JP6308433B2 - 画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラム - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラムに関し、特に、フラッシュメモリを搭載する画像形成装置及び当該画像形成装置の動作を制御する制御方法並びに制御プログラムに関する。
記憶媒体としてフラッシュメモリを採用する画像形成装置が増加してきている。フラッシュメモリの用途としては、プログラムの格納だけでなく、画像データのバッファメモリとして使用し、頻繁にデータの書き換えを行うような使い方も行われている。一方で、半導体製造プロセス・ルールの微細化により、フラッシュメモリの最大書き換え回数やデータ保持期間は減少傾向にある。一般に、フラッシュメモリはデバイス寿命(予備セクタの枯渇)に至った場合、読み込み専用(書き換え禁止)状態となる場合が多く、画像形成装置としてユーザの要求に応えることが困難になる。
そのような状況を鑑みて、フラッシュメモリの中には、単一メモリセルあたりにデータを多値(このようなセルをMLC:Multi Level Cellと呼ぶ。)で記録するか、2値(このようなセルをSLC:Single Level Cellと呼ぶ。)で記録するかを切り替えることができるデバイスが提供されており、2値で記録する場合には、データの書き込み回数およびデータ保持期間を延長することができる。
このようなデバイスに関して、例えば、下記特許文献1には、ある電圧レベルのしきい値を複数設定し、2ビット以上のデータを記憶する複数のメモリセルを有するメモリアレイを有した1以上の不揮発性半導体メモリと、外部から発行されたコマンドに基づいて前記不揮発性半導体メモリの動作指示を行うコントローラとを備え、前記不揮発性半導体メモリは、前記不揮発性半導体メモリにデータが書き込まれる際に、2値でデータを格納するか多値でデータを格納するかを示す2値/多値書き込み情報を有したブロック管理テーブルを備え、前記コントローラは、前記ブロック管理テーブルの2値/多値書き込み情報を参照して前記不揮発性半導体メモリにデータを書き込む記憶装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、外部アドレスと、MLC、SLCまたはFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)デバイスの内部アドレスと、各デバイスのブロック毎の書き換え回数を対応付けたテーブルを記憶するフラッシュメモリと、書込みが指定された外部アドレスに対応する内部アドレスがMLCまたはSLCの内部アドレスである場合に、内部アドレスに対応する書き換え回数が予め定められた第1閾値を超えたか否かを判断する判断部と、書き換え回数が第1閾値を超えた内部アドレスに記憶されたデータを、それぞれSLCまたはFeRAMの内部アドレスに移動する移動部と、移動したデータの外部アドレスに対応する内部アドレスを、移動先の内部アドレスに置換して変換テーブルを更新するテーブル更新部と、を備えたアクセス制御装置が開示されている。
特開2009−48680号公報 特開2009−64394号公報
上記特許文献1の技術は、メモリのコントローラが書き換え回数をカウント・管理し、記録するデータサイズを変更するため、元々のフラッシュメモリの容量を想定して動作している装置では、動作に不具合が発生する可能性がある。すなわち、特許文献1は記憶装置の発明であり、書き換え回数に基づいてデータサイズを変更しても記憶装置自体に問題は生じないが、フラッシュメモリに格納したデータに基づいて処理を実行する装置の場合は、その装置の動作状態に応じてフラッシュメモリに書き込むデータ量が変化するため、記録するデータサイズの変更によってフラッシュメモリの使用可能容量が減少すると、装置の動作に支障をきたす場合が生じる。
また、特許文献2のように、MLC、SLC、FeRAMなどの複数の領域を設けておけば、書き込み回数が閾値を超えた内部アドレスに記憶されたデータを、最大書き換え回数がより多いSLCまたはFeRAMの内部アドレスに移動することによって、データ保持期間を延長することができる。しかしながら、この方法では、予めMLC、SLC、FeRAMなどの領域を別々に区切って持っておく必要があるため、装置構成が複雑になりコストも上昇し、コスト削減が求められる装置に適用することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、記憶媒体としてフラッシュメモリを使用している画像形成装置において、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になった場合においても、装置を適切に利用することができる画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になった場合において、その状態の改善をユーザに促すことができる画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置において、前記画像形成装置は、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能であり、前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定部と、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更部と、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定部と、を備え、前記動作モード変更部は、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択することを特徴とする。
本発明の一側面は、単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能であり、前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定処理と、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更処理と、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定処理と、を実行し、前記動作モード変更処理では、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択することを特徴とする。
本発明の一側面は、単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置で動作する制御プログラムであって、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能な前記画像形成部に、前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定処理、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更処理、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定処理、を実行させ、前記動作モード変更処理では、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択することを特徴とする。
本発明の画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラムによれば、記憶媒体としてフラッシュメモリを使用している画像形成装置において、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になった場合においても、装置を適切に利用することができ、また、その状態の改善をユーザに促すことができる。
その理由は、単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域ごとに変更可能なフラッシュメモリを備え、フラッシュメモリに対して、データを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置に、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、を設け、フラッシュメモリの使用状態が予め定めた所定の状態になったら、動作モードを通常動作モードから延命動作モードに変更する制御を行うからである。
また、フラッシュメモリの使用状態が予め定めた所定の状態になったら、画像形成装置に搭載されている各々の機能に対する機能制限レベルをユーザに選択させたり、画像形成装置の寿命が少ないことをユーザに通知したり、延命動作モードに応じた寿命延命効果の度合いをユーザに通知したり、延命動作モードに応じた寿命延命効果の度合いが、予め定めた閾値未満の場合は、延命効果が十分でない旨をユーザに通知したりするからである。
本発明の一実施例に係る情報処理装置(画像形成装置)の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置(画像形成装置)の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置(画像形成装置)の動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置(画像形成装置)の動作モードの遷移関係の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置(画像形成装置)に表示される機能制限レベル設定画面の一例を示す図である。
フラッシュメモリは、一般に、ゲート電極が2層構造となったMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ(セル)からなり、1バイト単位で読み出し/書き込み、消去、書き換えが可能な(すなわち、ソース線とビット線が個々のセルに繋がっている)NOR型と、複数ビットでの読み出し/書き込み、消去、書き換えが可能な(すなわち、複数のセルがソース線とビット線の間に直列に接続された)NAND型と、がある。いずれの場合も、浮遊ゲートとシリコン基板の間に高電界を加えることによって、電子がゲート絶縁膜をトンネリングして浮遊ゲートに注入され、これによってMOSトランジスタがオフ状態からオン状態に変わるゲート電圧(しきい電圧)が変化することを利用して情報を記憶する。
そのため、フラッシュメモリへのデータ書き込み回数が多くなると、電子のトンネリングによってゲート絶縁膜が劣化し、浮遊ゲートに注入した電子がシリコン基板に逃げやすくなり、データ保持期間が短くなる。特に、NAND型のフラッシュメモリでは、ブロック内の一部のセルに対する書き込みでもブロック単位で書き込みを行うため、書き込み回数が実質的に増加してゲート絶縁膜の劣化が進行し、データ保持期間が短くなる。更に、近年の半導体製造プロセス・ルールの微細化により、フラッシュメモリの最大書き込み回数やデータ保持時間が更に減少する傾向にある。
この問題に対して、予め、MLCとSLC、FeRAMなどの複数の領域を用意する方法があるが、この方法では、装置構成が複雑になり、コストの上昇を招くため、コスト削減が求められる装置に適用することは困難である。また、単一メモリセルにデータを多値で記録するか2値で記録するかを切り替える方法もあるが、単純に書き換え回数に基づいて記録するデータサイズを変更する方法では、元々のフラッシュメモリの容量を想定して動作している装置の動作に不具合が発生する可能性がある。
この不具合について詳述すると、メモリ単体を制御する場合は、単純に書き込み回数に基づいてデータを2値で記憶するか多値で記憶するかを切り替えても問題は生じない。しかしながら、フラッシュメモリを装置に組み込んで使用する場合は、装置の動作状態を考慮する必要がある。特に、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置のように、画像データのバッファとしてフラッシュメモリを使用する装置の場合、データの記録形態を多値から2値に変更することにより、単一メモリセル内に記録できるデータ量が少なくなり、フラッシュメモリのメモリセルを多く使用し、その結果、フラッシュメモリの使用可能領域が減少するため、スキャナなどで読み込んだ画像データを記憶することができずにスキャン動作が遅延したり、印刷データの各ページをラスタライズした画像データを記憶することができずに印刷動作が遅延したりする。
すなわち、メモリ単体を制御する場合は、データ保持時間を延長するために、単純にデータの記録形態を多値から2値に切り替えればよいが、装置全体の動作を制御する場合は、データの記録形態を多値から2値に切り替えるにあたって、ユーザの装置使用に影響が生じないように、装置の動作を制御する必要がある。また、データの記録形態を多値から2値に切り替えるにあたって、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になったことをユーザに通知して、状態の改善をユーザに促すように制御する必要もある。
そこで、本発明の一実施の形態では、装置の動作モードとして、装置の各機能を制限なく利用できる通常動作モード(無制限動作モード)の他に、データを2値で記録してフラッシュメモリの延命を図る動作モード(延命動作モード)を設ける。そして、通常動作モードでの動作中に、フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、フラッシュメモリの状態(特に、データの書き換えが頻繁に発生する領域の状態)が予め定めた所定の状態(デバイス寿命が残り僅かな状態)になったら、通常動作モードから延命動作モードに変更するように制御し、デバイス寿命の延命を図りつつ、ユーザが継続して装置を使用できるようにする。
また、動作モードを延命動作モードに変更した際に、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になったことをユーザに通知して、サービスマンにデバイス交換などの処理を依頼するように仕向け、状態が改善されるようにする。また、延命動作モードにおいて、装置の各機能の機能制限レベルを設定できるようにしたり、設定した機能制限レベルで達成される延命効果の度合いをユーザに通知したり、延命効果の度合いが十分でない場合にその旨をユーザに通知したりして、効果的に装置の延命が図れるようにする。
これにより、フラッシュメモリのデバイス寿命が残り僅かな状態になった場合においても、装置を適切に利用することができ、また、その状態を適切に改善することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置及び制御方法並びに制御プログラムについて、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図であり、図2は、画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。また、図3は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図4は、本実施例の画像形成装置の動作モードの遷移関係の一例を示す図である。また、図5は、画像形成装置に表示される機能制限レベル設定画面の一例を示す図である。
本実施例の情報処理装置は、例えば、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置であり、この画像形成装置は、図1に示すように、メインコントローラ100、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、操作表示部140等で構成される。
メインコントローラ100は、RAM(Random Access Memory)101、ROM(Read Only Memory)102、CPU(Central Processing Unit)103、フラッシュメモリ104等によって構成される。
CPU103とROM102とRAM101とで制御部が構成され、制御部は、操作表示部140からのユーザの操作を受け付け、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、操作表示部140、フラッシュメモリ104に対して所定の制御を実行する。また、画像形成装置は、装置出荷時に設定され、フラッシュメモリ104に関し、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域において多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、フラッシュメモリ104に関し、書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域において2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、を備えており、制御部は、フラッシュメモリ104の状態に基づいて、上記動作モードの変更などの制御を行う。
具体的には、制御部は、図2に示すように、記録データ幅制御部105と、フラッシュメモリ状態判定部106と、動作モード変更部107と、動作条件設定部108と、通知部109などとして機能する。
記録データ幅制御部105は、例えば、フラッシュメモリ104の内の、プログラムデータ及びプログラムが使用するリソースデータ格納用の領域は多値でデータを記録し、書き換えが発生するデータを格納する領域は多値又は2値のいずれかでデータを記録するように、フラッシュメモリ104へのデータの書き込みを制御する。
フラッシュメモリ状態判定部106は、フラッシュメモリ104の経時的な使用状態を監視し、フラッシュメモリ104が予め定めた所定の状態になったか否かを判定する。具体的には、フラッシュメモリ状態判定部106は、フラッシュメモリ104の残り寿命を算出し、算出した残り寿命がフラッシュメモリ104の寿命に対して所定の割合未満となった場合に、所定の状態になったと判定する。例えば、寿命がデータ書き込み回数に依存している場合は、フラッシュメモリ104へのデータ書き込み回数を積算し、積算したデータ書き込み回数がフラッシュメモリ104の最大書き換え回数に対して所定の割合を超えた場合に、所定の状態になったと判定する。また、寿命がデータ保持期間に依存している場合は、フラッシュメモリ104の使用時間を積算し、積算した使用時間がフラッシュメモリ104のデータ保持期間に対して所定の割合を超えた場合に、所定の状態になったと判定する。また、寿命がデータ書き込み回数とデータ保持期間の双方に依存している場合は、積算したデータ書き込み回数がフラッシュメモリ104の最大書き換え回数に対して所定の割合を超えた場合、及び/又は、積算した使用時間がフラッシュメモリ104のデータ保持期間に対して所定の割合を超えた場合に、所定の状態になったと判定する。
また、フラッシュメモリ104が、当該フラッシュメモリ104の使用状況に関する情報をレポートとして出力する機能を備える場合は、フラッシュメモリ状態判定部106は、フラッシュメモリ104から出力されるレポートの情報を基づいて、所定の状態になったか否かを判定する。更に、画像形成装置の印刷枚数や使用時間とフラッシュメモリ104へのデータ書き込み回数やフラッシュメモリ104の使用時間とが相関を有する場合は、画像形成装置(画像形成部130)の印刷枚数を積算し、積算した印刷枚数が予め決められた最大印刷枚数に対して所定の割合を超えた場合に、所定の状態になったと判定したり、及び/又は、画像形成装置の利用時間を積算し、積算した利用時間が所定の閾値を越えた場合に、所定の状態になったと判定したりする。
なお、上記所定の状態とは、画像形成装置(フラッシュメモリ104)の寿命が残りわずかになった状態であり、上記所定の割合や所定の閾値はこの所定の状態を判定可能な任意の値に設定することができるが、少なくとも画像形成装置の寿命が尽きる前に、ユーザが画像形成装置の管理者やサービスマン(管理者等)に連絡を取り、修理や交換作業が開始されるまでの期間が最低限保証できる期間になるように設定するとより効果的である。
動作モード変更部107は、フラッシュメモリ状態判定部106によりフラッシュメモリ104が所定の状態になったと判定された場合に、画像形成装置の動作モードを通常動作モードから延命動作モードに変更する。また、画像形成装置の各機能の機能制限レベルが設定可能であり、各機能の機能制限レベルに応じた複数の延命動作モードが用意されている場合は、動作モード変更部107は、必要に応じて、設定された各機能の機能制限レベルに応じて延命動作モードを選択する。また、動作モード変更部107は、設定された機能制限レベルで各々の機能を動作させた場合のフラッシュメモリ104に対する最大書き込みサイズ(各々の機能が動作時にフラッシュメモリ104に書き込むデータを合計したサイズ)が動作条件設定部108から通知された場合は、必要に応じて、複数の延命動作モードの中から、フラッシュメモリ104に最大書き込みサイズの領域を確保可能な延命動作モードを選択する。
動作条件設定部108は、フラッシュメモリ状態判定部106によりフラッシュメモリ104が所定の状態になったと判定された場合に、必要に応じて、画像形成装置の各機能を2段階以上の機能制限レベルに設定可能な画面(後述する機能制限レベル設定画面)を操作表示部140に表示させ、ユーザによる機能制限レベルの設定操作を受け付ける。そして、設定された機能制限レベルで各々の機能を動作させた場合のフラッシュメモリ104に対する最大書き込みサイズを算出し、動作モード変更部107に通知する。
通知部109は、フラッシュメモリ状態判定部106によりフラッシュメモリ104が所定の状態になったと判定された場合に、必要に応じて、画像形成装置の寿命が少ない旨や画像形成装置が延命動作モードに変更される旨を、操作表示部140の画面(上記機能制限レベル設定画面と同じ画面でもよいし、異なる画面でもよい。)を表示させたり、予め設けたスピーカから出力させたり、予め設けたランプを点滅させたりすることによって、ユーザに通知する。また、通知部109は、必要に応じて、動作モード変更部107によって選択された延命動作モードで画像形成装置を動作させた場合の寿命延命効果の度合いや、延命効果の度合いが予め定めた閾値未満の場合は、延命効果が十分でない旨を操作表示部140の画面(同様に、機能制限レベル設定画面と同じ画面でもよいし、異なる画面でもよい。)を表示させたり、スピーカから出力させたり、ランプを点滅させたりすることによって、ユーザに通知する。
なお、上記記録データ幅制御部105、フラッシュメモリ状態判定部106、動作モード変更部107、動作条件設定部108、通知部109はハードウェアとして構成してもよいし、制御部を記録データ幅制御部105、フラッシュメモリ状態判定部106、動作モード変更部107、動作条件設定部108、通知部109の少なくとも1つとして機能させる制御プログラムとして構成し、当該制御プログラムをCPU103に実行させるようにしてもよい。
フラッシュメモリ104は、単一メモリセルが多値でデータを保存できる構造(MLC)で構成されており、ユーザの指示や設定された動作モードに応じて部分的に2値でデータを保存するように切り替えられるようになっている。一例として、eMMC(embedded Multi Media Card)は、ユーザや動作モード変更部107からのコマンド送信によって記録領域の一部又は全域を2値でデータを保存するように変更することができるため、本実施例のフラッシュメモリ104として好適である。
また、図1に示すように、画像読取部110、画像処理部120及び画像形成部130は、メインコントローラ100からの制御を受け、画像形成装置としての機能を提供する。
具体的には、画像読取部110は、原稿台上に載置された原稿から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成され、原稿から読み取った画像データをメインコントローラ100に出力する。
画像処理部120は、画像読取部110によって読み取られた原稿の画像データに対して、エッジ強調処理やスムージング処理、色変換処理等の画像処理を行う。また、画像処理部120は、他の装置から、PostScriptやPCL(Printer Control Language)に代表されるPDL(Page Description Language)で記述された印刷データを取得した場合は、印刷データに含まれる各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成し、生成した画像データに対して上記画像処理を行う。そして、画像処理後の画像データをメインコントローラ100に出力する。
画像形成部130は、画像処理部120で画像処理を行った画像データに基づき、用紙への印刷処理を行う。具体的には、電子写真方式の場合は、帯電装置により帯電された感光体ドラムに、露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。
操作表示部140は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部上に格子状の透明電極からなるタッチセンサなどの操作部が配置されたタッチパネル、ハードキーなどで構成され、画像形成装置の操作画面を提示し、ユーザからの操作を受け付け、操作に応じた信号をメインコントローラ100に出力する。本実施例では、特に、動作条件設定部108の指示に従って画像形成装置の各機能の機能制限レベルを設定可能にする画面を表示し、ユーザによる各機能の機能制限レベルの設定操作を受け付ける。また、フラッシュメモリ104が所定の状態になったことをユーザに通知する画面や、動作モード変更部107が選択した延命動作モードで画像形成装置を動作させた場合の寿命延命効果の度合いを通知する画面、延命効果の度合いが閾値未満の場合に延命効果が十分でない旨をユーザに通知する画面などを表示する。
なお、本実施例では、情報処理装置をMFPなどの画像形成装置とし、画像読取部110や画像処理部120、画像形成部130などを備える構成としたが、これらの構成要素は必須ではなく、画像読取部110を持たない単機能プリンタや、画像読取部110や画像形成部130を持たないプリンタコントローラやRIP(Raster Image Processor)コントローラなどとしてもよいし、電話回線による通信機能を備えたファクシミリ装置などとしてもよい。
次に、本実施例の画像形成装置の動作について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、画像形成装置の動作を示すフローチャート図であり、図4は、画像形成装置の動作モードの遷移関係の一例を示す図である。なお、図4では、画像形成装置の動作モードとして電源オフ状態(M100)と待機モード(M101)と通常動作モード(M102)と延命動作モード(M103)との4つのモードを備える場合を示しているが、本実施例は、通常動作モード(M102)から延命動作モード(M103)への遷移に特徴を有するものであり、その他のモードの遷移は特に限定されない。また、上記モードに加えて省電力モードなどを備えていてもよい。画像形成装置は、CPU103が、ROM102やフラッシュメモリ104内に記憶されたプログラムを実行することにより、図3のフローチャートに示す処理を実現する。
電源オフ状態(図4のM100)である画像形成装置に対して、使用者が電源スイッチをオンにして電源を投入すると(S101)、メインコントローラ100は、装置初期化処理を実行する(S102)。そして、装置初期化処理が完了したら、メインコントローラ100は、操作表示部140にユーザインターフェース画面を表示させ、使用者が画像形成装置を操作可能な状態にする。このとき、画像形成装置は待機モード(図4のM101)に遷移する。
次に、メインコントローラ100(フラッシュメモリ状態判定部106)は、画像形成装置に搭載されているフラッシュメモリ104の経時的な使用状態を監視し(S103)、フラッシュメモリ104が予め定めた所定の状態(寿命が残りわずかになった状態)になったか否かを判定する(S104)。具体的には、上述したように、フラッシュメモリ状態判定部106は、フラッシュメモリ104の残り寿命を算出し、算出した残り寿命がフラッシュメモリ104の寿命に対して所定の割合未満となった場合(好ましくは、少なくとも画像形成装置の寿命が尽きる前に修理や交換作業が開始可能な期間未満となった場合)に、所定の状態になったと判定する。
フラッシュメモリ104が所定の状態になっていないと判定された場合(S104のNo)、メインコントローラ100(動作モード変更部107)は、画像形成装置の動作モードを、特に機能制限を持たせず通常通り全機能を最大限使用可能な通常動作モード(図4のM102)に設定し(S105)、その後、S103に戻って定期的にフラッシュメモリ104の使用状況を監視する。
フラッシュメモリ104が所定の状態になったと判定された場合(S104のYes)、まずメインコントローラ100(動作モード変更部107)は、前回起動時の動作モードを確認し(S106)、前回起動時に既に延命動作モードであった場合は(S106のYes)、S112に遷移して、画像形成装置を即座に前回起動時と同じ延命動作モード(図4のM103)で動作させる。なお、前回起動時が待機モードであった場合は、待機モードでは機能制限レベル設定画面を操作表示部140に表示させることができないため、図4には記載していないが、この場合もS112に遷移して、画像形成装置を即座に延命動作モードで動作させることが好ましい。
一方、前回起動時が延命動作モードでない場合(S106のNo)、メインコントローラ100(動作条件設定部108)は、必要に応じて、後述する機能制限レベル設定画面を操作表示部140に表示させ、画像形成装置の各機能について、ユーザからの機能制限レベルの選択要求を受け付ける機能制限レベル設定処理を実施する(S107)。また、メインコントローラ100(通知部109)は、必要に応じて、上記機能制限レベル設定画面に、寿命が残りわずかになった状態であり、動作モードを延命動作モードに変更する旨を表示したり、スピーカから出力したり、ランプを点滅させたりしてユーザに通知する。また、メインコントローラ100(通知部109)は、必要に応じて、機能制限レベル設定画面で設定された機能制限レベルで画像形成装置の各機能を動作させた場合の延命効果の度合いを算出し、算出した延命効果の度合いを表示したり、スピーカから出力したり、ランプを点滅させたりしてユーザに通知する。
そして、メインコントローラ100(通知部109)は、必要に応じて、算出した延命効果の度合いが予め定めた閾値以下であるかを判断し(S108)、延命効果の度合いが閾値以下の場合(つまり機能の動作を制限したとしても、継続して装置を使用できる期間が著しく短い場合)は、ユーザが選択した機能制限レベルでは延命効果が低い旨を上記機能制限レベル設定画面などに表示したり、スピーカから出力したり、ランプを点滅させたりしてユーザに通知する(S109)。
この通知に対して、メインコントローラ100(動作条件設定部108)は、ユーザによる機能制限レベル設定画面の操作を監視し、強制的に設定する指示(後述する「OK」のボタンの押下)が行われたかを判断する(S110)。強制的に設定する指示が行われない(機能制限レベルを再度選択する)場合は、S107に戻って同様の処理を繰り返す。一方、強制的に設定する指示が行われた場合(S110のYes)、もしくは延命効果の度合いが閾値を超えている場合(S108のNo)は、メインコントローラ100(動作モード変更部107)は、動作モード変更を行う(S111)。その際、各機能の機能制限レベルに応じた複数の延命動作モードが用意されている場合は、機能制限レベル設定画面で設定された機能制限レベルに対応する延命動作モードを選択する。
その後、画像形成装置を延命動作モードで動作させ(S112)、一連の処理を終了する。ユーザは、その後、所定のタイミングで、画像形成装置の管理者等に連絡を取り、画像形成装置を電源オフ状態(図4のM100)にして、修理や交換作業を行う。
なお、上記では、フラッシュメモリ状態判定部106が、フラッシュメモリ104の寿命を算出し、算出した残り寿命がフラッシュメモリ104の寿命に対して所定の割合未満となったかどうかによって所定の状態となったかを判定したが、これは一例であり、寿命を算出することは必須ではない。
次に、機能制限レベル設定処理において操作表示部140に表示される機能制限レベル設定画面について説明する。図5に示すように、本実施例の機能制限レベル設定画面200は、メッセージ部201、機能制限レベル選択部202、延命効果度部203、適用ボタン204などで構成される。
メッセージ部201は、通知部109の指示に従って表示される部分であり、ユーザに対して寿命が近付いている旨、動作モードを延命動作モードに変更する旨の表示及び画面の操作指示に関する情報などを表示する。
機能制限レベル選択部202は、動作条件設定部108の指示に従って表示される部分であり、画像形成装置に搭載されている機能と、各機能に応じた機能制限レベルを選択する領域とを有し、ユーザからの機能制限レベルの選択指示を受け付ける。この機能制限レベルは、各機能をどの程度制限して実行するかを示す指標であり、例えば、Print機能では、解像度や印刷速度、モノクロ/カラーなどが制限の対象となり、解像度や印刷速度を落としたりモノクロ印刷にしたりしてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を少なくした場合は機能制限レベルは高くなり、解像度や印刷速度を上げたりカラー印刷にしたりしてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を多くした場合は機能制限レベルは低くなる。また、Scan機能では、解像度やスキャン速度、モノクロ/カラーなどが制限の対象となり、解像度やスキャン速度を落としたりモノクロスキャンにしたりしてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を少なくした場合は機能制限レベルは高くなり、解像度やスキャン速度を上げたりカラースキャンにしたりしてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を多くした場合は機能制限レベルは低くなる。また、FAX機能では、解像度や送受信速度などが制限の対象となり、解像度や送受信速度を落としてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を少なくした場合は機能制限レベルは高くなり、解像度や送受信速度を上げてフラッシュメモリ104に記憶するデータ量を多くした場合は機能制限レベルは低くなる。なお、この機能制限レベルのレベル数は任意に設定可能である。また、図5では、左右にスライドするバーの位置を変更することで機能制限レベルを選択可能にするスライダー方式を例示しているが、スライダー方式に代えて数字を直接入力するようなテキストボックスや、機能制限レベル数に応じたボタンやチェックボックスを配置する構成としてもよい。また、図5では、機能名としてPrint、Scan、FAXなどの画像形成装置の基本機能を例示しているが、機能制限レベルを選択させる機能は任意であり、また、これらの基本機能をより詳細な機能に分けて階層構造で機能制限レベルを選択できるようにしてもよいし、画質や印刷速度などの品質レベルを選択できるようにしてもよい。
延命効果度部203は、通知部109の指示に従って表示される部分であり、機能制限レベル選択部202の選択結果に基づいて算出された延命効果の度合いを表示する。例えば、複数の機能を同時に動作させた際に使用されるフラッシュメモリ104の最大使用量を算出し、算出した値が相対的に大きいほど延命効果の度合いが低い(フラッシュメモリ104の寿命はあまり延びない)と判断し、算出した値が相対的に小さいほど延命効果の度合いが高い(フラッシュメモリ104の寿命が大きく延びる)と判断し、その判断結果をユーザに対して明示的に(フラッシュメモリ104の寿命がどの程度延びるのかを認識できるように)表示する。なお、図5では、延命効果の度合いの表示方法として、延命効果の度合いに応じてゲージが上下に移動してユーザに通知するゲージ方式を例示しているが、ゲージ方式に代えて延命効果の度合いを数値化したものを表示してもよいし、「危険」、「標準」、「安全」などの言葉で延命効果の度合いを表現し、ユーザに通知するようにしてもよい。
適用ボタン204は、動作条件設定部108の指示に従って表示される部分であり、機能制限レベル選択部202で選択された機能制限レベルを画像形成装置の機能の動作に反映させる指示を受け付けるために使用する。なお、図5では、設定を適用するボタンのみで構成しているが、より詳細な操作指示を表示するためのヘルプ画面表示用のボタンを設けてもよいし、設定を変更せず一時的にそのまま装置の機能を使い続けるための指示を行うキャンセルボタンを設けたりしてもよい。
また、図5では、機能制限レベル設定画面200を、メッセージ部201、機能制限レベル選択部202、延命効果度部203、適用ボタン204で構成したが、他の情報(例えば、装置の動作状態など)を表示してもよいし、メッセージ部201や延命効果度部203を機能制限レベル設定画面200とは別の画面に表示してもよい。
以上説明したように、画像形成装置に、一般的な動作モード(通常動作モード(M102)や待機モード(M101)など)に加えて、延命動作モード(M103)を設け、通常動作モードでの動作中に、フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、フラッシュメモリ104の状態が、寿命が残り僅かな所定の状態になったら、通常動作モードから延命動作モードに変更するため、寿命の延命を図りつつ、ユーザが継続して画像形成装置を使用できるようにすることができる。また、動作モードを延命動作モードに変更した際に、フラッシュメモリ104の寿命が残り僅かな状態になったことをユーザに通知したり、画像形成装置の各機能の機能制限レベルを設定できるようにしたり、設定した機能制限レベルで達成される延命効果の度合いをユーザに通知したり、延命効果の度合いが十分でない場合にその旨をユーザに通知したりすることにより、効果的に装置の延命が図れるようにすると共に、修理や交換作業を実施するように仕向けることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御方法は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、情報処理装置として画像形成装置を例示したが、情報処理装置は画像形成装置に限らず、フラッシュメモリ104を備え、フラッシュメモリ104に格納したデータを用いて機能を動作させる任意の装置に対して、本発明の制御方法を同様に適用することができる。
本発明は、フラッシュメモリを搭載する情報処理装置及びフラッシュメモリに基づく情報処理装置の制御方法並びに制御プログラムに利用可能である。
100 メインコントローラ
101 RAM
102 ROM
103 CPU
104 フラッシュメモリ
105 記録データ幅制御部
106 フラッシュメモリ状態判定部
107 動作モード変更部
108 動作条件設定部
109 通知部
110 画像読取部
120 画像処理部
130 画像形成部
140 操作表示部
200 機能制限レベル設定画面
201 メッセージ部
202 機能制限レベル選択部
203 延命効果度部
204 適用ボタン

Claims (12)

  1. 単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能であり、
    前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定部と、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更部と、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定部と、を備え、
    前記動作モード変更部は、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記フラッシュメモリ状態判定部は、前記フラッシュメモリへのデータ書き込み回数を積算し、前記積算したデータ書き込み回数が、予め定められた前記フラッシュメモリの最大書き換え回数に対して所定の割合を超えた場合に、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記フラッシュメモリ状態判定部は、前記フラッシュメモリの使用時間を積算し、前記積算した使用時間が、予め定められた前記フラッシュメモリのデータ保持時間に対して所定の割合を超えた場合に、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記フラッシュメモリ状態判定部は、前記画像形成装置の印刷枚数を積算し、前記積算した印刷枚数が、予め定められた最大印刷枚数に対して所定の割合を超えた場合に、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記フラッシュメモリ状態判定部は、前記画像形成装置の利用時間を積算し、前記積算した利用時間が、予め定められた所定の閾値を越えた場合に、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定する、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置。
  6. 前記フラッシュメモリは、当該フラッシュメモリの使用状況に関する情報をレポートとして出力する機能を有し、
    前記フラッシュメモリ状態判定部は、前記フラッシュメモリから出力される前記レポートの情報を基づいて、前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置。
  7. 前記動作条件設定部は、前記画面で設定された機能制限レベルで各々の機能を動作させた場合の前記フラッシュメモリに対する最大書き込みサイズを算出して前記動作モード変更部に通知し、
    前記動作モード変更部は、前記フラッシュメモリに前記最大書き込みサイズの領域を確保可能な前記延命動作モードを選択する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像形成装置。
  8. 前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置の寿命が少ないことをユーザに通知する通知部を更に備える、ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記通知部は、前記動作モード変更部によって選択された前記延命動作モードに応じた寿命延命効果の度合いを算出してユーザに通知する、ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記通知部は、前記寿命延命効果の度合いが予め定めた閾値未満の場合は、延命効果が十分でない旨をユーザに通知する、ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能であり、
    前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定処理と、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更処理と、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定処理と、を実行し、
    前記動作モード変更処理では、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択する、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 単一メモリセル当たりに多値でデータを記録するか2値でデータを記録するかを領域毎に変更可能なフラッシュメモリを備え、前記フラッシュメモリに対して、領域毎にデータを多値で記録するか2値で記録するかを制御可能な画像形成装置で動作する制御プログラムであって、
    書き換えが発生するデータを格納する領域の全域に、多値でデータを記録するように動作する通常動作モードと、前記書き換えが発生するデータを格納する領域の一部又は全域に、2値でデータを記録するように動作する1つ以上の延命動作モードと、で動作可能な前記画像形成部に、
    前記フラッシュメモリの経時的な使用状態を監視し、前記フラッシュメモリが予め定めた所定の状態になったか否かを判定するフラッシュメモリ状態判定処理、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、動作モードを前記通常動作モードから前記延命動作モードに変更する動作モード変更処理、
    前記フラッシュメモリが前記所定の状態になったと判定された場合に、前記画像形成装置に搭載されている各々の機能に対して、2段階以上の機能制限レベルが選択可能な画面を表示部に表示させる動作条件設定処理、を実行させ、
    前記動作モード変更処理では、前記画面で設定された各々の機能の機能制限レベルに応じた前記延命動作モードを選択する、ことを特徴とする制御プログラム。
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