優先権の主張
[0001] 本願は、共通して所有される2014年2月3日に出願された米国仮特許出願第61/935,189号、および2015年2月2日に出願された米国非仮特許出願第14/611,932号の優先権を主張し、それらの内容は、全体が参照によって本願明細書に明確に組み込まれる。
[0002] 本開示は概して、近隣認識ネットワーク(NAN:neighbor awareness network)の発見に関する。
[0003] 技術における進歩は、より小型で、より強力な計算デバイスをもたらした。例えば、小型で軽量、かつユーザによって容易に持ち運ばれるポータブルワイヤレス電話、携帯情報端末(PDA)、およびページングデバイスのような、ワイヤレス計算デバイスを含む、様々なポータブルパーソナル計算デバイスが現在において存在する。より具体的には、セルラ電話およびインターネットプロトコル(IP)電話のようなポータブルワイヤレス電話は、ワイヤレスネットワーク上で音声およびデータパケットを通信することができる。さらに、多くのそのようなワイヤレス電話は、その中に組み込まれる他のタイプのデバイスを含む。例えば、ワイヤレス電話はまた、デジタルスチルカメラ(a digital still camera)、デジタルビデオカメラ、デジタルレコーダ、およびオーディオファイルプレーヤを含むことができる。また、そのようなワイヤレス電話は、インターネットにアクセスするために使用されることができる、ウェブブラウザアプリケーションのようなソフトウェアアプリケーションを含む、実行可能命令を処理することができる。そのため、これらのワイヤレス電話は、重要な計算能力を含むことができる。
[0004] ワイヤレス電話のような電子デバイスは、データを送信および受信するためにネットワークにアクセスするようワイヤレス接続を使用しうる。電子デバイスはまた、互いに直接、情報を交換するためにワイヤレス接続を使用しうる。例えば、各々に対して近接近しているモバイル電子デバイスは、互いにデータ(例えば、画像、データファイル、ビデオ、および他の情報)を交換しうる。モバイル電子デバイス間でのこのデータ交換は、そのデバイスのワイヤレスサービスプロバイダ(例えば、セルラネットワークサービスを提供する特定のエンティティ)、Wi−Fiアクセスポイント、およびインターネットを伴う通信パスを介してデータを転送することを含みうる。モバイル電子デバイス間でそのようなデータ接続を確立することは、時間を消費し、モバイル電子デバイスによる電力消費をもたらしかねない。
[0005] 近隣認識ネットワーク(NAN)の使用は、近接近するモバイル電子デバイスが、(例えば、本質的にワイヤレスキャリア、Wi−Fiアクセスポイント、またはインターネットを伴うことなしに)NANを介してデータ交換を遂行することを可能にしうる。NAN中のモバイル電子デバイス間での情報の交換は、米国電気電子学会(IEEE)802.11プロトコルを用いるワイヤレスネットワークの使用を通じて生じることができる。例えば、ある特定のIEEE802.11プロトコル(例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.11ad、等)を利用するNANは、2.4ギガヘルツ(GHz)または5GHzの周波数帯域を介したデータ転送をサポートしうる。モバイルデバイスがNANのカバレッジエリアに入るとき、モバイルデバイスは、NANが利用可能かどうかを決定するために2.4/5GHzの受信機(またはトランシーバ)をアクティブ化しうる。NANプロトコルは、次のNAN「発見ウィンドウ(discovery window)」(代替的に検出ウィンドウと呼ばれる)がいつ生じるかを新たに到着するモバイルデバイスに通知する「発見ビーコン」の周期的ブロードキャストを提供しうる。発見ウィンドウ中に、デバイスは、NAN中の他のデバイスを識別しうるか、NAN中のデバイスによって提供されるサービスを識別しうるか、NAN中の他のデバイスにデータを転送しうるか、または将来のデータ転送(例えば、発見ウィンドウの完結の後でのデータ転送)をスケジュールしうる。発見ビーコンは、およそ100ミリ秒(ms)から200msの間隔で送信されうる。このように、モバイルデバイスは、発見ビーコンをリッスン(listen for)し、NANが利用可能かどうかを識別するために、少なくとも200msの間、2.4GHzまたは5GHzの受信機(あるいはトランシーバ)をアクティブ化しうる。しかしながら、2.4GHzまたは5GHzの受信機(またはトランシーバ)は、動作中の間に著しい量の電力を消費するコンポーネントを有しうる。そのため、長い時間期間の間、2.4GHzまたは5GHzの受信機(またはトランシーバ)を動作させることは、受け入れ難いほど大量の電力の消費、およびモバイルデバイスでのバッテリ寿命の著しい低減をもたらしうる。
[0006] デバイスの電力消費を低減しながら、デバイスがNANを発見しアクセスすることを可能にする方法および装置が開示される。ワイヤレスデバイスは、次のNAN発見ウィンドウがいつ生じるのかを決定することに関連付けられた電力消費を低減するために本明細書で説明される例に基づいて動作しうる。例えば、モバイルデバイスは、(5GHzの受信機またはトランシーバのような)高電力消費デバイス(a high power consuming device)および(サブ1GHz(sub-1 GHz)の受信機またはトランシーバのような)低電力消費デバイス(a low power consuming device)を含みうる。モバイルデバイスは、そのモバイルデバイスがウェイクアップメッセージ(a wake up message)を受信するまで低電力消費デバイスを使用して動作しうる。ウェイクアップメッセージは、NANに関連する発見情報を示すことなどによって、NANを使用して通信するために高電力消費デバイスをアクティブ化するようモバイルデバイスに促しうる。
[0007] 例えば、ウェイクアップメッセージは、(電子デバイスによって、またはNANに関連付けられた別のデバイスによって)発見ビーコンがブロードキャストされることになるより短時間前に、NANに関連付けられた電子デバイスから送信されうる。電子デバイスは、発見ビーコンをブロードキャストするための時間からの特定の時間オフセットでウェイクアップメッセージを送信しうる(The electronic device may transmit the wake up message at a particular time offset from the time to broadcast the discovery beacon)。モバイルデバイスは、発見ビーコンを受信するために発見ビーコンのブロードキャストより短時間前に、より高い電力消費デバイスをアクティブ化しうる。
[0008] 別の例として、ウェイクアップメッセージは、NANに関連付けられた発見ウィンドウより短時間前に、NANに関連付けられた電子デバイスから送信されうる。この例において、モバイルデバイスは、発見ウィンドウのすぐ前に高電力消費デバイスをアクティブ化しうる。例示的な例として、発見ウィンドウ中に、モバイルデバイスは、NAN中の他のデバイスを識別するために、NAN中のデバイスによって提供される1つまたは複数のサービスを識別するために、NAN中の他のデバイスにデータを転送するために、または将来のデータ転送(例えば、発見ウィンドウの完結の後でのデータ転送)をスケジュールするために、高電力消費デバイスを使用しうる。いくつかのネットワークにおいて、発見ビーコンは、NANに関連付けられたデバイスによって複数の発見ウィンドウの間に時折ブロードキャストされうる。他のネットワークにおいて、NANに関連付けられたデバイスは、(例えば、NANのデバイスによる電力消費を低減するために)発見ビーコンをブロードキャストすることを避けうる。
[0009] 発見ビーコンがブロードキャストされることになるより、または発見ウィンドウより、短時間の持続時間前にウェイクアップメッセージを受信することによって、モバイルデバイスの電力消費は低減されうる。例えば、ウェイクアップメッセージを受信するために低電力消費デバイスを使用することによって、モバイルデバイスは、高電力消費デバイスがアクティブである時間の量を低減しうる。低電力消費デバイスの動作は、高電力消費デバイスの使用と比較するとモバイルデバイスにおいてより少ない電力消費をもたらし、それは、モバイルデバイスのバッテリ寿命を著しく増加させうる。
[0010] 別の例において、モバイルデバイスは、NANを検出するためにアクティブ走査技法(active scanning technique)を利用しうる。例示するために、(例えば、パッシブ走査技法(passive scanning technique)を使用して)ウェイクアップメッセージを待つ代わりに、モバイルデバイスは、低電力消費デバイスを使用してプローブ要求を送信しうる。プローブ要求は、NANに関連付けられた1つまたは複数のデバイスによって受信されうる。プローブ要求は、次の発見ウィンドウがいつ生じるのかのインジケーションを要求しうる。NANに関連付けられた電子デバイスは、次の発見ウィンドウがいつ生じるのかを示すプローブ応答を送信することによって応答しうる。モバイルデバイスは、低電力消費デバイスを使用してプローブ応答を受信し、発見ウィンドウ中に通信するために高電力消費デバイスをアクティブ化しうるものであり、高電力消費デバイスを使用する走査と比較するとモバイルデバイスにおいてより低い電力消費をもたらす。
[0011] 特定の例において、通信の方法は、第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信することを含む。例示的な例として、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示しうる。本方法はさらに、ウェイクアップメッセージを送信した後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信することを含む。
[0012] 別の例において、通信のための装置は、プロセッサと、命令を記憶するメモリとを含む。命令は、プロセッサに、近隣認識ネットワーク(NAN)を介しておよび第1のワイヤレスプロトコルを使用して、NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始させるようにプロセッサによって実行可能である。NANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する。命令は、さらにプロセッサに、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信させるようにプロセッサによって実行可能である。
[0013] 別の例において、非一時的プロセッサ可読媒体は、命令を含む。命令は、プロセッサに、第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始させるようにプロセッサによって実行可能である。NANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する。命令は、さらにプロセッサに、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信させるようにプロセッサによって実行可能である。
[0014] 別の例において、通信のための装置は、第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信するための手段を含む。装置はさらに、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信するための手段を含む。
[0015] 開示される実施形態のうちの少なくとも1つによって提供される1つの特定の利点は、モバイルデバイスによる低下した電力消費である。例えば、本明細書で説明される1つまたは複数の技法および例に基づいてNANを検出しアクセスするように試みるモバイルデバイスは、NANを検出することに関連付けられたより少ない電力を消費しうる。加えて、モバイルデバイスが既にNANに関連付けられている(すなわち、モバイルデバイスがNANに加わった)とき、本明細書で説明される技法および例のうちの1つまたは複数に基づくモバイルデバイスの動作は、モバイルデバイスが(例えば、NANを別のNANとマージするために)他のNANを探索するときに消費される電力をさらに低減することをモバイルデバイスに可能にしうる。
[0016] 本開示の他の態様、利点、および特徴は、次のセクションである、図面の簡単な説明、詳細な説明、および特許請求の範囲を含む、本願全体のレビュー後に明らかとなるであろう。
近隣認識ネットワーク(NAN)を使用して動作し、低電力NAN発見処理をサポートするシステムの特定の実施形態の図である。
図1のシステムにおける動作の第1の実施形態を例示するための図である。
図1のシステムにおける動作の第2の実施形態を例示するための図である。
図1のシステムにおける動作の第3の実施形態を例示するための図である。
NANを含み、低電力NAN発見処理をサポートするシステムの別の特定の実施形態の図である。
NANのデバイスの動作の方法の第1の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANに入るデバイスの動作の方法の第1の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANのデバイスの動作の方法の第2の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANに入るデバイスの動作の方法の第2の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANのデバイスの動作の方法の第3の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANに入るデバイスの動作の方法の第3の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANのデバイスの動作の方法の第4の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANに入るデバイスの動作の方法の第4の実施形態を例示するためのフローチャートである。
NANのデバイスの動作の方法の第5の実施形態を例示するためのフローチャートである。
本明細書で開示される1つまたは複数の方法、システム、装置、またはコンピュータ可読媒体の様々な実施形態をサポートするように動作可能であるワイヤレスデバイスの図である。
詳細な説明
[0032] 図1を参照すると、近隣認識ネットワーク(NAN)110を使用して動作し、低電力NAN発見処理をサポートするシステム100の特定の実施形態が示されている。1つまたは複数のデバイスがNAN110に関連付けられうる。図1において、NAN110は、(以下において「NANデバイス120」と記載される)NANデバイス120−1、120−2、120−3、および120−n(ここで「n」は正整数である)のような電子デバイスを含む。NAN110中のNANデバイス120は、NAN110を介してデータ、サービス、またはその両方を交換しうる。NANデバイス120は、アクセスポイント、モバイル電話、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアデバイス、周辺デバイス、データ記憶デバイス、等、を含むが、それらに限定されるわけではない、「固定式」またはモバイル電子デバイスでありうる。
[0033] NANデバイス120のうちの1つまたは複数は、多数の無線デバイス(例えば、送信機、受信機、および/またはトランシーバ)を含みうる。例示するために、図1は、NANデバイス120−3が第1のトランシーバ122および第2のトランシーバ124を含みうることを図示している。例示的な例において、第1のトランシーバ122は、第1のワイヤレスプロトコルにしたがって動作するように構成され、第2のトランシーバ124は、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作するように構成される。第1のワイヤレスプロトコルに基づく第1のトランシーバ122の動作は、第2のワイヤレスプロトコルに基づく第2のトランシーバ124の動作と比較するとNANデバイス120−3のより低い電力消費をもたらしうる。例示するために、いくつかのケースにおいて、より高いキャリア周波数(または帯域幅)に関連付けられたワイヤレスプロトコルを使用する無線デバイスの動作は、より低いキャリア周波数(または帯域幅)に関連付けられたワイヤレスプロトコルを使用する無線デバイスの動作と比較すると無線デバイスのより高い電力消費をもたらしうる。この例において、第1のワイヤレスプロトコルは、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第2の周波数(または周波数帯域)未満の第1の周波数(または周波数帯域)に関連付けられうる。
[0034] さらに例示するために、第1のワイヤレスプロトコルは、サブ1ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域に関連付けられ、第2のワイヤレスプロトコルは、1GHzまたは、2.4GHzの周波数帯域または5GHzの周波数帯域のような、それよりも大きな周波数帯域に関連付けられうる。例えば、例示的な例として、第1のワイヤレスプロトコルは、米国電気電子学会(IEEE)802.11ahワイヤレスプロトコルであり、第2のワイヤレスプロトコルは、IEEE802.11aワイヤレスプロトコル、IEEE802.11bワイヤレスプロトコル、IEEE802.11gワイヤレスプロトコル、IEEE802.11nワイヤレスプロトコル、802.11acワイヤレスプロトコル、またはIEEE802.11adワイヤレスプロトコルでありうる。
[0035] 別の例において、第1のワイヤレスプロトコルおよび第2のワイヤレスプロトコルの両方は、1GHzまたはそれよりも大きな周波数帯域に関連付けられる。例えば、第1のワイヤレスプロトコルは、2.4GHzの周波数帯域に関連付けられ、第2のワイヤレスプロトコルは、5GHzの周波数帯域に関連付けられうる。ある特定のインプリメンテーションにおいて、第1のワイヤレスプロトコルは、IEEE802.11aワイヤレスプロトコル、IEEE802.11bワイヤレスプロトコル、IEEE802.11gワイヤレスプロトコル、IEEE802.11nワイヤレスプロトコル、802.11acワイヤレスプロトコル、およびIEEE802.11adワイヤレスプロトコルのうちの1つであり、第2のワイヤレスプロトコルは、IEEE802.11aワイヤレスプロトコル、IEEE802.11bワイヤレスプロトコル、IEEE802.11gワイヤレスプロトコル、IEEE802.11nワイヤレスプロトコル、802.11acワイヤレスプロトコル、およびIEEE802.11adワイヤレスプロトコルのうちの別のものでありうる。他のインプリメンテーションにおいて、第1のワイヤレスプロトコルおよび第2のワイヤレスプロトコルのうちの1つまたは両方は、他のワイヤレスプロトコルに対応しうる。
[0036] さらに、本明細書で説明されるある特定の動作は「トランシーバ」に関連して説明されるが、いくつかのケースにおいて、データ受信動作は、データ送信動作を遂行するために使用される送信機とは別個である受信機を使用してインプリメントされうることが認識されるべきである。加えて、ある特定の動作は「受信機」または「送信機」に関連して本明細書で説明されるが、いくつかの実施形態において、トランシーバは、データ受信およびデータ送信動作の両方を遂行しうる。
[0037] 図1はまた、NAN110のカバレッジエリア(例えば、「範囲(range)」)に入った、または入っているモバイルデバイス130を例示する。図1はまた、NAN110のカバレッジエリアの外部にいるモバイルデバイス150を図示する。1つまたは複数のモバイル(例えば、非固定式)デバイスは、動作中に様々な時間においてNAN110に入ったり出たりしうる。説明される技法にしたがって、モバイルデバイス130は、第1のトランシーバ132および第2のトランシーバ134のような多数の無線デバイスを含みうる。第1のトランシーバ132は、(例えば、第1のワイヤレスプロトコルにしたがって第1のトランシーバ122から1つまたは複数の通信を受信するために)NANデバイス120−3の第1のトランシーバ122に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルを使用して動作するように構成されうる。第2のトランシーバ134は、(例えば、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって第2のトランシーバ124から1つまたは複数の通信を受信するために)NANデバイス120−3の第2のトランシーバ124に関連して説明された第2のプロトコルを使用して動作するように構成されうる。特定の実施形態において、第1のトランシーバ132は、モバイルデバイス130の常時オン(always-on)の受信機またはウェイクアップ受信機(a wake up receiver)であり、第2のトランシーバ134は、電力を節約するために(例えば、「必要に応じて」)選択的にアクティブ化および非アクティブ化されうる。
[0038] 第1のトランシーバ122を使用する動作は、第2のトランシーバ124を使用する動作と比較するとNANデバイス120−3のより低い電力消費をもたらしうる。第1のトランシーバ122は、「低電力消費デバイス」と呼ばれ、第2のトランシーバ124は、「高電力消費デバイス」と呼ばれうる。さらに、第2のトランシーバ134を使用する動作は、第1のトランシーバ132を使用する動作と比較するとモバイルデバイス130のより高い電力消費をもたらしうる。第1のトランシーバ132は、「低電力消費デバイス」と呼ばれ、第2のトランシーバ134は、「高電力消費デバイス」と呼ばれうる。
[0039] 動作中、1つまたは複数のモバイルデバイスは、NAN110のカバレッジエリア(または範囲)に入り得、または出り得る。例示するために、図1の例は、モバイルデバイス130がNAN110に入った(または入っている)こと、およびモバイルデバイス150がNAN110のカバレッジエリアの外部にいることを図示する。
[0040] NAN110のカバレッジエリアに入ると、モバイルデバイス130は、(例えば、モバイルデバイス130がNANの範囲内にいるかどうかを決定するために)NAN(例えば、NAN110)が利用可能かどうかを決定するようNAN発見動作を遂行しうる。NAN110のNANプロトコル(例えば、第2のワイヤレスプロトコル)は、次のNAN発見ウィンドウがいつ生じるのかを新たに到着するモバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス130)に通知する発見ビーコンの周期的ブロードキャストを特定しうる。NAN発見ウィンドウ中に、デバイス(例えば、NANデバイス120およびモバイルデバイス130)は、NAN中の他のデバイスを識別すること、NAN中のデバイスによって提供されるサービスを識別すること、NAN中の他のデバイスにデータを転送すること、NANに「加わる」(または関連付ける)こと、あるいは将来のデータ転送(例えば、発見ウィンドウの完結の後でのデータ転送)をスケジュールすることを含むが、それらに限定されるわけではない、発見動作を遂行しうる。
[0041] 発見ビーコンは、NAN110の「アンカーマスター(anchor master)」デバイスまたはNAN110の他の「マスター」デバイスによって送信されうる。NANにおいて、マスターデバイスは、各NAN発見ウィンドウの開始時に同期ビーコンを送信することを担いうる。いくつかの実施形態において、同期ビーコンは、第2のプロトコルに基づいて動作するデバイスを介して(例えば、第2のトランシーバ124によって)送信される。同期ビーコンは、デバイスのクロック信号をアンカーマスターデバイスのクロック信号に同期させるためにNAN中の他の(例えば、非マスター)デバイスによって受信および使用されうる。いくつかの実施形態において、アンカーマスターデバイスはまた、発見ウィンドウをスケジューリングすることを担いうる。例えば、発見ウィンドウは、持続時間が16ミリ秒(ms)であり、512msごとに生じうる。代替の実施形態において、発見ウィンドウは、異なる持続時間を有し得、異なる周期性にしたがって生じうる。NANのアンカーマスターデバイスがNANを去る場合、別のデバイスがアンカーマスターデバイスになりうる。特定の実施形態において、電力消費のバランスを取るために、マスターデバイスの役割は周期的に、異なるNANデバイスに転送されうる。
[0042] 同期ビーコン、発見ビーコン、および/または他のNAN通信を「探索する」ことによって引き起こされうるモバイルデバイス130の電力消費を低減するために、モバイルデバイス130は、NAN110の電子デバイスから(例えば、NANデバイス120−3から)メッセージ140を受信しうる。例えば、NANデバイス120−3は、第1のトランシーバ122を使用して第1のワイヤレスプロトコルにしたがってメッセージ140を送信し、それは、(例えば、第2のトランシーバ124および第2のトランシーバ134のうちの1つまたは両方が高電力消費状態にしたがって動作する間に)モバイルデバイス130が、第1のトランシーバ132を使用して第1のワイヤレスプロトコルにしたがってメッセージ140を受信することを可能にしうる。メッセージ140は、第2のワイヤレスプロトコルを使用して送信された(例えば、NANデバイス120−3の第2のトランシーバ134からの)1つまたは複数のNAN通信を受信するためにモバイルデバイス130は第2のトランシーバ134をアクティブ化(または「ウェイクアップ」)すべきであるということを示す「ウェイクアップ」メッセージでありうる。この例において、モバイルデバイス130は、モバイルデバイス130が第2のトランシーバ134を使用していない(または使用するようにスケジュールされていない)間に第2のトランシーバ134を非アクティブ化する(または第2のトランシーバ134をスリープさせる)ように構成されうる。
[0043] メッセージ140は、NAN110に関連付けられた発見情報142を示しうる。例えば、発見情報142は、第2のトランシーバ124を使用して2.4GHzの周波数帯域または5GHzの周波数帯域を介してNANデバイス120−3によって送信されるべき発見ビーコンのような、NAN110に関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示しうる。この例において、発見情報142は、発見ビーコンを検出および受信するためにモバイルデバイス130が第2のトランシーバ134をいつ「ウェイクアップ」すべきかを示しうる。特定の実施形態において、メッセージ140は、ビーコン、物理レイヤ(PHY)メッセージ、管理メッセージ、または別のタイプのメッセージでありうる。特定の実施形態において、メッセージ140は、(例示的な例として、NANデバイス120−3に対応しうる)NAN110のマスターデバイスによって送信される。
[0044] メッセージ140は、1つまたは複数の技法を使用する発見ビーコンの送信時間を示しうる。例えば、メッセージ140は、発見ビーコンより前の「知られている(known)」(例えば、所定の、事前ネゴシエートされた(pre-negotiated)、または標準化された)時間オフセットで送信され、モバイルデバイス130は、知られた時間オフセットに基づいて発見ビーコンの送信時間を決定しうる。別の例として、メッセージ140は、発見ビーコンの送信時間を識別するデータ(例えば、ペイロードデータ)を含みうる。モバイルデバイス130は、発見ビーコンを検出するために第2の送信機134をアクティブ化しうるものであり、それは、次のNAN発見ウィンドウ(例えば、次のNAN発見ウィンドウがいつ生じるのか)を識別する。モバイルデバイス130は、発見ビーコンに基づいてNAN発見ウィンドウの開始時間を決定しうる。
[0045] いくつかのケースにおいて、モバイルデバイス130は、発見ビーコンを受信した後で(電力を節約するために)第2のトランシーバ134を非アクティブ化し、モバイルデバイス130は、(例えば、NAN110に「加わる」といったような、1つまたは複数の発見動作を発見ウィンドウ中に遂行するために)発見ウィンドウの開始時間に基づいて第2のトランシーバ134を再アクティブ化しうる。
[0046] デバイス(例えば、NANデバイスまたはモバイルデバイス)は、情報190のような情報をNAN110を介して通信するために第2のワイヤレスプロトコルを使用しうる。例えば、図1は、NANデバイス120−3がモバイルデバイス130に情報190を送信しうることを示す。例示的な例として、情報190は、発見ビーコン、同期ビーコン、データ、NAN110に関連付けられた1つまたは複数のNANサービスのインジケーション、NAN110に関連付けられたNANスケジュール情報、1つまたは複数のメッセージ(例えば、異なる時間において送信された1つまたは複数のメッセージ)、あるいはそれらの組み合わせを、例示的な例として、含みうる。
[0047] モバイルデバイス130は、NANデバイス120のうちのいずれかと(例えば、発見ウィンドウ中にまたはその後で)NAN110を介して情報を通信するために第2のワイヤレスプロトコルを使用しうる。例えば、図1は情報190を送信しているNANデバイス120−3を図示しているが、別の例において、モバイルデバイス130は、第2のワイヤレスプロトコルを使用してNANデバイス120のいずれかに情報(例えば、情報190)を送信しうる。例示するために、モバイルデバイス130は、第2のトランシーバ134を使用してNANデバイス120−3に情報190を送信しうる。例示的な例として、情報190は、(例えば、モバイルデバイスデバイス130がNAN110に加わった後で)発見ビーコン、(例えば、モバイルデバイス130がNAN110に加わり、NAN110のマスターデバイスになった場合に)同期ビーコン、データ、NAN110に関連付けられた1つまたは複数のNANサービスのインジケーション、NAN110に関連付けられたNANスケジュール情報、1つまたは複数のメッセージ(例えば、異なる時間において送信された1つまたは複数のメッセージ)、あるいはそれらの組み合わせを、例示的な例として、含みうる。別の例として、モバイルデバイス130は、第2のトランシーバ134を使用して1つまたは複数のメッセージを受信すること、第2のワイヤレスプロトコルに基づいて動作する送信機を使用して1つまたは複数のメッセージを送信すること、またはそれらの組み合わせなどによって、NANデバイス120のうちのいずれかとNAN110を介して情報を通信しうる。
[0048] いくつかのケースにおいて、モバイルデバイス130は、発見ウィンドウの後で(例えば、NAN110に関連付けられた次の発見ウィンドウまで、または別のNANに関連付けられた発見情報を示す別のメッセージを受信するまで)第2のトランシーバ134を非アクティブ化しうる。モバイルデバイス130が発見ビーコンの送信時間を示すウェイクアップメッセージを受信する動作の例はさらに、図2に関連して説明される。
[0049] 発見ビーコンの送信時間を示すことの代替として、またはそれに加えて、メッセージ140は、今後の(upcoming)発見ウィンドウ(例えば、発見ウィンドウの開始時間)を示しうる。例えば、メッセージ140は、次の発見ウィンドウの開始からの「知られている」オフセットで送信されうる。モバイルデバイス130は、第1のトランシーバ132を使用して第1のワイヤレスプロトコルに基づいてメッセージ140を受信し、メッセージ140に基づいて発見ウィンドウの開始時間を決定しうる。モバイルデバイス130は、(例えば、NAN110に「加わる」といったような、1つまたは複数の発見動作を発見ウィンドウ中に遂行するために)発見ウィンドウの開始時間に基づいて第2のトランシーバ134をアクティブ化しうる。モバイルデバイス130は、第2のトランシーバ134を使用して1つまたは複数のメッセージを受信すること、第2のワイヤレスプロトコルに基づいて動作する送信機を使用して1つまたは複数のメッセージを送信すること、またはそれらの組み合わせなどによって、NANデバイス120のうちのいずれかと(例えば、発見ウィンドウ中にまたはその後で)NAN110を介して情報(例えば、情報190)を通信するために第2のワイヤレスプロトコルを使用しうる。いくつかのケースにおいて、モバイルデバイス130は、発見ウィンドウの後で(例えば、NAN110に関連付けられた次の発見ウィンドウまで、または別のNANに関連付けられた発見情報を示す別のメッセージを受信するまで)第2のトランシーバ134を非アクティブ化しうる。モバイルデバイス130が発見ウィンドウを示すウェイクアップメッセージを受信する動作の例はさらに、図3に関連して説明される。
[0050] 特定の実施形態において、次のNAN発見ウィンドウがいつ生じるのかを決定するために、発見ビーコンではなく、ウェイクアップメッセージが使用されるとき、NANデバイスは、発見ビーコンを送信することを避けうる(または、発見ウィンドウが送信される頻度を低減しうる)。発見ビーコンを低減または除去することは、NAN110を使用して送信される通信の数を低減しうる。NANデバイスが発見ビーコンを送信することを避ける動作の例はさらに、図4に関連して説明される。
[0051] 特定の実施形態において、メッセージ140の送信は、探索デバイス(例えば、モバイルデバイス130)からの先行する送信によってトリガされうる。例示するために、NANデバイス120−3は、(例えば、低電力消費受信機またはトランシーバを動作させることによって)低電力受信モードを使用して動作し、モバイルデバイス130によって送信されたトリガメッセージ(例えば、プローブ要求)を検出しうる。検出されたトリガメッセージに基づいて、NANデバイス120−3は、未だにNAN110の一部でないデバイス(例えば、「候補」デバイス)がNAN110の範囲内にいることを決定しうる。NANデバイス120−3は、低電力受信モードのままであり、応答(例えば、プローブ応答)を送信しうるもので、それは、メッセージ140に対応しうる。プローブメッセージの使用はさらに、図5に関連して説明される。
[0052] いくつかのケースにおいて、図1中に例示される1つまたは複数のデバイスは、(例えば、同時にまたは順次に)多数のNANに関連付けられうる。例示するために、図1は、NAN160を図示する。NAN160は、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作しうる。NAN160は、NANデバイス170のような1つまたは複数のNAデバイスを含みうる。
[0053] NANデバイス170は、メッセージ180(例えば、ウェイクアップメッセージ)を送信しうるものであり、それは、メッセージ140に対応しうる。メッセージ180は、NANデバイス120−3のような別のデバイスによって受信されうる。メッセージ180は、NAN160に関連付けられた発見情報182を示しうる。例えば、発見情報182は、NAN160に関連付けられた発見ビーコンの送信時間、NAN160の発見ウィンドウの時間インジケーション、またはそれらの組み合わせを示しうる。いくつかのケースにおいて、メッセージ180は、NANデバイス120−3によるプローブ要求に応答して送信されるプローブ応答でありうる。動作中、NAN110のデバイス(例えば、NANデバイス120−3)は、NAN110の代替として、またはそれに加えて、NAN160に「加わる」ことを選びうる。NAN110のデバイスは、NAN160に加わり、(例えば、NAN160に加わるために、および/または、NAN110とNAN160とを「マージする」ために、)受信されたメッセージ180に基づいてNAN発見処理を遂行しうる。特定の実施形態において、NAN110のデバイスは、同時に多数のNANの一部でありうるか、または多数のNANを共により大きなNANへとマージ/ブリッジしうる。
[0054] 図1のシステム100は、このように、モバイルデバイス130がメッセージ140を受信する低電力NAN発見処理の様々な実施形態をサポートしうる。発見ビーコンを検出するために、100−200msの間、高電力消費デバイス(例えば、第2のトランシーバ134)を動作させる代わりに、モバイルデバイス130は、発見ビーコンを受信し、発見ウィンドウ中にNAN中で通信するために(メッセージ140から決定された)適切な時間において高電力消費デバイスを選択的にアクティブ化しうる。
[0055] 1つまたは複数の実施形態が、NANに入るデバイスに関連して本明細書で説明されるが、説明される低電力NAN発見処理はまた、既にNAN110のようなNANの一部であるデバイスによって使用されうることに留意されたい。例えば、NAN110に加わった後で、モバイルデバイスは、第2のNANに関連付けられたメッセージ(例えば、ウェイクアップメッセージ)を受信しうる。第2のNANは、NAN110に「重複」しうる(例えば、多数のNANは、NANデバイス120のうちの1つまたは複数のような1つまたは複数の電子デバイスを「共有」しうる)。モバイルデバイス130は、第2のNAN中の発見ビーコンの送信時間、第2のNAN中の発見ウィンドウの開始時間、またはその両方の組み合わせを決定するために、受信されたメッセージを使用しうる。モバイルデバイス130は、第2のNANに加わり、(例えば、第2のNANに加わるために、および/または、NAN110と第2のNANとを「マージする」ために、)受信されたメッセージに基づいてNAN発見処理を遂行しうる。特定の実施形態において、デバイスは、同時に多数のNANの一部でありうるか、または多数のNANを共により大きなNANへとマージ/ブリッジしうる。
[0056] 図2は、NAN発見処理の第1の実施形態を例示し、概して200と示される。図2において、NAN動作は、第1の水平軸201に沿って例示され、デバイスにおいて低電力消費をもたらす動作(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコルに関連付けられた動作)は、第2の水平軸202に沿って例示される。左から右に掛けて、水平軸201、202は、時間を表す。図2に関連して説明される動作は、図1のNAN110に関連して遂行されうる。
[0057] 図2中に示されるように、1つまたは複数のNANデバイス(例えば、図1のNANデバイス120のうちのいずれか)は、図1に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルのような第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイス(例えば、第1のトランシーバ122)を介してウェイクアップメッセージを周期的に送信しうる。いくつかのケースにおいて、ウェイクアップメッセージは、NAN110のマスターデバイスによって送信されうる。例示的な例として、NANデバイス120−3は、NAN110のマスターデバイスとして機能し、NANデバイス120−3は、図1のメッセージ140を送信しうる。
[0058] 第1のモバイルデバイス(例えば、図1のモバイルデバイス130)が時間t1においてNANカバレッジエリア中に到着するとき、第1のモバイルデバイスは、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイス(例えば、第1のトランシーバ132)を介して第1のウェイクアップメッセージ210を受信しうる。第1のウェイクアップメッセージ210は、図1に関連して説明された第2のワイヤレスプロトコルのような第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた高電力消費デバイス(例えば、第2のトランシーバ124)を介してNANを使用して送信されるべきである第1の発見ビーコン230より前の「知られている」時間オフセット240で送信されうる。第1の発見ビーコン230は、図1の情報190中に含まれうる。第1のモバイルデバイスは、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた高電力消費デバイス(例えば、第2のトランシーバ134)を介して第1の発見ビーコン230を受信し、第1の発見ビーコン230に基づいて次の発見ウィンドウ(DW)252の開始時間を決定しうる。
[0059] 第2のモバイルデバイス(例えば、図1のモバイルデバイス150)が時間t2においてNANカバレッジエリア中に到着するとき、第2のモバイルデバイスは、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイスを介して第2のウェイクアップメッセージ212を受信しうる。第2のウェイクアップメッセージ212は、NANデバイス120−3のような、NANデバイス120のうちの1つによって送信されうる。第2のウェイクアップメッセージ212は、図1のメッセージ140に対応する1つまたは複数の特徴を有しうる。
[0060] 第2のウェイクアップメッセージ212は、高電力消費デバイスを介してNANを使用して送信されるべきである第2の発見ビーコン232より前の「知られている」時間オフセット240で送信されうる。第2のモバイルデバイスは、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた高電力消費デバイスを介して第2の発見ビーコン232を受信し、第2の発見ビーコン232に基づいて次の発見ウィンドウ(DW)252の開始時間を決定しうる。発見ウィンドウ252中に、第1のモバイルデバイスおよび第2のモバイルデバイスの両方は、それぞれの高電力消費デバイス(例えば、送信機、受信機、トランシーバ、等)をアクティブ化し、1つまたは複数のNAN発見動作を遂行しうる。図2中に示されるように、同期ビーコン220は、(例えば、クロック同期目的で)各発見ウィンドウの開始時に送信されうる。
[0061] 図3は、NAN発見処理の第2の実施形態を例示し、概して300と示される。図3に関連して説明される動作は、図1のNAN110に関連して遂行されうる。図3において、ウェイクアップメッセージは、(例えば、図2中におけるように、発見ビーコンより前の「知られている」時間オフセットでの代わりに)発見ウィンドウの開始より前の「知られている」時間オフセット340で送信される。
[0062] 例えば、第1のウェイクアップメッセージ310は、第1の発見ウィンドウ250の開始より前の「知られている」時間オフセット340でNANデバイス120のうちの1つによって(例えば、NANデバイス120−3によって)送信されうる。同様に、第2のウェイクアップメッセージ312は、発見ウィンドウ252の開始より前の「知られている」時間オフセット340でNANデバイス120のうちの1つによって(例えば、NANデバイス120−3によって)送信されうる。ウェイクアップメッセージ310、312のうちの1つまたは両方は、図1のメッセージ140に対応する1つまたは複数の特徴を有しうる。ウェイクアップメッセージ310、312のうちの1つまたは両方は、第1のトランシーバ122を使用するといったように、図1に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルにしたがって送信されうる。
[0063] モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス130)は、図1に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルに基づいて動作する受信機またはトランシーバを使用して(例えば、第1のトランシーバ132を使用して)ウェイクアップメッセージ310または312を受信しうる。ウェイクアップメッセージ310または312を受信することに応答して、モバイルデバイスは、(図2の例におけるように)発見ビーコンを受信するために高電力消費デバイスをアクティブ化することなしに、次の発見ウィンドウ250または252がいつ生じるのかを決定しうる。
[0064] 図4は、NAN発見処理の第3の実施形態を例示し、概して400と示される。図3に関連して説明される動作は、図1のNAN110に関連して遂行されうる。図3とは対照的に、図4において、NANデバイス(例えば、図1のNANデバイス120)は、402において示されるように、発見ビーコンを送信することを避ける。新たに到着するデバイス(例えば、モバイルデバイス130)は、発見ビーコンを使用することなしに、次の発見ウィンドウ250、252がいつ生じるのかを決定するためにウェイクアップメッセージ310、312を利用しうる。図4中におけるように発見ビーコンの送信を低減または除去することは、NAN110を使用して送信された通信を低減し、NANデバイスによる電力消費を低減しうる。
[0065] ネットワーク発見を遂行するとき、モバイルデバイス130は、「パッシブ」走査または「アクティブ」走査に従事しうる。(例えば、図1−4に関連して説明された)パッシブ走査において、モバイルデバイス130は、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイスを介して送信されるメッセージ(例えば、メッセージ140)を「リッスン」するか、または「待つ」ことがありうる。アクティブ走査中、モバイルデバイス130は、NANデバイス120のうちの1つまたは複数にNAN発見情報をアクティブに要求しうる。
[0066] 図5は、アクティブ走査を使用して低電力NAN発見処理をサポートするように動作可能であるシステム500の特定の実施形態を例示する。システム500は、図1のNAN110、図1のNANデバイス120、および図1のモバイルデバイス130、150を含む。
[0067] 動作中、モバイルデバイス130は、NANに関連付けられた第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた高電力消費デバイスを介して(例えば、図1の第2のワイヤレスプロトコルを使用して、第2のトランシーバ134を介して)プローブ要求501(例えば、プローブ要求メッセージまたはフレーム)を送信しうる。代替としてまたは加えて、モバイルデバイス130は、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイスを(例えば、図1の第1のワイヤレスプロトコルを使用して、第1のトランシーバ132を)介して(プローブ要求501のような)プローブ要求を送信しうる。
[0068] NANデバイス120のうちの1つまたは複数は、プローブ要求501を受信しうる。例えば、図5の例において、NANデバイス120−3は、プローブ要求501を受信しうる。プローブ要求501を受信することに応答して、NANデバイス120−3は、(例えば、第1のトランシーバ122を使用して、第1のワイヤレスプロトコルを介して、または第2のトランシーバ124を使用して、第2のワイヤレスプロトコルを介して)モバイルデバイス130にプローブ応答502(例えば、図1のメッセージ140)を送信しうる。プローブ応答502は、図1の発見情報142のような発見情報を示す。例示するために、プローブ要求は、発見ビーコンの送信時間、今度の発見ウィンドウ(例えば、今後の発見ウィンドウに関連付けられたスケジュール/タイミング情報)、またはそれらの組み合わせを示しうる。特定の実施形態において、NANデバイス120−3は、低電力受信動作モードを使用してプローブ要求501を受信する。低電力受信モードは、第1のワイヤレスプロトコルに対応しうる。
[0069] 特定の実施形態において、NANデバイス120は、(プローブ要求501のようなプローブ要求が検出/受信されることができる)低電力受信モードと(プローブ要求が検出/受信されない)省電力モードとの間で「交互に(take turns)」遷移しうる。この例において、NANデバイス120は、NANデバイス120の各々がいつ低電力受信モードを使用すべきかを決定する低電力受信モードスケジュールにしたがって動作しうる。NAN110のNANデバイス120の数が増加する場合、NANデバイス120の各々は、(より多くの数のNANデバイスが低電力受信モードを「共有」するので)より短い時間の持続時間の間、プローブ要求を検出/受信するために受信モードのままでありうる。特定の実施形態において、NANデバイス120の各々は、受信モードおよび省電力モードにおいて同じ量の時間を費やす(例えば、NANデバイス120の各々は、共通の切替時間期間にしたがってモードを切り替える)。しかしながら、少なくともしきい値数のNANデバイス120が任意の所与の時間にプローブ要求を受信/検出するために利用可能であるように、NANデバイス120の受信モード動作はスタガされ(staggered)うる。
[0070] NANデバイス120が低電力受信モードスケジュールを決定するために(例えば、NAN110を介して送信される)通信を使用しうることが認識されるべきである。例示的な例として、NAN110のマスターデバイスは、低電力受信モードスケジュールを決定し、(プローブ要求501のような任意のプローブ要求を検出するために低電力受信モードがその間使用されるべきである)対応する低電力受信モード時間間隔をNANデバイス120−3の各々に「割り当て」うる。別の例において、NAN110に「加わる」最新のデバイスは、低電力受信モードを使用することを担いうる。例示するために、モバイルデバイス130が、NAN110のカバレッジエリアに入った際にNAN110に加わる場合、モバイルデバイス130は、新たに到着するデバイスから(例えば、図1のモバイルデバイス150から)任意のプローブ要求を受信するために低電力受信モードを使用することを担いうる。
[0071] 図5のシステム500は、このように、アクティブ走査を使用して低電力NAN発見処理をサポートしうるものであり、その中において、モバイルデバイス130は、プローブ要求501を送信し、プローブ応答502を受信する。発見ビーコンを検出するために、100−200msの間、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた高電力消費デバイス(例えば、第2のトランシーバ134)を動作させる代わりに、モバイルデバイス130は、発見ウィンドウに関与する(participate in)ために(プローブ応答502から決定された)適切な時間において高電力消費デバイス(例えば、第1のトランシーバ132)を選択的にアクティブ化しうる。
[0072] 図6を参照すると、電子デバイスの動作(例えば、通信)の方法600の第1の実施形態が示されている。例えば、電子デバイスは、図1のNANデバイス120のうちの1つのようなNANデバイスでありうる。
[0073] 方法600は、601において、第1のワイヤレスプロトコルを介してNAN(例えば、NAN110)中の電子デバイス(例えば、NANデバイス120−3)から、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報(例えば、発見情報142)を示すウェイクアップメッセージ(例えば、メッセージ140またはウェイクアップメッセージ210)を送信することを含みうる。例えば、NANデバイス120のうちの1つは、第1のワイヤレスプロトコルにしたがってモバイルデバイス130にウェイクアップメッセージを送信し、モバイルデバイス130は、第1のワイヤレスプロトコルにしたがってウェイクアップメッセージを受信しうる。発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられる。例えば、例示的な例として、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって送信されるべき発見ビーコンの送信時間、デバイスが第2のワイヤレスプロトコルにしたがってその間通信する発見ウィンドウ、またはデバイスが第2のワイヤレスプロトコルにしたがってその間通信する発見ウィンドウの時間インジケーションを示しうる。この例において、方法600はさらに、(例えば、発見情報中の)発見ビーコンの送信時間を示すこと、または(例えば、NANを介して通信された情報中の)発見ビーコンを送信することを含みうる。発見ウィンドウは、およそ16ミリ秒(ms)の持続時間を有しうる。
[0074] ウェイクアップメッセージは、電子デバイスの低電力消費デバイスを使用して送信され、低電力消費デバイスは、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられうる。例示するために、低電力消費デバイスは、第1のトランシーバ122に対応しうるものであり、それは、図1に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられる。
[0075] 特定の実施形態において、第1のワイヤレスプロトコルは、サブ1GHzの周波数帯域に関連付けられ、第2のワイヤレスプロトコルは、2.4GHzの周波数帯域に関連付けられる。例示的な例として、第1のワイヤレスプロトコルは、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコルでありうる。別の例において、第1のワイヤレスプロトコルは、サブ1GHzの周波数帯域に関連付けられ、第2のワイヤレスプロトコルは、5GHzの周波数帯域に関連付けられる。別の例において、第1のワイヤレスプロトコルは、2.4GHzの周波数帯域に関連付けられ、第2のワイヤレスプロトコルは、5GHzの周波数帯域に関連付けられる。他のケースにおいて、第1のワイヤレスプロトコルおよび第2のワイヤレスプロトコルは、他の周波数帯域に関連付けられた他のワイヤレスプロトコルに対応しうる。いくつかのインプリメンテーションにおいて、電子デバイスは、NAN110のマスターデバイスに対応する。
[0076] いくつかの例において、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示す。例えば、図2を参照すると、発見ビーコンは、発見ビーコン230または発見ビーコン232に対応し、ウェイクアップメッセージを送信することは、発見ビーコンの送信より前の特定の時間オフセット(例えば、時間オフセット240)で生じうる。
[0077] 別の例において、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ウィンドウを示す。例えば、図3を参照すると、発見ウィンドウは、発見ウィンドウ250または発見ウィンドウ252に対応しうる。ウェイクアップメッセージを送信することは、発見ウィンドウの開始より前の特定の時間オフセット(例えば、時間オフセット340)で生じうる。いくつかのインプリメンテーションにおいて、発見ウィンドウは、およそ16ミリ秒(ms)の持続時間を有する。さらに、いくつかのケースにおいて、NAN中のデバイスは、第2のワイヤレスプトコルを介して発見ビーコンを送信することを避ける。例えば、図4を参照すると、402において、NANデバイスは、第2のワイヤレスプロトコルを介して発見ビーコンを送信することを避けうる。
[0078] いくつかのケースにおいて、ウェイクアップメッセージは、プローブ応答(例えば、図5のプローブ応答502)である。例示するために、ウェイクアップメッセージは、モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス130)によって送信されたトリガメッセージ(例えば、プローブ要求501)を検出することに応答して電子デバイスによって送信されうる。
[0079] 方法600はさらに、602において、ウェイクアップメッセージを送信した後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信することを含みうる。例えば、電子デバイスは、図1の情報190のような情報をNAN110を介して通信しうる。例示するために、図1は、NANデバイス120−3がモバイルデバイス130に情報190を送信しうることを示す。例えば、例示的な例として、情報190は、(例えば、図2の発見ビーコン230または同期ビーコン220のような)ビーコン、データ、1つまたは複数のNANサービスのインジケーション、NANスケジュール情報、1つまたは複数のメッセージ(例えば、異なる時間において送信された1つまたは複数のメッセージ)、またはそれらの組み合わせを含みうる。別の例示として、情報190は、発見ウィンドウ250、発見ウィンドウ252を示しうる。別の例として、NANを介して通信することは、モバイルデバイス130にデータを送信すること、モバイルデバイス130からデータを受信すること、またはそれらの任意の組み合わせを含みうる。代替としてまたは加えて、NANを介して情報を通信することは、NANに関連付けられた発見ウィンドウ中の通信を含みうる。発見ビーコン、同期ビーコン、または発見ウィンドウのうちの1つまたは複数が、601において送信されたウェイクアップメッセージの発見情報によって示されうることが認識されるべきである。
[0080] 方法600はオプションとして、第1のワイヤレスプロトコルを介して電子デバイスで、別の電子デバイス(例えば、NANデバイス170)からのメッセージ(例えば、メッセージ180)を受信することを含みうる。メッセージは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作している別のNAN(例えば、NAN160)に関連付けられた発見情報(例えば、発見情報182)を示す。例えば、メッセージは、別のNANに関連付けられた発見ビーコンの送信時間、別のNANの発見ウィンドウの時間インジケーション、またはそれらの組み合わせを示しうる。発見ビーコンが発見ビーコン230、232のうちのいずれかに関連して説明されたようにインプリメントされ、発見ウィンドウが発見ウィンドウ250、252のうちのいずれかに関連して説明されたようにインプリメントされうることが認識されるべきである。
[0081] 図6の方法600は、デバイスの電力消費を低減しうる。例えば、ウェイクアップメッセージを送信するために第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイスを使用することによって、NANデバイスは、NAN発見処理を可能にするためにウェイクアップメッセージを送信するときに第2のワイヤレスプトコルに関連付けられた高電力消費デバイスを利用することを避けうる。
[0082] 図7を参照すると、NANに入るデバイスの動作の方法700の第1の実施形態が示されている。例えば、方法700は、図1のモバイルデバイス130によって遂行されうる。
[0083] 方法700は、701において、NAN(例えば、NAN110)に関連付けられた発見情報(例えば、発見情報142)を示すウェイクアップメッセージ(例えば、メッセージ140または図2のウェイクアップメッセージ210)を受信することを含みうる。ウェイクアップメッセージは、常時オンの低電力消費デバイス(例えば、図1に関連して説明された第1のワイヤレスプロトコルのような第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた受信機またはトランシーバ)を介して受信されうる。例えば、図1のモバイルデバイス130は、NANデバイス120のうちの1つから図1のメッセージ140を受信するために第1のワイヤレスプロトコルを使用する低電力消費デバイスを含みうる。モバイルデバイス130は、第1のトランシーバ132を使用して第1のワイヤレスプロトコルにしたがってウェイクアップメッセージを受信しうる。
[0084] 方法700はさらに、702において、ウェイクアップメッセージによって示された発見情報に基づいて高電力消費デバイス(例えば、第2のトランシーバ134)をアクティブ化することを含みうる。例えば、例示的な例として、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示しうる。
[0085] 方法700はさらに、703において、発見ウィンドウ中に、(例えば、ウェイクアップメッセージの発見情報に基づいて)NANの少なくとも1つのデバイスに関連付けられた少なくとも1つの発見動作を遂行することを含みうる。例えば、発見ウィンドウ(例えば、図2の発見ウィンドウ252)中に、モバイルデバイス130は、図1のNANデバイス120のうちの1つまたは複数と(例えば、第2のワイヤレスプロトコルに基づいて)通信しうるか、NANデバイス120によって提供されたサービスを発見しうるか、NANデバイス120とデータを交換しうるか、後のデータ交換をスケジュールしうるか、または他の動作を遂行しうる。
[0086] 図7の方法700は、デバイスに関連付けられた電力消費を低減しうる。例えば、ウェイクアップメッセージを受信するために第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた低電力消費デバイスを使用することによって、デバイスは、NANを発見するために第2のワイヤレスプトコルに関連付けられた高電力消費デバイスを利用することを避けうる。
[0087] 図8−11は、図6および7に関連して説明されたウェイクアップメッセージによって示されうる発見情報の例を説明する。
[0088] 図8を参照すると、NANのデバイスの動作の方法800の第2の実施形態が示されている。例えば、方法800は、図1のNANデバイス120のうちの1つのようなNANデバイスによって遂行されうる。
[0089] 方法800は、801において、第1のワイヤレスプロトコルを介してNANデバイス(例えば、NANデバイス120−3)からウェイクアップメッセージ(例えば、メッセージ140またはウェイクアップメッセージ210)を送信することを含みうる。例えば、NANデバイス120のうちの1つは、低電力消費デバイス(例えば、第1のトランシーバ122)を介してモバイルデバイス130にウェイクアップメッセージを送信しうる。ウェイクアップメッセージは、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間、またはそれらの組み合わせのような発見情報(例えば、発見情報142)を示しうる。例示的な実施形態において、ウェイクアップメッセージは、図2のウェイクアップメッセージ210であり、発見ビーコンは、図2の発見ビーコン230でありうるもので、ここで、ウェイクアップメッセージ210は、第1の発見ビーコン230の開始より前の特定の時間オフセット240で送信される。
[0090] 方法800はさらに、802において、ウェイクアップメッセージを送信した後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信することを含みうる。例えば、図1のNANデバイス120のうちの1つは、図1の情報190のような情報を図1のNAN110を介して通信しうる。例示するために、図1のNANデバイス120のうちの1つは、発見ビーコン(例えば、発見ビーコン230、232のうちの1つ)、同期ビーコン(例えば、同期ビーコン220)、またはそれらの組み合わせのような情報190を送信しうる。代替としてまたは加えて、NANを介して情報を通信することは、発見ウィンドウ250または発見ウィンドウ252のような発見ウィンドウ中の通信を含みうる。
[0091] 図9を参照すると、NANに入るデバイスの動作の方法900の第2の実施形態が示されている。例えば、方法900は、図1のモバイルデバイス130によって遂行されうる。
[0092] 方法900は、901において、NANに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示すウェイクアップメッセージ(例えば、メッセージ140またはウェイクアップメッセージ210)を受信することを含みうる。ウェイクアップメッセージは、常時オンの低電力消費デバイス(例えば、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた受信機またはトランシーバ)を介して受信されうる。例えば、常時オンの低電力消費デバイスは、図1の第1のトランシーバ132に対応しうる。モバイルデバイス130は、図1の第1のワイヤレスプロトコルにしたがってNANデバイス120のうちの1つから図1のメッセージ140または図2のウェイクアップメッセージ210を受信しうるものであり、ここで、メッセージ140は、発見ビーコン(例えば、図2の発見ビーコン230)の送信時間を示す。
[0093] 方法900はさらに、902において、ウェイクアップメッセージによって示された送信時間に基づいて発見ビーコンを検出するために高電力消費デバイスをアクティブ化することを含みうる。高電力消費デバイスは、第2のトランシーバ134に対応しうる。例えば、図2のウェイクアップメッセージ210を受信した後で、図1のモバイルデバイス130は、特定の量の時間の間待ち、それから図1に関連して説明された第2のワイヤレスプロトコルを使用して図2の発見ビーコン230を検出するために第2のトランシーバ134をアクティブ化しうる。
[0094] 方法900はさらに、903において、発見ビーコンに基づいて発見ウィンドウの開始時間を決定することを含みうる。例えば、図2の発見ビーコン230を検出した後で、図1のモバイルデバイス130は、図2の発見ウィンドウ252の開始時間を決定するために発見ビーコン230に関連付けられた情報(例えば、「知られている」オフセットまたは発見ビーコン230中のデータ)を使用しうる。
[0095] 方法900はさらに、904において、発見ビーコンを検出した後で高電力消費デバイスを非アクティブ化することを含みうる。(903において)発見ウィンドウの開始時間を決定することと、(904において)高電力消費デバイスを非アクティブ化することとは、逆の順序で、または少なくとも部分的に同時に、遂行されうることに留意されたい。例えば、図2の発見ウィンドウ252の開始時間を決定した後で、図1のモバイルデバイス130は、電力を節約するためにそれの高電力消費デバイスを非アクティブ化しうる。図1のモバイルデバイス130は、それの常時オンの低電力消費デバイスを動作させ続けうる。
[0096] 方法900はさらに、905において、発見ウィンドウの開始時間に基づいて高電力消費デバイスを再アクティブ化することを含みうる。例えば、図2の発見ウィンドウ252の開始時間に達すると(またはスタートアップあるいは処理遅延を考慮して(account for)開始時間よりわずかに前の時間において)、図1のモバイルデバイス130は、発見ウィンドウ252にアクセスするために高電力消費デバイスを再アクティブ化しうる。
[0097] 方法900はさらに、906において、発見ウィンドウ中に、NANの少なくとも1つのデバイスに関連付けられた少なくとも1つの発見動作を遂行することを含みうる。例えば、発見ウィンドウ252中に、モバイルデバイス130は、NANデバイス120を発見しうるか、NANデバイス120によって提供されたサービスを発見しうるか、NANデバイス120とデータを交換しうるか、後のデータ交換をスケジュールしうるか、または他の動作を遂行しうる。
[0098] 図10を参照すると、NANのデバイスの動作の方法1000の第3の実施形態が示されている。例えば、方法1000は、図1のNANデバイス120のうちの1つのようなNANデバイスによって遂行されうる。
[0099] 方法1000は、1001において、第1のワイヤレスプロトコルを介してNANデバイスからウェイクアップメッセージを送信することを含みうる。ウェイクアップメッセージは、発見ウィンドウの開始より前の特定の時間オフセットで送信されうる。例えば、図1のNANデバイス120のうちの1つは、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)に関連付けられた低電力消費デバイスを介して図1のメッセージ140を送信しうるものであり、ここで、メッセージ140は、NAN110の今後の発見ウィンドウを示す。例示的な実施形態において、メッセージ140は、図3のウェイクアップメッセージ310であり、発見ウィンドウは、図3の発見ウィンドウ250でありうるもので、ここで、ウェイクアップメッセージ310は、発見ウィンドウ250の開始より前の特定の時間オフセット340で送信される。
[00100] 方法1000はさらに、1002において、ウェイクアップメッセージを送信した後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信することを含みうる。例えば、図1のNANデバイス120のうちの1つは、図1のNAN110を介して情報を通信しうる。例示するために、図1のNANデバイス120のうちの1つは、発見ビーコン(例えば、発見ビーコン230、232のうちの1つ)、同期ビーコン(例えば、同期ビーコン220)、またはそれらの組み合わせを送信しうる。代替としてまたは加えて、NANを介して情報を通信することは、発見ウィンドウ250または発見ウィンドウ252のような発見ウィンドウ中の通信を含みうる。
[00101] 図11を参照すると、NANに入るデバイスの動作の方法1100の第3の実施形態が示されている。例えば、方法1100は、図1のモバイルデバイス130によって遂行されうる。
[00102] 方法1100は、1101において、発見ウィンドウを示すウェイクアップメッセージを受信することを含みうる。ウェイクアップメッセージは、常時オンの低電力消費デバイス(例えば、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた受信機またはトランシーバ)を介して受信されうる。例えば、図1のモバイルデバイス130は、NANデバイス120のうちの1つから送信された図1のメッセージ140を受信しうるものであり、ここで、メッセージ140は、NAN発見ウィンドウを示す。例示のために、メッセージ140は、図3のウェイクアップメッセージ310であり、発見ウィンドウは、図3の発見ウィンドウ250でありうる。ウェイクアップメッセージ310は、発見ウィンドウ250の開始より前の特定の時間オフセット340で送信されうる。
[00103] 方法1100はさらに、1102において、ウェイクアップメッセージに基づいてNANに関連付けられた発見ウィンドウの開始時間を決定することを含みうる。例えば、図3のウェイクアップメッセージ310を受信した後で、図1のモバイルデバイス130は、ウェイクアップメッセージ310に基づいて(例えば、オフセット340またはウェイクアップメッセージ310中に含まれたデータに基づいて)発見ウィンドウ250の開始時間を決定しうる。
[00104] 方法1100はさらに、1103において、発見ウィンドウの開始時間に基づいて高電力消費デバイスをアクティブ化することを含みうる。例えば、図1のモバイルデバイス130は、発見ウィンドウ250の開始時間において(またはスタートアップあるいは処理遅延を考慮して開始時間よりわずかに前の時間において)高電力消費デバイス(例えば、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた2.4GHzまたは5GHzの受信機あるいはトランシーバ)をアクティブ化しうる。
[00105] 方法1100は、1104において、発見ウィンドウ中に、NANの少なくとも1つのデバイスに関連付けられた少なくとも1つの発見動作を遂行することを含みうる。例えば、図3の発見ウィンドウ250中に、モバイルデバイス130は、NANデバイス120を発見しうるか、NANデバイス120によって提供されたサービスを発見しうるか、NANデバイス120とデータを交換しうるか、後のデータ交換をスケジュールしうるか、または他の動作を遂行しうる。
[00106] 図12を参照すると、NANのデバイスにおける動作の方法1200の第4の実施形態が示されている。方法1200は、図5のNANデバイス120のうちの1つを使用して遂行されうる。
[00107] 方法1200は、1201において、NAN中の電子デバイスにおける低電力消費デバイスを介して、モバイルデバイスからプローブ要求を受信することを含みうる。低電力消費デバイスは、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)を使用して動作するように構成される。NANは、複数の電子デバイスを含みうる。例えば、図5において、NANデバイス120−3は、第1のワイヤレスプロトコルを介してモバイルデバイス130からプローブ要求501を受信しうる。
[00108] 方法1200はさらに、1202において、低電力消費デバイスを介してモバイルデバイスにプローブ応答を送信することを含みうる。プローブ応答は、NANの発見ウィンドウの時間インジケーションを提供しうる。例えば、図5において、NANデバイス120−3は、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)を使用して動作するように構成された低電力消費デバイスを利用してモバイルデバイス130にプローブ応答502を送信しうる。プローブ応答502は、図3の発見ウィンドウ250のようなNANの発見ウィンドウの時間インジケーションを提供しうる。
[00109] 方法1200はさらに、1203において、複数の電子デバイス間に共通する切替時間期間にしたがって第1の動作モードおよび第2の動作モードで動作することの間で切り替えることを含みうる。例えば、図5において、NANデバイス120−3は、NANデバイス120−3がプローブ要求をその間検出し、受信し、および応答することが可能である受信モード、およびNANデバイス120−3がプローブ要求をその間検出し、受信し、または応答しない省電力モードで動作することの間で切り替えうる。図5のNANデバイス120の各々は、(例えば、共通の切替時間期間にしたがって)およそ同じ量の時間の間、受信モードおよび省電力モードのままでありうる。受信モードと省電力モードとの間で切り替えることは、少なくともしきい値数のNANデバイス120が任意の所与の時間において受信モードであるようにスタガされうる。特定の実施形態において、図5のNANデバイス120のうちの1つまたは複数は、NAN110の一部のままでありうるか、または別のNANを発見し、発見されたNANに加わるように試みうる。
[00110] 図13を参照すると、NANに入るデバイスにおける動作の方法1300の第4の実施形態が示されている。方法1300は、図5のNANデバイス130を使用して遂行されうる。
[00111] 方法1300は、1301において、低電力消費デバイスを介してモバイルデバイスからプローブ要求を送信することを含みうる。低電力消費デバイスは、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)を使用して動作するように構成される。例えば、図5において、モバイルデバイス130は、低電力消費デバイス(例えば、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた受信機またはトランシーバ)を利用してNANデバイス120−3にプローブ要求501を送信しうる。代替の実施形態において、モバイルデバイス130は、高電力消費デバイス(例えば、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた受信機またはトランシーバ)を利用することによってプローブ要求501を送信しうる。
[00112] 方法1300はさらに、1302において、低電力消費デバイスを介してNAN中の電子デバイスからプローブ応答を受信することを含みうる。プローブ応答は、NANの発見ウィンドウの時間インジケーションを提供しうる。例えば、図5において、NANデバイス120−3は、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)を使用して動作するように構成された低電力消費デバイスを利用してモバイルデバイス130にプローブ応答502を送信しうる。プローブ応答502は、図3の発見ウィンドウ250のようなNANの発見ウィンドウの時間インジケーションを提供しうる。
[00113] 図14を参照すると、NANのデバイスにおける動作の方法1400の第5の実施形態が示されている。方法1400は、図1または図5のNANデバイス120のうちの1つを使用して遂行されうる。
[00114] 方法1400は、1401において、第1のワイヤレスプロトコルを介して第1のNANのデバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信することを含みうる。ウェイクアップメッセージは、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示しうる。例えば、図1において、NAN110(例えば、第1のNAN)のNANデバイス120−3は、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahプロトコル)に関連付けられた低電力消費デバイスを介してモバイルデバイス130にウェイクアップメッセージ(例えば、図1のメッセージ140)を送信しうる。発見情報は、第1のNANの第2のワイヤレスプロトコル(例えば、2.4GHzの周波数帯域または5GHzの周波数帯域に関連付けられたワイヤレスプロトコル)に関連付けられうる。例示的な実施形態において、ウェイクアップメッセージは、図2のウェイクアップメッセージ210であり、発見ビーコンは、図2の発見ビーコン230であり、ウェイクアップメッセージ210は、第1の発見ビーコン230の開始より前の特定の時間オフセット240で送信される。
[00115] 方法1400は、1402において、第1のワイヤレスプロトコルを介して第1のNANのデバイスにおいて、第2のNANに関連付けられた発見情報を示す第2のウェイクアップメッセージを受信することを含みうる。第2のNANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作しうる。例えば、図1において、NAN110(例えば、第1のNAN)のNANデバイス120−3は、第1のワイヤレスプロトコル(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコル)に関連付けられた低電力消費デバイスを介して別のNAN(例えば、第2のNAN)のデバイスから第2のウェイクアップメッセージを受信しうる。
[00116] 方法1400はさらに、1403において、第2のウェイクアップメッセージに基づいて第2のNANに関してNAN発見処理を遂行することを含みうる。例えば、図1において、NANデバイス120−3は、第2のNAN中の発見ビーコンの送信時間、第2のNAN中の発見ウィンドウの開始時間、またはそれらの組み合わせを決定するために、受信された第2のウェイクアップメッセージを使用しうる。NANデバイス120−3は、第2のNANに加わり、第2のウェイクアップメッセージに基づいて第2のNANに関してNAN発見処理を遂行しうる。
[00117] 図15を参照すると、デバイスの特定の例示的な実施形態のブロック図が図示されており、概して1500と示される。デバイス1500は、メモリ1532に結合された、デジタル信号プロセッサのようなプロセッサ1510を含む。例示的な実施形態において、デバイス1500、またはそれのコンポーネントは、図1または図5のNANデバイス120、図1または図5のモバイルデバイス130、図1のモバイルデバイス150、あるいはそれらのコンポーネントのうちの1つまたは複数に対応しうる。
[00118] プロセッサ1510(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、ネットワーク処理ユニット(NPU)、等)は、メモリ1532に記憶されたソフトウェア(例えば、1つまたは複数の命令1568のプログラム)を実行するように構成されうる。加えてまたは代替として、プロセッサ1510は、ワイヤレスインターフェース1540(例えば、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、または802.11adワイヤレスプロトコルに準拠して動作するように構成された、および/または、2.4GHzの周波数帯域あるいは5GHzの周波数帯域に基づいて動作するように構成された、インターフェース)およびワイヤレスインターフェース1541(例えば、IEEE802.11ahワイヤレスプロトコルに準拠して動作するように構成された、および/または、サブ1GHzの周波数帯域あるいは2.4GHzの周波数帯域に基づいて動作するように構成された、インターフェース)のメモリ中に記憶された1つまたは複数の命令をインプリメントするように構成されうる。特定の実施形態において、ワイヤレスインターフェース1541は、常時オンのインターフェースであり、ワイヤレスインターフェース1540は、選択的にアクティブ化および非アクティブ化されうる。
[00119] 特定の実施形態において、プロセッサ1510は、図6−11の方法のうちの1つまたは複数にしたがって動作するように命令1568を実行しうる。メモリ1532はまた、NAN発見スケジュール情報1566を記憶しうる。例えば、NAN発見スケジュール情報1566は、今度の発見ビーコンまたは発見ウィンドウの時間を指示しうる。例示的な実施形態において、NAN発見スケジュール情報1566は、第1のワイヤレスプロトコルを介してまたは第2のワイヤレスプロトコル(例えば、図1に関連して説明された第2のワイヤレスプロトコル)を介してデバイス1500によって受信された1つまたは複数のメッセージ(例えば、情報190)によって示されうる。
[00120] ワイヤレスインターフェース1540は、プロセッサ1510およびアンテナ1542に結合されうる。例えば、ワイヤレスインターフェース1540は、アンテナ1542を介して受信されたデータがプロセッサ1510に提供されうるように、トランシーバ1546(例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、802.11ad、等のようなIEEE規格に準拠したワイヤレストランシーバ)を介してアンテナ1542に結合されうる。ワイヤレスインターフェース1541は、プロセッサ1510およびアンテナ1543に結合されうる。例えば、ワイヤレスインターフェース1541は、アンテナ1543を介して受信されたデータがプロセッサ1510に提供されうるように、トランシーバ1547(例えば、802.11ahのようなIEEE規格に準拠したトランシーバ)を介してアンテナ1543に結合されうる。例示的なインプリメンテーションにおいて、デバイス1500は、NANデバイス120−3に対応し、トランシーバ1547は、第1のトランシーバ122に対応し、トランシーバ1546は、図1の第2のトランシーバ124に対応する。別のインプリメンテーションにおいて、デバイス1500は、モバイルデバイス130に対応し、トランシーバ1547は、第1のトランシーバ132に対応し、トランシーバ1546は、図1の第2のトランシーバ134に対応する。
[00121] コーダ/デコーダ(coder/decode)(CODEC)1534もまた、プロセッサ1510に結合されることができる。スピーカ1536およびマイクロフォン1538は、CODEC1534に結合されることができる。ディスプレイコントローラ1526は、プロセッサ1510およびディスプレイデバイス1528に結合されることができる。特定の実施形態において、プロセッサ1510、ディスプレイコントローラ1526、メモリ1532、CODEC1534、ワイヤレスインターフェース1540、トランシーバ1546、ワイヤレスインターフェース1541、およびトランシーバ1547は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス1522中に含まれる。特定の実施形態において、入力デバイス1530および電源1544は、システムオンチップデバイス1522に結合される。その上、特定の実施形態において、図15中に例示されるように、ディスプレイ1528、入力デバイス1530、スピーカ1536、マイクロフォン1538、アンテナ1542、アンテナ1543、および電源1544は、システムオンチップデバイス1522の外部に存在する。しかしながら、ディスプレイデバイス1528、入力デバイス1530、スピーカ1536、マイクロフォン1538、アンテナ1542、アンテナ1543、および電源1544の各々は、1つまたは複数のインターフェースまたはコントローラのような、システムオンチップデバイス1522の1つまたは複数のコンポーネントに結合されることができる。
[00122] 説明された実施形態と併せて、通信のための装置は、プロセッサ(例えば、プロセッサ1510)と、プロセッサに、第1のワイヤレスプロトコルを使用して、近隣認識ネットワーク(NAN)(例えば、NAN110)を介して、NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始させるようにプロセッサによって実行可能である命令(例えば、命令1568)を記憶するメモリ(例えば、メモリ1532)とを含む。命令はさらに、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報(例えば、情報190)を通信するようにプロセッサによって実行可能である。
[00123] 装置はさらに、第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第1のトランシーバ(例えば、第1のトランシーバ122またはトランシーバ1547)および第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第2のトランシーバ(例えば、第2のトランシーバ124またはトランシーバ1546)を含みうる。第1のトランシーバは、ウェイクアップメッセージを送信するように構成され、第2のトランシーバは、NANを介して情報を通信するように構成されうる。
[00124] 例示的なインプリメンテーションにおいて、第1のトランシーバは、サブ1GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成され、第2のトランシーバは、2.4GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される。別の例示的なインプリメンテーションにおいて、第1のトランシーバは、サブ1GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成され、第2のトランシーバは、5GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される。別の例示的なインプリメンテーションにおいて、第1のトランシーバは、2.4GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成され、第2のトランシーバは、5GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される。
[00125] 説明された実施形態と併せて、通信のための第1の装置は、第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信するための手段を含む。例示的な例として、発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示しうる。例えば、ウェイクアップメッセージを送信するための手段は、ウェイクアップメッセージを送信するために、第1のトランシーバ122、図15のワイヤレスインターフェース1541、図15のトランシーバ1547、図15のアンテナ1543、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または命令を、あるいはそれらの任意の組み合わせを含みうる。
[00126] 第1の装置はまた、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信するための手段を含みうる。例えば、通信するための手段は、図1のNAN110を介して情報を通信しうる。例示するために、通信するための手段は、同期ビーコンを送信するために、第2のトランシーバ124、図15のワイヤレスインターフェース1540、図15のトランシーバ1546、図15のアンテナ1542、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または命令を、あるいはそれらの任意の組み合わせを含みうる。通信するための手段は、発見情報中の第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示すように構成されうる。
[00127] 通信のための第2の装置は、第1のワイヤレスプロトコルを介してモバイルデバイスにおいて、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作するNANに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを受信するための手段を含みうる。発見情報は、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示しうる。例えば、受信するための手段は、ウェイクアップメッセージを受信するために、第1のトランシーバ132、図15のワイヤレスインターフェース1541、図15のトランシーバ1547、図15のアンテナ1543、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または命令を、あるいはそれらの任意の組み合わせを含みうる。
[00128] 第2の装置はまた、ウェイクアップメッセージによって示された送信時間に基づいて発見ビーコンを検出するための手段を含みうる。例えば、検出するための手段は、発見ビーコンを検出するために、第2のトランシーバ134、図15のワイヤレスインターフェース1540、図15のトランシーバ1546、図15のアンテナ1542、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または命令を、あるいはそれらの任意の組み合わせを含みうる。
[00129] 説明された実施形態と併せて、第1の非一時的プロセッサ可読媒体は、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始させる命令を備える。NANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する。命令はさらに、発見情報中の、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示すようにプロセッサによって実行可能でありうる。例えば、図15のプロセッサ1510は、図15のメモリ1532において記憶された図15の命令1568にアクセスし、プロセッサ1510に、ウェイクアップメッセージを送信するために第1のトランシーバ122を利用させるよう命令1568を実行しうる。別の例として、プロセッサ1510は、ウェイクアップメッセージを送信するために、図15のワイヤレスインターフェース1541、図15のトランシーバ1547、および図15のアンテナ1543を利用するよう命令1568を実行しうる。
[00130] 第1の非一時的プロセッサ可読媒体はさらに、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、ウェイクアップメッセージの送信の後で、第2のワイヤレスプロトコルを使用して、NANを介して情報を通信させる命令を備えうる。例えば、プロセッサは、図1のNAN110を介して情報を通信しうる。例示するために、図15のプロセッサ1510は、図15のメモリ1532において記憶された図15の命令1568にアクセスし、プロセッサ1510に、NANを介して情報を通信するために第2のトランシーバ124を利用させるよう命令1568を実行しうる。別の例示として、プロセッサ1510は、NANを介して情報を通信するために、図15のワイヤレスインターフェース1540、図15のトランシーバ1546、および図15のアンテナ1542を利用するよう命令1568を実行しうる。
[00131] 第2の非一時的プロセッサ可読媒体は、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、第1のワイヤレスプロトコルを介してモバイルデバイスにおいて、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する近隣認識ネットワーク(NAN)に関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを受信させる命令を備える。命令はさらに、プロセッサに、発見情報中の、第2のワイヤレスプロトコルの発見ビーコンの送信時間、第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウ、または第2のワイヤレスプロトコルの発見ウィンドウの時間インジケーションを示させるようにプロセッサによって実行可能でありうる。例えば、図15のプロセッサ1510は、図15のメモリ1532において記憶された図15の命令1568にアクセスし、プロセッサ1510に、ウェイクアップメッセージを受信するために第1のトランシーバ132を利用させるよう命令1568を実行しうる。別の例として、プロセッサ1510は、ウェイクアップメッセージを受信するために、図15のワイヤレスインターフェース1541、図15のトランシーバ1547、および図15のアンテナ1543を利用するよう命令1568を実行しうる。
[00132] 図1−15のうちの1つまたは複数は、本開示の教示にしたがって、システム、装置、または方法を例示しうるが、本開示は、これらの例示されたシステム、装置、または方法に限定されない。本明細書で例示されたまたは説明された図1−15のうちのいずれかの1つまたは複数の機能またはコンポーネントは、図1−15のうちの別のものの1つまたは複数の他の部分と組み合されうる。さらに、図1−15のいずれかに関連して説明された1つまたは複数の方法のステップは、少なくとも部分的に同時に遂行、再順序付け、または削除されうる。それ故に、本明細書で説明された実施形態のどれ1つとして、限定するものとして解釈されるべきではなく、本開示の実施形態は、本開示の教示から逸脱することなしに適切に組み合されうる。
[00133] 当業者はさらに、本明細書で開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとしてインプリメントされうることを認識するであろう。様々な例示的なコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性の観点から上記において説明された。そのような機能性がハードウェアまたはプロセッサ実行可能命令としてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられる設計の制約に依存する。当業者は、説明された機能性を特定のアプリケーションごとに様々な方法でインプリメントしうるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こしていると解釈されるべきではない。
[00134] 本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア中で、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール中で、またはこれら2つの組み合わせで、具現化されうる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、または当該技術において知られる任意の他の形式の非一過性(non-transient)(例えば、非一時的(non-transitory))記憶媒体中に存在しうる。例証的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替において、記憶媒体は、プロセッサと一体化されうる。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)中に存在しうる。ASICは、計算デバイスまたはユーザ端末中に存在しうる。代替において、プロセッサおよび記憶媒体は、計算デバイスまたはユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして存在しうる。
[00135] 開示された実施形態の先の説明は、当業者が、開示された実施形態を製造または使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態への様々な修正は、当業者に容易に明らかとなるもので、本明細書で定義された原理は、本開示の範囲から逸脱することなしに他の実施形態に適用されうる。したがって、本開示は、本明細書で示された実施形態に限定されるように意図されるものではなく、次の特許請求の範囲によって定義されるような原理および新規な特徴と一致する可能な限り最も広い範囲が付与されることとなる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
通信の方法であって、
第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信することと、
前記ウェイクアップメッセージを送信した後で、前記第2のワイヤレスプロトコルを使用して、前記NANを介して情報を通信することと
を備える、方法。
[C2]
前記発見情報中の前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示すことをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記NANを介して情報を前記通信することにおいて前記発見ビーコンを送信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記ウェイクアップメッセージを前記送信することは、前記発見ビーコンの送信より前の特定の時間オフセットで生じる、C2に記載の方法。
[C5]
前記発見情報は、前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ウィンドウを示す、C1に記載の方法。
[C6]
前記発見ウィンドウは、およそ16ミリ秒(ms)の持続時間を有する、C5に記載の方法。
[C7]
前記ウェイクアップメッセージを前記送信することは、前記発見ウィンドウの開始より前の特定の時間オフセットで生じる、C5に記載の方法。
[C8]
前記NANを介して情報を前記通信することは、前記発見ウィンドウ中の通信を含む、C5に記載の方法。
[C9]
前記NANを介して情報を前記通信することは、同期ビーコンを送信することを含む、C1に記載の方法。
[C10]
前記第1のワイヤレスプロトコルは、米国電気電子学会(IEEE)802.11ahワイヤレスプロトコルを備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記第1のワイヤレスプロトコルを介して前記電子デバイスで、別の電子デバイスからのメッセージを受信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記メッセージは、前記第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する別のNANに関連付けられた発見情報を示す、C11に記載の方法。
[C13]
前記メッセージは、前記別のNANの発見ウィンドウの時間インジケーションを含む、C12に記載の方法。
[C14]
前記第1のワイヤレスプロトコルは、サブ1ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域に関連付けられ、前記第2のワイヤレスプロトコルは、2.4GHzの周波数帯域に関連付けられる、C1に記載の方法。
[C15]
前記第1のワイヤレスプロトコルは、サブ1ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域に関連付けられ、前記第2のワイヤレスプロトコルは、5GHzの周波数帯域に関連付けられる、C1に記載の方法。
[C16]
前記第1のワイヤレスプロトコルは、2.4ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域に関連付けられ、前記第2のワイヤレスプロトコルは、5GHzの周波数帯域に関連付けられる、C1に記載の方法。
[C17]
通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに、
近隣認識ネットワーク(NAN)を介しておよび第1のワイヤレスプロトコルを使用して、前記NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始することと、前記NANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する、
前記ウェイクアップメッセージの送信の後で、前記第2のワイヤレスプロトコルを使用して、前記NANを介して情報を通信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である命令を記憶するメモリと
を備える、装置。
[C18]
前記第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第1のトランシーバをさらに備える、C17に記載の装置。
[C19]
前記第1のトランシーバは、前記ウェイクアップメッセージを送信するように構成される、C18に記載の装置。
[C20]
前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第2のトランシーバをさらに備える、C18に記載の装置。
[C21]
前記第2のトランシーバは、前記NANを介して前記情報を通信するように構成される、C20に記載の装置。
[C22]
前記第1のトランシーバは、サブ1ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域を使用して動作するように構成され、前記第2のトランシーバは、2.4GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される、C20に記載の装置。
[C23]
前記第1のトランシーバは、サブ1ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域を使用して動作するように構成され、前記第2のトランシーバは、5GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される、C20に記載の装置。
[C24]
前記第1のトランシーバは、2.4ギガヘルツ(GHz)の周波数帯域を使用して動作するように構成され、前記第2のトランシーバは、5GHzの周波数帯域を使用して動作するように構成される、C20に記載の装置。
[C25]
通信のための装置であって、
第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見情報を示すウェイクアップメッセージを送信するための手段と、
前記ウェイクアップメッセージの送信の後で、前記第2のワイヤレスプロトコルを使用して、前記NANを介して情報を通信するための手段と
を備える、装置。
[C26]
前記送信するための手段は、前記第1のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第1のトランシーバを含み、前記通信するための手段は、前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた第2のトランシーバを含む、C25に記載の装置。
[C27]
前記通信するための手段は、前記発見情報中の前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示すように構成される、C25に記載の装置。
[C28]
プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
第1のワイヤレスプロトコルを介して近隣認識ネットワーク(NAN)中の電子デバイスから、前記NANの発見情報を示すウェイクアップメッセージの送信を開始することと、前記NANは、第2のワイヤレスプロトコルにしたがって動作する、
前記ウェイクアップメッセージの送信の後で、前記第2のワイヤレスプロトコルを使用して、前記NANを介して情報を通信することと
を行わせる命令を備える非一時的プロセッサ可読媒体。
[C29]
前記命令は、前記プロセッサに、前記発見情報中の前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ビーコンの送信時間を示させるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、C28に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。
[C30]
前記命令は、前記プロセッサに、前記発見情報中の前記第2のワイヤレスプロトコルに関連付けられた発見ウィンドウを示させるように前記プロセッサによってさらに実行可能である、C28に記載の非一時的プロセッサ可読媒体。