JP6307648B1 - 漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプ - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、ピストンの稼働中には漏洩液体を検知することができない。そして、漏洩液体を検知するためには、ピストンを一時停止し、エアを供給する必要がある。この結果、精度よく漏洩液体を検知することができない。
一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、液室内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
第2の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置において、漏洩検出ケーブルは、液室内において螺旋状に巻回されてもよい。
第3の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、第2の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置において、液室内に設けられ、螺旋状の溝を有する筒状部を含み、漏洩検出ケーブルは、筒状部の螺旋状の溝に沿って巻回されていてもよい。
第4の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、第3の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置において、筒状部は、シリンダチューブの軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有してもよい。
第5の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第4の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、液体流路は、単一または複数設けられていてもよい。
第6の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第5の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、着脱可能な窓部を有するメンテナンス部をさらに含み、メンテナンス部は、液室を形成し、メンテナンス部内に漏洩検出ケーブルを収容してもよい。
他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を外部に導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、液体流路内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
第8の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置において、液室は、漏洩液体を排出するドレン部であり、液体流路は、漏洩液体を排出するドレン部に流通して形成され、漏洩検出ケーブルは、液体流路内から少なくともドレン部まで設けられてもよい。
第9の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第8の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、漏洩検出ケーブルは、同軸ケーブルであり、電気的特性は、静電容量であり、漏洩検出ケーブルの漏洩検知の閾値は、静電容量値の固定値、静電容量値の微分値、および静電容量値の積分値のうちの1つの閾値または2つ以上の閾値の組合せであってもよい。
さらに他の局面に従う漏洩検知用カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、内筒および外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されているものである。
さらに他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、ロッドカバーの液室内に嵌め込まれて漏洩液体を検出する漏洩検出カートリッジと、を含み、漏洩検出カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、内筒および外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されているものである。
さらに他の局面に従う漏洩検知システム付ドレンパイプは、管状のドレンパイプと、管状のドレンパイプに内蔵され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置(以下、シリンダ装置という。)100の要部の構成の一例を示す模式的断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置100の構成の一例を示す模式的断面図である。
図1および図2に示すように、第1の実施の形態にかかるシリンダ装置100は、主に、シリンダチューブ110、ピストン120、ピストンロッド130、ロッドカバー150、ロッドパッキン170(170a,〜,170c)、第1液室180a、第2液室180b、液体流路190、および漏洩検出ケーブル300を含む。
(シリンダチューブ110)
シリンダチューブ110は、ピストン120を収納する。そして、シリンダチューブ110には、ピストン120側に液体を供給および排出するための第1供給排出口240と、シリンダロッド130側に液体を供給および排出するための第2供給排出口250とが設けられている。
ピストン120は、上記したように、シリンダチューブ110内を往復動する。シリンダチューブ110内において、フランジ底230側の液体がシリンダロッド130側に漏洩せず、また、シリンダロッド130側の液体がフランジ底230側に漏洩しないように、ピストン120に設けられたピストン環状溝121a、121bにピストンパッキン122a、122bが嵌め込まれ、シリンダチューブ110との間で液体を密閉する。そして、ピストン120は、シリンダチューブ110内を摺動するため、ピストンパッキン122a、122bには、密閉性と摺動特性のよい材質が用いられる。
ピストンロッド130は、ピストン120に連結される。ピストンロッド130は、ピストン120の往復動に合わせて、往復動する。ピストンロッド130のピストン120とは反対側の先端に、例えば上下一対の金型(タイヤの加硫機)からなる上型を開閉させる部材が接続される。
ロッドカバー150は、ピストンロッド130が貫通する貫通部140を有する。ロッドカバー150は、貫通部140において、第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160c(図1参照)を有している。第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160cは、貫通部140の内周面に貫通部140の軸芯と直交する方向に設けられたリング状の溝である。第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160cの貫通部140の軸芯に垂直な面における断面形状は、正方形、長方形、U字形状、およびV字形状のいずれかであってもよい。
第1ロッドパッキン170aおよび第2ロッドパッキン170bは、ロッドカバー150の第1環状溝160aおよび第2環状溝160bにそれぞれ嵌め込まれ、ロッドカバー150よりピストン120側の液体をシールする。
第1液室180aおよび第2液室180bは、第1ロッドパッキン170aおよび第2ロッドパッキン170bから漏洩した漏洩液体を貯蔵する。第1液室180aおよび第2液室は、一つまたは複数の液体流路190により接続されている。
図3に示すように、第1液室180aおよび第2液室180bは、第1ロッドパッキン170aと第2ロッドパッキン170bとの間に設けてもよい。第1液室180aおよび第2液室180bを、第1ロッドパッキン170aと第2ロッドパッキン170bとの間に設けることにより、さらに早期に漏洩液体を検知することができる。
第2液室180bは、ロッドカバー150の外周側に設けられている。第2液室180bは、ピストンロッド130の周囲にドーナッツ状または筒状の液室(以下、メンテナンス部500という。)である。
メンテナンス部500の内部には、漏洩検出ケーブル300が設けられる。漏洩検出ケーブル300は、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。漏洩検出ケーブル300自体の詳細については第2の実施の形態で説明する。
図5は、漏洩検知システム付カートリッジ600の構成の一例を示す模式的斜視図である。
上記した筒状部196に代えて、図5に示す漏洩検知システム付カートリッジ600を用いてもよい。漏洩検知用カートリッジ600は、外筒610および内筒620を有する二重筒と、漏洩検出ケーブル630とを含む。漏洩検出ケーブル630は、内筒620および外筒610の間に巻回されて設けられており、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化するものである。漏洩検出ケーブル630は、図1および図2において説明した漏洩検出ケーブル300と同様のものである。そして、内筒620には、1または複数のドレン孔640が形成される。なお、ドレン孔は、柱状のものに限定されず例えば溝状の孔であるドレン溝であってもよい。
上記した漏洩検出ケーブル300および漏洩検出ケーブル630は、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。この電気的特性として、具体的には特性インピーダンスが挙げられ、より具体的には静電容量が挙げられる。
また、軸受165a,〜,165dおよび/または貫通孔140の摩耗により漏洩がゆっくりと進んだことも検知することができる。この結果、静電容量値の積分値をシリンダ装置100のメンテナンスの指標にすることができる。さらに、これらの各種の閾値を複数組み合わせて使うことにより、複数通りの漏洩液体の検知方法が得られる。さらに、二重微分、二重積分等、他の手法を用いてもよい。この結果、ノイズによる誤検知を抑制することができる。
以下、第2の実施の形態について説明を行う、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる点について説明を行う。
液体流路190aは、第1液室180aに貯蔵された漏洩液体を外部に導く。液体流路190aは、ロッドカバー150およびフランジ210を貫通した後、管状のパイプとなり、ドレン部(第2液室)200まで延伸している。なお、第1液室180aは、第1の実施の形態において説明したのと同様の理由により設けなくてもよい。
ドレン部(第2液室)200は、漏洩液体を排出するために一時的に漏洩液体を貯蔵するためのものである。
漏洩検出ケーブル300は、液体流路190a内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。漏洩検出ケーブル300は、液体流路190a内から少なくともドレン部200まで設けられる。なお、漏洩検出ケーブル300の詳細については後述する。
110 シリンダチューブ
120 ピストン
121a、121b ピストン環状溝
122a、122b ピストンパッキン
130 ピストンロッド
140 貫通部
150 ロッドカバー
160a 第1環状溝
160b 第2環状溝
160c 第3環状溝
165a,〜,165d 軸受
170a 第1ロッドパッキン
170b 第2ロッドパッキン
170c ダストパッキン
180a 第1液室
180b 第2液室
190、190a 液体流路
195 配線
196 筒状部
200 ドレン部
210 フランジ
220 タイロッド
230 フランジ底
240 第1供給排出口
250 第2供給排出口
300、630 漏洩検出ケーブル
310 内部導体
320 誘電体
330 外部導体
340 保護被覆
500 メンテナンス部
510 窓部
520 本体部
600 カートリッジ
610 外筒
620 内筒
640 ドレン孔
800 漏洩検知システム付ドレンパイプ
810、820、830 パイプ
840 3方継手
Claims (5)
- シリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、
前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
前記液室内に配置され、前記漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、
前記漏洩検出ケーブルは、前記液室内において螺旋状に巻回され、
前記液室内に設けられ、螺旋状の溝を有する筒状部を含み、
前記漏洩検出ケーブルは、前記筒状部の前記螺旋状の溝に沿って巻回され、
前記筒状部は、前記シリンダチューブの軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有する、漏洩検知システム付シリンダ装置。 - 前記液体流路は、単一または複数設けられている請求項1に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
- シリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、
前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
前記液室内に配置され、前記漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、
着脱可能な窓部を有するメンテナンス部をさらに含み、
前記メンテナンス部は、前記液室を形成し、前記メンテナンス部内に前記漏洩検出ケーブルを収容する、漏洩検知システム付シリンダ装置。 - 前記漏洩検出ケーブルは、同軸ケーブルであり、
前記電気的特性は、静電容量であり、
前記漏洩検出ケーブルの漏洩検知の閾値は、静電容量値の固定値、静電容量値の微分値、および静電容量値の積分値のうちの1つの閾値または2つ以上の閾値の組合せである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。 - シリンダチューブと、
前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、
前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
前記ロッドカバーの前記液室内に嵌め込まれて漏洩液体を検出する漏洩検出カートリッジと、を含み、
前記漏洩検出カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、
前記内筒および前記外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、
前記内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されている、漏洩検知システム付シリンダ装置。
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