性用の廃棄口との各々がリサイクル用の廃棄口と処分用の廃棄口とに区分される。他の例としては、第1廃棄口(アニオン性用の廃棄口)と第2廃棄口(カチオン性用の廃棄口)とに大分され、アニオン性用の廃棄口とカチオン性用の廃棄口との各々がリサイクル用の廃棄口と処分用の廃棄口とに分類される。リサイクル用の廃棄口は、リサイクル可能な試薬ボトルの廃棄に利用され、処分用の廃棄口は、リサイクル不能な試薬ボトルの廃棄に利用される。
変形例2に係る廃棄口特定部69は、上記の実施形態と同様に、廃棄ボトル37のための廃棄口を特定する。すなわち、廃棄口特定部69は、廃棄ボトル37に対応する測定項目情報が変形例2に係る廃棄口テーブルにおいて関連付けられている廃棄口識別子を特定する。例えば、廃棄ボトル37に対応する測定項目情報が「CRE」の場合、当該廃棄ボトル37の廃棄口識別子は第1廃棄口のうちのリサイクル用の廃棄口識別子であると特定される。
そして分析機構制御部53の制御のもと、廃棄口特定部69により特定された廃棄口識別子に対応する廃棄口45に廃棄対象の廃棄ボトル37が廃棄される。
なお、処分方法に応じた試薬ボトルの分類は、リサイクル用の廃棄口と処分用の廃棄口とに限定されない。例えば、試薬ボトルの素材に応じて廃棄口が設けられても良い。具体的には、プラスチックの試薬ボトルのための廃棄口、金属の試薬ボトルのための廃棄口、ガラスの試薬ボトルのための廃棄口等が設けられても良い。
上記の説明の通り、変形例2に係る自動分析装置は、廃棄に必要な特殊処理の種類に応じて廃棄口を細分化することにより、オペレータによる試薬ボトルの廃棄作業の手間を削減することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。