JP6305583B2 - 伸縮装置と溶接装置 - Google Patents
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Description
(1)伸縮可能な横方向伸縮体又は/及び縦方向伸縮体を備えているため、ワークの大きさに応じて横方向伸縮体や縦方向伸縮体を伸縮させることができる。
(2)横方向伸縮体が支柱の先方には突出するが、戻り移動時には伸長前の元の位置に戻るため、伸長前の元の位置を支柱の後方に突出しないように或いは突出長を短く設定しておけば、工場内の壁際に接近させて設置固定することができ、作業時も保管時も広い場所をとらない。
(3)横方向伸縮体の収縮時には横スライダーと横中間フレームが横固定フレームに重なるので横方向に広い場所を取らない。縦方向伸縮体の収縮時に縦スライダーと縦中間フレームが縦固定フレームに重なるので縦方向にも高いスペースを必要としない。
(4)支柱がベースの上を往復移動し、支柱がベースの上で回転し、横方向伸縮体が横に伸縮し、縦方向伸縮体が縦に伸縮するので、溶接ロボットの可動範囲が広がり、大型ワークの外面のみならず、深い内面の溶接も容易にできる。
(5)横駆動モータの動力によって横中間フレームがスライドし、連動機構を介して伝達される前記横駆動モータの動力によって横スライダーがスライドするようにすれば、横方向伸縮体の駆動体(モータ)が一つで済むため、コストの低減、装置の小型・軽量化に資する。
(6)縦中間フレームは、縦スライダーの支持を目的とする機構であるため、縦スライダーの動きに伴って昇降するようにした場合、縦中間フレームを駆動させるための駆動機構が不要となるため、構造が簡潔になる。
本発明の溶接装置は、ロボットを取り付け済みのものであってもよく、ロボットを取り付ける前の状態であってよいが、一例として図示した溶接装置はロボットを取り付け済みのものである。本発明の溶接装置は、横方向伸縮体と縦方向伸縮体のいずれか一方を備えたものであってもよいが、一例として図示した溶接装置は双方を備えたものである。本発明の溶接装置は、横方向伸縮体と縦方向伸縮体が同じ構造のものであってもよいが、一例として図示した溶接装置は両者が異なる場合の例である。
一例として図1に示す溶接装置1は、ベース2と支柱3と横方向伸縮体4と縦方向伸縮体5とロボット6を備えている。支柱3はベース2の長手方向に沿って往復走行可能な走行体7の上に立設され、走行体7の往復移動に伴って左右方向(図1のA矢印方向)に移動可能である。横方向伸縮体4は支柱3の上部に取り付けられて、前後方向(横方向:図1のB矢印方向)に伸縮可能である。縦方向伸縮体5は横方向伸縮体4の先端に取り付けられて、上下方向(縦方向:図1のC矢印方向)に伸縮可能である。ロボット6は縦方向伸縮体5の下端に取り付けられている。ロボット6には汎用品でも今後開発される新たなものでも使用することができる。
前記ベース2は溶接装置1の台座部分であり、間隔をあけて平行に配置された二本のガイドレール8を備えている。二本のガイドレール8は複数の間隔保持具9で保持され、両者の間隔を保持できるようにしてある。二本のガイドレール8上にはそれらの長手方向に沿って往復走行可能な走行体7が搭載され、その走行体7上に立設された支柱3をガイドレール8に沿って往復移動させられるようにしてある。図示は省略しているが、両ガイドレール8の間には走行体7を往復移動させるためのラックアンドピニオン機構が設けられている。
前記支柱3は、横方向伸縮体4や縦方向伸縮体5、ロボット6などを支持するためのものであり、走行体7に回転可能に設けた回転盤10の上に立設されている。支柱3の上端には載せ台12が固定されている。回転盤10には鋼製の円盤などを、支柱3には角形鋼材などを、載せ台12には平鋼などを用いることができる。支柱3は横方向伸縮体4や縦方向伸縮体5、ロボット6などを支持するだけの強度を確保するため、外周には補強リブ13を固定してある。回転盤10、支柱3、載せ台12、補強リブ13のそれぞれは溶接によって固定してある。支柱3及び載せ台12は、回転盤10を回転させることによって図1のR矢印方向(正逆両方向)に回転するようにしてある。
図2に示すように、前記横方向伸縮体4は、載せ台12(図1)に載置して固定された固定フレーム(以下「横固定フレーム」という)15と、横固定フレーム15の上側に配置される中間フレーム(以下「横中間フレーム」という)16と、横中間フレーム16の上方に配置される横スライダー17を備えている。横固定フレーム15と横中間フレーム16、横中間フレーム16と横スライダー17は脱落することなく伸縮できるようにしてある。図示は省略しているが、横方向伸縮体4の後端側には錘を設けてあり、横中間フレーム16及び横スライダー17のスライド時に溶接装置1が前方に傾倒しないようにしてある。
図4に示すように、前記縦方向伸縮体5は、横方向伸縮体4の前端に固定された縦固定フレーム21と、縦固定フレーム21の外側に配置される縦中間フレーム31と、縦中間フレーム31の外側に配置される縦スライダー32を備えている。縦固定フレーム21は縦長の平鋼である。縦中間フレーム31は昇降フリーの遊星状態であり、縦スライダー32の動きに伴って上下にスライドするようにしてある。
2 ベース
3 支柱
4 横方向伸縮体
5 縦方向伸縮体
6 ロボット
7 走行体
8 ガイドレール
9 間隔保持具
10 回転盤
12 載せ部
13 補強リブ
15 横固定フレーム(横伸縮材)
16 横中間フレーム(横伸縮材)
17 横スライダー(横伸縮材)
18 収容部
19 天板
20 側板
21 縦固定フレーム(縦伸縮材)
22 固定側ラック
23 スライダー側ラック
24 回転ユニット
25 固定側ピニオン
26 タイミングプーリ(主プーリ)
27 シャフト
28 スライダー側ピニオン
29 タイミングプーリ(従プーリ)
30 タイミングベルト
31 縦中間フレーム(縦伸縮材)
31a 底面
32 縦スライダー(縦伸縮材)
33 降下ストッパー
34 降下停止部
35 取付け板
36 縦ラック
37 縦ピニオン
39 支持部
40 レール
M1 横駆動モータ
M2 縦駆動モータ
Claims (4)
- 伸縮体が固定フレームと、中間フレームと、スライダーを備え、駆動モータの回転により、中間フレームが固定フレームの先方に移動し、スライダーが中間フレームの先方に移動して、固定フレームからスライダーの先端までの距離が伸長し、駆動部の逆駆動により中間フレームとスライダーが戻り移動して、固定フレームからスライダーの先端までの距離が収縮する伸縮装置において、
前記固定フレームは固定側ラックを、前記スライダーはスライダー側ラックを備え、固定側ラックに固定側ピニオンが係合し、スライダー側ラックにスライダー側ピニオンが係合し、固定側ピニオンとスライダー側ピニオンにタイミングベルトが巻回されており、
前記駆動モータが回転すると固定側ピニオンが回転し、固定側ピニオンの回転に伴ってタイミングベルトが回転して前記スライダー側ピニオンが回転し、固定側ピニオンは前記回転によって固定側ラックの先方に移動し、その移動に伴って、中間フレームが同方向に移動し、スライダー側ピニオンの前記回転によりスライダー側ラックが先方に移動し、その移動に伴ってスライダーが同方向に移動して伸縮体が伸長し、
前記駆動モータの逆回転により、固定側ピニオン、スライダー側ピニオンが逆回転し、固定側ピニオンの逆回転により固定側ピニオンが戻り移動し、スライダー側ピニオンの逆回転によりスライダーが逆戻りして伸縮体が収縮する、
ことを特徴とする伸縮装置。 - 請求項1記載の伸縮装置において、
伸縮体は、伸長時は、中間フレームが固定フレームの先方に突出し、スライダーが中間フレームの先方に突出し、中間フレームとスライダーは所望の突出位置で停止可能であり、収納時に、中間フレームが伸長前の元の箇所に戻って固定フレームと重なり、スライダーが伸長前の元の箇所に戻って中間フレームと重なる、
ことを特徴とする伸縮装置。 - 溶接ロボットを取り付け可能な溶接装置において、
ベースと支柱と横方向伸縮体を備え、
前記支柱はベースの長手方向に沿って往復走行可能な走行体の上に立設されて走行体の移動に伴って移動可能であり、
前記横方向伸縮体が、請求項1又は請求項2記載の伸縮装置である、
ことを特徴とする溶接装置。 - 溶接ロボットを取り付け可能な溶接装置において、
ベースと支柱と縦方向伸縮体を備え、
前記支柱はベースの長手方向に沿って往復走行可能な走行体の上に立設されて走行体の移動に伴って移動可能であり、
前記縦方向伸縮体が、請求項1又は請求項2記載の伸縮装置である、
ことを特徴とする溶接装置。
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