JP6306967B2 - 石炭灰のガラス化率の推定方法 - Google Patents

石炭灰のガラス化率の推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6306967B2
JP6306967B2 JP2014153492A JP2014153492A JP6306967B2 JP 6306967 B2 JP6306967 B2 JP 6306967B2 JP 2014153492 A JP2014153492 A JP 2014153492A JP 2014153492 A JP2014153492 A JP 2014153492A JP 6306967 B2 JP6306967 B2 JP 6306967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitrification rate
coal ash
sample
internal standard
vitrification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014153492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016031272A (ja
Inventor
嘉史 扇
嘉史 扇
宙 平尾
宙 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2014153492A priority Critical patent/JP6306967B2/ja
Publication of JP2016031272A publication Critical patent/JP2016031272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6306967B2 publication Critical patent/JP6306967B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Description

本発明は、石炭灰のガラス化率の推定方法に関する。
火力発電所の微粉炭燃焼ボイラからの副産物として大量に産出される石炭灰は、セメント、モルタルまたはコンクリート(以下、総称して「コンクリート」という場合がある。)用の混和材として一部有効利用されているものの、大部分が埋立て等により廃棄処分されている。石炭灰のうち、コンクリート用混和材として用いられるフライアッシュは、その粒子が平滑かつ球状であるためにコンクリートのワーカビリティーを向上させ、コンクリート組織を緻密化させ、コンクリートの長期強度を増大させるとともに、化学薬品に対する抵抗性等を向上させ、その混入によりセメントの水和発熱が緩和されるために自己発熱による温度ひび割れが問題となるマスコンクリート構造物に適しており、アルカリ骨材反応に対する抑制効果を有している等、コンクリート用混和材として優れた特性を多く有している。
一方、フライアッシュをコンクリートに多量に混合すると、凝結の遅延、初期強度の低下、低温環境下における強度発現の遅れ等の問題が生じ得るため、おのずとその混合量に制限がかけられてしまう。例えば、JIS−R5213に規定されているフライアッシュセメントは、セメントに対するフライアッシュの置換割合を最大で3割に制限しており、フライアッシュの大量使用に結びついていないのが現状である。
また、石炭灰の大量使用を妨げる原因の一つとして、火力発電所で使用される石炭が多種に及び、しかもその燃焼条件が同一でないために、得られる石炭灰のポゾラン活性が大きく変わってしまい、その結果、石炭灰を使用したコンクリートの強度発現性も異なってしまうという問題がある。
石炭灰を評価する方法として、特許文献1には、石炭灰に含まれるガラス量と当該石炭灰の比表面積との積を指標として、当該石炭灰のポゾラン活性を評価することを特徴とする石炭灰の評価方法が記載されている。
特許第5414170号公報
特許文献1では、石炭灰(例えば、フライアッシュ)に含まれるガラス量(ガラス化率)を石炭灰の評価に用いている。
ここで、石炭灰のガラス化率を測定する方法としては、フッ化水素溶液を用いた湿式法が知られている。しかし、湿式法は、作業が煩雑であり、測定に時間がかかるという問題があった。
また、湿式法よりも簡便な方法として、X線回折を用いた方法が知られている。X線回折を用いた方法としては、粉末X線回折に基づく検量線法、粉末X線回折に基づくプロファイルフィッティング法等が挙げられる。これらの方法において、より精度の高い測定を行う観点から、内部標準物質を添加する内部標準法を併用することが一般的である。しかし、内部標準法を併用する場合、内部標準物質を混合する作業が必要であることから、自動化には不向きであるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、簡便で精度が高く、かつ自動化に適する石炭灰のガラス化率の推定方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)PONKCS法を用いて、石炭灰の試料のガラス化率の第一の推定値を得る工程と、(B)上記石炭灰の試料について、SiOとAlと強熱減量の合計量を求める工程と、(C)特定の式に基づいて、工程(A)で得た第一の推定値から、工程(B)で得た合計量に対応する補正量を減じて、第二の推定値を得る工程を含む方法によれば、本発明の目的を達成することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[2]を提供するものである。
[1] 石炭灰の試料について、ガラス化率を推定する方法であって、(A)PONKCS法を用いて、上記石炭灰の試料のガラス化率の第一の推定値を得る工程と、(B)上記石炭灰の試料について、SiOとAlと強熱減量の合計量(x’)を求める工程と、(C)複数の種類の石炭灰を用いて定めた、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)の関係式であるy=ax+b(式中、a及びbは、各々、定数である。)に基づいて、工程(A)で得た第一の推定値から、工程(B)で得た合計量(x’)に対応する補正量(y’)を減じて、第二の推定値を得る工程を含むことを特徴とする石炭灰のガラス化率の推定方法。
[2] 上記石炭灰がフライアッシュである、上記[1]記載の石炭灰のガラス化率の推定方法。
本発明の推定方法によれば、簡便かつ高い精度で、石炭灰のガラス化率を推定することができる。また、内部標準法を併用しなくても、高い精度でガラス化率を推定することができるため、石炭灰のガラス化率の測定の自動化に適している。
実施例1において、内部標準法によって得られたガラス化率と、PONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す図である。 実施例1において、SiOとAlと強熱減量の合計量と、PONKCS法によって求めたガラス化率と内部標準法によって求めたガラス化率の差との関係を示す図である。 実施例1において、内部標準法によって得られたガラス化率の数値と、補正後のガラス化率の数値との関係を示す図である。 実施例2において、内部標準法によって得られたガラス化率と、PONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す図である。 実施例2において、SiOとAlと強熱減量の合計量と、PONKCS法によって求めたガラス化率と内部標準法によって求めたガラス化率の差との関係を示す図である。 実施例2において、内部標準法によって得られたガラス化率の数値と、補正後のガラス化率の数値との関係を示す図である。
本発明の石炭灰のガラス化率の推定方法は、(A)PONKCS法を用いて、上記石炭灰の試料のガラス化率の第一の推定値を得る工程と、(B)上記石炭灰の試料について、SiOとAlと強熱減量の合計量(x’)を求める工程と、(C)複数の種類の石炭灰を用いて定めた、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)の関係式であるy=ax+b(式中、a及びbは、各々、定数である。)に基づいて、工程(A)で得た第一の推定値から、工程(B)で得た合計量(x’)に対応する補正量(y’)を減じて、第二の推定値を得る工程を含むものである。
なお、石炭灰としては、ボイラの下部ホッパに溜まるボトムアッシュ、節炭器の下部ホッパや空気予熱器の下部ホッパに溜まるシンダーアッシュ、及び集塵器の下部ホッパに溜まるフライアッシュ等が挙げられる。本発明の石炭灰のガラス化率の推定方法は、上記各アッシュに適用できるが、ガラス化率を高い精度で推定できる観点から、フライアッシュに適用することが好ましい。
以下、各工程について詳しく説明する。
[工程(A)]
本工程は、PONKCS法を用いて、石炭灰の試料(本発明の推定方法の対象物)のガラス化率の第一の推定値を得る工程である。
ここで、PONKCS法とは、粉末X線回折を用いたプロファイルフィッティング法である、リートベルト解析法に基づいた分析方法である。
具体的には、まず、モデルとなる石炭灰を粉末X線回折法により回折して、石炭灰中のガラス相由来のハローの理論プロファイルを求める。
ここで、モデルとなる石炭灰としては、内部標準法等を用いて予めガラス化率が明らかとなっているものを用いる。
また、粉末X線回折は、市販の粉末X線回折装置(例えば、BRUKER AXS社製、「D8 ADVANCE」)を用いて、常法により行うことができる。
その後、本発明の推定方法の対象物である石炭灰の試料を粉末X線回折法により回折して、石炭灰の実測プロファイルを求める。次いで、理論プロファイルと実測プロファイルのガラス相由来のハローをフィッティングすることにより、石炭灰のガラス化率を算出することができる。
なお、PONKCS法による理論プロファイルと実測プロファイルとのフィッティング及びガラス化率の算出は、慣用されているリートベルト解析プログラム(例えば、BRUKER AXS社製、「TOPAS3」)を用いて行うことができる。
[工程(B)]
本工程は、石炭灰の試料(本発明の推定方法の対象物)について、SiOとAlと強熱減量の合計量(x’)を求める工程である。
石炭灰の試料中のSiOおよびAlの量の測定方法は、特に限定されるものではなく、例えば、XRF(蛍光X線分析)等が挙げられる。
なお、本明細書中、石炭灰の試料中のSiOまたはAlの量とは、石炭灰中のSiOまたはAlの含有率をいう。
また、石炭灰の試料の強熱減量(蒸発残留物の含有率から、強熱残留物の含有率を差し引いたもの)の測定方法は、特に限定されるものではなく、例えば、「JIS R 5202(セメントの化学分析方法)」に準拠した方法が挙げられる。
得られたSiOとAlと強熱減量の各数値(単位:%)を合計した合計量(x’)は、後述する工程(C)において、補正量(y’)を算出する目的で使用される。
[工程(C)]
本工程は、複数の種類の石炭灰(本発明の推定方法の対象物と異なる、工程(C)で用いる関係式を定めるためのもの)を用いて定めた、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)の関係式であるy=ax+b(式中、a及びbは、各々、定数である。)に基づいて、工程(A)で得た第一の推定値から、工程(B)で得た合計量(x’)に対応する補正量(y’)を減じて、第二の推定値を得る工程である。
上記関係式は、予め、複数の種類の石炭灰を用いて定められる。上記関係式を定めるために用いられる石炭灰の種類の数は、本発明の推定方法の対象物である石炭灰の試料のガラス化率を、より高い精度で推定する観点から、好ましくは5以上、より好ましくは10以上、特に好ましくは20以上である。また、上記複数の種類の石炭灰の中の一種として、PONKCS法におけるモデル(理論プロファイルを求めるために用意したもの)として使用した石炭灰を用いてもよい。
SiOとAlと強熱減量の合計量(x)は、上述した工程(B)と同様の方法で得ることができる。
PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)は、PONKCS法を用いて得られた石炭灰のガラス化率(z)から、内部標準法を用いて得られた石炭灰のガラス化率(z’)を差し引くことで得ることができる。
ここで、内部標準法を用いて石炭灰のガラス化率を得る方法としては、例えば、粉末X線回折に基づく検量線法や、粉末X線回折に基づくプロファイルフィッティング法等を使用し、これらの方法を用いる際に、石炭灰にAl23、CaF2、MgF2等の内部標準物質を、好ましくは5〜30質量%添加する方法が挙げられる。
複数の種類の石炭灰から得られた、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)の組み合わせから、最小二乗法等を用いて、上記関係式y=ax+bの定数a、bを定めることができる。
定数a、bが定められた関係式y=ax+bに、工程(B)で得た石炭灰の試料のSiOとAlと強熱減量の合計量(x’)を、上記関係式のxの数値として代入して、得られた補正量(y’)を、工程(A)で得られた第一の推定値から減じることで、第二の推定値を得ることができる。
なお、補正量(y’)が正(プラス)の値である場合、第二の推定値は第一の推定値よりも小さくなる。補正量(y’)が負(マイナス)の値である場合、第二の推定値は第一の推定値よりも大きくなる。
また、本発明において、差(z’−z)を求める場合も、差(z−z’)を求めることに該当するものとする。差(z’−z)を求めることは、正負の相違を除いて、絶対値が同じである点で、差(z−z’)を求める場合と同一視することができるからである。差(z’−z)を求める場合、補正量(y’)を、工程(A)で得られた第一の推定値に加えることで、第二の推定値を得ることができる。
得られた第二の推定値は、本発明の推定方法の対象物である石炭灰のガラス化率の推定値であり、該推定値はPONKCS法によって得られたガラス化率と比較して、より精度の高い数値である。
本発明では、予め、上記関係式を定め、該関係式を用いて、PONKCS法によって求めたガラス化率を補正することで、未知の石炭灰のガラス化率を簡便で高精度に、かつ短時間(具体的には、10分間程度)で推定することができる。
[実施例1]
日本国内の発生源が異なる33種のフライアッシュ(試料1〜33)について、各フライアッシュのガラス化率を、内部標準法及びPONKCS法(BRUKER AXS社製、「TOPAS3」)を用いて測定した。
内部標準法では、フライアッシュに内部標準物質としてα−Al23を、α−Al23の含有率が10質量%となるように添加して混合した後、粉末X線回折装置(BRUKER AXS社製、「D8 ADVANCE」)を用いて、粉末X線回折を行った。次いで、フライアッシュに含まれる結晶相(例えば、ムライト、α−石英、マグネタイトなど)および添加したα−Al23の理論プロファイルをリートベルト解析プログラム(BRUKER AXS社製、「TOPAS3」)でフィッティングすることにより、結晶相およびα−Al23のそれぞれを定量した。フライアッシュのガラス化率は、α−Al23の含有率(定量して得られた値)から下記式(1)に従って算出した。
G=100×(A−R)/{A×(100−R)/100} (1)
(式(1)中、Gはフライアッシュのガラス化率(質量%)であり、Rはフライアッシュ中の内部標準物質であるα−Al23の含有率(質量%)であり、Aはα−Al23の含有率(質量%)である。)
PONKCS法では、PONKCS法による試料25(PONKCS法のモデルであるフライアッシュ)のガラス化率が、内部標準法によって測定された試料25のガラス化率(68.24質量%)と一致するように設定を行い、設定後の試料25を用いて、ガラス相由来のハローをフィッティングするための理論プロファイルを作成した。次いで、該理論プロファイルを用いて、各試料のガラス化率を算出した。
また、各フライアッシュ中のSiO2、Al23の量(質量%)をXRF(蛍光X線分析)によって測定した。また、各フライアッシュの強熱減量を「JIS R 5202(セメントの化学分析方法)」に準拠して測定した。
それぞれの結果を表1に示す。
Figure 0006306967
各試料の内部標準法によって得られたガラス化率の数値とPONKCS法によって得られたガラス化率の数値の組み合わせから、最小二乗法を用いて、内部標準法によって得られたガラス化率とPONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す関係式を導き出した。なお、該関係式の相関係数は0.7739であった。
結果を図1に示す。
各試料のSiOとAlと強熱減量の合計量と、各試料のPONKCS法によって得られたガラス化率と内部標準法によって得られたガラス化率の差の組み合わせから、
最小二乗法を用いて、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率と内部標準法によって求めたガラス化率の差として表される補正量(y)の関係式である、下記関係式(1)を導き出した。
y=0.6866x−62.623 ・・・(1)
結果を図2に示す。
各試料について、上記関係式(1)と、各試料のSiOとAlと強熱減量の合計量(x’)から、各試料における補正量(y’)を算出して、該補正量(y’)を、PONKCS法のみによって得られたガラス化率から減じることで、試料の補正後のガラス化率を得た。
結果を表2に示す。
各試料の内部標準法によって得られたガラス化率の数値と、各試料の補正後のガラス化率の数値の組み合わせから、最小二乗法を用いて、内部標準法によって得られたガラス化率の数値と補正後のガラス化率の数値との関係を示す関係式を導き出した。なお、該関係式の相関係数は0.9827であった。
結果を図3に示す。
[実施例2]
PONKCS法において、PONKCS法による試料30(PONKCS法のモデルであるフライアッシュ)のガラス化率が、内部標準法によって測定された試料30のガラス化率(77.81質量%)と一致するように設定を行い、設定後の試料30を用いて、ガラス相由来のハローをフィッティングするための理論プロファイルを作成する以外は、実施例1と同様にして各試料のガラス化率を測定した。
それぞれの結果を表1に示す。
また、実施例1と同様にして、内部標準法によって得られたガラス化率とPONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す関係式を導き出した。なお、該関係式の相関係数は0.8012であった。
結果を図4に示す。
また、各試料のSiOとAlと強熱減量の合計量と、各試料のPONKCS法によって得られたガラス化率と内部標準法によって得られたガラス化率の差の組み合わせから、実施例1と同様にして、下記関係式(2)を導き出した。
y=−0.6852x+60.256 ・・・(2)
結果を図5に示す。
また、実施例1と同様にして、上記関係式(2)と、各試料のSiOとAlと強熱減量の合計量(x’)から、各試料における補正量(y’)を算出して、各試料の補正後のガラス化率を得た。
結果を表2に示す。
各試料の内部標準法によって得られたガラス化率の数値と補正後のガラス化率の数値の組み合わせから、最小二乗法を用いて、内部標準法によって得られたガラス化率の数値と補正後のガラス化率の数値との関係を示す関係式を導き出した。なお、該関係式の相関係数は0.9499であった。
結果を図6に示す。
Figure 0006306967
図1に示す内部標準法によって得られたガラス化率とPONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す関係式の相関係数(0.7739)と、図3に示す内部標準法によって得られたガラス化率と補正後のガラス化率との関係を示す関係式の相関係数(0.9827)の比較、及び、図4に示す内部標準法によって得られたガラス化率とPONKCS法によって得られたガラス化率との関係を示す関係式の相関係数(0.8012)と、図6に示す内部標準法によって得られたガラス化率と補正後のガラス化率との関係を示す関係式の相関係数(0.9499)の比較から、予め作成した関係式を用いて、PONKCS法によって得られたガラス化率の補正を行うことで、より高い精度でフライアッシュのガラス化率を推定することができることがわかる。

Claims (2)

  1. 石炭灰の試料について、ガラス化率を推定する方法であって、
    (A)PONKCS法を用いて、上記石炭灰の試料のガラス化率の第一の推定値を得る工程と、
    (B)上記石炭灰の試料について、SiOとAlと強熱減量の合計量(x’)を求める工程と、
    (C)複数の種類の石炭灰を用いて定めた、SiOとAlと強熱減量の合計量(x)と、PONKCS法によって求めたガラス化率(z)と内部標準法によって求めたガラス化率(z’)の差(z−z’)として表される補正量(y)の関係式であるy=ax+b(式中、a及びbは、各々、定数である。)に基づいて、工程(A)で得た第一の推定値から、工程(B)で得た合計量(x’)に対応する補正量(y’)を減じて、第二の推定値を得る工程、
    を含むことを特徴とする石炭灰のガラス化率の推定方法。
  2. 上記石炭灰がフライアッシュである、請求項1に記載の石炭灰のガラス化率の推定方法。
JP2014153492A 2014-07-29 2014-07-29 石炭灰のガラス化率の推定方法 Active JP6306967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153492A JP6306967B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 石炭灰のガラス化率の推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153492A JP6306967B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 石炭灰のガラス化率の推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016031272A JP2016031272A (ja) 2016-03-07
JP6306967B2 true JP6306967B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55441741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014153492A Active JP6306967B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 石炭灰のガラス化率の推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6306967B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6823487B2 (ja) * 2017-02-16 2021-02-03 太平洋セメント株式会社 セメント組成物の製造方法、及びセメント組成物の品質評価方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5414170B2 (ja) * 2007-11-15 2014-02-12 太平洋セメント株式会社 石炭灰の評価方法
JP5455612B2 (ja) * 2009-12-24 2014-03-26 太平洋セメント株式会社 石炭灰の強度発現性の評価方法及び強度発現性の改善方法
PL2746366T3 (pl) * 2010-09-01 2022-02-07 Jfe Steel Corporation Sposób wytwarzania koksu
JP5705022B2 (ja) * 2011-05-17 2015-04-22 太平洋セメント株式会社 石炭灰の評価方法、およびセメント又はコンクリートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016031272A (ja) 2016-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101993493B1 (ko) 시멘트 품질 또는 제조 조건의 예측 방법
JP5414170B2 (ja) 石炭灰の評価方法
JP6755068B2 (ja) 多成分系混合セメントの定量分析方法、および多成分系混合セメントの製造管理システム
JP6639988B2 (ja) セメントクリンカーの製造条件の予測方法
JP6306967B2 (ja) 石炭灰のガラス化率の推定方法
JP6630145B2 (ja) フライアッシュのメチレンブルー吸着量予測方法
JP4568549B2 (ja) セメント組成物及びその製造方法
CN101514981B (zh) 一种快速分析建筑石膏粉相组成的方法
JP2019219231A (ja) フライアッシュの活性度指数の予測方法
JP6563291B2 (ja) 石炭灰のガラス化率の推定方法
JP2008008753A (ja) コンクリート乾燥収縮率の早期推定方法
WO2023206053A1 (zh) 一种水泥生产碳排放核算方法
JP2017067477A (ja) コンクリートの圧縮強度および/または静弾性係数の推定方法
JP4777937B2 (ja) コンクリート劣化判定方法
JP5484115B2 (ja) 骨材の品質評価方法及び選別方法
JP2017053701A (ja) 石炭灰のガラス化率の推定方法
JP6732380B2 (ja) セメントの品質または製造条件の予測方法
JP5513947B2 (ja) モルタル又はコンクリートの乾燥収縮量の予測方法
JP2019144144A (ja) 改質石炭灰の品質評価方法
Bezerra et al. A correlation between Bogue's equations and Taylor's procedure for the evaluation of crystalline phases in special class Portland oilwell cement clinker
JP2005221467A (ja) コンクリート強度の推定方法
CN110516405B (zh) 硅酸盐水泥基胶凝材料体系水化热无假定预测模型的构建方法
JP6541383B2 (ja) 高流動性フライアッシュの判別方法、およびフライアッシュ混合セメントの製造方法
JP5323290B1 (ja) セメントの品質または製造条件の予測方法
JP2017178648A (ja) セメントの品質または製造条件の予測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6306967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250