JP6308688B2 - 加圧装置 - Google Patents

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本発明は、閉鎖空間内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置に関するものである。
チャンバ内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置としては、特許文献1に記載される真空積層装置、特許文献2に記載される製造装置が知られている。特許文献1では、下盤および上盤にそれぞれ温度測定部が備えられ、成形材である下側シート材や上側シート材の温度が直接測定されるようになっている。そして特許文献1では測定された下側シート材と上側シート材の温度差が所定値以内となったときに加圧を開始することも記載されている。そしてまた特許文献2では、非接触式の温度計により被ラミネート体の複数箇所の温度を測定し、被ラミネート体の複数箇所の温度が略均等になるように加熱することが記載されている。
しかしながら特許文献1の真空積層装置ではそれぞれの温度測定部が測定された温度は、下側シート材と上側シート材の温度差が所定値以内であるかどうかを検出し、加圧開始のために用いるものであり、ヒータの温度制御に用いるものではなかった。また特許文献2の製造装置では温度計で測定された被ラミネート体の温度は、複数箇所の温度を略均等になるように温度の低い部分のヒータの通電を強める等の制御を行うものであるが相対的な温度制御であり、温度計で測定された温度に対してヒータの設定温度をどう制御するかについてはまったく記載がされていないものであった。
特開平11−129272号公報(請求項1、0017、図1) 特開2004−200518号公報(請求項1、0039、図4)
一方閉鎖空間内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置では、閉鎖空間を構成する部材に設けられた加熱手段による加熱により閉鎖空間内には熱が籠りやすく、閉鎖空間内の温度または成形材の温度が加熱手段の設定温度よりも高温になりやすい傾向にある。または加熱手段の設定温度が低い場合は、閉鎖空間内の温度または成形材の温度が設定温度ほど上昇しない場合もあり、加熱手段の設定温度と閉鎖空間内の温度または該閉鎖空間内の成形材の温度は必ずしも一致しない。
そこで本発明では、加熱手段の設定温度に対して実際の制御温度を自動的に補正可能な加圧装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の加圧装置は、チャンバ内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置において、チャンバを構成し加熱手段を備えた上盤と下盤と、前記上盤または下盤の少なくとも一方に該上盤または下盤からチャンバ内に膨出可能に設けられたダイアフラムと、前記ダイアフラムの裏面側の上盤または下盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、チャンバ内を減圧する真空ポンプと、閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内または該閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内の成形材の温度を測定する取外し可能な温度センサと、前記加熱手段の設定温度と前記温度センサによる実測温度との差分からオフセット値を決定し前記設定温度にオフセット値を加えた制御温度により前記加熱手段を温度制御する制御装置が備えられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の加圧装置は、請求項1において、前記下盤からチャンバ内に膨出可能に設けられたダイアフラムと、前記ダイアフラムの裏面側の下盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、前記下盤の加熱手段の温度を検出する温度センサと、前記上盤の下面に貼着されたゴムシートと、前記ゴムシートの裏面側の盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、前記上盤の加熱手段の温度を検出する温度センサとが備えられたことを特徴とする。
本発明の加圧装置は、チャンバ内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置において、チャンバを構成し加熱手段を備えた上盤と下盤と、前記上盤または下盤の少なくとも一方に該上盤または下盤からチャンバ内に膨出可能に設けられたダイアフラムと、前記ダイアフラムの裏面側の上盤または下盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、チャンバ内を減圧する真空ポンプと、閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内または該閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内の成形材の温度を測定する取外し可能な温度センサと、前記加熱手段の設定温度と前記温度センサによる実測温度との差分からオフセット値を決定し前記設定温度にオフセット値を加えた制御温度により前記加熱手段を温度制御する制御装置が備えられるので、加熱手段の設定温度に対して実際の制御温度を自動的に補正することができる。
本実施形態の真空積層装置の概略説明図である。 本実施形態の設定温度とチャンバ温度との差分を示す図表である。 本実施形態の設定温度ごとのオフセット値を示すグラフである。 本実施形態のリニアライズされたオフセット値の演算式を示す図表である。 別の実施形態の真空積層装置のオフセット値設定工程を示す概略説明図である。
本発明の加圧装置の一種である本実施形態の真空積層装置11は、図1に示されるように閉鎖空間であるチャンバ14の構成する上盤12と下盤13を備えている。そして上盤12に対して下盤の13が図示しない昇降機構により昇降し、下盤13が上昇した際に上盤12と下盤13の間に閉鎖空間であるチャンバ14が形成されるようになっている。上盤12を構成する部材である断熱材15の表面(下面側)にはヒータ16が貼着されている。本実施形態ではヒータ16はラバーヒータ(電気ヒータ)が用いられている。ラバーヒータは、ニッケル合金の発熱抵抗体をシリコンゴムシートで挟んだ薄い平板状のヒータである。ラバーヒータの表面温度は均一に制御可能なので、一枚のラバーヒータにつき1個の温度センサ17(熱電対等)が設けられ、ヒータの温度が測定可能となっている。なおヒータはカートリッジヒータ等の他のヒータでもよい。そしてヒータ16の更に下面にはステンレス等の金属製平滑プレート18が取付けられている。そして更に金属製平滑プレート18の下面には耐熱性のゴムシート19が貼付けられている。また上盤12のゴムシート19が取付けられていない部分との境界には、連通孔20が形成され、前記連通孔20は管路とバルブ等を介して減圧源である真空ポンプ32に接続されている。なお温度センサ17は上盤12のうちヒータ16の近傍に取付けられたものでもよい。
下盤13を構成する部材である断熱材21にはヒータ22が取付けられている。本実施形態ではヒータ22は上盤12のヒータ16と同じくラバーヒータ(電気ヒータ)が用いられているがカートリッジヒータ等の他のヒータでもよい。ヒータ22には温度センサ23(熱電対等)が取付けられ、ヒータ22の温度が測定可能となっている。そしてヒータ22の更に上面にはステンレス等の金属製平滑プレート24が取付けられている。そして更に金属製平滑プレート24の更に上面側には耐熱性のゴムからなるダイアフラム25が配置されている。ダイアフラム25は、その周囲が枠体26と図示しないボルトを用いて下盤13に固定され、金属製平滑プレート24等の上面を覆うように取付けられる。そしてダイアフラム25の裏面側の下盤13には連通孔27が形成され、前記連通孔27は、管路とバルブ等を介して減圧源である真空ポンプ32と加圧源であるコンプレッサ33に接続されている。従ってダイアフラム25は、作動中のコンプレッサ33と連通されダイアフラム25の裏面と下盤13との間の密閉空間に加圧空気が送られることによりチャンバ14内にダイアフラム25が膨出して成形材Wを加圧可能となっている。枠体26の表面にはシール部材が設けられ、下盤13が上昇した際に下盤13と枠体26と上盤12により外界と隔絶された閉鎖空間であるチャンバ14が形成可能となっている。なおチャンバ14の構成部材は前記に限定されない。
真空積層装置11には制御装置28(PLC等)が設けられている。制御装置28は、真空ポンプ32、コンプレッサ33を始め、それらの装置と真空積層装置11本体を接続する管路のバルブ等に接続されている。また制御装置28は、下盤13を昇降する図示しない油圧装置等の昇降機構にも接続されている。更に制御装置28は、ヒータ16、22、温度センサ17,23にも接続され、ヒータ16,22の温度制御(一例としてPID制御)を行う。更にまた制御装置28は、チャンバ内に挿入されて使用される温度センサ29にも接続されている。また制御装置28は記憶部30を備えており、後述するヒータ16,22の設定温度Xに対応する制御温度X3(またはオフセット値Y)等が保存可能となっている。更に制御装置28は設定表示装置31にも接続されている。更にまた制御装置28は、真空積層装置11がキャリアフィルム等による成形材Wの自動供給装置または後工程のプレス装置を備える場合にはそれらの自動供給装置等にも接続されている。
次に加圧装置である真空積層装置11の温度制御方法について説明する。まず連続成形の前に、ヒータ16,22の設定温度Xとチャンバ14内の実測温度X1との差分(差分温度X2)からオフセット値を決定し、記憶部30に記憶させるオフセット値設定工程が行われる。オフセット値設定工程では、チャンバ14内の複数地点(例えば15点)に熱電対等の温度センサ29をセットする。そしてチャンバ14内に成形材Wが搬入されていない状態で下盤13を上昇させ、上盤12と下盤13の間に閉鎖空間であるチャンバ14を形成する。そしてチャンバ14内とダイアフラム25の裏面側の密閉空間を真空ポンプ32により吸引する。また温度センサ29のセットとともに設定表示装置31からヒータ16,22の設定温度Xを設定する。そして所定の設定温度Xごとにチャンバ14内の温度センサ29の実測温度X1を検出する。この際に複数ある温度センサ29の実測温度X1は短時間ではバラつきが解消されないので、各温度センサ29の実測温度X1のバラつきがほぼ解消するまで待ってその際の温度X1を測定し、制御装置28においてヒータ16.22の設定温度Xとの差分(差分温度X2)を演算する。
そしてヒータ16,22の設定温度Xを所定幅昇温させるごと(本実施形態では20℃昇温させるごと)に温度センサ29の温度X1を検出して両者の差分温度X2を演算する。具体的には、図2の図表に示されるようにヒータ16,22設定温度Xが40℃の際、チャンバ14内の温度センサ29の実測温度X1は39℃であってその差分温度X2は−1.0℃であり、低温の温度領域ではチャンバ14の実測温度X1のほうが低く検出される。またヒータ16,22の設定温度Xが80℃の際、チャンバ14の実測温度X1も80℃であり、両者の温度は一致しており差分温度X2は0℃である。更にヒータ16,22の設定温度Xが100℃の際、チャンバ14内の温度センサ29の実測温度X1は100.4℃であってその差分温度X2は+0,4℃であり、高温の温度領域では、チャンバ14内の温度X1のほうが高くなっている。この傾向は図2の図表に示されるように更に高温の温度領域ほど設定温度Xとチャンバ14の温度X1と差分温度X2は大きくなる傾向にある。
即ち上盤12のヒータ15および下盤13のヒータ22の温度が設定温度Xとなるようにそれぞれのヒータ16の温度センサ17およびヒータ22の温度センサ23の温度を検出してクローズドループ制御を行ったとしても、高温の温度領域では加熱された上盤12および下盤13からの輻射熱によりチャンバ14内の実測温度X1ほうが高温となってしまう。この現象はシュテファン・ボルツマンの法則により説明されるが、上盤12や下盤13といった物体から放射される熱輻射のエネルギーは、温度の4乗に比例して大きくなる。従って設定温度Xとオフセット値Yの関係は、非線形となる。そこで本発明では、加熱手段であるヒータ16,22の設定温度Xとチャンバ14内の実測温度X1との差分温度X2を用いて温度帯ごとのオフセット値Yを決定し、オフセット値Yにより設定温度Xに補正をかけている。
オフセット値Yの決定方式については、種々の演算方式が考えられるが代表的な2つの方式を次に記載する。一つ目の方式は、図3のグラフにおいて段階で示されるように温度帯ごとにオフセット値Yを決定する方式である。この場合ヒータの16,22の設定温度Xが40℃〜60℃の場合、設定温度40℃の際の設定温度Xと実測温度X1との差分温度X2は−1.0℃であるので、オフセット値Yは絶対値が反対方向になるようにプラス補正して+1.0℃とする。またヒータ16,22の設定温度Xが60℃〜80℃の場合、設定温度60℃の際の設定温度Xと実測温度X1との差分温度X2は0℃であるので、オフセット値YもO℃とする。ヒータ16,22の設定温度Xが80℃〜100℃の場合、設定温度80℃の際の設定温度Xと実測温度X1との差分温度X2が+0.4℃であるので、オフセット値Yは差分を打ち消すために絶対値が反対方向になるようにマイナス補正して−0.4℃とする。更に設定温度が100℃以上の場合も同様にオフセット値Yを複数段階(本実施形態では7段階)に分けて決定する。これらの決定されたオフセット値Yは制御装置28の記憶部30に記憶され、実際の成形時のヒータ16,22の温度制御の際の制御温度X3(PID温度制御のための目標制御温度X3)の決定に用いられる。
二つ目のオフセット値Yの決定方式は、図3のグラフにおいて実線で示されるようにリニアライズ補正されたオフセット値Yを用いて加熱手段を制御するものである。ここの方式では図4の図表において太線で示されるように、2点の設定温度Xにおける温度差とオフセット値Yの差の比から1次関数式を求める。そして前記1次関数式を用いることにより各設定温度Xに対応するオフセット値が演算されるようになっている。従ってこの二つ目の方式のほうが設定温度Xの上昇に応じて細かく制御温度x3を制御することができる。なお本実施形態では、シュテファン・ボルツマンの法則に対応して7つの温度区分によりオフセット値Yの上昇率をそれぞれ演算しているが、全体をいくつの温度区分にするかは限定されるものではなく、またオフセット値Yの演算に1次関数以外の演算式を用いたものでもよい。
そしてこれらのオフセット値Yが決定されると、前記オフセット値Yは制御装置28の記憶部30に保存される。そして実際の成形において、設定表示装置31から例えば設定温度Xを120℃と入力設定すると、オフセット値Yは−0,8℃であり、ヒータ16,22のPID制御の制御温度X3は119.2℃にマイナス補正される。そして前記制御温度X3を目標温度にしたPID制御が制御装置28、ヒータ16,22、温度センサ17,3の間でループして行われる。なお制御装置28の記憶部30に保存されるのは、オフセット値Yを求めるための演算式や、設定温度Xに対応して紐付された制御温度X3のテーブルであってもよい。
このオフセット値設定工程については、主として工場出荷前に行われる。しかし真空積層装置11の経年使用によるヒータ16.22の劣化やヒータ16,22の交換に際しても行うようにしてもよい。ただし実際の加圧成形では具体的には設定表示装置31から設定入力した設定温度Xが100℃の場合、ヒータ16,22のPID制御の目標温度である制御温度X3は、オフセット値Y−0.8℃が加算されて99.2℃に制御されるものの、チャンバ14内の温度はチャンバ14の開閉による外乱もあるので、必ずしも100℃にコントロールされるとは限らない。
なお本実施形態では、上盤12のヒータ16と下盤13のヒータ22の設定温度Xは同じ温度に設定され、チャンバ14内の温度センサ29の実測温度X1との差分(差分温度X2)を用いて、一つのオフセット値YによりPID制御の制御温度X3を補正している。しかしヒータ16とヒータ22とで設定温度Xが異なるものであってもよい。またオフセット値Yについても、上盤12のヒータ16の制御温度X3の演算に使用するオフセット値Yと、下盤13のヒータ22の制御温度X3の演算に使用するオフセット値が別の値であるものを除外するものではない。
また本実施形態では、ヒータ16,22の設定温度Xとチャンバ14内の温度センサ29の温度実測値(実測温度X1)の差分により、オフセット値Yを決定している。しかしヒータ16,22の温度センサ17,23の温度実測値(実測温度X4)とチャンバ14内の温度センサ29の温度実測値(実測温度X1)の差分(差分温度)X2によりオフセット値Yを決定するものを除外するものではない。
更に本実施形態では、ある設定温度Xにて温度制御を開始し、各温度センサ29の温度がほぼ一定温度となるのを一定時間かけて待って温度測定を行い、オフセット値Yを決定するオフセット値設定工程が行われている。しかしながら実際の成形では、真空積層装置11の成形サイクルは一例として1分程度なので、成形サイクルに応じて温度測定を行い、オフセット値Yを決定してもよい。具体的にはヒータ16,22をある設定温度Xで昇温制御しておき標準的な成形サイクルで所定のサイクル数、チャンバ14の開閉等を行う。そしてヒータ16,22の実測温度とチャンバ14内の温度センサ29の実測温度の昇降が安定してきたところで、チャンバ14を閉鎖して減圧が完了した時点のチャンバ14内の温度X1を温度センサ29により測定する。そしてヒータ16,22の設定温度X1と温度センサ29の実測温度X1との差分(差分温度X2)を用いてオフセット値Yを決定する。この実施例の場合、実際の成形に近い条件でのオフセット値Yが得られる。即ち
チャンバ14内は成形サイクル毎のチャンバ14の開放により冷却される。従ってヒータ16,22の能力にもよるがチャンバ14を閉鎖してもチャンバ14内の実測温度X1は、短時間でヒータ16.22の設定温度Xまで昇温されない場合が多い。従って所望のチャンバ14内温度を得るためには、実測されたチャンバ内温度X1にオフセット値Yをプラス補正してヒータ16,22の制御温度X3とする必要がある場合が想定される。
また本実施形態では、チャンバ14内の温度X1は真空積層装置11から取り外し可能な温度センサ29を用いて測定している。しかしながら特許文献1のように上盤または枠体等のチャンバを構成する構成部材に組み込まれた温度センサを使用して、チャンバ14内の温度X1を測定するものでもよい。構成部材に組み込まれた温度センサのほうが成形の邪魔にならないので、前記のような連続成形中の設定温度に対するオフセット値Yおよび制御温度X3の決定を行いやすい。
また本発明では温度センサにより測定される実測温度X1は、図5に示される別の実施形態のようにチャンバ14内の成形材W(フィルム等の被成形材も含む)の温度X1を直接測定するものでもよい。その場合、成形材Wの表面に温度センサを取付けるか複数枚の成形材Wの間に温度センサを挟むものでもよい。更には特許文献2のように非接触式の温度センサで成形材Wの温度を測定するものでもよい。これらの場合、成形材Wの温度を直接測定できるから、成形温度に敏感な成形材Wの成形の際の温度制御に有効となる場合がある。
更にまたチャンバ14内の温度を温度センサ29により測定する場合、成形材Wの温度を直接温度センサにより測定する場合の双方共に、図5に示されるようにダイアフラム25を膨出させた状態で温度を測定してもよい。その場合温度センサ29がダイアフラム25と成形材Wの間にある場合は、ヒータ16,22からの熱の影響を比較的直接受けにくい状態での温度測定ができる。
本発明の閉鎖空間内にて成形材を加圧する加圧装置については、真空チャンバ内に設けられた熱板の間で成形材を積層成形するホットプレス装置であってもよい。これらのホットプレス装置の場合、熱板にはヒータが備えられ、閉鎖空間である真空チャンバ内にて成形材を加熱および加圧が可能となっている。そしてチャンバ内または成形材の温度が直接測定され、測定された温度測定値にオフセット値Yを加えた制御温度でヒータの温度制御が行われる。また別の例として加圧装置は、閉鎖空間である金型のキャビティ内で成形材を成形するプレス装置であってもよい。このプレス成形の場合、金型には加熱手段である熱媒供給路やヒータが備えられ、キャビティ内の成形材の温度を温度センサにより測定して、測定された温度測定値にオフセット値を加えた制御温度でヒータ等の温度制御が行われる。
従って本発明の加熱手段は、ヒータ(電気ヒータ)に限定されず、熱媒を用いたものや赤外線等を用いたもの等であってもよい。
11 真空積層装置
12 上盤
13 下盤
14 チャンバ
16,22 ヒータ
17,23,29 温度センサ
25 ダイアフラム
28 制御装置
30 記憶部
32 真空ポンプ
X 設定温度
X1 実測温度
X2 差分温度
X3 制御温度
W 成形材

Claims (2)

  1. チャンバ内にて成形材を加熱しつつ加圧する加圧装置において、
    チャンバを構成し加熱手段を備えた上盤と下盤と、
    前記上盤または下盤の少なくとも一方に該上盤または下盤からチャンバ内に膨出可能に設けられたダイアフラムと、
    前記ダイアフラムの裏面側の上盤または下盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、
    チャンバ内を減圧する真空ポンプと、
    閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内または該閉鎖され減圧が完了した状態のチャンバ内の成形材の温度を測定する取外し可能な温度センサと、
    前記加熱手段の設定温度と前記温度センサによる実測温度との差分からオフセット値を決定し前記設定温度にオフセット値を加えた制御温度により前記加熱手段を温度制御する制御装置が備えられたことを特徴とする加圧装置。
  2. 前記下盤からチャンバ内に膨出可能に設けられたダイアフラムと、
    前記ダイアフラムの裏面側の下盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、
    前記下盤の加熱手段の温度を検出する温度センサと、
    前記上盤の下面に貼着されたゴムシートと、
    前記ゴムシートの裏面側の盤に備えられチャンバ内の成形材を加熱する加熱手段と、
    前記上盤の加熱手段の温度を検出する温度センサとが備えられたことを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
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