JP6303897B2 - 画像処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、読取画像を表す読取画像データを用いる画像処理に関し、特に、読取画像内の一部の画像の拡大処理を含む画像処理に関するものである。
特許文献1に記載された技術では、原稿を読み取って得られる読取画像がモニタに表示され、モニタを介して受け付けられるユーザの操作に基づいて読取画像内の一部の画像が指定される。そして、指定された画像が用紙の幅に合わせて拡大され、拡大された画像がプリンタによって印刷される。
特開平6−181511号公報
このように、ユーザが所望する画像の印刷などのために、ユーザによって指定される読取画像内の一部の指定画像が表現された出力画像を提供する技術が求められている。
本発明の目的は、読取画像内において指定される指定画像が適切に表現された出力画像データを生成することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出部と、前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成部と、1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定部と、前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定部によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、前記出力画像データを出力する出力部と、を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、読取画像内の複数個のマーカによって指定された複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像が生成される。そして、これらの拡大画像が配置された出力画像を表す出力画像データが生成される。この結果、読取画像内の複数個の指定画像が適切に表現された出力画像データを生成することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記拡大画像生成部は、第1の指定画像を第1の拡大率で拡大することによって、第1の拡大画像データを生成し、第2の指定画像を前記第1の拡大率とは異なる第2の拡大率で拡大することによって、第2の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例3]
適用例1または2に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記複数個の指定画像のそれぞれについて、前記指定画像を回転することによって、前記指定画像が前記出力画像に配置される際の前記指定画像の向きを変更するか否かを判断する回転判断部を備え、
前記拡大画像生成部は、
回転すると判断された前記指定画像を表す前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し
回転しないと判断された前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例4]
適用例1〜3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記配置決定部は、
前記複数個の指定画像のサイズに基づいて、前記出力画像内に、前記複数個の拡大画像が配置される配置順序を決定し、
前記配置順序に従って、前記複数個の拡大画像が出力画像内に配置される位置を決定する、画像処理装置。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
1個の前記出力画像は、1個の印刷媒体に印刷するための画像であり、
前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できる場合には、
前記配置決定部は、前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像内に配置し、
前記出力画像生成部は、1個の前記出力画像を表す1個の前記出力画像データを生成し、
前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できない場合には、
前記配置決定部は、前記複数個の拡大画像を複数個の前記出力画像内に配置し、
前記出力画像生成部は、複数個の前記出力画像を表す複数個の前記出力画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例]画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれるマーカによって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出部と、前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断部と、前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成部であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成部と、前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、前記出力画像データを出力する出力部と、を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、読取画像内のマーカによって指定された指定画像が拡大された拡大画像が生成される。また、拡大画像は指定画像の形状に応じて回転するか否かが判断される。そして、拡大画像が配置された出力画像を表す出力画像データが生成される。この結果、読取画像内の指定画像が適切に表現された出力画像データを生成することができる。
[適用例7]
適用例1〜6に記載の画像処理装置であって、
前記出力部は、前記出力画像を用紙に印刷するための印刷実行部に前記出力画像データを出力し、
前記画像処理装置は、さらに、
前記用紙のサイズを特定する特定部を備え、
前記拡大画像生成部は、前記用紙のサイズに基づいて決定される生成すべき前記出力画像の第1方向のサイズと、生成すべき第1の拡大画像の前記第1方向のサイズと、が一致するように、前記第1の拡大画像を表す第1の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例8]
適用例7に記載の画像処理装置であって、
前記拡大画像生成部は、
前記出力画像のうち、前記第1の拡大画像が配置される領域を除いた領域の第2方向のサイズと、生成すべき第2の拡大画像の前記第2方向のサイズと、が一致するように、前記第2の拡大画像を表す第2の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例9]
適用例6に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定部を備え、
前記回転判断部は、前記指定画像内のオブジェクトが文字である場合には、前記指定画像の形状に拘わらずに、前記指定画像内の文字が特定の方向を向くように、前記指定画像を回転するか否かを判断する、画像処理装置。
[適用例10]
適用例1〜9のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定部を備え、
前記拡大画像生成部は、
前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には、第1の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成し、
前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には、前記第1の手法とは異なる第2の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、画像処理装置。
[適用例11]
適用例1〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記マーカは、前記読取画像内の一部の領域を囲む囲み線であり、
前記抽出部は、前記囲み線に囲まれた領域を前記指定画像として抽出する、画像処理装置。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像読取装置、印刷装置、画像処理方法、これらの装置または方法を実現するためのコンピュータプ口グラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としてのシステム900を示す説明図である。 システム900の動作のフローチャートである。 実施例で用いられる画像の一例を示す図である。 指定画像の一例を示す図である。 配置処理のフローチャートである。 拡大率決定処理のフローチャートである。 拡大率決定処理について説明するための図である。 配置処理について説明するための図である 拡大処理のフローチャートである。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのシステム900を示す説明図である。このシステム900は、ネットワーク500と、ネットワーク500に接続された複合機100と、ネットワーク500に接続されたサーバ300と、を備えている。
複合機100は、複合機100の全体を制御するコントローラとしてのCPU110と、DRAM等の揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置130と、液晶パネル等の表示部140と、タッチパネル等の操作部150と、読取実行部160と、印刷実行部170と、他の装置(例えば、サーバ300)と通信するための通信インタフェース180(例えば、IEEE802.11a/b/g/nの規格に準拠した無線通信インタフェース)と、を備えている。不揮発性記憶装置130は、コンピュータプログラム132を格納している。通信インタフェース180は、ネットワーク500に接続されている。
読取実行部160は、原稿を表す画像データを生成する装置である。具体的には、読取実行部160は、図示しない光学センサ(例えば、CIS(Contact Image Sensor)を備え、読取実行部160に載置された原稿を光学的に読み取ることによって、原稿を表す画像データを生成する。以下、読取実行部160によって生成される画像データを「読取画像データ」とも呼ぶ。
印刷実行部170は、画像を印刷する装置であり、いわゆるインクジェットプリンタである。これに代えて、他の種類のプリンタ(例えば、いわゆるレーザプリンタ)を採用してもよい。
CPU110は、揮発性記憶装置120と不揮発性記憶装置130とを用いてコンピュータプログラム132を実行することによって、後述するデータ処理を実行する。このように、CPU110と揮発性記憶装置120と不揮発性記憶装置130との全体を、データ処理を実行するデータ処理部190とも呼ぶ。
本実施例の画像処理装置としてのサーバ300は、サーバ300の全体を制御するコントローラとしてのCPU310と、DRAM等の揮発性記憶装置320と、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置330と、他の装置(例えば、複合機100)と通信するための通信インタフェース380(例えば、IEEE802.3の規格に準拠した有線通信インタフェース)と、を備えている。不揮発性記憶装置330は、コンピュータプログラム332を格納している。このコンピュータプログラム332は、例えば、CD−ROMなどに格納される形態や、他のサーバなどの計算機からネットワーク500を介してダウンロードされる形態で提供される。通信インタフェース380には、ネットワーク500に接続されている。
CPU310は、揮発性記憶装置320と不揮発性記憶装置330とを用いてコンピュータプログラム332を実行することによって、後述する画像処理を実行する。このように、CPU310と揮発性記憶装置320と不揮発性記憶装置330との全体を、画像処理を実行する画像処理部390とも呼ぶ。
図2は、システム900の動作のフローチャートである。図中には、複合機100による処理と、サーバ300による処理と、が示されている。これらの処理は、例えば、ユーザから、囲み線を用いる特定のコピーモードで、原稿内の画像をコピーする指示が、複合機100によって受け付けられた場合に、複合機100のCPU110によって開始される。この特定のコピーモードは、囲み線によって囲まれた原稿内の部分画像が拡大して配置された出力画像を印刷するモードである。このモードでのコピー指示とともに、出力画像が印刷される用紙のサイズに関する情報、具体的には、用紙のサイズの種類(例えば、A4サイズ、A3サイズなど)を示す情報が、ユーザによって入力される。
S100では、複合機100のCPU110(図1)は、読取実行部160を制御することによって、原稿を光学的に読み取り、原稿を表す読取画像データを生成する。読取画像データは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれの成分値(本実施例では、256階調の階調値)で画素ごとの色を表すビットマップデータである。以下、赤(R)の成分値を「R成分値」と呼び、緑(G)の成分値を「G成分値」と呼び、青(B)の成分値を「B成分値」と呼ぶ。また、色を表す値を「色値」とも呼ぶ(例えば、R成分値とG成分値とB成分値との全体)。ここで、原稿は、複数のオブジェクト(例えば、文字や写真やイラスト等)を表し得る。本実施例では、ユーザは、所定の色(本実施例では、赤)のペンを用いて、原稿中のオブジェクトを指定するためのマーカである囲み線を記入することができる。
図3は、本実施例で用いられる画像の一例を示す図である。図3(A)には、読取画像の例が示されている。この読取画像80は、複数個のオブジェクト81〜84と、複数個の囲み線86〜88と、を含んでいる。オブジェクト81〜83は、文字とは異なるオブジェクト(非文字オブジェクトとも呼ぶ)、具体的には、描画や写真である。オブジェクト84は、複数個の文字を含む文字オブジェクトである。囲み線85〜88は、予め定められた特定の色(例えば、赤)のペンを用いて、ユーザによって原稿上に記入されたオブジェクトである。
第1の囲み線85は、非文字オブジェクト81を囲んでいる。第2の囲み線86は、非文字オブジェクト82を囲んでいる。第3の囲み線87は、文字オブジェクト84の一部分を囲んでいる。第4の囲み線88は、文字オブジェクト84の別の一部分を囲んでいる。
S110では、複合機100のCPU110(図1)は、読取画像データを、ネットワーク500を介して、サーバ300に送信する。このとき、ユーザによって入力された出力画像が印刷される用紙のサイズに関する情報も、読取画像データとともに、サーバ300に送信される。次のS200では、サーバ300のCPU310は、複合機100から送信される読取画像データを処理対象の画像データとして取得する。このとき、CPU110は、用紙のサイズに関する情報も合わせて取得する。
S205では、CPU310は、読取画像データによって表される読取画像80内に含まれる囲み線85〜88を特定する。
具体的には、CPU310は、読取画像データに対して、二値化処理を行うことによって、二値画像データを生成する。具体的には、読取画像データの複数の画素のそれぞれは、囲み線の特定の色(本実施例では赤)を示す色値を有する特定色画素と、他の色を示す色値を有する非特定色画素と呼ぶと、のいずれかに分類される。すなわち、この二値化処理によって、読取画像80内の特定色画素が抽出される。例えば、囲み線の特定の色を示す所定の範囲(「囲み線色範囲」と呼ぶ)内の色値を有する画素は、特定色画素に分類され、囲み線色範囲外の色値を有する画素は、非特定色画素に分類される。特定色画素によって構成されるオブジェクトは、囲み線の候補となるオブジェクトであるので、候補オブジェクトとも呼ぶ。
図3(B)には、二値画像データによって表される二値画像80aの例が示されている。二値画像80aは、囲み線の候補となる4個の候補オブジェクト85a〜88aを含む。CPU310は、二値画像データに対して、互いに離れた候補オブジェクトに互いに異なる識別子を割り当てるラベリング処理を行う。具体的には、CPU310は、連続する1以上の特定色画素で構成される連続な1つのオブジェクトに、候補オブジェクトとして1つの識別子を割り当てる。そして、CPU310は、互いに離れた複数の候補オブジェクトに、互いに異なる識別子を割り当てる。この結果、複数個の候補オブジェクト85a〜88aが抽出される。
次に、CPU310は、抽出された候補オブジェクトに対して、囲み線判定処理を実行する。囲み線判定処理では、抽出された候補オブジェクトのそれぞれが、囲み線であるか否かを判定する処理である。二値画像データにラベリングを行うことによって抽出された候補オブジェクトは、囲み線以外のオブジェクトの全部または一部のうちの特定色を有する画像を含み得る。このために、読取画像80内の囲み線85〜88のみを抽出すべく、囲み線判定処理が実行される。具体的には、囲み線判定処理は、抽出された候補オブジェクトが、囲み線としての所定の形状、すなわち、ループ状の形状を有するか否かを判定する。
なお、候補オブジェクトがループ状の形状を有するか否かを判定する方法としては、種々の方法を採用可能である。例えば、以下の方法を採用可能である。ここでは、図3(C)を参照して、二値画像80aの候補オブジェクト85aが判定対象の候補オブジェクトである場合を例として説明する。判定対象の候補オブジェクトを「対象オブジェクト」と呼び、対象オブジェクトを構成する特定色画素を「対象オブジェクト画素」と呼び、対象オブジェクトには含まれない画素、すなわち、非特定色画素や、他の候補オブジェクトを構成する特定色画素を「非対象オブジェクト画素」と呼ぶ。
まず、複数の非対象オブジェクト画素が連続する領域であって、二値画像80aの端を含む領域が、特定される。特定される領域は、対象オブジェクトの外側を全周に亘って囲む領域である(「外周領域」と呼ぶ)。候補オブジェクト85aが対象オブジェクトである場合、外周領域は、候補オブジェクト85aの外側の全体、すなわち、外側の背景を表す領域と、外側に配置された他の候補オブジェクト86a〜88aと、の全体の領域OA1(図3(C)のハッチングされた領域)である。
二値画像80aから外周領域OA1を除いた残りの領域は、対象オブジェクトの最も外側の輪郭に囲まれた領域である(「判定領域」と呼ぶ)。候補オブジェクト85aが対象オブジェクトである場合、図3(C)の例では、判定領域は、候補オブジェクト85aと、候補オブジェクト85aの内側の背景を表す領域と、の全体である。
判定領域から、複数個の非対象オブジェクト画素が連続する領域が検出される場合、対象オブジェクトの形状がループ状である、と判定される。候補オブジェクト85aが対象オブジェクトである場合、判定領域から(具体的には、候補オブジェクト85aの内側から)、複数個の非対象オブジェクト画素が連続する領域(すなわち、背景を表す領域)が検出される。判定領域から、複数個の非対象オブジェクト画素が連続する領域が検出されない場合、対象オブジェクトの形状はループ状ではない、と判定される。図3(B)の例では、候補オブジェクト85a〜88aは、ループ形状であると判断される。
ループ形状であると判断された候補オブジェクトは、囲み線として特定される。図3(B)の例では、二値画像80a内の4個の候補オブジェクト85a〜88aが、囲み線として特定される。この結果、図3(A)の読取画像80内の4個の囲み線85〜88が特定される。
囲み線が特定されると、図2のS210では、CPU310は、指定画像を抽出する。指定画像は、ユーザによって指定された読取画像80内の一部の領域(すなわち、部分画像)であり、具体的には、囲み線85〜88によって囲まれた領域内の画像である。具体的には、特定された囲み線に外接する外接矩形が特定される。そして、当該外接矩形内の画像が、指定画像として抽出される。そして、抽出された指定画像を表す指定画像データが生成されて、揮発性記憶装置120に格納される。なお、指定画像内に含まれる囲み線は、例えば、囲み線を構成する特定色画素の色値が背景色(例えば、読取画像80の外縁部の画素の色)に置換されることによって、消去される。
図4は、指定画像の一例を示す図である。S210にて、図3(A)の読取画像80から、図4(A)〜図4(D)の4個の指定画像85A〜88Aが抽出される。そして、これらの4個の指定画像85A〜88Aをそれぞれ表す4個の指定画像データが生成される。
S215では、CPU310は、抽出された指定画像85A〜88Aのそれぞれについて、画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定処理を実行する。具体的には、判定対象の指定画像内に文字を表す文字領域が含まれる場合には、当該指定画像内のオブジェクトは文字であると判定される。判定対象の指定画像内に文字領域が含まれない場合には、当該指定画像内のオブジェクトは文字でないと判定される。文字領域を特定する方法としては、公知の種々の方法を採用可能であり、例えば、特開平5−225378号公報、特開2002−288589に開示された方法を採用することができる。指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かの判定結果は、後述するS220の配置処理やS225の拡大処理において利用される。
S220では、CPU310は、配置処理を実行する。配置処理は、指定画像を拡大する拡大率を決定し、当該拡大率で指定画像を拡大した拡大画像について、生成すべき出力画像内の配置を決定する処理である。
図5は、配置処理のフローチャートである。S300では、CPU310は、生成すべき出力画像が印刷される用紙のサイズを特定する。具体的には、特定のコピーモードでのコピーの指示とともに、ユーザによって入力された用紙のサイズに関する情報に基づいて、用紙のサイズが特定される。
S302では、CPU310は、特定された用紙のサイズに基づいて、生成すべき出力画像のサイズを決定する。具体的には、予め定められた生成すべき出力画像のサイズを示す情報が、用紙の種類に対応付けて不揮発性記憶装置130に記録されている。CPU310は、S300にて特定された用紙のサイズ(例えば、A4サイズ)に対応付けられた画像のサイズを、生成すべき出力画像のサイズとして決定する。生成すべき出力画像のサイズは、例えば、用紙のサイズから所定の余白分だけ小さなサイズであり、縦方向の画素数と、横方向の画素数と、によって決定される。ここで、決定された出力画像のサイズの縦方向の画素数をAH1、横方向の画素数をAW1とする。
S304では、CPU310は、指定画像が1個であるか複数であるかを判断する。指定画像の個数は、ユーザによって原稿に記入される囲み線の個数によって決まるので、読み取られる原稿によってそれぞれ異なる。図3(A)の読取画像80の例では、図4(A)〜(D)に示すように、指定画像は4個であるので、指定画像は複数であると判断される。
指定画像が1個である場合には(S304:YES)、CPU310は、S305にて、当該1個の指定画像を注目指定画像として選択する。ここでは、図4(C)の指定画像87Aが、1個の指定画像であり、S305にて、注目指定画像として選択されたと仮定して説明する。S310では、CPU310は、拡大率決定処理を実行する。
図6は、拡大率決定処理のフローチャートである。図7は、拡大率決定処理について説明するための図である。
S400では、CPU310は、注目指定画像のサイズ、すなわち、注目指定画像の縦方向の画素数SHと、横方向の画素数SWと、を取得する。注目指定画像が図4(C)の指定画像87Aである場合には、指定画像87Aの縦方向の画素数SH3と、横方向の画素数SW3と、が取得される。
S410では、CPU310は、配置可能領域のサイズ、すなわち、配置可能領域の縦方向の画素数AHと、横方向の画素数AWと、を取得する。指定画像が1個である場合には、配置可能領域は、出力画像の全体の領域である。したがって、配置可能領域のサイズは、図5のS302にて用紙のサイズに基づいて決定される出力画像のサイズと等しい。したがって、この場合には、出力画像の縦方向の画素数AH1と、横方向の画素数AW1と、が取得される。
ここで、本実施例では、指定画像は、回転されることなく出力画像に配置されるか、左周りに90度回転されて出力画像に配置されるか、のいずれかである。
S420では、CPU310は、指定画像を回転しない場合の最大拡大率ERnを算出する。最大拡大率ERnは、注目指定画像の縦方向の画素数SHおよび横方向の画素数SWと、配置可能領域の縦方向の画素数AHおよび横方向の画素数AWと、を用いて、図6に示す式を用いて算出される。すなわち、注目指定画像の縦方向の画素数SHと配置可能領域の縦方向の画素数AHとが一致するように、注目指定画像を拡大するための拡大率(AH/SH)が、算出される。そして、注目指定画像の横方向の画素数SWと配置可能領域の横方向の画素数AHとが一致するように、注目指定画像を拡大するための拡大率(AW/SW)が、算出される。そして、2つの拡大率(AH/SH)と(AW/SW)のうちの小さい方の拡大率が、指定画像を回転しない場合の最大拡大率ERnとして決定される。
図7(A)では、指定画像87Aを最大拡大率ERn=(AW1/SW3)で拡大した拡大画像87Nの左上の画素が、出力画像90Aの左上の画素P1と、位置するように、拡大画像87Nが、出力画像90A内に配置されている。最大拡大率ERn=(AW1/SW3)より大きな拡大率で指定画像87Aを拡大すると、拡大画像が出力画像90Aからはみ出すことにより、拡大画像を出力画像90A内に配置できないことが解る。
S430では、CPU310は、指定画像を左周りに90度回転する場合の最大拡大率ERrを算出する。最大拡大率ERrは、注目指定画像の縦方向の画素数SHおよび横方向の画素数SWと、配置可能領域の縦方向の画素数AHおよび横方向の画素数AWと、を用いて、図6に示す式を用いて算出される。すなわち、注目指定画像の横方向の画素数SW(すなわち、90度回転後の縦方向の画素数SW)と配置可能領域の縦方向の画素数AHとが一致するように、90度回転された注目指定画像を拡大するための拡大率(AH/SW)が、算出される。そして、注目指定画像の縦方向の画素数SH(すなわち、90度回転後の横方向の画素数SH)と配置可能領域の横方向の画素数AWとが一致するように、90度回転された注目指定画像を拡大するための拡大率(AW/SH)が算出される。そして、2つの拡大率(AH/SW)と(AW/SH)のうちの小さい方の拡大率が、指定画像を回転する場合の最大拡大率ERrとして決定される。
図7(B)では、指定画像87Aを最大拡大率ERr=(AH1/SW3)で拡大した拡大画像87Rの左上の画素が、出力画像90Aの左上の画素P1と、位置するように、拡大画像87Rが、出力画像90A内に配置されている。最大拡大率ERr=(AH1/SW3)より大きな拡大率で90度回転された指定画像87Aを拡大すると、拡大画像が出力画像90Aからはみ出すことにより、拡大画像を出力画像90A内に配置できないことが解る。
S440では、CPU310は、指定画像を90度回転する場合の最大拡大率ERrが、指定画像を回転しない場合の最大拡大率ERnより大きいか否かを判断する。最大拡大率ERrが最大拡大率ERnより大きい場合には(S440:YES)、CPU310は、S450にて、指定画像を90度回転することを決定する。そして、CPU310は、S460にて、指定画像を回転する場合の最大拡大率ERrを、採用すべき拡大率ERとして決定する。
最大拡大率ERrが最大拡大率ERn以下である場合には(S440:NO)、CPU310は、S470にて、指定画像を回転しないことを決定する。そして、CPU310は、S480にて、指定画像を回転しない場合の最大拡大率ERnを、採用すべき拡大率ERとして決定する。
図7(A)、図7(B)の例では、指定画像87Aを回転する場合の最大拡大率ERr=(AH1/SW3)は、指定画像87Aを回転しない場合の最大拡大率ERn=(AW1/SW3)より大きいので、採用すべき拡大率ERは、回転する場合の最大拡大率ERr=(AH1/SW3)に決定される。
以上説明したように、拡大率決定処理によって、指定画像の拡大率が出来るだけ大きくなるように、指定画像を回転するか否かが決定されるとともに、採用すべき拡大率ERが決定される。この結果、指定画像ができるだけ見やすく拡大されて表現された出力画像を生成することができる。
図5のS310にて拡大率決定処理が終了すると、CPU310は、S380にて、注目指定画像について決定された拡大率ERと、注目指定画像を回転するか否か(すなわち、回転の要否)と、注目指定画像の拡大画像の配置位置と、ページ番号と、を揮発性記憶装置120に記録する。拡大画像の配置位置は、配置可能領域の左上の画素の座標が記録される。図7のように、配置可能領域が、出力画像90Aの全体である場合には、出力画像90Aの左上の画素P1の座標が、拡大画像の配置位置として記録される。ページ番号は、出力画像に付される番号である。後述するように、指定画像が複数個である場合には、複数個の出力画像が生成される場合がある。このために、各出力画像を識別するための識別子として、ページ番号が記録される。
図5のS304にて、指定画像が1個でない場合、すなわち、指定画像が複数個である場合には(S304:NO)、CPU310は、S315に処理を進める。ここでは、複数個の指定画像が、図4(A)〜図4(D)に示す4個の指定画像85A〜88Aである場合を例に説明する。S315では、CPU310は、各指定画像の基準画素数Mを取得する。ここで、基準画素数Mは、指定画像の縦方向の画素数と、横方向の画素数のうち、大きい方の画素数である。4個の指定画像85A〜88Aの基準画素数Mは、それぞれ、SH1(図4(A))、SW2(図4(B))、SW3(図4(C))、SW4(図4(C))である。
S320では、CPU310は、各指定画像の基準画素数Mに基づいて、複数個の指定画像を出力画像に配置する順序である配置順序を決定する。具体的には、基準画素数Mが大きい順に、配置順序が決定される。指定画像の基準画素数Mが大きいほど、すなわち、指定画像の縦方向の画素数と横方向の画素数のうち大きい方の画素数Mが大きいほど、当該指定画像の拡大率が小さくなる可能性が高い。また、配置順序が後になると、配置可能領域が小さくなる可能性が比較的高い。そこで、本実施例では、基準画素数Mが大きい順に、指定画像を配置することとしている。この結果、指定画像の拡大率が過度に小さくなることを抑制することができる。例えば、少なくとも基準画素数Mが最大の指定画像、すなわち、同じ大きさの配置可能領域に配置する場合には、拡大率が最も小さくなる指定画像は、最初に配置される。すなわち、基準画素数Mが最大の指定画像は、出力画像の全体が配置可能領域である状態で配置されるので、基準画素数Mが最大の指定画像の拡大率が過度に小さくなることを抑制することができる。
4個の指定画像85A〜88Aは、基準画素数Mが大きい順に、図4(C)の指定画像87A、図4(B)の指定画像86A、図4(A)の指定画像85A、図4(D)の指定画像88Aであるので、この順番に、配置順序が決定される。
S325では、CPU310は、決定された配置順序に従って、複数個の指定画像から1個の注目指定画像を選択する。例えば、4個の指定画像85A〜88Aのうち、図4(C)の指定画像87Aが、最初の注目指定画像として選択される。
S330では、CPU310は、注目指定画像内のオブジェクトは文字であるか否かを判断する。図2のS215のオブジェクト判定処理での判定結果に従って、注目指定画像内のオブジェクトは文字であるか否かが判断される。
注目指定画像内のオブジェクトが文字である場合には(S330:YES)、CPU310は、S355にて、注目指定画像を左周りに90度回転することに決定する。すなわち、本実施例では、指定画像が複数個である場合であって、かつ、指定画像内のオブジェクトが文字である場合には、当該指定画像の形状に拘わらずに、当該指定画像は、常に90度回転される。これは、出力画像内において、出力画像に含まれる全ての文字が特定の方向を向くようにするためである。この結果、文字が読みやすい出力画像を生成することができる。なお、指定画像内のオブジェクトが文字である場合には、指定画像について、回転について常に同じ処理が実行されればよい。例えば、本実施例に代えて、指定画像内のオブジェクトが文字である場合には、指定画像は、常に右回りに90度回転されることとしても良いし、常に回転処理を実行しないこととしても良い。
S360では、CPU310は、図6のS400と同様に、注目指定画像のサイズ、すなわち、注目指定画像の縦方向の画素数SHと、横方向の画素数SWと、を取得する。
S365では、CPU310は、図6のS410と同様に、配置可能領域のサイズ、すなわち、配置可能領域の縦方向の画素数AHと、横方向の画素数AWと、を取得する。注目指定画像が、配置順序が最初の指定画像である場合には、配置可能領域は、出力画像の全体の領域である。したがって、この場合には、出力画像の縦方向の画素数AH1と、横方向の画素数AW1と、が取得される。また、注目指定画像が、配置順序が2番目以降の指定画像である場合には、配置可能領域は、既に配置位置が決定済みの拡大画像が配置されるべき領域を出力画像の全体から除いた領域である。例えば、図7(B)に示すように、拡大画像87Rの出力画像90Aへの配置位置が既に決定済みである場合には、ハッチングされた領域APが、配置可能領域である。したがって、この場合には、配置可能領域のサイズとして、縦方向の画素数AH2と、横方向の画素数AW2と、が取得される。
S370では、CPU310は、図6のS430と同様に、指定画像を90度回転する場合の最大拡大率ERrを算出する。そして、S375にて、CPU310は、算出された最大拡大率ERrを、採用すべき拡大率ERとして決定して、S340に処理を進める。
S330にて、注目指定画像内のオブジェクトが文字でない場合には(S330:NO)、CPU310は、S335にて、拡大率決定処理を実行する。この拡大率決定処理は、上述した図6の拡大率決定処理と同じ処理である。ただし、指定画像が複数個である場合に行われるS335の拡大率決定処理では、配置可能領域が、出力画像の全体である場合と、既に配置位置が決定済みの拡大画像が配置されるべき領域を出力画像の全体から除いた領域である場合と、がある。拡大率決定処理が終了すると、CPU310は、S340に処理を進める。
S340では、CPU310は、S335の拡大決定処理、あるいは、S375の処理にて、決定された注目指定画像の拡大率ERが1より大きいか否かを判断する。本実施例では、出力画像が印刷される用紙のサイズ(例えば、A3やA4)は、読取データの生成に用いられる原稿のサイズ(例えば、A4)以上であることが想定されている。このために、配置可能領域が出力画像の全体である場合には、注目指定画像の拡大率ERが1以下になることはないと想定されている。出力画像への配置位置が決定済みの拡大画像があることによって、配置可能領域が出力画像の全体より小さい場合に、注目指定画像の拡大率ERが1以下になり得る。
注目指定画像の拡大率ERが1以下である場合には(S340:NO)、CPU310は、S350にて、注目指定画像を配置する出力画像を、現在の出力画像から次ページの出力画像に変更して、処理をS330に戻す。この結果、現在の注目指定画像は、別の出力画像に配置される。こうすることによって、指定画像が拡大されることなく、出力画像に配置されることを防止することができる。
注目指定画像の拡大率ERが1より大きい場合には(S340:YES)、CPU310は、S380にて、注目指定画像の拡大率ERと、注目指定画像を回転するか否かと、注目指定画像の拡大画像の配置位置と、出力画像のページ番号と、を揮発性記憶装置120に記録する。
S385では、CPU310は、全ての指定画像を処理したか否かを判断する。未処理の指定画像がある場合には(S385:NO)、CPU310は、S325に戻って、未処理の指定画像を注目指定画像として選択する。全ての指定画像を処理した場合には(S385:YES)、CPU310は、配置処理を終了する。
図7に加えて、図8を参照して、図4の4個の指定画像85A〜88Aが配置される場合の配置処理を、さらに、説明する。図8は、配置処理について説明するための図である。配置順序が1番目の指定画像87A(図4(C))の拡大画像87Rは、上述したように、図7(B)に示すように1ページ目の出力画像90Aに配置されることが決定される。従って、配置順序が2番目の指定画像86A(図4(B))が注目指定画像である場合には、配置可能領域は、図7(B)でハッチングされた領域AP2である。したがって、この場合の配置可能領域AP2のサイズ、すなわち、縦方向の画素数および横方向の画素数は、それぞれ、AH1、AW2である。
そして、配置順序が2番目の指定画像86Aは、画像内のオブジェクトが文字ではないので(S330:NO)、図6の拡大率決定処理が実行される(S335)。そして、拡大率決定処理によって、2番目の指定画像86Aの拡大率ERと回転要否が決定される。この例では、図8(A)に示すように、2番目の指定画像86Aは、90度回転することが決定される(図6のS450)。そして、2番目の指定画像86Aの拡大率は、指定画像86Aを90度回転後に拡大した拡大画像86R(図8(A))の横方向の画素数が、配置可能領域AP2の横方向の画素数AW2と一致するように決定される。すなわち、指定画像86Aの拡大率は、(AW2/SH2)に決定される(図6のS460)。また、出力画像90Aへの拡大画像86Rの配置位置として、配置可能領域AP2の左上の画素P2の座標が記録される。この結果、配置順序が2番目の指定画像86Aの拡大画像86Rは、図8(A)に示すように1ページ目の出力画像90Aに配置されることが決定される。
そして、配置順序が3番目の指定画像85A(図4(A))が注目指定画像である場合には、最初の配置可能領域は、図8(A)でハッチングされた領域AP3である。したがって、この場合の配置可能領域AP3のサイズ、すなわち、縦方向の画素数および横方向の画素数は、それぞれ、AH2、AW2である。
配置順序が3番目の指定画像85Aは、画像内のオブジェクトが文字ではないので(S330:NO)、図6の拡大率決定処理が実行される(S335)。そして、拡大率決定処理によって、3番目の指定画像85Aの拡大率ERと回転要否が決定される。ここで、1ページ目の出力画像90Aには既に2個の拡大画像86R、87Rが配置されることが決定されているので、配置可能領域AP3のサイズは比較的小さい。このために、3番目の指定画像85Aの拡大率ERは、1以下の値に決定される。
そして、3番目の指定画像85Aの拡大率ERは、1以下であるので(S340:NO)、3番目の指定画像85Aの拡大画像が配置される出力画像は、1ページ目の出力画像から2ページ目の出力画像に変更される(S350)。このために、配置可能領域が、2ページ目の出力画像90B(図8(B))の全体に変更されて、図6の拡大率決定処理が再び実行される(S335)。この結果、3番目の指定画像85Aの拡大率ERと回転要否が決定される。この例では、図8(B)に示すように、3番目の指定画像85Aは、回転しないことが決定される(図6のS470)。そして、3番目の指定画像85Aの拡大率は、指定画像85Aを回転せずに拡大した拡大画像85N(図8(B))の縦方向の画素数が、出力画像90Bの全体の縦方向の画素数AH1と一致するように決定される。すなわち、指定画像85Aの拡大率は、(AH1/SH1)に決定される(図6のS480)。また、出力画像90Bへの拡大画像85Nの配置位置として、出力画像90Bの左上の画素P3の座標が記録される。この結果、配置順序が3番目の指定画像85Aの拡大画像85Nは、図8(B)に示すように2ページ目の出力画像90Bに配置されることが決定される。
そして、配置順序が4番目の指定画像88A(図4(D))が注目指定画像である場合には、最初の配置可能領域は、図8(B)でハッチングされた領域AP4である。したがって、この場合の配置可能領域AP4のサイズ、すなわち、縦方向の画素数および横方向の画素数は、それぞれ、AH1、AW3である。
配置順序が4番目の指定画像88Aは、画像内のオブジェクトが文字であるので(S330:YES)、指定画像88Aの形状に拘わらずに(例えば、縦方向に長細い形状であるか横方向に長細い形状であるかなどに拘わらずに)、90度回転されることに決定される(S355)。そして、図8(B)に示すように、4番目の指定画像88Aの拡大率は、指定画像88Aを90度回転後に拡大した拡大画像88R(図8(B))の横方向の画素数が、配置可能領域AP4の横方向の画素数AW3と一致するように決定される。すなわち、指定画像88Aの拡大率は、(AW3/SH4)に決定される(図4のS375)。また、出力画像90Bへの拡大画像88Rの配置位置として、配置可能領域AP4の左上の画素P4の座標が記録される。この結果、配置順序が4番目の指定画像88Aの拡大画像86Rは、図8(B)に示すように2ページ目の出力画像90Bに配置されることが決定される。
以上のように、この例では、図5の配置処理によって、図8(A)、図8(B)にそれぞれ示す2ページ分の出力画像90A、90Bが生成されることが決定される。
配置処理が終了すると、図2のS225では、CPU310は、拡大処理を実行する。拡大処理は、1個以上の指定画像を表す1個以上の指定画像データを用いて、1個以上の指定画像が拡大された1個の拡大画像を表す1個以上の拡大画像データを生成する処理である。
図9は、拡大処理のフローチャートである。S500では、CPU310は、1個以上の指定画像の中から、1個の注目指定画像を選択する。S510では、CPU310は、注目指定画像を回転するか否かを判断する。回転するか否かは、上述したように、配置処理において、指定画像ごとに決定されている。
注目指定画像を回転する場合には(S510:YES)、CPU310は、S515にて、注目指定画像を左周りに90度回転する回転処理を、注目指定画像を表す指定画像データに対して実行して、S520に処理を進める。この結果、回転済みの注目指定画像を表す回転済みの指定画像データが生成される。注目指定画像を回転しない場合には(S510:NO)、CPU310は、回転処理を行うことなく、S520に処理を進める。
S520では、CPU310は、注目指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判断する。図2のS215のオブジェクト判定処理での判定結果に従って、注目指定画像内のオブジェクトは文字であるか否かが判断される。
注目指定画像内のオブジェクトが文字である場合には(S520:YES)、CPU310は、S530にて、拡大方法をニアレストネイバー法に決定する。ニアレストネイバー法は、拡大後の画像内の1個の注目画素の色値を、拡大前の画像内から選択される1個の対応画素の色値に決定する拡大方法である。対応画素は、拡大後の画像と拡大前の画像とを同じ寸法の画像として重ねた場合に、注目画素と最も近い位置にある画素である。ニアレストネイバー法では、拡大後の画像において、エッジの先鋭度(シャープネス)がバイキュービック法と比較して低下しにくい。したがって、ニアレストネイバー法を用いて文字を含む指定画像を拡大した場合には、生成される拡大画像内の文字の読みやすさを、後述するバイキュービック法を用いる場合より向上することができる。
注目指定画像内のオブジェクトが文字でない場合には(S520:NO)、CPU310は、S540にて、拡大方法をバイキュービック法に決定する。バイキュービック法は、拡大後の画像内の1個の注目画素の色値を、拡大前の画像内から選択される複数個の対応画素の色値を用いた公知の演算式を用いて算出する拡大方法である。複数個の対応画素は、拡大後の画像と拡大前の画像とを同じ寸法の画像として重ねた場合に、注目画素と最も近い位置にある縦4個×横4個のブロック内の16個の画素である。バイキュービック法では、拡大後の画像において、画像の階調性がバイキュービック法と比較して良好に表現される。したがって、バイキュービック法を用いて、写真や描画などの文字以外のオブジェクトを含む指定画像を拡大した場合には、生成される拡大画像の見栄えを、ニアレストネイバー法を用いる場合より向上することができる。
S550では、CPU310は、ニアレストネイバー法とバイキュービック法とのうちの決定された方法を用いて、注目指定画像を拡大する拡大処理を実行する。この結果、注目指定画像を拡大した拡大画像を表す拡大画像データが生成される。
S560では、CPU310は、全ての指定画像を処理したか否かを判断する。未処理の指定画像がある場合には(S560:NO)、CPU310は、S500に戻って、未処理の指定画像を注目指定画像として選択する。全ての指定画像を処理した場合には(S560:YES)、CPU310は、拡大処理を終了する。この時点で、図3(A)の読取画像80を表す読取画像データが処理対象である例では、図4(A)〜(D)の4個の指定画像85A〜88Aが拡大された複数個の拡大画像85N、86R、87R、88Rを表す複数個の拡大画像データが生成される。
拡大処理が終了すると、図2のS230では、CPU310は、出力画像生成処理を実行する。出力画像生成処理は、1個以上の出力画像を表す1個以上の出力画像データを生成する処理である。具体的には、配置処理によって各指定画像について決定された出力画像のページ番号と出力画像内の配置位置とに基づいて拡大画像が配置されることによって、1個以上の出力画像を表す1個以上の出力画像データを生成される。具体的には、S210にて、図4の4個の指定画像85A〜88Aが抽出される例では、図8に示す2個の出力画像90A、90Bを表す2個の出力画像データが生成される。
S235では、CPU310は、生成された出力画像データを、ネットワーク500を介して、複合機100に送信する。S120では、複合機100のCPU110は、サーバ300から出力画像データを受信する。S130では、CPU110は、出力画像データを用いて印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷実行部170に供給する。印刷実行部170は、受信した印刷データに従って、画像を印刷する。例えば、図8に示す2個の出力画像90A、90Bが2枚の用紙に印刷される。
以上説明した実施例によれば、読取画像80内に含まれる複数個の囲み線85〜88によってそれぞれ指定される指定画像85A〜88A(図4)が抽出される(図2のS210)。図2のS225の拡大処理では、複数個の指定画像85A〜88Aが拡大された複数個の拡大画像85N、86R、87R、88Rを表す複数個の拡大画像データが生成される。図2の220では、出力画像90A、90B内における複数個の拡大画像85N、86R、87R、88Rの配置が決定される(図7、図8)。そして、複数個の拡大画像データを用いて、配置処理によって決定される配置に従って、複数個の拡大画像85N、86R、87R、88Rを含む出力画像90A、90Bを表す出力画像データが生成される(図2のS230)。この結果、読取画像80内の複数個の指定画像85A〜88Aが適切に表現された出力画像データを生成することができる。したがって、例えば、ユーザは、原稿内の拡大したい領域を囲み線で囲み、当該原稿を複合機100に読み取らせることで、容易に所望の領域内の画像が拡大されて表現された出力画像を複合機100に印刷させることができる。例えば、ユーザが指定画像ごとに拡大率の指定などの煩わしい操作を行うことなく、指定画像が適切に拡大されて、適切に配置された出力画像を複合機100に印刷させることができる。また、ユーザは、原稿内の必要な部分だけが抽出されて表現された出力画像を容易に入手することができる。例えば、一般的な拡大コピーでは、スキャナの原稿台に対する原稿の配置が不適切である場合などには、原稿内の不要な部分が大部分を占める出力画像が出力される可能性や、原稿内の必要な部分の一部または全部を含まない出力画像が出力される可能性があった。本実施例では、このような不具合の発生を抑制することができる。
また、上記実施例の図5の配置処理では、指定画像のサイズと配置可能領域のサイズとに応じて、指定画像ごとに拡大率が決定されている(S305、S330、S360〜S375)ので、複数個の指定画像の拡大率は、互いに異なり得る。すなわち、第1の指定画像(例えば、指定画像87A)を第1の拡大率(例えば、(AH1/SW3))で拡大することによって、第1の拡大画像データが生成される。また、第2の指定画像(例えば、指定画像86A)を前記第1の拡大率とは異なる第2の拡大率(例えば、(AW2/SH2))で拡大することによって、第2の拡大画像データが生成される。この結果、複数個の指定画像のそれぞれが適切な拡大率で拡大される。したがって、複数個の指定画像がより適切に表現された出力画像データを生成することができる。
さらに、上記実施例の配置処理では、複数個の指定画像85A〜88Aのそれぞれについて、指定画像を回転することによって、指定画像が出力画像90A、90Bに配置される際の指定画像の向きを変更するか否かが判断される(図5のS330、S355、図6のS440〜S470)。そして、図9の拡大処理では、回転すると判断された指定画像を表す指定画像データに対して回転処理と拡大処理とが実行される(図9のS515、S550)。一方、回転しないと判断された指定画像を表す指定画像データに対して回転処理を実行せずに拡大処理が実行される(図9のS550)。このように、指定画像ごとに回転するか否かが判断されるので、複数個の指定画像がより適切に表現された出力画像データを生成することができる。例えば、各指定画像の拡大画像を配置可能領域に配置する場合に、なるべく拡大率ERが大きくなるように、適切に拡大画像を配置することができる。
さらに、上記実施例の配置処理では、複数個の指定画像85A〜88Aのサイズ、具体的には、基準画素数Mに基づいて、出力画像90A、90B内に、複数個の指定画像85A〜88Aの拡大画像が配置される配置順序が決定される(図5のS320)。そして、当該配置順序に従って、複数個の拡大画像が出力画像90A、90B内に配置される位置が決定される(図5のS325〜S380)。このように、適切な順序で複数個の拡大画像が出力画像内に配置されるので、複数個の指定画像85A〜88Aがより適切に表現された出力画像データを生成することができる。例えば、上述したように、特定の指定画像の拡大率ERが過度に小さくなることを抑制することができる。
さらに、上記実施例では、1個の出力画像は、1個の印刷媒体(例えば、A4の用紙)に印刷するための画像である。そして、特定の条件が満たされる場合には、複数個の拡大画像が1個の出力画像内に配置される。例えば、2個の指定画像を出力画像に配置する場合において、2個の指定画像について算出される拡大率ERがいずれも1より大きい場合には(S340:YES)、2個の指定画像の2個の拡大画像は、1個の出力画像に配置される。一方、特定の条件が満たされない場合には、複数個の拡大画像は、複数個の出力画像内に配置される。例えば、2個の指定画像を出力画像に配置する場合において、2個目の指定画像について算出される拡大率ERが1以下である場合には、1個目の指定画像の拡大画像は、1ページ目の出力画像に配置され、2個目の指定画像の拡大画像は、2個目の出力画像に配置される。この結果、指定画像を適切に拡大できない可能性を低減して、複数個の指定画像がより適切に表現された出力画像データを生成することができる。
また、生成される出力画像データは、出力画像90A、90Bを用紙に印刷するための印刷実行部としての複合機100に出力される(図2のS235)。そして、CPU310は、複合機100から送信される用紙のサイズに関する情報に基づいて、用紙のサイズを特定する(図5のS300)。そして、CPU310は、用紙のサイズに基づいて決定される出力画像90Aの縦方向のサイズ(すなわち、縦方向の画素数AH1)と、生成すべき拡大画像87Rの第1方向のサイズと、が一致するように、配置順序が1番目の指定画像87Aの拡大率を決定する(図7(B))。この結果、指定画像87Aが可能な限り大きく拡大された拡大画像87Rが出力画像90Aに配置される。したがって、指定画像87Aが見やすく拡大されて表現された出力画像データを生成することができる。
そして、CPU310は、出力画像のうち、指定画像87Aの拡大画像87Rが配置される領域を除いた領域AP2(図7(B))の横方向のサイズ(すなわち、横方向の画素数AW1)と、生成すべき拡大画像86R(図8(A))の横方向のサイズと、が一致するように、配置順序が2番目の指定画像86Aの拡大率を決定する(図8(A))。この結果、2個の指定画像87A、86Aが可能な限り大きく拡大された2個の拡大画像87R、86Rが出力画像90Aに配置される。したがって、複数個の指定画像が見やすく拡大されて表現された出力画像データを生成することができる。
さらに、上記実施例の配置処理では、指定画像内のオブジェクトが文字である場合には(図5のS330:YES)、当該指定画像の形状に拘わらずに、指定画像内の文字が特定の方向を向くように、指定画像を回転するか否かが決定される(図5のS355)この結果、出力画像90A、90B内の文字の方向を揃えることができるので、文字を含む指定画像が読みやすく表現された出力画像データを生成することができる。
さらに、上記実施例の図9の拡大処理では、指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には(図9のS520:YES)、第1の拡大処理(具体的には、ニアレストネイバー法を用いた拡大処理)が用いられる(図9のS530)。そして、指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には(図9のS520:NO)、第1の拡大処理とは異なる第2の拡大処理(具体的には、バイキュービック法を用いた拡大処理)が用いられる(図9のS540)。この結果、指定画像内のオブジェクトの種類に応じて、指定画像がより見やすく拡大されて表現された出力画像データを生成することができる。例えば、出力画像内の文字を含む画像がぼけて読みがたい画像となることを防止することができる。あるいは、出力画像内の写真や描画を含む画像が、階調性が損なわれた画質の低い画像となることを防止することができる。
F.変形例:
(1)上記実施例では、ユーザが指定画像を指定するためのマーカとして、囲み線が用いられている。これに代えて、例えば、指定画像に含むべきオブジェクトを指し示す矢印がマーカとして用いられても良い。あるいは、矩形の指定画像の4つの角の位置を示すカギ括弧が、マーカとして用いられても良い。
(2)上記実施例では、オブジェクトが文字である指定画像に対する第1の拡大処理として、ニアレストネイバー法が採用され、オブジェクトが文字である指定画像に対する第2の拡大処理として、バイキュービック法が用いられている。これに代えて、例えば、第1の拡大処理として、所定の拡大方法(例えば、バイキュービック法やバイリニア法)を用いて拡大画像を生成した後に、公知のエッジ強調処理を行う方法が採用されても良い。また、第2の拡大処理として、バイリニア法が採用されても良い。一般的には、第1の拡大処理には、描画や写真を表す画像の拡大よりも文字を表す画像の拡大に適した方法が採用されることが好ましく、第1の拡大処理には、文字を表す画像の拡大よりも描画や写真を表す画像の拡大に適した方法が採用されることが好ましい。例えば、第1の拡大処理は、第2の拡大処理よりも画像内のエッジの先鋭度が高くなる拡大処理であることが好ましい。また、第2の拡大処理は、第1の拡大処理よりも画像内の階調性の表現の表現に優れた画像処理であることが好ましい。
(3)上記実施例では、1個の原稿を読み取って得られる1個の読取画像データを用いて、1個以上の出力画像データが生成される。これに代えて、複数個の原稿を読み取って得られる複数個の読取画像データを用いて、1個以上の出力画像データが生成されても良い。この場合には、図2のS200にて、複数個の読取画像データが取得される。そして、S210にて、複数個の読取画像データによって表される複数個の読取画像のそれぞれから、指定画像が抽出される。そして、抽出画像が抽出された後は、上記実施例と同様の処理が実行される。
(4)上記実施例では、指定画像ごとに拡大率が決定されている。これに代えて、全ての指定画像が同じ拡大率で拡大された複数個の拡大画像が、出力画像90Aに配置されても良い。
(5)上記実施例では、拡大率の上限は設定されていないが、拡大率の上限(例えば、200%)が設定されていても良い。例えば、指定画像を上限の拡大率で拡大できる場合には、当該指定画像の拡大率は上限の拡大率で拡大されても良い。指定画像を上限の拡大率で拡大できない場合には、上記実施例と同様に、配置可能領域の縦方向の画素数および縦方向の画素数のうちの一方と、生成すべき拡大画像の縦方向の画素数および縦方向の画素数のうちの一方とが、一致するように、拡大率が決定されても良い。こうすれば、過度に高い拡大率で指定画像が拡大されることや、過度に多数の出力画像が生成されることを抑制できる。
(6)上記実施例では、出力画像データの用途は、印刷であるが、これに限らず、任意の用途が採用可能である。例えば、複合機100のCPU110は、取得した処理済データを、将来に利用するために、不揮発性記憶装置130に格納してもよい。また、出力画像データは、複合機100以外の装置、例えば、ネットワーク500に接続された他のサーバやユーザのパーソナルコンピュータ(図示省略)に、出力されてもよい。
(7)上記実施例のサーバ300のCPU310が実行する処理の一部は、適宜に省略され得る。例えば、図2のオブジェクト判定処理は省略され得る。この場合には、指定画像は、指定画像内のオブジェクトの種類によって区別されることなく、同じ処理によって拡大率や拡大方法が決定されても良い。また、複数個の指定画像は、回転されることなく、常に同じ向きで拡大されても良い。
(8)上記実施例のサーバ300が実行する画像処理は、サーバ300と異なる種類の装置(例えば、複合機100、プリンタ、デジタルカメラ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、携帯電話)によって実現されてもよい。例えば、複合機100のCPU110は、サーバ300に読取データを送信することなく、上記実施例にてサーバ300が実行する画像処理を全て実行しても良い。また、プリンタは、スキャナやデジタルカメラから読取画像データを取得し、当該読取画像データを用いて、上記実施例にてサーバ300が実行する画像処理を実行しても良い。デジタルカメラやスキャナは、自身が作成した読取画像データを用いて、上記実施例にてサーバ300が実行する画像処理を実行し、生成した出力画像データを、複合機100やプリンタなどの印刷実行部に送信しても良い。このように、読取画像データは、デジタルカメラを用いて、原稿を光学的に読み取ることによって生成されても良い。
(9)サーバ300は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の装置(例えば、コンピュータ)を含んでも良い。サーバ300が実行する画像処理は、複数個の装置によって、一部ずつ実行され得る。この場合には、複数個の装置が、1個の画像処理装置として機能する。
(10)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、サーバ300が実行する画像処理の全部または一部は、論理回路を含む専用のハードウェア回路によって実現されても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...複合機、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...コンピュータプログラム、140...表示部、150...操作部、160...読取実行部、170...印刷実行部、180...通信インタフェース、190...データ処理部、300...サーバ、310...CPU、320...揮発性記憶装置、330...不揮発性記憶装置、332...コンピュータプログラム、380...通信インタフェース、390...画像処理部、500...ネットワーク、900...システム

Claims (19)

  1. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出部と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成部と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定部と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定部によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像データを出力する出力部と、
    を備え
    1個の前記出力画像は、1個の印刷媒体に印刷するための画像であり、
    前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できる場合には、
    前記配置決定部は、前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像内に配置し、
    前記出力画像生成部は、1個の前記出力画像を表す1個の前記出力画像データを生成し、
    前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できない場合には、
    前記配置決定部は、前記複数個の拡大画像を複数個の前記出力画像内に配置し、
    前記出力画像生成部は、複数個の前記出力画像を表す複数個の前記出力画像データを生成する、画像処理装置。
  2. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出部と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成部と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定部と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定部によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像を用紙に印刷するための印刷実行部に前記出力画像データを出力する出力部と、
    前記用紙のサイズを特定する特定部と、
    を備え
    前記拡大画像生成部は、前記用紙のサイズに基づいて決定される生成すべき前記出力画像の第1方向のサイズと、生成すべき第1の拡大画像の前記第1方向のサイズと、が一致するように、前記第1の拡大画像を表す第1の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  3. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出部と、
    前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定部と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成部と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定部と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定部によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像データを出力する出力部と、
    を備え
    前記拡大画像生成部は、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には、第1の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成し、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には、前記第1の手法とは異なる第2の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  4. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個の囲み線によってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出部であって、前記囲み線は前記読取画像内の一部の領域を囲む線であり、前記囲み線に囲まれた領域が前記指定画像として抽出される、前記抽出部と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成部と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定部と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定部によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像データを出力する出力部と、
    を備える、画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記拡大画像生成部は、第1の指定画像を第1の拡大率で拡大することによって、第1の拡大画像データを生成し、第2の指定画像を前記第1の拡大率とは異なる第2の拡大率で拡大することによって、第2の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記複数個の指定画像のそれぞれについて、前記指定画像を回転することによって、前記指定画像が前記出力画像に配置される際の前記指定画像の向きを変更するか否かを判断する回転判断部を備え、
    前記拡大画像生成部は、
    回転すると判断された前記指定画像を表す前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し
    回転しないと判断された前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記配置決定部は、
    前記複数個の指定画像のサイズに基づいて、前記出力画像内に、前記複数個の拡大画像が配置される配置順序を決定し、
    前記配置順序に従って、前記複数個の拡大画像が出力画像内に配置される位置を決定する、画像処理装置。
  8. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれるマーカによって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出部と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断部と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成部であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成部と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像を用紙に印刷するための印刷実行部に前記出力画像データを出力する出力部と、
    前記用紙のサイズを特定する特定部と、
    を備え
    前記拡大画像生成部は、前記用紙のサイズに基づいて決定される生成すべき前記出力画像の第1方向のサイズと、生成すべき第1の拡大画像の前記第1方向のサイズと、が一致するように、前記第1の拡大画像を表す第1の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  9. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれるマーカによって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出部と、
    前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定部と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断部と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成部であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成部と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像データを出力する出力部と、
    を備え
    前記拡大画像生成部は、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には、第1の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成し、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には、前記第1の手法とは異なる第2の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  10. 画像処理装置であって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる囲み線によって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出部であって、前記囲み線は前記読取画像内の一部の領域を囲む線であり、前記囲み線に囲まれた領域が前記指定画像として抽出される、前記抽出部と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断部と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成部であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成部と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成部と、
    前記出力画像データを出力する出力部と、
    を備える、画像処理装置。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定部を備え、
    前記回転判断部は、前記指定画像内のオブジェクトが文字である場合には、前記指定画像の形状に拘わらずに、前記指定画像内の文字が特定の方向を向くように、前記指定画像を回転するか否かを判断する、画像処理装置。
  12. 請求項2または8に記載の画像処理装置であって、
    前記拡大画像生成部は、
    前記出力画像のうち、前記第1の拡大画像が配置される領域を除いた領域の第2方向のサイズと、生成すべき第2の拡大画像の前記第2方向のサイズと、が一致するように、前記第2の拡大画像を表す第2の拡大画像データを生成する、画像処理装置。
  13. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出機能と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成機能と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定機能と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定機能によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像データを出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させ
    1個の前記出力画像は、1個の印刷媒体に印刷するための画像であり、
    前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できる場合には、
    前記配置決定機能は、前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像内に配置し、
    前記出力画像生成機能は、1個の前記出力画像を表す1個の前記出力画像データを生成し、
    前記複数個の指定画像が特定の拡大率より大きな拡大率で拡大された前記複数個の拡大画像を1個の前記出力画像に配置できない場合には、
    前記配置決定機能は、前記複数個の拡大画像を複数個の前記出力画像内に配置し、
    前記出力画像生成機能は、複数個の前記出力画像を表す複数個の前記出力画像データを生成するコンピュータプログラム。
  14. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出機能と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成機能と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定機能と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定機能によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像を用紙に印刷するための印刷実行部に前記出力画像データを出力する出力機能と、
    前記用紙のサイズを特定する特定機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記拡大画像生成機能は、前記用紙のサイズに基づいて決定される生成すべき前記出力画像の第1方向のサイズと、生成すべき第1の拡大画像の前記第1方向のサイズと、が一致するように、前記第1の拡大画像を表す第1の拡大画像データを生成するコンピュータプログラム。
  15. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個のマーカによってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出機能と、
    前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定機能と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成機能と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定機能と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定機能によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像データを出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記拡大画像生成機能は、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には、第1の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成し、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には、前記第1の手法とは異なる第2の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成するコンピュータプログラム。
  16. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる複数個の囲み線によってそれぞれ指定される前記読取画像内の一部の領域である複数個の指定画像を抽出する抽出機能であって、前記囲み線は前記読取画像内の一部の領域を囲む線であり、前記囲み線に囲まれた領域が前記指定画像として抽出される、前記抽出機能と、
    前記複数個の指定画像を表す複数個の指定画像データを用いて、前記複数個の指定画像が拡大された複数個の拡大画像を表す複数個の拡大画像データを生成する拡大画像生成機能と、
    1個の出力画像内における前記複数個の拡大画像の配置を決定する配置決定機能と、
    前記複数個の拡大画像データを用いて、前記配置決定機能によって決定される配置に従って、前記複数個の拡大画像を含む1個の前記出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像データを出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  17. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれるマーカによって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出機能と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断機能と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成機能であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成機能と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像を用紙に印刷するための印刷実行部に前記出力画像データを出力する出力機能と、
    前記用紙のサイズを特定する特定機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記拡大画像生成機能は、前記用紙のサイズに基づいて決定される生成すべき前記出力画像の第1方向のサイズと、生成すべき第1の拡大画像の前記第1方向のサイズと、が一致するように、前記第1の拡大画像を表す第1の拡大画像データを生成するコンピュータプログラム。
  18. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれるマーカによって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出機能と、
    前記指定画像内のオブジェクトが文字であるか否かを判定するオブジェクト判定機能と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断機能と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成機能であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成機能と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像データを出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記拡大画像生成機能は、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字である場合には、第1の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成し、
    前記指定画像に含まれるオブジェクトが文字でない場合には、前記第1の手法とは異なる第2の手法を用いた拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成するコンピュータプログラム。
  19. コンピュータプログラムであって、
    原稿を光学的に読み取ることによって得られる読取画像を表す読取画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記読取画像データを用いて、前記読取画像内に含まれる囲み線によって指定される前記読取画像内の一部の領域である指定画像を抽出する抽出機能であって、前記囲み線は前記読取画像内の一部の領域を囲む線であり、前記囲み線に囲まれた領域が前記指定画像として抽出される、前記抽出機能と、
    前記指定画像の形状に基づいて前記指定画像を回転するか否かを判断する回転判断機能と、
    前記指定画像を表す指定画像データを用いて、前記指定画像が拡大された拡大画像を表す拡大画像データを生成する拡大画像生成機能であって、前記指定画像を回転すると判断された場合には、前記指定画像データに対して回転処理と拡大処理とを実行して、前記拡大画像データを生成し、前記指定画像を回転しないと判断された場合には、前記指定画像を表す前記指定画像データに対して前記回転処理を実行せずに前記拡大処理を実行して、前記拡大画像データを生成する、前記拡大画像生成機能と、
    前記拡大画像データを用いて、前記拡大画像を含む出力画像を表す出力画像データを生成する出力画像生成機能と、
    前記出力画像データを出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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