JP6307786B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が進入可能な入賞領域、始動領域や、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が進入すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、表示手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数が0であることを表す表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数とは別の数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第一の表示と前記第二の表示は別の表示であり、
前記第一の表示の表示が開始された後に、前記第二の表示の表示が開始される場合があるように構成されており、
前記第二の表示の表示が開始された後に、前記第三の表示の表示が開始される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を裏側から見た外観斜視図である。 遊技盤200を正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は特図2変動時間決定用テーブルを示す図であり、(b)は特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。 (a)は第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、(b)は第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、(c)は第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 図2に示す外部出力端子板190を拡大した図である。 外部出力端子板190のチャンネル1〜5それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。 外部出力端子板190のチャンネル6〜8それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。 外部出力端子板190のチャンネル9から出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。 (a)は、外部出力端子板190のチャンネル10から出力される外部端子板信号10のタイムチャートを示した図であり、(b)は、外部出力端子板190のチャンネル6から出力される外部端子板信号6の変形例のタイムチャートを示した図である。 第2適用可能形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 (a)は特図の停止図柄態様(第一の図柄態様)の一例を示したものであり、(b)は同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。 (a)は普図の停止図柄態様(第二の図柄態様)の一例を示したものであり、(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。 第2適用可能形態における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図であり、(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。 (a)は、普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図であり、(b)は、普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、(c)は、普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図であり、(d)は、普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図である。 (a)は、特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(b)は、特図当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(c)は、大当り用特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は、普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、(b)は、普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、(c)は、普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、(d)は、普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。 第2適用可能形態のパチンコ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、 図24に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。 図24に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートである。 初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。 図27(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。 第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル3〜5それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。 第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル6およびチャンネル8それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。 第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル10から出力される外部端子板信号10のタイムチャートを示した図である。 デモ演出表示を説明するための図である。 (a)は、普図電動役物252の扉部材2521が開放して特図始動口230に遊技球が進入した場合のタイムチャートの一例を示す図であり、(b)は、普図電動役物252の扉部材2521が開放したものの特図始動口230に遊技球が進入しなかった場合のタイムチャートの一例を示す図である。 所定の特別演出の一例を示す図である。 図34に示す例の変形例を説明するための図である。 各制御状態における特図変動時間決定用テーブルを示す図である。 変動時間テーブルを示す図である。 各制御状態における特図変動時間決定用テーブルの第一変形例を示す図である。 各制御状態における特図変動時間決定用テーブルの第二変形例を示す図である。 第2変形例におけるテーブルセットを示す図である。 第2変形例における各テーブルを示す図である。 図40(a)に示すテーブルセットAの変形例を示す図である。 規定残回数でテーブルを切り替えていくテーブルセットを示す図である。 特図の保留を設けたパチンコ機に適用することができる特図変動時間決定用テーブルを示す図である。 特図の保留を設けたパチンコ機に適用することができる、他の特図変動時間決定用テーブルを示す図である。 (a)は、規定残回数(残りリミッタ回数)が5回となった状態の装飾図柄表示装置208を示す図であり、(b)は、規定残回数(残りリミッタ回数)が11回(MAX)となった状態の装飾図柄表示装置208を示す図である。 演出の一例を段階的に示す図である。 図47に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 図48に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 確変付きか否かを、特図の停止図柄の決定とは別に決定する例を示す図である。 カウント表示の例を示す図である。 カウント表示の他の例を示す図である。 カウント表示のさらに他の例を示す図である。 カウント表示のこれまで説明した例とは異なる例を示す図である。 (a)〜(c)は、図53(b)に示すカウント表示の具体例を示す図であり、(d)は、手前と奥との二段表示のレベル表示の具体例を示す図である。 カウント表示の期間について説明する図である。 図56に示す関係とは異なる関係を示す図である。 (a)は、カウント回路における初期値セットと再セットを説明する図であり、(b)は、偽のカウント表示を行っている例を説明する図であり、(c)は、ボタン操作演出の種類をまとめた表である。 ボタン操作演出の一例を示す図である。 ボタン操作演出で成功する一例を示す図である。 図60に示す例の続きを示す図である。 図58(c)に示す第2のボタン操作演出、あるいは第3のボタン操作演出の一例に相当する例を示す図である。 図62に示す例の変形例である。 ボタン操作演出における残期間の上乗せ表示例として二つの例を示す図である。 これまで説明してきたメータ表示とは異なる数値表示の例を示した図である。 これまで説明してきたメータ表示や数値表示とは異なる例を示した図である。 図66では失敗したボタン操作演出が成功する例を示す図である。 これまで説明してきたボタン操作演出とは異なるボタン操作演出の例を示した図である。 図68に示す例の二つの変形例を示す図である。 図68に示す例の第三変形例を示す図である。 図68に示す例の第四変形例を示す図である。 カウント表示703を用いた他の演出の一例を示す図である。 図72を用いて説明した演出で、時間の巻き戻し演出が行われる例を示す図である。 図73に示す例の続きを示す図である。 (a)は、保留表示の変形例を示す図であり、(b)は、装飾図柄の変形例を示す図である。 様々なカウント表示703を示す図である。 様々なカウント表示703を示す図である。 様々なカウント表示703を示す図である。 装飾図柄表示装置208における表示例等を示す図である。 装飾図柄表示装置208における表示例等を示す図である。 装飾図柄表示装置208の周りの構成を示す図である。 装飾図柄表示装置208の表示画面が隠される例を示す図である。 光源の配置間隔によって、第一の領域S1と第二の領域S2の明るさを異ならせる例を示す図である。 演出が視覚的あるいは聴覚的に重なる例を示す図である。 装飾図柄表示装置208と遮蔽手段2477との関係を示す図である。 遮蔽手段2477の可動範囲と表示位置との関係を示す図である。 遮蔽手段2477の可動範囲と表示位置との関係を示す図である。 複数変動における、第一の表示と第二の表示の例を二つ示す図である。 表示が隠される第一例を時系列に示す図である。 表示が隠される第二例を時系列に示す図である。 表示が隠される第三例を時系列に示す図である。 表示が隠される第四例を示す図である。 表示が隠される第五例を示す図である。 表示が隠される第六例を示す図である。 主制御部300のROM306に記憶されている、変動時間パターンテーブル(以下、略して“変パテ”と称する)セットを選択する際に用いられる変パテセット選択テーブルを示す図である。 (a)は、変パテセットの一部を示す図であり、(b)は、タイマ番号と特図の変動時間との関係を示す表である。 いくつかの変パテの内容を示す図である。 普図変動表示と、電チューと、特図変動表示と、アタッカそれぞれの動作を記したフローチャートである。 普図変動表示と、電チューと、特図変動表示と、アタッカそれぞれの動作を記したフローチャートである。 (a)は、本実施形態の装飾図柄表示装置208の表示画面の一例を示す図であり、(b)は、特図疑似保留表示の表示態様を示す図であり、(c)は、第1副制御部400のROM406に記憶された、表示態様の抽選に使用される抽選テーブルを示す図である。 連荘中に、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるまでの様子を段階的に示す図である。 図101に示す例の続きを段階的に示す図である。 図102に示す例の続きを段階的に示す図である。 図103に示す例の続きを段階的に示す図である。 確変カウンタに規定回数がセットされた状態で確変付き大当りに当選した場合の様子を段階的に示す図である。 上乗せ演出の一例を段階的に示す図である。 上乗せ演出失敗の一例を段階的に示す図である。 図106に示す上乗せ演出の変形例を示す図である。 偽の上乗せ演出を示す図である。 特別演出としてビックボーナス演出が実行された例を段階的に示す図である。 図110の続きを示す図である。 図111の続きを示す図である。 (a)と(b)は、背景表示が異なる例を示す図であり、(c)は、変パテセットが選択されてから特図の図柄変動表示が98回行われたときの様子を示す図である。 特図疑似保留表示を用いた昇格演出の一例を示す図である。 フリーズ専用演出の実行中でも、第一の特図疑似保留表示領域4010、第二の特図疑似保留表示領域4020、および特図疑似保留表示が表示される例を示す図である。 図115に示す例の続きを示す図である。 本実施形態の変形例を示す図である。 (a)は、普図表示装置210、および電チューそれぞれの動作と、普図電動役物作動中/未作動中と、普図電動役物を開くソレノイド信号のオン/オフそれぞれを記したタイムチャートであり、(b)は、普図電動役物252(電チュー)の動作態様を示す表であり、(c)は、普図低確率状態(非電サポ状態)における普図の当否判定(第二の当否判定)で使用されるテーブルを示す図であり、(d)は、普図高確率状態(電サポ状態)における普図の当否判定(第二の当否判定)で使用されるテーブルを示す図である。 (a)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図であり、(b)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、(c)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図であり、(d)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図である。 (a)は主制御部300のROM306に記憶された特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、(b)は同じくROM306に記憶された特図当否判定用高確率テーブルを示す図であり、(c)は主制御部300のROM306に記憶された大当り用特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は普図高確率時特図変動時間決定用大当りテーブルを示す図であり、(b)は普図低確率時特図変動時間決定用大当りテーブルを示す図であり、(c)は普図高確率時特図変動時間決定用ハズレテーブルを示す図であり、(d)は普図低確率時特図変動時間決定用ハズレテーブルを示す図である。 図24に示すステップS512の続きを示す図である。 初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。 第一フリーズにおける様々な演出を示す図である。 第二フリーズにおける様々な演出を示す図である。 想定される利益付与の回数やタイミングに合わせて報知が行われる演出の例を示す図である。 大当り遊技中におけるラウンド消化演出の変形例を段階的に示す図である。 本明細書で説明する技術を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。 パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示したものである。 特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 (a)特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例である。(b)特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例である。(c)特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例である。(d)特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例である。 (a)特図1変動遊技における特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2変動遊技における特図決定用テーブルの一例である。 特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例である 特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。 予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。 予告抽選テーブルの一例である。 (a)〜(d)予告テーブルの一例である。 (a)〜(b)予告テーブルの一例である。 適用可能例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 適用可能例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。 操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。
以下、図面を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明を適用可能なパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ここでの説明では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させる演出ボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、十字キー141も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
また、払出装置152の図中上側、すなわちパチンコ機100の背面右上部には、このパチンコ機100が設置される遊技店舗のコンピュータに、このパチンコ機100における遊技情報を出力する外部出力端子板190が設けられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図3に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。この遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、後述する普図始動口228および第2特図始動口232と、第1特図始動口230とに分けることができる。具体的には、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口230が備えられた第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は第2特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口232が備えられた第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口230への入球が困難又は不可能に構成されている。なお、本発明は、右打ち機の遊技盤を備えたパチンコ機100に限って適用されるものではなく、広く一般の遊技盤を備えたパチンコ機に適用することができる。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206の詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本適用可能形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本適用可能形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本適用可能形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214は、図柄表示手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
なお、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214(図柄表示手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(演出表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、この適用可能形態では、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本適用可能形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本適用可能形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、中央可変入賞口234と、右側可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本適用可能形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本適用可能形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本適用可能形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。このため、普図始動口228は、右打ちすることによって遊技球の進入が期待される。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本適用可能形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本適用可能形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられており、右打ちすることによって入球が期待される。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
本適用可能形態のパチンコ機100には、可変入賞口が2つ設けられている。遊技盤200の中央に設けられた中央可変入賞口234(第1の可変入賞口に相当)は、第1特図始動口230の下に配置されている。また、遊技盤200の右側に設けられた右側可変入賞口235(第2の可変入賞口に相当)は、第2特図始動口232の下に配置されており、右打ちすることによって入球が期待される。いずれの可変入賞口234,235も、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341,2351とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234,235はアタッカと呼ばれることがある。中央可変入賞口234は、非電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。右側可変入賞口235は、電サポ状態で大当りした場合の大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、その大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、いずれの可変入賞口234,235も、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、非電サポ状態で特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、中央可変入賞口234の扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。一方、電サポ状態で特図変動遊技に当選して第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合には、右側可変入賞口235の扉部材2351が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、いずれの可変入賞口234,235においても、閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、中央可変入賞口234に入球した球も、右側可変入賞口235に入球した球も、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
以上説明した、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の配置によれば、電サポ状態では、右打ちが遊技者にとって有利になる打ち方であり、非電サポ状態では、左打ちが遊技者にとって有利になる打ち方である。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は演出表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本適用可能形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよい。また、ROM306には所定情報等を表す各種のデータがアドレスごとに格納されており、以降の説明でテーブルというときには、ROM306内のいずれのアドレスを指定するかを決定するための条件を表形式にまとめたものをさす場合がある。これらの点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図1に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
主制御部300は、遊技制御を行う遊技制御手段である。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336が接続されている。この情報出力回路336からは、主制御部300における制御に関する情報(例えば、制御状態の情報等)を表す信号が外部出力端子板190に出力される。なお、外部出力端子板190には払出装置152からも遊技球の払出情報を表す信号が出力される。外部出力端子板190からは、パチンコ機100における遊技情報を表す信号が、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350に出力される。外部出力端子板190から出力される情報については詳しくは後述する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本適用可能形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図1に示す演出ボタン(チャンスボタンと称する場合もある)136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図2に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図1に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本適用可能形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図5(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本適用可能形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図C」は2R特別大当り図柄であって、突然確変と称される。これらの図柄(特図A,C)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図D」は2R大当り図柄であって、突然時短と称される。特図Bまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図E」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄である。特図Eが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。ただし、普図高確率/低確率の制御状態は、当りに当選したときの制御状態(特図高確率状態であったか否かおよび普図高確率状態であったか否か)と、特図の図柄(停止図柄)に依存して決定される。例えば、大当り遊技開始前の制御状態が普図低確率状態であった場合(特図の状態は問わない)に、普図高確率状態に移行する「特図A」〜「特図D」が停止されると、大当り遊技終了後に、普図高確率状態に移行する。また、大当り遊技開始前の制御状態が普図高確率状態であった場合にも同様である。一方、大当り遊技開始前の制御状態が普図高確率状態であった場合に、普図低確率状態になる「特図E」や「特図F」が停止されても、大当り遊技終了後に、普図高確率状態に復帰する。この場合には、普図高確率状態で大当りを引いたにもかかわらず、遊技者に不利になることを避けて遊技の興趣が低下することを防止している。なお、大当り遊技開始前の制御状態が特図低確率状態普図低確率状態であった場合には、「特図E」や「特図F」が停止されると、大当り遊技終了後も普図低確率状態が維持されが、特図高確率状態普図低確率状態で「特図E」や「特図F」が停止された場合には、普図高確率状態に移行する。また、「特図E」や「特図F」は、主に普図高確率状態で抽選される特図2では選ばれない図柄にしてもよい。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本適用可能形態では、図3に示す中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本適用可能形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特
図低確率状態と称する。本適用可能形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図C、および特図Eに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図B、特図D、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図A〜Dに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に中央可変入賞口234や右側可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本適用可能形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本適用可能形態では、特図Aおよび特図Cが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bおよび特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図E,特図F)に当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。この進入率制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、進入率制御状態移行手段の一例にも相当する。
さらに、本適用可能形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図5(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の扉部材2341,2351が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341,2351は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341,2351の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の扉部材2341,2351が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、本適用可能形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図5(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の扉部材2341,2351は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本適用可能形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本適用可能形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態(通常制御状態の一例に相当)とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態とハズレ制御状態のうちのいずれか一方の制御状態をとる。ハズレ制御状態は第一の制御状態の一例に相当し、大当り制御状態は第二の制御状態の一例に相当する。また、これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R特別大当り(特図A)および15R大当り(特図B)が有利な大当りに相当し、2R系の大当り(特図C〜特図F)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、15R特別大当り(特図A)、突然確変(特図C)、隠れ確変(特図E)が有利な大当りに相当し、15R大当り(特図B)、突然時短(特図D)、突然通常(特図F)が不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の抽選結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当りの図柄態様を停止表示した後に、通常制御状態から遊技者に相対的に有利な大当り制御状態に制御状態が移行する。
なお、本適用可能形態のパチンコ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本適用可能形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。15R特別大当りである「特図A」や2R特別大当りである「特図C」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾5−装飾5−装飾5」等)を停止表示する。15R大当りである「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、隠れ確変である「特図E」や、突然通常である「特図F」や、小当りである「特図G」,「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった“装飾図柄の組合せ3”を停止表示し、突然確変である「特図C」や、突然時短である「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった“装飾図柄の組合せ4”を停止表示する。また、ハズレである「特図I」,「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”〜“装飾図柄の組合せ4”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本適用可能形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例にも相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本適用可能形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本適用可能形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本適用可能形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本適用可能形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本適用可能形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本適用可能形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234、235、230やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本適用可能形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、235、230や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本適用可能形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本適用可能形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、右側可変入賞口235の入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、中央可変入賞口234、および右側可変入賞口235の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次に、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または中央可変入賞口234あるいは右側可変入賞口235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341,2351を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(この例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、中央可変入賞口234の扉部材2341あるいは右側可変入賞口235の扉部材2351の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、扉部材2341,2351の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。すなわち、本適用可能形態のパチンコ機100は、特図2優先変動を行うものであり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、本適用可能形態のパチンコ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。なお、ステップS225の特図2状態更新処理に続いて先に特図2関連抽選処理を行い、それから、ステップS227の特図1状態更新処理を行い、その後、特図1関連抽選処理を行うようにしてもよい。
特図2関連抽選処理では、特図2についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が抽選手段(当否判定手段)の一例に相当する。特図2関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取得し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取得する処理を行う主制御部300のCPU304が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。なお、上述の所定の当否判定禁止条件が本発明にいう当否判定条件の一例に相当する。
図8(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図2当否判定結果に基づいて特図2の図柄を決定する。
図8(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図5(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図2当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図2決定結果に基づいて特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図2変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図2変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図9(a)は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜5で構成されており、テーブル1は特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3〜5は特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜5の各テーブルは、変動時間と、特図2変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図9(a)に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本適用可能形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本適用可能形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本適用可能形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本適用可能形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチA(以下、単に“リーチA”と称する場合がある)やスーパーリーチB(以下、単に“リーチB”と称する場合がある)は、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種である。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図2決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われ、装飾図柄表示装置208で、スーパーリーチBに発展すると15R大当りの可能性が高くなり、スーパーリーチAに発展しても15R大当りの可能性があることになる。すなわち、スーパーリーチBやスーパーリーチAは15R大当りの信頼度が他のリーチ態様よりも高いリーチ態様である。
特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G,H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3,装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図2の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図2の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合には、テーブル4を使用する。この場合には、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態である場合には、特図2の保留数に関わらず、テーブル5を使用する。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースであり、特図2優先変動機では、特図1変動遊技が連続して行われている状態で特図2変動遊技が割り込んで優先消化されるケースになる。この場合には、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、テーブル5に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明したようにして、特図2変動時間を決定し、特図2関連抽選処理(ステップS229)は終了する。
続いて、特図1関連抽選処理(ステップS231)を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一である。すなわち、特図1関連抽選処理では、RAM308の特図1の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)を取得し、1セット分の乱数値(始動情報)に基づいて、特図1についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。当否判定の実行では、図8(a)および同図(b)に示す当否判定用テーブルが用いられ、特図の決定には、同図(c)に示す特図決定用テーブルが用いられる。変動時間の決定には、図9(b)に示す変動時間決定用テーブルが用いられる。
図9(b)は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル6〜9で構成されており、テーブル6は、特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、図9(a)に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル7は、特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、図9(a)に示すテーブル2の内容と同じ内容である。
テーブル8および9は、特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合にも、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル8を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル9を使用する。このテーブル9は、図9(a)に示すテーブル5の内容と同じ内容である。
ステップS231の特図1関連抽選処理に続いて行われるステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本適用可能形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本適用可能形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、中央可変入賞口234への入賞の有無、右側可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理は、先の入賞受付処理(ステップS217)で始動情報を取得した場合に、始動情報を取得した入賞受付処理のタイマ割込処理と同じタイマ割込処理におけるステップS215で実行される。一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報等を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図7に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS235)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している、主制御部300における制御に関する情報を表す信号を、情報出力回路336に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して、第2特図始動口232や中央可変入賞口234や右側可変入賞口235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図4に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われるが、詳細については後述する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317では、S309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S303へ戻る。
次に、図10(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図10(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図10(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図10(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本適用可能形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図10(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、ステップS317で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
続いて、図2に外部出力端子板190について説明する。
図11は、図2に示す外部出力端子板190を拡大した図である。
この外部出力端子板190には、チャンネル(CN)1〜11が設けられている。チャンネル11のコネクタ191には、図4に示す情報出力回路336からのコネクタが挿入される。上述の図7に示す外部出力信号設定処理(ステップS235)において、制御に関する情報を表す信号が、主制御部300の基本回路302から情報出力回路336を介して外部出力端子板190のチャンネル11に入力される。なお、外部出力端子板190には、払出装置152からも遊技球の払出情報を表す信号が入力される。チャンネル1〜10は、外部のホールコンピュータ等が備える情報入力回路350に接続される。外部出力端子板190は、チャンネル11に入力された信号や、払出装置152から入力された遊技球の払出情報を表す信号に基づいて、このパチンコ機100における遊技情報を表す所定の信号である外部端子板信号を、チャンネル1〜10の各チャンネルから外部に出力する。外部出力端子板190は、遊技情報出力手段の一例に相当する。
図12は、外部出力端子板190のチャンネル1〜5それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。
図12(a)は、外部出力端子板190のチャンネル1から出力される外部端子板信号1のタイムチャートを示した図である。このタイムチャートでは図の左から右に向かって時間が経過していく。これは、以降のタイムチャートにおいても同じであるが、各タイムチャート間で、時間に対する尺度は統一されていない。
外部端子板信号1は、賞球払出動作中に払出装置152に設けられた払出個数センサが所定個数(例えば10個)検出するごとに所定時間(例えば128ms)外部に出力する信号である。払出装置152の払出動作状態は、賞球を払出している賞球状態と、球貸し可能な貸出状態との間で切り替わる。なお、図12(a)に示す例では、13個の賞球払出しを行った後、貸し球の払出しに切り替わっている。
図12(b)は、外部出力端子板190のチャンネル2から出力される外部端子板信号2のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号2は、図1に示す前面枠扉センサ1061が前面枠扉(ガラス枠)106の開放状態を検出している間、あるいは図1に示す本体開放センサ1041が本体(内枠)104の開放状態を検出している間、外部に出力される信号である。
図12(c)は、外部出力端子板190のチャンネル3から出力される外部端子板信号3のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号3は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示が停止してから所定時間(例えば600ms)、外部に出力される信号である。すなわち、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が図柄態様を停止表示したことを表す信号であって、第3信号の一例に相当する。なお、ここでの所定時間(例えば600ms)は、図柄の確定表示期間であってもよい。
図12(d)は、外部出力端子板190のチャンネル4から出力される外部端子板信号4のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号4は、第1特図始動口230に遊技球が入賞したことを第1始動口センサが検出してから所定時間(例えば100ms)、外部に出力される信号である。ただし、信号が連続しないように、外部端子板信号4は、上記所定時間と同じ時間間隔をあけて出力される。
図12(e)は、外部出力端子板190のチャンネル5から出力される外部端子板信号5のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号5は、第2特図始動口232に遊技球が入賞したことを第2始動口センサが検出してから所定時間(例えば100ms)、外部に出力される信号である。ただし、上記外部端子板信号4と同様に、信号が連続しないように、外部端子板信号5も、上記所定時間と同じ時間間隔をあけて出力される。
外部端子板信号4および外部端子板信号5は、第2信号の一例に相当する。
図13は、外部出力端子板190のチャンネル6〜8それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。
図13(a)は、外部出力端子板190のチャンネル6から出力される外部端子板信号6のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号6は、小当り遊技中および大当り遊技中に、外部に出力される信号である。すなわち、小当り遊技状態であること、あるいは大当り遊技状態であることを表す信号である。なお、時短状態(電サポ状態)時の小当り遊技中は外部端子板信号6を出力しないようにしてもよい。
図13(b)は、外部出力端子板190のチャンネル7から出力される外部端子板信号7のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号7は、時短(電サポ)中および大当り遊技中に、外部に出力される信号である。すなわち、時短状態(電サポ状態)であること、あるいは大当り遊技状態であることを表す信号である。
図13(c)は、外部出力端子板190のチャンネル8から出力される外部端子板信号8のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号8は、大当り遊技中に外部に出力される信号である。すなわち、大当り遊技状態であることを表す信号である。
なお、外部端子板信号6〜8はいずれも、大当り遊技状態であることを表す信号であるが、これら3種類の信号では少しずつ出力条件が異なっている。ホールコンピュータには複数の仕様があり、状況に合わせてホールコンピュータ側で、これら3種類のうちの1種類の信号を用いてもらったり、適宜信号を組み合わせて用いてもらえるように、すなわち選択肢を設けるために、本適用可能形態のパチンコ機100では、これら3種類の信号を出力している。外部端子板信号6〜8は、第4信号の一例に相当する。これらの外部端子板信号6〜8は、制御状態が大当り制御状態に移行したことに基づいて出力される信号であってもよいし、当否判定の結果が大当り判定結果であることに基づいて出力されるものであってもよい。
図14は、外部出力端子板190のチャンネル9から出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。
図14(a)は、外部出力端子板190のチャンネル9から電源投入時に出力される外部端子板信号9のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号9は、電源投入時に、周辺基板に搭載されているCPUの起動ウエイト時間経過後から所定時間(例えば30s)外部に出力される信号である。
図14(b)は、外部出力端子板190のチャンネル9から、入賞異常、センサレベル異常、あるいは磁界異常の検出時に出力される外部端子板信号9のタイムチャートを示した図である。
ここにいう入賞異常としては、例えば、中央可変入賞口234の扉部材2341を開放させていない(閉鎖している)にも関わらす中央可変入賞口234に入賞があった場合や、右側可変入賞口235の扉部材2351を開放させていない(閉鎖している)にも関わらす右側可変入賞口235に入賞があった場合や、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321を開放させていない(閉鎖している)にも関わらす第2特図始動口232に入賞があった場合や、一般入賞口226に所定時間(例えば3s)以内に所定数(例えば2個)を超える入賞があった場合等があげられる。外部端子板信号9は、所定の異常を検出してから所定時間(例えば30s)、外部に出力される信号でもある。ただし、外部端子板信号9を出力中に新たな異常を検出した場合には、新たな異常検出時点からさらに所定時間(例えば30s)外部に信号を出力する。すなわち、所定時間の延長出力が行われる。
図14(c)は、外部出力端子板190のチャンネル9から、磁気異常の検出時に出力される外部端子板信号9のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号9は、磁気異常を検出してから電源が遮断(電源断)されるまで外部に出力される信号でもある。
図15(a)は、外部出力端子板190のチャンネル10から出力される外部端子板信号10のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号10は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示中に外部に出力される信号である。すなわち、外部端子板信号10は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示が開始されたことに基づいて出力される信号であって、第1特図表示装置212による図柄変動表示中であること、あるいは第2特図表示装置214による図柄変動表示中であることを表す信号である。したがって、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示が開始されたことが、所定条件が成立したことの一例に相当し、外部端子板信号10が、図柄変動表示中であることを表す信号の一例に相当する。この外部端子板信号10は、確変状態であるか否かに関わらず、また時短状態(電サポ状態)であるか否かに関わらず出力される。また、大当り制御状態中、および小当り制御状態中は、特図の図柄変動表示が行われないため、出力されない。
遊技店のホールコンピュータは、遊技台の稼働状況(遊技者が実際に遊技している時間)を外部端子板信号10の出力時間の合計(図柄の総変動表示時間)によって容易に把握することができる。言い換えれば、この外部端子板信号10を集計することで、パチンコ機100が稼働中であるか、デモ表示演出中(非稼働中)であるかを把握することができる。すなわち、図柄が変動している時間を合計することで遊技者が遊技していた遊技台の稼働時間を算出でき、遊技台の稼動状況を遊技店側が容易に把握することができる。また、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214、あるいは装飾図柄表示装置208の使用状況を詳細に把握することで、これらの装置の交換時期や再利用時の寿命などを把握することができ、メンテナンス性やリサイクル性を高めることができる。
また、ホールコンピュータ側で始動口入賞と特図図柄の停止を対応付ける処理が必要であるが、外部端子板信号3〜5によって変動時間を算出することができるため、外部端子板信号10と合わせて変動時間の二重チェックを行うことができる。言い換えれば、外部端子板信号10で図柄変動時間を把握することに加えて、外部端子板信号4および外部端子板信号5と外部端子板信号3との対応関係によっても図柄変動時間を把握することができるため、遊技店側は二重チェックを行うことができ、遊技台の稼働状況を遊技店側が確実に把握することができる。
さらに、外部端子板信号6、7、あるいは8の出力時間の合計(総当り時間)も加えることによってより詳細に把握することができる。言い換えれば、図柄変動時間の把握に加え、外部端子板信号6、7、あるいは8によって大当り遊技時間も把握できるため、遊技台の稼働状況を遊技店側がより確実に把握することができる。
図15(b)は、外部出力端子板190のチャンネル6から出力される外部端子板信号6の変形例のタイムチャートを示した図である。
図13(a)に示す外部端子板信号6は、小当り制御状態中および大当り制御状態中に出力される信号であったが、この変形例の外部端子板信号6は、それらに加えて、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示中にも出力される。したがって、変形例の外部端子板信号6は、小当り制御状態中、大当り制御状態中、および第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示中に外部に出力される共通信号である。すなわち、変形例の外部端子板信号6は、図13(a)に示す外部端子板信号6と図15(a)に示す外部端子板信号10を一つにまとめた一種類の信号、さらに言い換えれば、外部端子板信号6と図15(a)に示す外部端子板信号10を含む信号であると言え、第4信号の一例に相当する。
ホールコンピュータは、この変形例の外部端子板信号6を集計することでも、図柄の総変動表示時間と総当り時間を把握することができるため、ホールコンピュータ側で複雑な処理を必要とせず容易に遊技台の稼動状況を把握することができる。すなわち、図柄変動表示中と大当り遊技中とで共通の所定の信号出力時間を把握することで、遊技台の稼動時間をより簡単に算出でき、遊技台の状況を遊技店側がより容易に把握することができる。また、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214、あるいは装飾図柄表示装置208の使用状況をより詳細に把握でき、メンテナンス性やリサイクル性を高めることができる。
続いて、本発明を適用することができる他のパチンコ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項についても、改めてもう一度説明する。また、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図16は、第2適用可能形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図16に示す遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、第2適用可能形態のパチンコ機100でも液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、第2適用可能形態のパチンコ機100では、後述するように、演出表示領域208dの左隅には普図の第4図柄と特図の第4図柄が表示される。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、第2適用可能形態のパチンコ機100でも7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、第2適用可能形態のパチンコ機100でも7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210および特図表示装置212は、図柄表示手段の一例にも相当し、報知手段の一例にも相当する。
なお、普図表示装置210および特図表示装置212の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(演出表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、第2適用可能形態のパチンコ機100でも、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第二の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、第2適用可能形態のパチンコ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動入賞口251と、普図始動ゲート253と、普図電動役物252と、特図始動口230と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、第2適用可能形態のパチンコ機100でも遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。ここでも、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
ここで、図16に示す遊技盤200を備えたパチンコ機100のゲーム性について簡単に説明する。このパチンコ機100は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を稼ぐのではなく、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。通常状態(後述する特図低確率普図低確率状態)では、まず、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動入賞口251を狙い、この普図始動入賞口251に遊技球が進入すると、普図の当否判定(第二の当否判定)が行われ、普図表示装置210が変動表示を開始する。また、普図表示装置210の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が行われる。すなわち、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、普図表示装置210に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図の当否判定で当りに当選した場合には、普図表示装置210が、当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄(図5(c)参照)を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、当りに対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示する。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252が所定時間(例えば5.8秒間)開放する。すなわち、この普図電動役物252は、開閉自在な可動部材(ここでは扉部材2521)を備えており、扉部材2521が開放すると、特図始動口230への入賞が可能になる。扉部材2521は、特図始動口230への入賞の難易度を変更する部材である。扉部材2521が閉じたままでは特図始動口230への入球は不可能であり、扉部材2521が閉じた閉状態は入賞困難な開閉状態である。一方、扉部材2521が開いた状態は入賞容易な開閉状態である。したがって、特図始動口230は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域である。この大サイズの大きさは、普図始動入賞口251や普図始動ゲート253の入り口の大きさよりも大きい。一方、小サイズの大きさは、普図始動入賞口251や普図始動ゲート253の入り口の大きさよりも小さいか、あるいはそれら(251,253)の入り口の大きさ以下である。なお、普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は第一状態の一例に相当し、開状態は第二状態の一例に相当する。特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、図16に示す普図電動役物252は、可変始動手段であって、アタッカー形式の電動チューリップ(電チュー)であるといえる。
扉部材2521が開放した状態の普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図始動口230へ必ず入球する。扉部材2521の一回の開放で遊技球が特図始動口230へ複数入球しいても、最初に入球した1球についてのみ特図の当否判定(抽選)が行われる。すなわち、このパチンコ機100では、特図の保留記憶がない。したがって、遊技盤200には特図保留ランプが設けられていない。また、普図電動役物252の近傍(この例では右横)には入賞ランプ254が設けられている。この入賞ランプ254は、特図始動口230へ入賞があると発光(点滅)する。また、扉部材2521が閉塞した時にも発光(点滅)する。入賞ランプ254は発光部の一例に相当する。
普図電動役物252の扉部材2521は、所定時間(ここでは5.8秒間)開放するが、その所定時間の間に所定球数(ここでは10球)が普図電動役物252に進入した場合には、所定球数目が進入した時点で所定時間の経過を待たずに扉部材2521は閉鎖する。普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定(抽選)が行われ、特図表示装置212が変動表示を開始する。また、特図表示装置212の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では演出表示が行われる。このように第2適用可能形態のパチンコ機100では、普図電動役物252の一回の開放は、一回の特図の当否判定の権利の獲得と、一又は複数球の入賞による賞球の増加を目的としたものである。
特図の当否判定で大当りに当選した場合には、特図表示装置212が、大当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、大当りに対応した演出を表示し、可変始動口234が極短時間(例えば0.1秒)、所定回数(例えば、15回や2回)開放する。この可変入賞口234は、図16に示す遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段である。なお、可変入賞口234における閉状態も必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。しかしながら、上述のごとく第2適用可能形態のパチンコ機100では、可変入賞口234における開状態は極短時間(例えば0.1秒)であるため、可変入賞口234への入球による払い出しはほとんど期待することができない。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、通常状態(特図低確率普図低確率状態)において特図の当否判定で大当りに当選した場合には、電サポ状態(時短状態とも言い、普図高確率状態)へ必ず移行する。電サポ状態では、まず、普図始動ゲート253を狙う。この普図始動ゲート253の真下に普図電動役物252は設けられている。普図始動ゲート253を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはない。球が普図始動ゲート253を通過したことを所定の球検出センサが検出すると普図の当否判定が行われ、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
パチンコ機100が電サポ状態であれば、普図の当否判定で当りやすい。普図の当否判定で当たれば、再び、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定が行われる。第2適用可能形態のパチンコ機100では、確変状態(特図高確率状態)と非確変状態(特図低確率状態)では、特図の当否判定で大当りに当選する確率は変わるものの、いずれの状態でも高確率で大当りに当選するように構成されている。特図の当否判定で大当りに当選しなければ(ハズレであれば)、可変入賞口234は開放しない。しかしながら、電サポ状態であるため、遊技球が普図始動ゲート253を通過すれば、かなりの確率で普図電動役物252の扉部材2521が開放する。こうして、電サポ状態の間に、特図の大当りに何回か当選しやすい。第2適用可能形態のパチンコ機100では、この電サポ状態の間が、特別遊技状態に相当し、ボーナスゲームの演出が行われる。
一般的に、出球が減らない状態の間に、繰り返し特図の大当りに当選することを連荘と称する。したがって、非電サポ状態であっても確変状態である間に、特図の大当りに繰り返し当選することを連荘と称する場合もある。しかしながら、図16に示す遊技盤200では、特図始動口が1つしかなく、その1つの特図始動口230には、普図電動役物252の扉部材2521が開放しないと入賞しない。そこで、ここでは、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されている。確変付き大当りと非確変大当りとでは、確変付き大当りに当選しやすいが、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限が設けられている。以下、この確変がらみの制限をリミッタと称し、上記回数を規定回数と称する。ここでは、規定回数は11回である。規定回数に達すると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。
一方、規定回数に達する前に、特図が非確変大当りに当選すると、リミッタがリセットされ、確変付き大当りを獲得した回数は0になる。
以上説明した構成のパチンコ機100では、普図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち普図表示装置210の変動時間として複数種類の時間が用意されており、特図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち特図表示装置212の変動時間も、複数種類の時間が用意されている。電サポ状態では普図の変動時間は短く、遊技球が普図始動ゲート253を通過すると、すぐに当否判定結果が報知される。特図の変動時間は、特図が大当りの場合には、普図電動役物252における扉部材2521の一回の開放期間(ここでは5.8秒)以下であるが、一回の開放期間よりも所定確率で長くなる場合がある。
さらに、図16に示すように、入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(普図始動入賞口251、普図始動ゲート253、特図始動口230)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動ゲート253を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が普図始動入賞口251へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図16に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は演出表示手段の一例に相当する。
なお、第2適用可能形態におけるパチンコ機100の制御部の回路構成については、第1適用可能形態のパチンコ機の制御部の回路構成と基本的には同じであるため、説明は省略する。
<図柄の種類>
次に、図17(a)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置212が停止表示する特図の種類について説明する。
図17(a)は特図の停止図柄態様(第一の図柄態様)の一例を示したものである。普図電動役物252の扉部材2521は開いて特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間(第一変動時間)が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図17(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」の22種類の特図が示されている。図17(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
第2適用可能形態のパチンコ機100では、特図の停止図柄態様として、20種類の大当り図柄(「特図A」から「特図T」)が用意されている。いずれの大当り図柄も所定ラウンド(例えば、15ラウンドや2ラウンド)の大当り図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。第2適用可能形態のパチンコ機100では、図16に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。所定ラウンドの間が大当り遊技中になる。
図17(b)は、同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。
通常遊技状態(特図低確率普図低確率)で特図が大当りした場合、すなわち非電サポ状態で特図が大当りした状態では、普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開閉動作を行っている確率は極めて低く、図17(b)では普図電動役物解放時(初期)と記してある。これは、特図の当否判定が行われることになった普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放を意味している。普図電動役物解放時(初期)では、特図A〜特図Pが確変付き大当りになる。確変付きであると、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態へ移行する。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。第2適用可能形態のパチンコ機100でも、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、確変付き大当りに当選すると、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する。一方、特図Q〜特図Tが確変無し大当りになる。
また、普図電動役物解放時(初期)では、特図が大当りの場合は時短が付与される。すなわち、特図A〜特図Pが次回大当りまで時短付き大当りになり、特図Q〜特図Tが特図の図柄変動停止表示が100回行われる間、時短が付与される。特図A〜特図Tまでのいずれの大当り遊技終了後にも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/60であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では1/1.00003に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.5秒に短縮される。普図確変や普図変短により、特図始動口230に入球する確率が高まる。なお、第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、および普図変短が行われるが、電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加を行ってもよい。以上のことから、非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図始動口230に進入し難い。すなわち、非電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が閉じた状態になりやすく、特図始動口230への遊技球の進入率は低い。一方、電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が開きやすく、特図始動口230への遊技球の進入率が高められる。したがって、非電サポ状態が非特定状態(通常遊技状態にも相当)の一例に相当し、電サポ状態が特定状態(特別遊技状態にも相当)の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、通常遊技状態と特別遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行手段の一例に相当する。
また、上述のごとく第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。この確変カウンタは、規定回数カウンタの一例に相当する。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中であり、連荘中では、特図A〜特図Pが確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りになる。また、特図A〜特図Pでは、確変カウンタのリセットは行われない。一方、リミッタ未到達時では、特図Q〜特図Tは、確変無しの大当りであって、かつ確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
さらに、確変カウンタが規定回数に到達(ここではカウンタ値が0になる)、すなわちリミッタ到達時には、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが、確変無しの大当りであって、時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与され、確変カウンタのリセットが行われる。一方、リミッタ到達時では、特図I〜特図Pおよび特図S,Tは、確変無しかつ時短無しの大当りであり、リミッタ設定が終了になり通常遊技状態へ移行する。
以上をまとめると、初当り(普図電動役物解放時(初期))からリミッタ未到達時(連荘中)間では、特図A〜特図Pが特図高確率普図高確率状態であり、特図Q〜特図Sが特図低確率普図高確率状態である。そして、リミッタに到達すると、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが特図低確率普図高確率状態であり、特図I〜特図Pおよび特図S,Tが特図低確率普図低確率状態である。このように、第2適用可能形態のパチンコ機100では、特図の停止図柄態様に基づいて遊技者に付与される利益が、遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)で相違するが、異なる遊技状態で特図の停止図柄態様を共通にしている。
また、第2適用可能形態のパチンコ機100では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図17(a)に示す、特図Vは第1ハズレ図柄であり、特図Wは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わない。
なお、大当り図柄およびハズレ図柄の他に、小当り遊技前後で制御状態(遊技状態)が変化しない小当り図柄を用意してもよい。
特図表示装置212は、特図の当否決定結果(第一の当否判定結果)を報知する第一図柄表示手段の一例に相当する。
図18(a)は普図の停止図柄態様(第二の図柄態様)の一例を示したものである。第2適用可能形態のパチンコ機100の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動領域(普図始動入賞口251,普図始動ゲート253)に球が進入したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図18(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は普図の当否決定結果(第二の当否判定結果)を報知する第二図柄表示手段の一例に相当する。
図18(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。第2適用可能形態のパチンコ機100の普図装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。普図始動領域(普図始動入賞口251,普図始動ゲート253)に球が進入したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。普図の当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが表示されると、普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒)開放する。一方、普図のハズレを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図の停止図柄態様(図18(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
<主制御部制御処理>
次に、第2適用可能形態における主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理については、第1適用可能形態における主制御部300のCPU304が実行する図8に示す主制御部メイン処理と基本的には同じであるため、説明は省略する。
続いて、第2適用可能形態における主制御部タイマ割込処理について部分的に説明する。図19は、第2適用可能形態における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図19に示すステップS1217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、普図始動領域(普図始動入賞口251あるいは普図始動ゲート253)に入賞があり、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(ここでは4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、普図の保留数が所定数未満であれば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値を取得する。ここで取得する普図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、普図変動期間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第二の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた普図保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この普図保留記憶部は、普図始動領域(普図始動入賞口251,普図始動ゲート253)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の上限個数(ここでは4個)まで記憶可能なの始動情報記憶手段に相当する。このとき始動情報をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を普図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、普図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている普図の保留数の値に1を加算し、普図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、第2適用可能形態のパチンコ機100では特図の保留記憶がない。主制御部300のRAM308には特図入賞フラグが用意されている。特図入賞フラグは、普図電動役物252の扉部材2521が閉鎖するとオフ状態になる。したがって、普図電動役物252の扉部材2521が開放した直後には特図入賞フラグはオフ状態である。主制御部300のCPU304は、特図始動口230に入賞があり、且つ、特図入賞フラグがオフ状態であれば、所定の始動情報を取得する。すなわち、所定の始動情報として、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得する特図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、特図決定用乱数値および特図変動時間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。乱数値生成回路318の、特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた特図変動時間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第一の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に、1セットの始動情報として記憶される。
さらに、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、普図始動入賞口251、普図始動ゲート253、特図始動口230、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、普図始動入賞口251、普図始動ゲート253、特図始動口230、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
加えて、特図始動口230に入賞があった場合には、主制御部300のCPU304は、図16に示す入賞ランプ254を発光させる。
ステップS1221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図18(a)に示す普図A)およびハズレ図柄(図18(b)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。
図20(a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図である。
普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、RAM308に設けた扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)であっても非電サポ状態(普図低確率状態)であっても、扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域には5.8秒の開放期間を示す情報を設定する。したがって、電サポ状態における普図電動役物252の動作と、非電サポ状態における普図電動役物252の動作は同じになり、遊技者は、普図電動役物252の動作態様を見て電サポ状態か否かを判断することはできない。主制御部300のCPU304は、ここで設定した5.8秒間、あるいは特図始動口230に所定球数(ここでは10球)の遊技球の入賞を検出するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を開放状態に保持する信号を出力する。第2適用可能形態のパチンコ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか開状態(第二状態)にならないため、この5.8秒が第二期間の一例に相当する。また、コマンド設定送信処理(ステップS1233)で一般コマンド普図電動役物開放設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。加えて、コマンド設定送信処理(ステップS1233)で一般コマンド普図作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉部材開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に設定されている普図作動中を維持するとともに、RAM308に設けた扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。第2適用可能形態のパチンコ機100では、扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒の閉鎖期間を示す情報を設定し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒の閉鎖期間を示す情報を設定する。すなわち、第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒が第一期間の一例に相当し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒が第一期間の一例に相当する。したがって、第一期間は、非電サポ状態の方が電サポ状態よりも長い。なお、上述のごとく、ここにいう電サポ状態は特定状態の一例であり、非電サポ状態は非特定状態の一例である。特定状態(電サポ状態)、は非特定状態(非電サポ状態)に比べて、可変始動手段(普図電動役物252)が第二状態(開状態)になりやすく、可変始動手段(特図始動口230)への遊技球の進入率は高い。主制御部300のCPU304は、ここで設定した閉鎖期間が経過するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、コマンド設定送信処理(ステップS1233)で一般コマンド普図電動役物閉鎖設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
そして、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(扉部材閉鎖期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS1233)で一般コマンド普図非作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
第2適用可能形態のパチンコ機100では、普図作動中期間は、電サポ状態(普図高確率状態)では第一の作動時間(ここでは6.3秒)であり、非電サポ状態(普図低確率状態)では、第一の作動期間よりも長い第二の作動期間(ここでは65.8秒)になる。RAM308に、これらの作動期間(普図作動中期間)の経過を計時する作動期間タイマを設けておいて、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、その作動期間タイマの記憶領域に所定期間を示す情報を設定するようにしてもよい。第2適用可能形態のパチンコ機100では、第一の所定条件の一例に相当する普図の当りに当選したという条件が成立したことに基づいて、作動期間が開始される。また、第2適用可能形態のパチンコ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか第二状態(開状態)にならないが、第二状態(開状態)に複数回なる態様であってもよい。例えば、作動期間開始と同時に開状態を1秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、次いで、開状態を1.8秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、最後に開状態を2秒間維持して、閉状態を、電サポ状態では0.5秒間、非電サポ状態では60秒間維持する態様であってもよい。この場合、最後の第二状態(開状態)を維持する2秒間が第二期間の一例に相当する。また、非電サポ状態でおける、一回の作動期間の最後の閉状態を維持する60秒間は、それまでの閉状態を維持する期間(この例では0.5秒)よりも長い最長の期間である。
このようにして扉部材2521の開閉制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動手段である普図電動役物252の制御を行う可変始動制御手段の一例に相当する。
さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS1223に移行するようにしている。
続いて、ステップS1223では普図関連抽選処理を実行する。主制御部300のCPU304は、まず、普図変動遊技が行われているか、あるいは普図電動役物252の開閉制御が行われているか(普図の状態が作動中)を判定し、いずれか一方でも行われている場合には、普図関連抽選処理は終了になる。反対に、いずれも行われていない場合には、保留している普図変動遊技の数が1以上であるか否かを判定し、0であれば普図関連抽選処理は終了になり、1以上であれば、RAM308に設けられた普図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を普図保留記憶部から取り出し、さらに普図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を普図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している普図の保留数を1減算する。RAM308の普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段(第二の始動情報取得手段)の一例に相当する。
次いで、普図当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、普図当否判定用テーブルが記憶されている。
図20(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図20(b)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図20(c)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図のアタリ確率は、図20(b)に示す低確率テーブルでは1/60であり、図20(c)に示す高確率テーブルでは1/1.00003であり、かなりの高確率である。普図入賞は、非電サポ状態であると普図始動入賞口251がメインになり、電サポ状態であると右打ちを促し普図電動役物252の扉部材2521が開放しやすい関係から普図始動ゲート253がメインになる。したがって、図20(b)に示す低確率テーブルは普図始動入賞口251入賞時に用いられるテーブルであり、同図(c)に示す高確率テーブルは普図始動ゲート253入賞時に用いられるテーブルであるといえる。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部30のCPU304が、第二当否判定手段の一例に相当する。また、「当り」の当否判定結果は、特定の第二の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定処理の実行が完了すると、普図の変動停止表示における普図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、普図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図21(a)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図である。また、図21(c)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図である。
普図変動期間の決定でも、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図21(a)および同図(b)に示す低確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図21(c)および同図(d)に示す高確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。また、先の普図当否判定結果に基づいて、ハズレであれば図21(b)および同図(d)に示すハズレ時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、当りであれば図21(a)および同図(c)に示す当り時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。さらに、普図変動期間の決定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、普図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、普図変動開始直前のタイミングであってもよい。加えて、非電サポ状態において普図当否判定結果がハズレであった場合には、その時の保留数にも基づいて普図変動期間が決定される。なお、上述のごとく、第2適用可能形態のパチンコ機100では、RAM308に設けられた普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出したタイミングで保留数を1減算する関係から、ここでの普図の保留球数の最小値は0、最大値は3になる。図21(b)に示すように、普図変動期間決定用乱数値が0〜59000の範囲に属する場合、普図の保留数が3つであると3秒の普図変動期間になり、0〜2であると10秒の変動期間になる。普図変動期間決定用乱数値が59001以上である場合には、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。また、電サポ状態では、普図当否判定結果がハズレであっても、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。
また、図21(c)および同図(d)に示すように、電サポ状態であると、普図当否判定結果が当りであってもハズレであっても、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。この電サポ状態である場合の普図変動期間は、後述する普図電動役物252の扉部材2521の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図21(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。ここで決定された普図変動時間を表す情報は、後述するように、主制御部300から第1副制御部400へ送信される普図変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、普図変動時間を表す情報に基づいて、ここで示されている普図装飾図柄の演出態様を具体的に決定する。普図装飾図柄の演出態様には、ノーマルリーチやスーパーリーチが含まれている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図16に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図18(b)に示す装飾図柄の組合せ)を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。なお、装飾図柄の演出態様には、特殊変動と呼ばれる態様もある。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。このリーチは、普図関連処理における普図当否判定の結果が特定の第二の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
普図変動期間の決定が終了すると、普図関連抽選処理(ステップS1223)は終了になる。
第2適用可能形態におけるパチンコ機100は、特図が1種類である。第2適用可能形態における主制御部タイマ割込処理では、特図状態更新処理(ステップS1225)を行い、次いで特図状態更新処理(ステップS1229)を実行する。
特図関連抽選処理(ステップS1229)では、抽選(第一当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、および特図の図柄変動停止表示における変動期間(第一変動期間)の決定を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が第一当否判定手段の一例に相当する。
特図関連抽選処理(ステップS1229)では、所定の当否判定条件が成立していれば(例えば、特図変動表示中でなく、停止表示中でもなく、特図作動中でもなければ)、RAM308の特図始動情報記憶領域に記憶されている始動情報(特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取得し、特図当否判定(第一当否判定)処理を行う。主制御部300のROM306には、特図の当否判定用テーブルが記憶されている。なお、特図の図柄変動表示を開始する条件になる図柄変動表示実行条件は、上記当否判定条件と同じである。
図22(a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図22(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図22(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、第2適用可能形態のパチンコ機100では、規定回数に達すると(リミッタ時)、非確変状態(特図低確率状態)へ移行する。この際の、特図当否判定では、図22(a)に示すように、12.5%の確率で時短無し大当りに当選し、12.5%の確率で次回の特図の図柄変動停止表示から特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで時短付きになる大当りに当選する。なお、第2適用可能形態のパチンコ機100では特図当否判定結果は、非確変状態では、図22(a)の特図当否判定用テーブルに示すように25%の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図22(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。この「大当り」の特図当否判定結果は、特定の第一の当否判定結果の一例に相当する。
特図当否判定処理の実行が完了すると、特図の停止図柄態様を決定する特図決定処理を行う。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。
図22(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図22(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
この特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、詳しくは後述するように、実質連荘が上乗せされていくことになる。
特図決定処理の実行が完了すると、特図の図柄変動停止表示における特図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、特図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図23(a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図23に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、特図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、特図変動開始直前のタイミングであってもよい。図23(a)のテーブルに示すように、第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、かなりの高確率で特図変動期間は所定の短期間(ここでは1秒)の変動期間になる。この所定の短期間は、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間(5.8秒)よりも短く、普図電動役物252の扉部材2521が1回開放している間に、その間に特図始動口230に入賞したことに基づく特図当否判定の結果は報知されることが電サポ状態では多くなる。また、電サポ状態では、120秒の変動期間と、360秒の変動期間も用意されている。所定の短期間になる確率は、120秒や360秒といった長期間になる確率よりも高い。
一方、図23(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図変動期間は一律に所定期間(ここでは60秒)の変動期間になる。
また、図23(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に10秒になり、同図(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に60秒になる。
このように、第2適用可能形態のパチンコ機100では、非電サポ状態では、特図の変動時間は一律に60秒になる。また、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合に限って、その特図当否判定結果を報知する特図の図柄変動停止表示の期間を異ならせており、ボーナスゲームの演出が行われる特別遊技状態中に異なる間隔で特図当否判定が行われる。
特図の変動期間を表す情報は、主制御部300から第1副制御部400へ送信される特図の図柄変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に、120秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアAの大当り演出を表示させ、360秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアBの大当り演出を表示させる。
特図変動期間の決定が終了すると、特図関連抽選処理(ステップS1229)は終了になる。
<副制御部側制御処理>
次に、第2適用可能形態における第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理等については、第1適用可能形態における第1副制御部400のCPU404が実行する図13に示す第1副制御部の各処理と基本的には同じであるため説明は省略する。また、第2副制御部500における処理も、第1適用可能形態と基本的には同じであるため説明は省略する。
続いて、第2適用可能形態のパチンコ機100におけるゲームの流れについて詳細に説明する。
図24は、第2適用可能形態のパチンコ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、図25は、図24に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。図25では(a)から(f)のアルファベット順に時間が経過していき、以降の図においても同様である。また、図25に示す装飾図柄表示装置208の、演出表示領域208dの左隅には、普図の第4図柄217と特図の第4図柄218が表示されている。これらの第4図柄217,218では、白丸が変動中表示を表し、黒丸が停止中表示を表し、以降の図においても同様である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。遊技者は、普図始動入賞口251を狙い、左打ちを行う。やがて、普図始動入賞口251に入賞し(ステップS501)、普図表示装置210が図柄変動停止表示を開始する。これと同時に、図25(a)に示すように、液晶表示パネルである装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の図柄変動が開始される(ステップS502)。加えて、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われること(ステップS503)もあるが、リーチ演出が行われず、普図表示装置210がハズレ図柄(図18(a)参照)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208には、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示し、ステップS501に戻る(ステップS504)。
図25(b)および同図(d)に示すようなリーチ演出(ステップS503)が行われても、普図表示装置210に当り図柄(図18(a)参照)が必ず停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208に、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが必ず停止表示されるとは限らず、ステップS504に進む場合もある。一方、普図当否判定結果が当りであれば、普図表示装置210に当り図柄(図18(a)参照)が停止表示されるとともに、図25(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示され(ステップS505)、普図変動遊技の当選が報知される。また、図25(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。普図変動遊技の当選とともに、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され(ステップS506)、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒間)開放する(ステップS507)。
普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になるが、入賞がなければ、ステップS501に戻り(ステップS508)、入賞があれば、最初に入賞した1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる(ステップS509)。特図当否判定が行われると、図25(e)および同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208ではボーリングのチャンスゲームが開始される(ステップS510)。加えて、装飾図柄表示装置208では、普図の第4図柄217は停止表示中であるが、特図の第4図柄218が変動表示中になる。特図当否判定結果がハズレであれば、特図表示装置212にハズレ図柄(図17(a)参照)が停止表示されるとともに、図25(h)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像が表示される(ステップS511)。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、非電サポ状態(普図高確率状態)であるため75%である(図22(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図17(a)参照)が停止表示されるとともに、図25(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクがとれてボーナスゲームが開始されることを報知する画像が表示される(ステップS512)。ここでの特図当否判定が大当りに当選する確率は、25%である(図22(a)参照)。特図の大当りに当選すると、必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。なお、図25(g)および(h)に示すように、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
図26は、図24に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであり、図27は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図22(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図27(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS513)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図24に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS514)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、第2適用可能形態のパチンコ機100では、特図の当否判定は、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図22(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図27(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図27(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図27(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS519)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図27(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
第2適用可能形態のパチンコ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りであった場合には、図23(a)に示すように、確変状態であっっても非確変状態であっても、特図の変動期間は、多くの場合は、1秒の短期間である。しかしながら、500/65536の確率で120秒になり、35/65536の確率で360秒になる。したがって、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合にも、特図の変動期間は、長期間になる120秒や360秒が選択される可能性がある。なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間が長期間になる場合があるようにしてもよい。非確変状態であっても時短が付いているため、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすく、特図の当否判定も行われやすい。特図の変動期間が短期間(ここでは1秒)であると、すぐに特図の当否判定結果が報知されてしまい、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多くなる。すなわち、確変のリミッタ回数に普図電動役物252の扉部材2521開放回数が同期していることになる。ところが、特図の変動期間が長期間(ここでは120秒や360秒)であると、特図変動遊技が1回行われる間に、普図電動役物252の扉部材2521は複数回開放し、特図始動口230への入賞に基づく払い出し(ここでは7球/1入賞)で出球が稼げる。
図26に示すように、特図の変動期間が短期間の場合には、ステップS513に戻り、図27(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。一方、特図の変動期間が長期間の場合には、主制御部300から送られてきた特図図柄変動開始コマンドに含まれている特図の変動期間を表す情報(ここでは長期間の情報)に基づいて、第1副制御部400は、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの予測計算を行う。ここでの予測計算は、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放期間が5.8秒と一律であることに基づいて行われる。なお、特図の変動期間が第一の長期間(ここでは120秒)である場合には、一律に上記規定回数よりも多い所定回とする。例えば、普図電動役物252の扉部材2521は、120秒の間に5回開放すると予測し、規定回数である11回にこの予測回数である5回を加えた16回を残り回数(特定情報の一例に相当)として表示する。また、特図の変動期間が第一の長期間よりも長い第二の長期間(ここでは360秒)である場合には、一律に所定の記号等による表示(例えば???回)を行うようにしてもよい。
ここで予測計算された回数は、非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの回数であるが、上述のごとく、特図の変動期間は多くの場合は短期間であり、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多いことから、その予測計算された回数を、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数と見なして、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に残り回数として表示させる(ステップS520)。なお、このことからもわかるように、第2適用可能形態のパチンコ機100では、上乗せチャンスを考慮しなければ、1回の特図変動遊技と、1回の普図電動役物252の開放はリンクしている。
図28は、図27(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。
図28(a)には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が5回の状態における大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図28(a)に示す装飾図柄表示装置208には「大ボーナスチャンス カップインしたら大ボーナス追加」といった表示がなされている。
図28(c)は、「大ボーナスチャンス」が偽の表示であった場合に表示される画面であり、「残念」という表示がなされている。すなわち、同図(a)に示す「大ボーナスチャンス」は、本来であれば、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に表示される画面であり、残り回数はリセットされるばずであるが、同図(c)では、残り回数に変化がなく、依然として「残り5回」が表示されている。
一方、図28(b)は、「大ボーナスチャンス」が真の表示であった場合に表示される画面であり、「おめでとう」という表示がなされている。
図28(d)は、特図の変動期間が第二の長期間(例えば360秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は???回になっている。
図28(e)は、特図の変動期間が第一の長期間(例えば120秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は、規定回数である11回に、120秒の予測回数である5回を加えた16回になっている。
以上説明したように、特別遊技状態中であるボーナス中に、長い演出期間(特図の変動期間)となった場合には通常とは異なる演出を行う。また、電サポ状態で特図の大当り図柄を停止表示する際、普図電動役物252の扉部材2521の開放は、多くの場合は、特図変動遊技1回に対して1回であるが、図23(a)に示す、プレミアAの演出では12回、プレミアBの演出では36回になる。また、以上説明したパチンコ機100では、可変入賞口234(アタッカ)は開放するが、普図電動役物252の扉部材2521の開放で遊技球増加を図るものである。なお、賞球数としては、普図始動入賞口251や普図始動ゲート253に入賞時には3球、可変入賞口234(アタッカ)に入賞時には4球、普図電動役物252(特図始動口)に入賞時には7球、一般入賞口226に入賞時には10球としてもよい。さらに、賞球が多い普図電動役物252(特図始動口)よりも下流に賞球が少ない可変入賞口234(アタッカ)を配設している。普図電動役物252と可変入賞口234の位置関係を逆にすることも考えられるが、そうすると賞球が少ない可変入賞口234に先に入賞してしまう。第2適用可能形態では、特別遊技状態中であるボーナス中に、普図電動役物252への入球に漏れた遊技球が可変入賞口234(アタッカ)に入賞可能となっており賞球増加に寄与する。
第2適用可能形態のパチンコ機100によれば、電サポ状態では、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔(1秒、120秒、360秒それぞれに基づく間隔)が異なることになり、遊技の興趣が向上する。また、第2適用可能形態のゲーム性は、いわゆるリミッタ機(確変連荘数に上限がある)であることと、普図電動役物252(電チュー)で遊技球を増加させるものである。つまり、特図の大当り間の時間が異なることでその間の電チューの開放回数に違いが生じるため、増加する遊技球の量に変化をもたらすことができる。このゲーム性は、遊技者がはまるほど有利なゲーム性である。また、高確率かつ短時間で普通図柄の当りを導出することで、電チューの開放を頻繁に行うことができ、電チューが遊技球増加のゲーム性に寄与する。また、電サポ状態では、特図の変動時間に変化(1秒、120秒、360秒)を与えることで、電チューの開放頻度に差を設けることが可能になる。さらに、リミッタ到達までの特図大当りの導出確率を高確率にしたことで、ほぼ特図の変動時間により電チューの開放頻度、およびその開放頻度に基づく獲得可能な遊技球に変化を与えることができる。また、リミッタのリセットがなされることで、普図電動役物252(電チュー)で遊技球の増加を図るゲーム性においても特図の結果に興味を持たせることが可能になる。また、特図の変動時間が長いこと自体が、特別遊技状態中の遊技者にとって有利となるものであるが、リミッタリセット時に長い変動時間を決定可能にすることで、当該変動終了後も特図の規定回数分の当り導出まで特別遊技状態を継続することが可能になる。すなわち、リミッタリセットと長時間変動という遊技者に有利な状態を2つ同時に付与することが可能である。さらに、現在の連荘数や、リミッタまでの残り回数を報知することで、特別遊技状態中における遊技の興趣が向上する場合がある。また、電チューの開放回数に基づく報知を行うと出玉とリンクして、より興趣が向上する場合がある。さらに、特図の長時間変動は、リミッタに対して特図1回分の消化であり短時間変動と同等であるが、電チューの開放回数に関連付けて報知する情報を変化させることで遊技の興趣が増大する場合がある。第2適用可能形態におけるゲーム性は、リミッタ機であるためいずれのタイミングにおいても、リミッタ回数以上の特別遊技状態の付与は確約されていないが、長時間変動で得られる遊技球は通常の特図消化1回分(リミッタの減算)よりも多いことを利用して、あたかもリミッタ回数以上の特別遊技状態が付与されているように遊技者に報知することが可能である。すなわち、出玉と報知をリンクさせることができる。さらに、報知内容をリミッタまでの残回数とすることで、規定回数を超える報知を行ったとしても出玉をリンクさせることできるため、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間は、長期間になるようにしてもよい。あるいは、ハズレの場合にも、長期間の特図の変動期間を用いてもよく、この場合は、規定回数の消化がなく(リミッタの減算がなく)なく、多数の遊技球を獲得することが可能である。
また、遊技盤200盤面構成は、第2適用可能形態では、右打ちを行った際(特別遊技状態中)に普図電動役物252および可変入賞口234のいずれにも遊技球が誘導されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、可変入賞口234(アタッカ)は特別遊技状態中の発射強度では入賞困難となる場所に配設してもよい。この場合、特図の長い変動期間(大ボーナス)中にアタッカが開かない点を目立たせないことが可能となる。
さらに、第2適用可能形態では、特図低確率時の大当り確率が1/4であり、上乗せ後(非確変大当り後)に付与される時短回数が100回であることにより、次の大当りを実現できるとともに、3/4の特図のハズレによりこの間の普図電動役物252の開放により遊技球を増加させることが可能である。
また、特図の長期間の変動期間の決定は、特図の停止図柄と完全に1:1に対応させておいてもよい。
さらに、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔は、特図の変動時間(演出時間)によるものの他、大当り遊技中の期間によっても異ならせることができる。例えば、大当り遊技の開始演出や終了演出やラウンド間のインターバルの演出の時間を変えることでも上記間隔を異ならせることができる。また、特図の停止表示期間を変えることでも、上記間隔を異ならせることができる。
第2適用可能形態のパチンコ機100の背面右上部にも、このパチンコ機100が設置される遊技店舗のコンピュータに、このパチンコ機100における遊技情報を出力する外部出力端子板190が設けられている。第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル1〜10も、外部のホールコンピュータ等に接続され、これらの各チャンネルからは外部端子板信号が出力される。以下、第1適用可能形態における外部端子板信号と同じ信号(外部端子板信号1,2,7,9)については説明を省略し、異なる信号について説明する。
図29は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル3〜5それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。
図29(a)は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル3から出力される外部端子板信号3のタイムチャートを示した図である。
第2適用可能形態における外部端子板信号3は、普図表示装置210における図柄変動表示が停止してから所定時間(例えば600ms)、外部に出力される信号である。すなわち、普図表示装置210が図柄態様を停止表示したことを表す信号であって、第3信号の一例に相当する。なお、ここでの所定時間(例えば600ms)も、図柄の確定表示期間であってもよい。
図29(b)は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル4から出力される外部端子板信号4のタイムチャートを示した図である。
第2適用可能形態における外部端子板信号4は、普図始動入賞口251に遊技球が入賞したことを普図始動入賞口センサが検出してから所定時間(例えば100ms)、外部に出力される信号である。ただし、第2適用可能形態でも、信号が連続しないように、外部端子板信号4は、上記所定時間と同じ時間間隔をあけて出力される。
図29(c)は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル5から出力される外部端子板信号5のタイムチャートを示した図である。
第2適用可能形態における外部端子板信号5は、普図始動ゲート253に遊技球が入賞したことを普図始動ゲートセンサが検出してから所定時間(例えば100ms)、外部に出力される信号である。ただし、上記外部端子板信号4と同様に、信号が連続しないように、外部端子板信号5も、上記所定時間と同じ時間間隔をあけて出力される。
第2適用可能形態における、外部端子板信号4および外部端子板信号5も、第2信号の一例に相当する。
図30は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル6およびチャンネル8それぞれから出力される外部端子板信号のタイムチャートを示した図である。
図30(a)は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル6から出力される外部端子板信号6のタイムチャートを示した図である。
第2適用可能形態における外部端子板信号6は、時短状態(電サポ状態)中における普図当り遊技中(普図電動役物252の扉部材2521の開閉動作中)に、外部に出力される信号である。すなわち、第2適用可能形態における外部端子板信号6は、時短状態(電サポ状態)かつ普図当り遊技状態であることを表す信号である。図30(a)に示す例では、特図の時短付き大当りに当選し、大当り遊技終了後に非時短状態から時短状態に移行し、時短状態に移行してから開始された普図当り遊技に同期して外部端子板信号6が出力され(一番左の点線参照)、普図当り遊技が終了する前に非時短状態に移行すると、非時短状態に移行した時点で外部端子板信号6の出力は中止される(左から二番目の点線参照)。また、非時短状態で普図当り遊技状態に移行しても外部端子板信号6は出力されず、普図当り遊技状態中に時短状態に移行した時点で外部端子板信号6は出力され(右から二番目の点線参照)、時短状態であっても普図当り遊技状態が終了すれば外部端子板信号6の出力は中止される(一番右の点線参照)。なお、図30(a)に示す例では、2回目の特図の図柄変動表示と3回目の特図の図柄変動表示は、第2特図始動口232への入賞に基づくものになる。
第2適用可能形態では、出球が得られる時短状態中の普図当り遊技状態で出球をかせぐ構成であるため、ホールコンピュータは、この外部端子板信号6を用いて、普図電動役物252の扉部材2521の開放回数を把握することができる。
図30(b)は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル8から出力される外部端子板信号8のタイムチャートを示した図である。
外部端子板信号8は、特図の大当り遊技中に外部に出力される信号である。すなわち、特図の大当り遊技状態であることを表す信号である。図30(b)に示す例では、左側に示す点線のタイミングが特図の初当りのタイミングであり、右側に示す点線のタイミングがリミッタ回数がリセットされる特図大当り(リセット当り)のタイミングである。ホールコンピュータは、この外部端子板信号8を用いて、特図の大当りの回数を把握することができる。
図31は、第2適用可能形態における外部出力端子板190のチャンネル10から出力される外部端子板信号10のタイムチャートを示した図である。
第2適用可能形態における外部端子板信号10は、所定時間以上の特図の図柄変動表示中に、外部に出力される信号であって、所定時間未満の特図の図柄変動表示中には出力されない。すなわち、120秒以上の特図の変動時間が選択されたことを条件成立にして出力される、特図の図柄変動表示中であることを表す信号である。より具体的には、装飾図柄表示装置208でプレミアAの変動あるいはプレミアBの変動が行われる長変動時間が選択されたことを条件成立にして出力される。図31に示す例では、右側に示す点線のタイミングが、所定時間以上の特図の図柄変動表示が開始されたタイミングである。所定時間以上の特図の変動時間が選択されたことが、所定条件が成立したことの一例に相当し、第2適用可能形態における外部端子板信号10が、図柄変動表示中であることを表す信号の一例に相当する。
加えて、この外部端子板信号10は、特図の初当りに基づく大当り遊技状態中、および上記リセット当りに基づく大当り遊技状態中にも出力される。図31に示す例では、左側に示す点線のタイミングが特図の初当りのタイミングであり、真ん中に示す点線のタイミングが上記リセット当りのタイミングである。
以上説明した、第2適用可能形態における外部端子板信号10は、普図電動役物252の扉部材2521が開放する契機の回数をカウントするための信号であり、ホールコンピュータは、この外部端子板信号10を集計することで、パチンコ機100が稼働中であるか、デモ表示演出中(非稼働中)であるかを把握することができる。
また、第2適用可能形態におけるパチンコ機100では、外部端子板信号10の出力回数の合計によって、賞球の塊となる契機(例えば、11回リミットの初当りの回数、リセット当りの回数、複数回の普図当りによる利益を得られる長変動時間が選択された回数)を把握することができる。なお、これらの回数は、島設備の情報表示器で表示してもよい。
図32は、デモ演出表示を説明するための図である。
装飾図柄表示装置208である液晶表示装置は、バックライトとしての光源を有する。図32(a)に示すように、この装飾図柄表示装置208は、普図の図柄変動表示中に行われる装飾図柄の変動表示(所定の表示演出の一例に相当)では、光源を所定の輝度で発光し、遊技者に表示画面が鮮明に見える状態で表示演出を行う。
また、図32(b)に示すように、装飾図柄表示装置208は、特図の大当り遊技中の表示演出でも、光源を所定の輝度で発光し、遊技者に表示画面が鮮明に見える状態で表示演出を行う。
第2適用可能形態のパチンコ機100では、普図の図柄変動表示が終了してから所定時間(例えば30秒間)経過しても次の普図の図柄変動表示が開始されないことに基づいて、デモ表示演出が開始される。このデモ表示演出は、パチンコ機100が稼働していないときに装飾図柄表示装置208に行われる演出として用意されているものである。装飾図柄表示装置208は、光源を上記所定の輝度、すなわちパチンコ機100の稼働中の輝度よりも低い輝度に落としてデモ表示演出を実行する。言い換えれば、装飾図柄表示装置208(表示演出手段)の輝度は、大当り遊技中(第二の制御状態中)を除く図柄の非変動表示中より変動表示中のほうが高い。また、装飾図柄表示装置208(表示演出手段)の輝度は、図柄の変動表示中を除く、非大当り遊技中(第一の制御状態中)より大当り遊技中(第二の制御状態中)のほうが高い。
なお、デモ表示演出の開始条件は、普図の図柄変動表示が終了してから所定時間経過しても次の図柄変動表示が開始されないことを唯一の条件にしてもよいし、発射装置110が特定時間(例えば30秒間)操作されなかったことを条件として付加したものであってもよい。あるいは、装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が終了してから所定時間経過しても次の装飾図柄の変動表示が開始されないことを条件として付加したものであってもよい。また、デモ演出表示の開始は、主制御部300、あるいは副制御部側で行ってもよい。
以上説明したデモ表示演出は、第1適用可能形態のパチンコ機100においても装飾図柄表示装置208で行われ、第1適用可能形態のパチンコ機100では、普図の図柄変動表示の代わりに特図の図柄変動表示を開始基準の少なくとも一つとして用いる。
第1適用可能形態のパチンコ機100にしても第2適用可能形態のパチンコ機100にしても、デモ演出表示を行っている期間、すなわち低輝度での表示期間よりも、装飾図柄の変動表示や大当り遊技を行っている期間、すなわち高輝度での表示期間の方が、バックライトである光源は消費しやすい。ホールコンピュータは、外部端子板信号10を集計することで、パチンコ機100が稼働中であるか、デモ表示演出中(非稼働中)であるかを把握することができ、装飾図柄表示装置208のバックライトの使用状況を詳細に把握でき、メンテナンス性やリサイクル性を高めることができる。
ところで、従来の外部出力端子板からは、特図の図柄変動表示が停止したことを表す図柄停止信号と、特図始動口に遊技球が入賞したことを表す入賞信号が出力され、ホールコンピュータでは、これら2つの信号から遊技台が稼働中であるか否かを把握している。しかしながら、図柄の変動時間が長い場合には、図柄停止信号がなかなか出力されない。そのため、実際には遊技台が稼働していても、ホールコンピュータでは非稼働(例えば、デモ表示演出が行われている)と認識してしまうことがある。そこで、ホールコンピュータが、従来の外部出力端子板から出力される、入賞信号や図柄停止信号以外の信号を利用して遊技台が稼働中であるか否かを把握しようとすると、多くの種類の信号を分析する必要が生じ、ホールコンピュータにおける処理が複雑化し、処理負荷が上がってしまう。
一方、第1適用可能形態のパチンコ機100にしても第2適用可能形態のパチンコ機100にしても、図柄変動表示中であることを表す信号である外部端子板信号10の一種類で、かなり正確に遊技台が稼働中であるか否かを把握することができる。
また、大当り遊技中は特図の図柄変動表示が行われないことから、図柄変動表示中であることを表す信号は出力されないが、その他、1〜数種類の信号(例えば、外部端子板信号8等)を併用することで、遊技台が稼働中であるか否かの判定精度が向上する。
さらに、入賞信号は、保留数に関係なく出力されるため、保留が満タンでも出力されてしまう。そのため、入賞信号と図柄停止信号を対応付けて管理することが必要になるが、図柄の変動時間は様々であり、ホールコンピュータからすれば、図柄停止信号の入力タイミングがまちまちになって、対応付けが複雑になりやすい。
一方、第1適用可能形態のパチンコ機100にしても第2適用可能形態のパチンコ機100にしても、図柄変動表示中であることを表す信号である外部端子板信号10は、図柄の変動表示の開始に基づいてホールコンピュータに入力されるため、上記対応付けが容易になりやすい。
ホールコンピュータで、遊技台が稼働中であるか否かを正確に判定することができれば、その遊技台の稼働率を算出することができ、遊技店としての経営に資することになる。また、液晶表示装置等のメンテナンス性やリサイクル性を高めることができる場合がある。
なお、以上説明では、図柄変動表示中であることを表す信号として、図柄変動表示中に継続して出力される信号を例にあげて説明したが、所定の時間間隔をおいて出力される信号であってもよいし、図柄変動開始信号と図柄変動停止信号の組であってもよい。
またここでは、本発明をパチンコ機に適用することができる例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では『所定の始動条件の成立に基づいて遊技者に付与する利益量の抽選(例えば、当否判定)を行う遊技台において、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記抽選の結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、この遊技台における遊技情報を表す複数種類の所定の信号(例えば、外部端子板信号1〜10)を外部に出力する遊技情報出力手段(例えば、外部出力端子板190)と、を備え、前記遊技情報出力手段(例えば、外部出力端子板190)は、所定の条件が成立したこと(例えば、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214における図柄変動表示が開始されたこと)に基づいて、前記複数種類の所定の信号のうちの一種類の信号として前記図柄変動表示中であることを表す信号(例えば、外部端子板信号10)を外部(例えば、ホールコンピュータ(690))に出力するものであることを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここにいう図柄変動表示中であることを表す信号とは、図柄変動表示中に継続して出力される信号の他、間欠的に出力される信号であってもよいし、図柄変動の開始と終了がわかる信号(例えば、図柄変動開始信号と図柄変動停止信号)であってもよい。
また、これまでの説明においては『遊技球が所定の始動領域(例えば、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232)に入賞したことを前記所定の始動条件の成立にして前記抽選を行う抽選手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記遊技情報出力手段(例えば、外部出力端子板190)は、前記所定の始動領域に遊技球が入賞したことに基づいて、前記複数種類の所定の信号のうちの一種類の信号として該所定の始動領域に遊技球が入賞したことを表す第2信号(例えば、外部端子板信号4,5)を外部に出力し、前記図柄表示手段が前記図柄の変動表示を終えて前記図柄態様を停止表示したことに基づいて、前記複数種類の所定の信号のうちの一種類の信号として該図柄表示手段が該図柄態様を停止表示したことを表す第3信号(例えば、外部端子板信号3)を外部に出力するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
また、これまでの説明においては『前記抽選の結果が特定の抽選結果であることに基づいて、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、ハズレ制御状態)から該第一の有利度とは有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、大当り制御状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記遊技情報出力手段(例えば、外部出力端子板190)は、前記複数種類の所定の信号のうちの一種類の信号として前記制御状態が前記第二の制御状態であることを表す第4信号(例えば、外部端子板信号6〜8)を外部に出力するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
なお、前記遊技情報出力手段は、前記第4信号を、前記制御状態が前記第二の制御状態に移行したことに基づいて外部に出力するものであってもよいし、前記抽選の結果が特定の抽選結果であることに基づいて外部に出力するものであってもよい。
また、これまでの説明においては『前記遊技情報出力手段(例えば、外部出力端子板190)は、前記複数種類の所定の信号のうちの一種類の信号として、前記第4信号と前記図柄変動表示中であることを表す信号を含む信号(例えば、変形例の外部端子板信号6)を外部に出力するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
すなわち、前記遊技情報出力手段は、前記遊技情報出力手段は、前記第4信号を、前記図柄変動表示中であることを表す信号を含んだ態様で外部に出力するものであってもよい。言い換えれば、前記遊技情報出力手段は、前記第4信号と、前記図柄変動表示中であることを表す信号を一つにまとめて一種類の信号として出力するものであってもよい。
また、光源を有し該光源から発せられた光を利用して演出の表示を行う表示演出手段を備え、前記表示演出手段は、前記図柄変動表示に対応する所定の表示演出と、前記図柄変動表示が終了してから所定時間経過しても次の図柄変動表示が開始されないことを条件の少なくとも一つにして行われるデモ表示演出を行うものであって、該所定の表示演出を該デモ表示演出よりも明るく表示するものであってもよい。
なお、前記デモ表示演出は、前記図柄変動表示が終了してから所定時間経過しても次の図柄変動表示が開始されないことを唯一の条件にして行われる演出であってもよいし、前記図柄変動表示が終了してから所定時間経過しても次の図柄変動表示が開始されないことの他に他の条件も満足しないと行われない演出であってもよい。ここにいう他の条件として、例えば、前記始動領域が設けられた遊技領域に操作されることで遊技媒体を発射する発射装置を備えた態様であれば、該発射装置が特定時間操作されなかったことで成立する条件等があげられる。さらに、前記デモ表示演出は、前記所定の表示演出が終了してから所定時間経過しても次の所定の表示演出が開始されないことを条件の少なくとも一つにして行われる演出であってもよい。
また、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技機であってもよい。また、前記遊技価値は、前記遊技領域へ発射可能な所定数の遊技球数データであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記ア)
所定の始動条件が成立したことに基づいて、遊技者に付与する利益量の抽選を行う抽選手段と、
図柄を変動表示した後に前記抽選手段による抽選結果を表す図柄を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段と、
遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段の制御に関する遊技情報を所定の信号として外部に出力する遊技情報出力手段と、を備え、
前記遊技情報出力手段は、前記図柄表示手段が前記図柄変動表示を開始したことに基づいて該図柄変動中に前記所定の信号を出力する
ことを特徴とする遊技台。
(付記イ)
付記ア記載の遊技台において、
前記抽選手段は、遊技球が所定の始動領域に入賞したことに基づいて前記抽選を行い、
前記遊技情報出力手段は、前記所定の始動領域に遊技球が入賞したことに基づいて所定の第二の信号を外部に出力し、前記図柄表示手段が前記図柄を停止表示したことに基づいて所定の第三の信号を外部に出力する
ことを特徴とする遊技台。
(付記ウ)
付記アまたはイ記載の遊技台において、
前記抽選手段による前記抽選の結果が特定の抽選結果であることに基づいて、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、を備え、
前記遊技情報出力手段は、前記第二の制御状態であるときに所定の第四の信号を外部に出力する
ことを特徴とする遊技台。
(付記エ)
付記ウ記載の遊技台において、
前記所定の第四の信号は前記所定の信号であることを特徴とする遊技台。
(付記オ)
付記アからエのうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の図柄変動表示に対応する所定の表示演出を行う表示演出手段と、を備え、
前記表示演出手段は、前記抽選結果に応じた前記所定の表示演出が終了してから次の所定の表示演出が開始せず且つ予め定められた所定の時間が経過する所定条件が成立したことに基づいてデモ表示演出を行い、
前記所定の表示演出は前記デモ表示演出よりも明るいことを特徴とする遊技台。
(付記カ)
前記遊技情報出力手段は、前記図柄表示手段が特定変動時間(例えば、120000msまたは360000ms)に基づく前記図柄変動表示を開始したことに基づいて、該特定変動時間に基づく図柄変動表示中に所定の信号を出力する態様であってもよい。
ここで、前記特定変動時間は、他の変動時間よりも長い時間であってもよい。
(付記キ)
所定の第二の始動条件が成立したことに基づいて、遊技者に付与する利益量の抽選を行う補助抽選手段(例えば、普図の当否判定を行う主制御部300)と、を備え、
前記制御状態移行手段は、前記補助抽選手段の抽選結果が第二の特定の抽選結果(例えば、当り)であることに基づいて、前記所定の始動領域(例えば、普図電動役物252)を第一の状態(例えば、扉部材2521閉鎖)から該第一の状態よりも遊技球が入賞し易い第二の状態(例えば、扉部材2521開放)に変化させ、
前記特定変動時間に基づく図柄変動表示中は、前記他の変動時間に基づく図柄変動表示中よりも前記所定の始動領域が前記第二の状態に変化し易い態様であってもよい。
この場合、遊技者の利益状況を詳細に把握することができる場合がある。
続いて、具体的な演出例について説明する。
図33(a)は、普図電動役物252の扉部材2521が開放して特図始動口230に遊技球が進入した場合のタイムチャートの一例を示す図であり、同図(b)は、普図電動役物252の扉部材2521が開放したものの特図始動口230に遊技球が進入しなかった場合のタイムチャートの一例を示す図である。この図33では、図の左側から右側に向かって時間が経過していく。
図33(a)においても同図(b)においても、一番上は、普図の変動と停止を表し、その次は、普図電動役物252における扉部材2521(電チュー)の開放と閉鎖を表し、下から2番目は、特図の変動と停止を表し、一番下は、装飾図柄表示装置208(液晶)における演出画像の変動と停止を表す。
この例は、遊技状態(制御状態)が非電サポ状態(普図低確率状態)における例である。普図表示装置210が普図の変動表示を行い、普図の変動に合わせて装飾図柄表示装置208では、普図当否判定結果に応じた普図変動対応演出(所定の演出,第二の演出の一例に相当)が行われる。やがて、普図の当り図柄を停止表示(普図当選)すると、普図電動役物252の扉部材2521(電チュー)が5.8秒開放する。図33(a)では、特図始動口230に遊技球が進入し(電チュー入賞)、扉部材2521(電チュー)が閉鎖する前に、特図表示装置212が特図の変動表示を開始する。ここでは、非電サポ状態であることから特図の変動時間は60秒になり(図23(b),(d)参照)、普図の作動期間は65.8秒になる(図20(a)参照)。図33(a)では、普図の作動期間が終了する直前まで、特図は変動しており、特図の変動に合わせて装飾図柄表示装置208では、特図当否判定結果に応じた特図変動対応演出(第一の演出の一例に相当)が行われる。
一方、図33(b)では、特図始動口230に遊技球が進入することなく(電チュー非入賞)、扉部材2521(電チュー)が閉鎖する。そのため、特図表示装置212は、停止したままであり、装飾図柄表示装置208では、特図の変動に合わせた特図変動対応演出は行われない。また、扉部材2521が閉鎖した後、60秒間(電チュー開放終了待機時間)は、普図の作動期間が続く。主制御部300のCPU304は、普図の作動期間中は、普図抽選を行うことを規制するものであり、このため、普図の変動も行われず、装飾図柄表示装置208では、普図の変動に合わせた普図変動対応演出も行われない。すなわち、主制御部300のCPU304は、普図の作動期間中は、普図変動対応演出を行うことを規制する規制手段の一例に相当する。装飾図柄表示装置208で普図変動対応演出が行われないと、遊技者は演出を楽しむことができず、電チュー開放終了待機時間が経過するのをただ待つしかなく、遊技者の遊技に対する興趣の低下を招いてしまう恐れがある。本適用可能形態では、図10(a)に示す演出制御処理において、特別演出開始条件が成立したか否かを判定し、普図作動開始コマンドを受信してから、最後の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンドを受信するまでの間に、一度も図柄変動開始コマンドを受信しなかった場合には、特別演出開始条件が成立したとして、装飾図柄表示装置208に所定の特別演出を実行させるための制御が行われる。このため、特図始動口230に遊技球が進入しなかった場合でも、装飾図柄表示装置208では、特別演出の演出画像の変動が行われ、遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑えることができる場合がある。
図34は、所定の特別演出の一例を示す図である。
図34(a)から同図(c)にかけて普図表示装置210が変動表示し、装飾図柄表示装置208では、普図変動対応演出として普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。同図(b)および同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われ、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cそれぞれに同じ装飾図柄(ここでは「装飾7」)が停止表示され中図柄表示領域208bには主人公のキャラクタが揺れ表示されている。そして、同図(d)に示す普図表示装置210には、普図の当り図柄(図18(a)参照)が停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208には、その普図の当り図柄に対応した、同じ装飾図柄(ここでは「装飾7」)が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示される。なお、同図(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。
こうして普図表示装置210が普図の当り図柄を停止表示(普図当選)すると、普図電動役物252の扉部材2521(電チュー)が5.8秒開放する。しかしながら、図33(b)を用いて説明したように、特図始動口230に遊技球が進入することなく(電チュー非入賞)、扉部材2521(電チュー)が閉鎖する。
すると、同図(e)から同図(g)にかけて装飾図柄表示装置208では所定の特別演出が行われる。ここでの特別演出は、特図の図柄変動停止表示に合わせて行われるボーリングのチャンスゲームの演出(特図変動対応演出)の画像と同じ演出画像が装飾図柄表示装置208に表示される。この特別演出が行われている間は、特図表示装置212は停止表示したままであり、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示のままである。この例でも、制御状態(遊技状態)は非電サポ状態であり、第一期間の一例に相当する60秒間の電チュー開放終了待機時間が経過すると同時に、同図(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像(ハズレに相当する画像)が表示される。本適用可能形態では、普図電動役物252の右横に設けられた入賞ランプ254が特図始動口230へ入賞があると発光する他、扉部材2521が閉鎖した時にも発光するため、扉部材2521の閉鎖による入賞ランプ254の発光と、装飾図柄表示装置208に表示される、特図の図柄変動停止表示に合わせて行われるボーリングのチャンスゲームの演出画像と同じ演出画像の表示によって、遊技者は、特図始動口230への入賞がなくても、特図始動口230へ入賞があったものと錯覚し、装飾図柄表示装置208に表示されるボーリングのチャンスゲームの結果を楽しみに、60秒間の電チュー開放終了待機時間が経過するのを待ち、遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑えることができる場合がある。すなわち、ここでの所定の特別演出は、特図の図柄変動停止表示の偽演出(ガゼ演出)に相当する。
なお、ここでは、所定の特別演出は、特図変動対応演出であったが、図34(a)〜図34(d)(但しハズレ図柄に対応した演出)に示す普図変動対応演出であってもよい。このように、所定の特別演出として、当否判定結果に応じた演出を行うことで遊技者の期待感を高めることができる場合があり、しかも、最終的にはハズレを報知するため、当りを報知してしまって遊技者を混乱させてしまうようなことはない。
続いて、図34に示す例の変形例について説明する。
図35は、図34に示す例の変形例を説明するための図である。この図35では、同図(a)から同図(e)までで一例を示し、同図(f)から同図(j)までが所定の特別演出が行われる例を示す。
まず、図35(a)から同図(b)にかけて普図表示装置210が変動表示し、普図の図柄変動停止表示に合わせて装飾図柄表示装置208では図18(b)に示す普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、普図装飾図柄を用いたリーチ演出が行われ、同図(c)に示す普図表示装置210には、普図の当り図柄(図18(a)参照)が停止表示されている。また、この変形例では、普図の当り図柄に対応した装飾図柄の組合せは、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cそれぞれに同じ装飾図柄(ここでは「装飾7」)が停止表示され中図柄表示領域208bには主人公のキャラクタが停止表示された組合わせであり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208には、その組合わせが表示されている。以上説明したように、この変形例では、図35(a)から同図(c)において装飾図柄表示装置208で普図変動対応演出(第二報知演出の一例に相当)が行われている。なお、同図(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。
こうして普図表示装置210が普図の当り図柄を停止表示(普図当選)すると、この変形例でも、普図電動役物252の扉部材2521(電チュー)が所定時間開放する。ここでは、図33(a)を用いて説明したように、特図始動口230に遊技球が進入し、特図表示装置212が特図の変動表示を開始する。ここでも非電サポ状態であり、特図の変動時間は60秒になり(図23(b),(d)参照)、普図の作動期間は65.8秒になる(図20(a)参照)。装飾図柄表示装置208に表示される、特図の図柄変動停止表示に合わせて行われる演出は、同図(a)から同図(c)に示した、普図の図柄変動停止表示に合わせて行われる装飾図柄の変動表示に関連した演出である。すなわち、同図(d)に示すように、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cそれぞれで、図18(b)に示す普図装飾図柄と同じ特図装飾図柄の変動表示が行われる。同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、特図装飾図柄を用いたリーチ演出が行われている。また、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218が変動表示中である。やがて、同図(e)に示すように、特図表示装置212には、特図の当り図柄(図17(a)参照)が停止表示され、装飾図柄表示装置208には、特図の当り図柄に対応した、同じ装飾図柄(ここでは「装飾7」)が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示される。このように、ここでは、図35(d)から同図(e)において装飾図柄表示装置208で特図変動対応演出(第一報知演出の一例に相当)が行われている。なお、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
一方、図35(f)から同図(j)までの所定の特別演出が行われる例でも、同図(a)から同図(c)と同じく、普図の図柄変動停止表示が行われて普図当選し、普図電動役物252の扉部材2521(電チュー)が所定時間開放する。ここでは、図33(b)を用いて説明したように、特図始動口230に遊技球が進入することなく(電チュー非入賞)、扉部材2521(電チュー)が閉鎖する。
すると、同図(i)から同図(j)にかけて装飾図柄表示装置208では所定の特別演出が行われる。この変形例における特別演出は、特図の図柄変動停止表示に合わせて行われる特図装飾図柄の変動停止表示の演出画像を模した演出(第一報知演出を真似た演出に相当)の画像が装飾図柄表示装置208に表示される。したがって、電チュー開放を挟んで一連の演出を行うことができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。なお、この特別演出が行われている間は、特図表示装置212は停止表示したままであり、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示のままである。同図(i)に示す装飾図柄表示装置208では、特図装飾図柄を用いたリーチ演出を模した演出が行われている。また、同図(j)に示す装飾図柄表示装置208では、特図のハズレ図柄に
対応した特図の装飾図柄の組合せを模した表示(ここでは「装飾7」−「装飾8」−「装飾7」)がなされている。この変形例でも、普図電動役物252の右横に設けられた入賞ランプ254が特図始動口230へ入賞があると発光する他、扉部材2521が閉鎖した時にも発光するため、扉部材2521の閉鎖による入賞ランプ254の発光と、装飾図柄表示装置208に表示される、特図の図柄変動停止表示に合わせて行われる特図装飾図柄の変動停止表示の演出画像を模した演出画像の表示によって、遊技者は、特図始動口230への入賞がなくても、特図始動口230へ入賞があったものと錯覚し、装飾図柄表示装置208に表示される変動表示の結果を楽しみに、60秒間の電チュー開放終了待機時間が経過するのを待ち、遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑えることができる場合がある。すなわち、この変形例における所定の特別演出も、特図の図柄変動停止表示の偽演出(ガゼ演出)に相当する。
以上説明したように、電チュー開放終了待機時間中に所定の特別演出を行うことで遊技者の遊技に対する興趣の低下を防ぐことができる場合がある。
なお、主制御部300が特別演出開始条件の成立を判定し、成立した場合には、特別演出用コマンドを第1副制御部400に送信する態様であってもよい。この態様であれば、第1副制御部400が図10(a)に示す演出制御処理において特別演出開始条件の成立を判定する必要がなく、第1副制御部400のRAM408に設けられた送信領域に、主制御部300から特別演出用コマンドを受信したことに基づいて、第2副制御部500へ送信する特別演出用コマンドを設定すればよい。また、主制御部300が特別演出開始条件の成立を判定する態様の場合には、普図電動役物252の扉部材2521が開放中に球が入賞しないまま閉鎖した場合の他、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間が経過した時点で特図が非変動中であることによって特別演出開始条件が成立していると判定してもよい。
また、非電サポ状態(普図低確率状態)では普図の作動期間(上記例では65.8秒)よりも特図変動時間(上記例では一律に60秒)が短い。このため、特図と普図が同時に変動しないので、遊技者が遊技の進行を把握しやすい場合がある。
また、図16に示すように、入賞ランプ254が普図電動役物252の近傍に設けられているため、入賞ランプ254の発光時に普図電動役物252が一瞬、眩しさにより見えにくくなるため、特別演出が特図始動口230への入賞(電チュー入賞)によって始まったと遊技者に勘違いさせることができる場合がある。
さらに、電チュー開放終了待機時間の間、演出を複数パターン用意しておくことが好ましい。こうすることで、遊技者にガセ演出であることが気付かれ難くなる。
また、電チュー開放終了待機時間の演出としては、デモ演出を行ってもよい。
また、所定の特別演出は、装飾図柄表示装置208に限らず、他の演出手段(例えば、各種ランプ418・スピーカ120)を用いて行ってもよい。
さらに、普図電動役物252は扉部材2521が開閉する態様のものであったが、この態様に限られない。
以上の説明では、『所定の演出を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技球の進入が困難な第一状態(例えば、閉状態)と遊技球の進入が前記第一状態よりも容易となる第二状態(例えば、開状態)とに状態変化可能な可変始動手段(例えば、普図電動役物252)と、第一の所定条件(例えば、普図の当りに当選したという条件)が
成立したことに基づいて開始され前記可変始動手段が前記第二状態を第二期間(例えば、5.8秒)維持してから前記第一状態へ移行し該第一状態を第一期間(例えば、60秒の電チュー開放終了待機時間)維持して終了になる作動期間(例えば、65.8秒)の間、該可変始動手段の状態変化を制御する可変始動制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、遊技球が前記可変始動手段に進入した場合に第一の当否判定(例えば、特図抽選)を行う第一当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第一の当否判定の結果が特定の第一当否判定結果(例えば、「大当り」の特図当否判定結果)である場合に通常遊技状態よりも遊技者に有利となる特別遊技状態(例えば、ボーナス中)に制御状態を移行させる遊技状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記作動期間が開始されてから、前記可変始動手段(例えば、普図電動役物252)が前記第二状態(例えば、開状態)を前記第二期間(例えば、5.8秒)維持してから前記第一状態(例えば、閉状態)へ移行するまでの間に、該可変始動手段に遊技球が進入しなかったことに基づいて、前記第一期間(例えば、60秒の電チュー開放終了待機時間)の間に所定の特別演出(例えば、図34や図35に示す演出)を行うことを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記作動期間は、開始と同時に前記可変始動手段が前記第一状態から前記第二状態へ移行し該第二状態を前記第二期間維持する期間であってもよいし、開始してから前記可変始動手段が前記第一状態を所定期間維持した後に該第一状態から前記第二状態へ移行し該第二状態を前記第二期間維持する期間であってもよいし、あるいは開始してから前記第二期間になる前に、前記可変始動手段が前記第一状態から前記第二状態へ移行し該第二状態を所定期間維持した後該第二状態から該第一状態へ移行する状態変化を1又は複数回行う期間であってもよい。
またこれまでの説明においては『遊技球が始動領域(例えば、普図始動入賞口251や普図始動ゲート253)に進入した場合に、始動情報(例えば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を導出する始動情報導出手段(例えば、乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報に基づいて第二の当否判定(例えば、普図抽選)を行なう第二当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記作動期間中に前記第二の当否判定の結果(例えば、普図当否判定結果)に応じた所定の演出(例えば、普図変動対応演出)を前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が行うことを規制する規制手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記可変始動制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)は、前記第二の当否判定の結果が特定の第二当否判定結果(例えば、「当り」の普図当否判定結果)であることを前記第一の所定条件の成立として開始される前記作動期間の間、該可変始動手段(例えば、普図電動役物252)の状態変化を制御するものであり、前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記所定の特別演出として、前記第一の当否判定の結果(例えば、特図当否判定結果)に応じた第一の演出(例えば、特図変動対応演出)および前記第二の当否判定の結果(例えば、普図当否判定結果)に応じた第二の演出(例えば、普図変動対応演出)のうちのいずれか一方の演出を行うことを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記所定の特別演出として、前記第一の当否判定の結果(例えば、特図当否判定結果)がハズレであることを報知する演出および前記第二の当否判定の結果(例えば、普図当否判定結果)がハズレであることを報知する演出のうちのいずれか一方の演出を行うことを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第二当否判定手段が行った前記第二の当否判定の結果(例えば、普図当否判定結果)を報知する第二報知演出(例えば、図35(a)〜同図(c)に示す普図変動対応演出)を行い、前記作動期間が開始されてから前記可変始動手段(例えば、普図電動役物252)が前記第二状態(例えば、開状態)を前記第二期間(例えば、5.8秒)維持してから前記第一状態(例えば、閉状態)へ移行するまでの間に、該可変始動手段に遊技球が進入した場合には前記一当否判定手段が行った前記第一の当否判定(例えば、特図当否判定結果)の結果を報知する演出であって該第二報知演出に関連した第一報知演出(例えば、図35(d)〜同図(e)に示す特図変動対応演出)を行い、該可変始動手段に遊技球が進入しなかった場合には前記第一期間(例えば、60秒の電チュー開放終了待機時間)の間に前記所定の特別演出として該第一報知演出を真似た演出(例えば、図35(i)〜同図(j)に示す演出)を行うことを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、前記演出手段が、画像を表示する画像表示装置であった場合を例に説明する。第二報知演出に関連した第一報知演出としては、例えば、第二報知演出が装飾図柄の変動表示を行う演出であった場合には、第一報知演出も装飾図柄の変動表示を行う演出であることや、第二報知演出が所定のキャラクタが登場する演出であった場合には、第一報知演出も該所定のキャラクタが登場する演出であることや、第二報知演出が所定の背景画面の表示を行う演出であった場合には、第一報知演出も該所定の背景画面の表示を行う演出であること等があげられる。また、第一報知演出は、第二報知演出から発展したストーリを表示する演出であってもよい。
さらにこれまでの説明においては『前記可変始動手段に遊技球が進入した場合に発光する発光部(例えば、入賞ランプ254)を備え、前記発光部(例えば、入賞ランプ254)は、前記可変始動手段(例えば、普図電動役物252)が前記第二状態(例えば、開状態)から前記第一状態(例えば、閉状態)に状態変化した場合にも発光することを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
また、以上の説明では、『通常遊技状態(例えば、通常状態)と、所定の可変始動手段(例えば、普図電動役物252)への遊技球の入賞により遊技球が増加可能な、該通常遊技状態よりも遊技者に有利となる特別遊技状態(例えば、ボーナス中)と、を含む複数の遊技状態のうちのいずれか一つの遊技状態をとる遊技台において、遊技球が始動領域(例えば、普図始動入賞口251,普図始動ゲート253)に進入した場合に、始動情報(例えば、普図当選乱数値)を導出する始動情報導出手段(例えば、図4に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報に基づいて第二の当否判定(普図抽選)を行ない第二の当否判定結果(普図当否判定結果)を導出する第二当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、遊技球が前記可変始動手段(普図電動役物252)に進入したことに基づいて第一の当否判定(特図抽選)を行い第一の当否判定結果(特図当否判定結果)を導出する第一当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行ってから前記第一当否判定の結果に対応した図柄を停止表示する第一図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、前記第一図柄表示手段が特定の第一当否判定の結果(特図確変付き大当り)に対応した図柄を停止表示した後に開放する可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、を備え、前記可変始動手段は、前記第二の当否判定の結果が特定の第二当否判定結果(例えば、普図当り)である場合に、遊技球の入賞が困難な第一状態(例えば、閉状態)から遊技球の入賞が該第一状態よりも容易となる第二状態(例えば、開状態)へと変化し、前記特別遊技状態中は、前記第一当否判定手段によって規定回数(例えば、11回)の前記特定の第一判定結果が導出されるまで該第二状態へ前記通常遊技状態中よりも変化しやすいものであって、前記第一当否判定手段は、
前記特別遊技状態中に異なる間隔で前記第一当否判定を行うものであることを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記第一図柄表示手段は、前記特別遊技状態中は、前記可変始動手段が前記第二状態を維持している期間以下の短期間にわたる図柄の変動表示(短変動表示)を行う他、該短期間よりも長い長期間にわたって図柄の変動表示(長変動表示)を所定の確率で行うものであってもよい。
前記特別遊技状態は、前記第一当否判定手段によって前記特定の第一判定結果が前記規定回数導出されるまでの状態であって、前記図柄表示手段が図柄の変動表示および停止表示を行っている状態と、前記可変入賞手段が動作している状態とが含まれる。
またこれまでの説明においては『図柄の変動表示を行ってから前記第二当否判定の結果に対応した図柄を停止表示する第二図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、前記第二図柄表示手段における図柄の変動表示の期間になる第二変動期間(例えば、普図変動期間)を決定する第二演出期間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)とを備え、前記第二当否判定手段は、前記特別遊技状態中に、前記特定の第二当否判定結果を前記普通遊技状態中よりも高確率で導出するものであって、前記可変始動手段は、前記第二図柄表示手段が前記特定の第二当否判定結果に対応した図柄を停止表示した後に前記第一状態(例えば、閉状態)から前記第二状態(例えば、開状態)へと変化するものであり、前記第二演出期間決定手段は、前記特別遊技状態中には前記普通遊技状態中よりも、前記第二変動期間を、所定期間よりも短い短変動期間(例えば、1.5秒)に決定しやすいものであり、前記特別遊技状態中に、前記第二演出期間決定手段が前記第二変動期間を前記短変動期間に決定しやすいことで、前記可変始動手段が前記第二状態へ変化する確率が高くなることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここいう所定期間とは、前記第二演出期間決定手段が前記普通遊技状態において決定する1又は複数の第二変動期間のうちの最短期間であってもよいし、前記第二状態において前記可変始動手段が前記第二状態を維持する期間であってもよいし、前記第一図柄表示手段が前記特定の第一当否判定結果とは異なる第一当否判定結果を停止表示する図柄の変動表示の期間であってもよい。
またこれまでの説明においては『前記第一図柄表示手段における図柄の変動表示の期間になる第一変動期間(例えば、特図変動期間)を決定する第一演出期間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)とを備え、前記第一演出期間決定手段は、前記特別遊技状態中に異なる前記第一演出期間を決定することで、前記第一当否判定手段が該特別遊技状態中に行う前記第一当否判定の間隔を異ならせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記第一当否判定手段は、前記特別遊技状態中に、前記規定回数の前記特定の第一当否判定結果が導出されるまでの間は該特定の第一当否判定結果を、前記通常遊技状態中よりも高確率で導出するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記特別遊技状態中に、前記第一当否判定手段が前記特定の第一当否判定結果を導出するたびにカウント値を変更する規定回数カウンタ(例えば、確変カウンタ)を備え、前記可変入賞手段は、前記第一図柄表示手段が前記特定の第一当否判定の結果とは異なる所定の第一当否判定結果(例えば、特図確変無し大当り)に対応した図柄を停止表示した後にも開放するものであり、前記規定回数カウンタは、前記特別遊技状態中に、前記第一当否判定手段が前記特定の第一当否判定結果を導出した回数
が前記規定回数に達する前に、該第一当否判定手段が前記所定の第一当否判定結果を導出した場合には、カウント値をリセットするものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
この遊技台によれば、前記特別遊技状態中に、前記可変始動手段が前記第二状態へ変化しやすい。
上記規定回数カウンタは、前記第一当否判定手段が前記特定の第一当否判定結果を導出した回数を前記規定回数に達するまでカウントアップするものであってもよいし、前記規定回数を表すカウント値を、前記第一当否判定手段が前記特定の第一当否判定結果を導出するたびにカウントダウンするものであってもよい。
またこれまでの説明においては『前記第一図柄表示手段における図柄の変動表示の期間になる第一変動期間(例えば、特図変動期間)を決定する第一演出期間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記可変入賞手段は、前記第一図柄表示手段が前記特定の第一当否判定の結果とは異なる所定の第一当否判定結果(例えば、特図確変無し大当り)に対応した図柄を停止表示した後にも開放するものであり、前記第二演出期間決定手段は、前記特別遊技状態中には前記普通遊技状態中よりも、前記第二変動期間を、所定期間よりも短い短変動期間(例えば、1.5秒)に決定しやすいものであり、前記第一演出期間決定手段は、前記第一当否判定手段が前記所定の第一当否判定結果を導出したことに基づいて、前記第一演出期間を、前記短変動期間よりも長い期間に決定するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記規定回数に基づく情報を報知する情報報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記情報報知手段は、前記第一当否判定手段が前記特別遊技状態中に前記特定の第一当否判定結果を導出した回数が前記規定回数に達するまでの残り回数、および前記可変始動手段の前記第一状態から第二状態への、該残り回数に基づく移行回数のいずれか一方(例えば、残り11回)を前記規定回数に基づく情報として報知するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記情報報知手段は、前記第一当否判定手段が前記特別遊技状態中に前記特定の第一当否判定結果を導出した導出回数、および前記可変始動手段の前記第一状態から第二状態への、該導出回数に基づく移行回数のいずれか一方を加えた情報(例えば、2連荘中)を、前記規定回数に基づく情報として報知するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記可変入賞手段は、前記第一図柄表示手段が特定の第一当否判定の結果とは異なる所定の第一当否判定結果に対応した図柄を停止表示した後にも開放するものであり、前記第一演出期間決定手段は、前記特別遊技状態中は、前記第一変動期間を、前記可変始動手段が前記第二状態を維持している期間(例えば5.8秒)以下の短期間(例えば、1秒)に前記第一当否判定手段が前記特定の第一当否判定結果を導出したことに基づいて決定し、該第一当否判定手段が前記所定の第一当否判定結果を導出したことに基づいて、該短期間よりも長い長期間(例えば、120秒,360秒)に所定の確率で決定し、前記第一演出期間決定手段が前記長期間を決定した場合に、前記可変始動手段が前記第一状態から前記第二状態へ該長期間の間に移行可能な予測回数に基づく特定情報(例えば、残り???回)を報知する情報報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えたことを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記情報報知手段は、前記第一演出期間決定手段が前
記長期間を決定した場合に、前記特定情報として、前記規定回数に前記予測回数を加算した回数を表す情報(例えば、残り16回)を報知することを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記A)
所定の演出を行う報知手段と、
遊技球の入賞が困難な第一状態と遊技球の入賞が前記第一状態よりも容易となる第二状態とに変化可能な可変入賞手段と、
第一の所定条件が成立した場合、前記可変入賞手段を所定開放パターンで作動させる作動手段と、
遊技球が前記可変入賞手段に進入した場合に第一の当否判定を行う第一当否判定手段と、
前記第一の当否判定の結果が特定の第一当否判定結果である場合に通常遊技状態よりも遊技者に有利となる特別遊技状態に移行する遊技状態移行手段と、
を備えた遊技台であって、
前記可変入賞手段が前記所定開放パターンのうちの前記第二状態中に遊技球が進入しないまま前記第一状態へと変化する第二の所定条件が成立した場合、前記報知手段は所定の特別演出を行う
ことを特徴とする遊技台。
(付記B)
付記A記載の遊技台であって、
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて第二の当否判定を行なう第二当否判定手段と、
前記可変入賞手段が作動時に前記第二の当否判定の結果に応じた所定の演出を規制する規制手段と、を備え、
前記第一の所定条件は、前記第二の当否判定の結果が特定の第二当否判定結果である場合を含み、
前記報知手段は、前記所定の特別演出として、前記第一の当否判定の結果に応じた第一の所定の演出または前記第二の当否判定の結果に応じた第二の所定の演出を行う
ことを特徴とする遊技台。
(付記C)
付記B記載の遊技台であって、
前記所定の特別演出は、前記第一の当否判定の結果または前記第二の当否判定の結果がはずれとなる報知を含む
ことを特徴とする遊技台。
(付記D)
付記B記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記第二の当否判定結果に応じて前記所定の演出を行い、前記第一の当否判定結果に応じて前記所定の特別演出に関連する前記第一の所定の演出を行い、前記第二の所定の条件が成立した場合、前記所定の特別演出として前記第一の所定の演出を行う
ことを特徴とする遊技台。
(付記E)
付記AからDのうちいずれか1つに記載の遊技台であって、
前記可変入賞手段に遊技球が入賞した場合に発光する発光部を備え、
前記発光部は、前記第一状態から前記第二状態に変化した場合に発光する
ことを特徴とする遊技台。
なお、入賞しなかった場合の演出は、期待度が異なる複数の演出のうち、最も期待度の高い演出以外のもの(例えば、最も期待度の低い演出)を選択してもよい。
続いて、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態のパチンコ機は、図16に示す第2適用可能形態のパチンコ機100であり、図24〜図27を用いて説明したゲーム性のパチンコ機である。ただし、特図の変動時間については、これまで説明した変動時間とは異なる。まず、本実施形態のパチンコ機におけるゲーム性についてもう一度説明する。本実施形態のパチンコ機では、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して図16に示す普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されており、確変付き大当りに当選しやすいが、 電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。そして、本実施形態のパチンコ機では、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。図16に示す普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になり、特図始動口230へ入球した最初の1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、非電サポ状態(普図高確率状態)であるため75%である(図22(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図17(a)参照)が停止表示される。特図の大当りに当選すると、大当り遊技終了後に必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。一方、確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図22(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図26のステップS513に進む。ここでの大当り遊技終了後の制御状態は、特図低確率普図高確率状態になる。
反対に、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされ、図26のステップS514に進む。ここでの大当り遊技終了後の制御状態は、特図高確率普図高確率状態になる。
なお、確変無しの大当りに当選した場合には確変カウンタに値をセットせず、その後、確変付きの大当りに当選した場合に、確変カウンタに10の値をセットするようにしてもよい。
いずれにしても、特図の大当りに当選すると、大当り遊技終了後に必ず電サポ状態(普図高確率状態)へ移行することから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすい。特図の当否判定は、非確変状態(特図低確率状態)であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態(特図高確率状態)であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数(規定残回数)が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図22(c)参照)。また、規定残回数が10回から1回までの間の制御状態は、特図高確率普図高確率状態になる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。以下、確変カウンタのリセットが行われた状態(図26に示すステップS518からステップS513に戻った状態)をリミッタクリア状態と称することがある。
規定残回数が1回の状態(リミッタに到達した状態)になると大当りに当選しても確変付きの大当りは得られない(図17(b)参照)。この状態における大当りは、53.3%の確率で、確変無しかつ100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で確変無しかつ時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。一方、特図変動遊技の結果が確変無しかつ100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、制御状態として、特図低確率普図低確率状態である通常遊技状態、図26のステップS513に進んだときの特図低確率普図高確率状態、規定残回数が10回から1回(リミッタ到達時)までの間の特図高確率普図高確率状態がある。なお、特図高確率普図低確率状態を用意してもよい。
また、本実施形態のパチンコ機では、例えば、特図高確率普図高確率状態を「第一の遊技状態(制御状態)」として、この「第一の遊技状態(制御状態)」において確変カウンタのリセット、すなわち特定の大当り(ここでは、確変無しの大当り)に当選したという「第一の事象」を経て、「第二の遊技状態(制御状態)」である特図低確率普図高確率状態に移行する。一方、「第一の遊技状態(制御状態)」においてリミッタに到達してから時短なしの大当りに当選した場合には、「第三の遊技状態(制御状態)」である特図低確率普図低確率状態に移行する。
なお、第一の遊技状態にしても、第二の遊技状態にしても、第三の遊技状態にしても、各遊技状態の中で遊技者の有利度等に差を設け、第一の遊技状態であれば、第一の遊技状態A、第一の遊技状態B・・・を設けてもよい。例えば、第一の遊技状態Aでは、普図変動時間が超短縮時間になりかつ普図電動役物252の扉部材2521の開放時間が非常に長く、第一の遊技状態Bでは、普図変動時間が短縮時間になりかつ普図電動役物252の扉部材2521の開放時間が長くなるようにしてもよい。また、第三の遊技状態でも、第三の遊技状態A、第三の遊技状態B・・・を設けてもよい。この場合には、例えば、第三の遊技状態Aでは、普図電動役物252の扉部材2521の開放時間が相対的に短く、第三の遊技状態Bでは、普図電動役物252の扉部材2521の開放時間が相対的に長くなるようにしてもよい。
本実施形態の遊技台における特徴の一つとして、大当り遊技間でも出球を稼ぐことができる点があげられる。すなわち、大当り遊技が終了してから、次の大当り遊技が開始されるまでの間でも、出球を稼ぐことができる。例えば、第二の遊技状態(特図低確率普図高確率状態)では、大当りの確率よりも大当りではない確率の方が高く、ハズレの特図の図柄変動表示が多くなりやすい。なお、小当りが用意されているパチンコ機では、ハズレ、若しくは小当りの図柄変動表示が多くなりやすい。したがって、ハズレ図柄、若しくは小当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間を長くすることで、普図電動役物252の扉部材2521が開放する機会を増加させて、普図電動役物252(特図始動口230)に遊技球を進入させて出球を稼ぐことができる。このように、本実施形態では、わざわざ特図低確率の状態で、更にハズレの変動時間を長くし、出球を稼げるようにしている。
なお、大当り遊技中は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を十分に稼ぐことができるようなゲーム性にしてもよい。すなわち、大当り遊技間でも、大当り遊技中でも出球を稼げるパチンコ機であってもよい。ただし、大当り遊技にはリミッタが設けられているため、大当り遊技間の方が、無制限に出球を稼ぎやすい。
ハズレ図柄、若しくは小当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間を長くする、すなわち長い変動時間とは、例えば、大当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間よりも長くしたり、あるいは、大当り遊技中の時間よりも長くしたりすればよい。各時間がそれぞれ複数用意されている場合には、最も長い時間で比較を行えばよい。例えば、ハズレ図柄、若しくは小当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間のうち最も長い時間を、大当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間のうち最も長い時間よりも長くしたり、あるいは、大当り遊技中の時間のうち最も長い時間よりも長くしたりすればよい。また、大当り遊技中の各時間を短縮してもよい。大当り遊技中には、大当り遊技開始インターバル(例えば、大当り遊技開始演出時間)、可変入賞口234の扉部材2341開放時間、可変入賞口234の扉部材2341閉鎖待機時間、大当り遊技終了インターバル(例えば、大当り遊技終了演出時間)があり、各時間を短縮することで、大当り遊技間の時間比率を高くして、出球を稼げるようにしてもよい。さらに、大当り遊技開始インターバル、または/および大当り遊技終了インターバルの時間は所定時間(一定時間)のままであるが、可変入賞口234の扉部材2341の開放時間、または/および閉鎖待機時間を変更(短縮)して、大当り遊技中全体の時間を短縮してもよい。
また、第二の制御状態に限らず、第一の制御状態で、ハズレ図柄、若しくは小当り図柄を停止表示する図柄変動表示の時間を長くしてもよい。
さらに、同じハズレの図柄変動表示の時間であっても、特定のハズレだけ、普図電動役物252の扉部材2521の開放が行われやすくしてもよい。
本実施形態のパチンコ機における特図の図柄変動表示の時間には、図17(a)に示すハズレの図柄態様を停止表示する図柄変動表示の変動時間として、総てを長い変動時間にしてもよいし(変動時間が長くなるハズレは総てのハズレにしてもよいし)、一部を長い変動時間にして抽選により決定してもよい(変動時間が長くなるハズレは一部のハズレにしてもよい)。あるいは、所定の制御状態(例えば、上記第二の制御状態)においては、総てを長い変動時間にして、第二の所定の制御状態(例えば、上記第一の制御状態)においては、一部を長い変動時間にして抽選により決定してもよいし、総てを短い変動時間にしてもよい(変動時間が長くなるハズレはなしにしてもよい)。以下、変動時間が長くなるハズレがない状態(変動時間が短くなるハズレしかない状態)を第一の状態と称し、変動時間が長くなるハズレしかない状態(変動時間が短くなるハズレがない状態)を第二の状態と称することがある。なお、変動時間が長くなるハズレと変動時間が短くなるハズレが混在した状態(抽選により長い変動時間が選ばれる状態)を第三の状態と称することもある。
続いて、特図の図柄変動表示の具体的な変動時間について説明する。
図36は、各制御状態における特図変動時間決定用テーブルを示す図である。同図(a)は、特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(b)は、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(c)は、リミッタ未到達時の特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(d)は、リミッタ到達時の特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルである。これらの各テーブルも主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、特図の当否判定結果を導出した後、特図の停止図柄を決定し、その上で、現在の制御状態と特図の停止図柄に基づいて、まずは、変動時間テーブルを決定する。
ここでの説明では、当否種別(特図の停止図柄)を、説明を簡単にするために、大当り種別については、大当りA〜Cの三種類、ハズレ種別については、ハズレAとハズレBの二種類にしている。大当りAは、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りであり、大当りBは、確変無しかつ100回の時短付きの大当りであり、大当りCは、確変無しかつ時短無しの大当りである。すなわち、大当たりA〜Cは、確変や時短(電サポ)が付くか付かないかを説明するための便宜上のものである。ハズレAは図17(a)に示す第1ハズレ図柄であり、ハズレBは第2ハズレ図柄である。
図37は、変動時間テーブルを示す図である。同図(a)は、テーブル101を示す図であり、同図(b)は、テーブル111を示す図であり、同図(c)は、テーブル121を示す図であり、同図(d)は、テーブル131を示す図であり、同図(e)は、テーブル141を示す図である。これらの各テーブルも主制御部300のROM306に記憶されている。
図36(b)に示すように、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)において特定のハズレ図柄(ここではハズレB)が停止表示される場合に、そのハズレBを停止表示する図柄変動表示の変動時間は、図37(e)に示すテーブル141を用いて決定される。ここでは、特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜255)を取得し、取得した特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動時間が決定される。テーブル141では60秒以上の変動時間しか選択されない。すなわち、抽選結果に基づいて変動時間に差が設けられるが、いずれも60秒以上の変動時間である。一方、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)においてハズレAが停止表示される場合には、そのハズレAを停止表示する図柄変動表示の変動時間は、図37(d)に示すテーブル131を用いて決定される。また、大当りAが停止表示される場合には、変動時間は、図37(b)に示すテーブル111を用いて決定される。テーブル131にしてもテーブル111にしても、1秒の変動時間(短縮変動時間)しか選択されない。さらに、大当りBが停止表示される場合には、変動時間は、図37(c)に示すテーブル121を用いて決定される。テーブル121では、50%の確率で1秒の変動時間が選択され、50%の確率で1.2秒の変動時間が選択されるが、いずれにしても短縮変動時間である。特定のハズレ図柄で用いられるテーブル141の60秒以上の変動時間であれば、普図電動役物252の扉部材2521が開放する機会を複数回得ることができる。図20(a)に示すように、普図高確率状態における普図電動役物252の扉部材2521の作動(開閉動作)期間は、6.3秒であり、 変動時間が、60秒であれば最高9回得ることができ、300秒であれば最高47回も得ることができる。一方、1秒や1.2秒といった短縮変動時間であれば、普図電動役物252の扉部材2521が開放する機会は、運が良くても1回しか得ることができない。このため、特定のハズレ図柄(ハズレB)が停止表示される特図の図柄変動表示では、その他のハズレ図柄(ハズレA)が停止表示される特図の図柄変動表示よりも、多くの出球が期待できる。また、大当り図柄(大当りA,B)が停止表示される特図の図柄変動表示よりも、多くの出球が期待できる。
なお、ここでは小当りが用意されていないが、小当りを用意した場合でも、小当り図柄が停止表示される特図の図柄変動表示の変動時間を短縮変動時間になり、特定のハズレ図柄(ハズレB)が停止表示される特図の図柄変動表示では、小当り図柄が停止表示される特図の図柄変動表示よりも、多くの出球が期待することができるようになる。また、図37(c)に示すテーブル111やテーブル131も、図37(c)に示すテーブル121のように、抽選結果に応じて変動時間に差を設けるテーブルにしてもよいし、反対に、図37(c)に示すテーブル121を、テーブル111のように一律に定まった変動時間を規定するテーブルにしてもよい。さらに、所定条件が成立すると(例えば、ハスレが所定回以上連続したら)、抽選結果に応じて変動時間に差を設けるテーブルにしてもよい。また、長い変動時間(第一の変動時間)と、短い変動時間(第二の変動時間)を抽選結果に応じて選択するようにしてもよい。ここにいう短い変動時間は、長い変動時間のうち最も短い時間(例えば、60秒)よりも短い時間(例えば、59秒)であればよい(以下、同じ)。
図36(a)に示すように、特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)では、どの図柄が停止表示される場合でも、図37(a)に示すテーブル101を用いて決定される。テーブル101では60秒の変動時間しか選択されない。したがって、どの図柄が停止表示される場合でも、60秒の図柄変動表示が行われる。この図37(a)は、例えば、図24に示すステップS505で普図当選して、ステップS507で普図電動役物252の扉部材2521が開放し、特図の図柄変動が開始される際に使用されるテーブルである。60秒の図柄変動表示の間は、例えば、装飾図柄表示装置208ではバトル演出が行われる。このバトル演出では、最後の勝つか負けるかの結論部分が異なるだけなので、どの図柄が停止表示される場合でも、同じ秒数行われる。バトル演出は、特図の図柄変動開始から開始してもよいし、普図の変動開始や普図電動役物252の扉部材2521の開放開始等のタイミングで開始してもよい。普図の変動開始からバトル演出を始める場合、普図変動開始から停止までを1stバトル演出、次の特図変動開始から停止までを2ndバトル演出のように切り分けることで、遊技者を楽しませることができる。なお、テーブル101では、60秒未満の変動時間しか選択されないようにしてもよいし、一律60秒に揃えず、複数の変動時間の中から一種類の変動時間が選択されるようにしてもよい。また、長い変動時間(第一の変動時間)と、短い変動時間(第二の変動時間)を抽選結果に応じて選択するようにしてもよい。
また、図36(c)に示すように、リミッタ未到達時における特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)では、特定のハズレ図柄(ここではハズレB)が停止表示される場合でも、図37(d)に示すテーブル131が用いられ、長い変動時間は選択されない。
さらに、図36(d)に示すように、リミッタ到達時における特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)でも、特定のハズレ図柄(ここではハズレB)が停止表示される場合に、図37(d)に示すテーブル131が用いられ、長い変動時間は選択されない。このリミッタ到達時の特図変動時間決定用テーブルは、リミッタ未到達時の特図変動時間決定用テーブル(図36(c))のうち、大当りBを大当りCに代えた以外は同じである。すなわち、特定の当否種別(大当りB、ハズレA,B)のみ同じであるが、全く異ならせてもよい。
なお、内部的には、図36(c)の大当たりA等と、図36(d)の大当たりBは同じデータである。また、特定のハズレ図柄が停止表示される場合であっても、長い変動時間(第一の変動時間)が選択されない状態であっても、長い変動時間(第一の変動時間)を必ず選択するようにしてもよいし、長い変動時間(第一の変動時間)と、短い変動時間(第二の変動時間)を抽選結果に応じて選択するようにしてもよい。
以上説明した変動時間において、大当りの当否判定結果(第一の当否判定結果)に対応する最長の時間は60秒であり、ハズレの当否判定結果(第二の当否判定結果)に対応する最長の時間は300秒である。なお、当否判定結果には、図柄決定までを含んでもよく、特定の図柄(ハズレB)の当否判定結果に対応する最長の変動時間は300秒である。また、制御状態ごとに比較してもよく、所定の制御状態(特図低確率普図高確率状態)では、大当りの当否判定結果(第一の当否判定結果)に対応する最長の時間は1.2秒であり、ハズレの当否判定結果(第二の当否判定結果)に対応する最長の時間は300秒である。
なお、ここでは、図柄“変動”時間の長短で出玉の差異を出しているが、図柄変動表示が終了してから行われる、揺れ変動(一種の停止表示)の時間の長短や、図柄確定表示(確定停止)の時間の長短や、図柄停止表示後、次の図柄変動開始が可能となるまで(許可されるまで)の時間、すなわち、次の図柄変動開始までに張るタイマの時間(以下、図柄変動待機時間と称する)の長短などの各状態間の時間のうちの少なくとも一つ、あるいは適宜(全部を含む)の組み合わせによって、出球に差異を出してもよい。
図38は、各制御状態における特図変動時間決定用テーブルの第一変形例を示す図である。同図(a)は、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルである。
図36に示す例では、ハズレ図柄に特定のハズレ図柄(ハズレB)とそれ以外のハズレ図柄(ハズレA)を用意し、ハズレ図柄の種類によって、すなわち特図決定結果に応じて変動時間テーブルを切り替えていたが、この変形例では、乱数を使って変動時間テーブルを切り替える。すなわち、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)においてハズレ図柄が停止表示される場合に、特図変動時間決定用乱数値とは別の専用乱数(取り得る範囲は0〜255)を用いて、使用する変動時間テーブルの抽選を行う。なお、専用乱数ではなく、特図変動時間決定用乱数値を用いてもよい。
図38(b)は、抽選テーブルを示す図である。
この図38(b)に示す抽選テーブルでは、87.5%の確率で短縮変動時間のみが選択されるテーブル131(図37(d)参照)が用いられ、12.5%の確率で長い変動時間のみが選択されるテーブル141(図37(e)参照)が用いられることになる。この例の場合は、図柄の変動時間から停止図柄がハズレ図柄であるか否かということが遊技者にバレない。ただし、図柄変動表示が、長い時間行われると、図柄の停止表示前に、ハズレ図柄が停止表示されることがバレてしまっても、出球を得ることができるため、遊技者に落胆感を与えず、逆に遊技の興趣が向上する。
図39は、各制御状態における特図変動時間決定用テーブルの第二変形例を示す図である。同図(a)は、特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(b)は、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(c)は、リミッタ未到達時の特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルであり、同図(d)は、リミッタ到達時の特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)において使用される特図変動時間決定用テーブルである。これらの各テーブルも主制御部300のROM306に記憶されている。
この第2変形例では、特図の変動時間を決定するにあたり、テーブルセットを用いる。このテーブルセットは、例えば、大当りAの特別遊技が終わった後、(基本的に)次の大当り遊技の開始までに参照する変動時間テーブルを定義したものである。すなわち、大当り遊技間で使用する変動時間テーブルを、図柄変動表示の回数(変動回数)に基づいて規定したものである。ハズレ図柄を停止表示する場合には、テーブルセットは切り替えられず、図39では、いずれも「−」で示している。ただし、特定のハズレ図柄(例えば、ハズレB)を停止表示する場合に、テーブルセットを切り替えてもよい。
また、第2変形例でも小当りが用意されていないが、小当りを用意してもよい。小当り図柄を停止表示する場合にも、テーブルセットは切り替えられない。ただし、小当たりや、特定の小当たりでテーブルセットを切り替えるようにしてもよい。また、状態との組み合わせによって、テーブルセットを切り替えたり、反対に切り替えないようにしてもよい。例えば、リミッタ到達状態における小当たりであれば、テーブルセットを切り替えるようにし、リミッタ未到達状態における小当たりであれば、テーブルセットを切り替えないようにしてもよいし、あるいはその逆であてもよい。
図40は、第2変形例におけるテーブルセットを示す図である。このテーブルセットも主制御部300のROM306に記憶されている。
図40(a)に示すテーブルセットAは、図39に示すように、リミッタ到達時に通常大当り(大当りC)に当選すると、特図低確率普図低確率状態である通常遊技状態に戻る。テーブルセットAは、通常のテーブルセットであり、大当りCの大当り遊技後はこのテーブルセットが用いられる。テーブルセットAでは、大当り遊技終了から次回の大当り遊技開始までテーブル01が連続して使用される。すなわち、テーブルセットを表す情報は主制御部300のRAM308に設定されるが、このテーブルセットAが設定された後は、以降、何回変動しようがテーブル01が使用され続ける。
また、電源投入後(RAMクリア後)などの初期状態でも図40(a)に示すテーブルセットAを用いるようにしてもよい。
図41は、第2変形例における各テーブルを示す図である。
図41(a)に示すテーブル01では、当否種別(特図決定結果)に関わらず、変動時間は一律に、長い変動時間である60秒が選ばれる。
図40(b)に示すテーブルセットBは、図39に示すように、特定の当り図柄(ここでは大当りA)が停止表示された場合にRAM308に設定される。このテーブルセットBでは、大当り遊技終了から次回の大当り遊技開始までテーブル11が連続して使用される。
図41(b)に示すテーブル11では、当否種別(特図決定結果)に関わらず、変動時間は一律に、短縮変動時間である1秒が選ばれる。
図40(c)に示すテーブルセットCは、図39に示すように、制御状態に関係なく、第二の特定の当り図柄(ここでは大当りB)が停止表示された場合にRAM308に設定される。大当りBの大当り遊技終了後、最初の図柄変動表示ではテーブル21が用いられ、2回目の図柄変動表示ではテーブル22が用いられ、3回目の図柄変動表示ではテーブル23が用いられ、4回目の図柄変動表示ではテーブル24が用いられ、5回目以降の図柄変動表示ではテーブル25が継続して用いられる。
なお、例えば、テーブル24を選択する場合の遊技状態(例えば電サポあり状態)とテーブル25(例えば電サポなし状態)を選択する場合の遊技状態が異なるようにしてもよい。
図41(c)に示すテーブル21では、当否種別(特図決定結果)が特定のハズレ図柄(ここではハズレB)以外であれば(大当りA,B、ハズレA、あるいは小当り図柄)、短縮変動時間である1秒が必ず選ばれる。一方、特定のハズレ図柄(ハズレB)であれば、特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜255)を取得し、取得した特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動時間の抽選が行われる。ここでの抽選結果は、いずれも60秒以上の長い変動時間(第一の変動時間)であり、長い変動時間のうち、最も短い60秒が最も選択される確率が高い。なお、長い変動時間のみならず短い変動時間を含めて抽選を行ってもよい。
図41(d)に示すテーブル25でも、当否種別(特図決定結果)が特定のハズレ図柄(ここではハズレB)以外であれば(大当りA,B、ハズレA、あるいは小当り図柄)、短縮変動時間である1秒が必ず選ばれる。一方、特定のハズレ図柄(ハズレB)であれば、テーブル21と同様に変動時間の抽選が行われる。ここでの抽選結果も、いずれも60秒以上の長い変動時間(第一の変動時間)であり、長い変動時間のうち、長めの変動時間(例えば、300秒の変動時間)がテーブル21に比べて選択されやすくなっている。図41では、テーブル22からテーブル24を図示省略しているが、大当り遊技終了後、特図のハズレが5回続くまでの間は、ハズレが続くほど、ハズレBが停止表示される場合に出球を多く獲得しやすくなっていく。すなわち、大当り遊技終了直後の5回の図柄変動表示では、ハズレBを停止表示する場合に、60秒の変動時間が選ばれにくくなっていき、長い変動時間の中でも長めの変動時間が選択されやすくなっていく。言い換えれば、ハズレを引くたびに、変動時間が長いタイマの選択率が上がっていくように設定されている。なお、テーブル21からテーブル25では、変動時間(タイマ)は同じにして乱数範囲を異ならせているが、テーブル番号が大きくなるほど、長い変動時間が追加されるようにしてもよい。例えば、テーブル21では、60秒と120秒の中から選択され、テーブル22では、120秒と180秒の中から選択され、テーブル23では、180秒と240秒の中から選択され、テーブル24では、240秒と300秒の中から選択され、テーブル25では、300秒と360秒の中から選択されるようにしてもよい。
なお、複数の変動時間の中から選択される場合には、それら複数の変動時間の平均値が60秒以上の長い変動時間(第一の変動時間)であってもよく、選択確率を加味した期待値の時間が60秒以上の長い変動時間(第一の変動時間)であってもよい。さらには、それら複数の変動時間のうちの、最短の時間が長い変動時間(例えば60秒)以上であってもよく、最長の時間が長い変動時間(例えば60秒)であればよい場合もある。
図42は、図40(a)に示すテーブルセットAの変形例を示す図である。この変形例では、ボーナスが終了し通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に戻った状態(転落した状態)では、異なる変動時間テーブルを用いる。
図42(a)に示す変形例のテーブルセットAは、ボーナスが終了し通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)に戻ってから使用される。通常遊技状態における最初の20回(大当り遊技終了後の最初の20回)の図柄変動表示ではテーブル02を使用し、21回目以降の図柄変動表示では図41(a)に示すテーブル01を使用する。
なお、この例の場合には、電源投入後等の初期状態では、テーブルセットAのうちのテーブル01を選択するようにしてもよい。
図42(b)は、テーブル02を示す図である。
図42(b)に示すテーブル02では、当否種別(特図決定結果)に関わらず、変動時間は一律に、短い変動時間である10秒が選ばれる。例えば、大当りCを停止表示する図柄変動中、あるいは大当りCの大当り遊技中に、装飾図柄表示装置208においてバトル演出を開始し、主人公が敵に敗れて一旦倒れ、主人公が起きあがったらボーナスに復帰(図26に示す○で囲んだ1の状態)の演出を行う場合に、最初の20回の図柄変動表示の間は、主人公は倒れたままになる。そして、21回目の図柄変動表示からは演出の初期状態に戻り、主人公は敵と再度戦い、主人公が勝利したらボーナスが再び開始(図26に示す○で囲んだ1の状態)される。
図43は、規定残回数でテーブルを切り替えていくテーブルセットを示す図である。
図43に示すテーブルセットは、規定残回数(残りリミッタ回数)が一つ減るごとに、すなわち確変付きの大当りAが停止表示されて大当り遊技が行われるたびに、変動時間テーブルを切り替えていく例を示す図である。規定残回数(残りリミッタ回数)が、11回のときは、図41(c)に示すテーブル21を用い、10回のときは、特定のハズレ図柄(ハズレB)が停止表示されるされる際に、テーブル21よりも変動時間が長くなりやすいテーブル22を用い、9回のときは、特定のハズレ図柄(ハズレB)が停止表示されるされる際に、テーブル22よりも変動時間が長くなりやすいテーブル23を用いる。このように、規定残回数(残りリミッタ回数)が減少するにつれて、遊技者に有利なテーブル、すなわち変動時間が長くなって出球を多く獲得しやすいテーブルを用いるようにする。言い換えれば、リミッタ回数、あるいは残りリミッタ回数に関する要件を少なくとも含む所定条件が満足された場合に、変動時間テーブルを切り替える。
なお、規定残回数(残りリミッタ回数)が一つ減るごとではなく、規定残回数(残りリミッタ回数)が、第一の残回数の範囲(例えば、残り90〜81回の範囲)では、第一のテーブルを用い、第二の残回数の範囲(例えば、残り80回)では、第二のテーブルを用い、第三の残回数の範囲(例えば、残り79〜71回)では、第三のテーブルを用いるようにしてもよい。
これまで説明したパチンコ機は、特図の保留がないパチンコ機であったが、特図の保留を設けたパチンコ機にも本発明を適用することができる。
図44は、特図の保留を設けたパチンコ機に適用することができる特図変動時間決定用テーブルを示す図である。
この例では、特図の保留は最大4つまで貯めることができる。図44(a)は、特定のハズレ図柄以外のハズレ図柄(ここではハズレA)が停止表示される際の変動時間を決定するテーブルであり、テーブル1か、テーブル6か、テーブル7が乱数抽選によって選択される可能性がある。変動時間決定時には、特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)を取得し、取得した特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動時間が決定される。図44(a)に示すいずれのテーブルでも、保留数が0以上2個以下の場合と、保留数が3個(満タン)の場合とで、乱数範囲(当選数値範囲)が異なる。なお、このテーブルに記載されたタイマ番号は、変動時間を表す番号になる。
図44(b)は、特定のハズレ図柄(ここではハズレB)が停止表示される際の変動時間を決定するテーブルであり、テーブル2が必ず選択される。図44(b)に示すテーブル2では、保留数に関係なく一律に乱数範囲(当選数値範囲)が定められている。
なお、特図低確率状態でも特図の当選確率をある程度高めておけば、リミッタ到達時に特図の保留がたまった状態であれば、連荘が終わったあと、すぐに電サポ状態に復帰できる場合がある。
図45は、特図の保留を設けたパチンコ機に適用することができる、他の特図変動時間決定用テーブルを示す図である。
この例では、特図1の保留と特図2の保留を合わせて、保留は最大7つまで貯めることができる。また、遊技状態としては、特図高確率普図高確率状態(確変遊技状態)、特図低確率普図高確率状態(時短遊技状態)、特図低確率普図低確率状態(通常遊技状態)が用意されている。
また、この例におけるパチンコ機には、小当りも用意されている。
また、この例におけるパチンコ機には、大当り遊技終了後、特図高確率普図高確率状態を所定の第1の回数(例えば、70回)の図柄変動停止表示が行われる間維持し、次いで、特図高確率普図低確率状態を所定の第2の回数(例えば、4回)の図柄変動停止表示が行われる間維持してから、特図低確率普図低確率状態(いわゆる普通制御状態)に移行する態様(以下、ST態様と称する)が採用されている。特図ステータス1とは、例えば、ST態様のうちの最初の20回目の図柄変動表示が行われるまでのステータスであり、特図ステータス2とは、例えば、ST態様のうちの21回目から40回目の図柄変動表示が行われるまでのステータスである。
さらに、この例では、変動パターンテーブルを用いて乱数抽選を行い、変動時間を決定する。
ここでもう一度、特図の長い変動時間について説明する。特図の長い変動時間としては、可変入賞口234(アタッカ)の最大総開放時間(例えば、30秒×16R=480秒)以上の時間であってもよい。また、パチンコ機の最大ラウンド数が2ラウンドの場合には、最長のハズレ時間は、30秒×2Rの60秒以上であってもよい。あるいは、特図の長い変動時間は、1ラウンドにおける可変入賞口234(アタッカ)の最大開放時間(例えば、30秒)以上であってもよい。また、可変入賞口234(アタッカ)の最大開放時間が6秒の場合、かつ規則や内規で定められている最大R数が16の場合、特図の長い変動時間は、6秒×16=96秒以上であってもよい。さらに、特図の長い変動時間は、特図低確率普図低確率(第三の遊技状態)の場合における普図の変動時間(普図当たりの変動時間、あるいは普図ハズレの変動時間)以上であってもよいし、特図低確率普図高確率(第二の遊技状態)の場合における普図の変動時間(普図当たりの変動時間、あるいは普図ハズレの変動時間)以上であってもよいし、特図高確率普図高確率(第一の遊技状態)の場合における普図の変動時間(普図当たりの変動時間、あるいは普図ハズレの変動時間)以上であってもよい。また、特図の長い変動時間は、特図低確率普図低確率の場合における、特図の大当りの変動時間、あるいは特図のハズレの変動時間以上であってもよいし、特図低確率普図高確率の場合における、特図の大当りの変動時間、あるいは特図のハズレの変動時間以上であってもよいし、特図高確率普図高確率の場合における、特図の大当りの変動時間、あるいは特図のハズレの変動時間以上であってもよい。
また、特図の長い変動時間は、規則や内規で定められている可変入賞口234(アタッカ)の賞球数(例えば15球)×最大入球数(例えば10カウント)×最大R数(例えば16ラウンド)の出球(例えば2400発)の出球を獲得することができる時間を超えないような時間であってもよい。また、特図の長い変動時間は、一のハズレで、あるいは、ハズレ確率から求められる次回大当りまでの平均ハズレ回数やハズレ変動時間から、規則や内規で定められている期待出球数以内となる時間であってもよい。例えば、規則や内規で、一の契機で獲得可能な期待出玉が10000発と定められている場合には、一のハズレで、または平均ハズレ回数やハズレ変動時間から、それ以内となる時間にしてもよい。
さらに、長い変動時間が連続で続かないように、リミッタを設けてもよい。例えば、図41(c)〜(d)では、ハズレを引くたびに、変動時間が長いタイマの選択率が上がっていくように設定されているが、例えばハズレが10回続いたら、逆に、変動時間が長いタイマが選択されにくくしてもよいし、選択されないようにしてもよい。
また、普図当たりの最長変動時間よりも、特図ハズレの最長変動時間の方が長くてもよいし、普図ハズレの最長変動時間よりも、特図ハズレの最長変動時間の方が長くてもよい。
さらに、ある状態では、あるいはある状態でのみ)、特図当たりの最長変動時間よりも特図ハズレの最長変動時間の方が長くてもよい。ここにいうある状態とは、例えば、リミッタクリア後の遊技状態(特図低確率普図高確率状態)であってもよいし、通常遊技状態の特図低確率普図低確率状態であってもよい。逆に、他の状態では、特図当たりの最長変動時間の方が長い場合があってもよい。ここにいう他の状態とは、リミッタ作動中の特図高確率普図高確率状態であってもよいし、通常遊技状態の特図低確率普図低確率状態であってもよい。
また、特図の長い変動時間は、普図電動役物252の扉部材2521(電チュー)の1回の開放時間以上であってもよいし以下であってもよい。また、普図電動役物252の扉部材2521の開放間の時間(閉鎖待機時間)以上であってもよいし以下であってもよい。さらに、普図電動役物252の扉部材2521の一回の当りに対する作動全期間以上であってもよいし以下であってもよい。加えて、電チュー作動開始演出期間以上であってもよいし以下であってもよいし、電チュー作動終了演出期間以上であってもよいし以下であってもよい。
また、特図の長い変動時間は、可変入賞口234(アタッカ)における1回の開放時間以上であってもよいし以下であってもよい。また、可変入賞口234(アタッカ)における開放間の時間(閉鎖待機時間)以上であってもよいし以下であってもよい。さらに、大当り遊技における作動全期間以上であってもよいし以下であってもよい。加えて、大当り遊技開始演出期間以上であってもよいし以下であってもよいし、大当り遊技終了演出期間以上であってもよいし以下であってもよい。
また、特図の長い変動時間は、遊技球の発射間隔以上であってもよいし以下であってもよいし、普図変動における最長変動時間以上であってもよいし以下であってもよい。
また、特図の長い変動時間は、特図の図柄確定停止時間以上であってもよいし以下であってもよいし、図柄変動待機時間以上であってもよいし以下であってもよい。
さらに、普図の当り図柄変動開始から電チュー作動終了までの時間以上であってもよいし以下であってもよいように、これまで説明した時間を適宜組み合わせた時間以上であってもよいし以下であってもよい。
続いて、装飾図柄表示装置208における演出の具体例について説明する。
図46(a)は、規定残回数(残りリミッタ回数)が5回となった状態の装飾図柄表示装置208を示す図である。
なお、ここにいう5回は、当該大当たりを含めての残り5回であってもよい。
図46(a)に示す装飾図柄表示装置208には、左上に規定残回数表示領域2081、右上に連荘回数表示領域2082、その下に、図の左から、普図の保留個数表示領域2083、普図の当否判定結果報知領域2084、特図の当否判定結果報知領域2085が設けられている。図46(a)に示す状態では、普図の保留個数表示領域2083には「3」が表示され、普図の当否判定結果報知領域2084には普図当りを表す白丸のアイコンが表示されている。また、特図の当否判定結果報知領域2085には、確変付きの大当りAを表す「七」の数字が表示されている。
なお、連荘は、単に一の大当たりを一連荘としてもよいが、リミッタ到達までを一の単位として、ここで確変カウンタのリセットが行われる時短付きの大当りに当選したら2連荘目としてもよい。
また、図46(a)に示す装飾図柄表示装置208には、左下に、獲得賞球数に対応したアイコン表示2086がなされ、右下には、獲得賞球数に対応したポイント表示2087がなされている。このポイント表示2087は、普図電動役物252(特図始動口230)に遊技球を進入させて稼いだ出球(賞球数)のみに対応したポイント表示であってもよいし、それにアタッカ(可変入賞口234)に遊技球を進入させて稼いだ出球を加えた賞球数に対応したポイント表示であってもよい。なお、普図電動役物252にしても、アタッカ(可変入賞口234)にしても、入球上限数を越えて入球した分の出球分(いわゆるオーバー入賞分)を加算してもよいし、加算しなくても良いし、いずれか一方のみを加算してもよい。
さらに、下部中央には、現在の遊技状態を表す状態表示領域2088が設けられており、ここでは「大当り中」と表示され、現在は、大当り遊技状態であることが報知されている。
また、図46(a)に示す装飾図柄表示装置208の中央には、規定残回数(残りリミッタ回数)が10回〜5回であるときに登場する、俵を両手に抱えた殿様のキャラクタが表示されている。
なお、規定残回数(残りリミッタ回数)が4回〜1回のときは他のキャラクタを表示させてもよい。また、規定残回数が11回のとき以外は同じキャラクタを表示させてもよく、規定残回数に応じたキャラクタを表示させてもよい。さらに、キャラクタを登場させるのではなく、背景を変化させるなど、何らかの表示が変わっていればよい。
図46(b)は、規定残回数(残りリミッタ回数)が11回(MAX)となった状態の装飾図柄表示装置208を示す図である。
規定残回数(残りリミッタ回数)が11回(MAX)となった状態とは、図26のステップS513に進んだ状態である。図46(b)に示す状態は、確変カウンタのリセットが行われたリミッタクリア状態である。すなわち、確変無し大当りに当選すると、規定残回数表示領域2081はMAX表示になる。なお、リミッタクリア状態でなくても、偽のMAX表示を行ってもよい。規定残回数表示領域2081の表示が切り替わるタイミングは、確変付き大当りの大当り遊技開始時であってもよいし終了時であってもよいし、確変付き大当り図柄の停止表示と同タイミングであってもよいし、確定表示中であってもよい。
また、図46(b)に示す装飾図柄表示装置208の中央には、規定残回数(残りリミッタ回数)がMAX表示であるときに登場する、お姫様のキャラクタが表示されている。
図47は、演出の一例を段階的に示す図である。
図47(a)に示す状態は、リミッタクリア状態であって、非大当り遊技状態中である。また、普図の保留は3つあり、普図の図柄変動表示も、特図の図柄変動表示も停止表示している。
図47(b)に示す状態は、普図の保留が一つ消化され、普図の図柄変動表示が開始されている。普図の当否判定結果報知領域2084では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されており、普図の当否判定結果報知領域2084は、普図の図柄変動表示中を表す第四図柄としても機能している。
図47(c)に示す状態は、普図の図柄変動表示が終了し、普図当りが停止表示された状態であり、普図の当否判定結果報知領域2084には、普図当りを表す白丸のアイコンが表示されている。この結果、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、特図始動口230に遊技球が進入する。
図47(d)に示す状態は、特図の図柄変動表示が開始され、特図の当否判定結果報知領域2085では、特図の装飾図柄の変動表示が開始されており、特図の当否判定結果報知領域2085は、特図の図柄変動表示中を表す第四図柄としても機能している。
なお、普図変動開始や停止、普図電動役物252の扉部材2521の開放開始あるいは開放中、始動口や入賞口(アッタカを含む)への入賞等の各タイミングで所定の表示を行うようにしてもよい。また、特図始動口230に遊技球が進入した時点で変動時間が長いか否かが分かるため、特図の図柄変動開始時や開始直後に演出を行ってもよい。例えば、後述する「残120刻」が表示される前に、音、ランプ、装飾図柄表示装置208(液晶表示)等で演出を行うようにしてもよい。
図48は、図47に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図47(d)で開始された特図の図柄変動表示では、特定の図柄(ここでは特定のハズレ図柄であるハズレB)が停止表示されることになる。このため、図柄変動時間は第一の変動時間になる。装飾図柄表示装置208における規定残回数表示領域2081のすぐ下には、特図の変動時間に関する情報を表す特図変動時間表示領域2089が設けられており、図48(e)に示す特図変動時間表示領域2089には、残り変動時間に関する「残120刻」が表示されている。この「残120刻」は特図の図柄変動表示の残り時間が120秒であることを表す表示である。特図変動時間表示領域2089には、正確な残り変動時間を表示してもよいし、偽の変動時間を表示してもよい。例えば、実際の残り変動時間よりも長めの時間を表す情報を表示してもよいし、短めの時間を表す情報を表示してもよい。また、残り変動時間に関する表示の減算タイミングは、1秒とは異なるタイミング(例えば、長めのタイミングであったり、短めのタイミングであったり)でもよく、減算タイミングが早くなったり遅くなったりしてもよい。例えば0.9秒ごとに減算する例であれば、表示上で100減算した場合、実際には90秒しか経過していないので、残りの10秒分を、後述する上乗せ報知(加算表示)に回すことができる。この10秒分は、表示上では「11.11・・・」に相当するので、端数は、表示の切り替えタイミングなどを吸収するのに用いることができる
さらに、特図変動時間表示領域2089には、特図の図柄変動表示が開始されると、常に変動時間に関する情報を表示してもよいし、第一の変動時間であるときに限って表示してもよい。なお、第一の変動時間であるときに限って表示する場合に、第二の変動時間であっても偽の表示として表示してもよい。
また、規定残回数表示領域2081におけるMAX表示の表示態様が、第一の変動時間による特図の図柄変動表示開始前とで異なっている。こうすることで、MAX表示が切り替わらない、すなわち「残り10回」の表示に切り替わらないことを遊技者に伝えることができる。
さらに、図48(e)に示す装飾図柄表示装置208では、MAX表示であるときに登場するお姫様のキャラクタのポーズが代わり、エフェクト表示が付加されている。すなわち、お姫様のキャラクタの後ろに大きなオーラ画像Mが示されている。
なお、「残120刻」の表示タイミングとオーラ画像Mの表示タイミングは、一致していてもよいし、「残120刻」の表示タイミングが先でオーラ画像Mの表示タイミングが後であってもよいし、反対に、オーラ画像Mの表示タイミングが先で、「残120刻」の表示タイミングが後であってもよい。また、残時間の切替表示タイミングは「1」毎でも、「10」毎でも、それらの組み合わせであってもよい。さらに、オーラ画像Mに代えて、背景表示等を変化させてもよい。例えば、赤い背景を点滅させる表示を行うとともにアラート音を出力するようにしてもよい。
図48(f)に示す特図変動時間表示領域2089には、特図の図柄変動表示の残り時間が10秒であることを表す「残10刻」が表示されている。また、「残120刻」のときには大きかったオーラ画像Mは、残り時間に合わせて小さくなっている。
図48(g)に示す装飾図柄表示装置208では、お姫様のキャラクタに被さるように「+60刻」という文字表示がなされている。これは、特図変動時間表示領域2089の表示が所定の残時間に到達すると表示されることがある上乗せ報知である。ここでの「+60刻」は、特図の図柄変動表示の残り時間が60秒加算されたことを報知するものである。この上乗せ報知による演出は、図柄変動開始時には、特図変動時間表示領域2089に、本当の変動時間よりも短い変動時間を表す表示を行っておき、残り時間が少なくなってから加算する演出であってもよいし、上述のごとく減算タイミングを早くしておき、残り時間が少なくなったら、あたかも残り時間が加算されたかのように見せる偽の演出であってもよい。
なお、加算する演出ではなく、減算する演出(例えば、「−10刻」)を行ってもよい。また、減算する演出と加算する演出のいずれか一方を行う場合には、減算の値は、加算の値よりも少ないことが好ましい。さらに、効果音の出力と併せて行ってもよい。
図48(h)に示す特図変動時間表示領域2089には、特図の図柄変動表示の残り時間が70秒であることを表す「残70刻」が表示されている。すなわち、残り10秒に60秒が加算されたことが表示されている。また、図48(h)に示す装飾図柄表示装置208では、お姫様のキャラクタの後ろに大きなオーラ画像Mが再び表示されている。
図49は、図48に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図49(i)に示す状態は、特図変動時間表示領域2089の表示が所定の残時間に再び到達した状態であり、その特図変動時間表示領域2089には、クエスチョンマークが3つ並べて表示され、特図の図柄変動表示の残り時間が不明であることを表す表示(以下、クエスチョン表示という)がなされている。なお、図49(i)に示す特図の当否判定結果報知領域2085では、特図の装飾図柄の変動表示が依然として継続しており、遊技者は、特図の図柄変動表示が終了していないことは、はっきりとわかる。なお、ここでもう一度、上乗せ報知を行ってもよい。
結局、図47(d)で開始された特図の図柄変動表示の変動時間は300秒であり、図49(j)に示す特図の当否判定結果報知領域2085には、当否判定の結果がハズレであったことを表す「−」が表示され、特図の図柄変動表示は終了している。
しかしながら、図49(j)に示す特図変動時間表示領域2089には、依然として、クエスチョン表示が行われている。この例では、第一の変動時間による特図の図柄変動表示が終了しても、大当り遊技が開始されるまで、クエスチョン表示は継続して行われる。なお、第一の変動時間による特図の図柄変動表示の終了と同時にクエスチョン表示を消してもよい。また、お姫様のキャラクタの後ろに大きなオーラ画像Mも表示されているが、第一の変動時間による特図の図柄変動表示の終了と同時にこのオーラ画像Mも消してもよい。
図49(k)に示す状態は、普図の図柄変動表示が再び開始され、普図の当否判定結果報知領域2084では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、特図の図柄変動表示は行われていない。また、特図変動時間表示領域2089ではクエスチョン表示が継続している。
なお、この後、特図の図柄変動表示が再び開始され、特定の図柄(ここでは特定のハズレ図柄であるハズレB)が再び停止表示されることになる場合、すなわち、変動時間が第一の変動時間になる場合には、クエスチョン表示に代えて特図変動時間表示領域2089に「残○○○刻」を行ってもよい。あるいは、装飾図柄表示装置208の中央領域に、「+○○○刻」といった上乗せ報知を行ってもよいし、「復活」といった表示を行ってもよい。
この後、特図の図柄変動表示が再び開始され、確変付きの大当り図柄が停止表示されて、図49(l)に示す状態では、大当り遊技が開始されている。この図49(l)に示す特図の当否判定結果報知領域2085には、確変付きの大当りAを表す「七」の数字が表示されており、状態表示領域2088には「大当り中」が表示されている。また、規定残回数表示領域2081では、MAX表示から「残り10回」の表示に切り替わり、装飾図柄表示装置208の中央には、俵を両手に抱えた殿様のキャラクタが表示されている。さらに、これまでクエスチョン表示が行われていた特図変動時間表示領域2089は、それ自体が消えており、クエスチョン表示も終了している。
なお、特図の図柄変動表示の開始と同時あるいはその後に、クエスチョン表示を行い、特図の停止図柄を表示する形態の他、クエスチョン表示を行うことなく、次の特図の図柄変動表示が開始するような構成でもよいし、クエスチョン表示を必ず行う構成でもよい。
以上の説明では、大当り遊技終了後に確変状態に移行するか否か、すなわち確変付きか否かは、特図の停止図柄の決定(当り図柄の種別)によって決められていた。言い換えれば、確変付きの大当り図柄(図17(a)に示す特図A〜P)と、確変無しの大当り図柄(図17(a)に示す特図Q〜T)とを用意しておき、特図決定用乱数値に基づく抽選によって特図が決定されると、ぞの特図に対応付けらている確変の有無によって、大当り遊技終了後に確変状態に移行するか否かが決められていた。
図50は、確変付きか否かを、特図の停止図柄の決定とは別に決定する例を示す図である。
図50(a)は、リミッタ未到達時における2R時短付き大当り図柄の振分けを示す図であり、同図(b)は、リミッタ到達時における2R時短付き大当り図柄の振分けを示す図である。この例では、2R時短付き大当り図柄として2R時短付き大当り図柄1と2R時短付き大当り図柄2が用意されている。
表中の「確変」は、大当り遊技終了後に確変状態に移行するか否かを表すものであり、丸印が確変状態に移行すること(確変付き)を表し、バツ印が確変状態に移行しないこと(確変無し)を表す。確変付きか否かの決定は、確変決定用乱数(取り得る範囲は0〜400の401)の値に基づく抽選によって、図柄決定とは別に行われる。ここで確変付きに当選する確率は95%であり、確変無しになる確率は5%である。この確変決定用乱数は、リミッタ到達前に意味をなす乱数であるといえ、図50(a)では、確変決定用乱数によって、確変を付与するか否かを決定していることになる。
図50(a)に示す振分けは、特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)、あるいは特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)における振分けになる。なお、表中の特図低確率と特図高確率の意味は、大当り遊技開始前の遊技状態が、特図低確率状態(非確変状態)であったか、特図高確率状態(確変状態)であったかを表し、時短未作動時と時短作動時の意味は、大当り遊技開始前の遊技状態が、時短未作動時(非電サポ状態)であったか、時短作動時(電サポ状態)であったかを表す。なお、この例では、特図高確率状態(確変状態)であれば、必ず時短作動時(電サポ状態)であるため、特図高確率状態(確変状態)であったときに、時短未作動時(非電サポ状態)である欄には、そのような状態が存在しないことを示す「−」の記号が記されている。
特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)、あるいは特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)であっても、確変状態への移行に当選すれば、2R時短付き大当り図柄が停止表示して大当り遊技が行われた後は、次回大当りまで時短状態(電サポ状態)になることが丸印で示されている。
また、特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)、特図低確率普図高確率状態(第二の遊技状態)、あるいは特図低確率普図低確率状態(第三の遊技状態)であっても、確変状態への移行に当選しなければ、2R時短付き大当り図柄が停止表示して大当り遊技が行われた後は、100回の図柄変動表示が行われる間は時短状態(電サポ状態)になることが丸印と(100)で示されている。
この例における図柄の決定は、図柄決定用乱数(取り得る範囲は0〜399の400)の値に基づく抽選によって行われる。2R時短付き大当り図柄1の乱数範囲は0〜259であり、2R時短付き大当り図柄2の乱数範囲は260〜399である。この図柄決定用乱数は、リミッタ到達時に意味をなす乱数であるといえ、リミッタ到達前の図50(a)では、実質、確変決定用乱数で振分が決まる。すなわち、確変決定用乱数の取り得る範囲である“401”と図柄決定用乱数の取り得る範囲である“400”を乗した160400の組み合わせは、図50(a)に示すパターン1〜4の4パターンになる。
一方、リミッタ到達時の図50(b)では、図柄決定用乱数によって、電サポを付与するか否かを決定していることになる。すなわち、この例では、確変の付与については、専用乱数によって決定し、電サポの付与については、図柄種別によって決定する。言い換えれば、停止図柄に、電サポの有無を対応付けている。なお、反対に、電サポの付与については、専用乱数によって決定し、確変の付与については、図柄種別によって決定するようにしてもよい。いずれにしても、両者をともに停止図柄に対応付けずに、一方のみを停止図柄に対応付け、他方を専用乱数による抽選によって付与の有無を決定することで、停止図柄の種別が減り、データ量を抑えることができる。
図50(b)に示す振分けは、特図高確率普図高確率状態(第一の遊技状態)における振分けになり、確変は付与されず、2R時短付き大当り図柄1が停止表示して大当り遊技が行われた後は、100回の図柄変動表示が行われる間は時短状態(電サポ状態)になることが丸印と(100)で示されるとともに、2R時短付き大当り図柄2が停止表示して大当り遊技が行われた後は、時短状態(電サポ状態)に移行しないことがバツ印で示されている。
図50(a)と図50(b)を見比べると、停止表示される図柄の割合(振分率)が同じである。すなわち、リミッタ到達時の図50(b)では、2R時短付き大当り図柄1が停止表示される割合と2R時短付き大当り図柄2が停止表示される割合は、260:140=26:14である。一方、リミッタ到達前の図50(a)では、確変付きの場合に、2R時短付き大当り図柄1が停止表示される割合と2R時短付き大当り図柄2が停止表示される割合は、99060:53340=26:14であり、確変無しの場合に、2R時短付き大当り図柄1が停止表示される割合と2R時短付き大当り図柄2が停止表示される割合は、5200:2800=26:14であり、図50(b)と同じである。このように、確変の付与については、専用乱数によって決定し、電サポの付与については、図柄種別によって決定するようにしても、停止表示される図柄の割合(振分率)は同じである。
以上説明したパチンコ機によれば、当りの変動時間よりもハズレの変動時間の方を長くすることにより、ある時間までに図柄が停止すると当る(逆にある時間を超えるとハズレになる)という新たな興趣を提供できる場合ある。また、大当りの図柄変動表示の間隔を長くすることができる場合がある。また、例えば、特図の変動時間の調整により普図に関連する有利度の度合いを調整することが可能になり、異なる種別の図柄変動を密接に絡めて楽しませることができる場合がある。さらに、以上説明したパチンコ機では、普図電動役物252や、普図の図柄変動表示にのみ関心を持つ遊技者が多い中、特図の図柄変動表示にも興味を持たせて楽しませることができる場合がある。また、いわゆる大当り遊技に係るアタッカ(可変入賞口234)の開放回数は予め定められたものであるが、普図電動役物252の開放は、普図始動入賞口251への遊技球の通過などの不確定要素が関連するため、同じ秒数でも同じ利益が得られるわけではなく、遊技者の技量を発揮させる場面を提供することができ、結果として興趣が向上する場合がある。さらに、普図始動入賞口251に球が入球しにくかったり、普図電動役物252の最大開放時間が短かったりすると、持ち球の減少が早くなってしまうことが予想されるが、リミッタクリア時に長い図柄変動表示が選択されやすいことにより、ここで以後の遊技に必要な出球を稼ぐことができる場合がある。また、残リミッタ回数の表示(規定残回数表示領域2081)や、残り変動時間に関する表示(特図変動時間表示領域2089)を行うことで、単なるカウンタ以上の役割を与えて興味を持たせて楽しませることができる場合がある。さらに、大当り確率以上に出球感を付与することができる場合もある。また、大当り確率を変えない、あるいはあまり変えずに、出球感を出すことができる場合もある。
なお、1種1種同時変動機で、特図2が有利な遊技機について、電サポ移行時の特図1の図柄変動表示の時間を長くしてもよい。また、ハズレ図柄に限って長くしてもよい。また、普図始動入賞口251に遊技球が入りやすくなるための工夫として、普図の変動時間を短くしたり、普図停止後から普図始動入賞口251の開放までの時間を短くしたり、普図始動入賞口251の開放時間を長くしたり、普図始動入賞口251の開放時間は同じだが開放パターンを変えて(例えば、ある状態では0.1秒開放を10回のところ、特定状態では1秒開放にする等)球を入りやすくすることができる。また、遊技者が出球を稼ぐことができる特定のハズレ図柄を停止表示する図柄変動表示中であっても、ランプや音声等の演出は通常と同じであり、大当り遊技中に比べれば地味である。また、特図当りの最短変動時間はアタッカの1回の開放時間よりも短く、ある状態における特図のハズレ変動の最短時間は、通常時における普図の最長変動時間よりも長くてもよい。さらに、長い変動時間を使って、装飾図柄表示装置208に、遊技情報や特典が付与されるインターネット上のアドレス等を表す二次元コードを表示してもよい。
以上の説明では、『当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数の図柄変動時間のうちから図柄変動時間を少なくとも選択可能な選択手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
第一の遊技状態(例えば、大当り遊技状態)を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、前記当否判定の結果のうちの第一の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)に対応する図柄態様が停止表示された後で、前記第一の遊技状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記複数の図柄変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の図柄変動時間であり、
前記複数の図柄変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の図柄変動時間であり、
前記表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示の少なくとも一部は、第一の図柄態様の停止表示であり、
前記第二の図柄変動表示の少なくとも一部は、第二の図柄態様の停止表示であり、
前記第一の図柄態様は、前記第一の当否判定結果に対応する図柄態様(例えば、大当りA)であり、
前記第二の図柄態様は、第二の当否判定結果に対応する図柄態様(例えば、ハズレB)であり、
前記第二の当否判定結果は、前記第一の当否判定結果とは異なるものであり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動時間にわたって実行されるものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動時間にわたって実行されるものであり、
前記第一の図柄変動時間は、前記第一の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)に対応する最長の図柄変動時間(例えば、60秒)であり、
前記第二の図柄変動時間は、前記第二の当否判定結果(例えば、ハズレの当否判定結果)に対応する最長の図柄変動時間(例えば、300秒)であり、
前記第二の図柄変動時間は、前記第一の図柄変動時間よりも長い時間である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、前記第一の図柄変動時間は、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に選択され得る図柄変動時間のうち最も長い図柄変動時間であり、前記第二の図柄変動時間は、前記当否判定の結果が前記第二の当否判定結果であった場合に選択され得る図柄変動時間のうち最も長い図柄変動時間である。なお、ここにいう選択され得る図柄変動時間とは、一又は複数の図柄変動時間である。
また、『前記第二の当否判定結果は、ハズレである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記当否判定手段は、当否判定条件の成立があった場合に、前記当否判定を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、『前記表示手段は、図柄変動表示実行条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数の図柄変動時間のうち前記第一の当否判定結果に対応する図柄変動時間は、一のみである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数の図柄変動時間のうち前記第一の当否判定結果に対応する図柄変動時間は、複数ある、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数の図柄変動時間のうち前記第二の当否判定結果に対応する図柄変動時間は、一のみである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数の図柄変動時間のうち前記第二の当否判定結果に対応する図柄変動時間は、複数ある、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
上記に記載の遊技台であって、
前記第一の図柄変動表示の少なくとも一部は、第一の図柄態様の停止表示」であり、
前記第二の図柄変動表示の少なくとも一部は、第二の図柄態様の停止表示」である、
ことを特徴とする遊技台。
すなわち、前記表示手段は、前記第一の図柄変動表示の最後に前記第一の図柄態様の停止表示を少なくとも行うものであり、前記表示手段は、前記第二の図柄変動表示の最後に前記第二の図柄態様の停止表示を少なくとも行うものである。と見ることも出来る。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の図柄変動表示の最後に前記第一の図柄態様の停止表示を少なくとも行った後で、第一の図柄停止期間に亘って、前記第一の図柄態様の図柄停止表示を少なくとも行うものであり、
前記表示手段は、前記第二の図柄変動表示の最後に前記第二の図柄態様の停止表示を少なくとも行った後で、第二の図柄停止期間に亘って、前記第二の図柄態様の図柄停止表示を少なくとも行うものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の図柄変動表示の後で、前記第一の図柄停止期間に亘って、前記第一の図柄態様の前記図柄停止表示を少なくとも行うものであり、
前記表示手段は、前記第二の図柄変動表示の後で、前記第二の図柄停止期間に亘って、前記第二の図柄態様の前記図柄停止表示を少なくとも行うものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記2または3に記載の遊技台であって、
前記停止表示は、揺れ変動および確定停止のうちの少なくとも一方であり、
前記図柄停止表示は、前記確定停止である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各実施形態や各適用可能形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や適用可能形態や変形例や付記に適用してもよい。
続いて、本発明の特徴的な事項について説明する。
図51は、カウント表示の例を示す図である。この図51には、装飾図柄表示装置208に表示された、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示703が、時間の経過とともに変化する様子が示されている。図51では図の左から右に向かって時間が経過する。以下、同じ名称の構成要素には同じ符号を付して説明する。
図51(a)〜(d)の各例では、演出ボタン136の絵柄701と、その演出ボタン136を押下することを促す矢印の絵柄702と、カウント表示703が示されている。なお、演出ボタン136の絵柄701は、同図(e)に示すように、押下される前の状態(突出している状態)と押下された状態(下がった状態)とを交互に表示するようにしてもよい。すなわち、少なくとも2つの絵柄(例えば、操作前と操作後等)を交互に表示するようにしてもよい。
図51に示すカウント表示703は、演出ボタン136の押下を受け付ける操作有効期間の残時間を表示するものであり、各図の左端には、操作有効期間の開始時のカウント表示703が示され、中央には、操作有効期間の残時間が減ってきた様子が示され、右端には、操作有効期間が終了した時の様子が示されている。
図51(a)に示すカウント表示703は、連続的に変化する、外枠がないバータイプのレベル表示である。このカウント表示703では、操作有効期間の開始時には、カウント表示703のレベルは満タン状態であり、徐々にレベルが減って行き、残時間が減っていくことが遊技者に報知される。図51(a)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、カウント表示自体が消える。
図51(b)に示すカウント表示703も、連続的に変化するバータイプのレベル表示であるが、外枠7031があり、図51(b)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、外枠7031だけが示される。
図51(c)に示すカウント表示703は、ブロックタイプのレベル表示であり、ブロック単位で変化する。各ブロック7032には外枠7033が表示されているが、残時間が減り、ブロック7032が消えるときに、外枠7033も一緒に消える。このため、図51(a)の例と同じく、操作有効期間が終了すると、カウント表示自体が消える。
図51(d)に示すカウント表示703も、ブロックタイプのレベル表示であるが、全体の外枠7031の中でブロック単位で変化する。このため、図51(b)の例と同じく、操作有効期間が終了すると、全体の外枠7031だけが示される。
図52は、カウント表示の他の例を示す図である。この図52にも、装飾図柄表示装置208に表示された、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示702が、時間の経過とともに変化する様子が示され、図の左から右に向かって時間が経過する。
図52(a)に示すカウント表示703も、ブロックタイプのレベル表示であるが、全体の外枠7031には、ブロックごとに仕切る仕切線7034が設けられている。残時間が減り、ブロック7032が消えても、仕切線7034は残る。このため、図52(a)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、全体の外枠7031と、各ブロックの仕切線7034は残る。
図52(b)に示すカウント表示703も、同図(a)に示すカウント表示703と同じく、全体の外枠7031と仕切線7034を有するブロックタイプのレベル表示であるが、ブロック単位で変化しない。したがって、図51(b)に示すバータイプのレベル表示に、目盛(仕切線7034が相当)が設けられたものと見ることもできる。同図(c)に示すように、レベルの減少が、目盛と目盛の間で一旦止まることがある。また、同図(d)に示すように、レベルの減少が、目盛と目盛の間で一旦止まると、レベルの先端縁を表す線7035が表示されるようにしてもよい。
図52(e)に示すカウント表示703は、図51(b)に示す、外枠7031が設けられた連続的に変化するバータイプのレベル表示であるが、操作有効期間が終了すると、一旦、外枠7031だけが示されるが、その外枠7031もやがて消え、最終的には、演出ボタン136の絵柄701と矢印の絵柄702も消える。なお、外枠7031、演出ボタン136の絵柄701、および矢印の絵柄702が同時に消えてもよく、外枠7031よりも先に、演出ボタン136の絵柄701および矢印の絵柄702が消えてもよい。
図52(f)に示すカウント表示703も、図51(b)に示す、外枠7031が設けられた連続的に変化するバータイプのレベル表示であるが、残時間に応じて表示態様(ここではバー7036の色)が変化する例である。なお、残時間が少なくなると、バー7036が点滅してもよい。
図53は、カウント表示のさらに他の例を示す図である。この図53にも、装飾図柄表示装置208に表示された、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示702が、時間の経過とともに変化する様子が示され、図の左から右に向かって時間が経過する。
図53(a)に示すカウント表示703は、外枠7031が設けられた連続的に変化する円弧状のレベル表示である。このように、カウント表示703は、図51(b)に示すバータイプのような直線状のものに限らず、どのような形状であってもよい。
図53(b)に示すカウント表示703は、離れて設けられた図形タイプのレベル表示である。すなわち、図53(b)には4つの図形7037が間隔をあけて並んで配置されており、図53(b)の左端に示すように、操作有効期間の開始時には、4つの図形7037総てが第一の色(点灯したよう)になっているが、残時間の減少とともに図形7037が一つずつ第二の色(消灯したよう)に変化し、図53(b)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、4つの図形7037総てが第二の色に変化している。なお、図53(b)に示す例では、図形7037の外枠7038は、第二の色(消灯したよう)に変化しても表示され続けるが、第二の色に変化すると、この外枠7038自体は消えるようにしてもよい。
図53(c)に示すカウント表示703は、カウントダウン方式による整数表示である。図53(c)の左端に示すように、操作有効期間の開始時には、「4」の数字が表示されているが、残時間の減少とともに整数が1ずつ小さい整数になり、図53(c)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、「0」の数字が表示される。なお、カウントアップ方式による整数表示であってもよい。また、小数表示を用いた連続表示(例えば、「4、000」→「3:999」→「3:998」・・・)であってもよいし、例えば、少数点第2桁まで表示し、「4、00」→「3、95」→「3、90」・・・のように第2桁は0か5だけが表示されるようにしてもよい。あるいは、第2桁は0だけが表示されるようにしてもよい(「4、00」→「3、90」→「3、80」・・・)。
図53(d)に示すカウント表示703は、デジタル時計タイプによる残時間の直接表示である。図53(d)の左端に示すように、操作有効期間の開始時には、4分を表す「4:00」の残時間が表示され、残時間が減少し始めると、連続的に残時間を表示し、図53(d)の右端に示すように、操作有効期間が終了すると、0分を表す「0:00」の残時間が表示される。なお、連続的ではなく、残時間が所定時間(例えば、30秒や1分)減ると表示が変化するようにしてもよい。例えば、「4:00」→「3:30」→「3:00」・・・であったり、「4:00」→「3:00」→「2:00」・・・であってもよい。
図54は、カウント表示のこれまで説明した例とは異なる例を示す図である。この図53にも、装飾図柄表示装置208に表示された、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示702が、時間の経過とともに変化する様子が示され、図の左から右に向かって時間が経過する。
図54(a)に示すカウント表示703は、アナログ時計タイプによる残時間の連続表示である。残時間を表す針7039は、反時計周りに回転する。
図54(b)に示すカウント表示703は、図53(b)の図形タイプのレベル表示と、図53(c)のカウントダウン方式による整数表示を組み合わせた表示である。
図54(c)に示すカウント表示703は、図54(b)に示すカウント表示703の第1変形例であり、整数表示が一旦消える表示である。
図54(d)に示すカウント表示703は、図54(b)に示すカウント表示703の第2変形例であり、第一の色の図形7037の個数と、整数表示の数とがずれる期間を設けた表示である。
以上説明したように、カウント表示703は、メーター表示(バー表示、円状表示)であってもよいし、時間表示(アナログ表示、デジタル表示)であってもよいし、図形の個数表示であってもよい。
なお、演出ボタン136の押下を受け付ける場面としては、例えば、ボタン操作演出や、モード選択(通常遊技のモード、大当たり中のモード、確変中のモード)や、演出選択(複数のスーパーリーチからボタン操作で決定させる演出)や、BGM等の選択(特に大当たり遊技中)等があげられる。
また、カウント表示703は、演出ボタン136の押下を受け付ける操作有効期間の残時間の表示(カウントダウンによる表示)に限られず、カウントアップによる表示であってもよい。例えば、ボタン操作演出におけるボタン連打操作で残り何体の表示が変化したかを表す表示や、ミッション残り時間の表示や、所定の演出開始までの時間(例えば、疑似連続変動の度に表示)の表示や、特定大当たり後からの時間の表示や、演出内の時間の表示や、入出力の残時間の表示や、ECOモード、デモ演出開始までの時間の表示や、遊技球を打ち出すタイミングに係る時間の表示や、残変動時間、エラー報知残時間、復帰までの時間(ローディング)の表示等があげられる。また、電サポ回数や確変回数の表示や、モード移行までの変動回数の表示や、内部状態の期待度に係るカウンタの値の表示や、当該変動の期待度に係るカウンタ(連続予告、カウントダウン予告など)の値の表示や、当たり後の期待度に係るカウンタの値の表示や、大当り連荘回数(一の当たりで一つの画像、10連荘で特別な一つの画像)の表示や、獲得賞球数(当該当たり時の球数、あるいは累積球数)の表示や、撃破した敵キャラクタの数や登場させた味方キャラクタの数や、表示させた演出(ミッション)の数あるいは残りの数の表示や、レベルアップまでの残カウンタの値の表示や、入球個数の表示や、残賞球個数の表示や、ART回数やナビ回数の表示であってもよい。
図55(a)〜同図(c)は、図53(b)に示すカウント表示の具体例を示す図である。これらの図にも、装飾図柄表示装置208に表示された、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示702が、時間の経過とともに変化する様子が示されている。また、これらの図では、図の上から下に向かって時間が経過する。
図55(a)に示す例では、第一の色の図形7037が残り1個になった後、第一の色の図形7037が4個に増え、その後、第一の色の図形7037が一つずつ第二の色に変化していく。この例は、残時間が途中で上乗せされる例である
図55(b)に示す例では、第一の色の図形7037が残り1個になった後、一旦、図形7037および外枠7038が消え(総てが消え)、その後、第一の色の図形7037が4個に増えた状態で再表示される。この例も、残時間が途中で上乗せされる例である。第一の色の図形7037が4個に増える際、第2副制御部500の描画処理的には、4個の第一の色の図形7037および外枠7038を上書き処理し、見た目上も、4個の第一の色の図形7037および外枠7038が上書きされたように見える。また、後述するカウンタ回路には、値が再セット(上書き)される。
図55(c)に示す例では、第一の色の図形7037が残り1個になった後、第二の色の図形7037の外枠7038が消え、その後、第一の色の図形7037が4個に増える。この例も、残時間が途中で上乗せされる例である。第一の色の図形7037が4個に増える際、第2副制御部500の描画処理的には、3個の第一の色の図形7037および外枠7038を上書き処理し、見た目上も、3個の第一の色の図形7037および外枠7038が上書きされたように見える。すなわち、必要な部分のみ、上書きされる。こうすることで、全部を上書きするよりも、チラつきが抑えられる場合がある。
図55(d)は、全体の外枠7031の中でブロック単位で変化するレベル表示であるが、手前と奥との二段表示である。例えば、手前のレベル表示と奥のレベル表示それぞれが、10ブロックずつある場合、図55(d)の一番上に示す表示は、手前のレベル表示も奥のレベル表示も満タン状態であり、残時間が20であることを示す。上から二番目に示す表示は、手前のレベル表示(濃い色のレベル表示)が5ブロック減り、奥のレベル表示(薄い色のレベル表示)は満タン状態であり、残時間が15であることを示す。上から三番目に示す表示は、手前のレベル表示が総てなくなり、奥のレベル表示(薄い色のレベル表示)は満タン状態であり、残時間が10であることを示す。下から二番目に示す表示は、手前のレベル表示が総てなくなり、奥のレベル表示(薄い色のレベル表示)も5ブロック減り、残時間が5であることを示す。一番下に示す表示は、手前のレベル表示が総てなくなり、奥のレベル表示も総てなくなり、残時間が0であることを示す。
なお、カウント表示703の増減は、メーター表示の場合には、シームレス(連続的)であってもよいし、段階的(適当なタイミングでの増減)であってもよい。また、時間表示の場合には、アナログなら目盛無視した増減であってもよいし、目盛に従った増減であってもよい。さらに、図形の個数表示の場合、図形1個単位による増減であってもよいし、1個の図形に対する部分的な増減であってもよい。
図56は、カウント表示の期間について説明する図である。
第1副制御部400または第2副制御部500、あるいは主制御部300には、カウント値をカウントするカウンタ回路(カウント手段の一例に相当)が設けられている。このカウンタ回路としては、図4に示すカウンタタイマ412,312等が相当する。
図56(a)は、カウンタ回路によるカウント期間と、装飾図柄表示装置208に表示されるカウント表示の表示期間との関係の一例を示す図である。図の左から右下に向かって時間が経過する(以下、同じ)。
図56(a)には、カウンタ回路によるカウント期間として、内部的にカウントしている期間(以下、同じ)が上方に示されている。また、同図(a)の下方には、装飾図柄表示装置208に表示されるカウント表示の表示期間が示されている。この図56(a)に示す例では、カウント表示の表示期間(演出表示の期間に相当)の開始タイミングが、内部的にカウントを開始したタイミングよりも遅れているが、カウント表示の表示期間の終了タイミングは、内部的にカウントを終了するタイミングに一致している。この例には、裏ボタン等といわれることがある、操作有効期間が表示されていないのに、操作すると反応する場合が相当する。
図56(b)に示す例では、カウント表示の表示期間が全体的に、内部的にカウントしている期間よりも遅れている。すなわち、カウント表示の表示期間の開始タイミングが、内部的にカウントを開始したタイミングよりも遅れ、カウント表示の表示期間の終了タイミングも、内部的にカウントを終了するタイミングよりも遅れている。
なお、カウント表示の表示期間の開始タイミングが、内部的にカウントを開始したタイミングに一致し、カウント表示の表示期間の終了タイミングも、内部的にカウントを終了するタイミングに一致してもよい。あるいは、内部的にカウントを開始することが予めわかっている場合等には、カウント表示の表示期間の開始タイミングが、内部的にカウントを開始するタイミングよりも早くてもよい。また、内部的にカウントを終了することが予めわかっている場合等には、カウント表示の表示期間の終了タイミングが、内部的にカウントを終了するタイミングよりも早くてもよい。
図56(c)〜同図(f)は、最初のカウント表示の表示期間と、上書き後のカウント表示の表示期間との関係を示す図である。ここにいう上書きとは、カウンタ回路への値の再セットであり、上乗せ(例えば、3→5の値のセット)であってもよいし、追加(例えば、0→5の値のセット)であってもよいし、新規(例えば、5の値のセット)であってもよい。
図56(c)に示す関係では、最初のカウント表示の表示期間(第一のカウント表示期間)と、上書き後のカウント表示の表示期間(第二のカウント表示期間)が連続している。また、第一のカウント表示期間の期間長と、第二のカウント表示期間の期間長は同じである。
図56(d)に示す関係では、第一のカウント表示期間と、第二のカウント表示期間との間が少しあいている。例えば、ミッション演出に一旦失敗した後、少し経ってから復活する場合等がこの関係に相当する。なお、復活する場合は、追加とみることができ、新たに始まる場合は、新規と見ることができる。
図56(e)に示す関係では、同図(c)に示す関係と同じく、第一のカウント表示期間と第二のカウント表示期間が連続しているが、この関係では、第一のカウント表示期間の期間長よりも第二のカウント表示期間の期間長の方が長い。なお、第一のカウント表示期間の期間長よりも第二のカウント表示期間の期間長の方が短くてもよい。また、同図(d)に示す関係でも、期間長については同じことがいえる。
図56(f)に示す関係では、第一のカウント表示期間と、第一の上書き後のカウント表示の表示期間(第二のカウント表示期間)が連続し、その第二のカウント表示期間と、第二の上書き後のカウント表示の表示期間(第三のカウント表示期間)も連続している。このように、上乗せ、追加、新規は、複数回行われてもよい。
図57は、図56に示す関係とは異なる関係を示す図である。
図57(a)は、2種類のカウント表示が、装飾図柄表示装置208に同時に表示される場合の関係を示す図である。2種類のカウント表示が表すカウンタ回路は、異なるカウンタ回路であってもよいし、同一のカウンタ回路であってもよい。同一のカウンタ回路である場合、図54(b)〜同図(d)に示す例が一例として当てはまる。また、一つの演出に対して2種類のカウント表示が行われてもよい。また、2種類のカウント表示のうちの一方は、装飾図柄表示装置208(メイン表示手段)に表示され、他方は、サブ表示手段に表示されてもよい。さらに、同時に表示されるカウント表示は3種類以上であってもよい。
図57に示す例では、一方のカウント表示(第一のカウント表示期間と第二のカウント表示期間)が、他方のカウント表示(第三のカウント表示期間と第四のカウント表示期間)よりも先に開始され、先に終了する。なお、一方のカウント表示と他方のカウント表示が同時に開始され、同時に終了してもよいし、一方のカウント表示が、他方のカウント表示よりも後に開始され、後に終了してもよい。また、一方のカウント表示の表示期間長と他方のカウント表示の表示期間長が同じであってもよいし、異なっていてもよく、異なる場合は、終了タイミングは様々である。
また、図57に示す例では、第一のカウント表示期間の一部と第二のカウント表示期間の一部に、第三のカウント表示期間が重複しており、第二のカウント表示期間の一部と第四のカウント表示期間の一部が重複している。なお、重複の仕方も様々である。
図57(b)は、カウント表示と、他の演出が重複して実行されている関係を示す図である。他の演出は、効果音が出力される演出であってもよいし、エフェクト画像が表示される演出であってもよい。図57(b)に示す他の演出は、カウント表示の開始と同時に開始されているが、第二のカウント表示期間の途中で終了している。なお、他の演出は、カウント表示の終了と同時に終了してもよく、あるいは、各カウント表示期間の最初または終わりだけ実行される演出であってもよい。さらには、第一のカウント表示期間内のある期間(全期間を含む)に限って実行される演出であってもよく、第二のカウント表示期間内のある期間(全期間を含む)に限って実行される演出であってもよい。
図57(c)は、他の演出が複数種類あった場合の関係を示す図である。この例では、他の第一の演出と他の第二の演出は連続して行われている。また、この例では、第一のカウント表示期間が終了し、第二のカウント表示期間が開始されても、他の第一の演出は継続し、第二のカウント表示期間が終了しても、他の第二の演出は継続している。なお、他の演出は3種類以上あってもよい。
図57(d)は、他の第一の演出と他の第二の演出が一部重複して行われている関係を示す図である。このように、一又は複数種類のカウント表示と一又は複数種類の他の演出とも組み合わせは様々である。
図58(a)は、カウント回路における初期値セットと再セットを説明する図である。
図58(a)に示すタイムチャートでは、カウンタ回路に初期値(ここでは6を表す値)がセットされると、カウント表示703は6レベル表示になり、カウンタ回路のカウント値が1減算されると、カウント表示703は1レベル減る(ここでは5レベル表示になる)。カウンタ回路における初期値セットから1減算までの時間をTaとする。
カウンタ回路のカウント値が、2を表す値まで減算されたとき、カウンタ回路には6を表す値が再セット(上書き)され、カウンタ回路のカウント値が1減算されると、カウント表示703は1レベル減る(ここでは5レベル表示になる)。カウンタ回路における再セットから1減算までの時間をTbとする。なお、カウンタ回路のカウント値が、2を表す値まで減算されたとき、上書きではなく、カウント値をそのままにして、4を表す値を追加してもよい。
カウンタ回路に再セットがある場合とは、例えば、ミッション演出に一旦失敗した後、少し経ってから復活する場合等があげられる。復活する場合には、復活演出が実行されるため、カウンタ回路に値が再セットされても、カウンタ回路はすぐには駆動せず、復活演出が終了することを待つことがある。このため、図58(a)に示すように、TaよりもTbの方が時間が長くなることがある。また、復活演出は、初期値セット時のオープニング演出よりも演出時間が長くなりやすい。このことからも、TaよりもTbの方が時間が長くなりやすい。
なお、1減算してから次に1を減算するまでの時間は、初期値セットのときと再セットのときで変わらず、同じである。
図58(b)は、偽のカウント表示を行っている例を説明する図である。
図58(b)に示すタイムチャートでは、カウンタ回路に初期値(ここでは10を表す値)がセットされる(内部情報は10)。しかしながら、カウント表示703では6レベルの表示しか行わない。カウンタ回路のカウント値が1減算されると(内部情報は9)、カウント表示703は1レベル減る(ここでは5レベル表示になる)。
カウンタ回路のカウント値が、6を表す値まで減算されたとき(内部情報は6)、カウント表示703では、例えば2レベルの表示になっている。ここで、カウンタ回路のカウント値はそのままにして(内部情報は6)、カウント表示703を6レベルの表示まで戻す。こうすることで、見た目上は、上乗せが行われたように見える。カウンタ回路のカウント値が6を表す値から5を表す値になると、カウント表示703は5レベル表示になる。
図58(b)に示す例では、最初、偽のカウント表示703を行っておき、途中で、内部情報の値に戻し、真のカウント表示703に切り替わる。すなわち、第二の制御の一例が実行されたことになる。
図58(c)は、ボタン操作演出の種類をまとめた表である。
本実施形態では、ボタン操作演出として9種類の演出を容易している。ボタン操作演出は、ボタン操作を受け付ける操作有効期間内に、ボタン操作(ここでは演出ボタン136の押下)を促し、成功条件が成立した場合に、成功演出(例えば、スーパーリーチ演出や、所定のキャラクタの登場、ミッションクリア等)が行われるものである。
第1のボタン操作演出から第3のボタン操作演出は、操作有効期間の上乗せ(追加)はなく、第4のボタン操作演出から第9のボタン操作演出は、操作有効期間の上乗せ(追加)が行われる。すなわち、第1のボタン操作演出から第3のボタン操作演出では、第一のカウント表示期間しかないが、第4のボタン操作演出から第9のボタン操作演出では、第一のカウント表示期間に第二のカウント表示期間が追加されることがある。
図58(c)に示す「概要」における「成功」とは、操作有効期間内のボタン操作の有無に関わらず、演出が開始されることである。すなわち、操作有効期間内にボタン操作が行われなくても、演出が開始される。ここでの演出開始条件は、操作有効期間内にボタン操作が行われると成立する要件であり、操作有効期間内にボタン操作が行われなくても、操作有効期間が経過すると成立する要件である。
図58(c)に示す「成功可能」とは、操作有効期間内にボタン操作が行われれば、演出が開始されることである。ここでの演出開始条件は、操作有効期間内にボタン操作が行われると成立する要件である。
図58(c)に示す「失敗」とは、操作有効期間内のボタン操作の有無に関わらず、演出が開始されないことである。ここでの演出開始条件は、条件自体がなく、必ず、不成立になる。
なお、第7のボタン操作演出から第9のボタン操作演出では、第一のカウント表示期間内にボタン操作が行われれば、演出が開始され、第二のカウント表示期間は開始されない。
続いて、本実施形態における演出について説明する。
図59は、ボタン操作演出の一例を示す図である。
図59(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、普図保留表示領域2801が用意されている。この普図保留表示領域2801では、普図の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左から並べて表示される。
また、演出表示領域208dの左端には、普図の図柄変動表示を開始した保留、すなわち消化された保留を表す保留表示がシフト表示される消化保留表示領域2802が設けられている。
図59(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図のハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾6」−「装飾2」−「装飾7」が停止表示されている。この装飾図柄表示装置208には、普図の保留数を表す、3つの保留アイコン(以下、保留表示と称する)291〜293が示されている。いずれの保留表示もデフォルトの表示態様(無模様かつ灰色一色)である。
図59(b)では、第一保留表示291が表す保留1に基づく普図の図柄変動表示が開始され、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、第一保留表示291が消化保留表示領域2802にシフト表示された様子が示されている。なお、図59(a)に示す第一保留表示291が表示されていた位置には、図59(a)に示す第二保留表示292が表示されている。消化保留表示領域2802にシフト表示された保留表示(変動中アイコン290)は、表示態様がキャラクタの顔の予告表示態様に変化し、予告演出が行われている。消化保留表示領域2802における予告演出は、先読み予告の一種であるが、予告対象は、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)になる。なお、消化保留表示領域2802内に保留表示が表示されている時間は、図柄変動表示開始後数秒であるが、図柄変動表示終了前、あるいは図柄変動表示終了時まで表示するようにしてもよい。
図59(b)で開始された装飾図柄の変動表示では、同図(c)に示すようにスーパーリーチ演出に発展する。図59(c)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出の開始画面として、「SPリーチ」という文字表示がなされている。スーパーリーチ演出が開始されると、装飾図柄の変動表示は右隅に移動して小さく表示され、これまで表示されていた、保留表示および消化保留表示領域2802は見えなくなる。
やがて、図59(d)に示すように、スーパーリーチ演出の中で、ボタン操作演出が開始される。ここでのボタン操作演出では、演出ボタン136の絵柄701と、その演出ボタン136を押下することを促す矢印の絵柄702と、図52(a)を用いて説明したカウント表示703が示されている。また、矢印の絵柄702には、「連打しろ」といった文字表示が追加されている。図59(d)に示すカウント表示703は、10レベル表示である。さらに、装飾図柄表示装置208の左端には、ボタン操作(ここでは操作回数)に応じてレベルが変化するメータ表示2803が出現する。図59(d)に示すメータ表示2803は、0レベル表示(最大10レベル)である。このメータ表示2803は、カウント表示の一種であって、内部のカウンタ回路(演出ボタン136が実際に押下された数をカウントする回路)の値に関する表示を行うものである。なお、メータ表示2803は、カウンタ回路の値とは無関係に演出プログラムに従ったレベル表示を行うものであってもよい。また、この例では、メータ表示2803は、カウント表示703と同時に出現するが、カウント表示703よりも先に出現してもよい。
図59(e)に示す装飾図柄表示装置208では、操作有効期間の残期間が減り、カウント表示703は、2レベル表示にまで減る一方、演出ボタン136の押下操作が繰り返し行われた結果、メータ表示2803は、6レベル表示である。なお、メータ表示2803は、演出ボタン136が実際に押下され始めてから出現させてもよい。
図59(f)に示すカウント表示703は、0レベル表示になり、メータ表示2803は、7レベル表示である。ここで第一のカウント表示期間が終了する。この例では、カウント表示703のレベル数は、内部のカウンタ回路の値を表す真のレベル数である。
図59に示す例では、第一のカウント表示期間が終了しても第二のカウント表示期間は上乗せ(追加)されず、同図(g)に示すように、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」といった文字表示、およびカウント表示703は総て消え、10レベルに達しなかったメータ表示2803(ここでは7レベルのメータ表示2803)のみが残り、画面中央には、「残念」という文字が表示されている。この例は、図58(c)に示す第1のボタン操作演出の一例に相当し、最終的なメータ表示2803のレベル数は、演出ボタン136が実際に押下された数をカウントするカウント回路の値とは異なる偽のレベル数であってもよいし、第一のカウント表示期間では絶対に押下しきれない押下数を表す値を10レベルの値に設定しておいてもよい。こうしてボタン操作演出が終了し、スーパーリーチ演出も終了する。
図59(h)に示す装飾図柄表示装置208には、普図のハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾1」−「装飾4」が停止表示されている。なお、保留表示および消化保留表示領域2802の表示は再開されている。
図60は、ボタン操作演出で成功する一例を示す図であり、図61は、図60に示す例の続きを示す図である。以下、図59に示す失敗例との相違点を中心に説明する。
この例でも、図60(d)に示すように、スーパーリーチ演出の中で、ボタン操作演出が開始される。ここでのボタン操作演出では、キャラクタの絵柄704も登場する。そして、演出ボタン136の押下が開始されると、あるいはメータ表示2803が所定レベルに達すると、キャラクタの絵柄704の後ろに光のオーラ705が付加される(図60(e)参照)。演出ボタン136の押下操作がさらに続けられ、メータ表示2803レベルが上がると光のオーラ705が大きくなり、図60(f)に示すように、オーラ705の一部が、カウント表示703の一部を隠すまでに大きくなる。この図60(f)に示すカウント表示703は、0レベル表示になり、第一のカウント表示期間が終了する。第一のカウント表示期間が終了したタイミングでは、メータ表示2803は10レベルに達しておらず(ここでは7レベル)、成功演出は開始されない。
図60に示す例では、第一のカウント表示期間が終了すると第二のカウント表示期間が上乗せ(追加)され、同図(g)に示すように、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」といった文字表示、およびカウント表示703は総て一旦消え、メータ表示2803と、光のオーラ705が付加された状態のキャラクタの絵柄704が残り、画面中央には、「まだまだ」という文字が表示されている。なお、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」といった文字表示、およびカウント表示703は総て一旦消えているが、いずれか1つ又は複数を消さずに、表示し続けてもよい。
続いて、第二のカウント表示期間が開始され、図60(h)に示すように、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」といった文字表示、およびカウント表示703が再度表示される。ここで再度表示されたカウント表示703は、7レベル表示である。なお、同図(f)でカウント表示703は0レベル表示になっているが、0レベル表示になる前に、第二のカウント表示期間を上乗せ(追加)し、カウント表示703に上書き表示するようにしてもよい。
ここでは、図60(d)におけるカウント表示703では、内部のカウンタ回路の真のカンウト値を表示しているが、図60(h)におけるカウント表示703では、内部のカウンタ回路の真のカンウト値とは異なる偽のカウント値を表示している。すなわち、第一の制御の一例が実行されたことになる。例えば、同図(h)では、内部的に、第二のカウント表示期間として5秒が追加されたが、図60(h)におけるカウント表示703では、7秒に相当する7レベル表示を行い、遊技者が少しも有利になったことを演出する。なお、図60(h)におけるカウント表示703におけるカウントダウンは、1秒未満の速度(7レベルを5秒で0レベルにする速度)でカウントダウンされる。また、図60(h)におけるカウント表示703を、3秒に相当する3レベル表示を行い、カウントダウンの速度を、1秒以上の速度(3レベルを5秒で0レベルにする速度)でカウントダウンするようにしてもよい。
図61(i)に示すメータ表示2803は9レベルに達し、光のオーラ705が大きくなり、カウントダウンが進むカウント表示703の一部が光っっbのオーラ705の一部によって隠されている。
図61(j)に示すメータ表示2803は10レベル(成功レベル)に達し、光のオーラ705はますます大きくなり、カウントダウンが進むカウント表示703は、同図(i)よりも広範囲にわたって、光のオーラ705によって隠され、光のオーラ705は、演出ボタン136の絵柄701および矢印の絵柄702まで達している。すなわち、第一のカウント表示期間よりも、追加された第二のカウント表示期間の方が、カウント表示703が、演出画像によって広範囲に隠されており、カウント表示703が見えにくくなっている。この例は、図58(c)に示す第5のボタン操作演出、あるいは第6のボタン操作演出の一例に相当し、第二のカウント表示期間内に成功条件が成立(ここではメータ表示2803が10レベル(成功レベル)に達すること)し、図61(k)に示す装飾図柄表示装置208には、成功演出として、家紋の演出画像711が大きく表示されている。なお、成功演出としては、演出画像711の表示に変えて、演出可動体(例えば、家紋の可動体)が動作するようにしてもよい。やがて、成功演出が終了し、スーパーリーチ演出も終了する。
スーパーリーチ演出が終了した装飾図柄表示装置208には、図61(l)に示すように、普図の当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。なお、ここでも、保留表示および消化保留表示領域2802の表示は再開されている。
図62は、図58(c)に示す第2のボタン操作演出、あるいは第3のボタン操作演出の一例に相当する例を示す図である。以下、図60および図61に示す例との相違点を中心に説明する。
この例でも、図62(d)に示すように、スーパーリーチ演出の中で、ボタン操作演出が開始されるが、キャラクタの絵柄704は登場しない。図62(e)に示すカウント表示703は、2レベル表示にまで減る一方、メータ表示2803は、6レベル表示であり、まだ成功に達していないが、図62(f)に示すように、カウント表示703が残り1レベルの段階で、メータ表示2803は10レベル(成功レベル)に達し、図62(g)に示す装飾図柄表示装置208には、成功演出として、家紋の演出画像711が大きく表示されている。なお、ここでも成功演出として、演出画像711の表示に変えて、演出可動体(例えば、家紋の可動体)が動作するようにしてもよい。
このように、この例では、第二のカウント表示期間は追加されず、第一のカウント表示期間内に成功条件が成立(メータ表示2803が10レベル(成功レベル)に達すること)し、成功演出が開始される。
図63は、図62に示す例の変形例である。以下、図62に示す例との相違点を中心に説明する。
この例では、ボタン操作演出が開始されると、キャラクタの絵柄704が登場し、演出ボタン136の押下が開始されると、キャラクタの絵柄704の後ろに光のオーラ705が付加される(図63(e)参照)。演出ボタン136の押下操作がさらに続けられ、メータ表示2803レベルが上がると光のオーラ705が大きくなり、光のオーラ705は、演出ボタン136の絵柄701および矢印の絵柄702まで達し、カウント表示703の一部は、光のオーラ705の一部によって隠されている。この結果、カウント表示703が見えにくくなっている。
この変形例でも、第二のカウント表示期間は追加されず、図63(f)に示すように、第一のカウント表示期間内に成功条件が成立(メータ表示2803が10レベル(成功レベル)に達すること)し、図63(g)に示すように、成功演出が開始される。
図64は、ボタン操作演出における残期間の上乗せ表示例として二つの例を示す図である。
左側に示す上乗せ表示例では、カウント表示703は、図64(a)に示す初期値の10レベル表示から、同図(b)に示す4レベル表示にまで減り、同図(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「まだまだ」という文字が表示される。続いて、第二のカウント表示期間が上乗せ(追加)され、カウント表示703は、同図(d)に示すように、15レベル表示にまでレベル増加する。すなわち、上乗せ(追加)されたことによって、図64(a)に示す初期値よりも大きな値になっている。
ここでは、図64(a)におけるカウント表示703から、内部のカウンタ回路の真のカンウト値とは異なる偽のカウント値を表示しており、図64(d)におけるカウント表示703でも、新たな偽のカウント値を表示している。すなわち、第三の制御の一例が実行されたことになる。例えば、カウント表示703の1レベルが1秒を表す場合に、同図(a)におけるタイミングの内部のカウンタ回路は7秒のカンウト値であるにも関わらず、同図(a)に示すカウント表示703は10レベル表示であり、カウントダウンを1秒1レベルで行い、同図(c)におけるタイミングで内部のカウンタ回路は0秒のカンウト値になる。ここに、内部的には10秒のカウント値が追加される。しかしながら、同図(h)におけるカウント表示703では、15秒に相当する15レベル表示を行い、遊技者が少しも有利になったことを演出している。なお、図60(h)におけるカウント表示703におけるカウントダウンは、1秒未満の速度(15レベルを10秒で0レベルにする速度)でカウントダウンされる。
右側に示す上乗せ表示例では、第二のカウント表示期間が上乗せ(追加)されると、カウント表示703は、同図(エ)に示すように、8レベル表示にまでレベル増加しているが、初期値の10レベル未満である。この上乗せ(追加)されたカウント表示では、表示態様が、上乗せ(追加)前の表示態様と異なっている。すなわち、上乗せ(追加)前のレベル表示は無模様且つ一色の表示態様で表示されていたが、上乗せ(追加)後のレベル表示は模様がついた表示態様で表示されている。なお、表示態様の差異は、模様に限らず、色や濃淡の違いであってもよい。
図65は、これまで説明してきたメータ表示とは異なる数値表示の例を示した図である。
ここでは、ボタン操作演出が開始されると、まず、図65(a)に示すように、「1000体撃破せよ」という文字表示がなされる。続いて、図65(b)に示すように、ボタン操作(ここでは操作回数)に応じて数値が変化する数値表示2804が出現する。この数値表示2804は、上記文字表示がなされた後に出現するため、ボタン操作演出の開始後に出現するが、ボタン操作演出と同時に出現してもよいし、ボタン操作演出の開始前に出現してもよい。なお、ここにいうボタン操作演出の開始とは、演出ボタン136の絵柄701、その演出ボタン136を押下することを促す矢印の絵柄702、およびカウント表示703のうちの少なくともいずれか一つが表示されるか、あるいはボタン操作演出の開始を報知するオープニング演出が表示されることを意味する。図65(b)に示す数値表示2804は、「残り 1000体」である。また、図65(b)に示すように、数値表示2804が表示されると同時に、「連打しろ」という文字が追加表示される。この文字の追加表示は、数値表示2804が表示されるタイミングと同一であり、「連打しろ」という文字の追加表示とともに、演出ボタン136が実際に押下された数をカウントする内部のカウンタ回路は、カウントを開始する。なお、数値表示2804は、そのカウンタ回路の値とは無関係に演出プログラムに従った数値表示を行うものであってもよい。また、数値表示2804は、ボタン操作演出の開始と同時に出現してもよいし、ボタン操作演出の開始前に出現してもよい。
図65(a)および同図(b)に示すカウント表示703はいずれも10レベル表示であるが、同図(c)に示すカウント表示703は3レベル表示まで減少している。また、同図(c)に示す数値表示2804は「残り 300体」になっている。
図65(d)に示す装飾図柄表示装置208の画面中央には、「まだまだ」という文字が表示される。なお、このときのカウント表示703は3レベル表示のままである。また、数値表示2804に対する追加を予告する「敵追加」とう文字表示が、数値表示2804に被さり、数値表示2804が見えにくくなっている。
図65(e)に示す数値表示2804は、これまで「残り 300体」であったのに対して「残り 800体」に増加している。しかしながら、カウント表示703も、これまで3レベル表示であったのに対して8レベル表示に増加している。すなわち、残期間の上乗せ(追加)が行われ、第二のカウント表示期間が開始される。
図66は、これまで説明してきたメータ表示や数値表示とは異なる例を示した図である。
図66に示す例では、装飾図柄表示装置208に開閉する一対の扉画像712が表示される。同図(a)に示す装飾図柄表示装置208には、完全に閉じた状態の一対の扉画像712が背景画像として表示されており、演出ボタン136の絵柄701、その演出ボタン136を押下することを促す矢印の絵柄702、およびカウント表示703は透化画像として表示され、少し見えにくくなっている。完全に閉じた状態の一対の扉画像712は、ボタン操作(ここでは操作回数)に応じて開く具合が変化するカウント表示の一種と見ることもできる。すなわち、演出ボタン136が実際に押下された数をカウントする内部のカウンタ回路のカウント値に応じて開放度が決まる。なお、一対の扉画像712は、そのカウンタ回路の値とは無関係に演出プログラムに従った開閉表示を行うものであってもよい。
図66(b)では、演出ボタン136が連打されたことにより、これまで完全に閉じていた一対の扉画像712が開き始める。一対の扉画像712の間の部分は、透化表示されず、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703は少しは見えやすくなっている。なお、カウント表示703は1レベル減少している。
図66(c)では、一対の扉画像712の開放度が進み、一対の扉画像712の間に、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703の全体が表示され、かなり見えやすくなっている。なお、カウント表示703は3レベル減少している。
図66(d)では、一対の扉画像712の開放度がさらに進み、カウント表示703は残り3レベルまで減少している。
図66(e)では、カウント表示703が0レベルになるが、一対の扉画像712は完全には開ききっていない。
この例では、第二のカウント表示期間が追加されず、図66(f)では、途中まで開いた一対の扉画像712は、完全に閉じた状態に戻り、「残念」の文字が表示されている。すなわち、この例ではボタン操作演出に失敗し、成功演出は行われない。
図66(g)に示す装飾図柄表示装置208には、普図のハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾1」−「装飾4」が停止表示されている。なお、保留表示および消化保留表示領域2802が表示されている。
図67は、図66では失敗したボタン操作演出が成功する例を示す図である。
図67(e)では、第二のカウント表示期間が追加され、それまで3レベル表示であったカウント表示703が8レベル表示まで増加している。すなわち、図67(a)に示すカウント表示703のレベル(初期値のレベル)まで戻っており、装飾図柄表示装置208には、「延長」という文字が表示されている。
図67(f)では、一旦増加したカウント表示703が残り3レベルまで減少するが、一対の扉画像712は完全に開ききった状態になる。すなわち、一対の扉画像712が完全に見えなくなり、背景画面は無模様且つ一色の表示(第一の表示)になる。ここでの成功演出は、この無模様且つ一色の表示(第一の表示)を装飾図柄表示装置208の背景画面として表示する演出になる。
図67(g)に示す装飾図柄表示装置208の右上には、普図の当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾1」−「装飾1」が停止表示され、やがて、図67(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、電チューが開放されるモード(ここでは吉宗モード)に突入することが報知される。
図68は、これまで説明してきたボタン操作演出とは異なるボタン操作演出の例を示した図である。以下、これまで説明してきたこととの相違点を中心に説明する。
図68(c)では、ボタン操作演出が開始され、装飾図柄表示装置208には、ボタン操作演出開始報知として、演出ボタン136を連打することでスーパーリーチに発展するか否かを決定する旨の報知がなされる。
図68(d)では、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」という文字表示、およびカウント表示703が右下に表示され、リーチカードが積み重ねられた絵柄713が表示される。リーチカードが積み重ねられた絵柄713では、一番手前のリーチカードのみが見え、ここではAリーチのリーチカード713aが見えている。各リーチカードには、各リーチの遊技者にとっての有利度が星印の数で表示されている。ここでは、奥側にあるリーチカードのリーチほど、遊技者にとって有利なリーチになる。演出ボタン136を連打することで、手前に表示されているリーチカードは撃破され消える。
図68(e)では、Aリーチのリーチカード713aが撃破されBリーチのリーチカード713bが出現する。同図(f)では、Bリーチのリーチカード713bが手前に表示されてから演出ボタン136を連打したにも関わらず、Bリーチのリーチカード713bが撃破されず、Bリーチのリーチカード713bが手前に表示され続けている様子を示している。この同図(f)に示すカウント表示703は残り2レベルまで減少している。
続く図68(g)では、第二のカウント表示期間が追加され、それまで2レベル表示であったカウント表示703が8レベル表示まで増加している。すなわち、図68(d)に示すカウント表示703のレベル(初期値のレベル)まで戻っており、装飾図柄表示装置208には、「延長」という文字が表示されている。
図68(h)では、Bリーチのリーチカード713bがとうとう撃破されCリーチのリーチカード713cが出現する。ここでの成功演出の実行は、カウント表示703が0レベルになった時に表示されているリーチカードに記されていたリーチ演出(ここではCリーチ演出)が実行されることである。したがって、このボタン操作演出では、いずれかのリーチが行われることから、必ず成功することになる。
図69は、図68に示す例の二つの変形例を示す図である。
左側に示す第一の変形例では、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、「連打しろ」という文字表示、およびカウント表示703(以下、これらを総称してボタン等の絵柄と称する)の表示位置が、手前に表示されるリーチカードの種類によって変化する。すなわち、図69(a)に示す、Aリーチのリーチカード713aが手前に表示されているときのボタン等の絵柄は、同図(b)に示す、Bリーチのリーチカード713bが手前に表示されているときのボタン等の絵柄よりも低い位置に表示されている。なお、この第一変形例では、ボタン等の絵柄と、手前に表示されているリーチカードとの相対的な位置関係は、手前に表示されるリーチカードの種類が変わっても同じである。
右側に示す第二の変形例では、ボタン等の絵柄と、手前に表示されているリーチカードとの相対的な位置関係が、手前に表示されるリーチカードの種類によって変化する。すなわち、図69(イ)に示す、Bリーチのリーチカード713bが手前に表示されているときのボタン等の絵柄と、そのリーチカード713bとの間隔を基準にして見ると、図69(ア)に示す、Aリーチのリーチカード713aが手前に表示されているときのボタン等の絵柄と、そのリーチカード713aとの間隔は相対的に広いが、図69(ウ)に示す、Cリーチのリーチカード713cが手前に表示されているときのボタン等の絵柄と、そのリーチカード713cとの間隔は相対的に狭い。なお、この第二変形例では、ボタン等の絵柄の表示位置は、手前に表示されるリーチカードの種類が変わっても同じである。
図70は、図68に示す例の第三変形例を示す図である。
この第三変形例では、図70(b)に示すように、装飾図柄表示装置208に「延長」という文字が表示され、第二のカウント表示期間が追加されると、ボタン等の絵柄の表示位置が変化する。すなわち、第一のカウント表示期間中は、図70(a)に示すように、ボタン等の絵柄は相対的に下方に表示されており、装飾図柄表示装置208に「延長」という文字が表示されると、ボタン等の絵柄全体が一旦消える。
そして、第二のカウント表示期間が追加されると、図70(c)に示すように、ボタン等の絵柄は相対的に上方に表示される。
この第四変形例では、装飾図柄表示装置208の右下に第四図柄2805が表示されている。第四図柄2805は、点滅を繰り返すことで普図の図柄変動表示中であることを報知する。図70(a)に示す第一のカウント表示期間中は、第四図柄2805は、ボタン等の絵柄によって隠されており、一切見えない。図70(b)に示す「延長」という文字表示がなされたときは、第四図柄2805は、ボタン等の絵柄とともに消えている。図70(c)および同図(d)に示す第二のカウント表示期間中は、第四図柄2805は、ボタン等の絵柄によって隠されておらず、視認可能である。
なお、ここではボタン等の絵柄によって隠されるには、第四図柄2805であったが、他の表示であってもよい。また、第一のカウント表示期間中は視認可能であり、第二のカウント表示期間中は視認困難であってもよい。
図71は、図68に示す例の第四変形例を示す図である。
この第四変形例では、リーチ状態に突入した後に、スーパーリーチの種類を、演出ボタン136の操作によって決定する。
図71(a)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面は均等に3分割表示されており、一番左がAリーチの領域、中央がBリーチの領域、一番右がXリーチの領域になっている。各リーチ名の右横には、遊技者にとっての有利度が星印の数で表示されている。なお、装飾図柄表示装置208の左側には、球抜きを促すエラー(警告)メッセージが表示されており、左下には、第四図柄2805と、普図の保留数を表す数字(ここでは「3」)が表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の中央上部には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703が示され、それらの上には、「ボタンで行き先を
決めろ」と表示されている。
この装飾図柄表示装置208では、領域を囲むカーソル2806が横方向に高速で移動しており、演出ボタン136が押下されたタイミングに応じて、Aリーチの領域、Bリーチの領域、およびXリーチの領域のいずれかの領域に、そのカーソル2806が停止し、スーパーリーチの種類が決定される。なお、この後発展するスーパーリーチの種類は、ボタン操作演出が開始される前に、内部的に決定されており(例えば、第1副制御部400で決定されており)、予め決定されたリーチの領域にカーソル2806を停止する制御を行う。
なお、カーソル2806移動に限らず、3つの領域を一つずつ高速で点滅させていき、演出ボタン136が押下されたタイミングに応じて、いずれかの領域を連続点滅させる態様であってもよい。
図71(a)に示す装飾図柄表示装置208では、中央のBリーチの領域にカーソル2806が停止しており、スーパーリーチの種類がBリーチに決定される。
図71(c)では、カーソル2806とともにBリーチの領域が拡がり、球抜きを促すエラーメッセージが見えにくくなっている。同図(d)では、Bリーチの領域が全画面にまで及ぶ。
また、図71(e)では、カーソル2806が一旦、Bリーチの領域に停止したが、第二のカウント表示期間が追加され、操作有効期間が延長されるとともに、これまでAリーチの領域だった領域がXリーチの領域に変化するとともに、これまでBリーチの領域だった領域もXリーチの領域に変化し、結局、3領域とも総て、Xリーチの領域になっており、Xリーチが確定する。このように、第二のカウント表示期間が追加されると、選択対象が変化する。なお、図71(e)に示す装飾図柄表示装置208では、Xリーチの領域の背景画像によって、球抜きを促すエラーメッセージが見えにくくなっている。
図72は、カウント表示703を用いた他の演出の一例を示す図である。以下、図59に示す例との相違点を中心に説明する。
この例では、図72(c)に示すように、まずは、リーチ状態に突入し、同図(d)に示すように、所定時間内(ここでは10秒以内)に所定のキャラクタが登場すればスーパーリーチに発展することが告げられる。同図(d)に示す装飾図柄表示装置208の右下には、デジタル時計タイプによるカウント表示703が示されている。この開始タイミングでは、カウント表示703は「00:00」である。ここでの演出は、ボタン操作を促す演出ではなく、カウント表示703は、経過時間を報知する表示である。
なお、リーチ状態に突入した場合にも、装飾図柄の変動表示は右隅に移動して小さく表示され、これまで表示されていた、保留表示および消化保留表示領域2802は見えなくなる。
ここでのカウント表示703はカウントアップ方式であり、同図(e)に示すカウント表示703ではカンウト値が「02:50」に増えており、2、5秒が経過したことが報知されている。この同図(e)に示す装飾図柄表示装置208には、所定のキャラクタ(例えば、主人公のキャラクタ)とは異なる老中のキャラクタの絵柄721が表示されている。
同図(f)に示すカウント表示703ではカンウト値が「10:00」に達し、10秒経過したことが報知されている。この同図(f)に示す装飾図柄表示装置208には、所定のキャラクタとは異なる3人のキャラクタの絵柄722が表示され、続いて、同図(g)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「残念」という文字が表示される。この同図(g)に示す装飾図柄表示装置208には、カウント表示703のフレーム703fは表示されているが、カウント値は表示されておらず、バー(−−)表示である。この例では、所定のキャラクタ(例えば、主人公のキャラクタ)は登場せず、スーパーリーチには発展せずに、装飾図柄の変動表示は終了する。
図72(h)に示す装飾図柄表示装置208には、普図のハズレの装飾図柄の組み合わせである「装飾4」−「装飾1」−「装飾4」が停止表示されている。なお、保留表示および消化保留表示領域2802の表示は再開されている。
図73は、図72を用いて説明した演出で、時間の巻き戻し演出が行われる例を示す図であり、図74は、図73に示す例の続きを示す図である。以下、図72に示す例との相違点を中心に説明する。
この例でも、図73(d)に示すように、リーチ状態において、所定時間内(ここでも10秒以内)に所定のキャラクタが登場すればスーパーリーチに発展することが告げられ、デジタル時計タイプによるカウント表示703が示されている。
同図(f)に示すカウント表示703ではカンウト値が「09:00」に達し、9秒経過したことが報知されている。また、この同図(f)に示す装飾図柄表示装置208には、所定のキャラクタとは異なる3人のキャラクタの絵柄722が小さく表示されている。さらに、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「巻き戻し」という文字が表示されている。
続く同図(g)に示すカウント表示703ではカンウト値が「03:00」に戻り、さきほどまで9秒経過していたのに、3秒しか経過していないことが報知されている。すなわち、6秒の時間が余分に付与されたことになる。
同図(h)に示すカウント表示703ではカンウト値が「07:00」に達し、7秒経過したことが報知されているが、装飾図柄表示装置208には、所定のキャラクタの絵柄723が表示され、続いて、図74(i)に示すように、装飾図柄表示装置208の画面中央には、「ミッション成功」という文字が表示される。この図74(i)に示す装飾図柄表示装置208では、カウント表示703におけるカウントアップが所定のキャラクタの登場と同時に停止され、「07:00」が表示され続けている。すなわち、ミッションが成功すると、カウント表示703のカウントが停止する。なお、所定のキャラクタの登場では停止せず、「ミッション成功」という文字表示と同時に停止されるようにしてもよい。なお、カウントを停止したカウント表示703は、カウント中の態様とは異なる態様(ここでは色の変化)で表示されている。
やがて、スーパーリーチに発展し(図74(j))、その後、装飾図柄の変動表示は終了する。
図74(k)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の当りの装飾図柄の組み合わせである「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」が停止表示されている。
以上の説明では、普図の装飾図柄の変動表示を例にして説明したが、特図の装飾図柄の変動表示であってもよい(以下においても同じ)。
続いて、保留表示や装飾図柄の変形例について説明する。
図75(a)は、保留表示の変形例を示す図である。
保留表示(保留アイコン)の中に、操作手段(例えば、演出ボタン136)の操作を促す絵柄が表示されてもよい。また、保留表示(保留アイコン)の中に、操作手段(例えば、演出ボタン136)の操作を促す絵柄と、操作有効期間を表示するがカウント表示703が表示されてもよい。図75(a)に示す保留表示295には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703が示されており、この保留表示295がなされている期間(ここではカウント表示703が表示する操作有効期間内)に演出ボタン136が押下されると、先読み予告の第一の態様296、先読み予告の第二の態様297、および先読み予告の第三の態様298のいずれかの態様に変化するようにしてもよい。第一の態様296〜第三の態様298は、当りの信頼度が異なり、当りの信頼度は、第一の態様296よりもの第二の態様297に変化した方が高く、第二の態様297よりもの第三の態様298に変化した方が高い。なお、信頼度は、遊技者にとっての有利度とみることもできる。
図75(b)は、装飾図柄の変形例を示す図である。
装飾図柄の中にも、操作手段(例えば、演出ボタン136)の操作を促す絵柄が表示されてもよい。また、装飾図柄の中に、操作手段(例えば、演出ボタン136)の操作を促す絵柄と、操作有効期間を表示するがカウント表示703が表示されてもよい。図75(b)に示す装飾図柄(ここでは「装飾2」)の中には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、PUSHという文字表示、およびカウント表示703が示されている。
この図75(b)に示す装飾図柄は、例えば、最初に停止(第一停止)する装飾図柄であって、カウント表示703が表示する操作有効期間内に演出ボタン136が押下されると、擬似連続変動に移行する等してもよい。あるいは、最初に停止(第一停止)する装飾図柄であって、カウント表示703が表示する操作有効期間内に演出ボタン136が押下され、成功であると、次に停止(第二停止)する装飾図柄も、図75(b)に示す装飾図柄であって、カウント表示703が表示する操作有効期間内に演出ボタン136が押下され、成功であると、最後に停止(例えば、仮停止)する装飾図柄も、図75(b)に示す装飾図柄であって、カウント表示703が表示する操作有効期間内に演出ボタン136が押下され、成功であると、当り確定であったり、特別なスーパーリーチへと発展したり、特別なモードへと移行したりするようにしてもよい。
図76〜図78は、様々なカウント表示703を示す図である。なお、図76〜図78それぞれに示す装飾図柄表示装置208の右上には、第四図柄2805と、普図の保留数を表す数字が表示されていることがある。
図76(a)は、遊技領域124の左領域を狙う左打ちを行う遊技状態と、右領域を狙う右打ちを行う遊技状態とが用意されたパチンコ機の例である。このようなパチンコ機では、左打ちすべき遊技状態で右打ちした場合に、警告的な表示を行うことがある。図76(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「左打ちに戻して下さい」といった警告メッセージとともに、警告メッセージを表示する残期間を表示するがカウント表示703が表示されている。なお、このパチンコ機では、普図始動口が右領域に設けられており、右打ちが行われているか否かは、右領域に設けられている普図始動口を遊技球が通過することで検知することができる。
図76(I)と同図(II)は、時系列的につながった図であり、図76(I)に示す装飾図柄表示装置208の下方では、遊技演出の説明的なチュートリアル表示が途中(ここでは「吉宗は・・・」)まで表示されている。また、そのチュートリアル表示の右横には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703が示されている。すなわち、ボタン操作演出が行われている。ここでのボタン操作演出は、カウント表示703が表す操作有効期間内に演出ボタン136が押下されれば、チュートリアル表示の続きが表示される。図76(II)に示す装飾図柄表示装置208の下方では、ボタン操作演出が終了し、チュートリアル表示の続き(ここでは「八代将軍です」)が表示されている。
図76(ア)に示す装飾図柄表示装置208では、左上で特図の装飾図柄の変動表示が行われており、中央下部には、普図の装飾図柄の変動表示領域2807が設けられている。この普図の装飾図柄の変動表示領域2807では、普図表示装置210の図柄変動表示中に、装飾図柄の変動表示が行われる。この変動表示領域2807では普図当りの予告表示等も行われる。また、変動表示領域2807の上には、キャラクタが登場し、チュートリアル表示(ここでは「所定のキャラクタの絵柄が、吉宗が変動表示領域2807で停止表示されれれば、吉宗モード(電チューが開放されるモード)に突入すること」が報知されている。さらにそのキャラクタの上には、カウント表示703が示されている。このカウント表示703は、普図の図柄変動表示の変動時間の残時間を表示するものである。なお、中央下部の領域が、特図に関する演出領域(例えば、特図の図柄変動表示に係る演出領域)であれば、キャラクタの上に表示されたカウント表示703は、特図の図柄変動表示の変動時間の残時間を表示するものであってもよく、その他の演出領域であれば、その領域で行われる演出の残時間を表示するものであってもよい。すなわち、カウント表示703は、演出の残時間を表示するものであってもよい。
図76(あ)と同図(い)は、時系列的につながった図であり、図76(あ)に示す装飾図柄表示装置208では、Aステージの演出が実行されており、右下には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703が示されている。すなわち、ボタン操作演出が行われている。ここでのボタン操作演出は、ステージチェンジを行うための演出であり、カウント表示703の上には、「ステチェン(ステージチェンジ)するなら」といった文字表示がなされ、演出ボタン136の押下を促している。ステージチェンジは、例えば、図柄変動表示の開始直後に許容される。同図(イ)では、演出ボタン136が押下されてステージチェンジが行われた様子が示されており、同図(イ)に示す装飾図柄表示装置208では、Bステージの演出が実行されており、右下では、ステージチェンジを行うためのボタン操作演出が継続されている。ここでのボタン操作演出によって、演出ボタン136が操作有効期間内に押下されると、Aステージに戻ったり、その他のステージに移行したりする。
図77(a)に示す装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示されている。デモ画面は、客待ち画面であり、デモンストレーション演出の一つとして実行される。このデモンストレーション演出は、図柄変動表示が終了してから所定時間(例えば、30秒)経過するまでに、次の図柄変動表示が開始しない場合に実行される演出である。より詳細に説明すれば、デモンストレーション演出では、装飾図柄の停止表示を行ったり、装飾図柄の模擬変動を行ったり、遊技台のタイトル表示を行ったり、所定のキャラクタ等を表示して遊技台の特徴説明を行ったり、これらの演出に伴いランプ演出や音声演出などが行われる。第1副制御部400のRAM408にはデモ中フラグが用意されており、このデモ中フラグがオンに設定されると、第1副制御部400は第2副制御部500に、装飾図柄表示装置208にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させることを指示し、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される。なお、デモンストレーション演出は、所定の契機によって終了する。例えば、特図始動口(230,231)に新たな入賞があったことを契機に終了する。デモンストレーション演出の終了に伴って、デモ中フラグはオフに設定される。
図77(a)に示す例では、「客待ち中」という文字表示でデモンストレーション演出が実行されていること(デモ中)を報知しているが、文字表示である必要はなく、背景表示などでデモ中であることが分かるようになっていればよい。あるいは、デモ中が分からなくても、図柄が停止している様子が分かればよい。
図77(a)に示す装飾図柄表示装置208の右側には、会員制サービスに係る画面を表示してもらうための要求表示が行われている。すなわち、要求表示として、右端に表示された案内する文字(ここでは「会員制サービスはこちら」)と、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703とが示されている。このデモ画面が表示されている状態で、演出ボタン136が押下されると、デモ画面から会員制サービスに係る画面に切り替わる。カウント表示703は、会員制サービスに係る画面への切替え受付期間の残期間を表示するものであり、カウント表示703の残期間が0になると、要求表示が消える。
図77(b)は、要求表示の他の例を示す図である。図77(b)に示す装飾図柄表示装置208には、画面下隅にテロップ表示がなされている。このテロップ表示は、画面右から左に向かって映像が流れる表示であり、テロップ表示の中に、案内兼操作を要求する文字(ここでは「ボタンPUSHでメニュー表示」と、カウント表示703が示されている。ここでのカウント表示703も、メニュー画面への切替え受付期間の残期間を表示するものであり、カウント表示703の残期間が0になると、テロップ表示が終了する。
図77(c)は、装飾図柄表示装置208を第一の表示手段とした場合の第二の表示手段209に、カウント表示703が表示される例を示す図である。図77(c)に示す第二の表示手段209は、装飾図柄表示装置208よりもサイズの小さなサブ表示手段の一例であって、第一の表示手段(装飾図柄表示装置208)の近傍に可動可能に配置されている。すなわち、第二の表示手段209は、装飾図柄表示装置208よりも前側で、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部を覆うように可動可能なものである。図77(c)に示す第二の表示手段209は、初期位置から移動してきて、装飾図柄表示装置208の中央下部を覆う位置に停止している。装飾図柄表示装置208の中央下部には、何らかの表示(例えば、球抜きを促すエラーメッセージの表示)がなされているが、この表示は、第二の表示手段209によって隠され、視認不能になっている。第二の表示手段709は、装飾図柄表示装置208の中央下部の手前で、保留表示と、カウント表示703と、操作手段(ここではチャンスボタン)の操作を促す文字表示を行っている。ここでのカウント表示703は、操作手段の操作有効期間の残期間を表示するものであり、カウント表示703の残期間が0になると、第二の表示手段209から消える。
図78(a)〜同図(h)は、それぞれ別の例を示す。図78(a)は、デモ画面から進んだ節電モードにおける装飾図柄表示装置208の画面を示す図である。なお、節電モードは、デモ画面を経由せずに、図柄変動表示が終了してから所定時間(例えば、30秒)経過するまでに、次の図柄変動表示が開始しない場合に実行されるモードであってもよい。図78(a)に示す例では、遊技者が操作手段を操作したことにより節電モードから遊技を行える通常モードに復帰する。装飾図柄表示装置208には、「復帰まで、あと2秒」といったカウント表示703がなされている。なお、これまでのカウント表示が表す数値やレベルといった量は、上乗せ(追加)されることがあったが、ここでのカウント表示703が表す復帰までの時間は、延長(追加)されることはない。
図78(b)は、電源スイッチ操作による電源投入後、あるいは電断時からの復電後に表示される装飾図柄表示装置208の画面を示す図である。この装飾図柄表示装置208の画面には、ローディング中であることが文字表示され、プログラムやデータの読込量がカウント表示703によって示されている。ここでのカウント表示703は、%の数値表示であり、同図(b)では33%と表示されている。なお、読込量のカウント表示703は、一気に増加したり、あるいは減少することがある。
図78(c)に示すカウント表示703は、経験値を表すものである。図78(c)に示す装飾図柄表示装置208の左下には、レベル表示が行われている(ここではレベル34)。カウント表示703のレベル(黒色の部分)は、右側から左側に向かって伸びていき、左端に達すると、レベル表示に表示されたレベル数が1レベル上昇する。経験値は、例えば、ノーマルリーチ演出が行われると少し増加し、レベルが左側に少し伸び、スーパーリーチ演出が行われるとかなり増加し、レベルが左側にかなり伸びる。
図78(d)に示すカウント表示703は、ポイント数を表すものである。図78(d)に示す装飾図柄表示装置208の右下には、カウント表示703が示されている。ここでのカウント表示703は、ポイント数(Pt)の数値表示であり、同図(d)では28314Ptと表示されている。ここでのポイント数は、例えば、入球に基づいて得られる。例えば、可変入賞口234(アタッカ)に入球したら10ポイント、電チューに入球したら7ポイント、一般入賞口226に入球したら3ポイントが加算される。なお、ポイント数は、賞球に基づいて得られるポイント数であってもよい。例えば、連荘中に獲得した賞球数であってもよい。ここで、賞球が15球のアタッカに遊技球が入球した場合、15−1の14が加算されるのではなく、15が表示されます。すなわち、純利益ではない。また、カウント表示703の上には、連荘中に撃破した敵キャラクタの数のカウント表示も示されている。このカウント表示は、大当り遊技中の演出に係る数字を表示するものである。
なお、図78(d)に示す装飾図柄表示装置208の左上には、大当り図柄(ここでは「777」)が表示されている。この表示は、大当りの利益度を示す情報の場合がある。また、図78(d)に示す装飾図柄表示装置208の右側少し上には、現在の大当りラウンド数(ここでは10R)が表示されている。さらに、図78(d)に示す装飾図柄表示装置208の左側中頃には、下皿満タンエラーセンサ検知時に表示される、球抜きを要求する表示がなされている。
図78(e)に示すカウント表示703は、装飾図柄表示装置208の右端に表示されたレベル表示である。例えば、特図の図柄変動表示の回数、あるいは普図の図柄変動表示の回数に応じてレベルアップする。また、図3に示すステージ244の裏に特殊な特図始動口(他の特図始動口よりも入球しにくい特図始動口)を設けておき、その特殊な特図始動口に入球したらレベルアップするようにしてもよい。カウント表示703のレベルが、5レベルに達すると、特殊演出が実行される。
図78(f)に示すカウント表示703は、パスワード入力の受付期間の残期間を表すものである。なお、所定の操作が行われると、受付期間が延長されるようにしてもよい。
図78(g)に示すカウント表示703は、二次元コードの表示期間の残期間を表すものである。なお、所定の操作が行われると、表示期間が延長されるようにしてもよい。
図78(h)に示す装飾図柄表示装置208には、3つのボタン等の絵柄(演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、およびカウント表示703)が示されており、各ボタン等の絵柄におけるカウント表示703の表す値は、相互に異なっている。このように、同時に複数種類のカウント表示703を示し、各カウント表示703は異なる対象のカウント値を表示するものであってもよい。
以上説明したように、カウント表示は、図柄の変動中に表示されるものであってもよいし、複数回の図柄変動表示に跨って表示されるものであってもよい。また、カウント表示は、図柄の非変動中(例えば、大当り遊技中や、連続する図柄変動表示の場合にあっては図柄変動表示と次の図柄変動表示との間(停止表示中))に表示されるものであってもよい。また、デモンストレーション演出中や、節電モードに表示されるものであってもよい。さらに、各種の設定中(例えば、会員制サービス画面における設定中や、キャラクタ等の選択中や、ボリュームや輝度の設定中)に表示されるものであってもよい。
また、第二のカウント表示期間や第三のカウント表示期間等が追加される契機は、操作手段の操作の他、予め決められた時期やタイミングであってもよい。また、カウント表示に最初に表示される初期値は、真の値であってもよいし、最初から偽の値であってもよい。あるいは、追加された後の値(上書値)が、真の値であってもよいし、偽の値であってもよい。
また、内部のカウンタ回路のカウントは、時間の経過に応じてカウントアップ、あるいはカウントダウンするばかりではなく、操作手段の入力に応じてカウントアップ、あるいはカウントダウンしてもよい。さたに、1の入力で1カウントアップあるいはカウントダウン以外に、1の入力で2以上のカウントアップあるいはカウントダウンしてもよく、入力に応じて、カウント値を更新(変更)していくものであればよい。さらに、カウント表示やメータ表示や数値表示等の表示についても同様である。
さらに、偽表示を行う複数の表示があってもよく、内部的に偽の値をカウントするカウンタ回路を設けておいてもよい。この場合、偽表示の裏で、真の値をカウントするカウンタ回路が動作している。また、真の値を一又は複数表示しておき、偽の値も一又は複数表示してもよい。
また、内部のカウンタ回路は複数であってもよく、カウント値を記憶する記憶手段も複数あってもよい。また、複数のカウンタ回路に一対一で対応する複数のカウント値表示を行ってもよく、あるいは複数のカウンタ回路に一対多で対応する複数のカウント値表示を行ってもよい。
また、偽のカウント表示(例えば、カウントダウン表示)のときには、メータ表示に柄が出現しないが、真のカウント表示のときには、メータ表示に柄が出現するようにしてもよい。具体的には、カウントが進むと徐々に柄が出てくるような態様であってもよい。
続いて、装飾図柄表示装置208における表示例等について説明する。図79および図80は、装飾図柄表示装置208における表示例等を示す図である。
図79(a)に示す装飾図柄表示装置208では、左上の領域で装飾図柄の変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208の右上には、第四図柄2805と、普図の保留数を表す数字が表示されている。
図79(b)に示す装飾図柄表示装置208は、特図1と特図2それぞれについて保留があるパチンコ機のものである。この装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cで装飾図柄の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域2808が設けられており、その右側には特図2保留表示領域2809が設けられている。さらに、特図1保留表示領域2808と特図2保留表示領域2809との間には、変動表示領域2807が設けられている。すなわち、演出表示領域208dの中央部分に変動表示領域2807が設けられている。
図79(b)に示す特図1保留表示領域2808にしても特図2保留表示領域2809にしても、保留表示(保留アイコン)は、古い保留表示ほど変動表示領域2807側(中央側)に表示される。図79(b)に示す特図1保留表示領域2808には、第一特図1保留表示h11、第二特図1保留表示h12、および第三特図1保留表示h13が表示されている。この例では、右上で、特図の保留数を数字(ここでは「3」)で表示しながら、保留表示の数によっても特図の保留数を報知する。なお、特図1保留表示のデフォルトの態様は灰色の丸である。この第1特図1保留表示は、普図演出領域283の左隣に表示されている。
図79の右側に示す各図の装飾図柄表示装置208の中央上部には、打ち方示唆報知を行う打ち方示唆領域2811が設けられている。図79(c)に示す打ち方示唆領域2811では、右打ちを行うことが示唆されている。右打ちは、例えば、確変中に示唆される。図79(d)に示す打ち方示唆領域2811では、左打ちを行うことが示唆されている。図79(e)に示す打ち方示唆領域2811では、左打ちの戻すことが警告されている。例えば、左打ちすべき遊技状態で右打ちした場合に、このような警告的な表示を行う。図79(f)に示す打ち方示唆領域2811では、アタッカ(可変入賞口234)を狙うことが示唆されている。例えば、大当りラウンドの最初の方や、小当たり時に、アタッカに入った球を使って演出を行うパチンコ機の場合には、図79(f)に示す打ち方示唆報知は、所定の入球領域への入球を促す要求表示の一種に該当する。
図80(I)と同図(II)は、時系列的につながった図であり、図80(I)に示す装飾図柄表示装置208の下方では、遊技演出の説明的なチュートリアル表示が行われている。図80(II)に示す装飾図柄表示装置208では、そのチュートリアル表示の上に、さらに別のチュートリアル表示が行われている。このようにして、会話形式のチュートリアル表示を行ってもよい。
図80(ア)に示す装飾図柄表示装置208の右上には、第四図柄2805が表示され、その右横には、特図1の保留数を表す数字(ここでは「3」)が表示され、その下には、特図2の保留数を表す数字(ここでは「4」)が表示されている。また、その下方では、遊技者にとって有利な状態に係る回数表示(例えば、時短回数、ST回数(回数制限つき確変の残変動回数))が行われている。ここでの回数表示は、残り回数を数字で表示している(「残70回」)。
図80(a)に示す装飾図柄表示装置208の下方中央には、消化保留表示領域2802が設けられている。この消化保留表示領域2802に移動してきた保留表示(変動アイコン)は、消化保留表示領域2802から飛び出して、中央部分で、特別な演出表示を行う場合がある。図80(a)に示す例では、千両箱に変化するアニメーション表示が行われている。
図80(あ)には、パチンコ機の、演出ボタン136の近傍に設けられた決定ボタン135と右選択ボタン1371と左選択ボタン1372が示されている。
図80(い)と同図(う)は、時系列的につながった図であり、図80(い)に示す装飾図柄表示装置208の右端には、Aステージにステージチェンジを希望する場合には、右選択ボタン1371を押下することが示唆されており、その右選択ボタン1371が実際に押下されると、図80(う)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面に切り替わる。この表示画面の右端では、Bステージにステージチェンジを希望する場合には、左選択ボタン1372を押下することが示唆されている。
図80(α)に示す装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を押せとは明示していないが、演出ボタン136の絵柄701とカウント表示703がなされているので、演出ボタン136を押下することを促すボタン操作演出にあたる。すなわち、明示していなくても、当業者や遊技者であれば、ボタン操作を促されているのだと認識できるものは、ボタン操作演出に含まれる。
図81は、装飾図柄表示装置208の周りの構成を示す図である。
図81(a)に示す装飾図柄表示装置208では、左上の領域で装飾図柄の変動表示が行われており、右上には、第四図柄2805と、普図の保留数を表す数字が表示されている。
この装飾図柄表示装置208の上方には、装飾図柄表示装置208よりも前側(遊技者側)で昇降動作可能な第一の演出可動手段2471が配置されている。図81(a)に示す第一の演出可動手段2471は、装飾図柄表示装置208よりも上方の初期位置にあり、装飾図柄表示装置208に重なっていない。
また、装飾図柄表示装置208の右側にも、装飾図柄表示装置208よりも前側(遊技者側)で回動動作可能な第二の演出可動手段2472が配置されている。図81(a)に示す第二の演出可動手段2472も、初期位置にあり、装飾図柄表示装置208に重なっていない。
さらに、装飾図柄表示装置208の下側にも、装飾図柄表示装置208よりも前側(遊技者側)で昇降可能な第三の演出可動手段2473が配置されている。この第三の演出可動手段2473も初期位置にある。第三の演出可動手段2473は、初期位置において、その一部が、装飾図柄表示装置208の一部に重なっている。なお、第三の演出可動手段2473も、初期位置では装飾図柄表示装置208に重なっていないものであってもよい。
図81(b)は、3種類の演出可動手段が動作したときの様子を示す図である。
図81(b)に示す第一の演出可動手段2471は、下降し、最大可動位置よりも少し上で停止している。この第一の演出可動手段2471は、装飾図柄表示装置208の上側部分に全体が重なり、装飾図柄の変動表示や、第四図柄2805や、普図の保留数を表す数字が視認不能になっている。なお、一瞬だけ第四図柄2805が隠れるようにしてもよいし、第四図柄2805は隠れないようにしてもよい。
図81(b)に示す第二の演出可動手段2472は、最大可動位置まで回動し、装飾図柄表示装置208の右側部分に一部が重なっている。なお、第一の演出可動手段2471の最大可動位置と第二の演出可動手段2472の最大可動位置は干渉しており、第一の演出可動手段2471と第二の演出可動手段2472が同時に最大可動位置まで移動しないように制御されている。
図81(b)に示す第三の演出可動手段2473は、最大可動位置まで上昇し、装飾図柄表示装置208の中央部分に全体が重なっている。なお、第一の演出可動手段2471の最大可動位置と第三の演出可動手段2473の最大可動位置は干渉しないようになっている。
なお、演出ボタン136を押下すると、第一の演出可動手段2471が初期位置から必ず下降してくる態様であってもよいし、演出の抽選に当選した場合に演出ボタン136を押下すると、下降してくる態様であってもよい。
図82は、装飾図柄表示装置208の表示画面が隠される例を示す図である。
図82(a)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面は、左右に配置された扉部材2475,2476が閉まることで一部が隠される。扉部材2475,2476には、いくつかの窓部が設けられており、表示画面の所定箇所は、閉まった状態でも、それらの窓部から視認可能である。この例では、図82(b)に示すように、第四図柄2805や、保留数を表す数字は視認可能であるが、少なくとも第四図柄2805が視認可能であればよい。また、装飾図柄の変動表示や球抜きを促すエラー(警告)メッセージは一部が視認可能であるが、全体としては視認困難である。
なお、図82(c)に示すように、役物(扉部材2475,2476)可動時は、通常時と異なる態様(ここでは窓部よりも小さな縮小表示態様)で表示するようにして、役物可動時であっても、視認困難にならないようにしてもよい。
図83は、光源の配置間隔によって、第一の領域S1と第二の領域S2の明るさを異ならせる例を示す図である。
この例は、いわゆるガラス発光の例であって、ガラスにカットが入っており、側面から光をあてると、模様等が表示される。
第一の領域S1に照射する発光体L1は、設置間隔が狭く、このため、方向変化手段へ入る光量が増え、光の発光が強くなる。一方、第二の領域S2に照射する発光体L2は、設置間隔が広く、このため、光が分散し、方向変化手段へ入る光量が減り、光の発光が弱くなる。
このガラス発光の構成手段は、遊技者側のかなり近くに配置されることが多く、装飾図柄表示装置208の表示画面等、様々なものを隠す(見えにくくする)手段になる。
図84は、演出が視覚的あるいは聴覚的に重なる例を示す図である。
図84(a)に示す例では、装飾図柄表示装置208の一番下にチュートリアル表示が行われている。次いで、演出ボタン136が押下されたことによって、これまで表示されていたチュートリアル表示に重なるように、次のチュートリアル表示が行われる。この結果、前回表示されたチュートリアル表示が視認困難になっている。
図84(b)に示す例では、演出ボタン136を長押し(所定の操作態様で操作)することによって、キャラクタの絵柄704の後ろに表示された光のオーラ705(エフェクト表示)が大きくなっていく。この結果、球抜きを促すエラー(警告)メッセージに光のオーラ705が重なり、エラーメッセージが視認困難になっている。なお、演出ボタン136の絵柄701と矢印の絵柄702からなるボタン操作演出の表示(操作要求表示)には、光のオーラ705は被さらず、ボタン操作演出の表示は視認良好である。なお、光のオーラ705をさらに拡大させ、ボタン操作演出の表示までも視認困難にしてもよい。
図84(c)に示す例では、演出ボタン136の絵柄701と矢印の絵柄702からなるボタン操作演出の表示(操作要求表示)が、球抜きを促すエラー(警告)メッセージに重なり、エラーメッセージが視認困難になっている。
図84(d)に示す例では、球抜きを促すエラー(警告)メッセージとともにスピーカ120からは、球抜きを促す音声出力もされている状態で、演出ボタン136の絵柄701と矢印の絵柄702と「PUSH」という文字表示からなるボタン操作演出の表示(操作要求表示)がなされる。
演出ボタン136が操作されると、第一の演出可動手段2471が初期位置から落下してきて、装飾図柄表示装置208の表示画面の下側部分が隠されるとともに、球抜きを促す音声よりも音量の大きな演出音(ここでは「ジャキーン」)がスピーカ120から出力され、球抜きを促す音声も視聴困難になる。ここで、演出音は、球抜きを促す音声が出力されているスピーカと同じスピーカから出力されてもよいし、異なるスピーカから出力されてもよい。
続いて、あるものがあるものを隠す手法を概念的に示した図である。
図85は、装飾図柄表示装置208と遮蔽手段2477との関係を示す図である。
図85(a)には、装飾図柄表示装置208の表示画面に第一の表示と第二の表示が上下に間隔をあけて表示されている様子が示されている。
この図85には、隠すものが一つ(第一の表示あるいは第二の表示)の例(図85(c),同図(f),同図(g))、隠されるものが二つ(第一の表示あるいは第二の表示)の例(図85(d),同図(e))が示されている。また、隠される順番が、図85(b)〜(h)の時系列的な流れの中で示されている。さらに、隠され方として、全部隠されるのか、一部が隠されるのかも示されている。
図86および図87は、遮蔽手段2477の可動範囲と表示位置との関係を示す図である。
図86および図87では、点線で挟まれた範囲が、遮蔽手段2477の可動範囲である。
図86(c)および同図(d)に示すように、遮蔽手段2477の可動範囲に第一の表示および第二の表示が総て入っていてもよいし、図86(a)や図87の各図に示すように、遮蔽手段2477の可動範囲に第一の表示および第二の表示の少なくともいずれか一方は、一部しか入っていなくてもよいし、図86(b)に示すように、遮蔽手段2477の可動範囲に第一の表示および第二の表示のいずれか一方しか入っていなくてもよい。すなわち、隠されるもの(ここでは第一の表示や第二の表示)は、全体が隠されてもよいし、一部が隠されてもよい。
また、第一の表示の表示位置と、第二の表示の表示位置は並んでいる必要はなく、図86(a)や同図(b)や図87(d)に示すように、ズレていてもよい。
さらに、第一の表示の大きさと、第二の表示の大きさは、同じであってもよいし、図87(a)に示すように、異なっていてもよい。
またさらに、隠されるものは、隠すもの(ここでは遮蔽手段2477)より大きくてもよいし、小さくてもよいし、あるいは同じ大きさであってもよい。
また、隠すものは、遮蔽手段2477といった可動手段に限らず、発光手段やその他の表示であってもよい。さらに、隠すものになる可動手段の動きは、左右方向、斜め方向、回転方向であってもよく、あるいは揺れ動作であってもよい。
また、第一の表示と第二の表示の他に、第三の表示、第四の表示・・・も隠されるものであってもよい。
図88は、複数変動における、第一の表示と第二の表示の例を二つ示す図である。この図88では、2回の図柄変動表示が続けて行われる例を示す。
図88の左側に示す例では、第一の表示は、複数変動に跨って同じ位置に同じ大きさで表示されているが、第二の表示は、一回の変動が終わると消えてしまう。なお、第一の表示の表示位置は、変動が開始される度に変化してもよく、変動中の所定の契機(例えば、リーチ演出開始)が生じると変化してもよく、変動が終了する度に変化してもよい。また、第一の表示の大きさについても同じである。
図88の右側に示す例では、第一の表示は、複数変動に跨って同じ位置に同じ大きさで表示されているが、第二の表示は、変動が終了する度に、同じ位置に同じ大きさで表示される。したがって、変動単位でみれば、第一の表示も第二の表示も両方表示されていることになる。なお、第二の表示が表示されるタイミングは、変動開始のタイミングであってもよく、変動中の所定の契機が生じたタイミング(例えば、リーチ演出開始タイミング)であってもよい。また、第二の表示の表示位置は、変動の度に変化してもよく、大きさも、変動の度に変化してもよい。
図89は、表示が隠される第一例を時系列に示す図である。
図89(a)に示す装飾図柄表示装置208では、左上の領域で装飾図柄の変動表示が行われており、左下には、第四図柄2805と、保留数を表す数字が表示されている。また、左側には、球抜きを促すエラー(警告)メッセージが表示されており、背景画像(第一の演出表示に相当)は、左側の主人公と右側の敵役との決闘シーンである。さらに、画面中央には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、および「長押しで気合いをためろ」といった文字表示からなる操作要求表示がなされている。この操作要求表示は、レイヤー的にいえば、最も前側になり、背景画像によってじゃまされず、視認良好である。なお、長押しといった操作態様を要求するのではなく、一回短く押す操作態様での操作を要求してもよい。また、操作要求表示は、操作を受け付けた後、表示が消えてもよいし、消えなくてもよい。
演出ボタン136が操作されると、そのボタン操作に基づいて、背景画像(第一演出表示)の態様が変化していく。図89(b)に示す背景画像では、主人公の後ろに光のオーラ705が出現している。このオーラ705が大きければ大きいほど、当りの期待度が高くなる。図89(b)では、オーラ705が球抜きのエラーメッセージに重なり、そのメッセージが視認困難になっている。
演出ボタン136の操作が継続されることによって、図89(c)では、オーラ705の大きさはさらに大きくなっている。なお、操作を途中でやめた場合、オーラ705の大きさはこのままだったり、あるいはオーラ705の大きさが徐々に小さくなっていったりする。
図89(d)には、演出ボタン136が操作され続け、オーラ705が最大になった様子が示されている。オーラ705が大きくなればなるほど、オーラ705の、エラーメッセージに重なる範囲が大きくなり、視認困難になる。なお、この例では、エラーメッセージはなんとか視認することができるが、オーラ705でエラーメッセージを遮蔽し、視認不能にしてもよい。また、一部のみが視認困難あるいは視認不能であってもよく、一部が視認困難、一部が視認不能であって、視認不能でも困難でもない場所があってもよいし、なくてもよい。
図90は、表示が隠される第二例を時系列に示す図である。以下の説明では、図89に示す第一例との相違点を中心に説明する。
図90(a)〜同図(d)に示すように、この例では、ボタン操作の操作有効期間中は、操作要求表示が表示され続ける。また、この例でも、演出ボタン136の操作が継続されることによって、オーラ705の大きさは徐々に大きくなっている。さらに、この例では、操作要求表示は、レイヤー的にいえば、オーラ705(第一の演出表示の一部に相当)よりも背面側であり、操作要求表示の一部が、オーラ705によって視認困難になっている。なお、レイヤーの順序を変えれば、主人公自身が光のオーラ705によって視認困難になる場合もある。
また、操作要求表示の内容によって、隠れ方(隠され方)が異なる。例えば、いわゆる演出に関する操作要求表示は背面側になる場合があり、隠されやすくなるが、システム的な操作要求表示(球を抜いてください、店員を呼んでください等)は前面側になる場合があり、隠されにくくなる。
図91は、表示が隠される第三例を時系列に示す図である。
図91に示す例では、隠すものとしては、オーラ705であり、隠されるものとして、エラーメッセージ(第一の表示)と操作要求表示(第二の表示)がある。図91(d)で特によくわかるように、第一の表示(エラーメッセージ)よりも第二の表示(操作要求表示)の方が視認困難になっている。
なお、第二の表示(操作要求表示)よりも第一の表示(エラーメッセージ)の方が視認困難であってもよいし、両者の視認困難度が同じであってもよい。両者の視認困難度が同じ場合には、例えば、両者は同じ階層のレイヤーに描画されていることになる。また、そもそも第一の表示(エラーメッセージ)の視認困難度は変化しないものであてもよい。これには、第一の表示(エラーメッセージ)が視認困難にならない場合も含まれる。
図92は、表示が隠される第四例を示す図である。
図92に示す例では、隠すものとしては、カットイン画像706であり、隠されるものとして、エラーメッセージ(第一の表示)と操作要求表示(第二の表示)がある。隠すものであるカットイン画像706としては、当りの信頼度(期待度)が異なる複数のカットイン画像が用意されている。例えば、図92(b)に示すカットイン画像706は、幅が厚く(大きさが大きく)、エラーメッセージ(第一の表示)と操作要求表示(第二の表示)それぞれの全体を隠している。一方、図92(c)に示すカットイン画像706は、幅が薄く(大きさが小さく)、エラーメッセージ(第一の表示)は隠さずに、操作要求表示(第二の表示)の一部を隠している。図92(b)に示すカットイン画像706と、図92(c)に示すカットイン画像706とでは、大当りの信頼度(期待度)は、前者の方が高い。このように、カットイン画像706の種類によっても、視認困難度は異なる。
また、図92(c)から同図(d)の流れのように、カットイン画像706が表示され操作要求表示(第二の表示)の一部が隠されると、その後、その操作要求表示(第二の表示)を消すという態様であってもよい。あるいは、操作要求表示(第二の表示)を消すとともにカットイン画像706を表示する態様であってもよい。
図93は、表示が隠される第五例を示す図である。
図93(a)に示す装飾図柄表示装置208の中央上部には、演出ボタン136の絵柄701、矢印の絵柄702、および「PUSH」といった文字表示からなる操作要求表示がなされている。
図93(b)では、この操作要求表示のうち、演出ボタン136の絵柄701が拡大表示されている。ここでは、当りの信頼度(期待度)に応じて、絵柄701の大きさが変化する。すなわち、当りの信頼度が高いほど、絵柄701の大きさは大きくなる。図93(b)に示す拡大された絵柄701は、一部が透化表示になっており、例えば、主人公の顔の一部が奥側に見える。一方、その他の部分は、不透化表示になっており、例えば、敵役の顔の部分や、左側のエラーメッセージ(第一の表示)の一部は見えない。すなわち、エラーメッセージ(第一の表示)は視認困難になっている。
なお、当りの信頼度が高ければ、絵柄701が必ず拡大表示されるようにしなくてもよく、当りの信頼度が高ければ、絵柄701が拡大表示されやすかったり、演出抽選に当選した場合に拡大表示されるようにしてもよい。また、絵柄701の全体を不透過表示にしてもよい。
図93(c)に示す例では、右側に、第二の操作要求表示(ここでは「左右キーでモード変更」という文字表示)がなされている。この第二の操作要求表示は、絵柄701よりも前側のレイヤーに描画されたものであり、拡大表示された絵柄701によって隠されていない。
なお、図93(a)に示すデフォルトの大きさの操作要求表示であっても、図93(b)に示すデフォルトの大きさの操作要求表示であっても、演出ボタン136を押下した後の演出は同じである。ただし、絵柄701の大きさに応じて、演出ボタン136を押下した後の演出を異ならせてもよい。例えば、演出ボタン136を押下した後に演出可動手段(役物)が可動し、その演出可動手段による隠し方は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、図81を用いて説明したように、複数種類の演出可動手段を備えている場合には、絵柄701の大きさによって、可動する演出可動手段が異なってもよい。あるいは、可動する演出可動手段は同じであっても、可動パターンや可動範囲が、絵柄701の大きさによって異なってもよい。あるいは、演出ボタン136を押下した後の演出の種類を予め抽選によって決定しておいてもよい。さらに、演出ボタン136を押下しても演出が実行されない場合があってもよい。
図94は、表示が隠される第六例を示す図である。
図94に示す例は、大当り遊技中における例であり、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の開始演出が行われている。同図(c)では、左下側に「球を抜いて下さい」という文字表示による、球抜きを促すエラー(警告)メッセージがなされている。同図(d)では、大当り遊技中の演出の一つとして、大当りの真の利益度に関する演出が開始されている。この同図(d)では、演出可動体(ここでは家紋役物)が動作することで現在の大当り遊技が、16ラウンド大当り遊技であることが確定することを報知する文字表示がなされている。この文字表示は、エラーメッセージを隠すものではない。
同図(e)では、操作要求表示がなされている。この操作要求表示も、エラーメッセージを隠すものではない。
同図(f)では、演出ボタン136が押下されたことに基づいて、家紋役物2478が初期位置から装飾図柄表示装置208の手前に落下してくる。装飾図柄表示装置208に表示された球抜きを促すエラーメッセージの一部は、落下してきた家紋役物2478によって隠され、エラーメッセージは視認困難になっている。一方、装飾図柄表示装置208の右上には、大当り図柄が停止表示されているが、この大当り図柄は、落下してきた家紋役物2478によって隠されておらず、視認良好である。
同図(g)では、家紋役物2478が初期位置に退避し、エラーメッセージは再び視認良好になる。
以上の記載では、
『カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段(例えば、カウンタタイマ412)と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、カウント表示703)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記カウント手段のカウント値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記カウント手段のカウント値とは異なる値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示させた後、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものである(例えば、図58(b))、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記カウント手段は一つであってもよいし、複数であってもよい。また、前記表示手段も一つであってもよいし、複数であってもよい。
また、『前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記カウント手段のカウント値とは異なる値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示とは異なる表示であり、
前記表示手段は、前記第三の表示を表示させた後、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものである(例えば、図64(d))、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第一の表示〜前記第三の表示以上の表示があってもよい。
また、『前記カウント値は、時間の経過に応じて変化可能な値である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記カウント値は、入力に応じて更新される値であってもよく、例えば、操作入力に応じて更新される値であってもよい。
また、『遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
操作有効期間内に行われた、前記操作手段の操作を受け付ける操作受付制御手段と、
を備え、
前記カウント手段は、前記操作有効期間の経過をカウントすることを少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示は、前記操作有効期間の経過に関する表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
加えて、以上の記載では、『カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段(例えば、カウンタタイマ412)と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示制御手段(例えば、副制御部400,500)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示は、前記カウント手段のカウント値に関するカウント表示(例えば、カウント表示703)を少なくとも含む表示であり、
前記演出表示制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記カウント表示を、前記カウント手段のカウント値を表す表示から該カウント値とは異なる値を表す表示に変化させる制御(例えば、図60(h))である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段(例えば、カウンタタイマ412)と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示制御手段(例えば、副制御部400,500)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示は、前記カウント手段のカウント値に関するカウント表示(例えば、カウント表示703)を少なくとも含む表示であり、
前記演出表示制御手段は、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御は、前記カウント表示を、前記カウント手段のカウント値とは異なる値を表す表示から該カウント値を表す表示に変化させる制御(例えば、図58(b))である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段(例えば、カウンタタイマ412)と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示制御手段(例えば、副制御部400,500)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出表示は、前記カウント手段のカウント値に関するカウント表示(例えば、カウント表示703)を少なくとも含む表示であり、
前記演出表示制御手段は、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記カウント表示を、前記カウント手段のカウント値とは異なる第一の値を表す表示から、該カウント値とは異なる第二の値を表す表示に変化させる制御(例えば、図64(d))である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、演出ボタン136)と、
操作有効期間内に行われた、前記操作手段の操作を受け付ける操作受付制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記カウント手段は、前記操作有効期間の経過をカウントすることを少なくとも実行可能なものであり、
前記カウント表示は、前記操作有効期間の経過に関する表示(例えば、残期間の表示)である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域(例えば、普図始動ゲート253や、特図始動口230)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210や特図表示装置212)と、
を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件であり、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)を備え、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、主制御部300)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御(例えば、普図の保留制御あるいは特図の保留制御)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御(例えば、図7や図19に示す入賞受付処理S217,S1217)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記I)
カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段と、
前記表示手段を少なくとも制御可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記カウント手段のカウント値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記カウント手段のカウント値とは異なる値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の表示を前記表示手段に表示させた後、前記第一の表示を前記表示手段に表示させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記II)
付記Iに記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記カウント手段のカウント値とは異なる値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記第二の表示とは異なる表示であり、
前記制御手段は、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御は、前記第二の表示を前記表示手段に表示させた後、前記第一の表示を前記表示手段に表示させる制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記III)
付記I又はIIに記載の遊技台であって、
前記カウント値は、時間の経過に応じて変化可能な値である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記IV)
付記I乃至付記IIIのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
操作有効期間内に行われた、前記操作手段の操作を受け付ける操作受付制御手段と、
を備え、
前記カウント手段は、前記操作有効期間の経過をカウントすることを少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示は、前記操作有効期間の経過に関する表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記V)
付記I乃至付記IVのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも進入可能な始動領域と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件であり、
ことを特徴とする遊技台。
(付記VI)
付記Vに記載の遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記VII)
付記V又はVIに記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記VIII)
付記VIIに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記IX)
付記VIIIに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記X)
付記VIII又はIXに記載の遊技台であって、
前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記XI)
付記I乃至付記Xのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各実施形態や各適用可能形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や適用可能形態や変形例や付記に適用してもよい。
続いて、本発明の技術的思想を適用することができる遊技台についてさらに説明する。以下の説明では、これまで説明した事項は省略し、本発明の技術的特徴を適用した点を中心に説明する。なお、これまで用いた符号と同じ名称の構成要素等には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図95は、主制御部300のROM306に記憶されている、変動時間パターンテーブル(以下、略して“変パテ”と称する)セットを選択する際に用いられる変パテセット選択テーブルを示す図である。
この実施形態では、特図の大当り図柄として22種類の大当り図柄が用意されている。これら22種類の大当り図柄はいずれも2ラウンド大当りの図柄である。これらのうち5種類は確変付きであり、残り17種類は確変無しである。本実施形態のパチンコ機100でも、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。確変カウンタに規定回数がセットされた状態は、特図低確率普図高確率状態(制御状態A)である。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中(ボーナス中)である。この連荘中は、特図高確率普図高確率状態(制御状態B)である。規定回数に達すると(リミッタ到達)、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。
なお、本実施形態における大当り確率は、確変状態では100%であり、非確変状態では25%である。ただし、確変状態における大当り確率を100%未満にしてもよい。
図95に示する変パテセット選択テーブルに示す一番上の2R特定時短図柄1は、確変カウンタの値が残り1回の状態(図95に示す表ではリミッタ状態「到達」)のときに選択されると、2R確変無し電サポ無しの大当り図柄になる。2R特定時短図柄2〜4は、確変カウンタの値が残り1回の状態(リミッタ状態「到達」)のときに選択されると、2R確変無し電サポ付きの大当り図柄になり、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。一方、2R特定時短図柄1〜5は、確変カウンタの値が残り11回〜2回の状態(図95に示す表ではリミッタ状態「未到達」)のときに選択されると、2R確変付き電サポ付きの大当り図柄になり、確変カウンタは1減算される。
また、2R通常時短図柄1〜17は、確変無しの大当り図柄であり、確変カウンタの値に関わらず、いずれも2R確変無し電サポ付きの大当り図柄になり、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
図95に示す選択テーブルには、各大当り図柄ごとに乱数範囲が規定されているが、図95では、乱数範囲の大きさが記されている。ここで使用される大当り図柄決定乱数は取り得る範囲が0〜1799の乱数であり、2R特定時短図柄1の選択確率は50%である。また、2R特定時短図柄2〜5の合計選択確率は40%である。さらに、2R通常時短図柄1〜17の合計選択確率は10%である。
選択確率からすると、確変カウンタの値が残り11回〜2回の状態では、合計90%(50%+40%)の選択確率になることから、確変中の2R特定時短図柄1〜5のいずれかが選択されやすいことになり、遊技者にとって有利になる、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われる2R通常時短図柄1〜17は、10%の確率でしか選択されない。しかしながら、確変カウンタの値が残り1回の状態では、50%の選択確率で、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われる大当り図柄(2R特定時短図柄2〜4,2R通常時短図柄1〜17)が選択され、残り50%の選択確率で、通常状態へ転落してしまう(ボーナスが終了してしまう)2R特定時短図柄1が選択される。
なお、図95に示す選択テーブルには、各大当り図柄ごとに用意された図柄個数も記載されている。ここにいう図柄個数は、特図表示装置212の停止図柄態様の数に相当する。
さらに、図95に示す選択テーブルでは、選択時の制御状態(特図高確率普図高確率状態なのか、特図低確率普図高確率状態なのか、特図低確率普図低確率状態なのか)に応じて選択される変パテセットが規定されている。表中の数字は、変パテセットの番号であり、この例では、変パテセットは22種類用意されている。なお、特図高確率普図高確率状態において、2R特定時短図柄1を停止表示することになる場合、確変カウンタの値が残り1回の状態(リミッタ状態「到達」)のときには、22番の変パテセットが選択され、確変カウンタの値が残り11回〜2回の状態(リミッタ状態「未到達」)のときには21番の変パテセットが選択される。
図96(a)は、変パテセットの一部を示す図である。
変パテセットは、主制御部300のCPU304によって、図19に示す特図関連抽選処理S1229で選択され、大当り遊技が終了した後に開始される特図の図柄変動表示から使用される。すなわち、変パテセットは、大当りすると、図95に示す選択テーブルで切り替えられる(更新される)ものであり、当否判定結果がハズレの度に、次の図柄変動表示で用いる変パテを規定したものになる。ここにいう当否判定結果がハズレの度とは、当否判定の結果としてハズレを導出する度であってもよいし、変パテセットを使用する度であってもよいし、ハズレの図柄変動表示が開始される度であってもよいし、ハズレの図柄変動表示が終了する度等であってもよい。変パテの変更は、例えば、図19に示す特図関連抽選処理S1229で選択され、変動時間を決定する直前に行われる。
図96(a)に示す変パテセットでは、100回のハズレの図柄変動表示分しか規定していないが、時短回数が100回であり、101回目からは非時短状態(普図低確率状態)に移行する。また、本実施形態では、確変状態では必ず大当りすることになり、非確変状態(特図低確率状態)のときにしか特図はハズレない。このため、101回目からは通常状態(特図低確率普図低確率)のデフォルトの変パテがセットされる。ここでは、通常状態(特図低確率普図低確率)のデフォルトの変パテは、22番の変パテであり、ハズレの図柄変動表示が何回続いても、変パテの変更は行われず、変パテXが継続して用いられる。また、確変状態(特図高確率普図高確率)のデフォルトの変パテは、21番の変パテであり、ハズレの図柄変動表示が何回続いても、変パテの変更は行われず、変パテAが継続して用いられる。
例えば、特図低確率普図高確率状態で18番の変パテセットが選択されると、大当り遊技終了の1回目のハズレの図柄変動表示では変パテBが選択され、2回目のハズレの図柄変動表示では変パテDが選択され、3回目のハズレの図柄変動表示では変パテZが選択され、・・・99回目のハズレの図柄変動表示では変パテAが選択され、100回目のハズレの図柄変動表示では変パテZが選択され、以降は、変パテXが、大当りするまで使用され続けることになる。変パテBを用いる状態が第一の状態の一例に相当し、変パテDを用いる状態が第二の状態の一例に相当する。
一方、特図高確率状態では、上述のごとく特図は必ず大当りし、大当りすると変パテは変更されるため、1変動目の変パテしか用いられないことになる。
なお、大当りする当該変動の変動時間は、前にセットされた変パテセット、あるいは制御状態に応じたデフォルトの変パテセットを用いて決定される。
図96(b)は、タイマ番号と特図の変動時間との関係を示す表である。
タイマ番号1では、超短縮変動の1秒の変動時間になり、タイマ3以上では、フリーズと言われる60秒以上の長時間の変動時間になる。すなわち、フリーズには、複数種類のフリーズ(ここでは4種類のフリーズ)がある。本実施形態のパチンコ機では、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機であり、電サポ状態で、60秒以上の長時間の特図の図柄変動が行われると、電チューに遊技球を進入させて、かなりの出球を稼ぐことが期待できる。
なお、変動時間を180秒、210秒、240秒、270秒にするタイマを追加してもよい。あるいは、300秒を越えるタイマを追加してもよい。
図97は、いくつかの変パテの内容を示す図である。
変パテを用いて変動時間を選択する際には、特図変動時間決定乱数が用いられる。特図変動時間決定乱数は、取り得る範囲が0〜255の乱数である。各変パテには、大当りとハズレとに分けて、乱数範囲が規定されているが、図97では、乱数範囲の大きさが記されている。
通常状態(特図低確率普図低確率)のデフォルトの変パテになる変パテXでは、大当りであってもハズレであっても、100%の確率でタイマ3が選択され、確変状態(特図高確率普図高確率)のデフォルトの変パテAでは、大当りであってもハズレであっても、100%の確率で超短縮のタイマ1が選択される。一方、変パテZでは、大当りであれば、100%の確率で超短縮のタイマ1が選択されるが、ハズレであれば、100%の確率で最長フリーズのタイマ6が選択される。
図96に示す変パテセット18では、1回ハズレれば、2回目のハズレでは60秒のフリーズが選択され、3回目のハズレでは、最長フリーズのタイマ6(300秒)が選択される。本実施形態では、ハズレの回数が多くなればなるほど、遊技者にとって有利な図柄変動表示、すなわち長い変動時間の図柄変動表示が行われやすい変パテセットが用意されている。
本実施形態では、電サポ状態の方が、非電サポ状態よりも、ハズレの図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。また、非確変状態の方が、確変状態よりも、ハズレの図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。すなわち、特図低確率普図高確率状態の方が、特図高確率普図高確率状態よりも、ハズレの図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。また、特図低確率普図高確率状態の方が、特図低確率普図低確率状態よりも、ハズレの図柄変動表示の変動時間が長くなりやすい。
図98および図99は、普図変動表示と、電チューと、特図変動表示と、アタッカそれぞれの動作を記したフローチャートである。図98および図99では、図の左から右に向かって時間が経過していく。
図98(a)では、特図高確率普図高確率状態において、普図変動表示が行われ普図当りになり、電チューが開放している間に、短い特図変動表示が行われ、大当りに当選する。ここでの大当りは、2R確変無し電サポ付きの大当りであって、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われる。そして、電チューが閉鎖する前に、アタッカが2回開放する。2回目の普図変動表示でも普図当りになり、電チューが開放している間に、短い特図変動表示が行われるが、特図のハズレ図柄が停止表示される。
図98(b)では、普図変動表示が行われて普図当りになり、電チューが開放している間に、比較的長い特図変動表示が開始される。この長い特図変動表示は、2回目の電チュー開放期間まで継続し、2回目の電チュー開放が開始されてしばらくすると、特図のハズレ図柄を停止表示する。
図98(c)では、特図低確率普図高確率状態において、普図変動表示が行われて普図当りになり、電チューが開放している間に、非常に長い特図変動表示(フリーズ)が開始される。非常に長い特図変動表示も、2回目の電チュー開放期間でも継続し、2回目の電チュー開放期間が終了しても、非常に長い特図変動表示はまだ継続している。
図99(a)は、図98(c)の続きを示し、再び、普図変動表示が行われて普図当りになり、電チューが3回目の開放を行うが、非常に長い特図変動表示は、依然として継続しており、4回目の電チューの開放期間中に終了し、特図のハズレ図柄を停止表示する。この例に示すように、長時間の特図の図柄変動が行われると、電チューに遊技球を進入させて、かなりの出球を稼ぐことが期待できる。
図99(b)では、特図低確率普図高確率状態において、普図変動表示が行われ普図当りになり、電チューが開放している間に、短い特図変動表示が行われ、大当りに当選する。ここでの大当りは、2R確変付き電サポ付きの大当りであって、確変カウンタの値が1減算される。そして、電チューが閉鎖する前に、アタッカが2回開放する。2回目の普図変動表示でも普図当りになり、電チューが開放している間に、短い特図変動表示が行われ、ここでも2R確変付き電サポ付きの大当りに当選し、確変カウンタの値がさらに1減算される。そして、電チューが閉鎖する前に、アタッカが2回開放する。
図100(a)は、本実施形態の装飾図柄表示装置208の表示画面の一例を示す図である。
図100(a)に示す装飾図柄表示装置208には、左上に規定残回数表示領域2081、右上に、普図の保留個数表示領域2083、普図の当否判定結果報知領域2084、特図の当否判定結果報知領域2085が設けられている。図100(a)に示す状態では、規定残回数表示領域2081に「MAX」が表示され、確変カウンタの値は11回であり、制御状態は、特図低確率普図高確率状態である。
また、普図の保留個数表示領域2083には「3」が表示され、普図の当否判定結果報知領域2084には普図当りを表す白丸のアイコンが表示されている。さらに、特図の当否判定結果報知領域2085には、確変付きの大当りを表す「七」の数字が表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の右端には、4つの小サイズの第一の特図疑似保留表示領域4010が縦一列に並んで配置されており、装飾図柄表示装置208の下端には、4つの大サイズの第二の特図疑似保留表示領域4020が横一列に並んで配置されている。本実施形態では、特図の図柄変動表示の作動を保留することはない。すなわち、特図の保留記憶がないが、演出的には、特図疑似保留の表示を行う。この表示は演出用アイコンであって、以下、特図疑似保留表示Gと称する。
本実施形態では、図96(a)に示す変パテセットが選択されることによって、ハズレの図柄変動表示が続けば、変パテが一図柄変動表示単位で更新されていく。このため、変パテセットが選択された時点で、何回目の図柄変動表示ではどの変パテが使用されるかがわかることになる。演出を制御する第1副制御部400には、主制御部300が選択した変パテセットを表す情報が、主制御部300から送信されてくる。第1副制御部400のROM406にも、図96(a)に示す変パテセットを表すデータが記憶されており、第1副制御部400は、主制御部300からの情報に基づき、何回目の図柄変動表示ではどの変パテが使用されるかがわかる。
図100(b)は、特図疑似保留表示の表示態様を示す図である。
特図疑似保留表示Gの表示態様としては、デフォルトの表示態様と、デフォルトの表示態様の変形態様と、複数種類のキャラクタの絵柄の表示態様とが用意されている。
デフォルトの表示態様は、無模様かつ一色(ここでは灰色)の丸形の図形である。デフォルトの表示態様の変形態様は、後述するように、模様が施された丸形の図形である。複数種類のキャラクタの絵柄の表示態様としては、図100(b)に示す、老中のキャラクタの絵柄の表示態様(表示態様A)、爺のキャラクタの絵柄の表示態様(表示態様B)、殿様のキャラクタの絵柄の表示態様(表示態様C)、および番長の絵柄の表示態様(表示態様D)が用意されている。図100(b)で下に示されている表示態様ほど、遊技者にとって有利な表示態様になる。すなわち、特図疑似保留表示Gは、今後開始される特図の図柄変動表示が遊技者とってどの程度、有利な(期待できる)図柄変動表示かを示すものであり、具体的には、上述のごとく、長時間の特図の図柄変動表示が行われると、電チューに遊技球を進入させて、かなりの出球を稼ぐことが期待できることから、長時間の特図の図柄変動表示が行われる可能性を示すものである。言い換えれば、特図疑似保留表示Gは、今後開始される特図の図柄変動表示の変動時間に関する予告表示である。より具体的に言えば、特図の長時間変動(フリーズ)出現やフリーズ時間の長短を予告する表示である。遊技者は、表示態様Dの特図疑似保留表示が出現すると、長時間変動(フリーズ)が何変動後に行われるかを知ることができ、遊技の興趣が向上する。なお、デフォルトの表示態様の変形態様も、遊技者の有利度に応じて複数種類用意しておいてもよく、表示態様A〜Dに対応した態様を用意しておいてもよい。
図100(a)に示す装飾図柄表示装置208では、直近の4変動分に相当する特図疑似保留表示Gは、横一例に並んだ大サイズの第二の特図疑似保留表示領域4020に表示される。第二の特図疑似保留表示領域4020に表示された特図疑似保留表示のうち、左に表示されたものほど、特図の図柄変動が早く行われる。すなわち、最も左の第二の特図疑似保留表示領域4020に表示された特図疑似保留表示Gは、次変動を表すものである。縦一例に並んだ小サイズの第一の特図疑似保留表示領域4010には、直近の4変動分の次の4変動分に相当する特図疑似保留表示Gが表示される。第一の特図疑似保留表示領域4010に表示された特図疑似保留表示Gのうち、下に表示されたものほど、特図の図柄変動が早く行われる。
特図疑似保留表示Gは、特図の図柄変動表示が開始されるタイミングでシフト移動する。すなわち、第二の特図疑似保留表示領域4020では左側にシフト表示され、第一の特図疑似保留表示領域4010では下側にシフト表示される。最も下の第一の特図疑似保留表示領域4010に表示された特図疑似保留表示Gは、最も右の第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示される。図100(a)では、シフト表示の方向を、灰色の矢印で示している。
第一の特図疑似保留表示領域4010には、デフォルトの表示態様か、あるいはデフォルトの表示態様の変形態様で特図疑似保留表示Gが表示され、第二の特図疑似保留表示領域4020には、図100(b)に示す表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様で特図疑似保留表示Gが表示される。最も下の第一の特図疑似保留表示領域4010に表示されたデフォルトの表示態様の特図疑似保留表示Gは、最も右の第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示されると、表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様に変化する。
第1副制御部400は、表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様に変化させるかを抽選によって決定する。
図100(c)は、第1副制御部400のROM406に記憶された、表示態様の抽選に使用される抽選テーブルを示す図である。
第1副制御部400のCPU404は、この抽選を行うに際して、専用乱数(取り得る範囲は0〜255)を取得する。図100(c)に示す抽選テーブルには、変パテセットごとに乱数範囲が規定されているが、図100(c)では、乱数範囲の大きさが記されている。図100(c)では、乱数範囲の大きさが記されている。例えば、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300から1番の変パテセットを表す情報が送られてくると、図10に示す演出制御処理(ステップS309)において、112/256の確率で、図100(c)の一番上の列のテーブルデータを選択する。このテーブルデータでは、1回目の特図変動表示に対応する特図疑似保留表示Gは表示態様Aで表示し、2回目の特図変動表示に対応する特図疑似保留表示Gも表示態様Aで表示し、・・・といったことが100変動分規定されている。第1副制御部400のRAM408には、テーブルデータを選択してからの特図の図柄変動表示が何回行われたか(何変動目であるか)をカウントするカウンタが設けられている。なお、主制御部300が第1副制御部400に、変パテセットを選択してから何回目の特図の図柄変動表示であるか(何変動目であるか)を送信してもよい。第1副制御部400のCPU404は、最も下の第一の特図疑似保留表示領域4010に表示されたデフォルトの表示態様の特図疑似保留表示Gが、最も右の第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示される際に、ここで選択したテーブルデータと、何変動目であるかに基づき、表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様に、その特図疑似保留表示Gの表示態様を変化させる。
なお、このようなテーブルデータではなく、特図の図柄変動表示が開始される度に、抽選で表示態様を決定してもよい。また、特図疑似保留表示Gの表示態様の信頼度は、100%(総て真)であってもよいし、100%未満(偽の場合もある)であってもよい。
本実施形態では、第1副制御部400は、変パテが変更される度、最も上の第一の特図疑似保留表示領域4010に、8変動後に使用される変パテに応じた表示態様(デフォルト、あるいは変形態様)の特図疑似保留表示Gを表示させる。また、変パテが変更される度、右端の第二の特図疑似保留表示領域4020に、4変動後に使用される変パテに応じた表示態様(表示態様A〜Dのいずれか)の特図疑似保留表示Gを表示させる。
また、図100(a)に示す装飾図柄表示装置208では、第二の特図疑似保留表示領域4020の左隣に当該変動表示領域4030も設けられている。この当該変動表示領域4030には、最も左の第二の特図疑似保留表示領域4020に表示されていた特図疑似保留表示Gが、特図の図柄変動表示が開始されるとシフト表示され、開始された特図の図柄変動表示(当該図柄変動表示)の変動時間に関する表示がなされる。ここでの変動時間に関する表示は、変動時間を表す値の表示であったり、後述するようなクエスチョンマークやビックリマークや「怪」という文字や、フリーズではないことを表す×印や、フリーズに突入したことを表す「突入」であったりする。なお、変動時間を表す値の表示は、選択されたタイマ番号の変動時間を表す真の値であってもよいし、選択されたタイマ番号の変動時間とは異なる偽の値であってもよい。ここでは星形のマークの中に「+60刻」という60秒をイメージさせる値の表示がなされている。
なお、第一の特図疑似保留表示領域4010の数や第二の特図疑似保留表示領域4020の数は一例であり、それぞれ、4個よりも多くてもよいし少なくてもよい。また、縦一例に並んだ小サイズの第一の特図疑似保留表示領域4010を省略してもよい。また、第一の特図疑似保留表示領域4010に表示する段階から、特図疑似保留表示Gを、表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様で表示するようにしてもよい。また、横一例に並んだ大サイズの第二の特図疑似保留表示領域4020でも、特図疑似保留表示Gを、デフォルトの表示態様で表示する場合があってもよい。すなわち、第一の特図疑似保留表示領域4010から第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示される際に、表示態様A〜Dのうちのいずれかの表示態様に必ず変化させてもよいし、変化しない場合があってもよい。さらに、第一の特図疑似保留表示領域4010で表示態様の変化を行ってもよいし、第二の特図疑似保留表示領域4020でも表示態様の変化を行ってもよい。たとえば、デフォルトの表示態様から表示態様Aに変化させてもよいし、表示態様Aから表示態様Bに変化させてもよい。この変化のタイミングは、図柄変動中であってもよいし、シフト移動の際であってもよい。また、図100(a)に示す装飾図柄表示装置208では、その他の表示も行われるが、図の明確化のため、その他の表示は省略している。
続いて、本実施形態における具体的な演出について説明する。
図101は、連荘中に、確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるまでの様子を段階的に示す図である。
図101(a)に示す装飾図柄表示装置208の左上に設けられた規定残回数表示領域2081には「残り5回」が示され、リミッタ到達まで5回であることが報知されている。また、右上の、普図の保留個数表示領域2083には「3」が表示され、普図の保留数が3であることも報知されている。さらに、当否判定結果報知領域2084には、普図当りを表す白丸のアイコンが表示され、特図の当否判定結果報知領域2085では、特図が図柄変動表示中であることが報知されている。なお、装飾図柄表示装置208の中央には、殿様のキャラクタの絵柄が表示されている。また、制御状態は、特図高確率普図高確率状態である。
図101(b)に示す特図の当否判定結果報知領域2085では、特図の図柄変動表示が終了し、確変無しの大当りを表す「S」の数字が表示されている。すなわち、リミッタ解除になる大当りに当選したことが報知されている。
図101(c)では、演出可動手段の一例にである家紋役物2478が装飾図柄表示装置208の前側に落下し、これまで表示されていた、殿様のキャラクタの絵柄が見えなくなっている。なお、家紋役物2478は、当否判定結果報知領域2085に、確変無しの大当りを表す「S」の数字が表示される前に落下させてもよいし、表示と同時に落下させてもよい。
また、図101(c)に示す規定残回数表示領域2081には「MAX」が表示され、確変カウンタの値は11回であり、制御状態は、特図低確率普図高確率状態に移行している。ここで、次回の図柄変動表示から用いる変パテセットが変更され、主制御部300から第1副制御部400に、新たな変パテセットを表す情報が送信されてくる。
図101(d)は、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208を示す図である。この図101(d)に示す装飾図柄表示装置208の右端には、4つの小サイズの第一の特図疑似保留表示領域4010が縦一列に並んで表示され、下端には、4つの大サイズの第二の特図疑似保留表示領域4020が横一列に並んで表示され、さらにその左横には、当該変動表示領域4030も表示されている。しかしながら、第一の特図疑似保留表示領域4010にも第二の特図疑似保留表示領域4020にも特図疑似保留表示Gは示されていない。これは、第1副制御部400の演出制御処理(ステップS309)の割込処理待ちや、第2副制御部500への指示コマンドの送信待ちや、第2副制御部500の描画処理の割込処理待ち等に起因したタイムラグによる表示の遅れである。
図102は、図101に示す例の続きを段階的に示す図である。
図102(a)に示す装飾図柄表示装置208では、上記タイムラグが解消され、特図疑似保留表示が表示されている。すなわち、第一の特図疑似保留表示領域4010には3つのデフォルトの表示態様(無模様の表示態様)による特図疑似保留表示G11,G13,G14が表示され、下から2つめの第一の特図疑似保留表示領域4010には、デフォルトの表示態様の変形態様(模様付きの表示態様)による特図疑似保留表示G12が表示されている。この第一の特図疑似保留表示領域4010における変形態様(模様付きの表示態様)による特図疑似保留表示G12は、第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示したときに遊技者にとって有利な表示態様に変化する可能性があることを予告する表示態様である。ただし、有利な表示態様に変化する信頼度は、100%(真の予告)であってもよいし、100%未満(偽の予告)であってもよい。また、第二の特図疑似保留表示領域4010における左端には表示態様Aによる特図疑似保留表示G21が表示され、左から2番目には表示態様Bによる特図疑似保留表示G22が表示され、右から2番目には表示態様Cによる特図疑似保留表示G23が表示され、右端には表示態様Aによる特図疑似保留表示G21が表示されている。なお、特図の図柄変動表示はまだ開始されていない。
図102(b)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の図柄変動表示が開始され、第二の特図疑似保留表示領域4010における左端に表示されていた、表示態様Aの特図疑似保留表示G21が、当該変動表示領域4030にシフト表示している。当該変動表示領域4030には、星形のマークの中にクエスチョンマークの表示がなされている。また、第一の特図疑似保留表示領域4010および第二の特図疑似保留表示領域4020それぞれでもシフト表示が行われ、第一の特図疑似保留表示領域4010から第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示された、それまでデフォルトの表示態様であった特図疑似保留表示G11は、表示態様Aによる特図疑似保留表示G14に変化している。また、変形態様(模様付きの表示態様)による特図疑似保留表示は、下から1つめの第一の特図疑似保留表示領域4010にシフト表示している。なお、普図の保留個数表示領域2083に表示された数字は「2」になっており、次の普図の図柄変動表示も開始されている。
当該変動表示領域4030における星形のマークの中に表示されたクエスチョンマークはすぐに×印へ変化する。なお、この変化タイミングは、特図の図柄変動の終了と同時であってもよい。
図102(c)に示す当該変動表示領域4030には、×印が表示されており特図の図柄変動表示がフリーズではないことが報知されている。ここでの特図の図柄変動表示は超短縮変動の1秒である。図102(c)に示す特図の当否判定結果報知領域2085には、ハズレを表す「八」の漢数字が表示されている。
図102(d)に示す装飾図柄表示装置208では、特図のハズレを表す「八」の漢数字の停止表示が継続しており、当該変動表示領域4030からは、星形のマーク自体が消えている。
図103は、図102に示す例の続きを段階的に示す図である。
図103(a)に示す装飾図柄表示装置208では、2回目の特図の図柄変動表示が開始され、第二の特図疑似保留表示領域4010における左端に表示されていた、表示態様Bの特図疑似保留表示G21が、当該変動表示領域4030にシフト表示し、当該変動表示領域4030には、星形のマークの中にビックリマークの表示がなされている。また、第一の特図疑似保留表示領域4010および第二の特図疑似保留表示領域4020それぞれでもシフト表示が行われ、第一の特図疑似保留表示領域4010から第二の特図疑似保留表示領域4020にシフト表示された、それまで変形態様(模様付きの表示態様)であった特図疑似保留表示G11は、最も有利な表示態様Dによる特図疑似保留表示G14に変化している。なお、普図の保留個数表示領域2083に表示された数字は「1」になっており、次の普図の図柄変動表示も開始されている。
図103(b)に示す当該変動表示領域4030には、×印が表示されており特図の図柄変動表示がフリーズではないことが報知されている。ここでの特図の図柄変動表示は10秒である。図102(c)に示す特図の当否判定結果報知領域2085には、ハズレを表す「六」の漢数字が表示されている。また、装飾図柄表示装置208の中央にはお姫様のキャラクタの絵柄が登場し、「次、フリーズかも?」という吹き出しが表示されている。
図103(c)に示す装飾図柄表示装置208では、3回目の特図の図柄変動表示が開始され、第二の特図疑似保留表示領域4010における左端に表示されていた、表示態様Cの特図疑似保留表示G21が、当該変動表示領域4030にシフト表示し、当該変動表示領域4030には、星形のマークの中に「怪」の表示がなされている。また、第一の特図疑似保留表示領域4010および第二の特図疑似保留表示領域4020それぞれでもシフト表示が行われている。なお、普図の保留個数表示領域2083に表示された数字は「0」になっており、次の普図の図柄変動表示も開始されている。
図104は、図103に示す例の続きを段階的に示す図である。
図104(a)は、3回目の特図の図柄変動表示中の様子であり、この特図の図柄変動表示はフリーズとなる60秒の変動である。図104(a)に示す装飾図柄表示装置208では、画面中央に表示されていたお姫様のキャラクタの絵柄に被さって「+60刻」という60秒をイメージさせる値が表示されている。また、当該変動表示領域4030には、星形のマークの中に「突入」の表示がなされている。
図104(b)に示す装飾図柄表示装置208では、当該変動表示領域4030内の表示が消え、代わりに、左上の規定残回数表示領域2081の下に、残59刻の数値表示が追加され、特図の図柄変動表示は継続している。追加表示された数値表示は、特図の図柄変動表示の残り時間を表す表示である。この、特図の図柄変動表示の残り時間を表す表示を行う領域を、以下、残時間表示領域2086と称し、残時間表示領域2086に表示された数値は、時間の経過とともに1刻ずつ減っていく。
図105は、確変カウンタに規定回数がセットされた状態で確変付き大当りに当選した場合の様子を段階的に示す図である。以下、図101等に示す例との相違点を中心に説明する。
図105(a)に示す装飾図柄表示装置208の左上に設けられた規定残回数表示領域2081には「MAX」が示され、リミッタ到達まで11回であることが報知されている。また、特図の当否判定結果報知領域2085には、ハズレを表す「八」の漢数字が表示され、特図の図柄変動表示は停止している。ここでの制御状態は、特図低確率普図高確率状態である。なお、装飾図柄表示装置208の中央にはお姫様のキャラクタの絵柄が表示されている。
図105(b)では、特図の図柄変動表示が開始され、第二の特図疑似保留表示領域4010における左端に表示されていた、表示態様Aの特図疑似保留表示G21が、当該変動表示領域4030にシフト表示し、当該変動表示領域4030には、星形のマークの中に「ピンチ」の表示がなされている。この「ピンチ」の表示は、確変カウンタの値が1減ってしまう確変付き大当りに当選する可能性があることを示唆するものであり、通常予告演出あるいは先読み予告演出の一種に相当する。
図105(c)に示す特図の当否判定結果報知領域2085では、特図の図柄変動表示が終了し、確変付きの大当りを表す「七」の数字が表示され、同図(d)に示す規定残回数表示領域2081では、これまで「MAX」であった表示が「残り10回」の表示になっている。また、これまで表示されていた、第一の特図疑似保留表示領域4010、第二の特図疑似保留表示領域4020、8個の特図疑似保留表示、およびに当該変動表示領域4030が消えている。さらに、装飾図柄表示装置208の中央では、お姫様のキャラクタの絵柄が殿様のキャラクタの絵柄になっている。図105(c)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面から同図(d)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面への切り替えタイミングは、大当り遊技中であってもよいし、大当り遊技終了後であってもよい。また、一気に切り替わるのではなく、第一の特図疑似保留表示領域4010が消え、次に、第二の特図疑似保留表示領域4020が消え・・・といったように段階的に消えていく態様であってもよい。さらに、第一の特図疑似保留表示領域4010と第二の特図疑似保留表示領域4020は残し、特図疑似保留表示のみ消えるようにしてもよい。
図106は、上乗せ演出の一例を段階的に示す図である。
図106(a)に示す状態は、図103(c)に示す状態と、普図の保留個数表示領域2083に表示された数字が異なるだけで、他は同じであって、特図の図柄変動表示が開始された状態である。
図106(b)に示す装飾図柄表示装置208では、特図疑似保留表示等の総ての表示が一旦消え、「特別演出」の文字表示がなされている。ここでの特別演出には、上乗せ演出が相当する。また、図106(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「特別演出」の文字表示に代わって「+150刻」という150秒の上乗せ(追加)をイメージさせる表示がなされている。
図106(d)に示す装飾図柄表示装置208では、規定残回数表示領域2081、普図の保留個数表示領域2083、当否判定結果報知領域2084、特図の当否判定結果報知領域2085の表示が復帰し、規定残回数表示領域2081の下には、残時間表示領域2086が追加され、残149刻の数値表示がなさ、特図の図柄変動表示は継続している。また、侍のキャラクタの絵柄が登場している。この図106(d)に示す装飾図柄表示装置208における演出は、フリーズ専用演出の一種類である。ここでのフリーズ専用演出の実行中は、第一の特図疑似保留表示領域4010、第二の特図疑似保留表示領域4020、および特図疑似保留表示は消えたままであるが、第一の特図疑似保留表示領域4010と第二の特図疑似保留表示領域4020は残し、特図疑似保留表示のみ消えるようにしてもよい。なお、フリーズ専用演出は、フリーズ時間(本実施形態では60秒か90秒か150秒か300秒か)の長短によって代えてもよい。ここでは、フリーズ時間が150秒のフリーズ専用演出が実行されている。
図107は、上乗せ演出失敗の一例を段階的に示す図である。以下、図106に示す例との相違点を中心に説明する。
図107(b)に示す装飾図柄表示装置208でも、特図疑似保留表示等の総ての表示が一旦消え、「特別演出」の文字表示がなされているが、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「残念」の文字表示が行われ、煽り演出失敗の例になる。図106(d)に示す装飾図柄表示装置208では、一旦消えていた表示が、当該変動表示領域4030内の表示を除いて復帰し、特図疑似保留表示等が表示されている。なお、一気に復帰するのではなく、第一の特図疑似保留表示領域4010が復帰し、次に、第二の特図疑似保留表示領域4020が復帰し・・・といったように段階的に復帰していく態様であってもよい。
図108は、図106に示す上乗せ演出の変形例を示す図である。
図108に示す例では、図108に示すタイマ5(150秒)が選択されているが、図柄変動表示の開始時には、装飾図柄表示装置208における残時間表示領域2086には、「残60刻」が表示される。
図108(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の図柄変動表示が継続しており、残時間表示領域2086には「残29刻」が表示されている。
この例では、残時間表示領域2086の数値表示が「残30刻」を切ると上乗せ演出が開始される。ここでは、主人公の侍と敵役の決闘シーンが表示され、10秒間の決闘の末、主人公の侍が勝利する。
図108(b)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の侍が勝利するとともに、「+90刻」という表示が行われてる。次いで、図示省略したが、残時間表示領域2086の数値表示は「残109刻」になり、あたかも、変動時間が上乗せ(追加)されたように見え、遊技の興趣が向上する場合がある。
このように、図108に示すでは、最初、変動時間の残時間を表す値を少なめに表示しておき、後から正しい値に戻す際に、上乗せ演出を行う。
なお、上乗せ演出は、一回のフリーズの図柄変動表示中に、複数回に分けて行ってもよい。例えば、「+30刻」を3回出現させてもよい。また、反対に、最初、変動時間の残時間を表す値を多めにに表示しておき、後から正しい値に戻す際に、下引き演出(例えば「−90刻」)を行ってもよい。さらに、最初、変動時間の残時間を表す値を正しく表示しておきながら、残時間表示領域2086の数値表示を早いタイミングで減少させ、上乗せ演出を行うこともできるし、反対に、残時間表示領域2086の数値表示を遅いタイミングで減少させ、下引き演出を行うこともできる。
図109は、偽の上乗せ演出を示す図である。
図109に示す例でも、上乗せ演出が開始されると、主人公の侍と敵役の決闘シーンが表示されるが、この例では、10秒間の決闘の末、敵役に逃げられてしまう。
図109(b)に示す装飾図柄表示装置208では、敵役に逃げられてしまった主人公が表示されている。この装飾図柄表示装置208の残時間表示領域2086の数値表示は「残19刻」であり、以降は、時間の経過とともに1刻ずつ減っていく。
図110は、特別演出としてビックボーナス演出が実行された例を段階的に示す図であり、図111は、図110の続きを示す図であり、図112は、図111の続きを示す図である。
図110(a)に示す状態は、図103(c)に示す状態と、普図の保留個数表示領域2083に表示された数字が異なるだけで、他は同じであって、特図の図柄変動表示が開始された状態である。
図110(b)に示す装飾図柄表示装置208では、特図疑似保留表示等の総ての表示が一旦消え、「特別演出」の文字表示がなされている。また、図110(c)に示す装飾図柄表示装置208では、「特別演出」の文字表示に代わって「BIG BONUS」の文字表示がなされている。
図111(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ビックボーナス演出画面が表示されるとともに、残時間表示領域2086等も表示され、その残時間表示領域2086には「残149刻」が表示されている。
ビックボーナス演出では、図111(b)に示すように、残時間表示領域2086の数値表示が「残10刻」を切ると図柄合わせ演出が開始される場合がある。ここでは、図111(c)に示すように、「残3刻」のタイミングで「7−7−7」が揃い、図112(a)に示すように、残時間表示領域2086には「残149刻」が表示され、変動時間の上乗せ(追加)が行われる。
2回目のビックボーナス演出では、図柄合わせ演出が開始されず、図112(b)に示す残時間表示領域2086には「残0刻」が表示され、図112(c)に示すように、一旦消えていた表示が、当該変動表示領域4030内の表示を除いて復帰し、特図疑似保留表示等が表示されている。なお、当否判定結果報知領域2085には、フリーズハズレを表す「F」の文字が表示されている。結局、ここでは、最長フリーズのタイマ6(300秒)の図柄変動表示であったことになる。
なお、一回の上乗せ量を少なくし、図柄合わせ演出に連荘して成功して複数回の上乗せを行ってもよい。例えば、一回の上乗せ量を30刻にすれば、300秒のタイマ6の場合には、5連荘の上乗せを行うことができ、遊技の興趣がより向上する場合がある。また、図柄合わせ演出でも偶数の数字が揃った場合には上乗せ量を少なくし、奇数の数字が揃った場合には上乗せ量を多くするような演出を行ってもよい。さらに、図柄が揃った場合には、大当りのような演出表示を行って、上乗せをしてもよい。
図113(a)と同図(b)は、背景表示が異なる例を示す図である。
例えば、選択された変パテセットが遊技者にとって有利なものである場合には、図113(a)に示す通常時の背景表示を、図113(b)に示すように異ならせてもよい。ここにいう有利なものである場合とは、直近4つの特図疑似保留表示の中に遊技者とって有利な表示態様(例えば、表示態様D)の特図疑似保留表示がある場合であったり、直近4つの変パテの中に、60秒以上のフリーズ変動時間が選択され得る変パテが含まれている場合があげられる。なお、直近4つの特図疑似保留表示の態様が総て同じであっても、背景表示が同図(b)の背景表示に変化する場合と変化しない場合があってもよい。例えば、背景表示変化の実行可否を抽選している場合には、例え、表示態様Dの特図疑似保留表示があっても、実行可否抽選に外れれば、図113(a)に示す背景のままである。また、背景表示は一例であって、ここでの考え方を他の演出に反映させてもよい。
図113(c)は、変パテセットが選択されてから特図の図柄変動表示が98回行われたときの様子を示す図である。
すなわち、図113(c)に示す装飾図柄表示装置208は、変パテセットが選択されてから98回、特図がハズレたときのものであって、図113(c)に示す当否判定結果報知領域2085には、ハズレを表す「六」の漢数字が表示されている。この装飾図柄表示装置208の第一の特図疑似保留表示領域4010には、特図疑似保留表示は一つも表示されておらず、第二の特図疑似保留表示領域4020には、一番左には、表示態様Aの特図疑似保留表示G21が表示され、左から2番目には、普段とは異なる表示態様の特図疑似保留表示G22が表示されている。この普段とは異なる表示態様(ここでは、星形のマークの中に「終」が表示された態様)は、変パテセットの終了を意味する表示態様である。すなわち、左から2番目の特図疑似保留表示G22が100回目の図柄変動表示に相当し、101回目から変パテセットは、通常状態(特図低確率普図低確率)のデフォルトの変パテXに切り替わる。
図114は、特図疑似保留表示を用いた昇格演出の一例を示す図である。
図114(a)に示す特図の当否判定結果報知領域2085には、ハズレを表す「八」の漢数字が表示され、特図の図柄変動表示は停止している。また、第二の特図疑似保留表示領域4020には、左から、表示態様Bの特図疑似保留表示G21、表示態様Cの特図疑似保留表示G22、表示態様Aの特図疑似保留表示G23、表示態様Aの特図疑似保留表示G24が表示されている。また、第一の特図疑似保留表示領域4010の一番下には、変形態様(模様付きの表示態様)の特図疑似保留表示G11が表示されている。
図114(b)では、特図の図柄変動表示が開始され、表示態様Bの特図疑似保留表示G21が当該変動表示領域4030に移動する。また、第一の特図疑似保留表示領域4010の一番下に表示されていた変形態様の特図疑似保留表示G11が、第二の特図疑似保留表示領域4020に移動し、表示態様が変化する。この表示態様の変化に同期して、昇格演出が実行される。ここでは、図114(b)では表示態様Aであった特図疑似保留表示G23,24が、シフト表示後の同図(b)では、有利度が上昇した表示態様Dの特図疑似保留表示G22,23に変化している。すなわち、5個目の特図疑似保留表示がフリーズに期待ができる熱いもので、それが明らかになる4個目の表示領域(右端の第二の特図疑似保留表示領域4020)に移動した際に、昇格演出が行われる。なお、この昇格演出のタイミングは様々であり、図柄変動表示中であってもよいし、図柄変動表示が終了するタイミングであってもよいし、普図の図柄変動表示が停止したタイミングであってもよいし、電チューが開放するタイミングであってもよい。また、第一の特図疑似保留表示領域4010においても昇格演出が行われてもよい。さらに、降格演出(不利な表示態様への変化)が行われてもよい。
図115は、フリーズ専用演出の実行中でも、第一の特図疑似保留表示領域4010、第二の特図疑似保留表示領域4020、および特図疑似保留表示が表示される例を示す図であり、図116は、図115に示す例の続きを示す図である。
図115に示す例では、同図(b)で特別演出が開始され、同図(c)で「+150刻」という150秒の上乗せ(追加)をイメージさせる表示がなされている。
図115(d)に示す装飾図柄表示装置208では、一旦消えていた表示が、当該変動表示領域4030内の表示を除いて復帰し、特図疑似保留表示等が表示されているすなわち、フリーズ中も特図疑似保留表示が行われている。しかし、再表示された特図疑似保留表示の表示態様は、特別演出開始前の表示態様(同図(a)参照)とは異なり、専用の表示態様である。第一の特図疑似保留表示領域4010の特図疑似保留表示G11〜G14は、六角形の表示態様であり、第二の特図疑似保留表示領域4020の特図疑似保留表示G21〜G24は、サボテンを模した埴輪のキャラクタの絵柄である。ここで、右から2番目の特図疑似保留表示G23のみ、他の特図疑似保留表示G21、G22、G24とは表示態様が異なる、模様付きの表示態様である。この模様付きの表示態様は、表示態様Dに対応したものであり、遊技者に有利であることを表す表示態様である。
なお、特図疑似保留表示が再表示されるタイミングは、規定残回数表示領域2081等の他の表示が復帰するタイミングと同じであってもよいし、その復帰タイミングより先であってもよいし、後であってもよい。また、第一の特図疑似保留表示領域4010の特図疑似保留表示を先に再表示させた後で、第二の特図疑似保留表示領域4020の特図疑似保留表示を再表示させてもよく、この逆であってもよい。あるいは、図100(a)に示す灰色の矢印の上流側から順に一つずつ再表示していってもよいし、その逆順で順に一つずつ再表示していってもよい。
図116(a)に示す残時間表示領域2086には「残140刻」が表示され、特図疑似保留表示が再表示されてから10刻が経過している。この10刻が経過する度に、ここでは、特図疑似保留表示がシフト表示される。すなわち、図柄変動表示が開始される度にではなく、フリーズ中に所定時間が経過すると、特図疑似保留表示のシフト表示が行われる。したがって、本当は一のはずれ変動なのに、遊技者からは複数の特図疑似保留が消化されているように見える。図116(b)では、これまで右から2番目に表示されていた特図疑似保留表示G23が、シフト表示され、左から2番目の特図疑似保留表示G22として表示されている。なお、当該変動表示領域4030には、星形のマークは表示されず、×印のみが表示されている。
図116(c)に示す残時間表示領域2086には「残120刻」が表示され、同図(b)に示す模様付きの表示態様の特図疑似保留表示(同図(b)ではG22)が当該変動表示領域4030にシフト表示され、当該変動表示領域4030には、星形のマークの中に「30刻」の表示がなされている。この例では、模様付きの表示態様の特図疑似保留表示は、上乗せが行われることを予告する表示になる。
図116(d)に示す装飾図柄表示装置208では「+30刻」という30秒の上乗せ(追加)をイメージさせる表示がなされ、残時間表示領域2086に表示された数値表示は「残150刻」になり、30刻の上乗せが行われている。
図117は、本実施形態の変形例を示す図である。
図117(a)は、大当り時に選択されるタイマ種別を示す表であり、同図(b)は、ハズレ時に選択されるタイマ種別を示す表である。大当り時の最長変動時間は180秒であり、ハズレ時の最長変動時間は120秒である。なお、ハズレ時の最長変動時間も180秒としてもよいし、180秒以上としてもよい。
この変形例でも、変パテセットにしたがって、変パテは選択される。
図117(c)は、変形例における保留表示の一例を示す図である。
この変形例では、特図1と特図2が用意されており、それぞれで特図の保留が貯められ、図117(c)に示す保留表示は、真の特図の保留を表すものである。図117(c)に示す装飾図柄表示装置208の下方の左側に示す保留表示(保留アイコン)が特図1の保留を表すものである。なお、右側には、特図2の保留表示が示されるが、ここでは白丸の表示であり、特図2の保留数は0である。また、図117(c)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が行われている。さらに、装飾図柄表示装置208の左上には、図柄変動表示中には灰色に点灯する第四図柄2089も表示されている。
図117(c)に示す4つの特図1の保留表示h11〜h14のうち、左から3番目の保留表示13の表示態様は、星形の中に「祝」の文字が表示された表示態様である。なお、その他の保留表示h11,h12,h14は、デフォルトの表示態様である。星形の保留表示h13は、図117(a)に示すタイマ19の図柄変動表示が行われることを示唆する保留表示である。すなわち、大当りの先読み予告に相当する。なお、ここでの大当りの信頼度は100%(大当り確定)であってもよいし、100%未満(偽も含まれる)であってもよい。したがって、星形の保留表示h13は、遊技者にとって有利な図柄変動表示が開始されることを、その図柄変動表示が開始される前に報知するものである。
図117(d)は、星形の保留表示h13が消化され、その保留表示h13が表す保留に基づく図柄変動表示が行われている際の装飾図柄表示装置208を示す図である。この装飾図柄表示装置208でも、特図の装飾図柄の変動表示が行われており、特図1のデフォルトの保留表示h11が1つ表示されている。この保留表示h11は同図(c)に示す右端の保留表示h14がシフト表示を繰り返してきたものである。
図117(e)は、図117(d)に示す装飾図柄表示装置208で特別演出が開始された様子を示す図であり、装飾図柄の変動表示は右上に小さく表示されている。ここでの特別演出は例えば、スーパーリーチ演出等があげられる。この特別演出を経て、大当り図柄が停止表示され、変パテセットが新しい変パテセットに更新される。
なお、特別演出に発展してもハズレ図柄が停止表示されることもあり、その場合には、星形の保留表示h13は偽の先読み予告であったことになる。
以上説明したよう、本実施形態では、変パテセットが複数用意されている。また、第一の制御状態では、第二の制御状態よりも有利な変パテセットが選択されやすい。さらに、第一の制御状態に限って、有利な変パテセットが選択される態様であってもよい。ここにいう第一の制御状態とは、非確変状態であってもよいし、電サポ状態であっってもよいし、両者を組み合わせた特図低確率普図高確率状態(例えば、リミッタ解除状態)であってもよい。また、第二の制御状態は、確変状態であってもよいし、非電サポ状態であってもよいし、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図低確率状態(通常状態)であってもよい。
また、非リミッタ解除状態(特図高確率普図高確率状態あるいは特図低確率普図低確率状態)では大当り時の変パテセットの更新を行わないようにしてもよい。また、非リミッタ解除状態では変パテセットの更新は行うが、有利な変パテセットは選択しないようにしてもよい。
また、通常状態における確変無し大当り図柄(いわゆるリミッタ解除図柄)の停止表示後と、時短状態(電サポ状態)における確変無し大当り図柄の停止表示後とでは、変パテセットが異なる場合があってもよい。
また、ハズレの連続回数が所定回数を超えた場合は、以降の図柄変動表示は、全て有利な図柄変動表示(例えば、変動時間が長い図柄変動表示)になってもよいし、総て不利な図柄変動表示になってもよい。
また、特図疑似保留表示の数は普図の保留の数と同じであってもよいし、普図の保留の数よりも多くてもよいし、少なくてもよい。また、変パテセットが異なっても、特図疑似保留表示の表示態様は変わらないが、図113(b)に示すように、背景表示の一部が異なる場合があってもよい。
また、本実施形態のパチンコ機では、確変時特図100%当りであったが、確変時でもハズレの場合もあるパチンコ機では、確変時には、ハズレでも変パテを変更しないようにしてもよい。あるいは、変パテセットにしたがって変パテを変更するようにしてもよいが、遊技者の有利度は変わらないようにしてもよい。なお、確変時特図100%当りの場合には、非確変時には特図に10%以上の確率で当たるようにしてもよい。さらに、電サポ時には普図に100%の確率で当るようにしてもよい。
また、本実施形態では、ハズレの図柄変動表示でフリーズ(長変動)を行うが、大当りの図柄変動表示でもフリーズ(長変動)を行ってもよく、小当りの図柄変動表示でもフリーズ(長変動)を行ってもよい。
また、リミッタ解除状態において、電サポ状態が非電サポ状態に移行する場合には、特図疑似保留表示を、図113(c)に示す、普段とは異なる表示態様(星形のマークの中に「終」が表示された態様)で表示してもよい。また、有利な変パテセットが選択されうる状態(リミッタ解除状態、リミッタ到達時)においても、特図疑似保留表示を普段とは異なる表示態様(例えば、星形のマークの中に「徳」が表示された態様)で表示してもよい。
さらに、変パテが変わる(有利度状態が変わる)タイミングは、制御状態(通常状態、確変状態、時短状態(電サポ状態))が変更されるタイミングであってもよい。一方、変パテが変わらない(有利度状態が変わらない)期間は、小当り遊技後の所定期間や、大当り遊技後の所定回数の特図の図柄変動表示期間であってもよく、ハズレでも、特定ハズレの場合には変パテが変わらないようにしてもよい。
また、変パテが変わると、最長のハズレ変動の時間自体が変わったり、最長のハズレ変動の選択率が変わったり、最短のハズレ変動の時間自体が変わったり、最短のハズレ変動の選択率が変わったりしてもよい。一方、変パテが変わると、最長のハズレ変動の時間自体が変わるが、最長のハズレ変動の選択率は変わらなくてもよい。また、変パテが変わっても、大当りの変動時間は変わらなくてもよい。
また、本実施形態のパチンコ機では、特図の保留がなく、確変カウンタを備えたリミッタ機であって、電チューで稼ぐものであったが、それ以外のパチンコ機にも、本実施形態における技術的思想を適用することはできる。なお、本実施形態のパチンコ機では、アタッカの賞球数よりも電チューの賞球数の方が多い。これは、1入賞に対する賞球数で調整できる他、電チューとアタッカそれぞれの開放時間の違いや開放回数の違いによっても調整することができる。また、本実施形態のパチンコ機では、特図の変動時間は、当りの最長変動時間よりもハズレの最長変動時間の方が長く、当りの変動時間の種類の数よりもハズレの変動時間の種類の数の方が多い。さらに、通常状態(特図低確率普図低確率状態)における特図のハズレ時間の最長変動時間よりも、特図低確率普図高確率状態(例えば、リミッタ解除状態)における特図のハズレ時間の最長変動時間の方が長く、確変状態における特図のハズレ時間の最長変動時間よりも、非確変状態における特図のハズレ時間の最長変動時間の方が長く、非電サポ状態における特図のハズレ時間の最長変動時間よりも、電サポ状態における特図のハズレ時間の最長変動時間の方が長い。
以上の記載では、
『当否判定(例えば、特図の抽選)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
大当り動作(例えば、開放動作)を少なくとも実行可能な可変入賞手段(例えば、可変入賞口234(アタッカ))と、
報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様の停止表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記可変入賞手段は、前記図柄表示手段に第一の図柄態様(例えば、大当りの図柄態様)が停止表示された後で、前記大当り動作を開始可能なものであり、
前記第一の図柄態様は、前記当否判定の結果のうちの大当りに対応する図柄態様であり、
前記図柄変動表示は、第一の状態において前記図柄変動表示を開始可能なものであり、
前記図柄変動表示は、第二の状態において前記図柄変動表示を開始不可能なものであり、
前記第一の状態は、複数種類の非大当り状態のうちの一つの状態であり、
前記第二の状態は、大当り状態であり、
前記大当り状態は、前記大当り動作が行われる状態を少なくとも含む状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第一の非大当り状態(例えば、通常状態(非電サポ状態)であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第二の非大当り状態(例えば、電サポ状態)であり、
前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記大当り状態の後で移行可能な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、電サポ状態であることを少なくとも含む状態であり、
前記図柄表示手段は、第一の図柄変動表示モード(例えば、変パテBを用いる状態)に対応する第一の図柄変動表示(例えば、短変動の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示モード(例えば、変パテDを用いる状態)に対応する第二の図柄変動表示(例えば、長変動の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示モードは、複数種類の図柄変動表示モード(例えば、変パテA〜Zを用いる状態)のうちの少なくとも一つであり、
前記第二の図柄変動表示モードは、前記複数種類の図柄変動表示モードのうちの少なくとも一つであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも遊技者にとって有利なものであり
前記報知手段は、前記第二の図柄変動表示の実行開始前に、第一の報知を実行可能(例えば、特図疑似保留表示Gの表示態様によって報知可能)なものであり、
前記第一の報知は、前記第二の図柄変動表示が行われることを少なくとも示唆するものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、前記第一の報知は、前記第二の図柄変動表示が行われることを少なくとも示唆するものであるため、前記第二の図柄変動表示が行われなくても報知される偽の示唆もあるが、少なくとも、記第二の図柄変動表示が行われる時期(例えば、何変動後に行われるのか)も合わせて報知するものであってもよい。
また、『前記第一の図柄変動表示モードよりも前記第二の図柄変動表示モードの方が、長い変動時間が決定されやすい状態である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
加えて、以上の記載では、『当否判定(例えば、特図の抽選)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
第一の制御状態(例えば、通常状態(非電サポ状態))を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
前記図柄変動表示の変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段(例えば、主制御部300)と
前記変動時間決定手段の状態を少なくとも変更可能な状態変更手段(例えば、主制御部300)と、
演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、第二の制御状態(例えば、電サポ状態)を少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の制御状態は、前記第一の制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であり、
前記変動時間決定手段は、第一の状態(例えば、変パテBを用いる状態)であるときよりも、第二の状態(変パテDを用いる状態)であるときの方が、長い前記変動時間を決定しやすいものであり、
前記状態変更手段は、前記第二の制御状態において、前記当否判定の結果がハズレであった場合に、前記変動時間決定手段の状態(例えば、いすれの変パテを使用するかの状態)を少なくとも変更可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記変動時間決定手段の状態が変更された場合に、遊技者にとって有利な図柄変動表示が開始されることを、該有利な図柄変動表示が開始される前に少なくとも報知可能(例えば、特図疑似保留表示Gの表示態様によって報知可能)なものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、第一の制御状態は、非電サポ状態であり、第二の制御状態は、電サポ状態であってもよい。すなわち、遊技球が少なくとも進入可能な始動領域を備え、前記始動領域は、進入困難状態から進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記始動領域は、前記進入困難状態よりも前記進入容易状態の方が、遊技球が少なくとも進入しやすいものであり、前記第二の制御状態は、前記第一の制御状態よりも前記始動領域が前記進入容易状態になりやすい制御状態であってもよい。より詳細に説明すれば、第二の当否判定を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段を備え、前記始動領域は、前記第二の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入困難状態から進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであってもよい。
また、第一の制御状態は、非確変状態であり、第二の制御状態は、確変状態であってもよい。すなわち、前記当否判定手段は、前記第一の制御状態よりも前記第二の制御状態の方が特定の当否判定の結果を導出しやすいものであってもよい。
また、遊技者にとって有利な図柄変動表示は、特定の当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示、すなわち当りの図柄変動表示であってもよい。この場合には、先読み予告になる。また、遊技者にとって有利な図柄変動表示は、変動時間が長い図柄変動表示であってもよい。
また、1または複数の変動時間を含む複数種類の変動時間テーブル(例えば、変パテ)を記憶した変動時間テーブル記憶手段と、前記変動時間テーブル記憶手段に記憶された複数種類の変動時間テーブルのうちの一の種類の変動時間テーブルを少なくとも選択(あるいは設定)可能な変動時間テーブル選択手段と、を備え、前記変動時間テーブル選択手段が前記変動時間テーブルを選択した状態が、前記変動時間決定手段の状態であり、前記複数種類の変動時間テーブルのうちの少なくとも一の種類の変動時間テーブルは、第一の変動時間テーブル(例えば、変パテB)であり、前記複数種類の変動時間テーブルのうちの少なくとも一の種類の変動時間テーブルは、第二の変動時間テーブル(例えば、変パテD)であり、前記第二の変動時間テーブルは、前記第一の変動時間テーブルよりも、長い前記変動時間が決定されやすいテーブルであてもよい。
また、前記変動時間テーブル選択手段は、前記当否判定の結果がハズレであった場合に、前記変動時間テーブルの更新を実行可能なものであってもよい。すなわち、前記変動時間テーブル選択手段は、前記当否判定の結果がハズレであった場合に、これまで選択していた変動時間テーブルを新たな変動時間テーブルに選択し直すことが少なくとも可能なものであってもよい。
また、前記変動時間テーブル選択手段は、変動時間テーブル更新テーブル(例えば、変パテセット)に従って、前記変動時間テーブルの更新を実行可能なものであり、前記変動時間テーブル更新テーブルは、前記当否判定の結果がハズレであった場合に、いずれの種類の変動時間テーブルを選択するかを定めたテーブルであってもよい。すなわち、前記変動時間テーブル更新テーブルは、前記当否判定の結果がハズレである度に、いずれの種類の変動時間テーブルを選択するかを定めたテーブルであってもよい。
また、前記図柄表示手段が特定の当否判定の結果に対応した図柄を停止表示した後に開放する可変入賞手段(アタッカ)を備えた態様であってもよい。すなわち、前記当否判定の結果が特定の当否判定の結果であった場合に、遊技球が進入困難な第1の可変状態から遊技球が進入容易な第2の可変状態に入り口の大きさを変化させる可変進入領域、簡単に言えば、前記当否判定の結果が特定の当否判定の結果であった場合に、遊技球が進入可能になる可変進入領域を備えた態様であってもよい。また、前記始動領域は、前記可変入賞手段よりも賞球数(払出球数)が多いものであってもよい。言い換えれば、前記始動領域は、前記第二の制御状態において、前記可変進入領域よりも遊技者にとって有利な遊技球進入領域であってもよい。
また、第一の制御状態は、非電サポ状態であり、第二の制御状態は、電サポ状態であり、前記始動領域は、前記第二の制御状態において、前記可変進入領域よりも遊技者にとって有利な遊技球進入領域であり、前記変動時間テーブル設定手段は、前記当否判定の結果がハズレであった場合に、第一の変動時間テーブルから第二の変動時間テーブルに少なくとも変更可能なものであり、第一の変動時間テーブルと第二の変動時間テーブルは、前記当否判定の結果がハズレであった場合に選択される変動時間の長さが少なくとも異なるテーブルであり、前記演出表示手段は、前記図柄変動表示の変動時間に関する報知を少なくとも実行可能なものであってもよい。ここで、前記演出表示手段は、ハズレの前記図柄変動表示の変動時間の長さについての予告を少なくとも実行可能なものであってもよいし、設定される変動時間テーブルに関する報知を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域(例えば、特図始動口230)を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件であり、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記図柄変動表示を行った後で、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300)を備えた、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御(例えば、特図の保留制御)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御(例えば、図7や図19に示す入賞受付処理S217,S1217)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記i)
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一の変動時間テーブルを用いて、変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、
前記変動時間にわたって図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
状態を移行させる制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
前記報知手段を少なくとも制御可能な報知制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第一の変動時間テーブルであり、
前記複数の変動時間テーブルのうちの少なくとも一つは、第二の変動時間テーブルであり、
前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後、前記当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、
前記制御手段は、前記図柄表示手段に第一の図柄態様が停止表示された後で、第一の状態から第二の状態に前記状態を移行させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄態様は、前記当否判定の結果のうちの大当りに対応する図柄態様であり、
前記第一の状態は、複数種類の非大当り状態のうちの一つの状態であり、
前記第二の状態は、大当り状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第一の非大当り状態であり、
前記複数種類の非大当り状態のうちの少なくとも一つは、第二の非大当り状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記第一の非大当り状態よりも有利な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、前記大当り状態の後に移行可能な状態であり、
前記第二の非大当り状態は、電サポ状態であることを少なくとも含む状態であり、
前記図柄表示手段は、前記第二の非大当り状態において、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記第二の非大当り状態において、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも遊技者にとって有利なものであり、
前記第一の図柄変動表示の前記変動時間は、前記第一の変動時間テーブルを用いて決定されるものであり、
前記第二の図柄変動表示の前記変動時間は、前記第二の変動時間テーブルを用いて決定されるものであり、
前記報知制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第二の図柄変動表示の実行開始前に、前記報知手段に第一の報知を実行させることを少なくとも含むものであり、
前記第一の報知は、前記第二の図柄変動表示が行われることを少なくとも示唆するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ii)
付記iに記載の遊技台であって、
前記変動時間決定手段は、前記第一の変動時間テーブルを用いて前記変動時間を決定する場合よりも、前記第二の変動時間テーブルを用いて前記変動時間を決定する場合の方が、長い前記変動時間を決定しやすいものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iii)
付記i又はiiに記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも進入可能な始動領域を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄変動条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iv)
付記i乃至付記iiiのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段を備えた、
ことを特徴とする遊技台。
(付記v)
付記ivに記載の遊技台であって、
前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記vi)
付記vに記載の遊技台であって、
前記保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したことを少なくとも含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記vii)
付記v又はviに記載の遊技台であって、
前記図柄表示制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動が保留されている回数を増加する制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記viii)
付記i乃至付記viiのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各実施形態や各適用可能形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や適用可能形態や変形例や付記に適用してもよい。
続いて、本発明の技術的思想を適用することができる遊技台についてさらに説明する。以下の説明では、これまで説明した事項と重複することは省略し、これまで用いた符号の構成要素と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明する。また、普図電動役物252を電チューと称することがある。なお、上述のごとく、電チューの始動口は特図始動口230である。また、主制御部300のRAM308の設定領域に普図作動中が設定されている状態を、普図電動役物作動中とし、その設定領域に普図作動中が未設定である状態を、普図電動役物未作動中とする。
図118(a)は、普図表示装置210、および電チューそれぞれの動作と、普図電動役物作動中/未作動中と、普図電動役物を開くソレノイド信号のオン/オフそれぞれを記したタイムチャートである。
普図表示装置210における普図の図柄変動表示が終了してから500msの間は、普図の停止図柄の確定表示期間になる。普図の当り図柄が確定表示された場合には、すぐには電チューは開放せず、普図当り開始表示時間Aが経過してから、電チューは開放し、普図電動役物作動中になる。
図118(b)は、普図電動役物252(電チュー)の動作態様を示す表である。
普図電動役物252(電チュー)の動作パターンは、普図低確率状態(非電サポ状態)か普図高確率状態(電サポ状態)かによって異なる。普図高確率状態であれば、普図当り開始表示時間Aは4msと極めて短いが、普図低確率状態であれば、普図当り開始表示時間Aは30秒と長く、この30秒の間に、電チューが開放することを事前に報知するための開放開始演出が行われる。
同図(a)に示すように、普図電動役物を開くソレノイド信号がオンされると、電チューは開放状態になり、そのソレノイド信号がオフされると、電チューは閉鎖状態になる。このソレノイド信号がオンしている期間を普通電動役物ソレノイド作動期間Bと称する。
普図高確率状態では、普通電動役物ソレノイド作動期間Bは5.8秒の1回限りであり、電チューは5.8秒の一回開放を行い、普図電動役物未作動中になる。
一方、普図低確率状態では、普通電動役物ソレノイド作動期間Bは3回ある。1回目の開放は4.8秒であり、0.15秒間の閉鎖時間保証期間Cを挟んで、2回目の開放が開始される。2回目の開放は0.2秒であり、同じく0.15秒間の閉鎖時間保証期間Cを挟んで、3回目の開放が開始される。3回目の開放も0.2秒であり、この3回目の開放を終えると、普図電動役物未作動中になる。
普図電動役物未作動中に移行すると、900msの閉鎖時間が確保されている。この900msの閉鎖時間は、開放終了直前に1又は複数の遊技球が電チューに入賞した場合に、それらの遊技球をパチンコ機100の裏側に誘導するまでの時間である。
900msの閉鎖時間に続いて、普図当り終了時間Dが用意されている。この普図当り終了時間Dは、普図高確率状態であれば3秒であり、普図低確率状態であれば80秒である。普図当り終了時間Dは、電チューの開放が終了したことを報知するための開放終了演出の演出時間を確保するためだけでなく、特図が大当り中であると次回の普図が低確率状態で変動開始してしまい、普図変動が長時間になることを防ぐために、特図の変動時間とアタッカの開放終了を担保するための時間でもある。なお、アタッカの一回の開放時間は、0.6秒であり、インターバルの閉鎖時間は0.5秒であり、大当り遊技は16ラウンドを最長とする。また、後述するように、普図高確率状態であれば、特図の大当り時の変動時間は1秒であることが多く、普図低確率状態であれば、特図の変動時間は60秒である。
なお、普図の保留が残っている場合、普図当り終了時間Dが経過しても、次の普図の図柄変動表示は即座には開始されず、4msの変動待ち時間経過後に普図の図柄変動表示は開始される。
詳しくは後述するように、普図高確率状態において、普図の当否判定結果(第二の当否判定結果)が当りである普図の図柄変動表示の開始から、次の普図の図柄変動表示が開始されるまでにかかる最短時間は、10、608秒(内、普図変動時間は250ms)であり、最長時間は、11、608秒(内、普図変動時間は1000ms)である。なお、普図高確率状態における、ハズレ時の普図の平均変動時間は10983[ms]である。
なお、アタッカについても、アタッカ開放中に普図の図柄変動表示が開始されないように、各タイマがセットされる。
図118(c)は、普図低確率状態(非電サポ状態)における普図の当否判定(第二の当否判定)で使用されるテーブルを示す図であり、同図(d)は、普図高確率状態(電サポ状態)における普図の当否判定(第二の当否判定)で使用されるテーブルを示す図である。
これらのテーブルは図20に示すテーブルと同じであり、いずれも主制御部300のROM306に記憶されたものであって、普図のアタリ確率は、普図低確率状態では1/60であるのに対して、普図高確率状態では、1/1.00003である。なお、普図高確率状態では、1/1として当りに必ず当選するようにしてもよい。
図119(a)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図である。また、図119(c)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
ここでの普図変動期間の決定では、普図の停止図柄態様(普図図柄)も同時に決定する。普図の停止図柄態様は、普図当り図柄として、「普図A」「普図B」「普図C」「普図D」の4種類が用意されており、普図ハズレ図柄として「普図E」の一種類が用意されている。
ここでの抽選では、取り得る範囲が0〜65535の乱数を用いて行われる。非電サポ状態であって普図が当りであれば、図119(a)に示すテーブルを用いて乱数抽選が行われ、普図図柄と普図の変動期間が決定される。この場合の普図の変動期間の最短期間は15秒であり、最長期間は60秒である。非電サポ状態であって普図がハズレであれば、図119(b)に示すテーブルを用いて、その時の保留数にも基づいて乱数抽選が行われ、普図図柄と普図の変動期間が決定される。この場合の普図の変動期間の最短期間は3秒であり、上記当り時の最短期間よりも短く、最長期間は59秒であり、上記当り時の最長期間よりも短い。
電サポ状態であって普図が当りであれば、図119(c)に示すテーブルを用いて乱数抽選が行われ、普図図柄と普図の変動期間が決定される。この図119(c)に示すテーブルでは、変動期間の長短にかかわらず、選択確率は同じであるが、普図の変動期間が短い程、選択確率を高くしてもよいし、反対に、長い程、選択確率を高くしてもよい。この場合の普図の変動期間の最短期間は0.25秒であり、最長期間は1秒である。また、電サポ状態であって普図がハズレであれば、図119(d)に示すように、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。電サポ状態である場合の普図変動期間は、普図の当否に関わらず、図20(b)を用いて説明した、電チューの一回目の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図119(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。なお、普図装飾図柄の演出態様は第1副制御部400が決定する。
この例では、普図の停止図柄態様(普図図柄)と、変動期間と、普図装飾図柄の演出態様が一対一対一の関係で規定されているが、さらに振り分けを行ってもよい。例えば、普図装飾図柄の演出態様は、第1副制御部400が抽選によって、複数種類ある演出態様の中から一種類の演出態様を選択するようにしてもよい。
図120(a)は主制御部300のROM306に記憶された特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は同じくROM306に記憶された特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて特図の当否判定(第一の当否判定)を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図120(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図120(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。特図当否判定結果は、非確変状態では、図120(a)の特図当否判定用テーブルに示すように役1/4の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図120(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。なお、確変状態では、100%の確率で大当りに当選するようにしてもよい。
図120(c)は主制御部300のROM306に記憶された大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図120(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
図120(c)に示すテーブルを用いた特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、実質連荘が上乗せされていくことになる。
図121(a)は普図高確率時特図変動時間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動時間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動時間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動時間決定用ハズレテーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図121に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。図121(a)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、98%の確率で選択される確変付き大当り図柄である特図A〜特図Pを停止表示する図柄変動表示は、100%の確率で1秒の変動時間(変動期間)になる。なお、本明細書では、特図、あるいは普図の図柄変動表示が継続する時間長を、変動期間といったり、変動時間といったりするが、いずれも同じ意味である。
一方、残り4%の確率で選択される確変無し大当り図柄である特図Q〜特図Tを停止表示する図柄変動表示は、50%の確率で1秒の変動時間になり、50%の確率で200秒の変動時間になる。ここでは、リミッタがリセットされる大当り図柄選択時の一部(50%の確率)で長変動タイマである200秒が選択されるが、100%の確率で長変動タイマが選択されるようにしてもよい。また、リミッタがリセットされる大当りであってもハズレやリミッタが進行する大当りと同様のタイマ(変動時間)が選択されるようにしていてもよい。また、この200秒の変動時間は、大当り時に選択される最も長い変動時間になる。大当り時に選択される最も長い変動時間は、ハズレ時に選択される最も長い変動時間(ここでは後述するように300秒)よりも短い。なお、反対に、大当り時に選択される最も長い変動時間は、ハズレ時に選択される最も長い変動時間よりも長くてもよいし、同じであってもよい。
図121(a)〜(d)の各テーブルには、特図変動時間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における特図の演出態様が示されている。なお、特図の演出態様は第1副制御部400が決定する。
図121(a)および(b)では、特図の変動時間と、特図の演出態様が一対一の関係で規定されているが、例えば、複数種類ある特図の演出態様の中から第1副制御部400が抽選によって、一種類の演出態様を選択するようにしてもよい。
特図変動時間が1秒の場合には、特に演出は行われない。ただし、確変無し大当りであった場合には、リミッタがリセットされたことを示す演出を行ってもよい。また、実際にリミッタがリセットされているにも関わらずそのことを報知せずに、リミッタが進行しているかのような演出を行ってもよい。
特図変動時間が200秒の場合には、詳しくは後述する第二フリーズになる。この第二フリーズは、リミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる際に実行される。
一方、図121(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図決定結果(当り図柄)に関係なく、特図変動時間は一律に所定時間(ここでは60秒)の変動時間になる。また、特図の演出態様は、詳しくは後述する大当り(ストライク)演出が行われる。
また、この例では、特図ハズレ図柄として、「特図U」「特図V」「特図W」「特図X」「特図Y」の5種類が用意されている。特図ハズレ図柄の選択は、特図変動時間の決定前に行っていてもよいが、特図ハズレ図柄と特図変動時間の関係は一対一であるため、特図変動時間の決定際に合わせて行うことができる。
図121(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、87%の確率で、「特図U」を停止表示する図柄変動表示は1秒の変動時間(第三の変動時間)になり、10%の確率で、「特図V」を停止表示する図柄変動表示は30秒の変動時間(第二の変動時間)になり、1.5%の確率で、「特図W」を停止表示する図柄変動表示は180秒の変動時間(第一の変動時間)になり、1%の確率で、「特図X」を停止表示する図柄変動表示は240秒の変動時間になり、0.5%の確率で「特図Y」を停止表示する図柄変動表示は300秒の変動時間になる。すなわち、選択確率は、30秒の変動時間(第二の変動時間)の方が、180秒の変動時間(第一の変動時間)よりも高い。
したがって、電サポ状態では、普図ハズレの場合には、特図の1秒の変動時間の間に、普図の当否判定結果を多くても1回しか導出することができず、0回の場合もある(図119(d)参照)。また、普図当りの場合であって、普図短縮変動がなされても(図119(c)参照)、電チューの作動期間があるため(図118(b)参照)、特図の1秒の変動時間の間に、普図の当否判定結果を多くても1回しか導出することができず、0回の場合もある。一方、特図の30秒の変動時間の間には、普図ハズレの場合であっても、普図当りの場合であっても、普図の当否判定結果を複数回導出することができる。このように、利益が付与されない、あるいは付与される利益が少ない、特図の1秒の変動時間を設けておくことで、特図の図柄変動表示に遊技者をより注目させることができる。また、特図の図柄変動表示が行われている間に普図の当否判定の結果を導出しないようにすることで、普図と特図といった複数設けられた当否判定手段により導出された当否判定の結果が報知される期間が重複することを防ぎ、該複数の当否判定手段により導出された当否判定の結果をそれぞれ確認することができ、当否判定の結果の誤認等を防ぐことができる場合がある。さらに、一回の特図変動表示中に普図の当否判定結果を一回導出する場合と、一回の特図変動表示中に普図の当否判定結果を複数回導出する場合と、を設けることで、特図変動表示の終了を気にしなくてはならない期間と、特図変動表示の終了を気にしなくて良い期間とを設けることができる。これにより、遊技者を複数個所(特図絡みの箇所(例えば特図表示装置)と普図絡みの箇所(例えば普図表示装置))に注目させる期間と、一か所(特図絡みの箇所あるいは普図絡みの箇所)に注目させる期間とに分けることでより興趣を向上させることができる場合がある。
また、ハズレの場合も、変動時間が1秒の場合には、特に演出は行われない。一方、変動時間が30秒以上の場合には、第一フリーズになり、様々な態様の演出が行われる。これらの演出については詳しくは後述するが、変動時間が30秒の場合には、煽り演出(第一の演出)からの失敗演出が行われ、変動時間が180秒の場合には、煽り演出から成功演出(第二の演出)が行われ、フリーズ演出に発展する。変動時間が240秒の場合には、煽り演出から失敗演出を経て逆転成功演出が行われ、フリーズ演出に発展する。変動時間が300秒の場合には、疑似ボーナス演出が行われる。
煽り演出は、普図の当否判定結果が複数回導出される場合がある長変動の特図の図柄変動表示においてのみ共通に行われ、こうすることで、煽り演出が実行された場合には、普図の当否判定結果が複数回導出され、電チューへの入賞による利益の付与が複数回行われ、有利になりやすいということが容易に判断できる。また、煽り演出が行われない場合には、大きな利益が付与されることが無いことが遊技者にも判断できるため、遊技者による過度な期待を防ぐことができ、該過度な期待が裏切られた場合に生じやすい離席等を防ぐことができる場合がある。
一方、成功演出は、出現率が低く、特図の図柄変動表示が、かなり長く行われるため、普図の当否判定結果が導出される回数が多くなりやすい。また、180秒の特図の図柄変動表示においてのみ成功演出を実行することで、遊技者に優越感を与えることができると共に、立ち見客等の興味を引くこともできる。
また、図121(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレりである場合には、特図決定結果(ハズレ図柄)に関係なく、特図変動時間は一律に所定時間(ここでは60秒)の変動時間になる。また、特図の演出態様は、詳しくは後述する失敗演出が行われる。図121(b)に示すテーブルと、この図121(d)に示すテーブルから、普図低確率状態においては、大当りでもハズレでも同じタイマ(ここでは60秒の変動時間)が選択され、副制御手段400,500側が演出を異ならせる。
この例におけるパチンコ機も、普図電動役物252(電チュー)に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機であり、電サポ状態で、長時間の特図の図柄変動が行われると、電チューに遊技球を進入させて、かなりの出球を稼ぐことが期待できる。また、特図高確率状態(確変中)であれば電サポ状態でもある(連荘中の状態)。特図高確率状態(確変中)は、図120(b)を用いて説明したように、ほぼハズレを引くことができず、特図のハズレを引いた場合に、特図低確率状態(非確変中)のハズレよりも長い変動にすることで、より大きな利益を与えられる。
電チューは、6球入球すると閉鎖し、1球の入球につき10球の賞球が払い出される。一方、アタッカは、1球入球すると閉鎖し、1球の入球につき9球の賞球が払い出される。すなわち、電チューの1入賞に対する賞球数は、アタッカの1入賞に対する賞球数よりも多い。なお、アタッカの1入賞に対する賞球数を、電チューの1入賞に対する賞球数よりも多くしてもよい。
この例におけるパチンコ機では、電サポ状態においては、普通に右打ちしておけば、180秒の特図変動時間内に、発射装置110から発射された遊技球よりも多くの賞球が、電チュー入賞によって払い出される。また同じく、電サポ状態において、普通に右打ちしておけば、30秒の特図変動時間内にも、発射装置110から発射された遊技球よりも多くの賞球が、電チュー入賞によって払い出される。これは、電サポ状態における普図当選確率や、普図始動口(ゲート)の通過のしやすさ、電チューへの球の行きやすさ、電チューの開放時間等が有機的に絡み合って実現されている。
従来のパチンコ機の多くは、大当りを待つだけのゲーム性であり、遊技者に飽きられやすく、遊技台の興趣が低下しやすかったが、この例におけるパチンコ機では、電チューに遊技球を進入させて、かなりの出球を稼ぐことが期待でき、遊技の興趣が向上する場合がある。すなわち、この例におけるパチンコ機では、図柄変動時間が長いものが選択されるほど、遊技者にとって有利な電サポ状態の時間が長くなるため、より図柄変動に遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、遊技店の島に設置されたデータカウンタに送信されない動作(図柄変動時間の長短)によって遊技者に付与される利益の大小が決定されるため、遊技前にデータカウンタをチェックして遊技が敬遠されてしまうような事態を防ぐことができる場合がある。
加えて、従来のパチンコ機における大当りは、開始時点で図柄やラウンド数が表示されるため遊技者に付与される利益の大きさが、確実に予測できる場合もあるし、ある程度推測できる場合もある。一方、この例におけるパチンコ機において、図柄変動時間の残時間の報知を行わない場合には、付与される利益の量についての推測を確実に防ぐことができるため、利益が付与される状態がいつまで続くのか遊技者をドキドキさせながら遊技を進行させることができる場合がある。また、利益が付与される長い図柄変動時間が選択される確率を上昇させ、遊技者にとって良い状態を比較的容易に遊技者が体感できるような設計とした場合であっても、より大きな利益が付与される、より長い図柄変動時間が選択される可能性を低く設定しておくことで、電サポ状態において遊技者に付与される利益の平均値を低く保ちつつも、利益が付与される確率を容易に調整することが可能になる場合がある。
また、特図のハズレでフリーズ演出が出現することで、大当り図柄を停止表示する特図の変動時間よりも、ハズレ図柄を停止表示する特図の変動時間の方が、長くなり、ある程度の時間までに図柄が停止すると大当り、反対に、ある程度の時間を超えるとハズレになる、というたな新たな興趣を提供できる場合がある。また、大当りによって遊技者に付与される利益の大きさと、ハズレによって遊技者に付与される利益の大きさを調整することで、従来の遊技機のように大当りによる利益を付与しつつも、該利益を補助するようにハズレによって利益を付与することや、大当りによる利益を抑えつつも、ハズレによる利益を大きくすることで、ハズレに期待を持たせるといった新たな遊技性を提供することができる場合がある。
なお、遊技球の普図始動口(ゲート)の通過は第二の条件の一例に相当し、電チューへの入賞が第一の条件の一例に相当する。遊技台において、利益を付与するための第一の条件を成立させるために必要な第二の条件が成立していないにも関わらず利益の量に関する報知を行うことで、実際には利益が付与されるまでに複数の条件を成立させる必要があるものの、利益付与のために必要な条件が容易に成立するかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、この例におけるパチンコ機では、アタッカは大当り遊技中に一回に0.6秒しか開放せず、ほとんど入球が期待できないのに対して、電チューは、図118(b)に示すように、電サポ状態では5.8秒、非電サポ状態であっても4.8秒は開放するため、大当り遊技中における利益量(賞球数)よりも、普図当りによる利益量の方が大きい。こうすることで、非電サポ状態における大当りよりも、電サポ状態におけるハズレの方が得に感じられ、当否判定結果に対する遊技者の先入観を逆手にとり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。特に「大当り=有利」と思い込んでいる遊技者を驚かせることができる場合がある。
続いて、ゲームの流れについて詳細に説明する。
この例におけるパチンコ機でも、図24に示すゲームの流れと同じ流れで遊技が進行していく。なお、図24に示すステップS503からステップS505に進む確率は1.6%であり、ステップS503からステップS504に進む確率は98.4%である。また、詳しくは後述するチャンスゲームのボーリング演出(ステップS510)でステップS512に進む確率は25%であり、ステップS511に進む確率は75%である。
図122は、図24に示すステップS512の続きを示す図である。すなわち、図122には、図24に示す、丸で囲んだ「1」の数字に対応した丸で囲んだ「1」の数字が示されている。また、図123は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図120(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図123(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS613)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図24に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。さらに、図123(a)に示す装飾図柄表示装置208には、電サポ状態中であることを表す、「高確率中」という文字表示がなされ、画面中央に登場した、俵を両手に抱えた殿様のキャラクタの後ろには、光のオーラ705が付加されている。
一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS614)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、特図の当否判定は、図120(a)を用いて説明したように、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、75%の確率でハズレになる。ステップS613における制御状態は特図低確率普図高確率状態であり、特図の当否判定は、75%の確率でハズレになる。リミッタは、特図の大当りを引かない限り作動せず、75%の確率で特図ハズレを引き続けて、電チューで出玉を増やすことが可能である。また、図121(c)に示すように、普図高確率状態における特図のハズレ図柄を停止表示する図柄変動表示では、87%が1秒の短変動タイマであり、残り13%が30秒以上の長変動タイマであって、ハズレ用フリーズになる第一フリーズが行われ、(ステップS620)、遊技者にとって有利な期間になる。
一方、図120(b)を用いて説明したように、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図120(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図123(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
また、図121(a)に示すように、確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄(特図Q〜特図T)を停止表示する図柄変動表示では、50%が1秒の短変動タイマであり、50%が200秒の長変動タイマであって、当り用フリーズになる第二フリーズが行われる(ステップS621〜S624)。ここでの大当り確率が4%であり、第二フリーズの選択確率が50%であることから、第二フリーズが行われることは非常に稀であるといえる。
なお、点線の矢印は、確変状態における特図ハズレ時の流れになる。確変状態では、特図の当否判定がハズレになる確率は1/65536であり、第一フリーズの選択確率は上述のごとく13%であるため、確変状態における第一フリーズは図示省略している。
確変状態で、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図123(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図123(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS619)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図123(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
図123(f)は、リミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされたときの装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。この図123(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。また、図123(f)に示す装飾図柄表示装置208には、「12連荘中」という表示もなされている。なお、この「○連荘中」の表示は、電チュー開放後、該電チュー内に備えられた特図始動口において遊技球が検出されたことに基づいてカウントが1加算される。すなわち、1回の電チュー開放において、最初に検出された1球についてのみカウントが増加され、1開放中に複数球入球しても増加カウントは1である。
続いて、ハズレ用フリーズになる第一フリーズについて説明する。
図124は、第一フリーズにおける様々な演出を示す図である。
図124(a)に示す特図表示装置210には、確変無し大当りの停止図柄が停止表示されており、リミッタがリセットされ、装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示されている。また、電サポ状態中であることを表す、「高確率中」という文字表示がなされている。この図124(a)における制御状態も、特図低確率普図高確率状態である。さらに、普図電動役物252の扉部材2521の開放回数を表す「27連荘中」という表示もなされ、画面中央に登場した、俵を両手に抱えた殿様のキャラクタの後ろには、光のオーラ705が付加されている。また、図124の各図には、普図電動役物252(電チュー)と可変入賞口234(アタッカ)が示されている。図124(a)に示す電チューは閉鎖しており、同図(a)に示すアタッカも閉鎖している。また、図124の各図にも、普図表示装置210が示されている。図124(a)に示す普図表示装置210は停止表示されており、普通図柄保留ランプ216で示すように普図の保留は2つある。
図124(b)に示す特図表示装置210では図柄変動表示が開始されており、同じく普図表示装置210でも図柄変動表示が開始されている。この図124(b)に示す装飾図柄表示装置208では、煽り演出(第一の演出)が行われている。ここでの煽り演出は、ゴルフゲームであり、装飾図柄表示装置208には「カップインできれば大チャンス」と表示されている。通常時は、1回の特図の図柄変動表示に対し、電チューが一回開放するが、特図長変動が選択された場合には、1回の特図の図柄変動中に電チューを複数回開放させることができるため、より多くの利益が遊技者に付与される。煽り演出は、抽選結果がハズレで且つ長変動になる場合にのみ行われる演出であるため、煽り演出の発生時点で通常よりも大きな利益が付与されることが確定する。ただし、本例では、図121(c)を用いて説明したように、煽り演出は、変動時間が、30秒の場合と、180秒の場合と、240秒の場合に行われる。遊技者は、特図変動中に、当該変動がどの程度の長さの長変動になるかを、推測することができないため、どの程度の利益が付与されるかも想定することができず、煽り演出からの発展に期待する。
図124(c)に示す装飾図柄表示装置208には、成功演出(第二の演出)が表示されている。すなわち、カップインに成功し、「おめでとう」の文字が表示されている。煽り演出から成功演出が行われると、180の長変動(特図W)が確定になり、フリーズ演出に移行する。
図124(d)に示す装飾図柄表示装置208には、フリーズ演出が表示されている。この装飾図柄表示装置208には、特図の残り変動時間(ここでは148秒)が表示されている。上述のごとく、普図高確率状態では、特図の図柄変動中に電チューを複数回開放させることができ、電チュー入賞によって出球を多く獲得することができるため、ここでは、「取り放題」と表示されている。なお、特図の残り変動時間はカウントダウン表示されるが、真の残時間を表示してもよいし、偽の残時間を表示してもよい。また、遊技者の操作有無によって表示を切り替えてもよいし、一の変動時間(ここでは180秒)に対し複数の報知パターンを持っていてもよい。例えば、特図Wの180秒に対し、最初から「180秒」を報知するパターンと、「60秒」を報知した後、「+30秒」や「+45秒」のように複数回に分けて秒数を加算(上乗せ)するパターンと、最初に報知された「30秒」の経過後は「残り?秒」の報知を終了まで行う等があげられる。さらに、特図の変動時間の残時間を示唆する表示を行ってもよい。例えば、図124(d)に示すように直接秒数を表示せずに、時間の経過に応じて減少していくようなメータ表示やレベル表示であったり、背景が朝→昼→夜のように変化するようなものであってもよい。
図124(c’)示す装飾図柄表示装置208および同図(c’’)に示す装飾図柄表示装置208にはいずれも、失敗演出が表示されている。すなわち、カップインに失敗し、「残念」の文字が表示されている。
図124(d’)示す装飾図柄表示装置208には、逆転成功演出が表示されている。すなわち、一旦はカップに入らなかったゴルフボールがカップインした様子が表示され、「大逆転」という文字表示がなされている。煽り演出から失敗演出を経て、逆転成功演出に進むと、240秒の長変動(特図X)が確定になり、同図(d)に示すフリーズ演出に移行する。240秒の長変動は、180秒の長変動よりも長いので、残時間の表示や連荘中の表示がより大きくなる場合がある。
なお、複数の図柄変動において、一部の演出を共通化したり専用で用意しておいてもよい。この共通化、あるいは専用の演出は、特図で大当りする図柄変動表示では用いられず、特図のハズレ確定を報知することになる。この例のゲーム性では、ハズレ確定の演出は遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
一方、逆転成功演出に進まない場合には、30秒の長変動(特図V)であり、やがて、特図の図柄変動表示は終了する。煽り演出中も電チューが複数回開放しており、図124(b)では「29連荘中」であるが、同図(c’)や同図(c’’)では「35連荘中」である。したがって、30秒の変動時間であっても、ある程度の利益を得ることができる。図124(d’’)示す装飾図柄表示装置208の表示では、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208の表示と同じであるが、連荘中の表示が36連荘中になっている。
次に、当り用フリーズになる第二フリーズについて説明する。なお、この第二フリーズは、上述のごとくレアなフリーズである。
図125は、第二フリーズにおける様々な演出を示す図である。
図125(a)に示す特図表示装置210には、確変無し大当りの停止図柄が停止表示されており、リミッタがリセットされ、装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示されている。また、電サポ状態中であることを表す、「高確率中」という文字表示がなされている。この図125(a)における制御状態も、特図低確率普図高確率状態である。さらに、普図電動役物252の扉部材2521の開放回数を表す「27連荘中」という表示もなされ、画面中央に登場した、俵を両手に抱えた殿様のキャラクタの後ろには、光のオーラ705が付加されている。また、図125の各図には、普図電動役物252(電チュー)と可変入賞口234(アタッカ)が示されている。図125(a)に示す電チューは閉鎖しており、同図(a)に示すアタッカも閉鎖している。また、図125の各図にも、普図表示装置210が示されている。図125(a)に示す普図表示装置210は停止表示されており、普通図柄保留ランプ216で示すように普図の保留は2つある。
図125(b)に示す電チューは開放状態にあり、開放状態になった電チューに最初に入球した遊技球に基づいて内部カウンタ回路ではカウントアップが行われ、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208には「28連荘中」と表示されている。
図125(c)に示す特図表示装置210では、特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208には、「BIG BONUS」という文字が大きく表示されている。この「BIG BONUS」という文字表示は、第二フリーズ演出開始前の煽り演出に相当する。なお、この段階では、電チューは閉鎖状態に戻っているが、普図の変動表示はまだ開始されていない。
第二フリーズ演出では、R表示演出が行われる。図125(d)に示す装飾図柄表示装置208の左上には、「1R」と表示されている。この「1R」という表示は、電チューの開放回数を想定した表示である。すなわち、普図高確率状態では、右打ちを行っていれば、電チュー開放が期待でき、電チューは、図118(b)に示す動作パターン2で動作を行う。このことから、特図の変動時間がわかれば、おおよそその特図の変動時間内に何回電チューが開放するか、副制御部400,500では算出することができる。R表示演出では、時間経過とともに、電チューが開放したか否かに関わらず、Rの前の数を1ずつ増やしていく。ここでは、200秒の特図の変動時間に対して、遊技者が普通に右打ちしてくれれば電チューは18回開放するものと、予め算出されており、第1副制御部400は、200秒の特図の変動時間であることを認識すると、所定の時間間隔で、R表示を1ずつ切り替えていく。なお、第二フリーズ演出が行われる特図の変動時間が複数種類ある場合に、R表示を何回まで行うかを、特図の変動時間に応じて副制御部側で算出してもよいし、テーブル管理によって、特図の変動時間とR表示の最大回数との関係を規定しておいてもよい。
図125(d)に示す電チューは、まだ開放されていないが、装飾図柄表示装置208では「1R」表示が早くも行われている。上述のごとく、普図高確率状態であれば、特図の大当り時の変動時間は1秒であることが多く、普図当り終了時間Dは3秒であることから、「1R」表示は、電チューが開放する前に必ず表示されるようになっている。また、このタイミングで、普図の図柄変動表示が開始されており、このことからしても、電チューが開放することはない。電チュー開放前の、図125(d)のタイミングを含む期間が第一の期間の一例に相当し、電チューが開放している期間が第二の期間の一例に相当する。図125(d)に示す「1R」表示は、第二フリーズ演出の開始演出、あるいは第二フリーズ確定演出に相当する。なお、図125(d)に示す装飾図柄表示装置208には「28連荘中」と表示されている。
図125(e)では、普図の図柄変動表示が終了しており、電チューが開放している。図125(e)に示す装飾図柄表示装置208には「29連荘中」と表示されている。
図125(f)に示すR表示では、「2R」と表示されている。なお、ここでは、滞りなく遊技が行われている場合、電チューを開放させる当り図柄が表示される普図の変動開始から次の普図の変動開始までの時間の平均時間が10983msとなるため、この平均時間の経過毎にR表示をカウントアップする。こうすることで、実際に電チューが開放した回数とR表示の数値が対応する場合がある。
図125(g)に示すR表示では、「18R→ラスト」と表示されている。なお、第二フリーズは200秒にわたって行われ、その最中に普電役を平均18.2回開放させることができる。実際に18回開放した場合には、「18R」との整合性がとれるため、R表示が電チューの開放と対応して行われているように錯覚させることができる。また、図125(g)に示す装飾図柄表示装置208には「44連荘中」と表示されている。図125(d)に示す28連荘の時にR表示が開始され、現在18Rの表記であり、28+18=46連荘であるはずなのに、連荘回数の報知は44回になっている。すなわち、この例では、電チューが16回しか開放しなかったか、あるいは18回開放したが、そのうち2回の開放では入球がなかったことになる。このように、R表示と、実際に利益(特典)が付与された回数は合致していない場合がある。図125(c)で変動を開始した特図の図柄変動表示は、この図125(g)のタイミングで終了し、特図表示装置212には、確変無しの大当り図柄が停止表示されており、リミッタがリセットされる。図125(h)に示すアタッカ234は、開放しており、大当り遊技が行われている。この大当り遊技終了後、同図(a)に示す状態に移行する。
図126は、想定される利益付与の回数やタイミングに合わせて報知が行われる演出の例を示す図である。
図126では、左側に大当り遊技中のラウンド消化の様子を示し、右側みに図125を用いて説明した第二フリーズ演出を示す。
図126(b)に示す特図表示装置212は変動中であり、同図に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技開始前の煽り演出が表示されている。同図(b’)に示す、第二フリーズ演出開始前の煽り演出は、この大当り遊技開始前の煽り演出に似ている。なお、図126(b’)に示す普図表示装置210も変動中である。
図126(c)に示す特図表示装置212には、16R確変付き大当り図柄が停止表示されており、同図に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技開始演出が表示されている。ここでの大当り遊技ではアタッカが16回開放することになる。同図(c’)に示す第二フリーズ演出の開始演出は、この大当り遊技開始演出に似ている。
図126(d)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技におけるラウンド中演出が表示されている。ラウンド中演出では、消化中のラウンド数が文字表示されている(ここでは「1ラウンド」)。大当り遊技演出では、大当り開始(1ラウンド目)からのアタッカの通し開放回数がラウンド数として表示される。このラウンド数表示は、アタッカの開放回数に基づいて行われるため、正しい回数表示であり、実際のアタッカの開放回数といつでも合致している。同図(d’)に示すR表示演出は、このラウンド中演出に似ている。すなわち、第二フリーズ中のR表示における「R」は、「ラウンド」を想起させる文字であり、大当り遊技中のラウンド表示とフリーズ中のR表示は、ともに利益量(特典付与回数)の表示態様であって、両者は表示態様が関連している。
アタッカは、大当りの種別に応じた回数、大当り遊技中に必ず開放する。一方、電チューは、普図始動口(普図ゲート)に遊技球を通過させ、普図の当否判定に当選しないと開放せず、開放回数は不定である。したがって、アタッカは、遊技者が球を打ち出さなくても大当り遊技中であれば開放するが、電チューは、少なくとも遊技者が球を打ち出さなければ開放しない。
なお、電サポ状態では継続して表示されていた、電サポ状態開始からの電チューの開放回数の報知(連荘回数)は、大当り遊技中は非表示になっている(消えている)。大当り遊技中は非電サポ状態に移行するからであり、大当り遊技中に変動を開始した普図の変動表示は、当りにくく電チューは開放しづらい。また、大当り遊技中は普図の変動時間が長くなりやすい。これらのことより、大当り遊技中は電サポ状態中よりも電チューでの利益は見込みにくくなる。
この図126を用いて説明したように、利益回数を正しく報知する態様と、利益回数を正しく報知しない態様(厳密に言えば、利益回数を正しく報知することができない場合がある態様)が似ている場合がある。
また、フリーズは疑似大当りと見ることもできる。フリーズを疑似大当りと見た場合には、大当りと疑似大当りの両方で利益に関する報知が行われることになるが、それぞれで態様が異なる。ただし、その態様は関連した態様からなる。すなわち、疑似大当り中に電チューの開放回数が「n連荘中」という文字表示で報知される。この「n連荘中」という文字表示は電チュー開放に基づいて行われるため正しい数値表示に相当する。一方、大当り遊技中はアタッカの開放回数がラウンド数の文字表示として報知される。また、疑似大当り中において、電チュー開放に関する報知(ここではR表示)が行われるが、この報知は正しくない場合がある。
続いて、大当り遊技中におけるラウンド消化演出の変形例について説明する。
図127は、大当り遊技中におけるラウンド消化演出の変形例を段階的に示す図である。
図127(a)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技開始演出が表示されている。ここでの大当り遊技でもアタッカが16回開放することになる。
図127(b)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技におけるラウンド中演出が開始されている。この変形例におけるラウンド中演出では、当該大当り遊技中におけるアタッカの累積開放回数を表すラウンド数を表示するとともに、理論上、遊技者が獲得することができる利益量表示(第一の報知の一例に相当)と、実際に遊技者が獲得した利益量表示(第二の報知の一例に相当)とを対比して、右下に表示する。すなわち、図127(b)に示す、分母の位置の「150」は、1ラウンドで遊技者が取得できる可能性がある利益の量(ここでは賞球数)を表すものであり、分子の位置の数字は、当該大当り遊技中に実際に遊技者が獲得した利益の量(ここでは賞球数)を表すものである。図127(b)では、この分子の位置の数字は「0」である。図127(b)は、1ラウンドが開始する直前、すなわちアタッカが実際に開放する直前のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の様子を示す図であり、1ラウンドで遊技者が取得できる可能性がある利益の量(理論値)を表す分母の位置の表示は、利益(賞球)が実際に付与されるよりも前に報知される。アタッカ開放前の、図127(b)のタイミングを含む期間が第一の期間の一例に相当し、アタッカが開放している期間が第二の期間の一例に相当する。
図127(c)および同図(c’)は、1ラウンドの終了直後、すなわちアタッカが実際に開放して閉鎖した状態における装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。
図127(c)に示す装飾図柄表示装置208では、実際に遊技者が獲得した利益の量(実利益量)を表す分子の位置の表示は「120」であり、事前に報知されていた理論値を表す分母の位置の「150」という数値を下回っている。このように、実際に付与された利益の量が事前に報知されていた利益の量を下回った場合には、遊技盤面への注目を上げることができる場合がある。また、当該遊技台(パチンコ機)が設置された遊技店による釘調整が遊技者にとって不利な調整になっている可能性が高いことを容易に判別することができる場合がある。さらに、知識に乏しい遊技者であっても事前に報知されていた利益と実際に付与された利益との差からその遊技台における釘の調整状態を判別することができる場合がある。
また、ある期間において遊技者に付与可能な利益の量を事前に報知しつつ、更に該期間において遊技者に付与された実際の利益を表示することで、利益の量の差を遊技者に容易に理解させることができる場合がある。特に利益に直結する釘の調整状態を強調することができる場合がある。
なお、少なくとも遊技者が球を打ち出さなければ、実利益量の表示は「0」のままであり、遊技球の発射は第一の条件の一例に相当する。一方、発射装置110が壊れている場合にも、第一の条件が成立しなくなり、この場合には、遊技台に明らかな異常が発生していることが遊技者に容易に判別できるため、躊躇せず店員を呼ぶことができる。また、店員も遊技台に異常が発生していることを容易に気づくことができる。
また、アッタカへの入賞も第一の条件の一例に相当し、大当りに当選することが第二の条件の一例に相当する。
一方、図127(c’)に示す装飾図柄表示装置208では、実利益量を表す分子の位置の表示は「150」であり、事前に報知されていた理論値を表す分母の位置の「150」と一致している。実利益量が理論値と本当に一致する場合もあるが、実利益量が理論値を上回る場合もある。すなわち、1ラウンドにおけるアタッカへの入球上限数に達し、アタッカが閉鎖するとき、たまたま連続して入球上限数を越える遊技球がアタッカに入り込んでしまった場合には、実利益量が理論値を上回る。この場合には、実利益量を、理論値を越える数値では表示せず、理論値で表示する。すなわち、実利益量の表示上の上限値は理論値であり、実利益量を正しく表示せず偽の数値表示になる。こうすることで、遊技者の射幸心を下手に煽ることを防止することができる場合があるが、実利益量の、理論値を越える数値表示(真の数値表示)を行ってもよい。この場合には、付与される可能性のある利益の量(理論値)についての報知を予め行っておき、実際に付与された利益の量(実利益量)が、事前に報知されていた利益の量(理論値)を上回った場合には、より多くの利益を得ることができたため、優越感を得ることができる。また、実利益量が理論値を越えた場合には、数値表示とは異なる表示に切り替えてもよい。例えば、「千両箱/150」という表示にしてもよい。
図127(d)は、2ラウンドの開始時、すなわちアタッカが2回目の開放を開始した瞬間における装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。この図127(d)に示す装飾図柄表示装置208では、理論値を表す分母の位置の数理表示が「300」になっている。これは、1ラウンド目の理論値である150球に2ラウンド目の理論値である150球を加算した、大当り遊技開始時(1ラウンド目)からの累積値である。また、実利益量を表す分子の位置には「120」が依然として表示されている。このように、理論値への到達が不可能になった後も継続して実利益量の報知を継続してもよいが、ラウンド開始毎に切り分けてもよい。すなわち、毎ラウンド開始時に理論値には150を表示し、実利益量は一旦0にリセットするようにしてもいよい。
図127(e)および同図(e’)は、16ラウンドの開始時、すなわちアタッカが16回目の開放を開始した瞬間における装飾図柄表示装置208の様子を示す図である。
図127(e)に示す装飾図柄表示装置208では、実利益量を表す分子の位置の表示は「1950」であり、理論値を表す分母の位置の表示は「2400」である。
一方、図127(e’)に示す装飾図柄表示装置208では、理論値を表す分母の位置の表示が数値表示とは異なる表示になっている(ここでは「大盤振舞」)。遊技者に実際に与えられる利益が、予め想定されていた利益(理論値)に達しないと判定された場合には、利益示唆の報知を中止してもよい。すなわち、この例では、残り1ラウンドで、2400までの差が、1ラウンド分の理論値である150よりも開いているため、2400の数値表示を中止し、異なる表示態様で表示している。なお、この際、実利益量の表示と理論値の表示の両方の表示を中止してもよい。
なお、図127に示す例では、ラウンド表示を行っているが、「1R」、「2R」・・・・「16R」という表示態様(R表示態様)で、利益回数を正しく報知してもよい。
以上、具体例をもって説明したように、遊技者が獲得することができる利益量を、実際に利益を獲得することができる状態になる前に報知しておくことで、遊技者の遊技意欲をかき立て、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、変動時間の長さと出現率の比例関係が逆転している変動時間が選択される場合があっても良い。すなわち、一般的に、大きな利益は付与されにくく、小さな利益は付与されやすいため、ショートフリーズ(例えば、30秒の特図変動時間)は、ロングフリーズ(例えば、180秒の特図変動時間)よりも選択確率が高くなるが、ショートフリーズよりも長いが、ショートフリーズよりも選択される確率が高い、ミドルフリーズ(第四の変動時間)を設けてもよい。
また、状態毎に当たりとハズレの優位性が逆転する場合があってもよい。たとえば、遊技状態毎に大当りとハズレを引いた際の利益が変動するようにしてもよい。特にある状態においては、ハズレを引いた場合に遊技者に付与される利益の大きさが、当りを引いた場合に遊技者に付与される利益を上回る場合があっってもよい。
また、普図表示装置に当たり図柄が表示された場合に作動する普通電動役物(ここでは電チュー)の利益付与における特性は、特図表示装置に当たり図柄が表示された場合に作動する特別電動役物(ここではアタッカ)の利益付与における特性よりも高くしておいてもよい。例えば、「1回の作動における最大入賞数×1個の遊技球が入賞した場合に払い出しされる遊技球の数」が普通電動役物の方が、特別電動役物より多くしておいてもよい。
また、電サポ状態における普図の変動時間を複数備えることで、特図の変動時間が同じ場合であっても、普図の変動時間において遊技者に付与する利益の大きさを異ならせることができる。すなわち、電サポ状態における特図の長変動中(フリーズ中)の利益は、該長変動中の普通電動役物の作動回数に応じて変化するため、普図の変動時間の振り分けや普通電動役物の作動パターン(開放時間や開放態様)等に依存し、遊技者に付与する利益の大きさを異ならせることができる。
さらに、長変動時間選択時に実行される演出の一部と、短変動時間選択時に実行され、且つ複数回の短変動時間に亘って実行される演出の態様が共通になる場合がある。例えば、普通に遊技を行い、同じ契機での変動時間決定を比較した場合に、遊技者に与えられる利益の期待値は、ハズレの長変動の方が大当りの短変動よりも大きい。
また、実際に利益を獲得することができる状態になった期間(第二の期間の一例)において、遊技者に実際に付与された利益量が、事前に報知されていた理論値を上回る確率は、下回る確率よりも高くてもよい。また、実際に利益を獲得することができる状態になった期間において遊技者に実際に付与された利益量が、事前に報知されていた理論値と合致する確率は、下回る確率よりも高くてもよい。
また、理論値の報知は、大当り開始以前に行われる報知であり、理論値は、大当り毎に予め定められた利益の最大値(ラウンド数×ラウンド毎の最大入賞数×アタッカ毎の賞球数)であってもよい。さらに、理論値は、普通に遊技を行っている遊技者にとって容易に取得できる量であってもよい。例えば、極端に悪い釘調整や、遊技台に異常が起こらない限りは普通に取得することができる値であってもよい。
さらに、理論値の報知が、実際に利益を獲得することができる状態になった期間(第二の期間の一例)においても行われる場合がある。例えば、第二の期間の前の期間(第一の期間の一例)において開始された理論値の報知が、第二の期間に亘って継続して報知されていてもよいし、第一の期間において報知された後、報知が行われない期間を挟んで第二の期間において再度報知されてもよい。あるいは、反対に、理論値の報知は、第一の期間に限って行われ、第二の期間では行われない(例えば、表示が消える)ようにしてもよい。
また、フリーズ演出(疑似ボーナス)の実行中に、所定の時間センサが遊技球を検出しない場合には、遊技球の発射を促す報知を行ってもよい。例えば、普図高確率状態における特図の長時間変動中に所定の時間、発射装置の駆動を確認できない場合や、普図始動口(ゲート)や電チューで遊技球を検出できない場合には、遊技者に遊技球の発射を促す報知や、その遊技状態に応じた打ち方(例えば、右打ち)を促す報知を行ってもよい。さらに、これらの報知は、遊技球の検出状況に応じて報知態様や間隔を異ならせてもよい。
昨今の遊技台では、遊技の興趣をさらに向上することが望まれており、遊技の興趣を向上することができる遊技台として、以上の記載では、
『遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示手段は、電サポ状態において、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記電サポ状態において、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示は、第一の時間にわたって実行されるものであり、
前記第二の図柄変動表示は、第二の時間にわたって実行されるものであり、
前記発射手段が前記第一の時間において発射可能な遊技球の量は、第一の量であり、
前記発射手段が前記第二の時間において発射可能な遊技球の量は、第二の量であり、
前記第一の図柄変動表示の実行中に、前記発射手段により前記第一の量の遊技球が発射された場合に、第一の利益を付与可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示の実行中に、前記発射手段により前記第二の量の遊技球が発射された場合に、第二の利益を付与可能なものであり、
前記第一の利益は、第三の量の遊技球からなり、
前記第二の利益は、第四の量の遊技球からなり、
前記第三の量は、前記第一の量よりも多く、
前記第四の量は、前記第二の量よりも多い、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、『第一の当否判定を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段と、
第二の当否判定を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段と、
を備え、
前記第一の当否判定手段が前記第一の当否判定の結果として、当たりを導出した場合に、第三の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第二の当否判定手段が前記第二の当否判定の結果として、当たりを導出した場合に、第四の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第四の利益は、前記第三の利益よりも大きい利益である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『遊技球が少なくとも進入可能な始動領域と、
前記図柄表示手段は、前記第一の当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも表示可能なものであり、
前記始動領域は、第一の状態よりも第二の状態の方が、遊技球が少なくとも進入しやすいものであり、
前記始動領域は、前記第二の当否判定手段が前記第二の当否判定の結果として、当たりを導出した場合に、前記第一の状態から前記第二の状態に少なくとも状態変更可能なものであり、
前記図柄表示手段は、第三の時間にわたって第三の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の時間は、前記第二の時間よりも少なくとも長い時間であり、
前記第三の時間は、前記第二の時間よりも少なくとも短い時間であり、
前記第二の当否判定手段は、前記第一の図柄変動表示の実行中に、前記第二の当否判定の結果を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第二の当否判定手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に、前記第二の当否判定の結果を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第二の当否判定手段は、前記第三の図柄変動表示の実行中に、前記第二の当否判定の結果を一回以下導出可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の当否判定手段は、前記第三の図柄変動表示の実行中に、前記第二の当否判定の結果を導出できないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『複数種類の演出を少なくとも表示可能な演出表示手段を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記演出表示手段は、前記第一の図柄変動表示の実行中に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第三の図柄変動表示の実行中に、前記第一の演出を実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出の後に、実行される場合がある演出であり、
前記演出表示手段は、前記第一の図柄変動表示の実行中に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に、前記第二の演出を実行しないものであり、
前記演出表示手段は、前記第三の図柄変動表示の実行中に、前記第二の演出を実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記第一の当否判定手段が前記第一の当否判定の結果として、ハズレを導出した場合に、ハズレ図柄態様を少なくとも表示可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記第一の当否判定手段が前記第一の当否判定の結果として、当たりを導出した場合に、当たり図柄態様を少なくとも表示可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記第一の図柄変動表示において、前記ハズレ図柄態様を少なくとも表示可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記第一の図柄変動表示において、前記当たり図柄態様を表示しないものであり、
前記図柄表示手段は、前記第二の図柄変動表示において、前記ハズレ図柄態様を少なくとも表示可能なものであり、
前記図柄表示手段は、前記第二の図柄変動表示において、前記当たり図柄態様を表示しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
加えて、以上の記載では、『遊技球を少なくとも発射可能な発射手段(例えば、発射装置110)と、
遊技球が少なくとも進入可能な始動領域(例えば、電チュー)と、
電サポ状態を少なくとも開始可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)と、
複数の変動時間の中から一の変動時間を少なくとも選択可能な変動時間選択手段(例えば、主制御部300)と、
利益(例えば、賞球)の付与を少なくとも実行可能な利益付与手段(例えば、払出制御部600)と
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、非電サポ状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記始動領域は、第一の状態(例えば、閉状態)よりも第二の状態(例えば、開状態)の方が、遊技球が少なくとも進入しやすいものであり、
前記電サポ状態は、前記非電サポ状態よりも前記始動領域が前記第二の状態になりやすい制御状態であり、
前記図柄表示手段は、前記変動時間選択手段が選択した変動時間にわたって前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一の変動時間は、第一の変動時間(例えば、180秒)であり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一の変動時間は、第二の変動時間(例えば、30秒)であり、
前記利益付与手段は、前記電サポ状態における前記第一の変動時間の内に、前記発射手段が第一の量の遊技球を発射した場合に、前記利益として、第二の量の遊技球を少なくとも付与可能なものであり、
前記利益付与手段は、前記電サポ状態における前記第二の変動時間の内に、前記発射手段が第三の量の遊技球を発射が進入した場合に、前記利益として、第四の量の遊技球を少なくとも付与可能なものであり、
前記第二の量は、前記第一の量よりも多く、
前記第四の量は、前記第三の量よりも多い、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間よりも長い変動時間であり、
前記変動時間選択手段は、前記電サポ状態において、前記第一の変動時間を第一の確率で少なくとも選択可能なものであり、
前記変動時間選択手段は、前記電サポ状態において、前記第二の変動時間を第二の確率で少なくとも選択可能なものであり、
前記第二の確率は、前記第一の確率よりも高い確率であってもよい。
また、前記利益付与手段は、前記電サポ状態における前記第一の変動時間の内に、前記始動領域に第一の量の遊技球が進入した場合に、前記利益として、第二の量の遊技球を少なくとも付与可能なものであり、
前記利益付与手段は、前記電サポ状態における前記第二の変動時間の内に、前記始動領域に第三の量の遊技球が進入した場合に、前記利益として、第四の量の遊技球を少なくとも付与可能なものであり、
前記第二の量は、前記第一の量よりも多く、
前記第四の量は、前記第三の量よりも多くてもよい。
また、『第一の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
第二の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300)と、
を備え、
前記利益付与手段は、前記第一の当否判定手段が前記第一の当否判定の結果として、当りの当否判定の結果(例えば、特図大当り)を導出した場合に、第一の利益量を少なくとも付与可能なものであり、
前記利益付与手段は、前記第二の当否判定手段が前記第二の当否判定の結果として、当りの当否判定の結果(例えば、普図当り)を導出した場合に、第二の利益量を少なくとも付与可能なものであり、
前記第二の利益量が、前記第一の利益量よりも大きな利益量になる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第一の当否判定の結果が当りの当否判定の結果であった場合に、当り遊技中に、遊技球が進入可能になるアタッカを備え、
前記利益付与手段は、前記第一の当否判定手段が当りの当否判定の結果を導出した場合に、前記当り遊技中に第一の利益量を少なくとも付与可能なものであり、
前記利益付与手段は、前記第二の当否判定手段が当りの当否判定の結果を導出した場合に、前記始動領域が前記第二の状態中に第二の利益量を少なくとも付与可能なものであってもよい。
また、前記始動領域は、前記アタッカより、単位時間当たりの賞球数が多くなる場合があるものであってもよい。
さらに、前記始動領域は、前記アタッカより、賞球数が多いものであってもよい。
また、『前記図柄表示手段は、前記第一の当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、大当りの停止図柄)を少なくとも停止表示可能なものであり、
前記始動領域は、前記第二の当否判定の結果が当りの当否判定の結果であった場合に、前記第一の状態から前記第二の状態に少なくとも状態変更可能なものであり、
前記複数の変動時間のうちの少なくとも一の変動時間は、第三の変動時間(例えば、1秒)であり、
前記第一の変動時間は、前記第二の変動時間よりも長い変動時間であり、
前記第三の変動時間は、前記第二の変動時間よりも短い変動時間であり、
前記第二の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第一の変動時間の内に、前記第二の当否判定の結果(例えば、普図の当否判定)を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第二の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第二の変動時間の内に、前記第二の当否判定の結果を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第二の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第三の変動時間の内に、前記第二の当否判定の結果を導出不能または一回のみ導出可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『複数種類の演出を少なくとも表示可能な演出表示手段を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、煽り演出)であり、
前記演出表示手段は、前記第一の演出を、前記第一の変動時間の内に少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第一の演出を、前記第二の変動時間の内に少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第一の演出を、前記第三の変動時間の内には実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、成功演出)であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出の後に、実行される場合がある演出であり、
前記演出表示手段は、前記第二の演出を、前記第一の変動時間の内に少なくとも実行可能なものであり、
前記演出表示手段は、前記第二の演出を、前記第二の変動時間の内には実行しないものであり、
前記演出表示手段は、前記第二の演出を、前記第三の変動時間の内にも実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、ハズレの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合に、前記図柄変動表示を前記第一の変動時間にわたって少なくとも実行可能(例えば、第一フリーズを実行可能)なものであり、
前記図柄表示手段は、ハズレの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合に、前記図柄変動表示を前記第二の変動時間にわたって少なくとも実行可能(例えば、第二フリーズを実行可能)なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記図柄表示手段は、当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合には、前記図柄変動表示を、前記第二の変動時間よりも短い変動時間にわたって少なくとも実行可能なものであってもよい。あるいは、前記図柄表示手段は、当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合には、前記図柄変動表示を、前記第二の変動時間よりも短い変動時間でしか実行することができないものであってもよい。
また、前記図柄表示手段は、ハズレの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合に、前記電サポ状態の方が、前記非電サポ状態よりも、前記第一の変動時間以上の変動時間にわたって前記図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。
また同じく、遊技の興趣を向上することができる遊技台として、以上の記載では、
『情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
利益の付与を少なくとも実行可能な利益付与手段と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の期間において、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、利益情報の報知を少なくとも含む報知であり、
前記利益付与手段は、第二の期間において、遊技者に第一の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記利益情報は、前記第一の利益に関する情報であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも後の期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、『前記利益情報は、前記利益付与手段が前記第二の期間において、遊技者に少なくとも付与可能な利益の量に関する情報であり、
前記第一の利益は、第一の量であり、
前記利益付与手段は、前記第二の期間において、遊技者に第二の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第二の利益は、第二の量であり、
前記第二の量は、前記第一の量よりも少ない量である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記利益情報は、第一の利益情報であり、
前記報知手段は、前記第二の期間において、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、第二の利益情報の報知を少なくとも含む報知であり、
前記第二の利益情報は、前記第二の期間が開始されてから前記利益付与手段が遊技者に付与した利益の量に関する情報である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記利益付与手段は、第一の条件の成立があった場合に、遊技者に前記第二の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第二の期間において成立しない場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の条件は、第二の条件の成立があった後に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間において成立しない場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
加えて、以上の記載では、『情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
利益の付与を少なくとも実行可能な利益付与手段(例えば、払出制御部600)と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の期間(例えば、アタッカ開放前の、図127(b)のタイミングを含む期間)において、第一の報知(例えば、理論値の表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記利益付与手段が第二の期間(例えば、アタッカが開放している期間)において遊技者に付与可能な利益に関する情報の報知であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも後の期間である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、利益に関する情報とは、例えば、利益を得るために必要な特典が付与される回数(例えば動作回数)や、電チューが開放して賞球を獲得することができる状態の到来回数であってもよいし、理論上、払い出される最大の遊技球数であってもよい。
また、前記第一の報知は、前記利益付与手段が第二の期間において遊技者に付与可能な利益の量に関する情報の報知であってもよい。ここにう利益の量とは、理論上、払い出される最大の遊技球数であってもよい。
また、前記第一の報知は、前記第一の期間から前記第二の期間にまたがって報知されるものであってもよい。
また、『前記報知手段は、前記第一の報知を実行するにあたり、前記利益に関する情報の報知として、該利益の量に関する情報(例えば、理論上の最大賞球数)の報知を実行するものであり、
前記利益の量は、第一の量であり、
前記利益付与手段は、前記第二の期間において遊技者に第二の量(例えば、実際の賞球数)の利益しか付与しないこともあるものであり、
前記第二の量は、前記第一の量よりも少ない量である(例えば、図127(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記利益付与手段が前記第二の期間において遊技者に実際に付与した利益の量は、前記第一の報知における利益の量を下回る量になることがあってもよい。ここで、前記第二の量は0を含む量であってもよいが、遊技者が利益を得ようと思えば得ることができる有利な状態自体は実際に到来している。
なお、前記利益付与手段が前記第二の期間において遊技者に実際に付与した利益の量は、前記第一の報知における利益の量と同じ量になることがあってもよいし、反対に、該第一の報知における利益の量を上回る量になることがあってもよい。
また、『前記報知手段は、前記第二の期間において、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記第二の期間が開始されてから前記利益付与手段が遊技者に付与した利益の量に関する情報(例えば、実際の累積賞球数)を含んだ報知である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記報知手段は、前記第二の期間の終了時において、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記利益付与手段が前記第二の期間において遊技者に付与した利益の量に関する情報を含んだ報知であってもよい。
また、第二の報知は、第二の期間の開始から終了に亘って行われても良いし、第二の期間の終了時に表示されるものであっても良い。また、第二の期間において遊技者に付与された利益の総量に関する情報を含んだ報知であっても良いし、第二の期間において遊技者に利益が付与される毎に該利益の量に関する情報を含んだ報知が行われても良い。
また、『前記利益付与手段は、第一の条件の成立があった場合に、遊技者に前記第二の量の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第二の期間において、成立しない場合がある条件(例えば、アタッカへの入賞)である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の条件は、第二の条件(例えば、大当りへの当選)の成立があった後に少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間において、成立しない場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記α−1)
遊技球を少なくとも発射可能な発射手段と、
遊技球が少なくとも進入可能な始動領域と、
第一の当否判定を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段と、
第二の当否判定を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段と、
複数の図柄変動時間のうちから図柄変動時間を少なくとも選択可能な選択手段と、
利益の付与を少なくとも実行可能な付与手段と、
電サポ状態を少なくとも開始可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、第一の状態から第二の状態に少なくとも状態変更可能なものであり、
前記始動領域は、前記第一の状態中よりも前記第二の状態中の方が、遊技球が少なくとも進入しやすいものであり、
前記制御手段は、前記第二の当否判定の結果が第二の当否判定結果であった場合に、前記電サポ状態を少なくとも開始可能なものであり、
前記第一の当否判定手段は、非電サポ状態よりも前記電サポ状態の方が、前記第一の当否判定結果を少なくとも導出しやすいものであり、
前記付与手段は、前記始動領域に遊技球が進入した場合に、利益の付与を少なくとも実行可能なものであり、
前記付与手段は、前記電サポ状態における前記利益として、第一の量の遊技球を少なくとも付与可能なものであり、
前記発射手段は、前記電サポ状態において、第二の量の遊技球を少なくとも発射可能なものであり、
前記第一の量は、前記第二の量よりも多くなる場合があり、
前記複数の図柄変動時間のうちの少なくとも一つは、第一の図柄変動時間であり、
前記複数の図柄変動時間のうちの少なくとも一つは、第二の図柄変動時間であり、
前記表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動時間にわたって実行されるものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第二の図柄変動時間にわたって実行されるものであり、
前記第一の図柄変動時間は、前記第二の図柄変動時間よりも長い時間であり、
前記選択手段は、前記電サポ状態において、前記第一の図柄変動時間を第一の確率で選択可能なものであり、
前記選択手段は、前記電サポ状態において、前記第二の図柄変動時間を第二の確率で選択可能なものであり、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも低い確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記α−2)
付記α−1に記載の遊技台において、
前記複数の図柄変動時間のうちの少なくとも一つは、第三の図柄変動時間であり、
前記表示手段は、第三の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の図柄変動表示は、前記第三の図柄変動時間にわたって実行されるものであり、
前記第三の図柄変動時間は、前記第二の図柄変動時間よりも短い時間であり、
前記第一の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第一の図柄変動表示の実行中に前記第一の当否判定結果を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第一の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第二の図柄変動表示の実行中に前記第一の当否判定結果を複数回少なくとも導出可能なものであり、
前記第一の当否判定手段は、前記電サポ状態における前記第三の図柄変動表示の実行中に前記第一の当否判定結果を導出不能または一回のみ導出可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記α−3)
付記α−1に記載の遊技台において、
前記第二の当否判定手段は、前記第二の当否判定の結果として第四の当否判定結果を少なくとも導出可能なものであり、
前記付与手段は、前記非電サポ状態において前記第二の当否判定手段が前記第二の当否判定結果を導出した場合に、第一の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記付与手段は、前記非電サポ状態において前記第二の当否判定手段が前記第四の当否判定結果を導出した場合に、第二の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記付与手段は、前記電サポ状態において前記第二の当否判定手段が前記第二の当否判定結果を導出した場合に、第三の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記付与手段は、前記電サポ状態において前記第二の当否判定手段が前記第四の当否判定結果を導出した場合に、第四の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第一の利益は、前記第二の利益よりも大きな利益であり、
前記第三の利益は、前記第四の利益よりも小さな利益である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記α−4)
付記α−1に記載の遊技台において、
複数種類の演出を少なくとも表示可能な演出表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示において、実行されるものであり、
前記第一の演出は、前記第二の図柄変動表示において、実行されるものであり、
前記第一の演出は、前記第三の図柄変動表示において、実行されないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記α−5)
付記α−1に記載の遊技台において、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の図柄変動表示において、実行されるものであり、
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示において、実行されないものであり、
前記第二の演出は、前記第三の図柄変動表示において、実行されないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記α−6)
付記α−1に記載の遊技台において、
前記第一の図柄変動表示の少なくとも一部は、第一の図柄態様の停止表示であり、
前記第二の図柄変動表示の少なくとも一部は、前記第一の図柄態様の停止表示であり、
前記第三の図柄変動表示の少なくとも一部は、第二の図柄態様の停止表示であり、
前記第一の図柄態様は、第四の当否判定結果に対応する図柄態様であり、
前記第二の図柄態様は、前記第二の当否判定結果に対応する図柄態様であり、
前記第四の当否判定結果は、前記第二の当否判定の結果として導出される場合があり、
前記第四の当否判定結果は、前記第二の当否判定結果とは異なるものであり、
前記第三の図柄変動時間は、前記電サポ状態における前記第二の当否判定結果に対応する最長の図柄変動時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記β−1)
情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
利益の付与を少なくとも実行可能な付与手段と、
を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、第一の期間において、第一の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の報知は、前記付与手段が第二の期間において遊技者に付与可能な利益の量に関する情報の報知であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも後の期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記β−2)
付記β−1に記載の遊技台において、
前記第一の報知における前記利益の量は、第一の量であり、
前記付与手段が前記第二の期間において遊技者に付与した利益の量は、第二の量であり、
前記第二の量は、前記第一の量よりも少ないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記β−3)
付記β−1に記載の遊技台において、
前記報知手段は、前記第二の期間において、第二の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知は、前記付与手段が前記第二の期間において遊技者に付与した利益の量に関する情報の報知である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記β−4)
付記β−1に記載の遊技台において、
前記付与手段は、第一の条件の成立があった場合に、遊技者に第三の量の利益を少なくとも付与可能なものであり、
前記第三の量は、前記第一の量以下の量であり、
前記第三の量は、前記第二の量以下の量であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間において、成立しない場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記β−5)
付記β−1に記載の遊技台において、
前記第一の条件は、第二の条件の成立があった後で少なくとも成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間において、成立しない場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各実施形態や各適用可能形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や適用可能形態や変形例や付記に適用してもよい。
また、本明細書で説明する技術は、封入式のパチンコ機にも適用することができる。
図128は、本明細書で説明する技術を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図128に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図128に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
さらに、本明細書で説明する技術は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
続いて、本発明の技術的思想を適用することができる適用可能形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図129〜図172に示す符号は、原則として以下に説明する適用可能形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、以下の説明では図129〜図172に示す符号を優先する。
<適用可能形態A>
以下、図面を用いて、本発明の適用可能形態Aに係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図129を用いて、本発明の適用可能形態Aに係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
設定操作部137は、設定者(例えば、遊技者など)による押下操作が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンと、を備えている。また、設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下操作を検出する操作部センサ427(図132参照)を備えている。本適用可能形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。なお、設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、上述のチャンスボタン136と同様の機能を有するように構成してもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<パチンコ機の背面>
図130は、図129のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤の正面>
図131は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本適用可能形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本適用可能形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本適用可能形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本適用可能形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本適用可能形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本適用可能形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本適用可能形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本適用可能形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本適用可能形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本適用可能形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本適用可能形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本適用可能形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図132を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本適用可能形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下操作を検出する操作部センサ427と、遮蔽装置センサ430・チャンスボタン検出センサ426・操作部センサ427からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本適用可能形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図133(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」および「特図a」から「特図d」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本適用可能形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図a」は16R特別大当たり図柄、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」および「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本適用可能形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図133(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本適用可能形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。一方、「特図F」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図133(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本適用可能形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図134を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本適用可能形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本本適用可能形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図132に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図135を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本適用可能形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本適用可能形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本適用可能形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本適用可能形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図132に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本適用可能形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本適用可能形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図133(c)に示す普図A)および外れ図柄(図133(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。
また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図1および特図2それぞれについての特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308は、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行った後、第2特別図柄表示装置214を用いて特図2のの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本適用可能形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本適用可能形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図停止図柄、タイマ番号(特図変動時間)などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図134に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図136は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図137(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS251)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS252の次のステップS253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS254に移行する。
ステップS254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS256に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS256の次のステップS257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図137は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<特図1関連抽選処理>
次に、図138を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS281では、特別図柄または特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち、特図1変動遊技中または大当り遊技中であるか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS282に進む。ステップS282では、特図1変動遊技の保留があるか無いかを判定し、特図1変動遊技の保留が無い場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS283に進む。
ステップS283では、上述の特図確率変動フラグがONかOFFかを判定し、特図確率変動フラグがONの場合には、ステップS284に進んで、後述する当否判定用高確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行い、特図確率変動フラグがOFFの場合には、ステップS285に進んで、後述する当否判定用低確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行う。
ステップS286では、大当りの当否判定結果が大当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS287に進み、該当しない場合にはステップS288に進む。ステップS287では、大当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、大当り図柄(本適用可能形態では、特図1の場合には特図A〜特図Dのいずれか、特図2の場合には特図a〜特図cのいずれか)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS288では、小当りの当否判定結果が小当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS289に進み、該当しない場合にはステップS290に進む。ステップS289では、上述の小当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、小当り図柄(本適用可能形態では、特図1の場合には特図E、特図2は小当りなし)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS290では、図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、はずれ図柄(本本適用可能形態では、特図1の場合には特図F、特図2の場合には特図d)を決定した後に、ステップS291に進む。ステップS291では、ステップS286〜S290で決定した特図停止図柄の種類および現在(特図2の変動開始時)の保留記憶数に基づいて変動種別抽選を行い、変動パターンと特図変動時間を決定する。
なお、上述の特図2関連抽選処理では、特図2に関する抽選処理を行うが、図138に示す特図1関連抽選処理のうちの、特図2を特図1に、当否判定用高確率テーブル[特図1]を当否判定用高確率テーブル[特図2]に、当否判定用低確率テーブル[特図1]を当否判定用低確率テーブル[特図2]にそれぞれ読み替えるとともに、小当り判定を無くした処理と同一であるため、その説明は省略する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図139(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技を当選(大当り)とするか、特図1変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図1の大当り判定または小当り判定)を行い、特図1が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図1の大当り判定または小当り判定を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10220〜10383である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10384〜65535である場合には、特図1変動遊技のはずれと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にはずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
同図(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図2の大当り判定)を行い、特図2が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2の大当り判定を行う。なお、特図2変動遊技では、小当りに当選しないように構成している。
<特図決定用テーブル>
図140(a)、(b)に示す特図決定用テーブル[特図1]および特図決定用テーブル[特図2]は、上述の大当りフラグおよび小当りフラグ(当否判定結果)と、図柄乱数値と、第1、第2特図表示装置212、214による特図停止図柄の種類を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する特図図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得したはずれ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
本適用可能形態では、特図1変動遊技においては同図(a)の特図決定用テーブル[特図1]を参照し、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜24のときに特図Aを25/100の確率で、取得した図柄乱数値が25〜49のときに特図Bを25/の確率で、取得した図柄乱数値が50〜54のときに特図Cを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が55〜99のときに特図Dを45/100の確率でそれぞれ選択する。また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には図柄乱数値に関わらず特図E(小当り)を100%の確率で選択し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図F(はずれ)を100/100(100%)の確率で選択する。
また、特図2変動遊技においては、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜69のときに特図aを70/100の確率で、取得した図柄乱数値が70〜74のときに特図bを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が75〜99のときに特図cを25/100の確率でそれぞれ選択する。また、特図2変動遊技においては、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図d(はずれ)を100%の確率で選択する。なお、特図2変動遊技では、特図1変動遊技とは異なり、小当りが選択される確率を0%に設定している。
<変動表示時間決定テーブル>
図141は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例であり、図142は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出と、乱数値を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図141に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bで、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図142に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図cで、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図143を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS311では、チャンスボタン136や設定操作部137などの操作手段の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを操作手段の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本適用可能形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図144を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本適用可能形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<操作手段画像表示処理>
次に、図145を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される操作手段画像表示処理について詳細に説明する。なお、同図は、操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)の受付期間の開始タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。なお、本発明に係る操作手段は、チャンスボタン136や設定操作部137に限定されるものではなく、例えば、球発射ハンドル134なども含まれ、遊技者が操作可能なものであればよい。また、「操作手段の受付期間」とは、操作手段の操作を検出した場合に当該操作を有効と判断し、当該操作に対応する処理を実行することが可能な期間のことである。
また、「操作手段の受付期間の開始タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、特図先読み処理において特図変動遊技の大当りまたは小当りに当選した場合、所定個数の遊技球の払い出しが行われた場合、遊技状態が第一の遊技状態から遊技者にとって有利な第二の遊技状態(または、遊技者にとって不利な第三の遊技状態)に移行した場合、大当り遊技後に特図変動遊技が所定回数行われた場合、所定の抽選に当選した場合、などが挙げられる。
ステップS1002では、操作手段画像(詳細は後述するが、例えば、チャンスボタン136を模した画像)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、ステップS1003に進む。ステップS1003では、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像(後述する操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像や、操作手段画像の表示を伴う経過時間報知画像を含む。以下同様)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行って処理を終了する。
例えば、操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像(操作手段に対して何らかの操作が必要であることが把握できる操作手段画像。例えば、操作手段を模した経過情報報知画像)が表示されている場合は、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、操作手段に関する情報を含まない経過時間報知画像(操作手段の操作が必要であることが把握できない経過時間報知画像。例えば、経過時間を表す数字のみからなる経過時間報知画像)が表示されている場合は、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。なお、本適用可能形態では、後述する各適用可能形態において経過時間報知画像(例えば、メーターの目盛りの画像)を装飾図柄表示装置208に表示する例を示すが、経過時間報知画像を表示しないものであってもよい。表示しない場合は、このステップS1003の処理を行わずに処理を終了する。
ステップS1004では、装飾図柄表示装置208に操作手段画像を表示中か否かを判定し、表示中でない場合には処理を終了し、表示中の場合にはステップS1005に進む。このステップS1005では、操作手段画像に対応する操作手段(例えば、操作手段画像がチャンスボタン136を模した画像の場合にはチャンスボタン136)の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けた場合にはステップS1007に進み、操作を受付けていない場合にはステップS1006に進む。
ステップS1006では、操作手段画像の表示終了タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1007に進み、該当しない場合にはステップS1008に進む。ここで、「操作手段画像の表示終了タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、ステップS1002における操作手段の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過した場合、遊技状態が異なる遊技状態に移行した場合などが挙げられる。
ステップS1007では、装飾図柄表示装置208に表示している操作手段画像(経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像や、経過時間報知画像の表示を伴う操作手段画像を含む。以下同様)を消去し、操作手段画像の表示を終了する。ステップS1008では、操作手段の受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009では、操作手段受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したことを契機として操作手段画像を特定の画像に切り替えるために、当該特定の画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。一方、ステップS1010では、操作手段画像の表示を継続するために、操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には画像データの更新処理を行う。
例えば、経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができる操作手段画像。例えば、経過時間に合わせて表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)が変化する操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、経過時間に関する情報を含まない操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができない操作手段画像。例えば、操作手段を模した画像のみからなる操作手段画像や、操作手段の名称(例えば、チャンスボタン)を表す文字情報のみからなる操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<予告抽選処理>
次に、図146を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される予告抽選処理について詳細に説明する。なお、同図は、予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる大当りフラグの値を参照し、大当りフラグの値がオンの場合には大当りの当選と判定してステップS1102に進み、大当りフラグの値がオフの場合には大当りの非当選と判定してステップS1103に進む。ステップS1102では、後述する予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。
ステップS1103では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる小当りフラグの値を参照し、小当りフラグの値がオンの場合には小当りの当選と判定してステップS1104に進み、小当りフラグの値がオフの場合には小当りの非当選と判定してステップS1105に進む。ステップS1104では、後述する予告抽選テーブルの「小当り」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。また、ステップS1105では、後述する予告抽選テーブルの「はずれ」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。ステップS1106では、第2副制御部500に対して、予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを送信した後に処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、図147〜図149を用いて、パチンコ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<予告抽選テーブル>
図147に示す予告抽選テーブルは、上述の予告抽選処理で行う予告抽選に用いるテーブルの一例であり、特図の図柄種別(当否結果)、特図の変動時間、予告テーブル番号、および抽選値の数値範囲を関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、大当りフラグがオンの場合、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値に基づいて、予告テーブル1〜5のいずれかを選択する抽選(予告抽選)を行う。
例えば、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B、特図1の変動時間が15000msの場合には、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「変動時間」の項目が「15000ms」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値が0〜9のときは予告テーブル2を選択し、取得した予告抽選用乱数値が10〜29のときは予告テーブル3を選択し、取得した予告抽選用乱数値が30〜94のときは予告テーブル4を選択し、取得した予告抽選用乱数値が95〜99のときは予告テーブル5を選択する。
なお、本適用可能形態では、大当りフラグおよび小当りフラグがオフ(はずれ)で、特図の変動時間が1500ms、3000ms、または8000msの場合には、予告抽選用乱数値とは無関係に予告テーブル1を選択する。また、予告テーブル5が選択されるのは、大当りフラグがオンで、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B(または特図2の図柄種別が特図a〜特図c)の場合だけである。また、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図D(潜伏確変)の場合の抽選値と、小当りフラグがオンの場合の抽選値を同一に設定している。なお、本適用可能形態では、小当りは小当り用のテーブルで予告抽選を行っているが、大当り用のテーブルと同じテーブルで予告抽選を行うようにしてもよい。
<予告テーブル>
図148(a)に示す予告テーブルは、上述の予告テーブルのうちの予告テーブル4の一例であり、予告態様と抽選値の数値範囲とを関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、上述の予告抽選で予告テーブル4を選択した場合、この予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する予告態様抽選を行う。例えば、取得した乱数値が0〜9のときは「ボタン押下(1回)予告」を選択し、取得した態様を決定し、取得した乱数値が10〜24のときは「ボタン押下(2回)予告」を選択し、取得した乱数値が25〜39のときは「会話予告」を選択し、取得した乱数値が40〜59のときは「扉を開けろ予告」を選択し、取得した乱数値が60〜74のときは「宝箱選択予告」を選択し、取得した乱数値が75〜89のときは「ステップアップ予告」を選択し、取得した乱数値が90〜99のときは「タイトル予告」を選択する。
なお、図148(b)〜図148(d)、および図149(a)〜図149(b)は、「扉を開けろ予告」の内容を細分化したものであり、例えば、1回目の予告態様抽選で「扉を開けろ予告」を選択した場合には、図148(b)に示す、「扉を開けろ予告」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行う。次に、2回目の予告態様抽選で、例えば「メーターの色 青→赤」を選択した場合には、図148(c)に示す、「メーターの色 青→赤」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行う。
次に、3回目の予告態様抽選で、例えば「姫「チャンス!」」を選択した場合には、図148(d)に示す、「姫「チャンス!」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する4回目の予告態様抽選を行う。次に、4回目の予告態様抽選で、例えば「看板「リーチかも」」を選択した場合には、図149(a)に示す、「看板「リーチかも」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する5回目の予告態様抽選を行う。次に、5回目の予告態様抽選で、例えば「姫の扇(花丸)」を選択した場合には、図149(b)に示す、「姫の扇(花丸)」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する6回目の予告態様抽選を行う。
<操作手段画像表示の適用可能形態1>
次に、図150を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態1について説明する。なお、同図は、適用可能形態1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングは到来していないが、チャンスボタン136に対する2回の操作を遊技者に促すために、第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで第2の操作手段画像BG2の表示を行うとともに、「チャンスボタンを押せ!」という文字情報の表示を中央下部に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する動画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が5秒経過したこと(受付期間の残り時間が1秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が3秒経過した(受付期間の残り時間が3秒であること)ことを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。なお、この例では、同図(f)のタイミングで第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続してもよい。
適用可能形態1に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本適用可能形態では、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとし、その2秒後の同図(b)に示すタイミングを、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミング、かつ、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングとしてもよい。すなわち、操作手段のN回目(Nは正の整数)の操作の受付期間の開始タイミングをすべて同じタイミングにしてもよい(他の適用可能形態も同様)。
また、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミングとチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングを同じタイミングにした場合であっても、各々の受付時間が異なるときには経過時間の報知開始タイミングを異ならせてもよく、この例では、操作受付開始から2秒間が経過した後に、チャンスボタン136の2回目の操作の受付時間の経過時間を報知するようにしてもよい。
<操作手段画像表示の適用可能形態2>
次に、図151を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態2について説明する。なお、同図は、適用可能形態2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。なお、同図(a)〜同図(f)に示す表示は、上記図150(a)〜(f)に示す表示例と同一であるため、その説明は省略する。
図151(g)は、同図(a)〜(d)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、同図(b)に示す、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。なお、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。 同図(k)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過した直後に、チャンスボタン136の2回目の操作を受付けたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているとともに、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の1回目の操作を行わなかった状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(殿と爺)を表示してもよい。
同図(l)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過した直後のタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過し、かつ、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われなかったことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
適用可能形態2に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態3>
次に、図152を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態3について説明する。なお、同図は、適用可能形態3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態3は、上記適用可能形態1における第1の経過時間報知画像TG1に替えて、第3の経過時間報知画像TG3を適用したものである。この第3の経過情報報知画像TG3は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよい。
適用可能形態3に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態4>
次に、図153を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態4について説明する。なお、同図は、適用可能形態4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示も継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該状態を継続している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去し、当該状態を継続している。
同図(e)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(f)は、同図(e)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、キャラクタ画像(殿)とは異なるキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、同図(e)に示す状態でチャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(f)に示す表示を行ってもよい。
同図(g)は、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
適用可能形態4に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態5>
次に、図154を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態5について説明する。なお、同図は、適用可能形態5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態5は、上記適用可能形態4における第2の経過時間報知画像TG2に替えて、第4の経過時間報知画像TG4を適用したものである。この第4の経過情報報知画像TG4は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよい。
適用可能形態5に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示適用可能形態6>
次に、図155を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態6について説明する。なお、同図は、適用可能形態6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。例えば、大当り判定で特図1に大当りし、特図図柄抽選で特図1の特図停止図柄が特図Aに決定し、変動パターン抽選で特図の変動時間が45000msに決定した場合、第1副制御部400は、大当りフラグの値がオン、特図停止図柄が特図A、特図の変動時間が45000msの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、上記図147に示す予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」の変動時間45000msに対応する抽選値を用いて予告抽選を行う。この予告抽選において、取得した乱数値が30〜94の数値範囲であったと仮定すると、予告テーブル4を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図148(a)に示す予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する1回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が40〜59の数値範囲であったと仮定すると、「扉を開けろ予告」を選択することになる。続いて、第1副制御部400は、上記図148(b)に示す「扉を開けろ予告」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が50〜64の数値範囲であったと仮定すると、「メーターの色 青→赤」を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図148(c)に示す「メーターの色 青→赤」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が30〜59の数値範囲であったと仮定すると、姫「チャンス!」を選択することになる。本適用可能形態6では、このような予告抽選や予告態様抽選によって決定された予告演出態様に従って予告演出が実行される。
図155(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136に対する操作を遊技者に促すために、「扉を開けろ!!!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、この第1の経過時間報知画像TG1−1の表示と同じタイミングで、上述の「扉を開けろ予告」の予告演出に対応する画像(この例では、「扉を開けろ!!!」という文字表示と、扉を模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。本適用可能形態では、この予告演出の一部の画像(この例では、扉を模した画像)がチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−2を兼ねている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、上述の「メーターの色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色と第2の経過時間報知画像TG1−2の色を変化させることで、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、当該色の変化により、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(e)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、上述の姫「チャンス!」の予告演出に対応する画像(この例では、「チャンス!」という文字表示と、キャラクタ画像(姫))を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われずに1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の全表示領域で行っている。なお、同図(e)に示す表示の後に当該表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示した図であり、当該リーチ表示は、同図(d)、(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示される。
適用可能形態6に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本適用可能形態の場合、予告テーブルで経過時間報知画像の表示(メーターの色)についても抽選を行っているが、経過時間報知画像について予告テーブルで抽選を行わないものであってもよい。この場合、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、あらかじめ決められた時間の経過で表示態様を変えるもの(例えばT秒経過するとメーターの色が変わるなど)であってもよい。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、時間の経過により表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)を変えないものであってもよい。
<操作手段画像表示適用可能形態7>
次に、図156を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態7について説明する。なお、同図は、適用可能形態7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が3秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1の上方に、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間(この例では、3秒)を報知するための残り時間報知画像TG1−2(この例では、数字情報の画像)を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が5秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が1秒であることを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が0秒であること(チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したこと)を報知する画像を表示している。
なお、同図(f)は特図変動遊技の当否結果がはずれの場合のはずれ表示の一例を示した図であり、同図(g)は特図変動遊技の当否結果が大当り場合の大当り表示の一例を示した図である。これらのはずれ表示または大当り表示は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態(操作の受付期間中)において、チャンスボタン136の操作が行われた場合や、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合などに表示される。
適用可能形態7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示適用可能形態8>
次に、図157を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態8について説明する。なお、同図は、適用可能形態8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンの操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、設定操作部137の右ボタンの操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、宝箱を模した画像。白色)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、また、設定操作部137の左ボタンの操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、宝箱を模した画像。白色)を左側表示領域にそれぞれ表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンに対する操作を遊技者に促すために、「方向キーで開ける宝箱を選べ!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、これらの第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、「宝箱の色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第2の操作手段画像BG2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1の色と第2の操作手段画像BG2の色を変化させることで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第2の操作手段画像BG2の表示は変化させていない。
同図(e)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。
一方、同図(f)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、同図(e)、(f)に示す予告演出を共通にしてもよい。また、特図変動遊技の判定結果が大当りである場合には、同図(g)に示すように、同図(f)の予告演出よりも信頼度や期待感が高い予告演出を行うように構成してもよい。
同図(h)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから第1の経過時間報知画像TG1を消去している。なお、第1の経過時間報知画像TG1の消去に合わせて、第1の操作手段画像BG1と第2の操作手段画像BG2を消去してもよい。
適用可能形態7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態9>
次に、図158を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態9について説明する。なお、同図は、適用可能形態9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび変動アイコンの表示を行うように構成している。
ここで、保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の中央表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(f)は、同図(c)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「リーチじゃ!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を変動アイコンCIの前方に表示してもよい。また、図示はしないが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1に加えて変動アイコンCIを消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
適用可能形態9の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態10>
次に、図159を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態10について説明する。なお、同図は、適用可能形態10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、当該特図変動遊技の当否結果に基づいて予告演出(この例では、逆さまのキャラクタ画像(殿)が「リーチかも」と書かれた看板を持っている画像の表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能とされている。なお、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部、または第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「激アツだ!!!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が予告演出の画像によって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および予告演出を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
適用可能形態10の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態11>
次に、図160を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態11について説明する。なお、同図は、適用可能形態11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動表示中に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始されたタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示領域208sにおいて普図変動表示を開始し、当該普図変動表示当否判定に基づいた予告演出を行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示と当該普図変動遊技の当否判定に基づいたに予告演出(この例では、キャラクタ画像(姫)が下方から現れる表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。なお、これに加えて(または替えて)第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本適用可能形態において以下同様)。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動遊技の当否結果に基づいく予告演出を継続するとともに、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能な状態とされている。
同図(e)は、普図の停止表示を行ったタイミングを示している。このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該普図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、キャラクタ画像(姫)が扇を持っている画像)を表示している。また、上述のとおり、普図変動遊技において普図当り図柄2が選択されたことから、普図変動表示領域208sに「普図装飾2」に対応する普図用装飾図柄を表示している。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「チャンスなのか?」という文字情報)を表示している。なお、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(e)または(f)の表示を行ってもよい。
適用可能形態11の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態12>
次に、図161を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態12について説明する。なお、同図は、適用可能形態12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、3つの保留アイコンPI1〜PI3を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が3つあることを示している。
なお、この例では、3番目の保留アイコンPI3としてキャラクタ画像(サボハニ)を表示することにより、3番目の特図変動遊技の先読みによる当否結果を示唆している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が3から2に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている1番目の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、2番目の保留アイコンPI2と3番目の保留アイコンPI3を、隣接する保留アイコンの位置に移動する移動アニメーションを行っている。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコンPI2、PI3の移動アニメーションが終了したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の後方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の一部は保留アイコンPI3に覆われて視認不能な状態とされている。なお、これに加えて(または替えて)保留アイコンPI3で第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本適用可能形態において以下同様)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(f)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動以降の特図変動(この例では、2回転後の特図変動)の当否結果を示唆する予告(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字情報)を表示している。なお、当該予告は、当該特図変動以降の特図変動の当否結果を示唆する「先読み予告」の一例である。
なお、この例では、保留アイコンPI2、PI3の表示を消去しないように構成しているが、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1と同時に消去してもよい。また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)の表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
適用可能形態12の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
図162は、適用可能形態12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、同図(c)〜(e)に示すように、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の前方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の全てが保留アイコンPI3に覆われることなく視認可能な状態とされている。
適用可能形態12の変形例の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態13>
次に、図163〜図164を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態13について説明する。なお、図163〜図164は、適用可能形態13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本適用可能形態では、2つの操作手段画像のうちの一方の画像の一部を変動アイコンで覆うように構成している。
図163(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の左側表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄表示装置208の左側表示領域において変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、この例では、第2の操作手段画像BG2は変動アイコンCIによって覆われることなく、第2の操作手段画像BG2のすべてが視認可能な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方(裏手)に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した静止画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、10秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG1を消去している。
図164(i)は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。しかしながら、キャラクタ画像(殿)の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、キャラクタ画像(殿)の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、同図(j)〜(k)は、同図(i)の表示後、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前にチャンスボタン136の2回目の操作が行われなかったときの表示例を示している。
同図(l)は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域にキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(l)に示す表示を行ってもよい。なお、同図(m)は、同図(l)の表示後、所定時間経過後にキャラクタ画像(殿)を消去した後の表示例を示している。
図165は、適用可能形態13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、上記適用可能形態4と同様に、同図(c)に示すタイミングで、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2と同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1とチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を表示している。そして、第1の経過時間報知画像TG1の一部を変動アイコンCIで覆うように構成している。
すなわち、同じ経過時間を報知する第1の経過時間報知画像TG1および第2の経過時間報知画像TG2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1)が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
適用可能形態13の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCIが表示される位置は上記に限らず、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像のみは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも2つ以上の画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの2つの画像だけは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像だけは、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、変動アイコンによって覆われる位置に表示される画像は、少なくとも一部が覆われるものであってもよく、一部のみが覆われるものであってもよく、すべて覆われるものであってもよい。
<操作手段画像表示の適用可能形態14>
次に、図166を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態14について説明する。なお、同図は、適用可能形態14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態は、上記適用可能形態6(図155参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および第1の経過時間報知画像TG1−2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1−1)を、同図(b)〜(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、当該一方の画像(第1の経過時間報知画像TG1−1)の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。また、同図(b)に示すタイミングでキャラクタ画像(殿)により第1の経過時間報知画像TG1−2の一部を覆っており、同図(c)に示すタイミングでキャラクタ画像(姫)により第1の経過時間報知画像TG1−1の一部を覆っているものである。また、本適用可能形態では、上記適用可能形態6(図155参照)と同様に、図147〜21を使用した予告抽選処理を行っている。なお、他の表示は上記適用可能形態6(図155参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の適用可能形態15>
次に、図167を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態15について説明する。なお、同図は、適用可能形態15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態は、上記適用可能形態7(図156参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてを、同図(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記適用可能形態7(図156参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の適用可能形態16>
次に、図168を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態16について説明する。なお、同図は、適用可能形態16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態は、上記適用可能形態8(図157参照)における第1の経過時間報知画像TG1の一部を、同図(b)〜(h)に示すように、普図変動表示の当否判定結果を示唆する予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記適用可能形態8(図157参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の適用可能形態17>
次に、図169を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態17について説明する。なお、同図は、適用可能形態17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態は、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域の上方に表示している。また、同図(b)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、その一部が第1の操作手段画像BG1の上に重なるように表示している。すなわち、本適用可能形態は、第1の操作手段画像BG1の一部を第2の操作手段画像BG2で覆うことにより、第1の操作手段画像BG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
また、同図(b)に示す状態において、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合には、同図(c)に示す装飾図柄の変動表示が行われ、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた場合には、同図(d)に示すように、第1の操作手段画像BG1に替えてキャラクタ画像(殿)が表示され、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた場合には、同図(e)に示すように、第2の操作手段画像BG2に替えてキャラクタ画像(爺)が表示される。
なお、本適用可能形態では、2回の操作を促す場合に、当該操作回数と同一の2つの操作手段画像を表示する例を示したが、例えば、3回以上の操作を促す場合に、当該操作回数と同じ数の操作手段画像を表示してもよい。また、1回の操作を促す場合に、当該操作回数よりも多い数の操作手段画像を表示してもよい。この場合、1回の操作を遊技者に強く促すことができる場合がある。
<操作手段画像表示の適用可能形態18>
次に、図170を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態18について説明する。なお、同図は、適用可能形態18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(d)に示すタイミングでは、特図変動遊技の新たな保留が発生したことを契機として、保留アイコンの増加アニメーションを行うとともに、増加後の2番目の保留アイコンPI2(この例では、チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部と、隣接する1番目の保留アイコンPI1の一部を覆うように構成している。すなわち、本適用可能形態は、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部を保留アイコンPI2で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった経過時間報知画像や保留アイコンに遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、保留アイコンPI2は、チャンスボタン136の操作に対応する操作手段画像を兼ねており、所定の受付時間内にチャンスボタン136が操作された場合には、同図(g)に示すように、保留アイコンPI2の表示態様が、操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)から、当該保留アイコンPI2に対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する画像(この例では、特図変動遊技の先読みによる当否結果が大当りであることを示唆するキャラクタ画像(サボハニ))に変化するように構成している。
このような構成とすれば、操作手段の操作で変化する保留アイコンによって遊技情報を得ることができるため、操作手段に対する操作をさらに促すことができる上に、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、この例では、保留アイコンPI2の変化前の画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)と変化後の画像(キャラクタ画像(サボハニ))の両方で第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆うように構成しているが、変化後の画像では第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の1回目の操作を促した上で、操作手段の2回目の操作を確実に行わせることができ、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
また、チャンスボタン136の1回目の操作では、同図(f)に示すように、当該変動に関する予告演出を開始し、チャンスボタン136の2回目の操作では、同図(g)に示すように、保留アイコンの表示態様を変化させるように構成することで、保留に関する表示よりも、当該変動に関する表示を優先して表示してもよい。また、この場合に、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の役割を反対にしてもよい。また、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の少なくとも一方を、他の操作手段(例えば、設定操作部137)による操作に変更してもよい。また、チャンスボタン136の操作を1回することで当該変動に関する予告演出と保留アイコンの表示態様の両方を変化させるように構成してもよい。
<操作手段画像表示の適用可能形態19>
次に、図171を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の適用可能形態19について説明する。なお、同図は、適用可能形態19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本適用可能形態では、同図(a)、(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は菱形の図形を点滅表示する。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すチャンスボタン136の操作の受付開始タイミングから所定時間が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、遮蔽装置246の右扉246bを閉じる方向に移動し、当該右扉246bで第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動表示中の装飾図柄のすべてを覆うことにより、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動中の装飾図柄のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成している。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった操作手段画像、経過時間報知画像、保留アイコン、および装飾図柄に遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。なお、遮蔽装置246によって第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンのすべてを覆うようにしてもよいし、変動中の装飾図柄の一部を覆うようにしてもよい。
なお、本適用可能形態では、同図(d)に示すように、遮蔽装置246の右扉246bの移動に連動して装飾図柄の表示位置を視認可能な位置に変更してもよいし、遮蔽装置246の一部に切欠き部を形成し、当該切欠き部を通して特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fが視認可能な状態になるように構成してもよい。
このような構成とすれば、装飾図柄や第4図柄のように遊技者にとって重要な遊技情報を確実に把握することができるため、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
<操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例>
図172は、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。同図には、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の一例として、操作手段の受付開始タイミングが到来したときに表示する受付開始用の画像と、操作手段の受付時間が半分経過したときに表示する受付期間半分経過用の画像と、操作手段の受付終了タイミングが到来したときに表示する受付終了用の画像を示している。
同図(a)は、操作手段画像として、操作手段のデザインを模した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(b)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせて複数に区切られたメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(c)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてランプ(LEDなどの発光手段によるものや、LCDなどの表示手段によるものを含む)が徐々に消灯されていく様子を表した画像を採用している。
同図(d)は、残り時間報知画像として、操作の受付期間の残り時間をカウントダウンしていくように構成し、同図(e)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に薄くして、受付期間の直前で画像を消去するように構成し、同図(f)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に濃くしていくように構成している。これらの操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像を上記適用可能形態のいずれかに適用してもよい。
以上説明したように、上記適用可能形態Aに係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図156(a)〜(e)に示す第1の経過時間報知画像TG1−1)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図156(c)〜(e)に示す残り時間報知画像TG1−2)であり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間を報知するための残り時間報知画像)であり、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記複数の表示のうちの少なくとも一つの表示の表示態様を変化可能(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウンする、表示(操作手段に関する表示、予告演出、普図の図柄変動表示、保留アイコンなど)により操作手段に関する表示の少なくとも一部を隠す)なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記適用可能形態Aに係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであり、前記第二の表示は、前記受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウン)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、異なる表示態様へ変化(例えば、図155(c)に示すように、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(青色)から第2の色(赤色)に変化)するものであってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができ、遊技者の飽きを防ぐことができる場合がある。また、表示を見て、遊技者が操作タイミングを決められるので、遊技者が遊技に参加しやすくなることができる場合がある。
また、前記第一の表示(例えば、メーター)は、前記第二の表示(例えば、数字)と異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示による報知により、遊技者に操作手段の操作をより強く促すことができる場合がある。また、多彩な表示による報知により、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示は、少なくとも前記受付期間が終了した場合に終了(例えば、経過時間報知画像や残り時間報知画像を消去)するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方は、当否判定の結果を示唆するもの(例えば、図152に示す第3の経過時間報知画像TG3)であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者の遊び方の選択肢が増え、より遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の表示に、操作手段の操作の受付期間であることを報知する第三の表示(例えば、図156(a)〜(e)に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を含み、前記第三の表示は、操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間を報知せず、前記第三の表示は、前記受付期間中であって、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に必要以上に操作を促すことによる遊技の興趣の低下を防ぐことができる場合がある。また、表示にメリハリをつけ、遊技者をより楽しませることができる場合がある。
なお、操作手段の操作の受付期間であることのみを報知する第三の表示が表示されてもよく、操作手段の操作の受付期間であることを少なくとも報知する第三の表示が表示されてもよい。
また、第三の表示は、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間のみを報知しないものであってもよいし、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間を少なくとも報知しないものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間を少なくとも報知するものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間のみを報知するものであってもよい。
また、第三の表示は、第一の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第三の表示は、第一および第二の表示の両方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一および第二の表示の両方の表示の実行中のみ実行可能なものであってもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも一方の表示に(または一方の表示のみ、または両方の表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも第三の表示に(または第三の表示のみ、または第一〜第三のすべての表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、前記複数の表示は、特定の時間が経過した場合に表示される第四の表示(例えば、図155(c)に示す第1の経過時間報知画像TG1−2)を含み、前記第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(白色)から第4の色(赤色)に変更)を少なくとも行うものであってもよい。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知のみを行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行わないものであってもよい。
また、上記適用可能形態Aに係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)であり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、図158に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第四の表示(例えば、図158に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第三の表示の表示位置と前記第四の表示の表示位置が一致している場合に、該第三の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第三の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの他方の表示の少なくとも一部である、ことを特徴とする遊技台である。
本適用可能形態Aに係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図158に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部または全部、図169に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第一の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図158に示す変動アイコンCI、図169に示す第2の操作手段画像BG2(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第二の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見づらくし、遊技者の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、第五の表示(例えば、図158に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第四の表示の表示位置と前記第五の表示の表示位置が一致している場合に、該第五の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第五の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図158に示す経過時間報知画像TG1)は、前記第四の表示(例えば、図158に示す変動アイコンCI)と異なる表示態様であってもよい。なお、異なる表示態様とは、形状が異なるものを示してもよく、透過度が異なるものを示してもよく、色が異なるものを示してもよく、大きさが異なるものを示してもよい。また、形状が同じであっても、色が異なるものであれば異なる表示態様であってもよいように、第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)が異なれば、異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、色が異なるものであっても、形状が同じで同じ表示態様であってもよいように第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つであって、第三の表示の一部と一致しているもの)が一致していれば、同じ表示態様であってもよい。
また、前記第三の表示(例えば、図158に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1)は、前記第二の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図158に示す変動アイコンCI)は、前記第一の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見やすくし、遊技者に操作を確実に行わせることができる場合がある。また、遊技者を焦らせ、ボタンの押下を促すことができる場合がある。また、遊技に集中させ、遊技者が飽きてしまうのを防ぐことができる場合がある。
(A)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第二の表示(例えば、予告演出の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
(B)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一の表示(操作手段に関する表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に予告をより注目させることができる場合がある。
なお、上記(A)、(B)の場合、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示(または一方の表示のみ、または両方の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告を含むものであってもよいし、第一の表示と第二の表示は同じ(または異なる)当否判定の結果を示す予告であってもよい。例えば、2つとも特図の当否判定結果でもよいし、2つとも普図の当否判定結果でもよい。また、一方が特図の当否判定結果で、他方が普図の当否判定結果でもよいし、一方が当該変動の当否判定結果で、他方が次回以降の当否判定の結果(特図/普図の先読み)でもよいし、両者が、異なる変動の当否判定結果(特図/普図の先読み)でもよい。
(C)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の少なくとも一部が、複数の他の表示で隠されるようにすれば、隠された表示をより注目させることができる場合がある。なお、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の一部のみ(またはすべて)が、複数の他の表示で隠されるようにしてもよい。
(D)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示が、複数の他の表示を隠すようにすれば、隠す表示をより注目させることができる場合がある。また、隠された表示もより注目させることができる場合がある。なお、複数の他の表示のうちの一方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠され、他方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠されるようにしてもよい。
なお、上記(C)、(D)の場合、第三の表示は、少なくとも当否判定の結果を示唆する予告(または当否判定の結果を示唆する予告のみ)を行うものであってもよいし、第三の表示は、少なくとも操作手段の受付期間の報知(または操作手段の受付期間の報知のみ)を行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告および操作手段の受付期間の報知のうちの少なくとも一方(または両者のうちの一方のみ、または少なくとも両方、または両方だけ)を行うものであってもよい。なお、表示手段は、報知手段であってもよいし、表示は、報知であってもよい。
以上の記載では、
『 カウント手段[例えば、カウンタタイマ412]と、
表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、
を備えた遊技台であって、
前記カウント手段は、賞球数をカウント可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記賞球数が第一の数[例えば、偽の値]であることを示す画像(以下、「第一の画像」という。)の表示であり、
前記第二の表示は、前記賞球数が第二の数[例えば、真の値]であることを示す画像(以下、「第二の画像」という。)の表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示が表示された後に表示が開始される場合がある表示であり、
前記第一の数は、前記カウント手段のカウント数とは異なる場合がある数であり、
前記第二の数は、前記カウント手段のカウント数に対応する数である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第二の画像は、前記第一の画像と表示態様が異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示[例えば、図127(b)に示す0/150の表示]は、前記第二の表示[例えば、図127(c’)に示す150/150の表示]が表示される前に表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の数は、前記第二の数よりも少ない数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記賞球数は、大当り遊技における獲得球数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記賞球数は、累積獲得球数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記カウント手段とは別の第二のカウント手段[例えば、内部的に偽の値をカウントするカウンタ回路]を備え、
前記第一の数は、前記第二のカウント手段のカウント値である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示は、数字、または図形の数による表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 遊技制御手段を[例えば、図6に示す主制御部メイン処理を実行する主制御部300のCPU304]有する主制御手段[例えば、主制御部300]と、
演出制御手段[例えば、図10(a)に示すステップS309の演出制御処理を実行する第1副制御部400のCPU404]を有する副制御手段[例えば、第1副制御部400,第2副制御部500]と、
を備え、
前記副制御手段は、前記主制御手段からのコマンドに応じて制御を行う手段であり、
前記演出制御手段は、前記表示手段の制御を実行可能な手段であり、
前記カウント手段は、前記主制御手段と前記副制御手段とのうちのいずれか一方に備えられている手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「前記カウント手段のカウント数とは異なる場合がある数」とは、前記カウント手段のカウント数を示さない場合がある数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「前記カウント手段のカウント数に対応する数」とは、前記カウント手段のカウント数を示す数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数とは別の数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図127(c’)に示す分子の位置の「150」]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図127(c’)直前の分子に示されていた「135」]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの前記第二の表示とは別の一の表示(以下、「第三の表示」という。)[例えば、図127(e)に示す分子の位置の「1950」]であり、
前記第一の表示は、入賞手段[例えば、アタッカ(可変入賞口234)]に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示[例えば、入球上限数を越える遊技球が入賞した場合の表示]であり、
前記第二の表示が表示された[例えば、図127(c’)の直前]後に、前記第三の表示が表示される場合[例えば、図127(e)]があるように構成されており、
前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前に、前記第一の表示が表示される場合[例えば、図127(c’)]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記第一の表示は、実際の賞球数よりも少ない数を表す表示[例えば、入球上限数を越える遊技球が入賞した場合の賞球数を、本来であれば理論値を上回っているが理論値と同じ値に抑えて表示している表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示で表している数[例えば、135]よりも前記第三の表示で表している数[例えば、1950]の方が大きい数である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示[例えば、実際の賞球数の表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示[例えば、実際の賞球数の表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 上に記載の「前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前に、前記第一の表示が表示される場合があるように構成されている、」とは、「複数ラウンド[例えば、16ラウンド]からなる一の大当り遊技において、前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前[例えば、1ラウンド終了時]に、前記第一の表示が表示される場合があるように構成されている、」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 大当り遊技においてN個目[例えば、9個目]の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第二の表示の表示が開始されるように構成されており、
大当り遊技においてM(M>N)個目[例えば、130個目]の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第三の表示の表示が開始されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 賞球数とは、大当り遊技における獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 賞球数とは、累積獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1等に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上の記載では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数が0であることを表す表示(以下、「第一の表示」という。)[例えば、図127(b)に示す装飾図柄表示装置208の右下における利益量表示の分子の位置の「0」の表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)[例えば、図127(c’)直前の装飾図柄表示装置208の右下における利益量表示に表示されていたはずの分子の位置の「135」の表示]であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数とは別の数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第三の表示」という。)[例えば、図127(c’)の装飾図柄表示装置208の右下における利益量表示の分子の位置の「150」の表示]であり、
前記第一の表示と前記第二の表示は別の表示であり、
前記第一の表示の表示が開始された後に、前記第二の表示の表示が開始される場合があるように構成されており、
前記第二の表示の表示が開始された後に、前記第三の表示の表示が開始される場合[例えば、127(c’)]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの前記第二の表示とは別の一の表示(以下、「第四の表示」という。)[例えば、図127(e)の装飾図柄表示装置208の右下における利益量表示の分子の位置の「1950」の表示]であり、
前記第二の表示の表示が開始された後に、前記第四の表示の表示が開始される場合[例えば、図127(e)]があるように構成されており、
前記第二の表示の表示が終了した後であって前記第四の表示の表示が終了するよりも前に、前記第三の表示が表示される場合[例えば、図127(c)]があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 大当り遊技においてN個目[例えば、9個目]の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第二の表示の表示が開始されるように構成されており、
大当り遊技においてM(M>N)個目[例えば、130個目]の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第四の表示の表示が開始されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、大当り遊技のラウンド数を表す表示(以下、「第五の表示」という。)であり、
前記第五の表示[例えば、「1ラウンド」という表示]と前記第一の表示は、同時に表示される場合[例えば、図127(b)]がある表示であり、
前記第五の表示[例えば、「1ラウンド」という表示]と前記第二の表示も、同時に表示される場合がある表示であり、
前記第五の表示[例えば、「1ラウンド」という表示]と前記第三の表示も、同時に表示される場合[例えば、図127(c’)]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、大当り図柄の組み合わせを表す図柄のうちの一の図柄であり、
前記一の図柄[例えば、「装飾7」]と前記第一の表示は、同時に表示される場合[例えば、図127(b)]がある表示であり、
前記一の図柄[例えば、「装飾7」]と前記第二の表示も、同時に表示される場合がある表示であり、
前記一の図柄[例えば、「装飾7」]と前記第三の表示も、同時に表示される場合[例えば、図127(c’)]がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の表示は、実際の賞球数よりも少ない数を表す表示[例えば、入球上限数を越える遊技球が入賞した場合の賞球数を、本来であれば理論値を上回っているが理論値と同じ値に抑えて表示している表示]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 賞球数とは、大当り遊技における獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 賞球数とは、累積獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第一の表示は、入賞手段に遊技球が入賞する前に表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第二の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、図1等に示すパチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記Z1)
遊技球が進入可能な第1の進入口と、前記第1の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段の当否判定結果に応じて所定の演出を行う演出手段と、遊技球の進入に基づいて所定の利益が発生する第2の進入口と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記Z2)
付記Z1記載の遊技台であって、前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて所定の利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に影響を与える特定の演出を行うことを特徴とする遊技台。
(付記Z3)
付記Z1又は2記載の遊技台であって、前記演出手段は、所定の表示を行なう表示手段を含み、前記表示手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に基づく表示演出の一部を前記特定の演出に基づく表示演出の一部で覆うことを特徴とする遊技台。
(付記Z4)
付記Z1から3のうちいずれか1項記載の遊技台であって、前記第1の進入口と前記第2の進入口は、前記第1の進入口へ進入した遊技球が前記第2の進入口に進入し得る位置にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技台。
(付記Z5)
付記Z2に記載の遊技台であって、所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置を備え、前記特定の演出は、前記所定条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出であることを特徴とする遊技台。
(付記Z6)
遊技価値付与条件の成立があった場合に、遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段と、遊技球が通過しても前記遊技価値付与条件が成立しない第一の進入領域と、遊技球の入球に基づいて前記遊技価値付与条件が成立する第二の進入領域と、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄態様を、図柄の変動表示を行った後に停止表示可能な報知手段と、所定の演出画像を表示可能な画像表示手段を少なくとも含み、前記報知手段とは別体で構成された演出手段と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台において、前記当否判定条件は、前記第一の進入領域への遊技球の通過があったことを少なくとも含むものであり、前記演出制御手段は、図柄の変動表示を開始した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を前記画像表示手段に表示させることが可能なものであり、前記第二の進入領域は、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、遊技球が少なくとも入球可能となるものであり、前記演出制御手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の表示中に、該図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z7)
付記Z6記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による図柄の停止表示中に、該図柄の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の停止表示は、前記画像表示手段による図柄の停止表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難であっても、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z8)
付記Z6又は7に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段が前記図柄変動表示を表示中に前記第二の進入領域に遊技球が入球した場合に、該図柄変動表示を遊技者が視認困難とならない演出を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能であり、前記大当り予告は、前記演出を遊技者が視認困難とならないものであることを特徴とする遊技台。
(付記Z9)
付記Z6から8のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記当否判定結果は、第一の当否判定結果と第二の当否判定結果を含み、前記報知手段は、前記当否判定結果が前記第一の当否判定結果である場合には第一の図柄態様を停止表示可能であり、前記当否判定結果が前記第二の当否判定結果である場合には該第一の図柄態様とは異なる第二の図柄態様を停止表示可能であることを特徴とする遊技台。
(付記Z10)
付記Z6から9のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示を前方から覆わない第一の位置と該図柄変動表示の少なくとも一部を前方から覆う第二の位置を含む複数の位置に移動可能な可動体を含み、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一の位置から前記第二の位置に移動させることによって前記大当り予告を、該可動体に行わせることが可能なものであることを特徴とする遊技台。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記Z11)
遊技球が進入可能な複数の進入領域と、前記複数の進入領域のうち、第一の進入領域を少なくとも含む所定の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記複数の進入領域のうち、前記所定の進入領域とは異なる第二の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも補助当否判定を実行可能な補助当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、前記第二の報知手段を少なくとも含む演出手段と、少なくとも前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、少なくとも前記第一の進入領域に遊技球が進入しやすい時短状態と、非時短状態とに制御可能な時短制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の進入領域は、前記第一の図柄変動表示が行われて前記当否判定の結果のうちの特定の補助当否判定の結果に応じた図柄態様が停止表示された後で、遊技球が進入可能とされるものであり、前記演出制御手段は、前記当否判定の結果に関する所定の演出および前記第二の図柄変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中の所定期間において、該第二の図柄変動表示の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記第一の図柄変動表示は、前記所定期間中も視認容易なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時短状態よりも前記非時短状態の方が実行されやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一の進入領域は、例えば電チューであり、所定の進入領域は、例えば、第2特図始動口232(電チュー)と第1特図始動口230であり、第二の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第一の図柄変動表示は、例えば、主制御部300が制御する普図表示装置210で行われる普図の図柄変動表示あり、第二の図柄変動表示は、例えば、副制御部400,500が制御する装飾図柄表示装置208で行われる普図の装飾図柄変動表示ある。
(付記Z12) 付記Z11に記載の遊技台であって、前記第二の報知手段は、画像表示手段で
あり、前記所定の演出は、少なくとも前記画像表示手段で実行可能とされるものであり、前記画像表示手段は、少なくとも前記第二の図柄変動表示を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記演出制御手段は、前記所定の表示領域において、前記第二の図柄変動表示の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、該第二の図柄変動表示とは異なる表示演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
ここで、前記演出制御手段は、前記異なる表示演出の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであってもよい。
(付記Z13)
付記Z12に記載の遊技台であって、前記所定の表示領域で実行可能な前記異なる表示演出は、大当り予告表示および遊技情報表示のうちの少なくとも一方を含むものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう大当り予告表示には、いわゆる先読み予告も含む。また、遊技情報表示としては、例えば、時短回数、連荘回数、獲得遊技球数、擬似連回数、などが含まれる。
(付記Z14)
付記Z13に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記非時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記大当り予告を実行させることが可能なものであり、前記時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記遊技情報表示を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z15)
付記Z14に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示のうちの特定の第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄および前記大当り予告に関する図柄を含んで該第二の図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記Z11〜付記Z15までに記載した遊技台における上記所定期間は、第二の図柄変動表示の実行中の少なくとも一部を含む期間であってもよい。また、上記所定の演出は、少なくとも大当りが発生するかどうかを予告可能な大当り予告を含むものであってもよい。また、上記演出制御手段は、上記非時短状態では、上記第二の図柄変動表示を実行しないものであってもよい。また、上記所定の表示領域では、上記第二の図柄変動表示とは異なる表示のうちの特図2の図柄変動表示に関する予告が少なくとも実行可能とされるものであってもよい。上記第二の図柄変動表示の実行中に、特図2が割り込んで、上記異なる表示が可能な状態であっても、該第二の図柄変動表示を優先して実行可能なものであってもよい。上記電チュー作動中報知を実行可能であり、第二の図柄変動表示の実行有無により上記電チュー作動中報知は報知態様が異なってもよい。例えば、第二の図柄変動表示のありとなしで電チュー近辺のランプ制御が異なってもよい。具体的に第二の図柄変動表示ありの方が、報知が派手になってもよい。ここにいう報知が派手とは、演出期間が長いことも含まれる。また、上記第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄のみを変動可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、左打ち時のほうが第二の図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。さらに、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態では右打ちを行う遊技台であってもよい。また、電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、第一の開放パターンよりも第二の開放パターンの方が有利であり、第二の図柄変動表示は少なくとも、前記第二の開放パターンとなる場合に実行可能とされるものであってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記Z16)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、大当り遊技制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動は、第二の演出により視認困難であり、前記メイン普図変動は、前記サブ普図変動が第二の演出により視認困難であっても視認容易であり、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z17)
付記Z16に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動のうちの特定のサブ普図変動が、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z18)
付記Z17に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、少なくとも第一の変動時間と、第二の変動時間で実行可能なものであり、前記第一の変動時間よりも前記第二の変動時間のほうが長く、前記特定のサブ普図変動は、少なくとも前記第二の変動時間を含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z19)
付記Z16〜付記Z18のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、前記第一の開放パターンよりも前記第二の開放パターンの方が遊技者にとって有利であり(例えば、遊技球が進入しやすい)、前記サブ普図変動は、少なくとも電チューが前記第二の開放パターンで開放する場合に実行可能とされるものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z20)
付記Z18又は19に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中は前記第一の変動時間を少なくとも含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記Z16〜付記Z20までに記載した遊技台における前記特定のサブ普図変動は、前記第一の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記特定のサブ普図変動を除くサブ普図変動は、前記第二の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記第一の変動時間で行われるサブ普図変動は、前記補助当否判定の結果のみを報知する演出を実行可能なものであってもよい。また、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中には行われないものであってもよい。また、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものであってもよい。さらに、前記大当り遊技中には、電チューの開放報知演出のみ実行可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、所定の発射強度(例えば右打ち)のほうが前記サブ普図変動を実行しやすいものであってもよい。さらに、少なくとも大当り遊技中は前記所定の発射強度(右打ち)で遊技可能な遊技台であってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記Z21)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、先読み予告を行うことが少なくとも可能な演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記先読み予告および前記サブ普図変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記先読み予告の実行中に前記サブ普図変動が実行された場合には、該サブ普図変動が該先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z22)
付記Z21に記載の遊技台であって、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z23)
付記Z21又は22に記載の遊技台であって、前記演出手段には画像表示手段が少なくとも含まれ、少なくとも前記画像表示手段で、前記サブ普図変動及び前記先読み予告が実行可能であり、前記画像表示手段は、前記サブ普図変動を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記画像表示手段は、先読み予告表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記先読み予告表示領域に入り込み、前記先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、前記先読み予告は保留変化予告であり、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記保留表示領域に入り込み、保留先読み予告の少なくとも一部を視認困難とするものであってもよい。
(付記Z24)
付記Z21乃至23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、この遊技台は、特図2優先変動機であり、特図1の保留表示領域と、特図2の保留表示領域を有し、両保留表示領域は所定の表示領域を挟んで設けられたものであり、前記サブ普図変動は、両保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とすることが可能であるが、特図1の先読み予告及び特図2の先読み予告のいずれか一方の先読み予告のみを視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z25)
付記Z21乃至24のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記Z21〜付記Z25までに記載した遊技台における前記サブ普図変動は、複数ある前記保留表示領域のうち一部の保留表示領域(例えば、入賞タイミングが最も古い第一保留の表示領域)の少なくとも一部を視認困難にするものであってもよい。また、特図1および特図2保留表示領域の第一保留を視認困難にするものであってもよい。さらに、第二保留等の他の保留を視認困難にするものであってもよい。また、非電サポ状態中に電チューが開放して特図2が割り込んだ場合に、特図2の保留の少なくとも一部は、電チュー開放報知演出により視認困難とされてもよい。また、非電サポ状態中は特図1の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであり、電サポ状態中は特図2の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであってもよい。また、入賞順変動の遊技台であって、前記サブ普図変動により視認困難とされる特定の保留表示領域は、特図1の保留表示と特図2の保留表示を行うことが可能であり、その機能は(非電サポ状態中においては)特図変動ごとに切り替わることが可能であってもよい。また、先読み保留表示と、前記サブ普図変動が同時期に行われている状態で特図の装飾図柄変動表示中に演出(例えば、スーパーリーチ等)が開始された場合に、サブ普図変動は残し、先読み保留表示は非表示とする態様であってもよいし、サブ普図変動と先読み保留表示をともに非表示とする態様であってもよいし、先読み保留表示は残し、サブ普図変動は非表示とする態様であってもよい。
なお、以上説明した各適用可能形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記Z26)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能であり、画像表示手段と、演出用可動手段と、を備え、前記演出用可動手段は、前記演出として少なくとも動作可能なものであり、前記サブ普図変動は前記画像表示手段で少なくとも行われるものであり、前記画像表示手段では、前記演出は、少なくとも前記演出用可動手段の動作に関連した画像を表示可能であり、前記演出として動作した前記演出用可動手段および前記画像の少なくとも一方により前記サブ普図変動を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z27)
付記Z26に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動が先に行われている場合には、前記演出で前記サブ普図変動を視認困難にし、前記演出が先に行われている場合には、前記画像表示手段を使用した前記サブ普図変動を実行しない、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z28)
付記Z26又は27に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記演出は前記保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z29)
付記Z26乃至28のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも非大当り遊技中のほうが行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z30)
付記Z26乃至29のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は電サポ状態よりも非電サポ状態で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
付記Z21〜付記Z25までに記載した遊技台における前記演出は大当り予告を少なくとも含むものであってもよい。また、前記演出用可動手段は、少なくとも大当り予告として動作可能なものであってもよい。さらに、前記演出用可動手段は、前記演出として、画像表示手段の前側(遊技者側)への動作が少なくとも可能なものであってもよい。
なお、以上説明した各適用可能形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記Z31)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記演出手段に演出および前記サブ普図変動を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記サブ普図変動後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となるように前記演出を実行させることが可能であり、前記電チュー開放報知演出実行中は前記電チューへの入球が許容されている状態であり、前記電チューへ入球したことに基づく特図変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としつつも、前記メイン普図変動は視認容易である、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z32)
付記Z31に記載の遊技台であって、特図1の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図1図柄変動表示手段と、特図2の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図2図柄変動表示手段と、を有し、実行中の電チュー開放報知演出を、前記特図2の図柄変動表示中の演出によって視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z33)
付記Z31又は32に記載の遊技台であって、特図2の方が有利な大当りが付与されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z34)
この遊技台は、特図2優先変動機であり、少なくとも特図1の先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記特図1の先読み予告実行中に前記サブ普図変動表示を少なくとも実行可能であり、普図変動が当選して電チューが開放し、前記特図2の図柄変動表示が割り込んだ変動でも前記先読み予告を行い、該先読み予告の演出表示により電チュー開放報知演出を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機においては、電チューへ入球に応じた特図2の図柄変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としてもよい。また、入賞順変動機においては、特図の保留が所定数以下(少ない又は0)の状態および特図の図柄変動表示が停止している状態で、実行中の電チュー開放報知演出を、電チューへ入球に応じた特図の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。また、非電サポ中は特図1、2がほぼ交互に入賞可能であり、電サポ状態中は、普図変動を経て電チュー開放で特図2に連続入賞可能な遊技台においては、実行中の電チュー開放報知演出を、前記入賞に応じた特図2の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。こうすることで、電チュー開放報知によって、有利な特図2の図柄変動表示が連続して行われる可能性があることを報知可能な場合がある。また、アタッカの一回の開放時間が相対的に短い第一の大当り(不利な大当り)と、相対的に長い第二の大当り(有利な大当り)を有し、特図2では、該第一の大当りよりも該第二の大当りの方が出現しやすい態様であってもよいし、該第一の大当りは出現しない態様であってもよい。
なお、以上説明した各適用可能形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記Z35)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記図柄変動表示が実行されている間に前記演出表示を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記図柄の停止表示が実行されている間に前記結果表示を表示可能なものであり、前記演出表示は、第一の演出時間以上の演出時間にわたって表示されるものであり、前記第一の演出時間は、前記図柄変動表示の表示時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記Z36)
付記Z35に記載の遊技台であって、複数の状態のいずれかに遊技状態を移行可能に構成され、前記複数の状態は、第一の状態を少なくとも含むものであり、前記複数の状態は、第二の状態を少なくとも含むものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記第一の当否判定結果が前記特定の当否判定結果となる確率が高いものであり、前記表示手段は、前記第二の状態である期間よりも前記第一の状態である期間に前記演出表示を表示しやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z37)
付記Z36に記載の遊技台であって、前記図柄変動表示は、複数の表示時間のうちの何れかの表示時間にわたって行われるものであり、前記複数の表示時間は、第一の表示時間を少なくとも含むものであり、前記複数の表示時間は、第二の表示時間を少なくとも含むものであり、前記第二の表示時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記表示時間が前記第二の表示時間となりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z38)
付記Z35乃至付記Z37のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記結果表示は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記第二の進入領域に遊技球が進入可能であることを示す進入可能表示を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z39)
付記Z35乃至付記Z38のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記Z40)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記大当り予告が実行されていないときに表示開始した前記演出表示よりも、前記大当り予告が実行されているときに表示開始した前記演出表示のほうが、前記演出時間が短くなりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
なおここでも、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記Z41)
付記Z40に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、付記Z35〜付記Z41に記載の遊技台であって、非電サポ中は電サポ中よりも電チューは短い開放時間が選ばれ易い遊技台であってもよい。すなわち、前記第二の進入領域の進入可能時間は、第一の時間と該第一の時間よりも長い第二の時間を少なくとも含む複数の時間のうちの何れかの時間であり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記進入可能時間が前記第一の時間となりやすいものであってもよい。こうすることで、第一の状態で第一の時間以外の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、普図演出は、電チューショート開放よりも電チューロング開放の方が行われやすくてもよい。すなわち、前記表示手段は、前記進入可能時間が前記第一の時間となる場合よりも前記第二の時間となる場合に前記演出表示を実行しやすいものである。この場合、第二の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、短い普図演出の時間は、短い普図変動表示の時間よりも長い構成であってもよい。すなわち、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記表示時間が前記第一の表示時間となりやすいものであり、前記第一の演出時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであってもよい。また、前記進入可能表示は、前記進入可能時間中に表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、表示を少なくとも実行可能な表示領域を有するものであり、前記表示領域は、第一の表示領域を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記演出表示を前記第一の表示領域の少なくとも一部で表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の表示領域の少なくとも一部で、前記第二の当否判定の結果に関する予告表示を実行可能なものであってもよい。また、前記演出表示の少なくとも一部と前記予告表示の少なくとも一部が共通するものであってもよい。
また、特図未変動時に普図演出を行う場合は、大当り予告(例えば、「激アツ」)を停止表示しないものであってもよいし、特図未変動時に普図演出を行う場合でも、大当り予告(例えば「激アツ」)を含む変動表示を表示するものであってもよい。
さらに、普図演出を非電サポ中にのみ行うものであってもよいし、非大当り状態中にのみ行うものであってもよい。
また、前記演出表示は第一の表示(例えば、変動表示)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第二の表示(例えば、結果表示やエフェクト画像表示も含んでもよい)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第三の表示(例えば、進入可能表示)を少なくとも含むものであってもよい。ここで、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
なお、以上説明した各適用可能形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記Z42)
図柄変動表示を少なくとも行うことが可能な図柄表示手段と、保留アイコンの表示を行うことが可能な保留表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な第一の制御手段と、前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示制御を少なくとも行うことが可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記第一の図柄変動条件は、始動領域のうちの第一の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の図柄変動条件は、始動領域のうちの第二の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンに関する第一の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンに関する第二の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、予め定められた上限数以下の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、コマンド信号を前記第二の制御手段に少なくとも送信可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第一の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第二の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、前記保留表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、前記第一の表示は、前記消化保留アイコンを前記第一の表示領域から前記第二の表示領域に少なくとも移動(以下、第一の移動という。)させた後で、該第二の表示領域において該消化保留アイコンの消去を行うものであり、前記第二の表示は、前記未消化保留アイコンの表示位置を前記第一の表示領域内の別の位置に少なくとも移動(以下、第二の移動という。)させるものであり、前記保留表示手段は、第一の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第一の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第二の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記第一の保留増加条件は、前記第一の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の保留増加条件は、前記第二の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第一の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第一の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第二の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第二の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第一の図柄表示手段用表示領域は、前記第二の図柄表示手段用表示領域とは異なる表示領域であり、前記第一の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域は、前記第二の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域と同じであり、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも長い時間で完了するものであり、前記保留表示手段は、前記未消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の全ての前記未消化保留アイコンは、第二の時間で前記第二の移動を完了するものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の前記消化保留アイコンは、第一の時間で前記第一の移動を完了するものであり、前記第一の時間は、第二の時間とは異なる時間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記T1)
カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段と、
複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の種類の表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の種類の表示であり、
前記第一の種類とは、前記カウント手段におけるカウント値のことであり、
前記第一の表示は、前記カウント値の真の値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記カウント値の偽の値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示した後、前記第一の表示を少なくとも表示可能に構成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T2)
付記T1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の表示を表示せずに、前記第一の表示を表示する場合があるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T3)
付記T1又はT2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示した後、前記第二の表示を少なくとも表示可能に構成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T4)
付記T1乃至T3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示せずに、前記第二の表示を表示する場合があるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T5)
付記T1乃至T4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記偽の値は、前記真の値よりも小さい値である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T6)
付記T1乃至T5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段を備え、
前記カウント値は、前記操作手段の操作を受け付ける期間(以下、「受付期間」という。)に関するものであり、
前記第一の表示は、前記受付期間の残り期間(以下、「残期間」という。)が第一の期間であることを少なくとも示す表示であり、
前記第二の表示は、前記残期間が第二の期間であることを少なくとも示す表示であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも短い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T7)
付記T6に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の種類の表示であり、
前記第三の表示は、前記カウント値の真の値に対応する表示を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示は、前記残期間が前記第二の期間であることを少なくとも示す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T8)
付記T7に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、第一の表示態様で表示されるものであり、
前記第三の表示は、第二の表示態様で表示されるものであり、
前記第一の表示態様は、前記第二の表示態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T9)
付記T7又はT8に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、メーター表示であり、
前記第二の表示は、メーター表示であり、
前記第三の表示は、メーター表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T10)
付記T6乃至T9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記受付期間は、有効期間のことであり、
前記有効期間は、前記操作手段の操作を有効とする期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T11)
付記T6乃至T10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記受付期間として、期間長が異なる複数種類の受付期間を有する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T12)
付記T6乃至付記T11のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第四の表示であり、
前記第四の表示は、前記受付期間内に前記操作手段が操作された場合に、少なくとも表示開始可能に構成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T13)
付記T12に記載の遊技台であって、
前記第四の表示は、前記受付期間内に前記操作手段が操作されなかった場合に、表示されないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T14)
付記T1乃至T13のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第五の表示であり、
前記第五の表示は、第二の種類の表示であり、
前記第二の種類は、前記第一の種類とは異なるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T15)
カウントすることを少なくとも実行可能なカウント手段と、
遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記カウント手段は、前記操作手段の操作を受け付ける期間(以下、「受付期間」という。)に関する値をカウントするものであり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の表示は、前記受付期間の残り期間(以下、「残期間」という。)が第一の期間であることを少なくとも示す表示であり、
前記第一の表示は、第一の状態の場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、
前記第一の表示は、第二の状態の場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、
前記第一の状態は、前記残期間が前記第一の期間であることを少なくとも含む状態であり、
前記第二の状態は、前記残期間が第二の期間であることを少なくとも含む状態であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T16)
付記T15に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の状態では表示されずに、前記第一の状態で表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T17)
付記T15又はT16に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の状態では表示されずに、前記第二の状態で表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T18)
付記T15乃至T17のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第二の表示は、前記受付期間に関する表示であり、
前記第二の表示は、前記残期間が第三の期間であることを少なくとも示す表示であり、
前記第二の表示は、第三の状態の場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、
前記第三の状態は、前記残期間が前記第三の期間であることを少なくとも含む状態であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間よりも短い期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T19)
付記T15乃至T18のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の状態において、第一の表示態様で表示されるものであり、
前記第一の表示は、前記第二の状態において、第二の表示態様で表示されるものであり、
前記第一の表示態様は、前記第二の表示態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T20)
付記T18に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、メーター表示であり、
前記第二の表示は、メーター表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T21)
付記T15乃至T20のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記受付期間は、有効期間のことであり、
前記有効期間は、前記操作手段の操作を有効とする期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T22)
付記T15乃至T21のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記受付期間として、期間長が異なる複数種類の受付期間を有する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T23)
付記T18又はT20に記載の遊技台であって、
前記第二の状態を経て前記第三の状態に少なくとも移行し、その後、前記第一の状態に少なくとも移行可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T24)
付記T15乃至付記T23のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記受付期間内に前記操作手段が操作された場合に、少なくとも表示開始可能に構成されたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T25)
付記T24に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記受付期間内に前記操作手段が操作されなかった場合に、表示されないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記T26)
付記T1乃至T25のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−1)
カウント手段と、
表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記カウント手段は、賞球数をカウント可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記賞球数が第一の数であることを示す画像(以下、「第一の画像」という。)の表示であり、
前記第二の表示は、前記賞球数が第二の数であることを示す画像(以下、「第二の画像」という。)の表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示が表示された後に表示が開始される場合がある表示であり、
前記第一の数は、前記カウント手段のカウント数とは異なる場合がある数であり、
前記第二の数は、前記カウント手段のカウント数に対応する数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−2)
付記R1−1に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、前記第一の画像と表示態様が異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−3)
付記R1−1又はR1−2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示が表示される前に表示が開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−4)
付記R1−1乃至R1−3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、前記第二の数よりも少ない数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−5)
付記R1−1乃至R1−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記賞球数は、大当り遊技における獲得球数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−6)
付記R1−1乃至R1−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記賞球数は、累積獲得球数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−7)
付記R1−1乃至R1−6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記カウント手段とは別の第二のカウント手段を備え、
前記第一の数は、前記第二のカウント手段のカウント値である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−8)
付記R1−1乃至R1−7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、数字、または図形の数による表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−9)
付記R1−1乃至R1−8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
遊技制御手段を有する主制御手段と、
演出制御手段を有する副制御手段と、
を備え、
前記副制御手段は、前記主制御手段からのコマンドに応じて制御を行う手段であり、
前記演出制御手段は、前記表示手段の制御を実行可能な手段であり、
前記カウント手段は、前記主制御手段と前記副制御手段とのうちのいずれか一方に備えられている手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−10)
付記R1−1乃至R1−9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
付記R1−1に記載の「前記カウント手段のカウント数とは異なる場合がある数」とは、前記カウント手段のカウント数を示さない場合がある数のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−11)
付記R1−1乃至R1−10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
付記R1−1に記載の「前記カウント手段のカウント数に対応する数」とは、前記カウント手段のカウント数を示す数のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R1−12)
付記R1−1乃至R1−11のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数とは別の数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの前記第二の表示とは別の一の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第一の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示であり、
前記第二の表示が表示された後に、前記第三の表示が表示される場合があるように構成されており、
前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前に、前記第一の表示が表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−2)
付記R2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、実際の賞球数よりも少ない数を表す表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−3)
付記R2−1又はR2−2に記載の遊技台であって、
前記第二の表示で表している数よりも前記第三の表示で表している数の方が大きい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−4)
付記R2−1乃至R2−3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−5)
付記R2−1乃至R2−4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−6)
付記R2−1乃至R2−5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
付記R2−1に記載の「前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前に、前記第一の表示が表示される場合があるように構成されている、」とは、「複数ラウンドからなる一の大当り遊技において、前記第二の表示が表示された後であって前記第三の表示が表示される前に、前記第一の表示が表示される場合があるように構成されている、」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−7)
付記R2−1乃至R2−6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
大当り遊技においてN個目の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第二の表示の表示が開始されるように構成されており、
大当り遊技においてM(M>N)個目の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第三の表示の表示が開始されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−8)
付記R2−1乃至R2−7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
賞球数とは、大当り遊技における獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−9)
付記R2−1乃至R2−7のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
賞球数とは、累積獲得球数のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記R2−10)
付記R2−1乃至R2−9のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各適用可能形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、適用可能形態Aに係るパチンコ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、これまでに記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 特図表示装置
216 普通図柄保留ランプ
222 高確中ランプ
230 特図始動口
234 可変入賞口
251 普図始動入賞口
252 普図電動役物
2521 扉部材
253 普図始動ゲート
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
600 払出制御部

Claims (12)

  1. 表示手段を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数が0であることを表す表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数とは別の数を表す表示のうちの一の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
    前記第一の表示と前記第二の表示は別の表示であり、
    前記第一の表示の表示が開始された後に、前記第二の表示の表示が開始される場合があるように構成されており、
    前記第二の表示の表示が開始された後に、前記第三の表示の表示が開始される場合があるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、実際の賞球数と同じ数を表す表示のうちの前記第二の表示とは別の一の表示(以下、「第四の表示」という。)であり、
    前記第二の表示の表示が開始された後に、前記第四の表示の表示が開始される場合があるように構成されており、
    前記第二の表示の表示が終了した後であって前記第四の表示の表示が終了するよりも前に、前記第三の表示が表示される場合があるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2に記載の遊技台であって、
    大当り遊技においてN個目の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第二の表示の表示が開始されるように構成されており、
    大当り遊技においてM(M>N)個目の遊技球が入賞手段に入賞したことに応じて前記第四の表示の表示が開始されるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、大当り遊技のラウンド数を表す表示(以下、「第五の表示」という。)であり、
    前記第五の表示と前記第一の表示は、同時に表示される場合がある表示であり、
    前記第五の表示と前記第二の表示も、同時に表示される場合がある表示であり、
    前記第五の表示と前記第三の表示も、同時に表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示は、大当り図柄の組み合わせを表す図柄のうちの一の図柄であり、
    前記一の図柄と前記第一の表示は、同時に表示される場合がある表示であり、
    前記一の図柄と前記第二の表示も、同時に表示される場合がある表示であり、
    前記一の図柄と前記第三の表示も、同時に表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第三の表示は、実際の賞球数よりも少ない数を表す表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    賞球数とは、大当り遊技における獲得球数のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    賞球数とは、累積獲得球数のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の表示は、入賞手段に遊技球が入賞する前に表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第三の表示は、入賞手段に遊技球が入賞した後でのみ表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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