JP2018179702A - 漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプ - Google Patents

漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプ Download PDF

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Abstract

【課題】漏洩液体をシリンダ装置の取り付け方向に関わらず漏洩検知することができる漏洩検知システム付シリンダ装置を提供することである。【解決手段】本発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、 シリンダチューブ110と、シリンダチューブ110内を往復動するピストン120と、ピストン120に連結されたピストンロッド130と、ピストンロッド130が貫通する貫通部140を有するロッドカバー150と、ロッドカバー150の貫通部140が有する環状溝160a、160bに嵌め込まれ、ピストン120側の液体をシールするロッドパッキン170a、170bと、ロッドパッキン170a、170bから漏洩した漏洩液体を導く液体流路190と、液体流路190から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室180bと、液室180b内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブル300と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプに関する。
従来から、液圧式のシリンダ装置等において、漏洩液体を検知することについて種々の研究開発が行われている。
特許第5747206号公報(特許文献1)には、処理時間を短縮する漏洩検出装置について開示されている。
特開2005−221069号公報(特許文献2)には、シリンダの端部に取付けたロッドキャップとピストンロッドとの間をシールするシール材のシール異常を早期に検出でき、上記シール材を複数用いた場合には、それぞれのシール材の異常を検出でき、更には、シリンダーリーク検出構造の小型化を図るシリンダーリーク検出構造及び同検出方法について開示されている。
特開平9−273507号公報(特許文献3)には、作動液の漏れ始めの段階をいち早く検知できて、運転を停止して行うパッキン類の保守点検を早期に実施できる上に、チューブロッドと固定ピストンとの直接摺動に基づく磨耗を防止できるシリンダ装置の作動液漏洩検知機構について開示されている。
特開平6−207608号公報(特許文献4)には、自動化が可能で油漏れ点検が確実かつ容易に行える油圧装置の油漏れ検知方法について開示されている。
特許第5747206号公報 特開2005−221069号公報 特開平9−273507号公報 特開平6−207608号公報
特許文献1には、液体輸送パイプラインの漏洩検出装置が開示されている。特許文献1の漏洩検知装置は、大型な装置の漏洩検知に適している。
また、特許文献2、特許文献3および特許文献4は、精度よく漏洩液体を検知することができないという問題がある。
すなわち、特許文献2では、リーク検出用のエアを導入し、エアの圧力が低下したことを圧力スイッチで検知した場合に、ロッドキャップとピストンロッドとの間をシールするシール材が異常であると判定する。
したがって、ピストンの稼働中には漏洩液体を検知することができない。そして、漏洩液体を検知するためには、ピストンを一時停止し、エアを供給する必要がある。この結果、精度よく漏洩液体を検知することができない。
また、特許文献3では、Uパッキンおよびウエアリングが摩耗するか、気密用のOリングの気密性が喪失した場合、漏洩した作動液が、下方に移動し、漏洩排出孔から検出取り付けポット内に流入する。そして、検出取り付けポット内の液面が上昇したことを、フロートが上昇することにより検知している。したがって、検出取り付けポット内の液面が一定以上上昇しないと作動液が漏洩していることが検知できない。この結果、精度よく漏洩液体を検知することができない。
また、特許文献4では、射出シリンダを水平に載置し、射出シリンダのパッキンの直下に予め油受けを設置して漏れた油を受け、その液面変化を液面センサで検知している。したがって、油受けに漏れた油が溜まり液面が変化するまで、油が漏れていることが検知できない。この結果、精度よく漏洩液体を検知することができない。
本発明は、精度よく漏洩液体を漏洩検知することができる漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、漏洩液体をシリンダ装置の取り付け方向に関わらず精度よく漏洩検知することができる漏洩検知システム付シリンダ装置、漏洩検知用カートリッジおよび漏洩検知システム付ドレンパイプを提供することを目的とする。
(1)
一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、液室内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
この場合、漏洩検出ケーブルが、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室内に配置されている。この結果、リーク検出用の圧力の低下を検出する方法、検出取り付けポット内の液面の上昇を検出する方法、および油受けの液面変化を液面センサで検出する方法などにより漏洩液体を検知する場合と比較して、精度よく漏洩液体を検知することができる。そして、精度よく漏洩液体を漏洩検知することができるので、早期に漏洩検知システム付シリンダ装置のメンテナンスを行うことができる。
さらに、漏洩検出ケーブルが、漏洩液体を貯蔵する液室内に配置されており、漏洩検知システム付シリンダ装置をどのように配置しても漏洩液体が液室内に溜まる。この結果、液体シール部から漏洩した漏洩液体をシリンダ装置の取り付け方向に関わらず検知することができる。
(2)
第2の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置において、漏洩検出ケーブルは、液室内において螺旋状に巻回されてもよい。
この場合、漏洩検出ケーブルが、液室内において螺旋状に巻回されている。この結果、漏洩検出ケーブルを十分長くすることができ、さらに、精度よく漏洩液体を検知することができる。また、液室内の漏洩液体が局所的に分布している場合であっても、漏洩検出ケーブルが液室内において螺旋状に巻回されているため、漏洩検出ケーブルに漏洩液体を接触させることができる。さらに、漏洩検出ケーブルが一箇所ではなく、螺旋状に巻回されているので、シリンダ装置の取り付け方向に関わらず、漏洩液体を検知することができる。この結果、液体シール部を漏洩液体が漏洩した早い段階で、漏洩液体を検知することができる。したがって、漏洩検知システム付シリンダ装置のメンテナンスを容易にすることができる。
(3)
第3の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、第2の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置において、液室内に設けられ、螺旋状の溝を有する筒状部を含み、漏洩検出ケーブルは、筒状部の螺旋状の溝に沿って巻回されていてもよい。
この場合、筒状部の螺旋状の溝に沿って漏洩検出ケーブルが巻回されている。この結果、漏洩検出ケーブルを容易かつ正確に螺旋状に巻回することができ、さらに漏洩液体の検知精度を向上することができる。
(4)
第4の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、第3の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置において、筒状部は、シリンダチューブの軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有してもよい。
この場合、筒状部が、シリンダチューブの軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有している。この結果、漏洩液体が1または複数の溝に沿って流れるため、漏洩液体が漏洩検出ケーブルに接触しやすくなる。したがって、漏洩液体が漏洩した早い段階で精度よく漏洩液体を検知することができる。
(5)
第5の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第4の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、液体流路は、単一または複数設けられていてもよい。
液体流路が、単一または複数設けられている。液体流路が単一設けられている場合、漏洩検知システム付シリンダ装置の構成を簡単にすることができ、製造コストを削減することができる。また、液体流路が複数設けられている場合、漏洩液体を容易に液室に導くことができる。
(6)
第6の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第5の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、着脱可能な窓部を有するメンテナンス部をさらに含み、メンテナンス部は、液室を形成し、メンテナンス部内に漏洩検出ケーブルを収容してもよい。
この場合、メンテナンス部が着脱可能な窓部を有している。この結果、窓部を外して、漏洩検出ケーブルの取り付けおよび取り外しができる。したがって、漏洩検知システム付シリンダ装置のメンテナンス性を向上させることができる。
(7)
他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を外部に導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、液体流路内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
この場合、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルが、液体流路内に配置されている。この結果、リーク検出用の圧力の低下を検出する方法、検出取り付けポット内の液面の上昇を検出する方法、および油受けの液面変化を液面センサで検出する方法などにより漏洩液体を検知する場合と比較して、精度よく漏洩液体を漏洩検知することができる。そして、精度よく漏洩液体を漏洩検知することができるので、早期に漏洩検知システム付シリンダ装置のメンテナンスを行うことができる。
さらに、液体流路の部分を重力に従って延在させるので、液体流路に漏洩液体が流れ込むように液体流路を配置することができる。この結果、液体シール部から漏洩した漏洩液体をシリンダ装置の取り付け方向に関わらず漏洩検知することができる。
(8)
第8の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置において、液室は、漏洩液体を排出するドレン部であり、液体流路は、漏洩液体を排出するドレン部に流通して形成され、漏洩検出ケーブルは、液体流路内から少なくともドレン部まで設けられてもよい。
この場合、液体流路が、ドレン部に流通して形成され、漏洩検出ケーブルが、液体流路内から少なくともドレン部まで設けられている。この結果、漏洩検出ケーブルを十分長くすることができるため、精度よく漏洩液体を検知することができる。また、検出取り付けポット内の液面の上昇を検出する方法、および油受けの液面変化を液面センサで検出する方法と比較して、液体流路内で漏洩液体を検知するため、漏洩液体を早く検知することができ、漏洩液体の量が少なくても漏洩液体を検知することができる。
(9)
第9の発明にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置は、一局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置から第8の発明に係る漏洩検知システム付シリンダ装置において、漏洩検出ケーブルは、同軸ケーブルであり、電気的特性は、静電容量であり、漏洩検出ケーブルの漏洩検知の閾値は、静電容量値の固定値、静電容量値の微分値、および静電容量値の積分値のうちの1つの閾値または2つ以上の閾値の組合せであってもよい。
この場合、漏洩検知の閾値を様々に設定することができる。この結果、漏洩検知システム付シリンダ装置の仕様および/または漏洩検知システム付シリンダ装置が設置される環境に応じた閾値の設定が可能になる。したがって、ノイズによる漏洩液体の誤検知を抑制することができる。
(10)
さらに他の局面に従う漏洩検知用カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、内筒および外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されているものである。
この場合、漏洩検知用カートリッジを用いることにより漏洩液体を検出する装置への着脱が容易になる。さらに、漏洩検出ケーブルを作業者が現場で装置に漏洩検出ケーブルを取り付ける場合に比べて、漏洩液体を検知する感度を一定に保つことができ、漏洩液体を検知する精度をより高くすることができる。
(11)
さらに他の局面に従う漏洩検知システム付シリンダ装置は、シリンダチューブと、シリンダチューブ内を往復動するピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、ロッドカバーの貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、ピストン側の液体をシールする液体シール部と、液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、液体流路から導かれた漏洩液体を貯蔵する液室と、ロッドカバーの液室内に嵌め込まれて漏洩液体を検出する漏洩検出カートリッジと、を含み、漏洩検出カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、内筒および外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されているものである。
この場合、漏洩検知用カートリッジを用いることによりシリンダ装置への着脱が容易になる。さらに、漏洩検出ケーブルを作業者が現場でシリンダ装置に取り付ける場合に比べて、漏洩液体を検知する感度を一定に保つことができ、漏洩液体を検知する精度をより高くすることができる。
(12)
さらに他の局面に従う漏洩検知システム付ドレンパイプは、管状のドレンパイプと、管状のドレンパイプに内蔵され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含むものである。
この場合、管状のドレンパイプに予め漏洩検出ケーブルが内蔵されているため、所望の装置を容易に漏洩検知システム付きの装置にすることができる。具体的には、所望の装置に対して、容易に漏洩検知システム付ドレンパイプを交換することができ、所望の装置に対して、容易に漏洩検知システム付ドレンパイプを取り付けることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置の要部の構成の一例を示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置の構成の一例を示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置の構成の他の一例を示す模式的断面図である。 メンテナンス部の一例を示す模式的斜視図である。 漏洩検知システム付カートリッジの構成の一例を示す模式的斜視図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置の構成の一例を示す模式的断面図である。 ドレン部近傍の領域Aの一例を示す拡大図である。 漏洩検出ケーブルを軸方向に直交する面で切断した場合の断面の一例を示す模式図である。 漏洩検知システム付ドレンパイプの一例を示す模式的断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置(以下、シリンダ装置という。)100の要部の構成の一例を示す模式的断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置100の構成の一例を示す模式的断面図である。
<漏洩検知システム付シリンダ装置100の概略>
図1および図2に示すように、第1の実施の形態にかかるシリンダ装置100は、主に、シリンダチューブ110、ピストン120、ピストンロッド130、ロッドカバー150、ロッドパッキン170(170a,〜,170c)、第1液室180a、第2液室180b、液体流路190、および漏洩検出ケーブル300を含む。
また、シリンダ装置100は、フランジ210と、タイロッド220と、フランジ底230と、第1供給排出口240と、第2供給排出口250とを含む。なお、図2においては、タイロッド220およびフランジ210を図示していない。
<シリンダ装置100の詳細>
(シリンダチューブ110)
シリンダチューブ110は、ピストン120を収納する。そして、シリンダチューブ110には、ピストン120側に液体を供給および排出するための第1供給排出口240と、シリンダロッド130側に液体を供給および排出するための第2供給排出口250とが設けられている。
ポンプ(図示略)により第1供給排出口240に液体が供給される場合(図2の矢印D)、シリンダロッド130側の液体が第2供給排出口250から排出され(図2の矢印C)、ピストン120はロッドカバー150側に移動し、ピストンロッド130が伸長する。
逆に、ポンプ(図示略)により第2供給排出口250に液体が供給される場合(図2の矢印Cとは逆向き)、フランジ底230側の液体が第1供給排出口240から排出され(図2の矢印Dとは逆向き)、ピストン120はフランジ底230側に移動し、ピストンロッド130が収縮する。
そして、シリンダチューブ110の両端には、フランジ底230と、ロッドカバー150とが取り付けられている。ロッドカバー150の外周側に設けられたフランジ210とフランジ底230とがタイロッド220により連結されている。フランジ210、フランジ底230およびタイロッド220により、シリンダ装置100の強度が確保される。
(ピストン120)
ピストン120は、上記したように、シリンダチューブ110内を往復動する。シリンダチューブ110内において、フランジ底230側の液体がシリンダロッド130側に漏洩せず、また、シリンダロッド130側の液体がフランジ底230側に漏洩しないように、ピストン120に設けられたピストン環状溝121a、121bにピストンパッキン122a、122bが嵌め込まれ、シリンダチューブ110との間で液体を密閉する。そして、ピストン120は、シリンダチューブ110内を摺動するため、ピストンパッキン122a、122bには、密閉性と摺動特性のよい材質が用いられる。
(ピストンロッド130)
ピストンロッド130は、ピストン120に連結される。ピストンロッド130は、ピストン120の往復動に合わせて、往復動する。ピストンロッド130のピストン120とは反対側の先端に、例えば上下一対の金型(タイヤの加硫機)からなる上型を開閉させる部材が接続される。
(ロッドカバー150)
ロッドカバー150は、ピストンロッド130が貫通する貫通部140を有する。ロッドカバー150は、貫通部140において、第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160c(図1参照)を有している。第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160cは、貫通部140の内周面に貫通部140の軸芯と直交する方向に設けられたリング状の溝である。第1環状溝160a、第2環状溝160b、および第3環状溝160cの貫通部140の軸芯に垂直な面における断面形状は、正方形、長方形、U字形状、およびV字形状のいずれかであってもよい。
また、ロッドカバー150は、貫通部140において、4つの軸受165a,〜,165dを有している。軸受165a,〜,165dは、リング状の摺動部材であり、貫通部140の筒状の面より僅かに内側(ピストン軸側)に突出している。軸受165a,〜,165dは、ピストンロッド130を支持すると共に、ピストンロッド130と摺動する。
(第1ロッドパッキン170a、第2ロッドパッキン170b、ダストパッキン170c)
第1ロッドパッキン170aおよび第2ロッドパッキン170bは、ロッドカバー150の第1環状溝160aおよび第2環状溝160bにそれぞれ嵌め込まれ、ロッドカバー150よりピストン120側の液体をシールする。
そして、ダストパッキン170cは、ロッドカバー150の第3環状溝160cに嵌め込まれ、ロッドカバー150の貫通部140にごみおよび/またはほこりが混入することを防止する。
なお、第1ロッドパッキン170a、第2ロッドパッキン170b、およびダストパッキン170cは、一例として、Vパッキン、Xパッキン、およびUパッキンのいずれか1つまたは複数を用いる。そして、パッキン170a、170bの製品の一例として、NOK社製のノックスラン(U801)、ノックスラン(U801)、ノックスラン(U641)、坂上製作所のRNYパッキン、エコノモス社製のS01−P、S01−R、S02−Pが挙げられる。パッキン170a、170bはこれらに限定するものではない。
(第1液室180a、第2液室180b、液体流路190)
第1液室180aおよび第2液室180bは、第1ロッドパッキン170aおよび第2ロッドパッキン170bから漏洩した漏洩液体を貯蔵する。第1液室180aおよび第2液室は、一つまたは複数の液体流路190により接続されている。
第1液室180aを設けることにより効率的に漏洩液体を集めることが可能になる。しかしながら、これに限定するものではない。第1液室180aを設けず、液体流路190を貫通部140の表面まで到達させてもよい。このようにしても効率的に漏洩液体を集めることができる。
また、液体流路190を複数設ける場合には、各液体流路190毎に第1液室180aを設けてもよい。この結果、より効率的に漏洩液体を集めることができる。また、複数の液体流路190の内の一部の液体流路190に第1液室を設けてもよい。この結果、第1液室180aを設けるための製造コストを低減しながら、シリンダ装置100の仕様および/または配置方向に応じて効率的に漏洩液体を集めることができる。
また、液体流路190は、ピストンロッド130の軸芯に対して半径方向に90度づつ4本設けるなど、ピストンロッド130の軸芯に対して半径方向に複数本放射状に設けてもよい。この場合、シリンダ装置100の仕様および/または配置方向に依存せず効率的に漏洩液体を集めることができる。そして、第1液室180aを各液体流路190毎に設けることにより、さらに効率的に漏洩液体を集めることができる。また、液体流路190を放射状複数本設ける場合、第1液室180aを一部の液体流路190に設けてもよく、または、第1液室180aを設けなくてもよい。この場合、第1液室180aを設けるための製造コストを低減しながら、シリンダ装置10の仕様および/または配置方向に応じて効率的に漏洩液体を集めることができる。
また、液体流路190は、管状のものが好ましいが、これに限定されるものではない。液体流路190は、ピストンロッド130の軸芯からピストンロッド130の外周へ向かう向きに扇状に広がっていく形状を有するものでもよい。また、液体流路190は、ピストンロッド130の軸芯からピストンロッド130の外周へ向かう向きに円板状に広がっていく形状を有するものでもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置の構成の他の一例を示す模式的断面図である。
図3に示すように、第1液室180aおよび第2液室180bは、第1ロッドパッキン170aと第2ロッドパッキン170bとの間に設けてもよい。第1液室180aおよび第2液室180bを、第1ロッドパッキン170aと第2ロッドパッキン170bとの間に設けることにより、さらに早期に漏洩液体を検知することができる。
(メンテナンス部500)
第2液室180bは、ロッドカバー150の外周側に設けられている。第2液室180bは、ピストンロッド130の周囲にドーナッツ状または筒状の液室(以下、メンテナンス部500という。)である。
図4は、メンテナンス部500の一例を示す模式的斜視図である。図4に示すように、メンテナンス部500は、窓部510、および本体部520を有する。なお、窓部510は、図4において、本体部520の窓部510の対向する面にも設けられている。
窓部510は、本体部520に対し、着脱可能である。具体的には、窓部510を螺子などにより本体部520に着脱することができる。そして、本実施の形態の場合、メンテナンス部500内に漏洩検出ケーブル300が設けられる。
すなわち、窓部510を取り外して、メンテナンス部500の内部に漏洩検出ケーブル300をセットした後、窓部510を本体部520に取り付ける。
メンテナンス部500は、防水性能を有している。このため、シリンダ装置100を、例えば、生タイヤを加硫する加硫装置などに用いても、水蒸気の影響を受けることがない。
なお、窓部510は、2つ設けられているとして説明したが、これに限定されるものではない。窓部510を1つだけ設けてもよく、2つ設けてもよく、または、本体部520の各側面にそれぞれ設け合計4つ設けてもよい。
(漏洩検出ケーブル300)
メンテナンス部500の内部には、漏洩検出ケーブル300が設けられる。漏洩検出ケーブル300は、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。漏洩検出ケーブル300自体の詳細については第2の実施の形態で説明する。
図1乃至図4に示すように、漏洩検出ケーブル300は、メンテナンス部500の内部において、螺旋状に巻回して収納される。したがって、十分な長さの漏洩検出ケーブル300をメンテナンス部500の内部に収納することができる。その結果、漏洩検出ケーブル300の検出感度を向上させることができ、精度よく漏洩液体を検知することができる。また、漏洩検出ケーブル300が螺旋状に巻回されているため、シリンダ装置100の取り付け方向に依存することなく、漏洩液体を検知することができる。
漏洩検出ケーブル300をメンテナンス部500の内部において、螺旋状に巻回するために、メンテナンス部500の内周面(以下筒状部196という。)に螺旋状の溝を設け、漏洩検出ケーブル300を、筒状部196の螺旋状の溝に沿って巻回してもよい。
この場合、筒状部196の螺旋状の溝に沿って漏洩検出ケーブル300が巻回されている。この結果、漏洩検出ケーブル300を容易かつ正確に螺旋状に巻回することができ、さらに漏洩液体の検知精度を向上することができる。
そして、筒状部196に、シリンダチューブ110の軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有してもよい。
この場合、筒状部196が、シリンダチューブ110の軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有しているため、漏洩液体が1または複数の溝に沿って流れ、漏洩液体が漏洩検出ケーブル300により接触しやすくなる。したがって、漏洩液体が漏洩した早い段階で精度よく漏洩液体を検知することができる。
(漏洩検知システム付カートリッジ600)
図5は、漏洩検知システム付カートリッジ600の構成の一例を示す模式的斜視図である。
上記した筒状部196に代えて、図5に示す漏洩検知システム付カートリッジ600を用いてもよい。漏洩検知用カートリッジ600は、外筒610および内筒620を有する二重筒と、漏洩検出ケーブル630とを含む。漏洩検出ケーブル630は、内筒620および外筒610の間に巻回されて設けられており、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化するものである。漏洩検出ケーブル630は、図1および図2において説明した漏洩検出ケーブル300と同様のものである。そして、内筒620には、1または複数のドレン孔640が形成される。なお、ドレン孔は、柱状のものに限定されず例えば溝状の孔であるドレン溝であってもよい。
この場合、漏洩検知用カートリッジ600を用いることによりシリンダ装置100への着脱が容易になる。さらに、漏洩検出ケーブル630を作業者が現場でシリンダ装置100に取り付ける場合に比べて、漏洩液体630を検知する感度を一定に保つことができ、漏洩液体を検知する精度をより高くすることができる。
なお、内筒620および/または外筒610に漏洩検出ケーブル630を巻回する際に漏洩検出ケーブル630を案内する溝を設けることもできる。この結果、二重筒に漏洩検出ケーブル630をより均一にすることができ、所望の電気的特性を確実に得ることができる。
さらに、漏洩検知用カートリッジ600は、シリンダ装置100に取り付けるだけでなく、他の装置にも取り付けて使用することができる。この場合、漏洩検知用カートリッジ600を用いることにより漏洩液体を検出する装置への着脱が容易になる。さらに、漏洩検出ケーブル630を作業者が現場で装置に取り付ける場合に比べて、漏洩液体を検知する感度を一定に保つことができ、漏洩液体を検知する精度をより高くすることができる。
(漏洩液体の検知方法)
上記した漏洩検出ケーブル300および漏洩検出ケーブル630は、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。この電気的特性として、具体的には特性インピーダンスが挙げられ、より具体的には静電容量が挙げられる。
そして、漏洩検出ケーブル300および漏洩検出ケーブル630の電気的特性である静電容量を検知装置で検知するための閾値は、静電容量値の固定値、静電容量値の微分値、および静電容量値の積分値のうちの1つの閾値または2つ以上の閾値の組合せを用いることができる。
具体的には、閾値として静電容量値の固定値を用いる場合、漏洩検出ケーブル300および漏洩検出ケーブル630の長さが2メートルの場合、検知装置に190pF/mを閾値として設定する。そして、検知装置が漏洩検出ケーブル300の静電容量値が190pF/mを超えた場合に漏洩液体があると判定する。この場合、簡単なデータ処理で漏洩液体を検知することができる。
また、閾値として静電容量値の微分値を使う場合には、短い時間の間に急に漏洩液体の漏洩が発生したことを精度よく検知することができる。閾値として静電容量値の積分値を使う場合には、第1ロッドパッキン170aおよび/または第2ロッドパッキン170bの経年劣化により漏洩がゆっくりと進んだことを検知することができる。
また、軸受165a,〜,165dおよび/または貫通孔140の摩耗により漏洩がゆっくりと進んだことも検知することができる。この結果、静電容量値の積分値をシリンダ装置100のメンテナンスの指標にすることができる。さらに、これらの各種の閾値を複数組み合わせて使うことにより、複数通りの漏洩液体の検知方法が得られる。さらに、二重微分、二重積分等、他の手法を用いてもよい。この結果、ノイズによる誤検知を抑制することができる。
このように、漏洩検知の閾値を様々に設定することができる。この結果、シリンダ装置100の仕様および/またはシリンダ装置100が設置される環境に応じた閾値の設定が可能になる。したがって、ノイズによる漏洩液体の誤検知を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態について説明を行う、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる点について説明を行う。
図6は、本発明の第2の実施の形態にかかる漏洩検知システム付シリンダ装置(以下、シリンダ装置という。)100aの構成の一例を示す模式的断面図である。図7は、ドレン部近傍の領域Aの一例を示す拡大図である。図8は、漏洩検出ケーブル300を軸方向に直交する面で切断した場合の断面の一例を示す模式図である。
第1の実施の形態にかかるシリンダ装置100は、メンテナンス部500に漏洩検出ケーブル300または漏洩検出ケーブル630が設けられていた。これに対して、第2の実施の形態にかかるシリンダ装置100aは、液体流路190aに漏洩検出ケーブル300が設けられている。
(液体流路190a)
液体流路190aは、第1液室180aに貯蔵された漏洩液体を外部に導く。液体流路190aは、ロッドカバー150およびフランジ210を貫通した後、管状のパイプとなり、ドレン部(第2液室)200まで延伸している。なお、第1液室180aは、第1の実施の形態において説明したのと同様の理由により設けなくてもよい。
(ドレン部200)
ドレン部(第2液室)200は、漏洩液体を排出するために一時的に漏洩液体を貯蔵するためのものである。
(漏洩検出ケーブル300)
漏洩検出ケーブル300は、液体流路190a内に配置され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する。漏洩検出ケーブル300は、液体流路190a内から少なくともドレン部200まで設けられる。なお、漏洩検出ケーブル300の詳細については後述する。
図6の領域Aを拡大した図7に示すように、液体流路190aの内部に漏洩検出ケーブル300が設けられており、漏洩検出ケーブル300は少なくともドレン部200まで設けられている。漏洩検出ケーブル300がドレン部200を貫通して、図示していない検知装置まで延びていてもよい。
図8に示すように、漏洩検出ケーブル300は、同軸ケーブルである。すなわち、漏洩検出ケーブル300は、複数の導線からなる内部導体310の外周側に低誘電率の誘電体320が設けられている。そして、誘電体320の外周側に網状に編まれた外部導体330が設けられている。外部導体330の外周側には液体を浸透する保護被覆340が設けられている。
漏洩液体が漏洩検出ケーブル300に接触した場合、漏洩液体は、保護被覆340および外部導体300を浸透して誘電体320に接触する。そうすると、漏洩検出ケーブル300の電気的特性、具体的には特性インピーダンス、より具体的には静電容量が変化する。この電気的特性の変化を図示しない検知装置で検知することにより、漏洩液体の検知が可能になる。なお、漏洩液体の検知方法については第1の実施の形態において説明した方法と同様の方法を用いることができる。
そして、漏洩検出ケーブル300が液体流路190a内に配置されているため、リーク検出用の圧力の低下を検出する方法、検出取り付けポット内の液面の上昇を検出する方法、および油受けの液面変化を液面センサで検出する方法などにより漏洩液体を検知する場合と比較して、精度よく漏洩液体を漏洩検知することができる。さらに、液体流路190aの液室180a側とは反対側の部分を重力に従って延在させるので、液体流路190aに漏洩液体が流れ込むように液体流路190aを配置することができる。この結果、第1ロッドパッキン170aから漏洩した漏洩液体をシリンダ装置100の取り付け方向に関わらず漏洩検知することができる。また、シリンダ装置100の構成が簡単にすることができ、製造コストを削減することができる。
また、漏洩検出ケーブル300が液体流路内190a内に配置されているため、十分な長さの漏洩検出ケーブル300を配置することができる。この結果、漏洩検出ケーブル300の検出感度を向上させることができ、精度よく漏洩液体を検知することができる。
内部導体310としては、一例として銅線が挙げられる。誘電体320としては、一例としてフッ素樹脂、特にEPTFE(expanded PTFE、延伸多孔質PTFE(ポリテトラフルオロエチレン))のような低誘電率の誘電体が挙げられる。外部導体330としては、一例として銅線を網目状に編んだものが挙げられる。また、保護被覆層340は、一例として布または綿が挙げられる。
なお、第2の実施の形態においては、シリンダ装置100aが、液体流路190aおよびドレン部200を1セットからなる場合について説明したが、これに限定されるものではない。液体流路190aおよびドレン部200を複数セット設けても良い。
液体流路190aおよびドレン部200を複数セット設けることにより、液体流路190aが複数設けられている場合、漏洩液体を容易にシリンダ装置の外部に排出することができる。また、図6に示すように、液体流路190aおよびドレン部200が、単一設けられている場合、漏洩検知システム付シリンダ装置の構成を簡単にすることができ、製造コストを削減することができる。第1の実の形態にかかるシリンダ装置100についても同様のことが言える。
さらに、液体流路190aをシリンダ装置100aに取り付けず、管状のドレンパイプとして準備しておき、この管状のドレンパイプに漏洩検出ケーブル300を内蔵し、漏洩検知システム付ドレンパイプとすることができる。
図9は、このような漏洩検知システム付ドレンパイプ(以下ドレンパイプという。)800の一例を示す模式的断面図である。ドレンパイプ800は、パイプ800、820、830と、3方継手840と、漏洩検出ケーブル300とを含んでいる。パイプ810、3方継手840、およびパイプ820には、漏洩検出ケーブル300が通されている。そして、パイプ830には漏洩検出ケーブル300が通されていない。
パイプ300を、例えば、図6のシリンダ装置100aに示すように、液体流路190としてシリンダ装置100aに取り付ける。そして、パイプ820を通って外部に出た漏洩検出ケーブルを図示しない検知装置に接続する。そして、パイプ830は漏洩液体を排出するドレンとして機能させる。
この場合、ドレンパイプ800に予め漏洩検出ケーブル300が内蔵されているため、シリンダ装置100aだけでなく、所望の装置に取り付けるだけでその装置を容易に漏洩検知システム付きの装置にすることができる。すなわち、漏洩検知システム付シリンダ装置100aに限定されず、他の装置にも容易に適用することができる。
さらに、第1の実施の形態では、漏洩検出ケーブルを螺旋状に巻回するとして説明したが、これに限定するものではない。漏洩検出ケーブルを、メンテナンス部500内においてロッドカバーの外周面の一部を残して、往復するように巻回されていてもよい。
具体的には断面がホッチキスの針または馬のひずめ形状をし、端部で折り返されながらピストンロッド130の軸芯方向に巻回されていてもよい。漏洩検出ケーブルをこのように往復するように巻回する場合には、予めホッチキスの針または馬のひずめ形状に漏洩検出ケーブルを巻回しておき、メンテナンス部500の筒状部に嵌め込むことができる。この結果、シリンダ装置100への装着がさらに容易になる。
本発明において、漏洩検知システム付シリンダ装置100、100aは、「漏洩検知システム付シリンダ装置」に相当し、シリンダチューブ110は、「シリンダチューブ」に相当し、ピストン120は、「ピストン」に相当し、ピストンロッド130は、「ピストンロッド」に相当し、貫通部140は、「貫通部」に相当し、ロッドカバー150は、「ロッドカバー」に相当し、第1環状溝160a、第2環状溝160bは、「環状溝」に相当し、第1ロッドパッキン170a、第2ロッドパッキン170bは、「液体シール部」に相当し、第2液室180b、メンテナンス部500、ドレン部200は、「液室」に相当し、第1液室180a、液体流路190、190aは、「液体流路」に相当し、漏洩検出ケーブル300、630は、「漏洩検出ケーブル」に相当し、メンテナンス部500の内周面、外筒610および/または内筒620は、「筒状部」に相当し、窓部510は、「窓部」に相当し、メンテナンス部500は、「メンテナンス部」に相当し、外筒610および内筒620は、「二重筒」に相当し、ドレン部200は、「ドレン部」に相当し、漏洩検知システム付ドレンパイプ800は、「漏洩検知システム付ドレンパイプ」に相当し、ドレン孔640が「ドレン孔またはドレン溝」に相当し、パイプ810、820、3方継手840は、「管状のドレンパイプ」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施の形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100、100a 漏洩検知システム付シリンダ装置(シリンダ装置)
110 シリンダチューブ
120 ピストン
121a、121b ピストン環状溝
122a、122b ピストンパッキン
130 ピストンロッド
140 貫通部
150 ロッドカバー
160a 第1環状溝
160b 第2環状溝
160c 第3環状溝
165a,〜,165d 軸受
170a 第1ロッドパッキン
170b 第2ロッドパッキン
170c ダストパッキン
180a 第1液室
180b 第2液室
190、190a 液体流路
195 配線
196 筒状部
200 ドレン部
210 フランジ
220 タイロッド
230 フランジ底
240 第1供給排出口
250 第2供給排出口
300、630 漏洩検出ケーブル
310 内部導体
320 誘電体
330 外部導体
340 保護被覆
500 メンテナンス部
510 窓部
520 本体部
600 カートリッジ
610 外筒
620 内筒
640 ドレン孔
800 漏洩検知システム付ドレンパイプ
810、820、830 パイプ
840 3方継手

Claims (12)

  1. シリンダチューブと、
    前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
    前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
    前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
    前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、
    前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
    前記液室内に配置され、前記漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含む、漏洩検知システム付シリンダ装置。
  2. 前記漏洩検出ケーブルは、前記液室内において螺旋状に巻回された、請求項1に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  3. 前記液室内に設けられ、螺旋状の溝を有する筒状部を含み、
    前記漏洩検出ケーブルは、前記筒状部の前記螺旋状の溝に沿って巻回されている、請求項2に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  4. 前記筒状部は、前記シリンダチューブの軸芯方向に延びる1または複数の溝をさらに有する、請求項3に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  5. 前記液体流路は、単一または複数設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  6. 着脱可能な窓部を有するメンテナンス部をさらに含み、
    前記メンテナンス部は、前記液室を形成し、前記メンテナンス部内に前記漏洩検出ケーブルを収容する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  7. シリンダチューブと、
    前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
    前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
    前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
    前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を外部に導く液体流路と、
    前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
    前記液体流路内に配置され、前記漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含む、漏洩検知システム付シリンダ装置。
  8. 前記液室は、前記漏洩液体を排出するドレン部であり、
    前記液体流路は、前記漏洩液体を排出するドレン部に流通して形成され、
    前記漏洩検出ケーブルは、前記液体流路内から少なくとも前記ドレン部まで設けられる、請求項7に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  9. 前記漏洩検出ケーブルは、同軸ケーブルであり、
    前記電気的特性は、静電容量であり、
    前記漏洩検出ケーブルの漏洩検知の閾値は、静電容量値の固定値、静電容量値の微分値、および静電容量値の積分値のうちの1つの閾値または2つ以上の閾値の組合せである、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の漏洩検知システム付シリンダ装置。
  10. 内筒および外筒を有する二重筒と、
    前記内筒および前記外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、
    前記内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されている、漏洩検知用カートリッジ。
  11. シリンダチューブと、
    前記シリンダチューブ内を往復動するピストンと、
    前記ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記ピストンロッドが貫通する貫通部を有するロッドカバーと、
    前記ロッドカバーの前記貫通部が有する環状溝に嵌め込まれ、前記ピストン側の液体をシールする液体シール部と、
    前記液体シール部から漏洩した漏洩液体を導く液体流路と、
    前記液体流路から導かれた前記漏洩液体を貯蔵する液室と、
    前記ロッドカバーの前記液室内に嵌め込まれて漏洩液体を検出する漏洩検出カートリッジと、を含み、
    前記漏洩検出カートリッジは、内筒および外筒を有する二重筒と、
    前記内筒および前記外筒の間に巻回されて設けられ、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含み、
    前記内筒には、1または複数のドレン孔またはドレン溝が形成されている、漏洩検知システム付シリンダ装置。
  12. 管状のドレンパイプと、
    前記管状のドレンパイプに内蔵され、漏洩液体に接触した場合に電気的特性が変化する漏洩検出ケーブルと、を含む、漏洩検知システム付ドレンパイプ。
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