JP6305615B1 - 放射性ヨウ素のサンプリング容器、サンプリング装置及びサンプリング方法 - Google Patents

放射性ヨウ素のサンプリング容器、サンプリング装置及びサンプリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】緊急時用として長時間待機状態に置かれていても、ヨウ素捕集材の吸湿が少ないままに維持され、捕集効率の低下を防止することが可能なガス状放射性ヨウ素のサンプリング容器を提供する。【解決手段】吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材8を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器10であって、単一の捕集材8を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造である。【選択図】図1

Description

本発明は、放射性ヨウ素のサンプリング容器、サンプリング装置及びサンプリング方法に係り、特に、緊急時モニタリングに用いるのに好適な、吸引した周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器、該サンプリング容器を用いたサンプリング装置及びサンプリング方法に関する。
原子力発電所及び、その立地県や隣接県では、通常、周辺大気の放射線量をモニタリングしている。これには、空気中に浮遊する塵埃をろ紙に捕集し放射性物質の濃度を測定する大気ダストモニタと、空気中に浮遊するガス状放射性ヨウ素を固体捕集材に捕集するヨウ素サンプラがある。この固体捕集材は、ガス吸着性に富んだ活性炭を充填したカートリッジ(活性炭カートリッジと称する)になっており、この活性炭カートリッジに、設定した時間(集塵時間と称する)、大気吸引させて集塵捕集させたのち監視センターや分析室等の測定場所に持ち帰って、例えばゲルマニウム半導体検出器やNaI半導体検出器などの放射線検出器で放射能濃度測定を行っている。
市販の活性炭カートリッジは、通常1パック10個入りでアルミニウムパックに封入されているが、開封後、保管環境の湿分を吸ってしまうとガス吸着性能が低下することが判っている。
従来のヨウ素サンプラは、未使用の活性炭カートリッジを供給部に積み重ねておき、時間が来たら下の活性炭カートリッジから順に集塵部に移動させ、サンプリング空気を通過させ、集塵タイマで設定した集塵時間経過後に回収部へ移動させ、下から上へ押し上げて積み重ねていくオートサンプルチャンジャー付きが開発されている。
この際、供給部では未使用の活性炭カートリッジの吸湿防止する目的で、加温ヒータや除湿剤(シリカゲル)により除湿を行っている。
一方、原子力災害等の緊急時や異常発生時(非常時とも称する)に施設周辺の周辺大気をサンプリングする放射性ヨウ素サンプラも、通常時に連続的にサンプリングしているものと同様な構成になっている。しかし、緊急時用のものについては、通常時よりも長期間装置が停止した待機中の状態に置かれているので、備えられている加熱器によりヨウ素捕集材(例えば活性炭カートリッジ)の周辺の空気の相対湿度を満足できるレベルに減少することができずにヨウ素捕集材に対する防湿効果とガス吸着性能低下を防止する効果が見られない。更に、未使用のヨウ素捕集材が設置されている気密ボックスの内部と外気との間で、温度変化及び気圧変化により呼吸作用が生じてヨウ素捕集材が吸湿してしまう。特にヨウ素捕集材は、水を捕集吸湿してしまうため、ヨウ素及びその化合物の捕集効率が低下するという問題がある。
ヨウ素捕集材は、一旦吸湿してしまった場合には250度以上の高温の焼きなましを行わないと、再生はできない。通常装備されている加温ヒータ及びカートリッジ(プラスチック製)では、そこまでの高温度まで上げることができないので一旦捕集効率が低下したヨウ素捕集材は再生ができない為に、使用しなくとも頻繁な交換を必要としていた。
このような問題点を解決するべく、特許文献1には、ヨウ素捕集材を気密状態で収容する気密収容手段(気密ボックス)と、ヨウ素捕集材が収容されている空間の空気から水蒸気を除湿する除湿手段を備えることが提案され、特許文献2には、サンプリングされた空気中のヨウ素又はその化合物をヨウ素捕集材に捕集するとき、サンプリングされた空気をヨウ素捕集材に導き且つヨウ素捕集材が収容されている空間外に排出すると共に、気密収容手段が囲む空間から隔離された流路を形成する、ヨウ素捕集材を両側から挟むカートリッジホルダ及びサクションヘッドを備えることが提案されている。
特開2009−115816号公報 特開2006−64521号公報
しかしながら従来は、捕集材が収容されている空間(気密ボックス内や配管内)をまとめて除湿するものであったので、必ずしも十分な効果が得られなかった。
更に、従来のヨウ素サンプラは、前記の捕集シーケンスでは集塵後のヨウ素捕集材はサンプリング済み活性炭カートリッジが積上げ式となっておりカートリッジ間の相互汚染の問題がある。更なる問題として、捕集済みのヨウ素捕集材には非常に高濃度の放射性物質が吸着していることがある。その集塵済みのヨウ素捕集材の回収時には、回収者の予期せぬ内部被ばくの恐れがある。
原子力災害の緊急時を想定した場合には、当該ヨウ素サンプラに用いるヨウ素捕集材及びフィルターろ紙は、高濃度の放射性物質を集塵し吸着している可能性が高い。
その捕集材とフィルターろ紙を、監視センターなどに持ち帰った際に、例としてゲルマニウム半導体検出器にて精密測定を行うが、作業場所及び検出器を汚染させないよう二重のビニール袋に入れるなど、十分な養生を行う必要があり放射能汚染の可能性がありうる。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、緊急時用として長時間待機状態に置かれていても、ヨウ素捕集材の吸湿が少ないままに維持され、捕集効率の低下を防止することが可能な放射性ヨウ素のサンプリング容器、該サンプリング容器を用いたサンプリング装置及びサンプリング方法を提供することを課題とする。
本発明は、吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造であり、前記捕集材を収容する容器本体と、入側に配設された閉止弁と、出側に装着可能な蓋と、気密を維持するためのOリングと、を備えていることを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング容器を提供することにより、前記課題を解決するものである。
又、前記蓋の放射線検出器に対向する部分は、放射線の遮蔽減衰量が低い薄膜とすることができる。
又、前記放射線検出器を、ゲルマニウム半導体検出器又はNaI半導体検出器とすることができる。
本発明は、又、周辺大気を吸引して捕集材にガス状放射性ヨウ素を捕集する放射性ヨウ素のサンプリング装置において、吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造のサンプリング容器と、該サンプリング容器内を真空引きするための真空ポンプと、前記サンプリング容器毎に独立して周辺大気を導入するための流路切換手段と、を備えたことを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング装置により、前記課題を解決するものである。
ここで、待機時に前記流路切換手段の捕集側バルブを閉止した状態で前記真空ポンプにより真空排気を行って前記サンプリング容器内を負圧にし、捕集時に前記捕集側バルブを開いてサンプリング容器内に周辺大気を導入するためのコントローラを備えることができる。
又、待機時に前記流路切換手段の真空ポンプ側バルブを定期的に開いて、前記サンプリング容器内の負圧を維持するための負圧サイクルを制御する保守タイマを備えることができる。
又、真空度圧力計と、前記負圧サイクルで、該真空度圧力計にて予め設定された負圧圧力に到達しないサンプリング容器は、待機中のサンプリング容器列から除外すると共に、異常サンプリング容器として表示及び記録する手段を有していることができる。
本発明は、又、周辺大気を吸引して捕集材にガス状放射性ヨウ素を捕集する放射性ヨウ素のサンプリング方法において、吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造のサンプリング容器と、該サンプリング容器毎に独立して周辺大気を導入するための流路切換手段とを用いて、待機時に前記流路切換手段の捕集側バルブを閉止した状態で真空排気を行って前記サンプリング容器内を負圧にし、捕集時に前記捕集側バルブを開いて前記サンプリング容器内に周辺大気を導入し、捕集後のサンプリング容器回収時に、該サンプリング容器の出側に蓋を装着して、捕集済みの捕集材を隔離された状態とすることを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング方法により、前記課題を解決するものである。
ここで、待機時に前記流路切換手段の真空ポンプ側バルブを定期的に開いて前記サンプリング容器内の負圧を維持することができる。
又、異常発生時の集塵中において、前記流路切換手段を用いて流路を切り換えることにより、装置を停止することなく集塵中でないサンプリング容器を交換することができる。
本発明によれば、放射性ヨウ素のサンプリング容器内を真空ポンプで真空引きして負圧に維持することができる構造であるので、サンプリング容器内に浸入した水分は真空中で昇華されて排気され、捕集材を新品で購入した状態で保管しているのと同じ状態となり、吸湿による捕集材の吸着性能低下を防ぐことができる。
又、捕集材を1個ずつ収容するサンプリング容器が独立に設けられ、流路を切り換えるようにしているので、未使用及び捕集済みの捕集材が、周辺環境からの汚染や、他の捕集材からの相互汚染を受けることがない。
更に、回収時にサンプリング容器の出側に蓋を装着することで、入側の閉止弁を閉じて外すことにより、放射性物質が付着した捕集材をサンプリング容器内に密閉した状態で取り外しすることが可能であり、汚染を広げたり、回収に行った作業者が放射性物質を吸い込んで内部被ばくするおそれがない。
更に、回収したサンプリング容器は分解することなく、ゲルマニウム半導体検出器やNaI半導体検出器のような放射線検出器にかけて放射能を測定することが可能であり、分解作業の手間や、分解作業に伴う汚染拡大や外部及び内部被ばくを生じることない。
又、流路がサンプリング容器毎に独立しているので、装置を止めることなく集塵していない系統のサンプリング容器を他のサンプリング容器の集塵中に取り換えることができる。従って、集塵が終わったサンプリング容器を順次、新しいサンプリング容器に取り換えていくことによって、連続的なエンドレスでの集塵も可能である。
本発明に係るサンプリング容器の実施形態、及び、該サンプリング容器を用いて捕集材の放射線を測定している状態を示す断面図 前記サンプリング容器の下蓋を示す斜視図 本発明に係るサンプリング装置の実施形態の全体構成を示す正面図 同じく容器ユニットの部分を示す平面図 同じく全体構成を示す流路図 同じく容器ユニットの集塵位置に装着された状態のサンプリング容器を示す(A)平面図及び(B)正面図 同じく容器ユニットの回収位置に装着された状態のサンプリング容器を示す(A)平面図及び(B)正面図 前記サンプリング装置を用いたサンプリングの準備工程を示す流れ図 同じく定常時の処理手順を示す流れ図 同じく異常発生時の処理手順を示す流れ図
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態及び実施例に記載した内容により限定されるものではない。又、以下に記載した実施形態及び実施例における構成要件には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。更に、以下に記載した実施形態及び実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
本発明に係る放射性ヨウ素のサンプリング容器10は、図1上部に示す如く、例えば活性炭カートリッジのような捕集材8を収容する円筒状の容器本体12と、該容器本体12の入側(図の上側)に配設される上蓋14と、該上蓋14の上方に配設される手動の閉止弁16と、気密を保持するためのOリング18と、出側(図の下側)に装着可能な下蓋20とを備えている。
前記上蓋14には、後出図6及び図7に詳細に示す如く、集塵位置(図6参照)と回収位置(図7参照)で、サンプリング容器10のサンプリング容器収容穴(単に容器収容穴と称する)33への押込み深さを変えるための耳15が設けられている。
図1下部に示す如く、放射能測定時に、測定装置80の測定アダプタ82に固定された、例えばゲルマニウム半導体検出器又はNaI半導体検出器である放射線検出器84の入射面84Aに対向する部分の下蓋20には、図2に示す如く、放射線の遮蔽減衰量が低い、例えば厚さ0.5mm〜1mm程度のアクリル製の薄膜22が貼られている。この下蓋20は校正時にも使用できる。
前記測定アダプタ82は、放射能測定時に放射線検出器84の軸心とサンプリング容器10の中心を合わせるためのガイドである。
前記サンプリング容器10を収容するサンプリング装置30は、図3(正面図)、図4(容器ユニットの部分の平面図)、図5(全体構成の流路図)、図6(集塵位置にあるサンプリング容器周辺の平面図及び正面図)及び図7(回収位置にあるサンプリング容器周辺の平面図及び正面図)に示す如く、前記サンプリング容器10が、例えば1段10個ずつ収容される合計3段のサンプリング容器ユニット(単に容器ユニットと称する)32A、32B、32C(図4、図6、図7では32と総称)と、加温ヒータ52によって加温された周辺大気を各サンプリング容器10にそれぞれ独立して導入するための流路切換機構40と、前記サンプリング容器10内を真空引きするための真空ポンプ60とを備えている。
前記流路切換機構40は、例えば入側の三方弁42と、該入側の三方弁42の出側の各段毎に設けられたマニホールド弁44A、44B、44Cと、各段の容器ユニット32A、32B、32Cの出側にそれぞれ設けられた出側のマニホールド弁46A、46B、46Cと、該出側のマニホールド弁46A、46B、46Cの出側に設けられた出側の三方弁48とを含んで構成されている。
各サンプリング容器10の入側には、入側ワンタッチカプラ(単に入側カプラと称する)34A、34B、34C(図1、図4、図6、図7では34と総称)が接続され、各段の容器ユニット32A、32B、32Cの容器収容穴33側面には、それぞれ出側流路36A、36B、36C(図4、図6では36と総称)が設けられている。
図において、54は電磁弁、56A、56Bは入側及び出側の真空度圧力計、58は流量計、62は、真空度圧力計56A、56Bや流量計58の検出結果に応じて流路切換機構40を制御したり、真空ポンプ60を制御するためのコントローラ、64は、待機中の負圧サイクルを設定するための保守タイマ、66は、集塵時間を設定するための集塵タイマ、68は表示装置、70は記録装置である。
以下、図8を参照して準備工程を説明する。
まずステップ100で、サンプリング容器10内に捕集材8を装填する。
次いでステップ110で、図6に示した如く、容器ユニット32の各容器収容穴33に下蓋20を、それぞれ挿入する。
次いでステップ120で、同じく図6に示した如く、容器ユニット32の各容器収容穴33に、サンプリング容器10の耳15が容器ユニット32の上面に当たるまで、サンプリング容器10を押し込む。この時、容器収容穴33の側面に形成された出側流路36がサンプリング容器10の容器本体12と下蓋20の間に現れて真空引きが可能になる。
次いでステップ130で、各サンプリング容器10の上に入側カプラ34を接続する。
次いでステップ140で、真空ポンプ60をONとする。
次いでステップ150で、所定時間、例えば30秒経過後の入側及び出側の到達真空度を真空度圧力計56A、56Bにより測定する。入側及び出側の到達真空度が良好である場合には準備を完了する。
一方、ステップ150で入側及び出側の到達真空度が十分でないと判定されたときには、ステップ160で全弁をOFFとし、ステップ170で真空ポンプ60をOFFとして、ステップ180で真空系異常処理を行う。
準備工程終了後の定常時(通常時)には、図9に示す如く、まずステップ200で保守タイマ64を起動する。ステップ210で所定の保守サイクル(負圧サイクルとも称する)時間、例えば1日経過したと判定されたときには、ステップ220に進み、真空ポンプ60をONとする。そして、図8と同様にステップ150で到達真空度を測定し、良好であればステップ200に戻り、異常であればステップ160、170、180で真空系異常処理を行う。
一方、例えば外部から緊急時モニタリングが必要な異常発生時であるとの連絡が入った場合には、図10のステップ300に進み、真空ポンプ60をONとする。
次いでステップ310に進み、第1のサンプリング容器系統の真空度が正常範囲か否かを判定する。
判定結果が正である場合には、ステップ320に進み、集塵タイマ66を起動した後、ステップ330に進み、第1のサンプリング容器に周辺大気を導入する。
ステップ340で、所定の集塵時間、例えば6時間が経過したと判定されるときには、ステップ350に進み、第1のサンプリング容器の正常と積算流量を記録する。
一方、ステップ310の判定結果が否である場合には、ステップ360に進み、第1のサンプリング容器系統の異常を表示装置68に表示すると共に記録装置70に記録して捕集対象から外す。
ステップ350終了後、ステップ370に進み、流路切換機構40により流路を次のサンプリング容器に切り換える。以下同様の作業を繰り返して、ステップ400で最後のサンプリング容器に周辺大気を導入したかを判定する。判定結果が否である場合には、ステップ370〜400を繰り返す。
ステップ400の判定結果が正である場合には、ステップ410で流路を全閉し、ステップ420で真空ポンプ60をOFFとする。
次いでステップ430でサンプリング容器10入側の閉止弁16を閉としてから入側カプラ34を取り外し、図7に示した如く、ステップ440でサンプリング容器10を軸回りに所定角度回転して容器ユニット32の切欠き33Aとサンプリング容器10の耳15の位置を合わせてから、サンプリング容器10を容器収容穴33の底に向けて更に押し込む。これにより出側流路36は塞がれ、サンプリング容器10の出側(図では下側)に下蓋20が装着される。これにより、サンプリング容器10内の密閉状態が保たれる。
次いでステップ450に進み、図1に示した如く、サンプリング容器10を測定装置80の所に運び、測定アダプタ82に挿入して、ゲルマニウム半導体検出器やNaI半導体検出器のような放射線検出器84による放射能測定を行う。
ここで回収時にサンプリング容器10の下側に下蓋20を取り付けることが可能なため、上流側の閉止弁16を閉じて外すことにより、放射性物質が付着した捕集材8をサンプリング容器10内に密閉した状態で取り外しが可能であり、汚染を広げる心配がなく、回収に行った作業者が内部被ばくする心配もない。更に、回収したサンプリング容器10は、分解することなく、そのまま放射線検出器84にかけて測定を行うことができる。
なお、前記実施形態においては、サンプリング装置においてサンプリング容器10が1段10個、合計3段の30個設けられていたが、各容器ユニット32におけるサンプリング容器10の収納個数や段数はこれに限定されない。流路切換機構40の構成も三方弁とマニホールド弁の組合せによるものに限定されない。
又、前記実施形態においては、下蓋20に厚さ0.5mm〜1mm程度のアクリル製薄膜22を配設していたが、薄膜22の材質はアクリルに限定されず、厚みも0.5mm〜1mm程度に限定されない。ヨウ素捕集材8も活性炭カートリッジに限定されない。
本発明に係るサンプリング容器、サンプリング装置及びサンプリング方法は、異常発生時だけでなく、通常時(定常時)の捕集にも適用できる。
8…(ヨウ素)捕集材
10…サンプリング容器
12…容器本体
14…上蓋
15…耳
16…閉止弁
18…Oリング
20…下蓋
22…薄膜
30…サンプリング装置
32、32A、32B、32C…容器ユニット
33…容器収容穴
33A…切欠き
34、34A、34B、34C…入側(ワンタッチ)カプラ
36、36A、36B、36C…出側流路
40…流路切換機構
42、48…三方弁
44A、44B、44C、46A、46B、46C…マニホールド弁
54…電磁弁
56A、56B…真空度圧力計
58…流量計
60…真空ポンプ
62…コントローラ
64…保守タイマ
66…集塵タイマ
68…表示装置
70…記録装置
80…測定装置
82…測定アダプタ
84…放射線検出器
84A…入射面

Claims (10)

  1. 吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、
    単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造であり、
    前記捕集材を収容する容器本体と、入側に配設された閉止弁と、出側に装着可能な蓋と、気密を維持するためのOリングと、を備えていることを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング容器。
  2. 前記蓋の放射線検出器に対向する部分は、放射線の遮蔽減衰量が低い薄膜であることを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング容器。
  3. 前記放射線検出器が、ゲルマニウム半導体検出器又はNaI半導体検出器であることを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング容器。
  4. 周辺大気を吸引して捕集材にガス状放射性ヨウ素を捕集する放射性ヨウ素のサンプリング装置において、
    吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造のサンプリング容器と、
    該サンプリング容器内を真空引きするための真空ポンプと、
    前記サンプリング容器毎に独立して周辺大気を導入するための流路切換手段と、
    を備えたことを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング装置。
  5. 待機時に前記流路切換手段の捕集側バルブを閉止した状態で前記真空ポンプにより真空排気を行って前記サンプリング容器内を負圧にし、捕集時に前記捕集側バルブを開いてサンプリング容器内に周辺大気を導入するためのコントローラを備えたことを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング装置。
  6. 待機時に前記流路切換手段の真空ポンプ側バルブを定期的に開いて、前記サンプリング容器内の負圧を維持するための負圧サイクルを制御する保守タイマを備えたことを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング装置。
  7. 真空度圧力計と、
    前記負圧サイクルで、該真空度圧力計にて予め設定された負圧圧力に到達しないサンプリング容器は、待機中のサンプリング容器列から除外すると共に、異常サンプリング容器として表示及び記録する手段を有していることを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング装置。
  8. 周辺大気を吸引して捕集材にガス状放射性ヨウ素を捕集する放射性ヨウ素のサンプリング方法において、
    吸引された周辺大気中のガス状放射性ヨウ素を捕集する捕集材を収容する放射性ヨウ素のサンプリング容器であって、単一の捕集材を密閉状態にして周辺空気から隔離する真空引き可能な構造のサンプリング容器と、該サンプリング容器毎に独立して周辺大気を導入するための流路切換手段とを用いて、
    待機時に前記流路切換手段の捕集側バルブを閉止した状態で真空排気を行って前記サンプリング容器内を負圧にし、
    捕集時に前記捕集側バルブを開いて前記サンプリング容器内に周辺大気を導入し、
    捕集後のサンプリング容器回収時に、該サンプリング容器の出側に蓋を装着して、捕集済みの捕集材を隔離された状態とすることを特徴とする放射性ヨウ素のサンプリング方法。
  9. 待機時に前記流路切換手段の真空ポンプ側バルブを定期的に開いて前記サンプリング容器内の負圧を維持することを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング方法。
  10. 異常発生時の集塵中において、前記流路切換手段を用いて流路を切り換えることにより、装置を停止することなく集塵中でないサンプリング容器を交換することを特徴とする請求項に記載の放射性ヨウ素のサンプリング方法。
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