JP6303631B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、定着後の用紙分離機構に関する。
周知のように、電子写真方式による画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が記録紙などの記録媒体に転写されたうえで定着されることにより複写出力が得られる。
画像形成装置に用いられる定着方式として熱ローラ定着方式がよく知られている。
この方式では、記録紙の搬送路を挟んで対向当接する定着ローラおよび加圧ローラを用い、定着ローラ内に設けられている熱源からの熱と加圧ローラとの挟持作用により圧力を作用させてトナー像が定着される。
熱ローラ定着方式ではローラの熱容量が大きいために定着温度までの立ち上がりに時間を要する。
そこで、定着温度の立ち上がりを改善する構成として、ローラよりも熱容量の小さいベルトを用いたベルト定着方式が知られている(例えば、特許文献1,2)。
ベルト定着方式を用いる定着装置の一例として、図5に示す構成がある。
図5において定着装置Aは、記録紙Sの搬送路を挟んで一方に定着ローラBが、他方に加圧ローラCが備えられている。
定着ローラBには、これと別の位置に配置されている加熱ローラDとの間に捲装された定着ベルトEが掛け回されている。定着ベルトEは、テンションローラFによる張力付加されることにより定着ローラBの回転に連動して移動する。
加熱ローラDの内部にはヒータD1が配置されている。ヒータD1により加熱された定着ベルトEの温度はベルト表面に接触しているサーミスタGにより管理されている。
これら各ローラは、定着装置Aの筐体A1,A2内に配置され、定着ローラBと加圧ローラCとが互いに当接する位置に形成される定着ニップを通過する際に転写紙Sが、熱・圧力を受けてトナー像を定着される。
定着後の記録紙Sは、定着ニップ部後方に配置されている分離爪Hにより排出方向を規定されて排出される。
また、ベルト定着方式には、ベルトの加熱方式に用いられる構成の一例として、定着ニップに対向する位置でベルトを加熱する構成を備えた技術(例えば、特許文献3,4)が提案されている。
図6は、上記技術を用いる定着装置の構成を模式的に示しており、定着装置A’は、ホルダMを備えたステーNにより支持されている発熱体Jと、加圧部材としての加圧ローラCとの間にベルト状の耐熱性フィルムKを挟ませて定着ニップ部を形成している。
この構成では、定着ニップ部で加熱される耐熱性フィルムKからの熱と加圧ローラCからの圧力を利用して定着ニップ部を通過する記録紙上のトナーが融解・浸透作用により定着される。
上記各技術では、熱源側にベルトを用いた構成であるが、ベルトを加圧体として用いる技術(例えば、特許文献5〜7)も提案されている。
この技術では、表面が弾性変形可能で内部に熱源を備えた加熱定着ローラと、加熱定着ローラの周方向に沿って接触可能なベルトと、ベルトを加熱定着ローラの周面に向けて押圧するパッドとが用いられている。
この構成では、ベルトが加熱定着ローラの周方向に沿って加圧接触されるので、加熱定着ローラの周面の弾性変形と併せてベルトと加熱定着ローラとの間を通過する記録紙と加熱定着ローラとの接触面積を広げて熱伝導効率が大幅に向上する。
定着装置において定着を終えた記録紙は、ニップ部を通過した後、排出部に向け搬送されるが、ニップ部を通過する記録紙は、ニップ部近傍に配置されている用紙分離機構(例えば、特許文献3)によりローラあるいはベルトから剥離されて搬送される。
用紙分離機構は、熱源側に位置するローラあるいはベルトと加圧ローラとを対象とした場合、熱源側に位置するローラあるいはベルトに貼り付いている記録紙を掬い上げて剥離する際の近接精度が必要であるので、例えば、機械的誤差を管理できる金属製部材が用いられている。
これに対し加圧ローラ側のガイド部材は、記録紙の剥離機能がさほど必要でないため、安価な樹脂製部材が用いられている。加圧ローラ側のガイド部材の先端位置は、加熱定着ローラ側の分離爪に要求される機能を持ち合わせないことから、分離爪のようにローラ側に近接させられていない。
ところで、加圧ローラ側のガイド部材に記録紙の剥離機能をさほど必要としない理由としては、加圧ローラと記録紙に担持されたトナー像との対向機会が少ないことにある。
しかし、加圧ローラはトナー像と対向する機会がないわけではなく、例えば、両面印字の際に記録紙の第1面である表面に担持されたトナー像と対向することがある。
記録紙は、両面印字の際に第1面への定着が行われた後、反転された第2面である裏面にトナー像を担持され、そのトナー像が定着される。このため、第1面のトナー像が加圧ローラに対向する。
この場合、加圧ローラに対面する記録紙には、定着を終えて概ね固化しているトナー像が担持されているので、記録紙が加圧ローラに貼り付くということが少ない。
しかし、発明者による実験において、記録紙の第1面である表面に面積率の高い画像が印刷された後、第2面である裏面に面積率の低い画像が印刷されるような場合に加圧ローラ側で記録紙の巻き付きが発生する現象を確認した。この理由としては、第2面への定着時に画像面積率の大きい第1面のトナー像が再加熱された状態となり、第1面が加圧ローラ表面に粘着し易くなることが考えられる。
そこで、加圧ローラ側のガイド部材も、熱源側と同様に、記録紙の剥離機能を持たせるために先端位置を加圧ローラに近接させることが考えられる。
しかし、ガイド部材の先端を加圧ローラに近接させると、熱源からの熱の影響を受けやすくなる。このため、樹脂製ガイド部材では、先端に熱変形を生じる可能性がある。
この場合の熱変形とは、先端が加圧ローラの周面から離れる方向あるいは接触する方向に反り返る形態をいう。
このような熱変形が生じると、加圧ローラとガイド部材先端との位置関係が狂ってしまい、加圧ローラから記録紙を剥離することができなくなることや巻き付き気味の記録紙の先端がガイド部材の先端に引っかかり分離不良によるジャムを発生する虞がある。
本発明の目的は、ニップを通過した記録紙をガイドする搬送部材の熱変形による搬送不良の発生を抑制または防止する定着装置および画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、熱源により加熱されながら回転可能な定着部材と、前記定着部材と当接した当接状態で当該定着部材との間に圧力を作用させてニップ部を形成する対向回転体と、前記ニップ部近傍において前記対向回転体に近接して配置され該ニップ部を通過した記録紙を排出方向にガイドする加圧側分離搬送部材と、前記加圧側分離搬送部材の、前記ニップ部を通過する記録紙に対向する面と反対側の面に、該加圧側分離搬送部材の変形を低減させるように当接した補強部材と、前記加圧側分離搬送部材と前記対向回転体との間の対向間隔を規定する位置決め部材と、を有し、前記位置決め部材が当接する前記対向回転体の表面は、該位置決め部材が非当接の位置における表面に比較して摩擦係数が高くされている定着装置にある。
本発明によれば、加圧側分離搬送部材が補強部材により熱変形を抑制されて対向回転体に対する近接距離の変化を抑えることができるので、分離機能の悪化による分離不良を抑制または防止することができる。
本発明の実施形態にかかる定着装置の一例を用いる画像形成装置の構成の一例を説明するための図である。 図1に示した定着装置の構成を説明するための模式図である。 図2に示した定着装置の正面図である。 図2に示した定着装置に用いられるコロの構成を説明するための斜視図である。 定着装置の従来例の一つを示す図である。 定着装置の従来例の別例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明を実施するための形態の一例について説明する。
図1に示す画像形成装置は、複数色の画像形成が可能なカラープリンタである。なお、本発明は、画像形成装置としてプリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機さらにはこれら各機能を複合させた装置を含むものである。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
画像形成装置100は、各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに形成された可視像が、これら各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な転写ベルト11に対して順次転写される。この転写工程は、1次転写工程に相当しており、転写ベルト11において各画像が順次転写されて重畳転写画像として形成される。
その後、重畳転写画像が、記録シートなどが用いられる記録紙Pに対して2次転写行程を実行することで一括転写されるようになっている。
各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されており、いま、ブラック画像形成を行う感光体ドラム120Bkを対象として説明すると次の通りである。
感光体ドラム120Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う帯電装置30Bk,現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bkおよびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後に行われる書き込みは、後述する光走査装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに形成された可視像が、転写ベルト11に順次重ねて転写される。1次転写工程では、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを用いた転写バイアス印加により、A1方向上流側から下流側に向けて順次行われる。
各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkは、プロセスカートリッジに収容されており、矢印A1方向の上流側からこの順で並んでいる。
各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
1次転写工程を実行するための構成としては、転写ベルト11および転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対向する1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10が用いられる。
転写ベルト11に重畳転写された画像は、転写ベルト11に連れ回るローラで構成された2次転写ローラ5によって転写紙Pに一括転写されるようになっている。
画像形成装置100には、上述したプロセスカートリッジおよび転写ベルトユニット10に加えて、4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光走査装置8と、転写ベルト11のクリーニング装置13とが設けられている。
光走査装置8は、光源としての半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、ミラーおよび回転多面鏡などを装備している。
光走査装置8は、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lb(図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である)を出射する。これにより、感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに静電潜像が形成される。
画像形成装置100には、次の装置が用いられている。
2次転写において重畳転写された画像を一括転写される転写紙Pを給送するシート給送装置61と、シート給送装置61から繰り出された転写紙Pのレジストタイミングを設定して2次転写位置に繰り出すレジストローラ対4である。さらに加えて、転写紙Pの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサが設けられている。
2次転写により転写ベルト11に重畳転写されたトナー像が一括転写された転写紙Pは、後述する定着装置20(図2参照)に搬送されてトナー像の定着が行われる。定着後の転写紙Pは、排紙ローラ7を介して画像形成装置100の装置本体外部に設けられている排紙トレイ17に向けて排出される。なお、図1中、符号9Y,9C,9M,9Bkは、各色の画像ステーションに備えられている現像装置に対する新規トナーの補給タンクを示している。
図2に示すように、定着装置20は、記録紙Pに担持された転写後のトナー像を熱と圧力により融解・浸透させて定着するために用いられ、図2に示すように、加熱されながら回転可能な可撓性を有する定着ベルト21を備えている。
定着装置20には、定着ベルト21に加えて、定着ベルト21と当接した当接状態で定着ベルト21との間に圧力を作用させてニップ部Nを形成する対向回転体である加圧ローラ22が設けられている。定着ベルト21の内部には、ニップ部N以外の箇所で定着ベルト21を加熱する複数のハロゲンランプ23a、23bを備えたヒータ23が備えられている。
定着ベルト21の内部には、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー25と、ヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26が設けられている。
ニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24は、詳細を図示しないが、ベースパッドを巻いている摺動シート(低摩擦シート)を有する。
図に示すニップ形成部材24は、ニップ部Nの形状が平坦状であるが、この形状に限らない。例えば、加圧ローラ22の周面に沿って凹状に形成した場合には、ニップ部Nを通過する記録紙Pの先端が加圧ローラ22側に寄るので、定着ベルト21からの分離性が向上する利点がある。
定着ベルト21の温度は、記録紙Pがニップ部に進入する側に設けられた温度センサ27によって検出され、ヒータ23のフィードバック処理に用いられる。なお、図2において矢印Fは、記録紙Pの搬送方向を示している。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有するスリーブ状に形成された無端状のベルトであり、基材とその表面に位置する離型層により構成されている。
基材には、ニッケルもしくASUS等の金属材料またはポリイミドなどの樹脂材が用いられる。また離型層には、トナーに対する離型性を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが用いられる。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21と当接状態でベース部材としてのニップ形成部材24に当接している。
この加圧ローラ22と定着ベルト21とが当接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押し潰されることで、定着ベルト21との間に圧力を受けてニップ形成部材24が所定の幅のニップ部Nを確保するようになっている。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
図2に示す構成では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部に、輻射熱を用いるハロゲンヒータ等の加熱源を配設することも可能である。また、弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。中空ローラに用いられるパイプ状金属として、アルミニウム、鉄あるいはステンレスなどが選択できる。加圧ローラ22内に熱源を設ける場合には、熱源からの輻射熱により支持体が加熱されるのを抑制するために、支持体表面に断熱層を設けることや鏡面処理による熱線反射面を設けることが望ましい。この場合の熱源には、上述したハロゲンヒータに限らず、IHヒータや抵抗発熱体、あるいはカーボンヒータを用いることも可能である。
定着装置20の記録紙出口側には、ニップ部近傍でニップ部を通過した記録紙を分離して排紙部に向け排出方向にガイドする分離搬送機構200が設けられている。
分離搬送機構200は、ニップ部から移動する記録紙Pの移動方向下流側で定着ベルト21側に近接する先端を有したベルト側分離搬送部材201と、加圧ローラ22側に近接する先端を有した加圧側分離搬送部材202とを備えている。
ベルト側分離搬送部材201は、定着ベルト21に対して粘着して貼り付き気味な記録紙Pを定着ベルト21から剥離するために設けられている。このため、貼り付いている記録紙Pを定着ベルト21の表面から浮き上がらせることができる近接位置に位置決めできる精度が得られるように金属製が用いられる。
加圧側分離搬送部材202は、樹脂成型品が用いられており、一部に設けられた支持ロッド202Aが筐体側(図示されず)に回転可能に支持されることにより、加圧ローラ22に対向する揺動端を加圧ローラ22に対して接離可能となるように揺動可能である。
加圧側分離搬送部材202は、加圧ローラ22に対して揺動することにより、例えば、ジャムを生じた記録紙Pをニップ部Nから取り除く際に加圧ローラ22から離れる方向に揺動され、ニップ部Nへの手の挿入スペースを作ることができる。これにより、記録紙Pの引き出しが可能となる。図2において二点鎖線で示す加圧側分離搬送部材202の位置は、ニップ部Nを外部に露呈させた位置に相当している。
加圧側分離搬送部材202には、ニップ部Nを通過する記録紙Pに対向する面と反対側の面に裏当て可能な補強部材203が当接させてある。
補強部材203は、図3に示すように、加圧側分離搬送部材202の長手方向に平行な長手方向において、最大画像形成領域を含む長さを持ち、加圧側分離搬送部材202よりも熱変形しにくい材質の板状部材で構成されている。熱変形しにくい材質としては、耐熱性が高い及び/又は放熱性が高い材質であり、例えば、耐熱性金属あるいは熱伝導効率が高く放熱性が高い金属材料が用いられる。
補強部材203が加圧側分離搬送部材202の裏面に当接する領域は、上述した加圧側分離搬送部材202の長手方向ほぼ全域に加えて、加圧側分離搬送部材202の基部から先端に至る範囲、特に、先端での熱変形を抑えることが可能な位置までとされている。
これにより、加圧側分離搬送部材202は、記録紙Pと対向する面と反対側の裏面のほぼ全域に亘って補強部材203を裏当てされていることになる。
補強部材203を加圧側搬送部材202に取り付ける構造として、補強部材203の長手方向に沿って複数形成された穴203Aの一部を切り起こしたフック203A1と、加圧側分離搬送部材202に形成された係止穴202Bとが用いられる。
フック203A1は、図3(B)に示すように、鈎状に折り曲げられた切り起こし片であり、係止穴202B内に差し込まれて長手方向にスライドされると、補強部材203が加圧側分離搬送部材202の裏面と対向した状態で抜け止めされる。なお、図3(A)において白抜き矢印は、補強部材203のスライド方向を示している。
補強部材203は、加圧側分離搬送部材202とともに抜け止め構造を形成している。フック203A1により抜け止めされている状態を維持するために、一部を図示しないネジにより1カ所をネジ止めされている。ネジは抜け止め構造により補強部材203と加圧側分離搬送部材202とが長手方向に相対移動となっていることを妨げることはない。
加圧側分離搬送部材202に対する補強部材203の取り付け構造は、フック203A1を設けることなく、例えば、段付きネジ(図示されず)による締結保持構造を用いることも可能である。
以上の構成においては、加圧側分離搬送部材202の裏面、つまり、記録紙Pと対向する面と反対側の面が補強部材203に当接して裏当てされている。
加圧側分離搬送部材202は、前述した両面印字時での記録紙剥離性を考慮して加圧ローラ22に先端を近接させて配置されている場合、ニップ部N周辺での滞留熱の影響を受ける。このため、仮に、補強部材203がないとすれば、樹脂製の加圧側分離搬送部材202の先端が図2において、黒色の太い矢印で示すように、加圧ローラ22側に接近あるいは離れる方向に変形、いわゆる、反り変形を生じる可能性がある。
しかし、加圧側分離搬送部材202の先端に上述した変形が生じようとすると、変形を生じさせる熱が補強部材203に伝搬されるため加圧側分離搬送部材202の温度が下降して変形が起こることが抑制又は防止されるという利点が得られる。補強部材203は耐熱あるいは放熱可能な部材であるので、かかる利点を得やすい。特に、加圧側分離搬送部材202の先端が上述した反り変形を抑えられることと上述の抜け止め構造により、熱膨張した際の変形を、加圧側分離搬送部材202の長手方向への膨張だけとすることが期待できる。
これにより、加圧側分離搬送部材202の先端位置が変化するのを抑制または防止することができ、両面印字の際、特に、加圧ローラ22に対向する面に画像面積率の大きいトナー像を担持された記録紙Pが対向した際の剥離性を確保できる近接距離を維持することができる。
補強部材203は、加圧側分離搬送部材202の先端と加圧ローラ22との間の近接距離を維持して近接位置に保持することが必要な部材であるので、このための構成を備えている。
つまり、補強部材203は、上述した構成により、加圧側分離搬送部材202の温度降下作用および自身の機械的剛性により上述した近接距離の変化を抑えているが、これ以外に位置決め部材を用いる。
図2乃至図4に示すように、補強部材203の長手方向両側には、加圧側分離搬送部材202と加圧ローラ22との対向間隔を規定する位置決め部材として、加圧ローラ22の周面に当接可能なコロ204が設けられている。
コロ204は、加圧側分離搬送部材202の先端と加圧ローラ22との間の対向間隔を規定することができる外径を有した樹脂製部材であり、補強部材203に対して回転自在に支持されている。
コロ204は、金属製ではなく樹脂製であることにより、金属製の場合に発生する熱伝搬による加圧ローラ22の軸方向で温度勾配が発生するのを抑制または防止することができる。
コロ204を金属製とした場合には、定着ベルト21から加圧ローラ22に伝わった熱がコロ204に伝搬し熱量不足による定着ベルト21の端部での定着性低下が発生する。これに対し、コロ204を熱伝導率の低い樹脂製とすることにより、定着ベルト21の熱が奪われにくくなり、端部での定着性低下を抑制または防止できる。
コロ204は、画像形成装置に設定されている最大画像形成領域、特に、図3に示すように、加圧ローラ22の軸方向で最大画像形成領域Lの外側で加圧ローラ22と接触し、加圧ローラ22の回転に連動して回転する。これにより、コロ204に対して加圧ローラ22に付着したトナーなどの異物が転移することを避けられるので、異物転移による外径寸法の変化を防止して位置決め精度の悪化を抑制または防止する。
コロ204が加圧ローラ22に当接している構成では、加圧ローラ22の熱膨張や平行度の変化などの経時的変動が生じたとしても、この変動に関係なく加圧ローラ22に対する加圧側分離搬送部材202の先端位置を規定することが可能となる。
コロ204の加圧ローラ22への従動回転を確実化し、回転しない場合の摺動抵抗を低減するための構成として、加圧ローラ22の表面のコロ204が当接する位置が、これ以外の位置に比較して表面摩擦係数が高くされている。これにより、コロ204は、加圧ローラ22の回転に追随して回転することができるので、スリップなどが生じた場合のような回転抵抗を加圧ローラ22に生じさせることがない。
なお、コロ204を設けない場合には、補強部材203を構成する部品の点数低減により機械的誤差の積み上げが少なくなる反面、補強部材203の一部を直接、加圧ローラ22に当接した場合に摩耗や微小振動による異音の発生が顕著となる虞がある。このため、加圧ローラ22と連動可能なコロ204を設けることで上述した不具合の発生を抑制または防止できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
20 定着装置
21 定着部材
22 対向回転体
23 熱源
24 ベース部材
100 画像形成装置
200 分離搬送機構
201 ベルト側分離搬送部材
202 加圧側分離搬送部材
203 補強部材
204 位置決め部材としてのコロ
L 最大画像形成領域
N ニップ部
P 記録紙
特許第4818826号公報 特開2007−334205号公報 特許第2884714号公報 特開平4−44075号公報 特許第3298354号公報 特開平8−262903号公報 特開平10−213984号公報

Claims (6)

  1. 熱源により加熱されながら回転可能な定着部材と、
    前記定着部材と当接した当接状態で当該定着部材との間に圧力を作用させてニップ部を形成する対向回転体と、
    前記ニップ部近傍において前記対向回転体に近接して配置され該ニップ部を通過した記録紙を排出方向にガイドする加圧側分離搬送部材と、
    前記加圧側分離搬送部材の、前記ニップ部を通過する記録紙に対向する面と反対側の面に、該加圧側分離搬送部材の変形を低減させるように当接した補強部材と、
    前記加圧側分離搬送部材と前記対向回転体との間の対向間隔を規定する位置決め部材と、を有し、
    前記位置決め部材が当接する前記対向回転体の表面は、該位置決め部材が非当接の位置における表面に比較して摩擦係数が高くされている定着装置。
  2. 前記補強部材は、前記加圧側分離搬送部材よりも熱変形しにくい材質が用いられた板状部材であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記補強部材は、前記加圧側分離搬送部材よりも放熱性の高い材質が用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記位置決め部材は、前記加圧側分離搬送部材に支持され、前記対向回転体の周面に当接して該対向回転体の回転に伴って回転可能なコロを有することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の定着装置。
  5. 前記コロは、最大画像形成領域よりも外側で前記対向回転体と接触することを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  6. 記録紙上に担持されたトナー像を融解・浸透させる際に請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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